JP2001352526A - 走査線変換回路および受信装置 - Google Patents

走査線変換回路および受信装置

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JP2001352526A
JP2001352526A JP2000173077A JP2000173077A JP2001352526A JP 2001352526 A JP2001352526 A JP 2001352526A JP 2000173077 A JP2000173077 A JP 2000173077A JP 2000173077 A JP2000173077 A JP 2000173077A JP 2001352526 A JP2001352526 A JP 2001352526A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路構成を簡略化して回路コストを低減する
ことができる走査線変換回路およびこの走査線変換回路
を用いた受信装置を提供する。 【解決手段】 係数器81により第1ラインの映像信号
i1にフィルタ係数k1を乗算して選択回路83により
乗算結果をラインメモリ84に格納し、次に、係数器8
1により第2ラインの映像信号i2にフィルタ係数k2
を乗算し加算器82により係数器81の出力とラインメ
モリ84の出力とを加算して選択回路83により加算結
果をラインメモリ84に格納し、次に、係数器81によ
り第3ラインの映像信号i3にフィルタ係数k3を乗算
し加算器82により係数器81の出力とラインメモリ8
4の出力とを加算して出力スイッチ86により加算器8
2の出力k1・i1+k2・i2+k3・i3を変換後
の第1ラインの映像信号o1として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号の走査線
数を変換する走査線変換回路およびこの走査線変換回路
を用いた受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン放送のデジタル化が
進められており、BS(放送衛星)デジタル放送におい
ては、1080i、480i等の種々の映像フォーマッ
トが採用されており、例えば、HD(デジタルハイビジ
ョン)放送に用いられる1080iの映像信号の走査線
数は540本である。一方、従来のアナログ放送に用い
られるNTSCまたはPAL等の放送方式に基づく映像
信号の走査線数は263本または313本である。
【0003】このように種々の走査線数を有する映像信
号が混在して用いられ、例えば、従来のNTSCまたは
PAL等の放送方式に対応したテレビジョンに走査線数
の異なる映像信号による映像を表示するためには走査線
数をNTSCまたはPAL等の放送方式に適合する本数
に変換する必要があり、以下のような走査線変換回路が
用いられている。
【0004】図11は、従来の走査線変換回路の構成を
示すブロック図である。図11に示す走査線変換回路
は、ラインメモリ101〜103、選択回路104〜1
06、係数器107〜109および加算器110を備え
る。
【0005】ラインメモリ101〜103には、走査線
変換前の映像信号HTが走査線ごとに順に入力され、例
えば、走査線変換前の第1〜第3ラインの映像信号i1
〜i3がそれぞれ入力され、各ラインメモリ101〜1
03は、記憶した第1〜第3ラインの映像信号i1〜i
3を選択回路104〜106へ出力する。選択回路10
4〜106は、各ラインメモリ101〜103の出力を
選択し、第1〜第3ラインの映像信号i1〜i3を係数
器107〜109に出力する。
【0006】係数器107は、第1ラインの映像信号i
1にフィルタ係数k1を乗算し、加算器110へ出力す
る。係数器108は、第2ラインの映像信号i2にフィ
ルタ係数k2を乗算し、加算器110へ出力する。係数
器109は、第3ラインの映像信号i3にフィルタ係数
k2を乗算し、加算器110へ出力する。加算器110
は、係数器107〜109の各出力を加算し、変換後の
映像信号VTとして、k1・i1+k2・i2+k3・
i3が出力される。
【0007】このようにして、3タップのフィルタ演算
が行われ、第1〜第3ラインの3本の走査線の映像信号
HTから1本の走査線の映像信号VTが出力される。こ
のような処理を繰り返し、映像信号HTの走査線数の3
分の1の走査線を有する映像信号VTが作成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
走査線変換回路では、n分の1に走査線数を減少させる
場合、変換前のn本の走査線の映像信号をn個のライン
メモリに記憶させ、n個のラインメモリの出力をn個の
選択回路により選択し、n個の係数器により各出力に各
フィルタ係数を乗算するため、n個のラインメモリ、選
択回路および係数器が必要となり、回路構成が複雑にな
るとともに回路コストが増大する。
【0009】本発明の目的は、回路構成を簡略化して回
路コストを低減することができる走査線変換回路および
この走査線変換回路を用いた受信装置を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明 第1の発明に係る走査線変換回路は、映像信号の走査線
数を変換する走査線変換回路であって、入力される映像
信号にフィルタ係数を乗算する乗算手段と、乗算手段の
出力を走査線ごとに記憶するラインメモリと、ラインメ
モリの出力と乗算手段の出力とを加算する加算手段と、
乗算手段の出力および加算手段の出力のうちの一方の出
力を選択してラインメモリへ出力する選択手段と、乗算
