JP2001508076A - (メタ)アクリル酸とアルカノールとのエステル化方法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸とアルカノールとのエステル化方法

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Abstract

(57)【要約】 (メタ)アクリル酸とアルカノールとをエステル化する場合、エステル化の副生成物として形成されるオキシエステルをモノマー(メタ)アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)アクリル酸並びに水の添加下で酸触媒により再分解することから成る、(メタ)アクリル酸とアルカノールとをエステル化する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 (メタ)アクリル酸とアルカノール とのエステル化方法 本発明は、エステル化触媒の存在で(メタ)アクリル酸とアルカノールとをエ ステル化する方法に関し、該方法の場合、未反応出発化合物及び形成すべき(メ タ)アクリル酸エステルを、オキシエステルを含有する塔底生成物の残留下で、 反応混合物から蒸留により分離しかつ a)塔底生成物にモノマー(メタ)アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)ア クリル酸を直接加え、次ぎに塔底生成物中に含有されたオキシエステルをモノマ ー(メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異なる酸触媒の存 在で高温の作用によって分解するか又は b)オキシエステルを先ず塔底生成物から蒸留分離し、留出物にモノマー(メタ )アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)アクリル酸を加え、次ぎにモノマー (メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異なる酸触媒の存在 で留出物中に含有されたオキシエステルを高温の作用によって分解する。 この場合(メタ)アクリル酸という概念は周知のよ うにアクリル酸又はメタクリル酸を表す。オリゴマー(メタ)アクリル酸という 名称は(メタ)アクリル酸とそれ自体及びその際生じる二次生成物とのミカエル 付加物(Michael-Addukte)を意味する。このようなミカエル付加物は一般式(I II): (式中、z=1〜5の整数であり、かつR’はH又はCH3である)により特徴 付けることができ、本明細書では(モノマー)(メタ)アクリル酸ならびに(メ タ)アクリル酸ポリマー((メタ)アクリル酸のラジカル重合によって得られる )とは区別すべきである。(メタ)アクリル酸とそれ自体及び生じる二次生成物 とのミカエル付加は可逆的であることが重要である。 オリゴマー(メタ)アクリル酸は、例えば(例えば粗製)(メタ)アクリル酸 の蒸留処理(“粗製”という概念はまだ含有されている少量の、特にアルデヒド 不純物を示す)の際に塔底に生じる(例えばドイツ国特許出願公開第22353 26号明細書参照)。 (メタ)アクリル酸のアルキルエステルは、活性化されるエチレン系不飽和C =C二重結合のために、ラジカル重合によって形成され、例えば接着剤として使 用されるポリマーを製造するための重要な出発化合物である。 (メタ)アクリル酸のアルキルエステルの製造は通 常、高温で、溶剤を含むか又は含まない液相中でかつ(メタ)アクリル酸とは異 なる、触媒としての酸の存在で(メタ)アクリル酸とアルカノールとのエステル 化によって行われる(例えばドイツ国特許出願公開第2339519号明細書) 。この製造方法の欠点は、前記エステル化条件下で副反応としてまだ未反応の出 発アルコールが、すでに形成された(メタ)アクリル酸アルキルエステルのエチ レン二重結合に付加する(ミカエル付加)ことによって下記の一般式Iの化合物 を形成し、まだ未反応の(メタ)アクリル酸が同様な付加によって一般式IIの 化合物を形成する。 また逐次的多重付加も可能である。また混合型も起こりうる。これらの付加物 (アルコキシエステル及びアシルオキシエステル)を短縮してオキシエステルと 称する: (式中、X、Yは1〜5の整数であり、Rはアルキルであり、R’はH又はCH3 である)。 アクリル酸のエステルの製造の場合には、オキシエステルの形成の問題は特に 顕著であり、主として形成されるオキシエステルはアルコキシプロピオン酸エス テル及びアシルオキシプロピオン酸エステル(この場 合、X、Yは1である)である。