JP2002042770A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

非水電解液二次電池

Info

Publication number
JP2002042770A
JP2002042770A JP2000224305A JP2000224305A JP2002042770A JP 2002042770 A JP2002042770 A JP 2002042770A JP 2000224305 A JP2000224305 A JP 2000224305A JP 2000224305 A JP2000224305 A JP 2000224305A JP 2002042770 A JP2002042770 A JP 2002042770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
battery
electrode terminal
current collecting
bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000224305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3806585B2 (ja
Inventor
Koichi Sato
広一 佐藤
Naoya Nakanishi
直哉 中西
Toshiyuki Noma
俊之 能間
Ikuro Yonezu
育郎 米津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000224305A priority Critical patent/JP3806585B2/ja
Publication of JP2002042770A publication Critical patent/JP2002042770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3806585B2 publication Critical patent/JP3806585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池缶1の内部に巻き取り電極体2が収容さ
れ、該巻き取り電極体2から引き出された複数本の集電
リード3の先端部が電極端子機構99に連結されている非
水電解液二次電池において、部品点数が少なく、簡易な
工程で集電リードと電極端子とを接続することが出来、
然も、低抵抗の集電構造を提供する。 【解決手段】 本発明に係る非水電解液二次電池におい
て、電極端子機構99は、電池缶1の内部にて巻き取り電
極体2と対向する鍔部92と、該鍔部92に突設された一対
のアーム片97、97とを具え、複数本の集電リード3の先
端部は互いに重ね合わされてリード束30を形成し、該リ
ード束30は、一対のアーム片97、97の間へ挿入されると
共に、両アーム片97、97の先端部を内側に折り曲げるこ
とにより、該先端部の押圧力によって鍔部92に圧接され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム二次電池
等の非水電解液二次電池に関し、特に、電池缶の内部に
巻き取り電極体が収容されて、電池缶に取り付けられた
電極端子機構から巻き取り電極体の発生電力を取り出す
ことが可能な大型の非水電解液二次電池に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型電子機器、電気自動車、ロ
ードレベリング等の電源として、エネルギー密度の高い
リチウム二次電池が注目されている。特に、電気自動車
に用いられる比較的大きな容量の円筒型リチウム二次電
池においては、高出力を得るために、電池の内部抵抗が
出来るだけ低いことが必要であり、そのためには、電気
抵抗の低い集電構造を採用することが必要である。又、
その集電構造は生産性に優れていることが必要である。
そこで、従来、種々の集電構造を具えた円筒型リチウム
二次電池が提案されている
【0003】例えば、図8及び図9に示す円筒型リチウ
ム二次電池においては、筒体(11)の両端部に蓋体(12)(1
2)を溶接固定してなる円筒状の電池缶(1)の内部に、巻
き取り電極体(2)を収容して構成されている。両蓋体(1
2)(12)には、正負一対の電極端子機構(9)(9)が取り付
けられており、巻き取り電極体(2)と両電極端子機構
(9)(9)とが、それぞれ複数本の集電リード(3)により
互いに連結されて、巻き取り電極体(2)が発生する電力
