JP2001358032A - チップ型電子部品 - Google Patents

チップ型電子部品

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JP2001358032A
JP2001358032A JP2000175440A JP2000175440A JP2001358032A JP 2001358032 A JP2001358032 A JP 2001358032A JP 2000175440 A JP2000175440 A JP 2000175440A JP 2000175440 A JP2000175440 A JP 2000175440A JP 2001358032 A JP2001358032 A JP 2001358032A
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Japan
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external electrode
layer
chip
laminate
electronic component
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Pending
Application number
JP2000175440A
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English (en)
Inventor
Iwao Ueno
巌 上野
Kazuyuki Okano
和之 岡野
Naoki Noda
直樹 野田
Nobuaki Nagai
伸明 永井
Yuichi Murano
雄一 村野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げや引っ張り等の機械的応力やさらに熱応
力に対する耐久性が高く,信頼性に優れたチップ型電子
部品を提供することを目的とする。 【解決手段】 セラミック層3と内部電極2a,2b,
2cとを交互に積層した積層体1と、この積層体1の両
側端面に設けた下層及び上層外部電極5,6と、積層体
1内の上部、下部の上層外部電極6側に設けた少なくと
も二層の補強層4とを備え、この補強層4はセラミック
層3よりも延性や展性に優れたもので構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に表
面実装される例えば積層セラミックコンデンサ等のチッ
プ型電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント基板に実装される種
々のチップ型電子部品が知られているが、例えばその一
例として積層セラミックコンデンサがある。以下にこの
積層セラミックコンデンサの従来例について図面を用い
て説明する。
【0003】従来の積層セラミックコンデンサは、図3
に示すように、まずセラミック層3と内部電極2a,2
b,2cとを交互に積層し、これら積層されたものの上
下層に補強層4をそれぞれ各一層のみ設けて積層体1を
作製する。
【0004】次に、この積層体1の内部電極2b,2c
の露出した両端面にそれぞれ外部電極10を形成し、これ
にて積層セラミックコンデンサを構成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では積層体1の強度が弱く、曲げや引っ
張り等の機械的応力、さらには熱応力に対する耐久性が
不足し、場合によっては破壊に至ることがあるという問
題点を有していた。
【0006】そこで本発明は、曲げや引っ張り等の機械
的応力やさらに熱応力に対する耐久性が高く、信頼性に
優れたチップ型電子部品を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のチップ型電子部品は、セラミック層よりも延
性や展性に優れたものである補強層を、セラミック層と
内部電極層とを交互に積層した積層体のうちの上部、下
部の各外部電極側に少なくとも二層以上設けたものであ
る。このような構成を採用することにより、クラックの
発生を防止すると共に、たとえクラックが発生したとし
ても、発生したクラックの進展をくい止める働きを有す
ることとなり、上記目的を達成することができる。
【0008】また、本発明のチップ型電子部品において
は、補強層の少なくとも一層が外部電極と接続されてい
る。この際、外部電極と接続している補強層は、積層体
