JP2002006241A - 光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置 - Google Patents

光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置

Info

Publication number
JP2002006241A
JP2002006241A JP2000183439A JP2000183439A JP2002006241A JP 2002006241 A JP2002006241 A JP 2002006241A JP 2000183439 A JP2000183439 A JP 2000183439A JP 2000183439 A JP2000183439 A JP 2000183439A JP 2002006241 A JP2002006241 A JP 2002006241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
total reflection
optical switching
switching element
light extraction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000183439A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Makino
拓也 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000183439A priority Critical patent/JP2002006241A/ja
Priority to US09/881,850 priority patent/US6917352B2/en
Publication of JP2002006241A publication Critical patent/JP2002006241A/ja
Priority to US11/102,752 priority patent/US7199772B2/en
Priority to US11/102,740 priority patent/US7061455B2/en
Priority to US11/102,741 priority patent/US6990266B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/0841Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting element being moved or deformed by electrostatic means
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/02Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the intensity of light

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、高速応答が可能であり、かつ
面積階調による階調表示が可能な光スイッチング素子を
提供する。 【解決手段】 光抽出部17aが上部基板11に密着さ
れている状態では、光P 1 は上部基板11から光抽出部
17aに入り、光抽出部17aの裏面から出射され、そ
の後、下部基板21を通過して透過光P2 となる。光抽
出部17aが下部基板21側に引き付けられた状態で
は、入射光P1 は全反射面11Aで全反射し、この全反
射光P3 がV字溝11bより出射される。入射光P1
透過光P2 と全反射光P3 の2方向に切り替えて取り出
すことができる。1画素を表示するのに、この光抽出部
17aと他の複数の光抽出部において、選択的に入射光
1 を透過光P2 と全反射光P3 の2方向に切り替えて
取り出すことにより、面積階調による階調表示が可能に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射光を2方向に
偏光可能な光スイッチング素子、この光スイッチング素
子を用いた光スイッチング装置および画像表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像情報の表示デバイスとしての
ディスプレイの重要性が高まっており、このディスプレ
イ用の素子として、更には、光通信,光記憶装置,光プ
リンタなどの素子として、高速で動作する光スイッチン
グ素子の開発が要望されている。従来、この種の素子と
しては、液晶を用いたもの、マイクロミラーを用いたも
の、回折格子を用いたもの等がある。液晶を用いたもの
の一例を図25、マイクロミラーを用いたものの一例を
図26〜図29、回折格子を用いたものの一例を図30
に示す。
【0003】液晶を用いた光スイッチング素子(図2
5)は、2枚の偏光板101a,101b、2枚のガラ
ス基板102a,102b、透明電極103a,103
b,103c,103dおよび2枚のガラス基板102
a,102bの間に封入された液晶104によって構成
されている。この光スイッチング素子では、透明電極1
03a,103b,103c,103d間に電圧を印加
して液晶分子の方向を制御し、偏光面を回転させること
によりスイッチングを行う。
【0004】しかしながら、液晶は、応答速度が速いも
のでも数ミリ秒程度でしかなく、高速応答特性が悪いと
いう問題がある。このため、高速応答を要求される光通
信、光演算、ホログラムメモリ等の光記憶装置、光プリ
ンタ等への適用は非常に難しい。また、液晶を用いた光
スイッチング素子では、2枚の偏光板を必要とするた
め、光の利用効率が低下してしまうという問題もある。
更に、液晶が強い光には耐えられないため、強いレーザ
光のようなエネルギー密度の高い光のスイッチングは行
うことができない。また、特に、ディスプレイに用いる
場合、近年より一層の高品位な画質が求められており、
現状の液晶を用いた光スイッチング素子では階調表示の
正確さという点で不充分な部分が出始めてきている。
【0005】マイクロミラーを用いた光スイッチング素
子では、米TI社のDMD(デジタル・マイクロミラー
・デバイス)に代表されるように、すでに多くの実例が
存在している。構造としては、大きく分けてマイクロミ
ラーを片持ちで支持したもの(図26,図27)と両持
ちで支持したもの(図28,図29)との2種類に分類
でき、マイクロミラーの駆動方法としては、静電引力を
利用したものや圧電素子を利用したもの、熱アクチュエ
ータを利用したもの等がある。構造、駆動方法等の違い
はあるにしても、その機能としては、入射光をマイクロ
ミラーの角度を制御することによりスイッチングすると
いう、非常に単純なものである。
【0006】ここでは、静電引力を利用したタイプのマ
イクロミラーを例にして説明する。マイクロミラーの駆
動原理は、片持ちで支持されている場合(図26,図2
7)には、マイクロミラー105と駆動電極106との
間に電位差を与えることにより、静電引力を発生させて
マイクロミラー105を傾ける。与えた電位差を取り除
くと、マイクロミラー105を支持しているヒンジ部分
105aのばね力によって元の状態に戻る。
【0007】両持ちで支持されている場合(図28,図
29)には、マイクロミラー108とそのマイクロミラ
ー108に対向する2つの電極107a,107bとの
間に同じ電位差を生じさせる。その状態から、例えば一
方の電極107aに加える電圧を小さく、もう一方の電
極107bに加える電圧を大きくすることで、それぞれ
の電極107a,107bとマイクロミラー108との
間に生じる静電引力に不釣り合いを生じさせてマイクロ
ミラー108を傾ける。
【0008】光のスイッチングは、片持ちで支持されて
いるマイクロミラーの場合(図26,図27)、入射光
100 に対して、マイクロミラー105が傾いていない
状態ではP101 の方向に、マイクロミラー105が傾い
た状態ではP102 の方向に反射光が進むことにより行わ
れる。両持ちで支持されているマイクロミラーの場合
(図28,図29)も同様に、入射光P100 に対して、
マイクロミラー108が一方に傾いている状態ではP
103 の方向に、マイクロミラー108がもう一方に傾い
た状態ではP104 の方向に反射光が進むことにより行わ
れる。
【0009】しかしながら、これらの応答速度は、数マ
イクロ秒程度のものが多く、まだまだ高速性が十分とは
言えず、時分割によるディジタル制御によって階調表示
を行うためには、画像上の1画素に対して一つのマイク
ロミラーが必要、つまり二次元のマイクロミラーアレイ
が必要となる。今後ますます高画質化の要求が高まって
