JP2001514694A - 食品用缶内部の塗被ラッカーに使用し得る水性エポキシ/フェノール樹脂共分散系 - Google Patents
食品用缶内部の塗被ラッカーに使用し得る水性エポキシ/フェノール樹脂共分散系Info
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Abstract
(57)【要約】
1種類以上の硬化性エポキシ樹脂と補助硬化性フェノール樹脂との共分散系と、ポリ(エチレンオキシド)ポリマーアルコールとエポキシ基含量1000〜6000mmol/kgの二価フェノールのジグリシジルエーテルとの1種類以上の反応生成物からなるか、またはエチレンオキシドとプロピレンオキシドアルコールとのブロックコポリマーからなる非イオン界面活性剤、および1種類以上のモノビニルアレーンとアルキル基に2〜6個を含むアルキルアクリレートとアクリル酸との重量平均分子量3000〜30,000のランダムコポリマーからなるアニオン界面活性剤の組合わせとを含み、アミンで25%〜95%の中和度に部分的に中和された安定な水性塗料分散系。
Description
【発明の詳細な説明】
食品用缶内部の塗被ラッカーに使用し得る
水性エポキシ/フェノール樹脂共分散系
本発明は、食品用缶内部の塗被ラッカーに使用し得る水性エポキシ/フェノー
ル樹脂共分散系(codispersions)に関する。
より特定的には、本発明は、硬化性樹脂としてのエポキシ樹脂と補助硬化性樹
脂(co−curing resin)としてのフェノール樹脂との水性共分散
系であって、前記樹脂の両方を同一の加工ステップ時に分散させてあり、揮発性
有機化合物(VOC)含量が低い前記共分散系に関する。
一方、環境上の関心の増加に伴い、塗料業界は放出VOCの減少に一層の努力
を払っている。可能な代替策の一つは、従来の塗料系に使用されている有機溶媒
を水に替えることである。
また、経済面での必要から、塗料業界はラッカーの製造および最終加工のコス
ト削減に更に努力することも迫られている。
食品容器の内部に使用するように設計されるポリマー塗料組成物は、極めて厳
格な要件を満たさなければならない。
ブリキおよびアルミニウム包装の内部保護ラッカーには高分子量エポキシ樹脂
が適している。
使用する架橋剤はフェノールホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒドお
よび尿素ホルムアルデヒド樹脂である。あらかじめ規定された塗布粘度に起因し
て、缶用ラッカーは典型的溶媒含量55〜70重量%の有機溶媒をベースとして
いた。
前述の目的に関して、このような有機溶媒の使用は可能な限り回避しなければ
ならない。
現在望ましいとされる揮発性有機化合物(VOC)含量のレベルは200g/
kg固形分以下である。
溶媒の使用を削減する可能な方法は、例えば粉末塗料、ハイソリッドバインダ
ー、または水をベースとする系の使用である。
粉末塗料では化学的放出物は実質的に存在しないが、この種の塗料組成物は缶
の塗被に関して幾つかの欠点を有する。即ち、層の厚みが大きい、液体塗料に比
べて遥かに多くの塗料固形分を必要とする、過剰噴霧の回収および再利用の開発
遅れに関連してトランスファー効果が不十分なために材料損失が大きい、粉体爆
発の危険がある、設備投資費用が高いなどである。
ここ十年の間に、極めて多様な缶内部塗被用水ベースエポキシラッカー系が開
発されてきた。これらの系は下記の3種類に大別される:
(a)エポキシ樹脂を(例えば英国特許出願公開明細書第2152065号に開
示されているように)最初にフェノール樹脂と予備縮合させるか、(例えば米国
特許発明明細書第5,114,993号に開示されているように)ポリエステル
で脱官能化するか、または(例えば国際特許出願公開明細書第93/19133
号に開示されているように)当該エポキシ樹脂の第二OHによって開放されるこ
とになる無水物と反応させたものからなる主鎖にアクリルコポリマーをラジカル
グラフトさせることによって製造した生成物、
(b)(例えば米国特許発明明細書第4623680号および英国特許出願公開
明細書第2102807号に開示のように)エポキシ樹脂を予備形成ポリカルボ
ン酸ポリマーで共有エステル結合に脱官能化することにより製造した生成物、並
びに
(c)(例えば米国特許発明明細書第5,296,525号に開示のように)カ
ルボキシル官能アクリルコポリマーとフェノール樹脂と部分的に脱官能化したエ
ポキシ樹脂とで調製したブレンドの水性分散系。
しかしながら、前記従来の水ベースエポキシラッカー系はいずれもVOC含量
が比較的高く、400g/kg固形分以上である。更に、グラフトポリマーをベ
ースとする系は、複雑な装置で複雑なラッカー製造方法を用いて製造される。
