JP2001354657A - 置換ピペラジン誘導体及び農園芸用殺菌剤 - Google Patents

置換ピペラジン誘導体及び農園芸用殺菌剤

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JP2001354657A
JP2001354657A JP2000173478A JP2000173478A JP2001354657A JP 2001354657 A JP2001354657 A JP 2001354657A JP 2000173478 A JP2000173478 A JP 2000173478A JP 2000173478 A JP2000173478 A JP 2000173478A JP 2001354657 A JP2001354657 A JP 2001354657A
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Application number
JP2000173478A
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Hidenori Nakajima
秀紀 中嶌
Noriko Shimozono
典子 下薗
Hiroshi Wada
浩 和田
Takuo Kimura
卓生 木村
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SDS Biotech Corp
Original Assignee
SDS Biotech Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低濃度で効率よく有害菌を防除できる殺菌剤
を提供する。 【解決手段】 一般式(I)で示される置換ピペラジン
誘導体、およびこれを有効成分として含有する農園芸用
殺菌剤〔R1はハロゲンやアリール基などで置換されて
もよいアルキル、シクロアルキル、フェニル基等を表わ
し、PZ環は(置換)ピペラジン環、(ジ)オキソピペ
ラジン環等を表わし、Xはハロゲン、アルキル、アルコ
キシ、アルケニルオキシ、アルキルチオ、フェニルオキ
シ、ピリミジルオキシ、アルコキシカルボニル、シア
ノ、ニトロ、アシル、アルキルアミノカルボニルオキ
シ、アルカンスルホニルオキシ基等を表わし、nは0〜
3の整数を表わす。〕。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式(I)
【化3】 (式中の記号は後記の通り。)で示される置換ピペラジ
ン誘導体およびこれを有効成分として含有する農園芸用
殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来より、アミノ酸アミド
構造を有する化合物が有害生物防除剤として有用である
ことが知られている。
【0003】例えば、特開平3-153657号公報、特開平4-
230653号公報、特開平4-283554号公報、特開平4-308507
号公報、特開平4-338372号公報、特開平6-279405号公
報、特開平7-10825号公報、特開平8-176115号公報、特
開平10-182616号公報、欧州特許出願公開第0672654号(A
1)、特許第2867367号公報などに有害生物防除作用ある
いは殺菌作用を有するアミノ酸アミド化合物の開示があ
る。
【0004】しかし、これらの化合物の有害生物防除活
性は未だ不十分であり、満足できるものではない。ま
た、殺菌剤は、使用を繰り返していると薬剤に対する耐
性菌が出現し十分な殺菌活性を示さなくなることがあ
り、また環境問題から、低濃度で効率よく有害菌を防除
できる新しい殺菌剤が常に求められている。
【0005】前記先行技術公報の中でも、特許第286736
7号公報には、一般式(A)
【化4】 (式中、R1Aはアルキル基等を表わし、R2A、R3A、R
4A、R5Aはそれぞれ水素原子、アルキル基等を表わし、
6Aは水素原子、アルキル基、フェニル基、複素環式基
等を表わし(以上の記号定義は必要な部分を抜粋し
た。)、またはR5A及びR6Aはこれらが結合する窒素原
子と共に更にヘテロ原子として酸素または窒素を含有し
得る5−または6員の複素環式基を表わす。)で示され
る置換アミノ酸誘導体が有害生物防除作用を有している
ことが記載されている。
【0006】一般式(A)において、NR5A6Aは、結
合する窒素原子と共に更にヘテロ原子として酸素または
窒素を含有し得る5−または6員の複素環式基という広
い定義で記載されているが、具体的に開示しているのは
【化5】 のみである(第1表、化合物No.16および化合物N
o.18)。
【0007】本発明の化合物は、相当する位置の複素環
がピペラジン環であり、かつピペラジン環の4−位の窒
素原子がn個のX基により置換されていてもよいフェニ
ル基で置換されているところに特徴を有するが、このよ
うな化合物は、特許第2867367号公報には実質的に開示
されていないし、またその具体的開示に基づいて当業者
が容易に想到することができない程度のものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れた殺
菌活性を有する化合物を開発すべく種々検討を重ねた結
果、一般式(I)で示される新規な置換ピペラジン誘導
体が低薬量で幅広い殺菌スペクトラムを有し、特にトマ
ト疫病、ジャガイモ疫病、ブドウべと病、キュウリべと
病に対し優れた殺菌活性を有するとともに、有用作物に
対してなんら害を及ぼさないことを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、下記の一般式(I)
で示される置換ピペラジン誘導体、及びその誘導体を有
効成分として含有する農園芸用殺菌剤を提供する。
【0010】
【化6】
【0011】〔式中、R1は、(1)置換されていても
よい(i)低級アルキル基、(ii)低級アルケニル基、
または(iii)低級アルキニル基、(2)置換されてい
てもよい(i)シクロアルキル基、(ii)シクロアルケ
ニル基、(iii)環状エーテル基、(iv)フェニル基、
または(v)ヘテロアリール基、(3)ジアルキルアミ
ノ基、または(4)−N=CR23基(基中、R2およ
びR3は、それぞれ独立して(i)水素原子、(ii)置
換されていてもよい低級アルキル基またはフェニル基、
または(iii)シアノ基を表わす。)で示される基を表
わし、
【化7】 (基中、m個のYは、それぞれ独立して低級アルキル基
または置換されていてもよいフェニル基を表わし、mは
0〜4の整数を表わす。)を表わし、n個のXは、それ
ぞれ独立して (1)ハロゲン原子、(2)置換されていてもよい
(i)低級アルキル基、(ii)低級アルケニル基、(ii
i)低級アルキニル基、(iv)低級アルコキシ基、
(v)低級アルケニルオキシ基、(vi)低級アルキニル
オキシ基、または(vii)低級アルキルチオ基(3)置
換されていてもよいフェニルオキシ基、(4)ピリジル
