JP2002028751A - ガスタービン動翼の製造方法 - Google Patents

ガスタービン動翼の製造方法

Info

Publication number
JP2002028751A
JP2002028751A JP2000215894A JP2000215894A JP2002028751A JP 2002028751 A JP2002028751 A JP 2002028751A JP 2000215894 A JP2000215894 A JP 2000215894A JP 2000215894 A JP2000215894 A JP 2000215894A JP 2002028751 A JP2002028751 A JP 2002028751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling medium
profile
core
gas turbine
dovetail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000215894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3472531B2 (ja
Inventor
Ryo Akiyama
陵 秋山
Saneyuki Ueno
実行 上野
Nobuaki Kitsuka
宣明 木塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000215894A priority Critical patent/JP3472531B2/ja
Publication of JP2002028751A publication Critical patent/JP2002028751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3472531B2 publication Critical patent/JP3472531B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/14Form or construction
    • F01D5/18Hollow blades, i.e. blades with cooling or heating channels or cavities; Heating, heat-insulating or cooling means on blades
    • F01D5/187Convection cooling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスタービン動翼の製造コストを低減させ、か
つガスタービン動翼の寿命を延ばし、信頼性を向上させ
ることが可能なガスタービン動翼の製造方法を提供す
る。 【解決手段】内部に冷却媒体流通路を有し、かつ鋳造に
よって製造される動翼104で、この動翼の内部に冷却
媒体流通路を形成するに際し、前記冷却媒体流通路と同
形状をした中子201を配置し、鋳造後その中子を取り
除き形成するようにしたガスタービン動翼の製造方法に
おいて、前記中子201を形成配置するに際し、前記中
子を、前記冷却媒体流通路の形状をした中子の途中から
翼の遠心力方向と平行な方向に延び、かつ翼外部に至る
枝部(中子支持部分)33,34を有する形状となし、
かつ前記枝部の翼外部の端部を外部から固定し、鋳金属
を注入するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービン動翼の
製造方法に係わり、特に内部に冷却媒体流通路を有し、
かつ鋳造によって製造される動翼で、この動翼の内部に
冷却媒体流通路を形成するに際し、前記冷却媒体流通路
と同形状をした中子を配置し、鋳造後その中子を取り除
き冷却媒体流通路を形成するようにしたガスタービン動
翼の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは、作動流体を燃焼器で燃
焼させて高温高圧の作動流体となし、この作動流体によ
りタービンを回動するようにしたものである。すなわ
ち、図10にその概略構成が示されているように、圧縮
機101で圧縮した作動流体を燃焼器102で燃焼させ
てエネルギを高め、そのエネルギをタービン部103で
回収して軸105に回転力を生じさせ、それによって発
電等を行う装置である。タービン部103の中には、タ
ービンロータ106が存在し、タービンロータの外周に
はガスタービン動翼104が周方向に複数枚植え付けら
れている。運転時には、タービンロータ106、ガスタ
ービン動翼104は中心線107周りに回転しているた
め、タービンロータ106にはガスタービン動翼104
の遠心力が作用している。
【0003】ガスタービンの燃焼温度は、効率向上のた
めに年々高くなる傾向にあり、特に燃焼器102で燃焼
した後、そのエネルギを回収するガスタービン動翼10
4部分は、ガスタービン動翼を構成する材料に許容され
る温度以上に高い温度にさらされる。このため、通常は
圧縮機101の中の圧縮空気やコンバインドサイクルの
場合は蒸気タービン部の蒸気などを冷却媒体として用
い、ガスタービン動翼部分を冷却することが考えられて
いる。
【0004】図11にガスタービン動翼の斜視図が示さ
れている。ガスタービン動翼は、内部に冷却媒体流通路
を有するプロファイル部111と、このプロファイル部
を回転体に固定保持する為のダブテイル部113と、ダ
ブテイル部113とプロファイル部111の間に位置し
てダブテイル部113とプロファイル部111を結合保
持し、かつ内部に前記プロファイル部111の冷却媒体
流通路に連通する冷却媒体供給孔および供給媒体回収孔
を有するシャンク部112から構成される。なお、一般
にプロファイル部先端部をチップと呼び、プロファイル
部とシャンク部の付根に近い部分をハブと呼んでいる。
【0005】図12は、図11に示したガスタービン動
翼を断面した図である。本図の斜線部はガスタービン動
翼の中実部分の断面部分を表し、斜線部でない部分は冷
却媒体流通路を表している。126はプロファイル部、