メタクリル酸のエステルの製造の場合にはオキ シエステルの形成はより僅かしか起こらない。なかんずくドイツ国特許出願公開 第2339529号明細書には、オキシエステルの生成が記載されている。同公 開明細書では、オキシエステルの形成は大体において特別なエステル化条件に依 存せず起こることが主張されている。オキシエステルの形成はC1〜C8−アルカ ノール、特にC4〜C8−アルカノールのアクリル酸エステルの製造の場合、極め て特にn−ブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレートの製造の場 合に特に重要である。 オキシエステルに関しては、その沸点が出発酸、出発アルコール、生成される 目標エステル及び場合により併用される有機溶剤の沸点を超えているのが特徴的 である。 任意のエステル化反応混合物の後処理は、通常未反応出発化合物及び目標エス テルを反応混合物から蒸留分離するように行うが、エステル化のために使用され る酸触媒は場合により予め水及び/又は苛性アルカリ水溶液による抽出によって 分離する(例えばUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,Vol.A1,5t h Ed.,VCH 167頁以下)。このような蒸留的後処理の範囲で残留している塔底生 成物は、著しい収率損失をもたらすオキシエステルを含有している。 従って、オキシエステルの生成によって生じる難点 を減じるために、種々の方法を使用することが試みられた。 すなわち特開昭57−62229号公報には、高沸点のエステル化残留物のア ルカリケン化が記載されている。この方法では、なるほど使用されたアルコール 及びアクリル酸の一部及びβ−ヒドロキシプロピオン酸は回収されるが、アルカ リケン化条件による塩分のためにそれらをエステル化反応に簡単にかつ経済的に 戻すことが不可能であり、これが欠点である。 特開昭47−15936号公報は、強酸の存在でβ−アルコキシプロピオン酸 エステルとアクリル酸を反応させ、アクリル酸エステルを製造すること(エステ ル交換)に関する。しかしこの場合副生成物としてβ−アルコキシプロピオン酸 が等モル量で生じるが、このものは(メタ)アクリル酸エステル化に戻すことが できなかった。 特開平5−25086号公報は、高温でかつ硫酸及び過剰の水の存在でミカエ ル付加生成物β−ブトキシプロピオン酸ブチルエステル(式I参照、Xは1であ り、Rはブチルである)を分解することに関する。この方法の欠点は転化率が約 30%にすぎない点である。 特開平6−65149号公報はチタンアルコラートの存在でミカエル付加生成 物I及びIIを分解することに関する。この場合にも、同様に比較的小さい転化 率(<60%)及びチタン酸塩を必要とすることが欠点である。 英国特許第923595号明細書には、アクリル酸とアルカノールとのエステ ル化の残留物を分子状酸素の存在で後処理することが開示されている。なかんず くすべての揮発性モノマーの分解前の除去、硫酸の存在での分解及び不活性ガス 流による分解生成物の除去が推奨されている。実施例によれば分解は少なくとも 300℃で行う。形成される残留物は炭素であり、これは反応器から機械的に除 去されなければならない。したがってこの方法は経済的にも、工業的規模でも実 施することはできない。 中華人民共和国特許出願公開(CN−A)第1063678号明細書には、エ ステル化残留物中に含有されたアルコキシプロピオン酸エステルを硫酸の存在で カスケードで分解し、この際各反応器における温度及び触媒濃度が異なっている ことが記載されている。この分解にはアルカノール及びアクリレートの分離のた めの蒸留が結合されている。この方法は極めて煩雑で、高い転化率も得られない 。 中華人民共和国特許出願公開(CN−A)第1058390号明細書は、アル コキシプロピオン酸エステルを硫酸等の存在でアルカノール及びアクリル酸エス テルに分解することに関する。この場合には段階的に行う。先ず分解を還流下で 行い、次ぎに反応生成物を 留去する。エチルアクリル/メチルアクリル製造のアクリル酸含有エステル残留 物(エチル−エトキシプロピオネート、メチル−メトキシプロピオネート)の分 解をエタノール又はメタノールの存在で行う。この方法も複雑で、高い転化率を 達成しない。 ドイツ国特許出願公開第19547459号及び同第19547485号明細 書は、モノマー(メタ)アクリル酸又はオリゴマー(メタ)アクリル酸の存在及 び前記酸とは異なる酸の存在でオキシエステルを分解することに関する。これに よって望ましくない分解副生成物の形成が明らかに減少されるが、反応速度は満 足することができない。 