JP2002013154A - 作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置 - Google Patents

作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置

Info

Publication number
JP2002013154A
JP2002013154A JP2000199355A JP2000199355A JP2002013154A JP 2002013154 A JP2002013154 A JP 2002013154A JP 2000199355 A JP2000199355 A JP 2000199355A JP 2000199355 A JP2000199355 A JP 2000199355A JP 2002013154 A JP2002013154 A JP 2002013154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
lock
locking
attachment
attaching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000199355A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Nishikawa
裕康 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority to JP2000199355A priority Critical patent/JP2002013154A/ja
Publication of JP2002013154A publication Critical patent/JP2002013154A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shovels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持
確認装置において、着脱装置の係合溝に係合したアタッ
チメントの装着ピンを確実に係止すると共に、上記装着
ピンの係止姿勢の保持状態にあることをオペレータが認
知できるようにする。 【解決手段】 着脱装置20に設けられた係合溝242
に嵌入した装着ピン34の脱落を防ぐ係止姿勢に変位可
能なラッチ24と、ラッチ24を係止姿勢に係止するロ
ック係止姿勢Rとラッチのロックを解除するロック解除
姿勢Qとに変位可能にロック用ピストン15とを設け、
このラッチ24又はロック用ピストン15等の作動に不
具合があった場合には、その状態をオペレータが確認で
きる位置に係止状態確認装置70を設けることにより、
装着ピン34と係合溝242の良好なロック係止姿勢R
を確認しながら作業を行なうことができるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
作業械における作業機アームの先端にバケット等のアタ
ッチメントを着脱可能に装着するための作業機アタッチ
メント着脱用の装着ピン把持確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の作業機において、バケ
ット等のアタッチメントを交換し得るように構成されて
いる。従来、一般に用いられている、例えば上記油圧シ
ョベルに適用されている作業機アタッチメントの着脱装
置は、図13に示したように作業機アーム01及びロッ
ド02の先端に連結ピン03及び04によって連結され
たアタッチメント装着用ブラケット05を備えており、
このアタッチメント装着用ブラケット05はアタッチメ
ント装着用ブラケット05の下面に取付けられる装着板
07を有している。
【0003】この装着板07は、図13において左端部
の一端部には側方に開口された係合溝08が設けられて
おり、装着板07の、図13における右端部の他端部に
は下方に開口された係合溝09が設けられている。又、
装着板07の他端部にはフック型ラッチ010が上端部
を揺動可能に装着されており、このフック型ラッチ01
0が油圧シリンダ011によって作動せしめられるよう
に構成されている。
【0004】そして、オペレータはバケット012の装
着する際には、先ずフック型ラッチ010を、図13に
二点鎖線で示す位置に変位させてから、オペレータが作
業機アーム01を作動して一方の係合溝08をバケット
012に取付けられた一方の装着ピン013に係合させ
る。次にオペレータは、図13に示したようにバケット
シリンダ015を作動して、装着板07の他端部に形成
された係合溝09をバケット012に取付けられた他方
の装着ピン014に係合させる。
【0005】そして、油圧シリンダ011のピストンロ
ッド11bによってフック型ラッチ010を、図13に
おいて、上記二点鎖線の位置から実線で示す位置に変位
することにより、フック型ラッチ010と他方の装着ピ
ン014とを係合せしめる。又、図示しないがアタッチ
メント装着用ブラケット05には、フック型ラッチ01
0を係止姿勢にロックするロック係止姿勢及び上記ロッ
クを解除するロック解除姿勢に変位するロック用ピスト
ンが設けられ、上記ロック用ピストンはシリンダが上記
のブラケット05に枢支されていて、上記油圧シリンダ
の一端側からピストンロッドが進退可能に設けられ、上
記ピストンロッドが進出した状態では、上記ピストンロ
ッドの先端部がフック型ラッチ010の作動を係止して
係止姿勢にロックするロック係止姿勢となり、又上記ピ
ストンロッドが後退している状態では、上記ピストンロ
ッドがフック型ラッチ010から離れて上記ピストンロ
ッドがフック型ラッチ010の上記ロックを解除するロ
ック解除姿勢となるように構成されたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
図示しないロック用ピストンは、上記従来の作業機であ
る油圧ショベルの上記作業機アーム01の先端に取付け
られるアタッチメント装着用ブラケット05に設けられ
たカバーで隠れているので、フック型ラッチ010が正
常の位置まで作動しバケット012のピンが係止溝0
8,09に係合した状態を保持できるように上記ピスト
ンロッドが作動するが、上記ピストンロッドが正規位置
に作動したかどうかを確認することができないため、オ
ペレータがオペレータ室から降りて、その都度、上記ア
タッチメント装着用ブラケット05に近づいて確認しな
ければならなかった。
【0007】ところで、上記従来の着脱装置は、アタッ
チメントが取付けられた状態で油圧シリンダ011の伸
長側に作動した後、上記ロック用ピストンがロック係止
姿勢になるように操作して作業機の稼働を行なう際、例
えばフック型ラッチ010用の油圧シリンダ011の縮
小を規制するためのチェック弁が機能しなくなったよう
な不測の場合や上記ロック用ピストンの作動が不能にな
った場合に、係合溝08,09とピン013,014の
係合が外れてしまう惧れがある。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、上記のラッチ,ロック用ピストンの作動に不
