JP2001519419A5 - - Google Patents
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Description
【特許請求の範囲】
【請求項１】 尿素およびＮＨ3を高圧法で反応させることにより溶融メラミンを製造する工程；
該メラミンをアンモニアによって冷却することにより固体メラミン生成物を製造するために該溶融メラミンおよび液体アンモニアを冷却容器に供給する工程、ここで、該溶融メラミンが該冷却容器内に噴霧され、該冷却容器は５０℃〜メラミンの融点の温度および0.1 MPa〜20 MPaの圧力を有し、かつ液体冷却媒体としての液体アンモニアが該冷却容器内に噴霧され、該液体アンモニアは液体アンモニアの小滴から本質的に成る；
該溶融メラミン噴霧および該液体アンモニア噴霧を混合し、それによって該溶融メラミンを冷却し、固化する工程；
を含む、溶融メラミンから乾燥メラミン粉末を製造する方法。
【請求項２】 該アンモニアの小滴がｄ50＜１mmを有する、請求項1記載の方法。
【請求項３】 該液体アンモニア噴霧が少なくとも0.1kg・ｍ／秒2のインパルス流れ値を有する、請求項1記載の方法。
【請求項４】 該溶融メラミン噴霧が少なくとも５kg・ｍ／秒2のインパルス流れ値を有する、請求項３記載の方法。
【請求項５】 尿素およびＮＨ3を反応させて溶融メラミンを製造するための手段；
冷却容器、ここで該冷却容器は上部、底部、および該上部と底部とを連結する側壁を有し、該冷却容器は該側壁が本質的に垂直であるように位置されている；
溶融メラミンのための入口、ここで、該メラミン入口は、該冷却容器の上部の中央付近に位置されており、該メラミン入口は、溶融メラミンの噴霧を該冷却容器の底部に向かわせるように配位された噴霧ヘッドを含む；
液体アンモニアのための複数の入口、ここで該アンモニア入口は複数の噴霧ヘッドを含み、該複数のアンモニア入口はさらに、該メラミン入口の近くに位置され、かつ複数のアンモニア噴霧が溶融メラミンの該噴霧の中へ向けられて固体メラミンを生成するように配位されている；および
該固体メラミンを該冷却容器から除去するための手段、ここで該手段は、該冷却容器の底部付近に位置されている、
を含む、溶融メラミンから乾燥メラミン粉末を製造するための装置。
【請求項６】 該複数のアンモニア入口の各々が該メラミン入口の２ｍ以内にある、請求項５記載の装置。
【請求項７】 ほぼ大気圧で、かつ該メラミン溶融物を冷却し、固化するために使用される液体アンモニアの質量流とほぼ等価の質量流で水を用いて試験されるとき、該複数の噴霧ヘッドの各々が少なくとも30KPaの圧力低下を提供する、請求項５記載の装置。
【請求項１】 尿素およびＮＨ3を高圧法で反応させることにより溶融メラミンを製造する工程；
該メラミンをアンモニアによって冷却することにより固体メラミン生成物を製造するために該溶融メラミンおよび液体アンモニアを冷却容器に供給する工程、ここで、該溶融メラミンが該冷却容器内に噴霧され、該冷却容器は５０℃〜メラミンの融点の温度および0.1 MPa〜20 MPaの圧力を有し、かつ液体冷却媒体としての液体アンモニアが該冷却容器内に噴霧され、該液体アンモニアは液体アンモニアの小滴から本質的に成る；
該溶融メラミン噴霧および該液体アンモニア噴霧を混合し、それによって該溶融メラミンを冷却し、固化する工程；
を含む、溶融メラミンから乾燥メラミン粉末を製造する方法。
【請求項２】 該アンモニアの小滴がｄ50＜１mmを有する、請求項1記載の方法。
【請求項３】 該液体アンモニア噴霧が少なくとも0.1kg・ｍ／秒2のインパルス流れ値を有する、請求項1記載の方法。
【請求項４】 該溶融メラミン噴霧が少なくとも５kg・ｍ／秒2のインパルス流れ値を有する、請求項３記載の方法。
【請求項５】 尿素およびＮＨ3を反応させて溶融メラミンを製造するための手段；
冷却容器、ここで該冷却容器は上部、底部、および該上部と底部とを連結する側壁を有し、該冷却容器は該側壁が本質的に垂直であるように位置されている；
溶融メラミンのための入口、ここで、該メラミン入口は、該冷却容器の上部の中央付近に位置されており、該メラミン入口は、溶融メラミンの噴霧を該冷却容器の底部に向かわせるように配位された噴霧ヘッドを含む；
液体アンモニアのための複数の入口、ここで該アンモニア入口は複数の噴霧ヘッドを含み、該複数のアンモニア入口はさらに、該メラミン入口の近くに位置され、かつ複数のアンモニア噴霧が溶融メラミンの該噴霧の中へ向けられて固体メラミンを生成するように配位されている；および
