JP2002002133A - 感熱性平版印刷版及び平版印刷版用基板の製造方法 - Google Patents

感熱性平版印刷版及び平版印刷版用基板の製造方法

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JP2002002133A
JP2002002133A JP2001106251A JP2001106251A JP2002002133A JP 2002002133 A JP2002002133 A JP 2002002133A JP 2001106251 A JP2001106251 A JP 2001106251A JP 2001106251 A JP2001106251 A JP 2001106251A JP 2002002133 A JP2002002133 A JP 2002002133A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム支持体への熱の拡散が抑制で
き、より低エネルギーのレーザー照射によって画像形成
が可能であり、傷つきにくさ及び耐刷性を向上させた感
熱性平版印刷版及び平版印刷版用基板の製造方法を提供
する。 【解決手段】 アルミニウム支持体1上に、独立した気
孔2を含み、且つアルミニウムより硬度が高い親水性層
3と、光を熱に変換しその熱で現像液に対する溶解性を
変化させる感熱層4とを、順に有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱性平版印刷版、
特に加熱により画像形成を行う感熱性平版印刷版に関す
る。具体的にはより低エネルギーあるいは短時間のレー
ザー照射により画像形成が可能な感熱性平版印刷版に関
する。
【0002】
【従来の技術】感熱性平版印刷版はその感熱層中に近赤
外のレーザー光を吸収し熱に変換する光熱変換材料を含
有し、レーザー照射部分が加熱されることによってアル
カリに対する溶解性を高めたり、あるいは熱硬化させて
画像を形成し、現像処理することによって非画像部部分
を溶解除去することにより印刷画像を得るものである。
このような系において感度とはレーザー照射エネルギー
の絶対値だけではなく 1)いかに光エネルギーを効率よく熱に変換するか、2)ま
たその熱によりいかに効率よく感熱層の温度を上げるか
という二つの点も重要な因子となる。前者については光
熱変換材料の開発や反射層や層構成の観点からの検討が
種々なされている。後者は金属支持体の場合、感熱層で
発生した熱が拡散しやすく温度上昇につながらないこと
が問題であり、熱拡散を抑制する観点から、以下に示す
断熱層や低熱伝導率の支持体といった技術が検討されて
いる。
【0003】特開平11−65105号公報では陽極酸
化皮膜上に皮膜量として0.001〜10mg/m2
下のポリビニルホスホン酸からなる断熱層が提案されて
いる。また特開平10−39496号公報では支持体の
熱伝導度を規定し、より低い伝導性のポリエチレンテレ
フタレートや更に伝導性の低い発泡ポリエチレンテレフ
タレートなどを使う方法が提案されている。ポリエチレ
ンテレフタレートを支持体として用いた感熱性平版印刷
版は既に市販されている。さらにアルミニウム支持体上
に断熱性支持体層としてポリエチレンテレフタレートを
貼り合わせた複合支持体も提案されやはり市販されてい
る。しかしながらこのような有機素材を用いる場合、従
来のアルミニウム支持体を使ったPS版と同様の刷り易
さを得ることは非常に困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、主に金
属支持体への熱拡散を抑制する断熱層や断熱材料の支持
体といった技術は多く提案されてきたが、必要なレーザ
ーエネルギーが小さくて済み、書き込み時間の短縮を求
める市場の要請に未だ十分に応えていないのが、現状で
ある。従って、本発明の目的は、上記従来における問題
を解決することであり、すなわち、アルミニウム支持体
への熱の拡散が抑制でき、より低エネルギーのレーザー
照射によって画像形成が可能であり、傷つきにくさ及び
耐刷性を向上させた感熱性平版印刷版及び平版印刷版用
基板の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記に鑑みて
如何に画像形成層内部での熱の拡散を抑制するかについ
て鋭意検討した結果、支持体上に設けた感熱層(画像形
成層ともいう)の下層に位置する親水性層(中間層)中
に独立した空孔を含有せしめることにより、熱の拡散を
抑制し低いレーザー照射エネルギーで画像を形成できる
ことを見出し、更にこの中間層の硬度を支持体金属の硬
度より高くすることにより、従来の陽極酸化皮膜同様の
傷つきにくさ(耐キズ性)及び耐刷性を得ることが出来
ることを見いだし、本発明を完成した。すなわち本発明
は以下の通りである。
【0006】(1)アルミニウム支持体上に、独立した
気孔を含み且つアルミニウムより硬度が高い親水性層
と、光を熱に変換しその熱で現像液に対する溶解性を変
化させる感熱層とを、順に有することを特徴とする感熱
性平版印刷版。 (2)前記親水性層が中空粒子を含有し、その中空粒子
が独立した気孔を形成することを特徴とする前記(1)
に記載の感熱性平版印刷版。 (3)前記感熱層上に保護層を設けたことを特徴とする
前記(1)〜(2)に記載の感熱性平版印刷版。 (4)前記独立した気孔を含む親水性層がアルミの酸化
物及び又は水和物を主として含有することを特徴とする
前記(1)〜(3)に記載の感熱性平版印刷版。 (5)アルミニウム支持体上に、中空粒子をバインダー
と共に塗布し、次いで、前記アルミニウム支持体の表面
の溶解を伴う処理を施すことにより、前記中空粒子間に
反応生成物を堆積させ、充填することにより粒子を支持
体表面に固定した親水性層を設けることを特徴とする平
版印刷版用基板の製造方法。
【0007】本発明の感熱性平版印刷版において用いら
れる粒子は粒子自身が有機素材よりも更に断熱性の効果
が期待できる気相(空気)を内包する中空粒子であるこ
とが特徴であり、更にこの中空粒子を含む親水性層(中
間層)の硬度を支持体金属の硬度より高くすることを最
大の特徴とする。本発明の感熱性平版印刷版は支持体上