具合があった場合には、その状態をオペレータが確認で
きる位置に係止状態確認装置を設けて、上記の装着ピン
と係合溝の良好なロック係止姿勢であることを確認しな
がら作業を行なうことができるようにした、作業機アタ
ッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持
確認装置は、作業機にアタッチメントを着脱自在に装着
するための着脱装置であって、上記作業機側に支持され
るブラケットと、上記アタッチメント側の装着ピンに係
脱自在に係合するための上記ブラケットに形成される係
合溝と、上記係合溝への上記装着ピンの出入りを許容す
る解除姿勢と上記係合溝に嵌入した上記装着ピンの脱落
を防ぐ係止姿勢とに変位可能なラッチと、上記ラッチを
変位せしめるためのラッチ用アクチュエータとをそなえ
た着脱装置に付設され、上記ラッチが上記係合溝に上記
装着ピンを係止する上記係止姿勢にあることを検出する
ラッチ係止姿勢検出手段と、上記ラッチ係止姿勢検出手
段で検出した上記係止姿勢の位置にあることを上記作業
機のオぺレータが確認できる部位に設けられる係止状態
確認装置に伝達する伝達手段とを有することを特徴とし
ている。
【0010】請求項2記載の本発明の作業機アタッチメ
ント着脱用の装着ピン把持確認装置は、請求項1記載の
構成において、上記係止姿勢の上記ラッチを係止姿勢に
ロックするロック係止姿勢と上記ラッチのロック係止姿
勢を解除する上記ロック解除姿勢とに変位可能なロック
部材を設け、上記ロック部材が上記ラッチをロックする
上記ロック係止姿勢にあることを検出するロック係止姿
勢検出手段で上記ラッチ係止姿勢検出手段が構成され、
上記ロック係止姿勢検出手段で検出した上記ロック部材
の変位位置を上記係止状態確認装置に上記伝達手段によ
り伝達するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項3記載の本発明の作業機アタッチメ
ント着脱用の装着ピン把持確認装置は、請求項1又2記
載の構成において、上記ラック係止姿勢検出手段は上記
のラッチ及びロック部材の変位位置を検出する部位に設
けられていることを特徴としている。請求項4記載の本
発明の作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認
装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成にお
いて、上記係止姿勢確認装置はインジケータランプ,ブ
ザー,画像画面,計器の指針等の少なくともいずれか一
つで構成されていることを特徴としている。
【0012】請求項5記載の本発明の作業機アタッチメ
ント着脱用の装着ピン把持確認装置は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の構成において、上記ロック部材
は、上記ロック部材を常時ロック係止姿勢側に付勢する
付勢手段と、上記ロック係止姿勢にあるロック部材を上
記ラッチの上記のロック係止姿勢からロック解除姿勢へ
の変位作動に連動して上記付勢手段に抗して上記ロック
解除姿勢に変位せしめるための変位作動手段とを有して
いることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置の
好適な一実施形態を図面について説明する。図1は作業
機の一つである油圧ショベルの斜視図を示す概略説明
図、図2は油圧ショベルの作業機アームに適用された本
発明の作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認
装置の主要断面を示す概略説明図、図3は図2の3A−
3A線に沿う断面を示す概略説明図、図4は図2に示す
作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置の
装着板を示す概略側面図、図5は図3のラッチ及びラッ
チ支持軸受の分解斜視図を示す概略説明図、図6は図1
のバッケットの拡大斜視図を示す概略説明図、図7は図
2に示す作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確
認装置に、バケットを装着する手順の第1手順を示す概
略説明図、図8は図7示す第1手順の次の手順の第2手
順を示す概略説明図、図9は図8示す第2手順の次の手
順の第3手順を示す概略説明図、図10はロック部材が
ロック解除姿勢にある状態を示す着脱用油圧シリンダ及
びロック用ピストンへの油圧回路を示す概略説明図、図
11はロック部材がロック係止姿勢にある状態を示す着
脱用シリンダ及びロック用ピストンへの油圧回路を示す
概略説明図、図12はロック部材がラッチを係止,解除
している状態を確認する係止状態確認装置を示す概略説
明図である。
【0014】本発明の作業機アタッチメント着脱用の装
着ピン把持確認装置は、図2に示したように、油圧ショ
ベルの上記のアーム2及びロッド8の先端には連結ピン
4,9によって連結されるアタッチメント装着用ブラケ
ット6からなる装着装置20を備えている。上記の装着
装置20は、作業機1にアタッチメントを着脱自在に装
着するための着脱装置であり、作業機側に支持されるブ
ラケット6と、アタッチメント側の装着ピン33,34
に係脱自在に係合するためのブラケット6に形成される
係合溝211,242とが設けられている。
【0015】上記の係合溝211,242への上記アタ
ッチメントの装着ピン33,34の出入りを許容する解
除姿勢と係合溝211,242に嵌入した装着ピン3
3,34の脱落を防ぐ係止姿勢とに変位可能なラッチ2
4を有し、このラッチ24を変位せしめるための、ラッ
チ回動手段であるラッチ用アクチュエータ26が設けら
れている。
【0016】又、図3,図9,図12に示したようにラ
ッチ24が係合溝211,242に装着ピン33,34
を係止する係止姿勢にあることを検出するラッチ係止姿
勢検出手段75が設けられ、ラッチ係止姿勢検出手段7
5で検出した上記係止姿勢の位置にあることを上記作業
機オぺレータが確認できる部位に設けられる係止状態確
認装置70に伝達する伝達手段Dとを備えている。
【0017】このアタッチメント装着用ブラケット6
は、図2,図3において紙面に垂直な方向に所定の間隔
をおいて配設された一対の側板61,61と、この一対
の側板61,61の下端に溶接等の固定手段Tによって
固着された連結板62とから構成されている。尚、アタ
ッチメント装着ブラケット6にはロッド8の一端を連結
ピン9によって連結されており、このロッド8の他端は
上記作業機アーム2に一端が連結ピン10によって連結
されたリンク12の他端と連結ピン14によって連結さ
れている。
【0018】尚、連結ピン14には、図2に示したよう
に上記作業機のバケットシリンダ16のピストンロッド
18が連結されている。上記アタッチメント装着用ブラ
ケット6に本発明によって構成される作業機アタッチメ
ントの着脱装置20が装着されている。次に、作業機ア
タッチメントの着脱装置20について、図2〜図5を参
照して説明する。
