JP2002040441A - 液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器 - Google Patents

液晶装置の製造方法、液晶装置及び電子機器

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JP2002040441A
JP2002040441A JP2000229448A JP2000229448A JP2002040441A JP 2002040441 A JP2002040441 A JP 2002040441A JP 2000229448 A JP2000229448 A JP 2000229448A JP 2000229448 A JP2000229448 A JP 2000229448A JP 2002040441 A JP2002040441 A JP 2002040441A
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spacer
crystal device
adhesive particles
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JP2000229448A
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Yoichi Momose
洋一 百瀬
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルギャップを均一化することができ、表示
品質を向上させることができる液晶装置の製造方法を提
供する。 【解決手段】 基板11の表面上に、所定の粒径分布を
有するスペーサー21と、スペーサー21の平均粒径よ
りも大きい所定の平均粒径を有し、所定の粒径分布を有
する接着粒子24とをそれぞれ所定の散布密度で散布す
る。次いで、基板11と対向基板12とを未硬化のシー
ル材14Aを介して貼着することにより、液晶セル10
Aを形成する。次に、液晶セル10Aを基板11と対向
基板12の外側から加圧した後、あるいは液晶セル10
Aを基板11と対向基板12の外側から加圧しながら、
液晶セル10Aを所定の温度に加熱して、常温まで温度
を下げることにより、接着粒子24の高さをスペーサー
21の径と略等しくするとともに、接着粒子24を介し
て基板11と対向基板12とを接着固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置の製造方
法、液晶装置及び電子機器に係り、特に、プラスチック
フィルム基板を用いて液晶装置を製造する際に、液晶装
置のセルギャップを均一化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図17、図18に基づいて、プラスチッ
クフィルム基板を用いた従来の単純マトリックス型の液
晶(表示)装置100の構造について説明する。図17
は液晶装置100の概略断面図、図18は液晶装置10
0を上側基板側から見たときの概略平面図である。な
お、図17は、液晶装置100を図18のA10−A1
0’線に沿って切断したときの断面図である。
【0003】はじめに、図17に基づき、液晶装置10
0の断面構造について説明する。
【0004】図17に示すように、プラスチックフィル
ム基板からなる基板(下側基板)101と対向基板(上
側基板)102とがそれぞれの基板の周縁部においてシ
ール材104を介して所定間隔で貼着され、基板10
1、対向基板102間に液晶層103が挟持されてい
る。基板101と対向基板102の液晶層103側表面
上には、それぞれストライプ状に電極105、106が
形成され、電極105、106の表面上には、配向膜1
07、108が形成されている。
【0005】液晶装置100において、電極105、1
06は互いに交差するように形成されている。また、配
向膜107、108間には、液晶セルのセルギャップを
均一化するために、二酸化珪素、樹脂等からなる多数の
球状のスペーサー109が配置されている。また、図示
は省略しているが、基板101、対向基板102の外側
には偏光板、位相差板などの光学素子が取り付けられて
いる。
【0006】次に、図18に基づき、液晶装置100の
平面構造について説明する。
【0007】シール材104は、図18に示すように、
基板101、対向基板102の周縁部間に略環状に形成
されていて、その一部には液晶を注入するための注入孔
110が形成されている。注入孔110から基板10
1、対向基板102間に液晶を注入した後、この注入孔
110は封止材111によって封止されている。
【0008】上記の液晶装置100の基板101、対向
基板102の内部構造について簡単に説明する。基板1
01、対向基板102は、ポリカーボネート系、ポリア
クリレート系、ポリエーテルサルフォン系、ポリオレフ
ィン系、ポリエチレンテレフタレート等の透明な有機高
分子からなる厚さ0.4×10-3m(0.4mm)以下
のプラスチックフィルムを基材とし、その両面に、ガス
を透過しないガスバリア層と保護層とが積層形成されて
なるものである。
【0009】基板101、対向基板102として、この
ような構造を有するプラスチックフィルム基板を用いる
ことにより、液晶装置100を小型軽量化できるという
利点がある。
【0010】次に、上記の液晶装置100の製造方法に
ついて簡単に説明する。
【0011】基板101の表面上に電極105と配向膜
107とを順次積層形成し、対向基板102の表面上に
も電極106と配向膜108とを順次積層形成する。次
に、基板101、対向基板102のうち、一方の基板の
周縁部に未硬化のシール材を印刷し、同じ基板若しくは
もう一方の基板の表面上にスペーサー109を散布して
から、未硬化のシール材を介して基板101と対向基板
102とを貼着することにより液晶セルが形成される。
その後、液晶セルの未硬化のシール材を硬化することに
より、シール材104が形成される。
【0012】次に、注入孔110から液晶セル内に液晶
を注入することにより、液晶層103を形成し、その
後、注入孔110を封止材111により封止する。最後
に、基板101、対向基板102の外側に位相差板、偏
光板などの光学素子を取り付けて、液晶装置100が製
造される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の液晶装置100
の製造方法において、封止材111は、熱硬化性接着剤
又は光硬化性接着剤を、注入孔110が封止されるよう
に注入孔110の内部及び外部に塗布した後、注入孔1
10を完全に封止するとともに、液晶セルのセルギャッ
プを均一化するために、液晶セルを基板101、対向基
板102の外側から加圧しながら、加熱又は紫外線照射
等により接着剤を硬化することにより形成されている。
【0014】このように、封止材111の形成工程にお
いて、液晶セルを基板101、対向基板102の外側か
ら加圧しながら、接着剤の硬化を行うため、液晶セルの
内部が常圧の外気よりも低い負圧状態になる。
【0015】プラスチックフィルム基板はガラス等と比
較してガスバリア性が劣るため、液晶セルの内部が負圧
状態になると、液晶セルの内部より高い圧力の外気中の
空気が基板101、対向基板102を徐々に透過して、
液晶層103内に溶解する。その結果、数年などの長期
間が経過した後に、液晶層103内に気泡が発生して、
液晶装置100の表示品質を悪化させる恐れがある。
【0016】上記の問題は、封止材111を形成する際
に液晶セルの加圧を低減することにより防止することが
できるが、封止材111を形成する際に液晶セルの加圧
を低減する場合には、注入孔110が完全に封止されな
いという恐れがあり、また、液晶セルのセルギャップに
分布が生じるという恐れがある。
【0017】液晶セルのセルギャップに分布が生じる
と、液晶装置の表示性能が悪化することが知られてい
