JP2002029903A - 溶出制御された農薬粒剤およびその製造方法 - Google Patents

溶出制御された農薬粒剤およびその製造方法

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JP2002029903A
JP2002029903A JP2000219104A JP2000219104A JP2002029903A JP 2002029903 A JP2002029903 A JP 2002029903A JP 2000219104 A JP2000219104 A JP 2000219104A JP 2000219104 A JP2000219104 A JP 2000219104A JP 2002029903 A JP2002029903 A JP 2002029903A
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Masaki Akiyama
正樹 秋山
Yoshihiko Nabeya
佳彦 鍋谷
Shinji Yonemura
伸二 米村
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】農薬活性成分の溶出を制御した農薬粒剤を提供
する。 【解決手段】農薬活性成分を含有した粒子の表面を、合
成樹脂および水溶性高分子で被覆してなることを特徴と
する、農薬活性成分の溶出が制御された農薬粒剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、農薬活性成分の溶
出を制御した農薬粒剤に関する。
【0002】
【従来の技術】農薬粒剤を土壌処理した場合には、土壌
中の水分や雨などの影響により、粒子が崩壊して農薬活
性成分が徐々に放出され、所期の活性を示すようにな
る。しかしながら、農薬活性成分の放出速度が速すぎる
と植物に影響を与えたり、残効性がなくなるなどの問題
が生じる。また、農薬活性成分の放出があまり遅くなる
と効き目がなくなってしまうなどの問題があった。この
ようなことから、従来より、農薬活性成分の薬効の持続
性の維持または薬害の軽減などを目的として農薬活性成
分の溶出を制御する方法が種々検討されてきた。例え
ば、農薬活性成分を含有した粒子の表面を被覆すること
により、溶出制御した粒剤として、(1)水溶性又は蒸
散性農薬成分を含む農薬粒子を熱可塑性被膜で被覆した
粒状徐放性農薬(特公昭64−5002号公報)、
(2)農薬活性成分及び担体を含有する粒状組成物にイ
ソシアネート化合物及び流動パラフィンよりなる被膜層
を設けた徐放性粒剤(特公昭64−4483号公報)、
(3)農薬含有粒状物100重量部に対し、0.5〜1
5重量部の熱硬化性樹脂で被覆された粒状農薬組成物
(特開平10−167904号公報)、(4)農薬有効
成分、水溶性高分子および固体担体を含有する内核と被
覆層より構成される粒子において、該内核の吸油率が2
0以下であり、内核の吸油率に対する被覆率の割合が
0.1〜10であることを特徴とする粒状農薬組成物
(特開2000−128705号公報)、(5)難水溶
性農薬活性成分と水膨潤性物質とからなる農薬粒剤の表
面が合成樹脂で被覆されており、その被覆内または表面
に界面活性剤が配合されていることを特徴とする被覆農
薬粒剤(特開平9−268103号公報、特開平9−7
7608号公報、特開平10−67604号公報)、
(6)難水溶性の農薬活性成分を含む農薬粒剤が、熱硬
化性樹脂被膜とろう状物質からなる被膜の二層以上で被
覆された農薬粒剤(特開平11−5704号公報)、
(7)農薬成分を含む粒状担体の表面に、高吸水膨潤性
物質からなる第一被膜層が形成され、該第一被膜層の表
面に、オレフィン重合体または縮合系重合体からなる第
二被膜層が形成されてなる重層被覆粒状農薬(特開平6
−9303号公報、特開平6−80514号公報)、
(8)水溶性農薬成分、水膨潤性物質からなる農薬粒剤
を、生分解性高分子とオレフィンの重合体により被覆し
た時限崩壊型農薬粒剤(特開平9−315904号公
報)、(9)農薬活性成分を含む農薬粒子の表面を、水
不溶又は水難溶性粉体と熱可塑性樹脂により被覆した時
限放出制御型被覆粒剤(特開平10−212205号公
報)などが挙げられる。
【0003】また、粒状担体の表面に、造膜性物質と農
薬活性成分の混合物などからなる被膜を形成することに