【0019】又、図示の実施形態における作業機アタッ
チメントの着脱装置20は、図3に示したように上記ア
タッチメント装着用ブラケット6に取付けられている一
対の左右の側板61,61に固着された連結板62の下
面に取付けられる一対の上記左右の装着板21,21を
有している。この一対の装着板21,21は、図2にお
いて紙面に垂直な方向(図3において左右方向)に設計
仕様により決定される所定の間隔を存して配設され、ア
タッチメント装着用ブラケット6を構成する連結板62
の下面に溶接等の固定手段Tによって固定されている。
【0020】又、上記の装着板21,21に、それぞれ
設けられる一対のラッチ24,24が、図3に示したよ
うに設けられており、装着板21,21の一端部(図2
及び図4において左端部)には、一対のラッチの一方と
しての第1ラッチを構成するU字状の係合溝211,2
11が設けられている。この係合溝211は、後述する
上記アタッチメントであるバケット30に取付けられた
装着ピン33の直径に対応した巾寸法を有し、側方に開
口して形成されている。
【0021】尚、係合溝211の内側には係合溝211
に沿う形状の補強部材22が配設されており、この補強
部材22はその両端が上記一対の装着板21,21に溶
接等の、図示しない上記固着手段T等によって固着され
ている。又、図4における一対の上記左右の装着板2
1,21の他端部には、一対のラッチの他方としての第
2ラッチを構成するための軸受取付孔212,212
と、軸受取付孔212,212の下端部に連通し下方に
開口する開放溝213,213が、図3,図4に示した
ように設けられている。
【0022】上記の一対の装着板21,21のそれぞれ
に設けられた軸受取付孔212,212には、図3,図
5に示したようにラッチ支持軸受23,23が装着され
ている。このラッチ支持軸受け23は、図3,図5に示
したように装着板21,21に設けられた上記左右の軸
受取付孔212,212の直径に対応する外径を有する
装着部231と、装着部231の内側面から突出して形
成され装着部231より小径の外径を有する軸受部23
2とを備えており、装着部231を軸受取付孔212に
嵌合すると共に、その外周縁が、図3に示したように装
着板21に溶接等の固着手段Tによって固定されてい
る。
【0023】尚、ラッチ支持軸受23には、図5に示し
たように下方が開口し中心より少なくとも、後述する上
記アタッチメントに取付けられた装着ピン34の半径に
対応する上側に達する開放溝233が形成されている。
この開放溝233の巾は、装着部231と同じ、即ち、
図6に示した後述する上記アタッチメントである、例え
ばバケット30に取付けられた装着ピン34の直径に対
応した寸法が、装着ピン34の直径より大きい寸法に形
成されている。
【0024】上記のラッチ支持軸受23,23の軸受部
232,232には、図3に於ける左右の一対のラッチ
24,24が回動可能に嵌合されている。この一対のラ
ッチ24,24は、図5に示すようにぞれぞれ上記軸受
部232,232と対向する面に、軸受部232,23
2との外径と対応する内径を有する嵌合凹部241,2
41を備えており、嵌合凹部241,241が軸受部2
32,232に回動可能に嵌合される。
【0025】又、一対の上記左右のラッチ24,24に
は、外周面に開口し中心より、上記アタッチメントに取
付けられた装着ピンの半径に対応する分、深く形成され
たU字状の係合溝242,242が設けられおり、この
U字状の係合溝242,242の巾は、後述する上記ア
タッチメント(バケット30)に取付けられた装着ピン
34の直径に対応した寸法に構成されている。
【0026】このように構成された一対の上記左右のラ
ッチ24,24は、図3に示したように互いに円筒状の
連結部材25によって連結されている。即ち、連結部材
25の両端が、図3における左右のラッチ24と24の
互いに対向する内側面に溶接等の固着手段Tによって固
定されることにより、上記の左右のラッチ24,24は
互いに連結される。
【0027】尚、円筒状の連結部材25には、図3,図
5に示したように上記左右のラッチ24,24に設けら
れた係合溝242,242に対応する角度位置に係合溝
242,242の巾より少なくとも広い切欠溝251が
形成されている。尚、上記左右のラッチ支持軸受23,
23の軸受部232,232に回動可能に嵌合された一
対の上記左右のラッチ24,24は、図2に示した実施
形態においてU字状の係合溝242,242の係合中心
P2を中心として回動できるように構成されている。
【0028】又、図3に示したように、ラッチ係止姿勢
検出手段75である、例えばリードスイッチ回路76が
設けられ、リードスイッチ回路76の一方を構成する磁
性体76aが、図5に示したようにラッチ24の嵌合凹
部242の先端部242aに設けられると共に、図3に
示したようにリードスイッチ回路76の他方を構成する
スイッチ部76bは、ラッチ24が係止姿勢になった
時、上記磁性体76aに対応する装着板21の部位に位
置するように構成されている。
【0029】そして、図12に示したように伝達手段D
でもある上記リードスイッチ回路76により係止状態確
認装置70にラッチ24が係止姿勢にあることをオペレ
ータに認識させることができる。又、上記実施形態にお
いて、図2,図9に示したように一対の上記左右のラッ
チ24,24を、設計仕様により決定される所定角度
(例えば略90度)の範囲に渡って回動するラッチ回動
手段26を具備しており、ラッチ回動手段26は、本実
施形態においては複動式の着脱用油圧シリンダ260で
構成されているが、これは単動式の着脱用油圧シリンダ
を適用することができる。
【0030】この複動式の油圧シリンダ260は、図2
に示したようにアタッチメント装着用ブラケット6の連
結板62の下面に取付けられたブラケット27に取付け
られており、そのピストンロッド261の先端が上記一
対の上記左右のラッチ24,24を連結する連結部材2
5の外周面に取付けられた作動レバー28に連結されて
いる。
【0031】尚、複動式の着脱用油圧シリンダ260
は、図2に示したように両側のシリンダ室に連通する油
圧ホース262,263が接続されており、この油圧ホ
ース262,263は連結板62に設けられた孔621
及び側板61に設けられた孔611を通して、後述する
切換弁22A,22Bを介して、図10に示す油圧ポン
プFP及び油圧タンクTKに接続される。
【0032】従って、一方の油圧ホース262が油圧ポ
ンプFPに接続され、他方の油圧ホース263が油圧タ
ンクTKに接続されると、ピストンロッド261は、図
2に示す位置に作動し、ラッチ24,24が、図3に示
されているように係合溝242,242を下方に向けた
位置(解除姿勢)に回動する。又、一方の油圧ホース2
62が、後述のように油圧タンクTKに接続され、他方
の油圧ホース263が油圧ポンプFPに接続されると、
ピストンロッド261は、図2に示す状態から後述す
る、図9に示した上記略90度回動した位置(係止姿
勢)に作動し、バケット30が上記アタッチメントの着
脱装置20の上記左右のラッチ24,24により装着ピ
ン34が、図9に示されるように左右の係合溝242,