る。特に、STN(Super Twisted Nematic)モードの液
晶装置においては、Δn・d値(但し、Δnは液晶の複
屈折率、dはセルギャップ)の変化により光の透過率が
変化することが知られており、Δn・d値の変化、すな
わちセルギャップdの分布が大きいと光透過率すなわち
明るさに分布が発生するため、コントラストが低下し、
色むらが生じ、表示品質が悪化するという問題がある。
【0018】以上の問題を解決するために、液晶装置の
製造工程において、スペーサー109の散布を行う際
に、スペーサー109の平均粒径よりも大きい平均粒径
を有する熱硬化性接着剤又は熱可塑性接着剤からなる接
着粒子の散布を行い、基板101と対向基板102とを
未硬化のシール材を介して貼着して液晶セルを形成した
後、未硬化のシール材を硬化する際に、あるいは、別工
程において、液晶セルを基板101、対向基板102の
外側から加圧しながら、所定の温度に加熱して温度を下
げることにより、接着粒子をいったん溶融させた後、硬
化又は固化させることにより、接着粒子の高さをスペー
サー109の径と略等しくするとともに、接着粒子を介
して基板101と対向基板102とを接着固定させてか
ら、液晶セル内に液晶を注入する液晶装置の製造方法が
提案されている。
【0019】この方法によれば、封止材111を形成す
る際に、液晶セルの加圧を行っても、基板101、対向
基板102は接着粒子により接着固定されているので、
液晶セル内が負圧になることを防止することができる。
【0020】しかしながら、これまで、スペーサー及び
接着粒子を散布する際の最適条件が見出されておらず、
スペーサーと接着粒子の両方の散布を行っても、液晶装
置のセルギャップを均一化することができない場合や液
晶層103内に気泡が発生して表示品質が悪化する場合
があった。
【0021】例えば、接着粒子をいったん溶融させた
後、硬化又は固化させる際に、接着粒子は収縮するが、
平均粒径の大きい接着粒子を用いた場合には、収縮率も
大きくなるため、製造された液晶装置の接着粒子近傍の
セルギャップが不均一になる場合があった。
【0022】また、例えば、液晶の熱膨張係数と、スペ
ーサー及び接着粒子との熱膨張係数が異なるため、−3
0〜−20℃程度の低温下において、液晶の収縮率より
もスペーサー及び接着粒子の収縮率が低いことに起因し
て、液晶層103内に空隙(真空部分)が発生して、液
晶セルの内部が負圧になり、その結果、外気中の空気が
液晶セル内に混入して液晶層103内に溶解し、液晶層
103内に気泡が発生して、表示品質を悪化させるとい
う問題点があった。
【0023】以上の問題は、プラスチックフィルム基板
を用いた単純マトリックス型の液晶装置に顕著な問題で
あるが、TFD(Thin Film Diode)素子などの2端子
型素子や、TFT素子などの3端子型素子を用いたアク
ティブマトリックス型の液晶装置など、プラスチックフ
ィルム基板を用いたいかなる液晶装置においても生じる
問題である。
【0024】そこで、本発明は上記問題点を解決し、ス
ペーサーと接着粒子の散布条件を最適化することによ
り、プラスチックフィルム基板を用いる液晶装置を製造
する際においても、セルギャップを均一化することがで
き、低温下における液晶層内の気泡発生を防止すること
ができ、表示品質を向上させることができる液晶装置の
製造方法を提供することを目的とする。
【0025】また、この液晶装置の製造方法により、表
示品質の優れた液晶装置及び電子機器を提供することを
目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者が検討を行った結果、スペーサー及び接着
粒子を散布する際の最適条件を見出した。なお、本発明
者が見出したスペーサー及び接着粒子を散布する際の最
適条件の根拠については実施例において、詳述する。
【0027】上記課題を解決するために本発明が講じた
第1の手段は、液晶層を挟持して対向配置された第1の
基板と第2の基板とがシール材を介して所定間隔で貼着
されてなるとともに、前記第1の基板と前記第2の基板
との間に、スペーサーと熱硬化性接着剤又は熱可塑性接
着剤からなる接着粒子とを具備してなる液晶装置の製造
方法であって、前記第1の基板の表面上に、所定の粒径
分布を有する前記スペーサーを所定の散布密度で散布す
る工程と、前記第1の基板の表面上に、前記スペーサー
の平均粒径よりも大きい所定の平均粒径を有し、所定の
粒径分布を有する前記接着粒子を所定の散布密度で散布
する工程と、前記第1の基板又は前記第2の基板の表面
上に前記シール材を形成する工程と、表面上に前記スペ
ーサーと前記接着粒子とを散布した前記第1の基板と第
2の基板とを前記シール材を介して貼着して液晶セルを
形成する工程と、前記液晶セルを該液晶セルの外側から
加圧することにより、前記接着粒子の高さを前記スペー
サーの径と略等しくする工程と、前記液晶セルを所定の
温度に加熱して、温度を下げることにより、前記接着粒
子を介して前記第1の基板と前記第2の基板とを接着固
定する工程とを有することを特徴とする。
【0028】また、上記課題を解決するために本発明が
講じた第2の手段は、液晶層を挟持して対向配置された
第1の基板と第2の基板とがシール材を介して所定間隔
で貼着されてなるとともに、前記第1の基板と前記第2
の基板との間にスペーサーと熱硬化性接着剤又は熱可塑
性接着剤からなる接着粒子とを具備してなる液晶装置の
製造方法であって、前記第1の基板の表面上に、所定の
粒径分布を有する前記スペーサーを所定の散布密度で散
布する工程と、前記第1の基板の表面上に、前記スペー
サーの平均粒径よりも大きい所定の平均粒径を有し、所
定の粒径分布を有する前記接着粒子を所定の散布密度で
散布する工程と、前記第1の基板又は前記第2の基板の
表面上に前記シール材を形成する工程と、表面上に前記
スペーサーと前記接着粒子とを散布した前記第1の基板
と第2の基板とを前記シール材を介して貼着して液晶セ
ルを形成する工程と、前記液晶セルを該液晶セルの外側
から加圧しながら、所定の温度に加熱して温度を下げる
ことにより、前記接着粒子の高さを前記スペーサーの径
と略等しくするとともに、前記接着粒子を介して前記第
1の基板と前記第2の基板とを接着固定する工程とを有
することを特徴とする。
【0029】また、上記第1、第2の手段において、前
記スペーサーを散布する工程において、前記スペーサー
の散布密度を50×106乃至200×106個/m
2(50乃至200個/mm2)、より好ましくは100
×106乃至200×106個/m2(100乃至200
個/mm2)とすることを特徴とする。
【0030】また、前記スペーサーを散布する工程にお
いて、前記スペーサーとして粒径分布(CV値)が6%
以下、より好ましくは3%以下のものを用いることを特
徴とする。
【0031】また、前記接着粒子を散布する工程におい
て、前記接着粒子の散布密度を10×106乃至200
×106個/m2(10乃至200個/mm2)、より好
ましくは50×106乃至150×106個/m2(50
乃至150個/mm2)とすることを特徴とする。
【0032】また、前記接着粒子を散布する工程におい
て、前記接着粒子として前記スペーサーの平均粒径の
1.1乃至3倍、より好ましくは1.5乃至2.5倍の
平均粒径を有するものを用いることを特徴とする。
【0033】また、前記接着粒子を散布する工程におい
て、前記接着粒子として粒径分布(CV値)が20%以
下、より好ましくは10%以下のものを用いることを特
徴とする。
【0034】また、以上の手段は、前記第1の基板、前
記第2の基板として、プラスチックフィルムを基材とし
たものを用いるときに、特に有効な手段である。
【0035】本発明者は、以上のようにスペーサーと接
着粒子の散布条件を最適化することにより、プラスチッ
クフィルム基板を用いる液晶装置を製造する際において
も、セルギャップを均一化することができ、低温下にお
ける液晶層内の気泡発生を防止することができ、表示品