を一対の電極端子機構(9)(9)から外部に取り出すこと
が可能となっている。又、蓋体(12)にはガス排出弁(13)
が取り付けられている。
【0004】巻き取り電極体(2)は、図10に示す様
に、リチウム複合酸化物を含む正極(21)と、非水電解液
が含浸されたセパレータ(22)と、炭素材料を含む負極(2
3)とを重ね合わせ、これらを渦巻き状に巻回して構成さ
れている。正極(21)及び負極(23)からは夫々複数本の集
電リード(3)が引き出され、図7に示す如く、極性が同
じ複数本の集電リード(3)の先端部(31)が1つの電極端
子機構(9)に接続されている。尚、図7においては、便
宜上、一部の集電リードの先端部が電極端子機構(9)に
接続されている状態のみを示し、他の集電リードについ
ては、先端部が電極端子機構(9)に接続されている状態
の図示を省略している。
【0005】電極端子機構(9)は、電池缶(1)の蓋体(1
2)を貫通して取り付けられた電極端子(91)を具え、該電
極端子(91)の基端部には鍔部(92)が形成されている。蓋
体(12)の貫通孔には絶縁パッキング(93)が装着され、蓋
体(12)と締結部材(91)の間の電気的絶縁性とシール性が
保たれている。電極端子(91)には、筒体(11)の外側から
ワッシャ(94)が嵌められると共に、第1ナット(95)及び
第2ナット(96)が螺合しており、第1ナット(95)を締め
付けて、電極端子(91)の鍔部(92)とワッシャ(94)によっ
て絶縁パッキング(93)を挟圧することにより、シール性
を高めている。前記複数本の集電リード(3)の先端部(3
1)は、電極端子(91)の鍔部(92)に、スポット溶接によっ
て固定されている。
【0006】特開平9−298055号公報にも、複数
本の集電リードの先端部を電極端子の裏面にスポット溶
接した同様の集電構造が提案されている。又、特開平1
0−340738号公報には、電極端子と極板との間に
中間集電体を設け、極板から引き出されたリードを束ね
て、中間集電体の側面に溶接した集電構造が提案されて
いる。更に、特許第2806211号公報には、図11
に示す様に、複数本の集電リード(3)の先端部(31)と、
電極端子(91)の裏面に予め接続された複数本の補助リー
ド(32)とを、金属リング(5)に挿通し、該金属リング
(5)を圧漬することによって、集電リード(3)と補助リ
ード(32)とを互いに連結した集電構造が提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す集電構造(特開平9−298055号)においては、
集電リード(3)の先端部(31)を電極端子(91)の裏面にス
ポット溶接する作業が困難であるばかりでなく、集電リ
ード(3)と電極端子(91)の間の溶接面積が小さいため
に、電気抵抗が大きくなる問題がある。又、中間集電体
の側面に集電リードの束を溶接する集電構造(特開平1
0−340738号)においては、出力特性を向上させ
るために集電リードの厚さを増大させた場合、溶接が困
難となる問題がある。更に、図11に示す集電構造(特
許第2806211号)においては、集電リード(3)の
厚さが大きい場合にも電気抵抗を低く抑えることが出来
るが、集電リード(3)と補助リード(32)とを接続する金
属リング(5)が別途必要となり、接続作業が複雑である
問題がある。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みて為されたも
のであって、部品点数が少なく、簡易な工程で集電リー
ドと電極端子とを接続することが出来、然も、電気抵抗
の低い集電構造を具えた非水電解液二次電池を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る非水電解液二
次電池においては、筒体(11)の開口部に蓋体(12)を固定
してなる電池缶(1)の内部に、巻き取り電極体(2)が収
容されている。巻き取り電極体(2)は、正極(21)と負極
(23)の間にセパレータ(22)を介在させてこれらを渦巻き
状に巻き取って構成される。電池缶(1)の蓋体(12)には
電極端子機構(99)が取り付けられ、巻き取り電極体(2)
から引き出された複数本の集電リード(3)の先端部が電
極端子機構(99)に連結されている。電極端子機構(99)
は、電池缶(1)の内部にて巻き取り電極体(2)と対向す
るリード接合面(90)と、該リード接合面(90)に巻き取り
電極体(2)へ向けて突設された一対のアーム片(97)(97)
とを具え、前記複数本の集電リード(3)の先端部は互い
に重ね合わされてリード束(30)を形成し、該リード束(3
