JP2002017391A - ジフルクトース・ジアンヒドリドivの大量製造法 - Google Patents
ジフルクトース・ジアンヒドリドivの大量製造法Info
- Publication number
- JP2002017391A JP2002017391A JP2000205772A JP2000205772A JP2002017391A JP 2002017391 A JP2002017391 A JP 2002017391A JP 2000205772 A JP2000205772 A JP 2000205772A JP 2000205772 A JP2000205772 A JP 2000205772A JP 2002017391 A JP2002017391 A JP 2002017391A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dfa
- levan
- ala
- gly
- enzyme
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Abstract
(LFTase)をレバンに作用させて、ジフルクトー
ス・ジアンヒドリド IV(DFA IV)を効率的に
大量生産する。 【効果】 LFTase遺伝子は新たな設計に基づいて
作成された新規遺伝子であって、活性の高い酵素を高発
現するため、機能性オリゴ糖であるDFA IVを効率
的に大量生産できる。また、一方のレバンも、セラチア
属菌(Serratia levanicum)を蔗糖含有培地で培養する
ことにより、効率的に大量生産できる。そのうえ、本発
明によれば、蔗糖→レバン→DFA IVの生成を連続
工程で実施することも可能である。
Description
ジアンヒドリドIV(以下、DFA IVということも
ある)の製造方法に関するものであり、更に詳細には、
新規レバンフルクトトランスフェラーゼを用いることに
よりレバンからDFA IVを効率的に大量製造する新
規にして有用な方法に関するものである。
のフラクトシド結合を有する難消化性の二糖類であっ
て、低カロリーで且つフルクトース系の冷涼感のある甘
味を有し、またカルシウム吸収促進作用も有する等、甘
味料のほか機能性食品としても有用であることが確認さ
れているが、更に新たに有用な用途の開発も期待され、
その量産が希求されている。そして、DFA IVは、
レバンにレバンフルクトトランスフェラーゼ(以下、L
FTaseということもある)を作用させて製造されて
いるが、レバン及びLFTaseのいずれについても、
生産量が不足しており、十分に満足できる効率的な製造
方法は未だ開発されていないのが現状であり、DFA
IVの量産のため、高純度のレバン及び高純度のLFT
aseを大量に工業生産する方法の確率が強く要望され
ている。また、効率的なDFA IVの回収、分離精製
法の開発も希求されている。
るのにLFTaseは、アルスロバクター・ニコチノボ
ランスGS−9株(Arthrobacter nicotinovorans GS-9
(以下、GS−9菌ということもある)を培養中、培地
中のレバンにより誘導発現される誘導酵素である。しか
しながら、この酵素の発現量は微量であって、工業的応
用は困難であるし、更にLFTase酵素溶液の生産に
はレバンを必須とするため、工程が複雑となり、工業生
産上大きな障害となっているだけでなく、現時点におい
ては、レバン自体の工業的大量生産が確立されておら
ず、この方法によるLFTase生産性の低下は否めな
い。
の製造のほかに、遺伝子組換え型LFTaseの製造に
ついても検討された。すなわち、GS−9由来のLFT
ase遺伝子がSaitoら(Saito et al.; Biosci.
Biotech. Biochem., 1997, 61(12), 2076-2079)によっ
てクローン化されており、その1次配列が解明されると
ともに、pUCプラスミドベクター系を利用し、大腸菌
を宿主とした発現系が構築されている。しかしながら、
その発現量は充分に満足できるものとはいえず、未だ改
良の余地が残されている。
術の現状に鑑み、上記した欠点を解決して、高純度DF
A IVを効率的に製造する方法を新たに開発する目的
でなされたものであって、新規LFTaseの開発、D
FA IV製造法自体の効率化、その効率的精製工程の
開発を目的としてなされたものである。また、DFA
IVは、レバンをLFTaseで処理することによって
製造することができるのであるが、その原料ないし基質
であるレバン自体について、その効率的大量製法が確立
していないため、DFA IVの効率的大量製法を確立
するには、レバンの量産も必要であるし、蔗糖の新規用
途の開発が待望されている製糖業界ににあっては、蔗糖
を利用するレバンの大量製造法が開発されればなおさら
好都合である。
成するためになされたものであって、微生物工学、遺伝
子工学、クロマトグラフィー論等すべての面から検討し
た結果、活性の高い新規組換えLFTase、これを使
用するDFA IVの効率的製造方法及び精製方法を新
たに開発するに至り、遂に本発明の完成に至った。
も、その効率的大量生産方法を新たに開発するのに成功
しただけでなく、蔗糖を用いる新規なレバンの製造方法
を新たに開発するのに成功し、しかも全く予期せざるこ
とに、レバンを生成した後、培養液からレバンを単離す
ることなく、次のLFTase処理に移行することがで
き、引き続いて、粗DFA IVの精製、単離、結晶化
ができるというきわめて有用な知見が得られ、蔗糖を原
料とし、途中で中断することなく連続して高純度DFA
IVを大量に製造することにもはじめて成功し、本発
明を完成するに至った。
微生物、酵素を使用するとともに各種の複雑な処理を行
うにもかかわらず、相互の干渉をひき起すことなく、反
応がスムーズに進行し、高純度DFA IVがきわめて
効率的に大量生産できることは、まさに驚異的なことで