質を向上させることができる液晶装置の製造方法を提供
することができることを見出した。
【0036】また、以上の本発明の液晶装置の製造方法
により、液晶層を挟持して対向配置された2枚の基板が
シール材を介して所定間隔で貼着されてなる液晶装置で
あって、前記2枚の基板間に、所定の密度で配置され、
所定の粒径分布を有する多数のスペーサーと、所定の密
度で配置された熱硬化性接着剤又は熱可塑性接着剤から
なる多数の接着粒子とを具備したことを特徴とする液晶
装置を提供することができ、この液晶装置はセルギャッ
プが均一化され、低温下における液晶層内の気泡発生が
防止され、表示品質の優れたものとなる。
【0037】さらに、この液晶装置を備えることによ
り、表示品質の優れた電子機器を提供することができ
る。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態につ
いて詳細に説明する。
【0039】図1〜図4に基づいて、本発明に係る実施
形態の単純マトリックス型の液晶装置10の構造につい
て説明する。
【0040】図1は液晶装置10の概略断面図、図2は
液晶装置10を上側基板側から見たときの概略平面図、
図3は液晶装置10の下側基板の構造を示す概略平面
図、図4は液晶装置10の上側基板の構造を示す概略平
面図である。
【0041】なお、図1は、液晶装置10を図2〜図4
のA1−A1’線に沿って切断したときの断面図であ
る。また、図1〜図4において、各層や各部材を図面上
で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材の
縮尺は実際のものとは異なるように表している。
【0042】また、図1、図3、図4において、液晶装
置10の表示領域(画素領域)を符号30で示してい
る。液晶装置10において、表示領域30より外側の領
域が非表示領域になっている。
【0043】はじめに、図1に基づき、液晶装置10の
断面構造について説明する。
【0044】図1に示すように、プラスチックフィルム
基板からなる基板(下側基板)11と対向基板(上側基
板)12とが、それぞれの基板の周縁部において熱硬化
性接着剤、光硬化性接着剤等からなるシール材14を介
して所定間隔で貼着され、基板11、対向基板12間に
液晶層13が挟持されている。
【0045】液晶装置10において、基板11、対向基
板12は、ポリカーボネート系、ポリアクリレート系、
ポリエーテルサルフォン系、ポリオレフィン系、ポリエ
チレンテレフタレート等の透明な有機高分子からなる厚
さ0.4×10-3m(0.4mm)以下のプラスチック
フィルムを基材とし、少なくともその片面に、ガスを透
過しないガスバリア層と保護層とが積層形成されてなる
ものである。
【0046】基板11の液晶層13側表面上において、
少なくとも表示領域30内には所定のパターンで配列さ
れた赤(R)、緑(G)、青(B)の着色層15Aと遮
光層(ブラックマトリックス)15Bとからなるカラー
フィルター15が形成されている。
【0047】カラーフィルター15の表面上には、カラ
ーフィルター15を保護するための有機膜などからなる
保護膜16が形成されている。保護膜16の表面上に
は、ストライプ状に、インジウム錫酸化物等からなる複
数の電極17が形成されている。電極17の表面上に
は、液晶を配向させるためのポリイミド等からなる配向
膜19が形成されている。
【0048】対向基板12の液晶層13側表面上におい
て、少なくとも表示領域30内にはストライプ状に、イ
ンジウム錫酸化物などからなる複数の電極18が形成さ
れ、電極18の表面上にはポリイミド等からなる配向膜
20が形成されている。
【0049】液晶装置10において、電極17と18と
は互いに交差するように形成されている。また、電極1
7、18の一方の端部には後述する引回し配線17a、
18aが接続されている。
【0050】また、液晶装置10において、配向膜1
9、20間には、液晶セルのセルギャップを均一化する
ために、二酸化珪素、樹脂等からなる多数の球状のスペ
ーサー21が配置されている。また、配向膜19、20
間には、液晶セルのセルギャップを均一化するととも
に、基板11と対向基板12とを接着固定するために、
熱硬化性接着剤又は熱可塑性接着剤からなる多数の接着
粒子24が配置されている。
【0051】本実施形態において、スペーサー21の密
度は、50×106〜200×106個/m2(50〜2
00個/mm2)、より好ましくは100×106〜20
0×106個/m2(100〜200個/mm2)とされ
ていることが望ましい。また、スペーサー21の粒径分
布(CV値)は、6%以下、より好ましくは3%以下と
されていることが望ましい。なお、CV値は、粒径分布
の標準偏差を粒径分布の平均値で割ることにより、算出
されるものである。
【0052】また、本実施形態において、接着粒子24
の密度は、10×106〜200×106個/m2(10
〜200個/mm2)、より好ましくは50〜150×
106個/m2(50〜150個/mm2)とされている
ことが望ましい。
【0053】また、基板11、対向基板12の外側には
位相差板、偏光板などの光学素子が形成されているが、
図面上は省略している。
【0054】次に、図2に基づき、液晶装置10の概略
平面構造について説明する。
【0055】シール材14は、図2に示すように、基板
11、対向基板12の周縁部間に略環状に形成されてい
て、その一部には液晶を注入するための注入孔22が形
成されている。注入孔22から基板11、対向基板12
間に液晶を注入した後、この注入孔22は封止材23に
よって封止されている。
【0056】次に、図3、図4に基づいて、基板11、
対向基板12の平面構造について詳しく説明する。
【0057】図3、図4に示すように、基板11、対向
基板12の外周部は非表示領域となり、それより内側が
表示領域30となっている。表示領域30の外側におい
て、基板11、対向基板12の周縁部にはシール材14
が形成されているが、図面上は簡略化のため省略してい
る。
【0058】表示領域30に形成された電極17、18
の一方の端部には、それぞれ引回し配線17a、18a
が接続されている。引回し配線17a、18aは、基板
11、対向基板12の表面上において、表示領域30の
外側(すなわち非表示領域)に設けられている。
【0059】図3に示すように、引回し配線17aは基
板11の表面上において、表示領域30の図示下側の領
域に形成されている。引回し配線17aが形成される領
域を引回し配線領域32とする。一方、図4に示すよう
に、引回し配線18aは対向基板12の表面上におい
て、表示領域30の図示左側と図示右側の2つの領域に
形成されている。引回し配線18aが形成される領域を
引回し配線領域31a、31bとする。
【0060】電極17、18は、それぞれ引回し配線1
7a、18aを介して外部接続用端子部に接続されてい
る。液晶装置10を電子機器に実装する工程が容易とな
るため、外部接続用端子部は一方の基板の表面上にのみ
設けられていることが望ましい。
【0061】例として、外部接続用端子部を基板11の
表面上にのみ設けた場合について説明する。図3に示す
ように、基板11の端部中央に、下側電極(17)用外
部接続用端子部35、その両側に上側電極(18)用外
部接続用端子部36が設けられている。上側電極用外部
接続用端子部36は引回し配線領域31a、31bに対
応しているので、2箇所に分けて設けられている。
【0062】引回し配線17aは下側電極用外部接続用
端子部35に接続され、電極17は引回し配線17aを
介して外部接続用端子部35に接続されている。一方、
引回し配線18aは基板11と対向基板12間に設けら
れている導通部材34に接続されている。導通部材34
は引回し配線領域31a、31bに対応しているので、
2箇所に設けられている。導通部材34は、プラスチッ
クボールにニッケルなどがコーティングされた導通粒子
