JP2002035944A - シーム溶接装置とシーム溶接方法 - Google Patents

シーム溶接装置とシーム溶接方法

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JP2002035944A JP2000229289A JP2000229289A JP2002035944A JP 2002035944 A JP2002035944 A JP 2002035944A JP 2000229289 A JP2000229289 A JP 2000229289A JP 2000229289 A JP2000229289 A JP 2000229289A JP 2002035944 A JP2002035944 A JP 2002035944A
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Junji Miyata
淳二 宮田
Nobumi Nakatani
亘美 中谷
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低圧で作動し、適切な重ね合わせ量を得るこ
とができるシーム溶接装置及びシーム溶接方法の提供。 【解決手段】 シーム溶接装置において、後行板クラン
プ移動手段は、伸び切り状態において、後行板の先端を
先行板の後端に重ね合わせるリンク機構と、当該リンク
機構を作動させるリンク駆動源とを備え、上記リンク機
構は、後行板の両側縁にそれぞれ沿うよう平行に配置さ
れ、当該一対のリンク機構は、リンク駆動源に連結さ
れ、連結リンクを介して組まれた平行リンク機構であ
る。又、先行板クランプ手段の可動部は傾動支点を有
し、この傾動支点が重ね合わせ量が調整されるよう移動
可能に配置された構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、金属板の
プロセスラインにおいて、先行板の後端と後行板の先端
とを切断した上で接合するシーム溶接装置に関し、詳し
くは、先行板を保持して重ね合わせのため傾動可能に配
置された先行板クランプ手段の可動部と、後行板を保持
して先行板の方向へ移動可能に配置された後行板クラン
プ手段の可動部と、前記先行板クランプ手段の可動部に
保持された先行板の後端と前記後行板クランプ手段の可
動部に保持された後行板の先端とを重ね合わせの前に切
断するよう配置されたせん断手段と、せん断された後行
板の先端を先行板の後端に重ね合わせるため前記後行板
クランプ手段の可動部を先行板の方向へ移動させるよう
配置された後行板クランプ移動手段と、前記後端と先端
との重ね合わせ部分を板幅方向に溶接するよう配置され
た溶接機とを有するシーム溶接装置、及びシーム溶接方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図17、図18、図19は、金属板のプ
ロセスラインに使用されている従来のシーム溶接装置を
示す図であって、特開平5−212549号公報に示さ
れているものと略同様であるが、図17は同公報の図1
を簡略化して分かり易く表した正面図、図18は図17
の左側面図、図19は図18の断面A−A視図である。
又、図20乃至図23は図17乃至図19に示す従来の
シーム溶接装置の工程を示す図、図24は従来の装置の
平面図、図25は重ね合せ状態を示す側面図、図26は
重ね合せ部分を示す拡大斜視図、図27はキャリッジC
フレームを示す斜視図である。
【0003】図17乃至図27において、溶接される2
枚の被溶接材(板)の重ね合わせ部分の溶接仕上がりの
厚みが、元の1枚の厚みの130%を超えても良い場合
や溶接品質が厳しく要求されない場合等では、2枚の重
ね合せ量を多くして、即ち重ね合わせ幅を広くして、当
該板幅方向における、溶接始端から溶接終端までの幅即
ち重ね合せ量を一定としている。
【0004】しかし、重ね合わせ部分の溶接仕上がりの
厚みを、例えば、元の1枚の厚みの105%〜130%
を超えてはならないというように、極めて薄くしなけれ
ばならない場合や、溶接強度を含む継手品質の向上を厳
しく要求される場合等では、溶接始端から溶接終端まで
の重ね合わせ幅を一定とすると、溶接の際にその量
(幅)を保持させるために、強固に被溶接材を固定させ
る機能を持たせねばならないが、かかる機能を持たせる
構成とするよりは、重ね合わせ量を補正する機能を持た
せる方が有利であり、一般的である。例えば、先行板1
と後行板2と材質、板厚、硬度等の諸条件に応じて、溶
接始端での最も適切な重ね合わせ量をL1としたとき、
予め、溶接始端側から溶接終端側へ向けて漸次生じる、
重ね合わされた板の逃げ量を考慮して、溶接終端での重
ね合わせ量をL1よりもその逃げ量分だけ多い重ね合わ
せ量L2と補正しておくのである。このような補正機能
を装置に持たせる方が、強力な固定手段を持たせるより
も、シーム溶接装置の製作上経済的である。
【0005】従来の、この種の補正機能を備えたシーム
溶接装置における作業行程を図17乃至図27に基づい
て説明する。 旧第1工程 先ず、図20において、先行する先行板1の後端と後続
の後行板2の先端とをシーム溶接装置内の切断位置にお
いて、適度な切断間隔を置いて停止させる。 旧第2工程 次に、図21において、先行板1を保持する先行板クラ
ンプ手段の移動部3aと、後行板を保持する後行板クラ
ンプ手段の移動部4aとを所定位置へと移動させて、両
クランプによりそれぞれの先行板1と後行板2とを強固
に保持させる。 旧第3工程 次に、図22において、せん断手段は、先行板の後端を
切断する後端用切断機と後行板の先端を切断する先端用
切断機とをそれぞれ上下方からかみ合うように一体的に
備えたもので、この例では、キャリッジCフレーム5に
装備されたダブルカットシャーがそれである。このダブ
ルカットシャーの断面コ字型の下刃ユット6を上昇させ
ると共に断面コ字型の上刃ユニット7を下降させて、先
行板1の後端と後行板2の先端とを平行に同時にせん断
する。 旧第4工程 次に、図23において、上記せん断手段によるせん断の
完了後、下刃ユニット6を下降させると共に上刃ユニッ
ト7を上昇させて、ダブルカットシャーを原点に復帰さ
せる。 旧第5工程 次に、先行板1の後端と後行板2の先端とを重ね合わせ
るために、この例では、前記後端の下に前記先端を侵入
させて重ね合せるために、先行板1の後端が上位となる
ように先行板クランプ手段の移動部3aを傾動させる。
【0006】旧第6工程 次に、上記旧第1工程から旧第5工程のダブルカットシ
ャーの原点復帰までの作業の間に、重ね合わせのため、
後行板クランプ手段の移動部4aを先行板クランプ手段
の移動部3aの方向に前進させた際に停止させる前進端
ストッパ位置を、予め調整しておく。これを、図19及
び図24乃至図26に於いて説明する。図24、図2
5、図26において、先ず、溶接始端での最も適切な重
ね合わせ量L1とするために、後行板クランプ手段の移
動部4aに取り付けられて、先行板クランプ手段の移動
部3aの方向に移動する溶接始端用調整ストッパ9と、
後行板クランプ手段の固定部4bに取り付けられて、溶
接始端用重ね合わせ量調整駆動装置10によって移動さ
れる溶接始端用調整トッパー11との間が、溶接される
