JP2001504762A - のこ刃のための緊定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、特にモータ駆動される狐尾のこおよびサーベルのこにおけるのこ刃のための緊定装置であって、行程ロッドに固持可能である形式のものに関する。のこ刃（８）が締付け保持具（１）と運動可能な締付け部材（２）との間に挿入されており、該締付け部材（２）がのこ刃と反対に向けられた側で楔形に形成されており、締付け部材（２）は、楔形側が該締付け部材（２）の楔形の側に当接している楔部材（４）により、ばね（３）によって静止位置に運動可能であって、締付け部材（２）がのこ刃（８）に向かって押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】 のこ刃のための緊定装置 本発明は、請求項１の上位概念部に記載した特徴を有する、特にモータ駆動さ れる狐尾のこ（Fuchs-schwanzsaegen）およびサーベルのこ（Saebelsaegen）に おけるのこ刃のための緊定装置に関する。 背景技術 公知のモータ駆動される狐尾のこおよびサーベルのこにおいて、のこ刃は行程 ロッドの緊定装置に固定される。この場合、のこ刃を緊定装置に確実に、かつ形 状結合で固定するために追加の工具を使用することが必要である。のこ刃の交換 は一般に行程ロッドが特定の位置にある場合しか行えない。 さらに慣用的な緊定装置は、まさしく狐尾のこおよびサーベルのこでは著しい 力が作用するので、のこ刃を固定するために締め付けるねじが運転中にゆるむ恐 れがあるという欠点を有している。 それゆえ、本発明の課題は、公知先行技術の欠点を克服した緊定装置を提供す ることである。 発明の利点 請求項１の特徴部に記載の特徴を有する本発明によるのこ刃のための緊定装置 は、公知先行技術に対して、のこ刃が補助工具なしに唯一の把持部材を用いて簡 便かつ迅速に、しかも負傷する危険なしに、組付けもしくは取外し可能であると いう利点を有している。本発明により、のこ刃は互いに作用し合う２つの楔によ って締付け保持具内で固持される。楔の相対運動に必要な力はばねによって引き 起こされる。 さらに、のこ刃の交換はあらゆる行程位置で行うことができるので、のこ刃を 交換するために、のこ刃を特定の位置にもたらす必要がない。 さらに、締付け部材を楔形に形成することにより、形成された傾斜面に基づき 、締付け部材と楔部材との間にセルフロッキングが生じる。これはのこ刃の確実 な保持と、形状結合による案内とをもたらす。 締付け部材または楔部材の楔形の側をそれぞれ凹状または凸状に形成し、その 場合に互いに向き合う楔形部分がそれぞれ反対の形状に成形されていることが有 利である。これによって面相互のより軽い摩擦が生じる。 さらに、ケーシングに固定された把持部材を操作することによって、手によっ てのこ刃をゆるめることができ、次にのこ刃を緊定装置から取り外すことができ る。 請求項２以下に本発明の有利な構成が記載されている。 図面 以下に、本発明の実施例を図面に基づき詳しく説明 する。図１は、緊定装置とこれに付属する把持部材との概略的な横断面図を示し ており、図２は、図１に対して９０度ずらした緊定装置の横断面図を示しており 、図３は、９０度ずらした図１に従うのこ刃の概略的な縦断面図を示している。 実施例の説明 図１はのこ刃８の方向で見た横断面図を示し、図２は本発明による緊定装置の 横断面図を示している。この説明の枠内では、本発明にとって本質的な構成部材 のみ説明する。特にモータ駆動される狐尾のこおよびサーベルのこの構造と機能 は一般に公知である。 緊定装置は締付け保持具１と締付け部材２とを有しており、それらの間にのこ 刃８が挿入されて緊定される。締付け部材２はのこ刃とは反対側で楔形に形成さ れている。締付け部材２の楔形側に別の楔部材４が配置されている。楔部材４の 一方の側は直線的に形成されているが、締付け部材２の楔形側と接触する他方の 側は同様に楔形に形成されている。楔形部材４は２つの圧縮ばね３によって圧縮 ばね３の静止位置に動かされ、しかも楔部材４が締付け部材２をのこ刃８に向か って動かし、それによってばねの力が締付け部材２に伝達され、その際にのこ刃 ８を緊定する。締付け部材２はもどしばね５によって楔部材４に向かって予荷重 を負荷されていて、締付け保持具１の凹部内で案内されている。両方のばね３は 楔部材４に受容され、付加 的に被覆板６で案内されている。被覆板６はさらに締付け保持具１に取り付けら れて緊定装置全体を取り囲んでおり、その結果として緊定装置は単一のユニット を形成している。 緊定装置を操作するために、被覆板６内に貫通孔がある。この開口部を通って ボルト７が締付け部材４と結合されている。