127はシャンク部、128はダブテイル部である。1
21は冷却媒体供給孔であり、122は冷却媒体回収孔
である。矢印123は冷却媒体がガスタービン動翼内部
を流れる方向である。また、124はハブリターン部、
125はチップリターン部である。
【0006】冷却媒体は、供給孔121から矢印123
の方向にガスタービン動翼内に供給され、ダブテイル内
の冷却媒体供給流路、シャンク部内の冷却媒体供給流路
を通過して、矢印141方向へ進み、プロファイル部1
26に供給される。その後、チップリターン部125で
矢印130に沿って、流れはチップからハブへ流れる方
向へ変わる。その後、ハブリターン部124において矢
印135に沿って流れはハブからチップへ流れる方向へ
変わる。プロファイル部内で、冷却媒体はチップリター
ン部でハブからチップへ流れる方向がチップからハブへ
流れる方向に変わる、または、ハブリターン部でチップ
からハブへ流れる方向がハブからチップへ流れる方向へ
変わる、ということを数回繰返しながらプロファイルを
冷却している。
【0007】このように複雑な構造を持つガスタービン
動翼は、通常は鋳造または精密鋳造によって製造され
る。なお、以下の文章では、鋳造と精密鋳造をまとめて
鋳造と呼ぶこととする。
【0008】図14は、図12におけるガスタービン動
翼を鋳造によって製造する際に、内部の冷却媒体流通路
を形成する為に必要な中子201の斜視図である。13
1は供給孔121部分の中子、132は回収孔122部
分の中子、133はリターン部124部分の中子であ
る。
【0009】図14は、図12に示したガスタービン動
翼の鋳造時の断面図である。この時、内部には図13で
示した中子が配置されている。ここで、図13に示した
図と同一番号の物は、図13と同一の部分が示されてい
る。ガスタービン動翼内の中子は、供給孔131、回収
孔132部分で外部と連通しており、この部分が幅木1
44によって外部から固定支持されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した図12に示す
ガスタービン動翼を鋳造によって製造する時、鋳造時の
断面は、図14のようになる。この時、内部には図13
に示す中子201が配置されている。ここで、中子20
1のハブリターン部133は中子が外部から支持されて
いる131,132部分から遠い位置に存在する。この
ため、ハブリターン部133の中子の支持強度が弱く、
鋳造時に中子が動いて冷却媒体流通路の製作精度が低下
して、製作誤差が増大する。製作誤差は製品として使用
する前の検査時に調べられ、ある一定量より製作誤差が
大きい物は不合格品となり製品として使用することがで
きない。このため、製作精度が低いと、製作誤差が増大
し、不合格品となるガスタービン動翼が増える為、ガス
タービン動翼製造の歩留まりが悪くなり、製造コストが
高くなる恐れがある。
【0011】そこで、図16に示す中子のハブリターン
部をシリカチューブ等でできた171,172で押さえ
て、鋳造時の中子の動きを抑制する方法が考えられる。
しかし、中子押さえのシリカチューブ171,172に
より、鋳造後の動翼には図15に示すような中子支持穴
161,162が生じる。中子支持穴161,162は
最終的には溶接等により封止する措置がとられるが、一
般的に溶接部は強度が低い。ガスタービン動翼の場合、
ガスタービン運転時には溶接した中子支持穴161,1
62付近に、遠心力により矢印163方向に大きな荷重
が作用する。荷重方向163と垂直に近い中子支持穴1
61,162を設けると応力集中の影響で穴回りに大き
な応力が発生し、ガスタービン動翼の寿命が下がり、信
頼性が低下するという課題がある。
【0012】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、ガスタービン動翼の製造コストを
低減させ、かつガスタービン動翼の寿命を延ばし、信頼
性を向上させることが可能なガスタービン動翼の製造方
法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、内部
に冷却媒体流通路を有し、かつ鋳造によって製造される
動翼で、この動翼の内部に冷却媒体流通路を形成するに
際し、前記冷却媒体流通路と同形状をした中子を配置
し、鋳造後その中子を取り除き形成するようにしたガス
タービン動翼の製造方法において、前記中子を形成配置
するに際し、前記中子を、前記冷却媒体流通路の形状を
した中子の途中から翼の遠心力方向と平行な方向に延
び、かつ翼外部に至る枝部を有する形状となし、かつ前
記枝部の翼外部の端部を外部から固定し、鋳金属を注入
するようにし所期の目的を達成するようにしたものであ
る。
【0014】また、この場合、前記中子の枝部を、翼の
底部側に引き出すようにしたものである。
【0015】また本発明は、内部に冷却媒体流通路を有
するプロファイル部と、このプロファイル部を回転体に
固定保持するためのダブテイル部と、このダブテイル部
と前記プロファイル部の間に位置してダブテイル部とプ
ロファイル部を結合保持し、かつ内部に前記プロファイ
ル部の冷却媒体流通路に連通する冷却媒体供給孔および
回収孔を有するシャンク部とを備え、前記プロファイル
部を冷却する冷却媒体が、前記ダブテイル部内の冷却媒
体供給孔とシャンク部内の冷却媒体供給孔を流通して前
記プロファイル部の冷却媒体流通路に供給され、かつプ
ロファイル部冷却後の冷却媒体がこのシャンク部内の冷
却媒体回収孔とこのダブテイル部内の冷却媒体回収孔を
流通して回収されるように形成されており、かつ前記プ
ロファイル部のチップ近傍内部に冷却媒体流通路内の冷
却媒体の流れ方向が、前記プロファイル部のハブからチ
ップへ向かう流れから前記プロファイル部のチップから
ハブ方向へ向かう流れに変わるチップリターン部と、前
記プロファイル部のハブ近傍内部に冷却媒体流通路内の
冷却媒体の流れ方向が前記プロファイル部のチップから
前記プロファイル部のハブ方向へ向かう流れから、前記
プロファイル部のハブから前記プロファイル部のチップ
へ向かう流れに変わるハブリターン部を持ち、かつ鋳造
によって製造され、かつ前記冷却媒体流通路が中子によ
って形成されるガスタービン動翼の製造方法において、