板幅W1に対して、溶接始端用調整ストッパ9と溶接始
端用調整ストッパ11の取付幅位置W2を勘案したL1
1と、切断幅L0とを加えた距離に調整しておく。他
方、溶接終端での最も適切な重ね合わせ量L2するため
に、後行板クランプ手段の移動部4aに取り付けられ
て、先行板クランプ手段の移動部3aの方向に移動され
れる溶接終端用調整ストッパ12と、後行板クランプ手
段の固定部4bに取り付けられて、溶接終端用重ね合わ
せ量調整駆動装置13によって移動される溶接終端用調
整ストッパ14との間が、溶接される板幅W1に対し
て、溶接終端用調整ストッパ12と溶接終端用調整スト
ッパ14の取付幅位置W2を勘案したL21と、切断幅
L0とを加えた距離に調整しておく。
【0007】旧第7工程 このように、溶接始端用調整ストッパ11と溶接終端用
調整ストッパ14との位置を調整した後、後行板クラン
プ手段の固定部4bに取り付けられた後行板クランプ前
進用シリンダ15a、15bによって、後行板クランプ
手段の移動部4aを先行板クランプ手段の移動部3aの
方向に移動させた後、先の第5工程において傾動させた
先行板クランプ手段の移動部3aの傾動を元に戻すと、
図25及び図26に示すように、溶接に必要な重ね合わ
せができる。 旧第8工程 次に、図27において、上部電極加圧装置16の下降加
圧動作によって、前記上部電極加圧装置16に取り付け
られた上部電極ユニット17が下降する。又、上部電極
ユニッド17に回転自在に取り付けられた上部電極輪1
8と下部電極ユニット19に回転自在に取り付けられた
下部電極輪20とが溶接加圧力を加えられて接する。
【0008】旧第9工程 次に、図17、図18、図19において、溶接電源装置
21から上部通電導体22、上部電極ユニット17、上
部電極輪18、下部電極輪20、下部電極ユニット1
9、及び下部通電導体23を経て溶接電源装置21へ
と、溶接電流が通電されながら、キャリッジCフレーム
移動装置24によってキャリッジCフレーム5が移動さ
れる(図18)。このように、キャリッジCフレーム5
を移動させながら、上部電極輪18と下部電極輪20と
を、先行板1と後行板2の重ね合わせ部分に乗り上げさ
せて、板幅方向に溶接して行く。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記工程におい
て、溶接の際に、後行板クランプ手段の可動部4aが先
行板クランプ手段の可動部3aの方向へ移動した際の停
止位置を強固に確保するには、溶接時の溶接加圧力の分
力によって、重ね合わせ量が減少されないように、十分
対抗し得る力が必要となる。図28は、重ね合わせ部分
の溶接による溶融前の状態を示す断面図であり、図30
は溶融された状態の溶接終了直前の状態を示す断面図で
ある。
【0010】溶接される被溶接材としての金属板が、例
えば、板厚tが3mmで抗張力σが60Kgf/mm2
の場合、溶接加圧力Fは3000Kgfで、溶接始端で
の重ね合わせ量δ1は板厚と同じ3mmとなる。これは
実験により一般的に採用されている。図29は、溶融直
前の溶接加圧力とその分力を示した図であり、滑り角θ
1は、溶接重ね合わせ部分の水平部を有するが、溶融に
至る溶接電流が通電されるので、被溶接材には簡単に塑
性変形が起こり、この例の場合では26.6度となる。
又、2θ1を楔角とすると、このときの溶接加圧力によ
る分力P1は2995Kgf(1=F×cosθ1/2
×sinθ1)となる。
【0011】図30において、限りなく溶接終了に近い
状態においては、溶融面角θ2は45度となり、溶接加
圧力による分力P2は1500Kgfとなるが、更に、
図30の図中の斜線で示した面積分の被溶接材を排斥し
ようとする分力が加わる。この分力は、先行板1と後行
板2とが金属ストリップ即ち先行板1や後行板2の流れ
方向に弾性変形がなければ、重ね合わせ量が0となるま
で無限大に近くなるが、現実には、被溶接材の他に溶接
機側にも弾性変形が生じたり、案内ガイドの滑り隙間等
が存在するため、前記の分力Pの1.5〜2倍程度とな
る。この分力に対しては、溶接始端側では主に後行板ク
ランプ前進用シリンダ15aが、溶接終端側では主に後
行板クランプ前進用シリンダ15bが支える構造となっ
ている。
【0012】上記のように、溶接加圧力による大きな分
力に対抗するため、従来では、後行板クランプ前進用シ
リンダ15a、15bとして、例えば、一般的には、
7.0MPa以上の高圧油圧で作動するシリンダを用い
ることによって高出力を得ていた。しかし、このような
高出力を出すために高圧油圧を用いると、耐高圧の配管
が必要となり、配管コストや保守費用が耐低圧のものと
比べると、割高になってしまうという問題がある。又、
油漏れが起こり易くなるという問題もあった。他方、こ
のような問題を回避するため、従来の高圧油圧で作動す
るシリンダに変えて、低圧で、例えば、1.0MPa以
下で作動するシリンダに単純に置き代えようとすると、
所要の高出力を得るためのシリンダの直径を極めて大き
くしなければならず、装置の構成が事実上困難となり、
実際的ではない。
【0013】本発明は、上記問題を解消し、低圧で作動
し、適切な重ね合わせ量を得ることができるシーム溶接
装置とシーム溶接方法の提供とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、先行
板を保持して重ね合わせのため傾動可能に配置された先
行板クランプ手段の可動部と、後行板を保持して先行板
の方向へ移動可能に配置された後行板クランプ手段の可
動部と、前記先行板クランプ手段の可動部に保持された
先行板の後端と前記後行板クランプ手段の可動部に保持
された後行板の先端とを重ね合わせの前に切断するよう
配置されたせん断手段と、せん断された後行板の先端を
先行板の後端に重ね合わせるため前記後行板クランプ手
段の可動部を先行板の方向へ移動させるよう配置された
後行板クランプ移動手段と、前記後端と先端との重ね合
わせ部分を板幅方向に溶接するよう配置された溶接機と
を有するシーム溶接装置において、前記後行板クランプ
移動手段は、伸び切り状態若しくは伸び切り状態近傍に
おいて、後行板の先端を先行板の後端に重ね合わせるリ
ンク機構と、当該リンク機構を作動させるリンク駆動源
とを備えたことを特徴とする。尚、以下、「伸び切り状
態若しくは伸び切り状態近傍」の状態を、単に、「伸び
切り状態」ともいう。
【0015】請求項2の発明は、請求項1に記載のシー
ム溶接装置において、後行板クランプ移動手段は、後行
板の両側縁に沿うよう一対のリンク機構を備えたことを
特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項2に記載のシー
ム溶接装置において、一対のリンク機構は、リンク駆動
源に連結され、前記一対のリンク機構を同時に作用させ
る連結リンクを介して組まれた平行リンク機構であるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の何れかに記載のシーム溶接装置において、先行板クラ
ンプ手段の可動部は、先行板の板幅方向において溶接始
端側と溶接終端側とにそれぞれ配置された傾動支点を有
し、前記溶接始端側又は溶接終端側の何れか一方の傾動
支点が、重ね合わせ量が調整されるよう移動可能に配置