とバインダー(熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等)とから
なる導電材などからなり、導通部材34は基板11の表
面上に設けられている上側電極用外部接続用端子部36
に電気的に接続されている。電極18は引回し配線18
a、導通部材34を介して外部接続用端子部36に接続
されている。なお、導通部材34は、シール材14の内
部に設けられていても良いし、シール材14とは独立し
て設けられていても良い。
【0063】次に、図5(a)、(b)に基づいて、上記の液
晶装置10の製造方法について説明する。
【0064】はじめに、基板11の表面上にフォトリソ
グラフィー法により所定のパターンの遮光層15Bを形
成した後、顔料分散法や染色法などにより所定のパター
ンの着色層15Aを形成して、カラーフィルター15を
形成する。次いで、カラーフィルター15の表面上に、
有機膜などからなる保護膜16を形成する。
【0065】次に、保護膜16の表面上にスパッタリン
グ法、CVD法などによりインジウム錫酸化物等の電極
材料を成膜した後、成膜された電極材料をフォトリソグ
ラフィー法により所定のパターンに形成することにより
電極17を形成する。さらに、電極17の表面上にポリ
イミドなどからなる配向膜19を形成する。
【0066】一方、対向基板12の表面上にも電極18
と配向膜20とを順次積層形成する。電極18、配向膜
20の形成方法は、それぞれ電極17、配向膜19の形
成方法と同様である。
【0067】次に、配向膜19、20を形成した基板1
1、対向基板12のうち、一方の基板の周縁部に、熱硬
化性接着剤、光硬化性接着剤等からなる未硬化のシール
材14Aを印刷する。
【0068】また、未硬化のシール材14Aを印刷した
基板あるいはもう一方の基板の表面上に、所定の粒径分
布を有する、二酸化珪素、樹脂等からなる多数の球状の
スペーサー21を所定の散布密度で散布し、さらに、ス
ペーサー21の平均粒径よりも大きい所定の平均粒径を
有し、所定の粒径分布を有し、スペーサー21の硬度よ
りも低い硬度を有する、熱硬化性接着剤又は熱硬化性接
着剤からなる多数の球状の接着粒子24を所定の散布密
度で散布する。なお、本実施形態において、スペーサー
21と接着粒子24とを、基板の表面上において、少な
くとも表示領域30内の任意の箇所に散布する。
【0069】次いで、未硬化のシール材14A、スペー
サー21、接着粒子24を介して、配向膜19、20が
互いに対向するように、基板11と対向基板12とを対
向配置させ、基板11と対向基板12とを未硬化のシー
ル材14Aを介して貼着することにより、液晶セル10
Aを形成する。
【0070】基板11の表面上に未硬化のシール材14
Aを印刷し、基板11の表面上にスペーサー21と接着
粒子24とを散布した場合を例として、基板11と対向
基板12とを未硬化のシール材14Aを介して貼着して
形成した液晶セル10Aの概略断面構造を図5(a)に示
している。
【0071】ここで、スペーサー21及び接着粒子24
の散布条件について説明する。
【0072】本実施形態において、スペーサー21の散
布密度を50×106〜200×106個/m2(50〜
200個/mm2)、より好ましくは100×106〜2
00×106個/m2(100〜200個/mm2)とす
ることが望ましい。
【0073】また、スペーサー21として粒径分布(C
V値)が6%以下のもの、より好ましくは3%以下のも
のを用いることが望ましい。なお、CV値は、粒径分布
の標準偏差を粒径分布の平均値で割ることにより、算出
されるものである。
【0074】また、本実施形態において、接着粒子24
の散布密度を10×106〜200×106個/m2(1
0〜200個/mm2)、より好ましくは50×106
150×106個/m2(50〜150個/mm2)とす
ることが望ましい。
【0075】また、本実施形態において、接着粒子24
としてスペーサー21の平均粒径の1.1〜3倍の平均
粒径を有するもの、より好ましくはスペーサー21の平
均粒径の1.5〜2.5倍の平均粒径を有するものを用
いることが望ましい。
【0076】また、接着粒子24として粒径分布(CV
値)が20%以下のもの、より好ましくは粒径分布(C
V値)が10%以下のものを用いることが望ましい。
【0077】次に、図5(b)に示すように、液晶セル1
0Aを基板11と対向基板12の外側から加圧すること
により、接着粒子24の(図示縦方向の)高さをスペー
サー21の径と略等しくさせた後、液晶セル10Aを所
定の温度に加熱して、常温まで温度を下げることによ
り、接着粒子24を介して基板11と対向基板12とを
接着固定する。
【0078】接着粒子24が熱硬化性接着剤からなる場
合には、液晶セル10Aを所定の温度に加熱する際に、
接着粒子24がいったん溶融して、硬化することによ
り、基板11と対向基板12とが接着粒子24を介して
接着固定される。
【0079】また、接着粒子24が熱可塑性接着剤から
なる場合には、液晶セル10Aを所定の温度に加熱する
際に、接着粒子24がいったん溶融し、その後、液晶セ
ル10Aを常温に戻す際に、接着粒子24が固化して、
基板11と対向基板12とが接着固定される。
【0080】本実施形態において、接着粒子24への加
圧と接着粒子24による基板11と対向基板12との接
着固定とを同一の工程で行っても良く、この場合には、
液晶セル10Aを基板11と対向基板12の外側から加
圧しながら、液晶セル10Aを所定の温度に加熱して、
常温まで温度を下げることにより、接着粒子24の高さ
をスペーサー21の径と略等しくさせるとともに、接着
粒子24を介して基板11と対向基板12とを接着固定
することができる。
【0081】また、接着粒子24を介して基板11と対
向基板12とを接着固定する工程と同一の工程又は別工
程において、未硬化のシール材14Aの硬化を行ってシ
ール材14を形成する。
【0082】接着粒子24への加圧と、接着粒子24に
よる基板11と対向基板12との接着固定と、未硬化の
シール材14Aの硬化とは、接着粒子24、未硬化のシ
ール材14Aの材料として用いる接着剤の性質に応じ
て、適宜行う。
【0083】以下に、接着粒子24への加圧と、接着粒
子24による基板11と対向基板12との接着固定と、
未硬化のシール材14Aの硬化とを行う方法の例につい
て説明する。なお、本発明は以下に示す方法に限定され
るものではない。
【0084】未硬化のシール材14Aが熱硬化性接着剤
からなる場合には、接着粒子24への加圧と、接着粒子
24による基板11と対向基板12との接着固定と、未
硬化のシール材14Aの硬化とを同一の工程で行うこと
ができる。この場合には、液晶セル10Aを、基板11
と対向基板12の外側から加圧しながら、液晶セル10
Aを所定の温度に加熱し、常温まで温度を下げることに
より、接着粒子24への加圧と、接着粒子24による基
板11と対向基板12との接着固定と、未硬化のシール
材14Aの硬化とを同一の工程で行うことができる。
【0085】一方、未硬化のシール材14Aが光硬化性
接着剤からなる場合には、液晶セル10Aを基板11、
対向基板12の外側から加圧しながら、未硬化のシール
材14Aに紫外線等を照射させることにより、接着粒子
24への加圧と、未硬化のシール材14Aの硬化とを行
った後、液晶セル10Aを所定の温度に加熱し、常温ま
で温度を下げることにより、接着粒子24を介して基板
11と対向基板12とを接着固定することができる。
【0086】また、未硬化のシール材14Aが光硬化性
接着剤からなる場合には、液晶セル10Aを基板11、
対向基板12の外側から加圧しながら、液晶セル10A
を所定の温度に加熱し、常温まで温度を下げることによ
り、接着粒子24を加圧するとともに、接着粒子24を
介して基板11と対向基板12とを接着固定した後、未
硬化のシール材14Aに紫外線等を照射させることによ
り、未硬化のシール材14Aの硬化を行ってもよい。
【0087】接着粒子24への加圧と、接着粒子24に