前記ハブリターン部を、鋳造過程においてダブテイル底
部まで貫通させ、かつ前記貫通穴のダブテイル底部より
中子の一部を外部に露出させ、その露出部分を外部から
固定し、鋳造するようにしたものである。
【0016】また、内部に冷却媒体流通路を有するプロ
ファイル部と、このプロファイル部を回転体に固定保持
する為のダブテイル部と、このダブテイル部と前記プロ
ファイル部の間に位置してダブテイル部とプロファイル
部を結合保持し、かつ内部に前記プロファイル部の冷却
媒体流通路に連通する冷却媒体供給孔を有するシャンク
部とを備え、前記プロファイル部を冷却する冷却媒体
が、前記ダブテイル部内の冷却媒体供給孔とシャンク部
内の冷却媒体供給孔を流通して前記プロファイル部の冷
却媒体流通路に供給され、かつプロファイル部冷却後の
冷却媒体がこのプロファイル部後縁側の冷却媒体吹き出
し孔からガスパス中へ放出され、かつ前記プロファイル
部のチップ近傍内部に冷却媒体流通路内の冷却媒体の流
れ方向が、前記プロファイル部のハブからチップへ向か
う流れから前記プロファイル部のチップからハブ方向へ
向かう流れに変わるチップリターン部と、前記プロファ
イル部のハブ近傍内部に冷却媒体流通路内の冷却媒体の
流れ方向が前記プロファイル部のチップから前記プロフ
ァイル部のハブ方向へ向かう流れから、前記プロファイ
ル部のハブから前記プロファイル部のチップへ向かう流
れに変わるハブリターン部を持ち、かつ鋳造によって製
造され、冷却媒体流通路が中子によって形成されるガス
タービン動翼の製造方法において、前記ハブリターン部
を、鋳造過程においてダブテイル底部まで貫通させ、か
つ前記貫通穴のダブテイル底部より中子の一部を外部に
露出させ、その部分を外部から固定するようにしたもの
である。
【0017】また、内部に冷却媒体流通路を有するプロ
ファイル部と、このプロファイル部を回転体に固定保持
する為のダブテイル部と、このダブテイル部と前記プロ
ファイル部の間に位置してダブテイル部とプロファイル
部を結合保持し、かつ内部に前記プロファイル部の冷却
媒体流通路に連通する冷却媒体供給孔および回収孔を有
するシャンク部とを備え、前記プロファイル部を冷却す
る冷却媒体が、前記ダブテイル部内の冷却媒体供給孔と
シャンク部内の冷却媒体供給孔を流通して前記プロファ
イル部の冷却媒体流通路に供給され、かつプロファイル
部冷却後の冷却媒体がこのシャンク部内の冷却媒体回収
孔とこのダブテイル部内の冷却媒体回収孔を流通して回
収されるように形成されており、冷却媒体供給孔または
冷却媒体回収孔がダブテイル側面において外部と連通し
ており、かつ鋳造によって製造され、冷却媒体流通路が
中子によって形成されるガスタービン動翼の製造方法に
おいて、前記ダブテイル側面へ連通している冷却媒体供
給孔または冷却媒体回収孔から分岐して生成されるダブ
テイル底面で外部と連通する貫通穴を設け、鋳造時に前
記貫通穴底部より中子の一部を外部に露出させ、その部
分を外部から固定するようにしたものである。
【0018】すなわちこのようなガスタービン動翼の製
造方法であると、中子を形成配置するに際し、中子を、
冷却媒体流通路の形状をしたこの中子の途中から翼の遠
心力方向と平行な方向に延び、かつ翼外部に至る枝部を
有する形状となし、かつ前記枝部の翼外部の端部を外部
から固定するようにしたから,すなわち、換言すれば外
部と連通する貫通穴を設けて、鋳造時にこの貫通穴底部
より中子の一部を外部に露出させ、その部分を外部から
固定するようにし、その後、鋳金属を注入するようにし
たから、冷却媒体流通路を形成する中子は、この翼外部
に至る枝部によって充分堅牢に保持され、したがってハ
ブリターン部の冷却媒体流通路の製作誤差は減少し、ガ
スタービン動翼の歩留まりが良くなり、ガスタービン動
翼の製造コストを充分低減することが可能となるのであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1(a)にはこの製造方法に
よって製造されたガスタービン動翼が示されている。ガ
スタービン動翼は、内部に冷却媒体流通路を備えるプロ
ファイル部3と、プロファイル部を回転体に固定保持す
る為のダブテイル部1と、プロファイルとダブテイルの
間に位置するシャンク部2から形成される。また、プロ
ファイル先端をチップと呼び、プロファイルとシャンク
の付根に近い部分をハブと呼ぶ。4は冷却媒体をガスタ
ービン動翼へ供給する供給孔であり、5は冷却媒体を回
収する回収孔である。8はチップリターン部、9はハブ
リターン部である。また、21,22は中子支持穴であ
り10は中子支持穴21,22をダブテイル底面で密封
している蓋である。また、運転時には、矢印41方向に
作動流体が流れている。
【0020】冷却媒体は、供給孔4から矢印6の方向に
ガスタービン動翼内に供給され、ダブテイル部内の冷却
媒体供給流路、シャンク部内の冷却媒体供給流路を通過
して、矢印7方向へ進み、プロファイル部3に供給され
て、プロファイル部内をハブからチップ方向へ流れる。
その後、チップリターン部8で矢印24に沿って、流れ
方向はチップからハブへ向かう方向へ変わる。その後、
ハブリターン部9において矢印26に沿って流れはハブ
からチップへ流れる方向へ変わる。プロファイル内で、
冷却媒体はチップリターン部でハブからチップへ流れる
方向がチップからハブへ流れる方向に変わる、また、ハ
ブリターン部でチップからハブへ流れる方向がハブから
チップへ流れる方向へ変わる、ということを数回繰返し
ながらプロファイル部を冷却している。
【0021】ハブリターン部9は、中子支持穴21,2
2を通してダブテイル底部で外部と連通している為、溶
接またはかしめによって蓋10をダブテイル底部に取付
け、運転時にこの部分から冷却媒体が漏れないようにし
ている。
【0022】図2(a)は、図1のガスタービン動翼の
断面(A−A)を示すもので、矢印42は、運転時に作
動流体が流れる方向を示している。11は、その内部を
冷却媒体がハブからチップ方向へ流れる冷却経路であ
り、16はその内部を冷却媒体がチップからハブ方向へ
流れる冷却経路である。また、図2(b)は、図1のガ
スタービン動翼のB−B断面である。12は冷却媒体を
プロファイルへ導く冷却媒体供給流通路であり、13は