に設けた親水性層(中間層)、内部に空隙を有しかつポ
リマーが高度に架橋された中空状のポリマー微粒子等を
含有させることにより、熱の拡散を抑制し、光熱変換に
より発生した熱が効率的に画像形成に利用される。これ
により必要なレーザーエネルギーが小さくて済み、書き
込み時間の短縮が可能となる。同時に低出力の安価なレ
ーザーが使えるようになりシステムのコストを低減で
き、さらに従来の陽極酸化皮膜同様の傷つきにくさ(耐
キズ性)及び耐刷性の優れた平版印刷版を得ることが出
来る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を構成する要素につい
て詳述する。図1は、本発明の平版印刷版用基板5(支
持体1上に、親水性層3を有する構成を基板という)と
それを用いた感熱性平版印刷版の一例の層構成を示す断
面図であり、本発明の平版印刷版用基板5はアルミニウ
ム支持体1の表面に内部に空隙を有する中空状の微粒子
2を含むアルミニウムの水和物又は酸化物が充填された
親水性層3を有する。平版印刷版用基板5上に示される
層は平版印刷版用基板5上に形成された感熱層(画像形
成層)4である。
【0009】[親水性層(断熱層)]本発明の最大の特徴で
ある親水性層(断熱層ともいう)について説明する。こ
の層の目的は入射光が変換されることで発生した熱の金
属支持体への拡散を抑制し、感熱層(画像形成層)の到
達温度を高めることにある。と同時に印刷時には画像を
保持する層として、また非画像部として傷を付きにくく
するために適度な硬さを有する必要がある。また従来の
PS版と同様の刷り易さを実現する必要がある。本発明に
おける硬度についての意味合いを明らかにする。従来公
知のPS版表面は高い硬度を有するアルミナからなる陽極
酸化皮膜が付与されている。高い硬度を有するこの皮膜
は印刷機上におけるインク付けローラあるいはブランケ
ットによる摩耗に対して高い耐久性を有する。また非画
像部における傷つきにくさ(耐キズ性)の向上にも寄与
する。非画像部の汚れを機上で取り除くためにヒッキー
ピッカーと呼ばれる装置が用いられるが、この非画像部
強度が低いとアルミニウム地肌が露出し親水性が不足し
てしまう。アルミニウム支持体よりも硬度が低いと力を
加えた場合、印刷時に画像特に網部がつぶれてしまい、
調子再現性が変わってしまう。また積載した際に積載の
下部の印刷版は同じ問題が発生することになる。
【0010】そこで少なくとも本発明に置いては親水性
層の硬度が金属支持体よりも高く、望ましくはダイナミ
ック硬度で30以上が望ましい。更に望ましくは現状のPS
版と同じダイナミック硬度で40以上を有していること
が望ましい。本発明例における硬度は下記の方法で測定
及び規定される。島津製作所製DUH-201(ダイナミック硬
度計)を用いた。差動トランスを用いて圧子の試料への
侵入量(押し込み深さ:D、μm)を測定し、試料にど
れだけ深く侵入したかを測定してその侵入量Dから下記
式を用いて得られるダイナミック硬さ(DH)を指標と
して用いている。 DH=α(P/D2) ここでPは試験荷重(mN)であり、αは圧子形状によ
る定数(ビッカース圧子を用いた場合3.8584)で
ある。この指標で示される硬さは圧子を押し込んでいく
過程の荷重と押し込み深さから得られる硬さであり試料
の塑性変形だけでなく、弾性変形をも含んだ状態での材
料特性を示すものと考えられる。
【0011】本発明で測定すべき対象となる親水性層
(断熱層)および後述の感熱層(画像形成層)の厚みは
約1ミクロン程度であり、負荷速度0.2〜0.4mN/sec、最
大荷重(試験荷重)10mNで実際に測定を行ったところ、10
mNで押し込み深さはちょうど1μm程度になった。試験
荷重をさらに増加すると押し込み深さが急激に増加す
る。この現象は断熱層が破壊しアルミ素地へ圧子が侵入
していることを意味しており、皮膜の硬度が測定できて
いない。
【0012】このように高い硬度を有する皮膜を設ける
方法として硬膜化可能なバインダーを塗布することによ
っても出来るが、従来より広く金属表面の改質に用いら
れている化成処理を用いることもできる。スパッタ、C
VDなどのような気相反応法を用いる硬質化の方法もあ
るが本発明の様に気孔を含有させた厚い皮膜を作るには
適していない。一方この親水性層は独立した気孔を有す
ることで高い断熱性を付与される。独立していない気孔
である表面を有する場合にも断熱性は付与可能である
が、実際に印刷する場合には孔径の大きな気孔はインキ
あるいは有機成分を孔内に取り込んでしまい汚れの原因
となる可能性が高くなる。独立した気孔を親水性層内に
設ける方法としては発泡性素材を添加して加熱発泡させ
る方法なども用いることが出来る。
【0013】(中空微粒子)本発明の親水性層の独立し
た気孔を保持させる特徴的構成要素である中空粒子につ
いて説明する。中空粒子としては以下のものが使用でき
るが、勿論これらに限るものではない。無機質の中空粒
子としては、シラスバルーンと呼ばれるシリカ系無機微
粒子が九州工業試験所で開発されている。これはシラス
などのガラス質火山砕屑物を焼成発泡させたもので主成
分はアルミノ珪酸塩ガラスからなり、数十μmの中空粒
子が得られているがさらに袖山らの研究により平均粒径
が10μm以下の中空粒子も製造可能となっている。こ
のような粒子はセメントの軽量骨材や塗料のフィラー、
軽量耐火建材として用いられており、シラックスウ、三
機化工建機、昭和鉱業、清新産業などから市販されてい
る。この粒子単独では剪断力に対して弱いため使えない
が本発明で示すような硬質の反応生成物で粒子間を充填
することで使用可能となる。しかしながら塗膜中に含有
させるにはサイズが大きすぎること、ガラス質であり親
水的であるために画像層内へ添加した場合に着肉を低下
させる恐れのあること、せん断力に対して弱く壊れやす
いことなどの点で樹脂層への添加剤としては望ましくな
い。
【0014】またこのような中空粒子はシリカ系に限ら
ず酸化チタンでも同様の中空粒子が得られることが報告
されている。特開平10−236818号公報に記載さ
れている珪素化合物及びアルミニウム化合物溶液を急速
混合し副生成した塩を除去後水熱合成して得られる1−
10nmの非常に微細な中空粒子も存在する。また0.