よる基板11と対向基板12との接着固定と、未硬化の
シール材14Aの硬化を終えた後、液晶セル10Aの内
部に真空注入法などにより液晶を注入することにより液
晶層13を形成し、最後に、基板11、対向基板12の
外側に位相差板、偏光板などの光学素子を取り付けて液
晶装置10が製造される。
【0088】上記の液晶装置10の製造方法において
は、基板11と対向基板12とから液晶装置10を製造
する方法について説明したが、液晶装置10を大量生産
するために、液晶装置10は、基板11、対向基板12
を複数切り出すことができる2枚の基板母材を用いて製
造されることが望ましい。
【0089】以下に、図6(a)〜(d)、図7(a)、(b)に基
づいて、2枚の基板母材から液晶装置10を製造する方
法の一例について説明する。図6(a)〜(d)、図7(a)、
(b)は概略平面図を示している。なお、図6、図7にお
いて、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさ
とするため、各層や各部材の縮尺は実際のものとは異な
るように表している。また、図6、図7に示す液晶装置
10の製造方法は一例であって、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0090】大量生産を行い、生産工程を短縮化するた
めに、液晶装置10は、基板11を複数個切り出すこと
が可能な大きさの、図6(a)に示す基板母材41と、対
向基板12を複数個切り出すことが可能な大きさの、図
6(b)に示す対向基板母材42とを用いて製造される。
【0091】基板母材41、対向基板母材42におい
て、切断されて最終的に基板11、対向基板12となる
領域をそれぞれ基板形成領域11a、対向基板形成領域
12aとする。図6(a)、(b)には、一例として、基板形
成領域11a、対向基板形成領域12aを4箇所ずつ設
けた場合の基板母材41、対向基板母材42について示
している。
【0092】図面上は省略しているが、基板母材41の
各基板形成領域11aにカラーフィルター15、保護膜
16、電極17、配向膜19を順次積層形成する。ま
た、図面上は省略しているが、対向基板母材42の各対
向基板形成領域12a内には、電極18と配向膜20と
を順次積層形成する。
【0093】次に、図6(c)に示すように、基板母材4
1、対向基板母材42のうち一方の基板母材の各基板形
成領域の周縁部に未硬化のシール材14Aを印刷し、同
じ基板母材又はもう一方の基板母材の各基板形成領域
に、スペーサー21と接着粒子24とを散布した後、基
板母材41と対向基板母材42とを未硬化のシール材1
4Aを介して貼着することにより、液晶セル母材43を
形成する。図6(c)において、符号10Aは個々の液晶
セルを示している。なお、スペーサー21及び接着粒子
24の散布条件については先に説明したので、省略す
る。
【0094】次に、液晶セル母材43において、接着粒
子24への加圧と、接着粒子24による基板母材41と
対向基板母材42との接着固定と、未硬化のシール材1
4Aの硬化とを行う。接着粒子24への加圧と、接着粒
子24による基板11と対向基板12との接着固定と、
未硬化のシール材14Aの硬化とを行う方法については
先に詳述したので、説明は省略する。
【0095】次に、図6(d)に示すように、液晶セル母
材43を、注入孔22が端部に位置するように切断し、
複数の液晶セル10Aが図示横方向に一列に配列された
短冊状の液晶セル母材44を形成する。
【0096】次に、図7(a)に示すように、注入孔22
から各液晶セル10A内に液晶を注入し、液晶セル母材
44の各液晶セル10A内に液晶層13を形成した後、
液晶注入孔22を封止材23により封止する。
【0097】次に、図7(b)に示すように、液晶セル母
材44を各基板形成領域11a、各対向基板形成領域1
2aの外周部に沿って切断することにより、各液晶セル
10A毎に切断する。このようにして、基板11、対向
基板12が切り出される。最後に、基板11、対向基板
12の外側に位相差板、偏光板などの光学素子を取り付
けて、液晶装置10が製造される。
【0098】本実施形態によれば、スペーサー21と接
着粒子24の散布条件を最適化することにより、プラス
チックフィルム基板を用いる液晶装置を製造する際にお
いても、セルギャップを均一化することができ、低温下
における液晶層13内の気泡発生を防止することがで
き、表示品質を向上させることができる液晶装置の製造
方法を提供することができる。
【0099】また、本実施形態の液晶装置の製造方法に
より製造された上記の液晶装置10はセルギャップが均
一化され、低温下における液晶層13内の気泡発生が防
止され、表示品質の優れたものとなる。
【0100】なお、本実施形態においては、単純マトリ
ックス型の液晶装置についてのみ説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、TFD(Thin Film Di
ode)素子に代表される2端子型素子やTFT(Thin-Fi
lm Transistor)素子に代表される3端子型素子を用い
るアクティブマトリックス型の液晶装置などいかなる液
晶装置にも適用することができる。
【0101】次に、前記の実施形態により製造された液
晶装置10を備えた電子機器の具体例について説明す
る。
【0102】図8(a)は携帯電話の一例を示した斜視図
である。図8(a)において、300は携帯電話本体を示
し、301は前記の液晶装置10を備えた液晶表示部を
示している。
【0103】図8(b)はワープロ、パソコンなどの携帯
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図8(b)
において、400は情報処理装置、401はキーボード
などの入力部、403は情報処理本体、402は前記の
液晶装置10を備えた液晶表示部を示している。
【0104】図8(c)は腕時計型電子機器の一例を示し
た斜視図である。図8(c)において、500は時計本体
を示し、501は前記の液晶装置10を備えた液晶表示
部を示している。
【0105】図8(a)〜(c)に示すそれぞれの電子機器
は、前記の液晶装置10を備えたものであるので、表示
品質の優れたものとなる。
【0106】
【実施例】以下に、本発明に係る実施例について詳細に
説明する。
【0107】ポリカーボネートを基材とした厚さ0.2
×10-3m(0.2mm)のプラスチックフィルム基板
を用い、実施の形態において説明した液晶装置の製造方
法により、単純マトリックス型の液晶装置を製造した。
画素数は、縦64ドット、横64ドットとし、画素ピッ
チを0.5×10-3m(0.5mm)とした。
【0108】スペーサーとしては二酸化珪素からなるも
のを用い、接着粒子としては、エポキシ系の熱硬化性接
着剤からなるものを用いた。
【0109】表1に、液晶装置の製造工程において、ス
ペーサー、接着粒子を散布する際の標準条件を示す。な
お、表1において、粒径分布(CV値)は粒径分布の標
準偏差を粒径分布の平均値で割ったときの値を示してい
る。
【0110】
【表1】
【0111】以下に、表1に示す標準条件のうち1つの
条件のみを変化させ、それ以外の条件については表1に
示す条件で液晶装置を製造し、製造された液晶装置の特
性について検討を行ったときの条件と得られた結果を示
す。
【0112】なお、液晶装置のセルギャップのばらつき
については、表示むらが全くない表示品質の優れた液晶
装置が得られることから0.1×10-6m(0.1μ
m)以下を理想とし、若干の表示むらが生じるものの表
示品質が良好な液晶装置が得られることから0.15×
10-6m(0.15μm)程度以下を許容範囲とした。
【0113】(スペーサーの散布密度)スペーサー、接
着粒子を散布する際の、スペーサーの散布密度以外の条
件については表1に示す条件とし、スペーサーの散布密
度のみを種々の値に設定して液晶装置を製造した。
