JP2002038975A - スロットルバルブの開度制御装置 - Google Patents

スロットルバルブの開度制御装置

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JP2002038975A JP2001149117A JP2001149117A JP2002038975A JP 2002038975 A JP2002038975 A JP 2002038975A JP 2001149117 A JP2001149117 A JP 2001149117A JP 2001149117 A JP2001149117 A JP 2001149117A JP 2002038975 A JP2002038975 A JP 2002038975A
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スロットルバルブの開度制御装置において、内
燃機関の運転に伴って発生する振動が伝達される場合で
あれ、その振動に起因するスロットルバルブの駆動部や
スロットルセンサの検出部における偏摩耗の発生を抑制
する。 【解決手段】電子制御装置50は、機関運転状態に基づ
いてスロットルバルブ20の目標開度を設定し、この目
標開度とスロットルセンサ30により検出される実際の
開度とが一致するように、スロットルモータ40を駆動
制御する。また、電子制御装置50は、機関運転状態に
基づく目標開度が所定開度以上であることを条件に、ス
ロットルバルブ20の開度がその目標開度を基準として
周期変動するようにスロットルモータ40を駆動制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関のスロ
ットルバルブをアクチュエータにより開閉してその開度
を制御するスロットルバルブの開度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の開度制御装置は、スロットルバ
ルブを開閉するスロットルモータと、スロットルバルブ
の開度を検出するスロットルセンサと、このスロットル
センサの検出信号に基づいてスロットルモータを駆動制
御する電子制御装置とを備えている。そして、上記スロ
ットルモータとスロットルバルブのバルブシャフトとは
通常、複数のギアを介して連結されている。即ち、スロ
ットルモータの回転軸には駆動ギアが設けられ、同駆動
ギアはバルブシャフトに設けられた被動ギアに噛合され
ている。スロットルモータの駆動力はこれら各ギアを介
してバルブシャフトに伝達される。スロットルバルブ
は、このバルブシャフトに伝達されるスロットルモータ
の駆動力に基づいて開閉される。
【0003】また、上記スロットルセンサとしては、抵
抗体等からなる検出パターンと、バルブシャフトの回転
に伴ってその検出パターン上を摺動する接触子とを備え
た周知の接触型センサが一般に用いられる。このスロッ
トルセンサでは、検出パターン上における接触子の位置
に応じて検出電圧が変化するため、この検出電圧に基づ
いてバルブシャフトの回転位相、すなわちスロットルバ
ルブの開度が検出される。
【0004】上記開度制御装置では、このスロットルセ
ンサにより検出される実際の開度と機関運転状態に基づ
いて設定される目標開度とが一致するように電子制御装
置によりスロットルモータが駆動制御される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらスロ
ットルモータやスロットルセンサには、内燃機関の運転
に伴う振動が常に伝達されている。このため、上記目標
開度が一定のまま長期間に亘って保持されることがある
と以下のような問題も無視できないものとなる。
【0006】すなわち、スロットルバルブの駆動部につ
いてみると、上記駆動ギア及び被動ギアの各噛合部位が
変化しないまま、振動によって各ギアの噛合面の衝突が
繰り返されるようになるため、これらギアの各噛合部位
における局所的な摩耗が進むおそれがある。また、スロ
ットルセンサの検出部についてみると、接触子の位置が
変化しないまま同接触子が検出パターン上で振動するよ
うになるため、同検出パターンにおいても局所的な摩耗
が進むおそれがある。
【0007】そしてこのように、スロットルバルブの駆
動部やスロットルセンサの検出部に偏摩耗が発生する
と、スロットルバルブを円滑に開閉させることができな
くなり、あるいはその開度を検出する際の検出精度が低
下するようになる結果、装置全体の耐久性低下を招くこ
ととなる。
【0008】この発明は、こうした従来の実情に鑑みて
なされたものであり、その目的は、スロットルバルブの
開度制御装置において、内燃機関の運転に伴って発生す
る振動が伝達される場合であれ、その振動に起因するス
ロットルバルブの駆動部やスロットルセンサの検出部に
おける偏摩耗の発生を抑制することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。(請
求項1)請求項1に記載の発明は、内燃機関のスロット
ルバルブを開閉するアクチュエータと、前記スロットル
バルブの開度を検出するスロットルセンサとを備え、前
記検出されるスロットルバルブの開度が機関運転状態に
基づいて設定される目標開度と一致するように前記アク
チュエータを駆動制御するスロットルバルブの開度制御
装置において、前記機関運転状態が特定の運転状態とな
るとき、その特定の運転状態における前記スロットルの
実開度が常に一定の開度となることを抑制するように前
記アクチュエータを駆動制御する駆動制御手段を備える
ものである。
【0010】上記構成によれば、機関運転状態が長期に
亘って特定の運転状態に保持されようとも、スロットル
バルブの実開度が一定の開度に保持された状態となるこ
とは回避される。そのため、スロットルバルブの実開度
が長期に亘って一定に保持される頻度が低減され、スロ
ットルバルブの駆動部やスロットルセンサの検出部の特
定部位での機関運転時の振動に伴う偏摩耗の発生が抑制
される。
【0011】(請求項2)請求項2に記載の発明は、内
燃機関のスロットルバルブを開閉するアクチュエータ
と、前記スロットルバルブの開度を検出するスロットル
センサとを備え、前記検出されるスロットルバルブの開
度が機関運転状態に基づいて設定される目標開度と一致
するように前記アクチュエータを駆動制御するスロット
ルバルブの開度制御装置において、前記スロットルバル
ブの実開度が前記目標開度を基準として周期変動するよ
うに前記アクチュエータの駆動制御を行う駆動制御手段
を備えるものである。
【0012】上記構成によれば、スロットルバルブの開
度が目標開度を基準として周期変動されるため、たとえ
