JP2002037478A - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2002037478A
JP2002037478A JP2000221271A JP2000221271A JP2002037478A JP 2002037478 A JP2002037478 A JP 2002037478A JP 2000221271 A JP2000221271 A JP 2000221271A JP 2000221271 A JP2000221271 A JP 2000221271A JP 2002037478 A JP2002037478 A JP 2002037478A
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feeding
sheet material
roller
feeding device
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Haruyuki Yanagi
治幸 柳
Hirotsugu Nakano
裕嗣 中野
Hiroshi Yoshino
浩史 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 径の大きな給送手段を用いた場合でも、良好
にシートを送り出すことのできる給紙装置及びこれを備
えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 分離手段241を給送手段28に圧接さ
せる圧接圧を1.08N〜1.47N、分離手段241
を形成する発泡ウレタンのゴム硬度を80°〜85°、
シートPを給送手段28に圧接させる圧接圧を1.27
N〜1.67Nとすることにより、水平に対して40°
〜60°の角度でシート積載手段21に積載されたシー
トPを、断面がφ38〜46mmの円の一部をカットし
たD型形状を有する径の大きな給送手段28を用いた場
合でも、良好に送り出すことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置及びこれ
を備えた画像形成装置に関し、特にシートを1枚ずつ分
離して送り出す構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ
等の画像形成装置においては、シートとして普通紙の他
に葉書や封筒等の厚紙や、プラスチック薄板等の特殊シ
ート等が使用され、シートの画像形成部への搬送は、シ
ートを一枚ずつ手差しで挿入するか、或いは給紙装置に
よって自動的かつ連続的に送り込むことが行われてい
る。
【0003】ここで、従来の給紙装置においては、シー
トを送り出す際、シートを分離パッドを用いて分離する
ようにしたものがあり、このような構成の給紙装置とし
ては、図13に示すようなものがある。同図において、
28は給紙ローラであり、この給紙ローラ28の表面に
は給紙ローラゴム282が取り付けられている。
【0004】そして、このような給紙ローラ28に対し
て、分離パッドバネ242によって所定圧で付勢された
分離パッド241及び圧板21が付勢されており、これ
により圧板21に積載されたシートであるシート材P
は、給紙ローラ28によって送り出された後、分離パッ
ド241によって分離される。なお、同図において、2
13は圧板21の先端部に設けられた分離シートであ
る。
【0005】ところで、このようにシート材Pを分離す
る際、最上位のシート材P1に対して次位のシート材P
2が静電気の作用及び摩擦力の作用により、最上位のシ
ート材P1と共に送られることがあるが、このシート材
P2は、分離パッド241の次に述べる作用によってシ
ート材P1から分離され、この結果、最上位のシート材
P1のみが給送されることとなる。
【0006】即ちまず、次位のシート材P2は、その先
端が分離パッド241に突き当たることによって、その
移動が阻害され、最上位のシート材P1から分離され
る。次に、給紙ローラゴム282とシート材P1との間
の摩擦力をf1、シート材P2と分離パッド241との
間の摩擦力をf2、シート材P1とシート材P2との間
の摩擦力をf3とすると、f1>f2>f3なる関係が
成立するように給紙ローラゴム282及び分離パッド2
41が構成されているため、次位のシート材P2は分離
パッド241との間の摩擦力によってその移動が阻害さ
れ、最上位のシート材P1から分離される。
【0007】これにより、最上位のシート材P1のみが
給送されることとなる。そして、このように給送された
シート材は、この後、画像形成装置の不図示の搬送手段
に受け渡されて更に画像形成部に向けて搬送されてゆく
ようになっている。
【0008】ところで、このような給紙装置において
は、シート材Pを画像形成装置に受け渡した後は、給紙
ローラ28は駆動しないことから、大きなバックテンシ
ョンとなり、シート材Pの搬送精度が低下する。なお、
このようなバックテンションに対応するように例えばク
ラッチ機構を設ける場合もあるが、この場合は構成が複
雑となる。
【0009】そこで、このようなバックテンション対応
として給紙ローラ28の周面の一部を切り欠いて給紙ロ
ーラ28の形状をD型とすることによって、シート材P
を受け渡した後は、給紙ローラ28を圧板21及び分離
パッド241から離間させることでバックテンションの
低減を図るようにしたものがある。
【0010】しかし、このように構成した場合、給紙装
置の設置面積を小さくするため圧板21を傾斜させるよ
うにしたものの場合には、最上位のシート材P1を給送
した後、給紙ローラ28と圧板21及び分離パッド24
1との隙間からシート材Pが落ち込むようになり、圧板
21上にシート材Pを積載、保持することができなくな
る。
