JP2002039427A - フロート式止水装置および止水装置付き水貯留装置 - Google Patents

フロート式止水装置および止水装置付き水貯留装置

Info

Publication number
JP2002039427A
JP2002039427A JP2000230141A JP2000230141A JP2002039427A JP 2002039427 A JP2002039427 A JP 2002039427A JP 2000230141 A JP2000230141 A JP 2000230141A JP 2000230141 A JP2000230141 A JP 2000230141A JP 2002039427 A JP2002039427 A JP 2002039427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
rainwater
float
flow path
water storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000230141A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Takeuchi
規雄 竹内
Akira Tsukamoto
章 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takiron Co Ltd filed Critical Takiron Co Ltd
Priority to JP2000230141A priority Critical patent/JP2002039427A/ja
Publication of JP2002039427A publication Critical patent/JP2002039427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/108Rainwater harvesting

Landscapes

  • Float Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水などを貯留するための水貯留槽の水位が
所定の高さ位置になると、雨水などの流れを自動的に停
止することができるフロート式止水装置および止水装置
付き水貯留槽を提供する。 【解決手段】 雨水3を貯留するための勝手口用ステッ
プ5の流入口18に接続されるフロート式止水装置15
は、貯留されている雨水3の水位Lが所定の高さ位置L
1まで上昇すると、フロート58の浮力により流路59
を塞いで雨水の流れを停止し、雨水の水位が下がると、
フロート58の自重により流路59を開けて雨水を流す
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の庭の散水な
ど所定の用途に利用するために雨水などを貯留するため
の水貯留槽に取付けられるフロート式止水装置および止
水装置付き水貯留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の宅地には、台所,風呂,トイレな
どから排出された排水を流すための排水管路が設けられ
ているが、この排水管路とは別に、雨水を流すための雨
水用排水管路も設けられている。雨が降ると、一部の雨
水は雨水用排水管路を通ってやがて河川に流れて行く。
一方、地表から地中に浸透した雨水は、地下水となって
一部は有効に利用されるとともに、時間をかけて徐々に
河川に流れる。その結果、河川の水量はそれほど大きく
変化することはない。
【0003】ところが、都市開発や宅地開発が進み地表
も舗装されるにつれて、雨水が地中に浸透する機会が次
第に少なくなっており、その結果、地中に含まれている
水量も減少している。したがって、雨が降ったときに
は、雨水のかなりの量が地中に浸透せずに直ちに雨水用
排水管路を通って河川に流れ込むので、雨水用排水管路
と河川の水量は一時的に増加する。豪雨の時には、雨水
用排水管路や河川の水量が急激に上昇して氾濫するとい
う、いわゆる都市型洪水が発生する恐れもある。一方、
雨の降らない日が長く続くと、地中に含まれている水量
がもともと少ないので、植物は育ちにくく、また、河川
に流れ込む水量も極めて少なくなって河川の水位が下が
る。極端な場合には、河川の水がほとんどなくなるとい
った風景も珍しくない。その結果、河川に流れ込む生活
排水などが希釈されないで、河川やその下流の湖などが
次第に汚染され、魚など生物が住みにくい環境に変わっ
ていく。この対策としては、降った雨水を有効に利用し
て徐々に流すことにより、天候の変化による雨水用排水
管路や河川の水量の変動をなるべく抑制することが望ま
しい。これを「雨水の流出抑制」といい、このために各
種対策が採られている。
【0004】さらに、近年は、都市開発や住宅開発など
で都市およびその周辺の人口が急増することにより、水
不足が深刻化している。都市によっては、夏期ごとに
(または、年間を通して)水不足に悩んでいるところも
多い。このような、深刻な水不足の対策としても、従来
はほとんど利用されていなかった雨水を有効利用するこ
とについて次第に注目されるようになってきた。さら
に、雨水のほか風呂,洗面所の雑排水なども有効に利用
して、水道水の消費量をなるべく抑制することが望まれ
ている。雨水の利用としては、建物の屋根に降り注いだ
雨水を集水して貯留する雨水貯留装置が使用される場合
がある。この雨水貯留装置では、雨水を貯留するための
貯留槽が、地中に埋設されるかまたは地上に設置されて
いる。
【0005】従来の雨水貯留装置では、雨水は貯留槽に
無制限に流入するので、貯留槽の内部には必ずオーバフ
ロー管が設けられている。貯留槽が満水になった後の雨
水は、貯留槽を通過しオーバフロー管から貯留槽の外部
に流れることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】建物の屋根に降った降
り始めの初期降雨水には、浮遊物(木の葉など),埃
(細かい土,砂など),塵など異物が含まれていること
が多いが、雨水は、貯留槽を通過する時はその流速が急
に遅くなる。したがって、前記異物が貯留槽で沈殿し
て、貯留槽の下部に汚泥として残留する傾向がある。こ
のため、貯留槽の寿命が短くなったり、貯留槽を頻繁に
点検,清掃する必要があった。貯留槽内が汚れている
と、貯留された雨水を使用する際にこの雨水も汚れた状
態で抜き出されてしまうという課題があった。また、貯
留槽が地中に埋設されている場合に、この貯留槽より下
流の外部排水管路(たとえば、側溝)の高さ位置より低
い位置に貯留槽が位置していると、外部排水管路内の排
水がオーバフロー管を通って貯留槽に逆流する恐れがあ
った。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、雨水などを貯留するための水貯留槽
の水位が所定の高さ位置になると、雨水などの流れを自
動的に停止することができるフロート式止水装置および
止水装置付き水貯留装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、地中に埋設された水貯留槽
のオーバフロー配管から水貯留槽に排水が逆流するのを
防止することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかるフロート式止水装置は、建物の屋根
に降り注いだ雨水および/または風呂,洗面所の雑排水
を貯留するための水貯留槽の流入口または流出口に接続
されるフロート式止水装置であって、前記水貯留槽に貯
留されている前記水の水位が所定の高さ位置まで上昇す
ると、フロートの浮力により流路を塞いで前記水の流れ
を停止し、前記水の水位が下がると、前記フロートの自