ある。
連の操作によりDFA IVを製造する方法を例にとっ
て説明するが(図8)、一連の操作の途中で反応生成物
を一部取り出し、これを用いて次の反応を行う断続操作
も可能であるし、例えば市販されているレバンを用い、
これにLFTaseを作用させてDFA IVを製造す
ることも、もちろん可能である。以下、本発明を、連続
処理を例にとり、このフローにしたがって説明する。
タン(フルクトフラノースのβ−2,6結合による連鎖
からなる多糖類)であって、試薬や代用血液に添加する
といった医薬的用途のほか、フルクトースの連鎖からな
る多糖類であることから、飲食品の分野においても有効
利用が期待されている。そして、レバンは、Bacillussu
btilis. Bacillus megatherium. Streptococcus saliva
rius等の培養によって製造されているが、本発明は更に
効率的な製法を開発したものである。
バン生成菌を砂糖含有液中で培養することにより、レバ
ンを生成することによりレバンの効率的に製造するもの
である。
バン生成菌であればすべての微生物が使用でき、その1
例としてセラチア・レバニカム(Serratia levanicum)
(以下、セラチア菌ということもある)が例示される。
そして更にセラチア菌の中から好適株をスクリーニング
するのに成功し、その内の1株をSerratiale
vanicum NN株と命名し(以下、セラチアNN
菌ということもある)、工業技術院生命工学工業技術研
究所にFERM P−17895として寄託した。
とを接触させる必要があり、例えば、1〜35%砂糖含
有液中でセラチア菌を培養すればよい。本発明における
セラチア菌の培養は、培地に砂糖を含有せしめた点を除
き、常法にしたがって行うことができ、常用される炭素
源、窒素源、ミネラル等に蔗糖を加え、セラチア菌の培
養に適したpH(6〜7.5)、温度(25〜35℃)
に調整して培養すればよい。蔗糖の含有量は、培地1L
当たり、10〜400g、好適には100〜300g、
更に好適には150〜250gとするが、上記範囲より
少なくても、培養時間を延長すればよく、上記範囲のみ
に限定されるものではない。
を蔗糖含有培養液中で培養することによりレバンが生成
するので、これを分離、採取することによってレバンを
製造する方法を開発するのにはじめて成功した。そして
更に特徴的なことに、本発明者らが開発したセラチア属
に属する細菌によって生成するレバンは、他の微生物に
よって生成するレバンに比較して、β−2、1結合が少
ない直鎖型のレバンである。そのため、セラチア属に属
する細菌によって生成するレバンは、オリゴ糖製造原料
として適しており、高収率でオリゴ糖を得ることができ
る点でも優れている。したがって、この方法で得たレバ
ンを使用すれば、オリゴ糖の一種であるDFA IVを
製造する本発明にあっては、その製造効率を更に高める
ことができるという著効が奏される。そして、本発明者
らは、これに満足することなく、更にレバンの生成効率
を高めるために研究を行った結果、前培養法及び冷却熟
成法を新たに開発し、これらの方法の少なくともひとつ
を上記した蔗糖含有培地を用いる方法と結合したとこ
ろ、レバンの生成効率を大幅に高めることにも成功し
た。本発明は、これらも包含するものである。
(本培養法ということもある)に先立ち、セラチア菌を
少量の培地で培養するものであって、場合によっては蔗
糖を添加してもよいが、通常は蔗糖を添加しない培地
(本培養法で使用する培地と同じ組成のものでもよい
し、相違するものであってもよい)で培養するものであ
る。一定期間(10〜30時間程度)培養した後、菌体
を分離又は分離することなく培養物(菌体+培地)全体
をそのまま本培養液に接種する。蔗糖含有液で前培養し
た場合、培養物中にはレバンが既に生成している場合も
ある。
間経過後、低下したpHを上げるとともに低温に維持す
る方法であって、本発明者らが創製した方法であって、
これを冷却熟成法と新たに命名したものである。本培養
の終了は、レバン生成量がピークに達したときとする
が、レバン生成量はこれを実際の測定により求めること
ができることは当然のことであるが、培養液の粘度測定
によって求めてもよいし、及び/又は、pHを測定して
pHが3.5〜5.3付近にまで低下したときとしても
よい。また、本培養は、通常、5〜20時間経過後に終
了する場合が多いので、培養時間で本培養の終了を決定
してもよいし、上記培養時間を目安として、レバン生成
量、粘度、pHの少なくともひとつを測定して、培養終
了時を決定してもよい。
後、低下したpHを上げ(pH4.5〜7.0)、低温
(20℃以下、好ましくは15℃以下、更に好ましくは
1〜10℃)に維持する。その期間は、上記と同様にし
てレバンの生成量を測定してピークになったときまでと
すればよく、通常3日〜10日以上であるが、1週間〜
2週間程度が一応の目安となる。
したがってレバンを回収すればよく、例えば、培養物の
固液分離を行い(濾過、遠心分離、デカンテーション等
常法による)、得られた培養液に40〜100%、好ま
しくは50〜70%アルコールを加えてレバンを沈澱せ
しめて、レバンを白色沈澱として得る。そして必要あれ
ば、これを乾燥して白色無定形粉末状のレバンを得る。
アルコールとしては、メタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、エタノール、ブタノール、sec(又は
tert)ブタノール、アミルアルコール、イソアミル
アルコール、アリルアルコール等の脂肪族の飽和又は不
飽和アルコールその他各種アルコールが1種又は2種以
上併用できる。沈澱したレバンは、これを分離し、通風
乾燥、減圧乾燥、デシケーター乾燥その他の方法で乾燥
する。
用いて、これを緩衝液に再溶解し得られた溶液にLFT
ase(又は酵素液)を添加し、レバンを分解してDF
AIVを合成することができるが、本発明においては、
