JP2002011656A - 大型超精密非球面の加工測定装置及び方法 - Google Patents

大型超精密非球面の加工測定装置及び方法

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JP2002011656A
JP2002011656A JP2000192332A JP2000192332A JP2002011656A JP 2002011656 A JP2002011656 A JP 2002011656A JP 2000192332 A JP2000192332 A JP 2000192332A JP 2000192332 A JP2000192332 A JP 2000192332A JP 2002011656 A JP2002011656 A JP 2002011656A
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Kiyoshi Moriyasu
精 守安
Junichi Kato
純一 加藤
Hitoshi Omori
整 大森
Yutaka Yamagata
豊 山形
Imin Hayashi
偉民 林
Ichiro Yamaguchi
一郎 山口
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)ワークの取外し/再取付けを行うこと
なく機上で形状測定ができ、(2)形状測定の際にワー
クの移動誤差の影響をなくして形状測定精度を加工精度
以上に高めることができ、(3)かつ加工及び測定時に
コンピュータプログラムにより各軸をリアルタイムに制
御することができ、これにより、大型超精密X線ミラー
等を高精度かつ優れた表面粗さに高能率に加工すること
ができる大型超精密非球面の加工測定装置及び方法を提
供する。 【解決手段】 ワーク1を固定して少なくとも一軸方向
にNC制御可能なワークテーブル14と、ワークを研削加工
する導電性砥石4が取付けられるツールヘッド21と、導
電性砥石をワークを加工しながら電解ドレッシングする
ELID研削装置22と、ツールヘッドに少なくとも一部が取
付けられワークの加工面の傾斜角を測定する差動式傾斜
測定装置25と、測定された傾斜角から形状誤差を求めNC
プログラムを補正するプログラム補正装置30とを備え、
ワークの取外し/再取付けを行うことなく同一の機上で
ELID研削加工と差動式傾斜測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型超精密非球面
の加工測定装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の科学技術の発展に伴って、超精密
加工への要求は飛躍的に高度化しつつあり、この要求を
満たす鏡面研削手段として、電解インプロセスドレッシ
ング研削法(Electrolytic In-pro
cess Dressing:ELID研削法)が本願
出願人等により開発され、発表されている(理研シンポ
ジウム「鏡面研削の最新技術動向」、平成3年3月5日
開催)。
【0003】このELID研削法は、図7に模式的に示
すように、従来の電解研削における電極に代えて導電性
砥石4を用い、かつこの砥石と隙間(ギャップ)を隔て
て対向する電極2を設け、砥石と電極との間に導電性液
3を流しながら砥石4と電極2との間に電圧を印加し、
砥石を電解によりドレッシングしながら、砥石によりワ
ークを研削するものである。すなわち、メタルボンド砥
石4を陽極、砥石表面にギャップを隔てて対設された電
極2を陰極とし、研削作業と同時に砥石の電解ドレッシ
ングを行うことにより、研削性能を維持・安定させるこ
とのできる研削法である。なお、この図において、1は
ワーク(被研削材)、5はELID電源、6は給電体、
7は導電性液のノズルである。
【0004】このELID研削法では砥粒を細かくして
も電解ドレッシングにより砥粒の目立てにより砥石の目
詰まりが生じないので、砥粒を細かくすることにより鏡
面のような極めて優れた加工面を研削加工により得るこ
とができる。従って、ELID研削法は、高能率研削か
ら鏡面研削に至るまで砥石の切れ味を維持でき、かつ従
来技術では不可能であった高精度な表面を短時間に創成
できる手段として、種々の研削加工への適用が期待され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、大型の超精密X
線ミラーやホログラム光学素子あるいはその他の光学素
子、機械構造物、電子デバイス(以下、大型超精密X線
ミラー等という)など大型かつ超精密な素子の加工要求
が放射光利用施設や大型天体望遠鏡などの科学機器分野
あるいは電子デバイス、大型情報機器、フラットディス
プレイなどの産業界で必要性が高まっている。
【0006】かかる大型超精密X線ミラー等の加工に、
