JP2002000166A - トンネルオーブン - Google Patents

トンネルオーブン

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JP2002000166A
JP2002000166A JP2000182004A JP2000182004A JP2002000166A JP 2002000166 A JP2002000166 A JP 2002000166A JP 2000182004 A JP2000182004 A JP 2000182004A JP 2000182004 A JP2000182004 A JP 2000182004A JP 2002000166 A JP2002000166 A JP 2002000166A
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heating
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temperature
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は被焼成物がコンベア内を移動する過程
において焼成処理が行なわれるトンネルオーブンに関
し、衛生性の向上及び省エネルギー化を図りつつ、合わ
せて地球温暖化への対応を図ることを課題とする。 【解決手段】 被焼成物1がオーブン本体11内を搬送
装置12により搬送される過程において、被焼成物1の
搬送経路に沿って配置された加熱装置13により焼成さ
れる構成とされたトンネルオーブンにおいて、加熱装置
13を熱風を生成する加熱炉55と、被焼成物1の搬送
経路に沿って配設された加熱ダクト40とを具備する構
成し、かつ、加熱炉55により生成された熱風が加熱ダ
クト40を通り再び加熱炉55に戻るよう構成する。こ
れにより、熱風が加熱炉5と加熱ダクト40との間で循
環する構成となるため、トンネルオーブン10の熱効率
の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトンネルオーブンに
係り、特に被焼成物がコンベア内を移動する過程におい
て焼成処理が行なわれるトンネルオーブンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に製菓・製パンの生産ラインには、
製菓・製パン用トンネルオーブンが設けられており、こ
のトンネルオーブン内に被焼成物(菓子,パン等の生
地)を送り込み焼成が行われる。
【0003】製菓・製パン用トンネルオーブンは、例え
ば全長が10mを越すような装置であり、大略すると複
数の焼成ゾーンにより構成されるオーブン本体、このオ
ーブン本体内で被焼成物を搬送する搬送コンベアー、こ
の搬送コンベアーにより搬送される過程において被焼成
物を加熱し焼成する加熱装置、その他各種制御装置、安
全装置,及び操作盤等により構成されている。
【0004】また、加熱装置は、被焼成物の搬送経路の
下部に配設された下部加熱装置と、上部に配設された上
部加熱装置とにより構成されている。そして、被焼成物
は、搬送経路の上下に配設された各加熱装置により焼成
処理を行われる構成とされていた。従来、この下部加熱
装置及び上部加熱装置は、いずれもガスバーナーにより
構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下部加
熱装置及び上部加熱装置を共にガスバーナーにより構成
した場合、ガスバーナーはガスの噴射孔の精度を高く維
持する必要がある等の理由により、これを直接水洗いす
ることができなかった。このため、被焼成物から発生し
た残渣がガスバーナーに付着した場合、これを洗い落と
すことが困難であり、衛生性が低下するという問題点が
あった。
【0006】この問題点は、特に下部加熱装置において
顕著に現れる。即ち、被焼成物から発生する残渣は、通
常被焼成物の搬送経路から下方に落下する。このため、
被焼成物から発生した残渣のほとんどが下部加熱装置
(下部ガスバーナー)に付着する。よって、特に下部加
熱装置における衛生性の低下が大きな問題となる。
【0007】一方、従来のように下部加熱装置及び上部
加熱装置の双方がガスを燃焼させて被焼成物を焼成する
構成では、焼成時に多大な二酸化炭素が排出される。近
年、地球温暖化が問題となっており、あらゆる分野の産
業機器において二酸化炭素の排出量を低減する努力が行
われている。従って、業務用である製菓・製パン用トン
ネルオーブンにおいても、二酸化炭素の低減を図る必要
がある。
【0008】更に、近年ではエネルギー使用合理化法
(いわゆる、省エネ法)に基づく省エネ対策の推進が要
求されているが、従来のように単にガスバーナーにより
被焼成物を焼成する構成では、加熱装置の熱効率が悪
く、上記の要求に対応することができないという問題点
があった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、衛生性の向上及び省エネルギー化を図りつつ、合
わせて地球温暖化への対応を図りうるトンネルオーブン
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。
