JP2000220495A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸気制御装置

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JP2000220495A
JP2000220495A JP11022140A JP2214099A JP2000220495A JP 2000220495 A JP2000220495 A JP 2000220495A JP 11022140 A JP11022140 A JP 11022140A JP 2214099 A JP2214099 A JP 2214099A JP 2000220495 A JP2000220495 A JP 2000220495A
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動時に吸気通路を閉鎖する内燃機関におい
て、機関の始動不良が発生しない範囲でスロットル弁の
全閉保持時間をできるだけ長くする。 【解決手段】 吸気通路内に設けられた電子制御スロッ
トル弁によって内燃機関の運転状態に応じた空気量が供
給される内燃機関の吸気制御装置において、イグニッシ
ョンスイッチのオン時にスロットル弁を全閉位置に制御
しておき、この後の機関の始動時に機関の積算回転数と
機関の排気量、及び、機関の回転速度に応じた体積効率
のパラメータによって機関に消費された空気量を求め、
この消費空気量がスロットル弁の下流側の容積分の空気
に等しくなったか否かを判定する。そして、スロットル
弁の下流側の容積分の空気が機関に消費されたと判定し
た時にスロットル弁を所定開度まで開弁させる。この結
果、機関が始動不良を起こすことなくスムーズに始動し
てエミッションを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の吸気制御
装置に関し、特に、アクセルペダルの踏込量とは独立に
開度が設定される電子制御スロットル弁を用いた内燃機
関における機関始動時の吸気制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載された内燃機関の回転
数の制御は、運転席の足元に設置されたアクセルペダル
の踏込量によって行われていた。即ち、従来の内燃機関
には、その吸気通路にこのアクセルペダルにワイヤで接
続されたスロットル弁があり、アクセルペダルが踏み込
まれると、ワイヤを介してこのスロットル弁の開度が大
きくなって内燃機関への吸入空気量(以後吸気量と記
す)が増し、これに伴って燃料量も増えるので機関回転
数が増大するようになっている。
【0003】一方、近年、コンピュータの発達に伴い、
内燃機関の回転数を電子的に最適に制御しようとする電
子制御式の内燃機関が実用化されている。このような内
燃機関の電子制御化としては、例えば、燃料噴射量制
御、点火時期制御、吸排気弁の開弁時期の制御等が先行
しており、これらに続いてスロットル弁の電子制御も実
用段階に入っている。スロットル弁の開度を電子制御す
る内燃機関では、アクセルペダルの踏込量に関係なくス
ロットル弁の開度を設定することができる。
【0004】このため、電子制御スロットル弁を使用し
て機関の始動時に吸気通路を閉じることにより、始動時
の吸気量を減少させると共に、吸気管負圧を高めて燃料
の気化促進を図ることが提案されている(例えば、特開
昭61−96147号公報、特開昭63−150445
号公報等)。これは、電子制御式の内燃機関では各燃焼
室近傍の吸気通路内に燃料噴射弁が装着されているため
に、始動時に燃料が十分に微粒化しないことがあり、こ
のときに始動性が悪化するのを防止するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
公報に記載の技術では、燃料の気化促進によりエミッシ
ョン低減(未燃焼HCの排出抑制)効果が得られるが、
スロットル弁を全閉にした状態で機関の始動を行うの
で、スロットル弁の下流側の空気が無くなった後に吸気
量不足となり、機関の始動性が悪化するという問題点が
あった。これを防止するためには、スロットル弁の下流
側の空気が無くなった後はスロットル弁を開いて空気を
導入しなければならないが、このスロットル弁を開くタ
イミングの制御が適切に行われていなければやはり同じ
ような問題が発生する。特に、大気圧の大小や機関のフ
リクション等の条件のばらつきによって吸気量不足が発
生することが多いという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、始動時に吸気通路を閉
鎖して吸気管負圧を高め、燃料の微粒化を図るようにし
た電子制御スロットル弁を備えた内燃機関において、機
関の始動時にスロットル弁を全閉にした後に適切なタイ
ミングでスロットル弁を開弁させることにより、機関の
吸気量不足による始動不良が発生しない範囲でスロット
ル弁の全閉状態を保持することができ、エミッションの
低減と始動性の向上の両立を図ることができる吸気制御
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の特徴は、以下に第1から第9の発明として示され
る。第1の発明の構成上の特徴は、モータによって開閉
駆動され、開度センサによって開度が検出される電子制
御開閉弁を吸気通路内に備え、この電子制御開閉弁の開