上述したELID研削法を適用すると、原理的には、高
能率かつ高精度な研削加工ができる。しかし、図6に例
示したELID研削法を単に適用して装置を大型化する
と以下の問題点があった。
【0007】(1)加工抵抗による変形、熱膨張、工具
の摩耗、等の影響により、各軸を数値制御により高精度
に制御しても、ワークには必ず加工誤差が残り、この加
工誤差を測定するために、ワークを加工装置から取外
し、別に設けた測定装置で形状測定して、再取付する
と、ワーク(光学素子)の基準面にズレが生じる。 (2)この問題を解決するために、加工装置上に測定装
置を設けて、ワークの取外し/再取付けをなくしても、
加工装置によるワークの移動誤差が測定装置に影響し、
形状測定精度をそれ以上に高められない。 (3)従来の数値制御装置(NCコントローラ)は、別
に設けたコンピュータから供給されるプログラムによ
り、各軸を制御し、各軸からの出力信号をNCコントロ
ーラにフィードバックしている。しかし、この際、コン
ピュータには各軸からの出力信号がフィードバックされ
ないため、NCコントローラのリアルタイム制御はでき
なかった。
【0008】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、
(1)ワークの取外し/再取付けを行うことなく機上で
形状測定ができ、(2)形状測定の際にワークの移動誤
差の影響をなくして形状測定精度を加工精度以上に高め
ることができ、(3)かつ加工及び測定時にコンピュー
タプログラムにより各軸をリアルタイムに制御すること
ができ、これにより、大型超精密X線ミラー等を高精度
かつ優れた表面粗さに高能率に加工することができる大
型超精密非球面の加工測定装置及び方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ワーク
(1)を固定して少なくとも一軸方向にNC制御可能な
ワークテーブル(14)と、ワークを研削加工する導電
性砥石(4)が取付けられるツールヘッド(21)と、
該導電性砥石をワークを加工しながら電解ドレッシング
するELID研削装置(22)と、ツールヘッドに少な
くとも一部が取付けられワークの加工面の傾斜角を測定
する差動式傾斜測定装置(25)と、測定された傾斜角
から形状誤差を求めNCプログラムを補正するプログラ
ム補正装置(30)とを備えたことを特徴とする大型超
精密非球面の加工測定装置が提供される。
【0010】上記本発明の構成によれば、ELID研削
装置(22)と差動式傾斜測定装置(25)とが同一の
ツールヘッド(21)に取り付けられ、プログラム補正
装置(30)でNCプログラムを補正しながら同一の機
上で加工と測定ができるので、ワークの取外し/再取付
けを行うことなく機上で形状測定ができ、かつ加工及び
測定時にコンピュータプログラムにより各軸をリアルタ
イムに制御することができる。また、差動式傾斜測定に
よるので形状測定の際にワークの移動誤差の影響をなく
して形状測定精度を加工精度以上に高めることができ
る。
【0011】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
ワークテーブル(14)は、水平な上面を有するX軸方
向に細長いマシーンベット(12)上に取り付けられ上
面にワーク(1)を固定してX軸方向にNC制御可能な
X軸テーブルであり、更に、X軸テーブルを跨いでX軸
に直交する水平なY軸方向に延び両脚部がマシーンベッ
トに固定された門型固定コラム(16)と、該門型固定
コラム上に取り付けられY軸方向にNC制御可能なY軸
ステージ(18)と、該Y軸ステージに吊り下げられ鉛
直なZ軸方向にNC制御可能なZ軸コラム(20)とを
備え、前記ツールヘッド(21)はZ軸コラム(20)
に取付けられる。
【0012】上記本発明の構成により、細長いマシーン
ベット(12)の幅方向に門型固定コラム(16)が固
定されたフレーム構造となっているので、フレームが高
剛性であり、かつ対称性をもった構造のため熱変形によ
る影響を最小限にとどめることができる。また、細長い
マシーンベット(12)の上にX軸テーブル(14)が
取り付けられ、門型固定コラム(16)にY軸ステージ
(18)及びZ軸コラム(20)が取り付けらているの
で、主に放射光利用施設などで利用される細長いトロイ
ダル面をもったミラーなどを効率よく加工することがで
きる。更に、同一のツールヘッド(21)にワークを研
削加工する導電性砥石(4)と差動式傾斜測定装置(2
5)の一部が取付けられているので、ELID研削と差
動式傾斜測定を同一の機上でワークの取外し/取付けを
行うことなく、修正を加えながら繰り返すことができ、
大型の大型超精密X線ミラー等を高精度かつ優れた表面
粗さに高能率に加工することができる。
【0013】また、前記ELID研削装置(22)は、