【0011】請求項1記載の発明は、被焼成物がオーブ
ン本体内を搬送装置により搬送される過程において、前
記被焼成物の搬送経路に沿って配置された加熱装置によ
り焼成される構成とされたトンネルオーブンにおいて、
前記加熱装置を、熱風を生成する熱風生成手段と、前記
被焼成物の搬送経路に沿って配設された加熱ダクトとを
具備する構成し、かつ、前記熱風生成手段により生成さ
れた前記熱風が前記加熱ダクトを通り再び前記熱風生成
手段に戻るよう、前記熱風が前記熱風生成手段と前記加
熱ダクトとの間で循環する構成としたことを特徴とする
ものである。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のトンネルオーブンにおいて、前記熱風生成手段が電
気ヒータを具備することを特徴とするものである。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のトンネルオーブンにおいて、前記加熱ダク
ト内に前記熱風の通路となる往路と復路を形成し、か
つ、該往路と復路が前記加熱ダクトの面方向に併設され
た構成としたことを特徴とするものである。
【0014】上記した各手段は、次のように作用する。
【0015】請求項1記載の発明によれば、熱風を生成
する熱風生成手段と、被焼成物の搬送経路に沿って配設
された加熱ダクトとにより加熱装置を構成することによ
り、被焼成物は内部に熱風が流れる加熱ダクトの輻射熱
により焼成されることとなる。よって、加熱ダクトは箱
状の部材であり、直接洗浄を行なうことができないバー
ナと異なり、直接洗浄(水洗い)が可能である。よっ
て、衛生的な焼成環境のトンネルオーブンを実現するこ
とができる。
【0016】また、熱風生成手段により生成された熱風
は、熱風生成手段と加熱ダクトとの間で循環する構成と
したことにより、加熱ダクトを通り熱風生成手段に戻っ
た熱風(以下、循環熱風という)は被焼成物の焼成処理
により温度低下しているものの、まだ常温に比べて高い
温度を有している。よって、被焼成物を焼成するのに必
要な温度まで昇温を行なう際、循環熱風を昇温する方
が、新たに外部の常温の空気を取り入れてこれを昇温さ
せる構成に比べて、少ないエネルギーで昇温することが
できる。従って、熱風が熱風生成手段と加熱ダクトとの
間で循環する構成とすることにより、トンネルオーブン
の省エネルギー化を図ることができる。
【0017】また、請求項2記載の発明によれば、熱風
生成手段に設けた電気ヒータにより熱風を生成する構成
としたことにより、電気ヒータはガスヒータのように二
酸化炭素が排出されることはなく、よって近年問題とな
っている地球温暖化等の環境問題に対処することができ
る。
【0018】また、請求項3記載の発明によれば、加熱
ダクト内に熱風の通路となる往路と復路を設け、この往
路と復路がそれぞれ加熱ダクトの面方向に併設され構成
としたことにより、往路と復路共に被焼成物の搬送経路
と対向する構成となる。仮に、往路と復路を鉛直方向に
重ねた構成とした場合、上部に位置する一方の熱風の通
路のみが焼成に寄与することとなり、熱効率が低下して
しまう。
【0019】これに対し、往路と復路を加熱ダクトの面
方向に併設することにより、往路及び復路の双方を流れ
る熱風のいずれもが被焼成物の焼成に寄与することとな
り、熱効率は向上してトンネルオーブンの省エネルギー
化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0021】図1及び図2は、本発明の一実施例である
トンネルオーブン10の全体構成を示している。図1は
トンネルオーブン10の平面図及び正面図であり、図3
はトンネルオーブン10の縦断面図である。
【0022】トンネルオーブン10は、大略するとオー
ブン本体11、搬送装置12、加熱装置13、及び焼成
温度検出装置14等により構成されている。このトンネ
ルオーブン10は、パンの生地等の被焼成物1を搬送装
置12に載置し、この搬送装置12によりオーブン本体
11内を搬送する過程において、加熱装置13により被
焼成物1を焼成する構成とされている。
【0023】また、本実施例のトンネルオーブン10
は、HACCP(ハセップ=危害分析重要管理点)方式
に対応した構成とされている。HACCP(ハセップ)
方式は、ある食品の加工工程中、発生する恐れのある微
生物汚染等の危害について分析(HA)し、それらに対
応する上で特に対策が必要な重要管理点(CCP)を見
出し、そこへの監視を強化して安全性の確保を図るとい
う方法である。
【0024】トンネルオーブン10を用いて実施される
製菓,製パン工程に適用されるHACCP(ハセップ)
方式では、微生物汚染等の危害について分析(HA)を
行なうために、搬送コンベアー25に置かれた被焼成物
1に温度センサ70を挿入し(図7参照)、焼成時にお
ける被焼成物1の温度変化を測定し、そしてこの測定結
果より重要管理点(CCP)を見出し、監視を強化する
ことにより安全性の確保を図ることが行なわれる。この
ため、本実施例に係るトンネルオーブン10は、焼成温
度検出装置14を有した構成とされている。
【0025】以下、トンネルオーブン10の各構成につ
いて説明する。
【0026】先ず、オーブン本体11について説明す
る。
