JP2002039088A - 回転体装置 - Google Patents

回転体装置

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JP2002039088A
JP2002039088A JP2000225804A JP2000225804A JP2002039088A JP 2002039088 A JP2002039088 A JP 2002039088A JP 2000225804 A JP2000225804 A JP 2000225804A JP 2000225804 A JP2000225804 A JP 2000225804A JP 2002039088 A JP2002039088 A JP 2002039088A
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coil
rotor
magnetic field
temperature
rotor member
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Application number
JP2000225804A
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English (en)
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Toshiaki Kawashima
敏明 川島
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Seiko Instruments Inc
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Seiko Instruments Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D27/00Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or pumping systems specially adapted for elastic fluids
    • F04D27/001Testing thereof; Determination or simulation of flow characteristics; Stall or surge detection, e.g. condition monitoring

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータ部材の温度を正確に感知し、ロータ部
材の温度に応じた的確な制御を行わせることのできる回
転体装置を提供すること。 【解決手段】ステータ部材18と、ステータ部材18の
外方にステータ部材18と同軸に配置されモータ21に
より回転されるるロータ部材14とを備える回転体装置
であって、ステータ部材18の外周面に所定の強さの磁
界を形成する磁石71を固定し、ロータ部材14のステ
ータ対向面に、磁石71による磁界に錯交して電圧が誘
起される第1のコイル61、第1のコイル61による電
圧で磁界を発生する第2のコイル62、第1のコイル6
1と第2のコイル62との間に介在配置されるサーミス
タ63を含む回路60を固定し、ステータ部材18の外
周面に、第2のコイル62による磁界に錯交するセンサ
用コイル71を固定し、センサ用コイル71による電流
に基づいてロータ部材14の温度を検知しする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ポンプ等の回
転体装置に関し、詳細には、ロータ部材の温度を正確に
感知し、ロータ部材の温度に応じた的確な制御を行わせ
ることのできる回転体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、固定して配設されるステータ
部材と、ステータ部材に対して回転可能に支承されるロ
ータ部材とを備え、ロータ部材を回転させて気体の移送
や回転多面鏡の回転、ハードディスク等の記憶媒体の回
転を行わせる回転体装置はよく使用されている。このよ
うな回転体装置は、ロータ部材が回転するために、ロー
タ部材の周囲の気体との摩擦によってロータ部材が過熱
され、装置に影響を与える可能性がある。そのため、回
転中のロータ部材の温度を監視し、所定以上の温度にな
った場合には回転を停止する等の対策を施す必要があ
る。しかし、ロータ部材が高速で回転する回転体装置
等、温度センサを直接接触させて温度を検出することが
できないものもある。
【0003】高速回転するロータ部材の温度を監視する
手法としては、次のような技術がある。即ち、ロータ部
材ではなくステータ部材の中心付近の温度をサーミスタ
等により測定し、ステータ部材の温度からロータ部材の
温度を推定する。この技術では、真空中ではステータ部
材の温度とロータ部材の温度とが完全に遮断され、熱輻
射のみによって熱が伝わること利用して、ステータ部材
側の温度が例えば100度であればロータ部材の温度が
110〜120度であると推定する。そして、少し低め
の温度で、ロータ部材の回転を停止する等の対策を施
す。また、ロータ部材から放射される赤外線を測定し、
赤外線量からロータ部材の温度を推定する放射温度計を
使用する技術も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ステータ部材
の温度を測定してロータ部材の温度を推定する技術は、
真空ポンプ等、ステータ部材とロータ部材との間の気体
の種類や真空度が様々でる場合には、ステータ部材とロ
ータ部材との間の温度差がこれらにつれて変わるため、
ステータ部材の温度からロータ部材の温度を推定する推
定精度が良好ではない問題点がある。そして、ロータ部
材の温度が所定の温度に到達していてもこれが検出され
ず、ロータ部材に過熱ストレスがかかるおそれがある。
また、放射温度計を利用する技術では、コストが高くな
る問題点がある。更に、ロータ部材の材質や表面状態に
よって、温度と赤外線放射率との関係が変わるため、ロ
ータ部材の温度を正確に検出できない問題点もある。加
えて、半導体製造装置等に使用される真空ポンプにおい
ては、反応生成物がロータ部材に付着し、赤外線の放射
率が変化してしまい、これによって正確な温度を検出で
きなくなるおそれもある。
【0005】本発明は、上述の問題点を解決するために
提案されたもので、ロータ部材の温度を正確に感知し、
ロータ部材の温度に応じた的確な制御を行わせることの
できる回転体装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、固定して配設されるステータ部材と、前
記ステータ部材の一面に対向する対向面を有し、該対向
面を前記一面に対向させた状態で前記ステータ部材に対
して回転可能に支承されるロータ部材と、前記ロータ部
材を前記ステータ部材に対して回転させるモータと、前
記ステータ部材の前記一面に固定され、所定の強さの磁
界を形成する磁石と、前記ロータ部材の前記対向面に固
定され、前記ロータ部材の回転により前記磁石による前
記磁界に錯交して電圧が誘起される第1のコイルと、前
記第1のコイルにおいて誘起された電圧により磁界を発
生する第2のコイルと、前記第1のコイルと前記第2の
コイルとの間に介在配置され前記ロータ部材の温度に応
じて抵抗を変化させるサーミスタと、を含むロータ側の
回路と、前記ステータ部材に配設され、前記サーミスタ
の抵抗に応じて第2のコイルに形成される磁界を検出し
該磁界に応じた信号を出力する磁界信号出力手段と、前
記磁界信号出力手段からの信号に基づいて、前記ロータ