され、重ね合わせ量調整駆動源を備えた重ね合わせ調整
リンク機構によって移動される構成としたことを特徴と
する。
【0018】請求項5の発明は、請求項4に記載のシー
ム溶接装置において、重ね合わせ量調整リンク機構は、
伸び切り状態において重ね合わせ方向と一致するよう配
置され、重ね合わせ調整駆動源が前記重ね合わせ方向に
対して略直角方向に連結されたことを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、請求項3に記載のシー
ム溶接装置において、後行板クランプ移動手段を構成す
る溶接始端側又は溶接終端側の何れか一方のリンク機構
の、後行板クランプ手段の可動部に連結されていない他
方端は、重ね合わせ量が調整されるよう移動可能に軸受
されたことを特徴とする。
【0020】請求項7の発明は、請求項6に記載の記載
のシーム溶接装置において、後行板クランプ移動手段を
構成する溶接始端側又は溶接終端側の何れか一方のリン
ク機構の、後行板クランプ手段の可動部に連結されてい
ない他方端は、当該他方端を軸受する受部と、当該受部
を移動自在に案内する案内部と、当該案内部を移動させ
る重ね合わせ量調整駆動源とにより調整移動されること
を特徴とする。
【0021】請求項8の発明は、請求項6又は請求項7
に記載の記載のシーム溶接装置において、後行板クラン
プ移動手段を構成する溶接始端側又は溶接終端側の何れ
か一方のリンク機構の、後行板クランプ手段の可動部に
連結されていない他方端は、後行板の板幅方向に移動す
ることを特徴とする。
【0022】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項3
の何れかに記載のシーム溶接装置において、せん断手段
は、先行板の後端を切断する後端用切断機と後行板の先
端を切断する先端用切断機とを備え、前記後端用切断機
と先端切断機とは、その切断間隔が、予め、重ね合わせ
の際、溶接終端側の重ね合わせ量が溶接始端側の重ね合
させ量より大きくなるよう配置されたことを特徴とす
る。
【0023】請求項10の発明は、請求項1乃至請求項
3の何れかに記載のシーム溶接装置を用いたシーム溶接
方法において、せん断手段によって、予め、重ね合わせ
の際、溶接終端側の重ね合わせ量が溶接始端側の重ね合
させ量より大きくなるよう切断し、後行板クランプ移動
手段を構成する一対のリンク機構を等距離伸長させるこ
とにより、所望の重ね合わせ量を得ることを特徴とす
る。
【0024】請求項11の発明は、請求項1乃至請求項
3の何れかに記載のシーム溶接装置において、先行板ク
ランプ手段の可動部は、先行板の板幅方向において溶接
始端側と溶接終端側とにそれぞれ配置された傾動支点を
有し、溶接始端側の傾動支点の軸を偏心軸とすると共
に、溶接終端側の傾動支点の軸を溶接始端側の前記偏心
軸より偏心量の大きい偏心軸とし、両偏心軸をそれぞれ
個別に回動させる偏心軸駆動源により、先行板クランプ
手段の可動部が保持する先行板の後行板に対する重ね合
わせ量を調整可能としたことを特徴とする。
【0025】請求項12の発明は、請求項11に記載の
シーム溶接装置において、せん断手段は、先行板の後端
を切断する後端用切断機と後行板の先端を切断する先端
用切断機とを備え、前記後端用切断機と先端切断機と
は、その切断間隔が、予め、重ね合わせの際、溶接終端
側の重ね合わせ量が溶接始端側の重ね合させ量より大き
くなるよう配置されたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.実施の形態1のシ
ーム溶接装置は、先行板1を保持して重ね合わせのため
傾動可能に配置された先行板クランプ手段の可動部(3
a)と、後行板2を保持して先行板1の方向へ移動可能
に配置された後行板クランプ手段の可動部(4a)と、
前記の先行板クランプ手段の可動部(3a)に保持され
た先行板1の後端と後行板クランプ手段の可動部(4
a)に保持された後行板2の先端とを重ね合わせの前に
切断するよう配置されたせん断手段(5、6、7)と、
せん断された後行板2の先端を先行板1の後端に重ね合
わせるため前記の後行板クランプ手段の可動部(4a)
を先行板1の方向へ移動させるよう配置された後行板ク
ランプ移動手段と、前記後端(2)と先端(1)との重
ね合わせ部分を板幅(W1)方向に溶接するよう配置さ
れた溶接機(16、17、18、19、20等)とを備
えた構成である。以下、実施の形態1を図1乃至図4に
基づいて説明する。図1は金属板のプロセスライン用の
シーム溶接装置の正面図、図2はその側面図、図3は図
1の断面B−B視図、図4は図3の断面C−C視図であ
る。尚、図17乃至図30の図中の符号と同一の符号
は、同一の機能・構造であるのでその説明を省略する。
【0027】上記シーム溶接装置の後行板クランプ移動
手段は、一連のリンクが伸び切り状態若しくは伸び切り
状態の近傍において、後行板2の先端を先行板1の後端
に重ね合わせるリンク機構を備えており、このリンク機
構が、リンク駆動源としての小出力シリンダ、例えば、
クレビス型シリンダ33によって作動される。このリン
ク駆動源はリンク機構が伸び切り方向に対して直交する
方向から作用するように連結されている。
【0028】更に、上記後行板クランプ移動手段は、後
行板2の両側縁にそれぞれ沿うように平行に配置された
一対のリンク機構が、連結リンク31を介して、同時に
作用する平行リンク機構とされており、単一のリンク駆
動源の上記クレビス型シリンダ33によって作動される
よう構成されている。
【0029】後行板クランプ手段を構成する後行板クラ
ンプ手段の可動部4a及び後行板クランプ手段の固定部
4bは、可動部4aが後行板2を保持した状態にて、前
記固定部4bに取り付けられた案内ガイド25aと案内
ガイド25bとに案内されて移動可能、即ち、後行板ク
ランプ手段の可動部3aの方向に前進可能に支承されて
いる。
【0030】上記の平行リンク機構を構成する一対のリ
ンク機構は、リンク26a、26b、28a、28b、
及び連結リンク31とで組まれている。即ち、図3に示
すリンク26aは、後行板クランプ手段の可動部4aの
溶接始端側の下側に取り付けられた軸27aに、他方の
リンク26bは、後行板クランプ手段の可動部4aの溶
接終端側の下側に取り付けられた軸27bに、それぞれ
回転自在に連結されている。リンク28aは、その一端
側が、上記リンク26aに対し軸29aを介して回転自
在に連結され、その他端側が、後行板クランプ手段の固
定部4bに取り付けられた軸30aに回転自在に連結さ
れている。他方、リンク28bは、その一端側が、上記
リンク26bに対し軸29bを介して回転自在に連結さ
れており、その他端側が、後行板クランプ手段の固定部
4bに取り付けられた軸30bに回転自在に連結されて
いる。
【0031】連結リンク31は、その両端側の一方端が
上記の軸29a、他方端が軸29bにそれぞれ回動自在
に連結されており、上記のリンク26a及び28aとリ
ンク26b及び28bと共に平行リンク機構を構成して
いる。この平行リンク機構は、連結リンク31を介して
駆動する平行リンク機構駆動手段として、後行板クラン
プ手段の固定部4bに設けられた低圧の、例えば1.0
MPa以下で作動する小出力のクレビス形シリンダ33