【0027】図1及び図2に示すように、オーブン本体
11はトンネル構造を有しており、被焼成物1はオーブ
ン本体11内を図中右から左方向へ搬送される構成とな
っている。本実施例では、オーブン本体11は第1ブロ
ック21と第2ブロック22の二つのブロックにより構
成されており、各ブロック21,22毎に焼成条件を設
定できる構成とされている。尚、オーブン本体11のブ
ロックは本実施例のように二つのブロックに限定されも
のではなく、被焼成物1の焼成条件に応じて適宜設定す
ることができる。
【0028】また、オーブン本体11の図中右側端部に
は被焼成物1が投入される入口テーブル23が設けられ
ており、オーブン本体11の図中左側端部には焼成され
た被焼成物1を取り出す出口テーブル24が設けられて
いる。また、オーブン本体11の側面には被焼成物1の
焼成状態を確認するための検視孔32及び排気を行なう
ための排気ダンパー孔33が形成されており、更にオー
ブン本体11の上部中央位置には焼成により発生した排
気ガスを排気するための排気装置34が設けられてい
る。尚、搬送装置12、加熱装置13、及び焼成温度検
出装置14は、上記構成とされたオーブン本体11に配
設されている。
【0029】次に、搬送装置12について説明する。
【0030】搬送装置12は、搬送コンベアー25、コ
ンベアープーリー26,27、及びコンベアー用モータ
28等により構成されている。搬送コンベアー25は、
入口テーブル23に配設されたコンベアープーリー26
と、出口テーブル24に配設されたコンベアープーリー
27との間に張架されている。
【0031】この搬送コンベアー25の両側部にはコン
ベアーローラー93が配設されており(図7参照)、こ
のコンベアーローラー93がオーブン本体11に設けら
れたコンベアー案内レール92上を転動することによ
り、搬送コンベアー25は移動する。また、コンベアー
用モータ28は出口テーブル24に配設されており(図
2参照)、このコンベアー用モータ28とコンベアープ
ーリー27との間にはベルト29が張架されている。よ
って、コンベアー用モータ28の駆動力はベルト29を
介してコンベアープーリー27に伝達され、これにより
搬送コンベアー25は移動する構成となっている。
【0032】被焼成物1はトレイ2に入れられた上で
(図7参照)、入口テーブル23上において搬送コンベ
アー25上に装着される。そして、搬送コンベアー25
が駆動することにより被焼成物1はオーブン本体11内
を搬送され、その搬送過程において後述する加熱装置1
3により焼成処理が行われ、焼成処理が終了した被焼成
物1は出口テーブル24において搬送コンベアー25か
ら取り出される。
【0033】続いて、加熱装置13について説明する。
【0034】加熱装置13は、本実施例では第1ブロッ
ク21及び第2ブロック22にそれぞれ設けられてい
る。この加熱装置13は、図2乃至図4に示すように、
大略すると被焼成物1の搬送経路の下部に配設された下
部加熱装置30と、搬送経路の上部に配設された上部加
熱装置31とにより構成されている。
【0035】上部加熱装置31は、本実施例ではガスバ
ーナーを用いている。後述する地球温暖化等の環境問題
に対処する点からは、二酸化炭素を排出するガスバーナ
ーは望ましくない。しかしながら、被焼成物1の表面に
焦げ目を付ける必要がある場合には、加熱力が弱いため
ガスバーナー以外の加熱装置では十分な焦げ目を付ける
ことができない。このため、本実施例では上部加熱装置
31として本実施例ではガスバーナーを用いている。
尚、被焼成物1の焼成条件によっては、上部加熱装置3
1を電気ヒータ等の二酸化炭素を発生させないものを用
いることが望ましい。
【0036】下部加熱装置30は、加熱炉35,ファン
36,ファンモータ37,供給ダクト38,排出ダクト
39,及び加熱ダクト40等により構成されている。加
熱炉35は、被焼成物1を焼成するための熱風を生成す
る機能を奏するものである。この加熱炉55の内部には
第1乃至第3の隔壁41〜43が配設されており、これ
により加熱炉35の内部は第1室47,第2室48,及
び第3室49が形成されている。
【0037】具体的には、第1の隔壁41と第2の隔壁
42との間に第1室47が形成され、第2の隔壁42と
側壁45との間には第2室48が形成され、第3の隔壁
43と上部壁44との間には第3室49が形成され、更
に第1の隔壁41と側壁46との間には加熱室50が形
成されている。
【0038】ファンモータ37は、側壁45に配設され
ている。このファンモータ37の回転軸は側壁45を貫
通して第2室48内に突出しており、この突出部分にフ
ァン36が取り付けられている。よって、ファンモータ
37が駆動することにより、ファン36はダイレクトに
回転される。
【0039】また、第2の隔壁42には、ファン36と
対向するよう流入開口56が形成されている。よって、
ファンモータ37が駆動しファン36が回転することに
より、第1室47内の空気は流入開口56を介して第2
室48内に流入する構成とされている。また、第3室4
9と加熱室50とを画成する第3の隔壁43には、複数
の吹き出し孔57が形成されている。更に、加熱室50
内には電気ヒータ51が配設されており、この電気ヒー
タ51は吹き出し孔57と対向する位置に配設されてい
る。