より溶出制御した粒剤としては、例えば、(10)吸水
性物質からなる粒の表面に、低温造膜性の疎水性高分子
と農薬活性成分とからなる被膜を形成させてなる農薬製
剤組成物(特開平11−5703号公報)、(11)被
膜中に農薬活性成分を分散させたポリウレタンと水溶性
高分子化合物との複合被膜が、粒状担体を被覆している
ことを特徴とする被覆型農園芸用粒剤(特公平8−18
925号公報)、(12)水膨潤性物質あるいは、鉱物
質を主成分とする粒状担体の表面を、農薬活性成分と熱
可塑性樹脂からなる組成物で被覆した被覆農薬粒剤を用
い、この被覆粒剤の表面を、更に、樹脂で被覆すること
を特徴とした時限放出型被覆農薬粒剤(特開平9−14
3005号公報、特開平9−216802号公報)、
(13)農薬活性成分とベントナイトを必須成分として
混合粉砕した原末を、糖類、ポリビニルアルコール、酢
酸ビニル樹脂、アクリル系樹脂などから選ばれたものと
水との混合物を用い、非崩壊性担体に被覆した粒剤(特
開平5−906号公報)などが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の溶出制御技術が施された農薬粒剤においても、溶出
性、薬効、薬害などの観点からみて、まだ満足できるも
のではない。例えば前述の(1)〜(4)、(10)、
(11)、(13)の方法では、目的とした薬効を持続
させるためには多量の樹脂を必要としたり、その反面農
薬活性成分の放出に時間がかかり、生物効果が悪くな
る。また、(5)〜(9)、(12)の方法では、ある
一定時間が過ぎてから薬剤が放出されるため、薬害は回
避できるが、放出されはじめると速やかに薬剤が放出さ
れてしまい、薬効の持続性が少ない。したがって、溶出
制御された農薬粒剤に関して更なる製剤の改良技術の開
発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、農薬活
性成分を含有した固体粒子の表面を、合成樹脂および水
溶性高分子で被覆した粒剤が好ましいとの知見を得た。
さらに研究の結果、合成樹脂としてポリウレタン樹脂、
アクリル酸エステル樹脂、スチレン・アクリル酸エステ
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂の
1種又は2種以上を併用して、これと水溶性高分子とと
もに被覆することにより、生物効果の低下をきたすこと
がないレベルに溶出量がほどよく制御され、従来よりも
長期に亘って溶出制御効果が発揮される。その結果、こ
の溶出制御された粒剤を施用すると、薬効の持続性が長
くなり、かつ薬害の軽減効果がもたらされることを見出
し、本発明を完成させた。
【0006】したがって、本発明は、農薬活性成分を含
有した粒子の表面を、合成樹脂、特に、ポリウレタン樹
脂、アクリル酸エステル樹脂、スチレン・アクリル酸エ
ステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹
脂の1種又は2種以上と水溶性高分子で同時に被覆して
なることを特徴とする農薬粒剤に関する。そして、この
ような農薬活性成分の溶出が制御された農薬粒剤の製造
方法に関するものである。
【0007】本発明では、後述するような方法で、農薬
活性成分を含有した粒子を調製し、この表面を、合成樹
脂および水溶性高分子で被覆すればよいが、その方法と
しては、次のいずれの方法によってもよい。すなわち、
(1)合成樹脂と、水に溶解した水溶性高分子を混合し
て添加する方法、(2)合成樹脂を粒子の表面に添加し
た後、水に溶解した水溶性高分子を添加する方法、
(3)水に溶解した水溶性高分子を粒子の表面に添加し
た後に合成樹脂を添加する方法。ただし、溶出の持続性
を長期的なものにするためには、合成樹脂または水溶性
高分子が粒子の表面で混じり合うことが重要である。
【0008】本発明で使用できる農薬活性成分は、殺虫
剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調整剤など一般に農薬と
して使用されるものであればよく、また、これらの1種
または2種以上とを併用してもかまわない。
【0009】このような農薬活性成分としては、例え
ば、殺虫剤としては、有機リン系、カーバメート系、ピ
レスロイド系、クロロニコチル系、フェニルピラゾール
系、ネライストキシン系、ベンゾイルフェニル尿素系、