05−0.1μm程度の酸化亜鉛の中空状粒子も特開平
7−328421号公報で報告されている。
【0015】有機質の中空粒子については材料技術Vo
l.11,No.3,1993に詳細な記載がある。本
発明においてはその製法を限定するものではないが一般
的な製法としてエマルジョン重合、乳化重合、ガス発泡
タイプの懸濁重合などが知られており、大日本インキ、
三井東圧、日本ゼオン、JSRなどより製品を入手する
ことができる。塗工紙用有機顔料、樹脂の軽量化、白濁
化剤などの用途で用いられている。
【0016】本発明の感熱性平版印刷版において、用い
られるポリマー粒子は粒子自身がもっとも断熱性の効果
が期待できる気相(空気)を内包する中空微粒子である
ことを特徴とする。本発明の感熱性平版印刷版におい
て、露光時にはレーザー照射により部分的に加熱される
が、その際この中空粒子が溶解してしまっては断熱への
寄与は得られない。従って、本発明に用いる中空粒子は
耐溶剤性、耐熱性に優れるものが望ましい。無機粒子の
場合はシリカあるいは酸化チタンはいずれもその材質と
して上記の要求を容易に満足できる。これに対して有機
ポリマー樹脂製の粒子の場合、この要求を満たすには粒
子のシェル(膜)の架橋度が高いことが望ましく、具体
的にシェルの架橋度を規定することはできないが耐熱性
を指標とし、熱分解温度が300℃以上であれば上記の
要求をほぼ満たすと考えられる。
【0017】中空でない粒子(ポリスチレンラテック
ス、シリコーン樹脂、マイクロゲルなど)もアルミニウ
ム金属に比べれば熱伝導率が低く熱拡散抑制の点で若干
の効果は示すものの内部に気相に含む中空粒子の効果は
非常に顕著であり、中空であることが本発明を特徴づけ
るものである。
【0018】本発明の感熱性平版印刷版の親水性層に用
いられる中空微粒子の外径に対する内径の比率は50〜
99%の範囲が好ましい。50%未満では空隙として十
分な断熱効果をあげることができない、また、99%以
上であると粒子自体の強度が維持しがたく破壊して空隙
を維持できなくなり、不適である。また、本発明の感熱
性平版印刷版の親水性層に用いられる中空微粒子の粒径
は0.01〜50μmの範囲であり、好ましくは0.1
〜5μmである。より好ましくは0.1〜1μmであ
る。特にポリマー微粒子を使用した場合は非画像部の親
水性を損なうことも予想される。その場合には表面の修
飾によりポリマー表面に親水性を付与することがより好
ましい。
【0019】上記の中空粒子はアルミニウム支持体上
に、バインダーと共に塗布し、前記アルミニウム支持体
の表面の溶解を伴う処理を施すことにより、中空粒子間
に反応生成物を堆積させ充填することにより粒子を支持
体表面に固定した親水性層を設ける。適切なバインダー
としては親水性を付与する目的も含め高分子量化したポ
リビニルアルールなどの親水性樹脂を用いることができ
る。
【0020】(親水性層の形成:中空微粒子を含む層
の形成〕前記内部に空隙を有する中空状の微粒子を独立
気孔として含む層をアルミニウム板又はアルミニウム合
金板支持体の表面に設ける方法について述べる。中空状
の粒子を水又は溶媒に分散させてスピンコート、バーコ
ート等の手法を用いて塗布乾燥させる。支持体表面に接
着させる目的でバインダーとなる水溶性樹脂例えばPV
A(ポリビニルアルコール)を加えても良いがその量は
塗布液中の濃度として0.5%以下にするのが望まし
い。濃度が高くなると基板表面が樹脂で被覆されてしま
うため後述するアルミニウム表面の反応生成物生成速度
の低下を招く。
【0021】(親水性層の形成:中空微粒子を含む層
にアルミニウムと処理液との反応生成物による中空微粒
子間の充填及び固定方法〕次に前記親水性層にアルミ
ニウムの水和物及び酸化物を生成させ、充填し、親水性
層の硬度を向上させる方法について述べる。アルミニウ
ムの表面に水和物及び酸化物を設ける方法は種々考えら
れるが従来公知の化成皮膜を設ける方法を用いることが
できる。水和酸化物皮膜を設ける方法としてはベーマイ
ト処理があげられる。アルミニウムが高温の水と反応し
て擬ベーマイト質の水和酸化皮膜を生成する反応を用い
たものであり、90℃から100℃の脱イオン水のpH
を7−12に調整し、アルミニウムを浸漬することによ
って生成することができる。耐食性を向上させるために
は後処理として加圧蒸気処理を行う。この他にもリチウ
ム塩−ケイ酸塩処理、Lime−Coating、Li
NO 3を含むアルカリ浴による処理、耐食性の高い処理
として提案されているMg2+、HCO3 2-、SO4 2-等か
らなる浴で処理される「海水ベーマイト」処理なども利
用することができる。
【0022】また酸化物皮膜を設ける方法としてはアル
カリクロム酸塩系の処理として、NaCO3、NaCr
2浴を用いたMBV法や水ガラスを浴に加えたEW法
などが適用可能である。上記のような化成処理皮膜は生
成時に体積膨張を伴うが、予め塗布した粒子の間隙を通
して反応が進行するために、粒子は表面から除去される
ことなく、粒子の間隙から皮膜が成長していることを観
察できた。後述のアルミニウム支持体の処理に用いられ
る陽極酸化処理についてはこの水和物、酸化物を設けた
後に行っても良い。その条件は既述のものと何ら変わる
ことは無く実施可能である。また水和物や酸化物と電解
液との組み合わせによっては表面形状を滑らかにする効
果も期待できる。
【0023】〔感熱層〕次に本発明の感熱性平版印刷版
の感熱層(画像形成層)について述べる。本発明により
特に顕著な効果が得られるのは熱により画像形成される
組成物である。感熱層は従来公知の組成物を適宜用いる
ことができる。例えば特開平9−222737号公報、
特開平9−90610号公報、特開平9−87245号
公報、特開平9−43845号公報、特開平7−306
528号公報等が挙げられる。
【0024】代表的な具体例としてポジ型の感熱性組成
物としては、ノボラック樹脂等のフェノール性水酸基を
有するアルカリ水溶液可溶性樹脂を用いることができ
る。例えば、特開平7−285275号公報において、
ノボラック樹脂等のフェノール性水酸基を有するアルカ
リ水溶液可溶性樹脂に、光を吸収し熱を発生する物質
(光熱変換剤)と、種々のオニウム塩、キノンジアジド
化合物類等を添加した画像形成材料が提案されている。
これらの画像形成材料では、画像部ではオニウム塩、キ
ノンジアジド化合物類等が、アルカリ水溶液可溶性樹脂
の溶解阻止剤として働き、非画像部では熱により分解し
て溶解阻止能を発現しなくなり、現像により除去され得
