JP2001354932A - 紫外線硬化型粘着剤および粘着シート - Google Patents

紫外線硬化型粘着剤および粘着シート

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JP2001354932A
JP2001354932A JP2001075727A JP2001075727A JP2001354932A JP 2001354932 A JP2001354932 A JP 2001354932A JP 2001075727 A JP2001075727 A JP 2001075727A JP 2001075727 A JP2001075727 A JP 2001075727A JP 2001354932 A JP2001354932 A JP 2001354932A
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JP2001075727A
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Mayumi Nishiguchi
真由美 西口
Yoichi Nagai
陽一 永井
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットメルト塗工性に優れ、低紫外線量でも
硬化が可能で、得られる粘着シート等が良好な粘着力、
保持力、タック等の粘着特性を発揮する紫外線硬化型粘
着剤及びそれを用いた粘着シート。 【解決手段】 α,β−不飽和カルボン酸(a)1〜1
5質量%と、下記一般式(I)で表される(メタ)アク
リル酸エステル(b)0.01〜5質量%と、他の共重
合成分(c)80〜98.99質量%とが重合した、重
量平均分子量が80,000〜350,000のアクリル
系重合体を含有させた。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シート等に使
用される紫外線硬化型粘着剤に関するものであり、さら
には、これらを使用して得られる粘着シートが良好な粘
着力、保持力、タック等の粘着特性を有し、特に、高温
雰囲気下における保持力に優れた粘着シートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境への関心の高まりから、有機
溶剤を全く使用しない粘着剤組成物が注目され、例え
ば、特開昭59−75975号公報、特開昭60−23
469号公報等において、熱溶融させた樹脂を基材上に
塗布することを特徴とするアクリル系ホットメルト型粘
着剤組成物が提案されている。しかしながら、これら従
来のアクリル系ホットメルト型粘着剤組成物を用いた粘
着テープ等は、粘着力、保持力、タック等の粘着特性が
劣り、特に高温雰囲気下における保持力が不十分である
という欠点があった。
【0003】上記欠点を改良するために、例えば、特開
平2−276879号公報、特開平3−115481号
公報、特開平3−119081号公報、特開平3−11
9082号公報、特開平3−220275号公報等にお
いて、活性エネルギー線の照射によって、ホットメルト
塗工したアクリル系粘着剤組成物を架橋させることが提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の粘着剤組成物中には、構成成分として不飽和二重結合
を2個以上有する化合物が含有されているため、粘着剤
組成物製造時の溶剤除去工程時や粘着剤組成物の基材へ
の塗工工程時において、粘着剤組成物を加熱処理する
と、粘着剤組成物が熱重合しやすく、ホットメルト塗工
性が不安定になる等の問題点があった。
【0005】上記問題点を改良するために、粘着剤組成
物中に酸化防止剤などを添加剤として配合することが提
案されているが、それでも塗工温度で数時間保持する
と、粘着剤組成物はゲル化してしまい、その上、着色し
やすいといった問題点があった。また、上記問題点を解
決することを目的として、例えば、特開平2−1848
4号公報、特開平8−60127号公報等において、不
飽和二重結合を有する化合物を使用せず、空気中におけ
る紫外線照射でも架橋可能である溶融接着剤組成物およ
び光カチオン型粘着剤組成物が提案されている。また、
例えば、特開平2−305847号公報等において、特
定の光重合開始剤を使用したアクリル系共重合体を含有
する紫外線硬化性組成物が提案されており、熱安定性に
優れていることを特徴としている。
【0006】しかしながら、上記特開平2−18484
号公報において提案されている溶融接着剤組成物は、得
られる粘着シートの耐熱性が充分でなく、また耐熱性が
充分な場合は粘着力またはタックが充分でないといった
問題点があった。また、上記特開平8−60127号公
報において提案されている光カチオン型粘着剤組成物
は、アクリル系共重合体と光重合触媒であるオニウム塩
との相溶性が悪いため、透明性に欠け、また、光重合触
媒の光分解物に起因する特異臭を持つといった欠点があ
った。
【0007】また、上記特開平2−305847号公報
において提案されている紫外線硬化性組成物は、紫外線
に対する活性が低く、硬化のために多くの紫外線量が必
要であるため、粘着テープ等の製造コストが高くなる傾
向にあり、基材の損傷が生じやすいといった問題があっ
た。さらにこの公報には、オレフィン性不飽和モノマー
と、光反応性で紫外線による励起状態で水素を引き抜き
うる、共重合可能なオレフィン性不飽和の化合物を混合
し、重合する途中で光反応性で、励起状態で水素を引き
抜きうる化合物を添加し、添加終了後もさらに残りの混
合物を添加し製造する方法が提案されているが、重合途
中で光反応性の化合物を添加するため、製造された粘着
剤のホットメルト塗工性や粘着性が不安定なものとな
り、粘着剤の安定的な供給に適していないという問題点
があった。
【0008】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、ホットメルト塗工性に優れ、低紫外線量でも
硬化が可能で、得られる粘着シート等が良好な粘着力、
保持力、タック等の粘着特性を有し、特に、高温雰囲気
下における保持力に優れた紫外線硬化型粘着剤及びそれ
