JP2002005581A - Co2分解装置 - Google Patents

Co2分解装置

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JP2002005581A JP2000184057A JP2000184057A JP2002005581A JP 2002005581 A JP2002005581 A JP 2002005581A JP 2000184057 A JP2000184057 A JP 2000184057A JP 2000184057 A JP2000184057 A JP 2000184057A JP 2002005581 A JP2002005581 A JP 2002005581A
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    • Y02P10/122Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions by capturing or storing CO2

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CO2の分解・固定化のための原料と副産物
を循環使用することができ、かつ効率の良いCO2装置
を提供する。 【解決手段】 排ガス処理装置17を通った排ガスは、
CO2反応器22に導かれる。CO2反応器22中の温度
は300〜700℃程度に保たれており、その中には、灰溶融
炉24からメタル成分として回収されたFeと少量のCuが
溶融状態で吹き込まれ、Cと酸化鉄と少量のCuが及び残
ガスが残る。酸化鉄/Cu/C/残ガス分離装置23はこ
れらを分離する。酸化鉄は、灰溶融炉24に投入され、
灰溶融炉24が有する還元作用により還元されて、メタ
ル分として取り出され、再びCO 2反応器22中に投入
される。灰溶融炉に投入される焼却灰の中には鉄分がい
くらか含まれているので、消耗する鉄分はこの鉄分で補
充され、連続運転中の酸化鉄の追加投入は不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として廃棄物焼
却設備、工業炉等の設備から排出されるCO2を分解す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物焼却設備、その他加熱炉等の工業
炉等からは、多量のCO2が排出されている。すなわ
ち、これらの設備における燃料は主として炭化水素から
なっており、燃焼排ガス中にはその燃焼生成物であるC
2とH2Oが含まれる。このうち、H2Oは冷却するこ
とにより液体とすることができ、排水処理設備を通して
放流できるが、CO2については、大気放散されてい
る。しかるに、地球温暖化対策の必要性が高まるにつ
れ、CO2の排出が規制される動向にあり、何らかの対
策が必要とされるようになってきている。
【0003】このような問題に対処する1方法として、
発明者は廃棄物焼却設備の排ガス処理系統にCO2固定
化装置を設け、排ガスをほとんど排出しないようにする
設備を発明し、その内容は特開平11−159731号
公報に公開されている(先願発明という)。
【0004】その実施の形態の1例である設備概要を図
3に示す。廃棄物焼却炉11から発生する排ガスの一部
は、除塵器12でダストを取り除かれ、熱交換器13で
ボイラへの給水を加熱して自らは低温となった後、ブロ
ワ14に吸引されて混合器15へ送られる。ブロワ14
の前での排ガスの温度は、400〜600℃に低下している。
【0005】混合器15には、酸素製造装置16によっ
て空気から分離された酸素が供給されており、燃焼室内
に開口部を有する混合器15内で、酸素と排ガスが混合
されて擬似空気が生成される。この擬似空気は、実質的
に酸素とCO2、H2Oから構成され、酸素濃度は24〜
28%とされている。この擬似空気は、主酸化剤として
火格子又は分散板の下部から炉内に吹き込まれたり、2
次燃焼室に吹き込まれたりする。
【0006】再循環されなかった排ガスは、排ガス処理
設備17に送られ、ダストと水分が取り除かれる。この
排ガスの成分は、実質的にCO2とH2Oのみであるの
で、水分が除去されることによりCO2のみが残る。こ
のCO2をCO2固化装置18に送って固化する。排ガス
処理装置17で除去された水分は排水処理設備19で処
理後、放流される。
【0007】排ガス中に窒素が含まれないので、排ガス
量が従来の廃棄物焼却炉に比して少なくて済み、排ガス
処理設備17を小型化できる。また、CO2固化装置1
8を通った後は、実質的に残る気体はなくなるので、従
来必要であった煙突20が必要でなくなる。
【0008】熱交換器13で加熱された給水は、廃棄物
焼却炉11に付属する排ガスボイラによって蒸気とさ
れ、発電プラント21に送られて発電に利用される。酸
素製造装置16で分離された窒素は、廃棄物焼却炉11
に送られて、炉壁や火格子、分散板等の冷却に使用され
る。
【0009】混合器15においては、混合される排ガス
の量は、ほぼ廃棄物の処理量に応じて決定される略一定
の量であり、酸素の量が廃棄物の処理量の他に炉内燃焼
