JP2001500136A - 6―アミノカプロニトリルとヘキサメチレンジアミンの同時製造方法 - Google Patents

6―アミノカプロニトリルとヘキサメチレンジアミンの同時製造方法

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JP2001500136A JP10513187A JP51318798A JP2001500136A JP 2001500136 A JP2001500136 A JP 2001500136A JP 10513187 A JP10513187 A JP 10513187A JP 51318798 A JP51318798 A JP 51318798A JP 2001500136 A JP2001500136 A JP 2001500136A
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Abstract

(57)【要約】 (1)触媒の存在下に、アジポニトリルを部分的に水素添加して、6−アミノカプロニトリル、ヘキサメチレンジアミンおよびアジポニトリルを含有する混合物を形成し、(2)この混合物から、6−アミノカプロニトリルおよびヘキサメチレンジアミンを分離、除去し、(3)アジポニトリルを主として含有する部分に、アジポニトリルに対して0.01から10重量%の酸または酸性イオン交換体を添加して、上記混合物からアジポニトリルを分離、除去し、かつ(4)このアジポニトリルを工程(1)に返送して循環使用する工程を包含することを特徴とする、アジポニトリルから出発して6−アミノカプロニトリルおよびヘキサメチレンジアミンを同時に製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 6−アミノカプロニトリルとヘキサメチレンジアミンの同時製造方法 本発明は、アジポニトリルから出発し、その部分転化により6−アミノカプロ ニトリルとヘキサメチレンジアミンを同時に製造し、かつ未転化アジポニトリル を回収する方法に関する。 ***特願公開19500222号公報および独国特願19548289.1号 明細書には、ジアジポニトリルを、触媒の存在下に、水素添加により部分的に転 化し、反応混合物から6−アミノカプロニトリルおよびヘキサメチレンジアミン を分離、除去し、この6−アミノカプロニトリルをカプロラクタムに転化し、主 としてアジポニトリルを含有する部分を出発材料として循環使用する、6−アミ ノカプロニトリルおよびヘキサメチレンジアミンの同時製造方法が記載されてい る。この方法の欠点は、アジポニトリルを主として含有する循環流が、アジポニ トリル水素添加の副生成物、ことに1−アミノ−2−シアノシクロペンテン(A CCPE)、2−(5−シアノペンチルアミノ)−テトラヒドロアゼピン(CP ATHA)およびビスヘキサメチレントリアミン(BHMTA)のようなアミン を含有することに在る。 上記副生成物は、共沸混合物ないし、準共沸混合物を形成するために、この方 法において蒸留によりアジポニトリルから分離、除去され得ず、循環使用の結果 として、この方法中において形成される。水素添加反応に循環添加されるACC PEは2−アミノエチルシクロペンチルアミン(AMCPA)を形成し、これは 生成ヘキサメチレンジアミンを汚染する。このAMCPAが、ヘキサメチレンジ アミンから分離、除去され難いことは、米国特許3696153号明細書から公 知の事実である。 そこで、本発明の目的とするところは、上述の欠点をもたらすことなく、アジ ポニトリルから部分的転化により6−アミノカプロニトリルおよびヘキサメチレ ンジアミンを同時に製造し、かつ未転化アジポニトリルを技術的に簡単にかつ経 済的に分離しかつ純化ないし精製する方法を提供することである。 しかるに、この目的は、 (1)触媒の存在下に、アジポニトリルを部分的に水素添加して、6−アミノ カプロニトリル、ヘキサメチレンジアミンおよびアジポニトリルを含有する混合 物を形成し、 (2)この混合物から、6−アミノカプロニトリルおよびヘキサメチレンジア ミンを分離、除去し、 (3)アジポニトリルを主として含有する部分に、アジポニトリルに対して0 .01から10重量%の酸または酸性イオン交換体を添加して、上記混合物から アジポニトリルを分離、除去し、かつ (4)このアジポニトリルを工程(1)に返送して循環使用する工程を包含す ることを特徴とする、アジポニトリルから出発して6−アミノカプロニトリルお よびヘキサメチレンジアミンを同時に製造する方法により達成され得ることが本 発明者らにより見出された。 アジポニトリルの部分的水素添加は、公知方法のいずれか、例えば米国特許4 601859号、、同2762835号、同2208598号各明細書、***特 願公開848654号、同954416号、同4235466号、WO92/2 1650号各公報に記載されている各方法のいずれかにより、一般的に、ニッケ ル、コバルト、鉄またはロジウムを含有する触媒の存在下において行なわれ得る 。この触媒は担持触媒、非担持触媒のいずれの形態でも使用され得る。