度によって内燃機関の運転状態に応じた空気量が供給さ
れる内燃機関の吸気制御装置において、内燃機関のイグ
ニッションスイッチがオンにされた時に、電子制御開閉
弁を全閉位置に制御する開閉弁の全閉制御手段と、開閉
弁が全閉状態になった機関の始動時に、開閉弁の下流側
の容積分の空気が消費されたか否かを判定する空気消費
量の判定手段と、開閉弁の下流側の容積分の空気が消費
されたと判定した時に、開閉弁を所定開度まで開弁させ
る開弁手段とを設けたことにある。
【0008】第1の発明では、電子制御開閉弁を適切な
タイミングで開弁制御できるので、機関の吸気量不足に
よる始動不良が発生しない範囲でスロットル弁の全閉状
態を保持することができ、エミッション低減と始動性向
上の両立を図ることができる。第2の発明の構成上の特
徴は、第1の発明において、空気消費量の判定手段によ
る開閉弁の下流側の容積分の空気が消費されたことの判
定を、機関の燃焼室に吸入された吸気量の積算値が開閉
弁の下流側の容積分の空気分に到達した時にすることに
ある。
【0009】第3の発明の構成上の特徴は、第2の発明
において、機関の燃焼室に吸入された吸気量の積算値
を、燃焼室容積、機関回転数、及び機関回転数に対応し
た体積効率によって算出することにある。第4の発明の
構成上の特徴は、第3の発明において、機関の燃焼室に
吸入された吸気量の積算値を、吸気の温度によって補正
することにある。
【0010】第2から第4の発明では、電子制御開閉弁
を開弁する吸気量の積算値を正確に計測することができ
る。第5の発明の構成上の特徴は、第1の発明におい
て、空気消費量の判定手段による開閉弁の下流側の容積
分の空気が消費されたことの判定を、機関が始動されて
からの経過時間が、規定時間に到達した時に行うことに
ある。
【0011】第5の発明では、機関のクランキングが開
始されてから規定時間が経過すると必ず電子制御開閉弁
が開弁される。第6の発明の構成上の特徴は、第1の発
明において、空気消費量の判定手段による開閉弁の下流
側の容積分の空気が消費されたことの判定を、開閉弁の
下流側の吸気通路内に設けられた圧力センサの検出値が
所定値未満に到達した時に行うことにある。
【0012】第6の発明では、吸気管内の圧力が所定値
未満になると必ず電子制御開閉弁が開弁される。第7の
発明の構成上の特徴は、第1の発明において、更に、機
関の回転数を検出する機関回転数検出手段と、機関の始
動時に機関の回転数の落ち込みが発生したか否かを判定
する回転数の落ち込み判定手段とを設け、回転数の落ち
込みが発生した場合に、開閉弁の下流側の容積分の空気
が消費される前でも開弁手段が開閉弁を所定開度まで開
弁させることにある。
【0013】第8の発明の構成上の特徴は、第7の発明
において、更に、機関の水温を検出する水温検出手段を
設け、回転数の落ち込み判定手段による機関の落ち込み
が発生したと判定する機関の回転数の偏差を、水温が低
い程大きく設定したことにある。第8の発明では、始動
時に機関回転数の落ち込みが発生した場合は開閉弁が開
弁されるので、機関がストールしない。
【0014】第9の発明の構成上の特徴は、第17又は
8の何れかの発明において、開弁手段が開閉弁を段階的
に所定開度まで開弁させることにある。第9の発明で
は、開閉弁の急激な開弁によるショックが発生しない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図
1には本発明の一実施例の吸気制御装置を備えた電子制
御燃料噴射式の多気筒内燃機関1が概略的に示されてい
る。図1において、内燃機関1の吸気通路2には図示し
ないエアクリーナの下流側にスロットル弁3が設けられ
ており、このスロットル弁3の軸の一端にはこのスロッ
トル弁3を駆動するアクチュエータであるスロットルモ
ータ4が設けられており、他端にはスロットル弁3の開
度を検出するスロットル開度センサ5が設けられてい
る。即ち、この実施例のスロットル弁3はスロットルモ
ータ4によって開閉駆動される電子制御スロットル(以
後、単に電子スロットルと記す)である。電子スロット
ルでは、スロットル弁3の開度指令値が入力された時
に、スロットルモータ4がこの指令値に応答してスロッ
トル弁3を指令開度に追従させる。
【0016】吸気通路2のスロットル弁3の上流側には
大気圧センサ18があり、下流側にはサージタンク6が
ある。このサージタンク6内には吸気の圧力を検出する
圧力センサ7が設けられている。更に、サージタンク6
の下流側には、各気筒毎に燃料供給系から加圧燃料を吸
気ポートへ供給するための燃料噴射弁8が設けられてい
る。スロットル開度センサ5の出力と圧力センサ7の出
力は、マイクロコンピュータを内蔵したECU(エンジ
ン・コントロール・ユニット)10に入力される。
【0017】また、内燃機関1のシリンダブロックの冷
却水通路9には、冷却水の温度を検出するための水温セ
ンサ11が設けられている。水温センサ11は冷却水の
温度に応じたアナログ電圧の電気信号を発生する。排気
通路12には、排気ガス中の3つの有害成分HC,C
O,NOxを同時に浄化する三元触媒コンバータ(図示
せず)が設けられており、この触媒コンバータの上流側
の排気通路12には、空燃比センサの一種であるO2
ンサ13が設けられている。O2 センサ13は排気ガス
中の酸素成分濃度に応じて電気信号を発生する。これら
水温センサ11及びO2 センサ13の出力はECU10
に入力される。
【0018】更に、このECU10には、アクセルペダ