天然殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤などの化合物が挙げら
れる。
【0010】殺菌剤としては、例えば、無機銅剤、有機
銅剤、無機硫黄剤、有機硫黄剤、有機リン系、ベンゾイ
ミダゾール系、ジカルボキシイミド系、酸アミド系、ト
リアゾール系、イミダゾール系、メトキシアクリレート
系、ストロビルリン系、アニリノピリミジン系、ジチオ
ラン系、キノキサリン系、アミノピリミジン系、フェニ
ルピロール系、トリアジン系、シアノアセトアミド系、
グアニジン系、抗生物質、天然物殺菌剤などの化合物が
挙げられる。
【0011】除草剤としては、例えば、フェノキシ酸
系、カーバメート系、酸アミド系、アセトアニリド系、
尿素系、スルホニル尿素系、ピリミジルオキシ安息香酸
系、トリアジン系、ダイアジン系、ダイアゾール系、ピ
ピリジリウム系、ジニトロアニリン系、芳香族カルボン
酸系、イミダゾリノン系、脂肪酸系、有機リン系、アミ
ノ酸系、ジフェニルエーテル系、ニトリル系などの化合
物が挙げられる。
【0012】植物成長調整剤としては、例えば、エチレ
ン、インドール酢酸、ジベレリンなどが挙げられる。
【0013】これらに含まれる個々の具体的な農薬活性
成分は、例えば、「農薬ハンドブック 1998年版」
(財団法人 日本植物防疫協会 平成10年12月15
日発行)、「シブヤ インデックス 第8版」[「SH
IBUYA INDEX:8th Edition」
(平成10年12月15日発行)]、「ザ ペスティサ
イド マニュアル 11版」[「The Pestic
ide ManualEleventh Editio
n」(British Crop Protectio
n Council発行)]などに記載されている。
【0014】なお、本発明において使用される農薬活性
成分としては、これらの例示のみに限定されることはな
く、農薬有効成分の溶出を制御する必要のあるものなら
適用することができる。また、上記以外の他の種々の殺
虫剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調整剤なども使用する
ことができる。また、これらの農薬活性成分の製剤中へ
の添加量は、一般的に製剤全量の0.01〜90重量
%、好ましくは0.1〜80重量%である。
【0015】本発明に使用できる合成樹脂は、特定のも
ののみの使用に限定されるものではないが、好ましい合
成樹脂としては、ポリウレタン樹脂、アクリル酸エステ
ル樹脂、スチレン・アクリル酸エステル樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂である。ポリウレタ
ン樹脂の例としては、スーパーフレックス126、スー
パーフレックス150、スーパーフレックス160(以
上、第一工業製薬株式会社製の商品名)、ハイドランA
P−40(大日本インキ化学工業株式会社製の商品名)
などが挙げられる。アクリル酸エステル樹脂の例として
は、モビニール745(ヘキスト合成株式会社製の商品
名)、ポリゾールAP−4690、ポリゾールAP−6
09L、ポリゾールAP−4770(以上、昭和高分子
株式会社製の商品名)、アクアブリッド4173(ダイ
セル化学工業株式会社製の商品名)などが挙げられる。
スチレン・アクリル酸エステル樹脂の例としては、モビ
ニール860(ヘキスト合成株式会社製の商品名)、ポ
リゾールAP−4710、ポリゾールAP−4750、
ポリゾールAP−5051(以上、昭和高分子株式会社
製の商品名)などが挙げられる。酢酸ビニル樹脂の例と
しては、モビニール116(ヘキスト合成株式会社製の
商品名)、ポリゾールSH−502、ポリゾールCR−
12−42、ポリゾールAX−500(以上、昭和高分
子株式会社製の商品名)などが挙げられる。エチレン・
酢酸ビニル樹脂の例としては、モビニール101E(ヘ
キスト合成株式会社製の商品名)、ポリゾールP−3、
ポリゾールP−38(以上、昭和高分子株式会社製の商
品名)などが挙げられる。ただし、本発明で用いること
ができる合成樹脂の例としては、これらの例示のみに限
定されるものではない。
【0016】また、これらの合成樹脂の使用については
製剤中に1種または2種以上を併用しても何ら問題な
く、その添加量は溶出制御効果、経済性より考えて、製
剤(粒剤)中に、0.1〜40重量%、好ましくは0.