重により前記流路を開けて前記水を流すようにしてい
る。たとえば、前記フロート式止水装置は、前記フロー
トと、前記流路を開閉可能で、弁体の自重と前記流路内
の前記水の圧力とを利用して前記流路を塞ぐ前記弁体
と、前記流路を形成する配管部材に揺動自在に支持され
るとともに、揺動中心に近い一方の部位で前記弁体を移
動させ、前記揺動中心から遠い他方の部位に前記フロー
トが取付けられた揺動部材とを備えている。好ましい実
施態様にかかる前記フロート式止水装置は、前記フロー
トと、前記流路を開閉可能な弁体と、前記流路を形成す
る配管部材に揺動自在に支持されるとともに、揺動中心
に近い一方の部位で前記弁体を移動させ、前記揺動中心
から遠い他方の部位に前記フロートが取付けられた揺動
部材とを備え、前記弁体と前記揺動部材の前記一方の部
位は、変形自在な連結部材により連結されている。他の
実施態様にかかる前記フロート式止水装置は、前記フロ
ートと、前記流路を形成する配管部材に上下方向を向い
て取付けられ、前記フロートを上下方向に移動可能に案
内支持するフロート案内部材とを備え、前記水の水位が
前記所定の高さ位置まで上昇すると、前記フロートが前
記流路の出口側開口部に直接密着してこの出口側開口部
を塞ぐようにしている。
【0009】本発明にかかる止水装置付き水貯留槽は、
前記構成のフロート式止水装置を水貯留槽に設けてい
る。前記水貯留槽は、建物の出入口の屋外に設置され内
部に空洞が形成された建物出入口用ステップであり、前
記空洞に前記水を貯留するのが好ましい。他の実施態様
にかかる止水装置付き水貯留槽は、建物の屋根に降り注
いだ雨水および/または風呂,洗面所の雑排水を貯留す
るための水貯留槽の全体が地中に埋設され、この水貯留
槽の第1のオーバフロー配管が前記建物の敷地外の外部
排水管路に接続されている水貯留装置であって、前記オ
ーバフロー配管の途中に第1の逆止弁を設けて、前記外
部排水管路内の排水の逆流を防止している。また、前記
水貯留槽の流入側の流路と前記外部排水管路とを接続す
る第2のオーバフロー配管の途中に第2の逆止弁を設け
て、前記外部排水管路内の前記排水の逆流を防止するの
が好ましい。好ましい実施態様にかかる止水装置付き水
貯留槽は、建物の屋根に降り注いだ雨水および/または
風呂,洗面所の雑排水を貯留するための水貯留槽の全体
が地中に埋設され、この水貯留槽の流入側の流路には流
入水調整桝が接続されている水貯留装置であって、前記
流入水調整桝の流出口には請求項3に記載のフロート式
止水装置を接続している。前記各止水装置付き水貯留装
置は、前記屋根に降った降り始めの初期降雨水を地中に
浸透させるための初期降雨水浸透手段を有しているのが
好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を、図1ないし図14を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
かかる止水装置付き水貯留装置の断面図、図2は図1の
平面図である。建物の出入口の屋外には、コンクリート
などで形成されたブロック状の建物出入口用ステップが
設置されることが多い。本実施形態では、住宅の勝手口
の屋外に、建物出入口用ステップとしての勝手口用ステ
ップが設置された場合を示している。なお、建物は住宅
以外の建造物でもよく、また、建物出入口としては、住
宅の勝手口のほか縁側,掃出し窓,玄関等がある。
【0011】図1および図2に示すように、止水装置付
き水貯留装置1は、住宅2の屋根に降り注いだ雨水3を
集水して流すための雨水流路4と、雨水流路4に接続さ
れ、雨水3を貯留するための勝手口用ステップ5と、勝
手口用ステップ5内に取付けられたフロート式止水装置
15とを備えている。雨水流路4を構成する雨樋6は、
屋根に降り注いだ雨水3を集水して下方に流している。
勝手口用ステップ5の内部には空洞8が形成され、空洞
8に雨水3を貯留しているので、勝手口用ステップ5は
水貯留槽の機能を有している。なお、以下の各実施形態
では雨水3を貯留する場合を示しているが、利用可能な
水であれば、風呂水,洗濯機で洗濯したときのすすぎの
水,および洗面所の排水など雑排水を貯留してもよい。
また、水の中に固形物が含まれている場合には、この固
形物を予め除去して、比較的きれいになった水を貯留す
るのが好ましい。
【0012】さらに、水貯留装置1は、ポンプ10,雨
水浸透桝11および初期降雨水浸透手段12を有してい
る。ポンプ10,雨水浸透桝11および初期降雨水浸透
手段12は、雨水流路4にそれぞれ接続されている。ポ
ンプ10は、雨水3を流すためのポンプであり、勝手口
用ステップ5の外部でかつ下流側に配置されている。勝
手口用ステップ5は、一段(または、複数段)の踏み段
14を有している。なお、勝手口用ステップ(建物出入
口用ステップ)5は、人間が勝手口(建物出入口)7に
出入りする時に踏むための手段であるので、踏み段のな
い箱状(たとえば、直方体)のものであってもよく、ま
たは、スロープが設けられているものであってもよい。
勝手口用ステップ5には、雨水3を流入させるための流
入口18と、雨水3を流出させるための流出口19が設
けられている。雨水3を流すためのフロート式止水装置
15が、空洞8内に設けられ、流入口18に接続されて
いる。流入口18の外部には、雨樋6に接続された流入
管20が接続されている。流出口19には、勝手口用ス
テップ5の空洞8に貯留されている雨水3を排出するた
めの流出管21が接続されている。流入管20と流出管
21は、雨水流路4を構成している。ポンプ10は、流
出口19の下流側に設けられて流出管21に接続されて
いる。流出管21の下流側端部は、住宅2の庭先等に設
置された散水栓ボックス22に接続されている。
【0013】住宅2の屋根で集水された雨水3は、地面
13にほぼ垂直に配置された雨樋6を通って下方に流れ
るようになっている。雨樋6には、T型管継手25を有
する分岐部26で分岐された分岐管27が接続されてい
る。雨樋6には、T型管継手25より下方に位置する別
のT型管継手28を有する分岐部29を介して、流入管
20が接続されている。雨水浸透桝11が、雨水流路4
に接続され地中に埋設されている。雨水浸透桝11は、
分岐管27の下流側に接続されて、雨水3を地中に浸透
させる機能を有している。雨水浸透桝11の出口側に
は、オーバフロー配管31が接続されている。雨水浸透
桝11は、住宅2の宅地内(または、宅地外)に設置さ
れている。雨水浸透桝11の周囲には砕石33が充填さ
れ、砕石33の周囲は透水シート32により囲まれてい
る。
【0014】初期降雨水浸透手段12は、雨樋6の下端
部に接続され地中に埋設されている。初期降雨水浸透手
段12は、住宅2の屋根に降った降り始めの初期降雨水
34を、所定の時間をかけてゆっくりと地中に浸透させ
る機能を有している。初期降雨水浸透手段12は、雨樋
6の下方に開口する開口部36を有する雨樋下端部35
と、開口部36の周囲に充填された砕石37と、砕石3
7の周囲を囲む透水シート38とを備えている。雨樋6
を流れ落ちてきた初期降雨水34は、分岐部29より下
方の雨樋である配管39を流れ、初期降雨水浸透手段1
2の砕石37と透水シート38を通って地中に浸透して
いく。初期降雨水34には、浮遊物(木の葉など),埃
(細かい土,砂など),ごみなど異物が含まれているこ
とが多いが、初期降雨水浸透手段12で、初期降雨水3
4は所定の時間をかけてゆっくりと地中に浸透していく
ことになる。
【0015】次に、雨水3を貯留するための勝手口用ス
テップ(すなわち、水貯留槽)5について説明する。勝
手口用ステップ5は、全体が中空の箱状であり、平面視
でほぼ矩形状に形成されており、これは、外観上は、従
来から使用されているコンクリート製の勝手口用ステッ
プなどとほぼ同じである。勝手口用ステップ5は、大部