冷却媒体をロータ内へ回収する冷却媒体回収流通路であ
る。なお、符号14と15は、図1のハブリターン部9
からダブテイル底面まで貫通している中子支持穴21、
22を表わしている。
【0023】ガスタービン動翼には、運転時には、遠心
力によって矢印23方向に高い荷重が作用している。図
15に記載のガスタービン動翼では、中子支持穴16
1,162が遠心力が作用する方向163と垂直方向に
開いている。通常、荷重方向に対して垂直に穴を開ける
と応力集中の影響によって、穴周りに高い応力が発生す
る。このため、図15におけるガスタービン動翼は中子
支持穴161,162の周りに高い応力が発生してい
る。161,162のような穴は、鋳造後に溶接などに
よって封止する措置がとられることもあるが、通常、溶
接部の強度は、溶接をしていない部分の強度よりも低く
なる。このため、たとえ中子支持穴161,162を溶
接などによって封止したとしても、中子支持穴周りの強
度は低くなっており、中子支持穴161,162周りに
応力集中の影響によって高い応力が発生し、ガスタービ
ン動翼の寿命、信頼性が低下する。
【0024】本発明におけるガスタービン動翼の製造方
法では、中子が、図3に示されているように、冷却媒体
流通路の形状をした中子の途中から翼の遠心力方向と平
行な方向に延び、かつ翼外部に至る枝部(33,34)
を有する形状に形成されている。すなわち、ハブリター
ン部9を形成する中子部分を下方へ伸ばしてシャンク
部、ダブテイル部内に中子支持穴21,22(図1参
照)が設けられている為、高い荷重が発生している方向
(翼が遠心力を受ける方向)23と中子支持穴21,2
2の方向が平行に近い。このため、穴周りに大きな応力
が発生することが無く、ガスタービン動翼の寿命および
信頼性が向上する。
【0025】また、本発明におけるガスタービン動翼に
は、シャンク部、ダブテイル部に中子支持のための中空
部が設けられている。このため、図12に示すガスター
ビン動翼よりも、シャンク部、ダブテイル部内の中空部
が増えており、その分、ガスタービン動翼全体の重量が
軽量化されてる。ガスタービン動翼はロータの外周に植
え付けられており、運転時にはガスタービン動翼の遠心
力がロータへ作用している。そのため、ロータにはガス
タービン動翼の遠心力による応力が発生している。本発
明によるガスタービン動翼では、ガスタービン動翼の軽
量化によって、ガスタービン運転時に発生するガスター
ビン動翼の遠心力も軽減され、ロータへ作用する遠心力
も軽減される。このため、ガスタービン動翼の遠心力に
よってロータに発生する応力も低減され、ロータの信頼
性が向上するという利点もある。
【0026】図3は、図1におけるガスタービン動翼を
鋳造によって製作する際、ガスタービン動翼内部の冷却
媒体流通路の形成に必要となる中子201の斜視図を表
す。このように中子は、翼の遠心力方向と平行な方向に
延び、かつ翼外部に至る枝部を有している。31部分は
図1における供給孔4、32部分は回収孔5、33部分
は中子支持穴21、34部分は中子支持穴22部分を形
成するのに必要な部分である。
【0027】図1(b)は、図1(a)におけるガスタ
ービン動翼の鋳造時の状態(断面図)である。鋳造時に
は、ガスタービン動翼内部に図3に示した中子が配置さ
れている。ここで、ガスタービン動翼内部の中子におい
て、図3と同一の部分を示す場所には図3と同一の番号
が振ってある。45は幅木である。中子は31,32,
33,34部分で幅木45に固定されている。
【0028】図14における従来のガスタービン動翼
は、鋳造時には、供給孔121を形成する中子の131
部分と回収孔122を形成する中子の132部分で中子
が支持されている。しかし、ハブリターン部124を形
成する中子133部分は中子が外部から支持されている
131,132部分から遠い位置に存在する。このた
め、ハブリターン部124を形成する中子133部分の
支持強度が弱く、鋳造時に中子133部分が動いて冷却
媒体流通路の製作精度が低下し、製作誤差が増大する。
製作誤差は製品として使用する前の検査時に調べられ、
ある一定量より製作誤差が大きい物は不合格品となり製
品として使用することができない。このため、製作精度
が低いと、製作誤差が増大し、不合格品となるガスター
ビン動翼が増える為、ガスタービン動翼製造の歩留まり
が悪くなり、製造コストが高くなるという課題がある。
【0029】この点本発明によるガスタービン動翼は、
ハブリターン部9を形成する中子は中子支持穴21,2
2を通して、中子の33,34部分が外部へ連通してお
り、幅木45に固定されている。このため、ハブリター
ン部9は中子が外部から支持されている場所33,34
から近い位置に存在し、ハブリターン部9を形成する中
子部分の支持強度が強くなっている。このため、鋳造時
にハブリターン部9を形成する中子部分が動きにくくな
っており、製作誤差を減少させることができる。製作誤
差が少ないと、検査時に不合格品となるガスタービン動
翼が減少し、ガスタービン動翼製造の際の歩留まりが良
くなり、製造コストを低減できるという効果がある。
【0030】図4は本発明によるガスタービン動翼の別
の形態である。ここで図1に記載のガスタービン動翼と
同一の形状・機能を有する部分には図1と同一の番号を
振ってある。43はハブリターン部であり、52は回収
孔中子支持穴であり、53は回収孔中子支持穴封止蓋で
ある。
【0031】本実施例によるガスタービン動翼では、ダ
ブテイル側面へ連通する回収孔5がダブテイル底部へ貫
通する回収孔中子支持穴52に分岐している。運転時に
回収孔中子支持穴52から冷却媒体が漏れることを防止
する為、回収孔中子支持穴52のダブテイル底面に回収
孔中子支持穴封止蓋53を溶接またはかしめによって取
付けている。
【0032】図5は、図4におけるガスタービン動翼の
鋳造時の断面図である。ここで、図14と同一の形状・
構造の部分には図14と同一の番号を振ってある鋳造時
にはガスタービン動翼内部に中子61が配置されてい
る。
【0033】図12におけるガスタービン動翼は回収孔
122を形成する中子132部分がダブテイル側面で外
部へ連通しており、この部分を外部から幅木で固定して
いる。また、供給孔121を形成する中子131部分は