部材の温度を検知する温度検知手段とを備える回転体装
置(第1の構成)とする。また、本発明は、固定して配
設されるステータ部材と、前記ステータ部材の一面に対
向する対向面を有し、該対向面を前記一面に対向させた
状態で前記ステータ部材に対して回転可能に支承される
ロータ部材と、前記ロータ部材を前記ステータ部材に対
して回転させるモータと、前記ステータ部材の前記一面
に前記ロータの回転と同軸に巻回され固定されるトラン
スコイルと、前記ロータ部材の前記対向面に前記トラン
スコイルと同軸に固定され、前記トランスコイルと対向
して前記トランスコイルとともに磁界を形成する磁界形
成手段と、前記ロータ部材の温度を感知して前記トラン
スコイル及び前記磁界形成手段により形成される磁界の
強さを前記ロータ部材の温度に応じて変化させる磁界増
減手段と、前記ステータ部材に配設され、前記トランス
コイル及び前記磁界形成手段によって前記ロータ部材の
温度に応じて形成される前記磁界を検出し該磁界に応じ
た信号を出力する磁界信号出力手段と、前記磁界信号出
力手段からの信号に基づいて、前記ロータ部材の温度を
検知する温度検知手段とを備える回転体装置(第2の構
成)とする。上記第2の構成の回転体装置は、前記磁界
形成手段は、前記トランスコイルと対向し且つ前記トラ
ンスコイルと同軸に巻回され前記トランスコイルととも
に磁界を形成する第2のトランスコイルであり、前記磁
界増減手段は、前記第2のトランスコイルに接続され、
前記ロータ部材の温度に応じて抵抗を変化させて前記磁
界を変化させるサーミスタである回転体装置(第3の構
成)とすることができる。また上記第1、第2、又は第
3の構成は、前記ロータ部材の回転速度を検知する速度
検知手段を備え、前記温度検知手段は、前記速度検知手
段により検知される前記回転速度に基づいて、前記ロー
タ部材の前記温度を検知する回転体装置(第4の構成)
とすることができる。また、上記構成1から構成4のい
ずれかの1の構成は、前記温度検知手段により検知され
た温度に基づいて、警告を発する警告発生手段を備える
回転体装置(構成5)とすることができる。また、上記
構成1から構成5のいずれかの1の構成は、前記温度検
知手段により検知された温度に基づいて、前記ロータ部
材の回転速度を制御する回転制御手段を備える回転体装
置(第6の構成)とすることができる。また、上記構成
1から構成6のいずれかの1の構成は、前記ステータ部
材と前記ロータ部材との間に形成され、前記ロータ部材
の回転により気体を移送する気体移送部と、前記気体導
入部へ外部の気体を導入するための吸気口と、前記気体
導入部から気体を排出するための排出口とを備える回転
体装置(構成7)とすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
について、図1から図19を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の回転体装置の第1の実施形態としての
ターボ分子ポンプの全体構成を示す断面図である。図1
に示すように、本実施形態の回転体装置(ターボ分子ポ
ンプ)は、外部の容器(図示せず)に連設されこの外部
の容器内の気体を吸入する吸気口38を有する外装体1
6と、外装体16の中空部内に固定配置されるステータ
部材としてのステータ本体18及びステータ軸15と、
外装体16の中空部内にステータ本体18及びステータ
軸15に対して回転可能に配置され、ステータ本体とと
もに前記吸入孔38から吸入された気体の移送部を形成
するロータ部材としてのロータ軸12及びロータ本体1
4と、外装体16、ステータ本体18、及びステータ軸
15を支持するベース19とを備えている。
【0008】外装体16は、外部の容器に固定されるフ
ランジ161を有しており、フランジ161の内側に形
成される吸気口38と外部の容器の排出口とが連接され
て、外部の容器内と外装体16の内部とが連通されるよ
うになっている。外装体16は、フランジ161と逆側
の他端部163がボルト162によって、ベース19に
ねじ留め固定されている。また制御系36の外部には、
図示しないワーニングランプが配設されている。ワーニ
ングランプは、モータ本体14の温度が所定値T1以上
となった場合に点灯するようになっており、点灯によっ
てその旨を警告するようになっている。
【0009】ロータ軸12は、ステータ軸15の内方に
おいて回転可能に支承されており、一端部(上部)がス
テータ軸15内から上方に露出している。ロータ軸12
の軸線方向略中央部には、モータの被駆動部としてのマ
グネット33が固定されている。
【0010】ロータ本体14は、ステータ軸15の外周
を包囲するように配置されたほぼ筒状の周壁部14a
と、この周壁部14aの中空部を閉塞する支持部14b
と、周壁部14aの外周に取り付けられたロータ翼14
1とを備えている。ロータ本体14の周壁部14aの内
周面は、ステータ軸15の外周面と対向する対向面とな
っており、この対向面(周壁部14aの内周面)に、ロ
ータ側の回路を形成するコイルユニット60が固定され
ている。
【0011】図2は、コイルユニット60を示す平面図
である。この図2に示すように、コイルユニット60
は、第1のコイル61と、第2のコイル62と、第1の
コイル61及び第2のコイル62間に介在配置されサー
ミスタ63とから構成されている。第1のコイル61一
端がサーミスタ63の一端に接続され、サーミスタ63
の他端が第2のコイル62の一端に接続され、第2のコ
イル62の他端が第1のコイル61の他端に接続されて
いる。すなわち、コイルユニット60は、第1のコイル
61の一端と第2のコイルの一端間に直列にサーミスタ
63が接続され、全体で閉ループを構成している。コイ
ルユニット60は、第1のコイル61、サーミスタ6
3、第2のコイル62の順に軸方向に並んで配置されて
いる。そしてコイルユニット60は、ロータ本体14の
周壁部14aの内周面(対向面)に、マイカ系、シリコ
ン系、アルミナ等の熱良導性の絶縁材料を介して接合固
定されている。このように、温度検出手段であるサーミ
スタ63が、温度の被測定対象であるロータ本体14に
熱良導性の絶縁材を介した状態で固定されているため
に、ロータ本体14の温度を正確に検出することが可能
になる。
【0012】図1において、ロータ本体14の支持部1
4bは、ステータ軸15から露出するロータ軸12の上
部に固定されており、ロータ軸12と一体に回転するよ
うになっている。ロータ翼141は、周壁部14aに、
軸線方向に多段に環装されており、各ロータ翼141
は、ラジアル方向外方に放射状に張り出した複数のロー
タブレード(羽根)を有している。このロータブレード
は、吸気口38側(図面上側)が回転方向側になるよう
に所定角度で傾斜しており、気体分子を叩き落とすよう
になっている。
【0013】ステータ本体18は、スペーサ180と、
このスペーサ180,180間に外周側が支持されるこ
とでロータ翼141の各段の間に配置されるステータ翼
181とを備えている。スペーサ180は段部を有する
円筒状であり、外装体16の内側に積み重ねられて、ス
ペーサ180の内周壁がロータ本体14の周壁部14a
の外周壁と対向している。そして、スペーサ180の内
周壁とロータ本体14の対向壁との間に、吸気口38か
らの気体が導入され移送される気体移送部が形成されて
いる。
【0014】ステータ翼181は、外周側の一部がスペ
ーサ180どうし間に配置される外側円環部と、この外
側円環部と同軸に内方に配設される内側円環部と、外側
円環部と内側円環部とにより両端が放射状に所定角度で
支持された複数のステータブレードとから構成されてい
る。内側円環部の内径は、周壁部14aの外径よりも大
きく形成され、内側円環部の内周面と周壁部14aの対
向壁とが離間対向している。このステータ翼181は、
