JP2001356010A - 三次元形状測定装置 - Google Patents

三次元形状測定装置

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JP2001356010A
JP2001356010A JP2000215206A JP2000215206A JP2001356010A JP 2001356010 A JP2001356010 A JP 2001356010A JP 2000215206 A JP2000215206 A JP 2000215206A JP 2000215206 A JP2000215206 A JP 2000215206A JP 2001356010 A JP2001356010 A JP 2001356010A
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Masao Tezuka
政男 手塚
Naoto Tezuka
直人 手塚
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ASAHI HIGHTECH KK
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ASAHI HIGHTECH KK
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】不連続面や段差がある測定対象面を1回の撮
影で、撮像範囲全般にわたって三次元形状を測定するこ
とが可能な三次元形状測定装置で、しかもカメラ位置に
制限無く撮像ができる三次元形状測定装置を提供する。 【解決手段】光源1より発生した光は、前処理レンズ郡
2を通過し、パターンプリズム3で2つの周波数領域に
測定格子パターン22と位置格子パターン23でそれぞ
れの格子パターンが作成され、投影レンズ4より測定対
象物5に投影される。撮像レンズ6で集光された光は、
反射プリズム7で2つの周波数領域に振り分けられ、位
置格子パターンはCCDセンサ10で撮像され、測定格
子パターンはCCDセンサ14で撮像される。撮像され
た画像は、形状解析装置21で3次元座標に変換され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元形状を持っ
た測定物の計測において、振動や空気のゆらぎに影響さ
れにくい1ショット撮像で得られた画像を利用した、三
次元形状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】対象物にパターンを投影し、対象物の三
次元形状に応じて変形したパターン画像から三次元形状
を計測する方法においては、モアレ法や投影パターンを
対応付けの目印としたステレオ画像法等が知られてい
る。モアレ法では二つの規則的な格子状パターンが合成
されたときに生じるモアレ縞の見かけの間隔が面の傾き
の程度を表し、縞の見かけの傾きが面の上下方向への傾
きの程度を表すことを利用している。パターンを対応付
けの目印としたステレオ画像法では格子線に番号付けを
行い、縦横同じ番地の交点を対応点として三角測量法に
より三次元形状を計測している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のモアレ
法やステレオ画像法は、局所的な面の傾斜を精度良く求
める場合や、物体表面がなだらかで、投影した像の不連
続な切断が生じない表面に対しては有効であるが、大き
な段差を持つ表面や不連続な切断を含む表面を計測する
場合、1つの段差や1つの連続面で1回の計測を行い、
1回の計測で複数の段差面や不連続面を計測できないと
いう問題点があった。
【0004】また、格子パターンの不連続面対策とし
て、ヘテロダイン法を用いた、特開平10−24661
2公報に、縦と横の格子線の周期を変えたパターンを投
影し、インパルス応答関数の計算と2次元コンボルーシ
ョン演算を繰り返すことにより位置情報を取得する方法
が提案されているが、撮像した画像の参照平面に結像レ
ンズの光軸を垂直に移動し測定する必要があるため、カ
メラの位置を微妙に調整する必要があり撮像位置は制限
される。
【0005】本発明の目的は、上述した問題を鑑みてな
されたものであり、自動車のように、複数の3次元形状