オキシ基、またはピリミジルオキシ基、(5)水酸基、
(6)アルコキシカルボニル基、(7)ホルミル基、ま
たはアシル基、(8)シアノ基、(9)ニトロ基、(1
0)アミノ基、またはジアルキルアミノ基、(11)アル
カンスルフィニル基、アルカンスルホニル基、またはア
ルカンスルホニルオキシ基、または(12)アルキルアミ
ノカルボニルオキシ基を表わし、nは0〜3の整数を表
わす。〕
【0012】
【本発明化合物】1 基:一般式(I)中、R1、R2
よびR3が表わす低級アルキル基とは、炭素数1〜6の
アルキル基であり、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシルまたはそれらの異性体基が挙げ
られる。R1が表わす低級アルケニル基とは、二重結合
を1〜3個有する炭素数2〜6のアルケニル基であり、
ビニル、プロペニル、ブテニル、ブタンジエニル、ペン
テニル、ペンタンジエニル、ヘキセニル、ヘキサンジエ
ニル、ヘキサントリエニルまたはそれらの異性体基が挙
げられる。R1が表わす低級アルキニル基とは、三重結
合を1〜3個有する炭素数2〜6のアルキニル基であ
り、例えばエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニ
ル、ヘキシニルまたはそれらの異性体基が挙げられる。
【0013】低級アルキル基、低級アルケニル基、およ
び低級アルキニル基は、アルコキシ基、ハロゲン原子、
シアノ基、ニトロ基、アリール基、ヘテロアリール基か
ら選ばれる1または2以上の置換基で置換されていても
よい。アリール基としてはフェニル基、ナフチル基等が
挙げられる。ヘテロアリール基のヘテロアリール環と
は、環形成原子として酸素原子、硫黄原子、窒素原子等
のヘテロ原子を1〜3個有する芳香族性を示す単環また
は二環式のヘテロ環であり、例えばピロール、ピラゾー
ル、イミダゾール、トリアゾール、ピリジン、ピリミジ
ン、トリアジン、フラン、チオフェン、チアゾール、イ
ンドール、キノリン、プリン、プテリジン環等が挙げら
れる。アリール基およびヘテロアリール基は、さらにア
ルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ハロアルキル
基、シアノ基、ニトロ基等により置換されていてもよ
い。
【0014】R1が表わすシクロアルキル基とは、炭素
数3〜8のシクロアルキル基であり、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、シクロオクチル基が挙げられる。R1が表
わすシクロアルケニル基とは、炭素数3〜8のシクロア
ルキル基であり、例えばシクロプロピニル、シクロブテ
ニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘ
プテニル、シクロオクテニルまたはそれらの異性体基が
挙げられる。R1が表わす環状エーテル基としては、テ
トラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル基などが挙
げられる。R1が表わすヘテロアリール基としては、ピ
ロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、ピ
リジン、ピリミジン、トリアジン、フラン、チオフェ
ン、チアゾール、インドール、キノリン、プリン、プテ
リジン環等が挙げられる。
【0015】R1が表わすシクロアルキル基、シクロア
ルケニル基、環状エーテル基、フェニル基およびヘテロ
アリール基、およびR2およびR3が表わすフェニル基
は、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ハロア
ルキル基、シアノ基およびニトロ基から選ばれる1また
は2以上の置換基で置換されていてもよい。
【0016】好ましいR1としては、無置換、またはハ
ロゲン原子、アルコキシ基、アリール基またはヘテロア
リール基で置換された、低級アルキル基、低級アルケニ
ル基、低級アルキニル基、シクロアルキル基が挙げられ
る。
【0017】PZ環基:
【化8】 を表わす。PZ環中、Yが表わす低級アルキル基は、前
記R1が表わすアルキル基、炭素数1〜6のアルキル基
であり、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルまたはそれらの異性体基が挙げられる。置
換されていても良いフェニル基の置換基としては、アル
キル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ハロアルキル
基、シアノ基、ニトロ基から選ばれる1または2以上の
置換基が挙げられる。好ましいYは低級アルキル基であ
る。置換基数mは0〜4であり、0または1〜2が好ま
しい。
【0018】X基:Xが表わすハロゲン原子とは、フッ
素、塩素、臭素またはヨウ素原子である。Xが表わす低
級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基と
しては、前記R1の場合と同様のものが挙げられる。X
が表わす低級アルコキシ基および低級アルキルチオ基中
の低級アルキル基、低級アルケニルオキシ基中の低級ア
ルケニル基、および低級アルキニルオキシ基中の低級ア
ルキニル基は、前記R1の場合と同様なものが示され
る。低級アルキル(オキシ、チオ)基、低級アルケニル
(オキシ)基および低級アルキニル(オキシ)基は、ア
ルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基から選
ばれる1または2以上の置換基で置換されていてもよ
い。
【0019】置換されていてもよいフェニル基とは、無
置換のフェニル基、またはアルキル基、アルコキシ基、
ハロゲン原子、ハロアルキル基、シアノ基およびニトロ
基から選ばれる1または2以上の置換基で置換されてい
てもよいフェニル基である。アルコキシカルボニル基と
しては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プ
ロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペンチルオ
キシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニルまたはそれ
らの異性体基が挙げられる。アシル基としては、炭素数
が2〜5個のものが挙げられ、例えばアセチル、エチル
カルボニル、プロピルカルボニルまたはそれらの異性体
基が挙げられる。ジアルキルアミノ基としては、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ基等が
挙げられる。アルキルアミノカルボニルオキシ基として
は、メチルアミノカルボニルオキシ、エチルアミノカル
ボニルオキシ、プロピルアミノカルボニルオキシ等が挙
げられる。
【0020】アルカンスルフィニル(R−SO−)基と
しては、メタンスルフィニル、エタンスルフィニル、プ
ロパンスルフィニル、ブタンスルフィニルまたはそれら