242から外れないように係止され作業機が稼働可能な
状態になる。
【0033】次に、上記で説明した上記作業機のアタッ
チメントの着脱装置20に着脱せしめられる作業機のア
タッチメントとしてのバケット30に適用した場合につ
いて、更に詳細に説明する。上記のバケット30は、図
6に示したようにバケット本体31の上端に所定の間隔
を置いて溶接等の固着手段によって取付けられた一対の
ピン取付ブラケット32,32を備えている。この一対
のピン取付ブラケット32,32の両端に装着ピン33
と34が装着されている。
【0034】尚、一対のピン取付ブラケット32,32
の間隔は、図3における一対の左右の装着板21,21
の外面間の寸法より大きく構成されている。上記のバケ
ット30に設けられた一方の装着ピン33と他方の装着
ピン34との間隔は、図2に示したように上記第1ラッ
チを構成する係合溝211,211の係合中心P1 と第
2のラッチを構成する上記左右のラッチ24,24に形
成された係合溝242 242の係合中心P2 との間の
距離に対応する長さに構成されている。
【0035】上記実施形態における作業機のアタッチメ
ントの着脱装置20及びこれに装着する作業機アタッチ
メントとしてのバケット30は以上のように構成されて
いるが、バケット30の装着手順を、図7〜図9につい
て説明する。先ず、バケット30を着脱装着20に取付
ける場合には、後述する図10に示した切換弁22A,
22Bを作動させて、一方の油圧ホース262を油圧ポ
ンプFPに接続し、他方の油圧ホース263を油圧タン
クTKに接続して複動式の着脱用油圧シリンダ260を
作動すると、図7に示したように第2のラッチを構成す
る一対の上記左右のラッチ24,24の係合溝242,
242が下方に向いた状態に変位する。
【0036】そして、図1に示したようにオペレータ室
OR内にいるオペレータは、作業機アーム2を作動する
アームシリンダ2a及びバケットシリンダ16を作動し
て、図7に示したように第1のラッチを構成する係合溝
211,211を上記バケット30に取付けられた一方
の装着ピン33に係合させる。次に、オペレータは、図
7に示したように作業機のバケットシリンダ16を作動
して、ブラケット30を装着ピン33を中心として下方
に回動し第2のラッチを構成する一対の上記左右のラッ
チ24,24に設けられた、図5に示した係合溝24
2,242を他方の装着ピン34に係合せしめる。
【0037】このようにして、第2のラッチを構成する
上記左右のラッチ24,24に設けられた係合溝24
2,242を他方の装着ピン34に係合させたならば、
オペレータは、後述する図11に示す切換弁22A,2
2Bを作動して一方の油圧ホース262を油圧タンクT
Kに接続し、他方の油圧ホース263を油圧ポンプFP
に接続して複動式の着脱用油圧シリンダ260を作動さ
せ、図9に示したようにラッチ24,24を係合中心P
2 を中心に回転させてラッチ24の開放溝242が側方
(図9において左方向)に向けられて、装着ピン34を
保持することができる。
【0038】又、ラッチ24が、図9,図12に示した
上記係止姿勢の位置に変位すると上記の伝達手段Dであ
る、例えばリードスイッチ回路76が作動して係止状態
確認装置70に伝達され、例えばオペレータ室ORに設
けられたインジケータランプ,ブザー,画像画面,計器
の指針等の少なくとも一つで構成される係止状態確認装
置70によりオペレータに知らせることができる。
【0039】又、上記実施形態では、図3,図12に示
したように伝達手段Dでもあるラッチ係止姿勢検出手段
75を構成するリード回路76を上記の装着板21とラ
ッチ24に設けた場合を示したが、これに限られるもの
ではなく、図9に示したように上記したリード回路76
の磁性体76aをラッチ鍔部24aに設けられたブラケ
ット28に設け、上記の磁性体76aに対応するリード
回路のスイッチ部76bは装着板21に設けるようにし
てもよい。
【0040】又、図11に示したように上記した着脱用
油圧シリンダ260内のピストン260Pの伸長側の位
置を検出できるようにセンサ(上記リードスイッチ回路
76)を設け係止状態確認装置70に上記のように伝達
するようにしても上記実施形態と同様の作用効果を奏す
ることができる。次に、上記実施形態ではラッチ係止姿
勢を保持するために、図10に示したようにラッチ24
のラッチ鍔部24aの作動を係止するロック用ピストン
15が設けられていが、上記の着脱用油圧シリンダ26
0及びロック部材であるロック用ピストン15への圧油
供給回路,係止状態確認装置70について、図10〜図
12に基づいて説明する。
【0041】図10において、上記したようにFPは油
圧ポンプ、TKは油タンク、22A,22Bは切換弁、
29はセレクタバルブ(セフティロックバルブ)であっ
て、セレクタバルブ29の切換え作動に基づいて上記圧
油供給回路への圧油の供給及び停止が行なわれるが、セ
レクタバルブ29が圧油供給側に切り換えられている場
合について、以下説明する。
【0042】上記の着脱用油圧シリンダ260は、伸長
側のパイロットポート260cおよび縮小側のパイロッ
トポート260dが形成されており、これら各パイロッ
トポート260c、260dに圧油が供給されることに
基づいて伸縮作動するように構成されている。そして、
図10に示したようにロック部材であるロック用ピスト
ン15のパイロットポート15eに、設計仕様により決
定される所定圧以上のパイロット圧油が供給されていな
い状態では、付勢部材15fの付勢力により上記のピス
トンロッド15bの先端15baはラッチ鍔部24aの
外周に当接しロック解除姿勢(位置)Qになっている。
【0043】図10に示した、上記ロック解除姿勢(位
置)Qの状態から切換弁22A,22Bを、図11に実
線せ示した伸長位置に切換へ、油圧ポンプFPを作動す
ると圧油は、パイロットポート22Aa,22Ac,伸
長側の着脱用油圧シリンダ260のパイロットポート2
60cを介して着脱用油圧シリンダ260に達してピス
トンロッド261を右方に作動し、図10の状態から図
11の状態にラッチ24を係止姿勢に変位させ、ロック
部材であるピストンロッド15bは、本実施形態の場合
にはスプリングで構成される付勢部材15fにより、上
記変位に伴いラッチ鍔部24aを摺動してラッチ鍔部端
部24sに係合しラッチ24の上記解除方向への作動を
禁止するロック係止姿勢Qにする。
【0044】次に、図11に示した上記のラッチ鍔部2
4aのロック係止姿勢Rを解除させるには、オペレータ
が、図10に実線で示した矢印方向に切換スイッチCS
を切換え操作し、切換弁22A,22Bを切換え、図1
0に示したようにロック解除姿勢Qに切換えると、油圧
ポンプFPの油圧はパイロットポート22Ba,22B
c,ロックピストン15のパイロットポート15eを介
して圧油が供給され、パイロットポート15eに、設計
仕様により決定される所定圧以上のパイロット圧油が供
給されることにより、付勢部材15fの付勢力に抗して
ピストンロッド15bをロック解除姿勢Qにするように
二点鎖線で示した位置から実線で示した位置にピストン
15pをロック解除姿勢Q側に移動し、ロック部材であ