手段で乗算されるフィルタ係数の値を制御するととも
に、選択手段の選択動作を制御する制御手段とを備える
ものである。
【0011】本発明に係る走査線変換回路においては、
入力される映像信号にフィルタ係数を乗算した乗算手段
の出力を選択手段により選択してラインメモリに記憶さ
せることができる。したがって、第1ラインの映像信号
i1にフィルタ係数k1を乗算してラインメモリにk1
・i1を記憶することができる。
【0012】また、制御手段により乗算手段で乗算され
るフィルタ係数の値を制御することができるとともに、
加算手段によりラインメモリの出力と乗算手段の出力と
を加算し、選択手段により加算手段の出力を選択してラ
インメモリに記憶させることができる。したがって、第
2ラインの映像信号i2に他のフィルタ係数k2を乗算
した乗算手段の出力k2・i2とラインメモリの出力k
1・i1とを加算してラインメモリにk1・i1+k2
・i2を記憶することができる。
【0013】したがって、上記の処理を繰り返すことに
より、ラインメモリにk1・i1+k2・i2+…+k
(n−1)・i(n−1)を記憶させ、最終的に第nラ
インの映像信号inに他のフィルタ係数knを乗算した
乗算手段の出力kn・inとラインメモリの出力k1・
i1+k2・i2+…+k(n−1)・i(n−1)と
を加算してk1・i1+k2・i2+…+kn・inを
得ることができる。
【0014】このように、1つの乗算手段、1つのライ
ンメモリおよび1つの選択手段を用いて、n本の走査線
の映像信号を1本の走査線の映像信号に変換することが
できるので、回路構成を簡略化して回路コストを低減す
ることができる走査線変換回路を実現することができ
る。
【0015】(2)第2の発明 第2の発明に係る走査線変換回路は、第1の発明に係る
走査線変換回路の構成において、乗算手段は、入力され
る映像信号に第1のフィルタ係数を乗算する第1の乗算
手段と、入力される映像信号に第2のフィルタ係数を乗
算する第2の乗算手段とを含み、制御手段は、第1およ
び第2の乗算手段で乗算される第1および第2のフィル
タ係数の値をそれぞれ制御し、加算手段は、ラインメモ
リの出力と第1の乗算手段の出力とを加算し、選択手段
は、第2の乗算手段の出力および加算手段の出力のうち
の一方の出力を選択してラインメモリへ出力するもので
ある。
【0016】この場合、入力される映像信号に第2のフ
ィルタ係数を乗算した第2の乗算手段の出力を選択手段
により選択してラインメモリに記憶させることができ
る。したがって、第2の乗算手段により第1ラインの映
像信号i1にフィルタ係数k1を乗算してラインメモリ
にk1・i1を記憶することができる。
【0017】また、制御手段により第1の乗算手段で乗
算される第1のフィルタ係数の値を制御することができ
るとともに、加算手段によりラインメモリの出力と入力
される映像信号に第1のフィルタ係数を乗算した第1の
乗算手段の出力とを加算し、選択手段により加算手段の
出力を選択してラインメモリに記憶させることができ
る。したがって、第2ラインの映像信号i2に他のフィ
ルタ係数k2を乗算した第1の乗算手段の出力k2・i
2とラインメモリの出力k1・i1とを加算してライン
メモリにk1・i1+k2・i2を記憶することができ
る。したがって、上記の処理を繰り返すことにより、ラ
インメモリにk1・i1+k2・i2+…+kn・in
を記憶させることができる。
【0018】また、制御手段により第1および第2の乗
算手段で乗算される第1および第2のフィルタ係数の値
を制御することができるとともに、加算手段によりライ
ンメモリの出力と入力される映像信号に第1のフィルタ
係数を乗算した第1の乗算手段の出力とを加算し、同時
に、入力される映像信号に第2のフィルタ係数を乗算し
た第2の乗算手段の出力を選択手段により選択してライ
ンメモリに記憶させることができる。
【0019】したがって、第n+1ラインの映像信号i
(n+1)に他のフィルタ係数k(n+1)を乗算した
第1の乗算手段の出力k(n+1)・i(n+1)とラ
インメモリの出力k1・i1+k2・i2+…+kn・
inとを加算してk1・i1+k2・i2+…+k(n
+1)・i(n+1)を得ることができるとともに、第
n+1ラインの映像信号i(n+1)に他のフィルタ係
数k1を乗算した第2の乗算手段の出力k1・i(n+
1)をラインメモリに記憶させることができる。
【0020】この結果、第n+1ラインの映像信号i
(n+1)に異なるフィルタ係数k(n+1),k1を
別個に乗算することができ、第n+1ラインの映像信号
i(n+1)を変換後の2本の走査線の映像信号の変換
処理に用いることができる。したがって、走査線数をn
分の1にする場合に、フィルタのタップ数を増加させ、
n+1本の走査線の映像信号から1本の走査線の映像信
号を作成することができる。
【0021】このように、2つの乗算手段、1つのライ
ンメモリおよび1つの選択手段を用いて、走査線数をn
分の1に変換する場合にタップ数を増加させてn+1本
の走査線の映像信号から1本の走査線の映像信号を作成
することができるので、回路構成を簡略化して回路コス
トを低減することができるとともに、より高精細な映像
信号を作成することができる。
【0022】(3)第3の発明 第3の発明に係る走査線変換回路は、第1の発明に係る
走査線変換回路の構成において、制御手段は、フィルタ
係数を第1のフィルタ係数と第2のフィルタ係数とに時
分割に切り換えるように乗算手段を制御するものであ
る。
【0023】この場合、乗算手段のフィルタ係数を第1
のフィルタ係数と第2のフィルタ係数とに時分割に切り