導電性砥石(4)と間隔を隔てて対向するELID電極
(2)と、砥石と電極との間に電圧を印加するELID
電源(5)とを備え、砥石と電極との間に導電性液を流
しながら、砥石と電極との間に電圧を印加し、砥石を電
解によりドレッシングしながらワーク(1)を研削す
る。
【0014】この構成により、導電性砥石をワークを加
工しながら電解ドレッシングすることができ、高精度か
つ優れた表面粗さに高能率に加工することができる。
【0015】更に、前記差動式傾斜測定装置(25)
は、ツールヘッド(21)に固定された移動部(26)
と、マシーンベット(12)又はワークテーブル(1
4)に固定された固定部(27)とからなり、移動部と
固定部は、ワークテーブル(14)の移動方向に平行な
レーザビーム(25a)によりデータを送受する。
【0016】この構成により、レーザビーム(25a)
により移動部と固定部のデータの送受を確実に行いなが
ら、移動部(26)を小型・軽量化でき、かつ固定部と
NCコントローラ及びコンピュータとの接続をスリップ
リング等なしに容易に行うことができる。
【0017】本発明の好ましい第1実施形態によれば、
前記レーザビーム(25a)は測定ビームであり、前記
移動部(26)は、固定部とワーク測定部の間に位置し
測定ビーム又はその反射光を直角に屈折させるペンタプ
リズム(26a)であり、前記固定部(27)は、マシ
ーンベット(12)に固定され測定ビームと参照ビーム
を照射する差動型傾斜センサ(28)と、マシーンベッ
ト(12)又はワークテーブル(14)に固定された参
照鏡(29)とからなる。
【0018】この構成により、移動部(26)がペンタ
プリズム(26a)で構成されるため最も小型・軽量に
できる。また、被測定物(ワーク)の中心線に沿ってX
軸方向に差動式傾斜測定ができるので、ワークの移動誤
差の影響をなくして形状測定精度を加工精度以上に高め
ることができる。
【0019】本発明の好ましい第2実施形態によれば、
前記レーザビーム(25a)は参照ビームであり、前記
移動部(26)は、ツールヘッド(21)に固定されワ
ークテーブル(14)の移動方向に平行な回転軸を中心
に回転可能な回転ステージ(26b)と、該回転ステー
ジに固定され測定ビームをワークに向けて照射しその反
射光を検出する差動型傾斜センサ(28)とからなり、
前記固定部(27)は、ワークテーブル(14)に固定
された参照鏡(29)と、参照鏡と移動部との間に位置
し参照ビーム又はその反射光を直角に屈折させる光学素
子(29a)と、該光学素子と移動部との間に位置し回
転ステージの回転をキャンセルするように参照ビーム又
はその反射光を回転させるダブプリズム(29b)とか
らなる。
【0020】この構成により、回転ステージ(26b)
により差動型傾斜センサ(28)をX軸まわりに回転さ
せることにより、被測定物(ワーク)の上面全体を差動
式傾斜測定ができる。
【0021】本発明の好ましい第3実施形態によれば、
前記レーザビーム(25a)は参照ビームであり、前記
移動部(26)は、ツールヘッド(21)に固定されワ
ークテーブル(14)の移動方向に平行な回転軸を中心
に回転可能な回転ステージ(26b)と、ツールヘッド
(21)に固定され測定ビームを水平に照射しその反射
光を検出する差動型傾斜センサ(28)と、前記回転ス
テージに固定され水平な測定ビームをワークに向けて反
射しその反射光を差動型傾斜センサに向けて反射する反
射ミラー(29c)とからなり、前記固定部(27)
は、ワークテーブル(14)に固定された参照鏡(2
9)と、参照鏡と移動部との間に位置し参照ビーム又は
その反射光を直角に屈折させる光学素子(29a)とか
らなる。
【0022】この構成によっても、回転ステージ(26
b)により反射ミラー(29c)をX軸まわりに回転さ
せることにより、被測定物(ワーク)の上面全体を差動
式傾斜測定ができる。
【0023】また、前記プログラム補正装置(30)
は、前記各NC制御軸のリニアスケールから出力される
正弦波信号を所定のパルス信号に分割するパルス分割器
(31)と、該パルス信号をリアルタイムで受信しこれ
に対応してNCコントローラに数値制御プログラムを出
力するコンピュータ(32)とを備える。
【0024】この構成により、NCコントローラに影響
を与えることなく、コンピュータ(32)に最適のパル
ス信号にリニアスケールから出力される正弦波信号を分
割できる。また、NCコントローラと同時に各NC制御
軸の移動信号を受信するので、これに対応してNCコン
トローラに数値制御プログラムを出力して、差動式傾斜
測定をリアルタイムに行うことができる。
【0025】また、本発明によれば、導電性砥石を電解
ドレッシングしながらワークを研削加工するELID研
削工程(A)と、前記加工面の傾斜角を測定する傾斜測
定工程(B)と、測定された傾斜角から形状誤差を求め
