JP2002022054A - 方向制御弁 - Google Patents

方向制御弁

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JP2002022054A
JP2002022054A JP2000203957A JP2000203957A JP2002022054A JP 2002022054 A JP2002022054 A JP 2002022054A JP 2000203957 A JP2000203957 A JP 2000203957A JP 2000203957 A JP2000203957 A JP 2000203957A JP 2002022054 A JP2002022054 A JP 2002022054A
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spool
pilot
control valve
directional control
opening area
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Application number
JP2000203957A
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Kiwamu Takahashi
究 高橋
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 当該方向制御弁によって制御される油圧アク
チュエータのより良好な操作性を確保できる方向制御弁
の提供。 【解決手段】 パイロット圧油に応じて摺動自在なスプ
ール11と、このスプール11の端部に対向して設けら
れ、上述のパイロット圧油が導かれるパイロット室12
a,13aを有するパイロットキャップ12,13と、
パイロット圧油が流入可能な穴形状に形成され、スプー
ル11の中立位置からの切換え時に当該スプール11を
緩やかに作動させる緩衝機能を有し、パイロットキャッ
プ13内に設けられる絞り31とを備え、スプール11
の端部に絞り31内を挿通可能な円錐形状部を含むロッ
ド30を設け、スプール11の摺動動作に応じて絞り3
1の開口面積が可変となるように構成し、これによりス
プール11の摺動速度を可変に制御でき、駆動時にブー
ムシリンダ7に供給される流量を最適に制御可能にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルなど
の建設機械を含む各種機械に装備され、緩衝機能を有す
る絞りを介してスプール端部にパイロット圧油が供給さ
れるようになっている方向制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の方向制御弁を含む油圧回路
を示す回路図、図6は図5に示す従来の方向制御弁のパ
イロットキャップ部分を拡大して示した断面図である。
【0003】この従来の方向制御弁1は、例えば油圧シ
ョベルに装備されるもので、パイロット圧油に応じて摺
動自在なスプール11と、このスプール11の両端部の
それぞれに対向して設けられ、パイロット圧が導かれる
パイロット室12a,13aをそれぞれ有する第1パイ
ロットキャップ12、第2パイロットキャップ13とを
備えている。第1パイロットキャップ12内にはスプー
ル11を付勢するばね14が配置されている。第2パイ
ロットキャップ13内には、図6に示すように、パイロ
ット圧油が流入可能な穴形状に形成され、スプール11
の中立位置からの切換え時に当該スプール11を緩速度
で作動させる緩衝機能を有する絞り31が設けられてい
る。
【0004】なお、図5に示す油圧回路において、5は
メイン油圧ポンプ、20はタンク、6はメイン油圧ポン
プ5の最大吐出圧を規定するメインリリーフ弁、7は方
向制御弁1によって駆動制御される油圧アクチュエー
タ、例えばブームシリンダである。また、2は方向制御
弁1を切換え操作する操作装置で、操作レバー2aと、
パイロットバルブ2b,2cを備えている。3は操作装
置2にパイロット圧を供給するパイロットポンプ、4は
パイロットポンプ3の最大吐出圧を規定するパイロット
リリーフ弁、17は操作装置2のパイロットバルブ2b
と方向制御弁1の第1パイロットキャップ12のパイロ
ット室12aとを連絡するパイロット管路、18は操作
装置2のパイロットバルブ2cと方向制御弁1の第2パ
イロットキャップ13のパイロット室13aとを連絡す
るパイロット管路である。ダンパ室13bは、絞り31