ダブテイル底面で外部と連通しており、この部分を外部
から幅木で固定している。このため、幅木をダブテイル
側面とダブテイル底面の両方に設ける必要が有り、幅木
形状が複雑化している。
【0034】本発明における図4のガスタービン動翼
は、回収孔5がダブテイル底面へ貫通する回収孔中子支
持穴52に分岐しており、鋳造時には図5に示されてい
るように回収孔中子支持穴52から中子63部分を外部
に連通させて、この部分を幅木76によって固定してい
る。ここで、中子32部分は外部から固定されている中
子63部分に近い為、中子32部分を固定しなくてもこ
の部分の中子支持強度は十分に保たれる。このため中子
32は支持されていない。このため、幅木はダブテイル
底面部の下方のみに配置させれば良く、幅木の簡略化・
低コスト化が可能である。
【0035】図6は、図1におけるガスタービン動翼と
図4におけるガスタービン動翼の混合例である。ここ
で、図1、図3に記載のガスタービン動翼と同一の形状
・機能を有する部分には、図1、図3に示した物と同一
の番号が付されている。
【0036】本発明におけるガスタービン動翼では、リ
ターン部9の中子を下方へ伸ばしてシャンク部、ダブテ
イル部内に中子支持穴21,22を設けている為、高い
荷重が発生している方向23と中子支持穴21,22の
方向が平行に近い。このため、穴周りに大きな応力が発
生することが無く、ガスタービン動翼の寿命および信頼
性が向上する。また、本発明におけるガスタービン動翼
には、シャンク部、ダブテイル部に中子支持のための中
空部が設けられている。このため、図12に示すガスタ
ービン動翼よりも、シャンク部、ダブテイル部内の中空
部が増えており、その分、ガスタービン動翼全体の重量
が軽量化されてる。ガスタービン動翼はロータの外周に
植え付けられており、ガスタービン運転時にはガスター
ビン動翼の遠心力がロータへ作用している。そのため、
ロータにはガスタービン動翼の遠心力による応力が発生
している。本発明によるガスタービン動翼では、ガスタ
ービン動翼の軽量化によって、ガスタービン運転時に発
生するガスタービン動翼の遠心力も軽減され、ロータへ
作用する遠心力も軽減される。このため、ガスタービン
動翼の遠心力によってロータに発生する応力も低減さ
れ、ロータの信頼性が向上するという利点も有る。
【0037】図7は、図6における実施例のガスタービ
ン動翼の鋳造時の断面図である。ここでは図1(b)、
図5におけるガスタービン動翼の鋳造時の断面図と同一
の形状・機能を有する物には図1(b)、図5と同一の
番号を振ってある。鋳造時にはガスタービン動翼内部に
は中子77が配置されている。76は幅木であり、中子
の31,33,34,63部分が幅木76に固定されて
いる。
【0038】本発明によるガスタービン動翼は、ハブリ
ターン部9を形成する中子は中子支持穴21,22を通
して、中子の33,34部分が外部へ連通しており、幅
木45に固定されている。このため、ハブリターン部9
は中子が外部から支持されている場所から近い位置に存
在し、ハブリターン部9を形成する中子部分の支持強度
が強くなっている。このため、鋳造時にハブリターン部
9を形成する中子部分が動きにくくなっており、製作誤
差を減少させることができる。製作誤差が少ないと、検
査時に不合格品となるガスタービン動翼が減少し、ガス
タービン動翼製造の際の歩留まりが良くなり、製造コス
トを低減できるという効果がある。
【0039】さらに、本発明におけるガスタービン動翼
は、回収孔5がダブテイル底面へ貫通する回収孔中子支
持穴52に分岐しており、鋳造時には図5に示されてい
るように回収孔中子支持穴52から中子63部分を外部
に連通させて、この部分を幅木76によって固定してい
る。ここで、中子32部分は外部から固定されている中
子63部分に近い為、中子32部分を固定しなくてもこ
の部分の中子支持強度は十分に保たれる。このため中子
32は支持されていない。このため、幅木はダブテイル
底面部の下方のみに配置させれば良く、幅木の簡略化・
低コスト化が可能である。
【0040】図1から図7では、供給孔がダブテイル下
面、回収孔がダブテイル側面で外部と連通している例を
挙げたが、供給孔、回収孔共にダブテイル下面または側
面のどちらにもなり得る。また、図1から図6では供給
孔は翼の上流側、回収孔は翼の下流側となっているが、
回収孔が翼の上流側、下流孔が後縁側にもなり得る。
【0041】図7に本発明の別の形態のガスタービン動
翼の断面図が示されている。図1に記載のガスタービン
動翼と同一の形状・機能を有する部分には、図1に示し
た物と同一の番号が付してある。矢印81,82は冷却
媒体の流れる方向であり、83は冷却媒体吹き出し孔で
ある。本実施例によるガスタービン動翼ではプロファイ
ル部3の作動流体流れ方向41の下流側に外部と連通す
る冷却媒体吹き出し孔83が開いており、ガスタービン
動翼を冷却した冷却媒体は、冷却媒体吹き出し孔83か
ら矢印82方向に外部へ放出される。
【0042】図13におけるガスタービン動翼では、プ
ロファイル部126の作動流体流れ方向129の下流側
には、冷却空気吹き出し孔は開いていない。これに比べ
て本発明におけるガスタービン動翼はプロファイル部3
の作動流体流れ方向41の下流側に外部と連通する冷却
媒体吹き出し孔83が開いており、ガスタービン動翼を
冷却した冷却媒体は、冷却媒体吹き出し孔83から矢印
82方向に外部へ放出される。これによってプロファイ
ル下流側付近の冷却効果が高められ、その部分のメタル
温度が低下する。このため、ガスタービン動翼の信頼性
が向上する。
【0043】さらに、本発明におけるガスタービン動翼
では、リターン部9の中子を下方へ伸ばしてシャンク
部、ダブテイル部内に中子支持穴21,22を設けてい
る為、高い荷重が発生している方向23と中子支持穴2
1,22の方向が平行に近い。このため、穴周りに大き
な応力が発生することが無く、ガスタービン動翼の寿命
および信頼性が向上する。
【0044】図9は図8におけるガスタービン動翼の鋳
造時の断面図である。鋳造時には内部に中子96が配置
されている。ここで、ガスタービン動翼内部の中子にお
いて図1(b)と同一の形状・機能を有する部分には、
図1(b)と同一の番号を振ってある。鋳造時には、冷