0)は、前記一対のアーム片(97)(97)間にリード接合面(9
0)に沿って設置されると共に、両アーム片(97)(97)の先
端部を内側に折り曲げることにより、該先端部の押圧力
によってリード接合面(90)に圧接されている。
【0010】上記本発明の非水電解液二次電池におい
て、複数本の集電リード(3)の先端部を電極端子機構(9
9)に連結する工程は、複数本の集電リード(3)の先端部
を互いに重ね合わせてリード束(30)を形成し、該リード
束(30)を、一対のアーム片(97)(97)間へリード接合面(9
0)に沿って挿入し、この状態で、両アーム片(97)(97)の
先端部を内側に折り曲げる簡易な作業によって行なわれ
る。この結果、リード束(30)は、両アーム片(97)(97)の
先端部に押圧されて、リード接合面(90)に圧接されるこ
とになる。従って、複数本の集電リード(3)の先端部を
電極端子機構(99)に溶接する作業は不要である。
【0011】具体的構成において、電極端子機構(99)の
リード接合面(90)には、一対のアーム片(97)(97)間の領
域に、リード束(30)に食い込む凹凸面(98)が形成されて
いる。これによって、リード束(30)とリード接合面(90)
の間の接触性が向上し、良好な電気的接続状態を得るこ
とが出来る。
【0012】又、他の具体的構成において、電極端子機
構(99)のリード接合面(90)に圧接されたリード束(30)を
覆って、金属製の補助板(4)が重ねられ、前記一対のア
ーム片(97)(97)の先端部が補助板(4)をリード束(30)側
へ押圧している。該具体的構成によれば、リード束(30)
が電極端子機構(99)のリード接合面(90)と補助板(4)に
よって両側から挟圧されて、リード束(30)とリード接合
面(90)の間に十分に大きな接触面積が得られると共に、
リード束(30)と補助板(4)の間にも十分に大きな接触面
積が得られて、電気抵抗の低減が図られる。
【0013】尚、上記補助板(4)には、リード束(30)と
の接触面に、リード束(30)に食い込む凹凸面(41)を形成
することが有効である。これによって、リード束(30)と
補助板(4)の間の接触性が向上し、更に良好な電気的接
続状態を得ることが出来る。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る非水電解液二次電池によれ
ば、複数本の集電リードの先端部を電極端子機構に連結
するために従来の金属リングの如き特別な部品は不要で
あり、部品点数の削減が可能である。又、複数本の集電
リードの先端部を電極端子機構に接続するために溶接は
不要であり、単に一対のアーム片を折り曲げるだけの簡
易な工程で接続を行なうことが出来る。然も、リード束
とリード接合面とが十分に大きな面積で接触するので、
電気抵抗を低く抑えることが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係る円筒
型リチウム二次電池は、図1に示す如く、電池缶(1)の
内部に巻き取り電極体(2)を収容して構成され、電池缶
(1)の各蓋体(12)には電極端子機構(99)が取り付けられ
ており、巻き取り電極体(2)と各電極端子機構(99)と
が、複数本の集電リード(3)により互いに連結されてい
る。又、蓋体(12)にはガス排出弁(13)が取り付けられて
いる。
【0016】巻き取り電極体(2)は、図10に示す従来
の構造と同様に、リチウム複合酸化物を含む正極(21)
と、非水電解液が含浸されたセパレータ(22)と、炭素材
料を含む負極(23)とを重ね合わせ、これらを渦巻き状に
巻回して構成されている。正極(21)及び負極(23)からは
夫々複数本の集電リード(3)が引き出されている。但
し、これら複数本の集電リード(3)は、図2に示す如く
巻き取り電極体(2)の半径線上に一列に配置される様、
互いの間隔が調整されている。
【0017】そして、極性が同じ複数本の集電リード
(3)の先端部が図1の如く1つの電極端子機構(99)に接
続されている。尚、図1においては、便宜上、一部の集
電リードの先端部が電極端子機構(99)に接続されている
状態のみを示し、他の集電リードについては、先端部が
電極端子機構(99)に接続されている状態の図示を省略し
ている。
【0018】電極端子機構(99)は、電池缶(1)の蓋体(1
2)を貫通して取り付けられた電極端子(91)を具え、該電
極端子(91)の先端部にはネジが形成されると共に、基端
部には、図3に示す如く円板状の鍔部(92)が形成され、
該鍔部(92)には、一対のアーム片(97)(97)が下向きに突
設されている。尚、本実施例において、一対のアーム片