を持った部品を組み立てた、複合的な3次元測定物の測
定をする場合や、自立移動型ロボット等が自動作業を行
うため視覚装置として、測定対象外物体の影の影響や不
連続面が有っても形状測定を可能であり、さらにカメラ
の位置に自由度もたせて測定のできる三次元測定装置を
提供することを目的とする。請求項1は、測定対象物の
まわりに、測定を阻害する段差や他部品の影が影響し、
撮像された像に不連続面があっても、3次元形状を測定
できる三次元計測装置を提供することにある。請求項2
は、前記請求項1の光の周波数領域に対応する投影パタ
ーン膜に代わり、光の偏向光に対応する投影パターン膜
を用いた手法で三次元測定装置を提供することである。
請求項3は、投影するパターンに光の偏向光を1/2波
長板で変えるパターンを配し、3種類の偏向光を持った
光を投影する手法の三次元測定装置を提供することであ
る。請求項4は、1種類の格子パターンで3次元形状を
測定できる三次元測定装置を提供することである。請求
項5は、格子内に設けられたコードパターンの数が不足
する場合に、コードパターンの並びを変えることで、同
じコードを複数使用した三次元測定装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の三次元形状測
定装置では、光源は複数の周波数領域に分けられる光を
発光し、パターンを形成するパターンプリズムに、特定
周波数領域の光を反射する膜で形成された格子パターン
を2つ作成し、1つの格子パターン膜の格子内に2次元
位置情報を示すコードパターンを設ける。光の周波数領
域を分けてパターンを投影する手段の弱点は、光の周波
数で屈折率が変化し結像位置がずれる現象や回析現象に
差がでることである。そこで、鮮明に投影するパターン
と多少のボケが生したパターンに別々の機能を持たせる
ことで、光周波数の違いによる問題を解決している。撮
像手段は、レンズより集光された光を平行光に変え、誘
電体多層膜で2つの周波数領域に光を分離し所定の周波
数領域だけ通過させる干渉フィルターを経てCCDセン
サで撮像することにより、投影された測定用格子パター
ン像を持つ画像と、番号付けされた格子パターン画像
を、2つのCCDセンサが同時に取得を可能とする手段
で構成される。
【0007】請求項2の三次元形状測定装置は、前記請
求項の光の周波数領域に対応する格子パターン膜に代わ
り、光の偏向光に対応する格子パターン膜を用いた場合
の構成である。請求項3は、請求項2の格子パターン膜
に入光された光の偏向光を変えるパターンを配置し、偏
向光別に3個のCCDで画像を撮像する構成である。請
求項4は、前記測定用格子を使用せずに番号付けされた
格子パターン画像だけで計測できる構成である。
【0008】請求項5は、格子内に設けられたコードパ
ターンの数が不足する場合に、コードパターンの並び方
向を変え、対象のコードパターンと隣接する1つのコー
ドパターンを用い、格子の2次元位置を認識して、同じ
コードを使用できる手段で構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。本発明の請求項1の一実施例
の構成を示す図1は、格子パターン投影の光源である光
源1と、フィルターやレンズを含む前処理レンズ群2
と、2次元位置情報用格子パターンの位置格子パターン
膜23と形状測定用格子パターンの測定格子パターン膜
22を含むパターンプリズム3と、投影レンズ群4と、
三次元形状の測定対象物5と、対物レンズ群6と、54
0nm以上の光を反射する反射プリズム7と、干渉フィ
ルター8と、結像レンズ9と、CCDセンサ10と、光
の全周波数域を反射するミラー11と、干渉フィルター
12と、結像レンズ13と、CCDセンサ14と、3次
元形状データを作成する形状解析装置21で構成され
る。形状解析装置21はCCDセンサから画像データを
取り込む画像入力手段15と、取り込んだ画像から格子
像を抽出する画像処理手段17と、格子の番地付けを行
う格子番地解析手段18と、格子番地などのデータを解
析し3次元位置情報を解析する形状解析手段19と、計
測された3次元情報をモニタや外部記憶装置へ記憶する
計測座標出力手段20とを制御する制御手段16で構成
される。
【0010】光源1は、光の特定周波数領域に相対強度
のピークを持つメタルハライドランプで光を発生する。
発生した光は、前処理レンズ群2に入光さる。前処理レ