(以下、シリンダ33ともいう)によって作動される。こ
のリンク駆動源としてのシリンダ33は、その一方側の
クレビス部が軸32を介して後行板クランプ手段の固定
部4bに回動自在に連結され、他方側のピストンロッド
の先端に取付けられた先端金具34と上記連結リンク3
1とが軸35を介して連結されている。従って、このシ
リンダ33により、後行板クランプ手段の可動部4a
が、平行リンク機構を介して、後行板クランプ手段の可
動部3aの方向に前進駆動される。
【0032】上記の後行板クランプ手段の可動部4aの
前進は、予め決められた被溶接材即ち先行板1と後行板
2の材質等の諸条件に応じて、溶接するに適切な重ね合
せ量とするために、後行板クランプ手段の可動部4aの
溶接始端側の下側に移動側ストッパ36aが、又、後行
板クランプ手段の可動部4aの溶接終端側の下側に移動
側ストッパ36bがそれぞれ設けられている。
【0033】図中の38は案内ガイドであり、後行板プ
ランプの固定部4bに配置された重ね合わせ量調整駆動
装置としてのシリンダ37によって、後行板2の板幅方
向に移動される。この実施の形態1のシーム溶接装置に
おいては、上記の案内ガイド38に取り付けられた溶接
始端用調整ストッパ39aと、後行板クランプ手段の可
動部4aの溶接始端側の下側に取り付けられた移動側ス
トッパ36aとの間を、溶接始端での最も適切な重ね合
せ量L1となるように、切断幅L0を加えた距離に、予
め調整しておく。又、溶接終端での最も適切な重ね合わ
せ量L2にするために、先行板クランプ手段の固定部3
bの溶接始端側に取り付けられたブラケット40と、こ
のブラケット40挿入された軸41に、自動調心軸受4
2aを介して回転自在に嵌合して、先行板クランプ手段
の移動部3aに取り付けられたブラケット43とによ
り、先行板プランプの移動部3aの溶接始端側を支承さ
せている。
【0034】更に、この実施の形態1のシーム溶接装置
においては、上記によって、予め設定された重ね合わせ
量を更に微調整する重ね合わせ量補正手段(以下、補正
手段ともいう)を、先行板クランプ手段の可動部3a側
に設けている。先行板クランプ手段の可動部3aは、従
来技術で説明したように、重ね合わせに際して、後行板
2の前進を許すよう、先行板1の後端を上位に位置させ
るよう傾動させねばならない。このため、この実施の形
態1では、先行板1の板幅方向において溶接始端側と溶
接終端側とにそれぞれ配置された傾動支点を有している
が、このうち、溶接終端側の傾動支点が重ね合わせ量を
微調整可能に移動させるため、重ね合わせ量調整駆動源
55(以下、調整駆動源ともいう)、重ね合わせ調整リ
ンク機構(以下、調整リンク機構ともいう)、調整ストッ
パ手段等によって補正手段が構成されている。以下、こ
れを説明する。
【0035】先ず、調整リンク機構は、伸び切り方向が
重ね合わせ方向と一致するよう配置されており、調整駆
動源55のピストンロッドが前記重ね合わせ方向に対し
て略直角方向から当該調整リンク機構をさどうさせるよ
うに連結されている。図3及び図4において、先行板ク
ランプ手段の移動部3aの溶接終端側の傾動軸支点の軸
受部は、後行板クランプ手段の固定部3bに取り付けら
れたガイドレール44aと、このガイドレール44aに
添って移動可能とされた軸受けユニット44bとからな
るガイドユニットの軸受けユニット44bに取り付けら
れたブケット45と、このブケット45に挿入された軸
46に自動調心軸受42bを介して回転自在に嵌合さ
れ、先行板クランプ手段の移動部3aの溶接終端側に取
り付けられたブラケット47とによって、移動自在に支
承されている。この調整リンク機構は、リンク48a、
48b及びリンク51で構成されており、前記リンク4
8a、48bの一端が、上記のブラケット45に嵌合し
た軸49に回転自在に連結され、それらの他端が、軸5
0を介して、リンク51に回転自在に連結されている。
上記のリンクンク51は、その一端が、軸52により先
行板クランプ手段の固定部3bに取り付けられたブラケ
ット53に回転自在に連結され、その他端が調整駆動源
55のピストンロッドに連結されている。
【0036】次に、調整駆動源について説明する。この
実施の形態1の調整駆動源55は、例えば、1.0MP
a以下の低圧で作動する小出力のクレビス形シリンダ
(以下、シリンダ55ともいう)であり、そのクレビス
部が先行板クランプ手段の固定部3bに取り付けられた
軸54に回転自在に連結されている。他方、シリンダ5
5のピストンロッドの先端に取り付けられた先端金具5
6が、軸57を介して、上記の調製リンク機構の伸び切
り方向に対して直交する方向から作動させるように連結
されている。
【0037】次に、調整ストッパ手段は、ブラケット4
5の端部に取り付けられたストッパ58と、先行板クラ
ンプ手段の固定部3bに取り付けられたガイドユニット
61に案内されて先行板1の板幅方向に移動される重ね
合わせ量補正調整ストッパ61(以下、調整ストッパ6
1ともいう)とで構成されている。この調整ストッパ6
1は、楔型をしており、この楔の前進後退によって、当
該楔の側面とストッパ58との間隔が変化するように構
成されている。従って、この調整ストッパ61の停止位
置を適宜選択することによって、当該ストッパ58との
間隔が調整される。
【0038】さて、溶接するに当たっては、上記のスト
ッパ58と重ね合わせ量補正調整ストッパ61との間
(間隔)を、溶接しようとする先行板1と後行板2の材
質、板厚、硬度等の諸条件に応じて、予め決められた溶
接始端での最も適切な重ね合わせ量をL1とすると、他
方の溶接終端では、溶接による逃げ量が発生するので、
上記の溶接始端側の重ね合わせ量L1より予想される逃
げ量だけ多い重ね合わせ量L2とする必要がある。この
ため、溶接終端では、溶接しようとする板幅W1に対し
て、上記ストッパ58と重ね合わせ量補正調整ストッパ
61の取付幅位置W3とを勘案したL31に調整してお
く。
【0039】この実施の形態1のシーム溶接装置によれ
ば、従来に比べて、小出力の駆動源にて、後行板クラン
プ手段の可動部4aや先行板クランプ手段の可動部3a
を移動駆動させることができると共に、溶接加圧力によ
って生ずる大きな分力に対抗させることができ、重ね合
わせ量を確保し保持することができる。又、予め設定さ
れた重ね合わせ量を、更に微調整できる重ね合せ量補正
手段を備えているので、重ね合わせ量を所望の通り設定
することができ、仕上がり良好の溶接を行うことができ
る。尚、上記実施の形態1では、上記のように重ね合せ
量補正手段が先行板クランプ手段の溶接終端側に配置し
ているが、溶接始端側に設けることもできる。
【0040】実施の形態2.実施の形態2は、上記実施
の形態1の構成において、先行板クランプ手段の可動部
3a側に設けられた重ね合わせ量補正手段(以下、補正
手段ともいう)にかえて、後行板クランプ手段側の平行
リンク機構を構成する一方のリンク機構側(後行板クラ
ンプ手段の固定部4b側)に、重ね合わせ量補正手段を
設けた構成としたものである。この補正手段は、後行板
クランプ移動手段を構成する溶接始端側又は溶接終端側
の何れか一方(この形態2では溶接終端側)のリンク機
構の、後行板クランプ手段の可動部4a側に連結されて