米国特許第3227746号明細書には、脱水触媒及び水の存在でのアルコキ シプロピオン酸アルキルエステルの分解が提案されている。モノマー(メタ)ア クリル酸又はオリゴマー(メタ)アクリル酸の存在は包含されていない。例6に よればブトキシプロピオン酸ブチルエステルは、85重量%濃度のリン酸100 重量%(オキシエステルを基準にする)及び水10重量%(オキシエステルを基 準にする)の存在で分解される。米国特許第3227746号明細書によれば、 水の存在はアルカノールの存在を不要にし、未反応アルコキシプロピオン酸アル キルエステルが留出物になるのを防止する。この方法の欠点は使用される触媒量 の高いことである。さらに反応速度も不十分であり、 分解副生成物の形成も同様である。 したがって本発明の課題は、(メタ)アクリル酸とアルカノールとのエステル 化の範囲で形成されるオキシエステルの再分解を従来の技術水準よりも有利に実 施しかつエステル化方法の中に組込むという課題を基礎とした。 したがってエステル化触媒の存在で(メタ)アクリル酸とアルカノールをエス テル化する方法において、未反応出発化合物及び形成すべき(メタ)アクリル酸 エステルを、オキシエステルを含有する塔底生成物の残留下で反応混合物から蒸 留により分離しかつ a)塔底生成物にモノマー(メタ)アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)ア クリル酸を直接加え、次ぎに塔底生成物中に含有されたオキシエステルをモノマ ー(メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異なる酸触媒の存 在で高温の作用によって分解するか又は b)オキシエステルを先ず塔底生成物から蒸留分離し、留出物にモノマー(メタ )アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)アクリル酸を加え、次ぎにモノマー (メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異なる酸触媒の存在 で留出物中に含有されたオキシエステルを高温の作用によって分解する ことから成る該方法が見出され、その特徴とするとこ ろは、塔底生成物又は塔底生成物から蒸留分離されたオキシエステルにその分解 のためにさらに水を加えることである。 一般に、分解すべきオキシエステルに対して5〜50重量%、好ましくは10 〜40重量%のモノマー(メタ)アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)アク リル酸を加える。通常はモノマー(メタ)アクリル酸及び/又はオリゴマー(メ タ)アクリル酸の添加は、重合防止剤によって安定化された公知の形で行う。こ のためには、オリゴマー(メタ)アクリル酸としては粗製(メタ)アクリル酸の 蒸留精製の際に生じる、主として一般式IIIの化合物を含有する塔底生成物を 使用する。 モノマー(メタ)アクリル酸及び/又は(メタ)アクリル酸オリゴマーは分解 前に分解すべき混合物に加えることができる。しかしまたそれらは別個に分解反 応器に供給してもよい。 オリゴマー(メタ)アクリル酸は、再分解条件下で再分解され、これによって 遊離(メタ)アクリル酸が連続的に発生期状態で発生する。これは、(メタ)ア クリル酸の事前添加と比べて、添加した(メタ)アクリル酸が分解生成物と一緒 に直ちに留出せず、分解が(メタ)アクリル酸の存在で連続的に行われ、これに よって副生成物の形成(ジアルキルエーテル、オレフィン)が極めて少なくなる という利点を有する。 本発明により分解のために加えるべき水量は、分解すべきオキシエステルに対 して一般には0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%である。 本発明の有利な実施態様によれば本方法は、分子状酸素の存在で行う。 本発明の他の有利な実施態様によれば、分解すべき生成物には、場合によりま だ含有されている、モノマー(メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリ ル酸とは異なる酸性エステル化触媒の他に鉱酸、例えば硫酸又はリン酸、及びモ ノマー(メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異なる有機酸 、すなわちアルキルスルホン酸又はアリールスルホン酸、例えばメタンスルホン 酸又はp−トルオールスルホン酸を含む群から選択される酸も加える。 この場合、含有される、モノマー(メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ) アクリル酸とは異なる酸の全量は、分解すべき生成物の量に対して1〜20重量 %、好ましくは5〜15重量%であってよい。 