該固体メラミンを該冷却容器から除去するための手段、ここで該手段は、該冷却容器の底部付近に位置されている、
を含む、溶融メラミンから乾燥メラミン粉末を製造するための装置。
【請求項６】 該複数のアンモニア入口の各々が該メラミン入口の２ｍ以内にある、請求項５記載の装置。
【請求項７】 ほぼ大気圧で、かつ該メラミン溶融物を冷却し、固化するために使用される液体アンモニアの質量流とほぼ等価の質量流で水を用いて試験されるとき、該複数の噴霧ヘッドの各々が少なくとも30KPaの圧力低下を提供する、請求項５記載の装置。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本出願人は、所望の製品品質を有するメラミン粉末が、メラミン溶融物が冷却容器内に噴霧され、該冷却容器で、同じ冷却容器に同時に噴霧されるアンモニアの小滴との接触によって非常に急速に冷却されるところの方法を使用することにより得られることを見出した。
すなわち、本発明は、
尿素およびＮＨ 3 を高圧法で反応させることにより溶融メラミンを製造する工程；
該メラミンをアンモニアによって冷却することにより固体メラミン生成物を製造するために該溶融メラミンおよび液体アンモニアを冷却容器に供給する工程、ここで、該溶融メラミンが該冷却容器内に噴霧され、該冷却容器は５０℃〜メラミンの融点の温度および0.1 MPa〜20 MPaの圧力を有し、かつ液体冷却媒体としての液体アンモニアが該冷却容器内に噴霧され、該液体アンモニアは液体アンモニアの小滴から本質的に成る；
該溶融メラミン噴霧および該液体アンモニア噴霧を混合し、それによって該溶融メラミンを冷却し、固化する工程；
を含む、溶融メラミンから乾燥メラミン粉末を製造する方法を提供する。
本発明に従って製造される乾燥メラミン粉末は、さらに精製する必要なしに高純度メラミンを必要とする用途に適する。冷却容器の圧力は、好ましくは20 MPaより下であり、より好ましくは15 MPaより下である。冷却容器の温度は、好ましくは270℃より下であり、より好ましくは200℃より下である。
【課題を解決するための手段】
本出願人は、所望の製品品質を有するメラミン粉末が、メラミン溶融物が冷却容器内に噴霧され、該冷却容器で、同じ冷却容器に同時に噴霧されるアンモニアの小滴との接触によって非常に急速に冷却されるところの方法を使用することにより得られることを見出した。
すなわち、本発明は、
尿素およびＮＨ 3 を高圧法で反応させることにより溶融メラミンを製造する工程；
該メラミンをアンモニアによって冷却することにより固体メラミン生成物を製造するために該溶融メラミンおよび液体アンモニアを冷却容器に供給する工程、ここで、該溶融メラミンが該冷却容器内に噴霧され、該冷却容器は５０℃〜メラミンの融点の温度および0.1 MPa〜20 MPaの圧力を有し、かつ液体冷却媒体としての液体アンモニアが該冷却容器内に噴霧され、該液体アンモニアは液体アンモニアの小滴から本質的に成る；
該溶融メラミン噴霧および該液体アンモニア噴霧を混合し、それによって該溶融メラミンを冷却し、固化する工程；
を含む、溶融メラミンから乾燥メラミン粉末を製造する方法を提供する。
本発明に従って製造される乾燥メラミン粉末は、さらに精製する必要なしに高純度メラミンを必要とする用途に適する。冷却容器の圧力は、好ましくは20 MPaより下であり、より好ましくは15 MPaより下である。冷却容器の温度は、好ましくは270℃より下であり、より好ましくは200℃より下である。
メラミン溶融物噴霧とアンモニア噴霧との混合の性質を評価するために、アンモニアおよびメラミン噴霧のインパルス流れ値（impulse flow value）を考慮することは役に立つ。アンモニア噴霧のインパルス流れ値は、アンモニアノズルを通る質量流（kg／秒）にアンモニア噴霧ノズルを通る（上記で計算された）液体アンモニア流の速度（ｍ／秒）を掛けることにより計算される。本発明では、アンモニア噴霧のインパルス値が好ましくは少なくとも0.1kg・ｍ／秒2であり、最も好ましくは少なくとも0.2kg・ｍ／秒2である。同様に、メラミン溶融物噴霧のインパルス流れ値は、好ましくは少なくとも５kg・ｍ／秒2であり、最も好ましくは少なくとも10kg・ｍ／秒2である。
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