【0011】一方、例えばA4サイズのシート材Pを積
載する場合、図14に示す如く、装置サイズに及ぼす影
響は次のようになる。なお、同図において、100は給
紙装置本体、101は給紙トレイである。
【0012】即ち、シート材Pの水平方向に対する積載
角度をA°、A4のシート材(縦長さ297mm)を積
載したしたときの奥行き長さBmm、給紙トレイ101
の長さがシート材長さ方向に240mmの時の奥行き長
さをCmm、本体部長さがシート材長さ方向に100m
mの時の奥行き長さをDmmとすると、下記の表1のよ
うになる。
【0013】
【表1】
【0014】ここで、給紙装置を画像形成装置に搭載し
た際に、その下部に電源などの電装部を設けることが多
いが、このように電装部を設ける場合、その奥行きが9
0mm程度必要になる。従って、上記の表1より、Aの
値は40以上ならば、本体サイズを大きくせずに済む。
また、シート材Pを積載したときの奥行きについても、
40°以下となるとかなり大きくなり、実使用時の設置
面積を大きく取ってしまうことになる。さらに、ユーザ
ーが前面からの操作を行なうときも、40°以上の角度
が有った方が操作しやすい。
【0015】一方、角度Aを立てすぎた場合、シート材
Pの搬送方向への自重のかかる割合は上記表1のEのよ
うになる。なお、同表1において、シート材P間の摩擦
等は考慮していない。そして、この表1のEから明らか
なように、角度が大きくなると自重のほとんどが搬送方
向にかかるようになる。
【0016】そして、このようにシート材Pの自重のほ
とんどが搬送方向にかかるようになると、重送が発生し
たり、長期積載でシート材Pの先端が座屈して変形する
などの問題が発生する。このことから、実験で求めたシ
ート材Pの水平方向に対する積載角度の許容範囲となる
Aの値は60°以下となっている。以上より、シート材
の積載角度Aは40°〜60°に設定することが好まし
い。
【0017】また、さらにバックテンション問題を解決
する他の手段としては、特公平6−76148で示され
る図15に示す構成のもののように、摩擦分離を行なう
給紙ローラ28に切り欠き部285を設けると共に、そ
の切り欠き部285が分離パッド241に対向する位置
で搬送中のシート材Pを分離パッド241に押し付ける
回転コロ251を設けるようにしたものがある。そし
て、このように回転コロ251によってシート材Pを押
し付けることにより、バックテンションを小さく設定す
ることができると共に、シート材Pの重送等を防止する
ことができる。
【0018】なお、さらに実開昭60−137737で
は、同図に示すように突き出たシート材Pを押し戻す戻
しアーム26を設け、給紙ローラ28と分離パッド24
1が離間した際、戻しアーム26を時計回りの方向に回
動させ、突き出たシート材Pを押し戻す構成が提案され
ている。そして、このように戻しアーム26により、自
重や摩擦、静電気等によって徐々に搬送方向に突き出て
きたシート材Pを正規積載位置に戻すことができるの
で、重送を防止することができる。
【0019】さらに、上記構成を基に、特開平10−0
07272で示されるように給紙装置を立てた状態で画
像形成装置に取り付ける形態においても、シート材Pの
積載、保持を行いながら、バックテンションを小さくす
るものが提案されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の給紙装置において、近年プリントスピード高速化
に伴う記録ヘッドの大型化や記録ヘッドと給紙ローラの
間に電気制御基板を設ける等の構成の多様化により、給
紙装置から記録装置等の画像形成装置の搬送ローラまで
の距離が増加し、そのために給紙ローラの径の大型化が
必要になってきている。そして、これらの構成を実現す
る為の給紙ローラの径としては、φ38〜46mmが適
正な値となっている。(従来はφ28〜33mm)
【0021】しかし、このように給紙ローラの径が大き
くなることにより、シート材Pの重送、不送の条件が変
化し、従来径の条件そのままでは対応できないことにな
る。
【0022】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、径の大きな給紙ローラ(給送手
段合でも、良好にシートを送り出すことのできる給紙装
置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的
とするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを水平
に対して40°〜60°の角度で積載するシート積載手
段と、前記シート積載手段に積載されたシートを送り出
すと共に、断面がφ38〜46mmの円の一部をカット
したD型形状を有する給送手段とを備えた給紙装置であ
って、前記給送手段に圧接圧が1.08N〜1.47N
で圧接し、該給送手段により送り出されるシートを1枚
ずつ分離すると共に、ゴム硬度が80°〜85°の発泡
ウレタンで形成された分離手段と、前記シートを前記給
送手段に圧接圧1.27N〜1.67Nで圧接させるよ
う前記シート積載手段を付勢する付勢手段と、を備えた
ことを特徴とするものである。
【0024】また本発明は、前記シートの姿勢を規制す
るよう前記シート積載手段にシート送り出し方向と直交
する方向に移動可能に設けられた規制部材を備え、前記
給送手段を前記規制部材と連動して移動するようにした
ことを特徴とするものである。
【0025】また本発明は、前記給送手段の円弧部と前
記分離手段とにより形成されるくさび部の入口の隙間が
0.7〜1.2mmであることを特徴とするものであ
る。
【0026】また本発明は、前記分離手段とシートとの
摩擦係数が0.8〜1.2であることを特徴とするもの
である。
【0027】また本発明は、前記くさび部に入り込んだ