状態と排ガス中の酸素濃度に応じて決定される。すなわ
ち、一般に炉内温度が高すぎれば酸素量を減らし、炉内
温度が低すぎるときは酸素量を増やす。しかし、炉内温
度が高すぎる場合でも、排ガス中の酸素濃度が低い場合
には、酸素量を減らすことは行わない。これらの酸素量
の調整方法は、従来の空気量の調整方法と同じである。
しかし、本発明の場合には、酸素量の調整であるので、
従来のように空気量を調整するのに比して1/5の流動
変動で済み、流動変動が燃焼状況変動の要因になること
が少なくなる。
【0010】また、図示されていないが、廃棄物焼却炉
11から、除塵器12、熱交換器13、ブロワ14を経
て混合器15に至る排ガス再循環系に、パルス燃焼器を
設置することが好ましい。パルス燃焼器による脈動流
は、内壁付近の境界層を剥離させ、ダストの付着を低減
する効果があるので、CaCl2のように、高温ではガス状
でありながら、400〜600℃では固体状になるような物質
が内壁等に付着、固化してバイパスの閉塞トラブルを引
き起こすことを防止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図3に示したような設
備においては、CO2固定化装置18が設けられている
ので、大気中に排出される燃焼排ガスをほぼ無くするこ
とができる。よって、前記のようなCO2排出に伴う問
題点が解消されると共に、大気放散される排ガスがほと
んどなくなるので、排ガス処理設備が極簡単なもので済
むという効果がある。
【0012】しかしながら、従来知られていたCO2
定化装置は、効率が悪かったり、CO2固定化のために
特別の原料を必要とし、かつ副産物の処理が必要である
のでランニングコストがかかりすぎるというような問題
点があった。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、CO2の分解・固定化のための原料と副産物を
循環使用することができ、かつ効率の良いCO2分解装
置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、金属とCO2を反応させて金属酸化物
と炭素を得るCO2還元装置と、得られた金属酸化物と
炭素を分離する炭素分離装置と、分離された金属酸化物
を還元する還元装置とを有してなり、還元装置で金属酸
化物を還元して得られた金属を、前記CO2還元装置で
使用する機能を有することを特徴とするCO2分解装置
(請求項1)である。
【0015】本手段においては、CO2還元装置におい
て、金属とCO2を反応させることにより金属酸化物と
炭素を得てCO2を分解・固定する。そして、得られた
金属酸化物と炭素を、炭素分離装置により分離する。分
離された炭素は、種々の原料として有効利用することが
できる。通常、副産物として得られた金属酸化物の処理
が問題となるが、本手段においては、これを還元装置に
より還元し、CO2還元装置の原料として循環利用す
る。必要に応じて金属の消耗分だけの金属又は金属酸化
物を補充する。
【0016】このように、本手段においてはCO2を還
元するための金属を循環利用しているので、新しい金属
が必要とされる場合でも極わずかであり、また、副産物
として生成される金属酸化物は原則として全量再使用す
ることができる。よって、原料を運搬したり、副産物を
処理のために運搬する必要が無くなると共に、効率よく
CO2を分解できる。また、金属とCO2の反応は発熱反
応であるので反応が自己維持され、反応が安定化してト
ラブルが少なくなる。
【0017】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、前記金属が鉄であることを特
徴とするもの(請求項2)である。
【0018】CO2と反応して酸化物となる金属は、
鉄、アルミニウム、マグネシウム等、いろいろなものが
考えられるが、これらの中で鉄は容易に入手することが
でき、比較的低温(700℃程度以下)でCO2と反応す
る。よって、反応温度を高くする必要が無く、エネルギ
ーコストが安くて済むばかりでなく、特殊な耐火物を必
要としないので設備費が安くて済み、かつ炉の寿命を長
くすることができる。また、中間生成物としてCOが生
成されないので、COを燃焼させるための設備が不要で
あり、設備構成が簡単になる。さらに、アルミニウム等
に比して酸化物の還元が容易であり、既存の設備を利用
して還元を行うことができる。加えて、比重が重く磁性
を有するので、炭素と酸化物を分離する場合、風力選
別、磁力選別を有効に利用することができる。
【0019】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第2の手段であって、前記還元装置が、還元性雰囲
気下で廃棄物焼却灰を溶融するための灰溶融炉であるこ
とを特徴とするもの(請求項3)である。
【0020】還元性雰囲気下で廃棄物焼却灰を溶融する
ための灰溶融炉は、廃棄物焼却灰をスラグ化して資源化
するためのものであり、最近建設される廃棄物焼却炉に
はほとんど付属されていると共に、従来の廃棄物焼却炉
にも設置されるようになってきている。この灰溶融炉に
おいては、金属酸化物は還元され、溶融メタルとして取