各段のロータ翼141,141間に配置するために、円
周2分割されて成形されている。ステータ翼181は、
この2分割された例えばステンレス製鋼又はアルミニウ
ム製の薄肉の板から、エッチング法等により半円環状の
外形部分とステータブレードの部分を切り出し、ステー
タブレードの部分をプレス加工により所定角度に曲げる
ことで形成される。各段のステータ翼181は、それぞ
れスペーサ180とスペーサ180との間に、外側円環
部が周方向に挟持されることで、ロータ翼141間に保
持される。
【0015】ステータ軸15は、ロータ軸12と同軸に
配設される円筒状部15aとこの円筒状部15aの端縁
から外方に延設された固定部15bとを備えている。円
筒状部15aは、ロータ本体14の周壁部14aとロー
タ軸12との間に配設されており、円筒状部15aの外
周面(周面)は、ロータ本体14の周壁部14aの内周
面(対向面)に対向している。円筒状部15aの周面に
は、径方向(内周壁部14a方向)に突出した2つのバ
ックヨーク70が軸方向に並んで固定配置されている。
このバックヨーク70の内周壁14aに対向するそれぞ
れの突出面上には、図3に示される、磁石としての磁界
発生用コイル71と、磁界信号出力手段の一部としての
センサ用コイル72が固定されている。
【0016】磁石としての磁界発生用コイル71は、ロ
ータ部材の回転時にコイルユニット60の第1のコイル
61と対向配置されている。そして、磁界発生用コイル
71には、外部の直流電源から所定の電圧が供給され、
所定の強さの磁界が形成されるようになっている。そし
て、ロータ部材の回転時にロータ軸12に固定されたコ
イルユニット60の第1のコイル61がこの磁界と錯交
し、誘起電圧を発生させ、第2のコイル62に磁界を形
成させるようになっている。センサ用コイル72は、ロ
ータ部材の回転時にコイルユニット60の第2のコイル
62と対向し、第2のコイル62により形成される磁界
に錯交して、電流を発生させるようになっている。円筒
状部15aの内周壁には、図1に示すように、モータの
駆動部としてのコイル32が固定されてマグネット33
と対向しており、このコイル32に通電することによっ
て、マグネット33が付勢されロータ軸12が回転され
るようになっている。ステータ軸15の固定部15b
は、円筒状部15aの外周壁からラジアル方向に張り出
した状態に延設形成されており、ベース19の天面にね
じ留めされている。
【0017】ベース19には、ロータ翼141とステー
タ翼181との間を移送されてきた気体を外部へ排出す
る排気口49が配置されている。また、ベース19に
は、回路基板を収納する回路基板収納部40が形成され
ている。この回路基板収納部40には、ロータ軸12の
回転数を検出する回転数センサ41が配設されている。
ベース19には、コネクタ42が配設されており、ケー
ブル43を介して接続された制御系36内に、回転数セ
ンサ41からの信号が送出され、この信号に基づいて、
制御系36によってロータ軸12の回転が制御されるよ
うになっている。センサ用コイル72からの電流も、ケ
ーブル43を介して接続された制御系36内に送出され
る。
【0018】本実施形態のターボ分子ポンプは、更に、
ロータ軸12を磁力により支持する磁気軸受け20を備
えている。磁気軸受け20は、3軸制御の磁気軸受けで
あり、ロータ軸12に対して半径方向の磁力を発生させ
る半径方向電磁石22と、ロータ軸12の半径方向位置
の変位を検出する半径方向センサ30と、ロータ軸12
に対して軸方向の磁力を発生させる軸方向電磁石26
と、軸方向電磁石26による軸方向の力が作用する金属
ディスク31、回路基板収納部40内からロータ軸12
の軸方向の変位を検出する軸方向センサ34とを備えて
いる。
【0019】半径方向電磁石22は、互いに直交するよ
うにステータ軸15の内周面に固定配置された2対の電
磁石(うち1対は図示されず)で構成されている。各対
の電磁石は、ロータ軸12のモータ21よりも上部の位
置に、ロータ軸12を挟んで対向して配置されている。
この半径方向電磁石22の上方には、ロータ軸12を挟
んで対向する半径方向センサ30が2対(うち1対は図
示されず)設けられている。2対の半径方向センサ30
は、2対の半径方向電磁石22に対応して、互いに直交
するように配置されている。
【0020】そして、半径方向電磁石22に励磁電流が
供給されることによって、ロータ軸12が磁気浮上され
る。この励磁電流は、磁気浮上時に、半径方向センサ3
0からの変位検知信号に応じて制御され、これによって
ロータ軸12が半径方向の所定位置に保持されるように
なっている。
【0021】ロータ軸12の下部には、磁性体で形成さ
れた円盤状の金属ディスク31が固定されており、この
金属ディスク31の上方には、軸方向電磁石26がベー
ス19に固定配置されている。さらにロータ軸12の下
端部に対向して軸方向センサ34が回路基板収納部40
内に配置されており、ロータ軸12の軸線方向の位置を
検出するようになっている。そして、軸方向電磁石26
の励磁電流は、軸方向センサ34からの変位検知信号に
応じて制御され、これによりロータ軸12が軸方向の所
定位置に保持されるようになっている
【0022】磁気軸受け20は、これら半径方向センサ
30および軸方向センサ34の検出信号を基に、半径方
向電磁石22および軸方向電磁石26の励磁電流をそれ
ぞれフィードバック制御することでロータ軸12を磁気
浮上させる磁気軸受け制御手段を、ベース19に配設さ
れているコネクタ42とてケーブル43とによって接続
された制御系36内に備えている。この磁気軸受けを使
用することによって、ロータ軸12が所定の位置に支持
されるため、ロータ部(ロータ軸12やロータ本体1
4)がステータ軸15やステータ本体18に機械的に接
触しにくくなり粉塵の発生が抑えられ、また、シール用
のオイル等が不要であるためガス発生もなく、クリーン
な環境でのロータ部の回転駆動を実現できる。このよう
に、磁気軸受けを用いたターボ分子ポンプは、半導体製
造等の高いクリーン度が要求される場合に適している。
【0023】また、本実施形態のターボ分子ポンプで
は、ロータ軸12の上部及び下部に、保護用ベアリング
39a,39bが配置されている。通常、ロータ軸12
及びこれに取り付けられている各部からなるロータ本体
14は、回転している間磁気軸受け20により非接触状
態で軸支される。保護用ベアリング39a,39bは、
タッチダウンが発生した場合に磁気軸受け20に代わっ
てロータ部を軸支することで装置全体を保護するための
ベアリングである。従って保護ベアリング39a,39
bは、内輪がロータ軸12には非接触状態になるように
配置されている。
【0024】以上のように構成された本実施形態のター
ボ分子ポンプでは、ロータ軸12が回転されるとこの回
転がロータ本体14に伝達され、ロータ本体14を定格
値(2万〜5万rpm)で高速回転することで、ロータ
翼141も高速回転する。これにより、吸気口38から
の気体が、ロータ翼141によって移送され、排気口4
9から排出される。
【0025】図4は、本実施形態のターボ分子ポンプに
よる、ロータ部材の温度検出の原理の説明として、各コ
イルにより現れる磁界及び電圧を示す図である。ターボ
分子ポンプの回転駆動中、ステータ軸15に固定される
磁界発生用コイル71に直流電源から所定の電圧が供給
され、磁界発生用コイル71の周囲には所定の大きさの
磁界が形成されている。そして、ロータ本体14が回転
すると、このロータ本体14の対向面に固定されたコイ
ルユニット60の第1のコイル61が、磁界発生用コイ
ル71による磁界と錯交し(図4(a))、ロータ本体
14の回転に伴って、第1のコイル61に電圧V1が誘
起される(図4(b))。この電圧V1は、ロータ本体