により、パイロット室13aと隔てられた空間である。
【0005】上述のように構成される方向制御弁1で
は、例えば中立状態から操作装置2の操作レバー2aが
図5の右方に傾けられ、パイロットバルブ2cが操作さ
れたときには、このパイロットバルブ2cで減圧された
パイロット圧油がパイロット管路18に導かれ、第2パ
イロットキャップ13のパイロット室13aに与えら
れ、絞り31を介してスプール11の同図5の右端に供
給される。これにより、スプール11がばね14の力に
抗して同図5の左方向に移動し、例えばこの方向制御弁
1の中央部分に形成されるセンタバイパスが閉じられ、
メイン油圧ポンプ5が方向制御弁1を介してブームシリ
ンダ7のボトム側室に連通し、方向制御弁1のロッド側
室が方向制御弁1を介してタンク20に連通する。した
がって、メイン油圧ポンプ5の圧油がブームシリンダ7
のボトム側室に供給され、ブームシリンダ7は伸長する
ように動作する。
【0006】上述した動作がおこなわれる際、パイロッ
ト管路18を介して第2パイロットキャップ13のパイ
ロット室13aに与えられ、さらにスプール11の端部
に供給されるパイロット圧油は、絞り31で絞られるた
めに、実際には例えば1秒から数秒前後という短時間の
うちではあるが、徐々にスプール11の端部側に与えら
れる。したがって、中立位置からの方向制御弁1の切換
え時におけるスプール11の急激な動きが抑えられ、ス
プール11は緩やかに切換えられる。
【0007】このような駆動状態から操作レバー2aを
中立に戻すと、第2パイロットキャップ13のパイロッ
ト室13aがタンク20に連通する。したがって、ばね
14の力によりスプール11が図5の右方向に移動し、
中立位置に復帰する。これによりセンタバイパスがタン
ク20に連通するとともに、メイン油圧ポンプ5及びタ
ンク20と、ブームシリンダ7のボトム側室及びロッド
側室との間が遮断され、ブームシリンダ7の作動が停止
する。
【0008】このような駆動状態からの停止に際して
は、スプール11の図5に示す右端付近が絞り31を介
してタンク20に連通することからスプール11の端部
に作用するダンパ室13bの圧力は緩やかに減少するの
で、スプール11は緩やかに切換えられる。
【0009】この従来技術では、特にブームシリンダ7
を伸長させるように方向制御弁1を中立位置から切換え
る際に、上述のように絞り31を介して油が流れること
からスプール11を緩やかに切換えることができ、ブー
ムシリンダ7によって駆動されるブームを含めて、油圧
ショベル全体にブームシリンダ7の駆動時における衝撃
の発生を防止できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、絞り31が固定絞りであることから、この
絞り31を介して流出入する油の量は一定であり、これ
により方向制御弁1のスプール11の動きがストローク
エンドに至るまで一定の緩速度の動きとなる。したがっ
て、スプール11を介して比較的緩やかな流量の圧油が
ブームシリンダ7に供給され、このブームシリンダ7が
起動に至る際の当該ブームシリンダ7の大きな衝撃の発
生は防止できる。しかし、絞り31の一定した開口面積
に依存する方向制御弁1のスプール11の一定速度の摺
動によって、衝撃に影響を及ぼしやすいスプールストロ
ーク全領域に対する例えば70%〜90%のストローク
領域で、ブームシリンダ7に供給される圧油の流量増加
の程度を小さくすることができず、これにより当該ブー
ムシリンダ7の起動時に軽微なショックが発生し、この
軽微なショックによりわずかながらブームシリンダ7の
操作性が劣化する懸念がある。
【0011】なお、上記ではブームシリンダ7からなる
油圧アクチュエータについて述べたが、アームシリンダ
等の他の油圧アクチュエータにあっても同様であり、方
向制御弁1のスプール11が一定速度で摺動することに
伴って駆動時に軽微なショックを生じる懸念がある。
【0012】本発明は、上記した従来技術における実状
からなされたもので、その目的は、当該方向制御弁によ
って制御される油圧アクチュエータのより良好な操作性
を確保できる方向制御弁を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に係る発明は、パイロット圧油に応
じて摺動自在なスプールと、このスプールの端部に対向
して設けられ、上記パイロット圧油が導かれるパイロッ
ト室を有するパイロットキャップと、穴形状に形成さ
れ、上記スプールの中立位置からの切換え時に当該スプ
ールを緩やかに作動させる緩衝機能を有する絞りとを備