3〜30重量%である。この添加量の幅は、使用する合
成樹脂の種類、水溶解度、溶出制御すべき期間、植物体
への薬害などを考慮して適宜決められる。
【0017】本発明に使用できる水溶性高分子は、被膜
を形成するものであれば特に限定されないが、例えば、
ポリビニルアルコール(PVA)、澱粉、デキストリ
ン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレングリ
コール(PEG)、プルラン、キサンタンガム、ポリア
クリル酸ナトリウム、水溶性大豆多糖類などがある。こ
れらの水溶性高分子には、分子量の異なるものなど各種
の品位のものがあるが、本発明では特定のものに使用が
制限されることはない。また、これらの水溶性高分子の
使用については、製剤中に1種または2種以上を併用し
ても何ら問題はなく、その添加量は、溶出制御効果、経
済性より考えて製剤(粒剤)中に0.01〜10重量
%、好ましくは、0.1〜7重量%である。この添加量
の幅は、合成樹脂の添加量の幅と同様な理由を考慮し
て、好適量を適宜決めればよい。
【0018】また、合成樹脂と水溶性高分子の使用比率
は特定のものに限定されるものではないが、1:100
〜4000:1であり、好ましくは3:70〜300:
1である。
【0019】本発明に使用される農薬活性成分を含有す
るための粒子は、通常農薬粒剤に用いられる無機担体ま
たは有機担体が用いられる。このような無機担体として
は、例えば、クレー、ケイソウ土、ベントナイト、タル
ク、ジークライト、セリサイト、酸性白土、珪石、軽
石、ゼオライト、バーミキュライト、ホワイトカーボ
ン、シラスバルーンなどを粉砕したガラス質粉末などが
あり、有機担体の例には、鋸鉄、藁、パルプ、モミガ
ラ、デンプン、ラクトースなどがある。ただし、本発明
で用いられる農薬活性成分を含有した粒子としては、こ
れらに限定されるものではないが、使用する農薬活性成
分を分解したりするなどの悪影響を与えずに、また、水
中に農薬活性成分を徐々に放出しうる性質のものが好適
に使用されている。
【0020】本発明で粒剤とは、広く用いられている粒
剤がそのまま用いられるほかに、粒径の小さい微粒剤や
粒径の大きなジャンボ粒剤また本粒剤をパック中に入れ
たパック剤にも適用できる。
【0021】本発明を実施する場合、農薬活性成分を固
体粒子に含有させるための製剤化工程中に必要に応じ
て、農薬活性成分の安定化剤、粘結剤、有機溶剤、防腐
防バイ剤、pH調整剤、界面活性剤などを添加すること
ができる。すなわち、農薬活性成分の安定化剤として、
酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤などを、ま
た防腐防バイ剤としてソルビン酸、ソルビン酸カリウ
ム、パラクロロ−メタキシレノール、パラオキシ安息香
酸ブチルなどを必要に応じて添加してもよい。
【0022】使用できる有機溶剤の例としては、石油
系、動物油系、植物油系などがあり、例えば、石油系と
しては、アルキルベンゼン、フェニルキシリルエタン、
パラフィンなどがあり、動物油系としては、牛脂、ラノ
リンなどがあり、植物油系としては、大豆油、ナタネ
油、ヒマシ油などがある。また、必要に応じて、pH調
整剤として、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸
化ナトリウム、リン酸、塩酸、クエン酸など一般に用い
られるものを添加してもよい。
【0023】また、粘結剤としては、天然物由来のもの
として、デキストリン、セルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、カル
ボキシメチルデンプン、プルラン、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸アンモニウム、デキストラン、マンナ
ン、ペクチン、トラガントガム、マンニット、ソルビト
ール、アルギン酸プロピレングリコールエステル、グア
ーガム、ローカストビーンガム、アラビアゴムあるいは
キサンタンガム等の糖質系のものや、ゼラチン、カゼイ
ン等の蛋白質系のものがあり、合成物質のものとして
は、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、
ポリエチレングリコール、エチレン・プロピレンブロッ
クポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピ
ロリドン、などが挙げられる。
【0024】本発明に使用できる界面活性剤は、非イオ
ン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性
剤、両性界面活性剤などがあり、非イオン界面活性剤の
例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキ
シエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン
アルキレート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポ
リマー、ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレングリコー
ル、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレンブロッ
クポリマーなどがあり、陰イオン界面活性剤の例として
は、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン
酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキル
ナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテルサルフェート、ラウリル硫酸塩などが
ある。陽イオン界面活性剤としては、アルキルアミン塩
があり、両性界面活性剤としては、アミドベタイン型、
イミダザリン型などがあるが、これらの例示に限られる
ものではない。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の溶出制御された農薬粒剤
は、以下に例示する方法によって容易に調製できる。
【0026】1.農薬活性成分を含有した粒子の調製方
法 農薬活性成分、増量剤、必要に応じて、界面活性剤、粘
結剤などを添加し、ハンマーミル(不二パウダル株式会
社製の商品名)で混合粉砕後、加水混練して押し出し造
粒機を用いて造粒後、流動層乾燥機で乾燥し、整粒して
調製する。また、粉体混合物に加水しながら転動造粒機
にて造粒し、乾燥、整粒してもよい。さらに粉体混合物
を水に分散させ、噴霧乾燥造粒機により製造してもよい
し、粉体混合物を流動させながら、粘結剤、水溶液ある
いは有効成分などをスプレーして造粒する流動層造粒機
によっても製造しうる。
【0027】2.農薬活性成分を含有した粒子への合成
樹脂および水溶性高分子の被覆方法 1の方法で調製された農薬活性成分を含有する固体粒子
を、流動性造粒乾燥機に入れ、粒子の表面にスプレーノ
ズルより合成樹脂および水に溶解した水溶性高分子を下
記の(1)〜(3)のいずれかの方法により噴霧し、乾
燥させる。こうすることにより、農薬活性成分を含有す
る固体粒子の表面に合成樹脂および水溶性高分子の同時
被膜を成形させることができる。こうして本発明でいう
溶出制御された粒剤を得る。また、糖衣フィルムコーテ
ィング装置を用い、スプレーノズルより合成樹脂および
水に溶解した水溶性高分子を噴霧し、乾燥させることに
より調製するなどの方法でも製造しうる。
【0028】なお、合成樹脂および水溶性高分子を噴霧
する際、(1)合成樹脂と、水に溶解した水溶性高分子
を混合しておき同一ノズルからスプレーする、(2)合
成樹脂を農薬活性成分を含有した粒子の表面に添加した
後、水に溶解した水溶性高分子を噴霧する、あるいは
(3)水に溶解した水溶性高分子を農薬活性成分を含有
した粒子の表面に添加した後、合成樹脂を噴霧する、の
いずれの方法でもかまわないが、溶出の持続性を長期的
なものにするためには、合成樹脂または水溶性高分子が
完全に被膜を形成する前に、合成樹脂および水溶性高分
子が粒子の表面で混じりあうことが重要である。
【0029】
【実施例】次に実施例および比較例を示して本発明をさ
らに具体的に説明する。
【0030】なお、各実施例、比較例に示したNo.
は、表中のNo.に対応する。また、部とあるのは、す
べて重量部を意味する。
【0031】上記(1)の被覆方法は実施例1、4、7
〜9に、また(2)の被覆方法は実施例2、5、10
に、そして(3)の被覆方法は実施例3、6、11にそ
れぞれ示した。
【0032】実施例1 抗生物質殺菌剤であるカスガマイシン(塩酸塩:以下同
じ)2.0部、リグニンスルホン酸ナトリウム2.0
部、リン酸0.2部、クレー89.5部をハンマーミル
(不二パウダル株式会社製の商品名)にて混合する。そ
の後、この混合物に10%ポリビニルアルコール水溶液
(ケン化度80〜83、重合度500)30.0部(ポ
リビニルアルコールとして3.0部)を添加し、双腕ニ
ーダー(不二パウダル株式会社製)で混練し、混合す
る。次に1.0mm径のスクリーンを付けた押出し造粒
機(日本薬業株式会社製)で造粒し、さらに流動層乾燥
機(不二パウダル株式会社製)で乾燥後、篩別し、農薬
活性成分を含有した固体粒子を得る。この粒子96.7
部を流動造粒乾燥機に入れ、この粒子の表面にスーパー
フレックス126(ポリウレタン樹脂30%、第一工業
製薬株式会社製の商品名)10.0部(ポリウレタン樹
脂として3.0部)と5%ポリビニルアルコール水溶液
(ケン化度98〜99、重合度1700)6.0部(ポ
リビニルアルコールとして0.3部)の混合液をスプレ
ーノズルを用いて均一に噴霧した。その後、乾燥させ、
本発明の粒剤を得た。
【0033】実施例2 実施例1に準じて調製した農薬活性成分を含有する粒子
に、実施例1に準じた装置を用い、先にスーパーフレッ
クス126(前述)10.0部(ポリウレタン樹脂とし
て3.0部)を噴霧し、完全な被膜を形成する前に、5
%ポリビニルアルコール水溶液(ケン化度98〜99、