を用いた粘着シートを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の紫外線硬化型粘
着剤は、α,β−不飽和カルボン酸(a)1〜15質量
%と、下記一般式(I)で表される(メタ)アクリル酸
エステル(b)0.01〜5質量%と、
【化3】 (式中Rは水素またはメチル基、Xは水素またはハロゲ
ン、nは1〜20の整数を表す。) 他の共重合成分(c)80〜98.99質量%とが重合
した、重量平均分子量が80,000〜350,000の
アクリル系重合体を有することを特徴とするものであ
る。ここで、アクリル系重合体の共重合成分(c)とし
て、炭素数が1〜18の炭化水素置換基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル45〜98.99質量%と、炭
素数が1〜18の炭化水素置換基を有する(メタ)アク
リル酸エステル以外の共重合成分0〜53.99質量%
であることが望ましい。
【0010】さらに、紫外線による分子間水素引き抜き
可能な光重合開始剤を前記アクリル系重合体100質量
部に対して、0.01〜10質量部含有することが望ま
しい。さらにまた、下記一般式(II)で表される化合物
を含有し、
【化4】 (式中Yは水素またはハロゲン、mは1〜20の整数を
表す。) 該一般式(II)で表される化合物は前記アクリル系重合
体100質量部に対して0.01〜5質量部であるもの
が望ましい。本発明の粘着シートは、上記紫外線硬化型
粘着剤を使用したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の紫外線硬化型粘着剤は、
α,β−不飽和カルボン酸(成分(a))と、特定の
(メタ)アクリル酸エステル(成分(b))と、その他
の共重合成分(成分(c))とからなるアクリル系重合
体を有するものである。
【0012】α,β−不飽和カルボン酸(a)は、アク
リル系重合体中における含有量が、1〜15質量%、好
ましくは1.5〜10質量%となるように配合される。
上記含有量が、1質量%未満であると粘着力が不十分と
なり、15質量%を超えると、得られる粘着テープ等の
タックが劣るため好ましくない。上記成分(a)として
は、1分子内に、α,β不飽和二重結合と少なくとも1
個以上のカルボキシル基とを持つ化合物が用いられ、例
えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸もしくは
イタコン酸モノエステル、フマル酸もしくはフマル酸モ
ノエステル、マレイン酸もしくはマレイン酸モノエステ
ル等が挙げられる。これらは必要に応じて、単独あるい
は2種以上を併用できる。
【0013】本発明のアクリル系重合体に使用される上
記一般式(I)で表される(メタ)アクリル酸エステル
(b)は、光重合開始能を有し、かつ、樹脂中に均一に
分散した状態で共重合させることができるので、これを
配合することにより、紫外線照射時の硬化性を増大さ
せ、低紫外線照射量によっても、粘着力と保持力の両方
を良好にすることができるものである。一般式(I)に
おいて、nは1〜20である。これは、20以下である
ことによって、得られるアクリル系重合体に優れた光重
合開始能を付与できる傾向にあるためである。上記成分
(b)は、アクリル系重合体中における含有量が、0.
01〜5質量%、好ましくは0.05〜2質量%となる
ように配合される。上記含有量が、0.01質量%未満
であると、紫外線照射後の凝集力が不十分となるため、
硬化性に劣り、保持力が低いものとなるため好ましくな
く、また、5質量%を超えると、粘着剤層の硬化が紫外
線照射面のみに過度に進み、粘着剤層内部まで硬化が進
まなくなるため硬化が不均一となり、保持力が低いもの
となるため好ましくない。
【0014】上記成分(a)、成分(b)以外の成分と
して用いられる他の共重合成分(c)としては、炭素数
が1〜18の炭化水素置換基を有する(メタ)アクリル
酸エステルが挙げられる。例えば、炭素数が1〜18の
炭化水素置換基を有する(メタ)アクリル酸アルキル、
(メタ)アクリル酸シクロアルキル、(メタ)アクリル
酸ビシクロアルキル等が挙げられる。具体例としては、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、nーブチル(メタ)アクリレート、iーブチル
(メタ)アクリレート、tーブチル(メタ)アクリレー
ト、アミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)ア
クリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレー
ト、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メ
タ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アク
リレート等が挙げられる。これらの中でも、n−ブチル
(メタ)アクリレートや2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレートが特に好適に用いられる。これらは必要に応
じて、単独あるいは2種以上を併用することができる。
上記成分(c)の含有量としては、成分(a)、成分
(b)の必須成分の量に応じて80〜98.99質量%
の範囲で使用される。
【0015】また、本発明におけるアクリル系重合体の
成分(c)については、上述した炭素数が1〜18の炭
化水素置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル以外
の共重合成分も併用できる。その場合、アクリル系重合
体中において、炭素数が1〜18の炭化水素置換基を有
する(メタ)アクリル酸エステルは45〜98.99質
量%とし、当該(メタ)アクリル酸エステル以外の共重
合成分は0〜53.99質量%の範囲、好ましくは0〜
50質量%の範囲とし、アクリル系重合体の性能を損な
わない範囲にすることが望ましい。
【0016】上記共重合可能な、炭素数が1〜18の炭
化水素置換基を有する(メタ)アクリル酸エステル以外
の共重合成分としては、α,β−不飽和ビニル単量体が