ンズ群2は、平行光に変換するレンズと赤外光や紫外光
の除去と均質な光とするためのフィルター類で構成され
る。
【0011】つぎに、前処理レンズ群2を通過した光
は、パターンプリズム3に入光される。パターンプリズ
ム3は、平行光の光軸に入光面が垂直に設置されパター
ン膜は光軸に45度傾いて設置される。測定格子パター
ン膜22は、測定格子パターン膜の一部を示す図2にお
ける黒色部分に約470nm以下の周波数特性を持つ光
を反射する誘電体多層膜で形成される。位置情報取得用
の位置格子パターン膜23は、位置格子パターン膜の一
部を示す図3における黒色部分に約540nm以上の光
を反射する誘電体多層膜で形成される。ただし図2およ
び図3は光源方向から見た図である。入光された光は、
それぞれのパターンで通過する光と光軸と90度方向に
反射される光に分かれる。通過した光は、投影レンズ群
4で測定対象物5に投影される。
【0012】3次元形状を持った測定対象物の立面図を
示す図4において、測定対象物の特徴を説明する。ま
ず、1ショットの撮像で3次元形状を測定しようとした
場合に生じる問題点は、対象物に段差があり格子の番号
付けができない部分ができてしまい全体の形状を測定で
きない点である。
【0013】測定対象物5に投影されたパターン像を対
物レンズ群6で集光し、平行光に変換する。反射プリズ
ム7は平行光の光軸に入光面が垂直に設置され、誘電体
多層膜面は平行光に45度傾いて設置される。平行光
は、約540nm以上の光を光軸より90度方向に反射
する。反射した平行光は干渉フィルター8で560nm
から620nm領域の光を通過させ、結像レンズ9に入
光する。入光された光でCCDセンサ10上に位置格子
パターン像が結像される。
【0014】反射プリズム7で反射せず通過した約54
0nm未満の光は、ミラー11で光軸より90度方向に
反射する。反射した平行光は干渉フィルター12で40
0nmから440nm領域の光を通過させ、結像レンズ
13に入光する。入光された光でCCDセンサ14上に
測定格子パターン像が結像される。
【0015】以下、形状解析装置21の動作をフローチ
ャート図8で説明する。まず、2つのCCDセンサ上に
結像された像は電気信号に変換され、画像入力手段15
で形状解析装置21に取り込まれる(ステップ10
1)。CCDセンサ10で撮像された位置格子パターン
像を図6に示しCCDセンサ14で撮像された測定格子
パターン像を図5に示す。
【0016】図2で示される測定格子パターン膜は投影
された画像上で、格子を認識可能であり、更に各格子線
で囲まれた範囲の中心位置が正確に算出できる大きさで
可能な限り細かい格子とする。これは各格子で囲まれた
範囲の中心点の間隔がが、計測上の解像度に相当するた
め、可能な限り密な格子を投影することが望ましい。ま
た、図3で示される位置格子パターンは測定格子パター
ン4個に1個の割合の大きさで定義する。位置格子パタ
ーン膜の格子内の二次元位置情報を有するコードパター
ンは3×3のグリッドを仮定し、9個のグリッド(9ビ
ット)で白黒を組み合わせることによりコードパターン
を作成する。9ビットでパターンを作成する場合512
種類のパターンを作成可能である。
【0017】例えば測定格子パターンの格子数を100
×100の1万格子とした場合、コードパターンはその
4分の1の2500種類必要になるが、512種類のコ
ードパターンを利用し、全体を5分割してその分割され
た範囲内でコードパターンの並びを5種類作成する。コ
ードパターンは1つのコードパターンに隣接するコード
の組み合わせを5種類用意し、5分割された範囲内で同
じコードパターンは存在するが、隣接コードパターン
は、隣接8方向において、同じ位置に同じコードパター
ンが存在しない条件で組み合わせる。これにより最小で
位置格子パターンが2個連続して取得できる画像におい
ては、コードパターンの位置を画像全体で一意的に特定
化する事が可能になる。図7はコードパターンの組み合
わせをコードパターンの番号で表示した例で、組み合わ
せのパターン例を3種類定義した図である。(請求項4
の説明)
【0018】図5の撮像された像に対してエッジ特徴抽
出オペレーター処理を施し、投影された格子パターンの
みを効果的に抽出する。さらに、抽出された各格子の中
心位置を画像上の座標値として正確に算出する(ステッ