重合度1700)6.0部(ポリビニルアルコールとし
て0.3部)を噴霧した。その後、乾燥させて本発明の
粒剤を得た。
【0034】実施例3 実施例1に準じて調製した農薬活性成分を含有した粒子
に、実施例1に準じた装置を用い、先に5%ポリビニル
アルコール水溶液(ケン化度98〜99、重合度170
0)6.0部(ポリビニルアルコールとして0.3部)
を噴霧し、完全な被膜を形成する前に、スーパーフレッ
クス126(前述)10.0部(ポリウレタン樹脂とし
て3.0部)を噴霧した。その後、乾燥させて本発明の
粒剤を得た。
【0035】実施例4 実施例1のクレーを87.8部とし、実施例1に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、スーパーフ
レックス160(ポリウレタン樹脂30%、第一工業製
薬株式会社製の商品名)6.67部(ポリウレタン樹脂
として2.0部)を噴霧し、完全な被膜を形成する前
に、ポリゾールSH−502(酢酸ビニル樹脂50%、
昭和高分子株式会社製の商品名)4.0部(酢酸ビニル
樹脂として2.0部)と5%プルラン水溶液20.0部
(プルランとして1.0部)の混合液を噴霧した。その
後、乾燥させて本発明の粒剤を得た。
【0036】実施例5 カスガマイシン10.0部、ラウリル硫酸ナトリウム
0.5部、クレー50.5部をハンマーミルにて混合す
る。この混合物に10%バレイショデンプン水溶液2
0.0部(バレイショデンプンとして2.0部)を添加
し、双腕ニーダーで混練し、混合する。次に1.0mm
径のスクリーンを付けた押し出し造粒機で造粒し、さら
に流動層乾燥機で乾燥後篩別し、農薬活性成分を含有し
た粒子を得る。この粒子63.0部を糖衣フィルムコー
ティング装置内に入れ、ポリゾールSH−502(前
述)60.0部(酢酸ビニル樹脂として30.0部)を
噴霧し、完全な被膜が形成する前に、10%プルラン水
溶液70.0部(プルランとして7.0部)を噴霧し
た。その後、乾燥させて本発明の粒剤を得た。
【0037】実施例6 実施例5のクレーを77.4部とし、実施例5に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例5に
準じた装置を用い、0.5%キサンタンガム水溶液2
0.0部(キサンタンガムとして0.1部)を噴霧し、
完全な被膜が形成する前に、ポリゾールAP−4690
(アクリル酸エステル樹脂35%、昭和高分子株式会社
製の商品名)28.6部(アクリル酸エステル樹脂とし
て10.0部)を噴霧した。その後乾燥させて本発明の
粒剤を得た。
【0038】実施例7 実施例5のクレーを71.5部とし、実施例5に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例5に
準じた装置を用い、ポリゾールAP−4710(スチレ
ン・アクリル酸エステル樹脂50%、昭和高分子株式会
社製の商品名)30.0部(スチレン・アクリル酸エス
テル樹脂として15.0部)と1%アルギン酸ナトリウ
ム水溶液100.0部(アルギン酸ナトリウムとして
1.0部)の混合液を噴霧し、その後、乾燥させ本発明
の粒剤を得た。
【0039】実施例8 実施例5のクレーを74.4部とし、実施例5に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例5に
準じた装置を用い、ポリゾールP−38(エチレン・酢
酸ビニル樹脂48%、昭和高分子株式会社製の商品名)
25.0部(エチレン・酢酸ビニル樹脂として12.0
部)と5%ポリビニルアルコール水溶液(ケン化度98
〜99、重合度500)2.0部(ポリビニルアルコー
ルとして0.1部)および5%プルラン水溶液20.0
部(プルランとして1.0部)の混合液を噴霧し、その
後、乾燥させ本発明の粒剤を得た。
【0040】実施例9 トリアジン系除草剤であるシメトリン2.5部、ラウリ
ル硫酸ナトリウム1.0部、ケイソウ土10.0部、ク
レー81.1部、カルボキシメチルセルロース5.0部
をハンマーミルにて混合後、この混合物99.6部に対
し、水30.0部を添加し、双腕ニーダーで混練混合す
る。次に1.2mm径のスクリーンを付けた押し出し造
粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥後篩別し、農
薬活性成分を含有した粒子を得る。この粒子99.6部
を糖衣フィルムコーティング装置内に入れ、ハイドラン
AP−40(前述)(ポリウレタン樹脂として0.3
部)と5%ポリビニルアルコール水溶液(ケン化度98
〜99、重合度1700)2.0部(ポリビニルアルコ
ールとして0.1部)の混合液を噴霧し、その後、乾燥
させ本発明の粒剤を得た。
【0041】実施例10 実施例9のクレーを79.7部とし、実施例9に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例9に
準じた装置を用い、ポリゾールAP−4710(前述)
3.0部(スチレン・アクリル酸エステル樹脂として
1.5部)を噴霧し、完全な被膜が形成する前に、0.