NCプログラムを補正するプログラム補正工程(C)と
からなり、ELID研削工程後にワークを取り外すこと
なく、傾斜測定工程とプログラム補正工程を行い、再度
ELID研削工程を行う。
【0026】この方法により、ELID研削工程後に、
ワークの取外し/再取付けを行うことなく同一の機上で
傾斜測定ができる。また、傾斜測定工程後に、ワークを
取り外すことなく、プログラム補正を行い、再度ELI
D研削工程を行うことができる。また、差動式傾斜測定
によるので形状測定の際にワークの移動誤差の影響をな
くして形状測定精度を加工精度以上に高めることができ
る。従って、NCプログラムを補正しながら同一の機上
で加工と測定を繰り返し、加工精度を高めることができ
る。
【0027】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
傾斜測定工程(B)において、ワーク表面の微小な2点
間における傾斜を測定する。ワーク表面の微小な2点間
における傾斜を測定することにより、形状測定の際にワ
ークの移動誤差の影響をなくすことできる。
【0028】また、前記プログラム補正工程(C)にお
いて、測定された傾斜角を積分して形状データを作成
し、この形状データとELID研削工程(A)に用いた
形状データとを比較して形状誤差を求め、この形状誤差
から補正NCプログラムを作成する。この方法により、
NCプログラムを順次補正しながら同一の機上で加工と
測定を繰り返し、加工精度を高めることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して使用する。
【0030】図1は、差動式傾斜測定法の原理図であ
る。この図において、xはワーク1の送り方向であり、
σ(x)はワークの送りの際に不可避的に生じる移動誤
差であり、α(x)はワーク1の表面の傾斜角である。
ワーク表面の微小な2点(xとx+s)の傾斜角τ1
τ2は、式(1)であらわすことができ、これから式
(2)を導くことができる。 τ1=α(x)−σ(x)、τ2=α(x+s)−σ(x+s)...(1) τ2−τ1=α(x+s)−α(x)=Δα(x)...(2)
【0031】式(2)を積分することにより、各測定点
の傾斜角α(x)を求めることができ、更に積分するこ
とにより、ワーク1の表面の形状を求めることができ
る。また、式(2)から明らかなように、移動誤差σ
(x)はキャンセルされて、Δα(x)には現れない。
すなわち、この差動式傾斜測定法の適用により、ワーク
の移動誤差の影響をなくして形状測定精度を加工精度以
上に高めることができることがわかる。
【0032】図2は、上述した差動式傾斜測定法を用い
た測定装置の構成図である。この図において、レーザー
光源から照射されたレーザービームが、プリズムにより
2つの平行なレーザービームに分割されてワークに照射
され、その反射光が検出器に導かれ、その位置変化によ
り傾斜角τ1とτ2が測定される。また、平行なレーザー
ビームの一部が参照鏡に導かれてその反射光を同様に検
出し、ワーク表面の高さ変化による影響をキャンセルす
るようになっている。なお、かかる構成の差動式傾斜測
定装置は、米国特許第4,884,697号に開示され
ている。
【0033】図3は、本発明による加工測定装置の第1
実施形態図である。この図に示すように、本発明の加工
測定装置は、マシーンベット12、X軸テーブル14
(ワークテーブル)、門型固定コラム16、Y軸ステー
ジ18、Z軸コラム20及びこれに取り付けられたツー
ルヘッド21からなる。また、この大型超精密非球面の
加工測定装置は図示しない恒温室内に設置し、恒温室内
を常に一定の温度に保持し、ワーク1や構成機器の熱膨
張による変位を抑え、高精度を維持するようになってい
る。
【0034】マシーンベット12は、水平な上面を有す
るX軸方向に水平に延びる細長い本体フレームであり、
剛性の高い一体構造になっている。X軸テーブル14
は、マシーンベット12の上に取り付けられ、その上面
にワーク1を固定してワークをX軸方向にNC制御で高
速かつ高精度に移動できる。門型固定コラム16は、X
軸テーブル14を跨いでX軸に直交する水平なY軸方向
に延び、両脚部がマシーンベット12に固定されてい
る。門型固定コラム16もマシーンベット12と同様に
本体フレームの一部であり、剛性の高い一体構造になっ
ている。Y軸ステージ18は、門型固定コラム16のこ
の例では上面に取り付けられ、Y軸方向にNC制御で高
速かつ高精度に移動できる。またZ軸コラム20は、こ
のY軸ステージ18に吊り下げられ、鉛直なZ軸方向に
NC制御で高速かつ高精度に移動できる。
【0035】上述した構成により、細長いマシーンベッ
ト12の幅方向に門型固定コラム16が固定されたフレ
ーム構造となっているので、フレームが高剛性であり、
かつ対称性をもった構造のため熱変形による影響を最小