挙げられる。例えば、(メタ)アクリルアミド、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)ア
クリレート、シクロヘキサンジメタノールモノアクリレ
ート、ベンジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフ
ルフリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)ア
クリレート、コハク酸2−(メタ)クロイルオキシエチ
ル、フタル酸2−(メタ)クリロイルオキシエチル、ヘ
キサヒドロフタル酸2−(メタ)クリロイルオキシエチ
ル、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−
ビニル2−ピロリドン、スチレン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、メトキシジエチレングリコール(メタ)アク
リレート、メトキシジプロピレングリコール(メタ)ア
クリレート、メトキシトリエチレン(メタ)アクリレー
ト、メトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリ
レート、メトキシテトラエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、メトキシテトラプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシオクトエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシオクトプロピレングリ
コール(メタ)アクリレート、メトキシデカエチレング
リコール(メタ)アクリレート、メトキシデカプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジプロピ
レングリコール(メタ)アクリレート、エトキシトリエ
チレン(メタ)アクリレート、エトキシトリプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラ
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシ
オクトエチレングリコール(メタ)アクリレート、エト
キシオクトプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、エトキシデカエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、エトキシデカプロピレングリコール(メタ)アク
リレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アク
リレート、ブトキシジプロピレングリコール(メタ)ア
クリレート、ブトキシトリエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ブトキシトリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、ブトキシテトラエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ブトキシテトラプロピレングリ
コール(メタ)アクリレート、ブトキシオクトエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、ブトキシオクトプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシデカ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシデ
カプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシルオキシジエチレングリコール(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシルオキシジプロピレングリ
コール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキ
シトリエチレン(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シルオキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシルオキシシテトラエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキ
シテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシルオキシオクトエチレングリコール
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシオク
トプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシルオキシデカエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシルオキシデカプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシ
ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、イソオク
チルオキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、イソオクチルオキシトリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、イソオクチルオキシトリプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシ
テトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、イソ
オクチルオキシテトラプロピレングリコール(メタ)ア
クリレート、イソオクチルオキシオクトエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシオクト
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、イソオク
チルオキシデカエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、イソオクチルオキシデカプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、ドデシルオキシジエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、ドデシルオキシジプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、ドデシルオキシトリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ドデシルオ
キシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
ドデシルオキシテトラエチレングリコール(メタ)アク
リレート、ドデシルオキシテトラプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、ドデシルオキシオクトエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、ドデシルオキシオク
トプロピレン(メタ)アクリレート、ドデシルオキシデ
カエチレングリコール(メタ)アクリレート、ドデシル
オキシデカプロピレングリコール(メタ)アクリレート
などが挙げられる。中でも、エトキシジエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、エトキシジプロピレングリ
コール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキ
シジエチレングリコール(メタ)アクリレートや2−エ
チルヘキシルオキシジプロピレングリコール(メタ)ア
クリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、メ
トキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシ(is
o)プロピル(メタ)アクリレート、メトキシブチル
(メタ)アクリレート、メトキシ(iso)ブチル(メ
タ)アクリレート、メトキシペンチル(メタ)アクリレ
ート、メトキシ(iso)ペンチル(メタ)アクリレー
ト、メトキシヘキシル(メタ)アクリレート、メトキシ
オクチル(メタ)アクリレート、メトキシ(iso)オク
チル(メタ)アクリレート、メトキシデシル(メタ)ア
クリレート、メトキシドデシル(メタ)アクリレート等
のメトキシアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸
エステル、エトキシエチル(メタ)アクリレート、エト
キシプロピル(メタ)アクリレート、エトキシ(iso)
プロピル(メタ)アクリレート、エトキシブチル(メ
タ)アクリレート、エトキシ(iso)ブチル(メタ)ア
クリレート、エトキシペンチル(メタ)アクリレート、
エトキシ(iso)ペンチル(メタ)アクリレート、エト
キシヘキシル(メタ)アクリレート、エトキシオクチル
(メタ)アクリレート、エトキシ(iso)オクチル(メ
タ)アクリレート、エトキシデシル(メタ)アクリレー
ト、エトキシドデシル(メタ)アクリレート等のエトキ
シアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステ
ル、プロポキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキ
シプロピル(メタ)アクリレート、プロポキシ(iso)
プロピル(メタ)アクリレート、プロポキシブチル(メ
タ)アクリレート、プロポキシ(iso)ブチル(メタ)
アクリレート、プロポキシ(iso)ペンチル(メタ)ア
クリレート、プロポキシヘキシル(メタ)アクリレー
ト、プロポキシオクチル(メタ)アクリレート、プロポ
キシドデシル(メタ)アクリレート等の、プロポキシア
ルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、ブ
トキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシプロピル
(メタ)アクリレート、ブトキシ(iso)プロピル(メ
タ)アクリレート、ブトキシブチル(メタ)アクリレー
ト、ブトキシ(iso)ブチル(メタ)アクリレート、ブ
トキシ(iso)ペンチル(メタ)アクリレート、ブトキ
シヘキシル(メタ)アクリレート、ブトキシオクチル
(メタ)アクリレート、ブトキシドデシル(メタ)アク
リレート等の、ブトキシアルキレングリコールの(メ
タ)アクリル酸エステル、ペンチルオキシエチル(メ
タ)アクリレート、ペンチルオキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ペンチルオキシ(iso)プロピル(メタ)
アクリレート、ペンチルオキシブチル(メタ)アクリレ
ート、ペンチルオキシ(iso)ブチル(メタ)アクリレ
ート、ペンチルオキシペンチル(メタ)アクリレート、
ペンチルオキシ(iso)ペンチル(メタ)アクリレー
ト、ペンチルオキシヘキシル(メタ)アクリレート、ペ
ンチルオキシオクチル(メタ)アクリレート、ペンチル
オキシデシル(メタ)アクリレート、ペンチルオキシド
デシル(メタ)アクリレート等の、ペンチルオキシアル
キレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、ヘキ
シルオキシエチル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキ
シプロピル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシ(is
o)プロピル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシブ
チル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシ(iso)ブ