適当な触 媒担体は、アルミナ、シリカ、二酸化チタン、酸化マグネシウム、活性炭および スピネルである。適当な非担持触媒はラニーニッケル、ラニーコバルトである。 触媒空間速度は、通常、毎時、触媒11当たり、アジポニトリル0.05から 10kg、ことに0.1から5kgの範囲で選定される。 水素添加は、原則として、20から200℃、ことに50から150℃、0. 1から40、ことに0.5から30MPaの水素圧で行なわれる。 水素添加は、また溶媒、ことにアンモニアの存在下に行なわれるのが好ましい 。アンモニアは、アジポニトリル1kgに対して0.1から10kg、ことに0 .5から3kgの範囲で使用される。 同時製造される6−アミノカプロニトリル対ヘキサメチレンジアミンのモル割 合、従って、カプロラクタム対ヘキサメチレンジアミンのモル割合は、それぞれ の場合に選定されるアジポニトリル転化率により制御され得る。高い6−アミノ カプロニトリル選択性を達成するためには、10から90%、ことに30から8 0%のアジポニトリル転化率を採択するのが好ましい。 6−アミノカプロニトリルとヘキサメチレンジアミンの合計量は、触媒および 反応条件に応じて95から99%であり、量的にはヘキサメチレンジアミンが最 も重要な共生成物である。 本発明の好ましい実施態様において、反応はアンモニアおよび水酸化リチウム または反応条件下において水酸化リチウムを形成するリチウム化合物の存在下に 、40から120℃、好ましくは50から100℃、ことに60から90℃、2 から12MPa、好ましくは3から10、ことに4から8MPaの範囲において 選定される圧力で行なわれる。滞留時間は、主として所望の収率、選択性および 転化率に応じて変化するが、滞留時間は、通常、最大限の収率が達成されるよう に、例えば50から275分、ことに70から200分の範囲で選定される。 圧力および温度範囲は、反応が液相で行なわれ得るように選定されるのが好ま しい。 アンモニアは、アンモニア対ジニトリルの重量割合が、9:1から0.1:1 、好ましくは2.3:1ら025:1、ことに1.5:1から0.4:1となる ような量で使用される。 水酸化リチウムの量は、原則として、使用される触媒の量に対して、0.1か ら20、ことに1から10重量%の割合で選定される。 反応条件下に水酸化リチウムを形成するリチウム化合物としては、金属リチウ ム、アルキルリチウムおよびアリールリチウム、例えばn−ブチルリチウム、フ ェニルリチウムが使用される。これら化合物の量は、一般的に上述した量の水酸 化リチウムをもたらし得る範囲内で選定される。 好ましい触媒は、、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、鉄およびコバルト含有 化合物、好ましくはラニー形態のもの、ことにラニーニッケル、ラニーコバルト である。触媒は担持触媒、非担持触媒のいずれでもよい。担体としては、例えば ア ルミナ、シリカ、酸化亜鉛、活性炭、二酸化チタンが使用される(Appl.H et.Cat.(1987)106−122、「キャタリシス」(1981) 1−30参照)。ラニーニッケル(例えばBASF社、デグッサ社、グレース社 製)がことに好ましい。 ニッケル、ルテニウム、ロジウム、鉄およびコバルト触媒は、周期表のVIB 族(Cr、Mo、W)およびVIII族(Fe、RU、Os、Co(これはニッ ケル触媒の場合に限る)、Rh、Ir、Pd、Pt)の元素金属により変性され てもよい。これまでの知見では、ことに変性ラニーニッケル触媒、例えばクロム および/または鉄で変性されたものが、高いアミノニトリル選択性を達成し得る (製造方法については***特願公開2260978号公報、Bull.Soc. Chem.13(1946)208参照)。 触媒の量は、一般的に、コバルト、ルテニウム、ロジウム、鉄またはニッケル の量が、使用されるジニトリルに対して、1から50、ことに5から20重量% になるような割合で使用される。 触媒は液相またはトリックル処理の場合、固定床として、または懸濁触媒とし て使用され得る。 さらに他の好ましい実施態様において、溶媒および以下の組成分を含有する触 媒、すなわち、 (a)ニッケル、コバルト、鉄、ルテニウムおよびロジウムの中から選択され る金属を基礎とする化合物、 (b)化合物(a)に対して0.01から25、ことに0.1から5重量%の 、パラジウム、プラチナ、イリジウム、オスミウム、銅、銀、金、クロム、モリ ブデン、タングステン、マンガン、レニウム、亜鉛、クロム、鉛、アルミニウム 、錫、燐、砒素、アンチモン、ビスマスおよび希土類金属の中から選択される金 属を基礎とする促進剤、および (c)化合物(a)に対して0から50、ことに0.1から3重量%の、アル カリ金属またはアルカリ土類金属を基礎とする化合物を含有するが、ルテニウム もしくはロジウムのみ、またはルテニウムとロジウム、またはニッケルとロジウ ムが組成分として選択される場合には上記促進剤は使用しなくてもよく、また上 記組成分(b)がアルミニウムを基礎とする場合には、組成分(a)は鉄を基礎 とするものであってはならないことを要件とする触媒の存在下に、高温、高圧で 、アジポニトリルを部分的水素添加して、6−アミノカプロニトリルに転化する 。 