却媒体噴出し孔83を通して中子94部分が外部と連通
しており、中子94部分は幅木95に固定されている。
本実施例においても図1におけるガスタービン動翼と同
様にハブリターン部9を形成する中子は中子支持穴2
1,22を通して、中子の33,34部分が外部へ連通
しており、幅木45に固定されている。このため、ハブ
リターン部9は中子が外部から支持されている場所から
近い位置に存在し、ハブリターン部9を形成する中子部
分の支持強度が強くなっている。このため、鋳造時にハ
ブリターン部9を形成する中子部分が動きにくくなって
おり、製作誤差を減少させることができる。製作誤差が
少ないと、検査時に不合格品となるガスタービン動翼が
減少し、ガスタービン動翼製造の際の歩留まりが良くな
り、製造コストを低減できるという効果が生ずるのであ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の製造方
法によれば、ガスタービン動翼の製造コストを低減させ
ることができるとともに、ガスタービン動翼の寿命を延
ばすことができ、かつ信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法にて製造された動翼およびそ
の製造状態を示すガスタービン動翼の断面図である。
【図2】図1のA−A線およびB−B線に沿う断面図で
ある。
【図3】本発明におけるガスタービン動翼の冷却媒体流
通路の形成に必要な中子の斜視図である。
【図4】本発明における別の形態のガスタービン動翼の
断面図である。
【図5】本発明における別の形態のガスタービン動翼の
精鋳時の断面図である。
【図6】本発明における別の形態のガスタービン動翼の
断面図である。
【図7】本発明における別の形態のガスタービン動翼の
精鋳時の断面図である。
【図8】本発明における別の形態のガスタービン動翼の
断面図である。
【図9】本発明における別の形態のガスタービン動翼の
精鋳時の断面図である。
【図10】ガスタービン全体図である。
【図11】ガスタービン動翼の斜視図である。
【図12】ガスタービン動翼の断面図である。
【図13】ガスタービン動翼の冷却媒体流通路形成に必
要な中子の斜視図である。
【図14】ガスタービン動翼の精鋳時の断面図である。
【図15】中子支持を強化したガスタービン動翼の斜視
図である。
【図16】中子支持を強化したガスタービン動翼の冷却
媒体流通路形成に必要な中子の斜視図である。
【符号の説明】
1…ダブテイル部、2…シャンク部、3…プロファイル
部、4…供給孔、5…回収孔、8…チップリターン部、
9…ハブリターン部、10…蓋、11,16…冷却経
路、12…冷却媒体供給流通路、13…冷却媒体回収流
通路、21,22…中子支持穴、31,32,33,3
4…中子支持部分、104…動翼、201…中子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木塚 宣明 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 3G002 CA08 CA11 CA15 CB00 4E093 QB01 QD03 TA10 UC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に冷却媒体流通路を有し、かつ鋳造
    によって製造される動翼で、該動翼の内部に冷却媒体流
    通路を形成するに際し、前記冷却媒体流通路と同形状を
    した中子を配置し、鋳造後その中子を取り除き形成する
    ようにしたガスタービン動翼の製造方法において、 前記中子を形成配置するに際し、前記中子を、前記冷却
    媒体流通路の形状をした中子の途中から翼の遠心力方向
    と平行な方向に延び、かつ翼外部に至る枝部を有する形
    状となし、かつ前記枝部の翼外部の端部を外部から固定
    し、鋳金属を注入するようにしたことを特徴とするガス
    タービン動翼の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記中子の枝部が、翼の底部側に引き出
    されたものである請求項1記載のガスタービン動翼の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 内部に冷却媒体流通路を有するプロファ
    イル部と、該プロファイル部を回転体に固定保持するた
    めのダブテイル部と、該ダブテイル部と前記プロファイ
    ル部の間に位置してダブテイル部とプロファイル部を結
    合保持し、かつ内部に前記プロファイル部の冷却媒体流
    通路に連通する冷却媒体供給孔および回収孔を有するシ
    ャンク部とを備え、前記プロファイル部を冷却する冷却
    媒体が、前記ダブテイル部内の冷却媒体供給孔とシャン
    ク部内の冷却媒体供給孔を流通して前記プロファイル部
    の冷却媒体流通路に供給され、かつプロファイル部冷却
    後の冷却媒体がこのシャンク部内の冷却媒体回収孔とこ
    のダブテイル部内の冷却媒体回収孔を流通して回収され
    るように形成されており、かつ前記プロファイル部のチ
    ップ近傍内部に冷却媒体流通路内の冷却媒体の流れ方向
    が、前記プロファイル部のハブからチップへ向かう流れ
    から前記プロファイル部のチップからハブ方向へ向かう
    流れに変わるチップリターン部と、前記プロファイル部
    のハブ近傍内部に冷却媒体流通路内の冷却媒体の流れ方
    向が前記プロファイル部のチップから前記プロファイル
    部のハブ方向へ向かう流れから、前記プロファイル部の
    ハブから前記プロファイル部のチップへ向かう流れに変
    わるハブリターン部を持ち、かつ鋳造によって製造さ
    れ、かつ前記冷却媒体流通路が中子によって形成される
    ガスタービン動翼の製造方法において、 前記ハブリターン部が、鋳造過程においてダブテイル底
    部まで貫通しており、前記貫通穴のダブテイル底部より
    中子の一部を外部に露出させ、その部分を外部から固定
    し鋳造するようにしたことを特徴とするガスタービン動
    翼の製造方法。