シートを前記シート積載手段に戻す戻し手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0028】また本発明は、前記分離手段に当接圧が
0.29N〜0.49Nで当接する回転コロを備えた特
徴とするものである。
【0029】また本発明は、前記回転コロを前記分離手
段に接離可能に設けたことを特徴とするものである。
【0030】また本発明は、前記回転コロを、前記給送
手段がシートを送り出す際及び前記戻し手段がシートを
戻す際に前記分離手段から分離させることを特徴とする
ものである。
【0031】また本発明は、前記分離手段へのシートの
突入角が20°〜30°であることを特徴とするもので
ある。
【0032】また本発明は、前記給送手段がシート送り
出し方向において前記分離手段の略中央で当接している
ことを特徴とするものである。
【0033】また本発明は、前記分離手段の前記給送手
段が当接する位置からシート送り出し方向の前後の少な
くとも1方向に曲率R30〜60mmを設けたことを特
徴とするものである。
【0034】また本発明は、画像形成部と、前記画像形
成部にシートを送り出す給紙装置を備えた画像形成装置
において、前記給紙装置は上記のいずれかに記載のもの
であることを特徴とするものである。
【0035】また本発明は、前記画像形成部と前記給送
手段との間に、該画像形成部の電気的制御基板を設けた
ことを特徴とするものである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
給紙装置を備えた画像形成装置の一例である記録装置の
正面図、図2はその側面断面図であり、同図において、
1は記録装置である。そして、この記録装置1は、給紙
装置2、送紙部3、排紙部4、キャリッジ部5、記録ヘ
ッド7等を備えている。
【0038】次に、給紙装置2、送紙部3、排紙部4、
キャリッジ部5について説明する。
【0039】まず、送紙部3について説明する。送紙部
3は、曲げ起こした板金からなるシャーシ8に取り付け
られており、この送紙部3はシート材を搬送する搬送ロ
ーラ36と不図示のPEセンサを有している。ここで、
搬送ローラ36は金属軸の表面にゴムなどの弾性体を巻
き付けた構成であり、両軸の金属部分を導電性の軸受け
38で受け、シャーシ8に取り付けられている。また、
搬送ローラ36には回転時の負荷を与え安定した搬送が
行えるよう軸受け38と搬送ローラ36の間に搬送ロー
ラテンションバネ381が設けられており、この搬送ロ
ーラテンションバネ381により搬送ローラ36を付勢
することで所定の負荷を与えている。
【0040】また、搬送ローラ36には複数のピンチロ
ーラ37が当接しており、このピンチローラ37が搬送
ローラ36に圧接することにより、シート材の搬送力が
生み出されるようになっている。なお、この搬送ローラ
36は、LFモータ88により駆動されるようになって
おり、これにより送紙部3に送られたシート材は画像形
成部を構成する記録ヘッド7の下方に搬送されるように
なっている。
【0041】ここで、この記録ヘッド7はインクタンク
と一体に構成された交換容易なインクジェット記録ヘッ
ドであり、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可
能となっている。そして、この熱によりインクは膜沸騰
し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生
じる圧力変化によって記録ヘッド7のノズルからインク
が吐出されてシート材P上に画像が形成されるようにな
っている。
【0042】次に、このような記録ヘッド7を移動させ
るキャリッジ部5について説明する。キャリッジ部5
は、記録ヘッド7を取り付けるキャリッジ50を有して
おり、このキャリッジ50は記録ヘッド7を、シート材
の搬送方向に対して直角方向に往復走査させるためのガ
イド軸81及びキャリッジ50の後端を保持して記録ヘ
ッド7とシート材との隙間を維持するガイドレール82
によって支持されている。
【0043】なお、ガイド軸81はシャーシ8に取り付
けられ、ガイドレール82はシャーシ8に一体に形成さ
れている。以上のように、ガイドレール82をシャーシ
8と一体で形成することにより、部品点数の削減、取り
付け工数の削減が可能となり、コストダウンになる。ま
た、ガイドレール82の曲げによって、シャーシ8の剛
性が上がるので強度的な信頼性が向上する。さらに、従
来の強度で十分な場合はシャーシ8を形成する板金の板
厚を小さくできるので一層のコストダウンになる。
【0044】一方、キャリッジ50はシャーシ8に取り
付けられたキャリッジモータ80によりタイミングベル
ト83を介して駆動される。このタイミングベルト83
は、アイドルプーリ84によって張設、支持されてい
る。
【0045】上記構成において、シート材に画像形成す
る時は、画像形成する行位置(シート材の搬送方向の位
置)に搬送ローラ36がシート材を搬送すると共にキャ
リッジモータ80によりキャリッジ50を画像形成する
列位置(シート材の搬送方向と垂直な位置)に移動させ
て、記録ヘッド7を画像形成位置に対向させる。その
後、記録ヘッド7によりシート材に向けてインクを吐出
することにより画像が形成される。
【0046】なお、図2において、9は記録ヘッド7
と、後述する給紙ローラ28との間に設けられた記録ヘ
ッド制御用の電気的制御基板であり、このように記録ヘ
ッド7と給紙ローラ28との間に電気的制御基板9を設
けることにより、記録装置1の構成の自由度が増すこと
ができる。
【0047】次に、排紙部4について説明する。排紙部
4は、搬送ローラ36に当接する伝達ローラ40と、こ
の伝達ローラ40に当接する排紙ローラ41と、排紙ロ
ーラ41に従動して回転可能な拍車42とを備えてい