好ましい触媒は、組成分(a)が、ニッケル、コバルトおよび鉄の中から選択 される少なくとも一種類の金属を基礎とする化合物を、組成分(a)から(c) までの合計量に対して10から95重量%、ルテニウムおよび/またはロジウム を0.1から5重量%含有し、 組成分(b)が、組成分(a)に対して0.1から5重量%の割合で、銀、銅 、マンガン、レニウム、鉛および燐の中から選択される少なくとも一種類の金属 を基礎とする促進剤を含有し、かつ 組成分(c)が、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、マグネシウム およびカルシウムの中から選択される少なくとも一種類のアルカリ金属、アルカ リ土類金属の化合物を、0.1から5重量%の割合で含有する場合の触媒である 。 ことに好ましい触媒は、90重量%の酸化コバルト(CoO)、5重量%の酸 化マンガン(Mn23)、3重量%の四酸化燐および2重量%の酸化ナトリウム を含有する触媒A、 20重量%の酸化コバルト(CoO)、5重量%の酸化マンガン(Mn23) 、0.3重量%の酸化銀(Ag2O)、70重量%のシリカ(SiO2)、3.5 重量%のアルミナ(Al23)、0.4重量%の酸化鉄(Fe23)、0.4重 量%の酸化マグネシウム(MgO)および0.4重量%の酸化カルシウム(Ca O)を含有する触媒(B)、および 20重量%の酸化ニッケル(NiO)、67.42重量%のシリカ(SiO2 )、3.7重量%のアルミナ(Al23)、0.8重量%の酸化鉄(Fe23) 、0.76重量%の酸化マグネシウム(MgO)、1.92重量%の酸化カルシ ウム(CaO)、3.4重量%の酸化ナトリウム(Na2O)および2.0重量 %の酸化カリウム(K2O)を含有する触媒(C)である。 このような触媒は、例えば***特願公開19500222号公報および独国特 願19548289.1号明細書に記載されている。 本発明によることに好ましい触媒は、 (a)鉄を基礎とする化合物、例えば酸化鉄、 (b)上記組成分(a)に対して0から5重量%の、アルミニウム、珪素、ジ ルコニウム、バナジウムおよびチタンの中から選択される単一の元素、または2 、3、4もしくは5個の元素を基礎とする促進剤、および (c)上記組成分(a)に対して0から5重量%、好ましくは0.1から3、 ことに0.1から0.5重量%の、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ことにリ チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウムおよびカ ルシウムの中から選択される金属を基礎とする化合物を含有する触媒である。 非担持触媒でも担持触媒でも有利に使用され得る。適当な担体材料は、多孔質 酸化物、例えばアルミナ、シリカート、アルミノシリカート、酸化ランタン、二 酸化チタン、二酸化マグネシウム、酸化亜鉛、ゼオライト、活性炭、これらの混 合物である。 触媒の製造は、原則的に、組成分(a)の前駆物質を、促進剤(組成分(b) )、および必要に応じてさらに希少組成分(c)の前駆物質と共に、担体材料の 存在下または不存在下において沈殿させ、この生成触媒前駆物質を押出成形体ま たはペレットに成形し、乾燥し、か焼することにより行われる。担持触媒は、ま た担体を組成分(a)および(b)、場合によりさらに組成分(c)の溶液で、 それぞれ同時にまたは順次に含浸させ、あるいは上記組成分(a),(b)およ び必要に応じてさらに組成分(c)をそれ自体公知の態様で担体上に噴霧するこ とによっても得られる。 組成分(a)の前駆物質としては、上述金属の水溶性塩、硝酸塩、塩化物、酢 酸塩、蟻酸塩、硫酸塩、ことに硝酸塩が適当である。 組成分(b)の前駆物質としては、上述金属の水溶性塩または錯塩、例えば硝 酸塩、塩化物、酢酸塩、蟻酸塩、硫酸塩、ことに硝酸塩、なかんずくヘキサクロ ロプラチナートが適当である。 組成分(c)の前駆物質としては、上述したアルカリ金属、アルカリ土類金属 の水溶性塩、例えば水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、塩化物、酢酸塩、蟻酸塩、硫酸 塩、ことに水酸化物、炭酸塩が適当である。 沈殿は、一般的に水溶液から、沈殿試薬を添加し、pH値を変化させ、あるい は温度を変化させて行われる。 このようにして得られた触媒前駆物質は通常、80から150℃、ことに80 から120℃で乾燥され、150から500℃、ことに200から450℃で、 空気流または窒素流中においてか焼される。 か焼後、得られた触媒材料は、一般的に還元雰囲気に被曝(活性化)、例えば 水素またはこれと窒素のような不活性ガスとの混合ガス雰囲気に、80から25 0℃、ことに80から180℃(組成分(a)としてルテニウムまたはロジウム を使用する触媒の場合)、または200から500℃、ことに250から400 ℃(組成分(a)としてニッケル、コバルトおよび鉄から選ばれる一種類の金属 に基礎を置く触媒)において2から24時間被曝させる。