くると考えられるが、その場合、必要な二次元マイクロ
ミラーアレイの製作は非常に困難になると予想される。
また、マイクロミラーを用いた光スイッチング素子で
は、光を偏光できる角度(2つの反射光の角度差)が機
械的なミラーの振れ角の2倍となるものの、ディスプレ
イに用いる場合、コントラストを大きくするために、こ
の2つの反射光P103 ,P104 の角度差を大きくしなく
てはならず、そのため、ますます応答速度が遅くなって
しまうという問題がある。
【0010】回折格子を用いた光スイッチング素子(図
30(A),(B))では、特表平10−510374
にも示されるように、光反射面を持つリボン状の可動ミ
ラー109aを、可動ミラー109aと下部電極110
aとの間に電位差を生じさせることにより発生する静電
引力によって、入射光P100 の波長の1/4動かすこと
で、リボン状の静止ミラー109bと可動ミラー109
aとの間に1/2波長分の光路差を作り出すことにより
回折光を生じさせ、反射光を0次回折光P105の方向と
1次回折光P106 の方向とに切り替える。このとき、光
路差を1/2波長までの範囲で制御することにより、1
次回折光P106 の強度をコントロールすることも可能で
ある。回折格子を用いた光スイッチング素子では、非常
に軽いリボン状のミラーを小さい距離動かすだけで光の
スイッチングを行うことができるため、応答速度が早く
(数十ナノ秒程度)、高速のスイッチングに適してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1次元
回折光は、0次元回折光の光軸に対象な2方向にある角
度をもって生じるため、1次回折光を利用するためには
この2方向に進む光を集めて1本にするための複雑な光
学系が必要となる。また、光の回折を生じさせるために
は、1画素あたり、最低でも2本のリボン状ミラーが必
要であり、光の利用効率を高めるためには4本以上、現
実的には6本のリボン状ミラーが必要となる。このよう
に1画素あたり6本のリボン状ミラーが、必要な画素数
分、1次元にアレイ化されたライトバルブ(空間光変調
器)では、電極に電圧を加えない状態において1次回折
光が生じないように、静止ミラー109bの反射面と可
動ミラー109aの反射面とが同一平面上にあることが
望まれるが、実際には、うまく同一平面上に揃わない。
このため、下部電極110a,110bにそれぞれ小さ
な電圧を印加して全てのミラー面が同一平面上に揃うよ
うな微調整が必要になる。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、簡単な構成で、小型軽量であ
り、高速応答が可能であり、かつ画像表示装置に用いて
面積階調による階調表示が可能な光スイッチング素子お
よびこれを用いた光スイッチング装置を提供することに
ある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、上記光スイ
ッチング素子を用いて超高精度の階調表示を行うことが
可能で、高品位の画質が得られる画像表示装置を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による光スイッチ
ング素子は、入射光を全反射可能な全反射面を有する全
反射部材と、この全反射部材の全反射面に対して密着も
しくは近接場光を抽出できる距離以下に近接した第1の
位置と、近接場光を抽出できる距離以上に離れた第2の
位置との間で位置の切り替えが可能であると共に1画素
を構成する透光性の複数の光抽出部とを備えている。
【0015】本発明による光スイッチング装置は、本発
明による光スイッチング素子を複数個、1次元または二
次元に配列したものである。
【0016】本発明による画像表示装置は、本発明によ
る光スイッチング素子を複数個配列し、3原色の光を照
射し、スキャナによって走査することで2次元画像を表
示するものである。
【0017】本発明による光スイッチング素子、光スイ
ッチング装置および画像表示装置では、光抽出部が第2
の位置のときには、全反射部材と透光性の光抽出部とが
離間しているため、全反射部材への入射光は全反射面に
おいて全反射し、その反射光が一方向に導かれる。光抽
出部が第1の位置のときには、全反射部材と光抽出部と
が密着もしくは近接しているため、全反射部材への入射
光は全反射面において全反射することなく、光抽出部を
介して全反射部材とは反対側の他の方向に導かれる。よ
って、1画素について、このような第1の位置と第2の
位置との切替えを複数の光抽出部それぞれにおいて選択
的に行うことによって、面積階調による階調表示を行う
ことが可能になる。なお、「近接場光を抽出できる距離
に近接」とは、光抽出部を全反射部材に完全に密着させ
なくても、実質的に入射光を抽出できる距離であればよ
いので、それを含む意味である。ちなみに、入射光の波
長(λ)の1/40程度の距離まで光抽出部が全反射部
材に近接していれば、入射光の90%以上を抽出するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の一実施の形態に係る光スイ
ッチング装置1の部分構成を表すものである。図1で
は、簡略化のため、1画素分に対応する光スイッチング
素子10を有する光スイッチング装置1を表している
が、本発明の光スイッチング装置1は、この光スイッチ
ング素子10を複数備えた1次元アレイ構造を有してい
る。この光スイッチング装置1によって、例えば後述の
画像表示装置が構成される。
【0020】光スイッチング装置1は、透光性の上部基
板11と、この上部基板11に対向して配設された透光
性の下部基板21とを備えている。上部基板11および
下部基板21はそれぞれ透光性基板であり、例えばガラ
ス基板や透明プラスチック基板により形成される。
【0021】上部基板11は上下の面が平行になってお
り、上面には光の入射部となるV字溝11aおよび出射
部となるV字溝11bが形成されている。これらV字溝
11a,11bを含む上面に例えばMgF2 (フッ化マ
グネシウム)からなる反射防止(Anti Reflection) 膜1
2が形成されている。上部基板11の下面は入射光を全
反射させるための全反射面11Aとなっている。V字溝
11a,11bそれぞれの傾斜角は、その傾斜面に直交
する方向から入射した光が全反射面11Aで全反射する
ための臨界角以上となる角度である。
【0022】上部基板11の全反射面11A側には、図
示を省略したが、例えばITO(Indium-Tin Oxide: イ
ンジウムと錫の酸化物混合膜)からなる上部透明電極が
形成されている。上部基板11の全反射面11A側に
は、また、例えば窒化珪素膜(SiNx)からなる、例
えば4本の薄いリボン状の光抽出部17a,17b,1
7c,17dが配設されている。光抽出部17a,17
b,17c,17dは、その幅(面積)の比が2n (n
は0以上の整数)であることが望ましく、ここでは例え
ば1:2:4:8となっている。本実施の形態では、こ
れらの4本の光抽出部17a〜17dによって、画像表
示装置における1画素が構成されている。なお、これら
の光抽出部17a〜17dは、図1においては構造を分
かりやすくするため、上部基板11から切り離して図示
している。
【0023】光抽出部17a,17b,17c,17d
は、その両端部がそれぞれ上部基板11に支持された架
橋構造を有すると共に、中間部が透明電極への電圧印加
による電位差によって生じた静電引力によって、上部基
板11の全反射面11Aに対して密着もしくは近接場光
を抽出できる距離以下に近接した第1の位置(図1では
光抽出部17a,17dの状態)と、近接場光を抽出で
きる距離以上に離れた第2の位置(図1では光抽出部1
7b,17cの状態)との間で位置の切り替えが可能な
ようになっている。なお、上部基板11の全反射面11
A、光抽出部17a,17b,17c,17dおよび下
部基板21の上面にそれぞれ形成された透明電極と電圧
印加手段(図示せず)とにより、本発明の駆動手段が構
成されている。
【0024】下部基板21には、複数のスペーサ24a
および複数の基板間スペーサ25がそれぞれ配設されて
いる。スペーサ24aおよび基板間スペーサ25それぞ
れは、例えば多結晶シリコン膜により形成されている。
スペーサ24aは、光抽出部17a,17b,17c,
17dが第2の位置に変位したときにストッパ兼支持部
として機能するものであり、ここでは光抽出部17a,
17b,17c,17dの配列方向に沿って2列に設け
られている。基板間スペーサ25は、下部基板21と上
部基板11との間の間隔を光抽出部17a,17b,1
7c,17dが第1の位置と第2の位置との間で変位可
能な距離に保持するためのものである。また、図示を省
略したが、下部基板21のスペーサ24a、基板間スペ
ーサ25が形成される面には、例えばITOからなる上