分が地面13より上方に位置する本体部45と、本体部
45の下方に接続された底部46とを有している。勝手
口用ステップ5は、その下部が地中に埋設されて位置決
め固定されているので、安定性がよく、また大きな内部
容量を有している。空洞8の容量はたとえば約0.6m3
である。なお、勝手口用ステップ5は、位置決め固定で
きれば、下部を地中に埋設せずに地面13上に設置して
もよい。本体部45と底部46は、ボルト47(また
は、リベット)など締結部材により締結されている。本
体部45と底部46との間は、水が漏れないようにゴム
製のパッキン44などシール部材によりシールされてい
る。底部46の全体は地中に埋設され、ボルト47も地
中に配置されて外部から見えないので、外観上好まし
い。
【0016】勝手口用ステップ5の上面42は開閉可能
になっている。すなわち、本体部45の上面の開口部4
2a全体が開口するようになっており、開口部42a
は、蓋板43で覆われている。蓋板43は、本体部45
の上端の矩形状の縁部に着脱可能に嵌合している。本体
部45の上面全体が大きく開口するので、勝手口用ステ
ップ5の内部の点検,清掃を容易に行うことができる。
また、本体部45の上面全体を開口部42aとしたの
で、本体部45の強度の低下がほとんどない。また、外
部からは蓋板43と本体部45の接合部の線が見えるだ
けで、この線も目立たないので、外観上も好ましい。締
結部材を使用しないで、蓋板43を縁部に嵌合させてい
るが、ボルトなど締結部材により蓋板43を本体部45
に固定してもよい。また、踏み段14の位置または蓋板
43の一部分に点検口を設けてもよい。勝手口用ステッ
プ5の内壁のうち地上に位置している部分には、断熱材
49が全体的に張り付けられている。これにより、冬期
に外気温度が低下しても、空洞8内の雨水3の凍結を防
止することができる。
【0017】本体部45および底部46は、繊維強化プ
ラスチック(FRP),ポリ塩化ビニル,ポリプロピレ
ンなど硬質の合成樹脂を材料として、それぞれ一体的に
成形されている。なお、勝手口用ステップ5は、鉄板,
ステンレス板など金属またはコンクリート(たとえば、
ガラス繊維強化コンクリート(GRC))などの材料に
より形成されていてもよい。繊維強化プラスチックやガ
ラス繊維強化コンクリートを使用すれば、製造が容易で
軽量でかつ強度も十分であり、しかも安価に製造するこ
とができるので好ましい。本体部45の表面には、石目
模様またはタイル張りの模様などが形成されているの
で、外観上は通常のステップのように見えることにな
り、貯留槽とは分かりにくくなっている。
【0018】流入口18と流出口19は、勝手口用ステ
ップ5の側壁48の上部と所定高さ位置にそれぞれ設け
られている。流入口18と流出口19を設けたので、勝
手口用ステップ5を雨水3の貯留槽として使用すること
ができる。空洞8内には可撓性のホース50が配置され
ている。ホース50は、流出口19を通っておりその吸
込口にはストレーナ51が取付けられている。ストレー
ナ51は、貯留されている雨水3に含まれるごみなど異
物を除去する機能を有している。ストレーナ51は、勝
手口用ステップ5内の低い位置で雨水3を吸い込むよう
になっている。本体部45の外部には、ポンプ10が取
付けられている。ポンプ10は、住宅2の屋外コンセン
ト52に電気的に接続されている。ポンプ10の吸込側
にはホース50が接続され、吐出側には流出管21が接
続されている。
【0019】勝手口用ステップ5を製造する際には、工
場で、勝手口用ステップ5に、ポンプ10,フロート式
止水装置15,ホース50,ストレーナ51などを予め
取付け、内部には断熱材49を張り付けておく。そし
て、水貯留装置1の設置工事では、流入口18に流入管
20を、ポンプ10の吐出部に流出管21を、それぞれ
差し込んで固定する。このようにすれば、現場での作業
が簡略化する。勝手口用ステップ5は、内部が空洞8に
なっているので軽量であり、搬送および取り扱いが容易
である。また、流入口18,流出口19およびポンプ1
0は、勝手口用ステップ5の側部に取付けられているの
で、製造,搬送および設置工事の際にこれらが邪魔にな
ることがない。勝手口用ステップ5の設置場所の地中に
は、水道管53および下水管54などが埋設される場合
があるので、勝手口用ステップ5の埋設深さ(地面13
と勝手口用ステップ5の底面46aとの間の距離)H
は、通常は約20cm以下が好ましい。この程度の埋設深
さHであれば、水道管53および下水管54などの邪魔
にならない。
【0020】次に、フロート式止水装置について説明す
る。図1ないし図10に示す各種フロート式止水装置
は、勝手口用ステップ(水貯留槽)5に貯留されている
雨水3の水位Lが所定の高さ位置L1まで上昇すると、
フロート(浮き)の浮力により流路を塞いで雨水の流れ
を停止し、雨水3の水位Lが下がると、フロートの自重
により流路を開けて雨水3を流すようにしている。
【0021】図3はフロート式止水装置15の断面図
で、図3(A),(B)は、通水状態,止水状態をそれ
ぞれ示している。図1,図3(A),(B)に示すフロ
ート式止水装置15は、勝手口用ステップ5に貯留され
ている雨水3の水位Lが所定の高さ位置L1まで上昇す
ると、フロート58の浮力により流路59を塞いで雨水
3の流れを停止し、雨水3の水位Lが下がると、フロー
ト58の自重により流路59を開けて雨水3を流すこと
ができる。
【0022】フロート式止水装置15は、フロート58
と、流路59を開閉可能で、弁体60の自重と流路59
内の雨水3の圧力とを利用して流路59を塞ぐ弁体60
と、流路59を形成する配管部材61に揺動自在に支持
されるとともに、揺動中心62に近い一方の部位63で
弁体60を移動させ、揺動中心62から遠い他方の部位
64にフロート58が取付けられた揺動部材65とを備
えている。空洞8内に設けられた配管部材61は、流入
口18に挿着された水平管67と、水平管67に接続さ
れた90度エルボ68とを備えている。水平管67は、
水平方向を向いており、流入管20と接続可能になって
いる。90度エルボ68は、下方を向く円筒部70を有
しており、円筒部70の出口側開口部69は下方に開口
している。円筒部70の内壁71には、上下方向に延び
て円周方向に均等に配置された複数(たとえば、四つ)
のガイド部材72が取付けられている。
【0023】弁体60は、円形の板材であり、ガイド部
材72にガイドされて上下方向に自在に移動可能になっ
ている。揺動部材65の一方の部位63は、弁体65の
下面66に接触,離隔可能になっており、揺動部材65
が揺動動作すると、弁体60が上下方向に移動する。円
筒部70の下端部には、弁座の機能を有する円環状の板
材75が取付けられている。板材75には出口側開口部
69が形成されている。弁体60が板材75に密着する
と、出口側開口部69が閉じることになる。板材75に
は支持部材73が取付けられており、支持部材73は、
揺動部材65を揺動中心62のまわりに揺動自在に支持
している。揺動部材65は、その直線部74がほぼ水平
になる位置(図3(A)の状態)と、直線部74が傾斜
して一方の部位63が弁体60から離れた位置(図3
(B)の状態)との間で揺動する。
【0024】図3(B)に示すように、貯留されている
雨水3の水位が所定の高さ位置L1まで上昇すると、フ
ロート58の浮力により、揺動部材65は弁体60から
離れる。弁体60は、その自重と雨水3の圧力により板
材(すなわち、弁座)75に密着する。これにより、出
口側開口部69は閉じられて流路59が塞がれるので、
雨水3の流れが停止する。一方、図3(A)に示すよう
に、雨水3の水位Lが下がると、フロート58の自重に
より、揺動部材65は揺動中心62のまわりに揺動し、
一方の部位63が弁体60を押して上方に移動させる。
これにより、弁体60は板材75から離れて出口側開口