プ102)。
【0019】図6の撮像された像に対してエッジ特徴抽
出オペレーター処理を施し、投影された格子内に2次元
位置情報を示すコードパターンを有する格子パターンの
みを効果的に抽出する。さらに、抽出されたコードパタ
ーンを認識し、個々のコードパターンに隣接するコード
パターンの配置により、どの領域のコードパターンであ
るかを認識し、全体画像における各コードパターンの位
置を画像上の座標値として算出する(ステップ10
3)。
【0020】1つの位置格子パターンの中心位置が4つ
の測定格子パターンの中心位置に相当するため、全体画
像上で位置が特定化されたコードパターンに対応する測
定格子パターンを4個抽出し、測定格子パターン個々の
画像上の位置と順番を特定する(ステップ104)。
【0021】撮像された画像上で位置が特定された測定
格子パターンのそれぞれの格子線で囲まれた中心位置を
対応点として、投影側の測定格子パターンの位置関係を
利用して対応点の3次元座標を算出する(ステップ10
5)。
【0022】投影された画像上で、位置と順番が特定さ
れた測定格子パターン全てに対し3次元座標の算出が行
われたかどうかを確認し、全て終了していない場合はス
テップ105に戻り3次元座標の算出を繰り返す(ステ
ップ106)。
【0023】位置と順番が特定された全ての測定格子パ
ターンの三次元座標算出が終了した後、対応点の三次元
座標で構成される点群データをディスプレイ等に画像と
して表示する。さらに各対応点の三次元座標値をX、
Y、Zの値でファイル等に保存することが可能になって
いる(ステップ107)。
【0024】本発明の請求項2の一実施例の構成を図9
で説明する。格子パターン投影の光源である光源31
と、フィルターやレンズを含む前処理レンズ群32と、
投影するパターンを作成するパターンプリズム33と、
投影レンズ群34と、三次元形状の測定対象物5と、対
物レンズ群36と、干渉フィルター37と、反射プリズ
ム38と、結像レンズ39と、CCDセンサ40と、結
像レンズ41と、CCDセンサ42と、3次元形状デー
タを作成する形状解析装置21で構成される。形状解析
装置21はCCDセンサから画像データを取り込む画像
入力手段15と、取り込んだ画像から格子像を抽出する
画像処理手段17と、格子の番地付けを行う格子番地解
析手段18と、格子番地などのデータを解析し3次元位
置情報を解析する形状解析手段19と、計測された3次
元情報をモニタや外部記憶装置へ記憶する計測座標出力
手段20とを制御する制御手段16で構成される。
【0025】光源31は光の周波数で約540nm付近
に相対強度ピークを持つメタルハライドランプで光を発
生する光源である。発生した光は、前処理レンズ群32
に入光される。前処理レンズ群32は、平行光に変換す
るレンズと赤外光や紫外光の除去と均質な光とするため
のフィルター類と、525nmから555nmの光を通
過せせる干渉フィルターで構成される。
【0026】つぎに、通過した光はパターンプリズム3
3に入光される。パターンプリズム33は、図10に示
す光学要素部品で構成される。偏向ビームスプリッタ4
3の入光面は光軸に垂直に配置され、入光した光は誘電
体多層膜でS波を90度反射し、P波を通過する。
【0027】反射したS波は、ミラー45とミラー46
で反射し、位置格子パターン膜47に入光する。位置格
子パターン膜47は、位置情報取得用の格子パターン
で、位置格子パターン膜を示す図3における黒色部分に
光を反射する金属蒸着膜が形成されており、位置パター
ン膜を通過したS波は、反射プリズム44の誘電体多層
膜で90度反射して、投影レンズ群34を通過し測定対
象物5に投影される。
【0028】前記偏向ビームスプリッタ43を通過した
P波は、測定格子パターン膜48に入光される。測定格
子パターン膜48は、形状測定用の格子パターンで、測
定格子パターン膜を示す図2における黒色部分に光を反
射する金属蒸着膜が形成されており、測定格子パターン
膜48を通過したP波は、反射プリズム44の誘電体多
層膜を通過して、投影レンズ群34を通過し測定対象物
5に投影される。
【0029】測定対象物5に投影されたパターン像を対
物レンズ群36で集光し、平行光に変換する。平行光
は、525nmから555nmの領域の光を通過する干
渉フィルター37を通過し、反射プリズム38に入光さ