いない他方端を、重ね合わせ量が調整されるよう移動可
能に軸受したものであって、この他方端を軸受する受部
や、当該受部を移動自在に案内する案内部や、当該案内
部を移動させる重ね合わせ量調整駆動源等で構成されて
いる。以下、この実施の形態2を図5乃至図7に基づい
て説明する。図5は金属板のプロセスライン用シーム溶
接装置の正面図、図6はその右側面図、図7は図5の断
面D−D視図である。尚、従来の技術及び上記実施の形
態1における図中の符号と同一の符号は、同一の機能・
構造であるのでその説明を省略する。
【0041】図5乃至図7において、後行板クランプ手
段を構成する後行板クランプ手段の可動部4aは、同じ
く、後行板クランプ手段を構成する後行板クランプ手段
の固定部4bに取り付けられた案内ガイド25a、25
bによって、先行板クランプ手段の可動部3aの方向に
前進可能に支承されている。
【0042】リンク機構を構成するリンク26aは、後
行板クランプ手段の可動部4aの溶接始端側の下側に取
り付けられた軸27aに、他方、リンク26bは、後行
板クランプ手段の可動部4aの溶接終端側の下側に取り
付けられた軸27bにそれぞれ回転自在に取り付けられ
ている。又、リンク28aは、その一端側が、上記のリ
ンク26aに対して、軸29aを介して回転自在に連結
されており、その他端側が、後行板クランプ手段の固定
部4b側に設けられた軸30aにそれぞれ回転自在に取
り付けられている。又、リンク28bは、その一端側
が、上記リンク26bに対して、軸29bを介して回転
自在に連結されており、その他端側は、後述する補正手
段を構成する受部としてのブラケット64に軸30bを
介して回転自在に軸受されている。
【0043】又、連結リンク31は、その両端側が、上
記の軸29aと軸29bとにそれぞれ連結されており、
上記のリンク26a、26b、及びリンク、28a、2
8bと共に平行リンク機械機構を構成している。この連
結リンク31は、後行板クランプ手段の固定部4bに、
軸32を介して、回転自在に取り付けられ駆動源、例え
ば1.0MPa以下の低圧で作動する小出力のクレビス
形シリンダ33(以下、シリンダ33ともいう)のピスト
ンロッドの先端に取り付けられた先端金具34に、軸3
5を介して連結されている。
【0044】次に、補正手段を説明する。補正手段を構
成する受部として軸受するブラケット64は、案内部と
しての案内ガイド62に沿って、後行板2の板幅方向に
向けて移動可能に設けられた軸受ユニット63に取り付
けられている。このブラケット64は、後行板クランプ
手段を構成する後行板クランプ手段の固定部4bに配置
された小出力の調整駆動源、例えば、1.0MPa以下
の低圧で作動する空圧シリンダ65(以下、シリンダ6
5ともいう)のピストンロッドに締結されており、上記
の軸受ユニット63と共に後行板2の板幅方向に調整移
動操作される。
【0045】この実施の形態2において、最も適切な重
ね合わせ量を溶接始端でL1、溶接終端でL2とするた
めのストッパ手段、即ち、後行板クランプ手段の可動部
4aの先行板クランプ手段の可動部3a側への前進移動
を停止させるための、それぞれのストッパの構造や方式
は、図17乃至図19で説明した従来の方式と同様であ
る。又、このストッパ手段は実施の形態1と同様であっ
てもよい。
【0046】重ね合わせ量の設定に際しては、後行板ク
ランプ手段の移動部4aに取り付けられて、先行板クラ
ンプ手段の移動部3a方向に移動する溶接始端用ストッ
パ9と、後行板クランプ手段の固定部4bに取り付けら
れて溶接始端用重ね合わせ量調整駆動装置10によって
移動される溶接始端用調整ストッパ11との間を、溶接
始端で最も適切な重ね合せ量L1とする。このために
は、溶接しようとする板幅W1に対して、溶接始端用ス
トッパ9と溶接始端用調整ストッパ11の取付幅位置W
2を勘案したL11と切断幅L0を加えた距離に調整し
ておく。
【0047】又、溶接終端での最も適切な重ね合わせ量
L2にするためには、後行板クランプ手段の移動部4a
に取り付けられて先行板クランプ手段の可動部3aの方
向に移動する溶接終端用ストッパ12と、後行板クラン
プ手段の固定部4bに取り付けられて溶接終端用重ね合
わせ量調整駆動装置13により移動する溶接終端調整ス
トッパ14との間を、溶接しようとする板幅W1に対し
て、溶接終端用ストッパ12と溶接開終用調整ストッパ
14の取付幅位置W2を勘案したL21と切断幅L0を
加えた距離に調整しておく。
【0048】このように、溶接始端用調整ストッパ11
と溶接開終用調整ストッ14との位置を調整した後、後
行板クランプ手段の固定部4bに配置されたリンク駆動
源としてのシリンダ33を、平行リンク機構(リンク2
6a、28a、リンク26b、28b及び連結リンク3
1)の伸び切り死点近傍側に作動させて、重ね合わせ位
置を確保する。更に、こうして設定された重ね合わせ量
を微調整する際に、上記の補正手段によって平行リンク
機構の軸30bをシリンダ65でリンク26b,28b
を更に伸び切り死点側となるように移動させることで、
その重ね合わせ量を補正する。
【0049】この実施の形態2によれば、上記実施の形
態1と同様に、大きな溶接加圧力による分力が、溶接の
重ね合わせを減少させるように加わったとしても、調整
駆動源65側には小さな力しか及ばず、小出力のリンク
駆動源としてのシリンダ33や重ね合わせ量調整駆動源
としてのシリンダ65とによって、溶接時における重ね
合わせ量及び重ね合わせ補正量を確保し、保持させるこ
とができる。
【0050】実施の形態3.実施の形態3は、上記実施
の形態1の構成において、先行板クランプ手段の可動部
3a側に設けられた重ね合わせ量補正手段を全く除去
し、せん断手段に工夫を加えることによって、予め設定
された重ね合わせ量を補正する補正手段を必要としない
構成としたものである。即ち、せん断手段によって、予
め、重ね合わせの際、溶接終端側の重ね合わせ量が溶接
始端側の重ね合させ量より大きくなるよう切断し、後行
板クランプ移動手段を構成する一対のリンク機構をその
伸び切り方向に等距離伸長させることにより、所望の重
ね合わせ量を得るよう構成したものである。
【0051】このせん断手段は、先行板の後端を切断す
る後端用切断機と後行板の先端を切断する先端用切断機
とを備え、前記後端用切断機と先端切断機との切断間隔
を、予め、重ね合わせの際、溶接終端側の重ね合わせ量
が溶接始端側の重ね合させ量より大きくなるよう配置し
た構成としたもので,先行板クランプ手段の可動部3a
に保持された先行板1の後端と後行板クランプ手段の可
動部4aに保持された後行板2の先端とを重ね合わせの
前に切断する手段である。以下、実施の形態3を図8、
図9に基づいて説明する。図8は金属板のプロセスライ
ン用シーム溶接装置の正面図、図9は図8面E−E視図
である。尚、従来の技術及び上記実施の形態1乃至2に
おける図中の符号と同一の符号は、同一の機能・構造で
あるのでその説明を省略する。
【0052】図8、図9に於いて、図示のせん断手段
は、上刃ユニット7と下刃ユニット6を主要構成要素と
し、下刃ユニット6は先行板用下刃6aと後行板用下刃
6bとを備えた断面コ字型をした一体型の刃であり、下
刃ユニット7も同様に、先行板用上刃7aと後行板用上
刃7bとを備えた断面コ字型をした一体型の刃であっ