この場合の活性化には 触媒11当たり2001の活性化ガスを使用するのが好ましい。 この触媒活性化は、水素添加反応用の、すなわち6−アミノカプロニトリルお よびヘキサメチレンジアミン合成用の反応器中において直接的に行うのが好まし い。これにより、空気のような酸素/窒素混合ガスにより、一般的に20から8 0℃、ことに25から35℃において表面を不動態化するために必要とされる中 間工程を省略し得るからである。不動態化された触媒の活性化は、合成反応器中 において、水素含有雰囲気下に、180から500℃、ことに200から350 ℃で行われるのが好ましい。 触媒は、液相またはトリックル処理の場合、固定床触媒として、あるいはまた 懸濁触媒として使用され得る。 反応が懸濁状態で行われる場合、40から150℃、好ましくは50から10 0、ことに60から90℃の温度から選定され、圧力は一般的に2から30MP a、好ましくは3から30、ことに4から9MPaの範囲において選定される。 滞留時間は所望の収率、選択性および所望の転化率に応じて相違するが、一般的 に最大限の収率が達成されるように、例えば50から275分、ことに70から 200分の範囲内において選定される。 懸濁反応において使用される溶媒は、炭素原子数1から6のアミン、ジアミ ン、トリアミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルア ミン、トリブチルアミン、あるいはアルコール、ことにメタノールが好ましく、 ことにアンモニアを使用するのが好ましい。ジニトリルの濃度ないし使用割合は 、これと溶媒の合計量に対して10から90重量%、好ましくは30から80、 ことに40から70重量%の範囲内において選定するのが好ましい。 触媒量は、使用されるジニトリルに対して、一般的に1から50重量%、こと に5から20重量%の範囲内において選定される。 懸濁水素添加は、原則的に液相で、バッチ式でも行われ得るが、連続的に行わ れるのが好ましい。 部分的水素添加も、トリックル処理ないし液相処理の場合、固定床反応器にお いてバッチ式または連続的に行われることができ、温度は20から150℃、こ とに30から90℃、圧力は原則的に2から40、ことに3から20MPaに選 定される。部分的水素添加は、溶媒、ことにアンモニア、アミン、ジアミン、炭 素原子数1から6のトリアミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、 トリプロピルアミン、トリブチルアミン、あるいはアルコール、ことにメタノー ル、エタノール、ことにアンモニアの存在下に行われるのが好ましい。好ましい 実施態様において、アンモニアは、アジポニトリル1g当たり1から10、こと に2から6gの割合で使用される。触媒空間速度は、毎時、触媒11当たり、ア ジポニトリルを0.1から20kg、ことに0.3から1.0kgの範囲におい て選定するのが好ましい。この場合にも、転化率、従って選択性は、滞留時間を 変えることにより選定、制御され得る。 部分的水素添加は、この目的に適する慣用の反応器(R1)中において行われ 得る。 水素添加により、6−アミノカプロニトリル、ヘキサメチレンジアミンおよび アジポニトリルを含有する混合物がもたらされる。 この混合物から、6−アミノカプロニトリル、ヘキサメチレンジアミンおよび アジポニトリルを主として含有する部分を分離、除去する処理は、慣用の態様で 、例えば前述の***特願公開19500222号公報、独国特願1954828 9.1号明細書に記載されているように、蒸留により同時にある いは相次いで行われ得る。 第一カラム(K1)における蒸留は、本質的に、6−アミノカプロニトリル、 ヘキサメチレンジアミン、アンモニア、アジポニトリルおよびヘキサメチレンイ ミンを含有する混合物、好ましくは、1から70、ことに5から40重量%の6 −アミノカプロニトリル、1から70、ことに5から40重量%のアジポニトリ ル、0.1から70、ことに1から40重量%のヘキサメチレンジアミン、0. 01から10、ことに0.05から5重量%のヘキサメチレンイミンおよび5か ら95、ことに20から85重量%のアンモニアを含有する混合物を、慣用の蒸 留カラム中において、60から250℃、ことに100から200℃の塔底温度 、5から30、ことに12から25バールの圧力で、蒸留条件下に不活性であり 、18バール、60から220℃で沸騰する単一もしくは複数の化合物Aの存在 下において、蒸留することにより行われ、塔頂生成物としてのアンモニア(アン モニアは完全には分離されない)と塔底生成物Iが得られる。 上述の、蒸留条件下において不活性であり、かつ18バールの圧力下、60か ら250℃、ことに60から150℃の沸点を有する適当な化合物Aは、例えば 上記条件を充足するアルカン、シクロアルカン、芳香族化合物、ナフテン、アル コール、エーテル、ニトリルおよびアミン、好ましくはC5−C8アルカンおよび C2−C4アルカノール、ことにn−ペンタン、シクロヘキサン、トリエチルアミ ン、エタノール、アセトニトリル、n−ヘキサン、ジ−n−プロピルエーテル、 イソプロパノール、n−ブチルアミンおよびベンゼンであって、これらの中でも エタノールが特に好ましい。