の異性体基が挙げられる。アルカンスルホニル(R−S
2−)基としては、メタンスルホニル、エタンスルホ
ニル、プロパンスルホニル、ブタンスルホニルまたはそ
れらの異性体基が挙げられる。アルカンスルホニルオキ
シ(R−SO2−O−)基としては、メタンスルホニル
オキシ、エタンスルホニルオキシ、プロパンスルホニル
オキシ、ブタンスルホニルオキシまたはそれらの異性体
基が挙げられる。
【0021】好ましいXとしては、ハロゲン原子、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ
基、低級アルキルチオ基、フェニルオキシ基、ピリミジ
ルオキシ基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニト
ロ基、アシル基、アルキルアミノカルボニルオキシ基、
アルカンスルホニルオキシ基が挙げられる。置換基数n
は0〜3であり、0または1〜2が好ましい。
【0022】次に、一般式(I)で示される本発明化合
物の代表例、およびその物性を表1〜表5に示すが、本
発明化合物はこれらに限定されるものではない(化合物
番号は、明細書を通じて同一の番号を使用する。)。表
中、Meはメチル基を表わし、Etはエチル基を表わ
し、i−Prはイソプロピル基を表わし、sec−Bu
はセカンダリーブチル基を表わし、t−Buはターシャ
リーブチル基を表わし、Acはアセチル基を表わし、P
hはフェニル基を表わす。また、1H−NMRは、内部
標準としてテトラメチルシラン、溶媒としてCDCl3
を用い、日立社製R−1900型スペクトルメーター
(90MHz)にて測定したものをδ値(ppm)とし
て示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】
【表6】
【0029】
【表7】
【0030】
【表8】
【0031】
【表9】
【0032】
【表10】
【0033】
【表11】
【0034】
【表12】
【0035】
【表13】
【0036】
【表14】
【0037】
【表15】
【0038】
【本発明化合物の製造方法】一般式(I)で示される本
発明化合物は、例えば、以下の製造工程Aまたは製造工
程Bに従って製造することができる。
【0039】(1)製造工程A
【化9】 (式中、R1、PZ環、Xおよびnは前記と同じ意味を
表わす。)
【0040】製造工程Aに従って、一般式(II)で示さ
れるアミノ酸誘導体またはそのカルボキシル基が活性化
された誘導体を、触媒及び/または塩基の存在下で一般
式(III)で示される環状第二級アミン類と反応させる
ことにより本発明化合物(I)を製造することができ
る。
【0041】この反応において用いられる一般式(II)
で示されるアミノ酸誘導体のカルボキシル基が活性化さ
れた誘導体としては、例えば酸塩化物などの酸ハロゲン
化物、一般式(II)のアミノ酸誘導体2分子が脱水縮合
した酸無水物、一般式(II)のアミノ酸誘導体と他の酸
やO−アルキル炭酸等が縮合した混合酸無水物、p−ニ
トロフェニルエステル、2−テトラヒドロピラニルエス
テル及び2−ピリジルエステルなどの活性化されたエス
テル類等を挙げることができる。
【0042】反応は、N,N’−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド、1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピ
ル)−カルボジイミド塩酸塩、N,N’−カルボニルジ
イミダゾール、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾ
リウムクロリド等の縮合剤を用いて行うこともできる。
【0043】反応は通常、溶媒中で行われる。使用でき
る溶媒としては、反応を阻害しない溶媒であればよく、
例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエ
タン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコール
ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチ
ルなどの酢酸エステル類、アセトニトリル、プロピオニ
トリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、更にはジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、スル
ホラン等の非プロトン性極性溶媒およびこれらから選択
される溶媒を組み合わせた混合溶媒を用いることができ
る。
【0044】塩基は、この種の反応に一般的に用いられ
るものが特に制限なく使用できる。例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水
酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等のアルカリ炭酸塩類、更には
トリエチルアミン、トリメチルアミン、N,N−ジメチ
ルアニリン、ピリジン、N−メチルピペリジン、1,5
−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DB
N)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
−7−エン(DBU)等の有機塩基等が挙げられ、好ま
しくはトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリ
ジンなどの第三級アミン類である。
【0045】触媒としては、例えば、4−ジメチルアミ
ノピリジン、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N,
N−ジメチルホルムアミド等が使用できる。
【0046】反応温度は、−75℃から100℃の範
囲、好ましくは−60℃〜40℃の範囲において行われ
る。反応時間は、1から20時間が好ましい。
【0047】次に、原料化合物の製造法について説明す
る。一般式(II)で示される化合物は、公知の方法で製
造することができる。例えば、一般式(II)においてR
1がtert−ブチルである化合物は、L−バリンに二炭酸
ジ(tert−ブチル)を炭酸水素ナトリウム存在下で反応
させることにより製造することができる。また、一般式
(II)においてR1がベンジル基である化合物は、L−
バリンにカルボベンゾキシクロリドを炭酸水素ナトリウ
ム存在下で反応させることにより製造することができる
〔メトーデン・デル・オルガニッシェン・ヘミー(Meth
oden der Organischen Chemie),第15巻,第2号,
第2頁,ゲオルグ・チーメ・フェルラク、スツッツガル
ト(Georg Thieme Verlag Stuttgart)(1974年);ケ
ミストリー・オブ・アミノ・アシッズ(Chemistryof Am