(97)(97)は鍔部(92)と一体に成型されているが、別体に
作製して、鍔部(92)の裏面に抵抗溶接やレーザ溶接によ
って連結することも可能である。
【0019】図1の如く、蓋体(12)の貫通孔には絶縁パ
ッキング(93)が装着され、蓋体(12)と締結部材(91)の間
の電気的絶縁性とシール性が保たれている。電極端子(9
1)には、筒体(11)の外側からワッシャ(94)が嵌められる
と共に、第1ナット(95)及び第2ナット(96)が螺合して
おり、第1ナット(95)を締め付けて、電極端子(91)の鍔
部(92)とワッシャ(94)によって絶縁パッキング(93)を挟
圧することにより、シール性を高めている。
【0020】巻き取り電極体(2)から伸びる複数本の集
電リード(3)の先端部は、図3に示す如く互いに重ね合
わされてリード束(30)を形成しており、該リード束(30)
は、一対のアーム片(97)(97)間へ挿入され、この状態
で、図4に示す如く、両アーム片(97)(97)の先端部を内
側に折り曲げて塑性変形させることによって、鍔部(92)
の裏面に形成されたリード接合面(90)に圧接されてい
る。ここで、一対のアーム片(97)(97)の先端部を内側へ
折り曲げる作業は、適当な工具を用いて容易に行なうこ
とが出来る。
【0021】図5は、本発明の集電構造の他の構成例を
表わしており、電極端子(91)の鍔部(92)の裏面に凹凸面
(98)が形成され、一対のアーム片(97)(97)を内側に折り
曲げることによって、リード束(30)が凹凸面(98)に圧接
されている。
【0022】図6は、本発明の集電構造の更に他の構成
例を表わしており、電極端子(91)の鍔部(92)の裏面に凹
凸面(98)が形成されると共に、リード束(30)には補助板
(4)が被せられ、一対のアーム片(97)(97)を内側に折り
曲げることによって、補助板(4)がリード束(30)に押圧
されている。該補助板(4)には、リード束(30)に対する
押圧面に、凹凸面(41)が形成されている。
【0023】本発明電池A、B、C及び比較電池D、E
の作製 正極活物質としてコバルト酸リチウムを用いた正極と、
負極活物質として黒鉛を用いた負極の間に、イオン透過
性のポリプロピレン製の微多孔膜からなるセパレータを
挟み、これらを渦巻き状に巻き取って、巻き取り電極体
を作製した。そして、電池缶の内部に、該巻き取り電極
体を収容すると共に、支持電解質として6弗化燐酸リチ
ウムを1M/Lの濃度で含むエステル系有機電解液を注
入して、電力容量180Whの円筒型リチウム二次電池
(本発明電池A、B、C及び比較電池D、E)を作製し
た。
【0024】但し、本発明電池Aにおいて、巻き取り電
極体の正極には、幅10mm、厚さ100μmのアルミ
ニウム製の集電リードを14枚接合し、負極には、幅1
0mm、厚さ100μmの銅製の集電リードを14枚接
合した。又、正極側の電極端子機構のアーム片は、アル
ミニウム製であって、厚さ0.7mm、突出長さ5m
m、幅10mmに形成し、負極側の電極端子機構のアー
ム片は、ニッケル製であって、厚さ0.7mm、突出長
さ5mm、幅10mmに形成した。
【0025】又、本発明電池Bにおいては、図5に示す
如く、電極端子(91)の鍔部(92)の裏面をヤスリで研磨し
て、粗さが0.1mm〜0.2mmの凹凸面(98)を形成
し、一対のアーム片(97)(97)を折り曲げることによって
リード束(30)を凹凸面(98)に圧接した。これ以外の構成
は本発明電池Aと同一である。
【0026】更に、本発明電池Cにおいては、図6に示
す如く、電極端子(91)の鍔部(92)の裏面に凹凸面(98)を
形成すると共に、リード束(30)に補助板(4)を被せ、一
対のアーム片(97)(97)を折り曲げることによって補助板
(4)をリード束(30)に押圧した。該補助板(4)には、リ
ード束(30)に対する押圧面に、ヤスリを用いた研磨によ
って、粗さが0.1mm〜0.2mmの凹凸面(41)が形成
されている。これ以外の構成は本発明電池Aと同一であ
る。
【0027】一方、比較例電池Dにおいては、図7に示
す様に、正極から引き出されたアルミニウム製の集電リ
ード(3)の先端部(31)を、アルミニウム製の電極端子(9
1)の鍔部(92)の裏面にスポット溶接した。又、負極から
引き出された銅製の集電リード(3)の先端部(31)を、ニ
ッケル製の電極端子(91)の鍔部(92)にスポット溶接し
た。
【0028】又、比較例電池Eにおいては、図11に示
す様に、正極から引き出されたアルミニウム製の集電リ
ード(3)の先端部(31)と、アルミニウム製の鍔部(92)に