ル14に取り付けられてアクセル踏込量を検出するアク
セル開度センサ15からのアクセルペダルの踏込量信号
(アクセル開度信号)、バッテリ16に接続されたイグ
ニッションスイッチ17からのキー位置信号(アクセサ
リ位置、オン位置、スタータ位置)、リングギヤ23の
回転数を検出する回転数センサ21からの機関回転数N
eや、油温センサ22からの潤滑油の温度が入力され
る。このリングギヤ23は機関1の始動時にスタータ1
9によって回転させられる。
【0019】従来の内燃機関では、一般に直流直巻モー
タから構成されるスタータ19はイグニッションスイッ
チ17がスタータ位置にされた時にオンするスタータス
イッチを介してバッテリ16に接続されている。従っ
て、イグニッションスイッチ17がオンされ、その後に
イグニッションスイッチ17がスタータ位置にされた時
にスタータ19が起動されて機関1が起動する。そし
て、機関1が稼働を開始すると、ECU10が通電され
てプログラムが起動し、各センサからの出力を取り込
み、スロットル弁3を開閉するスロットルモータ4や燃
料噴射弁8、或いはその他のアクチュエータを制御す
る。ECU10には、各種センサからのアナログ信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換器が含まれ、各種
センサからの入力ディジタル信号や各アクチュエータを
駆動する信号が出入りする入出力インタフェース10
1、演算処理を行うCPU102、ROM103やRA
M104等のメモリや、クロック105等が設けられて
おり、これらはバス106で相互に接続されている。E
CU10の構成については公知であるので、これ以上の
説明を省略する。
【0020】一方、この実施例では、スタータ19が直
接バッテリ16に接続されておらず、スタータ駆動回路
20を介してバッテリ16に接続されている。そして、
このスタータ駆動回路20は、ECU10からのスター
タ信号STが入力されないとスタータ19をバッテリ1
6に接続しないようになっている。この実施例では、機
関1の始動時にスロットル弁3を一時的に閉弁して吸気
通路2を閉塞し、スロットル弁3の下流側に負圧を発生
させて機関の始動性を向上させている。一方、機関1が
停止している時には、スロットル弁3は全閉位置にはな
く、僅かに開いている。従って、機関1が停止している
状態では、スロットル弁3の吸気通路2内は大気圧にな
っている。従って、機関1を始動させる時には、スロッ
トルモータ4を駆動してスロットル弁3を全閉位置に制
御する必要がある。この実施例では、この機関1の始動
時のスロットル弁3の全閉制御において、スロットル弁
3が全閉になってからスタータ19を回転させる。
【0021】このため、ECU10には、前述のように
イグニッションスイッチ17からのキー位置信号とスロ
ットル開度センサ5からのスロットル開度信号が入力さ
れている。そして、この実施例では、ECU10からの
スタータ信号STがスタータ駆動回路20に入力される
のは、ECU10にイグニッションスイッチ17からの
スタータ位置信号と、スロットル開度センサ5からのス
ロットル全閉信号が共に入力された時である。
【0022】ここで、前述のような実施例における機関
1の始動時に全閉にされたスロットル弁3を開弁する制
御の手順について、いくつかの実施例をフローチャート
を用いて説明する。なお、以下に説明する実施例では、
前述のようにイグニッションスイッチ17がオンされた
後は、スロットル弁3が全閉位置になってからスタータ
信号STがスタータ駆動回路20に出力されてスタータ
19が稼働するが、この制御は本発明の主旨ではないの
で、イグニッションスイッチ17のオンからスタータ1
9の稼働までの動作はその説明を簡略化してある。
【0023】図2は機関1の始動時に全閉にされたスロ
ットル弁3を開弁する制御の手順の第1の実施例を示す
フローチャートであり、このルーチンは所定時間毎、例
えば、数ms毎に実行される。まず、ステップ201で
はイグニッションスイッチ17がオンされたか否か、即
ち、ECU10にイグニッションスイッチ17からオン
位置信号が入力されたか否かを判定する。イグニッショ
ンスイッチ17がオンになっていない時にはこのままこ
のルーチンを終了する。一方、ステップ201でイグニ
ッションスイッチ17がオンされたと判定した時にはス
テップ202に進む。
【0024】ステップ202ではスロットル弁3がスロ
ットルモータ4により始動時の全閉位置に制御される。
そして、次のステップ203では、機関1が始動動作中
か否かを検出する。即ち、スタータ19が稼働している
か否かを検出する。スタータ19が未だ稼働していな時
にはこのルーチンを終了し、スタータ19が稼働してい
る時には機関1も稼働しているのでステップ204に進
む。
【0025】続くステップ204では機関1の回転速度
を検出する。そして、次のステップ205では検出した
機関1の回転速度を基にして、ECU10のROM10
3に予め記憶されている機関回転速度マップより空気消
費量計算に使用する体積効率ηvを算出する。体積効率
ηvは燃焼室の体積に対してどれだけの割合の空気が吸
入されたかを示すものであり、機関回転数が大きくなる
ほど小さな値となる。このようにして体積効率ηvを算
出した後は、ステップ206において機関1の始動開始
後の機関1の1回転毎に消費空気量を算出し、これを積
算して機関始動後に燃焼室に吸入された空気量(積算消