ino Acids),第2巻,第891頁,ジョン・ワイリー
・アンド・サンズ、ニューヨーク(John Wily & ; Son
s, N.Y.)(1964年);ジャーナル・オブ・ジ・アメリ
カン・ケミカル・ソサイエティ(Journal of the Ameri
can ChemicalSociety),第86巻,第1839頁(1969
年)〕。
【0048】アミノ酸誘導体のカルボキシル基が活性化
された化合物の製造方法も公知である。例えば、クロロ
ギ酸エステルとの混合酸無水物は、一般式(II)で示さ
れるアミノ酸誘導体とクロロギ酸イソブチルとを有機塩
基類存在下で反応させることにより製造することができ
る。また、p−ニトロフェニルエステルは、一般式(I
I)で示されるアミノ酸誘導体とp−ニトロフェノール
を縮合剤存在下で反応させることにより製造することが
できる〔メトーデン・デル・オルガニッシェン・ヘミー
(Methoden der Organischen Chemie),第15巻,第
2号,第2頁,ゲオルグ・チーメ・フェルラク、スツッ
ツガルト(Georg Thieme Verlag Stuttgart)(1974
年);ヘミッシェ・ベリヒテ(Chemische Berichte),
第38巻,第605頁(1905年);ジャーナル・オブ・
ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(Journal of
the American Chemical Society)、第74巻、第67
6頁(1952年);ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・
ケミカル・ソサイエティ(Journal of the American Ch
emical Society),第86巻,第1839頁(1964年)〕。
【0049】一般式(III)で示される環状第二級アミ
ン類も公知の方法またはそれに類似した方法で製造する
ことができる(ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミ
ストリー(Journal of Medicinal Chemistry),第21
巻、第1301頁(1978年);Recueil des Travaux Chimiq
ues des Pays-Bas,第107巻,第303頁(1988
年);テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letter
s),第39巻、第7459頁(1998年);シンセシス(Syn
thesis),第10巻,第925頁(1990年);ジャーナ
ル・オブ・メディシナル・ケミストリー(Journal of M
edicinal Chemistry)、第33巻、第1344頁(1990
年))。
【0050】(2)製造工程B
【化10】 (式中、R1、PZ環、Xおよびnは前記と同じ意味を
示し、Lは、ハロゲン原子、基R1OC(O)O−、基
1O−またはイミダゾリル基を示す。)
【0051】製造工程Bに従って、一般式(IV)で示さ
れる化合物を塩基の存在下または非存在下に、一般式
(V)で示されるアミン類またはその塩酸塩等の無機酸
塩もしくはトシル酸塩などの有機酸塩と反応させること
により一般式(I)で示される本発明化合物を製造する
ことができる。
【0052】反応は、溶媒の存在下または非存在下で行
われる。溶媒は、反応を阻害しないものであればよく、
例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエ
タン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコール
ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチ
ルなどの酢酸エステル類、アセトニトリル、プロピオニ
トリル、ベンゾニトリル等のニトリル類、さらにはジメ
チルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、ス
ルホラン等の非プロトン性極性溶媒およびこれらから選
択される溶媒を組み合わせた混合溶媒を用いることがで
きる。
【0053】塩基は、この種の反応に一般的に用いられ
るものが特に制限なく使用できる。例えば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水
酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等のアルカリ炭酸塩類、更には
トリエチルアミン、トリメチルアミン、N,N−ジメチ
ルアニリン、ピリジン、N−メチルピペリジン、1,5
−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DB
N)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ
−7−エン(DBU)等の有機塩基等が挙げられ、好ま
しくはトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリ
ジンなどの第三級アミン類である。反応温度は、−20
℃〜100℃の範囲であり、0℃〜100℃の範囲が好
ましい。反応時間は、30分から20時間が好ましい。
【0054】本発明化合物の中間体である一般式(V)
で示されるアミン類は、例えば、製造工程Aの方法で合
成された化合物(I)のカルバミン酸エステル類を、ア
ミノ酸のアミノ保護基を除去する一般的に知られた方
法、例えば、接触還元法や液体フッ化水素、スルホン酸
類、塩化水素、臭化水素、ギ酸等の酸で処理することに
より製造することができる。
【0055】
【農園芸用殺菌剤としての適用】一般式(I)で示され
る化合物は有害生物防除作用を有し、農園芸用殺菌材料
として使用することができる。本発明化合物が優れた防
除効果を示す植物病害としては、イネのいもち病(Pyri
cularia oryzae)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabea
nus)、紋枯病(Rhizoctonia solani)、馬鹿苗病(Gib
berella fujikuroi);ムギ類のうどんこ病(Erysiphe
graminis f.sp. hordei, Erysiphe graminis f.sp. tri
tici)、さび病(Puccinia striiformis, Puccinia gra
minis, Puccinia recondita f.sp. tritici, Puccinia
hordei)、赤かび病(Gibberella zeae)、網斑病(Pyr
enophorateres)、雪腐病(Typhula incarnata, Typhul
a ishikariensis, Sclerotiniaborealis , Micronectri
ell a nivalis)、裸黒穂病(Ustilago nuda)、なまぐ