チル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシ(iso)ペ
ンチル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシオクチル(メ
タ)アクリレート、ヘキシルオキシデシル(メタ)アク
リレート、ヘキシルドデシル(メタ)アクリレート等
の、ヘキシルオキシアルキレングリコールの(メタ)ア
クリル酸エステル、2−エチルヘキシルオキシエチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシ
(iso)プロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシルオキシブチル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシルオキシ(iso)ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシルオキシ(iso)ペンチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシルオキシヘキシル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシオクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシドデ
シル(メタ)アクリレート等の、2−エチルヘキシルオ
キシアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステ
ル、オクチルオキシエチル(メタ)アクリレート、オク
チルオキシプロピル(メタ)アクリレート、オクチルオ
キシ(iso)プロピル(メタ)アクリレート、オクチル
オキシブチル(メタ)アクリレート、オクチルオキシ
(iso)ブチル(メタ)アクリレート、オクチルオキシ
ペンチル(メタ)アクリレート、オクチルオキシ(is
o)ペンチル(メタ)アクリレート、オクチルオキシヘ
キシル(メタ)アクリレート、オクチルオキシオクチル
(メタ)アクリレート、オクチルオキシデシル(メタ)
アクリレート、オクチルオキシドデシル(メタ)アクリ
レート等の、オクチルオキシアルキレングリコールの
(メタ)アクリル酸エステル、ドデシルオキシエチル
(メタ)アクリレート、ドデシルオキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ドデシルオキシ(iso)プロピル
(メタ)アクリレート、ドデシルオキシブチル(メタ)
アクリレート、ドデシルオキシ(iso)ブチル(メタ)
アクリレート、ドデシルオキシ(iso)ペンチル(メ
タ)アクリレート、ドデシルオキシヘキシル(メタ)ア
クリレート、ドデシルオキシオクチル(メタ)アクリレ
ート、ドデシルオキシデシル(メタ)アクリレート、ド
デシルオキシドデシル(メタ)アクリレート等の、ドデ
シルオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸
エステル、等が挙げられる。
【0017】本発明のアクリル系重合体の重量平均分子
量は、80,000〜350,000、好ましくは90,
000〜330,000、より好ましくは95,000〜
300,000であることが必要である。上記重量平均
分子量が、80,000未満であると、紫外線照射後の
凝集力が不足し、得られる粘着テープ等の高温雰囲気下
での保持力が劣ったものとなり、また、350,000
を超えると、溶融粘度が上昇し、ホットメルト塗工時等
における作業時の取り扱いが困難なものとなり、作業効
率に劣ったものとなるため好ましくない。
【0018】本発明のアクリル系重合体は、溶液重合
法、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知の重
合法により製造することができる。重合開始方法も、過
酸化物やアゾ化合物などの熱重合開始剤による方法、光
重合開始剤と紫外線照射による方法、電子線照射による
方法などから任意に選ぶことができる。また、必要に応
じて重合時に連鎖移動剤、可塑剤を添加しても良い。ま
た、溶剤や水分を揮散させる方法も、加熱等の方法を使
用することができる。
【0019】本発明の紫外線硬化型粘着剤は、紫外線照
射時に、周囲の成分より分子間水素を引き抜き、ラジカ
ルを生成する光重合開始剤を加えて組成物としたものが
望ましい。そのような光重合開始剤を添加することによ
り、上記成分(b)の有する光重合開始能をより効果的
にすることができる。そのような光重合開始剤は、上記
アクリル系重合体100質量部に対して、0.01〜1
0質量部、好ましくは0.05〜5質量部の範囲で配合
することが望ましい。上記配合量を0.01質量部以上
とすることで、紫外線照射時の硬化性がより向上し、得
られる粘着剤の保持力をより高めることができる。他
方、10質量部を超えると、得られる粘着シート等の粘
着力やタックが低下する傾向にある。
【0020】そのような光重合開始剤としては、上記成
分(b)や一般式(II)で示される化合物を除く光重合
開始剤が用いられ、具体的には、ベンゾフェノン、4−
メチルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフ
ェノン、ο−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニル
ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4′−メチル−ジフ
ェニルサルファイド、4−モルフォリノベンゾフェノ
ン、4,4'−ジフェノキシベンゾフェノン4−ヒドロキ
シベンゾフェノン、2−カルボキシベンゾフェノン、α
−ヒドロキシアセトフェノン、α−ヒドロキシアセトフ
ェノンオリゴマー、ベンジルジメチルケタールなどが用
いられる。尚、本発明の粘着剤をホットメルトタイプと
して使用するにあたっては、揮発性の高いものや熱分解
の可能性のある化合物を用いることは好ましくない。
【0021】本発明の紫外線硬化型粘着剤には、上記配
合量のアクリル系重合体と光重合開始剤とに加え、さら
に必要に応じて、その特性を損なわない範囲で、粘着付