レバンを単離することなく、例えば冷却熟成後、溶液の
温度を30〜40℃に調節し、50〜200rpmで撹
拌しながら、pHを5〜7に調整し、LFTase(又
はその酵素溶液)を添加して、例えば12〜36時間合
成反応を行い、レバンからDFA IVを製造してもよ
い。
FTaseについて述べる。本発明においては、前記し
たような欠点を有しない、活性の高いすぐれたLFTa
seを使用する必要があるため、各方面から検討の結
果、遺伝子工学的手法に着目し、更に発現効率を高める
ためにシステムの設計を行うこととした。
築するのに成功したLFTase遺伝子の発現系を大幅
に改良して発現効率を高めるため、そしてそれと同時に
従来未知の新規にして活性の高い酵素を新規に開発する
ため、LFTase遺伝子のオープンリーディングフレ
ーム(以下、ORFということもある)のみの新規作成
を試み、各種設計の結果、遂にORFの塩基配列の決定
に成功した。そして、PCR法によってそのORFの作
成を行うこととし、それを実施するため、検討の結果、
センスプライマー及びアンチセンスプライマーの塩基配
列の決定及びそれらの人工合成を試みそれらにも成功し
た。そしてGS−9の染色体DNAを鋳型としてPCR
を行うことにより、ORFのみの調製に成功した。
えばpET−3aプラスミドベクターのマルチクローニ
ングサイトに連結して、新たな発現プラスミドpET/
LFTsaを構築した。ORFの切り出しは、LFTa
se遺伝子の開始および終止コドン部に、部位特異的変
換法で制限酵素NdeIおよびBamHI部位を作製す
ることで行い、特にORFのフレームを合わせた。この
プラスミドベクターには大腸菌中で外来遺伝子として連
結された遺伝子を効率的に転写、翻訳できる、T7La
cプロモーターが導入されており、Isopropyl
−β−D−thiogalactopyranosid
e(IPTGということもある)により高発現が可能と
なり、簡易的な操作で部分精製が行えるように工夫し
た。
(DE3)株に形質転換した形質転換体をEscher
ichia coli BL21(DE3)−pET/
LFTsaと命名し、工業技術院生命工学工業技術研究
所にFERM P−17896として寄託した。このよ
うにして創製した形質転換体は、非常に高いLFTas
e活性を取得しており、本発明によれば、元株(GS−
9菌)の5〜50倍、Saitoらが構築するのに成功
した、DNA分子pBB−1を導入した大腸菌JM10
9株(大腸菌JM109/pLFT−BBI:特開平1
1−69978、FERM P−16316)の2〜2
0倍もの高活性を取得できるようになり、更にスクリー
ニングすれば、これら以上の数十倍の活性を取得するこ
とも可能である。また、本発明によれば、酵素製造に従
来必要であったレバンが不必要になるという著効が得ら
れることも確認された。
することにより、LFTaseの大量発現が可能となっ
た。なお、本形質転換体は、LFTaseを菌体内に生
産したため、培養終了後、菌体を破砕し、上清を無細胞
抽出液とし、この無細胞抽出液から酵素精製の常法にし
たがい、透析、クロマト処理、濃縮、限外濾過処理等を
適宜組み合わせて行い、精製酵素を得る。
によりきわめて綿密な計算の結果、人工的に創製された
ものであって、下記する理化学的性質を有する新規酵素
であり、しかもその活性はきわめて高く、その生成にレ
バンの存在を必須とする誘導酵素ではない等すぐれた効
果も有するものである。このようにして調製したLFT
aseは、これをレバンに作用させることにより、DF
A IVを効率的に製造することができる。その際LF
Taseは、単離精製したもののほか、部分精製したも
の、あるいは上記した無細胞抽出液(又はその濃縮液)
を使用することもできる。
フラクタンのレバンを分解し、DFA IVを合成する
作用を有する。
Biotech. Biochem.,1997, 61(12), 2076-2079)の方法
に準じて行った。0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(p
H6.0)中で、終濃度が10g/Lとなる様にレバン
を溶解させた基質溶液に、酵素溶液を混合して、37℃
で10分間反応した。その後、反応溶液を沸騰水中で5
分間保持することで反応停止とした。生成したDFA
IVをHPLCにより定量し、活性値を算出した。ここ
で、酵素1単位は、本酵素反応条件下で、1分間当たり
に1μmolの反応生成物を生じる酵素量とした。
果、本酵素は、レバンと、鎖長が3から7のレバンオリ
ゴ糖に作用することが判明した。その他の各種糖質には
作用しなかった。
は、酵素溶液を各pHの緩衝液中で24時間、4℃で保
持した後、溶液をpH6.0の緩衝液で置換し、定法に
従い酵素活性を測定した。その結果、本酵素の至適pH
は6.0であり、pH4.0から12.0の幅広い範囲
で安定であった。
は、酵素溶液を各温度で20分間保持した後、素早く4
℃に冷却し、定法に従い酵素活性を測定した。その結
果、至適温度は50℃であり、40℃まで安定であっ
た。
定性において、相対活性が低下している範囲以上が失活
の条件であると考察される。また、酵素溶液を沸騰水中
に5分間保持した後の酵素活性消失は確認している。
性が阻害された。
−Toyopearl650M(東ソ社製)陰イオン交
換樹脂などで、効率的に部分精製できる。
精製純度検定と同時に、Laemmli(Laemmli : Na
ture(London), 1970, 227, 680-685)の方法に従いSD
S−PAGEにより行った。ゲルの濃度は7.5%とし
た。タンパク質の染色はCoomassie Bril
liant Blueを用いた。その結果、分子量は、
およそ50,000Daと測定された。この値は、遺伝
子のDNA塩基配列から推定されるアミノ酸配列から算
出される分子量53,153Daと類似しており、信頼
性がある。