るようになって、画像を形成する。
【0025】またUS5632204に開示されている
ような赤外線を吸収しアブレーションするような金属薄
膜を画像形成層として用いることも可能である。このよ
うな系の場合には基本的には液体の現像処理が不要なシ
ステムとなる。このように独立した現像処理を必要とし
ない無処理刷版用画像形成層としては特開平11−95
421、特開平11−84658、特開平11−308
67、特開平11−65106、特開平10−2826
72、特開平10−221842等の各号公報に記載の
画像形成層を設けてもかまわない。
【0026】処理工程をなくす方法の一つに、露光済み
の平版印刷版用原版を印刷機のシリンダーに装着し、シ
リンダーを回転しながら湿し水とインキを供給すること
によって、印刷用原版の非画像部を除去する機上現像と
呼ばれる方法がある。すなわち、印刷用原版を露光後、
そのまま印刷機に装着し、通常の印刷過程の中で処理が
完了する方式である。
【0027】このような機上現像に適した平版印刷版用
原版は、感光層(感熱層)が露光またはデジタル信号に
基づいた走査露光により画像が形成でき、露光部または
非露光部のいずれかが湿し水やインキ溶剤に可溶とな
り、しかも、明室に置かれた印刷機上で現像されるのに
適した明室取り扱い性を有することが必要とされる。本
発明の感熱性平版印刷版の印刷機上で現像可能な感熱層
としては、疎水性ポリマー粒子、該疎水性ポリマー粒子
のポリマーと反応可能な基を有する親水性樹脂および光
熱変換物質を含有する組成物により形成した感熱層が好
ましい。例えば、日本特許2938397号公報には、親水性
バインダーポリマー中に熱可塑性疎水性重合体の微粒子
を分散させた感光層を親水性支持体上に設けた平版印刷
版用原版が開示されている。この公報には、該平版印刷
版用原版において、赤外線レーザー露光して熱可塑性疎
水性重合体の微粒子を熱により合体させて画像形成した
後、印刷機シリンダー上に版を取り付け、湿し水および
/またはインキにより機上現像できることが記載されて
いる。また、特開平9-127683号公報およびWO99−1
0186号公報にも熱可塑性微粒子を熱による合体後、
機上現像により印刷版を作製することが記載されてい
る。
【0028】(疎水性ポリマー粒子)ここで疎水性ポリ
マー粒子とは熱により少なくとも部分的に融着するポリ
マー粒子であり、乳化重合法、ソープフリー乳化重合
法、シード重合法、分散重合法、溶剤蒸発法、懸濁重合
法、コアセルベーション法、界面重合法、スプレードラ
イ法等の公知の合成法で調整できるポリマー粒子が適用
できる。構造的にはマイクロカプセル、コアシェル構
造、多孔質構造、異形粒子等も適用できる。特に、乳化
重合法、ソープフリー乳化重合法、溶剤蒸発法等で調整
され、水中で分散された粒子が、感材作製のしやすさ、
熱融着性、機上現像性などの点で好ましい。
【0029】疎水性ポリマーとしては粒子化可能な公知
の熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマーが使用できる。
ポリマーの分子量は3000〜100万のものが好まし
い。本発明に好適な熱可塑性微粒子ポリマーとしては、
1992年1月のResearchDisclosure No.3330
3、特開平9−123387号公報、同9−13185
0号公報、同9−171249号公報、同9−1712
50号公報およびEP931647号公報などに記載の
熱可塑性微粒子ポリマーを好適なものとして挙げること
ができる。具体例としては、エチレン、スチレン、塩化
ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、塩化ビニリデン、
アクリロニトリル、ビニルカルバゾールなどのモノマー
のホモポリマーまたはコポリマーあるいはそれらの混合
物を挙げることができる。
【0030】また、本発明の中空粒子を含有する親水性
層の上に下記の組成物よりなる非感熱性の画像形成層を
設け印刷版としてもかまわない。例えばアクリル樹脂又
はウレタン樹脂とジアゾ樹脂とからなるネガ型感光性平
版印刷版用の画像形成層としては特開平10−2050
6、特開平6−5984、特開平8−254825、特
開平7−281425、特開平7−295212、特開
平5−197137等の各号公報が挙げられる。またク
レゾールノボラック樹脂又はフェノール樹脂とジアゾ化
合物からなるポジ型感光性平版印刷版用の画像形成層と
しては特開平7−120039、120040、120
041、特開平11−65109、特開平11−846
74、特開平10−282645、特開平8−1465
96等が挙げられる。またフォトポリマータイプのネガ
型光重合性画像形成層としては特開平8−32055
1、特開平10−237118、特開平10−1613
17、特開平10−282679、特開平11−651
09、特開平10−282682、特開平10−161
317等の各号公報が挙げられる。上記のような感熱層
が画像部になる場合には支持体表面が非画像部になるこ
とが望ましく、その場合には中空粒子含有層を形成する
バインダーは水溶性バインダーあるいは親水性バインダ
ーであることが望ましい。
【0031】〔保護層〕本発明の感熱性平版印刷版にお
いては、必要に応じて感熱層の上に保護層を設けてもよ
い。保護層成分としては、ポリビニルアルコールや通常
の感光性画像形成材料に用いられるマット材料等が挙げ
られる。また、本発明の中空粒子含有下塗り層の上に下
記の組成物よりなる非感熱性の画像形成層を設けて印刷
版としてもかまわない。例えば、アクリル樹脂又はウレ
タン樹脂とジアゾ樹脂とからなるネガ型感光性平版印刷
版用の画像形成層としては特開平10−20506号公
報、特開平6−5984号公報、特開平8−25482
5号公報、特開平7−281425号公報、特開平7−
295212号公報、特開平5−197137号公報等
が挙げられる。またクレゾールノボラック樹脂又はフェ
ノール樹脂とジアゾ化合物からなるポジ型感光性平版印
刷版用の画像形成層としては特開平7−120039号
公報、特開平7−120040号公報、特開平7−12
0041号公報、特開平11−65109号公報、特開
平11−84674号公報、特開平10−282645
号公報、特開平8−146596号公報等が挙げられ
る。またフォトポリマータイプのネガ型光重合性画像形
成層としては特開平8−320551号公報、特開平1
0−237118号公報、特開平10−161317号
公報、特開平10−282679号公報、特開平11−