換えることができるので、第n+1ラインの映像信号i
(n+1)に異なるフィルタ係数k(n+1),k1を
時分割に乗算することができる。したがって、第2の発
明と同様に、第n+1ラインの映像信号i(n+1)を
変換後の2本の走査線の映像信号の変換処理に用いるこ
とができるので、走査線数をn分の1にする場合に、フ
ィルタのタップ数を増加させ、n+1本の走査線の映像
信号から1本の走査線の映像信号を作成することができ
る。
【0024】したがって、1つの乗算手段、1つのライ
ンメモリおよび1つの選択手段を用いて、走査線数をn
分の1に変換する場合にタップ数を増加させてn+1本
の走査線の映像信号から1本の走査線の映像信号を作成
することができるので、回路構成をより簡略化して回路
コストをより低減することができるとともに、より高精
細な映像信号を作成することができる。
【0025】(4)第4の発明 第4の発明に係る受信装置は、第1の走査線数を有する
第1の映像信号を受信する受信手段と、受信手段により
受信された第1の映像信号を水平方向に圧縮するととも
に、第1〜第3のいずれかの発明の走査線変換回路によ
り垂直方向に圧縮し、第1の映像信号を第1の走査線数
より少ない第2の走査線数を有する第2の映像信号に変
換する圧縮手段とを備えるものである。
【0026】本発明に係る受信装置においては、受信さ
れた第1の走査線数を有する第1の映像信号を水平方向
および垂直方向に圧縮し、第1の走査線数より少ない第
2の走査線数を有する第2の映像信号に変換することが
できる。したがって、HD放送等による高精細な映像信
号をNTSCまたはPAL等の従来の放送方式による映
像信号に変換することができ、従来のNTSCまたはP
AL等の放送方式に対応した表示装置等を用いてHD放
送等による映像を表示等することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る走査線変換回
路の一例としてデジタル放送受信装置に用いられる垂直
処理回路について説明する。なお、本発明が適用される
走査線変換回路はこの例に特に限定されず、映像信号の
走査線数を減少させるものであれば他の走査線変換回路
に同様に適用することができ、他の受信装置等にも同様
に用いることができる。
【0028】図1は、本発明の一実施の形態による垂直
処理回路を用いたデジタル放送受信装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0029】図1に示すデジタル放送受信装置は、チュ
ーナ部2、AV(オーディオ・ビデオ)デコーダ3、画
像圧縮回路4およびAV出力回路5,6を備える。画像
圧縮回路4は、水平処理回路7および垂直処理回路8を
含む。
【0030】チューナ部2は、デジタル放送、例えば、
BS(衛星放送)デジタル放送によるBS電波を受信す
るパラボラアンテナ等からなるアンテナ1から出力され
るBS−IF信号を受け、BS−IF信号から所望の伝
送チャンネルを選択するとともに所定の復調処理等を行
い、トランスポートストリームTSをAVデコーダ3へ
出力する。
【0031】AVデコーダ3は、入力されるトランスポ
ートストリームTSをデコードしてデジタル映像信号V
Sを画像圧縮回路4およびAV出力回路5へ出力する。
【0032】AV出力回路5は、入力されるデジタル映
像信号VSがHD放送等による高精細な映像信号の場
合、主映像出力として、HD放送等による高精細なデジ
タル映像信号VSを当該放送方式に対応するテレビジョ
ン等の表示装置に表示可能な主映像信号HDに変換して
HD放送等の放送方式に対応する表示装置等(図示省
略)に出力する。
【0033】画像圧縮回路4は、入力されるデジタル映
像信号VSがHD放送等による高精細な映像信号の場
合、デジタル映像信号VSを水平方向および垂直方向に
圧縮してNTSCまたはPAL等の従来の放送方式に適
合する水平画素数および走査線数を有する圧縮デジタル
映像信号VTをAV出力回路6へ出力する。
【0034】AV出力回路6は、副映像出力として、圧
縮デジタル映像信号VTをNTSCまたはPAL等の従
来の放送方式に対応するテレビジョン等の表示装置に表
示可能な副映像信号SDに変換してNTSCまたはPA
L等の従来の放送方式に対応する表示装置等(図示省
略)に出力する。
【0035】水平処理回路7は、HD放送等の放送方式
に適合する高精細な主映像出力とNTSCまたはPAL
等の従来の放送方式に適合する通常の解像度の副映像出
力との1走査線内の画素数の比に応じてデジタル映像信
号VSを水平方向に圧縮処理し、水平方向に圧縮された
デジタル映像信号HTを垂直処理回路8へ出力する。
【0036】垂直処理回路8は、水平方向に圧縮された
デジタル映像信号HTを主映像出力と副映像出力との走
査線数の比に応じて垂直方向に圧縮し、すなわち主映像
出力用の走査線数を有するデジタル映像信号HTを副映
像出力用の走査線数を有するデジタル映像信号VTに変
換してAV出力回路6へ出力する。
【0037】上記の構成により、図1に示すデジタル放
送受信装置は、高精細出力が可能な主映像出力とNTS
CまたはPAL等の従来の放送方式に基づく副映像出力
とを有し、HD放送等による高精細な映像信号をNTS
CまたはPAL等の従来の放送方式による映像信号に変
換することができ、従来のNTSCまたはPAL等の放
送方式に対応した表示装置等を用いてHD放送等による
映像を表示することができる。
【0038】本実施の形態では、チューナ部2およびA
Vデコーダ3が受信手段に相当し、画像圧縮回路4が圧
縮手段に相当し、垂直処理回路8が走査線変換回路に相