部69が開くので、雨水3は流路59を通って流れるこ
とになる。フロート式止水装置15によれば、満水時の
水位を、高い高さ位置L1に設定することができる。し
たがって、勝手口用ステップ5の空洞8の有効容量を大
きくして、多量の雨水3を貯留することができる。
【0025】上述の止水装置付き水貯留装置1におい
て、しばらくのあいだ雨が降っていないときには、雨樋
6と下方の配管39の内部は空になっている。この状態
で、住宅2の屋根に雨が降ると、降り始めの初期降雨水
34は、雨樋6から配管39を流れて初期降雨水浸透手
段12で地中に浸透していく。初期降雨水34は、屋根
や雨樋6を流れるので、浮遊物,埃,ごみなど異物を含
んでいることが多い。この初期降雨水34は、雨樋下端
部35の開口部36から、砕石37と透水シート38を
通って、ゆっくりと(たとえば、数時間ないし数十時間
かけて)地中に浸透していく。こうして、ある程度の水
量の初期降雨水34が地中にしみ込んだ後は、地中に浸
透する速度が次第に低下するので、その後の雨水3の大
部分は、初期降雨水浸透手段12と配管39内に滞留し
ていくことになる。
【0026】その結果、まだ地中に浸透していない初期
降雨水34は、一旦、初期降雨水浸透手段12と配管3
9内に滞留するので、勝手口用ステップ5にはほとんど
流入しない。こうして、初期降雨水34が配管39等に
滞留したのち、さらに続けて屋根に降った雨水3には、
異物はほとんど含まれておらずほぼ清浄になっている。
この清浄な雨水3も配管39に流れ、配管39内の水面
はやがて分岐部29まで達する。すると、続けて雨樋6
を流れてきた清浄な雨水3は、分岐部29を通って流入
管20からフロート式止水装置15を通って、勝手口用
ステップ5の空洞8に流れ込む。こうして、勝手口用ス
テップ5には清浄な雨水3が貯留される。
【0027】勝手口用ステップ5内の雨水3の水位Lが
所定の高さ位置L1まで上昇して、満水近くになった場
合には、フロート式止水装置15のフロート58の浮力
により弁体60で流路59が塞がれるので、所定の高さ
位置L1以上の雨水3は、勝手口用ステップ5内には流
入しない。その結果、勝手口用ステップ5が雨水3で満
水になることはない。また、雨水3が勝手口用ステップ
5内を通過するだけということもないので、勝手口用ス
テップ5内に異物が沈殿することもなくなる。したがっ
て、勝手口用ステップ5の清掃,点検をそれほど頻繁に
行う必要がなく、ポンプ10で抜き出される雨水3も清
浄に保たれる。また、貯留されている雨水3の水位L
は、所定の高さ位置L1より上方の上端縁部までは上昇
しないので、本体部45と蓋板43との間の止水対策は
簡単でよい。
【0028】フロート式止水装置15で流路59が塞が
れると、雨樋6を流れる雨水3は、上方の分岐部26か
ら分岐管27を流れて雨水浸透桝11に流入して地中に
浸透する。浸透しきれなかった雨水3は、雨水浸透桝1
1から流出して、オーバフロー配管31を流れて側溝
(図示せず)に流れる。また、大雨のときなどに、流入
管20を通過可能な水量以上の雨水3が雨樋6を流れた
場合にも、雨水3は、上方の分岐部26から分岐管27
を流れて雨水浸透桝11に流入する。
【0029】一方、初期降雨水浸透手段12および配管
39に一時的に滞留している汚れた初期降雨水34は、
時間をかけてゆっくりと地中に浸透していき、やがて、
初期降雨水浸透手段12および配管39が空になった状
態で、次の降雨を待つことになる。初期降雨水浸透手段
12と配管39の容量を十分にとっておけば、初期降雨
水34が清浄な雨水3と混合して勝手口用ステップ5に
流入する恐れはほとんどない。
【0030】貯留されている雨水3の水位Lが下がる
と、フロート58の浮力が所定値より小さくなり、フロ
ート58の自重により、揺動部材65を介して弁体60
が持ち上がって、出口側開口部69が開く。これによ
り、雨水3は、流入管20,配管部材61を通って、出
口側開口部69から勝手口用ステップ5の内部に流入可
能になる。勝手口用ステップ5内の雨水3の水位が所定
の高さ位置L1まで上昇すると、フロート式止水装置1
5で雨水3の流れを自動的に停止している。したがっ
て、必要以上の雨水3が勝手口用ステップ5内に流入す
るのを防止することができる。勝手口用ステップ5に貯
留された清浄な雨水3は、ストレーナ51,ホース50
を介してポンプ10で抜き出され、流出管21から散水
栓ボックス22に供給される。雨水3は、必要に応じ
て、散水栓ボックス22を介して庭の水撒きなどに利用
される。フロート式止水装置15を使用したので、勝手
口用ステップ5内にオーバフロー管を設ける必要がな
い。その結果、勝手口用ステップ5内の構造が簡略化す
るとともに、貯留可能空間が大きくなって、より多量の
雨水3を貯留することができる。
【0031】また、住宅2に元来設置することの多い勝
手口用ステップ5を、ステップの機能を発揮させつつ、
雨水3の貯留槽としても兼用したので、雨水貯留槽を別
途設ける必要がない。したがって、外観上目立つことな
く、雨水3(および/または、風呂,洗面所の雑排水な
ど)を省スペースでかつ低コストで貯留することができ
る。勝手口用ステップ5に貯留された雨水3をポンプ1
0で排出しているので、散水栓ボックス22の蛇口を開
ければ雨水3が流れ出ることになり、使い勝手がよい。
また、勝手口用ステップ5には蛇口が設けられていない
ので、外観上は貯留槽のようには見えない。
【0032】雨水3は、勝手口用ステップ5に一旦貯留
されたあと、必要に応じて有効に利用されるので、徐々
に河川に流れることになり「雨水の流出抑制」を行うこ
とができる。これにより、豪雨の時などに発生する恐れ
のある都市型洪水を予防することができ、河川やその下
流の湖などの環境を改善することができ、水不足の解消
にも役立つ。勝手口用ステップ5を雨水3の貯留槽とし
て使用したので、外観上は貯留槽がどこにあるのか分か
らず、住宅2の外観を損ねることがないので、特に新築
住宅に適している。これは、新築住宅を環境共生住宅に
したい住宅メーカおよびユーザの意向にも沿ったものに
なる。また、勝手口用ステップ5が側溝より比較的高い
位置にあるので、側溝内の排水が勝手口用ステップ5に
逆流する恐れはない。
【0033】図4は、第1の実施形態の第1の変形例に
かかるフロート式止水装置15aの断面図で、図4
(A),(B)は、通水状態,止水状態をそれぞれ示し
ている。図4(A),(B)に示すフロート式止水装置
15aは、フロート58と、流路59aを開閉可能で、
フロート58の浮力を利用して流路59aを塞ぐ弁体6
0aと、流路59aを形成する配管部材61aに揺動自
在に支持されるとともに、揺動中心62aに近い一方の
部位63aで弁体60aを移動させ、揺動中心62aか
ら遠い他方の部位64aにフロート58が取付けられた
揺動部材65aとを備えている。弁体60aは、揺動部
材65aに所定の角度範囲で揺動可能に支持されてい
る。配管部材61aの端面(すなわち、弁座)77はテ
ーパ面になっているので、弁体60aは、配管部材61
aの端面77に密着することができる。
【0034】図4(B)に示すように、雨水3の水位が
所定の高さ位置L1まで上昇すると、フロート58の浮
力により、弁体60aが、端面77に密着し流路59a
を塞いで雨水3の流れを停止する。一方、図4(A)に
示すように、雨水3の水位Lが下がると、フロート58
の自重により弁体60aが配管部材61aから離れるの
で、流路59aが開いて雨水3は流入可能になる。揺動
中心62aに近い一方の部位63aで弁体60aを移動
させ、揺動中心62aから遠い他方の部位64aのとこ
ろにフロート58が取付けられているので、フロート5
8の浮力に基づくモーメントの作用により、弁体60a
は、大きな力(たとえば、浮力の数倍ないし数十倍)で
弁座77に密着して流路を塞ぐことができる。