り出される。廃棄物の中には鉄くずが含まれており、こ
れらの焼却灰の中から鉄が取り出される。本手段におい
ては、これに加え、最初に所定量の酸化鉄を加えること
により、生成される鉄の量が還元装置において必要とさ
れる量になるようにする。そして、生成された鉄を、還
元装置において還元剤として使用し、そこで生成された
酸化鉄を再び灰溶融炉に投入して還元する。
【0021】本手段においては、運転中に失われる酸化
鉄が存在する場合でも、廃棄物から入ってくる鉄分によ
って補われるので、初期に所定量の酸化鉄を投入すれ
ば、その後は循環使用される酸化鉄と廃棄物から入って
くる鉄分でCO2の還元に必要な鉄をまかなうことがで
き、廃棄物中の鉄分の有効利用が可能である。
【0022】また、廃棄物焼却炉に付属している設備を
そのまま使用できるので、あらたな還元設備を必要とせ
ず、かつ、還元用のエネルギーとして廃棄物焼却炉に付
属している発電設備の電力を使用することができて、エ
ネルギーの有効利用が図れる。
【0023】前記課題を解決するための第4の手段は、
前記第1の手段から第3の手段のいずれかであって、分
解されるCO2が廃棄物焼却設備から排出される排ガス
であることを特徴とするもの(請求項4)である。
【0024】本手段においては、比較的濃度の高いCO
2が処理対象となるので、反応性が大きく、トラブルの
少ない設備とすることができる。特に、前記第3の手段
でもあるものにおいては、廃棄物焼却炉という一つの大
きな設備系統内において、還元装置及びそれに必要とさ
れるエネルギーをまかなうことができる。また、炭素分
離装置を還元装置の極近くに設置することができるの
で、鉄とその酸化物の循環経路が短くて済む。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例に
ついて図を用いて説明する。図1は、本発明を、図3に
示したような廃棄物焼却炉から排出されるCO2の分解
に使用した実施の形態の例を示す図であり、廃棄物焼却
炉としての主要構成部の作用については図3で説明した
ものと同じであるので、その説明を省略する。図1にお
いて、22はCO2反応器(CO2還元装置に相当)、2
3は酸化鉄/Cu/C/残ガス分離装置(炭素分離装置に
相当)、23は灰溶融炉(還元装置に相当)であり、こ
れらが図3で示したCO2固定化装置18に相当してい
る。25は二次燃焼室である。
【0026】排ガス処理装置17を通った排ガスは、冷
却されて水分を除去されており、成分のほとんどはCO
2から構成されている。このガスはCO2反応器22に導
かれる。CO2反応器22中の温度は600〜1000℃に保た
れており、その中には、灰溶融炉24からメタル成分と
して回収されたFeと少量のCuが溶融状態で吹き込まれ
る。そして、CO2とFeは 4Fe+3CO2→3C+2Fe2O3 なる反応を行い、CとFe23が生成する。また、比較的
低温域では、 3Fe+2CO2→2C+Fe3O4 なる反応が支配的となる。
【0027】Cuは1200℃以上の温度でないと反応に寄与
しないため、そのまま残る。よって、CO2反応器22
中には、Cと酸化鉄、及び残ガスと少量のCuが残る。
【0028】酸化鉄/Cu/C/残ガス分離装置23はこ
れらを分離する。まず、気体である残ガスを分離した後
冷却し、ボールミル等により個体残留物を粉砕し、その
後風力選別により主としてCを分離する。さらに、磁力
選別により主として酸化鉄とCuを分離する。分離された
CとCuは、所定の原料として有効利用される。
【0029】酸化鉄は、灰溶融炉24に投入され、灰溶
融炉24が有する還元作用により還元されて、メタル分
として取り出され、再びCO2反応器22中に投入され
る。一般に、通常状態において灰溶融炉24のメタルと
して得られる鉄の量は、CO 2反応器22中で廃棄物焼
却炉から発生するCO2を還元するのに必要な量には及
ばない。
【0030】よって、初期状態において、必要な量の酸
化鉄を、特別に灰溶融炉24中に投入しておく。一度投
入を行えば、後は循環使用が行われるので、例えばCuや
Cと分離されずに排出されたりして消耗する分の酸化鉄
を補ってやればよい。普通は、灰溶融炉に投入される焼
却灰の中には鉄分が1〜4wt%程度含まれているので、
消耗する鉄分はこの鉄分で補充され、連続運転中の酸化
鉄の追加投入は不要である。
【0031】酸化鉄/Cu/C/残ガス分離装置23から
排出された排ガスは、二次燃焼室25に送られ、灰溶融
炉24からの排ガスと混合された上で、O2を富化され
て2次燃焼させられて、廃棄物焼却炉11に吹き込まれ
る。廃棄物焼却炉11と灰溶融炉24が互いに近い位置
に配設されている場合には、酸化鉄/Cu/C/残ガス分
離装置23からの排ガスを、2次燃焼室25を介さず
に、廃棄物焼却炉11に直接送ってもよい。
【0032】このような系となっているので、排ガス処
理装置17から煙突20に排出されるCO2の量はほと
んど無くなる。よって、煙突20を小さくできるか無く
することができると共に、ダイオキシン等の有害物質の
放出が抑えられるので、排ガス処理設備17を簡単なも
のとすることができる。
【0033】図2に灰溶融炉24の構成の例を示す。灰
溶融炉24は一種の電気炉であり、灰装入シュートから
