JP2002013166A - 建物出入口用ステップを利用した水貯留装置 - Google Patents

建物出入口用ステップを利用した水貯留装置

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JP2002013166A
JP2002013166A JP2000197562A JP2000197562A JP2002013166A JP 2002013166 A JP2002013166 A JP 2002013166A JP 2000197562 A JP2000197562 A JP 2000197562A JP 2000197562 A JP2000197562 A JP 2000197562A JP 2002013166 A JP2002013166 A JP 2002013166A
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water storage
water
building entrance
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JP2000197562A
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Norio Takeuchi
規雄 竹内
Akira Tsukamoto
章 塚本
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Takiron Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観上目立つことなく、省スペースでかつ低
コストで雨水などを貯留することができる水貯留装置を
提供する。 【解決手段】 住宅2の勝手口7の屋外に設置される勝
手口用ステップ5の内部に空洞8を形成し、この空洞8
に雨水3を貯留できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の庭の散水な
ど所定の用途に利用するために雨水などを貯留すること
ができる建物出入口用ステップを利用した水貯留装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の宅地には、台所,風呂,トイレな
どから排出された排水を流すための排水管路が設けられ
ているが、この排水管路とは別に、雨水を流すための雨
水用排水管路も設けられている。雨が降ると、一部の雨
水は雨水用排水管路を通ってやがて河川に流れて行く。
一方、地表から地中に浸透した雨水は、地下水となって
一部は有効に利用されるとともに、時間をかけて徐々に
河川に流れる。その結果、河川の水量はそれほど大きく
変化することはない。
【0003】ところが、都市開発や宅地開発が進み地表
も舗装されるにつれて、雨水が地中に浸透する機会が次
第に少なくなっており、その結果、地中に含まれている
水量も減少している。雨が降ったときには、雨水のかな
りの量が地中に浸透せずに直ちに雨水用排水管路を通っ
て河川に流れ込むので、雨水用排水管路と河川の水量は
一時的に多くなる。豪雨の時には、雨水用排水管路や河
川の水量が急激に上昇して氾濫するという、いわゆる都
市型洪水が発生する恐れもある。一方、雨が降らない日
が続くと、地中に含まれている水量がもともと少ないの
で、植物は育ちにくく、また、河川に流れ込む水量も極
めて少なくなって河川の水位が下がる。極端な場合に
は、河川の水がほとんどなくなるといった風景も珍しく
ない。その結果、河川に流れ込む生活排水などが希釈さ
れないで、河川やその下流の湖などが次第に汚染され、
魚など生物が住みにくい環境に変わっていく。
【0004】この対策としては、降った雨水を有効に利
用して徐々に流すことにより、天候の変化による雨水用
排水管路や河川の水量の変動をなるべく抑制することが
望ましい。これを「雨水の流出抑制」といい、このため
に各種対策が採られるようになってきた。さらに、近年
は、都市開発や宅地開発などで都市およびその周辺の人
口が急増することにより、水不足が深刻化している。都
市によっては、夏期ごとに(または、年間を通して)水
不足に悩んでいるところも多くなってきた。このよう
な、深刻な水不足の対策としても、従来はほとんど利用
されていなかった雨水の有効利用について次第に着目さ
れるようになってきた。さらに、雨水のほか風呂水など
も有効に利用して、水道水の消費量をなるべく抑制する
ことが望まれている。雨水の利用としては、建物の屋根
に降り注いだ雨水を集水して貯留する雨水貯留装置が使
用される場合がある。従来の雨水貯留装置は、雨水を貯
留する貯留槽を地中に埋設するかまたは地上に設置して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】貯留槽を地中に埋設す
る場合には、貯留槽の強度を大きくする必要があり、ま
た、設置工事もかなり大掛かりなものになる。その結
果、設置のためのコストがかさんでいた。また、貯留槽
より下流の雨水用排水管路の高さ位置より低い位置に貯
留槽が位置しているので、雨水用排水管路内の水が貯留
槽に逆流する恐れがあった。一方、貯留槽を地上に設置
する場合には、ある程度の大きさの設置スペースが必要
