JP2001517175A - 雨センサ付き室内灯モジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は車両用の室内灯モジュール（３）に関する。本発明の課題は、雨センサ（７）を車両内に容易に取り付けることができることである。この課題は、雨センサ（７）が室内灯モジュール（３）に接続されていて、室内灯モジュールの取着と同時に雨センサ（７）も取り付けられることによって解決される。好ましい実施の態様は、雨センサの電気的接続手段と、車両の風防ガラス（１）への雨センサの適切な接触とを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 雨センサ付き室内灯モジュール 本発明は、好ましくは車両の屋根領域に取り付けられる車両用の室内灯モジュ ールに関する。このためには、室内灯モジュールは、車両中を延びている複数の 電気的接続手段に接続されなければならない。かくして、室内灯モジュールは、 車両内の風防ガラスの上縁の付近で取着されており、かつ、１つの情報交換及び 給電接続手段を有するユニットを形成している。 更に、ガラスワイパーの払拭面の領域で風防ガラスの内面に接触している複数 のセンサが知られている。このタイプの雨センサは、払拭装置の制御を、洗浄す べきガラスの湿り状態に適合させるという課題を有する。このタイプの雨センサ の欠点は、これらの雨センサが、ワイパーによって払拭(gemischt)されかくてド ライバにとってよく見ることができるガラスの領域にしか設けることができない ことである。更に、センサは、情報の交換のためにワイパー装置と接続され、給 電のためにガラスの諸部分に亘って案内されねばならない電気的接続線に接続さ れている必要がある。バックミラーの足部に組み込むことによって、センサを後 部座席から接触されないように防ぐ実験が行なわれた。しかし、この場合、風防 ガラスを通って雨センサへ導かれる複数の接続線による目障りな光景は依然とし て残っている。 従って、本発明は、請求項１の前提部分から生じるタイプの室内灯モジュール から出発する。本発明の課題は、美的にも相応しくあるべく雨センサをガラス領 域に設置するための適切な解決法を見出だすこと、及び、雨センサの取付を容易 にすることである。 この課題は、請求項１の特徴部分から生じる特徴の組合せによって解決される 。本発明は、原理的には、室内灯モジュールの構造を、この構造がガラスへの雨 センサの設置を改善するように構成することにある。このためには、室内灯モジ ュールは、車両に組み込まれた状態でガラスに設けられた雨センサを覆うために 用いられる突起を有する。かくして、この突起によって、雨センサ、及び雨セン サ の導線も後部座席から見て覆われる。突起は、同時に、センサの複数の検出器、 センサの電子回路及び必要な導線のための保護を形成することができる。特に好 都合な可能性は、突起を比較的細く形成し、好ましくは室内灯モジュールの表面 に又は室内灯モジュール内に取着されたバックミラーの後方に設けて、全体の配 置によって、風防ガラスによる一層の視界不良が生じないようにすることにある 。同時に、室内灯モジュールのこのようにして形成された鼻部は、この鼻部が、 車両に組み込まれた状態で雨センサをガラスの方へ押圧するので、雨センサから 発せられた光線のガラスへの良好な通過が保証されていろように構成されている 。このことは、この場合に、雨センサがガラスと動かないように結合されている のではなく、室内灯モジュールの鼻部又は突起によって保持されていることを前 提としている。この場合、鼻部自体は自らがガラスを押圧するときの一定の予備 応力を有することができる。しかし乍ら、更に、下記のように、疲労なしにセン サを著しく同じ力でガラスの方へ押圧する複数のばね装置が設けられていること もできる。 雨センサを取着するための室内灯モジュールの選択は、請求項３に記載の特徴 の利用によって特に適切になる。この場合、室内灯モジュール及びセンサ自体が 複数の電気的接続手段を有しているので、モジュールの内部に室内灯へ延びる給 電部が雨センサへの給電をもたらすことができる、という事実が利用される。こ のことは、モジュールの内部にある内側の回線接続部によって生じることができ る。室内灯モジュールは、雨センサの他に他の複数の制御装置、例えば、スライ ディングボックス用制御装置、中央インタロック装置用遠隔制御装置、あるいは 、照明表示装置用の及び照明のオン状態のモニタ用の制御装置を有することがで きる。しかし又、モジュール自体は雨センサ用のプラグソケット接続装置も有す ることができるので、雨センサは、室内灯モジュールへの差込みと同時に対応す る電気接続手段と接続されている。