分解すべき生成物中には、本発明方法の範囲で分解生成物の共留剤として、好 ましくは分子状酸素を含有するストリッピングガスを導通するのが有利であると 判明した。ストリッピングガスとしては有利には空気又は空気と不活性ガス(例 えば窒素)との混合物を使用する。 本発明方法の利点は、なかんずく、同方法の場合に は一方では分解が高められた速度で進行し、他方では同時にエーテル又はオレフ ィンのような副生成物がほとんど生じない点に見ることができる。したがってな かんずく使用物質、特にアルコールの損失は、公知方法の場合よりも小さくなる 。また高い分解転化率が得られ、分解生成物のエステル化への直接返送は(メタ )アクリル酸エステル単位の劣化ももたらさない。 塔底生成物からオキシエステルを蒸留分離する場合、蒸留条件はエステル化の 際に使用されるアルコール成分の種類に依存する。一般には100〜300℃の 温度及び1〜50ミリバールの圧力の設定を意図している。蒸留法としては慣用 のすべての蒸留装置が適当である。簡単な分離の仕事のみを解決すべきなので、 一般には簡単な飛沫よけ(Spritzschutz)で十分である、つまり通常は塔は不要で ある。 エステル化の際に塔底生成物中に生じるオキシエステル又はエステル化の塔底 生成物から分離されたオキシエステル留出物の本発明の後処理のためには、ジャ ケット加熱装置又は加熱コイルを有する加熱可能の簡単な撹拌反応器又は強制循 環蒸発器、例えば滞留容器に結合された流下液膜式蒸発器又はフラット蒸発器を 使用してよい。塔底生成物又はオキシエステル留出物からの分解生成物の分離を より良好にするためには、場合により分解装置上に取付けられた精留装置、例え ば不規則充填塔(Fuellkoerperkolonne)、規則充填塔( Packungskolonne)又は段塔(Bodenkolonne)が有利である。この精留装置は一般に 重合防止剤(例えばフェノチアジン、ヒドロキノンモノメチルエーテル等)で安 定化されて操作される。 エステル化の際に塔底生成物中に生じるか又は塔底生成物から分離されるオキ シエステルの分解を本発明方法により実施するための代表的条件は以下の通りで ある: 触媒:次ぎの群から選択される少なくとも1種の酸:鉱酸、例えば硫酸及びリン 酸、ならびに(メタ)アクリル酸とは異なる有機酸、例えばアルキルスルホン酸 又はアリールスルホン酸、例えばメタンスルホン酸又はp−トルオールスルホン 酸 触媒量:塔底生成物の量又は塔底生成物から分離されたオキシエステル留出物の 量に対して1〜20重量%、好ましくは5〜15重量% モノマー(メタ)アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)アクリル酸の量:塔 底生成物の量又は塔底生成物から分離されたオキシエステル留出物の量に対して 5〜50重量%、好ましくは10〜40重量% 水量:塔底生成物の量又は塔底生成物から分離されたオキシエステル留出物の量 に対して0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量% 温度:150〜250℃、好ましくは180〜230℃ 圧力:好ましくは大気圧又は減圧(したがって分解生成物は直ちに蒸発する) 場合によりストリッピングガス、その量:1〜100l/h×l 反応時間:1〜10時間 転化率:≧90% 反応の実施は、例えば分解すべき塔底生成物をエステル化混合物の蒸留後処理 から連続的に排出させ、分解触媒、水及びモノマー(メタ)アクリル酸及び/又 はオリゴマー(メタ)アクリル酸と一緒に分解反応器に供給するように進行する 。しかしまた反応は不連続的に、つまり回分式に行ってもよい。また半連続的反 応実施も可能であり、この場合には分解すべき生成物、水及びモノマー(メタ) アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)アクリル酸を、分解触媒を含有する分 解反応器に供給し、塔底生成物を分解終了後に初めて分解反応器から回分式に除 去する。分解生成物を連続的に蒸留により分離し、有利にはエステル化に戻す。 エステル化を、エステル化の際に形成される水がエステル化反応器に取付けら れた精留塔により連続的に分離されるように行う場合には、分解生成物のエステ ル化への返送を好ましくは精留塔を介して行う(返送物質は有利には精留塔の下 半分に送られる)。 モノマー(メタ)アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)アクリル酸及び水 は、別個に又は一緒に、又 は混合物でも、分解すべき生成物と一緒に分解反応器に供給することができる。 前記の分解方法の適用性は、その副生成物としてオキシエステル、つまり付加 化合物I及びIIが生じるような、エステル化法の特殊性には限定されない。一 般にはエステルは通常の方法により製造される(参照:Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry,Vol.A1,5th Ed.,VCH,167頁以下)。 オキシエステルの分解に先行するエステル化がその下で起こる条件の代表的例 を、次ぎのように簡単に記載することができる: アルコール:(メタ)アクリル酸 1:0.7〜1.2(モル) 触媒:硫酸又はスルホン酸(例えばp−トルオールスルホン酸) 触媒量:出発物質に対して0.1〜10重量%(好ましくは0.5〜5重量%) 安定化:フェノチアジン200〜2000ppm(出発物質を基準とする) 反応温度:80〜160℃、好ましくは90〜130℃ 反応時間:1〜10時間、好ましくは1〜6時間。 場合により、エステル化水を除去するために共留剤(例えばシクロヘキサン又 はトルオール)を使用する。エステル化は大気圧、過圧又は減圧で連続的及び不 連続的に行うことができる。 酸で触媒されたアクリル酸とアルカノールとのエステル化の場合には、酸性エ ステル化触媒、未反応出発物質及びアクリル酸エステルの分離後に生じる塔底生 成物は一般に次ぎの組成を有する: アクリル酸エステル1〜20重量% アルコキシプロピオネート(式I参照)50〜80重量% アシルオキシプロピオネート(式II参照)5〜30重量% 残り:主として安定剤(フェノチアジン)及びポリマー。 本発明方法の詳細及び利点は次ぎに記載する実施例から読取ることができる。 先ず始めに比較例により本発明によらない方法で得られる結果を記載する。 比較例1 加熱管(Heizkerze)で加熱されたガラス製循環反応器(容量:11)に、酸性 エステル化触媒を除去した、n−ブチルアクリレート製造のエステル化残留物か ら得られたオキシエステル留出物500g及びp−トルオールスルホン酸40g を装入した。オキシエステル留出物は、 ブチルアクリレート11.0重量% ブトキシエステルI(R=C49)64.8重量% アシルオキシエステルII(R=C49)20.5重量% を含有していた。 毎時101の空気を混合物中に導入した。 分解温度は195℃であり、運転圧力は1気圧であった。 分解すべきエステル化残留物を分解の間に分解反応器に水準を調節しつつ連続 的に供給した。 分解生成物を蒸気状態で除去し、分解反応器に取付けられた塔(50cm×2 .8cm、空)の頂部で凝縮した。119.5時間の内に混合物7401g(6 2g/h)を分解に供給し、分解生成物7080gを凝縮した。 凝縮物はガスクロマトグラフィー分析によれば、ブチルアクリレート72.0 重量% ブタノール13.9重量% アクリル酸4.8重量% ジブチルエーテル1.4重量% ブテン6.6重量% ブトキシプロピオン酸ブチルエステル0.2重量%を含有していた。 転化率:オキシエステルに対して96重量% 実施例 本発明による方法の例 加熱管で加熱されたガラス製循環反応器(容量:1 l)に、比較例1からのオキシエステル留出物500g、P−トルオールスルホ ン酸40g、アクリル酸(フェノチアジン300ppmで安定化)100g及び 水20gを装入した。毎時101の空気を混合物中に導入した。 分解温度は195℃、運転圧力は1気圧であった。 分解すべきオキシエステル留出物、アクリル酸20重量%及び水(オキシエス テル留出物に対して4重量%)を分解反応器に水準を調節しつつ連続的に供給し た。分解生成物を反応器に取付けられた塔(50cm×2.8cm、空)の頂部 で凝縮した。 オキシエステル留出物15250g(153g/h)、安定化されたアクリル 酸3050g及び水600gを、100時間の内に分解に供給し、生成物混合物 18350gを凝縮した。この凝縮物は、クロマトグラフィー分析によれば水の 除去後に、 ブチルアクリレート73.8重量% ブタノール6.5重量% アクリル酸12.9重量% ジブチルエーテル0.7重量% ブテン2.8重量% ブトキシプロピオン酸ブチルエステル<1重量%を含有していた。 転化率:オキシエステルに対して97重量%。 比較例2: 前記例のように行う、但し水を加えない。 処理量:転化率96重量%(オキシエステルを基準にする)で108g/h。 