るピストンロッド15b及びピストン15pが上昇し
て、パイロットポート15gを開口すると共に、ピスト
ン15pがパイロットポート15hから先ずロック用ピ
ストン15のシリンダ内の油圧を第1逆止弁CV1を介
してパイロットポート260e,着脱用油圧シリンダ2
60,パイロットポート260c,油路A2,22A
c,22Abを経て油圧タンクTKに排出される。
【0045】一方、図10に示したピストン15pが上
方に移動してパイロットポート15gが上記のように開
口すると、油路A1からの圧油は油路Cを介して着脱用
油圧シリンダ260のパイロットポート260dに供給
してピストンロッド261を左方向に作動し着脱用油圧
シリンダ260内の油圧を、パイロットポート260
c,油路A2,22Ac,22Abを介して油圧タンク
TKに排出せしめて、図11の伸長状態から図10の縮
小状態に作動し上記のようにラッチをロック解除姿勢に
する。
【0046】この時、図10に示したように上記油路C
に流れる圧油があっても付勢部材15fの付勢力でこの
状態を維持せしめている。尚、上記のロック部材である
ロック用ピストン15のピストンロッド15bは、上述
したように油圧ポンプFPよりパイロットポート15e
にパイロット圧油が供給されることによりロック解除姿
勢Qとなるが、更に、パイロットポート15eにパイロ
ット圧油が供給されていない状態であっても、ラッチ2
4がロック係止姿勢Rになっていないときには、図10
に示したようにピストンロッド15bの先端部15ba
がラッチ鍔部24aの外周に接当して進出が阻まれ、こ
れにより強制的にロック解除姿勢Qとなっている。
【0047】従って、この様に強制的にロック解除姿勢
Qとなっているピストンロッド15bは、図11に示し
たようにラッチ24が係止姿勢に変位してピストンロッ
ド15bの進出が許容されることにより、付勢部材15
fの付勢力を受けてピストンロッド15bの先端部15
baがラッチ鍔部24aの端部24sに係合して自動的
にロック係止姿勢Rに変位する。
【0048】又、図11に示した上記のロック部材15
のロック係止姿勢Rの位置で、油路A2ラインの圧油の
供給を中止しても付勢部材15fの付勢力でロック係止
姿勢Rを保持することができる。又、上記のラッチ姿勢
検出手段75は上記したロック用ピストン15のピスト
ンロッド15bのラッチ側の先端部15baに上記の磁
性体76aを設け、装着板21側にリード回路のスイッ
チ部76bを設けるようにしてもよい。
【0049】そして、ロック用ピストン15のピストン
ロッド15bがロック係止姿勢Rの位置に変位した時は
ピストンロッド15bの先端部15baの磁性体76a
が上記他方を構成するリード回路のスイッチ部76bを
吸引してリードスイッチ回路をONにしてオペレータ室
ORに設けられた、例えば、図12に示したインジケー
ラランプ,ブザー,画像画面,計器の指針等の少なくと
もいずれか一つで構成される係止状態確認装置70に伝
達して、上記係止状態を確認しながら作業を行なうこと
ができる。
【0050】又、ロック部材であるロック用ピストン1
5のピストンロッド15bに接続されたプッシュ・プル
ワイヤ15Wを介して、図12に示した係止状態確認装
置70に接続されており、係止状態確認装置70の一部
を構成するロッド70aがプッシュ・プルワイヤ15W
の作動に連動して電流計等の計器80のソレノイド80
b内を、引き込まれた解除位置Lと突出したロック位置
Hに出没せしめて上記計器80の指針によりラッチ24
の解除状態,ロック状態を認知できるようにすることも
できる。又、係止状態確認装置70は、図12に示した
上記プッシュ・プルワイヤ15Wで作動する上記したロ
ッド70aの位置H,Lを直接視認してもよく、更に図
11に示したロック用ピストン15のピストンロッド1
5bの位置を直接視認するようにしてもよい。
【0051】又、上記の係止状態確認装置70は上記し
た構成に限られるものではなく、例えば上記のソレノイ
ド80bは、図10,図11に示したようにピストンロ
ッド15bを導電部15bbと非導電体部15bcで構
成し、図10に示した位置での上記のソレノイド80b
に非導電体部15bcが挿入されるが電流が発生しない
ため、係止状態確認装置70は作動しないことになるか
ら、ラッチ24がロック係止姿勢Rにないことがわか
る。
【0052】又、図11に示したように導電体部15b
bが上記のソレノイド80bに挿入された位置になり、
電流が発生して係止状態確認装置70を作動するので、
ラッチ24がロック係止姿勢Rになっていることを上記
の係止状態確認装置70によりオペレータに知らせるこ
ともできる。一方、オペレータがラッチ24をロック解
除状態にするため、切換スイッチCSを、図10に示し
た矢印方向へ中立位置である点線位置から実線位置に操
作すると、切換スイッチCSと連動してセレクタバルブ
29が開き油圧ポンプFPの油圧が切換弁22Bのパイ
ロットポート22Baに供給される。
【0053】そして、上記の切換スイッチCSを切換え
操作すると切換弁22A,22Bは、伸長姿勢(位置)
Xから縮小姿勢(位置)Yとに切り換えられ、図10に
示したように油圧ポンプFPからのパイロットポート2
2Aaへの油圧の供給は遮断されると共に、上記セレク
タバルブ29を経由して油圧ポンプTKからの油圧は切
換弁22Bの油タンクTKに接続されている。
【0054】この時、縮小姿勢Yに位置している状態で
は、図10に示したようにパイロットポート22Baか
らパイロットポート22Bcに至る弁路が連通され油路
A1を介してロック用ピストン15のポート15eに連
通されると共に、油路A1からの圧油はパイロットポー
ト15g,油路C,パイロットボート260dを介して
供給されピストン260Pに接続され、又パイロットポ
ート22Acからパイロットポート22Ab至る弁路を
開き油圧タンクTKに連通されている。
【0055】又、パイロットポート22Acは、着脱用
油圧シリンダ260の伸長側のパロットポート260c
に接続され、更にパイロットポート22Bcは、第2逆
止弁CV2を介して着脱用油圧シリンダ260の縮小側
ポート260dに接続されていると共に、上述したよう
にロック用ピストン15のパイロットポート15gに接
続されている。
【0056】又、オペレータがラッチ24をロック係止
状態にするため、図11に実線で示した矢印方向に切換
スイッチCSを切換え操作すると、切換スイッチCSと
連動してセレクタバルブ29が開き油圧ポンプFPの圧
油が切換弁22Aに供給されるようになる。そしてこの
切換弁22A,22Bは、図11に示したように伸長姿
勢Xに位置している状態となり、パイロットポート22
Aaからパイロットポート22Acに至る弁路、及びパ
イロットポート22Bcからパイロットポート22Bb
に至る弁路をそれぞれ開き油圧タンクTKに連通される
と共に、上記パイロットポート22Acから油路A2を
介して伸長側のパイロットポート260cに供給され
る。
【0057】そして、図11に示したように上記の第1
逆止弁CV1は、着脱用油圧シリンダ260の伸長側の
パイロットポート260cに組み込まれていて、切換弁