て、両ユニットは上下方向からコ字型が向い合う形に配
置されている。上記の先行板用下刃6aと先行板用上刃
7aとの組合わせによって後端用切断機が構成され、先
行板1の後端を金属ストリップの流方向に対して直角に
せん断する。他方、後行板用下刃6bと後行板用上刃7
bとの組合わせによって先端用切断機が構成され、後行
板2の先端を同様にせん断する。
【0053】この実施の形態3では、上記のように、後
行板1の先端と先行板2の後端とを、同時にせん断する
後端用切断機と先端用切断機との2枚の刃を備えて、板
幅方向に延在する断面コ字型部材において、2枚の刃の
切断間隔を、被溶接材の材質等の諸条件に応じて算出さ
れた重ね合わせ量(幅)となるように予め切断間隔が設
定された刃ユニット、即ちこの形態3でいう断面コ字型
の下刃ユニット6と上刃ユニッ7とを予め用意しておく
のである。
【0054】この場合、溶接しようとする被溶接材とし
ての金属ストリップ、即ち先行板1及び後行板2の板幅
W1において、後端用切断機としての先行板用下刃6a
と先行板用上刃7aとで先行板1の後端をせん断する位
置から、穿孔用切断機としての後行板用下刃6bと後行
板用上刃7bとで、後行板の先端をせん断するまでの切
断間隔は、溶接始端側ではL3とし、溶接終端側では溶
接による逃げ量分だけL3より少ない、L4とする。以
上のようにせん断手段を構成しておくのである。
【0055】尚、図において、先行板1を保持する先行
板クランプ手段の可動部3aの構成は、図17、図1
8、及び図19の装置部分と同様である。又、後行板2
を保持して、溶接の重ね合せ量を得るため、先行板1の
後端方向へ移動する後行板クランプ手段の可動部4a
は、図1、図2、及び図3に示す実施の形態1の装置部
分と同様である。
【0056】従って、上記実施の形態3によれば、せん
断手段によってせん断された後行板2(の先端)を、溶
接始端側及び溶接終端側共に、先行板1の後端側方向に
向けて、同一距離を移動させるだけで、溶接始端側では
溶接に最も適した重ね合わせ量となり、溶接終端側では
溶接時の逃げ量が勘案されたて溶接始端側よりも多い最
適な重ね合わせ量となる。このようにすれば、予め設定
された重ね合せ量を更に調整するための特別な補正手段
を装備する必要が無く、せん断手段におけるせん断間隔
を予め設定しておくだけで、所望の重ね合せ補正量を得
るごとができる。
【0057】実施の形態4.実施の形態4は、上記実施
の形態1の構成において、先行板クランプ手段の可動部
3a側に設けられた重ね合わせ量補正手段(以下、補正
手段ともいう)に代えて、別の、重ね合わせ量補正手段
を構成したものである。この重ね合わせ量補正手段は、
先行板クランプ手段の可動部4a側に設けられており、
詳しくは、当該先行板クランプ手段の可動部3aの傾動
支点、即ち、先行板の板幅方向において溶接始端側に配
置された傾動支点の軸を偏心軸とすると共に、溶接終端
側の傾動支点の軸を溶接始端側の上記偏心軸より偏心量
の大きい偏心軸とし、両偏心軸をそれぞれ個別に回動さ
せる偏心軸駆動源を配置して、先行板クランプ手段の可
動部3aが保持する先行板1の、後行板2に対する重ね
合わせ量を調整可能に構成したものである。
【0058】以下、この実施の形態4を図10乃至図1
6に基づいて説明する。図10は金属板のプロセスライ
ン用シーム溶接装置の一実施例を示す正面図、図11は
図10の断面F−F拡大図で、図12は図11の断面G
−G図、13図は図11の図中の1部品を移動させた
図、図14は重ね合せ補正ケース1を示す図、図15は
重ね合せ補正ケース2を示す図、図16は重ね合せ補正
ケース3を示す図である。尚、従来の技術及び上記実施
の形態1乃至3における図中の符号と同一の符号は、同
一の機能・構造であるのでその説明を省略する。
【0059】図10乃至図13において、先行板クラン
プ手段の可動部3aは、その溶接始端側の傾動支点に於
いて、後行板クランプ手段の固定部3bに調整駆動源と
して、例えば、180°揺動運動する揺動モータ66a
を配置し、この揺動モータ66aの出力軸部に嵌め込ん
だキー68aと、偏心量δ4の偏心軸71の軸部に嵌め
込んだキー69aと、カップリング67aとを介して、
揺動モータ66aの回転力を偏心軸71に伝えるよう構
成している。この偏心軸71は、先行板クランプ手段の
固定部3bに取り付けたブラケット70aに回転自在に
支承されている。偏心軸71の偏心部には自動調心軸受
74aが嵌め込まれており、この自動調心軸受74aは
先行板クランプ手段の可動部3aに取り付けられたブラ
ケット73aに嵌め込まれている。
【0060】他方、先行板クランプ手段の可動部3aの
溶接終端側の傾動支点に於いても、上記と同様に構成さ
れている。即ち、66bは先行板クランプ手段の固定部
3bに取り付けられた180°揺動運動する揺動モー
タ、68bは揺動モータ66bの出力軸部に嵌め込まれ
たキー、69bは偏心量δ5の偏心軸72の軸部に嵌め
込まれたキー、67bはカップリングであり、この揺動
モータ66bの回転力は偏心軸72に伝えられる。偏心
軸72は先行板クランブの固定部3bに取り付けられた
ブラケット70bに回転自在に支承されている。又、偏
心軸72の偏心部には自動調心軸受74bが嵌め込まれ
ており、この自動調心軸受74bは先行板クランプ手段
の可動部3aに取り付けられたブラケット73bに嵌め
込まれている。更に、上記の偏心軸71の偏心部と偏心
軸72の偏心部とは、何れも、溶接時の大きな分力等が
揺動モータ66a、66b側に及ばないように、例え
ば、180°作動原点、180°作動点が共に死点とな
るように構成されている。
【0061】さて、図11に示すように、偏心軸71偏
と偏心軸72とのそれぞれの偏心位置を図示の重ね代補
正基準線の右側死点端でセットした後、図20乃至図2
2に示す如く、先行板1の後端と後行板2の先端とを間
隔L0にて、せん断する。次に、せん断後、図23乃至
図24にて説明した従来技術における重ね合せの作業工
程の間に、図14に示すように、偏心軸72の偏心位置
を重ね合わせ量補正基準線の左側へ180°揺動モータ
66bにより回転させる。この回転により、被溶接材の
板厚等の諸条件に応じた適切な重ね合わせ量の補正ケー
ス1として、溶接終端側での重ね合わせ量L6を溶接始
端側での最も適切な重ね合わせ量L5より多くすること
ができる。即ち、偏心軸72の取り付け位置と溶接終端
位置の相違を勘案した溶接終端側での重ね合わせ量L6
に対して、溶接始端側から溶接終端へと漸次、溶接によ
る逃げ量を補正することできる。
【0062】次に、被溶接材の板厚等の諸条件に応じた
適切な重ね合わせ量の補正ケース2を説明する。図11
に示すように、偏心軸71と偏心軸72の偏心位置を重
ね代補正基準線の右側死点端でセットした後、図20乃
至図22に示したように、先行板1の後端と後行板2の
先端とを間隔L0にて、せん断する。せん断後、図23
乃至図24にて説明した従来技術における重ね合せの工
程の間に、図15に示すように、偏心軸71と偏心軸7
2の偏心位置を重ね合わせ量補正基準線の左側へ180
°揺動モータ66a、揺動モータ66bのそれぞれによ
り回転させる。
【0063】この回転により、溶接終端側での重ね合わ
せ量を、溶接始端側での最も適切な重ね合わせ量L7よ