さ黒穂病(Tilletia caries, Tilletia toetida)、眼
紋病(Tapesia yallundea)、雲形病(Phynchosporium
secalis f.sp. hordei)、葉枯病(Septoria tritic
i)、ふ枯病(Lentosphaeria nodorum);カンキツの黒
点病(Diaporthe citri)、そうか病(Elsinoe fawcett
ii)、褐色腐敗病(Phytophthora citrophthora)、緑
かび病(Penicillium digitatum)、青かび病( Penici
llium italicum);リンゴのモニリア病(Monilinia ma
li)、腐らん病(Valsa ceratosperma)、うどんこ病
(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternari
a alternata apple pathotype)、黒星病(Venturia in
aequalis)、赤星病(Gymnosporangium yamadae)、輪
紋病(Botriophaeria berengeriana f.sp. piricol
a)、すす点病(Zygophiala jamaicensis)、すす斑病
(Gloeodes pomigena)、黒点病(Mycosphaerella pom
i)、炭そ病(Glomerella cingulata)、褐斑病(Diplo
carpon mali);ナシの黒星病(Venturia nashicol
a)、黒斑病(Alternaria alternata japanese pear pa
thotype)、輪紋病(Physalospora piricola)、赤星病
(Gymnosporangium asiaticum);モモの灰星病(Monil
inia fructicola)、黒星病(Cladosporium carpophilu
m)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.);ブドウの
べと病(Plasmopara viticola)、褐斑病(Pseudocerco
spora vitis)、輪紋病(Marssonina viticola)、黒と
う病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingu
lata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Ph
akopsora ampelopsidis)、枝膨病(Phomopsis sp.);
カキのうどんこ病(Phyllactinia kakicola)、炭そ病
(Colletotrichum gloeosporioides)、角斑落葉病(Ce
rcospora kaki,)、丸星落葉病(Mycosphaerella n awa
e);ウメの黒星病(Cladosporium carpophilum);オ
ウトウの灰星病(Monilinia fructicola);ウリ類のう
どんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、べと病(Pseudo
peronospora cubensis)、つる枯病(Didymella bryoni
ae)、炭そ病(Colletotorichum legenarium)、苗立枯
病(Pythium cucurbitacearum, Pythium debaryanum, R
hizoctonia solani);トマトの輪紋病(Alternaria so
lani)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、疫病(Phy
tophthora infestans);ナスの褐紋病(Phomopsis vex
ans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum);アブ
ラナ科野菜の黒斑病(Alternaria japonica, Alternari
a bracicae, Alternaria brassicicola)、白斑病(Cer
cosporella brassicae);ホウレンソウのべと病(Pero
nospora spinaciae)、疫病(Phytophthora sp.);タ
マネギのべと病(Peronospora destructor)、疫病(Ph
ytophthora nicotiana)、灰色腐敗病(Botrytis alli
i);ネギのさび病(Puccinia allii);ショウガの根
茎腐敗病(Pyrhium ultimum, Pythium zigiberis);イ
チゴのうどんこ病(Sphaerotheca humuli)、炭そ病(G
lomerella cingulata);ダイズの紫斑病(Cercospora
kikuchii)、べと病(Peronospora manshurica)、黒と
う病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseo
lorum var.sojae);アズキの褐斑病(Cercospora cane
scens)、さび病(Uromyces phaseoli var. azukicol
a);インゲンの炭そ病(Colletotrichum lindemuthian
um);ラッカセイの黒渋病(Cercosporidium personatu
m)、褐斑病(Cercospora arachidicola)、そうか病
(Shaceloma arachidis);エンドウのうどんこ病(Ery
siphe pisi);ジャガイモの夏疫病(Alternaria solan
i)、疫病(Phytophthora infestans);チャの網もち
病(Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leu
cospila)、輪斑病(Pestalotiopsis theae, Pestaloti
opsis longiseta);タバコの赤星病(Alternaria long
ipes)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ
病(Colletotrichum gloeosporioides);テンサイの褐
斑病(Cercospora beticola);シバのカーブラリア葉
枯病(Curvularia geniculata)、葉枯病(Rhizoctonia
solani)、疑似葉枯病(Ceratobasidium spp.)、ピシ
ウム病(Pythium periplocum, Pythium graminicola, P
ythium vanterpoolii);バラの黒星病(Diplocarpon r
osae)、うどんこ病(Shaerotheca pannosa);キクの