予め接続されたアルミニウム製の補助リード(32)とを、
アルミニウム製の金属リング(5)に挿通して、該金属リ
ング(5)を圧漬した。又、負極から引き出された銅製の
集電リード(3)の先端部(31)と、ニッケル製の鍔部(92)
に予め接続された銅製の補助リード(32)とを、銅製の金
属リング(5)に挿通して、該金属リング(5)を圧漬し
た。
【0029】この様にして作製した本発明電池A、B、
C及び比較電池D、Eを対象として、以下の検討を行な
った。
【0030】本発明電池Aと比較例電池Eのデッドスペ
ースの比較 本発明電池Aと比較例電池Eにおいて、巻き取り電極体
の両端面と両蓋体の間に形成されるデッドスペースを電
池缶の全容積で除算して、デッドスペースの割合を算出
した。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1から明らかな様に、本発明電池Aは、
比較例電池Eよりもデッドスペースが小さくなってお
り、電池缶の全長も短くなっている。これは、比較例電
池Eでは、集電リードと電極端子の間に補助リードと金
属リングを設けた構造を有しているため、電池缶内での
リードの取り回しに大きなスペースが必要となるからで
ある。これに対して、本発明電池Aでは、集電リードを
直接に電極端子に接続するので、余分なスペースが必要
なく、最小限のデッドスペースで済むのである。従っ
て、本発明電池によれば、高い体積エネルギー密度と高
い重量エネルギー密度を得ることが出来る。
【0033】本発明電池Aと比較例電池Dの出力特性の
比較 本発明電池電池Aと比較例電池Dについて、0.125
Cで4.1Vまで充電を行なった後、0.5Cで50%の
放電深度まで放電を行なった。そして、電流値:0〜4
C、放電時間:10秒間の条件で出力特性試験を行なっ
た。その結果を表2に示す。尚、出力密度は、上記条件
での電圧−電流特性を基づいて出力値を算出し、その結
果を電池の重量で除することによって得た。
【0034】
【表2】
【0035】表2から明らかな様に、本発明電池Aで
は、比較例電池Dに比べて優れた出力特性が得られてい
る。これは、比較例電池Dでは、集電リードの先端部が
電極端子の鍔部の裏面にスポット溶接されているので、
溶接面積が小さく、これによって電気抵抗が増大したた
めである。これに対し、本発明電池Aでは、リード束が
十分に大きな接触面積で電極端子に接合されているた
め、優れた出力特性が得られるのである。
【0036】アーム片の厚さについての検討 本発明電池Aにおいて、両アーム片の厚さをそれぞれ
0.2mm、0.3mm、0.5mm、0.7mm、0.9
mm、1.0mm、1.2mmの7種類に変更し、各電池
について上記同様の出力特性試験を行なった。その結果
を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】表3から明らかな様に、アーム片の厚さが
0.3mm〜1.0mmの範囲で大きな出力密度が得られ
ており、この範囲外では、出力密度の低下が大きくなっ
ている。これは、アーム片の厚さが過度に小さくなる
と、リード束に対する押圧力が弱くなり、逆にアーム片
の厚さが過度に大きくなると、折り曲げ加工に大きな力
が必要となって、十分な押圧力を得ることが困難となる
ためと考えられる。従って、アーム片の厚さは、0.3
mm〜1.0mmの範囲が好ましいと言える。
【0039】本発明電池A、B、Cの比較 本発明電池A、B、Cについて、0.125Cで4.1V
まで充電を行なった後、0.5Cで50%の放電深度ま
で放電を行なった。そして、電流値:0〜4C、放電時
間:10秒間の条件で出力特性試験を行なった。その結
果を表4に示す。
【0040】
【表4】
【0041】表4から明らかな様に、本発明電池Aより
も本発明電池Bが出力特性に優れ、更に本発明電池Bよ
りも本発明電池Cが出力特性に優れている。これは、本
発明電池Bにおいては、電極端子のリード接合面に凹凸
面が形成されており、これによって本発明電池Aよりも
リード束とリード接合面の間の接触性が向上して、良好
な電気的接続状態が得られるためであり、更に本発明電
池Cにおいては、リード束に補助板が押圧されて、リー
ド束と補助板とが高い接触性で接合されており、これに
よって本発明電池Bよりも更に良好な電気的接続状態が
得られるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒型リチウム二次電池の要部を
示す断面図である。
【図2】巻き取り電極体の一方の電極から引き出された
集電リードを示す斜視図である。
【図3】電極端子に突設された一対のアーム片とリード