れる。S波は誘電体多層膜で90度反射し、P波は反射
プリズム38を通過する。反射したS波は結像レンズ3
9を通過しCCDセンサ40上に結像する。P波は結像
レンズ41を通過しCCDセンサ42上に結像する。
【0030】以下、形状解析装置21の動作は請求項1
と同様で有るため説明を省略する。
【0031】本発明の請求項3の一実施例の構成を図1
1で説明する。格子パターン投影の光源である光源31
と、フィルターやレンズを含む前処理レンズ群32と、
投影するパターンを作成するパターンプリズム50と、
投影レンズ群34と、三次元形状の測定対象物5と、対
物レンズ群36と、干渉フィルター37と、クロスプリ
ズム51と、結像レンズ39と、CCDセンサ40と、
結像レンズ41と、CCDセンサ42と、結像レンズ5
2と、CCDセンサ53と、3次元形状データを作成す
る形状解析装置21で構成される。形状解析装置21は
CCDセンサから画像データを取り込む画像入力手段1
5と、取り込んだ画像から格子像を抽出する画像処理手
段17と、格子の番地付けを行う格子番地解析手段18
と、格子番地などのデータを解析し3次元位置情報を解
析する形状解析手段19と、計測された3次元情報をモ
ニタや外部記憶装置へ記憶する計測座標出力手段20と
を制御する制御手段16で構成される。
【0032】光源31は光の周波数で約540nm付近
に相対強度ピークを持つメタルハライドランプで光を発
生する光源である。発生した光は、前処理レンズ群32
に入光される。前処理レンズ群32は、平行光に変換す
るレンズと赤外光や紫外光の除去と均質な光とするため
のフィルター類と、525nmから555nmの光を通
過せせる干渉フィルターで構成される。
【0033】つぎに、通過した光はパターンプリズム5
0に入光される。パターンプリズム50は、図12に示
す光学要素部品で構成される。偏向ビームスプリッタ4
3の入光面は光軸に垂直に配置され、入光した光は誘電
体多層膜でS波を90度反射し、P波を通過する。
【0034】反射したS波は、ミラー45とミラー46
で反射し、位置格子パターン膜54に入光する。位置格
子パターン膜54は、位置情報取得用の格子パターン
で、位置格子パターン膜54を示す図14における黒色
部分に光を反射する金属蒸着膜が形成されており、パタ
ーン膜を通過したS波は、反射プリズム55の誘電体多
層膜で90度反射して、投影レンズ群34を通過し測定
対象物5に投影される。
【0035】前記偏向ビームスプリッタ43を通過した
P波は、測定格子パターン膜56に入光される。測定格
子パターン膜56は、形状測定用の格子パターンであ
り、測定格子パターン膜56を示す図13における黒色
部分が1/2波長板で形成されており、黒色部分に入光
されたP波は1/2波長板によってP波より45度回転
した直線偏光波であるP45度波にかわる。また、測定
格子パターン膜56で1/2波長板の無い白い部分に入
光したP波は、P波のまま通過する。
【0036】P45度波とP波は、反射プリズム55の
誘電体多層膜を通過して、投影レンズ群34を通過し測
定対象物5に投影される。
【0037】測定対象物5に投影されたパターン像を対
物レンズ群36で集光し、平行光に変換する。平行光
は、525nmから555nmの領域の光を通過する干
渉フィルター37を通過し、クロスプリズム51に入光
される。S波はS波を反射する誘電体多層膜で90度反
射しクロスプリズム51を通過する。P波はP波を反射
する誘電体多層膜でS波と逆方向に90度反射しクロス
プリズム51を通過し、P45度波はクロスプリズム5
1を直進し通過する。
【0038】反射したS波は結像レンズ39を通過しC
CDセンサ40上に結像する。P波は結像レンズ41を
通過しCCDセンサ42上に結像する。P45度波は結
像レンズ52を通過しCCDセンサ53上に結像する。
【0039】以下、形状解析装置21の動作をフローチ
ャート図15で説明する。まず、3つのCCDセンサ上
に結像された像は電気信号に変換され、画像入力手段1
5で形状解析装置21に取り込まれる(ステップ20
1)。
【0040】CCD42で撮像されたP波による画像
と、CCD53で撮像されたP45度波による画像は光
の回析現象により光の照射された白い部分が広がり他の
白い部分と接続されるため分割処理を施す。分割された
白い部分の中心位置を対応点と定義する。それぞれの対