費空気量)Uを算出する。ところで、内燃機関はそのク
ランク軸が1回転した時にその半分の気筒が吸入行程を
行うので、1回転で消費する空気量は機関1の排気量V
dの半分である。従って、機関1が始動してから燃焼室
内に吸入する空気量Uは、機関1の1回転毎に機関1の
排気量Vdの半分を乗算し、その値に体積効率ηvを乗
算した値(ηv×Vd×1/2)を積算したものであ
る。これを式で表すと、 機関始動後に燃焼室に吸入された空気量U=Σ(ηv×Vd×1/2)… となる。この空気量Uは吸気温度によって補正しても良
い。
【0026】続くステップ207では式で表される機
関始動後に燃焼室に吸入された空気量Uが、吸気通路2
のスロットル弁3の下流側の容積Vvol 以上になったか
否かを判定する。そして、Vvol >Uの場合は、吸気通
路2のスロットル弁3の下流側の容積Vvol だけの空気
量が未だ消費されていないと判定してこのままこのルー
チンを終了する。一方、ステップ207の判定がVvol
≦Uの場合は、吸気通路2のスロットル弁3の下流側の
容積内にある空気量を全て消費したと判定してステップ
208に進む。ステップ208ではスロットル弁3を始
動全閉位置から所定開度まで開弁してこのルーチンを終
了する。
【0027】図3は機関1の始動時に全閉にされたスロ
ットル弁3を開弁する制御の手順の第2の実施例を示す
フローチャートを示している。このルーチンも所定時間
毎、例えば、数ms毎に実行される。第2の実施例の制
御は、図2で説明した第1の実施例のスロットル弁3を
開弁する制御手順に、始動時の機関1の回転数が急落し
た時の制御を追加したものである。従って、第2の実施
例の制御手順の説明においては、第1の実施例と異なる
部分のみ説明する。
【0028】第2の実施例では、図2で説明した第1の
実施例のステップ201からステップ207までの制御
手順のうち、ステップ204がステップ301に変更さ
れている以外は第1の実施例と同じである。第1の実施
例ではステップ204において機関回転速度を検出して
いたが、第2の実施例ではステップ204に代わるステ
ップ301において、機関回転速度を検出すると共に、
機関の温度として機関の水温を検出している。即ち、第
2の実施例のステップ201からステップ207までの
制御手順は、第1の実施例のステップ201からステッ
プ207の制御手順に、水温検出が加わっただけであ
る。
【0029】第1の実施例では、ステップ207におい
て機関始動後に燃焼室に吸入された空気量Uが吸気通路
2のスロットル弁3の下流側の容積Vvol 以上になった
か否かを判定し、Vvol >Uの場合はこのままこのルー
チンを終了していた。一方、第2の実施例では、ステッ
プ207においてVvol >Uとなった時はステップ30
2に進む。ステップ302では、ECU10のROM1
03に記憶された水温マップから機関回転速度の落ち込
み率ΔNEdownの判定値Kを算出する。
【0030】機関回転速度の落ち込み率ΔNEdownは所
定期間内の機関回転速度NEの落ち込みの程度を判定す
るものである。所定期間内の機関回転速度NEの落ち込
みの程度は、機関の水温が低い程大きいので、その判定
値Kの値は機関の水温が低いほど大きくする必要があ
る。図4はこのECU10のROM103に記憶された
水温マップの一例を示すものである。このマップから分
かるように、機関水温が高いほど、機関回転速度の落ち
込み率ΔNEdownの判定値Kは小さく設定されている。
【0031】このようにして機関回転速度の落ち込み率
ΔNEdownの判定値Kを算出した後は、ステップ303
において実際の機関回転速度の落ち込み率ΔNEdownが
ステップ302で算出した判定値K以上か否かを判定す
る。そして、ステップ303においてΔNEdown<Kの
場合はこのままこのルーチンを終了するが、ステップ3
03においてΔNEdown≧Kの場合はステップ208に
進み、スロットル弁3を始動全開位置から開弁してこの
ルーチンを終了する。また、ステップ207の判定がV
vol ≦Uの場合は第1の実施例と同じであり、吸気通路
2のスロットル弁3の下流側の容積内にある空気量を全
て消費したと判定してステップ208に進み、スロット
ル弁3を始動全閉位置から所定開度まで開弁してこのル
ーチンを終了する。
【0032】図5は図2,図3で説明した第1、第2の
実施例の始動時に全閉にされたスロットル弁3を開弁す
る制御の手順における、イグニッションスイッチ17の
オン信号、ECU10からのスタータ信号ST、スロッ
トル弁3の開度であるスロットル開度TA、機関回転速
度NE、および、始動後に機関1に消費された空気量U
の推移を時間の経過と共に示すタイムチャートである。
【0033】まず、第1の実施例の制御手順についてこ
のタイムチャートを用いて説明する。ステップ201で
イグニッションスイッチ17がオンされたことが判定さ
れると、時刻Tにおけるオン信号がハイレベルになる。
イグニッションスイッチ17がオンされると、ステップ
202の制御によってスロットルモータ4によってスロ
ットル弁3が閉じられ、スロットル開度TAが低下す
る。時刻T1においてスロットル弁3が全閉になると、
スタータ信号STがECU10からスタータ駆動回路2
0に出力され、スタータ19が回転して機関1がクラン
キング中となる。この時、ステップ203からステップ
204に進み、ステップ204からステップ206の手
順で始動開始後の積算回転数ΣNEが算出される。