部透明電極が形成されている。
【0025】なお、本実施の形態では、異なった幅(面
積)を持つ4本の光抽出部17a,17b,17c,1
7dによって1画素に対応する1(ライン)の光スイッ
チング素子10が構成され、この光スイッチング素子1
0が複数個アレイ状に並設されることにより1次元の光
スイッチング装置1が構成されている。
【0026】次に、この光スイッチング装置1の具体的
な製造方法について説明する。なお、ここでは、異なっ
た幅(面積)を持つ4本の光抽出部17a,17b,1
7c,17dを備えた光スイッチング素子10を有する
光スイッチング装置1の製造工程について説明する。
【0027】まず、図2(A),(B)に示したよう
に、透光性基板、例えばガラス基板からなる上部基板1
1の上面に、例えばエッチングなどの物理的加工やグラ
インダなどの機械加工によって光の入射部となるV字溝
11a、出射部となるV字溝11bをそれぞれ形成す
る。続いて、これらのV字溝11a,11bが形成され
た面に、例えば真空蒸着法によりAR(無反射)コーテ
ィングを施し、例えばMgF2からなる反射防止膜12
を形成する。次いで、この上部基板11のV字溝11
a,11bが形成された面とは反対側の面(全反射面1
1A)側に、例えばCVD(Chemical Vapor Depositio
n:化学的気相成長 )により、例えば膜厚50nmの透明
電極(例えばITO膜)、および例えば膜厚30nmの
(透明)絶縁膜(例えば酸化珪素(SiO2 )膜)をこ
の順で形成し、この上部透明電極を含む積層膜13をエ
ッチングにより電極形状(光抽出部17a,17b,1
7c,17dに対応する形状)にパターニングする。な
お、絶縁膜は上部透明電極(ITO膜)の保護膜となる
ものである。
【0028】次に、図3に示したように電極パターン間
に、不要な光を吸収するための光吸収層14を例えば真
空蒸着法により電極部の厚さよりも薄く形成する。続い
て、図4に示したように、例えばフッ素樹脂からなる例
えば膜厚2nmの付着防止層15を形成する。続いて、
この付着防止層15上に例えばアモルファスシリコン
(a−Si)からなる例えば膜厚400nmの犠牲層1
6を形成し、エッチングによって光抽出部17a,17
b,17c,17dの形状にパターニングする。付着防
止層15は、後述の薄いリボン状の光抽出部17aが上
部基板11に付着することを防止するためのものであ
る。一方、犠牲層16は、光抽出部17a,17b,1
7c,17dの中間部分が上部基板11の全反射面11
Aから1/2波長以上離間した架橋構造となるように作
製するためのものである。
【0029】続いて、図5(A),(B)に示したよう
に光抽出部17a,17b,17c,17dの構造材と
して、例えばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapo
r Deposition ,低圧化学的気相成長法) 法により例えば
膜厚100nmの窒化珪素膜17を形成する。次に、図
6に示したように、例えば膜厚50nmの透明可動電極
としてのITO膜18を成膜し、このITO膜18上
に、例えば膜厚20nmのアルミニウム(Al)膜19
を形成する。このアルミニウム膜19は、後述の酸化珪
素膜(SiO2 )20のテーパ加工を行う際に、ITO
膜18の保護層として機能するものである。
【0030】次に、光抽出部17a,17b,17c,
17dに入った光が、この光抽出部17a,17b,1
7c,17dの裏面で全反射しないようにテーパ加工を
施す。この加工を行うためには、まず、図7に示したよ
うに、例えばLPCVD法により例えば膜厚1μmの酸
化珪素膜20を成膜する。続いて、図8に示したよう
に、酸化珪素膜20上にレジスト膜21を塗布形成し、
このレジスト膜21をグレースケールマスクを用いて露
光し、テーパ状に加工する。続いて、図9に示したよう
に、テーパ状のレジスト膜21をマスクとして例えばR
IE(Reactive Ion Etching) により酸化珪素膜20を
選択的に除去することにより、テーパ加工部20aを形
成する。
【0031】次に、図10(A),(B)に示したよう
に、窒化珪素膜17、ITO膜18、アルミニウム膜1
9、テーパ加工部20a、付着防止層15および犠牲層
16をドライエッチングにより光抽出部17a,17
b,17c,17dに対応する形状にパターニングす
る。この後、ドライエッチングによりアモルファスシリ
コンからなる犠牲層16をフッ化キセノン(XeF2
を用いたドライエッチングにより除去する。これにより
窒化珪素膜17が薄いリボン状で架橋構造を有する光抽
出部17a,17b,17c,17dとなる。なお、こ
れらの4本の光抽出部17a,17b,17c,17d
の幅(面積)は、例えば1:2:4:8の比とする。
【0032】次に、図11に示したように、光入射側と
反対側に配設される下部基板21を用意する。この下部
基板21の片面には、例えばAR(無反射)コーティン
グを施し、MgF2 からなる内面反射防止用の反射防止
膜22を形成し、この反射防止膜22とは反対側の面
に、下部透明電極となる例えばITO膜と、例えば酸化
珪素膜(SiO2 )からなる絶縁層と、例えばMgF2
からなる反射防止膜とを順次この順に形成する。更に、
この積層膜23上に、例えばLPCVD法により例えば
膜厚1.1μmの多結晶シリコン膜24を形成する。
【0033】次に、図12(A),(B)に示したよう
に多結晶シリコン膜24をパターニングして、先の工程
で上部基板11側に形成した光抽出部17a,17b,
17c,17dと、下部基板21側の下部透明電極(I
TO膜)とが接触することを防止するためのスペーサ2
4aを形成する。続いて、積層膜23を電極形状(上部
基板11側に形成した光抽出部17a,17b,17
c,17dに対応する形状)にパターニングする。
【0034】次に、図13(A),(B)に示したよう
に、例えば膜厚2.2μmの多結晶シリコン膜を形成す
る。続いて、この多結晶シリコン膜をパターニングする
ことにより、光抽出部17a,17b,17c,17d
が形成された上部基板11と、下部透明電極が形成され
た下部基板21との間の基板間スペーサ25を形成す
る。
【0035】最後に、図14に示したように、例えば接
合層としてIn(インジウム)を用いて上部基板11と
下部基板21とを基板間スペーサ25を介して接合させ
ることによって一連のプロセスが終了し、異なった幅
(面積)を持つ4本の光抽出部17a,17b,17
c,17dを備えた光スイッチング素子10を有する光
スイッチング装置1が完成する。
【0036】なお、上記製作プロセスの説明に用いた図
の縦横比は、分かりやすくするため、実際のものとは異
なるようにしている。実際には、例えば、リボン状の光
抽出部17a,17b,17c,17dの可動部の長さ
が120μm、幅がそれぞれ4μm,8μm,16μ
m,32μmで、隣接する光抽出部17a間の距離は
0.5μmとなっている。
【0037】次に、本実施の形態による光スイッチング
素子10を構成する薄いリボン状の光抽出部17aにつ
いての動作を図15(A),(B)を参照して説明す
る。なお、光抽出部17a以外の他の残り3本の光抽出
部17b,17c,17dについても動作は同様であ
り、それぞれ独立して駆動可能である。
【0038】まず、薄いリボン状の光抽出部17a上に
形成された透明可動電極(図示せず)を接地させ電位を
0Vとし、上部基板11上に形成された上部透明電極
(図示せず)に例えば+12Vの電圧を印加する。この
電位差により光抽出部17aと上部基板11との間に静
電引力が発生し、図15(A)に示したように光抽出部
17aが上部基板11に密着される(第1の位置)。こ
の状態で、上部基板11のV字溝11aの傾斜面に光P
1 を垂直に入射させると、入射光P1 は上部基板11を
透過して光抽出部17aに入り、光抽出部17aの裏面
に形成されたテーパ加工部20aから出射し、その後、
下部基板21を通過して透過光P2 となる。
【0039】次に、光抽出部17aを上部基板11から
引き離して図15(B)の状態にする。すなわち、上部
基板11上に形成された上部透明電極(図示せず)を接
地させて電池を0Vとし、同時に下部基板21上に形成
した下部透明電極(図示せず)に例えば+12Vの電圧
を印加する。その電位差により、下部基板21の下部透
明電極と電位が0Vである光抽出部17a上の透明可動
電極との間に静電引力が発生し、光抽出部17aが下部
基板21側に引き付けられる。このとき光抽出部17a
は下部基板21上のストッパ24aに接触したところで
止まる(第2の位置)。この状態では、入射光P1 が、
上部基板11の下面(全反射面11A)で全反射を起こ
し、入射側とは別に加工されたもう一方のV字溝11b
より全反射光P3 として出射される。