束を示す斜視図である。
【図4】一対のアーム片によってリード束をリード接合
面に圧接せしめる集電構造において、両アーム片を折り
曲げる工程を表わす図である。
【図5】他の集電構造における同上の工程を表わす図で
ある。
【図6】更に他の集電構造における同上の工程を表わす
図である。
【図7】従来の円筒型リチウム二次電池の要部を示す断
面図である。
【図8】該円筒型リチウム二次電池の外観を示す斜視図
である。
【図9】該円筒型リチウム二次電池の分解斜視図であ
る。
【図10】巻き取り電極体の一部展開斜視図である。
【図11】従来の集電構造における集電リードの接続工
程を表わす図である。
【符号の説明】
(1) 電池缶 (11) 筒体 (12) 蓋体 (2) 巻き取り電極体 (3) 集電リード (30) リード束 (99) 電極端子機構 (91) 電極端子 (92) 鍔部 (97) アーム片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H022 AA09 BB02 BB03 CC02 CC12 CC13 CC20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池缶(1)の内部に巻き取り電極体(2)
    が収容され、該巻き取り電極体(2)は、正極(21)と負極
    (23)の間にセパレータ(22)を介在させてこれらを渦巻き
    状に巻き取って構成され、電池缶(1)には電極端子機構
    (99)が取り付けられ、巻き取り電極体(2)から引き出さ
    れた複数本の集電リード(3)の先端部が電極端子機構(9
    9)に連結されている非水電解液二次電池において、電極
    端子機構(99)は、電池缶(1)の内部にて巻き取り電極体
    (2)と対向するリード接合面(90)と、該リード接合面(9
    0)に巻き取り電極体(2)へ向けて突設された一対のアー
    ム片(97)(97)とを具え、前記複数本の集電リード(3)の
    先端部は互いに重ね合わされてリード束(30)を形成し、
    該リード束(30)は、前記一対のアーム片(97)(97)間にリ
    ード接合面(90)に沿って設置されると共に、両アーム片
    (97)(97)の先端部を内側に折り曲げることにより、該先
    端部の押圧力によってリード接合面(90)に圧接されてい
    ることを特徴とする非水電解液二次電池。
  2. 【請求項2】 電極端子機構(99)のリード接合面(90)に
    は、一対のアーム片(97)(97)間の領域に、リード束(30)
    に食い込む凹凸面(98)が形成されている請求項1に記載
    の非水電解液二次電池。
  3. 【請求項3】 電極端子機構(99)のリード接合面(90)に
    圧接されたリード束(30)を覆って、金属製の補助板(4)
    が重ねられ、前記一対のアーム片(97)(97)の先端部が補
    助板(4)をリード束(30)側へ押圧している請求項1又は
    請求項2に記載の非水電解液二次電池。
  4. 【請求項4】 補助板(4)には、リード束(30)との接触
    面に、リード束(30)に食い込む凹凸面(41)が形成されて
    いる請求項3に記載の非水電解液二次電池。
JP2000224305A 2000-07-25 2000-07-25 非水電解液二次電池 Expired - Fee Related JP3806585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000224305A JP3806585B2 (ja) 2000-07-25 2000-07-25 非水電解液二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000224305A JP3806585B2 (ja) 2000-07-25 2000-07-25 非水電解液二次電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002042770A true JP2002042770A (ja) 2002-02-08
JP3806585B2 JP3806585B2 (ja) 2006-08-09

Family