Rにより、スペクトル分析をした。その結果、反応生成
物は、DFA IVと同定された。
的性質を有する酵素であればすべてのものが包含され、
例えば配列番号1のアミノ酸配列(図1)で示されるタ
ンパク質もその1例として例示される。その製造方法に
しても、その遺伝子(その塩基配列を配列番号2、図2
に示す)を含有した新規形質転換体(FERM P−1
7896)を培養することにより本発明に係る新規酵素
を得ることができるし、その新規アミノ酸配列の1例が
明らかにされたので(配列番号1)、合成によっても本
酵素を得ることができる。
は、それ自体又は酵素溶液(例えは、前記した無細胞抽
出液)を、前記した冷却熟成後のレバン溶液(pH5〜
6.5付近に調整)に添加して、レバンを分解してDF
A IVを合成せしめる。
有量を高める必要がある。まず、DFA IV含有液に
含有される糖を資化又は/及び除去し、可能な限り少な
くし、DFA IVの含有率を高める。次に、そのDF
A IV含有液を脱塩するために、強塩基性イオン交換
樹脂及び強酸性イオン交換樹脂、又は、強塩基性イオン
交換樹脂を用いて、それぞれ充填したカラムに通液す
る。その流出液を集めて濃縮した液を、塩型陽イオン交
換樹脂のクロマト塔に通液し、流出するDFAIV画分
をクロマトフラフィーで分離、採取し、純度の高いDF
A IV液を得る。そして、このDFA IV画分を濃
縮し、それを煎糖または冷却すればDFA IVの結晶
を析出させることができ、DFA IV結晶を製造する
ことができる。DFA IVを効率的に結晶化させるに
は、その純度(DFA IV/固形分W/W%)を60
%以上にする必要がある。
れるイーストはSaccharomyces cerevisiaeに属するもの
であれば良く、生イースト、乾燥イーストが利用され
る。イースト通気培養処理に供されるDFA IV含有
液の濃度は高ければ高いほど、後工程のクロマトグラフ
ィー分離に供される原液の濃度が上がり、濃縮費用が少
なくなるので好ましい。イーストを生産する場合には、
通常、培養槽の濃度は固形分0.01W/W%度に保持
されるが、本発明の場合、培養槽のDFA IV含有液
の濃度は固形分10から60W/W%の範囲でイースト
処理されること、好ましくは、30〜50W/W%が良
く、イースト処理の差異の濃度を高くすることができ
る。
温度は、30〜37℃で行われ、DFA IV含有液へ
のイースト添加量とその処理時間は大略比例関係にあ
り、その添加量と処理時間は適宜選択されるものであ
る。又、クロマトグラフィーの処理に使用する塩型陽イ
オン交換樹脂として、Na、K、Ca型の樹脂が用いら
れる。クロマト分離法としては、モノベット方式、疑似
移動方式、前記の中間の方法等があるがいずれの方法で
も使用することができる。
DFA IV生産を効率・連続化した。砂糖1000グ
ラムからおよそ150〜200グラム以上の高純度(9
0%以上)のDFA IV単一画分を製造することが可
能となった。
ば、凝集剤(例えば、三菱化学製PAC)を添加した
後、遠心分離処理等により菌体を回収した後、加熱処理
し(80〜100℃)、濃縮し、脱塩処理に移行しても
よい。
5)を用いてレバンの製造を行った。セラチア菌の培養
は、Yokotaら(Yokota et al. : Biosci. Biotec
h. Biochem., 1993, 57, 745-749)、およびKojim
aら(Kojima et al. : J. Ferment. Bioeng., 1993, 7
5, 9-12)の方法を参考に、これに改良を施した。以
下、詳細を記述する。
0.0g/L ポリペプトン、10.0g/L 塩化ナ
トリウム(pH7.0)の組成である培地(培地1とい
うことがある)を、3L容三角フラスコに1L調製し、
セラチア菌を1白金耳接種し、30℃で、24時間、ロ
ータリー振とう培養した。
酵母エキス、8.5g/L ポリペプトン、0.3g/
L グルコース(pH7.0)の組成である培地(培地
2ということがある)を、200L容ステンレス製ジャ
ーファメンター(日立製作所製、モデルF−02)に調
製し、前培養したセラチア菌の培養液を全量接種した。
培地2の酵母エキス、およびポリペプトン量は、半量に
しても問題はない。そして、温度30℃、攪拌80rp
m、通気1vvmで培養を行った。温度、pH、粘度を
経時的に測定した。
目安とし、培養液粘度が最も増加して、pHが4.0付
近まで低下した時に培養を中止し、pHを5.5に調整
し、温度を4℃に冷却した。この条件は1週間以上保持
される様に制御した。
200L容のファーメンターでセラチア菌を培養し、レ
バンを合成させた。その時の経過を図9に示した。10
時間経過時にpHを調整し、冷却熟成すると、レバン合
成は減少することなく、増加した。レバン合成と培地中
の粘度には高い相関があり、レバン合成の程度は粘度で
モニターしている。フラスコ試験の粘度の最高値は30
であるので、本実施例では40の値となり、十分に効率
化できた。
た。これを遠心分離処理してレバンを分離、回収した。
次いでこれを電気乾燥機中で50℃に1時間乾燥せし
め、白色粉末状のレバン60gを得た。
otinovorans GS−9株のレバンフルクト
トランスフェラーゼ(LFTase)遺伝子のオープン
リーディングフレーム(ORF)のみの調製 本明細書において多用する遺伝子組み換え操作実験の基
礎技術は、斯界において公知のものであり、特に断らな
い限りSambrookらの方法(Sambrook et al. :
モレキュラー・クローニング・ア・ラボラトリー・マニ
ュアル、第2版、1989年)に従って行った。
部分のみを調製する目的で、遺伝子組み換えを行った。
ここで指す「必要な部分のみ」とは、「成熟LFTas
eに相当する遺伝子のみ」という意味である。Sait
oら(Saito et al. : Biosci. Biotech. Biochem., 19
97, 61, 2076-2079)が解明した遺伝子情報を基に設計
した。LFTase遺伝子を含む遺伝子DNAの塩基配
列を配列番号4(図4)に示し(塩基配列91番目から
塩基配列1644番目までがLFTase遺伝子のOR
F)、それから推定されるLFTaseのアミノ酸配列
を配列番号3(図3)に示した。
て、塩基配列1番目から90番目までと、LFTase
の構造遺伝子の一部である塩基配列91番目から189
番目までを除去する。塩基配列91番目から189番目
までは、LFTaseの最初のシグナルペプチド配列に
相当するカ所(アミノ酸配列1番目から33番目)で、
除去されても成熟部が機能し、酵素活性には全く問題が
ない。そしてさらに、新たに開始コドンを付加する。ま
た、開始コドンの直前、および終始コドンの直後で、遺
伝子が任意に切断できる様に、塩基配列を強制的に置換
して、適当な制限酵素部位を設定する。
番目に開始コドン配列(atg)を付加し、直前を切断
できる様に、制限酵素NdeI(catatg)部位
を、そして終始コドン部にBamHI(ggatcc)
部位を設計した。置換予定の塩基配列を含む20塩基ほ
どのプライマーを作製し、GS−9菌の染色体DNAを
鋳型にPCR反応を行った。Taqポリメラーゼは宝酒
造製を用いた。PCR反応後、産物を回収・精製し、制
限酵素NdeIとBamHIで処理後、適当なプラスミ
ドベクターに連結し、塩基配列の置換具合をDNAシー
ケンスにより確認した。なお、LFTaseの構造遺伝
子中には、制限酵素NdeIとBamHI部位は存在し
ないので、途中で切断されない。
になった。配列番号186番をcからTへ、配列番号1
87番をgからAへ、配列番号188番をcからTへ、
配列番号189番をcからGへ、
号1647番をcからAへ、配列番号1649番をgか
らCへ、変換した。配列番号2(図2)に示すように、
本発明で使用する重要な個所を切り出したものであっ
て、制限酵素NdeI(catatg)とBamHI
(ggatcc)部位を強制的に作り出した。あとの配
列(ハイフン部)は、使用しない。
た。LFTaseのORFのみを調製するために、Sa
itoら(Saito et al. : Biosci. Biotech. Bioche
m., 1997, 61(12), 2076-2079)の解析したDNA塩基
配列を参考にして、下記のDNA塩基配列を有する、2
7塩基の2種類の合成オリゴヌクレオチドプライマーを
作製した。これらのプライマーは、DNA合成装置(ア
プライド・バイオシステムズ社製)を用いて人工的に合
成した。
RFのみを指す)の両端が、制限酵素処理で切断でき、
プラスミドベクターに連結可能とするために、強制的に
塩基配列を置換し、制限酵素部位を作製した。制限酵素
部位も開始コドン側と終止コドン側が識別できる様に、
NdeIとBamHIの2種類を設定した。センスプラ
イマー、アンチセンスプライマーを配列番号5、6(図
5、6)に示し、図中、置換された塩基は下線表示し
た。
製したGS−9菌の染色体DNAと、上記2種類のプラ
イマー、およびPCR反応用試薬とを混合し、PCR反
応を行った。TaqDNAポリメラーゼは宝酒造製の標
準品を用いた。PCR反応条件は、総液量が100マイ
クロリットル、サイクル数が35回、1サイクルが98
℃の1分間、68℃の3分間とした。増幅されたLFT
aseのORF断片、約1,500塩基対のDNA塩基
配列、特に置換された部位のDNA塩基配列の確認は、
シーケンスレベルで行った。得られたDNA塩基配列を
配列番号2(図2)に示す。
ベクターの連結 (1)のPCR反応液(LFTaseのORF断片を含
む)をエタノール沈殿法で回収・精製後、制限酵素Nd
eIとBamHIで2重消化した。これを更にエタノー
ル沈殿法で回収・精製した。これとは別にpET−3a
プラスミドベクター(宝酒造製)を制限酵素NdeIと
BamHIで2重消化し、エタノール沈殿法で回収・精
製したものを調製し、先に精製されたPCR産物とライ
ゲーション反応により連結した。ここで作製されたプラ
スミドベクターを、pET/LFTsaと命名した(図
7)。なお、従来のpLFT−BB1の構築も示した。
saの形質転換 (2)で作製した、プラスミドベクターpET/LFT
saはHanahan(D. Hanahan : Techniques for
transformation of E. coli, in DNA Cloning: A Pract
ical Approach, Vol.1, ed. by D. M. Glover, IRL Pre
ss, Oxford, 1985, 109-135)の手法に従い、ヒートシ
ョック法で、大腸菌BL21(DE3)株のコンピテン
ト細胞(宝酒造製)に形質転換した。選択培地で培養
し、単一化された遺伝子組換え大腸菌をEscherichia co
li BL21(DE3)-pET/LFTsaと命名し、これを工業技術院生
命工学工業技術研究所に、FERM P−17896と
して寄託した。
FTsaによるLFTaseの生産 Escherichia coli BL21(DE3)-pET/LFTsa(FERM P-1789
6)を、100マイクログラム/mlのアンピシリンを
含む5mlのLB培地で、対数増殖中期まで培養した
(37℃)。この菌液0.2mlを、終濃度で1mMと
なる様にIsopropyl-β-D-thiogalactopyranoside(IPTG)
を含む100mlの同培地に接種し、37℃で24時間
振とう培養した。培養後、大腸菌菌体を遠心分離し培養
上清とに分けた。菌体は10mMリン酸ナトリウム緩衝
液(pH6.0)で2回洗浄後、同緩衝液に再懸濁し、
超音波破砕機で破砕した。破砕液を遠心分離し、この上
清を無細胞抽出液とした。この溶液が、LFTase溶
液である。
(DE3)−PET/LFTsaの無細胞抽出液のLF
Tase活性を定法にしたがい測定したところ、10
5.1単位/培養液(ml)であった。本発明によれ