えた方向制御弁において、上記絞りを上記パイロットキ
ャップ内に設けるとともに、上記スプールのストローク
に応じて上記絞りの開口面積を可変にする開口面積制御
手段を備えた構成にしてある。
【0014】このように構成した本発明にあっては、当
該方向制御弁で制御される油圧アクチュエータの駆動時
の望ましい動きを考慮したスプールのストロークと絞り
の開口面積との関係を保つようにあらかじめ開口面積制
御手段を作製すればよい。
【0015】油圧アクチュエータの駆動に際し、パイロ
ット圧油が方向制御弁のパイロットキャップのパイロッ
ト室に与えられ、さらに絞りを介してスプールの端部に
供給されると、開口面積制御手段の働きによりスプール
の摺動速度は、あらかじめ設定されたスプールのストロ
ークと絞りの開口面積との関係に相応する摺動速度とな
る。すなわち、スプールの摺動速度を可変に制御でき
る。したがって、スプールを介して油圧アクチュエータ
に供給される圧油の流量も、スプールの摺動速度、すな
わち絞りの変化する開口面積に依存する流量となり、例
えば油圧アクチュエータに、選択的に流量の増加の程度
の小さい圧油を供給して、この油圧アクチュエータの作
動速度を比較的遅い作動速度とし、それ以外のときは例
えば当該油圧アクチュエータに、流量増加の程度の大き
い圧油を供給して作動速度を速くさせることができる。
これにより、当該油圧アクチュエータの停止状態から駆
動する時のショックを、より少なくする当該油圧アクチ
ュエータの動作を実現させることができる。
【0016】上述した構成において、上記開口面積制御
手段が、上記スプールの端部に設けられ、上記絞り内を
挿通可能なロッドから成る構成にしてもよい。
【0017】この場合、上記ロッドが円錐形状部を含む
構成にしてもよい。
【0018】また上記構成において、上記ロッドの長さ
寸法を、上記スプールのストロークエンドまでの移動の
間、当該ロッドが上記絞りから離脱せずに保たれる長さ
寸法に設定した構成にしてもよい。
【0019】このような方向制御弁は、例えば油圧ショ
ベル等の建設機械に備えると都合がよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下,本発明の方向制御弁の実施
形態を図に基づいて説明する。
【0021】図1は本発明の方向制御弁の一実施形態を
含む油圧回路を示す回路図、図2は図1に示す一実施形
態のパイロットキャップ部分を拡大して示した断面図、
図3は図1に示す一実施形態のスプール動作特性を示す
図である。
【0022】図1は前述した図5に対応させて描いてあ
り、図2は前述した図6に対応させて描いてある。これ
らの図1,2に示すもので前述した図5,6と同等のも
のは同じ符号で示してある。
【0023】これらの図1,2に示す本実施形態の方向
制御弁1も、例えば油圧ショベルに装備されるもので、
パイロット圧油に応じて摺動自在なスプール11と、こ
のスプール11の両端部のそれぞれに対向して設けら
れ、パイロット圧油が導かれるパイロット室12a,1
3aをそれぞれ有する第1パイロットキャップ12、第
2パイロットキャップ13とを備えている。第1パイロ
ットキャップ12内にはスプール11を付勢するばね1
4を配置してある。第2パイロットキャップ13内に
は、図2に示すように穴形状に形成され、スプール11
の中立位置からの切換え時に当該スプール11を緩やか
に作動させる緩衝機能を有する絞り31を設けてある。
これらの構成については、前述した図5,6に示すもの
と例えば同等である。
【0024】特に本実施形態では、スプール11のスト
ロークに応じて絞り31の開口面積を可変にする開口面
積制御手段を備えている。この開口面積制御手段は、例
えば図2にも示すように、スプール11の一方の端部に
設けられ、絞り31内を挿通可能なロッド30によって
構成してある。このロッド30は、同図2に示すよう
に、2つの円錐形状体の頭部を切断して互いにその切断
部を付き合わせ、中央部分に対して左右対称の形状、す
なわち2つの円錐形状部を含む形に形成してある。した
がって、このロッド30の中央部分は小径部30aを形
成しており、この中央部分から左右に離れるにしたがっ
て次第に径寸法が大きくなり、それぞれ大径部30b,
30cを形成している。つまり絞り31の開口面積は、
スプール11が中立位置にあるときに、絞り31部分に
ロッド30の中央部分である小径部30aが位置するこ
とにより最も大きくなる。スプール11が左右のいずれ
かに操作されてストロークエンドに向かって摺動するこ
とにより、次第にロッド30の径寸法の大きい部分が絞