当する。
【0039】次に、図1に示す垂直処理回路8について
詳細に説明する。図2は、図1に示す垂直処理回路8の
構成を示すブロック図である。
【0040】図2に示す垂直処理回路は、係数器81、
加算器82、選択回路83、ラインメモリ84、制御回
路85および出力スイッチ86を含む。
【0041】係数器81は、入力されるデジタル映像信
号HTに制御回路85により設定されたフィルタ係数k
を乗算し、乗算結果を加算器82および選択回路83に
出力する。加算器82は、係数器81の出力とラインメ
モリ84の出力とを加算し、加算結果を選択回路83お
よび出力スイッチ86へ出力する。選択回路83は、制
御回路85によりその選択動作が制御され、係数器81
の出力および加算器82の出力のうちの一方をラインメ
モリ84へ出力する。出力スイッチ86は、制御回路8
5によりその出力動作が制御され、所定のタイミングで
加算器82からの出力をデジタル映像信号VTとして出
力する。制御回路85は、係数器81のフィルタ係数
k、選択回路83の選択動作および出力スイッチ86の
出力動作を入力されるデジタル映像信号HTの走査線ご
とに切り換える。
【0042】本実施の形態では、係数器81が乗算手段
に相当し、加算器82が加算手段に相当し、選択回路8
3が選択手段に相当し、制御回路85が制御手段に相当
する。
【0043】図3は、図2に示す垂直処理回路により実
行される走査線変換処理の一例を示す模式図である。図
3に示す走査線変換処理は、走査線の数を3分の1に圧
縮する1/3圧縮処理であり、入力される3本の走査線
の映像信号から1本の走査線の映像信号を作成する。
【0044】図3に示すように、図2に示す垂直処理回
路では、第1ラインの映像信号i1にフィルタ係数k1
を乗算した値と、第2ラインの映像信号i2にフィルタ
係数k2を乗算した値と、第3ラインの映像信号i3に
フィルタ係数k3を乗算した値とを加算し、変換後の第
1ラインの映像信号o1として出力する。以降同様に、
第4〜第6ラインの映像信号i4〜i6から変換後の第
2ラインの映像信号o2が作成され、第7〜第9ライン
の映像信号i7〜i9から変換後の第3ラインの映像信
号o3が作成される。すなわち、3本の走査線の入力映
像信号に所定のフィルタ係数k1〜k3を乗算してフィ
ルタ処理を行い、1本の走査線の出力映像信号が作成さ
れ、走査線数が3分の1に低減される。
【0045】図4は、図3に示す走査線変換処理におけ
る図2に示す垂直処理回路の具体的な動作を説明するた
めのブロック図である。
【0046】まず、開始ラインの処理として、図4の
(a)に示すように、第1ラインの映像信号i1が係数
器81に入力されると、制御回路85は係数器81のフ
ィルタ係数をk1に切り換え、係数器81は第1ライン
の映像信号i1にフィルタ係数k1を乗算する。このと
き、選択回路83は制御回路85により係数器81側を
選択するように制御され、係数器81の出力がラインメ
モリ84に一旦格納される。すなわち、ラインメモリ8
4には、k1・i1が格納される。なお、この処理で
は、出力スイッチ86は、制御回路85により加算器8
2の出力を出力しないように設定されており、出力スイ
ッチ86の出力はオフされている。
【0047】次に、継続ラインの処理として、図4の
(b)に示すように、第2ラインの映像信号i2が係数
器81に入力されると、制御回路85は係数器81のフ
ィルタ係数をk2に切り換え、係数器81は第2ライン
の映像信号i2にフィルタ係数k2を乗算して加算器8
2へ出力する。ここで、図4の(a)に示す処理によ
り、ラインメモリ84にはk1・i1が格納されてお
り、加算器82は、係数器81から出力されるk2・i
2とラインメモリ84から出力されるk1・i1とを加
算してラインメモリ84に出力し、ラインメモリ84は
k1・i1+k2・i2を一旦格納する。なお、この処
理では、出力スイッチ86は、制御回路85により加算
器82の出力を出力しないように設定されており、出力
スイッチ86の出力はオフされている。
【0048】図5は、図4の(b)に示す継続ラインの
処理における係数器81およびラインメモリ84の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【0049】図5に示すように、所定のクロックに同期
して入力データとして1本の走査線を構成する各画素p
0〜p2,…が係数器81へ2クロック周期ごとに順次
入力され、1クロック遅延して乗算値k・p0〜k・p
2,…が順次係数器81から出力される。このとき、係
数器81の出力に同期してラインメモリ84からデータ
m0〜m2,…が1クロック期間に順次読み出され、残
りの1クロック期間に加算器82の出力k・p0+m0
〜k・p2+m2,…が順次ラインメモリ84に書き込
まれる。このように、係数器81の出力期間の前半でラ
インメモリ84のデータが読み出され、後半でラインメ
モリ84にデータが書き込まれることにより、ラインメ
モリ84に対するデータの入出力が適切なタイミングで
行われ、図4の(b)に示す継続ラインの処理が実行さ
れる。
【0050】最後に、終了ラインの処理として、図4の
(c)に示すように、第3ラインの映像信号i3が係数
器81に入力されると、制御回路85は係数器81のフ
ィルタ係数をk3に切り換え、係数器81は第3ライン
の映像信号i3にフィルタ係数k3を乗算して加算器8
2へ出力する。ここで、図4の(b)に示す処理によ
り、ラインメモリ84にはk1・i1+k2・i2が格
納されており、加算器82は、係数器81から出力され
るk3・i3とラインメモリから出力されるk1・i1
+k2・i2とを加算する。このとき、出力スイッチ8
6は、制御回路85により制御され、加算器82の出力
k1・i1+k2・i2+k3・i3を変換後の第1ラ
インの映像信号o1として出力する。
【0051】上記の処理により3タップのフィルタ処理
が行われ、3本の走査線の映像信号から1本の走査線の
映像信号が作成され、上記の処理を繰り返すことによ
り、1/3圧縮処理が行われる。
【0052】なお、上記の説明では、3本の走査線の映
像信号から1本の走査線の映像信号を作成する場合につ
いて述べたが、図4の(b)に示す処理を順次継続する
ことにより、任意の本数の走査線の映像信号から1本の
走査線の映像信号を作成することができる。したがっ
て、例えば、1080i(走査線数540本かつインタ
レース)、720p(走査線数720本かつプログレッ
シブ)、480p(走査線数480本かつプログレッシ
ブ)および480i(走査線240本かつインタレー
ス)等の種々の映像を480iの映像に変換したり、表
示画面の上下部分にレターボックスを配置して中間部分
に走査線数が180本の映像を表示したりすることがで
きる。
【0053】上記のように、本実施の形態では、1つの
係数器81、1つのラインメモリ84および1つの選択
回路83等を用いて、n本の走査線の映像信号を1本の
走査線の映像信号に変換することができるので、回路構
成を簡略化して回路コストを低減することができる走査
線変換回路を実現することができる。
【0054】次に、図1に示す垂直処理回路8の他の実
施の形態について説明する。図6は、図1に示す垂直処
理回路8の他の実施の形態の構成を示すブロック図であ
る。
【0055】図6に示す垂直処理回路と図2に示す垂直
処理回路とで異なる点は、係数器87が付加され、選択
回路83が係数器87の出力および加算器82の出力の
うちの一方を選択する選択回路83aに変更され、制御
回路85が係数器81,87、選択回路83aおよび出
力スイッチ86を制御する制御回路85aに変更された
点であり、その他の点は図2に示す垂直処理回路と同様
であるので同一部分には同一符号を付し、以下詳細な説
明を省略する。
【0056】図6に示すように、係数器87は、水平処
理回路7により水平方向の圧縮処理が行われたデジタル
映像信号HTが入力され、制御回路85aにより設定さ
れたフィルタ係数k’をデジタル映像信号HTに乗算
し、乗算結果を選択回路83aに出力する。選択回路8
3aは、制御回路85aによりその選択動作が制御さ
れ、係数器87の出力および加算器82の出力のうちの
一方をラインメモリ84へ出力する。制御回路85a
は、係数器81,87のフィルタ係数k,k’、選択回
路83aの選択動作および出力スイッチ86の出力動作
を入力されるデジタル映像信号HTの走査線ごとに切り
換える。
【0057】本実施の形態では、係数器81が第1の乗
算手段に相当し、係数器87が第2の乗算手段に相当
し、加算器82が加算手段に相当し、選択回路83aが
選択手段に相当し、制御回路85aが制御手段に相当す
る。
【0058】図7は、図6に示す垂直処理回路により実
行される走査線変換処理の一例を示す模式図である。図
7に示す走査線変換処理は、走査線の数を3分の1に圧
縮する1/3圧縮処理であり、入力される4本の走査線
の映像信号から1本の走査線の映像信号を作成する。
【0059】図7に示すように、図6に示す垂直処理回
路では、第1ラインの映像信号i1にフィルタ係数k1
を乗算した値と、第2ラインの映像信号i2にフィルタ
係数k2を乗算した値と、第3ラインの映像信号i3に
フィルタ係数k3を乗算した値と、第4ラインの映像信
号i4にフィルタ係数k4を乗算した値とを加算し、変
換後の第1ラインの映像信号o1として出力する。以降
同様に、第4〜第7ラインの映像信号i4〜i7から変
換後の第2ラインの映像信号o2が作成され、第7〜第
10ラインの映像信号i7〜i10から変換後の第3ラ
インの映像信号o3が作成される。
【0060】このように、入力される映像信号うちの3
m+1ライン(mは正数)の映像信号が出力される映像
信号の変換に使用される終了ラインとなるとともに、次
に出力される映像信号の変換に使用される開始ラインと
なり、4本の走査線の入力映像信号に所定のフィルタ係
数k1〜k4を乗算してフィルタ処理を行い、1本の走
査線の出力映像信号が作成され、走査線数が3分の1に
低減される。
【0061】図8は、図7に示す走査線変換処理におけ
る図6に示す垂直処理回路の具体的な動作を説明するた
めのブロック図である。
【0062】まず、開始ラインの処理として、図8の
(a)に示すように、第1ラインの映像信号i1が係数
器87に入力されると、制御回路85aは係数器87の
フィルタ係数をk1に切り換え、係数器87は第1ライ
ンの映像信号i1にフィルタ係数k7を乗算する。この
とき、選択回路83aは制御回路85aにより係数器8
7側を選択するように制御され、係数器87の出力がラ
インメモリ84に一旦格納される。すなわち、ラインメ
モリ84には、k1・i1が格納される。なお、この処
理では、出力スイッチ86は、制御回路85aにより加
算器82の出力を出力しないように設定されており、出
力スイッチ86の出力はオフされている。
【0063】次に、継続ラインの処理として、図8の
(b)に示すように、第2ラインの映像信号i2が係数
器81に入力されると、制御回路85aは係数器81の
フィルタ係数をk2に切り換え、係数器81は第2ライ
ンの映像信号i2にフィルタ係数k2を乗算して加算器
82へ出力する。ここで、図8の(a)に示す処理によ
り、ラインメモリ84にはk1・i1が格納されてお