缶内部の塗被に使用し得る水性エポキシラッカー系には、補助溶剤の使用、複
雑な製造方法および複雑な装置の使用を回避しながら、硬化後の最終ラッカーの
性質および貯蔵中の安定性を維持または向上させることを特徴とする改善が急務
であることが理解されよう。
従って本発明の目的は、最終缶塗被層で必要な物理的性質を示し、安価な装置
で安価な環境的に許容し得る出発材料および助剤を用いて製造される前記安定な
水性エポキシ樹脂ラッカー系を提供することにある。
本発明の別の目的は、前記安定なラッカー系を製造するための効果的な方法を
提供することにある。
広範な研究および実験の結果、驚くべきことに、前述の目的に適う水性エポキ
シ樹脂ラッカーが発見された。
従って本発明は、1種類以上の硬化性エポキシ樹脂と補助硬化性(co−cu
rable)フェノール樹脂との共分散系と、ポリ(エチレンオキシド)ポリマ
ーとエポキシ基含量1000〜6000mmol/kgの二価フェノールのジグ
リシジルエーテルとの1種類以上の反応生成物からなるか、またはエチレンオキ
シドとプロピレンオキシドとのブロックコポリマーからなる非イオン界面活性剤
、および1種類以上のモノビニルアレーンとアルキル基に2〜6個、好ましくは
2〜4個の炭素原子を含むアルキルアクリレートとアクリル酸との重量平均分子
量3000〜30,000、好ましくは4500〜7000、より好ましくは5
500〜6500のランダムコポリマーからなるアニオン界面活性剤の組合わせ
とを含み、アミン、好ましくは第三アミンで25%〜95%、好ましくは35〜
85%の中和度に部分的に中和された安定な水性塗料分散系に関する。
好ましい具体例では、非イオン界面活性剤が見掛け分子量5000〜10,0
00、より好ましくは6000〜9000のポリ(エチレンオキシド)アルコー
ルと二価フェノールのジグリシジルエーテルとの反応生成物である。
二価フェノールのジグリシジルエーテル反応体はより好ましくは、MEK溶液
(40重量%)中25℃で5〜7mPa.sの粘度を示す。
本発明の実施で分散すべきエポキシ樹脂は、下記の構造式
で示されるような、分子中に2個以上のエポキシド基と1個以上の6炭素芳香環
とを有する1種類以上の多価フェノールポリグリシジルエーテルからなる。前記
式中、R1は、1個以上の6炭素芳香環を含むg価C6〜C50有機基を表し、gは
2以上6以下の数値である。
より特定的には、R1は下記の基
または下記の基
を表し得る。
適当なエポキシ樹脂は様々な製造元から市販されており、例えばShell
Chemical EuropeおよびShell Chemical Com
panyのEPIKOTEまたはEPONエポキシ樹脂(EPIKOTEおよび
EPONは商標)、並びにDow Chemical CompanyのDER
またはDENエポキシ樹脂(DERおよびDENは商標)がある。
適当なエポキシ樹脂の具体例としては下記のものが挙げられる。
I)分子中に2個以上のカルボキシ基を有する化合物をエピクロロヒドリンまた
はβ−メチル−エピクロロヒドリンとそれぞれ反応させることによって生成
し得るポリグリシジルおよびポリ(β−メチルグリシジル)エステル。反応
は有利には塩基の存在下で実施する。使用し得る芳香族ポリカルボン酸の具
体例としては、フタル酸、イソフタル酸またはテレフタル酸が挙げられる。
II)2個以上の遊離フェノール性ヒドロキシ基を有する化合物を、アルカリ条件
下または酸触媒の存在下で、エピクロロヒドリンまたはβ−メチル−エピク
ロロヒドリンとそれぞれ反応させ、次いでアルカリ処理することにより生成
し得るポリグリシジルまたはポリ(β−メチルグリシジル)エーテル。
この種のエポキシ化合物は、単核フェノール、例えばレソルシノールまたはヒ
ドロキノンから誘導し得、あるいは多核フェノール、例えばビス(4−ヒドロキ
シフェニル)メタン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル
)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(
3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンをベースとし、前述の方
法で、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロラールまたはフルフルアルデ
ヒドのようなアルデヒドを、フェノールのようなフェノール類、または核がハラ
イド原子もしくはC1〜C18(好ましくはC1〜C9)アルキル基で置換されたフ
ェノール類、例えば4−クロロフェノール、2−メチルフェノールもしくは4−
tert−ブチルフェノールと縮合させるか、またはビスフェノールと縮合させ
ることにより生成し得るノボラックから誘導し得る。
