JPH10252704A - 再生機能を有する方向切換弁 - Google Patents

再生機能を有する方向切換弁

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JPH10252704A
JPH10252704A JP9081920A JP8192097A JPH10252704A JP H10252704 A JPH10252704 A JP H10252704A JP 9081920 A JP9081920 A JP 9081920A JP 8192097 A JP8192097 A JP 8192097A JP H10252704 A JPH10252704 A JP H10252704A
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passage
pressure
regeneration
valve
load
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JP9081920A
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Kensuke Ioku
賢介 井奥
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B13/00Details of servomotor systems ; Valves for servomotor systems
    • F15B13/02Fluid distribution or supply devices characterised by their adaptation to the control of servomotors
    • F15B13/021Valves for interconnecting the fluid chambers of an actuator

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Sliding Valves (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生通路の通路面積をスプール内に形成可能
な最大面積として再生効率を上げる。 【解決手段】 弁本体1 のスプール孔2 に、ポンプに連
通する供給通路6a、6b、アクチュエータの一方の室59に
連通する第1負荷通路10、アクチュエータの他方の室56
に連通する第2負荷通路11、タンク通路12a 、12b の各
々が開口し、そのスプール孔に挿入たスプールの摺動位
置による第1切換位置を有し、第1切換位置は供給通路
と第1負荷通路とを連通し且つ第2負荷通路とタンク通
路とを絞り16を介して連通する位置であり、第2負荷通
路の圧力が第1負荷通路の圧力より高くなることにより
開弁して第2負荷通路を供給通路に接続する再生弁を具
備する再生通路を設けてなる。再生通路15が、スプール
内部に軸方向に沿って穿孔された内孔26とその内孔周面
に開口した接続通路25とを含み、再生弁が、前記接続通
路の開口を開閉するように内孔にスプール形の弁体18を
挿入した構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械のショベ
ル等に用いられ、油圧シリンダからの排出油の一部分を
再生使用する再生機能を有する方向切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械のショベル50は、図5に示す
ように、車両本体51にブーム52が揺動自在に連結さ
れ、このブーム52にアーム53が揺動自在に連結さ
れ、このアーム53の先端にバケット54が同様に揺動
自在に連結されている。アーム53は、ブーム52とア
ーム53との間に取り付けられたアームシリンダ55に
よって揺動する。油圧シリンダ55のロッド側室56に
圧油を供給すると、アームシリンダ55のロッド部57
は、シリンダ部58に引き込まれ、アーム53の先端部
が上方に持ち上げられる(アーム上げ)。また、アーム
シリンダ55のヘッド側室59に圧油を供給すると、ア
ームシリンダ55のロッド部57は、シリンダ部58か
ら押し出され、アーム53の先端部が下方に押し下げら
れる(アーム下げ)。
【0003】このアーム下げの操作を行うときに、アー
ム53の自重とバケット54の重さにより、アーム53
は、ヘッド側室59に圧油を供給して押し下げられるよ
りも速く下がる。ヘッド側室59は、供給される油量よ