る。そして、搬送ローラ36が回転すると、搬送ローラ
36の駆動力は伝達ローラ40を介して排紙ローラ41
に伝達され、これにより排紙ローラ41及び拍車42は
排紙方向に回転するようになっている。これにより、キ
ャリッジ部5で画像形成されたシート材は、排紙ローラ
41と拍車42とのニップに挟まれ、搬送されて不図示
の排紙トレイ等に排出される。
【0048】次に、給紙部を構成する給紙装置2につい
て説明する。給紙装置2は、例えば装置本体1Aに対し
て、40°〜60°の角度を有して傾斜させたベース2
0に各部品が取り付けられて一体のユニットを形成して
いる。なお、201は給紙トレイである。
【0049】ここで、この給紙装置2は、図3に示すよ
うに給紙トレイ201と共にシート材を積載するシート
積載手段を構成する圧板21、シート材を送り出す給紙
ローラ28、分離ベース22、分離パッドホルダ24、
圧板バネ212、分離板バネ242、回転コロ251、
戻しレバー26等からなる給紙ローラユニットが左右対
称にベース20に取り付けられる構成となっている。な
お、このように給紙装置2をベース20に取り付けるこ
とにより、シート材は水平に対して40°〜60°の角
度で給紙トレイ201及び圧板21に積載される。
【0050】また、この給紙装置2は規制部材である可
動サイドガイド23を備えた片側基準方式のものであ
り、紙サイズが異なってもシート材の基準位置は同じに
なるように構成されている。本実施の形態ではシート材
の左端が基準側になっており、ベース20には基準とな
る紙端基準202が形成されている。
【0051】ここで、給送手段である給紙ローラ28は
側面視略円形状を有しており、この給紙ローラ28の外
周円弧部には例えば硬度20〜40°(Aスケール)程
度のEPDMゴム等の高摩擦材料からなる給紙ローラゴ
ム282が取り付けられている。なお、本実施の形態に
おいて、給紙ローラ28は断面がΦ38〜46の円の一
部をカットしたD型形状になっている。
【0052】また、給紙ローラ28は左右に2個設けら
れており、紙端基準側の給紙ローラ28は給紙ローラ軸
281に固定されている。一方、可動サイドガイド側の
給紙ローラ28は紙サイズに対応して移動可能で、給紙
ローラ軸281とは別体で構成され、給紙ローラ軸28
1の軸方向にスライドできるようになっている。
【0053】なお、給紙ローラ軸281には軸方向に溝
283が設けられ、給紙ローラ28の軸との嵌合穴には
溝283に対応した凸部284が設けられており、溝2
83と凸部284により給紙ローラ軸281からの駆動
力が給紙ローラ28に伝わるようになっている。
【0054】一方、可動サイドガイド23は圧板21に
移動可能に設けられてシート材の積載位置を規制すると
共に、給紙ローラ28側に延長され給紙ローラ当接部分
を有している。ここで、この圧板21はベース20に結
合された回転軸を中心に回転可能で、給紙ローラ28と
略対応した位置に設けた2個の付勢手段である圧板バネ
212により給紙ローラ28に付勢されるようになって
いる。なお、この圧板バネ212は分離ベース22に収
納されている。
【0055】ところで、給紙ローラ28は左右対称に構
成されているが、非紙端基準側の給紙ローラユニットが
圧板21に取付けられた可動サイドガイド23に連結さ
れており、左右方向にスライド可能に構成されている。
これにより、可動サイドガイド23を紙サイズに合わせ
て移動させると、給紙ローラ28もそれに追従(連動)
し、所定位置に移動する構成になっている。
【0056】従って、シート材のサイズによらず、紙端
から一定距離でシート材を搬送することができ、これに
よりシート材の給紙性能及びバックテンションの左右バ
ランスを良くすることができ、斜行等を少なくすること
ができる。
【0057】また、給紙ローラ28と対向する圧板21
と可動サイドガイド23の部位には、それぞれシート材
の重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大きい材質から
なる分離シート234が設けられている。なお、この分
離シート234は後述する分離パッド241と同様な性
能を有している。
【0058】また、分離ベース22には、シート材を一
枚ずつ分離するための分離手段である分離パッド241
を取り付けた分離パッドホルダ24が分離ベース22に
結合された回転軸を中心に回転可能に取り付けられてお
り、この分離パッド241は分離ベース22に取付けら
れている分離パッドバネ242により給紙ローラ28に
付勢される。
【0059】ここで、この分離パッド241は、シート
材に対する摩擦係数が、給紙ローラゴム282の摩擦係
数よりも小さな材料(例えばコルク等の材料)で構成さ
れている。また、分離パッド241及び給紙ローラゴム
282の摩擦係数は用紙相互間の摩擦係数よりも大きな
摩擦係数の材料で構成されている。即ち、給紙ローラゴ
ム282とシート材との間の摩擦係数をμ1、分離パッ
ド241とシート材との間の摩擦係数をμ2、シート材
相互間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ2>μ3と
なっている。
【0060】また、分離パッドホルダ24には、回転コ
ロ251が回転可能に取付けられた回転コロホルダ25
が設けられており、この回転コロホルダ25は回転コロ
バネ252により、回転コロ251が分離パッド241
に所定圧で付勢するように構成されている。
【0061】ここで、この回転コロ251の付勢力によ
り生じるシート材と分離パッド241の摩擦力f4は、
搬送精度に影響が少ない程度のバックテンションとなる
程度に抑えられ、かつ、シート材の落ち込みを防止でき
るように設定されている。また、分離パッド241に対
する回転コロ251の付勢力は分離パッド241と給紙