り、加算器82は、係数器81から出力されるk2・i
2とラインメモリから出力されるk1・i1とを加算し
てラインメモリ84に出力し、ラインメモリ84はk1
・i1+k2・i2を一旦格納する。なお、この処理で
は、出力スイッチ86は、制御回路85aにより加算器
82の出力を出力しないように設定されており、出力ス
イッチ86の出力はオフされている。
【0064】次に、上記の継続ラインの処理が第3ライ
ンの映像信号i3に対して行われ、係数器81により第
3ラインの映像信号i3にフィルタ係数k3が乗算さ
れ、最終的に、ラインメモリ84にk1・i1+k2・
i2+k3・i3が格納される。
【0065】次に、終了ラインおよび開始ラインの処理
として、図8の(c)に示すように、第4ラインの映像
信号i4が係数器81,87に入力されると、制御回路
85aは係数器81のフィルタ係数をk4に切り換える
とともに、係数器87のフィルタ係数をk1に切り換
え、係数器81は第4ラインの映像信号i4にフィルタ
係数k4を乗算して加算器82へ出力し、係数器87は
第4ラインの映像信号i4にフィルタ係数k1を乗算し
て選択回路83aへ出力する。
【0066】ここで、図8の(b)に示す処理により、
ラインメモリ84にはk1・i1+k2・i2+k3・
i3が格納されており、加算器82は、係数器81から
出力されるk4・i4とラインメモリ84から出力され
るk1・i1+k2・i2+k3・i3とを加算する。
このとき、出力スイッチ86は、制御回路85aにより
制御され、加算器82の出力k1・i1+k2・i2+
k3・i3+k4・i4を変換後の第1ラインの映像信
号o1として出力する。
【0067】一方、選択回路83aは制御回路85aに
より係数器87側を選択するように制御され、係数器8
7の出力がラインメモリ84に一旦格納される。すなわ
ち、ラインメモリ84には、k1・i4が格納される。
【0068】次に、第5および第6ラインの映像信号i
5,i6に対して図8の(b)に示す処理が実行され、
第7ラインの映像信号i7に対して図8の(c)に示す
処理が実行され、第4ないし第7ラインの映像信号i4
〜i7から変換後の第2ラインの映像信号o2が作成さ
れる。
【0069】上記の処理が繰り返され、表示画面の下端
の最終ラインの一つ前のラインの映像信号ix−1に対
して図8の(b)に示す処理が行われた後、最後に、最
終ラインの処理として、図8の(d)に示すように、最
終ラインの映像信号ixが係数器81に入力されると、
制御回路85aは係数器81のフィルタ係数をk4に切
り換え、係数器81は最終ラインの映像信号ixにフィ
ルタ係数k4を乗算して加算器82へ出力する。ここ
で、図8の(b)に示す処理により、ラインメモリ84
にはk1・ix−3+k2・ix−2+k3・ix−1
が格納されており、加算器82は、係数器81から出力
されるk4・ixとラインメモリから出力されるk1・
ix−3+k2・ix−2+k3・ix−1とを加算す
る。このとき、出力スイッチ86は、制御回路85によ
り制御され、加算器82の出力k1・ix−3+k2・
ix−2+k3・ix−1+k4・ixを変換後の最終
ラインの映像信号oyとして出力する。
【0070】上記の処理により4タップのフィルタ処理
が行われ、4本の走査線の映像信号から1本の走査線の
映像信号が作成され、上記の処理を繰り返すことによ
り、1/3圧縮処理が行われる。なお、上記の説明で
は、4本の走査線の映像信号から1本の走査線の映像信
号を作成する場合について述べたが、図8の(b)に示
す処理を順次継続することにより、任意の本数の走査線
の映像信号から1本の走査線の映像信号を作成すること
ができる。
【0071】上記のように、本実施の形態では、2つの
係数器81,87、1つのラインメモリ84および1つ
の選択回路83a等を用いて、1/n圧縮処理を行う場
合に、n+1本の走査線の映像信号を1本の走査線の映
像信号に変換することができるので、回路構成を簡略化
して回路コストを低減することができる走査線変換回路
を実現することができる。
【0072】また、本実施の形態では、1/n圧縮処理
を行う場合に、n+1本の走査線の映像信号から1本の
走査線の映像信号を作成しているので、フィルタのタッ
プ数を増加させることができる。したがって、フィルタ
のカットオフ周波数におけるフィルタ特性の傾きをより
急峻にし、フィルタ特性をより向上することができるの
で、より高精細な映像信号に変換することができ、変換
後の映像をより細かい部分まで判別することができる。
例えば、黒白の縞模様を表示する場合、縞として判別で
きる限界をより細くすることができ、より高精細な映像
を得ることができる。
【0073】次に、図1に示す垂直処理回路8のさらに
他の実施の形態について説明する。図9は、図1に示す
垂直処理回路8のさらに他の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【0074】図9に示す垂直処理回路と図2に示す垂直
処理回路とで異なる点は、制御回路85bの制御により
係数器81aのフィルタ係数を時分割に切り換える係数
設定回路88が付加された点であり、その他の点は図2
に示す垂直処理回路と同様であるので同一部分には同一
符号を付し、以下詳細な説明を省略する。
【0075】図9に示すように、係数設定回路88は、
制御回路85bに制御され、係数器81aのフィルタ係
数を第1のフィルタ係数kと第2のフィルタ係数k’と
に時分割に切り換える。
【0076】本実施の形態では、係数器81aが乗算手
段に相当し、加算器82が加算手段に相当し、選択回路