与剤など各種添加剤を添加できる。上記紫外線硬化型粘
着剤の製造においては、例えば、溶液重合法で製造され
たアクリル系重合体溶液に光重合開始剤を加え、十分に
攪拌後、減圧加熱して溶剤を除去する方法、あるいは、
アクリル系重合体を粉末状にし、これに光重合開始剤を
添加して混合する方法等が挙げられるが、いずれの方法
においても、アクリル系重合体と光重合開始剤とを十分
に攪拌混合し、均一な組成物にしておくのが望ましい。
【0022】また、本発明の粘着剤には、上記一般式
(II)で示される化合物を含有させることもできる。こ
の化合物は、紫外線照射時の光重合反応の開始剤とし
て、上記成分(b)、あるいは上記光重合開始剤と併用
できる。一般式(II)において、Yは各々同じものでも
又は異なるものでも良く、中でも、水素原子、塩素原
子、臭素原子が好ましい。また、mを1〜20である。
これは20以下とすることによって、得られる粘着剤
に、さらに優れた光重合開始能を付与できる傾向にある
ためである。上記一般式(II)で示される化合物は、上
記アクリル系重合体100質量部に対して0.01〜5
質量部、より好ましくは0.05〜2質量部の範囲で配
合されることが望ましい。上記配合量を0.01質量部
以上とすることによって、保持力がより向上し、また、
5質量部以下とすることによって、粘着力が大きくな
り、得られる粘着テープ等のタックが向上する。
【0023】また、本発明の粘着剤には、150℃にお
ける溶融粘度が80,000mPas未満、より好まし
くは150℃における溶融粘度が60,000mPas
未満であることが望ましい。溶融粘度が80,000以
上の場合は塗工が難しく、また塗工性を上げるため樹脂
温度を高くすると、樹脂の変色や劣化を引き起こす原因
になるばかりでなく、製造装置にも過度の負荷がかか
り、故障の原因にもなる。
【0024】このような紫外線硬化型粘着剤にあって
は、光重合開始能を有する化合物が共重合したアクリル
系重合体を有するので、紫外線照射によって高い反応活
性を示し、低紫外線照射量での硬化が可能なものであ
る。このため、粘着シートとして利用するに際し、その
製造時に、紫外線照射による基材の損傷を抑制すること
ができ、さらに、照射ラインの速度を上げることができ
るので、製造コストを低減させることができるものであ
る。また、構成成分として不飽和二重結合を2個以上有
する化合物を必要としないため、粘着剤組成物製造時の
溶剤除去工程や基材への塗工工程等における加熱処理に
よって、熱重合することがなく、ホットメルト塗工性に
優れたものである。さらに、粘着力、保持力、タック等
の粘着特性、特に高温雰囲気下での保持力に優れた粘着
シート等を得ることができるものである。
【0025】粘着シートとしては、例えば図1に示す層
構成のものが挙げられる。図示例の粘着シートでは基材
2の片面に粘着剤層2とセパレータ4が順に形成され、
他方の片面に印刷層1が形成されたものである。基材2
としては、例えば、セロハン、ポリエチレン、塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート等からなるフィルム、
上質紙などの紙、あるいは布などが挙げられるが、特に
限定されるものではない。また、基材の厚さ、大きさ、
形状等についても、用途によって選定されるものであ
り、特に限定されるものではない。粘着剤層は上述した
粘着剤からなるもので、その厚さは、通常、100μm
以下の範囲であるが、特に限定されるものではない。セ
パレータ4は、粘着剤層に貼付しても容易に剥がすこと
のできるフィルムまたはシートである。セパレータ4に
使用される例として、シリコン系離型剤を塗工したポリ
エチレンテレフタレート(PET)系基材フィルムが挙
げられるが、本発明で用いられる粘着剤を粘着させても
容易に剥がれるものであれば、特に限定されるものでは
ない。印刷層1は、絵柄、文字等をインク等により印刷
した層のことである。印刷層1は、使用方法等によって
は存在しない場合もある。
【0026】粘着シートは、上述した紫外線硬化型粘着
剤を基材上に、通常20〜160℃、好ましくは100
〜150℃の範囲で加熱溶融して塗工後、波長領域が2
00〜450nmである紫外線を照射することによって
硬化させることで製造される。塗工方法については、基
材2への直接塗工でも、離型紙や離型フィルムへの塗工
後に基材2と貼りあわせ転写する転写塗工のどちらで
も、特に限定するものではない。例えば次のようにして
製造される。図2は本発明の粘着シートの製造に用いる
装置の一例である。この粘着シート製造装置10は必要
に応じて予め印刷層1の形成された基材2を供給する基
材ロール11、塗工機12、紫外線ランプ13、セパレ
ータ4を供給するセパレータロール14、カッター15
を具備している。塗工機12としては、公知のものを用
いればよく、例えば、ホットメルトコータなどが用いら
れる。また、本発明の粘着剤は、場合によっては、溶剤
に溶解させて基材に塗布することも可能である。紫外線
ランプ13の光源としては、公知のものを用いればよ
く、低圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、
キセノンランプ、アーク灯、ガリウムランプ等が挙げら
れる。図2の装置での製造方法は、まず、基材2を基材
ロール11から送り出す。次に粘着剤を印刷層1のない
側の面に塗工機12により塗工して、粘着剤層3を形成
させる。続いて粘着剤層3に紫外線ランプ13を用いて
紫外線を照射して硬化させる。この基材2上の粘着剤層
3にセパレータロール14からセパレータ4を供給し
て、貼り合わせる。そして、カッター15により、必要
に応じてシート状に裁断することにより粘着シート16
が得られる。
【0027】図3は粘着シートの他の製造方法による装
置の一例である。この粘着シート製造装置20は、必要
に応じて予め印刷層が形成され、必要な大きさに切られ
た基材2が積層した基材集積部11、塗工機12、紫外
線ランプ13、セパレータ4を供給するセパレータロー
ル14、カッター15を具備している。図3の装置での
製造方法は、まず、基材2を、基材集積部11から送り
出す。次に粘着剤を塗工機12により塗工して、粘着剤
層3を形成する。続いて粘着剤層3に紫外線ランプ13