ローラ28の当接力よりも小さく設定されている。
【0062】ところで、この回転コロ251と分離パッ
ド241の当接位置は側面視で給紙ローラゴム282と
分離パッド241の当接位置と略同一である。また、回
転コロホルダ25は回転コロ251が分離パッド241
から離間する方向に所定量以上離間しないように、その
動きを規制されている。
【0063】そして、このように回転コロホルダ25を
規制することにより、厚紙の剛性等により回転コロ25
1が分離パッド241より持ち上げられても回転コロ2
51を所定の位置で規制することができる。これによ
り、回転コロ251が給紙ローラゴム282の内側に入
り込んでしまい、シート材Pと給紙ローラゴム282等
が当接し、大きなバックテンションが発生するのを防ぐ
ことができる。
【0064】また、左右の給紙ローラ28の内側には左
右の給紙ローラ28と分離パッド241との間に入り込
んだシート材Pを圧板21上の積載位置に戻すための戻
し手段である戻しレバー26が設けられている。ここ
で、この戻しレバー26は分離ベース22に結合された
回転軸を中心に回転可能に構成されている。なお、この
戻しレバー26は、戻しレバーカム軸262によって駆
動を伝達される戻しレバーカム261により回転するよ
うになっている。
【0065】一方、図4に示すように圧板21の回転軸
には給紙ローラ28との当接を解除するリリースカムギ
ア299が設けられており、このリリースカムギア29
9により圧板21が所定位置まで下がると、給紙ローラ
28の切り欠き部285が分離パッド241と対向する
位置にくるように設定されている。これによって、分離
パッド241を給紙ローラ28から離間させることがで
きる。
【0066】なお、本実施の形態において、このリリー
スカムギア299は、圧板21と給紙ローラ28が当接
する前に給紙ローラ28と分離パッド214が当接し、
圧板21と給紙ローラ28が離間した後に給紙ローラ2
8と分離パッド214が離間するように構成されてい
る。
【0067】ところで、同図において、295は駆動切
換ギアであり、この駆動切換ギア295には搬送ローラ
36の正回転が入力ギア291を介して伝達されるよう
になっている。図5にその駆動切り替えの動作説明図を
示す。
【0068】図5の(a)のように、駆動切換ギア29
5へ伝達された駆動は遊星ギア298に伝達される。な
お、通常は遊星ギア298の位置規制を行なうソレノイ
ドピン273が、遊星ギア298が取り付けられた遊星
ギアアーム274の規制溝に作用し、これにより遊星ギ
ア298の位置が規制されているので搬送ローラ36が
正逆回転しても駆動が他の部分に伝達されることはな
い。
【0069】一方、図5の(b)のように、ソレノイド
271が作用することでソレノイドピン273が矢印C
方向に移動すると、遊星ギア298は位置規制を解かれ
る。これにより、駆動切換ギア295が正転すると遊星
ギアアーム274は矢印A方向に移動するようになり、
この結果、遊星ギア298がアイドラギア293に作用
し、これに伴い給紙ローラギア294に駆動が伝達さ
れ、給紙ローラ28が回転する。
【0070】ここで、給紙ローラ28は既述したように
切り欠き部285を有しており、リリースギア229と
はその位相が合うように構成されている。また、この給
紙ローラ28は、図4に示すようにアイドラギア292
を介して圧板21のリリースまたはリリース解除を行う
リリースカムギア299を回転させるようになってい
る。そして、このようにリリースカムギア299が回転
することにより、圧板21は給紙ローラ28から離間或
いは給紙ローラ28に当接するようになっている。
【0071】また、図5(c)に示すように、駆動切換
ギア295が逆転すると遊星ギア298は矢印B方向に
移動し、これにより戻しレバーカムギア296を介して
戻しレバーカム軸262に取り付けられた戻しレバー駆
動ギア297に作用し、この結果、戻しレバーカム26
1が回転し、戻しレバー26が回転する。なお、ソレノ
イド271が作用を解除すると、ソレノイドピン273
はソレノイドバネ272の付勢力により、遊星ギアアー
ム274の規制溝に入り込むようになるので、所定の規
制位置で遊星ギア298を保持することができる。
【0072】次に、このように構成された給紙装置2の
給紙動作を説明する。
【0073】上記構成において、図6(a)のイニシャ
ル状態ではリリースカム299(図4参照)が圧板21
を所定位置まで押し下げている。これにより、圧板21
と給紙ローラ28は離間され、給紙ローラ28の切り欠
き部285が分離パッド241と対向する位置に有り、
また圧板21の作用により分離パッド241も給紙ロー
ラ28から離間した状態である。
【0074】ここで、回転コロ251が所定圧で分離パ
ッド241に付勢している。また、戻しレバー26は戻
し動作を終了し、シート材Pの搬送経路より退避した状
態に位置している。なお、本実施の形態においては、例
えば回転コロ251と分離パッド241との当接圧を
0.29N〜0.49Nとし、また分離パッド241と
記録材との摩擦係数を0.8〜1.2としている。
【0075】そして、このように回転コロ251と分離
パッド241との当接圧及び分離パッド241とシート
材Pとの摩擦係数を設定することにより、後述するよう
に給紙ローラ28が分離パッド241から外れてもシー
ト材Pを押さえることができる。
【0076】給紙動作が開始されると、この状態で搬送
ローラ36の有する駆動力が、駆動切換ギア295を正
転する方向に伝達される。この時、図5の(b)に示す
ようにソレノイド27が作用することでソレノイドピン
273を解除すると、遊星ギアアーム274は位置規制
を解かれる。この結果、駆動切換ギア295が正転する
と、遊星ギア298はアイドラギア292に当接し、駆
動を伝達する。