この化合物Aは、塔底生成物Iに対して0.1から 50、ことに1から10重量%の割合で添加される。 本質的に、6−アミノカプロニトリル、ヘキサメチレンジアミン、アジポニト リル、ヘキサメチレンイミン、不活性化合物A(単一もしくは複数)およびアン モニア(このアンモニア量は上述反応器R1中の部分的水素添加により得られる 混合物の量より少ない)を含有する塔底生成物Iは、第2段の蒸留に附され、塔 頂生成物としての化合物Aおよびアンモニアの混合物と、塔底生成物IIを形成 する。この蒸留は、100から250℃、ことに140から200℃の塔底温度 、2から15、ことに4から12バールの圧力で行われる。ただし第1カラム (K1)および第2カラム(K2)の各圧力は、相互に均衡せしめられ、その結 果として250℃を超えない各塔底温度で、20℃以上の塔頂温度がもたらされ るようにする。また、第二カラムの塔頂における凝縮を比較的低温で行い、純粋 な、あるいは比較的高濃度のアンモニアから成る塔頂生成物を第一カラムに循環 返送するか、あるいは蒸気状態の第二カラム塔頂生成物を、コンプレッサにより 圧力を上げて第一カラムまたはその凝縮器に循環返送することも有利である。 塔底生成物IIは、本質的に6−アミノカプロニトリル、ヘキサメチレンジア ミン、アジポニトリル、ヘキサメチレンイミンおよび不活性化合物Aを含有する が、これはさらに第三カラム(K3)における蒸留処理に附され、塔頂生成物と しての不活性化合物Aと、塔底生成物IIIをもたらす。この蒸留は50から2 50℃、ことに140から200℃の塔底温度、0.05から2、ことに0.2 から1バールの圧力で行われるが、塔頂生成物として得られた化合物Aは第二カ ラムに返送され、この第三段の蒸留は必要に応じて、反応条件下に不活性であり 、かつ0.3バールの圧力下において、20から250℃、ことに60から17 0℃の沸点を有する単一もしくは複数の化合物Bの存在下に行われる。 この化合物Bとしては、上記の条件を充足するアルカン、シクロアルカン、芳 香族化合物、ナフテン、アルコール、エーテル、ニトリル、アミン、好ましくは ジ−n−ブチルエーテル、バレロニトリル、n−オクタン、シクロオクタン、n −ヘキシルアミン、ヘキサメチレンイミン、ヘキサメチレンジアミン、ことにヘ キサメチレンイミンおよび/またはヘキサメチレンジアミン、なかんずくヘキサ メチレンイミンが有利に使用される。 本発明の好ましい実施態様においては、ヘキサメチレンイミンおよび/または ヘキサメチレンジアミンを化合物Bとして使用するか、あるいはことに新たな化 合物Bを使用することなく第三段の蒸留を行う。 化合物は、塔底生成物IIに対して0.01から50重量%、ことに0.5か ら10重量の割合でカラム(K3)に給送されるのが好ましい。 6−アミノカプロニトリル、ヘキサメチレンジアミン、アジポニトリル、ヘキ サメチレンイミンおよび場合により不活性化合物B(単一もしくは複数)を含有 する塔底生成物IIIは、さらに第四カラム(K4)における蒸留処理に附さ れ、50から250℃の塔底温度、0.05から1.5バールの圧力で、本質的 にヘキサメチレンイミン、場合により不活性化化合物Bを含む塔頂生成物KPI 、本質的にヘキサメチレンジアミンを含む側方流生成物SAIおよび塔底生成物 IVをもたらす。 このカラムには必要に応じて給送口と側方取出口の間において区劃壁を設け( Petlyukカラム)、得られるヘキサメチレンジアミンが、ほとんどヘキサ メチレンイミン、不活性化合物Bその他の低沸点分を含まないようにすることが でき、塔頂生成物KPIおよび/または側方流SAIからのHMDを必要に応じ て第三カラムに、あるいはこれらの一部を第三カラムに返送し、残余分を除去す ることもできる。 本質的に6−アミノカプロニトリルおよびアジポニトリル、場合により若干の 高沸点分を含有する塔底生成物IVは、さらに第五のカラム(K5)における蒸 留に附され、少なくとも95%、ことに99から99.9%の純度の6−アミノ カプロニトリルを塔頂生成物として、本質的にアジポニトリルを含有する側方流 出流V、少量のアジポニトリルその他の高沸点分を有する塔底生成物をもたらす 。 このカラムにも、必要に応じて給送口と側方取出口の間において区劃壁を設け 、50から250℃の塔底温度、10から300ミリバールの圧力で蒸留を行っ て、得られるアジポニトリルが極めて少量の高沸点分を含むに止まるようにする ことができる。 アジポニトリルを側方流出流Vとして得る代わりに、アジポニトリルおよび高 沸点分を含む塔底生成物Vをカラム(K5)から、さらに次のカラム(K6)で 蒸留処理して、アジポニトリルを塔頂生成物VIとして得ることもできる。 本発明方法において、アジポニトリルの水素添加により得られる混合物の蒸留 後処理において、本質的にアジポニトリルを含有する部分は、カラムK5の側方 流出流Vとして、カラムK6の塔頂生成物VIとして、あるいはカラムD5の塔 底生成物として、ことに好ましくはカラムD5の側方流出流Vとして得られ、こ れは酸または酸性イオン交換体で処理される。 