機関運転状態に基づく目標開度が長期に亘って一定に保
持されるような場合にあっても、スロットルバルブの実
開度は一定に保持されないようになる。よって、スロッ
トルバルブの駆動部やスロットルセンサの検出部の特定
部位での機関運転時の振動に伴う偏摩耗の発生が抑制さ
れる。
【0013】(請求項3)請求項3に記載の発明は、請
求項2に記載のスロットルバルブの開度制御装置におい
て、前記設定される目標開度の大きさに基づいて、前記
スロットルバルブの実開度を周期変動させる際の変動幅
及びその周期の少なくとも一方を可変設定して、前記ア
クチュエータの駆動制御を実行するように、前記駆動制
御手段を構成したものである。
【0014】たとえ上記周期変動の変動幅及びその周期
が同一であっても、その周期変動の実行が機関出力の変
動等の機関運転に与える影響は、スロットルバルブの開
度の如何によって異なる。その点、上記構成では、上記
実開度の周期変動に際してその周期変動の変動幅及びそ
の周期の少なくとも一方が目標開度の大きさに応じて可
変設定されるため、上記偏摩耗の抑制と機関運転の安定
保持との両立が可能となる。
【0015】(請求項4)請求項4に記載の発明は、請
求項1〜3のいずれかに記載のスロットルバルブの開度
制御装置において、以下の条件(A)〜(C)、すなわ
ち、(A)前記設定される目標開度が所定期間一定に保
持されていること、(B)前記設定される目標開度が所
定の範囲内にあること、(C)前記設定される目標開度
の単位変動量に対する機関出力の変動量が所定値以下で
あること、の少なくとも1つ以上が満たされるときに前
記アクチュエータの駆動制御を実行するように前記駆動
制御手段を構成したものである。
【0016】上記構成によれば、上記条件(A)〜
(C)の少なくとも1つ以上が満たされるときに上述の
アクチュエータの駆動制御が実行される。すなわち、条
件(A)のみの成立、条件(B)のみの成立、条件
(C)のみの成立、条件(A)又は(B)の成立、条件
(A)又は(C)の成立、条件(B)又は(C)の成
立、条件(A)又は(B)又は(C)の成立のいずれか
をその実行の必要条件として上記駆動制御が行われる。
【0017】スロットルバルブが長期に亘って特定の開
度に保持されていれば上記偏摩耗が発生し易くなる。そ
の点、上記条件(A)が満たされるときに上述のアクチ
ュエータの駆動制御を実行すれば、そうした偏摩耗の発
生し易い状況で上記駆動制御を実行できる。
【0018】一方、内燃機関の使用状況等によっては、
スロットルバルブの使用頻度が特定の開度範囲において
相対的に高くなることがあり、その特定の開度範囲に対
応する部位に上記偏摩耗が集中的に発生することがあ
る。また偏摩耗の抑制にかかるアクチュエータの駆動制
御が機関出力の変動等の機関運転に与える影響について
も、スロットルバルブの開度に応じて異なる。その点、
上記条件(B)をその実行条件とすれば、スロットルバ
ルブの目標開度が上記のような特定の開度範囲にあると
きに上記駆動制御が実行される。このため、偏摩耗の発
生し易い特定の開度範囲や、その実行が内燃機関の運転
に与える影響の小さい特定の開度範囲を選んで上記駆動
制御を実行できる。
【0019】さらに上記アクチュエータの駆動制御を実
行すれば、スロットルバルブの実開度が変動して機関出
力の変動を招くことがある。その点、上記条件(C)を
その実行条件とすれば、スロットルバルブの実開度の変
動が内燃機関の運転に与える影響が相対的に小さいとき
に上記駆動制御が実行される。このため、機関出力の変
動を抑えて内燃機関の運転に与える悪影響を抑制可能な
ときに上記駆動制御を実行できる。
【0020】(請求項5)請求項5に記載の発明は、請
求項1〜3のいずれかに記載のスロットルバルブの開度
制御装置において、以下の条件(A)〜(C)、すなわ
ち、(A)前記設定される目標開度が所定期間一定に保
持されていること、(B)前記設定される目標開度が所
定の範囲内にあること、(C)前記設定される目標開度
の単位変動量に対する機関出力の変動量が所定値以下で
あること、の少なくとも2つ以上の論理積が満たされる
ときに前記アクチュエータの駆動制御を実行するよう
に、前記駆動制御手段を構成したものである。
【0021】上記構成によれば、上記条件(A)〜
(C)の少なくとも2つ以上の論理積が満たされるとき
に上述のアクチュエータの駆動制御が実行される。すな
わち、上記条件(A)及び(B)の論理積の成立、上記
条件(A)及び(C)の論理積の成立、上記条件(B)
及び(C)の論理積の成立、及び上記条件(A)〜
(C)すべての論理積の成立、のいずれかをその実行の
必要条件として上記駆動制御が行われる。
【0022】上記条件(A)が満たされることを上記駆
動制御の実行の必要条件とすれば、目標開度が所定期間
一定に保持されて偏摩耗の発生し易い状況にあるときの
みに上記駆動制御が実行される。このため、機関出力の
変動等、内燃機関に与える影響を極力抑えながら、好適
に偏摩耗の発生を抑制できる。
【0023】また上記条件(B)が満たされることをそ
の実行の必要条件とすれば、偏摩耗が発生し易い、ある
いは上記駆動制御が内燃機関の運転に与える影響が小さ
いなどの要件を満たす特定の開度範囲のみを選んで上記
駆動制御が実行される。これにより、内燃機関の運転に
与える影響の抑制や、その抑制効率の向上等、より好適
な態様で偏摩耗を抑制できる。
【0024】さらに上記条件(C)が満たされることを
その実行の必要条件とすれば、上記駆動制御の実行に伴
うスロットルバルブの実開度の変動に応じた機関出力の
変動が相対的に小さいときのみに上記駆動制御が実行さ
れる。これにより、偏摩耗を抑制しつつ、内燃機関の運
転に与える影響をより好適に抑えられる。
【0025】(請求項6)請求項6に記載の発明は、請
求項4又は5に記載のスロットルバルブの開度制御装置
において、前記アクチュエータの駆動制御の実行条件と
して前記実行条件(B)を含み、かつ前記設定される目
標開度の単位変動量に対する機関出力の変動量が所定値
以下となる開度の範囲を前記所定の範囲とするように前
記駆動制御手段を構成したものである。
【0026】上記構成では、その実行に伴うスロットル
バルブの実開度の変動によって生じる機関出力の変動が
相対的に小さい開度範囲にあるときを選んで上記駆動制
御が実行される。よって内燃機関の運転に与える影響を
極力抑えながら、偏摩耗の発生を好適に抑制できる。
【0027】(請求項7)請求項7に記載の発明は、請
求項4又は5に記載のスロットルバルブの開度制御装置
において、前記アクチュエータの駆動制御の実行条件と
して前記実行条件(B)を含み、かつ前記スロットルバ