【0040】このようにして、本実施の形態では、光抽
出部17aの動作により、入射光P 1 を透過光P2 と全
反射光P3 の2方向に切り替えて取り出すことができ
る。また、この光スイッチング素子10では、可動部分
が、光抽出部17aだけであり、かつ光抽出部17aの
動かなくてはならない距離が、大きくても入射光の1波
長程度であるため、スイッチング動作が非常に高速にな
る。また、可動部となる光抽出部17aの上下に電極を
形成することができるため、機械的共振周波数に因らず
高速応答が可能である。
【0041】それに加えて、本実施の形態の光スイッチ
ング素子10では、光抽出部17aを含めた4本の幅
(面積)の異なる独立に駆動可能な薄いリボン状の光抽
出部17a,17b,17c,17dによって1画素に
ついて構成しているために、画像表示の階調表示を行う
場合に、時分割による方法だけではなく、面積による階
調表示も行うことができる。
【0042】具体的に、1画素についての面積階調表示
と時分割による階調表示とを組み合わせた階調表示の方
法の一例について図16を用いて説明する。面積階調表
示と時分割による階調表示とを組み合わせた場合には、
「面積×時間」で階調番号が表現できる。ここでは、階
調番号が小さいものが暗く、大きいものが明るい状態を
表している。つまり、0が最も暗い状態(黒)を表して
いる。本実施の形態ではリボン状光抽出部17a,17
b,17c,17dの幅(面積)をそれぞれ1:2:
4:8の比にしているために、この4つの組み合わせで
面積階調によって表示できる階調数は0から15までの
16段階となる。また、時分割によって表示できる階調
数は、時間を例えば1〜16の16段階に変化させると
して16段階となる。そうすると、最も明るい階調の番
号は、15×16=240となり、これに0を加えて2
41段階の階調表示が可能ということになる。
【0043】但し、単純な時間と面積の組み合わせだけ
では、階調番号に重複が生じるために、図16で白抜き
数字で表示されている階調番号の部分の表示にとどま
り、表示できる階調数は99であり、99段階の階調表
示ができることになる。なお、階調番号が重複する場合
には、時間が大きい方を優先している。残りの241−
99=142種類の階調番号の表示は、この白抜き数字
で表示されている99種類の階調番号を組み合わせるこ
とにより行われる。例えば、階調番号239を表示した
い場合には、面積15で時間15の間、その後、面積を
14にして残りの時間1の間表示を行えば、15×15
+14×1=239となる。他の階調番号についても同
様に表示することが可能であり、241段階の階調表示
が可能である。
【0044】このように本実施の形態では、4本の幅
(面積)の異なる独立に駆動可能な薄いリボン状の光抽
出部17a,17b,17c,17dを備えた光スイッ
チング素子10を用いることによって、同一画素内で面
積階調表示と時分割による階調表示を組み合わせて使用
でき、241段階もの階調表示が可能である。よって、
この光スイッチング素子10を1次元に配列して構成し
たもので、超高精細化に対応することができる。また、
ディジタル制御による階調表示が可能であるため、階調
表現が非常に正確な光スイッチング素子10を実現でき
る。現状のTVシステムで使用される程度の解像度であ
れば、1画素について1本の光抽出部を使用し、時分割
のみで階調表示を行うことも可能であるが、今後ますま
す高解像度化が進められていくと、時分割だけで階調表
示を行うには、光スイッチング素子そのものの周波数特
性だけでなく、駆動回路や信号処理回路にも非常に高い
周波数特性(数100MHz〜数GHz)が要求される
ようになる。この場合においても、本実施の形態の光ス
イッチング素子10によれば、面積階調表示と時分割に
よる階調表示を組み合わせることができるので、この駆
動周波数を数10分の1以下にすることができ、光スイ
ッチング素子10および駆動回路・信号処理回路の負担
を軽くすることができる。
【0045】本実施の形態では、入射光P1 に対して、
上部基板11の全反射面11Aからの全反射光P3 、お
よび光抽出部17a,17b,17c,17dを透過し
た透過光P2 の双方を利用することもでき、透過光P2
または全反射光P3のいずれか一方を利用することもで
きる。透過光P2 および全反射光P3 の両方を利用する
場合には、非常にクロストークの少ない2方向の光偏光
素子として使用することができる。全反射光P3 のみを
利用する場合には光効率の高いスイッチング素子を構成
することができ、透過光P2 のみを利用する場合には、
コントラストの高い光スイッチング素子を構成できる。
なお、いずれか一方の光を利用する場合の具体的な構成
については後述する。
【0046】ところで、このような全反射部材を利用し
た光スイッチング素子10では、全反射面11Aに全反
射条件を満たす角度で入射光P1を入射させる必要があ
る。つまり、上部基板11の片側を全反射面として利用
する場合には、両面が平行なガラス基板そのままでは、
全反射条件を満たす入射角(臨界角)で光を入射させる
ことができない。
【0047】これに対して、本実施の形態では、上部基
板11にエッチングや成型、機械加工等によってV字溝
11aの加工を施し、臨界角以上の入射角で光を入射さ
せることができるようにしている。同様に、全反射光P
3 が上部基板11の表面において再び全反射してしまわ
ないように、全反射光P3 の上部基板11からの出射部
にも同様のV字溝11bの加工を施している。これによ
り本実施の形態では、入射光P1 に対して全反射光P3
を効率良く取り出すことができる。
【0048】なお、このようなV字溝11a,11bの
加工を施す代わりに、光の入射部および反射光の出射部
の両方を覆うマイクロプリズム、または入射部および出
射部それぞれを覆うマイクロプリズムを用いることでも
同様な効果が期待できる。また、マイクロプリズムでは
なく、光の入射部および反射光の出射部の両方を覆い、
かつ全反射面に中心のあるシリンドリカルレンズでも代
用することが可能である。これらの具体的な例について
は変形例として後述する。
【0049】また、本実施の形態では、光抽出部17a
を上部基板11の全反射面11Aに密着もしくは近接場
光を抽出できる距離以下に近接させて光を抽出した場
合、光抽出部17a,17b,17c,17dでの抽出
光の処理が問題となる。すなわち、光抽出部17a,1
7b,17c,17dの光抽出面と対向する面が平行の
ままで何の処理も施されていない場合には、この対向面
から光が出射することがなく、全反射して光スイッチン
グ素子として機能しなくなる。そこで、本実施の形態で
は、この光抽出部17a,17b,17c,17dの光
抽出面と対向する面にエッチング加工により、光の入射
角が臨界角よりも小さくなるよう角度をつけた部分(テ
ーパ加工部20a)を設け、このテーパ加工部20aか
ら光が出射できるようにしている。
【0050】これにより、この光スイッチング素子10
では、入射光P1に対して、光抽出部17a,17b,
17c,17dの透過光P2および上部基板11での全
反射光P3 の両方の光を利用することが可能となる。な
お、全反射光P3 のみを利用する光スイッチング素子と
して使用する場合には、光抽出部17a,17b,17
c,17dの光抽出面と対向する面上に、光吸収層を設
けることにより、一方向のみの光スイッチングが可能と
なる(図22参照)。
【0051】逆に、光抽出部17a,17b,17c,
17dの透過光P2 のみを利用する光スイッチング素子
として使用する場合には、全反射光P3 の上部基板11
からの出射部にV字溝の加工を施すことなく平面のま
ま、もしくは、全反射する角度に加工しておくことで、
再び全反射を起こし反射光は上部基板11から出射しな
いで、上部基板11内をその基板と平行な方向に導き出
すことができる(図21参照)。但し、このような構成
とする場合には、基板上に製作した構造物、成膜された
層の影響により光が減衰したり、しみ出したりすること
があるため、コントラストを悪化させる原因となる場合
があるので十分注意が必要である。同様に、光抽出部1
7a,17b,17c,17dの透過光P2 のみを利用
する光スイッチング素子とする場合には、全反射光P3
の上部基板11からの出射部にV字溝加工を施す代わり
に光吸収層を設けることで、上部基板からの光の出射を
吸収してしまうことも可能である(図20参照)。
【0052】本実施の形態では、可動部分が薄いリボン
状の光抽出部17a,17b,17c,17dのみであ
るため、可動部分が小型軽量となり、その駆動には大き
な力を必要とせず、静電引力で十分である。この際、静
電引力を発生させる電極として、上部基板11の全反射
面11Aおよび光抽出部17a,17b,17c,17
dの双方に透明電極を設けることも、光が透過する部分