限にとどめることができる。従って、X軸ストロークを
長くし(例えば1400mm)、Y軸とZ軸のストロー
クを比較的短くする(例えばそれぞれ550mm、20
0mm)ことにより、高いフレーム剛性を保持しなが
ら、大型の大型超精密X線ミラー等(例えば主に放射光
利用施設などで利用される細長いトロイダル面をもった
ミラーなど)を高精度に加工することができる。例え
ば、X,Y,Z軸にリニアガイドを用いることにより、
それぞれ10nmの位置決め分解能を得ることができ
る。また、各軸の真直度も超精密ガイドの採用により、
例えばX軸で約0.5μm/1400mm、Y,Z軸で
は約0.2μm/550mm、約0.2μm/200m
mを実現することができる。
【0036】図3において本発明の加工測定装置は、更
に、ELID研削装置22、差動式傾斜測定装置25、
及びプログラム補正装置30を備える。
【0037】ELID研削装置22は、導電性砥石4と
間隔を隔てて対向するELID電極2と、砥石4と電極
2との間に電圧を印加するELID電源5とを備え、砥
石4と電極2との間に導電性液を流しながら、砥石4と
電極2との間に電圧を印加し、砥石4を電解によりドレ
ッシングしながらワーク1を研削するようになってい
る。また、このELID電源5は、コンピュータ32に
より直接制御される。
【0038】差動式傾斜測定装置25は、ツールヘッド
21に固定された移動部26と、マシーンベット12又
はワークテーブル14に固定された固定部27とからな
る。移動部26と固定部27は、ワークテーブル14の
移動方向(X方向)に平行なレーザビーム25aにより
データを送受する。
【0039】図3の第1実施形態において、レーザビー
ム25aは測定ビームである。また、移動部26は、固
定部27とワーク測定部の間に位置し、測定ビーム25
a及びその反射光を直角に屈折させるペンタプリズム2
6aである。更に、固定部27は、マシーンベット12
に基礎を介して固定された差動型傾斜センサ28と、ワ
ークテーブル14に固定された参照鏡29とからなる。
差動型傾斜センサ28は、測定ビーム25aと参照ビー
ム25a’を照射し、2本の測定ビーム25aをペンタ
プリズム26aを介してワーク1に照射し、その反射光
を検出器に導き、その位置変化により傾斜角τ1とτ2
を測定する。また、参照ビーム25bが別のプリズム2
8aを介して参照鏡29に導かれ、その反射光を同様に
検出し、ワーク表面の高さ変化による影響をキャンセル
する。従って、この構成により、移動部26がペンタプ
リズム26aで構成されるため最も小型・軽量にでき
る。また、被測定物ワークの中心線に沿ってX軸方向に
差動式傾斜測定ができるので、ワークの移動誤差の影響
をなくして形状測定精度を加工精度以上に高めることが
できる。
【0040】また、図3に示すように、この加工測定装
置は、X,Y,Zの各NC制御軸のリニアスケールから
出力される正弦波信号を所定のパルス信号に分割するパ
ルス分割器9と、このパルス信号がフィードバックされ
るNCコントローラ10とを備え、予め入力されたプロ
グラムに従って、各軸をNC制御する。更に、本発明で
は、プログラム補正装置30が、X,Y,Zの各NC制
御軸の同一のリニアスケールから出力される正弦波信号
を別の所定のパルス信号に分割するパルス分割器31
と、このパルス信号をリアルタイムで受信しこれに対応
してNCコントローラに数値制御プログラムを出力する
コンピュータ32とを備える。従って、このコンピュー
タ32により、各NC制御軸の位置信号をフィードバッ
クしながら、リアルタイムにNCコントローラ10にプ
ログラムを入力して間接的に加工測定装置を自由に数値
制御することができる。
【0041】図4は、図3の制御フロー図である。この
図に示すように、本発明の方法は、ELID研削工程
(A)、傾斜測定工程(B)及びプログラム補正工程
(C)からなる。ELID研削工程(A)では、導電性
砥石を電解ドレッシングしながらワークを研削加工す
る。傾斜測定工程(B)では、加工面の傾斜角を測定す
る。プログラム補正工程(C)では、測定された傾斜角
から形状誤差を求めNCプログラムを補正する。
【0042】傾斜測定工程(B)における測定は、図1
に例示したように、ワーク表面の微小な2点間における
傾斜を測定する差動式傾斜測定である。この測定法を適
用することにより、移動誤差σ(x)をキャンセルし
て、ワークの移動誤差の影響をなくして形状測定精度を
加工精度以上に高めることができる。
【0043】プログラム補正工程(C)では、傾斜測定
工程(B)で測定された傾斜角α(x)を積分して形状
データを作成し(S1)、この形状データとELID研
削工程(A)に用いた形状データとを比較して形状誤差
を求める(S2)。次いで、この形状誤差から補正NC
プログラムを作成する(S3)。従って、ELID研削