りも大きい容積変化が起こるため、ヘッド側室59が負
圧となり、キャビテーションを起こす。
【0004】このため、実開平2−77301号公報に
示されたように、ロッド側室56とタンクとの間を絞り
を介して連通させ、ロッド側室56からタンク側に流出
する流量を制限している。これにより、アーム53がそ
の自重とバケット54の重さにより、下がる速度を制限
している。更に、ロッド側室56とヘッド側室59とを
連通させる再生通路が設けられている。この再生通路
は、方向切換弁のスプール内に設けられており、再生通
路内には逆止弁が設けられている。この再生通路及び逆
止弁により、ロッド側室56の圧がヘッド側室59の圧
よりも高いときには、ロッド側室56からヘッド側室5
9に油を流入させ、キャビテーションの発生を防止する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
たものにおいては、再生通路が、方向切換弁のスプール
内に設けられているため、スプールの外径により、スプ
ール内部に設ける再生通路面積は制限される。更に、逆
止弁はポペット型で形成されており、スプール内部の通
路に弁座が形成され、この弁座に弁体が着座する構成で
ある。よって、再生通路の最小通路面積は弁座の径であ
り、スプールの外径に制限された上に、更に小さくな
る。このように、従来のものは、再生通路の最小通路面
積が小さいために、流過抵抗が大きく、再生効率が低い
という問題があった。本発明は、再生通路の通路面積を
スプール内に形成可能な最大面積にでき、再生効率が高
い再生機能を備えた方向切換弁を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、弁本体
に穿設されたスプール孔に、ポンプに連通する供給通
路、アクチュエータの一方の室に連通する第1負荷通
路、前記アクチュエータの他方の室に連通する第2負荷
通路、タンクに連通するタンク通路の各々が開口し、そ
のスプール孔に摺動自在に挿入たスプールの摺動位置に
よる第1切換位置を有し、第1切換位置は前記供給通路
と前記第1負荷通路とを連通し且つ前記第2負荷通路と
前記タンク通路とを絞りを介して連通する位置であり、
第1切換位置で第2負荷通路の圧力が第1負荷通路の圧
力よりも高くなることにより開弁して第2負荷通路を供
給通路に接続する再生弁を具備する再生通路を設けてな
る再生機能を有する方向切換弁において、前記再生通路
が、前記スプール内部に軸方向に沿って穿孔された内孔
とその内孔周面に開口した接続通路とを含み、前記再生
弁が、前記接続通路の開口を開閉するように前記内孔に
スプール形の弁体を挿入した構成であることを特徴とす
る(請求項1)。
【0007】この手段では、方向切換弁のスプールを移
動させて、供給通路と第1負荷通路とを連通し、且つ前
記第2負荷通路とタンク通路とを連通した際に、第2負
荷通路とタンク通路とは絞りを介して連通するから、ア
クチュエータの他方の室の圧力が高圧に保持される。こ
の他方の室の圧力がポンプ圧力より高い場合には、再生
弁が移動して開弁するから、すなわち接続通路の開口を
開くから、第2負荷通路から再生通路、供給通路を介し
て第1負荷通路に圧油が流入するようになり、アクチュ
エータの前記他方の室からの排出油の大部分を再生使用
する状態となる。この再生弁を設けてある再生通路が、
方向切換弁のスプールの内孔と内孔周面に開口した接続
通路とで構成され、再生弁体が内孔を摺動して内孔周面
の開口を開閉する構成であるから、方向切換弁のスプー
ルの内孔に弁座を形成する必要がなく、その内孔の直径
を方向切換弁のスプールに作成できる限界まで大きく
し、接続通路はこれに対応して、例えば複数個設けるこ
とによって通路断面積を大きく形成できる。従って、ポ
ペット型の再生弁体とするよりは再生通路の断面積を十
分に大きくとれ、再生効率を高めることができる。
【0008】前記本発明の手段において、前記弁本体に
前記供給通路と前記タンク通路とに連通するアンロード
通路を形成し、このアンロード通路の絞り量に応じて、
前記供給通路に圧力を発生させる構成とするのがよい
(請求項2)。この構成は、方向切換弁がアンロード通
路を備えたものであり、アンロード通路は第1切換位置
に切り換わる途中で絞られてから閉じる。そのアンロー
ド通路の絞られる位置よりも上流側の圧油が供給通路に
流れ、第1負荷通路からアクチュエータの一方の室へ供
給される。従って、第1負荷通路の圧力は徐々に上昇し
第2負荷通路の圧力は急激に上昇するから、切換の早い
時期から再生弁が開弁動作して再生状態となる。