エポキシ含量が2〜10当量/モルであり、芳香族またはアルキル芳香族化合
物のグリシジルエーテルまたはグリシジルエステルであるエポキシ樹脂を使用す
るのが好ましい。特に好ましいエポキシ樹脂は、例えば2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)もしくはビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン(ビスフェノールF)のようなビスフェノールのポリグリシジ
ルエーテル、またはホルムアルデヒドをフェノールと反応させることによって生
成したノボラックのポリグリシジルエーテルである。
適当なエポキシ樹脂の非限定的具体例は、例えばH.Lee & K.Nev
ille著The Handbook of Epoxy Resins,Mc
Graw−Hill,New York(1967)、C.A.May編Epo
xy Resins,Chemistry and Technology,M
arcel Dekker(1988)、およびB.Ellis編Chemis
try and Technology of Epoxy Resins,B
lackie Academic & Professional(1993)
に記載されている。
コストと入手し易さの理由から、最も好ましい樹脂はビスフェノールAをベー
スとするポリグリシジルエーテルである。
好ましくは、エポキシド当量が700以上、より好ましくは1500以上のエ
ポキシ樹脂を使用する。
この種のエポキシ樹脂の適当な具体例としては芳香族ポリグリシジルエーテル
が挙げられ、これらは商品名EPIKOTE 1001、EPIKOTE 10
04、EPIKOTE 1007、EPIKOTE 1008、EPIKOTE
1055およびEPIKOTE 1009で市販されている。
補助硬化性フェノール樹脂としては、例えば米国特許発明明細書第5,491
,031号、特開平8−81532号、平8−41170号および平8−677
43号、ルーマニア特許出願公開明細書第2041904C号並びにK.Bou
rlier著Journal of Coatings Technology
,Vol.68,No.853,1996年2月に開示されているものを使用し
得る。
一般的には、本発明の組成物で使用するフェノール樹脂は、フェノールとホル
ムアルデヒドとの反応によって得られ、1,000〜8,000、好ましくは3
,000〜5,000の低分子量を有する縮合生成物である。フェノール、また
は本質的に、クレゾール酸のようなヒドロキフェニル部分を含む他の任意の化合
物をフェノール樹脂のフェノール成分として使用し得る。適当なフェノール化合
物の非限定的具体例としては、フェノール、o−クレゾール、p−クレゾール、
m−クレゾールおよびビスフェノールAが挙げられる。ビスフェノールAはフェ
ノール樹脂の好ましいフェノール成分である。
本発明の利点を完全に達成するためには、ビスフェノールA及びホルムアルデ
ヒドをフェノール樹脂の成分として使用する。ビスフェノールAとホルムアルデ
ヒドとの組合わせは、本発明の塗料組成物に混入した時に、塗料組成物が下塗に
も硬化組成物塗膜上に適用し得る種々のプラスチゾルガスケットにも優れた付着
性を示すようにするフェノール樹脂を与える。フェノール樹脂には、塗料組成物
の腐食防止性を更に高めるために、クレゾール(クレジル酸)を添加し得る。
本発明の塗料組成物で使用する典型的なフェノール樹脂は、約24重量%のビ
スフェノールAと約7重量%のホルムアルデヒドとを含む。このフェノール樹脂
は、該フェノール樹脂を約50重量%含む溶液として本発明の塗料組成物に混和
する。
フェノール樹脂の適当な具体例としては、商品名EPIKURE DX−20
0−Mn−700もしくはDX−200−N−60又はPHENODUR 21
7で市販されているものが挙げられる。
分散すべきエポキシ樹脂と補助硬化性フェノール樹脂との間の重量比は、90
/10〜20/80、好ましくは85/15〜65/35の範囲にし得る。
非イオン界面活性剤は、式
で示されるポリ(エトキシ)ポリマーから誘導し得る。前記式中、Gは二価アル
コール、より好ましくはポリアルキレングリコールの残基を表し、Xは100〜
250、好ましくは150〜200の数値を表す。該ポリマーはジグリシジルエ
ーテルと予備反応させる。また、そのまま使用するのにより好ましい界面活性剤
、即ち:
[式中、x=100〜250、好ましくは150〜200、p=50〜200、
好ましくは75〜125、y=10〜100、好ましくは25〜50、z=0〜
200]
である。
エチレンオキシド及びプロピレンオキシドから誘導される非イオン界面活性剤