【0077】この結果、図6(b)に示すように、給紙
ローラ28が回転を始め、この後給紙ローラ28の円弧
部が分離パッド241に当接した直後に、リリースカム
ギア299が圧板21から離れるので圧板21は上昇を
開始する。なお、このとき圧板21の移動により積載し
たシート材Pが不安定になっても分離パッド241と給
紙ローラ28が先に当接している状態であるので、シー
ト材Pが分離パッド241より先に入り込むことはな
い。
【0078】この状態で、シート材Pの給送が開始され
る。ここで、給紙ローラ28と分離パッド241とシー
ト材Pとの摩擦の関係は前述した通りであるので図6
(c)に示す如く、最上位のシート材P1のみが給送さ
れ、次位以降のシート材Pは給送されない。そして、こ
のようにして一枚ずつ分離されたシート材Pは送紙部3
に送られてPEセンサにより先端を検知され、この後所
定量送られ、搬送ローラ36とピンチローラ37により
挟持される。
【0079】一方、図7(a)に示す如く、給紙ローラ
28が一回転すると、リリースカムギア299が圧板2
1をリリースし、これにより給紙ローラ28と圧板21
が離間する。なお、このとき圧板21と給紙ローラ28
が離間した後に給紙ローラ28の円弧部285と分離パ
ッド241が離間するので、圧板21の移動で積載した
シート材Pが不安定になっても分離パッド241と給紙
ローラ28が当接している状態となり、シート材Pが分
離パッド241より先に入り込むことはない。
【0080】この後、再度ソレノイド271の作用を解
除し、遊星ギア298を所定位置に保持すると共にこの
状態で、搬送ローラ36からの駆動力が切られる。そし
て、この状態のとき図7(b)に示すように、回転コロ
251の付勢力による生じるシート材Pと分離パッド2
41の摩擦力f4は搬送精度に影響が少ない程度のバッ
クテンションに抑えられ、かつ、シート材Pの落ち込み
を防止できるように設定されているので、バックテンシ
ョンの影響の無い良好な搬送精度を得るとともに、シー
ト材Pの入り込みを防止している。
【0081】さらに、回転コロ251と分離パッド24
1の当接位置は給紙ローラ28と分離パッド241の当
接位置と側面視略同一位置であることにより、シート材
Pの分離パッド241より先への入り込みの防止と、分
離給送時、次位のシート材Pを送り出してしまう重送防
止を両立することができる。
【0082】そしてこの後、搬送ローラ36で搬送、印
字されたシート材Pの後端がPEセンサを抜けて、さら
に印字、排紙が終了してから、ソレノイド271を作用
させ、遊星ギア298の位置規制を解除し、駆動切換ギ
ア295へ逆転駆動を伝達する。ここで、駆動切換ギア
295が逆転すると、駆動は戻しレバー作用カム261
に伝達され、これにより図7(c)に示すように、戻し
レバー26が回動し、分離パッド241上に残っている
シート材Pを積載位置まで戻す。
【0083】これによって、シート材Pの分離パッド2
41以降への入り込み防止機能をより向上させることが
でき、重送を防止することができる。なお、この後、戻
し爪作用カム261がさらに回転し、戻しレバー26に
作用しなくなると、戻しレバー26は自重で図6(a)
のイニシャル位置に戻るように構成されている。
【0084】以上で、一連の給送動作が終了する。ま
た、次位のシート材Pを給送する際は、上記動作を再度
繰り返すことになる。
【0085】ところで、以上の構成において性能上重要
なポイントは、薄紙の重送と厚紙の不送をどう両立させ
て、それらのマージンを確保するかという点になる。こ
こで、この薄紙の重送及び厚紙の不送に起因する要因と
しては、図8に示す項目(パラメータ)、即ち分離パッ
ド241の材質・硬度、分離パッド241へのシート材
Pの突入角、給紙ローラ28への分離パッド当接圧、圧
板圧、給紙ローラ28と分離パッド241の隙間、回転
コロ251と分離パッド241との当接圧が挙げられ
る。なお、これらの項目には、それぞれ次のような傾向
がある。
【0086】(1) 分離パッドの材質・硬度:分離パ
ッドの材質として発泡ウレタンを用いた場合、硬度が高
い方が重送しやすく、硬度が低い方が不送しやすい。
【0087】(2) 分離パッドへのシート材の突入
角:小さい方が重送しやすく、大きい方が不送しやす
い。
【0088】(3) 給紙ローラへの分離パッド当接
圧:小さい方が重送しやすく、大きい方が不送しやす
い。
【0089】(4)圧板圧:大きい方が重送しやすく、
小さい方が不送しやすい。
【0090】(5)給紙ローラと分離パッド部の隙間:
大きい方が重送しやすく、小さい方が不送しやすい。
【0091】(6)回転コロと分離パッドとの当接圧:
小さい方が重送しやすく、大きい方が不送しやすい。
【0092】ここで、従来の給紙装置は、シート材Pの
積載角度が水平角度に対し略50°、給紙ローラ径は略
Φ33mmである。そして、上記パラメータについて
は、次の通りである。(1)発泡ウレタン硬度90°、
(2)20°〜30°、(3)0.98N(給紙ローラ
1個当たり)、(4)1.96N(給紙ローラ1個当た
り)、(5)0.9mm、(6)0.49N(給紙ロー
ラ1個当たり)。
【0093】ところが、上記構成のまま、既述した給紙
ローラ28の大型化の必要性により単純にローラ径をΦ
38〜46mmにしたのでは、給紙ローラ28と分離パ
ッド241が形成するくさび部Kの先端に入り込んだ2
枚目以降のシート材Pの分離パッド241に対する先端
突入角が小さくなるので重送しやすくなる。逆に、厚紙
の不送については、有利に働く。従って、外径を大きく
した際は、上記従来の給紙装置の設定より不送側の設定
を行う必要がある。
【0094】そこで、積載角度が水平に対し40°〜6
0°の状態で積載されているシート材Pをφ38〜46
mmの給紙ローラ28により給送する場合の、最適給送