14の回転速度(回転周波数f)に比例し、比例定数を
Aとすると、V1≒Afとなる。
【0026】そして、コイルユニット60は、第1のコ
イル61と、このコイル63にサーミスタ63を介して
接続される第2のコイルとにより閉回路が形成されてお
り、第1のコイル61に誘起された電圧V1によって、
この閉回路には、電流I≒Af/R(R:サーミスタ6
3の抵抗)が流れる(図4(c))。このとき、サーミ
スタ63の抵抗Rは、ロータ本体14の温度が低くなる
ほど、大きくなる。そして、第2のコイル62には、電
流Iに応じた強さの磁界が発生する。ロータ本体14の
回転につれて、第2のコイル62による磁界には、セン
サ用コイル72が錯交し、センサ用コイル72に、第2
のコイル62で発生した磁界の強さに応じた電圧V2≒
B・(f^2)/Rが発生する(Bは比例定数)(図4
(d))。なお、f^nはfのn乗を表すものとし、従
ってf^2はfの2乗を表している。第2のコイル62
に発生した電圧V2に対応する信号は、センサ用コイル
72から、ケーブル43を介して制御系に送出される。
【0027】図5は、本実施形態のターボ分子ポンプに
おける、ロータ部材の温度による制御を示すブロック図
である。この図5に示すように、制御系36は、2段の
積分回路を含む増幅回路361と、ピーク電圧検出回路
363と、ロータ温度演部364と、ターボ分子ポンプ
内の各制御を行うシーケンス制御部365とを備えてい
る。センサ用コイル72からの信号は、2段の積分回路
付き増幅回路361によって増幅及び積分されて、ロー
タ本体14の回転速度とは無関係な、ロータ回転毎に1
パルスの電圧V3の信号として、ピーク電圧検出回路3
63へ出力される(図4(e))。
【0028】ピーク電圧検出回路363では、積分回路
361,362からの出力信号に基づいてピーク電圧が
検出され、ピーク値に応じた信号がロータ温度演算部3
64に出力される。ロータ温度演算部364には、ピー
ク値とロータ温度との対応を表す対応表又は演算式が格
納されており、この対応に基づいて、ロータ温度が取得
される。そしてロータ温度に対応した信号がシーケンス
制御部365に送出される。シーケンス制御部365で
は、ロータ温度演算部364からのロータ温度の信号に
応じて、ロータ温度が所定温度T1以上の場合にはワー
ニング表示部のワーニングランプを点灯させ、所定温度
T1よりも下がった場合にはワーニングランプを消灯
し、また、所定温度T2(T2>T1)以上の場合に
は、モータを制御しロータの回転を停止させる等の各部
の制御を行う。
【0029】この様に、本実施形態のターボ分子ポンプ
では、磁界形成用コイル71に通電することによってス
テータ部材に磁界を形成し、ロータ部材の回転を利用し
てロータ本体14に固定された第1のコイル61に電流
を誘起させる。そして、この電流を、ロータ本体14の
温度によって抵抗が変化するサーミスタ63を介して第
2のコイル62に供給し、第2のコイル62によって発
生する磁界の大きさを、ステータ軸15に固定されるセ
ンサ用コイル72によって非接触で検出する。第2のコ
イル72によって発生する磁界の大きさは、ロータ本体
14の温度に呼応している。そして、制御系において、
センサ用コイル72からの検出信号に基づいて、第2の
コイル62によって発生する磁界の大きさを検知し、こ
の値に基づいてロータ本体14の温度を検出する。従っ
て、本実施形態によると、ロータ部材の回転に影響を与
えることなく非接触で、回転中のロータ部材の温度に基
づいた信号を取得することができる。本実施形態による
と、非接触で、回転中のロータ部材の温度に基づいた信
号を取得することができるので、気体の真空度や種類等
の影響を受けることなく、ロータ部材の温度を正確に推
定することができる。そして、この推定結果に基づいて
制御して、ロータ部材を、無駄なく且つ確実に過熱から
保護することができる。
【0030】また、本実施形態によると、ロータ部材の
温度に基づいた信号を取得するので、ロータ部材の材質
や表面状態、付着反応生成物に影響を受けることなく、
正確にロータ部材の温度を検出することができる。本実
施形態によると、ロータ部材の温度に基づく信号を検出
するための部材が、コイル、サーミスタ、電気回路等の
低廉な部材のみで構成され、放射温度計等のコストの高
い部材を必要としないので、低コストである。本実施形
態によると、ロータ部材の温度に基づく信号を検出する
ための部材が、コイル、サーミスタ、電気回路等の小型
な部材のみで構成されるので、大きなスペースを必要と
しない。本実施形態によると、センサ用コイル72から
の信号を2段の積分回路361,362を通しているの
で、コイルユニット60の第1のコイル61において発
生する磁界の大きさやセンサ用コイルにおいて発生する
電圧の大きさが、ロータ本体14の回転速度(回転周波
数)により高くなることを補正し、ロータ本体14の回
転速度とは無関係に、サーミスタ63の抵抗Rに応じた
電圧の信号をセンサ用コイル72から取得し、ロータ本
体14の温度を推定することができる。
【0031】次に本発明の回転体装置の第2の実施形態
について説明する。尚、本実施形態において、図1から
図5に示す上述の第1の実施形態と同様の部材について
は同一の符号を付し、説明は省略する。
【0032】図6は、本発明の回転体装置の第2の実施
形態としての回転体装置(ターボ分子ポンプ)におけ
る、ロータ本体14の温度検出の制御系のブロック図で
ある。図6に示すように、本実施形態においては、制御
系36は、ピーク電圧検出回路363と、電圧補正部3
66と、ロータ温度演算部364と、シーケンス制御部
365とを備えている。
【0033】そして、本実施形態においては、センサ用
コイル72からの信号は、ピーク電圧検出回路363
と、電圧補正部366へ出力されるようになっている。
ピーク電圧検出回路363では、センサ用コイル72か
らの出力信号に基づいてピーク電圧が検出され、ピーク
値に応じた信号が、ロータ温度演算部364へ出力され
る。電圧補正回路366には、回転数センサ41から、
回転数に対応する信号が出力されてくるようになってい
る。第1のコイル61に発生する電圧は、磁界発生用コ
イル71により形成される磁界と錯交する速度、即ちロ
ータ本体14の回転速度(回転数)に比例して増減す
る。電圧補正部366には、ロータ本体14の回転速度
(回転数)と補正倍率との対応が格納されており、回転
数センサ41から出力されてきた信号に対応して補正倍
率が取得され、この補正倍率でピーク電圧のピーク値を
補正するための補正信号がロータ温度演算部364へ出
力される。
【0034】ロータ温度演算部364では、ピーク電圧
検出回路363からの出力信号を、電圧補正部366か
らの補正信号によって補正する。補正後のピーク値の信
号は、ロータ本体14の回転速度(回転数)による増減
が補正され、サーミスタ63の抵抗Rの増減の影響のみ
が反映されたものとなる。そして、補正後の信号から、
格納されているピーク値とロータ温度との対応に基づい
て、ロータ温度が取得され、ロータ温度に対応した信号
がシーケンス制御部365に送出される。シーケンス制
御部365では、ロータ温度演算部364からのロータ
温度の信号に応じて、ロータ温度が所定温度T1以上の
場合にはワーニング表示部のワーニングランプを点灯さ
せ、所定温度T1よりも下がった場合にはワーニングラ
ンプを消灯し、所定温度T2以上の場合には、モータへ
の電流供給を切断しロータの回転を停止させる等の各部
の制御を行う。
【0035】本実施形態において、制御系36における
ロータ本体14の温度検出の制御系以外については、上
述の第1の実施形態と同様である。本実施形態において
も、上述の第1の実施形態と同様の作用及び効果を得る
ことができる。
【0036】次に本発明の回転体装置の第3の実施形態