褐斑病(Septoria obesa)、白さび病(Puccinia horia
na);種々の作物の灰色かび病(Botrytis cinerea)、
菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)等があげられる。
【0056】本発明化合物を農園芸用殺菌剤として用い
るには、植物に対して、本発明化合物を噴霧、散布、塗
布等して処理するか、または植物の種子、または植物の
周囲の土壌あるいは種子を播種する土壌、水田、水耕栽
培の水を本発明化合物で処理することにより行うことが
できる。処理は植物が病原菌に感染する前または感染後
に行うことができる。
【0057】本発明化合物は通常の製剤の様態、例えば
液剤,水和剤、乳化剤、懸濁剤、液状濃縮剤、錠剤、顆
粒剤、エアロゾル、ペースト剤、粉末剤、燻煙剤などの
農薬用殺菌剤に適する薬剤として使用することができ
る。このような薬剤は、少なくとも一種の本発明化合物
と適当な固体または液体の担体類、および所望により、
有効成分の分散性や、他の性質の改善のために適当な補
助剤(例えば、界面活性剤、展着剤、分散剤、安定剤)
とともに混合する通常の方法によって製造することがで
きる。
【0058】固体の担体、または希釈剤としては、植物
性物質、繊維状物質、人工の可塑性粉末、粘土(例え
ば、カオリン、ベントナイト、白土)、タルク及び無機
物(軽石、硫黄粉末)、化学肥料などが挙げられる。液
体の担体類および希釈剤としては、水、アルコール類、
ケトン類、エーテル類、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水
素、エステル類、ニトリル類、アミド類(N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド)、ハロゲン
化炭化水素などが挙げられる。
【0059】界面活性剤としては、アルキル硫酸エステ
ル、スルホン酸アルキル、ポリエチレングリコールエー
テル、多価アルコールエステル類などが挙げられる。展
着剤または分散剤としては、カゼイン、ゼラチン、デン
プン粉、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、
アルギン酸、リグニン、ベントナイト、ポリビニルアル
コール、パイン油、糖蜜及び寒天などが挙げられる。
【0060】安定剤としては、イソプロピルリン酸塩混
合物、燐酸トリクレジル、トルー油、エポキシ油、界面
活性剤類、脂肪酸類およびそのエステル類が挙げられ
る。上記の成分に加えて、本発明の製剤は他の殺菌剤、
殺虫剤、除草剤、または肥料と混合して使用することが
できる。
【0061】一般に、上記製剤は、少なくとも一種の本
発明化合物(I)を、1〜95質量%、好ましくは0.5
〜50質量%含む。これらの製剤は単独でまたは希釈し
て使用することができ、本発明の化合物を約1g〜5K
g/ヘクタール、好ましくは約2g〜100g/ヘクタ
ールを、通常約1〜50000ppm,好ましくは約5
0〜1000ppmの濃度で使用する。
【0062】
【実施例】次に、本発明化合物の製造例及び本発明殺菌
剤の試験例を挙げて説明するが、本発明は下記の例に限
定されるものではない。
【0063】[製造例] 製造例1:4−(4−クロロフェニル)−1−[N−
(イソプロポキシカルボニル)−L−バリル]ピペラジ
ン(化合物番号1)の製造 ジクロロメタン11mlにN−イソプロポキシカルボニ
ル−L−バリン1.34gを溶解し、N−メチルピペリジン
0.65gを−20℃で加え、この温度で10分間撹拌し
た。その後、この混合物にクロロギ酸イソブチル0.90g
を−20℃で加え、−20℃〜−10℃で1時間撹拌し
た。更に1−(4−クロロフェニル)ピペラジン1.30g
のジクロロメタン溶液5mlを−60℃で加えた後、冷
媒を除き室温になるまで撹拌した。反応終了後、反応液
を水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水の順で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、黄色油状物質の目的物0.96gを得
た。
【0064】製造例2:1−(4−クロロフェニル)−
4−[N−(イソプロポキシカルボニル)−L−バリ
ル]ピペラジノン(化合物番号49)の製造 クロロホルム10mlにN−イソプロポキシカルボニル
−L−バリン0.35g、1−(4−クロロフェニル)ピペ
ラジノン塩酸塩0.43gを溶解し、トリエチルアミン0.18
gを0℃で加え、この温度で10分間撹拌した。次に、
この混合物へ1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩0.40gのクロロホルム溶液5
mlを0℃で加えた後、冷媒を除き室温になるまで撹拌
した。反応終了後、反応液を水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、無色無定形物質の目的物0.59gを得た。
【0065】製造例3:1−(4−フルオロフェニル)
−4−[N−(フェノキシカルボニル)−L−バリル]
ピペラジン−2,6−ジオン(化合物番号74)の製造 クロロホルム10mlにN−フェノキシカルボニル−L
−バリン0.46g、1−(4−フルオロフェニル)ピペラ
ジン−2,6−ジオン0.40gを溶解し、0℃で10分間
撹拌した。次に、この混合物へ1−エチル−3−(ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩0.55gのク
ロロホルム溶液5mlを0℃で加えた後、冷媒を除き室
温になるまで撹拌した。反応終了後、反応液を水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、白色無定形物質の目的物0.50gを
得た。
【0066】製造例4:(1S,4S)−2−(4−ト
リフルオロメトキシフェニル)−4−[N−(イソプロ
ポキシカルボニル)−L−バリル]−2,5−ジアザビ
シクロ[2.2.1]ヘプタン(化合物番号89)の製
造 クロロホルム3mlにN−イソプロポキシカルボニル−
L−バリン0.22g、(1S,4S)−2−(4−トリフ
ルオロメトキシフェニル)−2,5−ジアザビシクロ
[2.2.1]ヘプタン0.28gを溶解し、0℃で10分
間撹拌した。次に、この混合物へ1−エチル−3−(ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩0.31gの
クロロホルム溶液4mlを0℃で加えた後、冷媒を除き
室温になるまで撹拌した。反応終了後、反応液を水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、無色無定形物質の目的物0.27g
を得た。
【0067】製造例5:(1S,4S)−2−(4−フ
ルオロフェニル)−4−[N−(イソプロポキシカルボ
ニル)−L−バリル]−2,5−ジアザビシクロ[2.