成分の調製に使用し得る二価アルコールの具体例としては、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、またはこれらの混合物が挙げられる。ポリエ
チレングリコールの使用が最も好ましい。
エポキシ樹脂反応体は、下記の構造式[式中、R1およびgは前述の意味を表す]
で示され、分子中に1個以上の6炭素芳香環を有する二価フェノールから誘導さ
れたジグリシジルエーテルの中から選択するのが好ましい。
好ましくは、R1は下記の基
または下記の基
を表す。
より好ましくは、エポキシド当量700以上、最も好ましくは1500以上の
エポキシ樹脂を非イオン界面活性剤の生成に使用する。
この種のエポキシ樹脂の適当な具体例は、商品名EPIKOTE 1001、
EPIKOTE 1004、EPIKOTE 1007、EPIKOTE 10
08、EPIKOTE 1009、EPIKOTE 1055で市販されている
芳香族ポリグリシジルエーテルであり、その中で最も好ましいのはEPIKOT
E 1001である。
非イオン界面活性剤は一般的には固形分総重量の1〜15重量%、好ましくは
4〜10重量%の範囲の量で添加する。前記量のより好ましい範囲は6〜8重量
%である。
アニオン補助界面活性剤(co−surfactant)は好ましくは、重量
比がスチレン40〜50重量%、エチルアセテート15〜25重量、アクリル酸
30〜35重量%(これら3種類のコモノマー成分の%の合計が100%)のス
チレン、エチルアクリレート及びアクリル酸のターポリマーである。
より好ましくは、44〜46重量%スチレン、20〜22重量%エチルアセテ
ートおよび33〜34重量%アクリル酸(これら3種類のコモノマー成分の%の
合計が100%)から誘導される補助界面活性剤ターポリマーを使用する。
前記ターポリマーおよびその製造方法は、米国特許発明明細書第4,623,
680号、より特定的にはその実施例1(第5段)で公知である。
アニオンターポリマー界面活性剤は一般的には、固形分総重量の2〜15重量
%、好ましくは5〜10重量%、より好ましくは6〜8重量%の量で加える。
中和アミンとしては、ジメチルエタノールアミン(DMEA)および/または
N−エチル−モルホリン(NEM)を使用するのが好ましい。
共分散系は、中和度が25〜95である限り物理的に安定である。
最適の結果を得るために、この中和度は30〜60%の範囲にするのが好まし
い。
本発明の別の態様は、前述の水性ラッカーの製造方法からなる。
従って本発明は、安定な水性塗料分散系の製造方法であって、分散すべき前述
の出発材料及び界面活性剤を加熱し、均質液体混合物が得られるまで50〜15
0RPMの撹拌速度で撹拌し、温度を所望の転相温度(Phase Inver
sion Temperature=PIT)に調整し、転相が生起する直前に
水の滴下および中和アミン水溶液の添加を行い、逆転相(back inver
sion)を防止するために水の滴下を続け、得られた水性分散系をPITより
数度低い温度で更に1〜4時間、好ましくは2〜3時間撹拌し、得られた水性分
散系を任意に更に希釈し、冷却することからなる方法に関する。
典型的温度/時間プロフィルを添付の第1図に示した。
一般的には、本発明の製造操作中は、衝撃冷却または加熱が必ず回避されるよ
うに、また水添加速度が水層形成が観察されないような速度になるように、然る
べき注意を払う必要がある。
転相によって(共)分散系を調製すると、最終粒度が転相温度(PIT)に大
きく左右されることが判明した。
通常は転相温度が低いほど小さい粒子が形成される。しかしながら、温度が低
すぎると粘度が増加し、転相が達成されないかまたは粒子の形状が悪くなる。
温度が高すぎても転相を達成することができない。これは、高温ではポリマー
界面活性剤の非イオン親水性鎖の水溶性が低下するためである。
転相は、最終化学組成とPITとに応じて、68〜77重量%の不揮発化合物
で生起する。最高PITは60〜83℃である。
最高PITを超えると水は混和できず、二つの分離相が形成される。
第三アミンはエポキシ基との反応を触媒し、DMEAのような第三アミンを最
初から導入すると樹脂の溶融中に硬い網が形成されることが判明した。一方、ア
ミン/ターポリマーブレンドを転相後に導入すると、ターポリマーが転相時に静
電安定化を与えず、質の悪い分散系が生成される。アニオン界面活性剤を非イオ
ン界面活性剤の不在下で使用した場合にも質の悪い分散系が生成される。
本発明の水性塗料分散系は長い貯蔵期間にわたって安定であり、粒子の90%
以上がDW<2μm、Dn<1μmの平均粒度を有する。
より特定的には、粒子が小さく、粒度分布がシャープな、例えばDn=0.6
6μm、DW=0.84μmの均質共分散系であって、室温で何ヵ月も物理的に
安定な分散系を得ることがでる。6ケ月後に、沈殿は全くまたは殆ど見られない