投入された焼却灰、飛灰に、3本の電極により電流を流
して電気抵抗加熱を行い、灰を溶融還元する。灰が溶融
するとその中の成分の比重の違いにより、炉体の最下部
に鉄や銅からなる溶融メタル層が形成され、その上に溶
融スラグ層が形成される。そして、その上に未溶融の焼
却灰層が形成される。溶融メタルと、溶融スラグは、そ
れぞれの層に対応する高さに設けられた取り出し口から
取り出される。
【0034】灰の溶融に伴ってガスが発生するが、この
ガスは還元性であり、排気口から取り出されて図1に示
した二次燃焼室25に導かれるか、直接廃棄物焼却炉1
1内に導かれる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る発明においては、CO2を還元するための金
属を循環利用しているので、原料を運搬したり、副産物
を処理のために運搬する必要が無くなると共に、効率よ
くCO2を分解できる。
【0036】請求項2に係る発明においては、反応温度
を高くする必要が無く、よってエネルギーコストが安く
て済むばかりでなく、特殊な耐火物を必要としないので
設備費が安くて済み、かつ炉の寿命を長くすることがで
きる。また、中間生成物としてCOが生成されないの
で、COを燃焼させるための設備が不要であり、設備構
成が簡単になる。さらに、アルミニウム等に比して酸化
物の還元が容易であり、既存の設備を利用して還元を行
うことができる。加えて、比重が重く磁性を有するの
で、炭素と酸化物を分離する場合、風力選別、磁力選別
を有効に利用することができる。
【0037】請求項3に係る発明においては、運転中に
失われる酸化鉄が存在する場合でも、廃棄物から入って
くる鉄分によって補われるので、初期に所定量の酸化鉄
を投入すれば、その後は循環使用される酸化鉄と廃棄物
から入ってくる鉄分でCO2の還元に必要な鉄をまかな
うことができ、廃棄物中の鉄分の有効利用が可能であ
る。
【0038】また、廃棄物焼却炉に付属している設備を
そのまま使用できるので、あらたな還元設備を必要とせ
ず、かつ、還元用のエネルギーとして廃棄物焼却炉に付
属している発電設備の電力を使用することができて、エ
ネルギーの有効利用が図れる。
【0039】請求項4に係る発明においては、本手段に
おいては、比較的濃度の高いCO2が処理対象となるの
で、反応性が大きく、トラブルの少ない設備とすること
ができる。さらに、廃棄物焼却炉という一つの大きな設
備系統内において、還元装置及びそれに必要とされるエ
ネルギーをまかなうことができ、かつ炭素分離装置を還
元装置の極近くに設置することができるので、鉄とその
酸化物の循環経路が短くて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を、廃棄物焼却炉から排出されるCO2
の分解に使用した実施の形態の例を示す図である。
【図2】灰溶融炉の構成を示す図である。
【図3】先願発明の実施の形態の1例を示す図である。
【符号の説明】
11…廃棄物焼却炉、12…除塵器、13…熱交換器、
14…ブロワ、15…混合器、16…酸素製造装置、1
7…排ガス処理設備、18…CO2固化装置、19…排
水処理設備、20…煙突、21…発電プラント、22…
CO2反応器、23…酸化鉄/Cu/C/残ガス分離装
置、24…灰溶融炉、25…二次燃焼室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K070 DA01 DA12 4D002 AA09 AC04 BA06 BA12 CA13 DA11 DA22 EA01 EA07 EA11 HA02 HA08 4G046 CA01 CB02 CC10 4K045 AA04 BA10 CA02 4K056 AA05 AA19 CA20 DB02 DB04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属とCO2を反応させて金属酸化物と
    炭素を得るCO2還元装置と、得られた金属酸化物と炭
    素を分離する炭素分離装置と、分離された金属酸化物を
    還元する還元装置とを有してなり、還元装置で金属酸化
    物を還元して得られた金属を、前記CO2還元装置で使
    用する機能を有することを特徴とするCO2分解装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のCO2分解装置であっ
    て、前記金属が鉄であることを特徴とするCO2分解装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のCO2分解装置であっ
    て、前記還元装置が、還元性雰囲気下で廃棄物焼却灰を
    溶融するための灰溶融炉であることを特徴とするCO2
    分解装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項に記載のCO2分解装置であって、分解されるCO2
    廃棄物焼却設備から排出される排ガスであることを特徴
    とするCO2分解装置。
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