であり、また、外観上目立ってしまう。そのため、貯留
槽は住宅の横や後ろの通路に設置されることが多いが、
こうすると狭い通路を塞いで通行の邪魔になるという課
題があった。また、従来の雨水貯留装置では、ポンプを
地上に設置すると、外観上見苦しくかつ通行の邪魔にな
り、しかもポンプの音や、ポンプをオン,オフ制御する
ためのスイッチの音など大きな騒音が発生するという課
題があった。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、外観上目立つことなく、省スペース
でかつ低コストで雨水などを貯留することができる建物
出入口用ステップを利用した水貯留装置を提供すること
を目的とする。また、本発明の他の目的は、ポンプを外
観上目立つことなく省スペースで設置することができ、
かつ騒音を低減することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる建物出入口用ステップを利用した水
貯留装置は、建物の出入口の屋外に設置される建物出入
口用ステップの内部に空洞を形成し、この空洞に水を貯
留できるようにしている。前記建物出入口用ステップに
は、前記水が流入するための流入口と、前記水が流出す
るための流出口とを設けるのが好ましい。たとえば、前
記流入口および前記流出口は前記建物出入口用ステップ
の側壁にそれぞれ設けられ、前記建物出入口用ステップ
の上面には、開閉可能な点検口が設けられているのが好
ましい。前記建物出入口用ステップの前記空洞に貯留さ
れる前記水は、前記建物の屋根に降り注いだ雨水および
/または風呂,洗面所の雑排水である。前記流入口に
は、前記雨水を集水して流すための雨水流路を構成する
流入管が接続され、前記流出口には、前記建物出入口用
ステップの前記空洞に貯留されている前記雨水を排出す
るための流出管が接続され、前記流出口の上流側または
下流側には、前記雨水を流すためのポンプが配置されて
いるのが好ましい。前記水貯留装置は、前記屋根に降っ
た降り始めの初期降雨水を地中に浸透させるための初期
降雨水浸透手段を有しているのが好ましい。本発明の他
の実施態様にかかる建物出入口用ステップを利用した水
貯留装置は、建物の出入口の屋外に設置される建物出入
口用ステップの内部に空洞を形成し、この空洞には水を
流すためのポンプを収納している。
【0008】前記各実施態様において、たとえば、前記
建物出入口用ステップは、硬質の合成樹脂,金属および
コンクリートからなる群から少なくとも一つ選択される
材料により形成されている。また、前記建物出入口は、
たとえば、前記建物の勝手口,縁側,掃出し窓および玄
関のいずれかである。前記建物出入口用ステップの下部
は、地中に埋設されて位置決め固定されているのが好ま
しい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を、図1ないし図11を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
かかる水貯留装置の断面図、図2は図1の平面図であ
る。建物の出入口の屋外には、コンクリートなどで形成
されたブロック状の建物出入口用ステップが設置される
ことが多い。本実施形態では、住宅の勝手口の屋外に、
本発明にかかる建物出入口用ステップとしての勝手口用
ステップが設置された場合を示している。なお、建物は
住宅以外の建造物でもよく、また、建物出入口として
は、住宅の勝手口のほか縁側,掃出し窓,玄関等があ
る。
【0010】図1および図2に示すように、水貯留装置
1は、住宅2の屋根(図示せず)に降り注いだ雨水3を
集水して流すための雨水流路4と、雨水流路4に接続さ
れ、雨水3を貯留するための勝手口用ステップ5を備え
ている。雨水流路4を構成する雨樋6は、屋根に降り注
いだ雨水3を集水して下方に流している。勝手口用ステ
ップ5の内部には空洞8が形成されており、空洞8に雨
水3を貯留できるようにしている。なお、雨水3を貯留
する場合を示しているが、利用可能な水であれば、風呂
水,洗濯機で洗濯したときのすすぎの水,および洗面所
の排水など雑排水を空洞8に貯留してもよい。また、水
の中に固形物が含まれている場合には、この固形物を予
め除去して、比較的きれいになった水を空洞8に貯留す
るのが好ましい。さらに、水貯留装置1は、浅井戸用ポ
ンプ10,雨水浸透桝11および初期降雨水浸透手段1
2を有している。浅井戸用ポンプ10,雨水浸透桝11
および初期降雨水浸透手段12は、雨水流路4にそれぞ
れ接続されている。浅井戸用ポンプ10は、勝手口用ス
テップ5の外部でかつ下流側に配置されて雨水3を流す
ためのポンプであり、地上に設置されている。
【0011】勝手口用ステップ5は、一段(または、複
数段)の踏み段14を有している。なお、本発明におけ
る勝手口用ステップ(建物出入口用ステップ)5は、人
間が勝手口(建物出入口)7に出入りする時に踏むため
の手段であるので、踏み段のない箱状(たとえば、直方
体)のものであってもよく、または、スロープが設けら
れているものであってもよい。勝手口用ステップ5に
は、雨水3を流入させるための流入口18と、雨水3を
流出させるための流出口19が設けられている。勝手口
用ステップ5の内部には、オーバフロー管30が取付け
られている。流入口18には、雨樋6に接続されて雨水