【0034】この後の時刻T2は機関1の始動を示して
おり、機関1の回転速度はその後実線NMで示すように
上昇し、所定回転速度まで上昇した後に僅かに低下して
安定する。時刻T2以降は常に機関1に消費された空気
量Uが算出され続ける。第1の実施例ではこの後の時刻
T4においてVvol =Uとなるので、ステップ208の
制御により、スロットル弁3が始動全閉位置から開弁さ
れ、スロットル開度TAが所定開度、例えば、アイドル
開度まで大きくなる。
【0035】一方、第2の実施例は、時刻T2で始動し
た機関1の回転数がその後、破線ABで示すように低下
し、時刻T3で機関回転速度の落ち込み率ΔNEdownが
判定値K以上になった場合を想定している。第2の実施
例ではこの場合、ステップ303の制御によってスロッ
トル弁3が開弁され、スロットル開度TAが破線TDで
示すように所定開度まで大きくなる。なお、時刻T3に
おいてはスロットル弁3を一気に所定開度まで開弁して
も良いが、一点鎖線TSで示すように、スロットル弁3
を段階的に所定開度まで開弁しても良い。
【0036】以上説明したように、第1の実施例では、
機関始動後の機関1の積算回転数ΣNEと体積効率ηv
と機関1の排気量を使用して、吸気通路2のスロットル
弁3の下流側の容積内にある空気量を全て消費した場合
には、始動時に全閉にされたスロットル弁3が開弁され
るので、機関の吸気量不足による始動不良が発生しない
範囲でスロットル弁3を全閉に保持することができる。
この結果、エミッションの低減と始動性向上の両立を図
ることができる。
【0037】また、第2の実施例の制御では第1の実施
例の制御の効果に加えて、第1の実施例において吸気通
路2のスロットル弁3の下流側の容積内にある空気量を
全て消費していない場合でも、機関1の回転速度が急激
に低下した場合には、機関1に始動不良が発生しないよ
うに始動時に全閉にされたスロットル弁3が開弁される
ので、機関のフリクションが高い場合等にも機関の始動
時のストールや始動不良が防止される。
【0038】図6は機関1の始動時に全閉にされたスロ
ットル弁3を開弁する制御の手順の第3の実施例を示す
フローチャートを示している。このルーチンも所定時間
毎、例えば、数ms毎に実行される。第3の実施例の制
御は、始動時に全閉にされたスロットル弁3を機関1の
始動開始から所定時間が経過した時に開弁するものであ
る。
【0039】まず、ステップ601ではイグニッション
スイッチ17がオンされたか否かを判定する。イグニッ
ションスイッチ17がオンになっていない時にはこのま
まこのルーチンを終了する。一方、ステップ601でイ
グニッションスイッチ17がオンされたと判定した時に
はステップ602に進む。ステップ602ではスロット
ル弁3がスロットルモータ4により始動時の全閉位置に
制御される。そして、次のステップ603では、機関1
が始動動作中か否かを検出する。即ち、スタータ19が
稼働しているか否かを検出する。スタータ19が未だ稼
働していな時にはこのルーチンを終了し、スタータ19
が稼働している時には機関1も稼働しているのでステッ
プ604に進む。
【0040】続くステップ604では機関1のスロット
ル弁3の下流側の容積、機関水温、潤滑油温、大気圧の
条件を読み込み、これらの条件に応じてスロットル弁開
度を全閉状態に保持する保持時間Tclose を算出する。
この保持時間Tclose は、図8(a) に示すように、大気
圧が大きいほど長く、また、図8(b) に示すように、水
温または油温が高いほど短く設定される。そして、次の
ステップ605では機関1の始動開始後の経過時間ΣT
Mを算出する。
【0041】ステップ605で機関1の始動開始後の経
過時間ΣTMを算出した後は、ステップ606におい
て、この機関1の始動開始後の経過時間ΣTMと、ステ
ップ604で算出したスロットル弁3を全閉状態に保持
する時間Tclose との大小を比較する。そして、ΣTM
<Tclose の場合はこのままこのルーチンを終了する
が、ΣTM≧Tclose となった時はステップ607に進
む。ステップ607ではスロットル弁3を始動全閉位置
から所定開度まで開弁してこのルーチンを終了する。
【0042】第4の実施例の制御は、図6で説明した第
3の実施例のスロットル弁3を開弁する制御手順に、始
動時の機関1の回転数が急落した時の制御を追加したも
のである。従って、第4の実施例の制御手順の説明にお
いては、第3の実施例と異なる部分のみ説明する。第4
の実施例では、イグニッションスイッチ17がオンされ
た後に、機関1の仕様や環境条件に応じてスロットル弁
3を全閉状態に保持する時間Tclose を算出する制御
と、機関1が始動した後の経過時間ΣTMを算出してこ
の経過時間ΣTMとスロットル弁3を全閉状態に保持す
る時間Tclose とを比較する制御については第3の実施
例と全く同じである。従って、図6で説明した第3の実
施例のステップ601からステップ606までの制御手
順は第4の実施例でも同じであるので、同じ制御手順に
は第3の実施例のステップ番号と同じステップ番号を付
してその説明を省略する。
【0043】第3の実施例では、ステップ606におい
てΣTM<Tclose の場合はこのままこのルーチンを終
了していた。一方、第4の実施例では、ステップ606
においてΣTM<Tclose の場合はこのルーチンを終了
せずにステップ701に進む。ステップ701では、E