について説明する。尚、本実施形態において、図1から
図5に示す上述の第1の実施形態と同様の部材について
は同一の符号を付し、説明は省略する。
【0037】図7は、本発明の回転体装置の第3の実施
形態としての回転体装置(ターボ分子ポンプ)の全体構
成を示す断面図である。この図7に示すように、本実施
形態の回転体装置(ターボ分子ポンプ)では、コイルユ
ニット60として、上述の実施形態における第1のコイ
ル及び第2のコイルに替えて、波コイル64がロータ本
体14の周壁部14aの対向面に固定されており、この
波コイル64が第1のコイル及び第2のコイルとして機
能するようになっている。
【0038】図8は、本実施形態のコイルユニット60
を展開して示す図である。この図8に示すように、コイ
ルユニット60の波コイル64は、導線を、周方向の4
5度毎に、ロータ本体14の周壁部14aの対向面を軸
線方向の所定幅で上下させて波状に一周させた後、上下
を逆にして折り返し、一周している導線の内方において
軸線方向に交差させながら戻らせて形成したものであ
り、導線は、45度毎に交差して軸線方向における上下
が入れ替わっている。波コイル64は、複数回巻くこと
が好ましい。波コイル64では、導線が交差してから軸
線方向に上下1往復し再び導線に交差するまでの区間
(コイル単位64a)毎に1つのコイルとして、錯交す
る磁束量の変化による電圧が発生したり、電圧を印可さ
れることにより磁界を発生させたりする。波コイル64
の途中1箇所には、サーミスタ63が配設されている。
【0039】図9は、本実施形態のターボ分子ポンプの
A−A線方向矢視断面図である。この図9に示すよう
に、本実施形態では、磁界形成用コイルに替えて2つの
永久磁石75がステータ軸15の外周面に、バックヨー
ク70に埋入された状態で固定されている。これらの永
久磁石75は、180°の間をあけて、且つ同極(N
極)を外方に向けて固定されている。これらの永久磁石
75は、波コイル64に対向しており、ロータ本体14
が回転することにより、各コイル単位64aが順番に永
久磁石75の磁界に錯交し、この磁界によってに電圧が
誘起され、波コイル64全体に電流が発生し、全てのコ
イル単位64a毎に磁界が誘起されるようになってい
る。波コイル64の各コイル単位64aの大きさは、永
久磁石75の対向面とほぼ同じ大きさに形成されてい
る。
【0040】図9中の○の中に示すN,Sは、永久磁石
75の磁界との錯交により誘起される電圧よって、波コ
イル64の各コイル単位64aに発生する磁極を示して
いる。各永久磁石75からロータ本体14の回転方向の
90°の位置には、センサ用コイルに替えてホールセン
サ73が固定されており、ロータ本体14の回転に伴い
対向するコイル単位に発生する磁界が検知され磁界の強
さに応じた電圧の信号が出力されるようになっている。
本実施形態において、第1のコイル及び第2のコイルに
替えて波コイル64が使用されており、磁界形成用コイ
ルに替えて永久磁石75が使用されており、センサ用コ
イルに替えてホールセンサ73が使用されている以外に
ついては、上述の第1の実施形態と同様である。
【0041】図10は、本実施形態のターボ分子ポンプ
による、ロータ部材の温度検出の原理の説明として、各
コイルにより現れる磁界及び電圧を示す図である。
【0042】本実施形態のターボ分子ポンプでは、ステ
ータ軸15の周囲には永久磁石75によって、所定の大
きさの磁界が形成されている。そして、ロータ本体14
が回転すると、このロータ本体14の対向面に固定され
たコイルユニット60の波コイル64が、永久磁石75
による磁界φ1と錯交する。錯交する磁界の磁束φ1が
ロータ本体14の回転にともなって変化する(図10
(a))。そのため、ロータ本体14の回転に伴って、
波コイル64のコイル単位毎(導線が軸線方向に上下に
1往復する間)に電圧E1が誘起され、波コイル64に
電流Iが流れる(図4(b)、図4(c))。この電圧
E1は、波コイル64の巻き数N(波コイル64の導線
が、対向面を何往復したかその往復数)と、永久磁石7
5による磁界の磁束の変化速度(dφ1/dt)とに比
例し、E1=−N・(dφ1/dt)となる。また電流
Iは、サーミスタの抵抗及びコイル単位の抵抗の総和を
Rすると、I=E/Rとなる。従って、電流Iは、ロー
タ本体14の温度が低いときは、図10(c)に波線で
示すように小さく、ロータ本体14の温度が高いとき
は、図10(c)に実線で示すように大きくなる。
【0043】そして永久磁石75に対向するコイル単位
64aに発生した電流Iによって、各コイル単位に磁束
が発生する。ホールセンサに対向するコイル単位に発生
する磁束の強さφ2は、Rmをホールセンサに対向する
コイル単位の磁気抵抗とすると、φ2=N・I/Rm=
(N^2/(Rm×R))×(dφ1/dt)となる。
従って、ホールセンサ73により検出される磁束の強さ
φ2は、サーミスタの抵抗及びコイル単位の抵抗の総和
Rに反比例し、ロータ本体14の温度が低いときは、図
10(d)に波線で示すように小さく、ロータ本体14
の温度が高いときは、図10(d)に実線で示すように
大きくなる。また、ホールセンサ73により検出される
磁束の強さφ2は、永久磁石75による磁界の磁束の変
化速度(dφ1/dt)に比例する。そして、2つのホ
ールセンサ73によって、それぞれに対向するコイル単
位により形成された磁界φ2が検出され、この磁界φ2
の強さの和に対応する信号が、ケーブル43を介して制
御系36内に送出される。
【0044】本実施形態においても、上述の第1の実施
形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、
本実施形態では、2つのホールセンサ73がステータ軸
15の中心に対して対称な位置に配置されているので、
ロータ本体14が、その回転軸がずれた状態で回転する
場合でも、一方のホールセンサ73とこのホールセンサ
73に対向するコイル単位64aとの間が離れて小さな
磁束が検出され、他方のホールセンサ73とこのホール
センサ73に対向するコイル単位64aとの間は近づい
て大きな磁束が検出され、2つのホールセンサ73によ
り検出される磁束の合計は変わらず検出される。従っ
て、ロータ本体14の回転ずれにかかわらず、正確に、
ロータ本体14の温度を検出することができる。
【0045】次に本発明の回転体装置の第4の実施形態
について説明する。尚、本実施形態において、図1から
図5に示す上述の第1の実施形態と同様の部材について
は同一の符号を付し、説明は省略する。
【0046】図11は、本発明の第4の実施形態として
の回転体装置(ターボ分子ポンプ)の全体構成を示す断
面図であり、図12は、本実施形態の第1のトランスコ
イル及び第2のトランスコイルを示す斜視図である。こ
の図11に示すように、本実施形態の回転体装置(ター
ボ分子ポンプ)では、上述の第1の実施形態における磁
界発生用コイル及びセンサ用コイルに替えて、リング状
の第1のトランスコイル66がステータ軸15の円筒状
部15aの周面に固定されている。この第1のトランス
コイル66は、図12に示すように、外方側の面が開放
された断面略コ字形のリング状の第1のコア66a内
に、外部からの電流が供給されるコイル(ステータ側コ
イル66b)を収納したものであり、ステータ側コイル
66bは、この第1のコア66aの外周面側から露出さ
れている。また、上述の第1の実施形態における第1の
コイル及び第2のコイルに替えて、リング状の第2のト
ランスコイル67が図11に示すロータ本体14の周壁
部14aの内周面に配設されている。この第2のトラン
スコイル67は、図12に示すように、ラジアル方向内
方側の面が開放された断面略コ字形のリング状の第2の
コア67a内にコイル(ロータ側コイル67b)を収納
