JP2002007915A - レンタカー貸出システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のレンタカー貸出システムは、ユーザー
がレンタカー業者の店舗まで出向かなければならないこ
とが大きな負担で、レンタカー利用の阻害原因となって
いる。本発明はレンタカーのユーザーに前記負担を強い
ることなく、レンタカー利用を促進できるシステムを提
供する。 【解決手段】 ネットワーク３２を通じてユーザーから
配車依頼を受けたレンタカー業者３１が指定レンタカー
を配車指定地点まで配車する。ユーザーは該配車指定地
点まで配車されたレンタカーを恰も自家用車のように利
用することができる。又レンタカー業者はユーザーとの
接客が不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、レンタカーの貸出
しをネットワークを活用してより円滑に行うようにした
レンタカー貸出システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】大都市周辺で自家用車を保有し維持管理
するのには駐車場の確保や駐車場代など非常にコストが
嵩む。このような状況では車を使う時間に比較し維持管
理に使う費用が非常に大きな負担となっている。そこ
で、車を使う時間が限定できる場合などは自家用車を持
つよりも必要に応じてレンタカーを利用する方が費用負
担は少なくて済む。しかしながら、車をレンタルする場
合、その手続きをするのが面倒だったり、レンタル店に
出向かわなくてはならないという欠点があり、自家用車
のような手軽さで車を使えないという不具合があった。
特に雨天の場合にはレンタル店までの移動が煩わしく、
レンタカー利用を阻害する大きな原因となっている。一
方予約可能なレンタカーの状況を把握したり、又所望の
レンタカーが貸出可能である場合の予約のためにインタ
ーネットが利用され、手続きの簡略化が図られ、レンタ
カー利用促進の一助となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の手続
きを簡略化したレンタカー貸出システムでは、前述の通
りユーザーがレンタカー業者の店舗まで出向くのが一般
的であるが、よりユーザーのレンタカー使用に便宜を図
るために、ユーザーがレンタカーを受け取ることが可能
な場所をレンタカー業者が複数箇所設置し、その場所に
貸出可能なレンタカーを配置して、ユーザーの希望する
車種を希望する地点で受け取り、走行を開始するシステ
ムが開発されている（特許第2890108 号）。このシステ
ムでは受け取り可能な地点が増えるため、ユーザーにと
っては比較的短時間で所望車種の貸出しを受けられると
いう利点はあるものの、依然としてユーザーがレンタカ
ー業者が指定する地点に出向く必要があり、自家用車の
ような手頃さで利用できるまでにはなっていない。本発
明はこのような欠点を解消し、レンタルでありながら自
家用車の手軽さでレンタカーを使用できるレンタカー貸
出システムを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワーク
上のレンタカー情報からユーザーが貸出レンタカーの車
種及び配車指定地点をネットワークを通して特定し、レ
ンタカー業者が前記特定に基づいてユーザー希望の貸出
レンタカーを配車指定地点まで配車することを特徴とす
るレンタカー貸出システムである。

【０００５】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
レンタカー貸出システムでは、レンタルされたレンタカ
ーをユーザーの自宅またはレンタカー業者が契約してい
る駐車場等のユーザーが指定する地点まで配送するサー
ビスを加えることを特徴とする。つまりまずユーザーが
ネットワークを使用してレンタカーの予約状況、つまり
所望の日時に貸出し可能な車種を把握して、利用可能な
範囲内で車種と貸出しの日数をネットワーク上で特定す
る。更に本発明ではこの際にユーザーが指定する配車地
点をネットワーク上で特定し、必要に応じて配車時間も
特定する。

【０００６】レンタカー業者はこの特定された配車地点
に指定車種のレンタカーを配車する。自家用車は通常自
宅の駐車場や集合住宅の駐車場に駐車させておき、必要
なときにユーザーが使用するようにしているため、レン
タカーが自宅や集合住宅の駐車場まで配車されると、ユ
ーザーは恰も自身の自家用車が駐車場に当初から駐車し
ているような状況に置かれる。従って、徒歩や公共の乗
物でレンタル業者の店舗まで出向く必要がなくなり、特
に雨天の場合には傘をさして濡れた街路を長時間歩く必
要がなくなるため、ユーザーにとって非常に好都合であ
る。ユーザーにとってこのような利点があることに加え
て、レンタカー業者はレンタルすべきレンタカーを業者
自身の支店や営業所等に配車する必要がなく、保管場所
から直接指定された地点へ配車すれば良いため、業者か
らユーザーへレンタカーを手渡すためのスペースが不要
になる。