ID=18718291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000224305A Expired - Fee Related JP3806585B2 (ja) 2000-07-25 2000-07-25 非水電解液二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3806585B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129553A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Sony Corp 電池
US20100151301A1 (en) * 2008-12-16 2010-06-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Battery and battery pack comprising the same
KR20170035489A (ko) * 2015-09-23 2017-03-31 삼성에스디아이 주식회사 이차 전지

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5200072B2 (ja) * 2010-08-17 2013-05-15 三菱重工業株式会社 電池

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129553A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Sony Corp 電池
US20100151301A1 (en) * 2008-12-16 2010-06-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Battery and battery pack comprising the same
US8415048B2 (en) * 2008-12-16 2013-04-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Battery and battery pack comprising the same
KR20170035489A (ko) * 2015-09-23 2017-03-31 삼성에스디아이 주식회사 이차 전지
KR102459618B1 (ko) 2015-09-23 2022-10-27 삼성에스디아이 주식회사 이차 전지

Also Published As

Publication number Publication date
JP3806585B2 (ja) 2006-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5137918B2 (ja) 二次電池の製造方法及び二次電池
JP5089656B2 (ja) 非水電解質二次電池用電極構造体、その製造方法、および非水電解質二次電池
JP2000150306A (ja) 電池またはキャパシタの集電方式
JP4835025B2 (ja) 蓄電装置の製造方法
JP4526996B2 (ja) リチウムイオン二次電池
JPH10270048A (ja) 非水電解質二次電池
JP2001345088A (ja) 組電池およびその製造方法
JP2001160387A (ja) 非水電解液二次電池及びその製造方法
JP4020544B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP4538694B2 (ja) 電極捲回型電池
JP3751782B2 (ja) 円筒型アルカリ蓄電池とその製造方法
JP3825706B2 (ja) 二次電池
JP2002298823A (ja) 非水電解液二次電池
JP3707945B2 (ja) 筒型電池
JP3588264B2 (ja) 二次電池
JP3738166B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2002042770A (ja) 非水電解液二次電池
JP3920549B2 (ja) 非水電解液二次電池
JP2008066048A (ja) リチウムイオン二次電池
JP4691919B2 (ja) 金属部材の溶接方法
JP3397132B2 (ja) 二次電池の製造法
JP3629171B2 (ja) 電極捲回型電池
JP2001185120A (ja) 二次電池
JP2001015167A (ja) 筒型電池
JP2001023605A (ja) 電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060515

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees