JP2001508477A - スリップ剤を被覆した柔軟な弾性体物品およびその製造方法 - Google Patents

スリップ剤を被覆した柔軟な弾性体物品およびその製造方法

Info

Publication number
JP2001508477A
JP2001508477A JP53017198A JP53017198A JP2001508477A JP 2001508477 A JP2001508477 A JP 2001508477A JP 53017198 A JP53017198 A JP 53017198A JP 53017198 A JP53017198 A JP 53017198A JP 2001508477 A JP2001508477 A JP 2001508477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
composition
modified silicone
group
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP53017198A
Other languages
English (en)
Inventor
ワイケル,ウィリアム,ジョセフ
ブロック,ジョン,ダブリュ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ethicon Inc
Original Assignee
Ethicon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ethicon Inc filed Critical Ethicon Inc
Publication of JP2001508477A publication Critical patent/JP2001508477A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L31/00Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
    • A61L31/14Materials characterised by their function or physical properties, e.g. injectable or lubricating compositions, shape-memory materials, surface modified materials
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B42/00Surgical gloves; Finger-stalls specially adapted for surgery; Devices for handling or treatment thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L31/00Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
    • A61L31/08Materials for coatings
    • A61L31/10Macromolecular materials
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31652Of asbestos
    • Y10T428/31667Next to addition polymer from unsaturated monomers, or aldehyde or ketone condensation product

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Gloves (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明によれば、パウダー状の潤滑剤を使用することなく湿潤および乾燥した哺乳類動物組織に対して滑り特性を呈し得る柔軟な物品が提供される。この物品は弾性体材料を有する基材層から構成されており、この基材層は第1の表面部および第2の表面部と、架橋ポリマーコーティングを有しており、このコーティングが第3の表面部および第4の表面部を有していて、当該コーティングの第3の表面部が基材層における第2の表面部と共有的に結合しており、必要に応じて、湿潤時に滑り性を賦与する量の潤滑剤組成物が上記コーティングの第4の表面部に供給される。このコーティングは非制止性であって、高い伸び率においても基材層に対して優れた接着性を示し、例えば医者による手袋の装着中において、優れた乾燥時滑り性を示す。このコーティングはスチレンを含有するアクリル系樹脂を含むコーティング組成物により作成される。また、上記の潤滑剤組成物は、例えば医者による手袋の湿潤/濡れ状態における装着中において、優れた湿潤/濡れ滑り特性を賦与する。この潤滑材組成物は第1の組成物と第2の組成物から成る群から選択される。当該第1の組成物はアセチレンジオールと、有機変性シリコーンおよびアミノ変性シリコーンおよびカチオン性界面活性剤から成る群から選択される少なくとも1種の化合物とから構成されている。また、第2の組成物はカチオン性界面活性剤と、有機変性シリコーンおよびアミノ変性シリコーンおよびアセチレンジオールから成る群から選択される少なくとも1種の化合物とから構成されている。上記弾性体は天然物または合成物のいずれでもよく、好ましくは、天然ゴム、ブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンコポリマーおよびこれらの組合せから成る群から選択される。好ましくは、上記カチオン性界面活性剤は1−ヘキサデシルピリジニウムクロライド一水和物である。

Description

【発明の詳細な説明】 スリップ剤を被覆した柔軟な弾性体物品およびその製造方法 発明の技術分野 本発明は柔軟な弾性体物品(例えば、フィルム物品)に関し、特に、本明細書 に記載するように未処理の(本発明の処理を施さない)同類の物品またはフィル ムに比して、乾燥状および湿潤状の両種の面、特に、装着者の皮膚等の組織に対 して高度な潤滑性(「滑り性(slip)」を呈するパウダーフリーの(無粉の)医 療手袋に関する。本発明はまたこのような物品を作成するための方法に関する。 さらに、本発明は柔軟な弾性体物品をスリップ・コーティング剤により処理する 方法に関し、さらに、必要に応じて潤滑剤組成物により処理する方法に関する。 発明の背景 物品の弾性体表面は、一般に、乾燥した皮膚または他の哺乳類動物組織のよう な乾燥した表面に対して良好な潤滑性を有していない。これらの特性は表面摩擦 による。加えて、多くの弾性体物品または弾性体面は湿潤状の面に対しても良好 な潤滑性を有さない。すなわち、乾燥状または湿潤状の皮膚に手袋を装着するよ うな弾性体面を別の面上に摺動させる必要のある用途において高い摩擦係数は明 らかに不都合である。このことは、検査手袋および手術手袋のような医療用手袋 の使用において特に重要である。すなわち、これらの手袋は触感性を要求される ために比較的密着度が高い。 さらに、たいていの外科医は手を洗った後にその手を完全に乾燥させることな く手袋を装着するために、彼らの手は明らかに湿った状態になる。従って、その ような用途のおいて有用な弾性体材料は、乾燥表面に対して良好な潤滑性(「乾 燥時滑り性(dry slip)」を有し、かつ、湿潤表面に対しても良好な潤滑性(「 湿潤時滑り性(damp slip)」を有し、さらに、十分な機械特性を呈することが 必要である。従来技術において、これまで、これらの必要条件を満足する無粉手 袋を製造するための種々の方法が試みられてきた。 このような従来技法の一つに、ゴム手袋の表面を塩素または臭素によりハロゲ ン化してこれを滑りやすくする、すなわち、当該ゴム手袋の粘着性を低減して摩 擦係数を減少させる方法がある。このハロゲンが塩素である場合に、従来技術は ゴム手袋を処理するための塩素化した水の生成およびその使用を開示している。 すなわち、この方法は、(1)水混合系内への塩素ガスの直接注入、(2)水に 高濃度の漂白パウダーおよび塩化アルミニウム混合する方法、(3)食塩電解に よる塩素化水の生成、および(4)酸性化漂白剤の使用を含む。例えば、米国特 許第3,411,982号(Kavalir)、同第3,740,262号(Agostinel li)、同第3,992,221号(Homsy他、塩素ガスによる外表面の処理)、 同第4,597,108号(Momose)および同第4,851,266号(Momose )を参照されたい。しかしながら、塩素化は極めて湿潤時滑り性の悪い表面を形 成する。 さらに、手袋の内面に結合したスリップ剤層を有する従来の別のゴム手袋があ る。すなわち、粒子状の潤滑剤を埋め込んだ弾性体材料の内側層を有する手袋の 例が米国特許第4,070,713号(stockum)、同第4,143,109号 (stockum)、同第5,284,607号(Chen)および同第5,395,66 6号(Brindle、界面活性剤を伴うがイオン性界面活性剤は推奨されていない) において開示されており、内面に結合した種々のポリマー状スリップ・コーティ ング剤を有する外科医手袋を開示しているものとしては、米国特許第3,286 ,011号および同第3,411,982号(共にKavalir他に付与、ゴム/樹 脂混合物から成る内側層において、樹脂をアクリル系樹脂とすることができ、2 00%乃至700%の伸び率が可能である)、同第3,813,695号(Pode l他、例えばヒドロゲルポリマーのような親水性プラスチック材料から成る内側 層)、同第3,856,561号(Esemplare他、例えばビニルクロライドまた はビニリデンクロライドとブチルアクリレートおよびアクリル酸とのコポリマー のようなビニルまたはビニリデンクロライドとアルキルアクリレートとのコポリ マーから成る内側層)、同第4,302,852号(Joung他、シリコーンから 成る内側層)、同第4,482,577号(Goldstein他、弾性体物晶が洗浄さ れ、強酸の濃縮溶液に浸漬され、洗浄され、未硬化状態の親水性ポリマーの溶液 に浸漬された後に硬化され、物品が700%まで延伸可能であると記載されてい る)、同第4,499,154号(James他、物品を内側層の取り付け前に希釈 酸溶液中で前処理し、内側層として特定のヒドロゲルポリマーを使用してこれを カチオン性界面活性剤または脂肪族アミンにより処理する)および同第4,57 5,476号(Podell他、カチオン性、アニオン性または非イオン性界面活性剤 により処理したヒドロゲルポリマー内側層)が含まれる。 上記の後者のタイプの手袋の幾つかは、例えば手袋の装着時に伸ばされると、 層の剥がれ(delamination)または「玉石化(cobblestoning)」する。従って 、従来の手袋はこのような不都合点を有していた。米国特許第5,570,47 5号によれば、層剥がれの抵抗性を改善しようとする従来の試みには、米国特許 第4,499,154号(上記)を引用するポリマー塗布工程に先だって酸下塗 工程および中和工程により天然または合成の弾性体基材を処理することが含まれ る。また、米国特許第4,548,844号(Podell他)によれば、例えばアル ミニウム塩のような3価のカチオン性塩を親水性ヒドロゲルポリマーの使用の前 またはこれと同時に弾性体物品に適用することによって、当該ポリマーの硬化後 の物品に対する接着性を高めることができる。別の手袋は内側層として特定種の ポリマーを使用して、物品の伸びや曲げの際の層剥がれを回避または最小に留め るものもある。例えば、米国特許第4,082,862号(Esemplare他)は、 弾性体物品を例えば450%以上の高い伸び率で延伸する時に観られる「玉石化 (cobblestoning)」作用を回避する点で米国特許第3,856,561号(Ese mplare他)に優る改良手段として認められる。この中では、それぞれ特定の必要 な特性を有するポリマーの混合物が使用されている。また、別の例として、米国 特許第5,570,475号(Nlie他)はスチレンまたはエチレンとマレイン酸 の半エステル体とのコポリマーを開示している。以上の従来技術は本発明と異な るものである。発明の開示 本発明によれば、粉体の潤滑剤を使用することなく湿潤および乾燥した哺乳類 動物組織に対して滑り特性を呈し得る柔軟な物品が提供される。この物品は弾性 体材料を有する基材層から構成されており、この基材層は第1の表面部および第 2の表面部と、架橋ポリマーコーティングを有しており、このコーティングが第 3の表面部および第4の表面部を有していて、当該コーティングの第3の表面部 が基材層における第2の表面部と共有的に結合しており、必要に応じて、湿潤に 滑り性を賦与する量の潤滑剤組成物が上記コーティングの第4の表面部に供給さ れる。このコーティングは非制止性(non-blocking)であって、高い伸び率にお いても基材層に対して優れた接着性を示し、例えば医者による手袋の装着中にお いて、優れた乾燥時滑り性を示す。また、上記の潤滑剤組成物は、例えば医者に よる手袋の湿潤/濡れ状態における装着中において、優れた湿潤/濡れ滑り特性 (damp/wet slip properties)を賦与する。 さらに、柔軟な弾性体物品を処理する方法が提供される。このコーティングさ れた弾性体物品の製造に関連する方法は、(1)弾性体物品を形成する工程、( 2)弾性体物品の表面を酸性溶液で下塗りする工程、(3)弾性体表面に非制止 性で滑り性賦与性のポリマー溶液を塗布する工程、(4)弾性体およびポリマー を硬化する工程、(5)塗布した物品における少なくとも装着者接触面を塩素化 する工程、(6)物品表面および残存する塩素を中和する工程、および、必要に 応じて、(7)装着者接触面を潤滑剤組成物で処理してその湿潤/濡れ滑り特性 を高める工程を含む他段階法である。本発明の重要な特徴は上記のスリップ・コ ーティング剤が基材の破断点までの延伸状態においても当該弾性体基材に対して 優れた接着性を示すことである。このようなコーテイング剤は、(1)カルボキ シル、ヒドロキシル、アミドおよびメチロール基のような反応性の官能基を含み 、スチレン、アクリロニトリルおよび/またはアルキレンモノマーによるコポリ マーを形成することができ、さらに、自己反応性(すなわち、架橋の際に架橋剤 を必要としない)であるアクリル系樹脂と、(2)金属塩と、(3)酸性触媒と 、(4)反応性の高い架橋材(樹脂が自己反応性である場合は使用の要否が選択 される)を含むコーテイング組成物により作成される。上記のアクリル系樹脂は これを硬化するのに有効な量の架橋剤と混合される場合に適当な官能基を有する (当該樹脂が自己反応性でない限り、有効量の反応性官能基を有する)。また、 本発明において使用する架橋剤は、一般に、チオール、カルボキシル、アミドお よびヒドロキシル基に対して反応性を有する。また、上記の金属塩は上記樹脂の 凝固剤としても作用するので、弾性体基材上のコーティングにおいて効果的に堆 積する。また、上記コーティングの架橋は蛋白質の転移に対するバリヤを固定化 または形成し、場合によりアレルギーを引き起こし得る弾性体基材において治癒 部を形成する。これらの材料は一般に使用者の汗によってしみ出るが、コーティ ングが耐水性であるので、汗によるこれらの成分の弾性体基材からのしみ出しが 阻止あるいは少なくとも制限できる。 本発明により形成される上記のスリップ・コーティングは優れた滑り特性を有 している。このコーティングの滑り特性を示す簡単な方法として、2個の被覆し たゴム面を重ね合わせて指の間に把持しながら接触面を前後に擦る方法がある。 従来のスリップ・コーティングはこの方法で試験すると全く滑らないか、滑らす ことが困難であった。しかしながら、本発明によって提供されるコーティングは 加えられる把持圧力にかかわらず容易に滑る。 さらに、本発明によって構成されるコーティングは耐久性が高く、耐水性であ る。このことは、弾性体物品、特に天然ゴムラテックス製の医療装置において望 ましい特徴である。つまり、このような医療装置は当該物品からアレルギー性成 分を除去するために激しい洗浄やオートクレーブ処理にかけられるからである。 これらの物品は塩素化処理にかけられることもある。すなわち、本発明により提 供されるコーティングはこのような処理の影響を受けない。 本発明の弾性体物品は非制止性の表面を備えているので、従来の弾性体物品に おいて一般に使用されるような硬化後パウダースラリーを使用する必要がない。 さらに、このコーティングはスチレンアクリル樹脂またはアクリル−アクリロニ トリル・ラテックスを含む種々の市販の水性アクリル酸樹脂により形成できる。 これらのラテックスはメラミン、尿素−ホルムアルデヒドまたはグリコールウリ ジル市販架橋剤のような水溶性架橋剤を含有する水性樹脂として弾性体物品に適 用される。このような水性の市販材料を使用することは、製造コストを低減し、 揮発性有機化合物(VOC)の量が削減でき、作業者の安全性が高まる点で遊離 である。 上記基材層の弾性体は天然または合成エラストマーあるいはこれらの組合せの いずれでもよい。このエラストマーは天然ゴム、ポリウレタン、共役ジエンのホ モポリマー、少なくとも2種の共役ジエンのコポリマー、少なくとも1種の共役 ジエンと少なくとも1種のビニルモノマーのコポリマーおよびこれらの組合せか ら成る群から選択されるのが好ましい。上記の共役ジエンは例えばクロロプレン のようにハロゲン化された共役ジエンのようなヘテロ原子を含んでいてもよい。 好ましい共役ジエンはブタジエン、イソプレン、ピペリレンおよびクロロプレン を含む。好ましいビニルモノマーは、例えばスチレンのようなアルケニルアレー ン、例えばエチレンおよびプロピレンのようなアルキレン、およびアクリロニト リルを含む。なお、上記エラストマーに関する用語「これらの組合せ(combinat ions thereof)」は、単一層内におけるこれらの物理的組合せと、例えば天然ゴ ムの層上に形成された、または、同ゴム層に接着するポリウレタンの層を有する 多層の弾性体物品のようなこれらの層状の組合せを含む。 上記の潤滑剤組成物はシリコーン界面活性剤および少なくとも1種の有機性界 面活性剤を有する。このシリコーン界面活性剤は非変性または変性シリコーンと することができる。また、有機性界面活性剤はシリコーン界面活性剤に対して相 溶性を有する任意の界面活性剤とすることができる。好ましくは、この有機性界 面活性剤は例えば1−ヘキサデシルピリジニウムクロライド一水和物(セチルピ リジニウムクロライドまたはCPCとして知られている)のようなカチオン性界 面活性剤である。 実施形態の一例において、上記物品は外科医手袋である。硬化樹脂コーティン グを有する医療用無粉手袋は、良好な乾燥時装着性および層剥がれ耐性を有して おり、さらに潤滑剤組成物により処理されることによって、現在の市場における 塩素化した外科手袋に比して、濡れ/湿潤時装着性に優れた潤滑性を付加する。 発明の詳細な説明 本発明は、手術用、検査用および歯科用手袋、コンドーム、包帯、カテーテル 、尿管およびシースおよびシース形失禁装置および他のフィルム状物品のような 哺乳類動物組織に部分的または完全に接触するように構成されたものを含む柔軟 で弾性体の物品に関する。加えて、上記の湿潤/乾燥時滑り性賦与材料は、物品 の使用環境下において好適に、装着者に対して内側および/または外側の面等を 含む物品の1種以上の表面部上に供給できる。 記載上の都合から、上記の物品、特に手袋、における外側の面を装着時に実際 に使用される状態の手袋の外部表面となる表面部として定義する。一方、上記の 内側の面を装着時に装着者の皮膚に近接する表面部として定義する。なお、カテ ーテルや尿管の場合には逆のことが言えて、外側の面が装着者の組織に接触する 表面部になる。さらに、明瞭にするために、上記の用語「装着者接触面(wearer -contacting surface)」を本明細書において使用する。また、「組織(tissue )」は特定の制限なく皮膚または上皮を含む。 上記基材層に使用されるエラストマーは天然または合成のゴムとすることがで きる。この合成ゴムは、特定の制限なく、ポリウレタン、共役ジエンのホモポリ マー、少なくとも2種の共役ジエンのコポリマー、少なくとも1種の共役ジエン および少なくとも1種のビニルモノマー、およびこれらの組合せを含む。 上記の共役ジエンは4個乃至8個の炭素原子を含むもであるのが好ましい。こ のような適当な共役ジエンの例として、1,3−ブタジエン(ブタジエン)、2 −メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブ タジエン、1,3−ペンタジエン(ピペリレン)、1,3−ヘキサジエン等が含 まれる。これらの共役ジエンはヘテロ原子を含んでいてもよい。このような共役 ジエンとして、例えばクロロプレンのようなハロゲン化されたものが含まれる。 さらに、このような共役ジエンの混合物を使用することもできる。好ましい共役 ジエンはブタジエン、イソプレンおよびクロロプレンである。 結果として得られるコポリマーがエラストマーである限り、任意のビニルモノ マーを少なくとも1種の共役ジエンとの共重合化に使用して合成ゴムの作成に使 用できる。このようなビニルモノマーには、特定の制限なく、アルキレン、アル ケニルアレーンおよびアクリロニトリルが含まれる。好ましいアルキレンはエチ レン、プロピレンおよびブチレンである。また、好ましいアルケニルアレーンは モノアルケニルアレーンである。この用語「モノアルケニルアレーン(monoalke nyl arene)」は、特に、スチレンおよびo−メチルスチレン、p−メチルスチ レン、p−tert−ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、α−メチル スチレンおよび他の環状アルキル化スチレン、部分的環状−メチル化スチレンを 含むスチレンの類似体および同族体、およびビニルナフタレン、ビニルアントラ セン等のモノアルキル多環式芳香族化合物のような一連のベンゼン環化合物を含 むものを意味する。好ましいモノアルケニルアレーンはスチレンおよびα−メチ ルスチレンのようなモノビニル・モノサイクリックアレーンであり、特に、スチ レンが好ましい。 上記のコポリマーはランダム、テーパー(tapered)またはブロックコポリマ ーでよい。すなわち、このコポリマーがブロックコポリマーである場合は、その 各ブロックが当該ブロックを特徴付けるモノマーの少なくとも1種類において支 配的である限りにおいて、当該各ブロックがホモポリマーであっても、ランダム コポリマーであっても、あるいは、テーパーコポリマーであってもよいと考えら れる。例えば、アルケニルアレーンのブロックは、当該ブロックがアルケニルア レーン中においてそれぞれ支配的である限りにおいて、スチレン/α−メチルス チレンコポリマーブロックあるいはスチレン/ブタジエン・ランダムまたはテー パーコポリマーブロックから構成できる。 好ましいゴムはポリウレタン、ネオプレン、ニトリルゴム、スチレンおよびブ タジエンのブロックコポリマー、特に、スチレン−ブタジエン−スチレン・ブロ ックコポリマー、およびスチレンおよびイソプレンのブロックコポリマー、特に 、スチレン−イソプレン−スチレン・ブロックコポリマーを含む天然ゴムおよび 合成ゴムである。 天然ゴムおよびポリウレタンがより好ましく、天然ゴムが最も好ましい。ネオ プレンは共役ジエンのクロロプレンのホモポリマーである。ニトリルゴムは共役 ジエンのブタジエンとビニルモノマーのアクリロニトリルとのコポリマーである 。 アルケニルアレーン(「A」ブロック)および共役ジエン(「B」ブロック) のブロックコポリマーは好ましいネットワーク形成体すなわち少なくとも2個の Aブロックおよび少なくとも1個のBブロックから成る。このようなブロックコ ポリマーの最も単純な形態はA−B−Aであり、これはトリブロックコポリマー である。このような合成ゴムにおいて、AブロックはBブロックと熱力学的に非 相溶性であるために、連続的なエラストマー相(Bブロック)と、ドメインと呼 ばれる基本的に不連続な硬いガラス状のプラスチック相(Aブロック)との2相 から成るゴムができる。これらのドメインは多数のブロックコポリマー鎖の端部 を係留する物理的架橋部として作用する。このA−B−Aブロックコポリマーは 1個のBブロックにより分離される2個のAブロックを有しているので、ドメイ ン形成によってBブロックの係止を有効に行なうことができ、Aブロックによる 固有の絡みつきによってネットワーク構造が形成できる。このような状態によっ て、上記A−B−Aゴムが従来の分散状反応性充填剤粒子を含む加硫ゴムのよう に挙動することが可能になる。ただし、これらの熱可塑性A−B−Aゴムは、従 来の加硫ゴムのように化学的に架橋されいるのとは異なって、ネットワーク構造 内のドメインによって物理的に架橋されている。この結果、これらのポリマーは 熱可塑性成形装置において取り扱うことができ、種々の比較的低コストな溶媒に 溶ける。加えて、この種のポリマーを使用すれば、加硫処理工程を省くことがで き、加硫処理化したスクラップゴムに対して、これらの熱可塑性エラストマーの 処理により生じるスクラップは回収して再使用できる。 上記のブロックコポリマーは、周知のブロック重合化または共重合化反応によ って製造でき、これらの方法には、例えば本明細書に参考文献として含まれる米 国特許第3,251,905号、同第3,390,207号、同第3,598, 887号および同第4,219,627号に記載されるような、周知のモノマー 連続付加技法、モノマー増進付加技法またはカップリング技法が含まれる。周知 のように、ブロックコポリマー技法においては、共役ジエンおよびアルケニルア レーンモノマーの混合物をそれらの共重合化反応速度の差を利用して共重合化す ることによって、テーパー(tapered)コポリマーブロックをマルチブロックコ ポリマー内に組み込むことができる。このようなテーパーコポリマーブロックを 含むマルチブロックコポリマーの作成を記載する種々の特許として、米国特許第 3,251,905号、同第3,265,765号、同第3,639,521号 および同第4,208,356号があり、これらは本明細書に参考文献として含 まれる。 上記のポリマーおよびコポリマーは、必要であれば、上述の各方法によって作 成できる。しかしながら、これらのポリマーおよびコポリマーは、例えばShell Oil社から入手可能なKRATON(商標)ポリマーのように、市販されているものが 多いので、通常は、全体の処理における処理工程数を減少するために市販のポリ マーを採用するのが好ましい。 手術用手袋の弾性体基材層の典型的な厚さは約15ミクロン乃至約400ミク ロンであり、好ましくは約100ミクロン乃至約350ミクロンである。一般に 、手術用手袋は約150ミクロンの厚さであり、整形外科用手袋は約300ミク ロンの厚さであることが多い。 乾燥時滑り性および湿潤時滑り性の両方をコーティングした弾性体物品に賦与 するために、上記基材は、(1)アクリル系樹脂塗布溶液による塗布、(2)コ ーティング材および基材の硬化、(3)物品の塩素化、および(4)シリコーン および有機性界面活性剤を含む潤滑材組成物による物品の界面活性剤処理を含む 多段式処理方法によって処理される。この結果として得られる弾性体製品は無粉 で高度に潤滑性を有している。 上記の弾性体面は下塗り工程における塗布処理の前に酸処理等の表面処理技法 によって作成することが可能であり、これによって、コーティングと弾性体基材 との間の優れた接着性が確保される。すなわち、ポリマー表面はその表面エネル ギーの低さ、汚染および可塑剤や低分子量化合物のブルーム(析出)によって結 合が困難である場合が多い。この弾性体面を作成する別の方法にはプラズマ処理 、コロナ処理、オゾン処理または当該エラストマーの化学的下塗り処理が含まれ るが、これらに限られるわけではない。このコーティング材によって弾性体物品 が高度に延伸されても優れた接着性が得られる。 酸前処理工程の別法 一例において、本発明により、塗布溶液によるすすぎおよびオーバーコートの 前に2%硫酸予備ディップ液によりラテックスを処理することを含む2種の別々 の酸表面形成技法によって手袋を作成した。別の表面形成方法はオーバーコート 処理に先だって浸出液の酸性化を含む。すなわち、この浸出水に約0.25重量 %の濃硫酸を加えて、手袋を浸出タンク内に約110°Fで約12分間浸漬した 。これらの両方の処理によって、優れた接着性を有するコーティングを有する手 袋が得られる。このコーティングの優れた接着性は被覆処理したラテックス物品 を400%に伸長した時にコーティングの層剥がれが全く生じないことによって 確かめられた。 既に述べたように、このコーティングはアクリル系樹脂、架橋剤、金属塩およ び酸性触媒を含む。これらの成分のそれぞれに関する好ましい実施形熊を以下に 説明する。 多くのアクリルエマルジョンまたは分散液が弾性体物品上に高い接着性を有す るコーティング面を作成するのに適することが分かった。このように評価された アクリルエマルジョンにはカルボキシル基またはヒドロキシル基のような残留す る未反応基が含まれている。適当なアクリル樹脂の例としては、スチレン−アク リル樹脂、またはRohm and Haas社(ペンシルバニア州、フィラデルフィア)か ら市販されるアクリロニトリル−変性アクリル樹脂NP−32およびRhoplex( 登録商標)AC−3094、AC−2573およびAC−1024、B.F.Good rich Speciality Chemicals(オハイオ州、クリーブランド)から市販されるCa rboset(登録商標)531およびCarboset(登録商標)GA−1594、および UCAR Emulsion Systems,Union Carbide社(ノースカロライナ州、カリー)から 市販されるUCAR(登録商標)LATEX413およびUCAR(登録商標)LATEX452が 挙げられる。 Rohm & Haas、UCAR(登録商標)およびCarboset(登録商標)のコポリマー( 重合体)製品の特定組成を第一に考慮した。これらのエマルジョン生成物におけ る最も好適なモノマーは低い水溶性を呈する。さらに、メタクリル酸およびアク リル酸のような別のモノマーがこれらのエマルジョンの接着特性を向上するため に使用できる。また、これらのエマルジョンにおいて有効な界面活性剤はアニオ ン性、カチオン性および非イオン性である。混合されたアニオン性および非イオ ン性界面活性剤がアクリル酸エマルジョンにおいて最も一般的に使用される。カ チオン性界面活性剤は稀に使用されるが、使用される場合は、それらは第4級ア ンモニウムハロゲン塩の種類である。アクリルコポリマーエマルジョンにおける 典型的な組成を以下に示す。アニオン性界面活性剤 ステアレート石鹸 ドデシルベンゼンスルホネート ソジウムジオクチルスルホサクシネートカチオン性界面活性剤 セチルトリメチルアンモニウムブロマイド非イオン性界面活性剤 ポリエトキシル化ノニルフェノール ポリエトキシル化ポリプロピレングリコール エマルジョンポリマーは2種の混和しない液体から成る2相系になっており、 ポリマーの小滴が分散相を形成し、水が連続相を形成している。モノマーはラン ダム、ブロック、交互およびグラフトを含む種々の形態で重合反応中に組み込ま れるが、上記のコーティングにおいて使用されるアクリルポリマーの大部分はラ ンダム状であると考えられる。このランダム形態は靭性を減少し、結晶化がアク リルコーティングポリマーにおいて望ましくならない。また、上記エマルジョン の自己架橋性はポリマー主鎖にアクリルアミドまたはアルコキシメチルアクリル アミドを組み込むことによって得られる。このアクリルアミド変性アクリル樹脂 は150℃乃至180℃において約20分乃至30分のベーキング処理を必要と する。 好ましい架橋剤はメラミンであり、当該メラミンはポリマー状またはモノマー 状のいずれであってもよく、メチル化されていてもいなくてもよい。架橋剤とし て有効に機能して市場で入手可能な好適なメラミンとしては、Cytec Industries (ニュージャージー州、ウエストパターソン)から市販されているCymel(登録 商標)373、Cymel(登録商標)350およびCymel(登録商標)303および 、Astro IndustriesのAricel PC−5、およびMonsantoのResimine(登録商標 )797がある。例えば、Cytec Industries(ニュージャージー州、ウエストパ ターソン)から市販されているCymel(登録商標)1171およびCymel(登録商 標)1172のようなグリコールウリジル架橋剤もまた本発明において使用可能 であり、上記弾性体基材上に良好なコーティングを形成した。さらに、尿素−ホ ルムアルデヒドも架橋剤として有効であることが分かり、例えば、Beetle(登録 商標)65のようなビートル樹脂が有効であった。 金属塩の機能の一つに凝固剤として作用することがあり、この作用が凝固に観 られる顕著な接着性に部分的に関与する。硝酸アルミニウムはラテッタスにおい て凝固剤として作用し、メラミンの架橋剤の場合に触媒として作用する。なお、 本発明に記載する必要性を満足する数多くの金属塩触媒が存在する。これらの触 媒として、臭化マグネシウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、硝酸亜鉛 、硝酸マグネシウム、硝酸銀およびジルコニウム錯体がある。金属硝酸塩がそれ らのすぐれた水溶性によって好ましい。 さらに、上記の配合において、弾性体物品の温度および時間の制限内において アクリルコーティングの完全な硬化を確実に行なうことについて多くの酸性触媒 を評価した。評価した触媒としては、Cycat(登録商標)4040、Cycat(登録商 標)600、リン酸、Nacure(登録商標)1419、Nacure(登録商標)195 3およびNacure(登録商標)3525がある。これらの触媒は化学的に言えばパ ラ−トルエンスルホン酸、ブロックド・パラ−トルエンスルホン酸および濃リン 酸である。また、これらの触媒は詳細な実施例において記載するように本発明 の配合において極めて少量で使用されている。 すなわち、実施例において使用した酸性触媒の濃度は好ましくは0.001% 乃至10%であり、最も好ましくは0.001%乃至3%である。配合物におけ る金属塩の量は好ましくは0.1%乃至8%であり、最も好ましくは0.1%乃 至5%である。また、配合物における全固形物の比率は好ましくは1%乃至40 %であり、最も好ましくは1%乃至25%である。さらに、配合物における架橋 剤の量は好ましくは0%乃至25%であり、最も好ましくは0%乃至20%であ る。 好ましいカチオン性界面活性剤は少なくとも1種のC8−C20のヒドロカルビ ル(アルキル、アリール、アラルキルまたはシクロアルキル)基を有する第4級 アンモニウム化合物であり、好ましいヒドロカルビル基はヘキサデシル基である 。また、このヒドロカルビル官能基はヘテロ環構造(ピリジン、モルホリンまた はイミダゾール環のような)の一部となっている4級窒素原子に結合していても よい。さらに別の種々のカチオン性界面活性剤としては、ベンズアルコニウムク ロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルピリ ジニウムクロライド、ステアリールトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシ ルピリジニウムクロライドおよびこれらに対応するブロマイド、およびヒドロキ シエチルヘプタデシルイミダゾリウムハライドがある。 さらに別の好ましい界面活性剤として、グリセロールステアレート、グリセロ ールオレエート、ココ(coco)アミノプロピルベタインおよびポリエチレングリコ ールモノステアレートがある。ポリエチレングリコールおよびポリオキシプロピ レングリコールは好適な非イオン性界面活性剤である。また、ノニルフェノール エトキシレートおよび他のエトキシル化アセチレンジオールもまた良好に作用す る。さらに、Pluronics(登録商標)のようなポリオキシエチレン鎖およびポリ オキシプロピレン鎖の両方を含む界面活性剤が本発明において有効に作用すると 考えられる。 少量のアニオン性界面活性剤を添加することによって湿潤時装着における弾性 体表面の初期応答性を改善することができる。好ましいアニオン性界面活性剤は ソジウムナフタレンスルホネートであると考えられ、アルキルベンゼンスルホネ ートも含まれる。さらに、スルホン化非イオン性ポリオキシエチレンエーテル、 ソジウムドデシルサルフェート、スルホスクシネート、ホスフェートエステルお よびソジウムドデシルベンゼンスルホネートのような界面活性剤の特別な基が本 発明において有効であると考えられる。 本発明において使用するシリコーン界面活性剤は主にポリエーテル変性ポリジ メチルシロキサンである。このような有効なシリコーンの例がOSi Specialties およびDow Corning社により市販されている。評価したOSiのシリコーンはNuWet (登録商標)およびSilWet(登録商標)の両方の製品系列から得たものである。 すなわちNuWet(登録商標)100,300およびNuWet(登録商標)500を試 験した。また、好ましいSilWet(登録商標)製品はSilWet7001およびSilWet (登録商標)7605であった。また、本発明において評価したDow Corningの シリコーンはDow Corning365のアミノ変性シリコーンであった。さらに、本 発明において有効と考えられる他のシリコーン材には、ジメチコーン、シタロジ メチコーン(Dow Corning(登録商標)245)が含まれる。さらに、Goldschmi dtにより市販される第4級化合物を基材とする種々のシリコーン(Tegopren(登 録商標))もまた本発明において有効と考えられる。 シリコーン界面活性剤についての補足的情報 本発明において有効と考えられるシリコーン界面活性剤には、NuWet(登録商 標)300およびNuWet(登録商標)500が含まれ、これらは共にポリエステ ル変性シリコーンであると思われる。ジクォータナリ・ポリジメチルシロキサン のTegopren(登録商標)6920およびTegopren(登録商標)6922もまた本 発明において有効であることが分かった。さらに、ポリエステル変性ポリジメチ ルシロキサンであると思われるSilWet(登録商標)7605もまたシリコーン界 面活性剤として極めて有効であることが分かった。さらに、デカメチルシクロペ ンタシロキサンとして化学的に同定されるDow Corning(登録商標)245が別 のシリコーン界面活性剤として使用できることが分かった。 湿潤時滑り性を実質的に無粉状態で好ましくは塩素化されている柔軟な弾性体 物品に賦与するために、物品を潤滑剤組成物で処理する。好ましい2種の組成物 の組合せを以下に示す。第1の組成物は、(1)アセチレンジオールおよび(2 )有機変性シリコーン、アミノ変性シリコーンおよびカチオン性界面活性剤、好 ましくは、1−ヘキサデシルピリジニウムクロライド一水和物から成る群から選 択される少なくとも1種の化合物から構成されている(すなわち、少なくとも有 する)。また、第2の組成物は、(1)カチオン性界面活性剤、好ましくは、1 −ヘキサデシルピリジニウムクロライド一水和物および(2)有機変性シリコー ン、アミノ変性シリコーンおよびアセチレンジオールから成る群から選択される 少なくとも1種の化合物から構成されている。この潤滑剤組成物は好ましくは水 性溶液または分散液である。 上記の化合物1−ヘキサデシルピリジニウムクロライド一水和物(CAS番号 6004−24−6)は市販のカチオン性界面活性剤である。他の適当なカチオ ン性界面活性剤としては、6個乃至18個の炭素原子を含むアルキル、アラルキ ル、アリールまたはシクロアルキル基のような少なくとも1個の親油性部分と、 置換アンモニウム基(例えば、テトラ−アルキルアンモニウム、ピリジニウムま たは同様の基)のような親水性部分から成るものが含まれる。存在する対イオン は装着者の組織に許容可能である必要があり、例えば、塩素または他のハロゲン イオンとすることができる。 好ましいカチオン性界面活性剤は少なくとも1個のC8−C18ヒドロカルビル (アルキル、アリール、アラルキルまたはシクロアルキル)基を有する第4級ア ンモニウム化合物であり、好ましいヒドロカルビル基はヘキサデシル基である。 このヒドロカルビル基は(ピリジン、モルホリンまたはイミダゾリン環のような )ヘテロ環の一部である第4級窒素原子に結合していてもよい。 既に述べたように、特に好ましい界面活性剤はヘキサデシルピリジニウムクロ ライドである。別の適当なカチオン性界面活性剤としては、ベンズアルコニウム クロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルピリジ ニウムクロライドおよびこれらに相当するブロマイド、ヒドロキシエチルヘプタ デシルイミダゾリウムハライド、ココナッツアルキルジメチルアンモニウムベタ インおよびココアミノプロピルベタインが含まれる。さらに、これらの界面活性 剤の混合物もまた使用可能である。 例えば、好ましいセチルピリジニウムクロライドのようなカチオン性界面活性 剤の濃度は約0.05重量%乃至約2.5重量%の範囲内である。さらに、約0 .25重量%乃至約1.50重量%の範囲内、例えば、0.5%のセチルピリジ ニウムクロライド溶液が好ましい。 本発明において有効なアセチレンジオールはアセチレンターシャリグリコール およびアセチレンターシャリグリコールのエチレンオキシドアダクトである。好 ましくは、本発明の実施において使用するアセチレンジオールは以下の構造式に より示され、 同式において、R1およびR4は3個乃至10個の炭素原子を含むアルキル基であ り、R2およびR3はメチル基およびエチル基から成る群から選択され、xおよび yは合計で0乃至60の範囲内であり、x=y=0の場合のアセチレンターシャ リグリコールを含む。好ましい場合において、R1およびR4はそれぞれ3個乃至 4個の炭素原子を含むアルキル基であり、R2およびR3はメチル基であ る。また、これらのアセチレンジオールの製造のための別の合成技法およびその 例が米国特許第3,268,593号(Carpenter他)および同第3,293, 191号(Carpenter他)に開示されており、これらは本明細書に参考文献とし て含まれる。 本発明において有効なアセチレンジオールは、炭素−炭素三重結合を中間に有 しかつ当該三重結合の両側の炭素原子に水酸基を有する主鎖として10個の炭素 原子を有するのが好ましい。これらの基の組み合わせによって高い電子密度の領 域が形成されて分子内極性が生じる。また、この領域のそれぞれの側に高度に平 衡化された対称な基があって分子内に2個の疎水性領域があってもよい。すなわ ち、分子全体が疎水性−親水性−疎水性の構造を有していて、良好な湿潤剤また は表面張力減少剤が構成されている。J.Schwartz他の「アセチレンジオールを 基本構成とする添加剤が手袋メーカーによる品質基準達成を補助する」(Elastm erics,第16頁乃至第18頁、1989年12月)を参照されたい。Air Produ cts and Chemicals社(ペンシルバニア州、アレーンタウン)により市販される 以下の好適なアセチレンジオールがある。すなわち、Surfynol(登録商標)10 4(2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン(decyn)−4,7−ジオール) 、Surfynol(登録商標)104E(Surfynol(登録商標)104/エチレングリ コール、50/50)、Surfynol(登録商標)440(Surfynol(登録商標)1 04+3.5モル・エチレンオキシド)、Surfynol(登録商標)465(Surfyn ol(登録商標)+10モル・エチレンオキシド)およびDynol(登録商標)60 4(エトキシル化アセチレンジオールの混合物)である。 好ましくは、このアセチレンジオールはAir Products and Chemical社(ペン シルバニア州、アレーンタウン)により市販されるDynol(登録商標)604お よびSurfynol(登録商標)400のようなエトキシル化アセチレンジオールであ る。Dynol(登録商標)604はその良好な潤滑性によって好ましい。このアセ チレンジオールは、少なくとも0.01重量%乃至例えば2重量%のアセチレン ジオールを含む水性溶液のような溶液を形成するのに使用される。さらに、この アセチレンジオールは混合または組合せで使用することもできる。 本発明において有効な変性シリコーンは親水性の非イオン性シリコーンである 。このようなシリコーンの例はOSi Specialities社(コネチカット州、ダンベリ ー)により市販されるNuWet(登録商標)100、NuWet(登録商標)300およ びNuWet(登録商標)500である。NuWet(登録商標)100は有機変性ポリジ メチルシロキサンとして記載されるコポリマーであり、より詳しくは、ポリアル キレンオキシド変性ポリジメチルシロキサンである。NuWet(登録商標)300 もまたアミノ変性シリコーン−ポリエーテルコポリマーとして記載されるコポリ マーである。アミノ変性したことにより、この材料は指示可能量のアルカノアミ ンを有する。NuWet(登録商標)500は有機変性ポリジメチルシロキサン(6 5%以上)およびエトキシル化アルキル(20%以下)の混合物である。指示可 能量のエチレンオキシド(20%以下、MSDシート当たりの上限結合濃度が0 .0002%)を含む。以下の表はこれら3種の材料の物性を示す。 a)Pensky-Martens closed cup ASTMD-93 OSi社の製品説明書によって、以下の非水性希釈剤が有効であることが分かっ た。 エチレン−プロピレンオキシドポリマー(Ucon(登録商標)50HB100、Un ion Carbide) メチルソイエート(Emery(登録商標)2235、Henkel) メチルオレエート(Emery(登録商標)2301、Henkel) メチルカノレート(Emery(登録商標)2231、Henkel) プロピレンカーボネート(Arco) オレイルアルコール(Novol、Croda) これらの材料を用いて水性溶液または分散液を作成する場合は、OSi社は適当 な速度(約300rpm乃至約400rpm)で混合しながら水全体の渦中にシ リコーンを注ぐことを奨めている。この混合は均一な溶液または分散液が得られ るまで続けられる。非水性溶液または分散液も同様に作成されるが、約150r pm乃至約200rpmで透明な混合液が得られるまで行なわれる。 米国特許第4,690,955号(Kilgour他)、同第4,769,174号 (Kilgour)、同第4,847,398号(Mehta他)および同第4,857,5 83号(Austin他)は種々の有機変性ポリシロキサンコポリマー(すなわち、有 機変性シリコーン)およびその製法を開示している。このようなコポリマーは水 酸基を含む。アミノ変性は水酸基をハライドにまず置換することにより行なわれ る。次いで、このハライドをアンモニアまたはアミンと反応させてハライドをア ミノ基に置換することができる。この後者の処理はハライドのアンモノリシスと 呼ばれる。あるいは、アミノ変性ポリシロキサン(すなわち、アミノ変性シリコ ーン)は本明細書に参考文献として含まれる米国特許第3,905,823号( Piskoti)に従って作成できる。この文献においては、アミノ変性ポリシロキサ ンは、有機変性ポリシロキサン(すなわち、有機変性シリコーン)をアミノ官能 性シランまたはシロキサンと混合して、例えばアルカリ金属水酸化物、アルコキ シド、水素化物、アルキル類、アルケニル類およびアリール類およびシラノエー ト類のような塩基性触媒の存在下に当該混合物を平衡化することにより作成され る。 この変性シリコーンは一般に少なくとも0.05重量%乃至例えば5重量%の 変性シリコーンを含む水性溶液のような溶液の形態で使用する。 潤滑剤組成物は装着者接触面に完全に塗布する必要はない。すなわち、湿潤時 滑り性を高めるのに十分な潤滑剤組成物を供給すればよい。実用上、装着者接触 面に潤滑剤が維持されて、医療用または歯科用手袋の場合に、最大把握力が外部 表面に確保できることが好ましい。潤滑剤組成物は全量で約0.2重量%乃至約 2重量%の潤滑剤を含む水性溶液として供給することができる。この場合、好ま しくは物品を成形体から取り外す前に、物品を溶液中に浸漬するか、溶液を物品 上にスプレーまたは塗布することができる。あるいは、物品を成形体から取り外 した後に、潤滑剤組成物を供給してもよい。 当該技術分野における熟練者により容易に分かるように、ポリウレタンを含む 分散した例えばラテックスの形態の別の基材ポリマーは、全ての場合において、 天然ゴムラテックスのように必ずしも加硫する必要がない。 さらに、当該技術分野における熟練者により明らかなように、上記の物品に種 々の付加的な要素を組み合わせることができる。例えば、物品が手袋である場合 に、装着および使用を容易にする制止防止剤を加えることができる。この制止防 止剤はコーティング混合液に水性エマルジョン(例えば1%乃至2%)として添 加されるポリウレタンワックスのような低融点(約100℃乃至約150℃の融 点)のワックスであるのが好ましい。このワックスの粒径は表面形態に影響を及 ぼさないように1μm以下にするのが好ましい。あるいは、制止防止剤は微粒子 化したポリエチレンまたはポリテトラフルオロエチレンとしてもよい。 本発明によれば、無粉手袋を作成する連続処理方法の実施形態が以下の概要手 順から構成される。(i)手袋の成形体上に凝固剤をディップコートする工程、 (ii)弾性体(エラストマー)から成る層を上記凝固剤の層の上にディップコ ートする工程、(iii)上記弾性体物品を熱水に浸漬する工程、(iv)例え ば希釈酸によって手袋成形体上の物品の弾性体表面に下塗りする工程、(v)下 塗りした表面を水または水性アルカリ溶液により洗浄する工程、(vi)手袋成 形体上のままで、上記物品をアクリル系ポリマーおよび硬化剤の分散液中に浸漬 する工程、(vii)上記弾性体およびポリマーを加熱硬化する工程、(vii i)成形体から手袋を取り外して、(必要に応じて)手袋を裏返しにする工程、 (ix)手袋を塩素化する工程、(x)手袋および残留塩素を中和する工程、( xi)手袋を洗浄する工程、(xii)(必要に応じて)手袋を潤滑剤組成物に より処理する工程、(xiii)(必要に応じて)上記潤滑剤で処理した手袋を 乾燥する工程、(xiv)(工程(viii)を採用しない場合に)成形型から 手袋を取り外して手袋を裏返しにする工程である。弾性体を塩素化しない場合は 上記工程(ix)および(x)を省略できる。 潤滑剤溶液の使用によって、上記の塩素化した無粉手袋に濡れ/湿潤状態の手 への装着において優れた潤滑性を賦与することができる。 伸長状態における本発明の実施形態の工程を以下に説明する。まず、これまで の製造反復処理による残留物を除去するために、一般に磁器により形成される、 例えば手の成形型を洗浄する洗浄工程が設けられる。次に、洗浄した成形体を予 備加熱したオーブン中に搬送して残留水分を蒸発させることにより乾燥する。 その後、この予備加熱した成形体を凝固剤、パウダー供給源および界面活性剤 を含む槽にディップコートする。この凝固剤はエマルジョンによる保護システム を破壊するカルシウムイオンを含んでいるのが好ましく、これによって、ラテッ クスが成形体上に堆積する。上記パウダーは好ましくは炭酸カルシウムパウダー であって、後に剥離剤として作用する。あるいは、上記パウダー供給源は、Joun gに付与された米国特許第4,310,928号に従う手袋の脱着を補助するた めの凝固剤におけるリポ化合物と界面活性剤との組合せを使用することによって 省略できる。この界面活性剤は良好な濡れ性を供与して、特に袖口における成形 体と析出ラテックスとの間の凹凸および空気の取り込みが形成されるのを防ぐ。 このような界面活性剤の例としてアセチレンジオールがある。上述したように、 成形体は乾燥工程において予備加熱されており、残留熱によって当該成形体の表 面上に硝酸カルシウム、炭酸カルシウムパウダーおよび界面活性剤を残して水分 が蒸発される。 その後、コーティング処理した成形体をラテックス収容タンク内に浸漬する。 このラテックスは例えば天然ゴムおよび安定化剤、酸化防止剤、活性化剤、反応 促進剤および加硫化剤を含み、後者の添加剤はすべてパウダー状である。好まし くは、安定化剤はリン酸塩系の界面活性剤である。また、酸化防止剤は、好まし くは、例えばPMC Specialty Group(ニュージャージー州、フォード)により市 販されるAntioxidant2246(2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t −ブチルフェノール))のようなフェノール系である。さらに、上記活性化剤は 例えば酸化亜鉛でよく、反応促進剤は例えばジチオカルバメートでよい。また、 上記加硫化剤はイオウまたはイオウ含有化合物であるのが好ましい。これらの材 料を使用する場合は、安定化剤、酸化防止剤、活性化剤、反応促進剤および加硫 化剤はボールミルまたは磨砕機により水中に分散してその小片化を回避する。こ の分散液がその後にラテックス内に混合される。さらに、耐オゾン剤として使用 されるエマルジョン化ワックスがラテックス混合液内に添加される。その後、コ ーティングした成形体をラテックス組成物中にディップ(浸漬)して、このディ ップ時間(一回ディップ条件下において)により堆積するラテックスの厚さを調 整する。この時間は例えば外科用手袋の場合で約5秒乃至20秒で一般的には約 12秒、また、歯科矯正用手袋の場合で約20秒乃至約70秒で一般的には約5 0秒である。 次に、ラテックスをコーティングした成形体を浸出タンタ内に浸漬する。この タンクには熱水が循環していて、例えば残留する硫酸カルシウムや天然ラテック ス内に含有される蛋白質のような全ての水溶性成分が浸出する。この浸出処理は タンクの水を約120°Fに保った状態で約12分間続けられる。 その後、この成形体を、硬化剤を含むアクリル系樹脂分散液を収容するタンク 中に浸漬して、その上に堆積するラテックスの厚さをディップ時間(一回ディッ プ条件下において)により調整する。 次に、この成形体をコーティングタンクから取り出してビード(bead)形成およ びプリントステーションに移送する。このステーションにおいて、手袋の上部ま たは端部の一定部分を機械的に巻くことによって当該手袋端部の袖口部分の周り にビード部を形成する。次に、成形体のラテックスコーティングにインクを吹付 ける等によって、会社のロゴ、大きさ、製造日付を手袋の外面にプリントする。 その後、このラテックス/ポリマーコートした成形体を硬化ステーションに送 り、ここで、成形体基材コーティングにおける天然ゴムを加硫化して、ポリマー を典型的にはオーブン内で硬化することにより、当該ゴムおよびアクリル系樹脂 を熱硬化する。この硬化ステーションは初期的には成形体のコーティングに残留 する水分を蒸発し、その後に、ゴムの加硫化およびアクリル系樹脂の硬化の温度 まで昇温する。この乾燥処理は190°F乃至200°Fで行なわれ、加硫化処理 は約220°F乃至約240°Fで行なえる。これらの全体の処理は約40乃至 50分続けることができる。例えば、上記オーブンを4個の異なる領域に区分し て、成形体を上昇する温度の各領域中に搬送してもよい。一例として、4個の領 域を有するオーブンにおいて、最初の2個の領域が乾燥用に使われ、残りの2個 の領域が主に加硫化処理に使用される。これらの領域のそれぞれを、僅かに高い 温度、例えば、第1の領域が約180°F、第2の領域が約200°F,第3の 領域が約220°Fおよび第4の領域が約240°Fとなるようにすることがで きる。また、各領域における滞留時間は約10分程度である。成形体のラテック スコーティングに含有される反応促進剤および加硫化剤はその中の天然ゴムを架 橋するために使用される。すなわち、加硫化剤は異なるゴムセグメント間にイオ ウ架橋部を形成し、反応促進剤はこのイオウ架橋形成を促進するために使用され る。このようにして、上記の樹脂が架橋されてゴム基材に共有的に結合する。 その後、手袋が手袋成形体から取り外されて塩素化されるか、あるいは、当該 成形体上のままで塩素化される。連続的な処理を行なう場合は、硬化した手袋を 硬化ステーションに残して成形体上に置いたまま塩素化する。この塩素化、より 一般的には、ハロゲン化は、当該技術分野における熟練者により知られる適当な 態様で行なうことができる。このような方法には、(1)水性混合液中に塩素ガ スを直接注入する、(2)高濃度漂白剤パウダーおよび塩化アルミニウムを水に 混合する、(3)食塩電解を行なって塩素化した水を生成する、および(4)酸 性化漂白剤等の方法が含まれる。これらのついては、例えば、米国特許第3,4 11,982号(Kavalir)、同第3,740,262号(Agostinelli)、同第 3,992,221号(Homsy他)を参照されたい。さらに、この方法は塩素ガ スにより外側面を処理するのではなく、あるいは、当該処理に加えて、装着者接 触面を処理するように変更されている(米国特許第4,597,108号(Momo se)および同第4,851,266号(Momose))。好ましい方法の一例として 、水流中に塩素ガスを注入してこの塩素化した水を洗浄した手袋を収容する塩素 化装置(密閉容器)中に流し込む方法がある。この塩素濃度は塩素化の程度を調 整するためにモニターして制御できる。すなわち、この塩素濃度は一般に少なく とも約500ppmであり、好ましくは約500ppm乃至約1200ppmで 、例えば約800ppm程度である。さらに、この塩素化処理の時間も塩素化の 程度を調節するために制御可能である。すなわち、この処理時間は約3乃至約2 0分で、例えば7分である。しかしながら、手袋が潰れた状態であると、外表面 はかなり塩素化するが、手袋の内表面はあまり良く塩素化が進行しない。 別の好ましい方法においては、手袋(成形体から取り外した状態)を塩素化装 置内で塩素化することができ、当該装置は前方搭載型工業洗浄機を備えていてp H2乃至pH3に順次酸性化される漂白剤を含む水槽を収容している。この塩素 濃度範囲は約0.05乃至約0.3重量%であり、例えば約0.1重量%である 。さらに、処理時間は約3乃至25分の間である。この場合も同様に、手袋の外 面が内面に比して大幅に塩素化が進行する。このような手袋の内面および外面の 塩素化の程度は、手袋のいずれの面を外側にするかにより、あるいは、手袋の両 面の裏返しと繰り返しの塩素化との組合せによって調整できる。 塩素化した漂白剤は、その後、好ましくはアンモニウムヒドロキシドまたはソ ジウムチオサルフェートによって中和できる。この工程においてアンモニウムヒ ドロキシドを使用すると、塩素化装置内に収容される酸性化した水が中和され、 過剰の塩素がアンモニウムクロライドになる。 さらに、工業用洗浄機内において、塩素化された手袋が概ね周囲温度の水道水 で洗浄される。この洗浄サイクルは必要に応じて繰り返すことができる。全ての 水がこの前方搭載型洗浄機から除去されると、手袋がひっくり返されて過剰の水 が流し出される。 その後、潤滑剤溶液が約5分間ひっくり返されていた手袋を収容する塩素化装 置内に加えられる。これによって、手袋の外面が潤滑剤溶液によってコーティン グされる。この潤滑剤溶液は塩素化装置から排水された後に再使用できる。再使 用する場合は、1回以上再使用するのが好ましい。 次に、コーティングした手袋を乾燥機に入れて、約110°Fで約10乃至1 5分間乾燥して、装着面を乾燥する。その後、手袋を裏返しにして約120°F で約25分間乾燥する。上記の処理は本発明に従う手袋の製造における一連の処 理工程を示している。 実施例 本発明をさらに理解するために、以下の実施例を例示的に説明する。実施例1 外科手術用手袋を、熱成形体を凝固剤に浸漬し、これを天然ゴムラテックス中 に浸漬し、水道水において浸出させ、2%硫酸溶液により酸処理し、アクリルラ テックス(Rhom and Haas AC1024)と、Cymel303またはCymel373の ようなメラミン架橋剤と、Al(NO3)3(金属塩)と、酸性触媒としてのリン酸を含 む溶液によりディップコートした。コーティングした成形体を110℃で30分 間オーブンの中に入れた。次いで、手袋を成形装置から剥がして水洗浄により粒 状材料を除去してから完全に乾燥した。この実施例においては、手袋をハロゲン 化しなかった。以下の配合物1−5により生じた物品の装着性を以下の基準1− 5により順位付けした。 以下の配合物のそれぞれにおいて、各成分をゆるやかな攪拌処理下に以下の順 番で加えた。すなわち、硝酸アルミニウムAl(NO3)3を水に入れて溶けるまで攪拌 した。さらに、メラミン架橋材(Cymel303またはCymel373)は溶液に加え て溶けるまで攪拌した。その後、樹脂およびリン酸を加えた。 実施例2 実施例1における配合物1による手袋を冷却後に成形型から取り外して、水で 洗浄し、塩素化して、滑り剤の組み合わせにより処理した。このようにして得た 手袋はほとんど無粉の状態で、非制止性かつ柔軟であり、基材の天然ゴム弾性体 の破断伸び点まで良好な接着性を示した。この手袋はまた良好な湿潤時および乾 燥時の滑り性を示した。この実施例では、弾性体物品の塩素化を以下の工程に沿 って行なった。(a)6個のコーティング処理した弾性体物品から全ての粒状物 質を水により洗浄する工程、(b)上記弾性体物品を適当な耐腐蝕コンテナ内に いれる工程、(c)上記コンテナ内に約2000mLの水を加え、約12.4グ ラムの8.5%活性漂白剤を加える工程、(d)弾性体物品を約5分間攪拌した 後に、約5グラムの濃塩酸を注入する工程、(e)さらに約10分間攪拌する工 程、(f)約20グラムの37%アンモニウムヒドロキシドを加えて、さらに約 5分間攪拌する工程、(g)滑り剤の適当な組合せに浸漬してひっくり返す前に 手袋を水で完全に洗浄する工程、および(f)手袋をひっくり返して乾燥するま で乾燥機の中に置く工程である。 実施例1において作成した手袋を塩素化して、滑り剤の種々の組成物により後 処理をした後に、湿潤状態の皮膚に対して評価した。以下のように、実施例1に よる後処理した手袋を作成して、湿潤時に対する装着性について評価した。これ らの評価結果を表2乃至表5(「%」は重量%を意味する)にまとめた。 3対の手袋を各サンプルについて試験した。各対は異なる3人の試験員に装着 された。 実施例3 この実施例においては、以下の成分を以下の順に加えて作成処理中にゆるやか な攪拌により樹脂コーティング槽組成物を作成した。すなわち、約140.67 グラムの硝酸アルミニウム(Al(NO3)3)を約15,360.24グラムの水に加 えた。これらの成分を硝酸アルミニウムが溶液になるまで攪拌した。その後、約 132.08グラムのCymel(登録商標)350架橋剤をこの溶液に加えて溶解 するまで攪拌した。次に、約2,526.02グラムのRohm and Haas社のRhopl ex(登録商標)AC-1024樹脂と9.58グラムのリン酸(85%v/v)を加え て樹脂コーティング槽溶液を作成した。 上記の樹脂溶液を使用したことを除いて、樹脂コートした外科手術用手袋を実 施例1と同様に作成した。その後、コーティングした手袋を実施例2に従って塩 素化した。次に、この手袋を種々の潤滑剤組成物によって処理した。この各潤滑 剤組成物はシリコーン界面活性剤と少なくとも1種の有機界面活性剤との混合物 である。得られた手袋を湿潤時装着性について試験し、実施例1において定めた 評価基準により順位付けした。これらの結果を表6に示す。表7は使用した種々 の界面活性剤と本発明における使用に適する別の界面活性剤を示している。この 実施例においては、CPCとDC365およびCPCとSilWet(登録商標)L-70 01から成る潤滑剤組成物を有する場合のサンプルが最良の湿潤時および乾燥時装 着滑り性を示した。 表2乃至表6における略後は以下の意味を有する。 実施例4 実施例1に従って、以下のオーバーコーティング組成物(すなわち、樹脂コー ティング槽組成物)によって作成した天然ゴムラテックスにより手袋を作成した 。この実施例は尿素−ホルムアミドまたはグリコウリジル架橋剤によるスチレン アクリルラテックスに関係する。実施例1との唯一の違いは、天然ゴムラテック ス面を形成する再に浸出剤または予備ディップ溶液として酸を使用しないことで ある。その代わりに、酸を配合物自体に含ませることによって、別の酸処理工程 を省いている。 以下の配合物において、各成分を以下の順番で加えて処理中にゆるやかに攪拌 しながら樹脂コーティング槽組成物を作成した。硝酸アルミニウム(存在する場 合に)を水に加えて溶けるまでその混合物を攪拌した。その後、架橋剤(例えば 、Beetle(登録商標)65、Cymel(登録商標)1171またはCymel(登録商標)1172)を加 えて溶けるまでその溶液を攪拌した。次に、樹脂(Rohm and Haas Rhoplex(登録 商標)AC-3094、AC−1024またはAC−2573)および酸触媒(Cycat(登録商標)4040 )を加えて攪拌した。さらに、硫酸を加えて天然ゴムラテックスの表面処理をし て当該ラテックス基材に重ねられる樹脂コーティングの共有結合性を高めた。 配合物6 Rohm & Haas AC-3094:68.16グラム Beetle(登録商標)65:12グラム Cycat(登録商標)4040:0.3グラム 硝酸アルミニウム:4.26グラム 硫酸:0.45グラム 水:565.18グラム 配合物7 Rohm & Haas AC-1024:68.16グラム Beetle(登録商標)65:6グラム Cycat(登録商標)4040:0.3グラム 硫酸:0.9グラム 硝酸アルミニウム:4.26グラム 水:666.66グラム 配合物8 Rohm & Haas AC-2573:616.78グラム Cymel(登録商標)1171:108.59グラム 水:5,114.36グラム Cycat(登録商標)4040:5.00グラム 硫酸:20.01グラム 配合物9 Rohm & Haas AC-2573:616.78グラム Cymel(登録商標)1172:108.59グラム 水:5,114.36グラム Cycat(登録商標)4040:5.00グラム 硫酸:20.00グラム 上記配合物6乃至9により作成した弾性体物晶を実施例2に従って塩素化して 滑り剤組成物により処理した。得られた弾性体物品は柔軟であり、コーティング の良好な接着性が基材ネオプレンエラストマーの破断伸び点においても観られた 。この無粉の処理後エラストマーは非制止性であって湿潤状および乾燥状の皮膚 に対して良好な滑り性を示した。実施例5 実施例1の一般的手順に従って、実施例5では、メラミンにより架橋したアク リルラテックスによるネオプレンラテックスのオーバーコーティングを行なった 。このネオプレンラテックス配合物はDuPont Dowのエラストマー671A、75 0および571のような市販のエマルジョンにより作成した。さらに、このネオ プレン(すなわち、ポリクロロプレン)ラテッタスを酸化亜鉛を含む表8の括弧 内に示す適当な配合量のチキソトロープ剤を添加して作成した。 この実施例において使用したネオプレンラテックスは以下の成分を含む。 好ましくはDuPontにより市販されるNeoprene Latex 671およびNeoprene La tex 750を含む他の多くの市販のポリクロロプレンラテックスが使用できるが 、上記の配合物が代表的なものである。 ネオプレンラテックスの場合に、酸処理工程が別の工程として含まれる。すな わち、ネオプレンをコートした成形体をスチレン−アクリル溶液でオーバーコー トする前に60秒間2%硫酸を含む溶液に浸漬した。本発明において使用するこ のコーティング溶液を以下に示す。 配合物10 Rohm & Haas AC-2573:76.50グラム Cymel(登録商標)303:5.60グラム 水:465.18グラム リン酸:0.29グラム 配合物11 Rohm & Haas AC-1024:76.50グラム Cymel(登録商標)303:5.60グラム 水:465.18グラム リン酸:0.29グラム 配合物10を塩素化して0.5%セチルピリジニウムクロライドおよび0.2 5%ジメチコーンから成る水性界面活性剤により処理した。さらに、配合物11 を塩素化してジメチコーンから成る水性界面活性剤により処理した。これらの弾 性体物品は柔軟で、基材のネオプレンエラストマーの破断伸び点に至るまでコー ティングの良好な接着性を示した。これらの無粉の処理後エラストマーは非制止 性であって、湿潤および乾燥皮膚に対して良好な滑り性を示した。 以上、本発明を外科医用手袋について主に説明したが、初めに述べたように、 本発明はコンドーム、医者および獣医により使用される検査用手袋(しばしば乾 燥した手に装着される手袋)、カテーテル、尿管、シート、シースおよびシース 形失禁用装置のような他の皮膚または組織接触式の柔軟な弾性体物品にも適用で きる。 本発明を尿管やカテーテルのような物品に使用する場合は、外側面(この面が 装着者接触面となる)が潤滑剤組成物によりコーティングされ、コンドームの場 合は、内側および/または外側面を潤滑剤組成物で処理することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.柔軟な弾性体物品を処理する方法において、 物品の表面をスチレンを含有するアクリル系樹脂でコーティングする工程と、 上記樹脂コーティングを硬化する工程と、 上記物品の少なくとも1面をハロゲン化する工程と、 上記物品の表面および残留するハロゲンを中和する工程と、 上記物品の表面を潤滑剤組成物により処理する工程とから成り、 当該潤滑剤組成物が第1の組成物および第2の組成物から成る群から選択され 当該第1の組成物が、 アセチレンジオールと、 有機変性シリコーン、 アミノ変性シリコーンおよび カチオン性界面活性剤 から成る群から選択される少なくとも1種の化合物とから成り、 第2の組成物が、 カチオン性界面活性剤と、 有機変性シリコーン、 アミノ変性シリコーンおよび アセチレンジオール から成る群から選択される少なくとも1種の化合物とから成ることを特徴とす る方法。 2.前記カチオン性界面活性剤が1−ヘキサデシルピリジニウムクロライド一 水和物である請求の範囲1に記載の方法。 3.潤滑剤を装着者接触面に供給して湿潤状の皮膚に対して表面の滑り性を実 質的に向上した装着者接触面を有する柔軟な弾性体物品において、当該潤滑剤組 成物が第1の組成物および第2の組成物から成る群から選択され、 当該第1の組成物が、 アセチレンジオールと、 有機変性シリコーン、 アミノ変性シリコーンおよび カチオン性界面活性剤 から成る群から選択される少なくとも1種の化合物とから成り、 第2の組成物が、 カチオン性界面活性剤と、 有機変性シリコーン、 アミノ変性シリコーンおよび アセチレンジオール から成る群から選択される少なくとも1種の化合物とから成ることを特徴とす る物品。 4.前記物品が外科医用手袋である請求の範囲3に記載の物品。 5.前記カチオン性界面活性剤が1−ヘキサデシルピリジニウムクロライド一 水和物である請求の範囲3に記載の物品。 6.パウダー状潤滑剤を使用することなく湿潤状および乾燥状の哺乳類動物組 織に対して滑り特性を呈する柔軟性物品において、 装着者接触面を有し、弾性体材料から成る基材層と、 前記装着者接触面に供給された湿潤時滑り性賦与量の潤滑剤組成物とから成り 、当該潤滑剤組成物が第1の組成物および第2の組成物から成る群から選択され 、 当該第1の組成物が、 アセチレンジオールと、 有機変性シリコーン、 アミノ変性シリコーンおよび カチオン性界面活性剤 から成る群から選択される少なくとも1種の化合物とから成り、 第2の組成物が、 カチオン性界面活性剤と、 有機変性シリコーン、 アミノ変性シリコーンおよび アセチレンジオール から成る群から選択される少なくとも1種の化合物とから成ることを特徴とす る物品。 7.前記物品が外科医用手袋である請求の範囲6に記載の物品。 8.前記カチオン性界面活性剤が1−ヘキサデシルピリジニウムクロライド一 水和物である請求の範囲6に記載の物品。 9.前記弾性体が天然ゴム、ポリウレタン、共役ジエンのホモポリマー、少な くとも2種の共役ジエンのコポリマー、少なくとも1種の共役ジエンと少なくと も1種のビニルモノマーとのコポリマー、およびこれらの組み合わせから成る群 から選択される請求の範囲6に記載の物品。 10.前記弾性体が天然ゴムである請求の範囲9に記載の物品。 11.前記弾性体がポリウレタンである請求の範囲9に記載の物品。 12.前記物品が第1の弾性体層と第2の弾性体層を有しており、当該第1の 弾性体層に対応する弾性体が天然ゴムであり、第2の弾性体層に対応する弾性体 がポリウレタンである請求の範囲9に記載の物品。 13.前記弾性体が共役ジエンのホモポリマーである請求の範囲9に記載の物 品。 14.前記弾性体がネオプレンである請求の範囲13に記載の物品。 15.前記共役ジエンがイソプレンである請求の範囲13に記載の物品。 16.前記弾性体が少なくとも1種の共役ジエンと少なくとも1種のビニルモ ノマーとのコポリマーである請求の範囲9に記載の物品。 17.前記弾性体がニトリルゴムである請求の範囲16に記載の物品。 18.前記弾性体がスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーであ る請求の範囲16に記載の物品。 19.前記弾性体がスチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマーであ る請求の範囲16に記載の物品。
JP53017198A 1996-12-31 1997-12-23 スリップ剤を被覆した柔軟な弾性体物品およびその製造方法 Ceased JP2001508477A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/777,105 1996-12-31
US08/777,105 US6306514B1 (en) 1996-12-31 1996-12-31 Slip-coated elastomeric flexible articles and their method of manufacture
PCT/US1997/023777 WO1998029484A1 (en) 1996-12-31 1997-12-23 Slip-coated elastomeric flexible articles and their method of manufacture

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001508477A true JP2001508477A (ja) 2001-06-26

Family

ID=25109302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53017198A Ceased JP2001508477A (ja) 1996-12-31 1997-12-23 スリップ剤を被覆した柔軟な弾性体物品およびその製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6306514B1 (ja)
EP (1) EP0951501B1 (ja)
JP (1) JP2001508477A (ja)
AU (1) AU735645B2 (ja)
DE (1) DE69715249T2 (ja)
MY (1) MY120970A (ja)
WO (1) WO1998029484A1 (ja)

Families Citing this family (90)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6730380B2 (en) 1996-02-20 2004-05-04 Safeskin Corp. Readily-donned elastomeric articles
US6350231B1 (en) * 1999-01-21 2002-02-26 Vision Sciences, Inc. Apparatus and method for forming thin-walled elastic components from an elastomeric material
US6630152B2 (en) * 1999-04-07 2003-10-07 Shen Wei (Usa), Inc. Aloe vera glove and manufacturing method
US6506448B1 (en) * 1999-06-01 2003-01-14 Fry's Metals, Inc. Method of protective coating BGA solder alloy spheres
WO2001027749A1 (en) * 1999-10-14 2001-04-19 Advanced Micro Devices, Inc. Apparatus and method for caching alignment information
US6709725B1 (en) * 2000-02-29 2004-03-23 Ansell Medical Sdn, Bhd. Elasomeric article
US20060212992A1 (en) * 2000-08-01 2006-09-28 Nile Jeffery G Coating for rubber gloves
JP3640380B2 (ja) * 2000-10-13 2005-04-20 信越化学工業株式会社 水性コーティング組成物
GB0025777D0 (en) * 2000-10-20 2000-12-06 S S L Internat Neoprene glove
US6602552B1 (en) * 2000-11-14 2003-08-05 Basf Corporation Low temperature cure coating composition and method therefore
DE10116929A1 (de) * 2001-04-05 2002-11-07 Bosch Gmbh Robert Gleitlackkomponente, Gleitlack und Verfahren zum Beschichten von Elastomeren wie Scheibenwischerblättern
US20030118761A1 (en) * 2001-12-21 2003-06-26 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Elastomeric articles having improved chemical resistance
US7247266B2 (en) * 2002-04-10 2007-07-24 Thomas & Betts International Inc. Lubricating coating and application process for elastomeric electrical cable accessories
US6875391B2 (en) * 2002-06-03 2005-04-05 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method of making a glove having improved donning characteristics
US7585526B2 (en) 2002-11-07 2009-09-08 Smarthealth, Inc. Flexible elastomer articles and methods of manufacturing
US7455863B2 (en) * 2002-11-07 2008-11-25 Smarthealth, Inc. Flexible elastomer articles and methods of manufacturing
US7032251B2 (en) * 2002-12-10 2006-04-25 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Crosslinking agent for coated elastomeric articles
US6805963B2 (en) * 2002-12-12 2004-10-19 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Elastomeric articles with improved damp slip
US7220491B2 (en) * 2002-12-19 2007-05-22 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Lubricious coating for medical devices
US7264859B2 (en) * 2002-12-19 2007-09-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Lubricious coating for medical devices
US20040122382A1 (en) * 2002-12-23 2004-06-24 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Elastomeric articles with beneficial coating on a surface
US6772443B2 (en) 2002-12-30 2004-08-10 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Breathable elastomeric glove
US20040217506A1 (en) * 2003-05-02 2004-11-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method of treating an elastomeric matrix
US20040231028A1 (en) * 2003-05-22 2004-11-25 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Readily donned elastomeric article
FR2855829B1 (fr) * 2003-06-06 2005-09-09 Valois Sas Joint de valve et dispositif de distribution de produit fluide comportant un tel joint
US7052642B2 (en) * 2003-06-11 2006-05-30 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Composition for forming an elastomeric article
US8586149B2 (en) * 2003-06-18 2013-11-19 Ford Global Technologies, Llc Environmentally friendly reactive fixture to allow localized surface engineering for improved adhesion to coated and non-coated substrates
US6972148B2 (en) * 2003-06-23 2005-12-06 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Glove having improved donning characteristics
AU2004253557B2 (en) * 2003-07-02 2009-05-07 Ansell Healthcare Products Llc Textured surface coating for gloves and method of making
US7776368B2 (en) * 2003-08-13 2010-08-17 Smarthealth, Inc. Gloves containing dry powdered aloe and method of manufacturing
US7566502B1 (en) 2003-09-17 2009-07-28 Allegiance Corporation Surface modification of elastomeric articles
US7175895B2 (en) * 2003-11-19 2007-02-13 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Glove with medicated porous beads
US20050127552A1 (en) * 2003-12-11 2005-06-16 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method for forming an elastomeric article
US20050132466A1 (en) * 2003-12-11 2005-06-23 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Elastomeric glove coating
US7300770B2 (en) * 2004-12-16 2007-11-27 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Detection of microbe contamination on elastomeric articles
US7399608B2 (en) * 2003-12-16 2008-07-15 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Microbial detection and quantification
US7282349B2 (en) * 2003-12-16 2007-10-16 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Solvatochromatic bacterial detection
US20050136097A1 (en) * 2003-12-19 2005-06-23 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Soft paper-based products
DE602005024924D1 (de) * 2004-02-11 2011-01-05 Procter & Gamble Hydrophobe oberflächenbeschichtete saugfähige artikel
US20050186258A1 (en) * 2004-02-20 2005-08-25 Shiping Wang Antimicrobial medical gloves
US20060074180A1 (en) * 2004-09-29 2006-04-06 Lipinski Timothy M Powder-free coagulants with silicone surfactants
US20060093767A1 (en) * 2004-11-01 2006-05-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Flexible coated article and method of making the same
US7265192B2 (en) * 2004-11-30 2007-09-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Breathable elastomeric article
US20080003538A1 (en) * 2004-12-30 2008-01-03 Dux Industries, Inc. Gingival retraction cord with wetting agent
US7378043B2 (en) * 2005-01-12 2008-05-27 Ansell Healthcare Products Llc Latex gloves and articles with geometrically defined surface texture providing enhanced grip and method for in-line processing thereof
US7709428B2 (en) * 2005-02-23 2010-05-04 Ansell Healthcare Products Llc Thickened spreadable warming lubricant
US20060188528A1 (en) * 2005-02-23 2006-08-24 Ansell Healthcare Products Llc Spreadable warming lubricant
US20060265966A1 (en) * 2005-05-24 2006-11-30 Rostal William J Abrasive articles and methods of making and using the same
US20060265967A1 (en) * 2005-05-24 2006-11-30 3M Innovative Properties Company Abrasive articles and methods of making and using the same
EP1885537A2 (en) * 2005-06-02 2008-02-13 Clopay Plastic Products Company, Inc. Surface treating elastomeric films with coatings to prevent roll blocking
US7517561B2 (en) * 2005-09-21 2009-04-14 Ford Global Technologies, Llc Method of coating a substrate for adhesive bonding
US20060059604A1 (en) * 2005-12-01 2006-03-23 Ansell Healthcare Products Llc Latex glove with fabric-adherent cuff region
US7727513B2 (en) * 2005-12-15 2010-06-01 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Method for screening for bacterial conjunctivitis
US7744984B2 (en) * 2006-06-28 2010-06-29 Ford Global Technologies, Llc Method of treating substrates for bonding
US20080054408A1 (en) * 2006-08-31 2008-03-06 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Conduction through a flexible substrate in an article
US20080057534A1 (en) * 2006-08-31 2008-03-06 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Microbe-sensitive indicators and use of the same
US7504550B2 (en) * 2006-08-31 2009-03-17 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Conductive porous materials
US20080057693A1 (en) * 2006-08-31 2008-03-06 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Electrical conductivity bridge in a conductive multilayer article
US8110266B2 (en) 2007-02-08 2012-02-07 Allegiance Corporation Glove coating and manufacturing process
US20080306200A1 (en) 2007-06-11 2008-12-11 Seong Fong Chen Antistatic gloves and process for making same
JP2009042352A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Seiko Epson Corp 制御システム、プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体
US20090053312A1 (en) * 2007-08-20 2009-02-26 High Desert Pharmaceuticals, Inc. Methodology and Composition for a Skin Lubricant
US8770201B2 (en) * 2007-10-26 2014-07-08 Glycobiosciences Inc. Condom with multifunctional coating
US20090142275A1 (en) * 2007-11-29 2009-06-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Wound Suture Capable of Identifying the Presence of Bacteria
AU2009223247B2 (en) 2008-03-14 2015-06-18 Allegiance Corporation Water-based resin composition and articles made therefrom
US20100151236A1 (en) * 2008-12-11 2010-06-17 Ford Global Technologies, Llc Surface treatment for polymeric part adhesion
BR112012018236B1 (pt) * 2010-01-22 2020-10-27 Allegiance Corporation método de embalagem de um artigo elastomérico e embalagem de artigo elastomérico
PL2461767T3 (pl) 2010-07-30 2013-09-30 Novartis Ag Soczewki silikonowo-hydrożelowe z powierzchniami bogatymi w wodę
EP2766750B1 (en) 2011-10-12 2016-02-03 Novartis AG Method for making uv-absorbing ophthalmic lenses by coating
US8545951B2 (en) 2012-02-29 2013-10-01 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Endotracheal tubes and other polymer substrates including an anti-fouling treatment
WO2014095690A1 (en) 2012-12-17 2014-06-26 Novartis Ag Method for making improved uv-absorbing ophthalmic lenses
CN105358618B (zh) * 2013-07-10 2017-04-26 Ttk防护设备有限公司 一种用于制备浸渍胶乳制品的二元工艺
CN105492179B (zh) 2013-07-16 2019-03-08 皮肤防护有限公司 形成弹性体膜的组合物和由所述弹性体膜制成的制品
WO2015077819A1 (en) 2013-11-26 2015-06-04 Ansell Limited Effervescent texturing
CN105829081B (zh) 2013-12-17 2017-12-19 诺华股份有限公司 具有交联的亲水性涂层的硅水凝胶镜片
WO2016018476A1 (en) 2014-07-31 2016-02-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Anti-adherent alcohol-based composition
KR102394761B1 (ko) 2014-07-31 2022-05-09 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 유착 방지 조성물
KR102501943B1 (ko) 2014-07-31 2023-03-15 킴벌리-클라크 월드와이드, 인크. 유착 방지 조성물
US11002884B2 (en) 2014-08-26 2021-05-11 Alcon Inc. Method for applying stable coating on silicone hydrogel contact lenses
CN107206642A (zh) 2014-11-13 2017-09-26 阿利吉安斯公司 集成的弹性物品制造***和过程
CN107529837B (zh) 2015-03-10 2019-11-01 安塞尔有限公司 具有耐磨腈涂层的带衬手套
WO2016160006A1 (en) 2015-04-01 2016-10-06 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Fibrous substrate for capture of gram negative bacteria
ES2883225T3 (es) 2015-10-18 2021-12-07 Allegiance Corp Revestimiento de mezcla de hidrogel a base de agua y método de aplicación a artículos elastoméricos
CN108369291B (zh) 2015-12-15 2021-07-20 爱尔康公司 用于将稳定的涂层施加在硅酮水凝胶接触镜片上的方法
AU2016389266B2 (en) 2016-01-28 2021-07-01 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Anti-adherent composition against DNA viruses and method of inhibiting the adherence of DNA viruses to a surface
MX2018013276A (es) 2016-05-26 2019-03-28 Kimberly Clark Co Composiciones antiadherentes y metodos para inhibir la adherencia de microbios a una superficie.
KR20200098540A (ko) 2017-12-13 2020-08-20 알콘 인코포레이티드 한 주 및 한 달 착용용 워터 그래디언트 콘택트 렌즈
JP6961826B2 (ja) 2017-12-26 2021-11-05 株式会社ブリヂストン 低分子量テーパードスチレン−ブタジエンコポリマーの合成、及びタイヤにおけるその使用
US20190239585A1 (en) * 2018-02-08 2019-08-08 Shen Wei (Usa) Inc. Multilayered thin chemical resistant article and manufacturing method
CN116199815A (zh) * 2022-12-29 2023-06-02 优美特(北京)环境材料科技股份公司 聚丙烯酸乳液、涂料及相关的聚氯乙烯复合膜及手套

Family Cites Families (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB365547A (en) 1930-10-20 1932-01-20 Dunlop Rubber Co Improvements in or relating to the manufacture of articles of or containing rubber or similar material
DE1127347B (de) 1961-06-26 1962-04-12 Air Reduction Verfahren zur Herstellung von Alkinol-AEthylenoxyd-Addukten
NL288289A (ja) 1962-01-29
US3251905A (en) 1963-08-05 1966-05-17 Phillips Petroleum Co Method of preparing block copolymers of conjugated dienes and vinyl-substituted aromatic compounds using dilithio catalysts and diluent mixture of hydrocarbon and ether
NL6503238A (ja) 1964-03-18 1965-09-20
US3286011A (en) 1964-03-18 1966-11-15 Us Rubber Co Method of making gloves
US3390207A (en) 1964-10-28 1968-06-25 Shell Oil Co Method of making block copolymers of dienes and vinyl aryl compounds
US3598887A (en) 1966-02-26 1971-08-10 Polymer Corp Preparation of block copolymers
US3639521A (en) 1969-04-23 1972-02-01 Phillips Petroleum Co Polar compound adjuvants for improved block polymers prepared with primary hydrocarbyllithium initiators
GB1254093A (en) 1969-11-22 1971-11-17 Osi Spa Improvements relating to conveyors for step-wise movement of articles
US3740262A (en) 1971-08-17 1973-06-19 Dart Ind Inc Dual finish surgeon's glove and method of making same
US3856561A (en) 1972-01-25 1974-12-24 Sutures Inc Rubber articles having improved slip coating
US3905823A (en) 1972-10-16 1975-09-16 Sws Silicones Corp Mold release composition
US3813695A (en) 1973-02-21 1974-06-04 D Podell Surgical glove
US4208356A (en) 1974-09-17 1980-06-17 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Process for producing mixture of block copolymers
CA1049345A (en) 1975-06-24 1979-02-27 Pascal E. Esemplare Rubber articles having improved slip coating
US3992221A (en) 1975-10-23 1976-11-16 Vitek, Inc. Method of treating extensible hydrocarbon articles
US4070713A (en) 1976-03-17 1978-01-31 Arbrook, Inc. Medical glove and method
US4143109A (en) 1976-07-15 1979-03-06 Arbrook, Inc. Method of making medical glove
US4219627A (en) 1977-03-09 1980-08-26 The Firestone Tire & Rubber Company Process for the preparation of block copolymers
US4302852A (en) 1979-07-30 1981-12-01 American Hospital Supply Corporation Hypoallergenic slip resistant gloves and methods of making same
US4310928A (en) 1979-07-30 1982-01-19 American Hospital Supply Corporation Surgeon's glove and talc free process for forming same
WO1981000361A1 (en) 1979-07-30 1981-02-19 American Hospital Supply Corp Lipo-surfactant coagulant for rubber
US4482577A (en) 1980-12-16 1984-11-13 Albert Goldstein Coating process of elastomeric material
US4499154A (en) 1982-09-03 1985-02-12 Howard L. Podell Dipped rubber article
PT77275B (en) * 1982-09-03 1986-02-04 Lrc Products Rubber article with a lubricating layer and a process for the production thereof by dipping means
US4597108A (en) 1984-11-28 1986-07-01 Akira Momose Powderfree surgical gloves
US4690955A (en) 1986-06-30 1987-09-01 Union Carbide Corporation Polyether silicone copolymers with mixed hydroxy alkoxy capping for stabilizing high solid content, molded, flexible urethane foam
US4857583A (en) 1987-07-02 1989-08-15 Union Carbide Corporation Process for the preparation of organopolysiloxane surfactants
US4847398A (en) 1987-09-09 1989-07-11 Union Carbide Corporation Process for the preparation of siloxane-oxyalkylene copolymers
US4769174A (en) 1987-09-29 1988-09-06 Union Carbide Corporation Polyether silicone copolymers with secondary or tertiary hydroxy terminated for stabilizing high resiliency urethane foam
US5133090A (en) * 1988-02-11 1992-07-28 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Antiviral glove
US4851266A (en) 1988-05-31 1989-07-25 Akira Momose Surface treatment of powderfree surgical gloves
WO1992013497A1 (en) * 1991-01-31 1992-08-20 Smith & Nephew Plc Rubber gloves, their manufacture and use
US5570475A (en) 1991-10-11 1996-11-05 Ansell Perry Inc. Surgeon's glove having improved donning properties
US5284607A (en) * 1991-11-22 1994-02-08 Johnson & Johnson Medical, Inc. Process for forming powder-free medical gloves
US5395666A (en) 1993-01-08 1995-03-07 Lrc Products Ltd. Flexible elastomeric article with enhanced lubricity
US5691069A (en) 1995-02-14 1997-11-25 Avery Dennison Corporation Acrylic emulsion coatings for rubber articles

Also Published As

Publication number Publication date
US6306514B1 (en) 2001-10-23
EP0951501A1 (en) 1999-10-27
EP0951501B1 (en) 2002-09-04
DE69715249D1 (de) 2002-10-10
DE69715249T2 (de) 2003-04-30
AU735645B2 (en) 2001-07-12
WO1998029484A1 (en) 1998-07-09
MY120970A (en) 2005-12-30
AU5618198A (en) 1998-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001508477A (ja) スリップ剤を被覆した柔軟な弾性体物品およびその製造方法
JP3729305B2 (ja) フレキシブルなエラストマー製品およびそれらの製造方法
US9579426B2 (en) Coated elastomeric article
KR20010020302A (ko) 네오프렌 공중합체로 제조된 장갑 및 그의 제조 방법
US20050143509A1 (en) Method of making a glove having improved donning characteristics
US7032251B2 (en) Crosslinking agent for coated elastomeric articles
JP2005514529A (ja) 改良された耐薬品性を有するエラストマー性物品
WO1997030839A9 (en) Readily donned, powder-free elastomeric article
WO1997030839A1 (en) Readily donned, powder-free elastomeric article
AU2003242825B2 (en) Double-donnable glove
CA2507569C (en) Elastomeric articles with improved damp slip
EP1509257A1 (en) Glove having improved donning characteristics
MXPA97004915A (en) Flexible elastomeric articles and method for your manufacture

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070322

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070703

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070820

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20071114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080108