ば、元株(GS−9菌)の約30倍、Saitoらの系
の約5倍と非常に高い生産性が得られた。なお、遺伝子
組換え体は菌体内に酵素を生産したため(GS−9菌は
菌体外に分泌発現)、酵素単位は培養液1ml当りの数
値に換算して比較した(表1)。
部分精製を行った。この無細胞抽出液を10mMリン酸
ナトリウム緩衝液(pH6.0)に対し一晩透析した。
そして担体として緩衝液で平衡化したDEAE Bio
−Gel A(バイオ−ラッド製)を用いた陰イオン交
換カラムクロマトグラフィーに供した。吸着したタンパ
ク質の溶出は緩衝液中に含まれる塩化ナトリウム濃度を
0−0.4Mまで直線的に変化させて行った。定法に従
い、LFTase活性画分を測定し、活性画分を遠心限
外ろ過膜で濃縮した。この粗酵素液を10mMリン酸ナ
トリウム緩衝液(pH6.0)に対し一晩透析した。こ
の溶液を組み換え酵素の部分精製液とした。
IVを製造した。
却熟成後の溶液を、アルコールによるレバン沈澱を行う
ことなく、37℃に調節し、100rpmで撹拌しなが
ら、pHを6.0付近に調節した。このようにして得た
レバン含有液200Lに、上記で調整したLFTase
溶液(100U/ml)10mlを添加して、24時
間、40℃でインキュベートし、レバンからのDFA
IV合成反応を行った。
収することは、レバンと培地中の余剰糖分、不純物、及
び菌体とを分離するという意味、そして次反応のDFA
IV合成反応時に至適緩衝液中にレバンを溶解できる
という意味で重要であると考えられてきた。しかし、冷
却熟成終了時に、酵素反応時の至適pHにpHを調整す
る操作のみで、その後の効率に何の問題も生じないこと
が明らかとなった。このことでエタノール沈澱によるレ
バンの回収が不必要になり、エタノール沈澱に使用する
資材と時間を大幅に省略することが可能となった。
て、余剰の糖分を除去する工程が存在するが(この操作
を、イースト処理ということがある)、これも同タンク
内で行なうことが可能であった。イーストで通気培養処
理する酵素反応液の濃度は、1〜40重量%、好ましく
は5〜30重量%であった。
FA IV320gを含有)10Lにパン酵母(ニッテ
ンイースト、商品名)300g(水分66%)を添加
し、30℃で24時間通気培養した。その培養液を濾過
した後、濃縮してBx50に調整した。内径12cm高
さ79cmの樹脂製カラムにNa型とした強酸性陽イオ
ン交換樹脂Amberlite CR−1310(商品
名)7.6Lを充填し、これに前記濃縮液を0.02か
ら0.10L/L−R/1サイクル、空間速度0.13
〜0.53、温度80℃の条件で通液し、温水で押し出
した。DFA IV純度の高い画分を採取し、DFA
IV画分とした。この操作を10回実施して得られたD
FA IV画分を混合し、混合液0.6kgに活性炭を
加えて脱色した。珪藻土濾過によって活性炭を除去し、
ろ液を70℃で減圧濃縮した。その後、冷却結晶化(7
0→25℃)を行い、その結晶化物を遠心分離器で分離
し、純度99.9%のDFA IV結晶120gを得
た。
DFA IV溶液を、図10に示した条件で、カチオン
交換樹脂次いでアニオン交換樹脂に通液して、脱塩及び
クロマトグラフィーの効果を生起させる処理を行なっ
た。精製処理後のDFA IV溶液のHPLCによる分
析結果を図10に示した。なお対照として精製処理前の
粗DFA IV溶液のHPLCによる分析結果も図10
に示した。その結果から明らかなように、脱塩効果によ
って不純物を吸着除去できるとともに、クロマト効果に
よってDFA IVと不純物(主に、図中、点線の右か
ら1番目及び2番みのピーク)を分離できることがわか
る。
は、次のとおりである。図11に示すように、カチオン
交換樹脂を充填したカラムとアニオン交換樹脂を充填し
たカラムを直結し、そこに粗DFA IV溶液を通液し
て脱塩している。本法によって粗DFA IV溶液中の
カチオンおよびアニオンが除去されるのは当然である
が、さらにアニオン交換樹脂によるクロマトグラフィー
効果も大きく、高純度のDFA IV溶液を得ることに
成功している。(図11、図12)
るタイミングを調整する(遅らせる)ことによって、図
中AだけでなくB(イースト処理時に生成したグリセロ
ールなど)も除去することが可能となる。本法を用いる
ことによって、純度90%以上のDFA IV溶液を回
収率70〜80%で得ることが可能である。
に作用させることにより、効率的にDFA IVを製造
することが可能となった。また、その精製法も開発さ
れ、高純度のDFA IVの製造が可能となった。
子も同様)、従来未知の新規物質である。本酵素は、β
−2,6−ポリフラクタンを還元末端から二糖単位で切
断する作用を有する。本酵素は非常に活性が高く、これ
をレバンに作用させることにより、各種機能性を有する
DFA IVを効率的に製造することができる。しかも
本酵素は、遺伝子組換え型であり、活性が高いだけでな
く、工業的に大量生産できるという特徴も有する。
用する従来未知の新しいレバンの製造方法が開発され、
効率的にレバンを製造することが可能となった。そのう
え、本発明によれば、更に、前培養法及び/又は冷却熟
成法を新たに併用することにより、レバンの生成効率を
更に大幅に高めることがはじめて可能となり、レバンの
工業的製造にはじめて成功したものである。
レバン及びLFTaseの大量生産が可能となったの
で、従来なし得なかったDFA IVの大量生産がはじ
めて可能となり、そのうえ、その効率的精製法も開発さ
れたので、高純度のDFA IVを大量に製造すること
がはじめて可能となった。したがって、DFA IVの
機能性食品や医薬等への更なる工業的応用が可能となっ
た。
Vの結晶化までの一連の工程を中断することなく連続し
て実施できるという画期的な特徴を有し、単離操作、他
のタンクへの移送その他の作業が省略され、低コストで
DFA IVを製造することが可能となるとともに、蔗