り31内に位置するようになり、これに伴って絞り31
の開口面積は次第に小さくなるように変化する。
【0025】また、ロッド30の長さ寸法は、例えばス
プール11の左右いずれかの摺動に際してもストローク
エンドまで摺動する間、当該ロッド30が絞り31から
離脱せずに保たれる長さ寸法に設定してある。
【0026】上述した開口面積制御手段を構成するロッ
ド30は、方向制御弁1で制御されるブームシリンダ7
の駆動時のショック低減に対して望ましい動きをし得る
ように考慮した、スプール11のストロークと絞り31
の開口面積との関係を保つように、上述のように2つの
円錐形状部を有するようにあらかじめ作製してある。
【0027】図4は方向制御弁1のスプールストローク
に対する当該スプール11の開口面積特性、すなわち絞
り31の開口面積の変化に依存するスプール11の開口
面積特性を示す図で、42はセンタバイパス開口面積特
性、43はブームシリンダ7に圧油を供給する際のメー
タイン開口面積特性、44はブームシリンダ7からの圧
油をタンク20に戻す際のメータアウト開口面積特性を
示している。本実施形態は、スプール11のストローク
がストロークエンドより少し手前の領域、例えばストロ
ークの全領域に対して80%のストロークにおいて、セ
ンタバイパスの開口面積が0となるように設定してあ
る。一般に、センタバイパスの開口面積が0となる瞬間
において、油圧アクチュエータに供給される圧油の流量
が大きく増加することが知られている。
【0028】なお、図1に示す油圧回路においても前述
した図5に示した油圧回路と同様に、メイン油圧ポンプ
5、タンク20、メイン油圧ポンプ5の最大吐出圧を規
定するメインリリーフ弁6、方向制御弁1によって駆動
制御される油圧アクチュエータ、例えばブームシリンダ
7を備えている。また、操作レバー2aと、パイロット
バルブ2b,2cとを有する操作装置2と、この操作装
置2にパイロット圧油を供給するパイロットポンプ3
と、このパイロットポンプ3の最大吐出圧を規定するパ
イロットリリーフ弁4と、操作装置2のパイロットバル
ブ2bと方向制御弁1の第1パイロットキャップ12の
パイロット室12aとを連絡するパイロット管路17
と、操作装置2のパイロットバルブ2cと方向制御弁1
の第2パイロットキャップ13のパイロット室13aと
を連絡するパイロット管路18とを備えている。
【0029】このように構成した本実施形態の方向制御
弁1の動作は以下のとおりである。
【0030】例えば中立状態から操作装置2の操作レバ
ー2aを図1の右方に傾け、これによりパイロットバル
ブ2cが操作されたときには、パイロットポンプ3から
吐出されてパイロットバルブ2cで減圧されたパイロッ
ト圧油がパイロット管路18に導かれ、第2パイロット
キャップ13のパイロット室13aに与えられ、絞り3
1とロッド30の隙間を経てダンパ室13bに供給され
る。これにより、スプール11がばね14の力に抗して
同図1の左方向に移動し、方向制御弁1の中央部分に形
成されるセンタバイパスが閉じられ、メイン油圧ポンプ
5が方向制御弁1を介してブームシリンダ7のボトム側
室に連通し、方向制御弁1のロッド側室が方向制御弁1
を介してタンク20に連通する。したがって、メイン油
圧ポンプ5の圧油がブームシリンダ7のボトム側室に供
給され、ブームシリンダ7は伸長するように動作する。
【0031】上述した動作がおこなわれる際、パイロッ
トバルブ2から出力されるパイロット圧油、すなわちパ
イロット管路18を介して第2パイロットキャップ13
のパイロット室13aに与えられ、さらにスプール11
の端部に供給されるパイロット圧油は、絞り31とロッ
ド30との間で絞られ、徐々にスプール11の端部側に
与えられる。この場合、スプール11のストロークの増
加に伴って絞り31とロッド30との間隙の面積、すな
わち絞り31の開口面積が徐々に小さくなるように変化
し、この変化に応じてスプール11のメータイン開口面
積特性43は、図4に示すように徐々にブームシリンダ
7のボトム側室に通じる出力ポートを開いていく。そし
て、スプールストロークの全領域に対する70%〜90
%のストローク領域までは、図3の本実施形態の特性4
1で示すように単位時間当りのスプールストロークが小
さくなることから、図4のセンタバイパス42の開口面
積が緩やかに0まで減少し、スプール11の急激な動き
が抑えられ、スプール11は緩やかに切換えられる。
【0032】なお、図3に示す40は図5,6に示した
従来技術における特性である。この従来技術は、本実施