だけ避けるように成膜された不透明の導電膜、例えばア
ルミニウム(Al)膜等を用いることも可能である。
【0053】また、上部基板11の全反射面11Aに光
抽出部17a,17b,17c,17dが付着(スティ
ッキング)してしまうのを防ぐため、スイッチングを行
っていない間、全反射ミラー面と光抽出部が離れた状態
にするためと、より高速に駆動できるようにするため
に、上部基板11と光抽出部17a,17b,17c,
17dを挟んで対向する下部基板21上にも、透明電極
を用いているが、光が透過する部分だけ避けるように成
膜された不透明の電極を用いることもできる。
【0054】なお、例えば、付着防止層15によって光
抽出部17a,17b,17c,17dの全反射面11
Aへの付着(スティッキング)を十分に防ぐことができ
たり、駆動の高速性を十分に保つことができる場合等に
は、必ずしも下部基板11を用いる必要はない。
【0055】また、入射光P1 に対して全反射光P3
けを利用する光スイッチング素子において、光抽出部1
7a,17b,17c,17dの光抽出面と対向する面
上に光吸収層を設ける場合には、全反射面を持たない下
部基板21としては、ガラスである必要はなく、シリコ
ン(Si)基板を使用することも可能である。勿論、こ
の場合、透明電極を用いる必要も、不透明な電極を光が
透過する部分だけ避ける形状に成膜する必要もない。
【0056】以下、図17〜図23を参照して、上述し
た本実施の形態の変形例について説明する。なお、上記
実施の形態と同一構成部分については、同一を符号を付
してその説明は省略する。また、基本的な構成および作
用効果は上記実施の形態と同様であるので、以下では異
なる部分についてのみ説明する。
【0057】図17〜図19は、それぞれ上部基板11
における全反射光および光抽出部17a,17b,17
c,17dの透過光を共に利用可能な光スイッチング素
子、図20は、透過光のみ利用可能な光スイッチング素
子、図21は、基本的には透過光のみ利用するスイッチ
ング素子ではあるが、全反射光も利用可能となり得る光
スイッチング素子、図22および図23は、全反射光の
み利用可能なスイッチング素子をそれぞれ示している。
【0058】〔変形例1〕図17に示した光スイッチン
グ素子では、図15において上部基板11の下面で全反
射可能な角度で光P1 を入射させるために用いたV字溝
11a,11bの代わりに、上部基板11の下面に中心
を持つシリンドリカルレンズ41を用いたものである。
この光スイッチング素子では、上部基板11の下面で全
反射可能な角度に光P1 を入射させることができる。但
し、光抽出部17a,17b,17c,17d上に形成
するテーパ加工部20aの角度および大きさは、図15
の場合とは異なる値に設定する必要がある。
【0059】〔変形例2〕図18に示した光スイッチン
グ素子では、図15のV字溝11a,11bの代わり
に、断面が等脚台形のマイクロプリズム42を用いてい
る。光の入射角度が図15の場合と同じで、台形断面の
傾斜面が光の入射角度に垂直であるならば(すなわち、
図15のV字溝11a,11bの傾斜角度と台形断面の
傾斜角度とが等しければ)、上部基板11を除く光抽出
部17a,17b,17c,17d等その他の部分の構
造は、図15と同じでよい。
【0060】図19に示した光スイッチング素子では、
図15のV字溝11a,11bの代わりに、断面が二等
辺三角形のマイクロプリズム43を光の入射部と全反射
光の出射部とにそれぞれ用いている。図18の場合と同
様に、光の入射角度が図15の場合と同じで、二等辺三
角形断面の底角が光の入射角度に垂直であるならば(す
なわち、図15のV字溝11a,11bの傾斜角度と二
等辺三角形断面の底角とが等しければ)、上部基板11
を除く光抽出部17a,17b,17c,17d等その
他の部分の構造は、図15と全く同じで構わない。
【0061】図20に示した光スイッチング素子では、
図15の上部基板11の出射側のV字溝11bの代わり
に、光吸収層44を設けている。この光吸収層44によ
り上部基板11の底面からの全反射光P3が吸収される
ので、光抽出部17a,17b,17c,17dからの
透過光P2のみ有効に利用可能である。
【0062】図21に示した光スイッチング素子では、
上部基板11の出射側のV字溝11bの上部基板11の
上面となす角度θを、入射側のV字溝11aとは異な
り、全反射光P3 が基板内を基板上面にほぼ平行に進む
ような角度に設定している。例えば、入射光P1 の上部
基板11に対する入射角を45度とした場合、θ=15
7.5度にすればよい。これにより、上部基板11の下
面での全反射光P3 がV字溝11bで再度全反射し、上
部基板11内を進行して基板外に導かれる。この光は、
基板端面や基板外部で吸収してしまったり、スイッチン
グされた光として利用することも可能である。但し、上
部基板11の上に種々の構造物が製作された場合には、
その部分に光が入射してしまうと、ノイズになったり減
衰したりしてしまうので、注意が必要である。
【0063】図22に示した光スイッチング素子は、図
15における光抽出部17a,17b,17c,17d
上に形成されたテーパ加工部20aの代わりに、光吸収
層45を形成したものである。この光吸収層45により
上部基板11から光抽出部17a,17b,17c,1
7dに透過してきた光P2が吸収され、全反射光P3の
み有効な光スイッチング素子となる。勿論、このスイッ
チング素子では、光抽出部17a,17b,17c,1
7dにテーパ加工部を設ける必要はない。
【0064】図23に示した光スイッチング素子は、下
部基板21上の光抽出部17a,17b,17c,17
dを透過してきた光P2 が当たる部分に光吸収層46を
形成したものである。これにより全反射光P3 のみ有効
な光スイッチング素子となる。
【0065】以上、変形例について説明したが、上記の
V字溝と光吸収層との組み合わせだけでなく、マイクロ
プリズムやシリンドリカルレンズと光吸収層との組み合
わせを適用することも可能である。
【0066】〔画像表示装置〕図24は、上記スイッチ
ング素子10ないしスイッチング装置1を用いた画像表
示装置の一例として、プロジェクションディスプレイの
構成を表すものである。ここでは、スイッチング素子1
0からの全反射光P3を画像表示に使用する例について
説明する。勿論、光抽出部17a,17b,17c,1
7dの透過光P2を利用するようにしてもよい。
【0067】このプロジェクションディスプレイは、赤
(R),緑(G),青(B)各色の光源31a,31
b,31cと、各光源に対応して設けられたスイッチン
グ素子アレイ32a,32b,32c、ミラー33a,
33b,33c、プロジェクションレンズ34、1軸ス
キャナとしてのガルバノミラー35およびスクリーン3
6を備えている。RGBの光源31a,31b,31c
としては、RGBのレーザを用いる方法、白色光源から
の光にダイクロイックミラーやカラーフィルタ等を用い
てRGBの光を作る方法等がある。なお、3原色は、赤
緑青の他、シアン,マゼンダ,イエローとしてもよい。
スイッチング素子アレイ32a,32b,32cはそれ
ぞれ、上記スイッチング素子10を紙面に対して垂直な
方向に複数、必要画素数分、例えば1000個が1次元
に配列され、ライトバルブ(空間光変調器)を構成して
いる。
【0068】このプロジェクションディスプレイでは、
RGB各色の光源31a,31b,31cから出た光
は、それぞれ光スイッチング素子アレイ32a,32
b,32cに入射される。各光スイッチング素子10か
らの全反射光P3 は、ミラー33a,33b,33cに
よりプロジェクションレンズ34に集光される。プロジ
ェクションレンズ34で集光された光は、ガルバノミラ
ー35によりスキャンされ、スクリーン36上に2次元
の画像として投影される。
【0069】このように、このプロジェクションディス
プレイでは、複数個の光スイッチング素子10を1次元
に配列し、RGBの光をそれぞれ照射し、スイッチング
後の光を1軸スキャナにより走査することによって、2
次元画像を表示することができる。
【0070】ここで、上述のように本実施の形態におけ
る4本の幅(面積)の異なる独立に駆動可能な薄いリボ
ン状の光抽出部17a,17b,17c,17dを備え
た光スイッチング素子10では、同一画素内で面積階調
表示と時分割による階調表示とを組み合わせたディジタ
ル制御による241段階もの階調表示が行われるので、
超高精細な階調表示を非常に正確に行うことが可能にな
る。
【0071】なお、光スイッチング素子10の応答速度
が十分高速であるために、RGB各色につき1つの光ス
イッチング素子1次元アレイを用い、この光スイッチン
グ素子1次元アレイに対してRGBの光を時分割で切り
換えて照射して、カラー画像表示を行うこともできる。
【0072】以上実施の形態および変形例を挙げて本発