条件を実現することができるよう、上記6つのパラメー
タのうち、構成的に自由度があるもの、性能に大きく寄
与するものとして、(1)、(3)、(4)を選択し、
その組み合わせについて、重送、不送の確認試験を行な
った。
【0095】なお、この試験方法としては、重送しやす
いA4サイズの薄紙(約60g/坪紙)と不送しやすい
はがきサイズの厚紙(約200g/坪紙)を搬送し、そ
のレベルをOK、NGの2段階判断にした。下記にその
結果を示す。
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】
【表4】
【0099】
【表5】
【0100】以上の結果より、断面がφ38〜46mm
の円の一部をカットしたD型形状である給紙ローラ2
8、シート材Pの積載角度が水平に対し、40°〜60
°である給紙装置の構成においては、分離パッド241
がゴム硬度80°〜85°の発泡ウレタン、分離パッド
圧が1.08N〜1.47N、圧板圧が1.27N〜
1.67Nであることが重送、不送のバランスが取れ、
かつマージンも確保できる最適値であることが判明し
た。
【0101】なお、(2)の分離パッド241へのシー
ト材の突入角については従来通りの20°〜30°とし
ており、これにより発砲ウレタンの分離パッド241を
用いても、良好な前段分離を行なうことができる。
【0102】また、(5)の給紙ローラ28と分離パッ
ド241により形成されるくさび部Kの入り口の隙間に
おいては従来通りの0.7〜1.2mm[称呼(設計中
心)値0.9mm]としており、これによりシート材の
自重によるくさび部Kへの入り込みを規制し、重送の発
生を防ぐことができる。
【0103】なお、(6)の回転コロ圧については0.
29N〜0.49Nで上記試験結果での差が見られなか
ったので、0.29N〜0.49Nとする。また、この
場合の分離パッド241と一般的なシート材Pとの摩擦
係数が0.8〜1.2となっている。
【0104】以上により、積載角度が水平に対し40°
〜60°かつφ38〜46mmの給紙ローラ28におい
ての最適給紙条件を実現することができる。この結果、
重送と不送のバランス、マージンが十分確保できるよう
になり、多様なシート材に対しても良好な給送を行うこ
とのできる給紙装置及びこれを備えた記録装置(画像形
成装置)を提供することが可能になる。
【0105】ところで、これまでの説明においては、回
転コロ251は常に分離パッド241に付勢されていた
が、本発明はこれに限らず給紙ローラ28と分離パッド
241が当接してシート材Pの送り出しを行なっている
時及び戻しレバー26がシート材Pに作用して積載位置
に戻している時は、回転コロ251を分離パッド241
から離間する構成としても良い。
【0106】図9は、このような本発明の第2の実施の
形態に係る給紙装置の構成を示す図である。なお、同図
において、図2と同一符号は、同一又は相当部分を示し
ている。
【0107】同図において、254はソレノイドであ
り、このソレノイド254は回転コロホルダ25に接続
されている。そして、ソレノイド254が作用すると、
回転コロホルダ25は上昇し、所定位置で停止する。こ
の状態で回転コロ251と分離パッド241は離間す
る。
【0108】したがって、給紙ローラ28と分離パッド
241が当接し、シート材Pを給送している時にソレノ
イド254が作用すると、図10(b)及び(c)に示
すように、回転コロ251と分離パッド241は離間し
た状態となる。なお、本実施の形態においては給紙ロー
ラ28と分離パッド241が離間する直前にソレノイド
254の作用が解除され、図11(a)に示すように、
回転コロ251と分離パッド241が当接するように制
御されている。
【0109】さらに、図11(c)に示すように、戻し
レバー26がシート材Pに戻し動作を行うために回転を
始めると、ソレノイド254が作用し、分離パッド24
1から回転コロ251が離間する。
【0110】そして、このように構成することにより、
給紙ローラ28にてシート材Pを給送している間、回転
コロ251が抵抗になることは無いので、スムーズなシ
ート材Pの給送を行うことができる。さらに、回転コロ
251の付勢によって戻しレバー26による戻し動作を
阻害することもないので、シート材Pにダメージを与え
ることなくスムーズに戻し動作を行うことができる。
【0111】一方、これまでの説明においては、分離パ
ッド241の形状を平面状としたが、本発明はこれに限
らず、例えば図12に示すように、分離パッド241に
曲面を設けても良い。なお、同図においては、給紙ロー
ラ28と分離パッド241が当接する位置から、シート
材の搬送方向前後にR30〜60mmの曲率を設けてい
る。
【0112】そして、このような位置に曲面を設けるこ
とにより、給紙ローラ28と分離パッド241の隙間を
維持したまま、給紙ローラ28と分離パッド241が当
接する位置から前後のパッド241の長さを長く取るこ
とができる、突入角を変えることができる等、設計の自
由度を広げたり、搬送のマージンを広げることができ
る。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明のように、分
離手段を給送手段に圧接させる圧接圧、分離手段を形成
する発泡ウレタンのゴム硬度及びシートを給送手段に圧
接させる圧接圧を所定の範囲に設定することにより、水
平に対して40°〜60°の角度でシート積載手段に積
載されたシートを、断面がφ38〜46mmの円の一部
をカットしたD型形状を有する径の大きな給送手段を用
いた場合でも、良好に送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置を備
えた画像形成装置の一例である記録装置の正面図。
【図2】上記記録装置の側面断面図。