【0114】スペーサーの散布密度と製造された液晶装
置のセルギャップのばらつきとの関係を図9に示す。
【0115】また、製造された液晶装置を−30℃に2
4時間放置し、液晶層内に気泡が発生するかどうかを検
査した。液晶層内に大きさを問わず、1個でも気泡が発
生しているものを不良品とし、液晶装置を200個検査
して、不良品発生率を算出した。この不良品発生率を低
温気泡発生率と定義する。スペーサーの散布密度と製造
された液晶装置の低温気泡発生率との関係を図10に示
す。
【0116】図9に示すように、スペーサーの散布密度
が小さくなるにつれて、液晶装置のセルギャップのばら
つきが増大するが、スペーサーの散布密度が50×10
6個/m2(50個/mm2)未満になると急激に液晶装
置のセルギャップのばらつきが増大し、セルギャップの
ばらつきの許容範囲である0.15×10-6m(0.1
5μm)程度を大きく超えることが示された。
【0117】また、スペーサーの散布密度を100×1
6個/m2(100個/mm2)以上とすることによ
り、液晶装置のセルギャップを理想の0.1×10-6
(0.1μm)以下にすることができることが示され
た。
【0118】一方、図10に示すように、スペーサーの
散布密度が200×106個/m2(200個/mm2
未満では、低温気泡発生率は0%であったが、スペーサ
ーの散布密度が200×106個/m2(200個/mm
2)を超えると、急激に低温気泡発生率が増加すること
が示された。
【0119】以上の結果から、スペーサーの散布密度を
50×106〜200×106個/m 2(50〜200個
/mm2)、より好ましくは100×106〜200×1
6個/m2(100〜200個/mm2)にすることが
望ましいことが判明した。
【0120】(スペーサーの粒径分布)スペーサー、接
着粒子を散布する際の、スペーサーの粒径分布以外の条
件については表1に示す条件とし、スペーサーの粒径分
布のみを種々の値に設定して液晶装置を製造した。
【0121】スペーサーの粒径分布(CV値)と製造さ
れた液晶装置のセルギャップのばらつきとの関係を図1
1に示す。
【0122】図11に示すように、スペーサーの粒径分
布(CV値)が大きくなるにつれて、液晶装置のセルギ
ャップのばらつきが増大するが、スペーサーの粒径分布
(CV値)が6%を超えると急激に液晶装置のセルギャ
ップのばらつきが増大し、セルギャップのばらつきの許
容範囲である0.15×10-6m(0.15μm)程度
を大きく超えることが示された。
【0123】また、スペーサーの粒径分布(CV値)を
3%以下とすることにより、液晶装置のセルギャップを
理想の0.1×10-6m(0.1μm)以下にすること
ができることが示された。
【0124】以上の結果から、スペーサーの粒径分布
(CV値)を6%以下、より好ましくは3%以下にする
ことが望ましいことが判明した。
【0125】(接着粒子の散布密度)スペーサー、接着
粒子を散布する際の、接着粒子の散布密度以外の条件に
ついては表1に示す条件とし、接着粒子の散布密度のみ
を種々の値に設定して液晶装置を製造した。
【0126】接着粒子の散布密度と製造された液晶装置
のセルギャップのばらつきとの関係を図12に示す。
【0127】また、製造された液晶装置を−30℃に2
4時間放置し、液晶層内に気泡が発生するかどうかを検
査した。液晶層内に大きさを問わず、1個でも気泡が発
生しているものを不良品とし、液晶装置を200個検査
して、低温気泡発生率を算出した。この不良品発生率を
低温気泡発生率と定義する。接着粒子の散布密度と製造
された液晶装置の低温気泡発生率との関係を図13に示
す。
【0128】図12に示すように、接着粒子の散布密度
が小さくなるにつれて、液晶装置のセルギャップのばら
つきが増大するが、接着粒子の散布密度が10×106
個/m2(10個/mm2)未満になると急激に液晶装置
のセルギャップのばらつきが増大し、セルギャップのば
らつきの許容範囲である0.15×10-6m(0.15
μm)程度を大きく超えることが示された。
【0129】また、接着粒子の散布密度を50×106
個/m2(50個/mm2)以上とすることにより、液晶
装置のセルギャップを理想の0.1×10-6m(0.1
μm)以下にすることができることが示された。
【0130】一方、図13に示すように、接着粒子の散
布密度が150×106個/m2(150個/mm2)未
満では、低温気泡発生率は0%であったが、接着粒子の
散布密度が150×106個/m2(150個/mm2
を超えると、徐々に低温気泡発生率が増加し、200×
106個/m2(200個/mm2)を超えると急激に低
温気泡発生率が増加することが示された。
【0131】以上の結果から、接着粒子の散布密度を1
0×106〜200×106個/m2(10〜200個/
mm2)、より好ましくは50×106〜150×106
個/m2(50〜150個/mm2)にすることが望まし
いことが判明した。
【0132】(接着粒子の平均粒径)スペーサー、接着
粒子を散布する際の、接着粒子の平均粒径以外の条件に
ついては表1に示す条件とし、接着粒子の平均粒径のみ
を種々の値に設定して液晶装置を製造した。
【0133】接着粒子の平均粒径とスペーサーの平均粒
径との比(接着粒子径/スペーサー径)と製造された液
晶装置全体のセルギャップのばらつきとの関係を図14
に示す。
【0134】また、接着粒子の平均粒径とスペーサーの
平均粒径との比(接着粒子径/スペーサー径)と、製造
された液晶装置の接着粒子近傍(接着粒子の50×10
-6m(50μm)以内)のセルギャップのばらつきとの
関係を図15に示す。
【0135】図14に示すように、接着粒子の平均粒径
がスペーサーの平均粒径の1.1倍未満になると急激に
液晶装置全体のセルギャップのばらつきが増大し、セル
ギャップのばらつきの許容範囲である0.15×10-6
m(0.15μm)程度を大きく超えることが示され
た。
【0136】また、接着粒子の平均粒径がスペーサーの
平均粒径の1.5倍以上とすることにより、液晶装置全
体のセルギャップのばらつきを理想の0.1×10-6
(0.1μm)以下にすることができることが示され
た。
【0137】一方、図15に示すように、接着粒子の平
均粒径がスペーサーの平均粒径の3倍より大きくなる
と、液晶装置の接着粒子近傍のセルギャップのばらつき
が許容範囲である0.15×10-6m(0.15μm)
程度を超えることが示された。
【0138】また、接着粒子の平均粒径をスペーサーの
平均粒径の2.5倍以下とすることにより、液晶装置の
接着粒子近傍のセルギャップも理想の0.1×10-6
(0.1μm)以下にすることができることが示され
た。
【0139】以上の結果から、接着粒子の平均粒径をス
ペーサーの平均粒径の1.1倍以上3倍以下、より好ま
しくは1.5倍以上2.5倍以下にすることが望ましい
ことが判明した。
【0140】(接着粒子の粒径分布)スペーサー、接着
粒子を散布する際の、接着粒子の粒径分布以外の条件に
ついては表1に示す条件とし、接着粒子の粒径分布のみ
を種々の値に設定して液晶装置を製造した。
【0141】接着粒子の粒径分布と製造された液晶装置
のセルギャップのばらつきとの関係を図16に示す。
【0142】図16に示すように、接着粒子の粒径分布
(CV値)が大きくなるにつれて、液晶装置のセルギャ
ップのばらつきが増大するが、接着粒子の粒径分布(C
V値)が20%を超えると急激に液晶装置のセルギャッ
プのばらつきが増大し、セルギャップのばらつきの許容
範囲である0.15×10-6m(0.15μm)程度を
大きく超えることが示された。
【0143】また、接着粒子の粒径分布(CV値)を1
0%以下とすることにより、液晶装置のセルギャップを
理想の0.1×10-6m(0.1μm)以下にすること
ができることが示された。
【0144】以上の結果から、接着粒子の粒径分布(C
V値)を20%以下、より好ましくは10%以下にする
ことが望ましいことが判明した。