【0035】図5は、第2の変形例にかかるフロート式
止水装置15bの断面図で、図5(A),(B)は、通
水状態,止水状態をそれぞれ示している。図5(A),
(B)に示すフロート式止水装置15bは、フロート5
8と、流路59を開閉可能で、弁体60bの自重と流路
59内の雨水3の圧力とを利用して流路59を塞ぐボー
ル状の弁体60bと、流路59を形成する配管部材61
に揺動自在に支持されるとともに、揺動中心62に近い
一方の部位63で弁体60bを移動させ、揺動中心62
から遠い他方の部位64bにフロート58が取付けられ
た揺動部材65bとを備えている。弁体60bは、その
自重と雨水3の圧力により板材(弁座)75に密着して
出口側開口部69を塞ぎ、揺動部材65bの一方の部位
63により押し上げられると、板材75から離れて出口
側開口部69を開くようになっている。
【0036】図6は、第3の変形例にかかるフロート式
止水装置15cの断面図で、図6(A),(B)は、通
水状態,止水状態をそれぞれ示している。図6(A),
(B)に示すフロート式止水装置15cは、フロート5
8と、流路59を開閉可能で、弁体60cの自重と流路
59内の雨水3の圧力とを利用して流路59を塞ぐ弁体
60cと、配管部材61に揺動自在に支持されるととも
に、揺動中心62に近い一方の部位63で弁体60cを
移動させ、揺動中心62から遠い他方の部位64bにフ
ロート58が取付けられた揺動部材65bとを備えてい
る。弁体60cは、板材75の上面78に揺動可能に取
付けられている。揺動部材の一方の部位63が弁体60
cから離れると、弁体60cが板材(弁座)75に密着
して出口側開口部69が塞がれる。一方の部位63が弁
体60cを上方に押すと、出口側開口部69が開口す
る。
【0037】図7は、第4の変形例にかかるフロート式
止水装置15dを示す図で、図7(A)は通水状態を示
し、図7(B)は図7(A)のVII−VII線矢視図であ
り、図7(C)は止水状態を示している。図8は図7の
弁体60dを示す図で、図8(A)は断面図、図8
(B)は図8(A)のVIII−VIII線矢視図である。図7
(A)ないし(C)に示すフロート式止水装置15d
は、フロート58と、流路59を開閉可能で、弁体60
dの自重と流路59内の雨水3の圧力とを利用して流路
59を塞ぐ弁体60dと、配管部材61に揺動自在に支
持されるとともに、揺動中心62に近い一方の部位63
dで弁体60dを移動させ、揺動中心62から遠い他方
の部位64dにフロート58が取付けられた揺動部材6
5dとを備えている。円筒部70内には、複数(たとえ
ば、四つ)のガイド部材72が円周方向に均等に配置さ
れている。
【0038】図8(A),(B)に示すように、弁体6
0dは、円形のゴム製の板材80と、板材80の上面に
固着された大径の上板81と、板材80の下面に固着さ
れた小径の下板82とを備えた、貼り合わせ多層構造を
なしている。なお、板材80は、シール性があれば合成
樹脂製であってもよい。上板81および下板82は、硬
質塩化ビニルなど合成樹脂または金属により形成されて
いる。上板81は、ガイド部材72に対して移動可能に
係合するための複数(ここでは、四つ)のスリット83
を有している。揺動部材65dの一方の部位63dは、
下板82に接触して押し上げるようになっている。
【0039】揺動部材の一方の部位63dが揺動中心6
2のまわりに揺動すると、弁体60dは、一方の部位6
3dに押されながらガイド部材72に案内されスムーズ
に上下方向に移動し、板材(弁座)75に接触、離脱し
て出口側開口部69を開閉する。弁体60dが下方に移
動すると、ゴム製板材80が板材75に密着して良好に
止水することができる。揺動部材の一方の部位63d
は、下板82に接触するがゴム製板材80には接触しな
いので、ゴム製板材80に傷が付きにくくその寿命を延
ばすことができる。また、フロート式止水装置15d
は、止水状態でフロート58が上方に位置しているの
で、雨水3の水位の所定の高さ位置L1を高い位置に設
定することができる。
【0040】図9は、第5の変形例にかかるフロート式
止水装置15eを示す図で、図9(A)はフロート式止
水装置15eを下から見た外形図、図9(B)は図9
(A)のIX−IX線断面図で通水状態を示し、図9(C)
は止水状態を示している。図9(A)ないし(C)に示
すフロート式止水装置15eは、フロート58eと、流
路59を開閉可能な弁体60eと、配管部材61に揺動
自在に支持されるとともに、揺動中心62に近い一方の
部位63eで弁体60eを移動させ、揺動中心62から
遠い他方の部位64eにフロート58eが取付けられた
揺動部材65eとを備えている。弁体60eと揺動部材
65eの一方の部位63eとは、変形自在な連結部材と
してのワイヤ83により連結されている。ワイヤ83の
一端は、弁体60eにねじ込まれた係止部材としてのビ
ス84により弁体60eに係止され、他端は揺動部材6
5eの一方の部位63eに係止されている。
【0041】弁体60eは、円形のゴム製(または、シ
ール性を有する合成樹脂製)の板材80eと、板材80
eの上面に固着された大径の上板81eと、板材80e
の下面に固着された小径の下板82eとを備えた、貼り
合わせ多層構造をなしている。上板81eおよび下板8
2eは、硬質塩化ビニルなど合成樹脂または金属により
形成されている。揺動部材65eの一方の部位63e
は、下板82eに接触して弁体60eを上方に押し上
げ、また、ワイヤ83を介して弁体60eを下方に引っ
張ることができるようになっている。
【0042】揺動部材65eの一方の部位63eが揺動
中心62のまわりに揺動すると、弁体60eは、一方の
部位63eで上方に押されたり、ワイヤ83を介して下
方に引っ張られる。すると、弁体60eは、上下方向に
移動し、板材(弁座)75に接触、離脱して出口側開口
部69を開閉する。弁体60eが下方に移動すると、ゴ
ム製板材80eが板材75に密着して止水する。弁体6
0eは、一方の部位63eにワイヤ83で連結されてい
るので、フロート58eが上下に移動する動作に連動し
て、確実に出口側開口部69を開閉することができる。
雨水3の水位が所定の高さ位置L1まで上昇すると、フ
ロート58eの浮力により、弁体60eは、ワイヤ83
で下方に引っ張られた状態で板材75に強く密着して流
路59を塞ぐことができる。また、止水状態でフロート
58eが上方に位置しているので、雨水3の水位の所定
の高さ位置L1を高い位置に設定することができる。
【0043】本実施形態のフロート式止水装置15ない
し15eは、勝手口用ステップ5に貯留されている雨水
3の水位が所定の高さ位置まで上昇すると、フロート5
8,58eの浮力により流路を塞いで雨水の流れを停止
し、雨水3の水位が下がると、フロート58,58eの
自重により流路を開けて雨水3を流すようにしている。
フロート58,58eは、比重が0.5ないし0.8で内
部まで詰まっている合成樹脂製であれば、水に浮いて浮
力を発生させることができかつフロート58,58eの
自重も大きいので、流路を良好に開閉することができる
ので好ましい。フロート式止水装置15,15bないし
15dは、揺動中心に近づけて弁体が設けられ、揺動中
心から遠いところにフロート58が取付けられている。
したがって、フロート58の揺動動作に基づくモーメン
トの作用により、弁体を大きな力(たとえば、フロート
の自重の数倍ないし数十倍)で押し上げて、弁座から離
脱させることにより、流路を開くことができる。なお、
フロート式止水装置15,15bないし15dでは、弁
体の自重に加えて雨水3の圧力も利用して流路を塞ぐよ
うにしたので、弁体はより強く弁座に密着することにな
り、効果的に止水することができる。一方、フロート式
止水装置15eでは、弁体60eと揺動部材65eの一
方の部位63eとをワイヤ83で連結し、フロート58