工程後にワーク1を取り外すことなく、傾斜測定工程と
プログラム補正工程を行い、再度ELID研削工程を行
うことができる。
【0044】図5は、本発明の第2実施形態を示す図で
ある。この図において、(A)は図3と同様の構成図、
(B)はそのB−B線における部分矢視図である。図5
に示すように、この第2実施形態では、第1実施形態と
相違し、レーザビーム25aは参照ビームである。また
移動部26は、回転ステージ26bと差動型傾斜センサ
28からなる。回転ステージ26bは、ツールヘッド2
1と同一位置に固定され、ワークテーブル14の移動方
向(X方向)に平行な回転軸を中心に回転できる。ま
た、差動型傾斜センサ28は、この回転ステージ26b
に固定され、測定ビームをワークに向けて照射しその反
射光を検出する。またこの例において、固定部27は、
ワークテーブル14に固定された参照鏡29と、参照鏡
29と移動部26との間に位置し参照ビーム又はその反
射光を直角に屈折させる光学素子29aと、この光学素
子29aと移動部26との間に位置し回転ステージの回
転をキャンセルするように参照ビーム又はその反射光を
回転させるダブプリズム29bとからなる。その他の構
成は、第1実施形態と同様である。
【0045】この構成により、図5(B)に示すよう
に、回転ステージ26bにより差動型傾斜センサ28を
X軸まわりに回転させることにより、被測定物(ワー
ク)の上面全体を差動式傾斜測定ができる。
【0046】図6は、本発明の第3実施形態を示す図で
ある。この図において、(A)は図3と同様の構成図、
(B)はそのB−B線における部分矢視図である。図6
に示すように、この第3実施形態において、レーザビー
ム25aは参照ビームである。また、移動部26は、ツ
ールヘッド21に固定されワークテーブル14の移動方
向に平行な回転軸を中心に回転可能な回転ステージ26
bと、ツールヘッド21に固定され測定ビームを水平に
照射しその反射光を検出する差動型傾斜センサ28と、
回転ステージ26bに固定され水平な測定ビームをワー
クに向けて反射しその反射光を差動型傾斜センサに向け
て反射する反射ミラー29cとからなる。一方、固定部
27は、ワークテーブル14に固定された参照鏡29
と、参照鏡29と移動部との間に位置し参照ビーム又は
その反射光を直角に屈折させる光学素子29aとからな
る。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
【0047】この構成によっても、図6(B)に示すよ
うに、回転ステージ26bにより反射ミラー29cをX
軸まわりに回転させることにより、被測定物(ワーク)
の上面全体を差動式傾斜測定ができる。
【0048】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されず、本発明の要旨を逸脱しない限りで主種に変更で
きることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】上述した本発明によれば、以下の効果を
有する。 (1)加工と測定が同一の座標空間中で行えるため、測
定対象の加工機上での位置・姿勢調整が不要であり、か
つ測定結果を直接加工補正に使うことができる。 (2)シリンダー面の加工などにおいて、予め設計値お
よび加工機への工具パス指示により決まる理想的な予想
加工形状・位置がわかっており、工具と測定装置の相対
的な位置関係を予め求めておくことで、測定対象に対す
る測定装置の適切な位置決めが自動的に行える。 (3)差動傾斜測定および移動テーブルの姿勢変化測定
の複合により、移動 テーブル自体の真直誤差、姿勢変
化の変化をキャンセルでき、真の形状の測定が可能とな
る。 (4)加工物の取り外し、オフライン測定、再取付が不
要であるため、加工、測定に要する時間を劇的に減らす
ことができる。また、同様の理由で、加工、測定に混入
する誤差要因を極力減らすことができ、高精度な加工結
果が期待できる。 (5)また、差動式傾斜測定装置25を移動部と固定部
の分割し、レーザビーム25aによりその間のデータの
送受を行うので、移動部26を小型・軽量化でき、かつ
固定部とNCコントローラ及びコンピュータとの接続を
スリップリング等なしに容易に行うことができる。
【0050】従って、本発明の大型超精密非球面の加工
測定装置及び方法は、(1)ワークの取外し/再取付け
を行うことなく機上で形状測定ができ、(2)形状測定
の際にワークの移動誤差の影響をなくして形状測定精度
を加工精度以上に高めることができ、(3)かつ加工及
び測定時にコンピュータプログラムにより各軸をリアル
タイムに制御することができ、これにより、大型超精密
X線ミラー等を高精度かつ優れた表面粗さに高能率に加
工することができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】差動式傾斜測定法の原理図である。