【0040】供給ダクト38及び排出ダクト39は、上
記した加熱炉35の両側部に配設されている。この供給
ダクト38及び排出ダクト39は、加熱炉35から上方
に延出するよう配設されている。また、各ダクト38,
39の下部には下部開口52,53が形成されており、
各ダクト38,39の上部には上部開口54,55が形
成されている。
【0041】供給ダクト38に形成されている下部開口
53は、加熱室50の下部に開口した構成とされてい
る。具体的には、加熱室50に配設された電気ヒータ5
1の下部位置に開口するよう構成されている。また、排
出ダクト39に形成されている下部開口52は、前記し
た第1室47に開口するよう構成されている。また、各
ダクト38,39に形成された上部開口54,55は、
加熱ダクト40に連通されている。
【0042】加熱ダクト40は中空の扁平箱形状を有し
たダクトであり、被焼成物1の搬送経路の下部に配設さ
れている。即ち、加熱ダクト40は、被焼成物1を搬送
する搬送コンベアー25の下部位置に配置されている。
前記した加熱炉55で生成された熱風は、供給ダクト3
8を介して加熱ダクト40に供給され加熱ダクト40を
加熱する。被焼成物1は、加熱された加熱ダクト40の
輻射熱により焼成処理が行われる。
【0043】また、加熱ダクト40に供給され被焼成物
1の焼成を行った熱風は、排出ダクト39を介して再び
加熱炉55に戻る構成とされている。即ち、本実施例で
は、被焼成物1の焼成処理を行なう熱風は、加熱炉55
→供給ダクト38→加熱ダクト40→排出ダクト39→
上部開口55の順で循環するよう構成されている。以
下、熱風の流れる順に従って、上記した各構成の機能に
ついて詳述する。
【0044】加熱炉55で加熱された熱風は、供給ダク
ト38の下部開口53に流入する。下部開口53に流入
した熱風は、供給ダクト38内を上動して55から加熱
ダクト40内に供給される。
【0045】図4は、加熱ダクト40を拡大して示して
いる。図4(A)は加熱ダクト40の横断面図であり、
(B)は加熱ダクト40の正面図である。図4(A)に
示すように、加熱ダクト40の内部中央には中央隔壁6
0が形成されており、また中央隔壁60の両側位置には
側部隔壁61がそれぞれ形成されている。これにより、
中央隔壁60の両側位置には、それぞれ往路63及び復
路64よりなる熱風の通路が形成される。この際、本実
施例では、往路63と復路64が、それぞれ扁平箱形状
とされた加熱ダクト40(図4(B)参照)の面方向に
併設され構成としている。
【0046】供給ダクト38から加熱ダクト40内に供
給された熱風は、中央隔壁60に案内されて往路63内
に流入する(熱風の流れを図4(A)に破線で示す)。
往路63を流れた熱風は加熱ダクト40の外壁により流
れ方向を変換されて復路64内に進行する。そして、復
路64内を流れた熱風は、上部開口54より排出ダクト
39内に排出される。
【0047】上記のように本実施例では、往路63と復
路64がそれぞれ加熱ダクト40の面方向に併設された
構成とているため、往路63と復路64の双方が共に被
焼成物1の搬送経路と対向する構成となる。仮に、往路
と復路を上下方向(鉛直方向)に重ねた構成を想定する
と、上部に位置する一方の熱風の通路のみが被焼成物の
搬送経路と対向し焼成に寄与し、下部に位置する他方の
熱風の通路は焼成に寄与しない構成となり、熱効率が低
下してしまう。
【0048】これに対し、本実施例では往路63と復路
64を加熱ダクト40の面方向に併設した構成であるた
め、往路63及び復路64の双方を流れる熱風のいずれ
もが被焼成物1の焼成に寄与することとなる。これによ
り、熱効率は向上し、よってトンネルオーブン10の省
エネルギー化を図ることができる。
【0049】一方、上部開口54より排出ダクト39内
に排出され熱風は、排出ダクト39内を下動して下部開
口52から加熱炉55の第1室47に排出される(以
下、この加熱ダクト40を通過し加熱炉55に戻った熱
風を循環熱風という)。この循環熱風は、加熱ダクト4
0内を通過することにより、上部開口55から加熱ダク
ト40に供給されたときの温度に比べ温度の低下が発生
しているものの、常温に比べては高い温度となってい
る。
【0050】また、第1室47を構成する一方の壁であ
る第2の隔壁42には、前記したように流入開口56が
形成されており、この流入開口56はファン36と対向
するよう構成されている。ファンモータ37により駆動
されるファン36は、第1室47に流入した循環熱風を
第2室48に吸引する。また、ファン36により吸引さ
れた循環熱風熱風は、続いて第3室49内に流入する。
【0051】前記したように、第3室49を構成する第
3の隔壁43には複数の吹き出し孔57が形成されてい
る。よって、第3室49に流入した循環熱風は吹き出し
孔57を介して加熱室50内に流入する。この際、加熱
室50内の吹き出し孔57と対向する位置には電気ヒー
タ51が配設されているため、吹き出し孔57より噴出
された循環熱風は電気ヒータ51により加熱され、再び
被焼成物1の焼成を行なうに足る温度を有した熱風が生
成される。このようにして生成された熱風は、再び下部
開口53に流入し、加熱ダクト40に向け送り出され
る。
【0052】上記したように本実施例では、熱風を生成