CU10のROM103に記憶された水温マップ(図4
に一例が示されるもの)から機関回転速度の落ち込み率
ΔNEdownの判定値Kを算出する。
【0044】このようにして機関回転速度の落ち込み率
ΔNEdownの判定値Kを算出した後は、ステップ702
において実際の機関回転速度の落ち込み率ΔNEdownが
ステップ701で算出した判定値K以上か否かを判定す
る。そして、ステップ702においてΔNEdown<Kの
場合はこのままこのルーチンを終了するが、ΔNEdown
≧Kの場合はステップ607に進み、スロットル弁3を
始動全開位置から所定開度まで開弁してこのルーチンを
終了する。また、ステップ606の判定がΣTM≧Tcl
ose の場合は第3の実施例と同じであり、吸気通路2の
スロットル弁3の下流側の容積内にある空気量を全て消
費したと判定してステップ607に進み、スロットル弁
3を始動全閉位置から所定開度まで開弁してこのルーチ
ンを終了する。
【0045】図9は図6,図7で説明した第3、第4の
実施例の始動時に全閉にされたスロットル弁3を開弁す
る制御の手順における、イグニッションスイッチ17の
オン信号、ECU10からのスタータ信号ST、スロッ
トル弁3の開度であるスロットル開度TA、機関回転速
度NE、および、始動後の経過時間の推移を時間の経過
と共に示すタイムチャートである。
【0046】まず、第3の実施例の制御手順についてこ
のタイムチャートを用いて説明する。ステップ601で
イグニッションスイッチ17がオンされたことが判定さ
れると、時刻Tにおけるオン信号がハイレベルになる。
イグニッションスイッチ17がオンされると、ステップ
602の制御によってスロットルモータ4によってスロ
ットル弁3が閉じられ、スロットル開度TAが低下す
る。時刻T1においてスロットル弁3が全閉になると、
スタータ信号STがECU10からスタータ駆動回路2
0に出力され、スタータ19が回転して機関1がクラン
キング中となる。この時、ステップ603からステップ
604に進み、スロットル弁3を全閉状態に保持する保
持時間Tclose が算出される。
【0047】この後の時刻T2は機関1の始動を示して
おり、機関1の回転速度はその後実線NMで示すように
上昇し、所定回転速度まで上昇した後に僅かに低下して
安定する。時刻T2以降は常に経過時間が算出され続け
る。第3の実施例ではこの後の時刻T4においてTclos
e =ΣTMとなるので、ステップ607の制御により、
スロットル弁3が始動全閉位置から開弁され、スロット
ル開度TAが所定開度、例えば、アイドル開度まで大き
くなる。
【0048】一方、第4の実施例では、時刻T2で始動
した機関1の回転数がその後、破線ABで示すように低
下し、時刻T3で機関回転速度の落ち込み率ΔNEdown
が判定値K以上になった場合を想定している。第4の実
施例ではこの場合、ステップ702の制御によってスロ
ットル弁3が開弁され、スロットル開度TAが破線TD
で示すように所定開度まで大きくなる。なお、時刻T3
においてはスロットル弁3を一気に所定開度まで開弁し
ても良いが、一点鎖線TSで示すように、スロットル弁
3を段階的に所定開度まで開弁しても良い。
【0049】以上説明したように、第3の実施例では、
機関1の仕様や環境条件に応じてスロットル弁3を全閉
状態に保持する時間Tclose を算出し、機関1の始動後
の経過時間ΣTMがこの保持時間Tclose 以上になった
時には、始動時に全閉にされたスロットル弁3が開弁さ
れるので、機関の吸気量不足による始動不良が発生しな
い範囲でスロットル弁3を全閉に保持することができ
る。この結果、エミッションの低減と始動性向上の両立
を図ることができる。
【0050】また、第4の実施例の制御では第3の実施
例の制御の効果に加えて、第3の実施例において機関1
の始動後の経過時間ΣTMがスロットル弁の全閉保持時
間Tclose に達していない場合でも、機関1の回転速度
が急激に低下した場合には、機関1に始動不良が発生し
ないように始動時に全閉にされたスロットル弁3が開弁
されるので、機関のフリクションが高い場合等にも機関
の始動時のストールや始動不良が防止される。
【0051】図10は機関1の始動時に全閉にされたス
ロットル弁3を開弁する制御の手順の第5の実施例を示
すフローチャートを示している。このルーチンも所定時
間毎、例えば、数ms毎に実行される。第5の実施例の
制御は、始動時に全閉にされたスロットル弁3を機関1
のストッロル弁3の下流側の吸気圧力が所定値未満にな
った時に開弁するものである。
【0052】まず、ステップ1001ではイグニッショ
ンスイッチ17がオンされたか否かを判定する。イグニ
ッションスイッチ17がオンになっていない時にはこの
ままこのルーチンを終了する。一方、ステップ1001
でイグニッションスイッチ17がオンされたと判定した
時にはステップ1002に進む。ステップ1002では
スロットル弁3がスロットルモータ4により始動時の全
閉位置に制御される。そして、次のステップ1003で
は、機関1が始動動作中か否かを検出する。即ち、スタ
ータ19が稼働しているか否かを検出する。スタータ1
9が未だ稼働していな時にはこのルーチンを終了し、ス
タータ19が稼働している時には機関1も稼働している
のでステップ1004に進む。
【0053】続くステップ1004では機関1のサージ
タンク5の吸気圧Pが圧力センサ7によって検出し、次
のステップ1005では、サージタンク内の吸気圧Pが