形態の特性41と比較すると、特に方向制御弁1のスプ
ール11のストロークエンド付近の70%〜90%のス
トローク領域部分で単位時間当りのスプールストローク
が大きく、スプール11の動きが比較的速いことがわか
る。
【0033】また、このような駆動状態から操作レバー
2aを中立に戻すと、第2パイロットキャップ13のパ
イロット室13aがタンク20に連通する。したがっ
て、ばね14の力によりスプール11が図1の右方向に
移動し、中立位置に復帰する。これによりセンタバイパ
スがタンク20に連通するとともに、メイン油圧ポンプ
5及びタンク20と、ブームシリンダ7のボトム側室及
びロッド側室との間が遮断され、ブームシリンダ7の作
動が停止する。
【0034】このような駆動状態からの停止に際して
は、スプール11の図1に示す右端付近の油が絞り31
とロッド30との間隙を介してタンク20に戻される
が、その開口面積が徐々に大きくなることから、比較的
速い速度で切換えられ、ブームシリンダ7は比較的速や
かに停止する。
【0035】また例えば、中立状態から操作レバー2a
を図1の左方に傾け、パイロットバルブ2bを操作した
ときには、このパイロットバルブ2bで減圧されたパイ
ロット圧油がパイロット管路17に導かれ、第1パイロ
ットキャップ12のパイロット室12aに与えられ、ス
プール11の同図1の左端に供給される。これにより、
スプール11がばね14の力に抗して同図1の右方向に
移動し、センタバイパスが閉じられ、メイン油圧ポンプ
5が方向制御弁1を介してブームシリンダ7のロッド側
室に連通し、方向制御弁1のボトム側室が方向制御弁1
を介してタンク20に連通する。したがって、メイン油
圧ポンプ5の圧油がブームシリンダ7のロッド側室に供
給され、ブームシリンダ7は収縮するように動作する。
【0036】上述した動作がおこなわれる際、スプール
11と一体に移動するロッド30により絞り31とロッ
ド30との間隙の面積、すなわち絞り31の開口面積が
徐々に小さくなるように変化し、この徐々に小さくなる
開口面積の間隙を通して油がタンク20に戻され、これ
に応じてスプール11のメータイン開口面積特性43
は、図4に示すように徐々にブームシリンダ7のロッド
側室に通じる出力ポートを開いていく。この場合にも前
述と同様に、スプールストロークの全領域の70%〜9
0%の領域までは図3の本実施形態の特性41で示すよ
うに単位時間当りのスプールストロークが小さくなるこ
とから、図4のセンタバイパス開口面積特性42で示す
ように、スプールストロークに対するセンタバイパスの
開口面積の減少の程度は比較的小さく、これによりブー
ムシリンダ7に供給される圧油の流量の増加の程度が小
さく抑えられ、ブームシリンダ7は緩速度で作動する。
【0037】また、このような駆動状態から操作レバー
2aを中立に戻すと、第1パイロットキャップ12のパ
イロット室12aがタンク20に連通する。したがっ
て、ばね14の力によりスプール11が図1の左方向に
移動し、中立位置に復帰する。これによりセンタバイパ
スがタンク20に連通するとともに、メイン油圧ポンプ
5及びタンク20と、ブームシリンダ7のボトム側室及
びロッド側室との間が遮断され、ブームシリンダ7の作
動が停止する。
【0038】なお、この場合の停止動作に際してもスプ
ール11は比較的速い速度で切換えられ、ブームシリン
ダ7は比較的速やかに停止する。
【0039】このように構成した本実施形態ではブーム
シリンダ7を伸長させる方向、及び収縮させる方向のい
ずれかに、方向制御弁1を中立位置から切換える際に、
絞り31とロッド30との間隙を通して油が流れること
から、スプール11を緩やかに切換えることができ、ブ
ームシリンダ7によって駆動されるブームを含めて、油
圧ショベル全体にブームシリンダ7の駆動時における衝
撃の発生を防止できる。
【0040】そして特に、本実施形態では、ブームシリ
ンダ7の駆動に際し、図4に示すように、方向制御弁1
のスプール11がストロークの全領域の70%〜90%
のストローク領域に至る間のこの方向制御弁1のセンタ
バイパスの開口面積の減少の程度、すなわちブームシリ
ンダ7に供給される圧油の増加の程度を比較的小さくす
ることができるので、当該ブームシリンダ7の起動時に
おける軽微なショックの発生も抑制でき、優れたブーム
シリンダ7の操作性を確保できる。
【0041】なお、上記実施形態では、方向制御弁1で
制御される油圧アクチュエータの一例としてブームシリ
ンダ7を挙げたが、本発明は、これに限られず、各種の
アクチュエータに適用可能である。また、油圧ショベル
