JP2002043272A - 基板洗浄装置及び基板処理装置 - Google Patents

基板洗浄装置及び基板処理装置

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JP2002043272A JP2000229104A JP2000229104A JP2002043272A JP 2002043272 A JP2002043272 A JP 2002043272A JP 2000229104 A JP2000229104 A JP 2000229104A JP 2000229104 A JP2000229104 A JP 2000229104A JP 2002043272 A JP2002043272 A JP 2002043272A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの槽内で薬液洗浄及びスピン乾燥を行っ
ても、ダウンフローにより充分に清浄空気供給、適度な
クローズド構造で薬液雰囲気の拡散防止及び乾燥時のミ
ストの再付着の防止が可能で、且つ排気系が故障した場
合でもある時間は密閉構造が維持し、薬液雰囲気の拡散
を防止できる安全な基板洗浄装置を提供すること。 【解決手段】 洗浄槽11の上部に吸気口12を設け、
底部に排気口17を設け、洗浄槽11内にダウンフロー
を形成すると共に、洗浄槽11内で被洗浄基板Wfを回
転し、同一洗浄槽11内で該被洗浄基板の洗浄及び乾燥
処理ができるようにした基板洗浄装置であって、吸気口
12を閉塞及び開放する開閉扉14を設け、洗浄槽11
内の圧力をPIN、洗浄槽外の圧力をPOUTとし、PIN
OUTの場合で吸気口12を開放すると共に、PIN≧P
OUTの場合吸気口12を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウエハ等の基
板を薬液による洗浄とスピン乾燥とを同一の洗浄槽内で
行うことができる基板洗浄装置及び該基板洗浄装置を用
いた基板処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ等の基板を回転させながら
洗浄する枚葉式洗浄装置において、洗浄液に薬液を用い
て洗浄する場合、薬液雰囲気の拡散に対する配慮から洗
浄槽内を排気すると共に、槽内を微少の負圧とするため
に該洗浄槽をクローズド(密閉構造)にする必要があっ
た。このようなクローズド構造の洗浄槽内で基板を高速
回転させ遠心力により洗浄液の液滴を除去して乾燥させ
る所謂スピン乾燥を行うと、クローズド構造のため、ダ
ウンフローにより洗浄槽の頂部から清浄な空気を充分に
導入することができず、薬液雰囲気中での基板の乾燥と
なり、ミストの再付着などにより、基板を清浄すること
が困難であった。
【0003】従って、上記ミストの再付着などをなくす
るためには、薬液洗浄を行う洗浄槽と、スピン乾燥を行
う乾燥槽とを分けて構成する必要があった。しかしなが
ら、洗浄槽と乾燥槽を分けて構成することは、その分大
型となり、設置スペースを広く必要とする上、コスト高
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、一つの槽内で薬液洗浄及びスピン
乾燥を行っても、ダウンフローにより充分に清浄空気供
給、適度なクローズド構造で薬液雰囲気の拡散防止及び
乾燥時のミストの再付着の防止が可能で、且つ排気系が
故障した場合でもある時間は密閉構造が維持し、薬液雰
囲気の拡散を防止できる安全な基板洗浄装置及び該基板
洗浄装置を用いた基板処理装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、洗浄槽を具備し、該洗浄槽の
上部に吸気口を設け、底部に排気口を設け該洗浄槽内に
ダウンフローを形成すると共に、該洗浄槽内で被洗浄基
板を回転し、同一洗浄槽内で該被洗浄基板の洗浄及び乾
燥処理ができるようにした基板洗浄装置であって、吸気
口を閉塞及び開放する開閉手段を設け、洗浄槽内の圧力
をPIN、洗浄槽外の圧力をPOUTとし、PIN<POUTの場
合開閉手段で吸気口を開放すると共に、PIN≧POUT
場合吸気口を閉塞することを特徴とする。
【0006】上記のように、PIN<POUTの場合開閉手
段で吸気口を開放すると共に、PIN≧POUTの場合吸気
口を閉塞するので、洗浄槽内の圧力が洗浄槽外の圧力よ