明を説明したが、本発明は上記実施の形態および変形例
に限定されるものではなく、種々変形可能である。例え
ば、上記実施の形態では、光スイッチング装置1とし
て、光スイッチング素子10を1次元に配列した構成の
ものとしたが、2次元に配列したものとしてもよい。
【0073】また、上記実施の形態では、1画素を構成
する光抽出部を4本とし、それぞれの幅(面積)が異な
り1:2:4:8の比になる例について説明したが、光
抽出部は複数であれば何本でもよく、また、その幅は何
本かが同じ幅であっても、全部が同じ幅であってもよ
い。1画素を構成する複数の光抽出部をすべて同じ幅に
した場合には、光抽出部の本数を多くしなくては、上記
実施の形態と同様な駆動周波数低下効果は得られない
が、その反面、光抽出部の製造プロセス上は同じ構造を
複数作るだけでよくなるので、製造がより容易になる。
【0074】更に、上記実施の形態では、本発明の光ス
イッチング素子をディスプレイに用いた例について説明
したが、本発明の光スイッチング素子を例えば光プリン
タに用いて感光性ドラムへの画像の描きこみをする等、
ディスプレイ以外のデバイスにも適用することも可能で
ある。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光スイッチ
ング素子または光スイッチング装置によれば、入射光を
全反射可能な全反射面を有する全反射部材と、この全反
射部材の全反射面に対して密着もしくは近接場光を抽出
できる距離以下に近接した第1の位置と、近接場光を抽
出できる距離以上に離れた第2の位置との間で位置の切
り替えが可能であると共に1画素を構成する透光性の複
数の薄い光抽出部とを備えるようにしたので、可動部分
の光抽出部を小型軽量にできるため、高速応答が可能に
なるとともに、1画素について複数の光抽出部の位置の
切り替えを選択的に行うことができるので、面積階調に
よる階調表示が可能になる。
【0076】また、本発明の画像表示装置によれば、本
発明の光スイッチング素子を1次元に配列し、この1次
元アレイ構造の光スイッチング装置に、3原色の光を照
射し一軸スキャナによって走査するようにしたので、2
次元画像を表示できると共に、超高精度で階帳表現が非
常に正確なディジタル階調表示が可能になり超高品位の
画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る光スイッチング装
置の構成を表す斜視図である。
【図2】図1に示した光スイッチング装置の製造工程を
説明するための平面図および断面図である。
【図3】図2の工程に続く工程を説明するための平面図
である。
【図4】図3の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図5】図4の工程に続く工程を説明するための平面図
および断面図である。
【図6】図5の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図7】図6の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図8】図7の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図9】図8の工程に続く工程を説明するための断面図
である。
【図10】図9の工程に続く工程を説明するための平面
図である。
【図11】図10の工程に続く工程を説明するための断
面図である。
【図12】図11の工程に続く工程を説明するための断
面図である。
【図13】図12の工程に続く工程を説明するための平
面図である。
【図14】図13の工程に続く工程を説明するための断
面図である。
【図15】図1に示した光スイッチング装置の動作を説
明するための断面図である。
【図16】図1に示した光スイッチング装置において、
1画素についての面積階調表示と時分割による階調表示
とを組み合わせた階調表示の方法の一例を示す説明図で
ある。
【図17】図1に示した光スイッチング装置の変形例を
説明するための断面図である。
【図18】図1に示した光スイッチング装置の他の変形
例を説明するための断面図である。
【図19】図1に示した光スイッチング装置の更に他の
変形例を説明するための断面図である。
【図20】図1に示した光スイッチング装置の更に他の
変形例を説明するための断面図である。
【図21】図1に示した光スイッチング装置の更に他の
変形例を説明するための断面図である。
【図22】図1に示した光スイッチング装置の更に他の
変形例を説明するための断面図である。
【図23】図1に示した光スイッチング装置の更に他の
変形例を説明するための断面図である。
【図24】図1に示した光スイッチング装置を適用した
ディスプレイの構成図である。
【図25】従来の液晶を用いた光スイッチング素子の構
成図である。
【図26】従来のマイクロミラー(片持ち式)を用いた
光スイッチング素子の構成図である。
【図27】図26の光スイッチング素子の作用を説明す
るための図である。
【図28】従来のマイクロミラー(両持ち式)を用いた
光スイッチング素子の構成図である。
【図29】図28の光スイッチング素子の作用を説明す
るための図である。
【図30】従来の回折格子を用いた光スイッチング素子
の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
11…上部基板(全反射部材)、11a,11b…V字
溝、11A…全反射面、17a,17b,17c,17
d…光抽出部、21…下部基板、24a…スペーサ、2
5…基板間スペーサ

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を全反射可能な全反射面を有する
    全反射部材と、 この全反射部材の全反射面に対して密着もしくは近接場
    光を抽出できる距離以下に近接した第1の位置と、前記
    近接場光を抽出できる距離以上に離れた第2の位置との
    間で位置の切り替えが可能であると共に、1画素を構成
    する透光性の複数の光抽出部とを備えたことを特徴とす
    る光スイッチング素子。
  2. 【請求項2】 前記複数の光抽出部のうち、少なくとも
    2つは入射光を抽出する面の面積が互いに異なることを
    特徴とする請求項1記載の光スイッチング素子。
  3. 【請求項3】 前記複数の光抽出部の全てが入射光を抽
    出する面の面積が互いに異なることを特徴とする請求項
    2記載の光スイッチング素子。
  4. 【請求項4】 前記複数の光抽出部の入射光を抽出する
    面の面積の比が2n(nは0以上の整数)であることを
    特徴とする請求項3記載の光スイッチング素子。
  5. 【請求項5】 前記光抽出部を入射光の導出方向に応じ
    て第1の位置または第2の位置に変位させるための駆動
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の光スイッ
    チング素子。
  6. 【請求項6】 前記光抽出部が第2の位置にあるとき
    に、前記全反射部材の全反射面からの反射光を利用する
    ことを特徴とする請求項1記載の光スイッチング素子。
  7. 【請求項7】 前記光抽出部が第1の位置にあるとき
    に、前記全反射部材および前記光抽出部を透過した光を
    利用することを特徴とする請求項1記載の光スイッチン
    グ素子。
  8. 【請求項8】 前記全反射部材からの全反射光および前
    記光抽出部を透過した透過光の双方を利用し、2方向の
    光の偏光素子として使用されることを特徴とする請求項
    1記載の光スイッチング素子。
  9. 【請求項9】 前記全反射部材は、一方の面が光入射面
    であり、他方の面が前記光抽出部が第2の位置にあると
    きに全反射面または前記光抽出部が第1の位置にあると
    きに光出射面となる一対の平行面を有する透光性基板で
    あることを特徴とする請求項5記載の光スイッチング素
    子。
  10. 【請求項10】 前記透光性基板の光入射面側に、一対
    のV字溝を有し、一方のV字溝で入射光を前記全反射面
    に導き、他方のV字溝で前記全反射面での反射光を外部
    に導くことを特徴とする請求項9記載の光スイッチング
    素子。
  11. 【請求項11】 前記透光性基板の光入射面側に、入射
    光の導入部および前記全反射面での反射光の出射部とな
    るマイクロプリズムが配設されていることを特徴とする
    請求項9記載の光スイッチング素子。
  12. 【請求項12】 前記透光性基板の光入射面側に、入射
    光の導入部および前記全反射面での反射光の出射部とな
    るマイクロシリンドリカルレンズが配設されていること