22Aのパイロットポート22Aaから着脱用油圧シリ
ンダ260の伸長側のパイロットポート260cへ圧油
が流れ、且つロックシリンダ15のポート15hへの圧
油の流れを第1逆止弁CV1により阻止するものであ
る。
【0058】又、上記第2逆止弁CV2は、図11に示
したように着脱用油圧シリンダの縮小側のパイロットポ
ート260dから切換弁22Bのパイロットポート22
Bc22Bbへの圧油の流れは許容するが、逆方向の流
れは阻止するように設定されている。即ち、切換弁22
A,22Bが伸長位置Xに切換えられている場合では、
図11に示したように油圧ポンプFPからの圧油は、セ
レクタバルブ29を経由して着脱用油圧シリンダ260
の伸長側のパイロットポート260cに供給される一
方、縮小側のパイロットポート260dからの圧油は、
第2逆止弁CV2、切換弁22Bのパイロットポート2
2Bc,22Bbを介して油タンクTKに排出され、こ
れにより着脱用油圧シリンダ260は伸長する。
【0059】この時、図11に示したようにパイロット
ポート15gのピストン15pは、図11で示した実線
位置にあるためそのピストン15pに塞がれているの
で、上記ロック部材であるロック用ピストン15には、
油路A1に圧油が供給されていないためパイロットポー
ト15eに上記所定圧以上のパイロット圧油が供給され
ず、このため前述したように付勢部材15fの付勢力に
より、図11に示したようにロック位置の状態にあり、
ピストンロッド15bがロック係止姿勢Rの位置になっ
ていると共に、パイロットポート15gからポート22
Bcに通じる弁路が閉じている。
【0060】一方、上記のように切換弁22A,22B
が縮小姿勢Yに切換えられているラッチ24のロック解
除状態では、図10に示したように油圧ポンプFPから
の圧油は、セレクタバルブ29、切換弁22Bのパイロ
ットポート22Ba,22Bcを経由して油路A1に供
給されるが、油路A1に圧油が供給されることに伴って
ロック用ピストン15のパイロットポート15eに変位
作動手段Zにより、設計仕様により決定される所定圧以
上のパイロット圧油が供給される。
【0061】このパイロットポート15eからの圧油に
より、上記したようにロック用ピストン15は、図10
の二点鎖線で示した位置から実線で示した位置へ付勢部
材15fの付勢力に抗してロック解除姿勢Q側の位置に
切換えて、パイロットポート15gを開き、ピストンロ
ッド15bがロック解除姿勢Qの位置に変位すると共
に、パイロットポート22BaからパイロットポートB
cへの弁路が開き、上記油路A1に供給された圧油は、
パイロットピート15e,ロック用ピストン15,上記
で開いたポート15g,油路Cを経由して着脱用シリン
ダ260の縮小側ポート260dに供給される。
【0062】本実施形態は上記のように構成されている
ので、上記のバッケト30が着脱装置20に取り付けら
れている状態で、着脱用油圧シリンダ260の油圧回路
によりロック用ピストン15がロック係止姿勢Rになる
ように操作した場合であっても、例えば第1逆止弁CV
1が機能しなくなったような不測の場合に、図10に示
したようにリードスイッチ回路76の磁性体76aがラ
ッチ鍔部24aの外周に阻止されスイッチ部76aに近
接することができず、上記のスイッチ部76bが作動し
ないため、上記左右のラッチ24,24のラッチ鍔部2
4aの端部24sはロッド部材であるピストンロッド1
5bの先端部15baによりロック係止姿勢Rにロック
していないことを検出し、上記のように伝達手段Dによ
り係止状態確認装置70(図12)に伝達せしめて、例
えば上記したインジケータランプ,ブザー等によりオペ
レータに対してロック係止姿勢Rになっていないことを
認識させることができる。
【0063】そのため、オペレータはラッチ24をロッ
クされていない状態のまま、図2に示した油圧ショベル
のブーム,アームを操作してバケット30の脱落の恐れ
を防止することができる。従って、装着ピン34は、装
着ピン34を係止する上記左右のラッチ24,24及び
上記左右のラッチ24をロック係止姿勢Rに係合された
状態、又はラッチ24の係止したラッチ24をロックし
た状態を、図11,図12に示したようにリードスイッ
チ回路76や電気回路等の伝達手段Dにより、オペレー
タが確認できる部位に設けられる係止状態確認装置70
に伝達して、例えば直接ラッチ24のロック係止状態を
ロック用ピストン15のピストンロッド15bのロック
係止姿勢Rにあることで確認した後に上記の作業を行な
うので、上記不測が生じたような場合であっても、装着
ピン34が上記左右の第2係合溝242,242から脱
落してしまう恐れを防止することができ、信頼性が向上
する。
【0064】しかも、上記ロック用ピストン15は、付
勢部材15fの付勢力によりロック係止姿勢Rに保持さ
れるものであるから、着脱用油圧シリンダ260及びそ
の油圧回路に不具合が生じても、これらとは無関係に上
記のピストンロッド15bの先端部15bcをラッチ2
4の端部24sに係止せしめてロック係止姿勢Rの位置
に保持することになり、更に信頼性が向上する。
【0065】更に、上記ロック係止姿勢のロック用ピス
トン15は、アタッチメントを着脱装置20から取外す
ために着脱用油圧シリンダ260の縮小姿勢Y側に圧油
を供給されるに伴って自動的に上記解除姿勢に変位する
から、上記のロック係止姿勢Rからロック解除姿勢Q及
び上記のロック解除姿勢Qから上記ロック係止姿勢Rへ
の変位確認のため、上記オペレータ室から降りて点検す
る作業が何ら必要がなく、又オペレータが上記ロック部
材15のロック係止姿勢Rを確認しながら稼働すること
ができ、作業性の向上に寄与することができる。
【0066】上記実施形態では、上記のラッチ24を装
着板21の上記左右の係合溝212,212に設けた場
合について説明したが、装着板21の上記左右の係合溝
211,211に設けても上記実施形態と同様の作用効
果を奏することができる。又、上記実施形態では装着板
21に枢支される揺動アーム型のラッチ24を示した
が、こらに限られるものではなく、図示しないが、例え
ば装着板21の係合溝に対向する箇所に、周知の摺動ス
ライダ型のラッチ24を設け、上記摺動スライダのラッ
チに設けられた切欠きを上記係合溝と係合する着脱装置
20に上記ロック部材15,係止姿勢検出手段75を設
けても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することが
できる。
【0067】上記のように、本発明はどんな型式のラッ
チであっても上記ロック部材15,係止姿勢検出手段7
5を設ければ、上記実施形態と同様の作用効果を奏する
ことができる。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認
装置によれば、作業機にアタッチメントを着脱自在に装
着するための着脱装置であって、上記作業機側に支持さ
れるブラケットと、上記アタッチメント側の装着ピンに
係脱自在に係合するための上記ブラケットに形成される
係合溝と、上記係合溝への上記装着ピンの出入りを許容
する解除姿勢と上記係合溝に嵌入した上記装着ピンの脱