83が選択手段に相当し、制御回路85bおよび係数設
定回路88が制御手段に相当する。
【0077】図9に示す垂直処理回路でも、図7に示す
走査線変換処理を実行することができ、具体的には、以
下のように動作する。
【0078】まず、制御回路85bは、係数設定回路8
8を制御し、係数設定回路88は、係数器81aのフィ
ルタ係数を第1のフィルタ係数kに切り換え、図4の
(a)および(b)に示す開始ラインの処理および継続
ライン処理と同様の処理が第1〜第3ラインの映像信号
i1〜i3に対してそれぞれ実行され、ラインメモリ8
4にk1・i1+k2・i2+k3・i3が一旦格納さ
れる。
【0079】次に、制御回路85bは、係数設定回路8
8を制御し、係数設定回路88は、係数器81aのフィ
ルタ係数を第1のフィルタ係数kと第2のフィルタ係数
k’とに時分割に切り換え、第4ラインの映像信号i4
に対して図8の(c)に示す終了ラインおよび開始ライ
ンの処理と実質的に同じ処理が以下のようにして行われ
る。
【0080】まず、図8の(c)に示す終了ラインおよ
び開始ラインの処理と同様に、第4ラインの映像信号i
4が係数器81aに入力されると、制御回路85bは係
数器81aのフィルタ係数を第1のフィルタ係数k4に
切り換え、係数器81aは第4ラインの映像信号i4に
第1のフィルタ係数k4を乗算して加算器82へ出力す
る。このとき、図4の(b)に示す処理により、ライン
メモリ84にはk1・i1+k2・i2+k3・i3が
格納されており、加算器82は、係数器81aから出力
されるk4・i4とラインメモリから出力されるk1・
i1+k2・i2+k3・i3とを加算する。このと
き、出力スイッチ86は、制御回路85bにより制御さ
れ、加算器82の出力k1・i1+k2・i2+k3・
i3+k4・i4を変換後の第1ラインの映像信号o1
として出力する。
【0081】また、制御回路85bは係数器81aのフ
ィルタ係数を第1のフィルタ係数k4に切り換えた後に
さらに第2のフィルタ係数k1に切り換え、係数器81
aは第4ラインの映像信号i4に第2のフィルタ係数k
1を乗算して選択回路83へ出力する。選択回路83は
制御回路85bにより係数器81a側を選択するように
制御され、係数器81aの出力がラインメモリ84に一
旦格納される。すなわち、ラインメモリ84には、k1
・i4が格納される。
【0082】図10は、図8の(c)に示す終了ライン
および開始ラインの処理における係数器81a、ライン
メモリ84および出力スイッチ86の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【0083】図10に示すように、所定のクロックに同
期して入力データとして第4ラインの映像信号i4を構
成する各画素p0〜p2,…が係数器81aへ2クロッ
ク周期ごとに順次入力される。このとき、係数器81a
のフィルタ係数がクロックに同期して第1のフィルタ係
数kと第2のフィルタ係数k’とに時分割に切り換えら
れる。したがって、1クロック遅延して乗算値k・p
0,k’・p0,k・p1,k’・p1,k・p1,
k’・p2,…がクロックに同期して順次係数器81a
から出力される。
【0084】このとき、係数器81aの第1のフィルタ
係数kの乗算出力に同期してラインメモリ84からデー
タm0〜m2,…が1クロック期間に順次読み出され、
係数器81aの第2のフィルタ係数k’の乗算出力k’
・p0,k’・p1,k’・p2,…が選択回路83に
より選択され、残りの1クロック期間に順次ラインメモ
リ84に書き込まれる。一方、係数器81aの第1のフ
ィルタ係数kの乗算出力k・p0,k・p1,k・p
2,…とラインメモリ84の読み出しデータm0〜m
2,…とが加算器82により順次加算され、加算器82
の出力k・p0+m0,k・p1+m1,…が出力スイ
ッチ86から2クロック周期ごとに順次出力される。
【0085】このように、係数器81aの第1のフィル
タ係数kと第2のフィルタ係数k’との切り換え、ライ
ンメモリ84のデータの読み出しおよび書き込み等が適
切なタイミングで行われ、図8の(c)に示す終了ライ
ンおよび開始ラインの処理が実質的に実行される。
【0086】次に、制御回路85bは、係数設定回路8
8を制御し、係数設定回路88は、係数器81aのフィ
ルタ係数を第1のフィルタ係数kに切り換え、第5およ
び第6ラインの映像信号i5,i6に対して図4の
(b)に示す処理が実行される。
【0087】次に、制御回路85bは、係数設定回路8
8を制御し、係数設定回路88は、係数器81aのフィ
ルタ係数を第1のフィルタ係数kと第2のフィルタ係数
k’とに時分割に切り換え、第7ラインの映像信号i7
に対して図8の(c)に示す処理が実行され、第4ない
し第7ラインの映像信号i4〜i7から変換後の第2ラ
インの映像信号o2が作成される。
【0088】上記の処理が繰り返され、最終ラインの一
つ前のラインの映像信号ix−1に対して図4の(b)
に示す処理が行われた後、制御回路85bは、係数設定
回路88を制御し、係数設定回路88は、係数器81a
のフィルタ係数を第1のフィルタ係数kに切り換え、図
8の(d)に示す最終ラインの処理が実行される。
【0089】上記のように、本実施の形態では、1つの
係数器81a、1つのラインメモリ84および1つの選
択回路83等を用いて、1/n圧縮処理を行う場合に、
n+1本の走査線の映像信号を1本の走査線の映像信号
に変換することができるので、図6に示す垂直処理回路
と同様の効果を得ることができるとともに、回路構成を
より簡略化して回路コストをより低減することができる