流路4を構成する流入管20が接続されている。流出口
19には、勝手口用ステップ5の空洞8に貯留されてい
る雨水3を排出するための流出管21が接続されてい
る。流出管21も雨水流路4を構成している。浅井戸用
ポンプ10は、流出口19の下流側に設けられ、流出管
21の途中に接続されている。流出管21の下流側端部
は水栓柱22に接続されている。水栓柱22は、住宅2
の庭先等に設置された研ぎ出し流し23に取付けられて
いる。
【0012】住宅2の屋根で集水された雨水3は、地面
13にほぼ垂直に配置された雨樋6を通って下方に流れ
るようになっている。雨樋6には、T型管継手25を有
する分岐部26で分岐された分岐管27が接続されてい
る。雨樋6には、T型管継手25より下方に位置する別
のT型管継手28を有する分岐部29を介して、流入管
20が接続されている。勝手口用ステップ5の内部のオ
ーバフロー管30には、雨水流路4を構成し地中に埋設
されたオーバフロー配管31が接続されている。雨水浸
透桝11が、雨水流路4に接続され地中に埋設されてい
る。雨水浸透桝11は、雨水3を地中に浸透させるため
に住宅2の宅地内(または、宅地外)に設置されてい
る。雨水浸透桝11の周囲には砕石33が充填され、砕
石33の周囲は透水シート32により囲まれている。雨
水浸透桝11は、オーバフロー配管31の途中に接続さ
れている。分岐管27も雨水浸透桝11に接続されてい
る。
【0013】初期降雨水浸透手段12は、雨樋6の下端
部に接続され地中に埋設されている。初期降雨水浸透手
段12は、住宅2の屋根に降った降り始めの初期降雨水
34を、所定の時間をかけてゆっくりと地中に浸透させ
る機能を有している。初期降雨水浸透手段12は、雨樋
6の下方に開口する開口部36を有する雨樋下端部35
と、開口部36の周囲に充填された砕石37と、砕石3
7の周囲を囲む透水シート38とを備えている。これに
より、雨樋6を流れ落ちてきた初期降雨水34は、分岐
部29より下方の雨樋である配管39を流れ、初期降雨
水浸透手段12の砕石37と透水シート38を通って地
中に浸透していく。初期降雨水34には、浮遊物(木の
葉など),埃(細かい土,砂など),ごみなど異物が含
まれていることが多いが、初期降雨水浸透手段12で、
初期降雨水34は所定の時間をかけてゆっくりと地中に
浸透していくことになる。
【0014】次に、勝手口用ステップ5について説明す
る。勝手口用ステップ5は、全体が中空の箱状であり、
平面視でほぼ矩形状に形成されており、これは、外観上
は、従来から使用されているコンクリート製の勝手口用
ステップなどとほぼ同じである。勝手口用ステップ5
は、大部分が地面13より上方に位置する本体部45
と、本体部45の下方に接続された底部46とを有して
いる。勝手口用ステップ5は、その下部が地中に埋設さ
れて位置決め固定されているので、安定性がよく、また
大きな内部容量を有している。空洞8の容量はたとえば
約0.6mである。なお、本発明の勝手口用ステップ
5は、位置決め固定できれば、下部を地中に埋設せずに
地面13上に設置してもよい。
【0015】本体部45と底部46は、ボルト47など
締結部材により締結されている。本体部45と底部46
との間は、水が漏れないようにゴム製のパッキンなどに
よりシールされている。底部46の全体は地中に埋設さ
れ、ボルト47も地中に配置されて外部から見えないの
で、外観上好ましい。ボルト47を取り外して、本体部
45を底部46から取り外し可能になっているので、勝
手口用ステップ5の内部の点検や清掃などを行うことが
できる。勝手口用ステップ5を大きく分解できるので、
内部の点検および清掃等が容易である。本体部45およ
び底部46は、繊維強化プラスチック(FRP),ポリ
塩化ビニル,ポリプロピレンなど硬質の合成樹脂を材料
として、それぞれ一体的に成形されている。なお、勝手
口用ステップ5は、鉄板,ステンレス板など金属または
コンクリート(たとえば、ガラス繊維強化コンクリート
(GRC))などの材料により形成されていてもよい。
繊維強化プラスチックやガラス繊維強化コンクリートを
使用すれば、製造が容易で軽量でかつ強度も十分であ
り、しかも安価に製造することができるので好ましい。
本体部45の表面には、石目模様またはタイル張りの模
様などが形成されているので、外観上は通常のステップ
のように見え、貯留槽とは分かりにくくなっている。
【0016】流入口18と流出口19は、勝手口用ステ
ップ5の側壁48の上部と下部にそれぞれ設けられてい
る。流入口18と流出口19を設けたので、勝手口用ス
テップ5を雨水3の貯留槽として使用することができ
る。流入口18には、下方に開口するパイプ49が固定
されている。流出口19には、空洞8に貯留された雨水
3に含まれるごみなど異物を除去するためのストレーナ
50が取付けられている。側壁48にはオーバフロー用
流出口51が設けられ、オーバフロー用流出口51には
オーバフロー管30が取付けられている。オーバフロー
管30は、L字状をなして両端部が開口している。雨水
3がオーバフロー管30の上端部を越えるまで空洞8内
に供給されると、雨水3は、オーバフロー管30を通っ
て外部のオーバフロー配管31に排出される。
【0017】勝手口用ステップ5を製造する際には、工
場で、勝手口用ステップ5の内部に、パイプ49,スト