しかし乍ら、請求項３に記載の特徴の組合せ の場合に、雨センサ及び室内灯から共通の接続盤への接続がなされているので、 請求項４との関連で述べられているように、只１つのプラグによって２つのユニ ットに電流が供給され、これに加えて、雨センサ及び／又は室内灯モジュールは 、接続盤によって、ワイパー制御装置との情報交換を行なうことができる。雨セ ン サとの接続で重要なのは、雨センサの光線が、ワイパーブレードによって洗浄さ れる風防ガラスの外面の領域まで達することである。鼻部は、これに応じて更に 引き降ろされねばならない。複数のワイパーの場合に、ガラスの面での最上の洗 浄された点が、通常、ガラスの対称軸の外側にあるので、鼻部も、車両の中央軸 の外側によりドライバー側か同乗者側の方に設置することは好ましいことがある 。しかし通常は良好な視界はドライバーにとって重大であるので、鼻部をドライ バ側へずらして設けることは好ましい。 雨センサの車両への組込みをより容易に達成するために、本発明の改善では、 請求項６に記載の特徴の組合せが好ましい。これによれば、雨センサは準備して 既に室内灯モジュールに組込まれているので、室内灯モジュールの取付によって 、同時に雨センサも取り付けられる。同様のことが、同時に雨センサも接続する 室内灯モジュールのプラグ型コネクタの接続にも当てはまる。 更に、既に上述したように、雨センサはこの場合鼻部の予備応力によってガラ スの方へ押圧されることができる。このための他の解決法は、請求項７に記載の ように、室内灯モジュールの内側でガラスの方に可動に設けられた雨センサをガ ラスの方に押圧するばね装置に基づいている。この場合、収容部は、センサが例 えば係止によって収容部内に可動に設けられているが、室内灯モジュールの搬送 の際のセンサの紛失が係止手段によって防止されるように構成されていることが できる。 請求項８に記載の特徴の組合せに基づいて、室内灯モジュールが他のユニット も、例えば、室内灯をオンにするスイッチ、回動可能な室内後写用のミラー、例 えば制御状態又は切換状態を表示するための表示装置を収容することができるこ とは好ましい。室内灯モジュールの複数の取付装置は、室内灯モジュールが屋根 用天井に取着可能であるか、あるいは、風防ガラスの上方にあって、車両屋根が 溶接される相手方である薄板にも取着可能であるように設けられていることがで きる。 要約すれば、本発明とその利点とは以下のように記述される。 室内灯モジュールへの雨センサの統合は、特に、屋根に室内後写用のミラーが 取着されてなる車両構想のためにも供される。室内灯モジュールのハウジングが 、 室内後写用のミラーの後方の領域で風防ガラスを内側から覆うように設計される とき、この覆いの後方に雨センサが取着されることができる。この場合、覆いは 、センサが風防ガラス上の払拭される領域に存する程に、ガラス上で下方に突き 出なければならない。雨センサは機械式に室内灯の覆いに取着され、屋根用天井 への室内灯モジュールの取付の際に風防ガラスに押し付けられる。 室内灯モジュールのハウジングには、雨センサ用の機械式固定手段が統合され ている。収容部はセンサをガラスに押圧し、かくて、センサとガラスとの間の光 学結合を保証するばね要素を有する。 雨センサへのケーブルの敷設は、室内灯モジュールのハウジング内に隠される ようにしてなされることができる。雨センサと、室内灯モジュールのハウジング との間の直接のプラグ接続はこの場合考えられる。 室内灯モジュールへの雨センサの統合の複数の利点は以下の通りである。 雨センサは予め取り付けられており、しかるべき位置に取着されている。ケー ブル敷設及びプラグ接続は、納入業者の所で試験することができ、車両メーカー において組立ラインでのケーブルの敷設コストの減少と、組立段階の減少が生じ る。雨センサによる一層の視界障害が防止される。何故ならば、雨センサが室内 後写用のミラーの後方に取り付けられているからである。 雨センサはガラスに貼着される必要はない。光学結合は、室内灯モジュールの ハウジング内に設けられたばね要素によるセンサの押付によってなされる。更に 、風防ガラスの交換の際には修理し易さの向上が得られる。 以下、本発明の１つの実施の態様を図面を参照して説明する。 図１は本発明の第１の実施の態様の図である。 図２は本発明の第２の実施の態様の図である。 図１には、風防ガラス１が、知られているように、車両の屋根２と結合されて いる。図１に示した構造体２は、屋根の薄板であってもよいし、車両の屋根に取 り付けられた車両用天井であってもよい。屋根２又は車両用天井には室内灯モジ ュール３が取り付けられている。取付方法は本発明の主題ではなく、通常の方法 でなされることができる。室内灯モジュール３からは、狭い鼻部４として形成さ れた突起が分かれており、この突起はガラス１の内面５に接触している。