ルブの全開近傍を前記所定の範囲とするように前記駆動
制御手段を構成したものである。
【0028】上記構成では、スロットルバルブの開度変
更に伴う吸入空気量の変化の極めて小さくなる全開近傍
でかかる駆動制御を実行する。このため、駆動制御実施
に伴う機関出力の変動を抑制し、内燃機関の運転への影
響を抑えながら好適に偏摩耗を抑制できる。
【0029】(請求項8)請求項8に記載の発明は、内
燃機関のスロットルバルブを開閉するアクチュエータ
と、前記スロットルバルブの開度を検出するスロットル
センサとを備え、前記検出されるスロットルバルブの開
度が機関運転状態に基づいて設定される目標開度と一致
するように前記アクチュエータを駆動制御するスロット
ルバルブの開度制御装置において、前記スロットルバル
ブの全開位置に相当する同スロットルバルブの実開度を
周期的に変更するように前記アクチュエータの駆動制御
を実行する駆動制御手段を備えるものである。
【0030】スロットルバルブの全開位置は、他の開度
位置に比して設定頻度が高くなる傾向にあり、しかもそ
の設定時の機関振動は大きいため、そうした全開位置に
相当するスロットルバルブの実開度では上記偏摩耗の極
めて発生し易い状況となる。その点、上記構成では、そ
うした全開位置に相当するスロットルバルブの実開度が
周期的に変更されるため、上記偏摩耗の発生を好適に抑
制できる。なお、上述のようにスロットルバルブの全開
近傍ではその実開度の変更に伴う機関出力の変動も少な
いため、そうしたアクチュエータの駆動制御の実行が機
関運転に与える影響は小さい。よって、上記構成によれ
ば、機関運転に与える影響を抑えつつも好適に上記偏摩
耗の発生を抑制できる。
【0031】(請求項9)請求項9に記載の発明は、請
求項8に記載のスロットルバルブの開度制御装置におい
て、前記周期的な変更に対する機関出力の変動量を所定
値以下とするように前記アクチュエータの駆動制御を実
行すべく前記駆動制御手段を構成したものである。
【0032】上記構成では、機関出力の変動量が所定値
以下となる範囲内において、上記全開位置に相当する実
開度の変更が行われる。このため、上記偏摩耗の抑制と
機関運転の安定保持との両立が可能となる。
【0033】(請求項10)請求項10に記載の発明
は、請求項8又は9に記載のスロットルバルブの開度制
御装置において、前記内燃機関の制御を司る電子制御装
置の演算負荷の小さいときに前記周期的な変更を実施す
るように前記駆動制御手段を構成したものである。
【0034】上記構成では、機関運転にかかる電子制御
装置の演算負荷の小さいときに、上記スロットルバルブ
の全開位置に相当する実開度の変更にかかる処理が実施
される。このため、同処理の実施時における電子制御装
置の演算負荷の過剰増加を好適に回避できる。ちなみ
に、機関アイドル運転時には、電子制御装置の演算負荷
は比較的に小さく、上記処理の実施には好適である。ま
た機関始動時も、電子制御装置の演算負荷は比較的小さ
いため、上記処理の実施に好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、この発
明を筒内燃料噴射式の内燃機関に設けられたスロットル
バルブの開度制御装置に適用するようにした第1の実施
形態について図1〜図7を参照して説明する。
【0036】図1は、この開度制御装置の構成を概略的
に示している。同図に示されるように、この開度制御装
置は、スロットルバルブ20を開閉するスロットルモー
タ40、スロットルバルブ20の開度等を検出するスロ
ットルセンサ30、並びにスロットルモータ40を駆動
制御する電子制御装置50等によって構成されている。
【0037】スロットルバルブ20は、内燃機関10の
吸気管12に回転可能に支持されたバルブシャフト21
と、このバルブシャフト21に固定された円板状のバル
ブ本体22とを備えている。
【0038】バルブシャフト21の端部には被動ギア4
2が設けられており、この被動ギア42はスロットルモ
ータ40の回転軸に設けられた駆動ギア41に噛合され
ている。バルブシャフト21は、これら駆動ギア41及
び被動ギア42を介して伝達されるスロットルモータ4
0の駆動力によって回転する。
【0039】図2に示されるように、スロットルバルブ
20は、バルブ本体22がバルブシャフト21と共に回
転することにより、その開度(実開度θb)が同図に実
線で示される全閉状態(実開度θb≒「0°」)と二点
鎖線で示される全開状態(実開度θb≒「90°」)と
の間で調節される。このようにスロットルバルブ20の
開度が調節されることにより、吸気管12の通路断面積
が変更されて吸入空気量が調量される。
【0040】バルブシャフト21においてバルブ本体2
2と被動ギア42との間に位置する部分には、スロット
ルセンサ30が設けられている。図3は、このスロット
ルセンサ30の構成を概略的に示している。
【0041】スロットルセンサ30は周知の接触型セン
サであり、同図に示されるように、バルブシャフト21
が貫通するハウジング310、このハウジング310に
設けられ、複数の端子341〜344を介して電子制御
装置50に接続される4つの検出パターン321〜32
4、並びにバルブシャフト21とともに回転するロータ
(図示略)に取り付けられた一対の接触子331,33
2等を備えて構成されている。
【0042】各検出パターン321〜324のうち、一
対の検出パターン321,322は、スロットルバルブ
20が全閉状態にあること、換言すれば内燃機関10が
アイドル状態にあることを検出するためのものである。
これら各検出パターン321,322はいずれも、金等
の導電体によって形成されており、第1の端子341、
第2の端子342にそれぞれ電気的に接続されている。
【0043】また、各検出パターン321〜324のう
ち、全閉検出用以外の一対の検出パターン323,32
4は、スロットルバルブ20の開度を検出するためのも
のであり、これら検出パターン323,324はいずれ
も、バルブシャフト21を中心として円弧状をなすよう
に形成されている。これら各検出パターン323,32
4のうち、一方の検出パターン323は、他の検出パタ
ーン321,322と同様に金等の導電体によって形成
されており、第3の端子343に電気的に接続されてい
る。これに対して、他方の検出パターン324は、カー
ボン等の抵抗体によって形成されており、その端部がそ
れぞれ前記第1の端子341及び第4の端子344に電
気的に接続されている。
【0044】各接触子331,332のうち一方の接触
子331は、バルブシャフト21の回転に伴って位置変
化し、スロットルバルブ20が全閉状態に移行した場合
には、全閉状態検出用の検出パターン321,322の