り小さい場合は、洗浄槽内に清浄な空気によるダウンフ
ローが形成され、洗浄液(薬液等)の雰囲気の拡散を防
ぎつつ被洗浄基板の洗浄乾燥を行うことができる。ま
た、排気系の故障等により洗浄槽内の圧力が洗浄槽外の
圧力以上となった場合(PIN≧POUT)、洗浄槽頂部の
吸気口を開閉手段で閉塞するから、洗浄液(薬液等)の
雰囲気が洗浄槽外に拡散することを防止できる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の基板洗浄装置において、開閉手段はPIN≧P
OUTの時、重力及び洗浄槽内外の圧力差を利用して吸気
口を閉塞し、PIN<POUTの時、前記洗浄槽内外の圧力
差により前記吸気口を開く扉であることを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の基板洗浄装置において、開閉手段は吸気口を開
閉する扉と、洗浄槽内の圧力PINを検出する槽内圧セン
サと洗浄槽外の圧力POUTを検出する槽外圧センサとを
具備し、PIN<POUTの場合吸気口を開放すると共にP
IN≧POUTの場合吸気口を閉塞するように扉を駆動制御
する扉駆動制御手段を具備することを特徴とする。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、被処理基
板を搬入搬出するロード・アンロード部、被処理基板を
処理する基板処理部、被処理基板を洗浄し乾燥させる基
板洗浄部及び各部に基板を搬送する基板搬送機構を具備
し、基板搬送機構により、ロード・アンロード部から未
処理の被処理基板を取出し基板処理部に搬送し、該基板
処理部で処理された被処理基板を基板洗浄部に搬送し、
該基板洗浄部で洗浄し乾燥させた被処理基板をロード・
アンロード部に搬送し収容する基板処理装置において、
基板洗浄部には少なくとも1台の洗浄装置が設置されて
おり、該洗浄装置の少なくとも1台に請求項1乃至3の
いずれか一つの基板洗浄装置を用いることを特徴とす
る。
【0010】上記基板洗浄部に請求項1乃至3のいずれ
か一つの基板洗浄装置を用いるので、基板洗浄装置の排
気系の故障等により洗浄槽内の圧力が洗浄槽外の圧力以
上となった場合、洗浄槽頂部の吸気口を開閉手段で閉塞
するから、洗浄液(薬液等)の雰囲気が洗浄槽外に拡散
することのない基板処理装置となる。特に、最終段の洗
浄乾燥に請求項1乃至3のいずれか一つの基板洗浄装置
を用いることにより、薬液ミストの再付着による汚染等
を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて説明する。図1は本発明に係る基板洗浄装
置の概略構成を示す断面図である。図において、11は
基板洗浄装置10の洗浄槽であり、該洗浄槽11の頂部
に清浄な空気を導入するための吸気口12が設けられて
いる。該吸気口12の上部は空気導入室13で覆われ、
該空気導入室13の側壁に開口16が設けられ、該開口
16には開閉するための開閉扉14がヒンジ機構15で
回動自在に設けられている。該開閉扉14の先端部には
錘14aが設けられている。
【0012】洗浄槽11の底部には排気口17、17が
設けられ、該排気口17、17は図示しない排気系に接
続されている。洗浄槽11の内部には、半導体ウエハ等
の被洗浄基板Wfを保持して回転する基板保持回転機構
18が配置されている。基板保持回転機構18は被洗浄
基板Wfの外周部を挟持するための複数本(図では4
本)の挟持部材19を具備し、該複数本の挟持部材19
は基台20に取付けられ、該基台20は回転軸21に支
持され、洗浄槽11外に配置された回転駆動機構(図示
せず)で矢印A方向に回転できるようになっている。な
お、回転軸21が洗浄槽11の底部を貫通する部分には
シール機構22が設けられている。なお、25はドレン
孔である。
【0013】基板保持回転機構18で保持され回転する
被洗浄基板Wfの上下面に洗浄液として薬液を噴射する
ための薬液ノズル23、23が被洗浄基板Wfの上下方
向に設けられている。また、被洗浄基板Wfの上下面に
洗浄液として超純水を噴射するための純水ノズル24、
24が上下方向に設けられている。なお、図示は省略す
るが、基板保持回転機構18には、複数本の挟持部材1
9を開閉するための開閉機構が設けられ、搬送ロボット
で搬入された被洗浄基板Wfを挟持し、洗浄乾燥された
被洗浄基板Wfを搬送ロボットで搬出できるようになっ
ている。