鼻部４ は収容開口部６を有し、そこには、雨センサ７がガラス内面５に対し垂直に、矢 印ａの方向に移動可能に設けられている。渦巻ばねとして、板ばねとして、ある いは、これらとは異なって構成されたばね手段として形成されていることができ るばね８は、収容開口部６の底部において支持され、雨センサ７を適切にガラス １の内面５へ押圧する。 モジュールの表面９には、複数のスイッチの作動要素１０又はディスプレー１ １が設けられていることができる。室内灯モジュール３は同時にミラー１２をも 収容することができる。このミラー１２は室内灯モジュールに回動自在に取着す ることができ、バックミラー又は室内後写用のミラーとして用いることができる 。最後に、室内灯モジュールは室内灯１３をも有している。この室内灯１３には １つ又は複数のスポット１４が付いていることができる。図１は、室内灯モジュ ールをかなり簡略化した形で示している。この図では、室内灯モジユールは、屋 根の領域で観察者の方へ延びておりそこで切断されている。これに対し、鼻部４ は断面の下方にあるが、下端ではジオラマ(aufgebrochen)式に示されていて、雨 センサ７の主要部(Fuehrung)を示している。 図２は、本発明に係わる室内灯モジュールの、幾らか異なった描写を示してい る。重要な相違はミラー及び／又はスポットを有することができるハウジング２ １がアーム２０によって保たれていることにある。本発明にとって重要なのは、 室内灯モジュールが雨センサを収容しているので、室内灯モジュールの取付と共 に雨センサも取り付けられることである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バイハ、ハイナー ドイツ連邦共和国、デー―71739 オーバ ーリーキシンゲン、ベルナーシュトラーセ 17 (72)発明者 フィリップス、ベルナー ドイツ連邦共和国、デー―71638 ルート ビヒスブルク、イーガーレンダー・シュト ラーセ ６

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．好ましくは、車両の風防ガラスの上方で車両に取付可能な室内灯モジュー ル（３）において、この室内灯モジュール（３）は、組み込まれた状態で風防ガ ラス（１）の方向に向いており、この風防ガラス（１）の内面（５）に設けられ た雨センサ（７）を覆う突起（４）を有すること、を特徴とする室内灯モジュー ル。 ２．前記雨センサ（７）は、前記室内灯モジュール（３）の狭い鼻部として形 成された前記突起（４）内に収容されており、前記鼻部は、前記室内灯モジュー ルの組み立てられた状態では、前記センサ（７）の、複数の検出器を有する側を 予備応力の下で前記風防ガラス（１）の前記内面（５）へ押圧すること、を特徴 とする請求項１に記載の室内灯モジュール。 ３．前記室内灯モジュールの複数の接続手段を車両の中を導かれている電線と 接続させる接続盤を具備し、この接続盤には、前記雨センサ（７）のみならず室 内灯（１３）へも延びている複数の接続手段が設けられていること、を特徴とす る請求項１又は２に記載の室内灯モジュール。 ４．前記接続手段の一部は、雨センサと、車両の他の構成成分との間の情報交 換に割り当てられ、前記接続手段の他の一部は、前記雨センサと前記室内灯（１ ３）との給電に割り当てられ及び／又は前記室内灯モジュールと、車両の他の構 成成分との情報交換に割り当てられていること、を特徴とする請求項３に記載の 室内灯モジュール。 ５．前記鼻部（４）の長さは、この鼻部の、前記雨センサ（７）を有する自由 な端部分が前記風防ガラス（１）の領域に、しかも、向かい合っているガラス面 においてワイパーの払拭ブレードによって払拭される領域に突入している程に選 択されていること、を特徴とする請求項１乃至４のいずれか１に記載の室内灯モ ジュール。 ６．前記鼻部（４）は、前記雨センサ（７）が前記ガラスに向けて開いた状態 で嵌め込まれかつ取着されてなる収容開口部（６）を有すること、を特徴とする 請求項１乃至５のいずれか１に記載の室内灯モジュール。 ７．前記雨センサ（７）は前記収容開口部（６）内で前記風防ガラス（ｌ）に 対し垂直に移動可能に案内されていること、及び、ばね手段（８）が前記雨セン サを前記ガラスの方への移動方向に予め緊張されていること、を特徴とする請求 項６に記載の室内灯モジュール。 ８．前記雨センサ（７）の他にも、ミラー（１２）、ディスプレー（１１）又 は複数のスイッチのような他の構成要素が、モジュール（特に鼻部４）に取着さ れていること、を特徴とする請求項１乃至７のいずれか１に記載の室内灯モジュ ール。 ９．前記室内灯モジュールは、車両の前記屋根又は天井（２）に取着可能であ ること、を特徴とする請求項１乃至８のいずれか１に記載の室内灯モジュール。