【０００７】従来はレンタカー店として営業を営むため
には、来店するユーザーに対して見栄えのある外観を有
する店舗が必要であったが、本発明のレンタカー貸出シ
ステムにより営業を行う際には、ユーザーがレンタカー
業者の店舗や営業所に来店する必要がないため、接客ス
ペースや接着に要する人件費の低減が期待できる。又場
合によっては、店舗を設置せず、インターネットや電話
のみでレンタカー業を営むことが可能になる。本発明に
おけるネットワークを利用するレンタカーのレンタル手
続きは基本的には従来のシステムに従えば良い。また、
車のキ−は暗証番号化されたキ−を使い、ネットワ−ク
を使って利用される車への暗証番号設定とユ−ザへの利
用時に必要となる暗証番号の連絡を行えば良い。そのほ
かに、貸し出しできる車種および、予約状況をネットワ
ークを利用してユーザー及び業者グループに配信する。

【０００８】ネットワークによるレンタカー貸出システ
ムでは、レンタカーの空き状況をユーザーが容易に確認
でき、つまり借りようとしている車種の情報をわざわざ
レンタカー業者の店舗に行かなくても確認でき、更にレ
ンタカー業者にとってはユーザーが要求している車を常
時駐車スペースを設けて保管しておく必要もなくなる。
又グループで営業をしている場合では空いている車を利
用状況に応じて他の支店に振り分ける事もでき、効率的
な自動車の利用を図ることができる。更に車の管理を暗
証番号化し、車の設定をネットワ−クでする事により業
者側の車の管理が行いやすくなり、契約したレンタル時
間が満了したときには暗証番号の設定を変更しユ−ザー
の延長使用規制なども簡単に行え、更に車の鍵を一々ユ
−ザに手渡す必要がないなどの効果が生ずる。

【０００９】本発明のネットワークとは、インターネッ
トの他に、ファックスや電話も含み、ファックスや電話
でレンタカーの予約状況をユーザーに通知し、それに基
づいてユーザーがレンタカーの車種及び貸出期間を決定
し、更に配車地点を特定してレンタカー業者が該配車地
点にレンタカーを配車する態様も含む。なお本発明で
は、配車地点の特定は必須であるが、細かい配車時間に
関しては特定しなくても良い。特に自宅に駐車スペース
がある場合や、レンタカー業者が契約している駐車場の
ように長時間駐車させても問題が生じない場合は細かい
時間指定は不要であるが、自宅前の道路を指定する場合
等、長時間駐車が好ましくない場合には、配車時間を細
かく指定してレンタカー業者が正確な指定時間に合わせ
て配車することが望ましい。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明のレンタカー貸出システム
の具体的な実施形態を図１から図３を用いて説明する。
図１は本発明のレンタカー貸出システムで使用可能なネ
ットワークを例示する概念図、図２は集中管理装置の詳
細を示す概念図、図３は本発明によるレンタカーの宅配
システムを例示する概念図である。レンタカー業者は、
車のレンタル状況、各支店での保有車種情報、貸出可能
なレンタカーに関する情報、ユーザーとレンタカーの暗
証番号等を管理する集中管理装置１１を有している。こ
の集中管理装置１１は各支店の貸し出しシステム１２と
通信手段であるネットワ−クサ−バ１３（ネットワーク
など）を使って情報の交換を行う。該集中管理装置１１
は前記情報を予約情報をユーザー１４に提供している。

【００１１】図２に示すように、集中管理装置１１は支
店の保有車種情報２１、保有車に関する情報２２、支店
のレンタル状況２３、ネットワークに載せるための情報
２４、宅配する上で必要なユーザに関する情報２５、暗
証番号の設定と管理２６を集中管理している。この集中
管理装置１１は図１のネットワ−クサ−バ１３と接続す
ることでネットワ−クを使って支店の管理システム１２
やユ−ザ１４に利用されるレンタカー１５に情報を配信
する。