【0145】なお、以上はポリカーボネートを基材とし
た厚さ0.2×10-3m(0.2mm)のプラスチック
フィルム基板を用いた場合の検討結果であるが、本発明
者は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエーテルスルホン、アクリル系樹脂、ポリイミ
ドを基材とした厚さ0.4×10-3m(0.4mm)以
下のプラスチックフィルム基板を用いた場合に、同様の
結果が得られることを確認している。
【0146】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ペーサーと接着粒子の散布条件を最適化することによ
り、プラスチックフィルム基板を用いる液晶装置を製造
する際においても、セルギャップを均一化することがで
き、低温下における液晶層内の気泡発生を防止すること
ができ、表示品質を向上させることができる液晶装置の
製造方法を提供することができる。
【0147】また、この液晶装置の製造方法により、表
示品質の優れた液晶装置及び電子機器を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る実施形態の単純マトリ
ックス型の液晶装置の構造を示す概略断面図である。
【図2】 図2は、本発明に係る実施形態の単純マトリ
ックス型の液晶装置を上側基板側から見たときの概略平
面図である。
【図3】 図3は、本発明に係る実施形態の単純マトリ
ックス型の液晶装置の下側基板の構造を示す概略平面図
である。
【図4】 図4は、本発明に係る実施形態の単純マトリ
ックス型の液晶装置の上側基板の構造を示す概略平面図
である。
【図5】 図5(a)、(b)は、本発明に係る実施形態の単
純マトリックス型の液晶装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図6】 図6(a)〜(d)は、本発明に係る実施形態の単
純マトリックス型の液晶装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図7】 図7(a)、(b)は、本発明に係る実施形態の単
純マトリックス型の液晶装置の製造方法を示す工程図で
ある。
【図8】 図8(a)は上記実施形態の液晶装置を備えた
携帯電話の一例を示す図、図8(b)は上記実施形態の液
晶装置を備えた携帯型情報処理装置の一例を示す図、図
8(c)は上記実施形態の液晶装置を備えた腕時計型電子
機器の一例を示す図である。
【図9】 図9は、本発明に係る実施例において、スペ
ーサーの散布密度と液晶装置のセルギャップのばらつき
との関係を示す図である。
【図10】 図10は、本発明に係る実施例において、
スペーサーの散布密度と液晶装置の低温気泡発生率との
関係を示す図である。
【図11】 図11は、本発明に係る実施例において、
スペーサーの粒径分布と液晶装置のセルギャップのばら
つきとの関係を示す図である。
【図12】 図12は、本発明に係る実施例において、
接着粒子の散布密度と液晶装置のセルギャップのばらつ
きとの関係を示す図である。
【図13】 図13は、本発明に係る実施例において、
接着粒子の散布密度と液晶装置の低温気泡発生率との関
係を示す図である。
【図14】 図14は、本発明に係る実施例において、
接着粒子の平均粒径とスペーサーの平均粒径との比と、
液晶装置全体のセルギャップのばらつきとの関係を示す
図である。
【図15】 図15は、本発明に係る実施例において、
接着粒子の平均粒径とスペーサーの平均粒径との比と、
液晶装置の接着粒子近傍のセルギャップのばらつきとの
関係を示す図である。
【図16】 図16は、本発明に係る実施例において、
接着粒子の粒径分布と液晶装置のセルギャップのばらつ
きとの関係を示す図である。
【図17】 図17は、従来の単純マトリックス型の液
晶装置の構造を示す概略断面図である。
【図18】 図18は、従来の単純マトリックス型の液
晶装置の構造を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10 液晶(表示)装置 10A 液晶セル 11 基板(下側基板) 12 対向基板(上側基板) 13 液晶層 14 シール材 14A 未硬化のシール材 15 カラーフィルター 15A 着色層 15B 遮光層(ブラックマトリック
ス) 16 保護膜 17、18 電極 17a、18a 引回し配線 19、20 配向膜 21 スペーサー 24 接着粒子 22 注入孔 23 封止材 30 表示領域(画素領域) 31a、31b、32 引回し配線領域 34 導通部材 35 下側電極用外部接続用端子部 36 上側電極用外部接続用端子部 41 基板母材 42 対向基板母材 43、44 液晶セル母材 11a 基板形成領域 12a 対向基板形成領域
フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 LA05 LA07 LA11 LA19 LA20 MA01X MA03X NA09 NA40 NA45 NA48 QA06 QA14 TA01 TA06 TA09 TA12 2H090 JB03 JC17 LA02 5C094 AA42 AA43 AA55 BA43 CA19 CA24 EB01 EC03 EC10 FB01 FB15 GB01 JA08 5G435 AA17 BB12 CC09 CC12 HH14 KK05

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層を挟持して対向配置された第1の
    基板と第2の基板とがシール材を介して所定間隔で貼着
    されてなるとともに、 前記第1の基板と前記第2の基板との間に、スペーサー
    と熱硬化性接着剤又は熱可塑性接着剤からなる接着粒子
    とを具備してなる液晶装置の製造方法であって、 前記第1の基板の表面上に、所定の粒径分布を有する前
    記スペーサーを所定の散布密度で散布する工程と、 前記第1の基板の表面上に、前記スペーサーの平均粒径
    よりも大きい所定の平均粒径を有し、所定の粒径分布を
    有する前記接着粒子を所定の散布密度で散布する工程
    と、 前記第1の基板又は前記第2の基板の表面上に前記シー
    ル材を形成する工程と、 表面上に前記スペーサーと前記接着粒子とを散布した前
    記第1の基板と第2の基板とを前記シール材を介して貼
    着して液晶セルを形成する工程と、 前記液晶セルを該液晶セルの外側から加圧することによ
    り、前記接着粒子の高さを前記スペーサーの径と略等し
    くする工程と、 前記液晶セルを所定の温度に加熱して、温度を下げるこ
    とにより、前記接着粒子を介して前記第1の基板と前記
    第2の基板とを接着固定する工程とを有することを特徴
    とする液晶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 液晶層を挟持して対向配置された第1の
    基板と第2の基板とがシール材を介して所定間隔で貼着
    されてなるとともに、 前記第1の基板と前記第2の基板との間にスペーサーと
    熱硬化性接着剤又は熱可塑性接着剤からなる接着粒子と
    を具備してなる液晶装置の製造方法であって、 前記第1の基板の表面上に、所定の粒径分布を有する前
    記スペーサーを所定の散布密度で散布する工程と、 前記第1の基板の表面上に、前記スペーサーの平均粒径
    よりも大きい所定の平均粒径を有し、所定の粒径分布を
    有する前記接着粒子を所定の散布密度で散布する工程
    と、 前記第1の基板又は前記第2の基板の表面上に前記シー
    ル材を形成する工程と、 表面上に前記スペーサーと前記接着粒子とを散布した前
    記第1の基板と第2の基板とを前記シール材を介して貼
    着して液晶セルを形成する工程と、前記液晶セルを該液
    晶セルの外側から加圧しながら、所定の温度に加熱して