【0014】上記構成の基板洗浄装置において、洗浄槽
11内の圧力をPIN、洗浄槽11外の圧力をPOUT
し、PIN=POUTの場合は開閉扉14はその錘14aに
より、図2に示すように、空気導入室13の側壁の開口
16を閉じている。この状態で排気口17、17を通し
て洗浄槽11内を排気し、PIN<POUTとなると、この
圧力差により開閉扉14が図1の矢印B方向に回動し
て、開口16を開放する。これにより開口16及び吸気
口12を通って清浄空気が洗浄槽11に導入され、槽内
でダウンフローを形成して排気口17、17から排出さ
れる。
【0015】このダウンフローの雰囲気中で、薬液ノズ
ル23、23から薬液として希フッ酸(DHF)液等を
基板保持回転機構18で保持され回転している被洗浄基
板Wfの上下面に噴射し、被洗浄基板Wfを薬液洗浄す
る。続いて純水ノズル24、24から被洗浄基板Wfの
上下面に超純水を噴射し、被洗浄基板Wfを純水洗浄す
る。続いて、基板保持回転機構18の高速回転により被
洗浄基板Wfを高速回転し、その遠心力により表面に付
着している液滴を除去して被洗浄基板Wfをスピン乾燥
させる。この薬液洗浄、純水洗浄及びスピン乾燥を通し
て洗浄槽11内は清浄な空気のダウンフローが形成され
ているから、薬液や純水のミストが外部に飛散すること
なく排気され、ミストの再付着などにより被洗浄基板W
fが汚染されることもない。
【0016】排気系の故障等により、PIN≧POUTとな
った場合、図2に示すように開閉扉14は錘14aによ
り、空気導入室13の開口16を閉じるから、洗浄槽1
1内を密閉状態にするから、希フッ酸(DHF)液等の
洗浄雰囲気が洗浄槽11に拡散することなく、ある時間
は安全に保つことができる。
【0017】図3は本発明に係る基板洗浄装置の概略構
成を示す断面図である。図3において、図1と同一符号
を付した部分は同一又は相当部分を示す。本基板洗浄装
置は、洗浄槽11の頂部に設けた吸気口12を開閉する
回転扉26を設け、該回転扉26は駆動機構27により
回転駆動されるようになっている。回転駆動機構27は
制御部28により制御されるようになっている。制御部
28には洗浄槽11の内部圧力PINを検出する内圧セン
サ29の出力と洗浄槽11の外部圧力POUTを検出する
外圧センサ29’の出力が入力されるようになってい
る。
【0018】制御部28は内部圧力PINと外部圧力P
OUTを比較し、PIN<POUTの場合回転扉26を矢印C方
向に回転し、吸気口12を開放する。逆にPIN≧POUT
の場合は回転扉26を矢印Cとは反対方向に回転させ、
図4に示すように吸気口12を閉じる。
【0019】上記構成の基板洗浄装置において、PIN
OUTの場合は上記のように回転扉26は、図4に示す
ように、吸気口12を閉じている。この状態で排気口1
7、17を通して洗浄槽11内を排気し、PIN<POUT
となると、制御部28は回転駆動機構27により回転扉
26を矢印C方向に回転させ、吸気口12を開放する。
これにより吸気口12を通って清浄空気が洗浄槽11に
導入され、槽内でダウンフローを形成して排気口17、
17から排出される。
【0020】このダウンフローの雰囲気中で、薬液ノズ
ル23、23から薬液として希フッ酸(DHF)液等を
基板保持回転機構18で保持され回転している被洗浄基
板Wfの上下面に噴射し、被洗浄基板Wfを薬液洗浄す
る。続いて純水ノズル24、24から被洗浄基板Wfの
上下面に超純水を噴射し、被洗浄基板Wfを純水洗浄す
る。続いて、基板保持回転機構18の高速回転により被
洗浄基板Wfを高速回転し、その遠心力により表面に付
着している液滴を除去して被洗浄基板Wfをスピン乾燥
させる。この薬液洗浄、純水洗浄及びスピン乾燥を通し
て洗浄槽11内は清浄な空気のダウンフローが形成され
ているから、薬液や純水のミストが外部に飛散すること
なく、ミストの再付着などにより被洗浄基板Wfが汚染
されることもない。
【0021】なお、上記例では、基板洗浄装置の洗浄機
構は、基板保持回転機構で回転保持する被洗浄基板Wf
の上下面に薬液ノズル23、23から薬液、純水ノズル
24、24から超純水を噴射して洗浄する洗浄機構を示
したが,これに限定されるものではなく、例えば図5に
示すように、揺動回転軸110に支持された揺動アーム
111を有し、該揺動アーム111の先端下方に回転軸
112を取付け、該回転軸112の先端にスポンジ材等