5%バレイショデンプン60.0部(バレイショデンプ
ンとして0.3部)を噴霧した。その後、乾燥させて本
発明の粒剤を得た。
【0042】実施例11 実施例9のクレーを76.2部とし、実施例9に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例9に
準じた装置を用い、5%ポリビニルアルコール水溶液
(ケン化度98〜99、重合度1700)6.0部(ポ
リビニルアルコールとして0.3部)を噴霧し、完全な
被膜が形成する前に、ポリゾールSH−502(前述)
16.7部(酢酸ビニル樹脂として5.0部)を噴霧し
た。その後、乾燥させて本発明の粒剤を得た。
【0043】比較例1 実施例1のクレーを89.8部とし、実施例1に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例1に
準じた装置を用い、スーパーフレックス126(前述)
10.0部(ポリウレタン樹脂として3.0部)を噴霧
し、その後、乾燥させ比較粒剤を得た。
【0044】比較例2 実施例1のクレーを92.5部とし、実施例1に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例1に
準じた装置を用い、5%ポリビニルアルコール水溶液
(ケン化度98〜99、重合度1700)6.0部(ポ
リビニルアルコールとして0.3部)を噴霧し、その
後、乾燥させて比較粒剤を得た。
【0045】比較例3 実施例1に準じて調製した農薬活性成分を含有した粒子
に、実施例1に準じた装置を用い、スーパーフレックス
126(前述)10.0部(ポリウレタン樹脂として
3.0部)を噴霧した後乾燥させ、完全に被膜を形成さ
せた。その後、5%ポリビニルアルコール水溶液(ケン
化度98〜99、重合度1700)6.0部(ポリビニ
ルアルコールとして0.3部)を噴霧し乾燥させ比較粒
剤を得た。
【0046】比較例4 実施例1に準じて調製した農薬活性成分を含有した粒子
に、実施例1に準じた装置を用い、5%ポリビニルアル
コール水溶液(ケン化度98〜99、重合度1700)
6.0部(ポリビニルアルコールとして0.3部)を噴
霧した後乾燥させ、完全に被膜を形成させた。その後ス
ーパーフレックス126(前述)10.0部(ポリウレ
タン樹脂として3.0部)を噴霧し乾燥させ比較粒剤を
得た。
【0047】比較例5 実施例5のクレーを57.5部とし、実施例5に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例5に
準じた装置を用い、ポリゾールSH−502(前述)6
0.0部(酢酸ビニル樹脂として30.0部)を噴霧
し、その後、乾燥させ比較粒剤を得た。
【0048】比較例6 実施例5のクレーを77.5部とし、実施例5に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例5に
準じた装置を用い、ポリゾールAP−4690(前述)
28.6部(アクリル酸エステル樹脂として10.0
部)を噴霧し、その後、乾燥させ比較粒剤を得た。
【0049】比較例7 実施例5のクレーを72.5部とし、実施例5に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例5に
準じた装置を用い、ポリゾールAP−4710(前述)
30.0部(スチレン・アクリル酸エステル樹脂として
15.0部)を噴霧し、その後、乾燥させ比較粒剤を得
た。
【0050】比較例8 実施例5のクレーを75.5部とし、実施例5に準じて
農薬活性成分を含有した粒子を調製した後、実施例5に
準じた装置を用い、ポリゾールP−38(前述)25.
0部(エチレン・酢酸ビニル樹脂として12.0部)を
噴霧し、その後、乾燥させ比較粒剤を得た。
【0051】比較例9 ラウリル硫酸ナトリウム1.0部、ケイソウ土10.0
部、クレー81.1部、カルボキシメチルセルロース
5.0部をハンマーミルにて混合後、この混合物97.