の上面、下面に最も近いものとすることが好ましい。
【0009】第1、第2の外部電極は各々、積層体の側
端面から上面、下面に至るように形成したものであり、
前記第1、第2の外部電極間方向において、補強層の少
なくとも一層は、その一方の端部が積層体の側端面から
外部電極の端部までの間に存在し、他方の端部が外部電
極の側部から積層体の両側端面間距離の1/2までの間
に存在する。
【0010】各補強層の少なくとも一方の端部は、積層
体の側端面方向において非同一面上にあることが好まし
い。
【0011】また、補強層は、外部電極とは少なくとも
一つの同一元素を用いて形成する。この同一元素はNi
であることが好ましい。
【0012】また、補強層を構成する金属と外部電極を
構成する金属とが合金を形成することが好ましい。
【0013】さらに、外部電極を上層と下層の二層構造
とし、下層を積層体端面のみに設けることが好ましい。
この際、外部電極の下層は内部電極と少なくとも一つの
同一元素を用いて形成することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、セラミック層と内部電極層とを交互に積層した積層
体と、前記積層体の両側端面に設けた第1、第2の外部
電極と、前記積層体内の上部、下部の各々において、形
成された前記内部電極のうち最も外側に形成された内部
電極よりも外側でかつ前記第1、第2の外部電極側に設
けた各々少なくとも二層の補強層とを備え、前記補強層
は前記セラミック層よりも延性や展性に優れたものであ
るチップ型電子部品であり、機械的応力及び熱応力に対
する耐久性が高く,信頼性に優れたものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、各々の少なくと
も二層の補強層において、少なくとも一層が外部電極と
接続した請求項1に記載のチップ型電子部品であり、補
強層にかかる応力が外部電極にも加えられることになっ
て、全体的に剪断応力を分散することができるため、機
械的応力及び熱応力に対する耐久性の高いものとなる。
【0016】請求項3に記載の発明は、外部電極と接続
している補強層は、各々の少なくとも二層の補強層にお
いて積層体の上面、下面に最も近いものである請求項2
に記載のチップ型電子部品であり、最も応力のかかりや
すい補強層を外部電極と接続することにより、さらに機
械的応力及び熱応力に対する耐久性の高いものとなる。
【0017】請求項4に記載の発明は、第1、第2の外
部電極は各々、積層体の側端面から上面、下面に至るよ
うに形成したものであり、前記第1、第2の外部電極間
方向において、補強層の少なくとも一層は、その一方の
端部が積層体の側端面から外部電極の端部までの間に存
在し、他方の端部が外部電極の側部から積層体の両側端
面間距離の1/2までの間に存在する請求項1に記載の
チップ型電子部品であり、電気的特性の劣化を防止する
と共に補強層としての能力を発揮するものである。
【0018】請求項5に記載の発明は、各補強層の少な
くとも一方の端部が積層体の側端面方向において非同一
面上にある請求項1に記載のチップ型電子部品であり、
積層体にかかる応力を分散しすることにより,機械的応
力やさらに熱応力に対する耐久性が高く、信頼性に優れ
たものとなる。
【0019】請求項6に記載の発明は、補強層は、外部
電極と少なくとも一つの同一元素を用いて形成したもの
である請求項1に記載のチップ型電子部品であり、補強
層と外部電極の物理的接続を容易に行うことができるも
のである。
【0020】請求項7に記載の発明は、同一元素はNi
である請求項6に記載のチップ型電子部品であり、比較
的インピーダンスも低く、高性能のチップ型電子部品と
なる。
【0021】請求項8に記載の発明は、補強層を構成す
る金属と外部電極を構成する金属とは合金を形成するも
のである請求項1に記載のチップ型電子部品であり、補
強層と外部電極の物理的接続を容易にできるものであ
る。
【0022】請求項9に記載の発明は、外部電極は上
層、下層の二層構造であり、下層は積層体側端面のみに
設けたものである請求項1に記載のチップ型電子部品で
あり、積層体と下層外部電極とを同時焼成した時に積層
体に大きな応力が加わり、クラックなどが発生するのを
防止できるものである。
【0023】請求項10に記載の発明は、外部電極の下
層は内部電極とは少なくとも一つの同一元素を用いて形
成したものである請求項9に記載のチップ型電子部品で
あり、外部電極を構成する金属と外部電極を構成する金