し、サーミスタ63を介在させて閉回路を形成させたも
のである。ロータ側コイル67bは、第2のコア67a
の内周面側から露出されており、第1のコア66aから
露出するステータ側コイル66bに対向している。そし
て、第1のトランスコイル66と第2のトランスコイル
67とがロータリートランスとして機能するようになっ
ている。
【0047】図13は、本実施形態のターボ分子ポンプ
における、ロータ部材の温度に応じた回転制御の制御系
のブロック図である。この図13に示すように、本実施
形態のターボ分子ポンプにおいては、回転駆動中に第1
のトランスコイル66に所定周波数の信号を発振する発
振器360を備えており、発振器360によって印加さ
れた信号は、第1のトランスコイル66を介して第2の
トランスコイル67へ供給されるようになっている。そ
して、第2のトランスコイル67側が負荷となって、第
2のトランスコイル側の電流や電圧が変化するようにな
っている。また、本実施形態の制御系には、負荷インピ
ーダンス検出回路367が備えられている。この負荷イ
ンピーダンス検出回路367は、信号の流れの方向にお
ける発振器360から第1のトランスコイル66までの
間と、第1のトランスコイル66から発振器360まで
の間に配設された抵抗R2の前後とに、負荷インピーダ
ンス検出回路367への信号供給端子が接続されてい
る。
【0048】そして、負荷インピーダンス検出回路36
7において、発振器360と第1のトランスコイル66
との間から抵抗R2までの間における電圧降下、及び、
抵抗R2の前後における電圧降下から、第2のトランス
コイル67による負荷インピーダンスが検出される。第
2のトランスコイル67の負荷インピーダンスは、サー
ミスタ63の抵抗に応じて増減する。負荷インピーダン
ス検出回路367からは、検出された負荷インピーダン
スに対応した信号がロータ温度演算部364に出力され
るようになっている。そして、ロータ温度演算部364
において、負荷インピーダンス検出回路367からの出
力信号が取得され、格納されている負荷インピーダンス
値とロータ温度との対応に基づいて、ロータ温度が取得
される。そしてロータ温度に対応した信号がシーケンス
制御部365に送出され、シーケンス制御部365にお
いて、ロータ温度演算部364からのロータ温度の信号
に応じて、ワーニングランプの点灯・消灯、ロータの回
転を停止等の各部の制御が行われる。
【0049】本実施形態において、第1のコイル及び第
2のコイルに替えて第2のトランスコイル67が配設さ
れており、磁界形成用コイル及びセンサ用コイルに替え
て第1のトランスコイル66が配設されいること、及
び、発振器360により所定の周波数の交流が発振され
サーミスタによる負荷が負荷インピーダンス検出回路に
より検出されロータ温度演算部に出力されること以外に
ついては、上述の第1の実施形態と同様である。本実施
形態においても、上述の第1の実施形態と同様の作用及
び効果を得ることができる。
【0050】次に本発明の回転体装置の第5の実施形態
について説明する。尚、本実施形態において、図11か
ら図13に示す上述の第4の実施形態と同様の部材につ
いては同一の符号を付し、説明は省略する。
【0051】本実施形態のターボ分子ポンプにおいて
は、ロータリーコイルを含む発振回路が形成されてい
る。図14は、本発明の回転体装置の第5の実施形態と
してのターボ分子ポンプにおける、ロータリーコイルを
含む発振回路を示す回路図である。この図14に示すよ
うに、本実施形態においては、第1のトランスコイル6
6に発振器369が接続されている。発振器369は、
積分器、抵抗R、コンデンサCにより構成されている。
この発振器369、及び第2のトランスコイル67とサ
ーミスタ63により発振回路が形成されている。この発
振回路の発振周波数は、コンデンサC、抵抗R、及び第
2のトランスコイル67の抵抗によって決定される。そ
して、この発振回路では、コンデンサC、抵抗Rの定数
はほぼ一定であるために、サーミスタ63の抵抗値の変
化に応じて発振周波数が変位する。
【0052】また、本実施形態における制御系として、
発振器369には、発振周波数を検出する周波数検出手
段としての周波数検出部368が接続されている。周波
数検出部368には、発振器369から発振出力される
信号が供給されるようになっている。周波数検出部36
8は、供給される信号に対する発振周波数の変位を検出
し、検出した発振周波数の変位に対応した信号をロータ
温度演算部364に出力するようになっている。ロータ
温度演算部364は、ロータ温度演算部364に格納さ
れている発振周波数の変位とロータ温度との対応に基づ
いて、発振周波数の変位の信号からロータ温度を取得
し、ロータ温度に対応した信号をシーケンス制御部36
5に送出するようになっている。
【0053】本実施形態において、発振器に替えて、ロ
ータリーコイルを含む発振回路が形成されており、負荷
インピーダンス検出回路に替えて周波数検出手段68が
配設され、検出された周波数に対応する信号がロータ温
度演算部364に出力されること以外については、上述
の第4の実施形態と同様である。本実施形態のように、
ロータ部材(ロータ本体14)に固定されたサーミスタ
63を、ロータリーコイル(第2のトランスコイル67
及び第1のトランスコイル66)を介して発振回路中に
組み込み、サーミスタ63の組み込まれた発振回路の周
波数の変位を検出する発振周波数検出手段を配設し、発
振周波数検出手段により検出された周波数の変位に基づ
いて、ロータ部材(ロータ本体14)の温度を推定し
て、上述の第4の実施形態と同様の作用及び効果を得る
ことができる。
【0054】尚、本発明のターボ分子ポンプは、上述の
実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない限りにおいて適宜変更可能であり、各部材や手
段は上記各実施形態どうしの間において交換可能であ
る。例えば第1の実施形態及び第2の実施形態において
は、磁界発生用コイルには、直流電源からの直流が供給
されるようになっているが、交流を供給するようにして
もよい。第3の実施形態においては、ロータ側のコイル
(波コイル64)に電圧を誘起させるための磁界を永久
磁石75により形成させているが、永久磁石75に替え
て、コイル(磁界発生用コイル)を用いることもでき
る。この場合も上述の変形例と同様、コイルには直流で
はなく交流をいなくしてもよい。交流電源を使用した場
合に、ロータ本体14の回転中にホールセンサ73に対
向するコイル単位によって形成された磁界の磁束は、図
15のようになる。第3の実施形態において、永久磁石
75の代わりにコイルを使用し交流を印可する場合、交
流の周波数は、波コイル64の極数×ロータの回転周波
数よりも十分高いことがのぞましい。上述の第1の実施
形態の変形例、第2の実施形態の変形例及び第3の実施
形態の変形例においてコイル(磁界発生用コイル)に交
流を印可する場合には、センサ用コイル72やホールセ
ンサ73により検出された出力は、整流、平滑して、直
流値に変換してこの直流値に基づいて、上述同様の制御
系によりロータ温度を求めることが好ましい。センサ用
コイル72やホールセンサ73からの出力を整流、平滑
する回路の一例を図16に示す。図16に示す回路で
は、ホールセンサからの出力はダイオードを通って整流
された後、コンデンサと抵抗に分岐した回路を通って平
滑された後、各実施形態同様に、ピーク電圧検出回路3
63や電圧補正回路366に出力されるようになってい
る。
【0055】上述の第1の実施形態や第2の実施形態及
びそれらの各変形例においては、センサ用コイル72を
配設し、センサ用コイル72に発生する電圧からロータ
の温度を推定していえるが、センサ用コイル72に替え