の多孔質材からなる洗浄部材113aを有するペンシル
型洗浄具113を取付けた構成のものでもよい。
【0022】この洗浄機構では、洗浄具113の洗浄部
材113aを基板保持回転機構18で回転保持される被
洗浄基板Wfの上面に当接し、図5では省略している
が、図1に示すように、被洗浄基板Wfの上下面に薬液
ノズル23、23から薬液、純水ノズル24、24から
超純水を噴射しながら、薬液洗浄、純水洗浄を行う。そ
の後、揺動アーム111を移動させ、被洗浄基板Wfを
スピン乾燥する。
【0023】図6及び図7は本発明に係る基板洗浄装置
を用いる基板研磨装置の構成を示す図であり、図6は平
面図、図7は断面図である。基板研磨装置は全体が隔壁
100によって囲まれており、研磨部30、洗浄部5
0、ロード・アンロード部70とから構成されている。
研磨部30と洗浄部50の間には隔壁101が設置さ
れ、洗浄部50とロード・アンロード部70との間には
隔壁102が設置されている。隣接する各部間の被研磨
基板の授受は、隔壁101、102に設けられた開口を
通して行うようになっている。
【0024】基板研磨装置のロード・アンロード部70
は、クリーンルームCRに連通しており、それ以外の部
分はパーティションで仕切られたメンテナンスルームM
Rに設置されている。研磨部30はターンテーブル31
と、被研磨基板を保持しつつターンテーブル31に押し
付けるトップリング32を有するトップリングユニット
33とを具備している。ターンテーブル31は駆動部3
8により軸中心回りに回転可能となっている。また、タ
ーンテーブル31の上面に研磨クロス34が貼設されて
いる。
【0025】トップリングユニット33は揺動可能にな
っており,トップリング32を被研磨基板を受け渡すた
めのプッシャー37の上方の受渡し位置とのターンテー
ブル31上の研磨位置と待機位置に配置させるようにな
っている。トップリング32は、モータ及びシリンダ
(図示せず)に連結されている。これによって、トップ
リング32は昇降可能かつその軸心回りに回転可能にな
っており、被研磨基板を研磨クロス34に対して任意の
圧力で押圧できるようになっている。また被研磨基板は
トップリング32の下端面に真空等によって吸着される
ようになっている。ターンテーブル31の上方には砥液
供給ノズル(図示せず)が設置されており、砥液供給ノ
ズルによりターンテーブル31上の研磨クロス34に研
磨砥液が供給されるようになっている。研磨部にはさら
に研磨クロス34のコンディショニングを行うドレッサ
35を有するドレッサユニット36が配置されている。
【0026】洗浄部50は、中央部に設置され、矢印G
に示す方向に移動できる2基の搬送ロボット51、52
と、1次洗浄機53と、2次洗浄機54と、3次洗浄機
55と、被研磨基板を反転する反転機56、57を備え
ている。また、洗浄部50に隣接して設置されたロード
・アンロード部70には、被研磨基板を収納するカセッ
ト71が載置されている。カセット71内の被研磨基板
は搬送ロボット52によって受取られ、反転機56に移
送され、ここで反転された後、搬送ロボット51によっ
て研磨部30のプッシャー37に移送される。
【0027】研磨部30で研磨された被研磨基板は、搬
送ロボット51によって反転機57に移送され,ここで
反転された後に1次洗浄機53と、2次洗浄機54と、
3次洗浄機55とに順次送られる。3次洗浄機55で洗
浄しスピン乾燥させた後、搬送ロボット52によりロー
ド・アンロード部70のカセットに戻される。図6に示
すように洗浄部50の隔壁には、洗浄部50内の空気を
外部に放出するための排気ダクト58が設置されてい
る。排気ダクト58は外部に連通されるようになってい
る。なお、図7においては、排気ダクト58を示すた
め、3次洗浄機55を省略している。
【0028】被研磨基板の研磨中に研磨部30で発生し
た砥液ミストや発生ガスは、ターンテーブル31の駆動
部38の駆動ベルトの塵埃とともに排気ダクト39から
排気される。また、1次洗浄機53と、2次洗浄機54
と、3次洗浄機55で発生した洗浄水のミストは排気ダ
クト58’より排気されるようになっている。これらの
排気に見合う空気は、カセット受渡口72から、クリー
ンルームCR内の清浄空気が洗浄部50内に流入し、更
にフィルタブロック80の吸気口90から流入した空気
が洗浄部50内に吹出し、隔壁101に設けた被研磨基
板受渡口101aから研磨部30内に供給される。