規定圧力Pref とを比較する。そして、P≧Pref の場
合はこのままこのルーチンを終了するが、P<Pref と
なった時はステップ1007に進む。ステップ1007
ではスロットル弁3を始動全閉位置から所定開度まで開
弁してこのルーチンを終了する。
【0054】図11は図10で説明した第3、第5の実
施例の始動時に全閉にされたスロットル弁3を開弁する
制御の手順における、イグニッションスイッチ17のオ
ン信号、ECU10からのスタータ信号ST、スロット
ル弁3の開度であるスロットル開度TA、機関回転速度
NE、および、吸気管圧力Pの推移を時間の経過と共に
示すタイムチャートである。
【0055】ステップ1001でイグニッションスイッ
チ17がオンされたことが判定されると、時刻Tにおけ
るオン信号がハイレベルになる。イグニッションスイッ
チ17がオンされると、ステップ1002の制御によっ
てスロットルモータ4によってスロットル弁3が閉じら
れ、スロットル開度TAが低下する。時刻T1において
スロットル弁3が全閉になると、スタータ19が回転し
て機関1がクランキング中となる。この後、ステップ1
003からステップ1004に進み、サージタンク6内
の吸気管圧力Pを検出する。
【0056】時刻T2は機関1の始動を示しており、機
関1の回転速度はその後実線NMで示すように上昇し、
所定回転速度まで上昇した後に僅かに低下して安定す
る。時刻T2以降は常に吸気管圧力Pが検出され続け
る。第5の実施例ではこの後の時刻TPにおいてP=P
ref となるので、ステップ1006 の制御により、スロッ
トル弁3が始動全閉位置から開弁され、スロットル開度
TAが僅かな開度だけ大きくなる。
【0057】以上説明したように、第5の実施例では、
機関1の始動後のサージタンク6内の吸気圧Pを検出
し、この吸気圧Pが基準値Pref まで低下した時には、
始動時に全閉にされたスロットル弁3が開弁されるの
で、機関の吸気量不足による始動不良が発生しない範囲
でスロットル弁3を全閉に保持することができる。この
結果、エミッションの低減と始動性向上の両立を図るこ
とができる。
【0058】なお、以上の実施例では、内燃機関の吸気
通路の閉鎖を電子制御スロットル弁3により行うものに
ついて説明を行ったが、電子制御スロットル弁3の代わ
りに、電子制御される吸気制御弁が吸気通路に別に設け
られているものについても本発明を有効に適用すること
ができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内燃機関
の吸気制御装置によれば、始動時に閉弁制御されたスロ
ットル弁を適切なタイミングで開制御できるので、機関
の吸気量不足による始動不良が発生しない範囲で、スロ
トル弁の全閉状態を保持することができ、エミッション
低減と始動性の向上の両立を図ることができる。また、
機関のフリクションが高く、見掛け上の吸気量が不足し
て機関回転数が落ち込むような場合でも始動不良を抑制
することができるという効果がある。
【0060】また、本発明の制御によれば、始動時に適
切なタイミングでスロットル弁を開くことができるの
で、安定した燃焼を保持したまま機関の吸気量を増加さ
せることができ、機関の始動時にスムーズな始動を得る
ことができて始動時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の吸気制御装置が搭載された
電子制御式多気筒内燃機関の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の始動時の電子制御スロットル弁の制御
の手順の第1の実施例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の始動時の電子制御スロットル弁の制御
の手順の第2の実施例を示すフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートで使用する機関回転速度
の落ち込み率の判定値の水温に応じた値の変化を示す特
性図である。
【図5】図2,図3の制御手順におけるイグニッション
スイッチのオン位置信号とスタータ位置信号、スタータ
へのスタータ信号、スロットル開度、機関回転速度、及
び機関に消費された空気量の推移を時間と共に示したタ
イムチャートである。
【図6】本発明の始動時の電子制御スロットル弁の制御
の手順の第3の実施例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の始動時の電子制御スロットル弁の制御
の手順の第4の実施例を示すフローチャートである。
【図8】図6,図7のフローチャートで使用するスロッ
トル弁の閉弁保持時間の大気圧と水温または油温に対す
る変化を示す特性図である。
【図9】図6,図7の制御手順におけるイグニッション
スイッチのオン位置信号とスタータ位置信号、スタータ
へのスタータ信号、スロットル開度、機関回転速度、及
び機関始動後の経過時間の推移を時間と共に示したタイ
ムチャートである。
【図10】本発明の始動時の電子制御スロットル弁の制
御の手順の第5の実施例を示すフローチャートである。
【図11】図10の制御手順におけるイグニッションス
イッチのオン位置信号とスタータ位置信号、スタータへ
のスタータ信号、スロットル開度、機関回転速度、及び
吸気管圧力の推移を時間と共に示したタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