とは異なる建設機械等の各種の機械に適用可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明の各請求項に係る発明によれば、
開口面積制御手段により当該方向制御弁のスプールの摺
動速度を可変に制御できることに伴って、油圧アクチュ
エータを駆動するに際し、油圧アクチュエータに供給さ
れる圧油の流量の増加の程度を当該油圧アクチュエータ
の望ましい駆動形態に相応するように制御でき、これに
より当該油圧アクチュエータの駆動時における軽微なシ
ョックの発生も抑制できて、従来技術よりもさらに優れ
た油圧アクチュエータの操作性を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方向制御弁の一実施形態を含む油圧回
路を示す回路図である。
【図2】図1に示す一実施形態のパイロットキャップ部
分を拡大して示した断面図である。
【図3】図1に示す一実施形態に備えられるスプールの
動作特性を示す図である。
【図4】図1に示す一実施形態に備えられるスプールの
開口面積特性を示す図である。
【図5】従来の方向制御弁を含む油圧回路を示す回路図
である。
【図6】図5に示す従来の方向制御弁のパイロットキャ
ップ部分を拡大して示した断面図である。
【符号の説明】
1 方向制御弁 2 操作装置 2a 操作レバー 2b パイロットバルブ 2c パイロツトバルブ 3 パイロットポンプ 4 パイロットリリーフ弁 5 メイン油圧ポンプ 6 メインリリーフ弁 7 ブームシリンダ 10 本体 11 スプール 12 第1パイロットキャップ 12a パイロット室 13 第2パイロットキャップ 13a パイロット室 14 ばね 17 パイロット管路 18 パイロット管路 20 タンク 30 ロッド(開口面積制御手段) 30a 小径部 30b 大径部 30c 大径部 31 絞り 41 本実施形態の特性 42 センタバイパス開口面積特性 43 メータイン開口面積特性 44 メータアウト開口面積特性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H051 AA10 BB10 CC11 FF07 3H053 AA35 BC03 BD10 DA11 3H056 AA09 BB04 CA02 CB02 CC05 CD02 GG12 3H089 AA60 BB05 CC01 DA02 DB13 DB46 DB49 DB55 DB76 EE17 EE22 GG02 JJ02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイロット圧油に応じて摺動自在なスプ
    ールと、このスプールの端部に対向して設けられ、上記
    パイロット圧油が導かれるパイロット室を有するパイロ
    ットキャップと、上記パイロット圧油が流入可能な穴形
    状に形成され、上記スプールの中立位置からの切換え時
    に当該スプールを緩やかに作動させる緩衝機能を有する
    絞りとを備えた方向制御弁において、 上記絞りを上記パイロットキャップ内に設けるととも
    に、 上記スプールのストロークに応じて上記絞りの開口面積
    を可変にする開口面積制御手段を備えたことを特徴とす
    る方向制御弁。
  2. 【請求項2】 上記開口面積制御手段が、上記スプール
    の端部に設けられ、上記絞り内を挿通可能なロッドであ
    ることを特徴とする請求項1記載の方向制御弁。
  3. 【請求項3】 上記ロッドが円錐形状部を含むことを特
    徴とする請求項2記載の方向制御弁。
  4. 【請求項4】 上記ロッドの長さ寸法を、上記スプール
    のストロークエンドまでの移動の間、当該ロッドが上記
    絞りから離脱せずに保たれる長さ寸法に設定したことを
    特徴とする請求項2または3記載の方向制御弁。
  5. 【請求項5】 上記スプールの一方の端部に設けられる
    パイロットキャップ内に、上記スプールを付勢するばね
    を配置し、上記スプールの他方の端部に設けられるパイ
    ロットキャップ内に、上記絞り及び上記開口面積制御手
    段を設けたことを特徴とする請求項1記載の方向制御
    弁。
  6. 【請求項6】 当該方向制御弁が、建設機械に備えられ
    るものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の方向制御弁。
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