【００１２】次にユーザーによるレンタカー貸出につい
て説明する。レンタルするレンタカーには予め、無線を
装備しておくことが望ましく、これにより車へのキー登
録・解除を自動的に行うことができる。又レンタカー業
者は貸出したレンタカーを携帯電話などの位置特定機能
を使って、随時モニターして使用中のレンタカーの位置
を把握しておくことが望ましい。ユーザーが使用するキ
ーは事前登録しかつユーザーに配布しておき、配車する
レンタカーの車種等に合わせてレンタカー業者側で変更
又は修正し、ユーザー側ではキーの変更や他の設定操作
が不要になるようにしておくことが望ましい。このキー
は専用のカードキーの他、ＩＣカード、クレジットカー
ド、暗証番号、指紋等個人を識別できるものを使用でき
る。

【００１３】ユーザ−１４はネットワークに接続する端
末からレンタカー業者のネットワークサーバ１３にアク
セスすることでレンタルしたい車の情報を得る。そして
ユーザ−は貸出しを希望する車種と配車を希望する地点
を特定して端末から入力する。業者は配車するレンタカ
ーの利用暗証番号設定を行い、ネットワークを使って利
用時に必要な暗証番号をレンタカー１５及びユ−ザ−１
４へ配信する。さらに業者側ではユーザ−１４が必要と
する情報を集中管理装置１１によりネットワークサーバ
１３に送る。ネットワ−クサ−バ１３は各支店の貸し出
しシステム１２と接続されており各支店でのレンタル状
況２３及び保有車情報２１を随時管理する。

【００１４】図３に２名のユーザーから別個の車種及び
別個の配車地点を指定された場合の配車システムの概念
図を示す。図示の通り、レンタカー業者３１は前もって
集合住宅の駐車場、企業あるいはコミュニティの駐車場
等の一部を配車指定地点として借入れ、又はユーザーが
自身の自宅の駐車スペースや自宅前の道路を配車指定地
点として指定しておく。又配車指定地点は、有料の駐車
場でも良い。ユーザーＡ及びユーザーＢはネットワーク
３２上の情報を検討して、ネットワーク上で、それぞれ
所望のレンタカーの車種を指定レンタカーＡ及び指定レ
ンタカーＢとして指定し、更に各指定レンタカーＡ及び
Ｂの配車を希望する地点をそれぞれ配車指定地点Ａ及び
配車指定地点Ｂとして特定してネットワーク３２を通し
てレンタカー業者３１に配車依頼を行う。

【００１５】依頼を受けたレンタカー業者３１はそれぞ
れの依頼に対し、暗証番号を付与し、ネットワーク３２
を介して指定レンタカーＡ及びＢに前記暗証番号を転送
し、かつ必要に応じてユーザーＡ及びＢにも該暗証番号
を転送する。次いでレンタカー業者は指定された配車指
定地点Ａ及びＢに対応する指定レンタカーＡ及びＢを配
車して、ユーザーが暗証番号を使用してロックを解除す
るだけで各指定レンタカーＡ及びＢを走行させられるよ
うにしておく（各ユーザーに予め配布したキーに合わせ
て指定レンタカーの暗証番号を設定しておくと、各ユー
ザーはキーをそのまま使用するだけで指定レンタカーの
使用を開始できる）。この配車の際にレンタカー業者３
１は各ユーザーに最も都合の良い支店を選び出し、ユー
ザ−情報を支店に送る。また、必要な指定レンタカーが
近くの支店に無い場合は、他の支店から配車を指示す
る。配車が終了したレンタカー業者は、必要に応じて各
ユーザーＡ及びＢに配車が終了したことを連絡した後、
各ユーザーとの接客を行うことなく、営業所や店舗に戻
れば良い。

【００１６】前記ネットワーク３２を介して配車依頼を
行ったユーザーＡ及びＢはそれぞれの配車指定地点Ａ及
びＢにレンタカー業者からそれぞれの指定レンタカーＡ
及びＢが届けられているため、それぞれの配車指定地点
Ａ及びＢで各レンタカーを受け取り、暗証番号を使用し
てロックを解除しレンタカーの走行を開始できる。なお
配車指定地点が有料駐車場の場合には、ユーザーが駐車
料金を支払って駐車場から退出する。またユ−ザーＡ及
びＢが車を返却するときは配車指定地点Ａ及びＢに戻し
て業者３１が引き取るようにしておくことが望ましい
が、車の返却は貸出地点である前記配車指定地点Ａ及び
Ｂと異なっていても良く、ユーザーは前もって又は使用
後にインターネットや電話等によりレンタル終了の意思
及び返却地点をレンタカー業者に連絡すれば良い。