属が合金を形成することで、内部電極と外部電極の物理
的及び電気的接続が容易になり、全体的に剪断応力を分
散することができるため、機械的応力及び熱応力に対す
る耐久性が高いものとなる。
【0024】以下、本発明のチップ型電子部品につい
て、当該電子部品の一つである積層セラミックコンデン
サを用いて、図面を参照しながら説明する。
【0025】(実施の形態1)図1は本実施の形態1に
おける積層セラミックコンデンサの断面図であり、1は
積層体、2a,2b,2cは内部電極、3はセラミック
層、4は補強層、5は下層外部電極、6は上層外部電極
である。
【0026】まず、セラミック層3を複数枚積層し、こ
の上に補強層4とセラミック層3とを交互に所定の枚数
積層する。この補強層4は図1に示すようにほぼ同一面
上に設けたものであり、それぞれ内部電極2b,2cの
露出した積層体1の両端面に一端部が至るように、かつ
他端部が、積層体1の両端面方向(図1における水平方
向)において後に形成する上層外部電極6より長くかつ
積層体1の水平方向長さの1/2よりも短くしたもので
ある。
【0027】次に、セラミック層3を介して内部電極2
b,2cを形成する。この内部電極2b,2cは一端が
積層体1の相対向する端面にそれぞれ露出するように形
成したものである。
【0028】次いで、この内部電極2b,2cの上にセ
ラミック層3を介して内部電極2aを形成する。この内
部電極2aは内部電極2b,2cとセラミック層3を介
して対向するようにかつ積層体1端部に露出しないよう
に形成したものである。
【0029】その後、内部電極2b、2cと内部電極2
aとをセラミック層3を介して交互に所望の枚数積層す
る。
【0030】次に、内部電極2b,2cの上にセラミッ
ク層3を介して前述したような補強層4を形成して積層
体1とする。
【0031】補強層4及び内部電極2a,2b,2cは
Niを主成分とする電極ペーストを用いて形成したもの
である。
【0032】次いで、この積層体1の内部電極2b,2
c、補強層4の露出した両端面に、下層外部電極5とな
るNiを主成分とする電極ペーストを塗布して焼成す
る。このように、下層外部電極5と補強層4、内部電極
2b,2cとを同一元素を用いて形成することにより、
補強層4と下層外部電極5、内部電極2b,2cと下層
外部電極5との物理的接続を容易に行うことができるも
のである。また、Niを用いることにより、比較的イン
ピーダンスを小さくすることができる。
【0033】その後、下層外部電極5上で、かつ積層体
1の上、下面及び両側面に至るようにAgペーストを塗
布し、熱処理することにより上層外部電極6を形成す
る。
【0034】以上の工程を経ることにより、本実施形態
1の積層セラミックコンデンサが作製される。
【0035】(実施の形態2)図2は本実施の形態2に
おける積層セラミックコンデンサの断面図であり、4
a,4bは補強層であり、図1と同一の構成要素につい
ては同一符号を付しており、説明を省略する。
【0036】まず、セラミック層3を複数枚積層し、こ
の上に補強層4a,4bとセラミック層3を交互に積層
する。この補強層4a,4bは図2に示すようにほぼ同
一面上に設けたものである。また、補強層4a,4bの
内、図2に示すように積層体1の表面側の補強層4aは
下層外部電極5と電気的に接続するように、その一端部
が積層体1の端面に露出するように形成した。さらに補
強層4a,4bの内、図2に示すように積層体1の内部
側の補強層4bは、下層外部電極5と電気的に非接続の
状態となるように、積層体1の端面に露出しないように
形成したものである。
【0037】補強層4a,4bとも、一方の端部が、積
層体1の両端面方向(図2における水平方向)におい
て、積層体1の端面から積層体1の上、下面に設けた上
層外部電極6の端部の間(図2のB)に存在し、他方の
端部が、積層体1の上、下面に設けた上層外部電極6の
端部よりも積層体1の両端面方向に内側でかつ積層体1
の端面から積層体1の両端面間距離Lの1/2よりも短
くなるようにしている。
【0038】すなわち、補強層4a,4bにおいて、各
々の、一方の端部は図2の区間B中に存在し、他方の端
部は図2の区間A中に存在する。
【0039】次に、セラミック層3を介して内部電極2
b,2cを形成する。この内部電極2b,2cは一端が
積層体1の相対向する端面にそれぞれ露出するように形
成したものである。
【0040】次いで、この内部電極2b,2cの上にセ
ラミック層3を介して内部電極2aを形成する。この内
部電極2aは内部電極2b,2cとセラミック層3を介