レーナ50,オーバフロー管30などを予め取付けてお
く。そして、水貯留装置1の設置工事では、流入口18
に流入管20を、流出口19に流出管21を、オーバフ
ロー用流出口51にオーバフロー配管31を、それぞれ
差し込んで固定する。このようにすれば、設置工事の際
に勝手口用ステップ5の内部の配管作業が不要になるの
で、現場での作業が簡略化する。勝手口用ステップ5
は、内部が空洞8になっているので軽量であり、搬送お
よび取り扱いが容易である。また、流入口18,流出口
19およびオーバフロー用流出口51は、側壁48に取
付けられているので、製造,搬送および設置工事の際に
これらが邪魔になることがない。勝手口用ステップ5の
設置場所の地中には、水道管58および下水管59など
が埋設される場合があるので、勝手口用ステップ5の埋
設深さ(地面13と勝手口用ステップ5の底面46aと
の間の距離)Hは、通常は約20cm以下が好ましい。こ
の程度の埋設深さHであれば、水道管58および下水管
59などの邪魔にならない。
【0018】なお、勝手口用ステップ5の上面52に、
開閉可能な点検口53を設けてもよい。たとえば、本体
部45の天井板54に開口部55を形成し、天井板54
には蓋板56をヒンジ57を介して揺動可能に取付け、
蓋板56を揺動させて開口部55を開閉可能にする。こ
のような点検口53を設ければ、蓋板56を操作するだ
けで、勝手口用ステップ5の内部を容易に点検,清掃す
ることができる。点検口53が勝手口用ステップ5の上
面52にあるので、水漏れを起こす恐れがほとんどなく
止水対策も簡単でよい。
【0019】上述のように構成された水貯留装置1にお
いて、しばらくのあいだ雨が降っていないときには、雨
樋6と下方の配管39の内部は空になっている。この状
態で、住宅2の屋根に雨が降ると、降り始めの初期降雨
水34は、雨樋6から配管39を流れて初期降雨水浸透
手段12で地中に浸透していく。初期降雨水34は、屋
根や雨樋6を流れるので、浮遊物,埃,ごみなど異物を
含んでいることが多い。そこでこの初期降雨水34は、
雨樋下端部35の開口部36から、砕石37と透水シー
ト38を通って、ゆっくりと(たとえば、数時間ないし
数十時間かけて)地中に浸透していく。こうして、ある
程度の水量の初期降雨水34が地中にしみ込んだ後は、
地中に浸透する速度が次第に低下するので、その後の雨
水3の大部分は、初期降雨水浸透手段12と配管39内
に滞留していくことになる。
【0020】その結果、まだ地中に浸透していない初期
降雨水34は、一旦、初期降雨水浸透手段12と配管3
9内に滞留するので、勝手口用ステップ5にはほとんど
流入しない。こうして、初期降雨水34が配管39等に
滞留したのち、さらに続けて屋根に降った雨水3には、
異物はほとんど含まれておらずほぼ清浄になっている。
この清浄な雨水3も配管39に流れ、配管39内の水面
はやがて分岐部29まで達する。すると、続いて雨樋6
を流れてきた清浄な雨水3は、分岐部29を通って流入
管20およびパイプ49を介して、勝手口用ステップ5
の空洞8に流れ込む。こうして、勝手口用ステップ5に
は清浄な雨水3が貯留される。勝手口用ステップ5に貯
留された雨水3は、ストレーナ50,流出管21を介し
て浅井戸用ポンプ10で抜き出され、流出管21から水
栓柱22に供給される。これにより、雨水3は、必要に
応じて、研ぎ出し流し23で靴などを洗ったり水栓柱2
2を介して庭の水撒きや洗車など、所定の用途に利用さ
れる。
【0021】勝手口用ステップ5内の雨水3の水位Lが
上昇して、満杯近くなった場合には、雨水3は、オーバ
フロー管30からオーバフロー配管31を流れて雨水浸
透桝11に流入して地中に浸透する。浸透しきれなかっ
た雨水3は、雨水浸透桝11から流出して、オーバフロ
ー配管31を流れて側溝(図示せず)に流れる。大雨の
ときなどに、流入管20を通過可能な水量以上の雨水3
が雨樋6を流れた場合には、雨水3は、上方の分岐部2
6から分岐管27を流れて雨水浸透桝11に流れ込むこ
とになる。一方、初期降雨水浸透手段12および配管3
9に一時的に滞留している汚れた初期降雨水34は、時
間をかけてゆっくりと地中に浸透していき、やがて、初
期降雨水浸透手段12および配管39が空になった状態
で、次の降雨を待つことになる。初期降雨水浸透手段1
2と配管39の容量を十分にとっておけば、初期降雨水
34が清浄な雨水3と混合して勝手口用ステップ5に流
入する恐れはほとんどない。
【0022】本発明では、住宅2に元来設置することの
多い勝手口用ステップ5を、ステップの機能を発揮させ
つつ、雨水3の貯留槽としても兼用したので、雨水貯留
槽を別途設ける必要がない。したがって、外観上目立つ
ことなく、雨水3(および/または、風呂,洗面所の雑
排水など)を省スペースでかつ低コストで貯留すること
ができる。勝手口用ステップ5に貯留された雨水3を浅
井戸用ポンプ10で排出しているので、水栓柱22の蛇
口を開ければ雨水3が流れ出るので、使い勝手がよい。
また、勝手口用ステップ5には蛇口が設けられていない
ので、外観上は貯留槽のようには見えない。雨水3は、
勝手口用ステップ5に一旦貯留されたあと、必要に応じ
て有効に利用されるので、徐々に河川に流れることにな
り「雨水の流出抑制」を行うことができる。これによ