糖の有効利用にも新たに途を拓くものであって、製糖業
界に対して大きな貢献をなすものである。
す。
配列を示す。
示す。
基配列を示す。
チャートを示す。
メンターによるレバン合成を示す。なお、粘度は、B型
粘度計(No.2回転軸、20℃)の実測値である。
PLCクロマトグラムである。
ムである。なお、縦軸はmV、横軸は保持時間(分)を
表わす。
Claims (9)
- 【請求項1】 下記の理化学的性質を有するレバンフル
クトトランスフェラーゼ(LFTase)をレバンに作
用させてジフルクトース・ジアンヒドリドIV(DFA
IV)を製造すること、を特徴とするDFA IVの
製造方法。 (1)作用 β−2,6フラクトシド結合を有する、ポリフラクタン
のレバンを分解し、ジフルクトース・ジアンヒドリドI
V(DFA IV)を合成する作用を有する。 (2)基質特異性 レバン及び鎖長が3から7のレバンオリゴ糖に作用す
る。 (3)至適pH及び安定pH範囲 至適pH:6.0 安定pH範囲:4.0〜12.0 (4)至適温度及び安定温度範囲 至適温度:50℃ 安定温度範囲:本酵素は、40℃まで安定であった。 (5)分子量 分子量:約50,000Da(SDS−PAGE、ゲル
温度7.5%) (6)酵素の誘導性 本酵素の誘導発現にはレバンを要しない。 - 【請求項2】 配列番号1のアミノ酸配列で示されるL
FTaseをレバンに作用させてDFA IVを製造す
ること、を特徴とするDFA IVの製造方法。 - 【請求項3】 配列番号2の塩基配列で示されるLFT
ase遺伝子に対応するアミノ酸配列を有するLFTa
seをレバンに作用させてDFA IVを製造するこ
と、を特徴とするDFA IVの製造方法。 - 【請求項4】 配列番号2の塩基配列で示されるLFT
ase遺伝子のDNAを含有するプラスミドで形質転換
してなる形質転換体を培養し、得られた培養物由来のL
FTaseを使用すること、を特徴とする請求項1に記
載のDFAIVの製造方法。 - 【請求項5】 形質転換体としてエシエリヒア・コリ
(Escherichia coli)BL21(DE
3)−pET/LTFsa(FERM P−1789
6)を使用すること、を特徴とする請求項4に記載のD
FA IVの製造方法。 - 【請求項6】 酵素反応液中の糖を資化及び/又は除去
する処理、脱塩処理、クロマトグラフィー分離処理の少
なくともひとつの処理によりDFA IV画分を精製、
回収すること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1
項に記載の方法。 - 【請求項7】 イーストで通気培養処理することにより
酵素反応液中の糖を資化及び/又は除去すること、を特
徴とする請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 強塩基性イオン交換樹脂及び強酸性イオ
ン交換樹脂、又は、強塩基性イオン交換樹脂を用いて脱
塩処理すること、を特徴とする請求項6又は7に記載の
方法。 - 【請求項9】 クロマトグラフィー分離の担体として、
Na型またはCa型の強酸性イオン交換樹脂を使用する
こと、を特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載
の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000205772A JP2002017391A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | ジフルクトース・ジアンヒドリドivの大量製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000205772A JP2002017391A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | ジフルクトース・ジアンヒドリドivの大量製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002017391A true JP2002017391A (ja) | 2002-01-22 |
Family
ID=18702805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000205772A Pending JP2002017391A (ja) | 2000-07-06 | 2000-07-06 | ジフルクトース・ジアンヒドリドivの大量製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002017391A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006070483A1 (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-06 | Nippon Beet Sugar Manufacturing Co., Ltd. | ジフラクトース ジアンヒドリドiii結晶の製造方法 |
JP2008307010A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Kozo Asano | ダイフラクトースアンハイドライドiv(dfaiv)の製造方法 |
US7998710B2 (en) | 2003-03-05 | 2011-08-16 | Nippon Beet Sugar Mfg., Co., Ltd. | Process for purifying difructose dianhydride III |
-
2000