して対向するようにかつ積層体1端部に露出しないよう
に形成したものである。
【0041】その後、内部電極2b、2cと内部電極2
aとをセラミック層3を介して交互に所望の枚数積層す
る。
【0042】次に、内部電極2b,2cの上にセラミッ
ク層3を介して前述したような補強層4a,4bを形成
して積層体1とする。
【0043】補強層4a,4b及び内部電極2a,2
b,2cはNiを主成分とする電極ペーストを用いて形
成したものである。
【0044】次いで、この積層体1の内部電極2b,2
c、補強層4aの露出した両端面に、下層外部電極5と
なるNiを主成分とする電極ペーストを塗布して焼成す
る。このように、下層外部電極5と補強層4a,内部電
極2b,2cとを同一元素を用いて形成することによ
り、補強層4aと下層外部電極5、内部電極2b,2c
と下層外部電極5との物理的接続を容易に行うことがで
きるものである。また、Niを用いることにより、比較
的インピーダンスを小さくすることができる。
【0045】その後、下層外部電極5上で、かつ積層体
1の上、下面及び両側面に至るようにAgペーストを塗
布し、熱処理することにより上層外部電極6を形成す
る。
【0046】以上の工程を経ることにより、本実施形態
2の積層セラミックコンデンサが作製される。
【0047】なお、本実施の形態2では、積層体1の内
部側となる補強層4bは、下層外部電極5と非接続の状
態となるように形成した。このように下層外部電極5と
非接続の状態の補強層を形成する場合は、積層体1内部
側の補強層4bを非接続とし、積層体1の表面側すなわ
ち最外層の補強層4aは下層外部電極6と接続するよう
にすることにより、応力を分散させることができるので
機械的応力さらには熱応力に対する耐久性が向上する。
なお、積層体1内部側の補強層4bを下層外部電極5と
電気的に接続するように、その一端部が積層体1の端面
に露出するように形成しても勿論かまわない。
【0048】以上、実施の形態1,実施の形態2を用い
て本発明を説明したが、その他、種々の変更が可能であ
る。
【0049】上記各実施の形態においては、補強層4,
4a,4bが積層体1の上、下部において各二層設けた
場合についてのみ説明したが、二層以上設けた場合につ
いても同様の効果が得られる。ただし、積層セラミック
コンデンサの機械的応力及び熱応力に対する耐久性を高
めるためには、全ての補強層が積層体1の上、下方向
(厚さ方向)において上層外部電極6の端部の下方近傍
に存在するようにすることが望ましい。その理由は、た
わみ試験でクラックが発生する箇所を調査すると、積層
体1と上層外部電極6との界面が多く、この界面から積
層体1の側面に向かって斜めにクラックが進展する。従
って、この部分に補強層4,4a,4bを設けることに
より、クラックの発生を抑制することができる。
【0050】また、補強層4,4a,4bはNiペース
トを用いて作製したが、セラミック層3よりも優れた延
性や展性を示すものであれば、金属酸化物など金属でな
くても構わない。
【0051】本発明においては、少なくとも補強層の最
外層4,4aを下層外部電極5と接続することにより、
最も応力の集中する最外層の補強層4、4aに加わる応
力が下層及び上層外部電極5,6にも加えられることに
なり、全体的に剪断応力を分散することができるため、
機械的応力及び熱応力に対する耐久性の高いものとな
る。
【0052】本発明においては、機械的応力及び熱応力
に対する耐久性を高めるために補強層4,4a,4bは
できるだけ長く形成することが望ましいのであるが、補
強層4,4a,4bを金属で形成する場合、長くすると
ほぼ同一面上に設けた補強層4,4a,4b間の距離が
短くなり容量成分が発生したり、短絡不良を発生したり
して電気特性が劣化する恐れが有る。従って、積層体1
の上層外部電極6間方向において、補強層4,4a,4
bの少なくとも一層の、一方の端部を図2の区間B中
に、他方の端部を図2の区間A中に存在するようにする
ことにより、電気的特性の劣化を防止すると共に補強層
4、4a,4bとしての能力を発揮させることができ
る。
【0053】なお、上記実施の形態においては補強層
4、4a、4bはほぼ同一平面状に二つ形成したが三つ
以上を形成しても構わない。この場合も積層体1の側端
面方向において上層外部電極6の端部の少なくとも下方
近傍に必ず補強層が存在するようにする。
【0054】また、下層外部電極5とこの下層外部電極
5に接続する補強層4、4aとを少なくとも一つの同一