eの自重と浮力を利用して弁体60eを強制的に上下方
向に移動させている。したがって、弁体60eは、フロ
ート58eの浮力に基づくモーメントの作用により、大
きな力(たとえば、フロート58eの浮力の数倍ないし
数十倍)で下方に引っ張られる。これにより、弁体60
eは、確実にかつ強く弁座75に押付けられて密着する
ことになり、水漏れしないように効果的に止水すること
ができる。
【0044】図10は、第6の変形例にかかるフロート
式止水装置15fの斜視図である。図10に示すフロー
ト式止水装置15fは、フロート58fと、流路59f
を形成する配管部材61fに上下方向を向いて取付けら
れ、フロート58fを上下方向に移動可能に案内支持す
るフロート案内部材81とを備えている。そして、雨水
3の水位が所定の高さ位置L1まで上昇すると、フロー
ト58fが流路59fの出口側開口部69fに直接密着
して、出口側開口部69fを塞いで止水するようにして
いる。
【0045】(第2の実施形態)図11は本発明の第2
の実施形態を示す図で、図11(A)は止水装置付き水
貯留装置85の断面図、図11(B)は図11(A)の
XI部拡大断面図である。第1の実施形態では、勝手口用
ステップ5は、内部に雨水3を貯留するとともに、その
上部が地上に位置している。これに対して、図11
(A),(B)に示す止水装置付き水貯留装置85にお
いては、雨水3を貯留するための水貯留槽86の全体が
地中に埋設されている。水貯留槽86の流入側には、雨
樋87を流れてきた初期降雨水を地中に浸透させるため
の初期降雨水浸透手段88が接続されている。初期降雨
水浸透手段88は、雨樋87と水貯留槽86を接続する
流入側の流路89に接続されたクリーナ桝90と、クリ
ーナ桝90の底穴92の下部に充填された砕石93と、
砕石93の周囲を囲む透水シート94とを備えている。
クリーナ桝90の内部には、濾材91が充填されてい
る。雨樋87を流れてきた初期降雨水は、流入側の流路
89からクリーナ桝90内を通り、底穴92から砕石9
3と透水シート94を通って、所定の時間をかけてゆっ
くりと地中に浸透していく。
【0046】水貯留槽86の出口側には、第1のオーバ
フロー配管95が接続されている。排水桝97が、第1
のオーバフロー配管95の途中に接続されて地中に埋設
されている。第1のオーバフロー配管95は、住宅2の
敷地Bの外部に位置する外部排水管路としての側溝96
に接続されている。第1のオーバフロー配管95の途中
には、第1の逆止弁98が設けられて、側溝96内の排
水99の逆流を防止している。水貯留槽86の流入側の
流路89に接続されたクリーナ桝90には、側溝96に
連通する第2のオーバフロー配管100が接続されてい
る。第2のオーバフロー配管100は、第1のオーバフ
ロー配管95の高さ位置より高い位置に埋設されてい
る。第2のオーバフロー配管100の途中には、第2の
逆止弁101が設けられて、側溝96内の排水99の逆
流を防止している。第1,第2逆止弁98,101は、
側溝96内の排水99が水貯留槽86に逆流することを
防止する止水装置としての機能を有している。なお、第
2のオーバフロー配管100と第2の逆止弁101は、
省略されている場合であってもよい。
【0047】貯留されている雨水3を取水するための取
水管102が、水貯留槽86内に取付けられている。取
水管102は、流出管21に接続され、流出管21の途
中にはポンプ103が接続されている。流出管21の下
流側端部は水栓柱104に接続され、水栓柱104は、
住宅2の庭先等に設置された研ぎ出し流し105に取付
けられている。なお、水貯留槽86の流入口18aに、
第1の実施形態のフロート式止水装置15ないし15f
のいずれかを設ければ、第1のオーバフロー配管95お
よび排水桝97を省略することも可能である。
【0048】止水装置付き水貯留装置85において、住
宅2の屋根で集水された雨水3は、雨樋87,流入側の
流路89を流れたのち、クリーナ桝90等で初期降雨水
が除去され、流入口18aから水貯留槽86内に貯留さ
れる。クリーナ桝90でオーバフローした雨水3は、第
2のオーバフロー配管100および第2の逆止弁101
を通って側溝96に流れる。水貯留槽86に貯留された
雨水3は、取水管102,流出管21を介してポンプ1
03で抜き出され、流出管21を流れたのち水栓柱10
4に供給されて、庭の散水等に利用される。水貯留槽8
6でオーバフローした雨水3は、第1のオーバフロー配
管95,排水桝97,第1の逆止弁98を通って側溝9
6に流れる。
【0049】水貯留槽86内の雨水の水位Lが側溝96
内の排水99の水位L3より低くて、側溝96内の排水
99が第1のオーバフロー配管95に流れ込んだ場合で
も、第1の逆止弁98が設けられているので、側溝96
内の排水99は水貯留槽86には逆流しない。この時
は、クリーナ桝90でオーバフローした雨水3は、第2
のオーバフロー配管100および第2の逆止弁101を
通って側溝96に流れる。側溝96内の排水99の水位
L3がさらに上昇して、排水99が第2のオーバフロー
配管100に流れ込んだ場合でも、第2の逆止弁101
が設けられているので、側溝96内の排水99は、クリ
ーナ桝90を通って水貯留槽86に逆流することはな
い。
【0050】(第3の実施形態)図12ないし図14は
本発明の第3の実施形態を示す図である。図12は止水
装置付き水貯留装置110の断面図、図13は流入水調
整桝111の断面図で、図13(A),(B)は、通水
状態,止水状態をそれぞれ示している。図14は流入水
調整桝111に取付けられたフロート式止水装置15e
の拡大断面図で、図14(A),(B)は、通水状態,
止水状態をそれぞれ示している。なお、第1,第2の実
施形態と同一または相当部分には同一符号を付してその
説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0051】図12に示す止水装置付き水貯留装置11
0において、雨水3を貯留するための水貯留槽86の流
入側の流路89には、地中に埋設され流入水を調整する
ための流入水調整桝111が接続されている。流路89
は、雨樋87と水貯留槽86を接続している。流入水調
整桝111は、雨樋87を流れてきた初期降雨水を地中
に浸透させるための初期降雨水浸透手段88を構成して
いるが、雨水3を貯留する機能も有している。初期降雨
水浸透手段88は、流入水調整桝111と、流入水調整
桝111の底穴92の下部に充填された砕石93と、砕
石93の周囲を囲む透水シート94とを備えており、第
2の実施形態と同じ作用効果を奏する。流入水調整桝1
11の流出口112には、フロート式止水装置15e
(図9)が接続されている。フロート式止水装置15e
は、水貯留槽86の水位が所定の高さ位置(たとえば、
満水状態)以上には雨水3を水貯留槽86に流さないた
めに設けられている。流入水調整桝111には、流出口
112の位置より高い位置でオーバフロー配管113が
接続されている。オーバフロー配管113は、側溝96
に接続されて地中に埋設され、所定の傾斜を有して逆流
を防止している。水貯留槽86には、ここに貯留されて
いる雨水3を取水するための取水管102が取付けられ
ている。取水管102は、流出管114に接続され、流
出管114の途中にはポンプ103が接続されている。
流出管114の下流側端部は、住宅2の庭先等に設置さ
れた散水栓ボックス22に接続されている。
【0052】止水装置付き水貯留装置110において、
住宅2の屋根で集水された雨水3は、雨樋87,流入側
の流路89を流れたのち、流入水調整桝111等で初期
降雨水が除去され、流入水調整桝111の流出口112
のフロート式止水装置15e,流路89を通って水貯留
槽86に流入して貯留される。水貯留槽86に貯留され
た雨水3は、取水管102,流出管114を通ってポン