て、ホールセンサ73を使用し第3の実施形態やその変
形例のようにホールセンサ73からの出力に基づいてロ
ータ本体14の温度を推定してもよい。上述の第3の実
施形態やその変形例においては。ホールセンサ73を配
設し、ホールセンサ73によって波コイル64に発生す
る磁界を検出してこの磁界からロータの温度を推定して
いるが、第1の実施形態や第2の実施形態と同様に、ホ
ールセンサに替えてコイル(センサ用コイル72)を使
用し、このコイル72に発生する電圧や電流からロータ
本体14の温度を推定してもよい。
【0056】上述の第3の実施形態及びそれらの各変形
例においては、図5に示す第1の実施形態と同様の制御
系によりロータ温度が推定され、ワーニングランプやロ
ータ部材の回転の制御が行われているが、この制御系に
替えて、図6に示す第2の実施形態と同様の制御系を配
設してもよい。
【0057】上述の第1の実施形態、第2の実施形態、
第3の実施形態及びそれらの各変形例においては、2段
の積分回路361を配設したり、回転数センサ41から
の入力信号を取得して、回転数に応じてセンサ用コイル
72やホールセンサ73からの出力を補正しているが、
回転数が一定に制御される場合には、回転数による補正
は必要ない。
【0058】上述の第4の実施形態においては、第2の
トランスコイル67と第1のトランスコイル66はラジ
アル方向に磁束が向くように配設されているが、図17
に示すように、磁束がスラスト方向に向くように配設し
てもよい。第4の実施形態のようにロータリートランス
として機能する第1のトランスコイルと第2のトランス
コイルを配設する場合には、これらを互いにラジアル方
向に対向させることもスラスト方向に対向させることも
でき、ステータ部材とロータ部材とがスラスト方向また
はラジアル方向の一方でしか対向しない回転体において
も、ロータ本体の温度を正確に検出することができる。
【0059】上述の第4の実施形態において、図18に
示すように、第2のトランスコイルはブリッジ回路37
0中に配設し、発振器360と第2のトランスコイル6
6との間を接続する2つの導線からの出力から第2のト
ランスコイル67の抵抗値に対応する信号を取得しその
変化を増幅した後、整流、平滑してロータ温度演算部3
64に出力してもよい。上述の第4の実施形態及びそれ
らの変形例において、第2のトランスコイル67のコア
66aや第1のトランスコイル66のコア67aは上述
の形状でなくてもよく、例えば、扁平なリング状や、板
状とすることもできる。また、コア66a,67aは使
用せずに。ロータ本体14やステータ軸15に直接コイ
ルを固着させてもよい。
【0060】上述の第4の実施形態及びその各変形例に
おいて、第1のトランスコイル及び第2のトランスコイ
ルにIC回路を接続し、IC回路により信号伝達を行う
ようにしてもよい。この様な例を図19に示す。図19
に示す例では、ロータ本体14には交流電源を直流に変
換する三端子レギュレータ371と、サーミスタ63が
接続され三端子レギュレータ371からの電流で作動す
るワンチップマイコン372とを備え、このワンチップ
マイコン372に、電力信号に制御信号を混在させ送信
可能な通信仕様のトランシーバ、例えばオープン分散処
理型通信制御ネットワークシステムであるLON WO
RKS(登録商標、Echeron社製)に使用される
LON WORKSトランシーバ373を接続し、LO
N WORKSトランシーバ373に第1のトランスコ
イル66からの信号が出力されるようになっている。ま
た、ロータ本体14にはロータ本体14の歪みを抵抗の
変化として検出する歪みセンサ374が配設されてお
り、ワンチップマイコン372には、サーミスタ63か
らの信号及び歪みセンサからの信号が出力されるように
なっている。ステータ軸15には、第1のトランスコイ
ル66、サーミスタ63及び歪みセンサ374を除い
て、同様の三端子レギュレータ371、ワンチップマイ
コン372及びLON WORKSトランシーバ373
が配設され、第2のトランスコイル67からの信号がL
ONWORKS373トランシーバに出力されるように
なっている。そして、ロータ側のLON WORKSト
ランシーバ373から、サーミスタ63及び歪みセンサ
374からの出力データがステータ軸15側のLON
WORKSトランシーバ373へ通信されるようになっ
ている。このように、半導体回路を使用することによっ
て、回路中にマイコンを組み込み、サーミスタ63から
の信号以外に歪みセンサ374からの信号等の各種信号
を出力することができる。尚、図19に示す変形例にお
いては、LON WORKSトランシーバ373を使用
することにより、1組のロータリートランス(第2のト
ランスコイル67及び第1のトランスコイル66)によ
ってIC用の電力供給のための発振器60からの電力と
サーミスタ63からの信号の両方を入出力しているが、
LON WORKS等を使用せず、の2組のロータリー
トランスを使用し、一方ではIC用の電力を、他方では
サーミスタ63等からの信号を入出力するようにしても
よい。
【0061】上述の第4の実施形態及びそれらの各変形
例においては、第2のトランスコイル67の回路中にサ
ーミスタを介在させて、磁界増減手段としているが、温
度により透磁率が変化する磁性材を使用して、磁界形成
手段と磁界増減手段の両方の機能を発揮させてもよい。
この場合にはサーミスタやコイルが無くても同様の効果
を得ることができるようになる。
【0062】上述の各実施形態及びそれらの各変形例に
おいて、ロータ翼141は周壁部14aの外周面から外
方へ向けて張り出しているが、周壁部14aの内周面か
ら内方へ向けて張り出したロータ翼を備え、ステータ本
体18をロータ本体14のラジアル方向内方に配設して
もよい。また、上述の実施形態及び各変形例においては
ロータ軸12は磁気軸受けにより軸受けされているが、
これに限られるものではなく、動圧軸受け、静圧軸受
け、その他の軸受けによってもよい。上述の各実施形態
及びそれらの各変形例においては、回転体装置として真
空ポンプに本発明を適用しているが、本発明は、ハード
ディスクドライブ等の各種ディスクドライブや、回転多
面鏡等のスピンドルモータ、その他の装置に適用するこ
とができる。また、真空ポンプの場合にも、ロータ翼1
41とステータ翼181が配設されたターボ分子ポンプ
に限られるものではなく、ロータ本体14またはステー
タ本体18にねじ溝を配設し、ロータ部を回転して気体
の粘性を利用して気体を移送するねじ溝式のポンプや、
ターボ分子ポンプとねじ溝式ポンプの複合ポンプとする
こともできる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る回転
体装置によれば、ロータ部材の温度を正確に感知し、ロ
ータ部材の温度に応じた的確な制御を行わせることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転体装置の第1の実施形態としての
ターボ分子ポンプの全体構成を示す断面図である。
【図2】図1のターボ分子ポンプのユニットコイルを示
す平面図である。
【図3】図1のターボ分子ポンプの磁界発生用コイル及
びセンサ用コイルを示す平面図である。
【図4】図1のターボ分子ポンプによる、ロータ部材の
温度検出の原理の説明として、各コイルにより現れる磁
界及び電圧を示す図である。
【図5】図1のターボ分子ポンプにおける、ロータ部材
の温度による制御を示すブロック図である。
【図6】本発明の回転体装置の第2の実施形態としての
ターボ分子ポンプにおける、ロータ本体の温度検出の制
御系のブロック図である。
【図7】本発明の回転体装置の第3の実施形態としての
ターボ分子ポンプの全体構成を示す断面図である。
【図8】図7のターボ分子ポンプのコイルユニット60