双方に接触する。従って、第1の端子341及び第2の
端子342は接触子331を介して導通状態となる。電
子制御装置50は、これら各端子341,342が導通
状態となることに基づいてスロットルバルブ20が全閉
状態にある旨を検出する。
【0045】また、各接触子331,332のうち他方
の接触子332は、バルブシャフト21が回転すると、
開度検出用の検出パターン323,324の双方に接触
しながら、これら検出パターン323,324上で摺動
する。
【0046】これら第1の端子341及び第4の端子3
44間には、所定の基準電圧が印加されている。このた
め、上記第1の端子341及び第3の端子343間に
は、各検出パターン323,324上における接触子3
32の位置、換言すればバルブシャフト21の回転位相
に応じた上記基準電圧の分圧が出力される。電子制御装
置50は、これら第1の端子341及び第3の端子34
3間で出力される分圧の大きさに基づいて、バルブシャ
フト21の回転位相、すなわちスロットルバルブ20の
開度を検出する。
【0047】電子制御装置50には、図1に示されるよ
うに、上記スロットルセンサ30の他、機関運転状態を
検出するためのセンサとして、アクセルペダル14の踏
込量(アクセル開度)を検出するためのアクセルセンサ
31や、機関回転速度を検出するための回転速度センサ
32が接続されている。
【0048】電子制御装置50は、これら各センサ3
1,32により検出されるアクセル開度及び機関回転速
度に基づいてスロットルバルブ20の目標開度θaを算
出し、同スロットルバルブ20の開度(実開度θb)が
この目標開度θaと一致するようにスロットルモータ4
0を駆動制御する。なお電子制御装置50は、こうした
駆動制御を実行するための制御プログラムや、アクセル
開度及び機関回転速度に基づいて目標開度θaを算出す
るための演算マップ等を記憶するメモリ(図示略)を備
えている。
【0049】さらに電子制御装置50は、こうした制御
に加え、上記各ギア41,42の噛合部位等、スロット
ルモータ40の駆動部における偏摩耗や、スロットルセ
ンサ30の開度検出用の検出パターン323,324に
おける偏摩耗を抑制すべく、所定の条件が満たされると
きに、目標開度θaを基準としてスロットルバルブ20
の開度を強制的に周期変動させる処理を実行する。
【0050】以下、この電子制御装置50によるスロッ
トルバルブ20の開度制御について図4〜図7を参照し
て説明する。図5は、この開度制御の具体的な処理手順
を示すフローチャートである。このフローチャートに示
される一連の処理は、電子制御装置50により所定周期
毎の割込処理として実行される。
【0051】この一連の処理では、まず、アクセル開度
及び機関回転速度等、機関運転状態に基づいて設定され
るスロットルバルブ20の目標開度θaが読み込まれる
(ステップ100)。次に、スロットルセンサ30の検
出信号に基づいてスロットルバルブ20の実開度θbが
読み込まれる(ステップ110)。
【0052】そして次に、目標開度θaを周期変動させ
る際の変動量Δθaが算出される(ステップ120)。
この変動量Δθaは、図4に示されるように、所定値θ
0(例えば「0°」)をその基準とし、最大値Δθam
axと所定値θ0との間で所定の周期Tをもって変動す
る値として設定される。ここで、上記最大値Δθama
x、即ち変動量Δθaの変動幅は例えば「2°」に設定
され、上記周期Tは内燃機関10の振動の周期よりも十
分に大きい例えば「2秒」に設定されている。また、同
図4に示されるように、変動量Δθaは、その時間的な
推移が三角波状をなすように設定されている。
【0053】このようにして変動量Δθaが算出された
後、目標開度θaが所定の基準開度θc近傍にあるか否
かが判断される(ステップ130)。この判断は例えば
次の条件式(1)が成立しているか否かに基づいて行わ
れる。 θc−α≦θa≦θc+α ・・・(1) なお上記条件式(1)において基準開度θcは、この条
件式(1)が成立する直前の目標開度θaの大きさと等
しい。また、「α」は定数であり、例えば「0.5°」
に設定されている。
【0054】ここで、上記条件式(1)が成立していな
いと判断された場合には(ステップ130:NO)、現
在の目標開度θaが新たな基準開度θcとして設定され
る(ステップ170)。
【0055】一方、先のステップ130において上記条
件式(1)が成立していると判断された場合には、次に
この条件式(1)が成立するようになった時点から所定
期間が経過しているか否かが判断される(ステップ13
5)。ここで、所定期間が経過していると判断された場
合には(ステップ135:YES)、現在の目標開度θ
aの単位変動量に対する機関出力ETの変動量(機関出
力変動量)ΔETが所定値以下であるか否かが判断され
る(ステップ140)。
【0056】図6は、こうした目標開度θaと、その機
関出力変動量ΔETとの関係を示すグラフである。同図
に示されるように、この機関出力変動量ΔETは、目標
開度θaが大きくなり全開に近づくほど小さくなる傾向
がある。これは、スロットルバルブ20の開度が相対的
に大きくなるほど、その開度変化に伴う吸入空気量の変
化が小さくなり、その吸入空気量の変化による機関出力
の変動量も小さいものとなるためである。また、スロッ
トルバルブ20の開度が全開近傍になり、バルブ本体2
2がバルブシャフト21の投影領域(図2において二点
鎖線により挟まれる領域)内に存在するようになると、
その開度変化に伴う吸入空気量の変化も一層小さなもの
となる。
【0057】電子制御装置50は、こうした特性に基づ
き、上記ステップ140の判断に際して目標開度θaが
所定の判定開度θe以上であるときに、上記機関出力変
動量ΔETが所定値以下である旨判断するようにしてい
る。なお上記判定開度θeは、スロットルバルブ20の
バルブ本体22がバルブシャフト21の上記投影領域に
存在するようになる開度(例えば「80°」)に設定さ
れている。
【0058】このステップ140において、現在の目標
開度θaに対応する機関出力変動量ΔETが所定値以下
である旨判断された場合、すなわち目標開度θaが上記
判定開度θe以上である旨判断された場合、次の演算式
(2)に基づいて目標開度θaが再設定される(ステッ
プ150)。 目標開度θa←[現在の目標開度θa]+変動量Δθa ・・・(2) このようにして目標開度θaが再設定された後、スロッ
トルセンサ30により検出されるスロットルバルブ20
の実開度θbとこの再設定された目標開度θaとが一致
するように、スロットルモータ40が電子制御装置50
によって駆動制御される(ステップ160)。なお、こ