【0009】また、前記本発明の手段のアンロード通路
備えたものにおいて、前記再生弁体で区画される内孔の
一方に前記アンロード通路の前記絞られる位置より上流
側の圧力が導入される第1圧力室を形成し、他方に前記
第2負荷通路の圧力が導入される第2圧力室を形成し、
第2負荷通路の圧力が前記アンロード通路の前記上流側
の圧力よりも高くなったとき前記再生弁が開弁する構成
とするのがよい(請求項3)。この構成では、第1切換
位置へ切り換えられる途中でアンロード通路が絞られる
と、圧油が供給通路から第1負荷通路へ流れ、第2負荷
通路が絞りを介してタンク通路に接続されるから、アク
チュエータが動作を開始する。例えば、このときのアク
チュエータがアーム下げ操作を行うようになっていると
すると、第2負荷通路の圧力が第1負荷通路に連通して
いる供給通路の圧力よりも高くなる。このとき供給通路
はアンロード通路の前記絞られた位置の上流側に接続
し、第1圧力室に接続しているから、再生弁が開弁して
再生動作する。つまり、第2負荷通路の圧油を供給通路
へ供給するようになる。
【0010】前記本発明の手段、又は本発明の手段にア
ンロード通路を設けた構成において、前記再生弁体で区
画される内孔の一方に前記供給通路の圧力が導入される
第1圧力室を形成し、他方に前記第2負荷通路の圧力が
導入される第2圧力室を形成し、前記第2負荷通路の圧
力が前記供給通路の圧力よりも高くなったときに前記再
生弁が開弁する構成を特徴とする(請求項4)。この構
成では、再生弁の動作に供給通路の圧力と第2負荷通路
の圧力とを利用するから、アンロード通路が有るものと
無いもののいずれにも適用できる。
【0011】前記本発明の手段、又は本発明の手段にア
ンロード通路を設けた構成において、前記再生弁体で区
画される内孔の一方に前記第1負荷通路の圧力が導入さ
れる第1圧力室を形成し、前記再生弁の他方に前記第2
負荷通路の圧力が導入される第2圧力室とを形成し、前
記第2負荷通路の圧力が前記第1負荷通路の圧力よりも
高くなったときに前記再生弁が開弁する構成を特徴とす
る(請求項5)。この構成では、再生弁の動作に供給通
路の圧力と第2負荷通路の圧力とを利用するから、アン
ロード通路が有るものと無いもののいずれにも適用でき
る。
【0012】前記再生弁体は、軸方向中間位置に対して
対称形状に形成されている構成とするのがよい。この構
成では、再生弁体をスプールの内孔に組み込む際に、対
称形状であるから再生弁体をそのいずれの端部から挿入
してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図
1、図2を用いて説明する。図示の方向切換弁9は、弁
本体1にスプール孔2を穿設してスプール3を挿入した
構成である。弁本体1には、前記スプール孔2に開口し
たアンロード通路4、供給通路6a、6b、第1負荷通
路10、第2負荷通路11、タンク通路12a、12b
が設けられている。アンロード通路4は、スプール孔2
の中間部分にスプール孔2を拡大するように環状溝を設
けて形成した拡大部4a、4b、4bと、スプール3の
外周に形成した環状溝5a、5bとで形成され、拡大部
4aに図示していないタンクに接続した排出通路が接続
し、拡大部4b、4bに図示していないポンプに接続し
たポンプ通路が接続している。このアンロード通路4
は、図示の中立状態では供給通路側とタンク通路側とが
接続状態、すなわちアンロード状態ににあり、スプール
が図の右又は左に移動することにより、拡大部4a、4
bの間が(アンロード通路が)遮断されるようになる。
【0014】供給通路6a、6bは、ポンプに接続して
いるメイン供給通路8から二方向に分岐した第1供給通
路6aと第2供給通路6bとであり、この分岐の直前の
メイン通路8にロードチェック弁7を設けてある。図に
おいて、第1供給通路6aはアンロード通路4の左側
に、第2供給通路6bは右側に、夫々スプール孔2に開
口している。そして、第1供給通路6aの左側位置に第
1負荷通路10が、第2供給通路6bの右側に第2負荷
通路11が開口している。そして更に、第1負荷通路1
0の左側にタンク通路12aが、第2負荷通路11の右
側にタンク通路12bが開口している。
【0015】スプール3は、前記アンロード通路を形成
する環状溝5a、5bの他に、図示の中立状態で、第1
負荷通路10の開口位置に対応する位置に環状溝13、
第2負荷通路11の開口位置に対応する位置に環状溝1
4を形成されている。また、スプール3の両端部に油圧
パイロット室を設けてあり、図中28a、28bはパイ
ロットポートであり、このパイロット室にパイロット圧