り、豪雨の時などに発生する都市型洪水を予防すること
ができ、河川やその下流の湖などの環境を改善すること
ができ、また、水不足の解消にも役立つ。
【0023】図3は、第1の実施形態の変形例にかかる
水貯留装置1aの断面図である。なお、以下の各実施形
態において、他の実施形態と同一または相当部分には同
一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明
する。図3に示すように、勝手口用ステップ5aを有す
る水貯留装置1aでは、雨樋6の下方の分岐部29が地
中に配置され、分岐部29から分岐した流入管20も地
中に埋設されている。雨水3が流入する流入口18a
は、勝手口用ステップ5aの底部46の側壁48に設け
られている。流入口18aには、上方が開口するL字状
のパイプ49aが取付けられ、流入管20も接続されて
いる。分岐部29および流入管20は雨水流路4aを構
成しており、雨水流路4aの他の構成は、第1の実施形
態と同じである。この水貯留装置1aによれば、第1の
実施形態と同様の作用効果を奏する。さらに、分岐部2
9および流入管20が地中に埋設されているので、外部
に露出している雨水流路4aが簡略化し、外観上好まし
い。
【0024】(第2の実施形態)図4ないし図9は本発
明の第2の実施形態を示している。図4(A)は水貯留
装置60の断面図、図4(B)は図4(A)のB部の拡
大断面図である。図5は図4(A)の平面図、図6は勝
手口用ステップ61の正面断面図である。図4(A),
図5および図6に示すように、建物出入口用ステップと
しての勝手口用ステップ61には空洞8が形成され、空
洞8には雨水3(および/または、風呂,洗面所の雑排
水など)が貯留される。勝手口用ステップ61は本体部
45aと底部46を備えており、勝手口用ステップ61
には踏み段14が形成されている。本体部45aと底部
46は、ボルトまたはリベットなど締結部材により接続
部62で一体的に接続されている。本体部45aと底部
46を接続する接続部62は、シール部材によりシール
されて水漏れを防止している。本体部45aの大部分は
地上に配置され、底部46および接続部62は地中に配
置されているので、接続部62は外部からは見えず外観
上好ましい。
【0025】勝手口用ステップ61の上面52には、開
閉可能な点検口53aが設けられている。本体部45a
の上面全体が開口するようになっており、開口部63
は、蓋板64により開閉可能になっている。すなわち、
蓋板64が、本体部45aの上端の矩形状の縁部65に
着脱可能に嵌合している。このように、本体部45aの
上面全体が開口するので、勝手口用ステップ61の内部
の点検,清掃を容易に行うことができる。また、本体部
45aの上面全体を開口部63にしたので、本体部45
aの強度の低下がほとんどない。また、外部からは蓋板
64と本体部45aの接合部の線が見えるだけで、この
線も目立たないので、外観上も好ましい。締結部材を使
用しないで、蓋板64を縁部65に嵌合させているが、
ボルトなど締結部材により蓋板64を本体部45aに固
定してもよい。また、点検口を踏み段14の位置または
蓋板64の一部分に設けてもよい。勝手口用ステップ6
1の内壁のうち地上に位置している部分には、断熱材6
6が全体的に張り付けられている。これにより、冬期に
外気温度が低下しても、空洞8内の雨水3の凍結を防止
することができる。
【0026】勝手口用ステップ61の側壁48には、流
入口18と流出口19が設けられている。勝手口用ステ
ップ61の内部上方には、フロート式開閉弁67が配置
されている。フロート式開閉弁67は流入口18に取付
けられている。フロート式開閉弁67は、勝手口用ステ
ップ61内に貯留されている雨水3の水位Lが所定の高
さ位置L1になると、フロート(浮き)68の浮力によ
り、流入口18より下流側の流路69を閉じて、雨水3
の流入を止める機能を有している。貯留されている雨水
3の水位Lが下がると、フロート68の浮力が所定値よ
り小さくなって流路69が開く。これにより、雨水3
は、流入口18,流路69を通って勝手口用ステップ6
1の内部に流入可能になる。このように、貯留されてい
る雨水3の水位Lは、所定の高さ位置L1より上方にあ
る上端縁部65までは上昇しないので、本体部45aと
蓋板64との間の止水対策は簡単でよい。
【0027】雨水流路4aは、雨水3を集水して流すた
めの流路であり、雨樋6,流入管20,オーバフロー配
管31aおよび流出管21などを有している。流入管2
0は、雨樋6の途中の分岐部29aに一端が接続され、
他端が流入口18に接続されている。オーバフロー配管
31aは、分岐部29aを介して雨樋6に接続されてい
る。オーバフロー配管31aの途中には、雨水浸透桝1
1が接続されている。オーバフロー配管31aの大部分
と雨水浸透桝11は、地中に埋設されている。雨水浸透
桝11の出口側のオーバフロー配管31aは、側溝(図
示せず)に接続されている。
【0028】勝手口用ステップ61の製造においては、
本体部45aと底部46とを接続して一体化し、内部に
フロート式開閉弁67およびストレーナ50を取付け、
断熱材66を張り付けた状態のものを工場で製造する。
そして、この構成の勝手口用ステップ61を設置現場に
搬入すれば、勝手口用ステップ61の設置作業が容易に