の駆動制御に際しては、再設定された目標開度θaが全
開(90°)超える場合であっても、その目標開度θa
と実開度θbとが一致するようにスロットルモータ40
が駆動制御される。
【0059】一方、先のステップ170の処理が実行さ
れた後、或いは、ステップ135において所定期間が経
過していないと判断された場合(ステップ135:N
O)、並びに現在の目標開度θaに対応する機関出力変
動量ΔETが所定値を超えている旨判断された場合(ス
テップ140:NO)には、目標開度θaの再設定(ス
テップ150)が行われることなく、上記ステップ16
0の処理が行われる。すなわちこの場合には、先のステ
ップ100において読み込まれた機関運転状態に基づく
目標開度θaに応じてスロットルモータ40が駆動制御
される。
【0060】このようにステップ160においてスロッ
トルモータ40が駆動制御された後、この一連の処理は
一旦終了される。図7は、上記一連の処理に基づく目標
開度θaの変化態様の一例を示すタイミングチャートで
ある。
【0061】同図に示されるように、目標開度θaが上
記判定開度θe以上の範囲で一定に保持され、上記条件
式(1)が成立するようになったとき(タイミングt
1)から所定期間が経過すると(タイミングt2)、そ
れ以降は、上記変動量Δθaに基づいて目標開度θaが
再設定されるようになる。このため、アクセル開度及び
機関回転速度等、機関運転状態に基づく目標開度θa
(同図の二点鎖線参照)が一定に保持されていても、ス
ロットルバルブ20の開度はこの再設定された目標開度
θaの変動に合わせて周期変動するようになる。
【0062】したがって上記駆動ギア41及び被動ギア
42の各噛合部位が常に変化するようになり、また、各
検出パターン323,324上における接触子332の
位置も常に変化するようになる。その結果、内燃機関1
0の振動が伝達されていても、これら噛合部位や各検出
パターン323,324の局所的な摩耗は抑制されるよ
うになる。
【0063】また、目標開度θaが判定開度θe以上で
あり、同目標開度θaに応じた機関出力変動量ΔETが
所定値以下であることを条件に、スロットルバルブ20
の開度を周期変動させるようにしているため、スロット
ルバルブ20の開度は上記判定開度θeから全開までの
範囲内で変化するようになり、その周期変動に伴う機関
出力の変動が小さく抑えられるようになる。したがっ
て、スロットルバルブ20の開度が周期変動するのに伴
う機関出力の変動が抑えられ、内燃機関10の運転に及
ぼす悪影響が抑制されるようになる。
【0064】一方、機関運転状態に基づき設定される目
標開度θaが変化し、上記条件式(1)が成立しなくな
ると(図7のタイミングt3)、上記変動量Δθaに基
づく目標開度θaの再設定が行われなくなる。したがっ
てその後は、スロットルバルブ20の開度が機関運転状
態に基づく目標開度θaと一致するように、スロットル
モータ40が駆動制御されるようになる。
【0065】以上説明した本実施形態によれば、以下の
作用効果を奏することができるようになる。 (1)アクセル開度及び機関回転速度等、機関運転状態
に基づく目標開度θaが一定に保持されるような場合で
あっても、内燃機関10の運転に及ぼす悪影響を抑えつ
つ、上記駆動ギア41及び被動ギア42の各噛合部位
や、スロットルセンサ30の各検出パターン323,3
24における偏摩耗の発生を抑制することができるよう
になる。
【0066】(2)また、スロットルバルブ20の開度
を周期変動させるに際し、機関運転状態に基づく目標開
度θaが所定期間一定に保持されていることをその実行
条件とするようにし、上記駆動ギア41及び被動ギア4
2の各噛合部位や、スロットルセンサ30の各検出パタ
ーン323,324に偏摩耗が発生し易い状況下におい
てのみ、スロットルバルブ20の開度を周期変動させる
ようにしているため、機関出力の変動等、内燃機関10
の運転に対する悪影響を極力抑制することができるよう
になる。
【0067】[第2の実施形態]次に、この発明の第2
の実施形態について上記第1の実施形態との相違点を中
心に説明する。なお、本実施形態以下の各実施形態にお
いて、上述の実施形態と同様の構成等については説明を
割愛する。
【0068】一般に、筒内燃料噴射式の内燃機関では、
その燃焼形態が希薄燃焼に切り替えられると、機関出力
が基本的に燃料噴射量によって調節されるようになり、
スロットルバルブの開度は全開近傍の開度に保持される
ようになる。このため、前述したような上記駆動ギア4
1及び被動ギア42の各噛合部位や、スロットルセンサ
30の各検出パターン323,324における偏摩耗
は、希薄燃焼時にスロットルバルブ20の開度が全開近
傍に保持されるときに特に発生し易い。
【0069】そこで、この実施形態では、上記目標開度
θaが全開近傍の開度であるときに、スロットルバルブ
20の開度を全開近傍で周期変動させるようにしてい
る。以下、本実施形態における開度制御の具体的な処理
手順について図8に示すフローチャートを参照して説明
する。このフローチャートに示される一連の処理は、電
子制御装置50により所定周期毎の割込処理として実行
される。なお、図8に示される各ステップのうち、先の
図5のフローチャートと同一の符号を付したものについ
ては、その処理内容が同じであるため説明を省略する。
【0070】この一連の処理において、ステップ100
〜120の処理が実行されると、次に機関運転状態に基
づく目標開度θaが所定開度θ1より大きいか否かが判
断される(ステップ132)。この所定開度θ1は、目
標開度θaが全開近傍の開度であるか否かを判断するた
めのものであり、全開(「90°」)よりも僅かに小さ
い例えば「88°」に設定されている。
【0071】ここで目標開度θaが所定開度θ1よりも
大きいと判断されると(ステップ132:YES)、次
の演算式(3)に基づいて目標開度θaが再設定される
(ステップ155)。 目標開度θa←所定開度θ1+変動量Δθa ・・・(3) このようにして目標開度θaが再設定された後、スロッ
トルセンサ30により検出されるスロットルバルブ20
の実開度θbとこの再設定された目標開度θaとが一致
するように、スロットルモータ40が電子制御装置50
によって駆動制御される(ステップ160)。
【0072】ここで、上記演算式(3)に基づいて再設
定される目標開度θaは、所定開度θ1が「88°」に
設定され、また上記最大値Δθamaxが「2°」に設
定されていることから、「88°〜90°」の範囲で周
期変動するようになる。このため、アクセル開度及び機
関回転速度等、機関運転状態に基づく目標開度θaが一
定に保持されていても、スロットルバルブ20の開度は