する加熱炉55と、被焼成物1の焼成処理を行なう加熱
ダクト40との間で、熱風が循環する構成としている。
この構成とすることにより、トンネルオーブン10の省
エネルギー化を図ることができる。
【0053】即ち、本実施例では、加熱ダクト40から
加熱炉55に戻った循環熱風を加熱する構成としてい
る。循環熱風は、前記のように被焼成物1の焼成処理に
より温度低下しているものの、まだ常温に比べて高い温
度を有している。よって、被焼成物1の焼成を行なうの
に必要な温度まで昇温を行なう際、循環熱風を昇温する
方が、新たに外部の常温の空気を取り入れてこれを昇温
させる構成に比べて、少ないエネルギーで昇温すること
ができる。従って、本実施例の構成とすることにより、
トンネルオーブン10の省エネルギー化を図ることがで
きる。
【0054】また、本実施例では、加熱炉55において
熱風を生成する際、電気ヒータ51により熱風を生成す
る構成としているため、電気ヒータ51はガスヒータの
ように二酸化炭素が排出されることはなく、よって近年
問題となっている地球温暖化等の環境問題にも対処する
ことができる。
【0055】更に、本実施例では被焼成物1の下部を焼
成するのに扁平箱形状の加熱ダクト40を用いているた
め、直接洗浄を行なうことができないバーナ(上部加熱
装置31)と異なり、直接洗浄(水洗い)を行なうこと
が可能となる。被焼成物1から発生する残渣は、通常被
焼成物1の搬送経路から下方に落下するため、残渣のほ
とんどは下部加熱装置30に付着する。
【0056】特に本実施例のように、被焼成物1の搬送
経路下部に加熱ダクト40を設け、これにより焼成処理
を行なう構成では、残渣のほとんどが加熱ダクト40に
付着する。しかしながら、上記のように加熱ダクト40
が直接洗浄可能な構成であるため、落下した残渣を確実
に洗浄することができ、よって衛生的な焼成環境のトン
ネルオーブン10を実現することができる。
【0057】次に、焼成温度検出装置14について説明
する。
【0058】前記したようにトンネルオーブン10をH
ACCP方式に対応するようにするためには、温度セン
サー70を被焼成物1に装着し、焼成過程における被焼
成物1の温度変化を検出する必要がある。このため、ト
ンネルオーブン10には焼成温度検出装置14が設けら
れている。
【0059】図5乃至図9は、焼成温度検出装置14を
説明するための図である。焼成温度検出装置14は、大
略すると温度センサ70,ケーブル71,移動台72,
案内レール73,温度検出処理装置74,送り出し/巻
き取り機構75,及び温度記録計76等により構成され
ている。
【0060】温度センサ70は、図7に示されるよう
に、被焼成物1に直接挿入されることにより装着される
ものであり、このためペン状の形状を有している。この
温度センサ70にはケーブル71の一端部が接続されて
おり、温度センサ70で検出された被焼成物1の温度は
温度信号としてケーブル71を介して送信される。
【0061】ケーブル71は耐熱構造を有したケーブル
であり、被焼成物1が搬送コンベアー25により搬送さ
れる際、これに伴い送り出し/巻き取り機構75を介し
てオーブン本体11内に送り込まれる構成とされてい
る。また、ケーブル71の温度センサー70と接続され
た側と反対側の他端は、オーブン本体11の外部に引き
出された構成とされている。そして、このオーブン本体
11から引き出されたケーブル71の端部は、温度記録
計76に接続されている(図6参照)。
【0062】温度記録計76は、温度センサ70からの
送信される温度信号に基づき被焼成物1の温度を演算・
記録する。また、温度記録計76で求められた温度デー
タは、温度検出処理装置74に送信される。温度検出処
理装置74は、図6に示すようにオーブン本体11の側
部に設けられており、ディスプレイ装置及びプリンター
等を有した構成とされている。温度記録計76から送信
された温度データは、温度検出処理装置74に設けられ
たディスプレイ装置に表示され、また必要に応じてプリ
ンターから出力される。
【0063】上記のように本実施例では、温度センサー
70が被焼成物1内に直接挿入されて被焼成物1と共に
搬送されるため、焼成過程における被焼成物1の温度変
化を検出することができる。また、上記のように温度セ
ンサー70に接続されたケーブル71は、オーブン本体
11の外部に引き出され温度記録計76と接続されてい
るため、温度センサー70から送られる温度信号を温度
記録計76で即座に処理することができる。これによ
り、被焼成物1の現在焼成されている温度をリアルタイ
ムで検知することが可能となり、今現在の焼成状態に対
して直接焼成条件の調整を行なうことが可能となる。
【0064】ところで、温度センサ70が適正に被焼成
物1の温度を検出するためには、被焼成物1が搬送され
る過程において温度センサ70が被焼成物1から離脱し
ないよう(抜け落ちないよう)にする必要がある。具体
的には、被焼成物1は図5に矢印X1で示す方向に搬送
され、よって温度センサ70も同図中矢印X1方向に移
動するため、ケーブル71に図中矢印X2方向の力が作
用しないよう構成する必要がある。
【0065】このために本実施例では、オーブン本体1
1に移動台72及び送り出し/巻き取り機構75を設け
た構成としている。この移動台72及び送り出し/巻き