  4. 【請求項4】 内部に冷却媒体流通路を有するプロファ
    イル部と、該プロファイル部を回転体に固定保持する為
    のダブテイル部と、該ダブテイル部と前記プロファイル
    部の間に位置してダブテイル部とプロファイル部を結合
    保持し、かつ内部に前記プロファイル部の冷却媒体流通
    路に連通する冷却媒体供給孔を有するシャンク部とを備
    え、前記プロファイル部を冷却する冷却媒体が、前記ダ
    ブテイル部内の冷却媒体供給孔とシャンク部内の冷却媒
    体供給孔を流通して前記プロファイル部の冷却媒体流通
    路に供給され、かつプロファイル部冷却後の冷却媒体が
    このプロファイル部後縁側の冷却媒体吹き出し孔からガ
    スパス中へ放出され、かつ前記プロファイル部のチップ
    近傍内部に冷却媒体流通路内の冷却媒体の流れ方向が、
    前記プロファイル部のハブからチップへ向かう流れから
    前記プロファイル部のチップからハブ方向へ向かう流れ
    に変わるチップリターン部と、前記プロファイル部のハ
    ブ近傍内部に冷却媒体流通路内の冷却媒体の流れ方向が
    前記プロファイル部のチップから前記プロファイル部の
    ハブ方向へ向かう流れから、前記プロファイル部のハブ
    から前記プロファイル部のチップへ向かう流れに変わる
    ハブリターン部を持ち、かつ鋳造によって製造され、冷
    却媒体流通路が中子によって形成されるガスタービン動
    翼の製造方法において、前記ハブリターン部が、鋳造過
    程においてダブテイル底部まで貫通しており、前記貫通
    穴のダブテイル底部より中子の一部を外部に露出させ、
    その部分を外部から固定するようにしたことを特徴とす
    るガスタービン動翼の製造方法。
  5. 【請求項5】 内部に冷却媒体流通路を有するプロファ
    イル部と、該プロファイル部を回転体に固定保持する為
    のダブテイル部と、該ダブテイル部と前記プロファイル
    部の間に位置してダブテイル部とプロファイル部を結合
    保持し、かつ内部に前記プロファイル部の冷却媒体流通
    路に連通する冷却媒体供給孔および回収孔を有するシャ
    ンク部とを備え、前記プロファイル部を冷却する冷却媒
    体が、前記ダブテイル部内の冷却媒体供給孔とシャンク
    部内の冷却媒体供給孔を流通して前記プロファイル部の
    冷却媒体流通路に供給され、かつプロファイル部冷却後
    の冷却媒体がこのシャンク部内の冷却媒体回収孔とこの
    ダブテイル部内の冷却媒体回収孔を流通して回収される
    ように形成されており、冷却媒体供給孔または冷却媒体
    回収孔がダブテイル側面において外部と連通しており、
    かつ鋳造によって製造され、冷却媒体流通路が中子によ
    って形成されるガスタービン動翼の製造方法において、 前記ダブテイル側面へ連通している冷却媒体供給孔また
    は冷却媒体回収孔から分岐して生成されるダブテイル底
    面で外部と連通する貫通穴が設けられており、鋳造時に
    前記貫通穴底部より中子の一部を外部に露出させ、その
    部分を外部から固定するようにしたことを特徴とするガ
    スタービン動翼の製造方法。
JP2000215894A 2000-07-12 2000-07-12 ガスタービン動翼の製造方法 Expired - Lifetime JP3472531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000215894A JP3472531B2 (ja) 2000-07-12 2000-07-12 ガスタービン動翼の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000215894A JP3472531B2 (ja) 2000-07-12 2000-07-12 ガスタービン動翼の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002028751A true JP2002028751A (ja) 2002-01-29
JP3472531B2 JP3472531B2 (ja) 2003-12-02

Family

ID=18711247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000215894A Expired - Lifetime JP3472531B2 (ja) 2000-07-12 2000-07-12 ガスタービン動翼の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3472531B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036888A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 General Electric Co <Ge> バケット組立体冷却装置及びバケット組立体の形成方法
JP2012097746A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 General Electric Co <Ge> タービンバケットを冷却するためのシステム及び方法
US8807198B2 (en) 2010-11-05 2014-08-19 United Technologies Corporation Die casting system and method utilizing sacrificial core
JP2016513203A (ja) * 2013-02-06 2016-05-12 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft ねじれリブを有するねじれガスタービンエンジンエアフォイルのための鋳造コア
US9587494B2 (en) 2012-08-27 2017-03-07 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Gas turbine, gas turbine blade, and manufacturing method of gas turbine blade