を用いて紫外線を照射して硬化させる。この基材2上の
粘着剤層3にセパレータロール14からセパレータ4を
供給して、貼り合わせる。そして、カッター15で必要
な大きさに切断することで粘着シート16が得られる。
【0028】図4も本発明の粘着シートを製造する装置
の一例である。この粘着シート製造装置30は、セパレ
ータ4を供給するセパレータロール14が先頭に配備さ
れ、塗工機12、紫外線ランプ13、基材ロール11、
カッター15を具備している。図4の装置での製造方法
は、まず、セパレータ4を、セパレータロール14から
送り出す。次に粘着剤を塗工機12により塗工して、粘
着剤層3をセパレータ4上に形成する。続いて粘着剤層
3に紫外線ランプ13を用いて紫外線を照射して硬化さ
せる。そして、基材2を基材ロール11から送り出して
粘着剤層3上に積層後、カッター15により必要な大き
さに切断し粘着シート16が得られる。
【0029】粘着シートの製造方法は、上記製造方法に
限定されるものではない。例えば、印刷の施されていな
い基材を用意し、印刷工程を経てから粘着剤の塗布に供
してもよいし、粘着剤層を予め塗工し紫外線硬化したセ
パレータで基材の両側から挟んで貼りあわせて両面粘着
テープとしてもよい。さらに、切り離しが楽になるよう
切れ目などを入れる加工を施してもよく、状況に応じて
製造される。
【0030】このような本発明の粘着シートは、使用す
るアクリル系ホットメルト粘着剤が紫外線に対して高い
活性を示すので、低紫外線量での硬化が可能となる。ま
た、不飽和二重結合を有する化合物を有していないの
で、熱安定性が良好であり、ホットメルト塗工性に優
れ、生産性がよい。また、本発明の粘着シートは粘着
力、保持力、タック等の粘着特性が良好で、特に高温雰
囲気下での保持力に優れたものとなる。本発明の粘着シ
ートを適用する被着体としては特に限られるものではな
く、鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属板や、アク
リル樹脂等の樹脂板などに粘着させることができる。例
えば、用途としては、本発明の粘着シートの耐熱性に優
れるという特長を生かし、自動車の内装材用粘着シート
や、屋外等に使用する粘着シート、各種包装用などへの
用途が挙げられるが、特にこれに限定されるものではな
い。
【0031】
【実施例】以下、実施例を示して、本発明をより具体的
に説明する。かかる実施例は、本発明の一態様を示すも
のであり、この発明を限定するものではなく、本発明の
範囲で任意に変更が可能である。 [アクリル系重合体(A−1)の製造例]還流装置、温
度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備えた反応装置
に、酢酸エチル32質量部、2−プロパノール18質量
部、n−ブチルアクリレート94.7質量部、アクリル
酸5質量部、下記化学式(III)で示される(メタ)アク
リル酸エステルである成分(b)0.3質量部、過酸化
物系重合開始剤(日本油脂(株)製「ナイパーBMT−
K40」)0.03質量部からなる混合物の75質量部
を仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら還流温度まで加
熱した。
【0032】
【化5】
【0033】次いで、窒素雰囲気下還流温度で反応溶液
を加熱しながら、混合物の残部を滴下装置を用いて90
分かけて反応溶液に加え、さらに2時間加熱した。次い
で、窒素雰囲気下還流温度で反応溶液を加熱しながら、
1時間毎にアゾビスイソブチロニトリルの酢酸エチル溶
液(5質量%)2質量部を4回加え、さらに2時間加熱
した後に、加熱と窒素の導入を終了させ、アクリル系重
合体(A−1)溶液を得た。
【0034】[アクリル系重合体(A−2)〜(A−
7)の製造例]上記アクリル系重合体(A−1)の製造
例における溶剤組成及びモノマー組成を表1に記載の通
りに変更した以外は、上記製造例と同様にして製造を行
い、アクリル系重合体(A−2)〜(A−7)それぞれ
の溶液を得た。
【0035】[アクリル系重合体(A−8)の製造例]
化合物(IV)(上記一般式(II)において、m=2、Y
が水素の化合物)を添加する以外は、上記製造例(A−
1)と同様にして製造を行い、アクリル系重合体(A−
8)溶液を得た。
【0036】上記アクリル系重合体(A−1)〜(A−
8)の重量平均分子量をGPC法(ポリスチレン換算)
により測定、算出し、表1に記載した。
【0037】
【表1】
【0038】表1における記号は次の通りである。ま
た、各組成の配合量は全て質量部である。 成分(a) MBM:マレイン酸モノ−n−ブチル 成分(b):上記化学式(III)で示される(メタ)アク
リル酸アルキルエステル 成分(c) MA:メチルアクリレート BA:n−ブチルアクリレート EHA:2−エチルヘキシルアクリレート NV−2P: N−ビニル2−ピロリドン(*1) AN:アクリロニトリル(*2) *1*2:炭素数が1〜18の炭化水素置換基を有する
(メタ)アクリル酸エステル以外の共重合成分である。 OBA:オルトベンゾイル安息香酸 DEG:ジエチレングリコール 化合物(IV):下記化学式(IV)で示される化合物。
【化6】
【0039】[実施例1〜6、比較例1〜2]上記製造
例で得たアクリル系重合体溶液に、表2に示す配合比率
の光重合開始剤を添加し、充分に撹拌混合した後、13
0℃で減圧加熱して溶剤を除去し、紫外線硬化型粘着剤
を得た。
【0040】[比較例3]上記製造例で得られたアクリ
ル系重合体(A−6)溶液85質量部と、多官能アクリ
レート(東亞合成化学(株)製「アロニックスM−36
0」)15質量部と、表3に示す配合比率の光重合開始
剤とを加え、充分に撹拌した。その後、120℃で加熱
して溶剤を除去しようとしたところ、途中で配合物がゲ
ル化した。
【0041】
【表2】
【0042】上記各粘着剤を用いて粘着シートを製造し
た。そして、得られた各粘着シートについて、塗工性、
保持力、粘着力、タックを試験した。 〈1〉上記実施例1〜6および比較例1〜3において得
られた各粘着剤を加熱溶融させた状態で、ホットメルト
コーターを用いて、厚さ38μmのPETフィルムを基
材として、厚さ25μmとなるように直接塗布し、室温