り多くすることができる。即ち、偏心軸72の取り付け
位置と溶接終端位置の相違を勘案した溶接終端側の重ね
合わせ量L8に対して、溶接始端側から溶接終端側へ
と、漸次、溶接による逃げ量を補正することができる。
尚、このケース2の場合における補正量=L8−L7
は、ケース1の場合の補正量=L6−L5より少なくな
る。
【0064】被溶接材の板厚等の諸条件による重ね合わ
せ量補正のケース3を説明する。図13で示すように、
偏心軸72の偏心位置を重ね代補正基準線の右側死点端
で、他方偏心軸71の偏心位置を重ね代補正基準線の左
側死点端でセットした後、図20乃至図22に示すよう
に、先行板1の後端と後行板2の先端とを間隔L0に
て、せん断する。次に、せん断後、図23乃至図24で
説明した従来技術の重ね合わせの工程の間に、図16に
示すように、偏心軸71の偏心位置を重ね補正基準線の
右側へ180°揺動モータ66aにより回転させる。こ
の回転により、溶接終端側での重ね合せ補正量は、溶接
始端側よりも偏心軸71の偏心量δ4を、溶接始端側の
傾動支点と溶接終端側の傾動支点との距離と被溶接材の
板幅寸法差を比例配分した量だけ多く補正することがで
きる。このように回転操作すれば、図16のに示した溶
接終端での重ね合わせ量L9と溶接始端での重ね合わせ
量L8との差、即ち、補正量=L9−L8はケース1、
ケース2とも異なった補正量を得ることができる。
【0065】一般に、このような重ね合せの補正量は、
最大でも数ミリメートル程度であるので、図10乃至図
16で説明した例における先行板クランプ手段の可動部
3aの傾動支点における揺動モータ66a及び揺動モー
タ66bに必要なトルクは、重ね合せ補正量に見合っ
て、偏心軸71、偏心軸72の偏心量も極めて小さいの
で、小出力の調整駆動源、例えば、低圧の圧縮空気を用
いた形式の小出力であってもよい。
【0066】実施の形態5.実施の形態5は、上記実施
の形態3のシーム溶接装置で説明したせん断手段と上記
実施の形態4のシーム溶接装置の重ね合せ量補正手段と
を組み合わせた構成としたものである(非図示)。この実
施の形態5のシーム溶接装置によれば、上記実施の形態
3におけるせん断手段による重ね合せ補正(1種類)に
加えて、上記実施の形態4におけるケース1乃至3で説
明した3種類の重ね合せ補正の、計4種類の補正を行う
ことができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の各発明によれ
ば、何れも、溶接圧力による大きな分力に対して、従来
のような大出力或いは高圧の駆動源、例えば、高圧油圧
シリンダ等を用いる必要が無く、小出力或いは低圧の駆
動源を用いて、重ね合わせ量を確保し、保持させること
のできるシーム溶接装置を提供できる。又、従来のよう
に、高圧油圧で作動するシリンダを用いる必要が無いの
で、機材や配管コスト、及び保守費用を耐低圧で済ます
ことができ、安価なシーム溶接装置を提供できる。
【0068】請求項4乃至請求項12の各発明によれ
ば、何れも、溶接圧力による大きな分力に対して、従来
のような大出力或いは高圧の駆動源、例えば、高圧油圧
シリンダ等を用いる必要が無く、小出力或いは低圧の駆
動源を用いて、重ね合わせ量及び適切な重ね合わせ補正
量を確保し、保持させることのできるので、仕上がり良
好な高性能のシーム溶接装置を提供できる。又、従来の
ように、高圧油圧で作動するシリンダを用いる必要が無
いので、機材や配管コスト、及び保守費用が耐低圧で済
ますことができ、安価なシーム溶接装置を提供できる。
【0069】請求項9、請求項10の各発明によれば、
予め、せん断手段に、所望の重ね合わせ補正量が勘案さ
れて形成された切断間隔の刃を設けておくことにより、
重ね合わせ補正手段を必要としないシーム溶接装置を提
供できる。
【0070】請求項11の発明によれば、シーム溶接装
置に通板される板厚や材質等の諸条件によっては、板厚
の種類が少なく重ね合わせ量の補正の種類が少なけれ
ば、高価な重ね合わせ量補正の無段位置制御システムを
使用することなく、安価なシーム溶接装置を提供するこ
とができる。
【0071】請求項12の発明によれば、請求項11の
発明によるシーム溶接装置よりも重ね合わせ補正が1種
類多いい、4種類の段階制御によって重ね合わせ量を段
階的に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のシーム溶接装置の正面図であ
る。
【図2】 実施の形態1のシーム溶接装置の側面図であ
る。
【図3】 図1の断面B−B視図である。
【図4】 図3の断面C−C視図である。
【図5】 実施の形態2のシーム溶接装置の正面図であ
る。
【図6】 実施の形態2のシーム溶接装置の側面図であ
る。
【図7】 図5の断面D−D視図である。
【図8】 実施の形態3のシーム溶接装置の正面図であ
る。
【図9】 図8の断面E−E視図である。
【図10】 実施の形態4のシーム溶接装置の正面図で
ある。
【図11】 図10の断面F−F拡大図である。
【図12】 図11の断面G−G拡大図である。
【図13】 図11中の1部品を移動させた図である。
【図14】 重ね合せ補正ケース1を示す図である。
【図15】 重ね合せ補正ケース2を示す図である。
【図16】 重ね合せ補正ケース3を示す図である。
【図17】 従来のシーム溶接装置の正面図である。
【図18】 従来のシーム溶接装置の側面図である。
【図19】 図18の断面A−A視図である。
【図20】 従来の装置の第1工程を示す図である。
【図21】 従来の装置の第2工程を示す図である。
【図22】 従来の装置の第3工程を示す図である。
【図23】 従来の装置の第4工程を示す図である。
【図24】 従来の装置の平面図である。
【図25】 重ね合せ状態を示す側面図である。
【図26】 重ね合せ部分を示す拡大斜視図である。
【図27】 キャリッジCフレームを示す斜視図であ
る。
【図28】 溶接重ね合せ部の溶融前を示す図である。
【図29】 溶融直前の溶接加圧力とその分力を説明す
る図である。
【図30】 溶融して溶接終了直前を示す図28の一部
拡大図である。
【符号の説明】
1 先行板、2 後行板、3a 先行板クランプ手段の
可動部、3b 先行板クランプ手段の固定部、4a 後
行板クランプ手段の可動部、4b 後行板クランプ手段
の固定部、5 キャリッジCフレーム、6 下刃ユニッ
ト(せん断手段)、6a 先行板用下刃(後端用切断
機)、6b 後行板用下刃(先端用切断機)、7 上刃
ユニツト(せん断手段)、7a 先行板用上刃(後端用
切断機)、7b 後行板用上刃(先端用切断機)、8a
溶接始端側傾動用シリンダ、8b溶接始端側傾動用シ
リンダ、9 溶接始端用ストッパ、10 溶接始端用重
ね合わせ量調整駆動装置、11 溶接始端用調整ストッ
パ、12 溶接終端用ストッパ、13 溶接終端用重ね
合わせ量調整駆動装置、14 溶接終端用調整ストッ
パ、15a 後行板クランプ前進用シリンダ、15b
後行板クランプ前進用シリンダ、16 上部電極加圧装
置、17 上部電極ユニット、18 上部電極輪、19
下部電極ユニット、20 下部電極輪、21 溶接電
源装置、22上部通導体、23 下部通導体、24 キ
ャリッジCフレーム移動装置、25a案内ガイド、25