この再設定された目標開度θaの変動に合わせて周期変
動するようになる。したがって、上記駆動ギア41及び
被動ギア42の各噛合部位が常に変化するようになり、
また、各検出パターン323,324上における接触子
332の位置も常に変化するようになる。その結果、内
燃機関10の振動が伝達されていても、これら噛合部位
や各検出パターン323,324の局所的な摩耗は抑制
されるようになる。
【0073】また、目標開度θaが全開近傍の開度であ
ることを条件に、スロットルバルブ20の開度を全開近
傍(「88°〜90°」)で周期変動させるようにして
いるため、その周期変動に伴う機関出力の変動が小さく
抑えられるようになる。したがってスロットルバルブ2
0の開度が周期変動するのに伴う機関出力の変動が抑え
られ、内燃機関10の運転に及ぼす悪影響が抑制される
ようになる。
【0074】一方、先のステップ132において、目標
開度θaが所定開度θ1以下であると判断された場合に
は(ステップ132:NO)、目標開度θaの再設定
(ステップ155)が行われることなく、上記ステップ
160の処理が行われる。すなわちこの場合には、先の
ステップ100において読み込まれた機関運転状態に基
づく目標開度θaに応じてスロットルモータ40が駆動
制御される。
【0075】このようにステップ160においてスロッ
トルモータ40が駆動制御された後、この一連の処理は
一旦終了される。以上説明した本実施形態においても第
1の実施形態において示した上記(1)と同等の作用効
果を奏することができるようになる。
【0076】さらに以上説明した本発明の第1及び第2
の実施形態は、以下のようにその構成を変更して実施す
ることもできる。 ・上記第1の実施形態では、(イ)目標開度θaに応じ
た機関出力変動量ΔETが所定値以下であり、かつ、
(ロ)同目標開度θaが所定期間一定に保持されている
ことを条件に、スロットルバルブ20の開度を周期変動
させるようにしたが、例えば、条件(ロ)が成立してい
るか否かによらず、上記条件(イ)が成立したときに常
に、スロットルバルブ20の開度を周期変動させるよう
にしてもよい。
【0077】・第2の実施形態では、目標開度θaが全
開近傍の開度になったことを条件に、スロットルバルブ
20の開度を周期変動させるようにしたが、例えば、目
標開度θaが全開近傍の開度に所定期間保持されている
ことをさらに条件として、スロットルバルブ20の開度
を周期変動させるようにしてもよい。
【0078】この場合には、例えば図8に示すステップ
132において肯定判断された後、目標開度θaが所定
開度θ1を超えるようになってから所定期間が経過した
か否かを判断し、同所定期間が経過した旨判断されると
きにのみ、ステップ155において目標開度θaを再設
定するようにする。
【0079】このようにすれば、上記駆動ギア41及び
被動ギア42の各噛合部位や、スロットルセンサ30の
各検出パターン323,324における偏摩耗が発生し
易い状況下においてのみ、同スロットルバルブ20の開
度を周期変動させることにより、機関出力の変動等、内
燃機関の運転に及ぼす悪影響を極力抑制することができ
るようになる。
【0080】・上述のように目標開度θaが小さくなる
ほどに、その目標開度θaに応じた機関出力変動量ΔE
Tは大きくなる(図6参照)。そこで上記各実施形態で
は上記変動量Δθaの変動幅を一定値(「2°」)に設
定するようにしたが、例えば目標開度θaが小さいとき
ほど上記変動幅を小さくするなど、上記変動幅を同目標
開度θaに基づいて可変設定するようにしてもよい。こ
のようにすれば、スロットルバルブ20の開度を周期変
動させることに伴う機関出力の変動を一層好適に抑えつ
つ、偏摩耗の発生を抑制することができるようになる。
また、上記周期Tについても同様に、目標開度θaに基
づいて可変設定することができる。
【0081】・上記各実施形態において、機関回転速度
の変動等から機関出力の変動量を推定し、この機関出力
の変動量に応じて上記変動量Δθaの変動幅や周期Tを
適宜変更するようにしてもよい。
【0082】[第3の実施形態]次に、この発明の第3
の実施形態について上記各実施形態との相違点を中心に
説明する。
【0083】スロットルバルブの全開位置は他の開度位
置に比して、その設定頻度が高くなる傾向にあり、しか
もその設定時の機関振動は大きいため、そうした全開位
置に相当するスロットルバルブの実開度では上記偏摩耗
が極めて発生し易くなる。そこで本実施形態では、そう
した全開位置に相当するスロットルバルブの実開度を周
期的に変更することで、そうした偏摩耗の発生を抑える
ようにしている。
【0084】以下、本実施形態における開度制御の具体
的な処理手順について図9に示すフローチャートを参照
して説明する。このフローチャートに示される一連の処
理は、電子制御装置50により所定周期毎の割込処理と
して実行される。
【0085】この一連の処理では、まず上記全開位置に
相当するスロットルバルブ20の実開度を示すスロット
ル全開位置WOTの変更条件成立の有無が判断される
(S200)。本実施形態では、電子制御装置50は、
その演算負荷の小さい機関始動直後であることをもっ
て、その変更条件成立と判断している。
【0086】ちなみに本実施形態では、機関運転状態に
応じて算出された目標開度θaの演算値がそのスロット
ル全開位置WOTを超える場合には、同全開位置WOT
を最終的な目標開度θaの値として上記スロットルモー
タ40の駆動制御を実施している。すなわち、スロット
ル全開位置WOTは、上記目標開度θaの上限ガード値
として用いられている。したがって、全開位置WOTの
値は、上記全開位置に相当するスロットルバルブ20の
実開度を規定するパラメータとなっている。
【0087】ここで変更条件が成立していれば(S20
0:YES)、電子制御装置50は、続くステップ21
0において、カウンタCwotの値が所定値を超えてい
るか否かを判断する。
【0088】カウンタCwotの値は、本処理の実行時
に目標開度θaが全開位置WOT以上であれば、その値
Cwotがインクリメントされるようになっている(S
260,270)。また全開位置WOTの更新がなされ
れば(S220)、その値Cwotがクリアされるよう
になっている。したがってカウンタCwotの値は、前
回のスロットル全開位置WOTの更新後において目標開
度θaがその全開位置WOTに設定された時間の総量
に、すなわち現状の全開位置WOTにおけるスロットル
バルブ20の総使用時間に相当する。
【0089】そして電子制御装置50は、カウンタCw
otの値が所定値を超えていれば(S210:YE
S)、全開位置WOTの値の更新処理を実施する(S2