- 2000-07-06 JP JP2000205772A patent/JP2002017391A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7998710B2 (en) | 2003-03-05 | 2011-08-16 | Nippon Beet Sugar Mfg., Co., Ltd. | Process for purifying difructose dianhydride III |
WO2006070483A1 (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-06 | Nippon Beet Sugar Manufacturing Co., Ltd. | ジフラクトース ジアンヒドリドiii結晶の製造方法 |
JPWO2006070483A1 (ja) * | 2004-12-28 | 2008-06-12 | 日本甜菜製糖株式会社 | ジフラクトースジアンヒドリドiii結晶の製造方法 |
US8039615B2 (en) | 2004-12-28 | 2011-10-18 | Nippon Beet Sugar Manufacturing Co., Ltd. | Process for producing difructose dianhydride III crystals |
US8304534B2 (en) | 2004-12-28 | 2012-11-06 | Nippon Beet Sugar Manufacturing Co., Ltd. | Process for producing difructose dianhydride III crystals |
JP5367948B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2013-12-11 | 日本甜菜製糖株式会社 | ジフラクトースジアンヒドリドiii結晶の製造方法 |
JP2008307010A (ja) * | 2007-06-18 | 2008-12-25 | Kozo Asano | ダイフラクトースアンハイドライドiv(dfaiv)の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2470668B1 (en) | Immobilization of psicose-epimerase and a method of producing d-psicose using the same | |
JP6820924B2 (ja) | フルクトース−含有基質からプシコースを生産する方法 | |
KR101695831B1 (ko) | 감미질 및 결정화가 개선된 사이코스 혼합당 조성물 | |
JP6967599B2 (ja) | 新規なd−プシコース3−エピマー化酵素及びこれを用いたd−プシコースの製造方法 | |
CN109988799B (zh) | 一种甘油-2-α-葡萄糖基化酶在制备2-α-甘油葡萄糖苷中的应用 | |
KR20150103289A (ko) | 아스로박터 글로비포미스에 의해 생산되는 케토오스 3-에피머라제 | |
KR101709255B1 (ko) | 사이코스를 함유하는 미생물 생육 저해제 | |
KR100427529B1 (ko) | 말토오스를 트레할로오스로 변환하는 재조합형 열안정성 효소 | |
CN113174385A (zh) | 一种具有高活力和高转化率的蔗糖异构酶突变体及应用 | |
KR100395445B1 (ko) | 환원성 전분당으로부터 비환원성 당질을 생성하는 재조합 열안정성 효소 | |
EP3744841A1 (en) | Ketose 3-epimerase with improved thermal stability | |
KR101965509B1 (ko) | 신규한 d-사이코스 3-에피머화 효소 및 이를 이용한 d-사이코스의 제조 방법 | |
WO2002040659A1 (fr) | POLYPEPTIDES PRESENTANT UNE ACTIVITE α-ISOLMALTOSYL TRANSFERASE | |
US7510861B2 (en) | Gluconate dehydratase | |
JP3559609B2 (ja) | 組換え型酵素とその製造方法並びに用途 | |
CN111455003A (zh) | 一种微藻制备d-阿洛酮糖的方法 | |
JP2002017391A (ja) | ジフルクトース・ジアンヒドリドivの大量製造法 | |
JP3650632B2 (ja) | マルトースをトレハロースに変換する組換え型酵素 | |
KR101709258B1 (ko) | 저장안정성 및 감미질이 개선된 곡류 발효주 및 이의 제조방법 | |
CN110872586B (zh) | 固定化葡萄糖基转移酶及制备方法及催化生产莱鲍迪苷d的方法 | |
JP2002017366A (ja) | 新規レバンフルクトトランスフェラーゼ | |
WO2022019330A1 (ja) | パノース分解酵素とその製造方法並びに用途 | |
JP4011496B2 (ja) | L−グルコースの製造方法 | |
JP3815137B2 (ja) | L−リボースの製造方法 | |
JPS61268191A (ja) | フラクトオリゴ糖を含有する糖質の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051216 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070405 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070605 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20070727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080718 |