JP2002018583A - レーザ溶接方法 - Google Patents

レーザ溶接方法

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JP2002018583A
JP2002018583A JP2000205952A JP2000205952A JP2002018583A JP 2002018583 A JP2002018583 A JP 2002018583A JP 2000205952 A JP2000205952 A JP 2000205952A JP 2000205952 A JP2000205952 A JP 2000205952A JP 2002018583 A JP2002018583 A JP 2002018583A
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Japan
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welding
laser beam
laser
tapered
beam welding
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JP2000205952A
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English (en)
Inventor
Naoaki Fukuda
直晃 福田
Shoichi Kitagawa
彰一 北側
Satoshi Ashida
吏史 芦田
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2枚の鋼板の重ね合わせ溶接を行う際に、溶接
部の品質に悪影響を与えないレーザ溶接方法を提供す
る。 【解決手段】2枚の鋼板1(1A,1B)の端部同士を
重ね合わせてレーザ溶接を行う際に、鋼板1の各端部1
aを、その断面において鋭角θとなるようにテーパ状に
形成し、このテーパ状端部1aに且つ鋼板1の表面1b
に対して斜めとなる方向でレーザ光を照射してすみ肉溶
接を行う方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ溶接方法に
関するもので、特に2枚の板体同士の重ね継手部の溶接
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、2枚の鋼板5
1(51A,51B)同士を重ね合わせて接合する場
合、一方の鋼板51Aの表面に対して直交する他方の鋼
板51Bの端面において、アーク溶接により、すみ肉溶
接52が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2枚の鋼板
51同士を重ね合わせてアーク溶接にてすみ肉溶接52
を行う場合、溶接速度を遅くする必要があり、したがっ
て入熱量が多くなって、溶接部に変形が発生するなどの
品質に悪影響を与えるという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、重ね合わせ溶接を行う
際に、溶接部の品質に悪影響を与えないレーザ溶接方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のレーザ溶接方法は、板状の被溶接物の一部
同士を重ねてレーザ溶接を行う際に、重ねられる被溶接
物の端部を、その断面において鋭角となるようにテーパ
状に形成し、このテーパ状端部に且つ被溶接物の表面に
対して斜めとなる方向でレーザ光を照射してすみ肉溶接
を行う方法である。
【0006】上記レーザ溶接方法によると、レーザ溶接
により重ね合わせ溶接を行う際に、被溶接物の溶接箇所
である端部をテーパ状に形成したので、深く溶け込む特
性を有するレーザ光を照射した場合、レーザ光が他方の
被溶接物の表面に沿って奥の方に入り込み、したがって
数パスの溶接を行うことができるため、溶着量を増大さ
せ得る。
【0007】また、レーザ光による溶接であるため、例
えばアーク溶接に比べて入熱量が少なく、したがって溶
接熱による変形が少ないので、溶接部の品質に悪影響を
及ぼすのを防止し得る。
【0008】さらに、溶接部がテーパ状に形成されてい
るため、断面の急激な変化が無く、したがって溶接部に
おける応力集中を緩和し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
るレーザ溶接方法を、図1〜図3に基づき説明する。
【0010】本実施の形態における溶接方法は、互いに
端部同士が重ね合わされた2枚の鋼板同士を、レーザ溶
接により接合する方法である。すなわち、図1および図
2に示すように、2枚の鋼板1(1A,1B)が互いに
重ね合わされる各端部1aは、先端角度θが鋭角(例え
ば、45度)となるようなテーパ状に形成されており、
溶接を行う際には、矢印aにて示すように、鋼板1(1
A)の表面1bに対して斜めとなる方向でもって、より
具体的には、10〜30度の角度でもってレーザ光が照
射される。
【0011】したがって、まずテーパ状の端部1aの先
端から溶け込みが開始されるとともにテーパ面に沿って
徐々に上方に移動されて、レーザによる溶接が行われ
る。このように、深く溶け込む特性を有するレーザ光
(レーザビーム)がテーパ状端部1aに且つ斜め上方か
ら照射されるため、レーザ光が下方の鋼板1(1A)の
表面1bに沿って奥の方に入り込み、したがって数パス
の溶接を行うことができるため、テーパ状が形成されな
い場合に比べて、その溶着量を増大させることができ
る。
【0012】また、レーザ光による溶接であるため、例
えばアーク溶接に比べて入熱量が少なく、したがって溶
接熱による悪影響、すなわち熱変形量が少なくなるた
め、溶接部の品質に悪影響を与えるのが防止される。
【0013】さらに、溶接部がテーパ状に形成されてい
るため、図3(a)に示すように、溶接部における応力
線の間隔が均等となり、応力集中を緩和することができ
る。なお、比較例として、図3(b)にテーパ状に形成
されない場合の応力線を、図3(c)にアーク溶接によ
る場合の応力線を示すが、これらの応力線の間隔が均等
でなく、応力集中が発生しているのが分かる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明のレーザ溶接方法に
よると、レーザ溶接により重ね合わせ溶接を行う際に、
被溶接物の溶接箇所である端部をテーパ状に形成したの
で、深く溶け込む特性を有するレーザ光を照射した場
合、レーザ光が他方の被溶接物の表面に沿って奥の方に
入り込み、したがって数パスの溶接を行うことができる
ため、テーパが形成されない場合に比べて、その溶着量
を増大させることができる。
【0015】また、レーザ光による溶接であるため、例
えばアーク溶接に比べて入熱量が少なく、したがって溶
接熱による変形が少ないので、溶接部の品質に悪影響を
及ぼすのを防止することができる。
【0016】さらに、溶接部がテーパ状に形成されてい
るため、断面の急激な変化が無く、したがって溶接部に
おける応力集中を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるレーザ溶接方法を
説明するための断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】溶接部での応力線の状態を示す比較図である。
【図4】従来におけるアーク溶接によるすみ肉溶接部の
斜視図である。
【符号の説明】
1 鋼板 1a 端部 2 すみ肉溶接
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芦田 吏史 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 4E068 BF00 DA14 DB01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の被溶接物の一部同士を重ねてレーザ
    溶接を行う際に、重ねられる被溶接物の端部を、その断
    面において鋭角となるようにテーパ状に形成し、このテ
    ーパ状端部に且つ被溶接物の表面に対して斜めとなる方
    向でレーザ光を照射してすみ肉溶接を行うことを特徴と
    するレーザ溶接方法。
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