2…吸気通路 3…スロットル弁 4…スロットルモータ 5…スロットル開度センサ 6…サージタンク 7…圧力センサ 10…ECU 11…水温センサ 14…アクセルペダル 17…イグニッションスイッチ 19…スタータ 20…スタータ駆動回路 21…回転数センサ
フロントページの続き (72)発明者 金丸 昌宣 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G065 CA05 CA12 DA04 EA01 FA01 GA01 GA05 GA10 GA26 GA27 GA41 GA43 GA46 KA36 3G084 BA05 CA01 DA10 DA34 EA07 EA11 EB08 EC03 FA02 FA07 FA10 FA20 FA33 FA36 3G301 JA00 JA21 JA31 KA01 LA03 LC03 NA04 NA08 NB15 NC02 NE16 NE23 PA01Z PA07Z PA09Z PA10Z PA11Z PA14Z PD03A PE01Z PE08Z PF03Z PF16Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによって開閉駆動され、開度セン
    サによって開度が検出される電子制御開閉弁を吸気通路
    内に備え、この電子制御開閉弁の開度によって内燃機関
    の運転状態に応じた空気量が供給される内燃機関の吸気
    制御装置であって、 内燃機関のイグニッションスイッチがオンにされた時
    に、前記電子制御開閉弁を全閉位置に制御する開閉弁の
    全閉制御手段と、 前記開閉弁が全閉状態になった機関の始動時に、前記開
    閉弁の下流側の容積分の空気が消費されたか否かを判定
    する空気消費量の判定手段と、 前記開閉弁の下流側の容積分の空気が消費されたと判定
    した時に、前記開閉弁を所定開度まで開弁させる開弁手
    段と、を備えることを特徴とする内燃機関の吸気制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装
    置において、前記空気消費量の判定手段による前記開閉
    弁の下流側の容積分の空気が消費されたことの判定が、
    機関の燃焼室に吸入された吸入空気量の積算値が前記開
    閉弁の下流側の容積分の空気分に到達した時になされる
    ことを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の内燃機関の吸気制御装
    置において、前記機関の燃焼室に吸入された吸入空気量
    の積算値は、燃焼室容積、機関回転数、及び機関回転数
    に対応した体積効率によって算出されることを特徴とす
    る内燃機関の吸気制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の内燃機関の吸気制御装
    置において、前記機関の燃焼室に吸入された吸入空気量
    の積算値が、吸入空気の温度によって補正されることを
    特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装
    置において、前記空気消費量の判定手段による前記開閉
    弁の下流側の容積分の空気が消費されたことの判定が、
    前記機関が始動されてからの経過時間が、規定時間に到
    達した時になされることを特徴とする内燃機関の吸気制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装
    置において、前記空気消費量の判定手段による前記開閉
    弁の下流側の容積分の空気が消費されたことの判定が、
    前記開閉弁の下流側の吸気通路内に設けられた圧力セン
    サの検出値が所定値未満に到達した時になされることを
    特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装
    置において、 機関の回転数を検出する機関回転数検出手段と、 機関の始動時に機関の回転数の落ち込みが発生したか否
    かを判定する回転数の落ち込み判定手段とを更に備え、 回転数の落ち込みが発生した場合に、前記開弁手段が、
    前記開閉弁の下流側の容積分の空気が消費される前で
    も、前記開閉弁を前記所定開度まで開弁させることを特
    徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の内燃機関の吸気制御装
    置において、 機関の水温を検出する水温検出手段を更に備え、 前記回転数の落ち込み判定手段による機関の落ち込みが
    発生したと判定する機関の回転数の偏差が、水温が低い
    程大きく設定されていることを特徴とする内燃機関の吸
    気制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1,7又は8の何れか1項に記載
    の内燃機関の吸気制御装置において、前記開弁手段が前
    記開閉弁を段階的に前記所定開度まで開弁させることを
    特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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