【0029】フィルタブロック80にはファン81が内
蔵され,該ファン81の出口側には濾過精度0.1μm
のHEPAフィルタ82が、またファン81の入口側に
は有害なガスを吸着除去するケミカルフィルタ83が取
付けられている。HEPAフィルタ82からの清浄な空
気は搬送ロボット51、52の移動範囲と1次洗浄機5
3と、2次洗浄機54と、3次洗浄機55を含む範囲、
つまり被研磨基板の移動範囲に吹き降ろされ、吹き降ろ
された空気の一部は前述した研磨部30へ流れ、大部分
は装置床面へ降下する。
【0030】床面には偏平な箱状の管であるダクトヘッ
ダ59が取付けられ、このダクトヘッダ59には多数の
穴60が設けられ、穴60には開口面積を変化できるよ
うに羽根(図示せず)が付いている。ダクトヘッダ59
はダクト61でフィルタブロック80に接続されてい
る。装置床面に降下した空気は、前記穴60から吸い込
まれ、ダクトヘッダ59に集められ、ダクト61を通っ
てケミカルフィルタ83に吸い込まれる。
【0031】1次洗浄機53、2次洗浄機54、3次洗
浄機55の少なくとも1つには図1又は図3に示す構成
の基板洗浄装置10が用いられており(図では図1に示
す基板洗浄装置)、その排気口17、17からの排気は
排気ダクト58’に流れるようになっている。これによ
り、洗浄槽11内の圧力PINが洗浄槽11外(洗浄部5
0内)圧力POUTより小さい場合、即ちPIN<POUTとな
ると、この圧力差により開閉扉14が図1の矢印B方向
に回動して、開口16を開放する。これにより開口16
及び吸気口12を通って清浄空気が洗浄槽11に導入さ
れ、槽内でダウンフローを形成して排気口17、17か
ら排出され、排気ダクト58’に排出される。
【0032】このダウンフローの雰囲気中で、薬液ノズ
ル23、23から薬液として希フッ酸(DHF)液等を
基板保持回転機構18で保持され回転している被洗浄基
板Wfの上下面に噴射し、被洗浄基板Wfを薬液洗浄す
る。続いて純水ノズル24、24から被洗浄基板Wfの
上下面に超純水を噴射し、被洗浄基板Wfを純水洗浄す
る。続いて、基板保持回転機構18の高速回転により被
洗浄基板Wfを高速回転し、その遠心力により表面に付
着している液滴を除去して被洗浄基板Wfをスピン乾燥
させる。
【0033】排気ダクト58’に接続されている排気系
の故障等により、PIN≧POUTとなった場合、図2に示
すように開閉扉14は錘14aにより、空気導入室13
の開口16を閉じるから、洗浄槽11内を密閉状態にす
るから、希フッ酸(DHF)液等の洗浄雰囲気が洗浄槽
11に拡散することなく、ある時間は安全に保つことが
できる。
【0034】上記基板研磨装置の洗浄部50に図3に示
す構成の基板洗浄装置を用いた場合は、制御部28は内
部圧力PINと外部圧力POUTを比較し、PIN<POUTの場
合回転扉26を矢印C方向に回転し、吸気口12を開放
する。逆にPIN≧POUTの場合は回転扉26を矢印Cと
は反対方向に回転させ、図4に示すように吸気口12を
閉じるから、上記と同様になる。
【0035】なお、上記例では本発明に係る基板処理装
置として、基板を研磨処理する基板研磨装置を例に説明
したが、基板に何等かの処理を施した後、該処理した基
板を洗浄する洗浄部を有する基板処理装置であれば、本
発明に係る基板洗浄装置が利用できることは当然であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1乃至3に記
載の発明によれば、下記のような優れた効果が期待でき
る。
【0037】(1)洗浄槽内の圧力PINが洗浄槽外の圧
力POUTより小さい場合、即ちPIN<POUTの場合、開閉
手段で吸気口を開放し、吸気口から清浄な空気を導入
し、洗浄槽底部の排気口から排出するので、洗浄槽内に
清浄な空気によりダウンフローが形成され、洗浄液(薬
液等)の雰囲気の拡散を防ぎつつ被洗浄基板の洗浄乾燥
を行うことができるから、一つの槽内で薬液洗浄及びス
ピン乾燥を行っても、薬液雰囲気の拡散防止及び乾燥時
のミストの再付着の防止ができる基板洗浄装置を提供で
きる。また、一つの槽内で薬液洗浄及びスピン乾燥を行
えるので装置が小型となる。
【0038】(2)また、排気系の故障等により洗浄槽
内の圧力が洗浄槽外の圧力以上となった場合(PIN≧P
OUT)、洗浄槽上部の吸気口を開閉手段で閉塞するか
ら、ある時間は密閉構造が維持でき、薬液雰囲気の拡散