落を防ぐ係止姿勢とに変位可能なラッチと、上記ラッチ
を変位せしめるためのラッチ用アクチュエータとをそな
えた着脱装置に付設され、上記ラッチが上記係合溝に上
記装着ピンを係止する上記係止姿勢にあることを検出す
るラッチ係止姿勢検出手段と、上記ラッチ係止姿勢検出
手段で検出した上記係止姿勢の位置にあることを上記作
業機のオぺレータが確認できる部位に設けられる係止状
態確認装置に伝達する伝達手段とを有しているので、作
業機オぺレータが上記ロック部材の変位位置を上記係止
状態確認装置により確認しながら上記作業機を稼働する
ことができると共に、上記アタッチメントの脱落を防止
することができ信頼性が向上する。
【0069】請求項2記載の本発明の作業機アタッチメ
ント着脱用の装着ピン把持確認装置によれば、請求項1
記載の構成において、上記係止姿勢の上記ラッチをロッ
ク係止姿勢にロックするロック係止姿勢と上記ラッチの
ロック係止姿勢を解除するロック解除姿勢とに変位可能
なロック部材を設け、上記ロック部材が上記ラッチをロ
ックする上記ロック係止姿勢にあることを検出するロッ
ク係止姿勢検出手段で上記ラッチ係止姿勢検出手段が構
成され、上記ロック係止姿勢検出手段で検出した上記ロ
ック部材の変位位置を上記係止状態確認装置に上記伝達
手段により伝達するように構成されているので、請求項
1の効果に加え、上記のラッチの係止姿勢とロック部材
によるロック係止姿勢とにより確実に上記装着ピンを把
持することができると共に、上記ロック部材のロック係
止姿勢をロックしていることをオペレータが確認しなが
ら作業を行なうことができ、信頼性及び作業効率を向上
させることができる。
【0070】請求項3記載の本発明の作業機アタッチメ
ント着脱用の装着ピン把持確認装置によれば、請求項1
又2記載の構成において、上記ラック係止姿勢検出手段
は上記のラッチ及びロック部材の変位位置を検出する部
位に設けられているので、請求項1又は2の効果に加
え、上記のラッチ及びロック部材の係止姿勢の変位位置
を直接的に検出することができ、安定した上記作業機の
作業を行なうことができる。
【0071】請求項4記載の本発明の作業機アタッチメ
ント着脱用の装着ピン把持確認装置によれば、請求項1
〜3のいずれかに記載の構成において、上記係止姿勢確
認装置はインジケータランプ,ブザー,画像画面,計器
の指針等の少なくともいずれか一つで構成されているの
で、請求項1〜3のいずれかの効果に加え、上記係止姿
勢確認装置によりオペレータがの視覚,聴覚で係止姿勢
を確認することができ、信頼性を向上させるこができ
る。
【0072】請求項5記載の本発明の作業機アタッチメ
ント着脱用の装着ピン把持確認装置によれば、請求項1
〜4のいずれかの記載の構成において、上記ロック部材
は、上記ロック部材を常時ロック係止姿勢側に付勢する
付勢手段と、上記ロック係止姿勢であるロック部材を上
記ラッチの上記のロック係止姿勢からロック解除姿勢へ
の変位作動に連動して上記付勢手段に抗して上記ロック
解除姿勢に変位せしめるための変位作動手段とを有して
いるので、請求項1〜4のいずれかの効果に加え、上記
着脱用油圧シリンダンの伸長側への油圧が遮断された場
合であっても、上記上記ロック部材を常時ロック係止姿
勢側に付勢する付勢手段により上記ロック係止姿勢を保
持することができ、安定した上記作業を行なうことがで
き、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業機の一つである油圧ショベルの斜視図を示
す概略説明図である。
【図2】油圧ショベルの作業機アームに適用された本発
明の一実施形態としての作業機アタッチメント着脱用の
装着ピン把持確認装置の主要断面を示す概略説明図であ
る。
【図3】図2の3A−3A線に沿う断面を示す概略説明
図である。
【図4】図2に示す作業機アタッチメント着脱用の装着
ピン把持確認装置の装着板を示す概略側面図である。
【図5】図3のラッチ及びラッチ支持軸受の分解斜視図
を示す概略説明図である。
【図6】図1のバッケットの拡大斜視図を示す概略説明
図である。
【図7】図2に示す作業機アタッチメントの着脱装置
に、バケットを装着する手順の第1手順を示す概略説明
図である。
【図8】図7に示す第1手順の次のバケットを装着する
手順の第2手順を示す概略説明図、
【図9】図8に示す第2手順の次のバケットを装着する
手順の第3手順を示す概略説明図である。
【図10】図2のロック部材が解除姿勢にある状態を示
す着脱用シリンダ及びロック用ピストンへの油圧回路を
示す概略説明図ある。
【図11】図10のロック部材が係止姿勢にある状態を
示す着脱用シリンダ及びロック用ピストンへの油圧回路
を示す概略説明図ある。
【図12】図11はロック部材がラッチを係止,解除し
ている状態を確認する係止状況確認装置を示す概略説明
図である。
【図13】従来使用されている作業機アタッチメントの
着脱装置の断面を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル 2 作業機のアーム 6 ブラケット 8 ロッド 9,10 連結ピン 14 連結ピン 15 ロック用ピストン 15b ピストンロッド 15ba 先端部 15bb 導電体部 15bc 非導電体部 15e パイロットポート 15f 付勢部材 15w プッシュ・プルワイア 16 バケットシリンダ 18 ピストンロッド 20 着脱装置 21 装着板 22 補強部材 211 第1ラッチを構成する係合溝 212 第2ラッチを構成する軸受取付孔 213 開放溝 22A 切換弁 22B 切換弁 23 ラッチ支持軸受 231 装着部 232 軸受部 24 ラッチ 241 嵌合凹部 242 係合溝 25 連結部材 251 切欠溝 26 ラッチ回動手段(アクチュエータ) 260 着脱用油圧シリンダ 261 ピストンロッド 262 油圧ホース 263 油圧ホース 28 作動レバ 29 セレクタバルブ 33 装着ピン 34 装着ピン 61 側板 70 係止状態確認装置 75 係止姿勢検出手段 76 リードスイッチ回路 76a 磁性体 76b スイッチ部 80 計器 A,C 油路 CS 切換スイッチ CV1 第1逆止弁 CV2 第2逆止弁 D 伝達手段 FP 油圧ポンプ OR オペレータ室 TK 油タンク Q ロック解除姿勢 R ロック係止姿勢 X 伸長姿勢(位置) Y 縮小姿勢(位置) Z 変位作動手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機にアタッチメントを着脱自在に装
    着するための着脱装置であって、上記作業機側に支持さ
    れるブラケットと、上記アタッチメント側の装着ピンに
    係脱自在に係合するための上記ブラケットに形成される
    係合溝と、上記係合溝への上記装着ピンの出入りを許容
    する解除姿勢と上記係合溝に嵌入した上記装着ピンの脱
    落を防ぐ係止姿勢とに変位可能なラッチと、上記ラッチ
    を変位せしめるためのラッチ用アクチュエータとをそな
    えた着脱装置に付設され、 上記ラッチが上記係合溝に上記装着ピンを係止する上記