適当な酸ないし酸性イオン交換体は、まずエナミンのような、1級、2級およ び3級の飽和もしくは不飽和アミンに関してプロトン供与体として機能し得る物 質である。10を超えない、ことに7を超えないpKa値を有する酸が好ましい 。 適当な酸としては、無機酸として、硝酸、硫酸、ことに100%硫酸または少 なくとも90%濃度の、ことに水または燐酸との混合物硫酸が使用され、有機酸 として、アジピン酸、2−エチルヘキサノン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ウン デカンジ酸、テレフタル酸のようなカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、例 えばp−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のようなスルホン酸が使用さ れ、酸性イオン交換体として、Lewatit S100G1、Amberly st15、Dowex50WX8、Bay.Kat.K2431、Amberl ite IR−120が使用され、またこれら酸および酸性イオン交換体の混合 物も使用される。 アジポニトリルと酸の反応は、水のような希釈剤の存在下に行われることがで き、この場合希釈剤は、酸と共に、あるいは酸の前もしくは後に、アジポニトリ ルに添加され得る。 高沸点分、例えばカラムK5の塔底生成物から分離されていないアジポニトリ ルは、アジポニトリル側方流出流を含有していないならば、同様にして直接的に 処理され得る。この場合、酸ないし酸性イオン交換体の費消量およびアジポニト リルの分離、除去後の残渣量は増大する。 残渣中の塩基性化合物に対する酸基のモル割合は、少なくとも等モル量、好ま しくはこれを超える量割合である。アジポニトリルに対して、0.01から10 重量%、ことに0.1から2重量%の酸を添加するのが有利である。 アジポニトリルと酸の反応は、慣用の態様で、2から250℃、ことに3から 100℃の温度で、1秒から30分、ことに1秒から10分の反応時間で、両者 を混合することにより、あるいはアジポニトリルをイオン交換体固定床に誘導、 貫流させることにより行われる。 アジポニトリルは、慣用の処理、ことに蒸留または抽出により混合物から分離 除去され得る。 残渣と酸の反応の間に水のような液状希釈剤が添加される場合には、これはア ジポニトリルの分離、除去前に吸着、ことに蒸留で除去されることができ、かつ これが好ましい。 同様にして、酸が添加されて得られる反応生成物と、過剰量の酸は、例えば水 により抽出してアジポニトリルから除去されるのが好ましい。 本発明方法において得られるアジポニトリルは、ヘキサメチレンジアミンと6 −アミノカプロニトリルの製造を阻害する副生成物を形成することなく、部分的 水素添加によるヘキサメチレンジアミンと6−アミノカプロニトリルの形成のた めに再び使用され得る。 6−アミノカプロニトリルは、次いで慣用の態様で処浬され、カプロラクタム の中間段階を経て、、ナイロン−6に転化され、またヘキサメチレンジアミンは アジピン酸で処理され、ナイロン−6,6に転化される。ナイロン−6およびナ イロン−6,6は、周知の通り、各種産業分野における重要な材料である。 以下に使用される略号、ADN、ACNおよびHMDはそれぞれ、アジポニト リル、6−アミノカプロニトリルおよびヘキサメチレンジアミンを意味する。 実施例1 (a)粗製ADNの製造 長さ2m、内径2.5cmの管状反応器に、90重量%のCoO、5重量%の Mn23、3重量%のP25および2重量%のNa2Oから成る触媒を充填し、 次いで温度を30℃から280℃に上げ、この触媒を大気圧下、500l/hの 水素流中において48時間活性化した。次いで、70℃、200バールにおいて 、400ml/hのアジポニトリル、930ml/hのアンモニアおよび500 l/hの水素を反応器に給送した。50時間後において、転化率は67%を示し 、反応混合物の32重量%はADN、48重量%はACN、19重量%はHMD であった。アンモニアの除去後、3000時間にわたり水素添加反応混合物を捕 集した。 この反応混合物から、蒸留により6−アミノカプロニトリルおよびヘキサメチ レンジアミンを分離、除去し、次いで、4理論段数を有し、塔頂圧20ミリバー ルの蒸留塔における塔頂から2.9kg/hのアジポニトリルを蒸留除去し、1 50g/hの塔底生成物を残した。このアジポニトリル(ADN)は、 9400ppmのビスヘキサメチレントリアミン(BHMTA)、320ppm の2−(5−シアノペンチルアミノ)テトラヒドロアゼピン(CPATHA)お よび280ppmの1−アミノ−2−シアノシクロペンテン(ACCPE)を含 有していた。 (b)ADNの精製 蒸留後のアジポニトリルを、撹拌オートクレーブ中において、25g/hの9 6%濃度硫酸と混合し、室温で10分間撹拌した。30ミリバールにおける塔頂 生成物としてのアジポニトリルから水を除去し、さらに10ミリバールの次段蒸 留によりアジポニトリルを蒸留除去し、100g/hの塔底生成物を残した。こ の精製アジポニトリルは、30ppmのBHMTA、10ppmのACCPEお よび30ppmのCPATHAを含有しており、部分的水素添加処理に附された 。