取り機構75は、被焼成物1の搬送速度と同期してケー
ブル71を送り出す機能を奏するものである。
【0066】先ず、移動台72について説明する。移動
台72は、図7及び図8に拡大して示すように、基台8
0,ローラー81,延出アーム82,及びアタッチメン
ト83を有した構成とされている。基台80は矩形状の
板状体であり、案内レール73に装着され、この案内レ
ール73(上部レール90と下部レール91とによりな
る)に案内されて移動する構成とされている。
【0067】この基台80の下面にはローラー81が配
設されており、このローラー81が下部レール91上で
転動することにより、移動台72は案内レール73内を
移動可能する。この案内レール73は、図5に示すよう
に、入口テーブル23から出口テーブル24まで、オー
ブン本体11を貫通するよう配設されている。
【0068】一方、基台80の上面には、ケーブル71
を固定する固定部材87が設けられている。ケーブル7
1の温度センサ70近傍の所定位置は、損傷防止のため
のホルダ88を介して固定部材87により基台80に固
定されている。尚、基台80の所定位置には、不使用時
に温度センサ70を保持するためのセンサーホルダ89
が設けられている。よって、HACCP対応ではない焼
成処理時に、温度センサ70が邪魔になるようなことは
ない。
【0069】また、基台80の中央位置には、延出アー
ム82が配設されている。この延出アーム82は、図8
に示すように上部レール90と下部レール91との間に
形成された間隙部分より搬送コンベアー25側に向け延
出されており、その先端下部には着脱機構86が配設さ
れている。この着脱機構86は、アタッチメント83を
着脱可能に装着する構成とされている。
【0070】アタッチメント83は、棒状のアーム部8
4と、このアーム部84の下端部に配設されたマグネッ
ト部85とにより構成されている。このアタッチメント
83は、アーム部84の上端部が着脱機構86に装着さ
れることにより、延出アーム82に取り付けられる。
【0071】また、この取り付け状態において、アーム
部84の下端部に設けられたマグネット部85は、搬送
コンベアー25と磁気的に接合する構成とされている。
尚、本実施例では搬送コンベアー25は磁性材料により
構成しているため、マグネット部85を直接搬送コンベ
アー25に接合することができるが、非磁性材料により
搬送コンベアー25を構成した場合には、マグネット部
85が接合する位置には磁性材料よりなる金属板等を配
設しておく必要がある。
【0072】上記のようにマグネット部85が搬送コン
ベアー25と接合することにより、搬送コンベアー25
が移動すると、搬送コンベアー25の移動力を駆動減と
して移動台72は案内レール73内を移動する。この
際、移動台72は延出アーム82,着脱機構86,及び
アタッチメント83を介して搬送コンベアー25と直接
接合されているため、移動台72の移動と搬送コンベア
ー25の移動とを高精度に同期させることができる。即
ち、移動台72の移動方向及び移動速度は、被焼成物1
の移動方向及び移動速度と高精度に一致する。
【0073】これにより、温度センサ70と固定部材8
7との間におけるケーブル71の長さは常に一定とな
り、被焼成物1と固定部材87との間において、温度セ
ンサ70が被焼成物1から離脱する方向にケーブル71
に対し力が作用することを防止できる。これにより、被
焼成物1が搬送されても、温度センサー70が被焼成物
1から離脱することはなく、被焼成物1の温度検出の信
頼性を高めることができる。
【0074】ところで、移動台72が被焼成物1と同期
して移動する構成としても、ケーブル71が移動台72
の移動に対応してオーブン本体11内に送り込まれない
と、やはり温度センサ70は被焼成物1から離脱する可
能性がある。即ち、移動台72の移動速度に対してケー
ブル71の送り込み量が少ないと、移動台72はケーブ
ル71に引っ張られた状態となり、移動台72の移動速
度が被焼成物1の搬送速度に対して遅くなる可能性があ
る。この場合は、やはり温度センサ70は被焼成物1か
ら離脱してしまう。
【0075】送り出し/巻き取り機構75は、移動台7
2の移動に伴いケーブル71を円滑にオーブン本体11
内に送り込むことにより、温度センサ70の被焼成物1
からの離脱を防止する機能を奏するものである。またこ
の機能に加え、送り出し/巻き取り機構75は、被焼成
物1に対する温度検出処理が終了した後において、オー
ブン本体11内に送り込まれたケーブル71を巻き戻す
機能も有している。
【0076】送り出し/巻き取り機構75は、図5及び
図6に示すように、巻き取りプーリー95,クラッチ装
置96,巻き取りモータ97,回転コネクタ98,及び
第1乃至第3のリミットスイッチ100〜102等によ
り構成されている。
【0077】巻き取りプーリー95は、ケーブル71を
巻き取るプーリーであり、本実施例では入口テーブル2
3の側面に配設されている。前記したように移動台72
に固定されたケーブル71は、各プーリー99を介して
巻き取りプーリー95に巻き取られる構成とされてい
る。また、巻き取りプーリー95の支軸には、クラッチ
装置96を介して巻き取りモータ97が接続されてい
る。
【0078】クラッチ装置96は電磁クラッチであり、