JP2017078391A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 三菱日立パワーシステムズ株式会社 翼、これを備えているガスタービン、及び翼の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012036888A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 General Electric Co <Ge> バケット組立体冷却装置及びバケット組立体の形成方法
JP2012097746A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 General Electric Co <Ge> タービンバケットを冷却するためのシステム及び方法
US8807198B2 (en) 2010-11-05 2014-08-19 United Technologies Corporation Die casting system and method utilizing sacrificial core
US9908175B2 (en) 2010-11-05 2018-03-06 United Technologies Corporation Die casting system and method utilizing sacrificial core
US9587494B2 (en) 2012-08-27 2017-03-07 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Gas turbine, gas turbine blade, and manufacturing method of gas turbine blade
JP2016513203A (ja) * 2013-02-06 2016-05-12 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft ねじれリブを有するねじれガスタービンエンジンエアフォイルのための鋳造コア
JP2017078391A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 三菱日立パワーシステムズ株式会社 翼、これを備えているガスタービン、及び翼の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3472531B2 (ja) 2003-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5185569B2 (ja) 蛇行冷却回路及びシュラウドを冷却する方法
JP6216820B2 (ja) ガスタービンエンジン用のハイブリッドノズルセグメント組立体
US4026659A (en) Cooled composite vanes for turbine nozzles
JP3457831B2 (ja) ガスタービン動翼の冷却プラットフォーム
JP4731238B2 (ja) ガスタービンエンジンロータブレードを冷却するための装置
JP4948797B2 (ja) ガスタービンエンジンロータブレードを冷却するための方法及び装置
EP0670954B1 (en) Airfoil casting core reinforced at trailing edge
US7837440B2 (en) Turbine bucket tip cap
US20180363467A1 (en) Turbine airfoil with cast platform cooling circuit
KR20080057133A (ko) 터빈 블레이드 주조용 주조 코어
JP2008138675A (ja) タービンエンジンコンポーネントおよびその製造方法
US20150226069A1 (en) Rotating turbine component with preferential hole alignment
US20210062658A1 (en) Airfoils and core assemblies for gas turbine engines and methods of manufacture
US9200523B2 (en) Turbine blade tip cooling
JP2012507658A (ja) 拡散冷却通路を備えたシュラウドハンガ
JP2000104502A (ja) 同時加工接合エ―ロフォイル
JP3276305B2 (ja) ガスタービンの冷却静翼
JP2002028751A (ja) ガスタービン動翼の製造方法
JPS6148610B2 (ja)
EP1094200A1 (en) Gas turbine cooled moving blade
JP2022501539A (ja) 冷却式翼形部および製造方法
JPS62223402A (ja) タ−ビン動翼の先端冷却構造
JPH0421042B2 (ja)
JP5254675B2 (ja) タービン翼製造用中子およびタービン翼の製造方法
US20240133298A1 (en) Turbine blade, method of manufacturing a turbine blade and method of refurbishing a turbine blade

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3472531

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080912

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090912

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100912

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term