【図2】差動式傾斜測定法を用いた測定装置の構成図で
ある。
【図3】本発明による加工測定装置の第1実施形態図で
ある。
【図4】図3の制御フロー図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示す図である。
【図7】ELID研削法の説明図である。
【符号の説明】
1 ワーク(被研削材)、2 電極、3 導電性液、4
導電性砥石、5 ELID電源、6 給電体、7 ノ
ズル、9 パルス分割器、10 NCコントローラ、1
2 マシーンベット、14 X軸テーブル、16 門型
固定コラム、18 Y軸ステージ、20 Z軸コラム、
21 ツールヘッド、22 ELID研削装置、25
差動式傾斜測定装置、25a レーザビーム、26 移
動部、26a ペンタプリズム、27 固定部、28
差動型傾斜センサ、29 参照鏡、30 プログラム補
正装置、31 パルス分割器、32 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B24B 49/12 B24B 49/12 3C049 53/00 53/00 D 5H269 G01B 11/26 G01B 11/26 G G05B 19/4103 G05B 19/4103 D (72)発明者 大森 整 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 (72)発明者 山形 豊 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 (72)発明者 林 偉民 埼玉県浦和市下大久保761−1−203 (72)発明者 山口 一郎 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 Fターム(参考) 2F065 AA45 BB25 CC21 DD00 DD06 FF00 FF52 GG04 HH03 HH13 JJ05 LL00 LL12 LL46 MM03 PP12 UU04 UU07 3C001 KA02 KB07 TA02 TB03 3C029 AA01 BB10 3C034 AA13 BB93 CA05 CA22 CB01 DD07 3C047 AA24 3C049 AA03 AA19 AC02 BA01 BB09 BC02 CA01 CB01 CB03 5H269 AB07 AB26 CC02 DD01 GG01 JJ02 QA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク(1)を固定して少なくとも一軸
    方向にNC制御可能なワークテーブル(14)と、ワー
    クを研削加工する導電性砥石(4)が取付けられるツー
    ルヘッド(21)と、該導電性砥石をワークを加工しな
    がら電解ドレッシングするELID研削装置(22)
    と、ツールヘッドに少なくとも一部が取付けられワーク
    の加工面の傾斜角を測定する差動式傾斜測定装置(2
    5)と、測定された傾斜角から形状誤差を求めNCプロ
    グラムを補正するプログラム補正装置(30)とを備え
    たことを特徴とする大型超精密非球面の加工測定装置。
  2. 【請求項2】 前記ワークテーブル(14)は、水平な
    上面を有するX軸方向に細長いマシーンベット(12)
    上に取り付けられ上面にワーク(1)を固定してX軸方
    向にNC制御可能なX軸テーブルであり、 更に、X軸テーブルを跨いでX軸に直交する水平なY軸
    方向に延び両脚部がマシーンベットに固定された門型固
    定コラム(16)と、該門型固定コラム上に取り付けら
    れY軸方向にNC制御可能なY軸ステージ(18)と、
    該Y軸ステージに吊り下げられ鉛直なZ軸方向にNC制
    御可能なZ軸コラム(20)とを備え、前記ツールヘッ
    ド(21)はZ軸コラム(20)に取付けられる、こと
    を特徴とする請求項1に記載の大型超精密非球面の加工
    測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ELID研削装置(22)は、導電
    性砥石(4)と間隔を隔てて対向するELID電極
    (2)と、砥石と電極との間に電圧を印加するELID
    電源(5)とを備え、砥石と電極との間に導電性液を流
    しながら、砥石と電極との間に電圧を印加し、砥石を電
    解によりドレッシングしながらワーク(1)を研削す
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の大型超精密非球
    面の加工測定装置。
  4. 【請求項4】 前記差動式傾斜測定装置(25)は、ツ
    ールヘッド(21)に固定された移動部(26)と、マ