。
本発明の共分散系は、先行技術の水性分散系で一般的な400g/kg固形分
より大幅に小さいVOC値、特に200g/kg固形分より小さいVOC値を有
すると共に性能も高い。
米国特許発明明細書第3,249,412号により、エポキシ樹脂エマルショ
ンでガラス繊維をサイジングする方法が公知であったことは事実である。前記エ
マルションは、特定構造のイミダゾリンまたはアミドの中から選択したカチオン
乳化剤をエポキシ樹脂の5〜15重量%含むと共に、1個または2個のヒドロキ
シル基を有する分子量3000〜20,000のポリ(オキシアルキレン)ポリ
マー鎖からなる非イオン乳化剤をエポキシ樹脂の5〜15重量%含む。
しかしながら、前記エポキシ樹脂エマルションの使用は本発明の水性ラッカー
組成物の使用とは全く異なり、界面活性剤成分も全く違う種類のものである。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明の範囲はこれら
の実施例に限定されない。実施例1
EPIKOTE 1001とエチレンオキシド単位数181のポリ(エチレン
オキシド)アルコールとの1/2モル比混合物(即ちE10011モル当たり2
モルのPEO)との反応生成物を32重量%含む非イオン界面活性剤Qを固形分
の6%、下記の表1に示すアニオン界面活性剤Aを固形分の8%で存在下させて
、第2図に記載の温度/時間プロフィルに従い、EPIKOTE 1001(E
GC=2220mmol/kg)/EPIKURE DX 200ブレンド(固
形分重量に基づく比率70/30)を調製した。
70gのEPIKOTE 1001、42.9gのEPIKURE DX 2
00−NM−70、18.8gの非イオン界面活性剤Qおよび14.2gのアニ
オン界面活性剤A(56.2%固形分、VOC:727g/kg固形分)を、馬
蹄形撹拌機と還流冷却器とを備えた一般的な500ml丸底反応器内に導入し、
操作の間中100RPMで撹拌した。均質液が得られるまで65〜70℃で加熱
した後(+90分間、第2図参照)、加熱を停止したがマントルは除去せずにお
いた。混合物の温度が45℃になった時点で(約30分後)、脱イオン水4.8
g中1.73gのジメチルエタノールアミン(アニオン界面活性剤Aの酸基の6
0%中和)の混合物を滴下し、次いで14gの脱イオン水をやはり滴下で加えた
。この操作の所要時間は15分であった。その間に温度は39℃に低下した。転
相はこの時点で生起した(68.5%不揮発分[NVC])。脱イオン水(11
g)を再び滴下した。混合物を更に1時間撹拌し、次いで室温に冷却した。1時
間後、25gの脱イオン水を滴下し、混合物を更に1時間撹拌した。最後に、ダ
ンピングの前に82.6gの脱イオン水を撹拌下で1時間かけて滴下した。
Ex.1:40%固形分;VOC:179.9g/kg固形分、ブルックフィ
ールド粘度(スピンドル2、60RPM、76%トルク):〜382cP(0日
目)。
該共分散系の品質は極めて良好である。即ち、均質であり、粒子が小さく、シ
ャープな粒度分布を示す(第3図参照)。前述のように、粒度分布は貯蔵中に上
昇し、平衡に到達する(第3図)。得られた共分散系は室温(R.T.)で何カ
月も物理的に安定であり、6ケ月後に沈殿は全くまたは殆ど見られない。
表1
米国特許発明明細書第4,623,680号に開示されているようなアクリル
コポリマーアニオン界面活性剤AおよびBの製造。
約1kgのアクリルコポリマーを、馬蹄形撹拌機、冷却器、窒素導入口及び熱
電対を備えた2lガラス反応器で生成する。
実施例2
EPIKOTE 1055/EPIKURE DX 200−NM−70の共
転相(co−inversion)
この場合はEPIKOTE 1055を用いて、実施例1(第2図)に記載の
ものと類似の操作を適用し得る(第5図)。主な相違は、この場合の方が転相前
の粘度が大きいことである。このような理由およびEPIKOTE DX 20
0−70−MNのために、転相温度は幾らか高くなければならない。
E 1055/DX 200ブレンド(固形分重量に基づく比率70/30)
からなる共分散系を、固形分の7%の非イオン界面活性剤Qおよび固形分の6%
のアニオン界面活性剤Aの存在下で調製した(記号:Ex.2)。
70gのE 1055、42.9gのDX 200−NM−70、21.9g
および10.7gのアニオン界面活性剤A(56.2%固形分、VOC:727
g/kg固形分)を、馬蹄形撹拌機および還流冷却器を備えた一般的な500m
l丸底反応器内に導入し、操作の間中100rpmで撹拌した。均質液が得られ
るまで(+80分間)85〜90℃で加熱した後、加熱マントルの出力を低下さ
せた。混合物の温度が約55℃になった時点で(約60分後)、脱イオン水4.