を展開して示す図である。
【図9】図7のターボ分子ポンプのA−A線方向矢視断
面図である。
【図10】図7のターボ分子ポンプによる、ロータ部材
の温度検出の原理の説明として、各コイルにより現れる
磁界及び電圧を示す図である。
【図11】本発明の回転体装置の第4の実施形態として
のターボ分子ポンプの全体構成を示す断面図である。
【図12】図11のターボ分子ポンプの第1のトランス
コイル及び、第2のトランスコイルを示す斜視図であ
る。
【図13】図11のターボ分子ポンプにおける、ロータ
部材の温度に応じた回転制御の制御系のブロック図であ
る。
【図14】本発明の回転体装置の第5の実施形態として
のターボ分子ポンプにおける、ロータリーコイルを含む
発振回路を示す回路図である。
【図15】本発明の回転体装置のその他の実施形態にお
いて、ホールセンサに対向するコイル単位によって形成
される磁界の磁束の様子を示す図である。
【図16】本発明の回転体装置のその他の実施形態にお
いて、センサ用コイルやホールセンサからの出力を整
流、平滑する回路の一例である。
【図17】本発明の回転体装置のその他の実施形態とし
てのターボ分子ポンプの全体構成を示す断面図である。
【図18】本発明の回転体装置のその他の実施形態にお
ける、ロータ部材の温度に応じた回転制御の制御系のブ
ロック図である。
【図19】本発明の回転体装置のその他の実施形態にお
ける、ロータ部材の温度に応じた回転制御の制御系のブ
ロック図である。
【符号の説明】 12 ロータ軸 14 ロータ本体 14a 周壁部 14b 支持部 141 ロータ翼 15 ステータ軸 15a 円筒状部 15b 固定部 16 外装体 161 フランジ 18 ステータ本体 180 スペーサ 181 ステータ翼 19 ベース 20 磁気軸受け 21 モータ 32 コイル 33 マグネット 34 軸方向センサ 36 制御系 360 発振器 361 増幅回路 363 ピーク電圧検出回路 364 ロータ温度演算部 365 シーケンス制御部 366 電圧補正部 370 ブリッジ回路 38 吸気口 49 排気口 60 コイルユニット 61 第1のコイル 62 第2のコイル 63 サーミスタ 64 波コイル 66 第1のトランスコイル 67 第2のトランスコイル 70 バックヨーク 71 磁界発生用コイル 72 センサ用コイル 73 ホールセンサ 75 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/00 F04D 29/00 B G01K 13/08 G01K 13/08 A H02K 11/00 H02K 11/00 E Fターム(参考) 3H021 AA01 AA02 BA01 BA11 BA22 CA06 CA07 DA02 DA06 DA26 EA05 EA07 EA12 EA20 3H022 AA01 BA07 CA50 DA01 DA09 3H031 DA01 DA02 DA07 EA01 EA03 EA09 EA12 EA13 EA15 EA16 FA00 FA36 5H611 AA01 PP05 QQ01 QQ03 QQ04 RR00 TT01 UA01 UA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定して配設されるステータ部材と、 前記ステータ部材の一面に対向する対向面を有し、該対
    向面を前記一面に対向させた状態で前記ステータ部材に
    対して回転可能に支承されるロータ部材と、 前記ロータ部材を前記ステータ部材に対して回転させる
    モータと、 前記ステータ部材の前記一面に固定され、所定の強さの
    磁界を形成する磁石と、 前記ロータ部材の前記対向面に固定され、前記ロータ部
    材の回転により前記磁石による前記磁界に錯交して電圧
    が誘起される第1のコイルと、前記第1のコイルにおい
    て誘起された電圧により磁界を発生する第2のコイル
    と、前記第1のコイルと前記第2のコイルとの間に介在
    配置され前記ロータ部材の温度に応じて抵抗を変化させ
    る素子と、を含むロータ側の回路と、 前記ステータ部材に配設され、前記素子の抵抗に応じて
    第2のコイルに形成される磁界を検出し該磁界に応じた
    信号を出力する磁界信号出力手段と、 前記磁界信号出力手段からの信号に基づいて、前記ロー
    タ部材の温度を検知する温度検知手段とを備えることを
    特徴とする回転体装置。
  2. 【請求項2】 固定して配設されるステータ部材と、 前記ステータ部材の一面に対向する対向面を有し、該対
    向面を前記一面に対向させた状態で前記ステータ部材に
    対して回転可能に支承されるロータ部材と、 前記ロータ部材を前記ステータ部材に対して回転させる
    モータと、 前記ステータ部材の前記一面に前記ロータの回転と同軸
    に巻回され固定されるトランスコイルと、 前記ロータ部材の前記対向面に前記トランスコイルと同
    軸に固定され、前記トランスコイルと対向して前記トラ
    ンスコイルとともに磁界を形成する磁界形成手段と、 前記ロータ部材の温度を感知して前記トランスコイル及
    び前記磁界形成手段により形成される磁界の強さを前記
    ロータ部材の温度に応じて変化させる磁界増減手段と、 前記ステータ部材に配設され、前記トランスコイル及び
    前記磁界形成手段によって前記ロータ部材の温度に応じ
    て形成される前記磁界を検出し該磁界に応じた信号を出
    力する磁界信号出力手段と、 前記磁界信号出力手段からの信号に基づいて、前記ロー
    タ部材の温度を検知する温度検知手段とを備えることを
    特徴とする回転体装置。
  3. 【請求項3】 前記磁界形成手段は、前記トランスコイ
    ルと対向し且つ前記トランスコイルと同軸に巻回され前
    記トランスコイルとともに磁界を形成する第2のトラン
    スコイルであり、 前記磁界増減手段は、前記第2のトランスコイルに接続
    され、前記ロータ部材の温度に応じて抵抗を変化させて
    前記磁界を変化させる素子であることを特徴とする請求
    項2に記載の回転体装置
  4. 【請求項4】 前記ロータ部材の回転速度を検知する速
    度検知手段を備え、 前記温度検知手段は、前記速度検知手段により検知され
    る前記回転速度に基づいて、前記ロータ部材の前記温度
    を検知することを特徴とする請求項1、請求項2、また
    は請求項3に記載の回転体装置。
  5. 【請求項5】 前記温度検知手段により検知された温度
    に基づいて、警告を発する警告発生手段を備えることを
    特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の
    請求項に記載の回転体装置。
  6. 【請求項6】 前記温度検知手段により検知された温度
    に基づいて、前記ロータ部材の回転速度を制御する回転
    制御手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項
    5のうちのいずれか1の請求項に記載の回転体装置。
  7. 【請求項7】 前記ステータ部材と前記ロータ部材との
    間に形成され、前記ロータ部材の回転により気体を移送
    する気体移送部と、 前記気体導入部へ外部の気体を導入するための吸気口
    と、 前記気体導入部から気体を排出するための排出口とを備
    えることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのい
    ずれか1の請求項に記載の回転体装置。
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