    係止姿勢にあることを検出するラッチ係止姿勢検出手段
    と、上記ラッチ係止姿勢検出手段で検出した上記係止姿
    勢の位置にあることを上記作業機のオぺレータが確認で
    きる部位に設けられる係止状態確認装置に伝達する伝達
    手段とを有することを特徴とする、作業機アタッチメン
    ト着脱用の装着ピン把持確認装置。
  2. 【請求項2】 上記係止姿勢の上記ラッチを係止姿勢に
    ロックするロック係止姿勢と上記ラッチのロック係止姿
    勢を解除するロック解除姿勢とに変位可能なロック部材
    を設け、上記ロック部材が上記ラッチをロックする上記
    ロック係止姿勢にあることを検出するロック係止姿勢検
    出手段で上記ラッチ係止姿勢検出手段が構成され、上記
    ロック係止姿勢検出手段で検出した上記ロック部材の変
    位位置を上記係止状態確認装置に上記伝達手段により伝
    達するように構成されていることを特徴とする、請求項
    1記載の作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確
    認装置。
  3. 【請求項3】 上記ラック係止姿勢検出手段は上記のラ
    ッチ及びロック部材の変位位置を検出する部位に設けら
    れていることを特徴とする、請求項1又は2記載の作業
    機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置。
  4. 【請求項4】 上記係止姿勢確認装置はインジケータラ
    ンプ,ブザー,画像画面,計器の指針等の少なくともい
    ずれか一つで構成されていることを特徴とする、請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の作業機アタッチメント着
    脱用の装着ピン把持確認装置。
  5. 【請求項5】 上記ロック部材は、上記ロック部材を常
    時ロック係止姿勢側に付勢する付勢手段と、上記ロック
    係止姿勢にあるロック部材を上記ラッチの上記のロック
    係止姿勢からロック解除姿勢への変位作動に連動して上
    記付勢手段に抗して上記ロック解除姿勢に変位せしめる
    ための変位作動手段とを有していることを特徴とする、
    1〜4のいずれか1項に記載の作業機アタッチメント着
    脱用の装着ピン把持確認装置。
JP2000199355A 2000-06-30 2000-06-30 作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置 Withdrawn JP2002013154A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000199355A JP2002013154A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000199355A JP2002013154A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002013154A true JP2002013154A (ja) 2002-01-18

Family

ID=18697392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000199355A Withdrawn JP2002013154A (ja) 2000-06-30 2000-06-30 作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002013154A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101498362B1 (ko) * 2013-05-15 2015-03-11 유성근 굴삭기의 부속기구 이탈방지 안전장치
JP2015530507A (ja) * 2012-10-08 2015-10-15 ロトティルト グループ アーベーRototilt Group Ab 器具/工具を連結するための装置およびそのための方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015530507A (ja) * 2012-10-08 2015-10-15 ロトティルト グループ アーベーRototilt Group Ab 器具/工具を連結するための装置およびそのための方法
KR101498362B1 (ko) * 2013-05-15 2015-03-11 유성근 굴삭기의 부속기구 이탈방지 안전장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2539045C (en) An excavator tool quick attachment device
US20100185335A1 (en) Work machine control device
US20100320022A1 (en) Machine control interlocks for an electrohydraulically controlled vehicle
US20060237201A1 (en) Safety device for attachment fastening device of power shovel
US5727442A (en) Safety device at hydraulic piston-cylinder units
US10407871B2 (en) Work machine
JP2002013154A (ja) 作業機アタッチメント着脱用の装着ピン把持確認装置
JP3732761B2 (ja) 作業機の制御装置
JP2002356873A (ja) 作業機の装着ピン把持確認アタッチメント着脱装置
JP6259432B2 (ja) 作業機
JP2003097505A (ja) 作業機械の油圧回路
JPH04250230A (ja) 車両系建設機械の安全装置
JP3703090B2 (ja) クイックカプラ
JP4637347B2 (ja) エレベータの保守点検用設備
JP4528210B2 (ja) 作業機械
JP4473657B2 (ja) バックホーの操作パターン切換装置
US6560495B1 (en) Method and device for locking work machine
EP1486621B1 (en) Construction machine
JP2017115412A (ja) フックのロック構造及び作業機械
JPH111943A (ja) 作業機械の安全装置
JP3118747B2 (ja) 操作系のロック装置
KR100203807B1 (ko) 산업차량의 유압 록킹장치
JP2000160599A (ja) キャブ
JPH08177072A (ja) 油圧ショベル用アタッチメント
JPS5825137B2 (ja) 作業車

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904