【図3】上記給紙装置の正面図。
【図4】上記給紙装置の構成を説明する側面断面図。
【図5】上記給紙装置の駆動切換動作を説明する図。
【図6】上記給紙装置の給紙動作を説明する図。
【図7】上記給紙装置の給紙動作を説明する他の図。
【図8】上記給紙装置の給紙ローラ回りのパラメータ説
明図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置の構
成を示す図。
【図10】上記給紙装置の給紙動作を説明する図。
【図11】上記給紙装置の給紙動作を説明する他の図。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置の
給紙ローラ回りの構成説明図。
【図13】従来の給紙装置の給紙ローラ回りの構成説明
図。
【図14】従来の給紙装置における装置サイズに関わる
要因の説明図
【図15】従来の他の給紙装置の給紙ローラ回りの構成
説明図。
【符号の説明】
1 記録装置 2 給紙装置 7 記録ヘッド 21 圧板 23 可動サイドガイド 26 戻しレバー 28 給紙ローラ 201 給紙トレイ 212 圧板バネ 251 回転コロ 254 ソレノイド K くさび部 P 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 浩史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB01 FC01 GA02 GB01 GC01 GD01 HD17 JA03 JA14 JA19 JD08 JD33 JD35 KB05 KB17 LA04 LA15 LC14 LC17 MC23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを水平に対して40°〜60°の
    角度で積載するシート積載手段と、前記シート積載手段
    に積載されたシートを送り出すと共に、断面がφ38〜
    46mmの円の一部をカットしたD型形状を有する給送
    手段とを備えた給紙装置であって、 前記給送手段に圧接圧が1.08N〜1.47Nで圧接
    し、該給送手段により送り出されるシートを1枚ずつ分
    離すると共に、ゴム硬度が80°〜85°の発泡ウレタ
    ンで形成された分離手段と、 前記シートを前記給送手段に圧接圧1.27N〜1.6
    7Nで圧接させるよう前記シート積載手段を付勢する付
    勢手段と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記シートの姿勢を規制するよう前記シ
    ート積載手段にシート送り出し方向と直交する方向に移
    動可能に設けられた規制部材を備え、前記給送手段を前
    記規制部材と連動して移動するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記給送手段の円弧部と前記分離手段と
    により形成されるくさび部の入口の隙間が0.7〜1.
    2mmであることを特徴とする請求項1記載の給紙装
    置。
  4. 【請求項4】 前記分離手段とシートとの摩擦係数が
    0.8〜1.2であることを特徴とする請求項1又は3
    記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記くさび部に入り込んだシートを前記
    シート積載手段に戻す戻し手段を備えたことを特徴とす
    る請求項3記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記分離手段に当接圧が0.29N〜
    0.49Nで当接する回転コロを備えた特徴とする請求
    項1、3又は4のいずれかに記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 前記回転コロを前記分離手段に接離可能
    に設けたことを特徴とする請求項6記載の給紙装置。
  8. 【請求項8】 前記回転コロを、前記給送手段がシート
    を送り出す際及び前記戻し手段がシートを戻す際に前記
    分離手段から分離させることを特徴とする請求項7記載
    の給紙装置。
  9. 【請求項9】 前記分離手段へのシートの突入角が20
    °〜30°であることを特徴とする請求項1、3、4、
    6乃至8のいずれかに記載の給紙装置。
  10. 【請求項10】 前記給送手段がシート送り出し方向に
    おいて前記分離手段の略中央で当接していることを特徴
    とする請求項1乃至9のいずれかに記載の給紙装置。
  11. 【請求項11】 前記分離手段の前記給送手段が当接す
    る位置からシート送り出し方向の前後の少なくとも1方
    向に曲率R30〜60mmを設けたことを特徴とする請
    求項10記載の給紙装置。
  12. 【請求項12】 画像形成部と、前記画像形成部にシー
    トを送り出す給紙装置を備えた画像形成装置において、 前記給紙装置は前記請求項1乃至11のいずれかに記載
    のものであることを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像形成部と前記給送手段との間
    に、該画像形成部の電気的制御基板を設けたことを特徴
    とする請求項12記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005247542A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Brother Ind Ltd 画像記録装置及び供給トレイ
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