走査線変換回路を実現することができる。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、1つの乗算手段、1つ
のラインメモリおよび1つの選択手段を用いて、n本の
走査線の映像信号を1本の走査線の映像信号に変換する
ことができるので、回路構成を簡略化して回路コストを
低減することができる走査線変換回路を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による垂直処理回路を用
いたデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図
【図2】図1に示す垂直処理回路の構成を示すブロック
【図3】図2に示す垂直処理回路により実行される走査
線変換処理の一例を示す模式図
【図4】図3に示す走査線変換処理における図2に示す
垂直処理回路の具体的な動作を説明するためのブロック
【図5】図4に示す継続ラインの処理における係数器お
よびラインメモリの動作を説明するためのタイミングチ
ャート
【図6】図1に示す垂直処理回路の他の実施の形態の構
成を示すブロック図
【図7】図6に示す垂直処理回路により実行される走査
線変換処理の一例を示す模式図
【図8】図7に示す走査線変換処理における図6に示す
垂直処理回路の具体的な動作を説明するためのブロック
【図9】図1に示す垂直処理回路のさらに他の実施の形
態の構成を示すブロック図
【図10】図8に示す終了ラインおよび開始ラインの処
理における係数器、ラインメモリおよび出力スイッチの
動作を説明するためのタイミングチャート
【図11】従来の走査線変換回路の構成を示すブロック
【符号の説明】
1 アンテナ 2 チューナ部 3 AVデコーダ 4 画像圧縮回路 5,6 AV出力回路 7 水平処理回路 8 垂直処理回路 81,81a,87 係数器 82 加算器 83,83a 選択回路 84 ラインメモリ 85,85a,85b 制御回路 86 出力スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 BA01 BA11 BA18 BA27 DA01 DA04 5C063 AA01 AA06 AA20 AB03 AC01 BA03 BA06 BA09 BA14 CA01 CA05 CA38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号の走査線数を変換する走査線変
    換回路であって、 入力される映像信号にフィルタ係数を乗算する乗算手段
    と、 前記乗算手段の出力を走査線ごとに記憶するラインメモ
    リと、 前記ラインメモリの出力と前記乗算手段の出力とを加算
    する加算手段と、 前記乗算手段の出力および前記加算手段の出力のうちの
    一方の出力を選択して前記ラインメモリへ出力する選択
    手段と、 前記乗算手段で乗算されるフィルタ係数の値を制御する
    とともに、前記選択手段の選択動作を制御する制御手段
    とを備えることを特徴とする走査線変換回路。
  2. 【請求項2】 前記乗算手段は、 入力される映像信号に第1のフィルタ係数を乗算する第
    1の乗算手段と、 入力される映像信号に第2のフィルタ係数を乗算する第
    2の乗算手段とを含み、 前記制御手段は、前記第1および第2の乗算手段で乗算
    される第1および第2のフィルタ係数の値をそれぞれ制
    御し、 前記加算手段は、前記ラインメモリの出力と前記第1の
    乗算手段の出力とを加算し、 前記選択手段は、前記第2の乗算手段の出力および前記
    加算手段の出力のうちの一方の出力を選択して前記ライ
    ンメモリへ出力することを特徴とする請求項1記載の走
    査線変換回路。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記フィルタ係数を第
    1のフィルタ係数と第2のフィルタ係数とに時分割に切
    り換えるように前記乗算手段を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の走査線変換回路。
  4. 【請求項4】 第1の走査線数を有する第1の映像信号
    を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された第1の映像信号を水平方
    向に圧縮するとともに、請求項1〜3のいずれかに記載
    の走査線変換回路により垂直方向に圧縮し、第1の映像
    信号を第1の走査線数より少ない第2の走査線数を有す
    る第2の映像信号に変換する圧縮手段とを備えることを
    特徴とする受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005079066A1 (ja) * 2004-02-17 2005-08-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 走査線変換装置
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CN100562919C (zh) * 2007-03-14 2009-11-25 华为技术有限公司 对视频信号进行垂直分辨率调整的装置和方法
CN103500555A (zh) * 2013-10-08 2014-01-08 深圳市摩西尔电子有限公司 一种led显示屏视频分辨率匹配处理方法及***

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