1部に対し、水30.0部を添加し、双腕ニーダーで混
練混合する。次に、1.2mm径のスクリーンを付けた
押し出し造粒機で造粒し、さらに流動層乾燥機で乾燥後
篩別し、粒子を得る。この粒子97.1部を糖衣フィル
ムコーティング装置内に入れ、この粒子の表面に、次の
混合液、すなわちトリアジン系除草剤であるシメトリン
2.5部、ハイドランAP−40(前述)1.3部(ポ
リウレタン樹脂として0.3部)および5%ポリビニル
アルコール水溶液(ケン化度98〜99、重合度170
0)2.0部(ポリビニルアルコールとして0.1部)
の混合液を噴霧し、その後乾燥させ比較粒剤を得た。
【0052】比較例10 実施例9のクレーを79.7部とし、実施例9に準じて
調製した農薬活性成分を含有した粒子に、実施例9に準
じた装置を用い、0.5%バレイショデンプン60.0
部(バレイショデンプンとして0.3部)とを噴霧した
後、乾燥させ、完全に被膜を形成させた。その後、ポリ
ゾールAP−4710(前述)3.0部(スチレン・ア
クリル酸エステル樹脂として1.5部)を噴霧し乾燥さ
せ比較粒剤を得た。
【0053】比較例11 実施例9のクレーを79.7部とし、実施例9に準じて
調製した農薬活性成分を含有した粒子に、実施例9に準
じた装置を用い、ポリゾールAP−4710(前述)
3.0部(スチレン・アクリル酸エステル樹脂として
1.5部)を噴霧した後、乾燥させ、完全に被膜を形成
させた。その後、0.5%バレイショデンプン60.0
部(バレイショデンプンとして0.3部)を噴霧し乾燥
させ比較粒剤を得た。
【0054】
【発明の効果】本発明の溶出制御された農薬粒剤は、こ
れまでの製剤に比べて農薬活性成分の溶出を長期間に亘
り制御することができる。その結果、本発明の農薬粒剤
を土壌に処理したときには、土壌中の水分や降雨などに
より、農薬活性成分の溶出が従来よりも遅く制御され、
徐々に溶出するようになる。そのため植物への薬害を回
避することができるほか、残効性も付与されるようにな
る。また、その期間も使用する合成樹脂と水溶性高分子
の使用とその量などの選択により適宜延長できる。
【0055】このような本発明の溶出制御効果を具体的
に示すために、試験例を示す。
【0056】試験例 200ml容量の大きさの共栓付き三角フラスコに30
℃の3度硬水200mlを入れ、実施例および比較例に
より調製した農薬粒剤を1g投入し、三角フラスコを3
0回倒立後、30℃の恒温器に静置する。それから1日
後、3日後、5日後、10日後、30日後に、それぞれ
三角フラスコを取り出して30回倒立し、直ちに試験液
を5ml採取する。その後HPLCにて分析し、溶出率
(%)を次式により算出した。
【0057】
【数1】
【0058】その結果は表1、表2に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬活性成分を含有した粒子の表面を、合
    成樹脂および水溶性高分子で被覆してなることを特徴と
    する、農薬活性成分の溶出が制御された農薬粒剤。
  2. 【請求項2】農薬活性成分を含有した粒子の表面を合成
    樹脂と水溶性高分子とが混じり合うように被覆してなる
    ことを特徴とする、請求項1記載の農薬粒剤。
  3. 【請求項3】合成樹脂が、ポリウレタン樹脂、アクリル
    酸エステル樹脂、スチレン・アクリル酸エステル樹脂、
    酢酸ビニル樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂の1種また
    は2種以上併用されてなることを特徴とする、請求項
    1、2記載の農薬粒剤。
  4. 【請求項4】農薬活性成分を粒状担体に担持させ、この
    表面を合成樹脂および水溶性高分子で被覆することを特
    徴とする、農薬活性成分の溶出が制御された農薬粒剤の
    製造方法。
  5. 【請求項5】農薬活性成分を含有した粒子の表面を、合
    成樹脂と水溶性高分子により混じり合うように被覆する
    ことを特徴とする、請求項4記載の農薬粒剤の製造方
    法。
  6. 【請求項6】合成樹脂と水溶性高分子による被覆する順
    序を、合成樹脂を最初に行うか、水溶性高分子を最初に
    行うか、もしくはその両者により同時に行うかのいずれ
    かによる請求項4、5記載の農薬粒剤の製造方法。
  7. 【請求項7】合成樹脂が、ポリウレタン樹脂、アクリル
    酸エステル樹脂、スチレン・アクリル酸エステル樹脂、
    酢酸ビニル樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂の1種また
    は2種以上を併用することを特徴とする、請求項4〜6
    記載の農薬粒剤の製造方法。
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