元素を用いて形成することにより、補強層4、4aと下
層外部電極5間で合金を形成し、物理的接続を容易に行
うことができ、補強層4、4aにかかる応力が下層及び
上層外部電極5、6にも加えられることになり、全体的
に剪断応力を分散することができるため、機械的応力及
び熱応力に対する耐久性の高いものとなる。もちろん同
一材料を用いて形成する方がより機械的応力及び熱応力
に対する耐久性の高いものとなる。
【0055】また、下層外部電極5を積層体1の端面の
みに設けることにより、積層体1と下層外部電極5とを
同時焼成する際、積層体1に大きな機械的応力及び熱応
力がかかりクラックなどが発生するのを防止できる。ま
た、下層外部電極5と内部電極2b,2cとを少なくと
も一つの同一元素を用いて形成することにより、下層外
部電極5と内部電極2c,2bとの間で合金を形成し、
物理的接続を容易に行うことができる。
【0056】さらに、上記実施の形態においては上層外
部電極6をAgを主成分とし、下層外部電極5をNiを
主成分とする金属を用いて形成し、上層外部電極6と下
層外部電極5間で合金を形成しないようにすることによ
り、積層体1にひねりのような応力がかかった時、下層
外部電極5から直接上層外部電極6にこの応力が伝わ
り、上層外部電極6の端部部分から積層体1にクラック
が発生するのを防止できる。
【0057】なお、上記実施の形態においては直列構造
の内部電極2a、2b、2cを有する積層セラミックコン
デンサについて説明したが、並列構造の内部電極を有す
る積層セラミックコンデンサはもちろん、セラミック層
と内部電極とを交互に積層したセラミック電子部品にお
いて本発明は同様の効果が得られるものである。
【0058】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明は、
セラミック層と内部電極層とを交互に積層した積層体
と、前記積層体の両側端面に設けた第1、第2の外部電
極と、前記積層体内の上部、下部の各々において、形成
された前記内部電極のうち最も外側に形成された内部電
極よりも外側でかつ前記第1、第2の外部電極側に設け
た各々少なくとも二層の補強層とを備え、前記補強層は
前記セラミック層よりも延性や展性に優れたものである
チップ型電子部品であり、機械的応力及び熱応力に対す
る耐久性が高く,信頼性に優れたものである。
【0059】請求項2に記載の発明は、各々の少なくと
も二層の補強層において、少なくとも一層が外部電極と
接続した請求項1に記載のチップ型電子部品であり、補
強層にかかる応力が外部電極にも加えられることになっ
て、全体的に剪断応力を分散することができるため、機
械的応力及び熱応力に対する耐久性の高いものとなる。
【0060】請求項3に記載の発明は、外部電極と接続
している補強層は、各々の少なくとも二層の補強層にお
いて積層体の上面、下面に最も近いものである請求項2
に記載のチップ型電子部品であり、最も応力のかかりや
すい補強層を外部電極と接続することにより、さらに機
械的応力及び熱応力に対する耐久性の高いものとなる。
【0061】請求項4に記載の発明は、第1、第2の外
部電極は各々、積層体の側端面から上面、下面に至るよ
うに形成したものであり、前記第1、第2の外部電極間
方向において、補強層の少なくとも一層は、その一方の
端部が積層体の側端面から外部電極の端部までの間に存
在し、他方の端部が外部電極の側部から積層体の両側端
面間距離の1/2までの間に存在する請求項1に記載の
チップ型電子部品であり、電気的特性の劣化を防止する
と共に補強層としての能力を発揮するものである。
【0062】請求項5に記載の発明は、各補強層の少な
くとも一方の端部が積層体の側端面方向において非同一
面上にある請求項1に記載のチップ型電子部品であり、
積層体にかかる応力を分散しすることにより,機械的応
力やさらに熱応力に対する耐久性が高く、信頼性に優れ
たものとなる。
【0063】請求項6に記載の発明は、補強層は、外部
電極と少なくとも一つの同一元素を用いて形成したもの
である請求項1に記載のチップ型電子部品であり、補強
層と外部電極の物理的接続を容易に行うことができるも
のである。
【0064】請求項7に記載の発明は、同一元素はNi
である請求項6に記載のチップ型電子部品であり、比較
的インピーダンスも低く、高性能のチップ型電子部品と
なる。
【0065】請求項8に記載の発明は、補強層を構成す
る金属と外部電極を構成する金属とは合金を形成するも
のである請求項1に記載のチップ型電子部品であり、補
強層と外部電極の物理的接続を容易にできるものであ