なる。
【0029】図4(A),(B)に示すように、所定の
条件のときに雨水3がオーバフローしてオーバフロー配
管31aに流れるように、せき70が分岐部29aの内
部に設けられている。せき70の内方には、雨樋6とオ
ーバフロー配管31aとを連通させるための連通路71
が形成されている。勝手口用ステップ61内に貯留され
ている雨水3の水位Lが所定の高さ位置L1まで上昇し
て、フロート式開閉弁67が流路69を閉じているとき
に、雨樋6から雨水3が流れ落ちると、せき70がある
ので、ある程度は流入管20に滞留する。しかし、せき
70で滞留可能な水量以上の雨水3が流れると、雨水3
は、やがてせき70を越流し、連通路71を通ってオー
バフロー配管31aに流れる。このような分岐部29a
を使用することにより、雨樋6を流れる雨水3を優先的
に勝手口用ステップ61に流して貯留し、貯留可能な水
量以上の雨水3は、分岐部29aからオーバフロー配管
31aに流れることになる。
【0030】上述のように構成された水貯留装置60
は、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。また、
フロート式開閉弁67を使用したので、第1の実施形態
におけるオーバフロー管30を省略することができる。
これにより、勝手口用ステップ61内の構造が簡素化す
るとともに、貯留可能空間が大きくなって、より多くの
雨水3を貯留することができる。
【0031】図7は、第2の実施形態の変形例にかかる
水貯留装置60aの断面図、図8は、図7に示す勝手口
用ステップ61aの正面断面図である。図7および図8
に示すように、勝手口用ステップ61aの流出口19の
上流側(すなわち、勝手口用ステップ61aの内部)に
は、雨水3を流すためのポンプである水中ポンプ10a
が配置されている。水中ポンプ10aの吐出側は、配管
75を介して流出口19に接続されている。水中ポンプ
10aは、住宅2に取付けられた屋外コンセント77に
電気的に接続されている。本体部45aの外部には、圧
力スイッチ76が取付けられている。圧力スイッチ76
は、配管75を介して水中ポンプ10aの吐出圧力を検
出し、この吐出圧力の低下,上昇により、水中ポンプ1
0aをそれぞれオン,オフ制御する。たとえば、後述す
る散水栓ボックス79の蛇口を開けると、水中ポンプ1
0aの吐出圧力が所定の下限値より下がるので、圧力ス
イッチ76の動作により水中ポンプ10aは運転を開始
する。これとは逆に、散水栓ボックス79の蛇口を閉め
ると、水中ポンプ10aの吐出圧力が所定の上限値より
上がるので、圧力スイッチ76の動作により水中ポンプ
10aは停止する。水中ポンプ10aには、空運転防止
のためのフロートスイッチ78が設けられている。フロ
ートスイッチ78は、勝手口用ステップ61a内の雨水
3の水位Lが所定の高さ位置L2より低下した場合に、
空運転防止のために水中ポンプ10aを停止する制御を
行う。流出口19には、勝手口用ステップ61aの内部
に貯留されている雨水3を排出するための流出管21が
接続されている。流出管21の下流側は、住宅2の屋外
に設けられた散水栓ボックス79に接続されている。
【0032】上述のように構成された水貯留装置60a
において、雨水3は、雨樋6,分岐部29a,流入管2
0およびフロート式開閉弁67を介して、勝手口用ステ
ップ61aの空洞8に貯留される。フロート式開閉弁6
7の動作により、雨水3は所定の高さ位置L1以上には
貯留されることはないので、貯留された雨水3が、蓋板
64の隙間から外部に流出することはない。圧力スイッ
チ76とフロートスイッチ78を設けたので、水中ポン
プ10aが回りっぱなしになったり空運転をすることは
なく、雨水3を流出管21側に正常に排出する。散水栓
ボックス79の蛇口を開ければ、貯留された雨水3を庭
の散水などに使用することができる。水中ポンプ10a
が勝手口用ステップ61aの内部に配置されているの
で、ポンプの設置場所を別途設ける必要がなく、装置全
体がさらにコンパクトになり、設置工事も簡略化する。
水貯留装置60aは、第1、第2の実施形態と同様の作
用効果を奏する。
【0033】図9は、第2の実施形態の他の変形例にか
かる水貯留装置60bの断面図である。図9に示す勝手
口用ステップ61bにおいて、その流出口19は、本体
部45aの所定の高さ位置に設けられている。空洞8に
は可撓性のホース83が配置されており、ホース83の
吸込口にはストレーナ84が取付けられている。ストレ
ーナ84は、勝手口用ステップ61bの底板上に載置さ
れて、最も低い位置で雨水3を吸い込むようになってい
る。本体部45aの外部には、ポンプとしてのハンディ
ポンプ10bが取付けられている。ポンプ10bは、屋
外コンセント77に電気的に接続されている。ポンプ1
0bの吸込側には、流出口19を通るホース83が接続
されている。ポンプ10bの吐出側は流出管21に接続
されている。水貯留装置60bにおいて、勝手口用ステ
ップ61b内に貯留されている雨水3を使用したいとき
には、ポンプ10bを運転し、流出管21の下流側で散
水栓ボックスなどを操作して、雨水3を庭の散水などに
使用することになる。このポンプ10bは、コンパクト
な構造なので簡単に設置することができ、コストもそれ
ほどかからない。また、水貯留装置60bは、第1,第