65109号公報、特開平10−282682号公報、
特開平10−161317号公報等が挙げられる。
【0032】〔支持体〕次に本発明の平版印刷版用基板
の支持体について述べる。本発明の感熱性平版印刷版の
上記感熱層(画像形成層)を塗布すべき基板の支持体
は、寸度的に安定であり、これ迄印刷版の支持体として
広く使用されているアルミニウムを用いる。アルミニウ
ムは機械的粗面化、電気化学的粗面化、陽極酸化などに
より表面に所望の形状を形成することにより、画像の密
着性や非画像部の汚れ性を制御することが可能である点
で非常に優れた支持体である。また反応性の高いその表
面を利用して種々の化成処理を行うことも可能である。
【0033】アルミニウム板には純アルミニウム板及び
アルミニウム合金板が含まれる。アルミニウムを用いた
基板は画像形成装置や印刷機にセットする際にそれらの
円筒面上に忠実にフィットするたわみ性を有し、且つ取
扱時に折れや曲げが入りにくい程度の剛性を有してい
る。また寸法安定性がよく、比較的安価である。このア
ルミニウム板は、純アルミニウム板およびアルミニウム
を主成分とし、微量の異元素を含む合金板である。アル
ミニウム合金に含まれる異元素には、ケイ素、鉄、マン
ガン、銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニ
ッケル、チタンなどがある。合金中の異元素の含有量は
高々10重量%以下である。本発明において特に好適な
アルミニウムは、純アルミニウムであるが、完全に純粋
なアルミニウムは精錬技術上製造が困難であるので、僅
かに異元素を含有するものでもよい。このように本発明
に適用されるアルミニウム板は、その組成が特定される
ものではなく、従来より公知公用の素材のアルミニウム
板を適宜に利用することができる。本発明で用いられる
アルミニウム板の厚みはおよそ0.1mm〜0.6mm
程度、好ましくは0.15mm〜0.4mm、特に好ま
しくは0.2mm〜0.3mmである。
【0034】アルミニウム板を粗面化するに先立ち、所
望により、表面の圧延油を除去するための例えば界面活
性剤、有機溶剤またはアルカリ性水溶液などによる脱脂
処理が行われる。アルミニウム板の表面の粗面化処理
は、特開昭56−28893に開示されているような種
々の方法により行うことが可能であるが、例えば、機械
的に粗面化する方法、電気化学的に表面を溶解粗面化す
る方法および化学的に表面を選択溶解させる方法により
行われる。機械的方法としては、ボール研磨法、ブラシ
研磨法、ブラスト研磨法、バフ研磨法などの公知の方法
を用いることができる。また、電気化学的な粗面化法と
しては塩酸または硝酸電解液中で交流または直流により
行う方法がある。また、特開昭54−63902号公報
に開示されているように両者を組み合わせた方法も利用
することができる。
【0035】この様に粗面化されたアルミニウム板は、
必要に応じてアルカリエッチング処理および中和処理さ
れた後、親水性層(中間層)を設ける化成処理を行う
が、それに先立って陽極酸化処理を行っても構わない。
所望により表面の保水性や耐摩耗性を高めるために陽極
酸化処理される。アルミニウム板の陽極酸化処理に用い
られる電解質としては、多孔質酸化皮膜を形成する種々
の電解質の使用が可能で、一般的には硫酸、リン酸、蓚
酸、クロム酸あるいはそれらの混酸が用いられる。それ
らの電解質の濃度は電解質の種類によって適宜決められ
る。陽極酸化の処理条件は用いる電解質により種々変わ
るので一概に特定し得ないが一般的には電解質の濃度が
1〜80重量%溶液、液温は5〜70℃、電流密度5〜
60A/dm2、電圧1〜100V、電解時間10秒〜
5分の範囲であれば適当である。
【0036】前述した方法により親水性層(中間層)を
形成した後、アルミニウム表面は必要により親水化処理
が施される。本発明に使用される親水化処理としては、
米国特許第2,714,066号、同第3,181,4
61号、第3,280,734号および第3,902,
734号に開示されているようなアルカリ金属シリケー
ト(例えばケイ酸ナトリウム水溶液)法がある。この方
法においては、支持体がケイ酸ナトリウム水溶液で浸漬
処理されるかまたは電解処理される。他に特公昭36−
22063号公報に開示されているフッ化ジルコン酸カ
リウムおよび米国特許第3,276,868号、同第
4,153,461号、同第4,689,272号に開
示されているようなポリビニルホスホン酸で処理する方
法などが用いられる。
【0037】また、支持体の裏面には、必要に応じてバ
ックコートが設けられる。かかるバックコートとしては
特開平5−45885号公報記載の有機高分子化合物お
よび特開平6−35174号公報記載の有機または無機
金属化合物を加水分解および重縮合させて得られる金属
酸化物からなる被覆層が好ましく用いられる。これらの
被覆層のうち、Si(OCH34、Si(OC
254、Si(OC374、Si(OC494など
の珪素のアルコキシ化合物が安価で入手し易く、それか
ら得られる金属酸化物の被覆層が親水性に優れており特
に好ましい。
【0038】上記のような親水性層(中空粒子含有
層)、感熱層(画像形成層)および支持体の各要素を組
み合わせることにより作製された本発明の感熱性平版印
刷版は、熱記録ヘッド等により直接画像様に感熱記録を
施されたり、あるいは、波長760nm〜1200nm
の赤外線を放射する固体レーザーまたは半導体レーザー
により画像露光される。金属薄膜のような無処理印刷版
型感熱層の場合には露光後なんの処理もせずに印刷に供
する事ができる。
【0039】感熱層(画像形成層)が現像を必要とする
場合は、感熱記録後またはレーザー照射後に水現像され
る。本発明の感熱性平版印刷版の現像液および補充液と
しては従来より知られているアルカリ水溶液が使用でき
る。例えば、ケイ酸ナトリウム、同カリウム、第3リン
酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、第2リン
酸ナトリウム、同カリウム、同アンモニウム、炭酸ナト
リウム、同カリウム、同アンモニウム、炭酸水素ナトリ
ウム、同カリウム、同アンモニウム、ほう酸ナトリウ
ム、同カリウム、同アンモニウム、水酸化ナトリウム、
同アンモニウム、同カリウムおよび同リチウムなどの無
機アルカリ塩が挙げられる。また、モノメチルアミン、
ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロ
ピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピル
アミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプ
ロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エチレ
ンイミン、エチレンジアミン、ピリジンなどの有機アル
カリ剤も用いられる。これらのアルカリ剤は単独もしく
は2種以上を組み合わせて用いられる。これらのアルカ
リ剤の中で特に好ましい現像液は、ケイ酸ナトリウム、
ケイ酸カリウム等のケイ酸塩水溶液である。その理由は
ケイ酸塩の成分である酸化珪素SiO2とアルカリ金属
酸化物M2Oの比率と濃度によって現像性の調節が可能
となるためであり、例えば、特開昭54−62004号
公報、特公昭57−7427号に記載されているような
アルカリ金属ケイ酸塩が有効に用いられる。
【0040】更に自動現像機を用いて現像する場合に
は、現像液よりもアルカリ強度の高い水溶液(補充液)
を現像液に加えることによって、長時間現像タンク中の
現像液を交換する事なく、多量のPS版を処理できるこ
とが知られている。本発明においてもこの補充方式が好
ましく適用される。現像液および補充液には現像性の促
進や抑制、現像カスの分散および印刷版画像部の親イン
キ性を高める目的で必要に応じて種々の界活性剤や有機
溶剤を添加できる。好ましい界面活性剤としては、アニ
オン系、カチオン系、ノニオン系および両性界面活性剤
があげられる。更に現像液および補充液には必要に応じ
て、ハイドロキノン、レゾルシン、亜硫酸、亜硫酸水素
酸などの無機酸のナトリウム塩、カリウム塩等の還元
剤、更に有機カルボン酸、消泡剤、硬水軟化剤を加える
こともできる。
【0041】上記現像液および補充液を用いて現像処理
された印刷版は水洗水、界面活性剤等を含有するリンス
液、アラビアガムや澱粉誘導体を含む不感脂化液で後処
理される。本発明の感熱性平版印刷版を使用する場合の
後処理としては、これらの処理を種々組み合わせて用い
ることができる。近年、製版・印刷業界では製版作業の
合理化および標準化のため、印刷版用の自動現像機が広
く用いられている。この自動現像機は、一般に現像部と
後処理部からなり、印刷版を搬送する装置と各処理液槽
およびスプレー装置からなり、露光済みの印刷版を水平
に搬送しながら、ポンプで汲み上げた各処理液をスプレ
ーノズルから吹き付けて現像処理するものである。ま
た、最近は処理液が満たされた処理液槽中に液中ガイド
ロールなどによって印刷版を浸漬搬送させて処理する方
法も知られている。このような自動処理においては、各
処理液に処理量や稼働時間等に応じて補充液を補充しな
がら処理することができる。また、実質的に未使用の処
理液で処理するいわゆる使い捨て処理方式も適用でき
る。
【0042】本発明の画像形成材料を感熱性平版印刷版
として使用する場合について説明する。画像露光し、現
像し、水洗及び/又はリンス及び/又はガム引きして得
られた平版印刷版は所望により不感脂化ガムを塗布した
のち、印刷機に版を装着し印刷を行う、あるいは、感熱
記録後またはレーザー照射後ただちに印刷機に版を装着
し印刷を行っても良いが、ともに感熱記録後またはレー
ザー照射後に加熱処理を行うことが好ましい。
【0043】
〔基板の作製〕
(アルミニウム支持体:S−1)厚み0.24mmのア
ルミニウム板(材質1050)の表面をナイロンブラシ
と400メッシュのパミストンの水懸濁液を用いて砂目
立てした後、よく水で洗浄した。10重量%水酸化ナト
リウム溶液に70℃で60秒間浸漬してエッチングした
後流水で水洗後、20重量%HNO3水溶液で中和洗浄
し、水洗した。これをVA=12.7Vの条件下で正弦
波の交番波形電流を用いて1重量%硝酸水溶液中で20
0C/dm2の陽極時電気量で電解粗面化を行った。そ
の表面粗さを測定したところ0.55μm(Ra表示)
であった。引き続いて30重量%H 2SO4水溶液中に浸
漬し、55℃で2分間デスマットした後、20重量%H
2SO4水溶液中で電流密度14A/dm2、陽極酸化皮
膜量が2.5g/m2相当になるよう陽極酸化し水洗し
て基板Aを作製した。この支持体の表面粗さはRa=
0.52μmであった。
【0044】(アルミニウム支持体:S−2)アルミニ
ウム支持体S−1と同じ条件で電解粗面化まで行った
後、引き続いて30重量%H2SO4水溶液中に浸漬し、
55℃で2分間デスマットして基板S−2を作成した。
【0045】〔中空粒子含有親水性層の作成方法〕中空
粒子としてはシラスバルーン及びJSR社製ポリマー微
粒子SX866を用いた。シラスバルーンは平均粒径が
約10μmで外壁の厚みが0.5〜1μm中空率は60
〜70%である。ポリマー微粒子SX866は架橋スチ
レン−アクリルポリマーからなり、白色の微粉末で一次
粒子系が0.3μm、内径が0.2μmのサイズを有し
その空隙率は20%である。これらの各中空微粒子を下
記の処方の液中に分散させ中空粒子含有親水性層塗布液
L−1およびL−2を調製した。比較例用としては中空
微粒子の変わりにダウケミカル社製ポリスチレンラテッ
クス(平均系0.23μm)の非中空粒子を同じ割合で添加し
て親水性層塗布液L−0を調製した。
【0046】 <1.PVA−Type> (中空粒子含有親水性層塗布液、L−1) 中空微粒子 1.0g (シラスバルーン) PVA(ポリビニルアルコール) 0.2g メチルエチルケトン 10g 水 90g
【0047】 (中空粒子含有親水性層塗布液、L−2) 中空微粒子 1.0g (JSR製中空微粒子、SX866) PVA(ポリビニルアルコール) 0.2g メチルエチルケトン 10g 水 90g
【0048】<2.Alumina-SolGel-Type>下記方法に
てアルミナゾルゲル塗布液、SGLを調製した。下記に
示す処方の溶液を2時間攪拌混合したのち、200gの
メタノールを加えて6倍に希釈してSGL液とした。
【0049】 (アルミナゾルゲル塗布液、SGL) アルミニウムイソプロポキシ 20g トルエン 40g アセチルアセトン 10g
【0050】上記処方の液をSG−0、このSGL液2
0gに0.5gの中空微粒子を加えたものをSG−1とし
た。それぞれの液を支持体上に塗布し、150℃、10
分間乾燥してアルミナゾルゲルを主とする親水性層(中
空粒子含有層)を作成した。
【0051】<3.水和アルミナ-Type及びReversion-F