プ103で抜き出され、流出管114を流れたのち散水
栓ボックス22に供給されて、庭の散水等に利用され
る。流入水調整桝111で雨水3がオーバフローした場
合には、この雨水3は、オーバフロー配管113を通っ
て側溝96に流れる。
【0053】雨樋87を流れてきた初期降雨水は、初期
降雨水浸透手段88により地中に浸透する。初期降雨水
が除去されたのちに降った雨水3は、流入水調整桝11
1に流入するが、このときは、雨水3はそれほど地中に
浸透しない。図13(A),図14(A)に示すよう
に、流入水調整桝111内の雨水3の水位Lが低い場合
には、フロート58eは自重により下降しているので、
フロート式止水装置15eは開いている。したがって、
流入水調整桝111の雨水3は、フロート式止水装置1
5eを通って水貯留槽86に流入することができる。一
方、図13(B),図14(B)に示すように、流入水
調整桝111内の雨水3の水位が所定の高さ位置L1ま
で上昇すると、フロート58eの浮力により弁体60e
がワイヤ83で引っ張られて板材(弁座)75に密着す
るので、フロート式止水装置15eは閉じて流路は塞が
れる。したがって、流入水調整桝111の水位は上昇す
るので、流入水調整桝111でオーバフローした雨水3
は、オーバフロー配管113を通って側溝96に流れ
る。第3の実施形態では、流入水調整桝111の流出口
112にフロート式止水装置15eを設けたので、水貯
留槽86の雨水3の水位が所定の高さ位置(満水状態)
になると雨水3の流れをフロート式止水装置15eで自
動的に停止して、満水状態以上になることを防止するこ
とができる。
【0054】本発明のフロート式止水装置は、構造が簡
素で止水性が良好である。フロート式止水装置は、勝手
口用ステップ5のほか、水貯留槽86,流入水調整桝1
11,地上に設置する通常のタンク,建物の屋上に設置
するタンクなどにも使用することができる。第1ないし
第3の実施形態の止水装置付き水貯留装置で貯留された
雨水3(および/または、風呂,洗面所の雑排水)の用
途の一例としては、上述のような庭の散水のほか、洗
車,トイレの水洗など家庭での消費があるが、その他の
用途としては、水耕栽培などを行う施設園芸業,夏期に
おける工場の屋根に対する冷却用散水,魚の養殖などで
あってもよい。なお、各図中同一符号は同一または相当
部分を示す。
【0055】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、雨
水などを貯留するための水貯留槽の水位が所定の高さ位
置になると、雨水などの流れを自動的に停止することが
できる。また、地中に埋設された水貯留槽のオーバフロ
ー配管から水貯留槽に排水が逆流するのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる止水装置付き
水貯留装置の断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】フロート式止水装置の断面図である。
【図4】第1の変形例にかかるフロート式止水装置の断
面図である。
【図5】第2の変形例にかかるフロート式止水装置の断
面図である。
【図6】第3の変形例にかかるフロート式止水装置の断
面図である。
【図7】第4の変形例にかかるフロート式止水装置を示
す図である。
【図8】図7の弁体を示す図である。
【図9】第5の変形例にかかるフロート式止水装置を示
す図である。
【図10】第6の変形例にかかるフロート式止水装置の
斜視図である。
【図11】第2の実施形態にかかる止水装置付き水貯留
装置の断面図である。
【図12】図12ないし図14は第3の実施形態を示す
図で、図12は止水装置付き水貯留装置の断面図であ
る。
【図13】流入水調整桝の断面図である。
【図14】流入水調整桝に取付けられたフロート式止水
装置の拡大断面図である。
【符号の説明】
1,85,110 止水装置付き水貯留装置 2 住宅(建物) 3 雨水(水) 5 勝手口用ステップ(水貯留槽) 7 勝手口(建物出入口) 8 空洞 12,88 初期降雨水浸透手段 15,15aないし15f フロート式止水装置 18,18a 流入口 34 初期降雨水 58,58e,58f フロート 59,59a,59f 流路 60,60aないし60e 弁体 61,61a,61f 配管部材 62,62a 揺動中心 63,63a,63d,63e 一方の部位 64,64a,64b,64d,64e 他方の部位 65,65a,65b,65d,65e 揺動部材 69f 出口側開口部 81 フロート案内部材 83 ワイヤ(連結部材) 86 水貯留槽 89 流入側の流路 95 第1のオーバフロー配管 96 側溝(外部排水管路) 98 第1の逆止弁 100 第2のオーバフロー配管 101 第2の逆止弁 111 流入水調整桝(水貯留槽) 112 流出口 B 敷地 L 雨水の水位 L1 所定の高さ位置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の屋根に降り注いだ雨水および/ま
    たは風呂,洗面所の雑排水を貯留するための水貯留槽の
    流入口または流出口に接続されるフロート式止水装置で
    あって、 前記水貯留槽に貯留されている前記水の水位が所定の高
    さ位置まで上昇すると、フロートの浮力により流路を塞
    いで前記水の流れを停止し、前記水の水位が下がると、
    前記フロートの自重により前記流路を開けて前記水を流
    すようにしたことを特徴とするフロート式止水装置。
  2. 【請求項2】 前記フロート式止水装置は、前記フロー
    トと、前記流路を開閉可能で、弁体の自重と前記流路内
    の前記水の圧力とを利用して前記流路を塞ぐ前記弁体
    と、前記流路を形成する配管部材に揺動自在に支持され
    るとともに、揺動中心に近い一方の部位で前記弁体を移
    動させ、前記揺動中心から遠い他方の部位に前記フロー
    トが取付けられた揺動部材とを備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のフロート式止水装置。
  3. 【請求項3】 前記フロート式止水装置は、 前記フロートと、前記流路を開閉可能な弁体と、前記流
    路を形成する配管部材に揺動自在に支持されるととも
    に、揺動中心に近い一方の部位で前記弁体を移動させ、
    前記揺動中心から遠い他方の部位に前記フロートが取付
    けられた揺動部材とを備え、 前記弁体と前記揺動部材の前記一方の部位は変形自在な
    連結部材により連結されていることを特徴とする請求項
    1に記載のフロート式止水装置。
  4. 【請求項4】 前記フロート式止水装置は、 前記フロートと、前記流路を形成する配管部材に上下方
    向を向いて取付けられ、前記フロートを上下方向に移動
    可能に案内支持するフロート案内部材とを備え、 前記水の水位が前記所定の高さ位置まで上昇すると、前
    記フロートが前記流路の出口側開口部に直接密着してこ
    の出口側開口部を塞ぐようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のフロート式止水装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項に記載
    のフロート式止水装置を前記水貯留槽に設けたことを特
    徴とする止水装置付き水貯留装置。
  6. 【請求項6】 前記水貯留槽は、建物の出入口の屋外に
    設置され内部に空洞が形成された建物出入口用ステップ
    であり、前記空洞に前記水を貯留することを特徴とする
    請求項5に記載の止水装置付き水貯留装置。
  7. 【請求項7】 建物の屋根に降り注いだ雨水および/ま
    たは風呂,洗面所の雑排水を貯留するための水貯留槽の