b 案内ガイド、26a、26b リンク、27a、2
7b軸、28a、28b リンク、29a、29b、3
0a、30b 軸、31連結リンク、32 軸、33
クレビス形シリンダ(リンク駆動源)、34 先端金
具、35 軸、36a、36b 移動側ストッパ、37
重ね合わせ量調整駆動装置、38 案内ガイド、39
a 溶接始端用調整ストッパ、39b 溶接終端用調整
ストッパ、40 ブラケット、41 軸、42a、42
b 自動調心軸受、43 ブラケット、44a ガイド
レール、44b 軸受ユニット、45ブラケット、46
軸、47 ブラケット、48a、48b リンク、4
9、50 軸、51 リンク、52 軸、53 ブラケ
ット、54 軸、55 クレビス形シリンダ、56 先
端金具、57 軸、58 ストッパ、59 重ね合わせ
量補正駆動装置、60 案内ガイドユニット、61 重
ね合わせ量補正調整ストッパ、62 案内ガイド、63
軸受ユニット、64 ブラケット、65 シリンダ、
66a、66b 揺動モータ、67a,67b カップ
リング、68a,68b,69a,69b キー、70
a、70b ブラッケト、71、71a、71b、72
偏心軸、73a、73b ブラッケト、74a、74
b 自動調心軸受。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行板を保持して重ね合わせのため傾動
    可能に配置された先行板クランプ手段の可動部と、後行
    板を保持して先行板の方向へ移動可能に配置された後行
    板クランプ手段の可動部と、前記先行板クランプ手段の
    可動部に保持された先行板の後端と前記後行板クランプ
    手段の可動部に保持された後行板の先端とを重ね合わせ
    の前に切断するよう配置されたせん断手段と、せん断さ
    れた後行板の先端を先行板の後端に重ね合わせるため前
    記後行板クランプ手段の可動部を先行板の方向へ移動さ
    せるよう配置された後行板クランプ移動手段と、前記後
    端と先端との重ね合わせ部分を板幅方向に溶接するよう
    配置された溶接機とを有するシーム溶接装置において、 前記後行板クランプ移動手段は、伸び切り状態におい
    て、後行板の先端を先行板の後端に重ね合わせるリンク
    機構と、当該リンク機構を作動させるリンク駆動源とを
    備えたことを特徴とするシーム溶接装置。
  2. 【請求項2】 後行板クランプ移動手段は、後行板の両
    側縁に沿うよう一対のリンク機構を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のシーム溶接装置。
  3. 【請求項3】 一対のリンク機構は、リンク駆動源に連
    結され、前記一対のリンク機構を同時に作用させる連結
    リンクを介して組まれた平行リンク機構であることを特
    徴とする請求項2に記載のシーム溶接装置。
  4. 【請求項4】 先行板クランプ手段の可動部は、先行板
    の板幅方向において溶接始端側と溶接終端側とにそれぞ
    れ配置された傾動支点を有し、前記溶接始端側又は溶接
    終端側の何れか一方の傾動支点が、重ね合わせ量が調整
    されるよう移動可能に配置され、重ね合わせ量調整駆動
    源を備えた重ね合わせ調整リンク機構によって移動され
    る構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れかに記載のシーム溶接装置。
  5. 【請求項5】 重ね合わせ量調整リンク機構は、伸び切
    り状態において重ね合わせ方向と一致するよう配置さ
    れ、重ね合わせ調整駆動源が前記重ね合わせ方向に対し
    て略直角方向に連結されたことを特徴とする請求項4に
    記載のシーム溶接装置。
  6. 【請求項6】 後行板クランプ移動手段を構成する溶接
    始端側又は溶接終端側の何れか一方のリンク機構の、後
    行板クランプ手段の可動部に連結されていない他方端
    は、重ね合わせ量が調整されるよう移動可能に軸受され
    たことを特徴とする請求項3に記載のシーム溶接装置。
  7. 【請求項7】 後行板クランプ移動手段を構成する溶接
    始端側又は溶接終端側の何れか一方のリンク機構の、後
    行板クランプ手段の可動部に連結されていない他方端
    は、当該他方端を軸受する受部と、当該受部を移動自在
    に案内する案内部と、当該案内部を移動させる重ね合わ
    せ量調整駆動源とにより調整移動されることを特徴とす
    る請求項6に記載の記載のシーム溶接装置。
  8. 【請求項8】 後行板クランプ移動手段を構成する溶接
    始端側又は溶接終端側の何れか一方のリンク機構の、後
    行板クランプ手段の可動部に連結されていない他方端
    は、後行板の板幅方向に移動することを特徴とする請求
    項6又は請求項7に記載の記載のシーム溶接装置。
  9. 【請求項9】 せん断手段は、先行板の後端を切断する
    後端用切断機と後行板の先端を切断する先端用切断機と
    を備え、前記後端用切断機と先端切断機とは、その切断
    間隔が、予め、重ね合わせの際、溶接終端側の重ね合わ
    せ量が溶接始端側の重ね合させ量より大きくなるよう配
    置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
    かに記載のシーム溶接装置。
  10. 【請求項10】 せん断手段によって、予め、重ね合わ
    せの際、溶接終端側の重ね合わせ量が溶接始端側の重ね
    合させ量より大きくなるよう切断し、後行板クランプ移
    動手段を構成する一対のリンク機構を等距離伸長させる
    ことにより、所望の重ね合わせ量を得ることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3の何れかに記載のシーム溶接装
    置を用いたシーム溶接方法。
  11. 【請求項11】 先行板クランプ手段の可動部は、先行
    板の板幅方向において溶接始端側と溶接終端側とにそれ
    ぞれ配置された傾動支点を有し、溶接始端側の傾動支点
    の軸を偏心軸とすると共に、溶接終端側の傾動支点の軸
    を溶接始端側の前記偏心軸より偏心量の大きい偏心軸と
    し、両偏心軸をそれぞれ個別に回動させる偏心軸駆動源
    により、先行板クランプ手段の可動部が保持する先行板
    の後行板に対する重ね合わせ量を調整可能としたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のシー
    ム溶接装置。
  12. 【請求項12】 せん断手段は、先行板の後端を切断す
    る後端用切断機と後行板の先端を切断する先端用切断機
    とを備え、前記後端用切断機と先端切断機とは、その切
    断間隔が、予め、重ね合わせの際、溶接終端側の重ね合
    わせ量が溶接始端側の重ね合させ量より大きくなるよう
    配置されたことを特徴とする請求項11に記載のシーム
    溶接装置。
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