る。
【0066】請求項9に記載の発明は、外部電極は上
層、下層の二層構造であり、下層は積層体側端面のみに
設けたものである請求項1に記載のチップ型電子部品で
あり、積層体と下層外部電極とを同時焼成した時に積層
体に大きな応力が加わり、クラックなどが発生するのを
防止できるものである。
【0067】請求項10に記載の発明は、外部電極の下
層は内部電極とは少なくとも一つの同一元素を用いて形
成したものである請求項9に記載のチップ型電子部品で
あり、外部電極を構成する金属と外部電極を構成する金
属が合金を形成することで、内部電極と外部電極の物理
的及び電気的接続が容易になり、全体的に剪断応力を分
散することができるため、機械的応力及び熱応力に対す
る耐久性が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ型電子部品の第1の実施形態を
示す断面図
【図2】本発明のチップ型電子部品の第2の実施形態を
示す断面図
【図3】従来のチップ型電子部品を示す断面図
【符号の説明】
1 積層体 2a 内部電極 2b 内部電極 2c 内部電極 3 セラミック層 4 補強層 4a 補強層 4b 補強層 5 下層外部電極 6 上層外部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 直樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 永井 伸明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村野 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E001 AB03 AC04 AC06 AC07 AC09 AF00 AF06 5E082 AA01 AB03 BC33 EE23 EE50 FG26 GG10 GG11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック層と内部電極層とを交互に積層
    した積層体と、前記積層体の両側端面に設けた第1、第
    2の外部電極と、前記積層体内の上部、下部の各々にお
    いて、形成された前記内部電極のうち最も外側に形成さ
    れた内部電極よりも外側でかつ前記第1、第2の外部電
    極側に設けた各々少なくとも二層の補強層とを備え、前
    記補強層は前記セラミック層よりも延性や展性に優れた
    ものであるチップ型電子部品。
  2. 【請求項2】各々の少なくとも二層の補強層において、
    少なくとも一層が外部電極と接続している請求項1に記
    載のチップ型電子部品。
  3. 【請求項3】外部電極と接続している補強層は、各々の
    少なくとも二層の補強層において積層体の上面、下面に
    最も近いものである請求項2に記載のチップ型電子部
    品。
  4. 【請求項4】第1、第2の外部電極は各々、積層体の側
    端面から当該積層体の上面、下面に至るように形成した
    ものであり、 前記第1、第2の外部電極間方向において、 補強層の少なくとも一層は、その一方の端部が積層体の
    側端面から外部電極の端部までの間に存在し、他方の端
    部が外部電極の側部から積層体の両側端面間距離の1/
    2までの間に存在する請求項1に記載のチップ型電子部
    品。
  5. 【請求項5】各補強層の少なくとも一方の端部が積層体
    の側端面方向において非同一面上にある請求項1に記載
    のチップ型電子部品。
  6. 【請求項6】補強層は、外部電極と少なくとも一つの同
    一元素を用いて形成したものである請求項1に記載のチ
    ップ型電子部品。
  7. 【請求項7】同一元素はNiである請求項6に記載のチ
    ップ型電子部品。
  8. 【請求項8】補強層を構成する金属と外部電極を構成す
    る金属とは合金を形成するものである請求項1に記載の
    チップ型電子部品。
  9. 【請求項9】外部電極は上層、下層の二層構造であり、
    下層は積層体側端面のみに設けたものである請求項1に
    記載のチップ型電子部品。
  10. 【請求項10】外部電極の下層は、内部電極と少なくと
    も一つの同一元素を用いて形成したものである請求項9
    に記載のチップ型電子部品。
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