油を供給できるようになっている。31はスプール3を
中立状態に保持するばねである。
【0016】また、スプール3には、再生弁を有する再
生通路15を設けてある。再生通路15は、スプール3
にその軸線に沿って穿設した内孔26と、その周壁を貫
通して放射状に設けた接続通路25及び17とで構成さ
れている。内孔26は、図の右側の環状溝5bの内側付
近から右端に達するように穿設され、その内孔26内に
内孔を摺動自在なスプール形の再生弁体18を挿入し、
ストッパ部材20を挿入してこれを端部に固定してあ
る。スプール3が中立位置にある図示の状態で、接続通
路25は拡大部4bと第2供給通路6bとの間の第2供
給通路6bに近い位置にあってスプール孔2の内周面で
閉じられており、接続通路17は第2供給通路6bと第
2負荷通路11との間にあってスプール孔2の内周面で
閉じられている。
【0017】再生弁体18は内孔に摺動自在に嵌入する
円柱状部の両端に小径の同じ突出部19a、19bを有
するものであり、内孔に挿入する際に突出部19a、1
9bのいずれの方向から挿入しても同じ状態が得られ
る。ストッパ部材20は右端を固定部材21でスプール
に固定され、そのやや内側で油密にシールされ、更にそ
の内側から左端に達するまでの間がやや細く形成されて
いる。ストッパ部材20の左端は再生弁体18の右方向
移動の限界を規定しており、その限界位置で再生弁体1
8は接続通路25の内孔26の内周面に対する開口を閉
じており、接続通路17の内孔26の内周面に対する開
口は閉じていない。また、再生弁体18が図の左方へ移
動したときは、内孔26の左端で規制され、その位置で
は接続通路25の内孔26の内周面に対する開口を開放
する。また、スプール3の中立状態でその環状溝14の
右側に、第2負荷通路11とタンク通路12bとの間の
位置で内孔26の周壁を貫通した絞り16を穿設してあ
る。再生弁体18を収容した状態で両側に区画される内
孔26は、図の左側を圧力室22、右側を圧力室23と
する。圧力室22と環状溝5bとが通路24で常に接続
されている。再生弁体18はこの圧力室22、23の圧
力の差によって左右いずれかに移動する。
【0018】なお、図における32a、32bは負荷通
路に設けたオーバーロードリリーフ弁である。
【0019】このように構成された再生機能を有する方
向切換弁9は、例えば図5に示した建設機械のショベル
の油圧シリンダ(アクチュエータ)55に対する油圧の
給排を切り換える方向切換弁として使用するときは、図
1に示すように、ヘッド側室59が第1負荷通路10に
接続し、ロッド側室56が第2負荷通路11に接続した
接続関係とする。そして、その切換操作によりアーム5
3を上下させることができ、下降させるときに再生機能
を発揮する。
【0020】すなわち、パイロットポート28bに圧油
を供給しばね31に抗して、スプール3を左方へ移動さ
せると、アンロード通路4が遮断され、第1負荷通路1
0が環状溝13を介してタンク通路12aに接続される
とともに第2供給通路6bが環状溝14を介して第2負
荷通路11に接続されるから、ロッド側室56に圧油が
供給され、ヘッド側室59から油が排出されてアーム5
3が持ち上げられる。この状態で遮断されたアンロード
通路4のタンク側の拡大部4aが環状溝5bと合致して
第1圧力室22に通路24を介して接続し、第2圧力室
23が接続通路17を介して第2供給通路6bに接続し
ている。なお、再生弁体18は図の左方へ移動してい
る。パイロットポート28bのパイロット圧を消滅させ
ると、スプール3はばね31により図示の中立位置に戻
り、油圧シリンダ55に対する圧油の給排が停止し、ア
ーム53が持ち上げられたままその位置に停止する。
【0021】次に、パイロットポート28aに圧油を供
給しばね31に抗して、スプール3を右方へ移動させる
と、図2に示すように、アンロード通路4が遮断され、
第1負荷通路10が環状溝13を介して第1供給通路6
aに接続するとともに第2負荷通路11が接続通路17
を介して第2圧力室23に接続し、第2圧力室23は絞
り16を介してタンク通路12bに接続する。これによ
ってヘッド側室59に圧油が供給されロッド側室56か
ら油が排出されてアーム53が下降動作する。この時、
絞り16の存在により第2負荷通路11の圧力が上昇す
る。また、アーム53およびバケット54の重量は油圧
シリンダ55の動作方向と同じ方向に作用しているの
で、ロッド側室56から油を押し出す力として作用し、
第2負荷通路11の圧力は更に上昇して第1負荷通路1
0の圧力より高くなる。これによって第2圧力室23の
圧力が第1圧力室22の圧力よりも高くなるから、再生