2.1]ヘプタン−3−オン(化合物番号94)の製造 クロロホルム3mlにN−イソプロポキシカルボニル−
L−バリン0.49g、(1S,4S)−2−(4−フルオ
ロフェニル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]
ヘプタン−3−オン0.50gを溶解し、0℃で10分間撹
拌した。次に、この混合物へ1−エチル−3−(ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩0.70gのクロ
ロホルム溶液7mlを0℃で加えた後、冷媒を除き室温
になるまで撹拌した。反応終了後、反応液を水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製し、黄色無定形物質の目的物0.81gを
得た。
【0068】製造例6:4−(4−シアノフェニル)−
1−[N−(3,4−ジメチルフェノキシカルボニル)
−L−バリル]ピペラジン(化合物番号10)の製造 ジクロロメタン30mlにo−キシレノール0.43gとジ
イソプロピルエチルアミン0.73mlを溶解し、p−ニト
ロフェノキシカルボニルクロライド0.71gのジクロロメ
タン溶液20mlを室温にて加え、この温度で1時間撹
拌した。次にこの混合物へ4−(4−シアノフェニル)
−1−バリルピペラジン1.0gとジイソプロピルエチル
アミン0.73mlのジクロロメタン溶液50mlを室温に
て加えた後、この温度で一晩撹拌した。反応終了後、水
を加え酢酸エチルにて抽出し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、白色
結晶の目的物1.1gを得た。
【0069】製造例7:4−(4−シアノフェニル)−
1−[N−(フェネチルオキシカルボニル)−L−バリ
ル]ピペラジン(化合物番号16)の製造 トルエン20mlに2−フェネチルアルコール0.43gと
DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)3滴を溶解
し、トリホスゲン0.51gのトルエン溶液20mlを室温
にて加えた後、3時間加熱還流した。減圧下に溶媒を留
去した後、4−(4−シアノフェニル)−1−(L−バ
リル)ピペラジン1.0gとジイソプロピルエチルアミン
0.73mlのジクロロメタン溶液40mlを加え、室温に
て一晩撹拌した。反応終了後、減圧下に溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し、無色油状物質の目的物0.49gを得た。
【0070】製造例8:4−(4−シアノフェニル)−
1−[N−(4−フルオロフェネチルオキシカルボニ
ル)−L−バリル]ピペラジン(化合物番号17)の製
造 テトラヒドロフラン20mlに4−フルオロフェネチル
アルコール0.59gを溶解し、N,N’−カルボニルジイ
ミダゾール0.68gを室温で加え、この温度で4時間撹拌
した。次にこの混合物へ4−(4−シアノフェニル)−
1−(L−バリル)ピペラジン1.0gのテトラヒドロフ
ラン溶液10mlを室温で加え、加熱還流下5時間撹拌
した。反応終了後、減圧下に溶媒を留去した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し、無色油状物質の目的物1.07gを得た。
【0071】[試験例]次に本発明化合物の農園芸用殺
菌剤としての試験例について説明する。防除効果は、調
査時の発病面積率、発病長、病斑数を肉眼観察し、防除
指数を下記の5段階で評価した。
【0072】指数5:病斑が認められない、 指数4:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区の1〜
10%未満、 指数3:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区の10
〜30%未満、 指数2:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区の30
〜50%未満、 指数1:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区の50
〜100%未満、 指数0:発病面積率、発病長、病斑数が無処理区と同
等。
【0073】比較薬剤として特許第2867367号公報の第
1表に記載のNo.16の化合物(下記化合物A)およ
びNo.18の化合物(下記化合物B)を用いた。
【化11】
【0074】試験例1:ウリ類のべと病防除試験 有効成分化合物を、0.01% Tween20を含む水で希釈して
125ppmに調製した。本薬液200リットル/10
a相当量を、直径6cmのプラスチックポットにて育成
した3葉期のキュウリ(品種:光3号P型)にスプレー
ガンにて散布した。翌日キュウリべと病(Pseudoperono
spora cubensis)遊走子懸濁液を噴霧接種した。ポット
を22℃湿室下に18時間保持した後、温室内に3日間
放置し、第一および二本葉の発病面積率を肉眼調査し、
前述評価基準に従い防除指数を求めた。その結果、以下
の化合物が125ppmにて指数5を示した。 化合物番号:2,3,4,5,6,7,8,9,10,
11,12,13,14,15,16,17,19,2
0,21,22,23,24,25,33,34,3
5,36,37,38,39,40,41,42,4
3,44,45,46,47,48,49,50,5
1,52,53,54,55,56,57,58,5
9,60,61,62,63,64,65,66,6
7,82,83,84,85,86,87,91。 なお、比較化合物AおよびBの125ppmでの指数は
0であった。
【0075】試験例2:トマト疫病防除試験 有効成分化合物を、0.01% Tween20を含む水で希釈して
125ppmに調製した。本薬液200L/10a相当
量を、直径6cmのプラスチックポットにて育成した5
葉期のトマト(品種:シュガーランプ)にスプレーガン
にて散布した。翌日トマト疫病(Phytophthora infesta
ns)遊走子懸濁液を噴霧接種した。ポットを22℃湿室
下に16時間保持した後、温室内に3日間放置し、第
三、四および五本葉の発病面積率を肉眼調査し、前述評