応点の間隔が三次元計測上の解像度に相当する。また、
図14で示される位置格子パターンの1つの範囲に測定
格子パターン49個の割合の大きさで定義されており、
位置格子パターン膜の格子内の二次元位置情報を有する
コードパターンは4×4のグリッドを仮定し、16個の
グリッド(16ビット)で組み合わせることによりコー
ドパターンを作成する。16ビットでパターンを作成す
る場合65536種類のパターンを作成可能である。
【0041】撮像されたP波とP45度波の像に対して
エッジ特徴抽出オペレーター処理を施し、投影された格
子パターンのみを効果的に抽出する。さらに、抽出され
た各格子の中心位置を画像上の座標値として正確に算出
する(ステップ202)。
【0042】撮像されたS波の像に対してエッジ特徴抽
出オペレーター処理を施し、投影された格子内に2次元
位置情報を示すコードパターンを有する格子パターンの
みを効果的に抽出する。さらに、抽出されたコードパタ
ーンを認識し、全体画像における各コードパターンの位
置を画像上の座標値として算出する(ステップ20
3)。
【0043】1つの位置格子パターンの範囲に49個の
測定格子パターンが7×7の配列されているため、全体
画像上で位置が特定化された位置格子パターンに対応す
る測定格子パターンを抽出し、測定格子パターン個々の
画像上の位置と順番を特定する(ステップ204)。
【0044】撮像された画像上で位置が特定された測定
格子パターンの中心位置を対応点として、投影側の測定
格子パターンの位置関係を利用して対応点の3次元座標
を算出する(ステップ205)。
【0045】投影された画像上で、位置と順番が特定さ
れた測定格子パターン全てに対し3次元座標の算出が行
われたかどうかを確認し、全て終了していない場合はス
テップ105に戻り3次元座標の算出を繰り返す(ステ
ップ206)。
【0046】位置と順番が特定された全ての測定格子パ
ターンの三次元座標算出が終了した後、対応点の三次元
座標で構成される点群データをディスプレイ等に画像と
して表示する。さらに各対応点の三次元座標値をX、
Y、Zの値でファイル等に保存することが可能になって
いる(ステップ207)。
【0047】本発明請求項4の実施例は請求項1の一部
に含まれている。相違点は測定格子パターン使用しない
で位置格子パターンだけで3次元計測を行う点である。
また、格子パターンが1つで有るため光の周波数領域や
偏向方向で分離も行わない。撮像手段もCCDセンサ1
つ光の分離用の光学系部品も必要としない。また、取得
画像から2次元位置情報を解析後、格子内のコードパタ
ーンの穴埋め処理を実行し、格子の中心座標を算出する
手段を用い3次元位置情報の対応点とすることである。
【0048】本発明請求項5の実施例は請求項1の説明
に有るので省略する。
【発明の効果】以上説明したように、本発明の三次元形
状測定装置は、大きな段差や不連続部分等が含まれる測
定対象面の三次元情報を1回の撮影で、撮像範囲全般に
わたって取得することができるため、多くの不連続面や
段差を含む実在する様々な物体を瞬間的に撮像範囲全体
で計測することが可能になる。さらに、投影と撮像する
カメラヘッドの位置は、参照平面を必要としないため測
定対象物内で参照平面を捜すためにカメラの移動を必要
とせず、より自由な位置で測定が可能になった。また、
1回の撮像で測定格子パターンと位置格子コードパター
ンを取得することが可能なため、1秒間に多数のサンプ
リングが可能で高速な計測を実現できる。さらに、請求
項3にある1/2波長板のパターンを利用すれば、他の
手法で実現できなかったより多くの実測三次元位置情報
を得ることがで、同一精度であれば測定の視野を拡大で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】請求項1および請求項2における形状測定用の
測定格子パターン膜一実施例の一部分である。
【図3】請求項1および請求項2における位置情報取得
用の位置格子パターン膜一実施例の一部分である。
【図4】三次元形状をもった測定対象物の立面図であ
る。
【図5】形状測定用の測定格子パターン膜で投影された
像の一例である。
【図6】位置情報取得用の位置格子パターン膜で投影さ
れた像一例である。
【図7】コードパターンの組み合わせをコードパターン
の番号で表示した例である。