弁体18はどの位置にあったとしても左方へ移動する。
この状態は図2に見られるように、再生弁体18が接続
通路25を開放した状態であり、再生通路15によって
第2負荷通路11と第2供給通路6bとを連通している
から、第2負荷通路11から戻る油は少しは絞り16を
介してタンクに戻るが、大部分は第2供給通路6bから
第1供給通路6aを通って再生使用される。なお、スプ
ール3を右方向へ移動させるときの前記アンロード通路
4が遮断されるまでの過程を、徐々に絞られてから遮断
に至るように、スプール3の環状溝5aに絞り用のノッ
チを設けておくのがよい。これによって供給通路の圧力
が徐々に高くなり、第2負荷通路11の圧力が早い時期
に第1負荷通路10よりも高くなり、より早い時期から
再生状態となる。
【0022】図3は本発明の第2の実施の形態を示す。
この方向切換弁9aは前記第1の実施の形態のものと
は、次の点で異なる。すなわち、切換弁のスプール3に
設けられている第1圧力室22の、スプール3の表面に
通路24を介して開口する位置が、環状溝13に接近し
た外周面位置で且つ中立状態で第1負荷通路10と第1
供給通路6aとの間の位置であり、通路24の位置に対
してこれを第1圧力室22に連絡する連絡通路33がス
プール3の軸線に沿って設けてある点である。この他は
第1の実施の形態と同じであり、主な同等部分を同一図
面符号で示し説明を省略する。
【0023】この実施の形態では、第1の実施の形態の
ものと同様に使用する場合、アーム53の下降操作にお
いて、スプール3を図の右方へ移動させたとき、第1負
荷通路10と第1供給通路6aとが環状溝13を介して
接続され、その第1供給通路6aの部分に通路24が開
口する。従って第1圧力室22には第1供給通路6aの
圧力が導入され、第1の実施の形態で説明したと同様
に、第2圧力室23の圧力が第1圧力室22の圧力を上
回ったときに再生弁体18が左方へ移動して再生通路1
5を開放し、再生状態となる。
【0024】図4に本発明の第3の実施の形態を示す。
この方向切換弁9bは前記第2の実施の形態のものの、
通路24の開口位置を更に左方へ移動させて環状溝13
の底面に開口させたものであり、連絡通路33をその分
長く形成してある。この他は第2の実施の形態と同じで
ある。この実施の形態では、第1の実施の形態のものと
同様に使用する場合、アーム53の下降操作において、
スプール3を図の右方へ移動させたとき、第1負荷通路
10と第1供給通路6aとが環状溝13を介して接続さ
れ、その環状溝13の部分に通路24が開口している。
従って第1圧力室22には第1供給通路6a又は第1負
荷通路10の圧力が導入され、第1の実施の形態で説明
したと同様に、第2圧力室23の圧力が第1圧力室22
の圧力を上回ったときに再生弁体18が左方へ移動して
再生通路15を開放し、再生状態となる。
【0025】前述した実施の形態の各々はいずれも再生
弁体18がヘッド側室59に供給する油圧とロッド側室
56から排出される油の圧力との圧力差で動作するよう
になっているが、ヘッド側室59に供給する油圧の検出
位置が、つまり第1圧力室22に圧力を導入される位置
が、第1の実施の形態よりは第2、第3の実施の形態の
ものの方がヘッド側室59により近い第1供給通路6a
または第1負荷通路10である。このことは第1、第2
の実施の形態のほうが前記圧力差を検知し易くそれだけ
迅速に応動する。
【0026】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、切換弁のスプ
ール内に形成する再生弁をスプール型としたから、再生
弁体が開閉する再生通路の通路面積をスプール内に形成
可能な最大面積にでき、再生効率が高い再生機能を備え
た方向切換弁とすることができる効果を奏する。請求項
2、請求項3に記載の発明は、切換の早い時期から再生
弁が開弁動作して再生状態となるから、より再生効率が
高いものとなる効果を奏する。請求項4、請求項5に記
載の発明は、アンロード通路が有るものと無いもののい
ずれにも適用できる効果を奏する。請求項6に記載の発
明は、再生弁体をスプールの内孔に組み込む際に、再生
弁体をそのいずれの端部から挿入してもよく、組み立て
間違いが生じない効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す縦断正面図で
ある。
【図2】同実施の形態の再生状態を示す断面部分拡大図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す縦断正面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す縦断正面図で