2g中1.3gのジメチルエタノールアミンの混合物(アニオン界面活性剤Aの
酸基を60%中和)を滴下し、次いで13gの脱イオン水をやはり滴下によって
加えた。この操作の所要時間は20分であり、その間に温度は〜50℃に低下し
た。この時点で転相が生起した(69%NVC)。脱イオン水(15g)を再度
滴下した。混合物を更に2時間撹拌し、次いでダンピングの前に脱イオン水(E
x.2Aの場合は103.6g、Ex.2Bの場合は72.2g)を撹拌下で1
時間かけて滴下することにより希釈した。
Ex.2A:45%固形分;VOC:163g/kg固形分;ブルックフィー
ルド粘度(スピンドル2、60RPM、92%トルク):〜460cP(0日目
)。
該共分散系の品質は極めて良好である:均質、小さい粒子およびシャープな粒
度分布(Dn=0.66μm、Dw=0.84μm)。得られた共分散系は室温で
何ヵ月も物理的に安定である。即ち、6ケ月後に沈殿が全くまたは殆ど見られな
い。化学的安定性については指摘がない。
この場合も、共分散系の粘度は2〜3日後に安定化する。この短期間の後は、
粘度は殆ど変化しない(第4図)。実施例3
実施例2のDX 200−MN−70をPHENODUR 217に替えても
共分散系の品質に悪影響はない(PCB 98:VOC=191g/kg固形分
;Dn=0.5μm;Dw=0.8μm;貯蔵中の沈殿なし)。固形分45%で、
粘度は室温で数日の貯蔵後に約300cpで安定化する。この値はEx.2Bに
ついて観察されたものと類似している(第4図)。
フェノール樹脂の二成分ブレンド(DX 200+別のレゾール)を含むEP
IKOTE/レゾール共分散系も調製した。
これらの実験から次の結論を導き得る。即ち、DX 200−MN−70は水
に媒介される(water−borne)分散系にとって好ましいフェノール樹
脂であることに間違いないが、EPIKOTE樹脂と共転相できる唯一のもので
あるというわけではない。実施例5および6、並びに比較実施例A
非イオン界面活性剤Qの量を必要最小限に最適化すべく様々に変えながら、実
施例2に記載の方法で共分散系を調製した(表2)。
表2
非イオン界面活性剤Qを種々の量で含む共分散系組成物
* 固形分に基づく比率**
固体樹脂100部当たりの固形分に基づく比率***
DMEAによるAIS−Aの酸基の中和率(%)****
室温で10日の貯蔵後に測定したブルックフィールド粘度、スピンドル2
表2に示すように、非イオン界面活性剤Q(NIS−Q)の量を減らした時は
、アニオン界面活性剤A(AIS−A)の量を少し増やした。Ex.5およびE
x.6では、成功の確率を高めるために中和度も増加させた。表2から明らかな
ように、非イオン界面活性剤Q(NIS−Q)の含量が高いほど粘度も高くなる
。従って、適当な粘度を維持すべく最終固形分を低下させた。また、Ex.5お
よびEx.6では転相点が類似しており、有意な差がないことも知見される。温
度を高くするとNVCが減少すると予想できる。これは、Ex.2の製造時に観
察されたものと合致する(第6図)。一方、Comp.Ex.Aの転相点は明ら
かに予想範囲からほど遠い。転相は遥かに低いNVCで、即ちより高い水含量で
のみ生起し得る。従って、このブレンドは転相がより難しいと結論される。
これら4種類の共分散系の品質/安定性は、NIS−Q量の増加に伴って確実
に改善される(表3)。これらの実験から、固体樹脂100部当たり7部(固形
分)以下のNIS−Qでは安定な共分散系を得るのは難しいと考えられる。
表3
共分散系の品質に対する非イオン界面活性剤Qの影響
* 室温で6週間の貯蔵後実施例7、8および9
中和用アミンの量および種類
文献で公知のように、種々のアミンおよび中和度が、いわゆるグリッデン(G
lidden)テクノロジーで所期の安定化効果を与えることができる。これは
、例えば米国特許発明明細書第4623,680号col.1,ex.1;ベル
ギー特許出願公開明細書第854,476号;S.Kojima“Develo
pment of high performance,waterborne
coatings and the analysis of their
levelling flow”Doct Diss.Nagoya Inst
.of Technol.(1995)46で知られている。
分散系の安定化の他に、塗料の性質に影響し得ることも判明した。アンモニア