    温度を下げることにより、 前記接着粒子の高さを前記スペーサーの径と略等しくす
    るとともに、前記接着粒子を介して前記第1の基板と前
    記第2の基板とを接着固定する工程とを有することを特
    徴とする液晶装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記スペーサーを散布する工程におい
    て、前記スペーサーの散布密度を50×106乃至20
    0×106個/m2(50乃至200個/mm2)とする
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液晶装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記スペーサーを散布する工程におい
    て、前記スペーサーの散布密度を100×106乃至2
    00×106個/m2(100乃至200個/mm2)と
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の液晶
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記スペーサーを散布する工程におい
    て、前記スペーサーとして粒径分布(CV値)が6%以
    下のものを用いることを特徴とする請求項1から請求項
    4までのいずれか1項記載の液晶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記スペーサーを散布する工程におい
    て、前記スペーサーとして粒径分布(CV値)が3%以
    下のものを用いることを特徴とする請求項1から請求項
    4までのいずれか1項記載の液晶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記接着粒子を散布する工程において、
    前記接着粒子の散布密度を10×106乃至200×1
    6個/m2(10乃至200個/mm2)とすることを
    特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項記
    載の液晶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記接着粒子を散布する工程において、
    前記接着粒子の散布密度を50×106乃至150×1
    6個/m2(50乃至150個/mm2)とすることを
    特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項記
    載の液晶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記接着粒子を散布する工程において、
    前記接着粒子として前記スペーサーの平均粒径の1.1
    乃至3倍の平均粒径を有するものを用いることを特徴と
    する請求項1から請求項8までのいずれか1項記載の液
    晶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記接着粒子を散布する工程におい
    て、前記接着粒子として前記スペーサーの平均粒径の
    1.5乃至2.5倍の平均粒径を有するものを用いるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1
    項記載の液晶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記接着粒子を散布する工程におい
    て、前記接着粒子として粒径分布(CV値)が20%以
    下のものを用いることを特徴とする請求項1から請求項
    10までのいずれか1項記載の液晶装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記接着粒子を散布する工程におい
    て、前記接着粒子として粒径分布(CV値)が10%以
    下のものを用いることを特徴とする請求項1から請求項
    10までのいずれか1項記載の液晶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の基板、前記第2の基板とし
    て、プラスチックフィルムを基材としたものを用いるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項12までのいずれか
    1項記載の液晶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 液晶層を挟持して対向配置された2枚
    の基板がシール材を介して所定間隔で貼着されてなる液
    晶装置であって、 前記2枚の基板間に、所定の密度で配置され、所定の粒
    径分布を有する多数のスペーサーと、 所定の密度で配置された熱硬化性接着剤又は熱可塑性接
    着剤からなる多数の接着粒子とを具備したことを特徴と
    する液晶装置。
  15. 【請求項15】 前記スペーサーの密度が50×106
    乃至200×106個/m2(50乃至200個/m
    2)とされたことを特徴とする請求項14記載の液晶
    装置。
  16. 【請求項16】 前記スペーサーの密度が100×10
    6乃至200×106個/m2(100乃至200個/m
    2)とされたことを特徴とする請求項14記載の液晶
    装置。
  17. 【請求項17】 前記スペーサーの粒径分布(CV値)
    が6%以下とされたことを特徴とする請求項14から請
    求項16までのいずれか1項記載の液晶装置。
  18. 【請求項18】 前記スペーサーの粒径分布(CV値)
    が3%以下とされたことを特徴とする請求項14から請
    求項16までのいずれか1項記載の液晶装置。
  19. 【請求項19】 前記接着粒子の密度が10×106
    至200×106個/m2(10乃至200個/mm2
    とされたことを特徴とする請求項14から請求項18ま
    でのいずれか1項記載の液晶装置。
  20. 【請求項20】 前記接着粒子の密度が50×106
    至150×106個/m2(50乃至150個/mm2
    とされたことを特徴とする請求項14から請求項18ま
    でのいずれか1項記載の液晶装置。
  21. 【請求項21】 前記2枚の基板が、プラスチックフィ
    ルムを基材としたものからなることを特徴とする請求項
    14から請求項20までのいずれか1項記載の液晶装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項14から請求項21までのいず
    れか1項記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子
    機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004279983A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Kawaguchiko Seimitsu Co Ltd 液晶表示装置及びその製造方法
JP2011008122A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Fujitsu Frontech Ltd フィルム液晶パネル及びその製造方法
KR101107696B1 (ko) 2005-01-27 2012-01-25 엘지디스플레이 주식회사 액정표시패널 및 그 제조방법
CN113888971A (zh) * 2021-09-30 2022-01-04 京东方科技集团股份有限公司 柔性显示面板及其制作方法

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