実施例1(a)の条件下において、反応器排出物は64%の転化率で、34% のADN、49%のACNおよび16%のHMDを含有するものであった。 実施例2 水素添加反応混合物から分離除去され、実施例1(a)により塔頂から排出さ れたADN(2.7kg/h)を、撹拌オートクレーブ中において、100g/ hの25%濃度H3PO4と混合し、室温において10分間撹拌した。10理論段 数の蒸留塔の30ミリバールにおける塔頂生成物としてのアジポニトリルから水 分を除去し、さらにこのアジポニトリルを10ミリバールの次段蒸留に附し、9 0g/hの塔底生成物を残した。この精製アジポニトリルには30ppm以下の BHMTA、30ppmのCPATHAおよび10ppmのACCPEが含有さ れており、部分的水素添加処理に附された。実施例1(a)の条件下において、 この段階で、触媒活性ないしACN/HMD選択性には、全く変化が認められな かった。 実施例3 水素添加反応混合物から分離、除去され、実施例1(a)において塔頂生成物 として得られたADNを、室温において酸性イオン交換体(Dowex50WX 8)に導入、流過させ、精製されたアジポニトリルは30ppm以下のBHMT A、30ppmのCPATHおよび10ppmの ACCPEを含有するに止まった。実施例1(a)の条件下、この段階で、触媒 活性、ないしACN/HMD選択性には全く変化が認められなかった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年12月2日(1998.12.2) 【補正内容】 このカラムにも、必要に応じて給送口と側方取出口の間において区劃壁を設け 、50から250℃の塔底温度、10から300ミリバールの圧力で蒸留を行っ て、得られるアジポニトリルが極めて少量の高沸点分を含むに止まるようにする ことができる。 アジポニトリルを側方流出流Vとして得る代わりに、アジポニトリルおよび高 沸点分を含む塔底生成物Vをカラム(K5)から、さらに次のカラム(K6)で 蒸留処理して、アジポニトリルを塔頂生成物VIとして得ることもできる。 本発明方法において、アジポニトリルの水素添加により得られる混合物の蒸留 後処理において、本質的にアジポニトリルを含有する部分は、カラムK5の側方 流出流Vとして、カラムK6の塔頂生成物VIとして、あるいはカラムD5の塔 底生成物として、ことに好ましくはカラムD5の側方流出流Vとして得られ、こ れは酸または酸性イオン交換体で処理される。 適当な酸ないし酸性イオン交換体は、まずエナミンのような、1級、2級およ び3級の飽和もしくは不飽和アミンに関してプロトン供与体として機能し得る物 質である。最大限10、ことに最大限7のpKa値を有する酸が好ましい。 適当な酸としては、無機酸として、硝酸、硫酸、ことに100%硫酸または少 なくとも90%濃度の、ことに水または燐酸との混合物硫酸が使用され、有機酸 として、アジピン酸、2−エチルヘキサノン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ウン デカンジ酸、テレフタル酸のようなカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、例 えばp−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のようなスルホン酸が使用さ れ、酸性イオン交換体として、Lewatit S100G1、Amberly st15、Dowex50WX8、Bay.Kat.K2431、Amberl ite IR−120が使用され、またこれら酸および酸性イオン交換体の混合 物も使用される。 アジポニトリルと酸の反応は、水のような希釈剤の存在下に行われることがで き、この場合希釈剤は、酸と共に、あるいは酸の前もしくは後に、アジポニトリ ルに添加され得る。請求の範囲 (b)化合物(a)に対して0.01から25、ことに0.1から5重量%の 、パラジウム、プラチナ、イリジウム、オスミウム、銅、銀、金、クロム、モリ ブデン、タングステン、マンガン、レニウム、亜鉛、カドミウム、鉛、アルミニ ウム、錫、燐、砒素、アンチモン、ビスマスおよび希土類金属の中から選択され る金属を基礎とする促進剤、および (c)化合物(a)に対して0から5、ことに0.1から3重量%の、アルカ リ金属またはアルカリ土類金属を基礎とする化合物を含有するが、 組成分(a)として、ルテニウムまたはロジウムのみ、あるいはルテニウムと ロジウムあるいはニッケルとロジウムが選択される場合には、上記促進剤(b) は省略してもよく、また上記組成分(b)がアルミニウムを基礎とする場合には 組成分(a)は鉄を基礎とするものであってはならないことを要件とすることを 特徴とする、請求項1から4のいずれかの方法。 6.使用される触媒が、 (a)鉄を基礎とする化合物、 (b)化合物(a)に対して0から5重量%の、アルミニウム、珪素、ジルコ ニウム、バナジウムおよびチタンの中から選択される単一の元素、あるいは2、 3、4もしくは5個の元素を基礎とする促進剤、および (c)化合物(a)に対して0から5重量%の、アルカリ金属またはアルカリ 土類金属を基礎とする化合物を含有することを特徴とする、請求項1から4のい ずれかの方法。 