20〜250)。すなわち本実施形態では、機関始動
時、低回転数時、または定常走行時のような電子制御装
置50の演算負荷の小さい状況にあって、かつ現状の全
開位置WOTでのスロットルバルブ20の総使用時間が
所定時間を超えているときに、全開位置WOTの更新を
行っている。そしてその更新処理は、以下のように行わ
れる。
【0090】本実施形態では、全開位置WOTの値をそ
の更新の都度、所定値αずつ加算するようにしている
(S220)。ただし、全開位置WOTには上限値WO
Tmxが定められている。そして上記加算の結果、全開
位置WOTの値がその上限値WOTmxを超えるときに
は(S230:YES)、全開位置WOTの値はその初
期値WOTiに設定される(S240)。よって本実施
形態では、全開位置WOTの値は、同値WOTでのスロ
ットルバルブ20の使用時間に応じて、大きくは図10
に例示するような態様で推移する。そしてその結果、機
関運転状態に応じて算出された目標開度θaの演算値
と、最終的にスロットル開度制御に使用されるその最終
値との対応関係は、図11に例示されるように全開位置
WOTの設定値に応じて変化する。
【0091】以上のようにして全開位置WOTを周期的
に更新することで、全開位置に相当するスロットルバル
ブ20の実開度が長期に亘って一定保持されることが回
避され、上記偏摩耗が抑制される。
【0092】なお本実施形態では、全開位置WOTの取
り得る範囲を規定する初期値WOTi及び上限値WOT
mxは、本処理での全開位置WOTの変更による機関出
力の変動を、機関運転を好適に保持可能な所定の範囲内
に留めるように設定されている。例えば、それらの値W
OTi,WOTmxの双方を、図2に例示したようなバ
ルブ本体22がバルブシャフト21の投影領域内の開度
に設定しておけば、全開位置WOTの変更に拘わらず、
同全開位置WOT使用時の吸入空気量の変化も一層小さ
いものとなる。これにより、かかる全開位置WOTの変
更に伴う機関最大出力の変化を好適に抑えることができ
る。
【0093】以上説明した本実施形態によれば、以下の
作用効果を奏することができるようになる。 (1)本実施形態では、全開位置に相当するスロットル
バルブ20の実開度を周期的に変更しているため、目標
開度θaが全開位置に保持される頻度が高くても、同バ
ルブ20の実開度が一定の開度に保持される頻度は比較
的低く抑えられる。このため、上記駆動ギア41及び被
動ギア42の各噛合部位や、スロットルセンサ30の各
検出パターン323,324における偏摩耗の発生を効
果的に抑制できる。また、スロットルバルブ20の開度
変更に伴う機関出力の変化の相対的に小さい全開位置を
変更しているのみであるため、そうした偏摩耗抑制にか
かる制御が機関運転に与える影響も極力抑えられる。
【0094】(2)本実施形態では、電子制御装置50
の演算負荷の小さい機関始動時に、上記全開位置WOT
の周期的な変更にかかる処理を実施している。このた
め、同処理の実施時における電子制御装置50の演算負
荷の過剰増加を好適に回避できる。
【0095】(3)本実施形態では、現状の全開位置W
OTでのスロットルバルブ20の総使用時間が所定時間
を過ぎるとその全開位置WOTの値を更新するようにし
ている。このため、全開位置に相当するスロットルバル
ブ20の実開度を適切な時期に変更でき、上記偏摩耗の
発生をより好適に抑制できる。
【0096】(4)本実施形態では、そうした全開位置
に相当する実開度の変更の範囲を、その変更に伴う機関
出力の変化量が所定値以内となるように設定している。
このため、上記全開位置相当の実開度の変更に伴う機関
最大出力の変化も好適に抑えられる。
【0097】以上説明した本実施形態は、次のように変
更して実施することもできる。 ・上記実施形態では、(イ)機関始動時であって、かつ
(ロ)現状の全開位置WOTでのスロットルバルブ20
の総使用時間が所定時間を超えるとき、その全開位置W
OTを変更しているが、(イ)のみ又は(ロ)のみの成
立に応じて全開位置WOTを変更するようにしても良
い。
【0098】・また機関始動時に限らず、例えばアイド
ル運転時のように電子制御装置50の演算負荷の小さい
ときに上記全開位置WOTの変更を実施すれば、その実
施時における電子制御装置50の演算負荷の過剰増加を
好適に回避して偏摩耗の発生を抑制することはできる。
【0099】・また上記実施形態では、スロットルバル
ブ20の目標開度θaが全開位置WOTに設定されてい
る時間を実際に測定して、その全開位置WOTの更新時
期を決定しているが、例えば機関始動回数や機関運転時
間などからその更新時期を決定するようにしても良い。
その場合であれ、目標開度θaが全開位置WOTに設定
されている時間をおおよそ推定することはでき、適度な
周期で全開位置WOTを更新することはできる。
【0100】・また上記実施形態では、図10に例示す
る態様で全開位置WOTを周期的に更新するようにして
いるが、その更新態様は任意に変更しても良い。要は全
開位置WOTを周期的に更新して、目標開度θaの全開
位置に相当するスロットルバルブ20の実開度が一定に
保持されないようにすれば、上記偏摩耗の発生を抑制す
ることはできる。
【0101】ちなみに以上説明した各実施形態では、筒
内燃料噴射式内燃機関に設けられたスロットルバルブ2
0の開度制御装置を例示したが、この発明は例えば吸気
ポート噴射式内燃機関に設けられたスロットルバルブの
開度を制御する装置にも適用することができる。
【0102】なお、上記各実施形態及びその変形例に
は、以下のような技術的思想が含まれる。 (イ)前記駆動制御手段は、前記内燃機関の始動時に前
記周期的な変更を実施する請求項8〜10のいずれかに
記載のスロットルバルブの開度制御装置。
【0103】(ロ)前記駆動制御手段は、前記内燃機関
のアイドル運転時に前記周期的な変更を実施する請求項
8〜10のいずれかに記載のスロットルバルブの開度制
御装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットルバルブの開度制御装置の概略構成
図。
【図2】吸気管及びスロットルバルブの断面構造を示す
断面図。
【図3】スロットルセンサの概略構成図。
【図4】スロットルバルブの開度変動量の推移を示すタ
イミングチャート。
【図5】第1の実施形態におけるスロットルバルブの開
度制御手順を示すフローチャート。
【図6】スロットルバルブの目標開度と機関出力変動量
との関係を示すグラフ。
【図7】スロットルバルブの目標開度の推移を示すタイ
ミングチャート。
【図8】第2の実施形態におけるスロットルバルブの開
度制御手順を示すフローチャート。