温度検出処理装置74に接続されている。そして、温度
検出処理装置74の指示により、クラッチ装置96はO
N/OFF動作する構成とされている。クラッチ装置9
6がONとなった状態において、巻き取りプーリー95
は巻き取りモータ97と連結され、巻き取りモータ97
の駆動力により巻き取りプーリー95は回動する。一
方、クラッチ装置96がOFFとなると、巻き取りプー
リー95は巻き取りモータ97から連結解除され、よっ
て巻き取りモータ97は回転自在の状態となる。
【0079】巻き取りモータ97は、ケーブル71を巻
き取る方向に巻き取りプーリー95を回動付勢するモー
タであり、温度検出処理装置74からの駆動信号により
駆動開始及び駆動停止される構成となっている。
【0080】また、巻き取りプーリー95に巻回される
ケーブル71と外部ケーブル77(温度記録計76に接
続される。図6参照)とは、回転コネクタ98により接
続されている。この回転コネクタ98は、巻き取りプー
リー95が回転しても外部ケーブル77に回転を与える
ことなく、電気的な接続を行ないうる構成とされてい
る。よって、この回転コネクタ98を用いることによ
り、巻き取りプーリー95が回転しても各ケーブル7
1,77に捩じれが発生することはなく、巻き取りプー
リー95に巻回されるケーブル71と外部ケーブル77
との間に接続不良が発生することを防止できる。
【0081】また、第1乃至第3のリミットスイッチ1
00〜102は移動台72の位置検出を行なうスイッチ
であり、移動台72と係合しうるよう案内レール73の
近傍位置に配設されている。図5に示されるように、第
1のリミットスイッチ100及び第3のリミットスイッ
チ102は入口テーブル23側に配設されており、第2
のリミットスイッチ101は出口テーブル24側に配設
されている。また、第3のリミットスイッチ102は、
第1のリミットスイッチ100は、第3のリミットスイ
ッチ102に対して図中右側(図中矢印X1方向側)に
配設されている。この各リミットスイッチ100〜10
2は、温度検出処理装置74に接続されている。
【0082】次に、送り出し/巻き取り機構75の動作
について説明する。上記のように、巻き取りモータ97
と巻き取りプーリー95は、クラッチ装置96により連
結/連結解除される構成とされており、連結解除された
状態では巻き取りモータ97の負荷が巻き取りプーリー
95に伝達されない構成となっている。温度検出処理装
置74は、温度検出時(即ち、焼成時)において、クラ
ッチ装置96をOFF状態とする。
【0083】これにより、温度検出時には、巻き取りモ
ータ97の負荷が巻き取りプーリー95に印加されるこ
とはなく、よって移動台72が被焼成物1の搬送に伴い
移動しても、この移動に追随してケーブル71は円滑に
巻き取りプーリー95から引き出される。これにより、
移動台72の移動がケーブル71により妨げられること
はなく、よって温度センサ70が被焼成物1から離脱す
ることを防止できる。
【0084】一方、焼成処理が終了すると、被焼成物1
及び移動台72は出口テーブル24まで移動する。これ
により、移動台72は第2のリミットスイッチ101に
接触し、温度検出処理装置74は焼成処理が終了したこ
とを検知する。この焼成処理の終了が検知されると、温
度検出処理装置74は温度記録計76に対し停止信号を
送り、これにより温度記録計76は被焼成物1の温度演
算処理及び温度の記録処理を終了させる。
【0085】また、焼成処理が終了すると、次の焼成処
理に備えるため、出口テーブル24まで進行している移
動台72を入口テーブル23まで戻すと共に、送り出さ
れたケーブル71を巻き戻す必要がある。この際、ケー
ブル71は移動台72に固定されているため、ケーブル
71を巻き取ることにより、移動台72も自動的に入口
テーブル23まで戻される。即ち、本実施例の構成で
は、ケーブル71を巻き取ることにより、移動台72を
戻す処理も同時に行なうことができる。
【0086】このケーブル71の巻き取り処理を開始す
るには、温度センサ70を移動台72のセンサーホルダ
89にセットすると共に、着脱機構86を操作すること
によりアタッチメント83を移動台72から離脱させ
る。これにより、移動台72は案内レール73内を自在
に移動できる構成となる。
【0087】続いて、操作者は、温度検出処理装置74
に設けられている巻き戻しスイッチ(図示せず)を操作
する。この操作により、温度検出処理装置74はクラッ
チ装置96をON状態として巻き取りプーリー95と巻
き取りモータ97とを結合させると共に、巻き取りモー
タ97を起動する。これにより、巻き取りモータ97に
より巻き取りプーリー95は回動し、ケーブル71は巻
き取りプーリー95に巻き取られ、これに伴い移動台7
2も入口テーブル23に向け移動する。
【0088】入口テーブル23には第1のリミットスイ
ッチ100が設けられており、ケーブル71の巻き取り
に伴い移動台72が第1のリミットスイッチ100を操
作すると、温度検出処理装置74はケーブル71が巻き
取られ、また移動台72が所定位置まで戻ったと判断
し、巻き取りモータ97を停止させる。このように、本
実施例では、焼成終了後においてケーブル71は自動的
に巻き取られ、また移動台72も移動開始前の位置に自