【図8】請求項1および請求項2の形状解析装置21の
動作フローチャートである。
【図9】本発明の請求項2の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【図10】請求項2の一実施例におけるパターンプリズ
ムである。
【図11】本発明の請求項3の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【図12】請求項3の一実施例におけるパターンプリズ
ムである。
【図13】請求項3における形状測定用の測定格子パタ
ーン膜一実施例の一部分である。
【図14】請求項3における位置情報取得用の位置格子
パターン膜一実施例の一部分である。
【図15】請求項3の形状解析装置21の動作フローチ
ャートである。
【符号の説明】
1:光源 2:前
処理レンズ群 3:パターンプリズム 4:投
影レンズ群 5:測定対象物 6:対
物レンズ群 7:反射プリズム 8:干
渉フィルター 9:結像レンズ 10:C
CDセンサ 11:ミラー 12:干
渉フィルター 13:結像レンズ 14:C
CDセンサ 15:画像入力手段 16:制
御手段 17:画像処理手段 18:格
子番地解析手段 19:形状解析手段 20:計
測座標出力手段 21:形状解析装置 22:測
定格子パターン膜 23:位置格子パターン膜 31:光
源 32:前処理レンズ群 33:パ
ターンプリズム 34:投影レンズ 36:対
物レンズ郡 37:干渉フィルター 38:反
射プリズム 39:結像レンズ 40:C
CD 41:結像レンズ 42:C
CD 43:偏向ビームスプリッタ 44:反
射プリズム 45:ミラー 46:ミ
ラー 47:位置格子パターン膜 48:測
定格子パターン膜 50:パターンプリズム 51:ク
ロスプリズム 52:結像レンズ 53:C
CD 54:位置格子パターン膜 55:反
射プリズム 56:測定格子パターン膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三次元形状の測定対象物にパターンを投影
    する投影手段と、測定対象物に投影された像を撮像する
    撮像手段と、撮像された画像とを用いた三次元形状測定
    装置において、投影手段は光を周波数領域別に複数の投
    影パターンを作成し、少なくとも1つの投影パターン
    は、複数領域に分割されており、分割された領域内にコ
    ードパターンを有することと、撮像手段は光の周波数領
    域別に撮像する手段を備えたことを特徴とする三次元形
    状測定装置。
  2. 【請求項2】三次元形状の測定対象物にパターンを投影
    する投影手段と、測定対象物に投影された像を撮像する
    撮像手段と、撮像された画像とを用いた三次元形状測定
    装置において、投影手段は光の偏向光別に複数の投影パ
    ターンを作成し、少なくとも1つの投影パターンは、複
    数領域に分割されており、分割された領域内にコードパ
    ターンを有することと、撮像手段は光の偏向光別に撮像
    する手段を備えたことを特徴とする三次元形状測定装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2の三次元形状測定装置において、
    投影手段は少なくとも1つの投影パターン膜に、入射し
    た光の偏向光を変化させる波長板で形成されたパターン
    膜を配することを特徴とする三次元測定装置。
  4. 【請求項4】三次元形状の測定対象物にパターンを投影
    する投影手段と、測定対象物に投影された像を撮像する
    撮像手段と、撮像された画像とを用いた三次元形状測定
    装置において、投影手段の投影パターンは、複数領域に
    分割されており、分割された領域内にコードパターンを
    有することを特徴とする三次元形状測定装置。
  5. 【請求項5】請求項1と請求項2と請求項3と請求項4
    の三次元形状測定装置において、投影手段は投影パター
    ンの分割された領域内に設けられたコードパターンの並
    び順を変え同じコードパターンを複数回使用することを
    特徴とする三次元形状測定装置。
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