    を特徴とする請求項9記載の光スイッチング素子。
  13. 【請求項13】 前記光抽出部は、架橋構造を有する板
    状の透光性基板であることを特徴とする請求項1記載の
    光スイッチング素子。
  14. 【請求項14】 前記光抽出部の全反射部材側とは反対
    側の面に、前記光抽出部が第1の位置にあるときに、前
    記全反射部材を透過した入射光の前記光抽出部での全反
    射を防止する全反射防止部を有することを特徴とする請
    求項1記載の光スイッチング素子。
  15. 【請求項15】 前記全反射防止部は、全反射しない角
    度を有し、入射光を前記全反射部材側とは反対の方向へ
    導く透光性のテーパ加工部であることを特徴とする請求
    項14記載の光スイッチング素子。
  16. 【請求項16】 前記全反射防止部は、入射光を吸収す
    る光吸収層であることを特徴とする請求項14記載の光
    スイッチング素子。
  17. 【請求項17】 前記透光性基板の光入射側の面に全反
    射面からの反射光を吸収する全反射光吸収層を有するこ
    とを特徴とする請求項9記載の光スイッチング素子。
  18. 【請求項18】 前記透光性基板は、前記全反射面から
    の反射光を基板内での全反射の繰り返しにより端面方向
    に導くための全反射部を有し、 前記透光性基板の端面方向と前記光抽出部の透過方向と
    の2方向に光を偏光することを特徴とする請求項9記載
    の光スイッチング素子。
  19. 【請求項19】 前記駆動手段は、前記全反射部材の全
    反射面および前記光抽出部に互いに対向して配設された
    一対の透明電極と、前記一対の透明電極に電圧を印加す
    る電圧印加手段とを有し、前記光抽出部の駆動が前記透
    明電極間の電位差によって生じた静電引力により行われ
    ることを特徴とする請求項1記載の光スイッチング素
    子。
  20. 【請求項20】 更に、前記光抽出部の前記透光性基板
    とは反対側の位置に前記全反射部材に対向し、前記光抽
    出部から出射された光が入射される他の透光性基板を備
    えたことを特徴とする請求項9記載の光スイッチング素
    子。
  21. 【請求項21】 前記他の透光性基板の光入射側の面に
    前記光抽出部から出射された光を吸収する光吸収層を有
    することを特徴とする請求項20記載の光スイッチング
    素子。
  22. 【請求項22】 前記駆動手段は、 前記全反射部材の全反射面、前記光抽出部、および前記
    他の透光性基板の前記光抽出部との対向面にそれぞれ互
    いに対向して配設された3つの透明電極と、前記3つの
    透明電極に電圧を印加する電圧印加手段とを有し、前記
    光抽出部の駆動が透明電極間の電位差によって生じた静
    電引力により行われることを特徴とする請求項20記載
    の光スイッチング素子。
  23. 【請求項23】 複数の光スイッチング素子を有するス
    イッチング装置であって、 前記光スイッチング素子が、入射光を全反射可能な全反
    射面を有する全反射部材と、この全反射部材の全反射面
    に対して密着もしくは近接場光を抽出できる距離以下に
    近接した第1の位置と、前記近接場光を抽出できる距離
    以上に離れた第2の位置との間で位置の切り替えが可能
    であると共に1画素を構成する透光性の複数の光抽出部
    とを備えたことを特徴とするスイッチング装置。
  24. 【請求項24】 前記スイッチング装置が、前記複数の
    光スイッチング素子が1次元に配列された空間光変調器
    であることを特徴とする請求項23記載のスイッチング
    装置。
  25. 【請求項25】 複数の光スイッチング素子に、3原色
    の光を照射しスキャナによって走査することで2次元画
    像を表示する画像表示装置であって、 前記光スイッチング素子が、入射光を全反射可能な全反
    射面を有する全反射部材と、この全反射部材の全反射面
    に対して密着もしくは近接場光を抽出できる距離以下に
    近接した第1の位置と、前記近接場光を抽出できる距離
    以上に離れた第2の位置との間で位置の切り替えが可能
    であると共に、1画素を構成する透光性の複数の光抽出
    部とを備えたことを特徴とする画像表示装置。
JP2000183439A 2000-06-19 2000-06-19 光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置 Pending JP2002006241A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000183439A JP2002006241A (ja) 2000-06-19 2000-06-19 光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置
US09/881,850 US6917352B2 (en) 2000-06-19 2001-06-18 Optical switching element, and switching device and image display apparatus each using the optical switching element
US11/102,752 US7199772B2 (en) 2000-06-19 2005-04-11 Optical switching element, and switching device and image display apparatus each using the optical switching element
US11/102,740 US7061455B2 (en) 2000-06-19 2005-04-11 Optical switching element, and switching device and image display apparatus each using the optical switching element
US11/102,741 US6990266B2 (en) 2000-06-19 2005-04-11 Optical switching element, and switching device and image display apparatus each using the optical switching element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000183439A JP2002006241A (ja) 2000-06-19 2000-06-19 光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002006241A true JP2002006241A (ja) 2002-01-09

Family

ID=18684026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000183439A Pending JP2002006241A (ja) 2000-06-19 2000-06-19 光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (4) US6917352B2 (ja)
JP (1) JP2002006241A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011075833A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 透明調光部材

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002006241A (ja) * 2000-06-19 2002-01-09 Sony Corp 光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置
US8250295B2 (en) * 2004-01-05 2012-08-21 Smart Modular Technologies, Inc. Multi-rank memory module that emulates a memory module having a different number of ranks
US7209290B2 (en) * 2004-05-25 2007-04-24 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Diffractive thin-film piezoelectric micromirror and method of producing the same