動的に戻るため、ケーブル71を設けても焼成処理後の
処理を容易化することができる。
【0089】尚、上記実施例では移動台72を搬送コン
ベアー25と共に移動させる構成としたが、搬送コンベ
アー25の移動に同期できる構成であれば移動台72の
移動を行う手段は他の構成としてもよく、例えば独自の
移動手段を移動台72に設けることも可能である。
【0090】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、加熱ダクトを直接洗浄(水洗い)が可能と
なり、よって衛生的な焼成環境のトンネルオーブンを実
現することができる。
【0091】また、熱風生成手段により生成された熱風
が熱風生成手段と加熱ダクトとの間で循環する構成とし
たことにより、少ないエネルギーで被焼成物を焼成する
所定温度の熱風を生成できるため、トンネルオーブンの
省エネルギー化を図ることができる。
【0092】また、請求項2記載の発明によれば、電気
ヒータを用いることによりガスヒータのような二酸化炭
素の排出はないため、よって近年問題となっている地球
温暖化等の環境問題に対処することができる。
【0093】また、請求項3記載の発明によれば、往路
と復路を加熱ダクトの面方向に併設することにより、往
路及び復路の双方を流れる熱風のいずれもが被焼成物の
焼成に寄与することとなり、熱効率は向上してトンネル
オーブンの省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるトンネルオーブンの全
体構成を示しており、(A)は平面図、(B)は正面図
である。
【図2】本発明の一実施例であるトンネルオーブンの断
面図である。
【図3】本発明の一実施例であるトンネルオーブンに設
けられる下部加熱装置を拡大して示す要部断面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例であるトンネルオーブンに設
けられる加熱ダクトを説明するための図であり、(A)
は断面図、(B)は正面図である。
【図5】本発明の一実施例であるトンネルオーブンの入
口テーブル近傍及び出口テーブル近傍を拡大して示す平
面図である。
【図6】本発明の一実施例であるトンネルオーブンの入
口テーブル近傍及び出口テーブル近傍を拡大して示す正
面図である。
【図7】本発明の一実施例であるトンネルオーブンに設
けられる移動台を拡大して示す斜視図である。
【図8】移動台が搬送コンベアーに装着された状態を示
す断面図である。
【図9】案内レールを拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 被焼成物 2 トレイ 10 トンネルオーブン 11 オーブン本体 12 搬送装置 13 加熱装置 14 焼成温度検出装置 23 入口テーブル 24 出口テーブル 25 搬送コンベアー 28 コンベアー用モータ 30 下部加熱装置 31 上部加熱装置 35 加熱炉 36 ファン 37 ファンモータ 38 供給ダクト 39 排出ダクト 40 加熱ダクト 50 加熱室 51 電気ヒータ 52,53 下部開口 54,55 上部開口 56 流入開口 57 吹き出し孔 60 中央隔壁 61 側部隔壁 63 往路 64 復路 70 温度センサ 71 ケーブル 72 移動台 73 案内レール 74 温度検出処理装置 75 送り出し/巻き取り機構 76 温度記録計 82 延出アーム 83 アタッチメント 85 マグネット部 86 着脱機構 87 固定部材 88 ホルダ 89 センサーホルダ 95 巻き取りプーリー 96 クラッチ装置 97 巻き取りモータ 98 回転コネクタ 100 第1のリミットスイッチ 101 第2のリミットスイッチ 102 第3のリミットスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被焼成物がオーブン本体内を搬送装置に
    より搬送される過程において、前記被焼成物の搬送経路
    に沿って配置された加熱装置により焼成される構成とさ
    れたトンネルオーブンにおいて、 前記加熱装置を、熱風を生成する熱風生成手段と、前記
    被焼成物の搬送経路に沿って配設された加熱ダクトとを
    具備する構成し、 かつ、前記熱風生成手段により生成された前記熱風が前
    記加熱ダクトを通り再び前記熱風生成手段に戻るよう、
    前記熱風が前記熱風生成手段と前記加熱ダクトとの間で
    循環する構成としたことを特徴とするトンネルオーブ
    ン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネルオーブンにおい
    て、 前記熱風生成手段は電気ヒータを具備することを特徴と
    するトンネルオーブン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のトンネルオーブ
    ンにおいて、 前記加熱ダクト内に前記熱風の通路となる往路と復路を
    形成し、かつ、該往路と復路が前記加熱ダクトの面方向
    に併設された構成としたことを特徴とするトンネルオー
    ブン。
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