またはモルホリン誘導体を使用すると湿潤付着性が改善されることが明らかにな
った。
実施した全ての実験で、アクリルコポリマーは別の一般的に使用されているア
ミン種DMEAにより中和度60%で中和した。そこで、DMEAをやはりグリ
ッデン型生成物に使用されてきたN−エチル−モルホリン(NEM)に替えた。
Ex.2のDMEAを一定の中和度(60%)でNEMに替えると、共分散系
が得られる。ここで言及に値することとして、Ex.7の場合は、転相後の撹拌
による微粉砕を最小限にした。即ち、100RPMで2時間の替わりに50RP
Mで1時間撹拌した。このような相違にもかかわらず、Ex.2と類似の良好な
品質の共分散系が得られた(室温で3ケ月の貯蔵後に極めて僅かな沈殿;Dn=
0.2μm;Dw=1.0μm)。
どちらの場合も安定な粘度が得られたが、製造後の粘度低下に要する時間はN
EMの方が長かった(第7図)。Ex.7を固形分40%に希釈すると、前記結
果はEx.2の方に見られた。
やはりパラグラフ2.2.2に記載の方法に従って、中和度を35%に低下す
るか(Ex.8)、または85%に上昇させた(Ex.9)。同様に良好な品質
の共分散系が得られた。しかしながら、中和度の増加に伴って重量平均粒度が減
少するのは明らかである。多分散度が示すように、粒度分布は中和度85%で極
めてシャープになる(表3)。Ex.7の多分散度が大きいのは、この特定の事
例で転相後に適用した微粉砕が不十分だからだと思われる(100RPMで2時
間ではなく、50RPMで1時間)。 粘度動作はどの中和度でも同じあるが、粘度は中和度が高いほど大きい。実施例10
実施例2と同様の手順で、但し下記の化合物を使用して操作を実施した:
EPIKOTE 1055 : 70部固形分
EPIKURE DX 200−MN−70 : 25部固形分
ベークライト100 : 5部固形分
DX200を単独で使用する代わりに、このunrolesブレンドを使用す
る。
非イオン界面活性剤Q : 7部固形分
アニオン界面活性剤B : 6部固形分
ブチルOXITOL : 10部固形分(=その他の化学物質に加えた補
助溶媒)
N−エチル−モルホリン
(ジメチルエタノールアミンの代わり) : 1.8部
転相温度は61℃であった(実施例2では50℃)。
性質:・Dn=1.10nm
・Dw=1.56nm
・VOC=250g/kg固形分
・安定
使用材料リスト:
エポキシ樹脂 EPIKOTE 1055(EGC=1120)、SHELL
Nederland Chemie Pernis製
硬化樹脂 フェノール−ホルムアルデヒド樹脂(レゾール型)EPIKUR
E DX200(ブタノール/ブチルOXITOL 2:1中7
0%)、Shell製
PHENODURE PR 217(ブタノール中65%)、H
oechst製
ベークライト100(固体)、Bakeliete AG製
BASF製Varcum 29101(固体)、Reichho
ld製Varcum 2890と同等
界面活性剤 PHB3アニオン界面活性剤B
プロピオン系界面活性剤Q
アミン N−エチルモルホリン
溶媒 ブチルOXITOL実施例11
実施例10と全く同じ手順で、但しベークライト100をVARCUM 29
101に替えて操作を実施した。
性質 ・安定
・VOC=250g/kg固形分
・Dn=0.75nm
・Dw=1.05nm実施例12
実施例10と全く同じ手順で、但しベークライト100をPHENODURE
PR 217に替えて操作を実施した。
性質 ・安定
・VOC=250g/kg固形分
・Dn=0.65nm
・Dw=1.15nm実施例13
実施例8と全く同じ手順で、但しE 1055をE 1007に、N−エチル
−モルホリンをジメチルエタノールアミンに替えて操作を実施した。実例
: EPIKOTE 1007 :70部固形分
EPIKURE DX 200−Mn=70 :30部固形分
NIS−Q : 7部固形分
AIS B : 6部固形分
ジメチルエタノールアミン+水 : 0.76部
性質: ・安定
・VOC=158g/kg固形分
・Dn=1.22nm
・Dw=2.77nm
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ヘンダーソン,フイリツペ,ギルバート,
ジヤン−マリー,ギスラン
ベルギー国ビー―1348 オツテイニー、ル
ヴアン―ラ―ヌーヴ、アヴエニウ・ジヤ
ン・モネ 1