US8207004B2 (en) 2005-01-03 2012-06-26 Miradia Inc. Method and structure for forming a gyroscope and accelerometer
US7172921B2 (en) * 2005-01-03 2007-02-06 Miradia Inc. Method and structure for forming an integrated spatial light modulator
US20060289879A1 (en) * 2005-06-27 2006-12-28 Intel Corporation Dual-face display apparatus, systems, and methods
EP1758072A3 (en) * 2005-08-24 2007-05-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and driving method thereof
US8004740B2 (en) 2006-11-09 2011-08-23 International Business Machines Corporation Device and system for reflective digital light processing (DLP)
JP5151794B2 (ja) * 2008-08-08 2013-02-27 富士通株式会社 光モジュール、光モジュールの光制御方法、光スイッチおよび光スイッチ方法
JP5682385B2 (ja) 2011-03-10 2015-03-11 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置および電子機器
US11942760B2 (en) 2018-12-19 2024-03-26 Lawrence Livermore National Security, Llc High-power electrically tunable switch
US11805715B2 (en) 2020-10-20 2023-10-31 Lawrence Livermore National Security, Llc Pulse compression photoconductive semiconductor switches

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5083857A (en) * 1990-06-29 1992-01-28 Texas Instruments Incorporated Multi-level deformable mirror device
FR2710161B1 (fr) * 1993-09-13 1995-11-24 Suisse Electronique Microtech Réseau miniature d'obturateurs de lumière.
US5696619A (en) * 1995-02-27 1997-12-09 Texas Instruments Incorporated Micromechanical device having an improved beam
US5841579A (en) 1995-06-07 1998-11-24 Silicon Light Machines Flat diffraction grating light valve
JP3787983B2 (ja) * 1997-06-18 2006-06-21 セイコーエプソン株式会社 光スイッチング素子、画像表示装置及び投射装置
JP2000214804A (ja) * 1999-01-20 2000-08-04 Fuji Photo Film Co Ltd 光変調素子及び露光装置並びに平面表示装置
US6608621B2 (en) * 2000-01-20 2003-08-19 Canon Kabushiki Kaisha Image displaying method and apparatus
JP4404174B2 (ja) * 2000-04-19 2010-01-27 ソニー株式会社 光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置
JP2002006241A (ja) * 2000-06-19 2002-01-09 Sony Corp 光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置
US6611377B1 (en) * 2000-07-10 2003-08-26 Intel Corporation Micromechanical diffraction phase grating

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011075833A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 透明調光部材

Also Published As

Publication number Publication date
US7061455B2 (en) 2006-06-13
US20020024483A1 (en) 2002-02-28
US20050190131A1 (en) 2005-09-01
US20050179681A1 (en) 2005-08-18
US6990266B2 (en) 2006-01-24
US7199772B2 (en) 2007-04-03
US6917352B2 (en) 2005-07-12
US20050179680A1 (en) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7199772B2 (en) Optical switching element, and switching device and image display apparatus each using the optical switching element
US6850365B2 (en) Optical multilayer structure and its production method, optical switching device, and image display
JP4404174B2 (ja) 光スイッチング素子およびこれを用いたスイッチング装置並びに画像表示装置
KR100853131B1 (ko) 전자 기기 구동 방법 및 장치
KR100342110B1 (ko) 일차원 고속 격자 광-밸브 어레이가 내장된 디스플레이 장치
JP4383401B2 (ja) フォトニックmems及びその構造
US7388706B2 (en) Photonic MEMS and structures
US20020126387A1 (en) Optical multilayer structure material and process for producing the same, light switching device, and image display apparatus
JP2005121906A (ja) 反射型光変調アレイ素子及び露光装置
JP2002328313A (ja) 光スイッチング素子およびその製造方法、並びに画像表示装置
JP4830183B2 (ja) 光学多層構造体および光スイッチング素子、並びに画像表示装置
JP2003057571A (ja) 光学多層構造体および光スイッチング素子、並びに画像表示装置
JP2003057567A (ja) 光学多層構造体、光スイッチング素子およびその製造方法、並びに画像表示装置
US20080316433A1 (en) Beam Switch For An Optical Imaging System
JP4614027B2 (ja) 光学多層構造体および光スイッチング素子、並びに画像表示装置
JP2004170508A (ja) マイクロ構造体
KR100619696B1 (ko) 정전력 구동 스캐닝 마이크로 미러와 그 제조방법 및 이를 이용한 광 스캐닝 장치
JP2004170516A (ja) マイクロ構造体
KR102269122B1 (ko) 플라스모닉 나노구조층, 플라스모닉 모듈, 다중 프레임 출력을 갖는 플라스모닉 디스플레이 장치
KR100512398B1 (ko) 반사형 디스플레이 장치
JP2002296520A (ja) 空間光変調器および画像表示装置
JP2007024947A (ja) 光変調素子アレイ