2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0034】第1,第2の実施形態の水貯留装置1,1
a,60,60a,60bでは、勝手口用ステップ5,
5a,61,61a,61bを据え付けるための穴をそ
れほど深く掘削する必要がないので、据え付け工事が簡
単である。また、勝手口用ステップの下部のみが地中に
埋設されているので、勝手口用ステップの強度をそれほ
ど大きくする必要がない。
【0035】(第3の実施形態)図10は、本発明の第
3の実施形態にかかる水貯留装置1bの断面図である。
前記各実施形態では、勝手口用ステップの設置場所の下
方に水道管58や下水管59などが埋設されているの
で、勝手口用ステップの埋設深さHを浅くしている。と
ころが、図10に示すように、勝手口用ステップ5bの
設置場所の下方に水道管などが埋設されないことがあ
る。このような場合には、勝手口用ステップ5bの埋設
深さHを深くすることができる。すなわち、勝手口用ス
テップ5bの下部の寸法を大きくして、勝手口用ステッ
プ5bの空洞8全体の容量をかなり大きくすることがで
きるので、雨水3の貯留可能水量が大きくなる。勝手口
用ステップ5bは、大部分が地面13より上方に位置す
る本体部45と、本体部45の下方に接続された底部4
6bとを有している。浅井戸用ポンプ10の吸込側に連
通するストレーナ50は、勝手口用ステップ5bの底板
87の近くに配置されている。そして、流出口19とス
トレーナ50は配管88で接続されている。この水貯留
装置1bにおいても、第1,第2の実施形態と同様の作
用効果を奏する。
【0036】第1ないし第3の実施形態では、勝手口用
ステップを雨水の貯留槽として使用したので、外観上は
貯留槽がどこにあるのか分からず、住宅の外観を損ねる
ことがないので、特に新築住宅に適している。これは、
新築住宅を環境共生住宅にしたい住宅メーカおよびユー
ザの意向にも沿ったものになる。また、勝手口用ステッ
プが側溝より比較的高い高さ位置にあるので、側溝内の
水が勝手口用ステップに逆流する恐れはない。
【0037】(第4の実施形態)図11は、本発明の第
4の実施形態にかかる水貯留装置90の断面図である。
前記各実施形態では、勝手口用ステップの内部に雨水3
を貯留するとともに、その上部が地上に位置している。
これに対して、図11に示す水貯留装置90において
は、雨水貯留槽94の全体が埋設されている。また、住
宅(建物)2の勝手口(出入口)7の屋外に設置される
勝手口用ステップ(建物出入口用ステップ)91の内部
には、空洞92が形成されている。空洞92には、雨水
を流すためのポンプ93と、ポンプ93をオン,オフ制
御するためのスイッチを含む制御装置(図示せず)が収
納されている。勝手口用ステップ91は、前記各実施形
態で示した勝手口用ステップと形状,材質などは実質的
に同一である。雨水貯留槽94の流入側には、雨樋97
を流れてきた初期降雨水を地中に浸透させるためのフィ
ルタ桝96が接続されている。雨水貯留槽94には、側
溝102に接続されたオーバフロー配管101が接続さ
れている。オーバフロー配管101の途中には、雨水桝
103が接続されて地中に埋設されている。
【0038】前記構成の水貯留装置90において、住宅
2の屋根で集水された雨水3は、雨樋97を流れた後、
フィルタ桝96を通って雨水貯留槽94に流入して貯留
される。雨水貯留槽94で貯留された雨水3は、取水管
98を介してポンプ93で抜き出され、流出管99を流
れたのち水栓柱100などに供給されて利用される。水
貯留装置90によれば、ポンプ93が勝手口用ステップ
91内に収納されているので、ポンプ93を外観上目立
つことなく省スペースで設置することができる。また、
ポンプ93自体の音や、ポンプをオン,オフ制御するた
めのスイッチの音などの騒音を低減することができる。
騒音をさらに低減するためには、勝手口用ステップ91
の内壁に吸音材を張り付けるのが好ましい。
【0039】前記各実施形態では、建物出入口用ステッ
プの下部が、地中に埋設されて位置決め固定されている
が、建物出入口用ステップを、地上に設置してアンカー
ボルトなどで位置決め固定した場合であってもよい。い
ずれの場合も、建物出入口用ステップを位置決め固定し
ているので、その内部の雨水が少なくて全体の重量が軽
いときでも、建物出入口用ステップが動くことがない。
前記各実施形態の水貯留装置で貯留された雨水3(およ
び/または、風呂,洗面所の雑排水)の用途の一例とし
ては、上述のような庭の散水などがあるが、雨水のその
ほかの用途としては、洗車,トイレの水洗など家庭での
消費,水耕栽培などを行う施設園芸業,夏期における工
場の屋根に対する冷却用散水,魚の養殖などであっても
よい。なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示
す。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、外
観上目立つことなく、省スペースでかつ低コストで雨水
などを貯留することができる。また、建物出入口用ステ
ップの内部にポンプを収納すれば、ポンプを外観上目立
つことなく省スペースで設置することができ、かつ騒音