    全体が地中に埋設され、この水貯留槽の第1のオーバフ
    ロー配管が前記建物の敷地外の外部排水管路に接続され
    ている水貯留装置であって、 前記オーバフロー配管の途中に第1の逆止弁を設けて、
    前記外部排水管路内の排水の逆流を防止するようにした
    ことを特徴とする止水装置付き水貯留装置。
  8. 【請求項8】 前記水貯留槽の流入側の流路と前記外部
    排水管路とを接続する第2のオーバフロー配管の途中に
    第2の逆止弁を設けて、前記外部排水管路内の前記排水
    の逆流を防止するようにしたことを特徴とする請求項7
    に記載の止水装置付き水貯留装置。
  9. 【請求項9】 建物の屋根に降り注いだ雨水および/ま
    たは風呂,洗面所の雑排水を貯留するための水貯留槽の
    全体が地中に埋設され、この水貯留槽の流入側の流路に
    は流入水調整桝が接続されている水貯留装置であって、 前記流入水調整桝の流出口には請求項3に記載のフロー
    ト式止水装置を接続したことを特徴とする止水装置付き
    水貯留装置。
  10. 【請求項10】 前記屋根に降った降り始めの初期降雨
    水を地中に浸透させるための初期降雨水浸透手段を有し
    ていることを特徴とする請求項5ないし9のいずれかの
    項に記載の止水装置付き水貯留装置。
JP2000230141A 2000-07-31 2000-07-31 フロート式止水装置および止水装置付き水貯留装置 Pending JP2002039427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000230141A JP2002039427A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 フロート式止水装置および止水装置付き水貯留装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000230141A JP2002039427A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 フロート式止水装置および止水装置付き水貯留装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002039427A true JP2002039427A (ja) 2002-02-06

Family

ID=18723143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000230141A Pending JP2002039427A (ja) 2000-07-31 2000-07-31 フロート式止水装置および止水装置付き水貯留装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002039427A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057789A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Fukuhara Co Ltd フロート式ドレントラップおよびドレン水の排出方法
JP2015145586A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 株式会社テイエルブイ フロート式逆流防止弁
KR20180120988A (ko) * 2017-04-28 2018-11-07 씨엠코리아주식회사 어체 손상을 방지할 수 있는 진공식 피쉬 펌프
CN110067890A (zh) * 2019-04-12 2019-07-30 中山市吉瑞格家居科技有限公司 一种设置在加湿器水箱底板上的进水阀
JP2021043427A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 楽 康Le, Kang 自動洗浄可能な大型看板

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057789A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Fukuhara Co Ltd フロート式ドレントラップおよびドレン水の排出方法
JP2015145586A (ja) * 2014-02-04 2015-08-13 株式会社テイエルブイ フロート式逆流防止弁
KR20180120988A (ko) * 2017-04-28 2018-11-07 씨엠코리아주식회사 어체 손상을 방지할 수 있는 진공식 피쉬 펌프
KR101968939B1 (ko) * 2017-04-28 2019-04-15 씨엠코리아주식회사 어체 손상을 방지할 수 있는 진공식 피쉬 펌프
CN110067890A (zh) * 2019-04-12 2019-07-30 中山市吉瑞格家居科技有限公司 一种设置在加湿器水箱底板上的进水阀
CN110067890B (zh) * 2019-04-12 2023-12-22 中山市吉瑞格家居科技有限公司 一种设置在加湿器水箱底板上的进水阀
JP2021043427A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 楽 康Le, Kang 自動洗浄可能な大型看板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4620817A (en) Underground discharge for downspouts and sump pumps
US20110052320A1 (en) Graywater recycling system including rainwater recovery
CA2929096C (en) Closed flow sewer system
US6796325B1 (en) Apparatus for stormwater retention and release, and method of use thereof
JP2010090605A (ja) 雨水利用システム
US10865547B1 (en) Distributed integrated water management system
JP4445168B2 (ja) 雨水浸透システム
JP2002039427A (ja) フロート式止水装置および止水装置付き水貯留装置
KR100676369B1 (ko) 건축단지용 맨홀의 역류방지시설
JPH10102573A (ja) 貯留槽を兼ねる浸透桝
JP3888857B2 (ja) 雨水流出抑制処理施設
WO2010142950A1 (en) Rainwater harvesting system
JPH09119150A (ja) 雨水再利用装置
CN112081225B (zh) 一种城市道路雨水截留净化***及施工方法
JP6034732B2 (ja) 雨水貯溜配管構造とそれに用いる堰部材
JP2011038295A (ja) 雨水排水構造
Hering Sewerage systems
JP2002013166A (ja) 建物出入口用ステップを利用した水貯留装置
CN219863213U (zh) 一种具有抗堵塞能力的防水排装置
JPH0613870Y2 (ja) 雨水浸透桝
JPH083501Y2 (ja) 雨水桝
JP2002336839A (ja) 雨水貯留槽の塵埃並びに酸性雨処理器
Bohne Waste Water and Water Technology
CN116770951A (zh) 一种防倒灌的雨水排河***
JP3065271U (ja) 雨水流出抑制再利用施設