ilm-Type> (水和物及び酸化物層による親水性層の形成)下記の処
方にて中空粒子下塗り液を作成し支持体S−1に塗布し
た。
【0052】 (中空粒子下塗り液) 中空微粒子 1.0g (シラスバルーンまたはJSR製中空微粒子、SX866) PVA(ポリビニルアルコール) 1.0g メチルエチルケトン 10g 水 90g
【0053】LiNO3水溶液(2g/リットル)をア
ンモニア水でpH11.2になるように調整し、上記中
空粒子層を設けた支持体を45℃、60秒浸漬した後水
洗し水和物層を形成した。支持体S−2を用いた場合に
は、上記処理後100℃に熱した純水中に10分間浸漬
し、水和物層の結晶化を更に進め親水性層を変性させる
ことにより、Reversion-Film層(酸化物層)とした。
【0054】〔感熱層(画像形成層)の作成〕 <微粒子状ポリマーの合成> (微粒子状ポリマーの合成(1))グリシジルメタクリ
レート2.0g、メチルメタクリレート13.0g、ポ
リオキシエチレンフェノール水溶液(濃度9.8×10
-3mol/リットル)200mlを加え、250rpm
でかき混ぜながら、系内を窒素ガスで置換する。この液
を25℃にした後、セリウム(IV)アンモニウム塩水溶
液(濃度0.984×10-3mol/リットル)10m
l添加する。この際硝酸アンモニウム水溶液(濃度5
8.8×10-3mol/リットル)を加え、pH1.3
〜1.4に調整する。その後8時間これを攪拌した。こ
のようにして得られた液の固形分濃度は9.5%であ
り、平均粒径は0.4μmであった。
【0055】(微粒子状ポリマーの合成(2))微粒子
状ポリマーの合成(1)のグリシジルメタクリレート
2.0g、メチルメタクリレート13.0gをアリルメ
タクリレート7.5g、スチレン7.5gに変更した以
外は全く同様にして重合させた。このようにして得られ
た液の固形分濃度は9.5%であり、平均粒径は0.4
μmであった。
【0056】(微粒子状ポリマーの合成(3))(比較
例用、反応基を持たない)微粒子状ポリマーの合成
(1)のグリシジルメタクリレート2.0g、メチルメ
タクリレート13.0gをスチレン15gに変更した以
外は全く同様にして重合させた。このようにして得られ
た液の固形分濃度は9.0%であり、平均粒径は0.3μ
mであった。
【0057】(感熱層の塗布)上記のように作製した支
持体上に設けた親水性層1(PVA−Type)、2
(Silica-SolGel-Type)、3(水和アルミナ-Type及びR
eversion-Film-Type)上に、合成例(1)〜(3)の熱
融着性の微粒子状ポリマーを含有する下記A、Bの2種
類の感熱層(画像形成層)組成よりなる塗布液を作成
し、感熱層の塗布を行った。
【0058】 (感熱層塗布液A) 水 100g 合成した微粒子状ポリマー(1)、(2)、(3) 5g (固形分換算で) ポリヒドロキシエチルアクリレート 0.5g (重量平均分子量25000) 赤外線吸収染料(I−32、下記化合物) 0.3g
【0059】
【化1】
【0060】上記の感熱層塗布液をバー塗布した後、オ
ーブンで80度120秒の条件で乾燥した。塗布量は
0.5g/m2であった。
【0061】 (感熱層塗布液B) カブリン酸 0.03g 特定の共重合体(下記参照) 0.75g (フェノール系水酸基を有する樹脂、スルホンアミド基を 有するモノマー、活性イミノ基を有するモノマーのうち 少なくとも一つを共重合成分として10モル%以上含む 共重合体) m,p−クレゾールノボラック 0.25 g シアニン染料A 0.017g p−トルエンスルホン酸 0.003g テトラヒドロ無水フタル酸 0.03 g ビクトリアピュアブルー 0.017g (BOHの対アニオンを1−ナフタレンスルホン 酸アニオンにした染料) フッ素系界面活性剤 0.05 g (メガファックF−177、大日本インキ化学工 業(株)製) γ−ブチルラクトン 10 g メチルエチルケトン 10 g 1−メトキシ−2−プロパノール 1 g
【0062】(上記共重合体の作成方法の例)攪拌機、
冷却管及び滴下ロートを備えた500ml三ツ口フラス
コにメタクリル酸31.0g(0.36モル)、クロロ
ギ酸エチル39.1g(0.36モル)及びアセトニト
リル200mlを入れ、氷水浴で冷却しながら混合物を
攪拌した。この混合物にトリエチルアミン36.4g
(0.36モル)を約1時間かけて滴下ロートにより滴
下した。滴下終了後、氷水浴をとり去り、室温下で30
分間混合物を攪拌した。この反応混合物に、p−アミノ
ベンゼンスルホンアミド51.7g(0.30モル)を
加え、油浴にて70℃に温めながら混合物を1時間攪拌
した。反応終了後、この混合物を水1リットルにこの水
を攪拌しながら投入し、30分間得られた混合物を攪拌
した。この混合物をろ過して析出物を取り出し、これを
水500mlでスラリーにした後、このスラリーをろ過
し、得られた固体を乾燥することによりN−(p−アミ
ノスルホニルフェニル)メタクリルアミドの白色固体が
得られた(収量46.9)。
【0063】次に攪拌機、冷却管及び滴下ロートを備え
た100ml三ツ口フラスコに、N−(p−アミノスル
ホニルフェニル)メタクリルアミド5.04g(0.0
210モル)、メタクリル酸エチル2.05g(0.0
180モル)、アクリロニトリル1.11g(0.02
1モル)及びN,N−ジメチルアセトアミド20gを入
れ、湯水浴により65℃に加熱しながら混合物を攪拌し
た。この混合物に「V−65」(和光純薬(株)製)
0.15gを加え65℃に保ちながら窒素気流下2時間
混合物を攪拌した。この反応混合物にさらにN−(p−
アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド5.04
g、メタクリル酸エチル2.05g、アクリロニトリル
1.11g、N,N−ジメチルアセトアミド20g及び
「V−65」0.15gの混合物を2時間かけて滴下ロ
ートにより滴下した。滴下終了後さらに65℃で2時間
得られた混合物を攪拌した。反応終了後メタノール40
gを混合物に加え、冷却し、得られた混合物を水2リッ
トルにこの水を攪拌しながら投入し、30分混合物を攪
拌した後、析出物をろ過により取り出し、乾燥すること
により15gの白色固体を得た。ゲルパーミエーション
クロマトグラフィーによりこの共重合体の重量平均分子
量(ポリスチレン標準)を測定したところ53,000
であった。
【0064】上記の感熱層塗布液Bをバー塗布した後、
オーブンで100度60秒の条件で乾燥した。塗布量は0.