を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる水貯留装置の
断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】第1の実施形態の変形例にかかる水貯留装置の
断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかる水貯留装置の
断面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4および図5に示す勝手口用ステップの正面
断面図である。
【図7】第2の実施形態の変形例にかかる水貯留装置の
断面図である。
【図8】図7に示す勝手口用ステップの正面断面図であ
る。
【図9】第2の実施形態の他の変形例にかかる水貯留装
置の断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態にかかる水貯留装置
の断面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態にかかる水貯留装置
の断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 水貯留装置 2 住宅(建物) 3 雨水(水) 4,4a 雨水流路 5,5a,5b 勝手口用ステップ(建物出入口用ステ
ップ) 7 勝手口(建物出入口) 8 空洞 10 浅井戸用ポンプ(ポンプ) 10a 水中ポンプ(ポンプ) 10b ハンディポンプ(ポンプ) 12 初期降雨水浸透手段 18,18a 流入口 19 流出口 20 流入管 21 流出管 34 初期降雨水 48 側壁 52 上面 53,53a 点検口 60,60a,60b 水貯留装置 61,61a,61b 勝手口用ステップ(建物出入
口用ステップ) 90 水貯留装置 91 勝手口用ステップ(建物出入口用ステップ) 92 空洞 93 ポンプ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の出入口の屋外に設置される建物出
    入口用ステップの内部に空洞を形成し、この空洞に水を
    貯留できるようにしたことを特徴とする建物出入口用ス
    テップを利用した水貯留装置。
  2. 【請求項2】 建物の出入口の屋外に設置される建物出
    入口用ステップの内部に空洞を形成し、この空洞には水
    を流すためのポンプを収納したことを特徴とする建物出
    入口用ステップを利用した水貯留装置。
  3. 【請求項3】 前記建物出入口用ステップには、前記水
    が流入するための流入口と、前記水が流出するための流
    出口とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の建物
    出入口用ステップを利用した水貯留装置。
  4. 【請求項4】 前記流入口および前記流出口は前記建物
    出入口用ステップの側壁にそれぞれ設けられ、前記建物
    出入口用ステップの上面には、開閉可能な点検口が設け
    られていることを特徴とする請求項3に記載の建物出入
    口用ステップを利用した水貯留装置。
  5. 【請求項5】 前記建物出入口用ステップの前記空洞に
    貯留される前記水は、前記建物の屋根に降り注いだ雨水
    および/または風呂,洗面所の雑排水であることを特徴
    とする請求項3または4に記載の建物出入口用ステップ
    を利用した水貯留装置。
  6. 【請求項6】 前記流入口には、前記雨水を集水して流
    すための雨水流路を構成する流入管が接続され、 前記流出口には、前記建物出入口用ステップの前記空洞
    に貯留されている前記雨水を排出するための流出管が接
    続され、前記流出口の上流側または下流側には、前記雨
    水を流すためのポンプが配置されていることを特徴とす
    る請求項5に記載の建物出入口用ステップを利用した水
    貯留装置。
  7. 【請求項7】 前記水貯留装置は、前記屋根に降った降
    り始めの初期降雨水を地中に浸透させるための初期降雨
    水浸透手段を有していることを特徴とする請求項5また
    は6に記載の建物出入口用ステップを利用した水貯留装
    置。
  8. 【請求項8】 前記建物出入口用ステップは、硬質の合
    成樹脂,金属およびコンクリートからなる群から少なく
    とも一つ選択される材料により形成されていることを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれかの項に記載の建物
    出入口用ステップを利用した水貯留装置。
  9. 【請求項9】 前記建物出入口は、前記建物の勝手口,
    縁側,掃出し窓および玄関のいずれかであることを特徴
    とする請求項1ないし8のいずれかの項に記載の建物出
    入口用ステップを利用した水貯留装置。
  10. 【請求項10】 前記建物出入口用ステップの下部は、
    地中に埋設されて位置決め固定されていることを特徴と
    する請求項1ないし9のいずれかの項に記載の建物出入
    口用ステップを利用した水貯留装置。
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