価基準に従い防除指数を求めた。その結果、以下の化合
物が125ppmにて指数5を示した。 化合物番号:1,2,3,4,5,6,7,8,9,1
0,11,12,13,14,15,16,17,1
9,20,21,22,23,24,25,33,3
4,35,36,37,38,39,40,41,4
2,43,44,45,46,47,48,49,5
0,51,52,53,54,55,56,57,5
8,59,60,61,62,63,64,65,6
6,67,68,82,83,84,85,86,8
8,90。 比較化合物AおよびBは125ppmにて指数0を示し
た。
【0076】試験例3:ブドウべと病防除試験 有効成分化合物を、0.01% Tween20を含む水で希釈して
125ppmに調製した。本薬液200L/10a相当
量を、直径12cmのプラスチックポットにて育成した
ブドウ苗(品種:巨峰)にスプレーガンにて散布した。
翌日ブドウべと病(Plasmopara viticola)遊走子懸濁
液を噴霧接種した。ポットを22℃湿室下に18時間保
持した後、温室内に7日間放置し、第三および四本葉の
発病面積率を肉眼調査し、前述評価基準に従い防除指数
を求めた。その結果、以下の化合物が125ppmにて
指数5を示した。 化合物番号:2,3,4,5,6,7,8,9,10,
11,12,13,14,15,16,17,19,2
0,21,22,23,24,25,33,34,3
5,36,37,38,39,40,41,42,4
3,44,45,46,47,48,49,50,5
1,52,53,54,55,56,57,58,5
9,60,61,62,63,64,65,66,6
7,82,83,84,85,86,87,91。 比較化合物AおよびBは125ppmにて指数0を示し
た。
【0077】試験例4:ジャガイモ疫病防除試験 有効成分化合物を、0.01% Tween20を含む水で希釈して
125ppmに調製した。本薬液200L/10a相当
量を、直径22cmのプラスチックポットにて育成した
ジャガイモ(品種:男爵)にスプレーガンにて散布し
た。翌日ジャガイモ疫病(Phytophthora infestans)遊
走子懸濁液を噴霧接種した。ポットを22℃湿室下に1
6時間保持した後、温室内に3日間放置し、第五、六お
よび七葉の発病面積率を肉眼調査し、前述評価基準に従
い防除指数を求めた。その結果、以下の化合物が125
ppmにて指数5を示した。 化合物番号:1,2,3,4,5,6,7,8,9,1
0,11,12,13,14,15,16,17,1
9,20,21,22,23,24,25,33,3
4,35,36,37,38,39,40,41,4
2,43,44,45,46,47,48,49,5
0,51,52,53,54,55,56,57,5
8,59,60,61,62,63,64,65,6
6,67,68,82,83,84,85,86,8
8,90。 比較化合物AおよびBは125ppmにて指数0を示し
た。
【0078】
【発明の効果】一般式(I)で示される新規な置換ピペ
ラジン誘導体は、低薬量で広範な植物病害に対して防除
(予防および治療)の効果を示すが、作物に対しては安
全であり農園芸用の殺菌剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 241/08 C07D 241/08 295/18 295/18 A 307/20 307/20 487/08 487/08 (72)発明者 下薗 典子 茨城県つくば市緑ヶ原2丁目1番 株式会 社エス・ディー・エスバイオテックつくば 研究所内 (72)発明者 和田 浩 茨城県つくば市緑ヶ原2丁目1番 株式会 社エス・ディー・エスバイオテックつくば 研究所内 (72)発明者 木村 卓生 茨城県つくば市緑ヶ原2丁目1番 株式会 社エス・ディー・エスバイオテックつくば 研究所内 Fターム(参考) 4C037 DA06 4C050 AA03 BB04 CC04 EE02 FF01 GG01 GG03 HH01 4H011 AA01 BA01 BB13 BC18 DA13 DD03 DE15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R1は、(1)置換されていてもよい(i)低
    級アルキル基、(ii)低級アルケニル基、または(ii
    i)低級アルキニル基、(2)置換されていてもよい
    (i)シクロアルキル基、(ii)シクロアルケニル基、
    (iii)環状エーテル基、(iv)フェニル基、または
    (v)ヘテロアリール基、(3)ジアルキルアミノ基、
    または(4)−N=CR23基(基中、R2およびR
    3は、それぞれ独立して(i)水素原子、(ii)置換さ
    れていてもよい低級アルキル基またはフェニル基、また
    は(iii)シアノ基を表わす。)で示される基を表わ
    し、 【化2】 (基中、m個のYは、それぞれ独立して低級アルキル基
    または置換されていてもよいフェニル基を表わし、mは
    0〜4の整数を表わす。)を表わし、n個のXは、それ
    ぞれ独立して(1)ハロゲン原子、(2)置換されてい
    てもよい(i)低級アルキル基、(ii)低級アルコキシ
    基、(iii)低級アルケニルオキシ基、または(iv)低
    級アルキルチオ基、(3)置換されていてもよいフェニ
    ルオキシ基、(4)ピリジルオキシ基、またはピリミジ
    ルオキシ基、(5)アルコキシカルボニル基、(6)ア
    シル基、(7)シアノ基、(8)ニトロ基、(9)ジア
    ルキルアミノ基、(10)アルカンスルフィニル基、アル
    カンスルホニル基、またはアルカンスルホニルオキシ
    基、または(11)アルキルアミノカルボニルオキシ基を
    表わし、nは0〜3の整数を表わす。〕で示される置換
    ピペラジン誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一般式(I)で示され
    る置換ピペラジン誘導体を有効成分として含有する農園
    芸用殺菌剤。
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