5g/m2であった。
【0065】〔実施例1〜8、比較例1〜9〕上記で得
られた支持体(S−1、S−2)上に、中空粒子層、中
空粒子含有アルミナゾルゲル層および水和物または酸化
物層を設けた親水性層(1、2、3)を有する基体上に
画像形成層(感熱層)A、Bを表1に示すように組み合
わせて実施例及び比較例に該当する感熱性平版印刷版を
作製した。
【0066】〔平版印刷版の性能評価〕表1に示す内容
で作製した感熱性平版印刷版について、下記の基準によ
り性能評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0067】(感度)水冷式40W赤外線半導体レーザ
を搭載したCreo社製Trendsetter 32
44VFSにて、外面ドラム回転数、及び出力を変える
ことで版面エネルギーを50,100、150mJ/c
2と変えて、解像度2400dpiの条件で露光した
後、感熱層が[A]の場合には水で現像し、感熱層が
[B]の場合にはアルカリ現像液DP-4で現像処理後、印
刷機ハイデルSOR‐Mのシリンダーに取付け、湿し水
を供給したのち、インキを供給し、さらに紙を供給し50
00枚印刷を行った。そして5000枚目の印刷物上で0.2
%網点の再現の程度を目視評価し、50mJ/cm2で画像が出
来ているものを◎、100mJ/cm2で出来ているものを○、1
50mJ/cm2で出来てるものを×と評価した。
【0068】(汚れ性)印刷機ハイデルSOR‐Mのシ
リンダーに取付け、湿し水を供給したのち、インキを供
給し、さらに紙を供給し5000枚印刷を行った。その際の
非画像部の汚れを目視評価した。 (耐刷性)ハイデルベルク社製のハイデルKOR-D機で上
質紙に印刷した。5000枚印刷毎にクリーナー液(富士写
真フイルム(株)製:「プレートクリーナーCL2」)
で版面を拭きながら印刷した。ここで、最終印刷枚数
は、感熱性平版印刷版の感熱層が膜減りを起こし部分的
にインキがつかなくなる、いわゆる版飛びを起こすまで
の枚数として評価した。いずれの感熱層の場合も比較例
6の版材の耐刷枚数を100%として相対指数で耐刷性
を評価した。
【0069】(傷つきにくさ)HEIDON製引っ掻き試験器
にて荷重10,20,30,40,50,60gをくわえたサファイヤ針を
もちいて非画像部(気孔を含む第2層)に直線上のキズを
つけた。この印刷版を印刷機ハイデルSOR‐Mのシリ
ンダーに取付け、湿し水を供給したのち、インキを供給
し、さらに紙を供給し5000枚印刷を行い、汚れとなった
キズの荷重をもって傷つきにくさの指標とした。即ち数
字が大きい方が傷つきにくさに優れるプレートを示すこ
とになる。
【0070】
【表1】
【0071】(表1の註)印刷性能(汚れ、傷つきにく
さ)の評価 感度の評価基準は上記参照 ◎ :極めて良好 ○ :良好 △ :やや不良 × :極めて不良
【0072】表1より明らかなように、本発明に係る各
実施例の感熱性平版印刷版はいずれも感度が高く、5000
枚目の印刷物非画像部には汚れがなく、耐刷性および傷
つきにくさも満足すべき結果を得た。一方、各比較例の
感熱性平版印刷版は上記評価のいずれかにおいて十分で
なく満足すべき結果が得られなかった。
【0073】
【発明の効果】本発明の感熱性平版印刷版は、熱の拡散
を抑制し、光熱変換により発生した熱が効率的に画像形
成に利用される。これにより必要なレーザーエネルギー
が小さくて済み、書き込み時間の短縮が可能となる。同
時に低出力の安価なレーザーが使えるようになりシステ
ムのコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱性平版印刷版の一例の層構成を示
す断面図である。
【符号の説明】 1 アルミニウム支持体 2 中空微粒子(独立した気孔) 3 アルミニウム支持体より高い硬度を有する親水性層 4 感熱層(画像形成層) 5 平版印刷版用基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム支持体上に、独立した気孔
    を含み、且つアルミニウムより硬度が高い親水性層と、
    光を熱に変換しその熱で現像液に対する溶解性を変化さ
    せる感熱層とを、順に有することを特徴とする感熱性平
    版印刷版。
  2. 【請求項2】 前記親水性層が中空粒子を含有し、その
    中空粒子が独立した気孔を形成することを特徴とする請
    求項1に記載の感熱性平版印刷版。
  3. 【請求項3】 前記感熱層上に保護層を設けたことを特
    徴とする請求項1〜2に記載の感熱性平版印刷版。
  4. 【請求項4】 前記独立した気孔を含む親水性層がアル
    ミの酸化物及び又は水和物を主として含有することを特
    徴とする請求項1〜3に記載の感熱性平版印刷版。
  5. 【請求項5】 アルミニウム支持体上に、中空粒子をバ
    インダーと共に塗布し、次いで、前記アルミニウム支持
    体の表面の溶解を伴う処理を施すことにより、前記中空
    粒子間に反応生成物を堆積させ、充填することにより粒
    子を支持体表面に固定した親水性層を設けることを特徴
    とする平版印刷版用基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011189718A (ja) * 2010-03-17 2011-09-29 Mitsubishi Paper Mills Ltd 感熱型平版印刷版の印刷方法
JP2011212889A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Mitsubishi Paper Mills Ltd 感熱型平版印刷版の印刷方法

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