を防止できる安全な基板洗浄装置を提供できる。
【0039】請求項4に記載の発明によれば、基板洗浄
部に請求項1乃至3のいずれか一つの基板洗浄装置を用
いるので、洗浄部からの薬液雰囲気の拡散の防止及び洗
浄部での基板乾燥時にミストの再付着の防止ができる基
板処理装置を提供できる。また、基板洗浄装置の排気系
の故障等により洗浄槽内の圧力が洗浄槽外の圧力以上と
なった場合、洗浄槽上部の吸気口を開閉手段で閉塞する
から、洗浄液(薬液等)の雰囲気が洗浄槽外に拡散する
ことのない基板処理装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板洗浄装置の概略構成例を示す
図である。
【図2】図1の基板洗浄装置の空気導入室部の開閉扉の
動作例を示す図である。
【図3】本発明に係る基板洗浄装置の概略構成例を示す
図である。
【図4】図3の基板洗浄装置の吸気口の開閉扉の動作例
を示す図である。
【図5】本発明に係る基板洗浄装置の洗浄機構の構成例
を示す図である。
【図6】本発明に係る基板研磨装置の概略構成例を示す
平面図である。
【図7】本発明に係る基板研磨装置の概略構成例を示す
断面図である。
【符号の説明】 10 基板洗浄装置 11 洗浄槽 12 吸気口 13 空気導入室 14 開閉扉 15 ヒンジ機構 16 開口 17 排気口 18 基板保持回転機構 19 挟持部材 20 基台 21 回転軸 22 シール機構 23 薬液ノズル 24 純水ノズル 25 ドレン孔 26 回転扉 27 回転駆動機構 28 制御部 29 内圧センサ 29’ 外圧センサ 30 研磨部 50 洗浄部 70 ロード・アンロード部 80 フィルタブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽を具備し、該洗浄槽の上部に吸気
    口を設け、底部に排気口を設け該洗浄槽内にダウンフロ
    ーを形成すると共に、該洗浄槽内で被洗浄基板を回転
    し、同一洗浄槽内で該被洗浄基板の洗浄及び乾燥処理が
    できるようにした基板洗浄装置であって、 前記吸気口を閉塞及び開放する開閉手段を設け、 前記洗浄槽内の圧力をPIN、前記洗浄槽外の圧力をP
    OUTとし、PIN<POUTの場合前記開閉手段で前記吸気口
    を開放すると共に、PIN≧POUTの場合前記吸気口を閉
    塞することを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板洗浄装置におい
    て、 前記開閉手段はPIN≧POUTの時、重力及び前記洗浄槽
    内外の圧力差を利用して前記吸気口を閉塞し、PIN<P
    OUTの時前記洗浄槽内外の圧力差により前記吸気口を開
    く扉であることを特徴とする基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の基板洗浄装置におい
    て、 前記開閉手段は前記吸気口を開閉する扉と、前記洗浄槽
    内の圧力PINを検出する槽内圧センサと前記洗浄槽外の
    圧力POUTを検出する槽外圧センサとを具備し、PIN
    OUTの場合前記吸気口を開放すると共にPIN≧POUT
    場合前記吸気口を閉塞するように前記扉を駆動制御する
    扉駆動制御手段を具備することを特徴とする基板洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 被処理基板を搬入搬出するロード・アン
    ロード部、被処理基板を処理する基板処理部、被処理基
    板を洗浄し乾燥させる基板洗浄部及び各部に基板を搬送
    する基板搬送機構を具備し、前記基板搬送機構により、
    前記ロード・アンロード部から未処理の被処理基板を取
    出し前記基板処理部に搬送し、該基板処理部で処理され
    た被処理基板を前記基板洗浄部に搬送し、該基板洗浄部
    で洗浄し乾燥させた被処理基板を前記ロード・アンロー
    ド部に搬送し収容する基板処理装置において、 前記基板洗浄部には少なくとも1台の洗浄装置が設置さ
    れており、該洗浄装置の少なくとも1台に請求項1乃至
    3のいずれか一つの基板洗浄装置を用いることを特徴と
    する基板処理装置。
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