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 1種類以上の硬化性エポキシ樹脂と補助硬化性フェノール樹脂との共分散 系と、ポリ(エチレンオキシド)ポリマーアルコールとエポキシ基含量1000 〜6000mmol/kgの二価フェノールのジグリシジルエーテルとの1種類 以上の反応生成物からなるか、またはエチレンオキシドとプロピレンオキシドア ルコールとのブロックコポリマーからなる非イオン界面活性剤、および1種類以 上のモノビニルアレーンとアルキル基に2〜6個を含むアルキルアクリレートと アクリル酸との重量平均分子量3000〜30,000のランダムコポリマーか らなるアニオン界面活性剤の組合わせとを含み、アミンで25%〜95%の中和 度に部分的に中和された安定な水性塗料分散系。 2. アニオン界面活性剤が、1種類以上のモノビニルアレーンとアルキル基に 2〜4個の炭素原子を含むアルキルアクリレートとアクリル酸とのランダムコポ リマーからなることを特徴とする請求項1に記載の安定な水性塗料分散系。 3. 組成物が第三アミンで35〜85%の度合い中和されていることを特徴と する請求項1または2に記載の安定な水性塗料分散系。 4. 非イオン界面活性剤が、見掛け分子量5000〜10,000のポリ(エ チレンオキシド)アルコールと二価フェノールのジグリシジルエーテルとの反応 生成物であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の安定な水 性塗料分散系。 5. 下記の構造式 [式中、R1は下記の基または下記の基 を表し、gは2以上6以下の数値である] で示されるような、分子中に2個以上のエポキシド基と1個以上の6炭素芳香環 とを有する1種類以上の多価フェノールポリグリシジルエーテルからなるエポキ シ樹脂を分散させてあることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載 の安定な水性塗料分散系。 6. フェノール樹脂成分がビスフェノールA及びホルムアルデヒドから誘導し たものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の安定な水 性塗料分散系。 7. 分散エポキシ樹脂と硬化性フェノール樹脂との間の重量比が85/15〜 65/35であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の安定 な水性塗料分散系。 8. 非イオン界面活性剤が、式 [式中、Gはポリアルキレングリコールの残基を表し、Xは100〜250、好 ましくは150〜200の数値を表す]で示されるポリ(エトキシ)ポリマーか ら誘導したものであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の 安定な水性塗料分散系。 9. ポリ(エチレンオキシド)アルコールもしくはポリ(プロピレンオキシド )アルコールまたはこれらの組合わせに使用する二価アルコールが、ポリエチレ ングリコール、ポリプロピレングリコールまたはこれらの混合物であることを特 徴とする請求項8に記載の安定な水性塗料分散系。 10. 安定な水性塗料分散系の製造方法であって、分散すべき硬化性エポキシ 樹脂および補助硬化性フェノール樹脂と、ポリ(エチレンオキシド)ポリマーア ルコールとエポキシ基含量1000〜6000mmol/kgの二価フェノール のジグリシジルエーテルとの1種類以上の反応生成物からなるか、またはエチレ ンオキシドとプロピレンオキシドアルコールとのブロックコポリマーからなる非 イオン界面活性剤、および1種類以上のモノビニルアレーンとアルキル基に2〜 6個を含むアルキルアクリレートとアクリル酸との重量平均分子量3000〜3 0,000のランダムコポリマーからなるアニオン界面活性剤の組合わせとを加 熱し、均質液体混合物が得られるまで50〜150RPMの範囲の撹拌速度で撹 拌し、温度を所望の転相温度(PIT)に調節し、転相が生起する直前に水の滴 下および中和用アミン水溶液の添加を行って組成物の中和度を35%〜95%に し、逆転相を防止するために水の滴下を続け、得られた水性分散系をPITより 数度低い温度で更に1〜4時間撹拌し、得られた水性分散系を任意に更に希釈し 、冷却することを特徴とする前記製造方法。
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