7.アジポニトリルを蒸留により混合物から分離、除去し、使用される酸が蒸 留圧力下のアジポニトリルより高い沸点を有することを特徴とする、請求項1か ら6のいずれかの方法。 8.使用される酸が最大限10のpKa値を有することを特徴とする、請求項 1から7のいずれかの方法。 9.主としてアジポニトリルを含有する部分を工程(2)および(3)の間に おいて実質的に分離、除去することを特徴とする、請求項1から8のいずれかの 方法。 10.工程(3)において使用される酸が硫酸または少なくとも90重量%の 硫酸を含有する混合物であることを特徴とする、請求項1から9のいずれかの方 法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AU,AZ,BG,BR,BY,CA,CN,CZ, GE,HU,IL,JP,KG,KR,KZ,LT,L V,MD,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,UA,US (72)発明者 バスラー,ペーター ドイツ国、D―68519、フィールンハイム、 マリーア―マンデル―シュトラーセ、18 (72)発明者 レーフィンガー,アルヴィン ドイツ国、D―67112、ムターシュタット、 ローゼンシュトラーセ、10 (72)発明者 フィッシャー,ロルフ ドイツ国、D―69121、ハイデルベルク、 ベルクシュトラーセ、98

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(1)触媒の存在下に、アジポニトリルを部分的に水素添加して、6−ア ミノカプロニトリル、ヘキサメチレンジアミンおよびアジポニトリルを含有する 混合物を形成し、 (2)この混合物から、6−アミノカプロニトリルおよびヘキサメチレンジア ミンを分離、除去し、 (3)アジポニトリルを主として含有する部分に、アジポニトリルに対して0 .01から10重量%の酸または酸性イオン交換体を添加して、上記混合物から アジポニトリルを分離、除去し、かつ (4)このアジポニトリルを工程(1)に返送して循環使用する工程を包含す ることを特徴とする、アジポニトリルから出発して6−アミノカプロニトリルお よびヘキサメチレンジアミンを同時に製造する方法。 2.上記工程(3)における混合物から、蒸留または抽出によりアジポニトリ ルを分離除去することを特徴とする、請求項1の方法。 3.水素添加を液状希釈剤の存在下に行なうことを特徴とする、請求項1また は2の方法。 4.工程(1)と(2)の間において液状希釈剤を実質的に除去することを特 徴とする、水素添加を液状希釈剤の存在下に行なう請求項1または2の方法。 5.使用される触媒が、 (a)ニッケル、コバルト、鉄、ルテニウムおよびロジウムの中から選択され る金属を基礎とする化合物、 (b)化合物(a)に対して0.01から25、ことに0.1から5重量%の 、パラジウム、プラチナ、イリジウム、オスミウム、銅、銀、金、クロム、モリ ブデン、タングステン、マンガン、レニウム、亜鉛、カドミウム、鉛、アルミニ ウム、錫、燐、砒素、アンチモン、ビスマスおよび希土類金属の中から選択され る金属を基礎とする促進剤、および (c)化合物(a)に対して0から5、ことに0.1から3重量%の、アルカ リ金属またはアルカリ土類金属を基礎とする化合物を含有するが、 組成分(a)として、ルテニウムまたはロジウムのみ、あるいはルテニウムと ロジウムあるいはニッケルとロジウムが選択される場合には、上記促進剤(b) は省略してもよく、また上記組成分(b)がアルミニウムを基礎とする場合には 組成分(a)は鉄を基礎とするものであってはならないことを要件とすることを 特徴とする、請求項1から4のいずれかの方法。 6.使用される触媒が、 (a)鉄を基礎とする化合物、 (b)化合物(a)に対して0から5重量%の、アルミニウム、珪素、ジルコ ニウム、バナジウムおよびチタンの中から選択される単一の元素、あるいは2、 3、4もしくは5個の元素を基礎とする促進剤、および (c)化合物(a)に対して0から5重量%の、アルカリ金属またはアルカリ 土類金属を基礎とする化合物を含有することを特徴とする、請求項1から4のい ずれかの方法。 7.アジポニトリルを蒸留により混合物から分離、除去し、使用される酸が蒸 留圧力下のアジポニトリルより高い沸点を有することを特徴とする、請求項1か ら6のいずれかの方法。 8.使用される酸が・・・・以下のpKa値を有することを特徴とする、請求項1 から7のいずれかの方法。 9.主としてアジポニトリルを含有する部分を工程(2)および(3)の間に おいて実質的に分離、除去することを特徴とする、請求項1から8のいずれかの 方法。 10.工程(3)において使用される酸が硫酸または少なくとも90重量%の 硫酸を含有する混合物であることを特徴とする、請求項1から9のいずれかの方 法。
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