緊定装置の内室に外から埃が侵入で きないように、貫通孔はシーリング部材によって被覆されていることが合理的で ある。 緊定装置は、ボルト７が締付け部材４のばね３のばね力に抗して垂直に移動さ れることによって操作される。締付け部材２に対する力をゆるめることにより、 締付け部材２はもどしばね５によってのこ刃もしくは締付け保持具１から離れる 方向に押される。そうすることによって締付け保持具１と締付け部材２との間の 隙間が拡大されるので、のこ刃８を挿入したり、取り外したりできる。ボルト７ の垂直運動によってばね３が緊縮され、ボルト７を放した後でばね３は楔部材４ を再びその静止位置に戻し、その際に締付け部材２を再び締付け保持具１または 挿入されたのこ刃８に押し付ける。 緊定装置はのこの駆動装置の行程ロッドに固持されている。行程ロッドおよび のこの図示されない駆動装置は、同様に図示されないケーシング内に配置されて いる。ケーシングはまた、全行程距離の範囲で緊定装 置を取り囲んでいる。 ケーシングの外側には把持部材１０が配置されている。ケーシングの内部で向 き合う側には連行部材１１が配置されている。連行部材１１は固定手段１２を介 してケーシングの外側の把持部材と結合されている。連行部材１１は、行程ロッ ドの全行程距離にわたって延びる長さを有している。把持部材はケーシング内で 行程方向に対して垂直に配置された長穴内を案内されている。 緊定装置を操作するために、把持部材１０を緊定装置のボルト７に向かって動 かすと、連行部材１１がボルト７を押し下げる。連行部材１１は全行程距離に沿 って配置されているので、のこ刃８は緊定装置のあらゆる位置でゆるめたり固定 したりできる。 把持部材は行程方向に対して垂直に運動可能に配置されており、把持部材１０ を押し下げると、連行部材１１は同様に垂直方向に動き、次いで緊定装置のボル ト７を連行し、その後で締付け部材４が静止位置から動かされる。これに続いて 締付け部材２がもどしばね５の力によって締付け保持具１から離れる方向に動か される。この開放位置でのこ刃を挿入したり、取り外したりできる。把持部材１ ０を放した後で、圧縮ばね３のばね力によって楔部材４は再び静止位置に移動さ れ、その際に締付け部材２を締付け保持具１に向かって動かす。その際場合によ っては、締付け保持具１と 締付け部材２との間にのこ刃８の柄部が位置することになる。 図３は、断面がのこ刃８に沿っている、緊定装置の縦断面図を示している。締 付け保持具１と締付け保持具１内に差し込まれたのこ刃８が示されている。もど しばねの機能を保証するために、のこ刃の柄部が切り欠き部を有していることが 合理的である。のこ刃８の柄部の材料の厚さを適当に選択した場合に、緊定装置 を操作すると、締付け部材２がのこ刃８の柄部の表面に形状結合で当接する。締 付け部材２に付加的に***部を設けて、締付け部材２がのこ刃８に向かって動か されると、これらの***部がのこ刃８の柄部に設けた対応するへこみ部または孔 に嵌入するようにすることができる。のこ刃の柄部と相応の締付け部材２との間 の形状結合を達成するためのそのほかの手段は、当業者にとって公知であり、た とえばＴ字形の肩部などでもよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 特にモータ駆動される狐尾のこおよびサーベルのこにおけるのこ刃のための 緊定装置であって、行程ロッドに固持可能である形式のものにおいて、のこ刃（ ８）が締付け保持具（１）と運動可能な締付け部材（２）との間に挿入されてお り、該締付け部材（２）がのこ刃とは反対側で楔形に形成されており、締付け部 材（２）は、楔形側が該締付け部材（２）の楔形の側に当接している楔部材（４ ）により、ばね（３）によって静止位置に運動可能であって、締付け部材（２） がのこ刃（８）に向かって押圧することを特徴とする、のこ刃のための緊定装置 。 2. 締付け部材（２）の楔形部分は凹状に成形され、楔部材（４）の楔形部分は 凸状に成形されている、請求項１記載の緊定装置。 3. 締付け部材（２）の楔形部分は凸状に成形され、楔部材（４）の楔形部分は 凹状に成形されている、請求項１記載の緊定装置。 4. 楔部材（４）にボルト（７）が固持されており、該ボルト（７）が被覆板（ ６）を貫通して緊定装置から導き出されている、請求項１から３までのいずれか １項記載の緊定装置。 5. 緊定装置に加えて把持部材（１０）が設けられており、該把持部材は連行部 材（１１）を有しており 、連行部材（１１）のＴ字形成形材が行程方向に沿って配置されており、把持部 材（１０）を押し下げる際にＴ字形成形材がボルト（７）を連行する、請求項１ から４までのいずれか１項記載の緊定装置。