    シーンベット(12)又はワークテーブル(14)に固
    定された固定部(27)とからなり、移動部と固定部
    は、ワークテーブル(14)の移動方向に平行なレーザ
    ビーム(25a)によりデータを送受する、ことを特徴
    とする請求項1乃至3に記載の大型超精密非球面の加工
    測定装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザビーム(25a)は測定ビー
    ムであり、前記移動部(26)は、固定部とワーク測定
    部の間に位置し測定ビーム又はその反射光を直角に屈折
    させるペンタプリズム(26a)であり、前記固定部
    (27)は、マシーンベット(12)に固定され測定ビ
    ームと参照ビームを照射する差動型傾斜センサ(28)
    と、マシーンベット(12)又はワークテーブル(1
    4)に固定された参照鏡(29)とからなる、ことを特
    徴とする請求項4に記載の大型超精密非球面の加工測定
    装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザビーム(25a)は参照ビー
    ムであり、前記移動部(26)は、ツールヘッド(2
    1)に固定されワークテーブル(14)の移動方向に平
    行な回転軸を中心に回転可能な回転ステージ(26b)
    と、該回転ステージに固定され測定ビームをワークに向
    けて照射しその反射光を検出する差動型傾斜センサ(2
    8)とからなり、 前記固定部(27)は、ワークテーブル(14)に固定
    された参照鏡(29)と、参照鏡と移動部との間に位置
    し参照ビーム又はその反射光を直角に屈折させる光学素
    子(29a)と、該光学素子と移動部との間に位置し回
    転ステージの回転をキャンセルするように参照ビーム又
    はその反射光を回転させるダブプリズム(29b)とか
    らなる、ことを特徴とする請求項4に記載の大型超精密
    非球面の加工測定装置。
  7. 【請求項7】 前記レーザビーム(25a)は参照ビー
    ムであり、前記移動部(26)は、ツールヘッド(2
    1)に固定されワークテーブル(14)の移動方向に平
    行な回転軸を中心に回転可能な回転ステージ(26b)
    と、ツールヘッド(21)に固定され測定ビームを水平
    に照射しその反射光を検出する差動型傾斜センサ(2
    8)と、前記回転ステージに固定され水平な測定ビーム
    をワークに向けて反射しその反射光を差動型傾斜センサ
    に向けて反射する反射ミラー(29c)とからなり、 前記固定部(27)は、ワークテーブル(14)に固定
    された参照鏡(29)と、参照鏡と移動部との間に位置
    し参照ビーム又はその反射光を直角に屈折させる光学素
    子(29a)とからなる、ことを特徴とする請求項4に
    記載の大型超精密非球面の加工測定装置。
  8. 【請求項8】 前記プログラム補正装置(30)は、前
    記各NC制御軸のリニアスケールから出力される正弦波
    信号を所定のパルス信号に分割するパルス分割器(3
    1)と、該パルス信号をリアルタイムで受信しこれに対
    応してNCコントローラに数値制御プログラムを出力す
    るコンピュータ(32)とを備える、ことを特徴とする
    請求項1乃至3に記載の大型超精密非球面の加工測定装
    置。
  9. 【請求項9】 導電性砥石を電解ドレッシングしながら
    ワークを研削加工するELID研削工程(A)と、前記
    加工面の傾斜角を測定する傾斜測定工程(B)と、測定
    された傾斜角から形状誤差を求めNCプログラムを補正
    するプログラム補正工程(C)とからなり、ELID研
    削工程後にワークを取り外すことなく、傾斜測定工程と
    プログラム補正工程を行い、再度ELID研削工程を行
    う、ことを特徴とする大型超精密非球面の加工測定方
    法。
  10. 【請求項10】 前記傾斜測定工程(B)において、ワ
    ーク表面の微小な2点間における傾斜を測定する、こと
    を特徴とする請求項9に記載の大型超精密非球面の加工
    測定方法。
  11. 【請求項11】 前記プログラム補正工程(C)におい
    て、測定された傾斜角を積分して形状データを作成し、
    この形状データとELID研削工程(A)に用いた形状
    データとを比較して形状誤差を求め、この形状誤差から
    補正NCプログラムを作成する、ことを特徴とする請求
    項10に記載の大型超精密非球面の加工測定方法。
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