ある。
【図5】再生機能を有する方向切換弁を適用するショベ
ルの概略の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 弁本体 2 スプール孔 3 スプール 4 アンロード通路 5a 環状溝 5b 環状溝 6a 第1供給通路 6b 第2供給通路 7 ロードチェック弁 8 メイン供給通路 9 方向切換弁 9a 方向切換弁 9b 方向切換弁 10 第1負荷通路 11 第2負荷通路 12a タンク通路 12b タンク通路 13 環状溝 14 環状溝 15 再生通路 16 絞り 17 接続通路 18 再生弁体 20 ストッパ部材 22 第1圧力室 23 第2圧力室 24 通路 25 接続通路 26 内孔 28a パイロットポート 28b パイロットポート 33 連絡通路 50 ショベル 53 アーム 54 バケット 55 油圧シリンダ(アクチュエータ) 56 ロッド側室 59 ヘッド側室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体に穿設されたスプール孔に、ポン
    プに連通する供給通路、アクチュエータの一方の室に連
    通する第1負荷通路、前記アクチュエータの他方の室に
    連通する第2負荷通路、タンクに連通するタンク通路の
    各々が開口し、そのスプール孔に摺動自在に挿入たスプ
    ールの摺動位置による第1切換位置を有し、第1切換位
    置は前記供給通路と前記第1負荷通路とを連通し且つ前
    記第2負荷通路と前記タンク通路とを絞りを介して連通
    する位置であり、第1切換位置で第2負荷通路の圧力が
    第1負荷通路の圧力よりも高くなることにより開弁して
    第2負荷通路を供給通路に接続する再生弁を具備する再
    生通路を設けてなる再生機能を有する方向切換弁におい
    て、前記再生通路が、前記スプール内部に軸方向に沿っ
    て穿孔された内孔とその内孔周面に開口した接続通路と
    を含み、前記再生弁が、前記接続通路の開口を開閉する
    ように前記内孔にスプール形の弁体を挿入した構成であ
    ることを特徴とする再生機能を有する方向切換弁。
  2. 【請求項2】 前記弁本体に前記供給通路と前記タンク
    通路とに連通するアンロード通路を形成し、このアンロ
    ード通路の絞り量に応じて、前記供給通路に圧力を発生
    させる構成を特徴とする請求項1に記載の再生機能を有
    する方向切換弁。
  3. 【請求項3】 前記再生弁体で区画される内孔の一方に
    前記アンロード通路の前記絞られる位置より上流側の圧
    力が導入される第1圧力室を形成し、他方に前記第2負
    荷通路の圧力が導入される第2圧力室を形成し、第2負
    荷通路の圧力が前記アンロード通路の前記上流側の圧力
    よりも高くなったとき前記再生弁が開弁する構成を特徴
    とする請求項2に記載の再生機能を有する方向切換弁。
  4. 【請求項4】 前記再生弁体で区画される内孔の一方に
    前記供給通路の圧力が導入される第1圧力室を形成し、
    他方に前記第2負荷通路の圧力が導入される第2圧力室
    を形成し、前記第2負荷通路の圧力が前記供給通路の圧
    力よりも高くなったときに前記再生弁が開弁する構成を
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の再生機能を
    有する方向切換弁。
  5. 【請求項5】 前記再生弁体で区画される内孔の一方に
    前記第1負荷通路の圧力が導入される第1圧力室を形成
    し、前記再生弁の他方に前記第2負荷通路の圧力が導入
    される第2圧力室とを形成し、前記第2負荷通路の圧力
    が前記第1負荷通路の圧力よりも高くなったときに前記
    再生弁が開弁する構成を特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の再生機能を有する方向切換弁。
  6. 【請求項6】 前記再生弁体が軸方向中間位置に対して
    対称形状に形成されている構成を特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項3、請求項4、または請求項5に記載
    の再生機能を有する方向切換弁。
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