【図9】第3実施形態における全開位置の変更制御手順
を示すフローチャート。
【図10】スロットル全開位置の推移を示すタイムチャ
ート。
【図11】スロットルバルブの目標値の演算値と最終値
との対応関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10…内燃機関、12…吸気管、20…スロットルバル
ブ、21…バルブシャフト、22…バルブ本体、30…
スロットルセンサ、31…アクセルセンサ、32…回転
速度センサ、40…スロットルモータ、41…駆動ギ
ア、42…被動ギア、50…電子制御装置、310…ハ
ウジング、341〜344…端子、321〜324…検
出パターン、331,332…接触子。
フロントページの続き (72)発明者 櫛 直人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G065 CA27 DA05 DA06 DA15 EA08 FA02 FA08 GA10 GA41 GA46 HA06 HA12 HA21 HA22 JA04 JA09 JA11 KA02 KA35 3G301 JA16 KA09 LA03 LB01 LC03 NA06 NA08 NB03 NB12 NB15 NC02 ND02 NE03 NE08 NE23 PA11A PA11Z PE01Z PF03Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のスロットルバルブを開閉するア
    クチュエータと、前記スロットルバルブの開度を検出す
    るスロットルセンサとを備え、前記検出されるスロット
    ルバルブの開度が機関運転状態に基づいて設定される目
    標開度と一致するように前記アクチュエータを駆動制御
    するスロットルバルブの開度制御装置において、 前記機関運転状態が特定の運転状態となるとき、その特
    定の運転状態における前記スロットルの実開度が常に一
    定の開度となることを抑制するように前記アクチュエー
    タを駆動制御する駆動制御手段を備えることを特徴とす
    るスロットルバルブの開度制御装置。
  2. 【請求項2】内燃機関のスロットルバルブを開閉するア
    クチュエータと、前記スロットルバルブの開度を検出す
    るスロットルセンサとを備え、前記検出されるスロット
    ルバルブの開度が機関運転状態に基づいて設定される目
    標開度と一致するように前記アクチュエータを駆動制御
    するスロットルバルブの開度制御装置において、 前記機関運転状態が特定の運転状態となるとき、前記ス
    ロットルバルブの実開度が前記目標開度を基準として周
    期変動するように前記アクチュエータの駆動制御を行う
    駆動制御手段を備えることを特徴とするスロットルバル
    ブの開度制御装置。
  3. 【請求項3】前記駆動制御手段は、前記設定される目標
    開度の大きさに基づいて、前記スロットルバルブの実開
    度を周期変動させる際の変動幅及びその周期の少なくと
    も一方を可変設定して、前記アクチュエータの駆動制御
    を実行する請求項2に記載のスロットルバルブの開度制
    御装置。
  4. 【請求項4】前記駆動制御手段は、以下の条件(A)〜
    (C)、すなわち、(A)前記設定される目標開度が所
    定期間一定に保持されていること、(B)前記設定され
    る目標開度が所定の範囲内にあること、(C)前記設定
    される目標開度の単位変動量に対する機関出力の変動量
    が所定値以下であること、の少なくとも1つ以上が満た
    されるときに前記アクチュエータの駆動制御を実行する
    請求項1〜3のいずれかに記載のスロットルバルブの開
    度制御装置。
  5. 【請求項5】前記駆動制御手段は、以下の条件(A)〜
    (C)、すなわち、(A)前記設定される目標開度が所
    定期間一定に保持されていること、(B)前記設定され
    る目標開度が所定の範囲内にあること、(C)前記設定
    される目標開度の単位変動量に対する機関出力の変動量
    が所定値以下であること、の少なくとも2つ以上の論理
    積が満たされるときに前記アクチュエータの駆動制御を
    実行する請求項1〜3のいずれかに記載のスロットルバ
    ルブの開度制御装置。
  6. 【請求項6】前記駆動制御手段は、前記アクチュエータ
    の駆動制御の実行条件として前記条件(B)を含み、か
    つ前記設定される目標開度の単位変動量に対する機関出
    力の変動量が所定値以下となる開度の範囲を前記所定の
    範囲とする請求項4又は5に記載のスロットルバルブの
    開度制御装置。
  7. 【請求項7】前記駆動制御手段は、前記アクチュエータ
    の駆動制御の実行条件として前記条件(B)を含み、か
    つ前記スロットルバルブの全開近傍を前記所定の範囲と
    する請求項4または5に記載のスロットルバルブの開度
    制御装置。
  8. 【請求項8】内燃機関のスロットルバルブを開閉するア
    クチュエータと、前記スロットルバルブの開度を検出す
    るスロットルセンサとを備え、前記検出されるスロット
    ルバルブの開度が機関運転状態に基づいて設定される目
    標開度と一致するように前記アクチュエータを駆動制御
    するスロットルバルブの開度制御装置において、 前記スロットルバルブの全開位置に相当する同スロット
    ルバルブの実開度を周期的に変更するように前記アクチ
    ュエータの駆動制御を実行する駆動制御手段を備えるこ
    とを特徴とするスロットルバルブの開度制御装置。
  9. 【請求項9】前記駆動制御手段は、前記周期的な変更に
    対する機関出力の変動量を所定値以下とするように前記
    アクチュエータの駆動制御を実行する請求項8に記載の
    スロットルバルブの開度制御装置。
  10. 【請求項10】前記駆動制御手段は、前記内燃機関の制
    御を司る電子制御装置の演算負荷の小さいときに前記周
    期的な変更を実施する請求項8又は9に記載のスロット
    ルバルブの開度制御装置。
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JP2010261385A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Suzuki Motor Corp 電子制御スロットルバルブ制御装置

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