まで冷却した後、これに、被照射エネルギーが120m
J/cm2(積算光量計「UV−350」(オーク
(株)製)による実測値)となるように、80W/cm
の高圧水銀ランプを使用して紫外線を空気中で照射し、
粘着剤層を硬化させ、PET製離型フィルムを貼りあわ
せ、必要な大きさにカットし、粘着シートを製造した。
試験結果は表3に示した。 〈2〉同様に、上記実施例1〜6および比較例1〜3に
おいて得られた各粘着剤を加熱溶融させた状態で、ホッ
トメルトコーターを用いて、厚さ50μmの離型加工が
施してあるPET製離型フィルムの離型加工側に、厚さ
35μmとなるように塗布し、室温まで冷却した後、被
照射エネルギーが150mJ/cm2(積算光量計「U
V−350」(オーク(株)製)による実測値)となる
ように、80W/cmの高圧水銀ランプを使用して紫外
線を空気中で照射し、粘着剤層を硬化させ、基材として
用いる厚さ40μmのポリプロピレンフィルムを貼りあ
わせ、粘着剤層をポリプロピレンフィルムに転写塗工
し、必要な大きさにカットし、粘着シートを製造した。
試験結果は表4に示した。
【0043】(1)塗工性 ホットメルトコーターにて塗工した際の塗工状態等を評
価した。 (2)保持力 JIS Z 0237に準じ、耐水研磨紙(#280)で予め研磨
したステンレス板(SUS304)上に、上記粘着シー
ト試験片を載せ、2kgゴムローラーを1往復させて、
被着面積が(25×25)mm2となるように圧着し、
80℃の雰囲気下に30分放置した後、粘着シート試験
片の一端に1kgの荷重をかけ、接着面に対して剪断方
向に力がかかるようにステンレス板を設置し、落下する
までの時間を測定した。また、PETフィルムを基材と
して直接塗工した試験片については、被着体をステンレ
ス板に代えてあらかじめ脱脂しておいたアクリル板を使
用して同様に試験を行った。
【0044】(3)粘着力 JIS Z 0237に準じ、耐水研磨紙(#280)で予め研磨
したステンレス板(SUS304)上に、幅25mm、
長さ250mmの粘着シート試験片を載せ、2kgゴム
ローラーを1往復させて圧着し、30分後に180°方
向に、速度300mm/minで剥離したときの強度を
測定した。また、PETフィルムを基材として直接塗工
した試験片については、被着体をステンレス板に代えて
あらかじめ脱脂しておいたアクリル板を使用して同様に
試験を行った。 (4)タック JIS Z 0237に準じ、温度23±2℃で、転球法により測
定した。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】本発明の紫外線硬化型粘着剤から作成した
粘着シート試験片は、実施例1〜6に示されているよう
に、いずれの塗工方法、被着体においても優れた粘着特
性を有していた。これに対して、本発明の条件を満たさ
ない紫外線硬化型粘着剤組成物から作成した粘着シート
試験片は、比較例1〜3に示されているように満足な粘
着特性を有さなかった。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紫外線硬
化型粘着剤にあっては、低紫外線量で硬化が可能であ
り、製造コストを低減させることができるものである。
また、不飽和二重結合を有していないので、熱安定性が
良好であり、ホットメルト塗工性に優れ、粘着特性、特
に高温雰囲気下での保持力に優れたものであるため、粘
着シートとして、好適に用いることができるものであ
る。また、特定の光重合開始剤をさらに含有させること
により、保持力をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 粘着シートの層構成例を示す断面図である。
【図2】 粘着シートの製造方法を示す装置構成図であ
る。
【図3】 粘着シートの製造方法を示す装置構成図であ
る。
【図4】 粘着シートの製造方法を示す装置構成図であ
る。
【符号の説明】
2 基材層 3 粘着剤層 16 粘着シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08F 20/10 C08F 20/10 290/06 290/06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α,β−不飽和カルボン酸(a)1〜1
    5質量%と、 下記一般式(I)で表される(メタ)アクリル酸エステ
    ル(b)0.01〜5質量%と、 【化1】 (式中Rは水素またはメチル基、Xは水素またはハロゲ
    ン、nは1〜20の整数を表す。) 他の共重合成分(c)80〜98.99質量%とが重合
    した、 重量平均分子量が80,000〜350,000のアクリ
    ル系重合体を有することを特徴とする紫外線硬化型粘着
    剤。
  2. 【請求項2】 前記アクリル系重合体の共重合成分
    (c)は、炭素数が1〜18の炭化水素置換基を有する
    (メタ)アクリル酸エステル45〜98.99質量%
    と、炭素数が1〜18の炭化水素置換基を有する(メ
    タ)アクリル酸エステル以外の共重合成分0〜53.9
    9質量%であることを特徴とする請求項1記載の紫外線
    硬化型粘着剤。
  3. 【請求項3】 紫外線による分子間水素引き抜き可能な
    光重合開始剤を前記アクリル系重合体100質量部に対
    して、0.01〜10質量部含有することを特徴とする
    請求項1または2に記載の紫外線硬化型粘着剤。
  4. 【請求項4】 下記一般式(II)で表される化合物を含
    有し、 【化2】 (式中Yは水素またはハロゲン、mは1〜20の整数を
    表す。) 該一般式(II)で表される化合物は前記アクリル系重合
    体100質量部に対して0.01〜5質量部であること
    を特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の紫外
    線硬化型粘着剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の紫外線
    硬化型粘着剤を使用した粘着シート。
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