【００１７】ユーザーの使用終了連絡が入ると、レンタ
カー業者はキー登録を前記無線を通して自動で解除し
て、以降の走行を不能にすることができる。又同様にし
てレンタカー使用中のユーザーからレンタカー盗難等の
連絡が入った場合には、該当車に盗難車である旨を表示
させ、同時に車の位置を無線などで発信する。かつ該盗
難車が停止した場合には、エンジンを停止させ、再スタ
ートできなくすることもできる。又終了連絡完了後は、
自動的に走行距離、使用期間及び返却場所等ユーザーの
利用したサービスに応じて自動的に料金を計算し、請求
書の発行を行うようにしても良い。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、ネットワーク上のレンタカー
情報からユーザーが貸出レンタカーの車種及び配車指定
地点をネットワークを通して特定し、レンタカー業者が
前記特定に基づいてユーザー希望の貸出レンタカーを配
車指定地点まで配車することを特徴とするレンタカー貸
出システムである。本システムによると、ユーザーがネ
ットワーク上の情報に基づいてレンタカーの車種と該レ
ンタカーの配車地点を指定し、該指定に基づいて、レン
タカー業者が指定地点に配車するため、ユーザーがレン
タカー業者の店舗まで出向く必要がなくなり、特に雨天
の場合にはユーザーにとって非常に好都合である。つま
り使用したい車がユーザー自身に都合の良い場所に存在
するため、レンタカー業者の店舗又は業者の指定する地
点まで出向くことなく、恰も自家用車のようにレンタカ
ーを使用できる。

【００１９】そしてレンタカー業者にとっても、自身の
店舗やその周辺にレンタカーの保管スペースを設置する
必要がなくなるだけでなく、レンタカー業者の店舗でユ
ーザーと接客する必要がないため、接客スペースや接客
に要する人件費が低減でき、無店舗営業さえ可能にな
る。又前記配車地点の特定に際しては、配車地点が自宅
の駐車可能スペースや業者自身が契約した駐車場等の場
合は比較的長時間レンタカーを駐車させておいても問題
ないため、時間単位程度の大まかな時間特定で構わない
が、配車地点が自宅の前の道路上のような長時間駐車が
好ましくない場合には、ユーザーが分単位で配車時間を
特定するようにしても良い。

【００２０】配車地点は自宅の駐車場が最も望ましい
が、レンタカーのユーザーの多くは自宅に駐車スペース
を有しないため、自宅前の道路スペースの他、比較的長
時間の駐車が可能な業者による契約駐車場、集合住宅の
駐車場、企業の駐車場あるいは有料駐車場等とする。又
本発明におけるネットワークは、インターネットに限ら
ず、電話やファックスも含む。この場合にも、ユーザー
はレンタカー業者の店舗や営業所等に出向く必要はな
く、更にレンタカー業者も接客が不要なため、接客スペ
ースや接客コストを低減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のレンタカー貸出システムで使用可能な
ネットワークを例示する概念図。

【図２】集中管理装置の詳細を示す概念図。

【図３】本発明によるレンタカーの宅配システムを例示
する概念図。

【符号の説明】

１１ 集中管理装置 １２ 貸出しシステム １３ ネットワーク １４ ユーザー １５ レンタカー ２１ 保有車種情報 ２２ 保有車情報 ２３ 支店のレンタル状況 ２４ ネットワーク情報 ２５ ユーザー情報 ２６ 暗証番号の設定管理 ３１ レンタカー業者 ３２ ネットワーク

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワーク上のレンタカー情報からユ
   ーザーが貸出レンタカーの車種及び配車指定地点をネッ
   トワークを通して特定し、レンタカー業者が前記特定に
   基づいてユーザー希望の貸出レンタカーを配車指定地点
   まで配車することを特徴とするレンタカー貸出システ
   ム。
2. 【請求項２】 配車指定地点に加えて配車希望日時を特
   定する請求項１に記載のレンタカー貸出システム。
3. 【請求項３】 配車指定地点が、ユーザーの自宅、契約
   駐車場、集合住宅の駐車場、企業の駐車場及び有料駐車
   場のいずれかである請求項１又は２に記載のレンタカー
   貸出システム。
4. 【請求項４】 ネットワークが、インターネット、電話
   及びファックスの少なくとも１種類である請求項１から
   ３までのいずれかに記載のレンタカー貸出システム。