副生成物(オレフイン及びジブチルエーテルの総量):凝縮物に対して4.0重 量%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU ,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,GE,HU, ID,IL,JP,KR,KZ,LT,LV,MX,N O,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,TR ,UA,US (72)発明者 ゲールハルト ネストラー ドイツ連邦共和国 D―67061 ルートヴ ィッヒスハーフェン ムンデンハイマー シュトラーセ 170 (72)発明者 ホルガー ヘルプスト ドイツ連邦共和国 D―67227 フランケ ンタール ラドルフシュトラーセ 7アー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.未反応出発化合物及び形成すべき(メタ)アクリル酸エステルを、オキシエ ステルを含有する塔底生成物の残留下で、反応混合物から蒸留により分離しかつ a)塔底生成物にモノマー(メタ)アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)ア クリル酸を直接加え、次ぎに塔底生成物中に含有されたオキシエステルをモノマ ー(メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異なる酸触媒の存 在で高温の作用によって分解するか又は b)オキシエステルを先ず塔底生成物から蒸留分離し、留出物にモノマー(メタ )アクリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)アクリル酸を加え、次ぎにモノマー (メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異なる酸触媒の存在 で留出物中に含有されたオキシエステルを高温の作用によって分解することから 成る、エステル化触媒の存在で(メタ)アクリル酸とアルカノールとをエステル 化する方法において、塔底生成物又は塔底生成物から蒸留除去されたオキシエス テルに、その分解のためにさらに水を加えることを特徴とする、(メタ)アクリ ル酸とアルカノールとをエステル化する方法。 2.分解すべき生成物に加える、モノマー(メタ)ア クリル酸及び/又はオリゴマー(メタ)アクリル酸の量が分解すべき生成物に対 して5〜50重量%である、請求項1記載の方法。 3.分解すべき生成物に加える、モノマー(メタ)アクリル酸及び/又はオリゴ マー(メタ)アクリル酸の量が分解すべき生成物に対して10〜40重量%であ る、請求項1記載の方法。 4.分解すべき生成物に加える水の量が分解すべき生成物に対して0.1〜20 重量%である、請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の方法。 5.分解すべき生成物に加える水の量が分解すべき生成物に対して1〜10重量 %である、請求項1から請求項3までのいずれか1項記載の方法。 6.分子状酸素の存在で行う、請求項1から請求項5までのいずれか1項記載の 方法。 7.分解すべき生成物を150〜250℃の温度で分解する、請求項1から請求 項6までのいずれか1項記載の方法。 8.分解すべき生成物に酸として鉱酸及び/又はモノマー(メタ)アクリル酸及 びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異なる有機酸を加える、請求項1から請求 項7までのいずれか1項記載の方法。 9.モノマー(メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異なる 酸の添加量が分解すべき生成物に対して1〜20重量%である、請求項8記 載の方法。 10.モノマー(メタ)アクリル酸及びオリゴマー(メタ)アクリル酸とは異な る酸の添加量が分解すベき生成物に対して5〜15重量%である、請求項8記載 の方法。 11.分解を減圧(<1気圧)で行う、請求項1から請求項10までのいずれか 1項記載の方法。 12.分解生成物の除去のためにストリッピングガスを分解すべき生成物中に導 通する、請求項1から請求項11までのいずれか1項記載の方法。 13.ストリッピングガスとして酸素含有ガスを使用する、請求項12記載の方 法。 14.生じる分解生成物を直接エステル化に戻す、請求項1から請求項13まで のいずれか1項記載の方法。 15.アルカノールがC1〜C8−アルカノールである、請求項1から請求項14 までのいずれか1項記載の方法。 16.アルカノールがn−ブタノール又は2−エチルヘキサノールである、請求 項15記載の方法。
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