JP2001351906A - シリコン基板のエッチング方法 - Google Patents

シリコン基板のエッチング方法

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JP2001351906A
JP2001351906A JP2000169222A JP2000169222A JP2001351906A JP 2001351906 A JP2001351906 A JP 2001351906A JP 2000169222 A JP2000169222 A JP 2000169222A JP 2000169222 A JP2000169222 A JP 2000169222A JP 2001351906 A JP2001351906 A JP 2001351906A
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etching
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aqueous solution
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Tomoaki Kato
友昭 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルカリ性水溶液を用いるシリコン基板の異方
性エッチングにより、滑らかな、アンダーカットの小さ
いエッチング表面を得る。 【解決手段】アルカリ性水溶液にポリエチレングリコー
ルおよびポリプロピレングリコールの内少なくても1
種、並びに3−オキシ2−メチルアントラキノン、ヒド
ロキノンおよびカテコールジスルホン酸の内少なくても
1種を添加する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリコン基板のエッ
チング方法に関する。詳しくは本発明は、シリコン基板
を用いたマイクロマシニング精密部材を加工するための
異方性エッチング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板をエッチングする場合、等
方エッチングのためにはフッ酸と硝酸の混合溶液が用い
られ、シリコン単結晶基板の結晶方位に依存した異方性
エッチングのためには水酸化四メチルアミン、水酸化カ
リウムあるいはヒドラジンなどのアルカリ性水溶液が用
いられている。シリコン基板を利用した半導体圧力セン
サーやインクジェットプリンター用記録ヘッドなどのマ
イクロマシニング精密部材の加工にはアルカリ性水溶液
による異方性エッチングが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらシリコン
単結晶基板の結晶方位に関係なく等方的エッチング速度
を有するフッ酸−硝酸系のエッチングにおいては、エッ
チング深さに対してアンダーカットが大きいため、設計
とは懸離れた形状となってしまうという問題があった。
また、アルカリ性水溶液を用いた異方性エッチングにお
いても、半導体圧力センサーやインクジェットプリンタ
ー用記録ヘッドなどのエッチング深さの大きい部材を加
工する場合、エッチング表面の荒れおよびアンダーカッ
トが大きいため所望の性能が得られないという問題があ
った。
【0004】これらの課題を解決するため、アルカリ性
水溶液にイソプロピルアルコールなどのアルコール類を
添加したエッチング液が開発されている。エッチング深
さが50μm程度の場合、エッチング表面の荒れ、アン
ダーカットともに問題とならない。しかしながら、半導
体圧力センサーやインクジェットプリンター用記録ヘッ
ドなどのマイクロマシニングのためにエッチング深さが
大きい場合、課題の解決は満足できる水準に至っていな
い。また、アルコールは揮発しやすく、エッチング液の
特性が不安定のため、現在ではあまり使用されていな
い。
【0005】本発明の目的は、シリコン基板の異方性エ
ッチングにおいて、上記課題を解決することにより、滑
らかな、アンダーカットの小さいエッチング表面を得る
ためのエッチング方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】したがって上記目的を達
成するため本発明は、シリコン基板を水酸化四メチルア
ミン、水酸化カリウム或いは水酸化ナトリウムなどのア
ルカリ性水溶液で異方性エッチングするエッチング方法
において、前記水溶液にポリエチレングリコールおよび
ポリプロピレングリコールの内少なくても1種、並びに
3−オキシ2−メチルアントラキノン、ヒドロキノンお
よびカテコールジスルホン酸の内少なくても1種を添加
することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】上記構成のエッチング液におい
て、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリ
コールには、異方性エッチングの際に発生するアンダー
カット表面の凹凸の部分に吸着し、エッチング作用のあ
る水酸イオンの接触を阻害することにより、アンダーカ
ットの進行を抑制する作用がある。前記ポリエチレング
リコールの平均分子量は200〜600であり、また前
記ポリプロピレングリコールの平均分子量は400〜1
000である。上記構成のエッチング液において、ポリ
エチレングリコールの添加量は0.1%〜10%、ポリ
プロピレングリコールの添加量は0.1%〜10%であ
ることが好ましい。
【0008】また上記構成のエッチング液において、3
−オキシ2−メチルアントラキノンは異方性エッチング
の際に発生する水素と反応して、エッチング表面に付着
し、エッチング反応の進行を阻害し、荒れの原因となっ
ている水素の気泡を除去することにより、エッチング表
面の荒れを抑制する作用がある。上記構成のエッチング
液において3−オキシ2−メチルアントラキノンの添加
量は1%〜10%であることが好ましい。
【0009】荒れのもう一つの原因としてエッチング液
と接触している空気中の酸素が液中に入り、エッチング
表面のシリコンと反応し酸化シリコンを部分的に形成す
ることにより、その部分のエッチングの進行が遅れるた
め、エッチング速度の局所的な差異が生じることが挙げ
られる。上記構成のエッチング液において、ヒドロキノ
ンはエッチング液中の酸素と反応して液中の酸素を除去
することにより、エッチング表面の荒れを抑制する作用
がある。上記構成のエッチング液においてヒドロキノン
の添加量は1%〜10%であることが好ましい。
【0010】またエッチング液中の金属イオンや溶け出
たシリコン自体がエッチング表面に部分的に付着または
吸着することによりその部分のエッチングの進行が遅れ
るため、エッチング速度の局所的な差異が生じ、荒れの
原因となる場合がある。カテコールジスルホン酸は、こ
れらの金属イオンや溶け出たシリコン自体と錯体あるい
はキレートを形成することにより結合し、エッチング表
面に付着または吸着することにより、エッチング表面の
荒れを抑制する作用がある。カテコールジスルホン酸の
添加量は0.1%〜5%であることが好ましい。
【0011】アルカリ性水溶液の種類としては、水酸化
四メチルアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムな
どアルカリ性化合物を単独あるいは混合して用いること
ができる。
【0012】
【実施例】(実施例1)厚さ600μm、(100)面
方位のシリコン基板上に熱酸化により1μmの酸化シリ
コン膜を形成した。緩衝フッ酸を用いたフォトリソグラ
フィにより、辺が<100>方向に沿った、一辺が2m
m角の正方形の酸化シリコンのマスクパターンを形成し
た。ついで水酸化四メチルアミン20%、平均分子量4
00のポリエチレングリコール2%、3−オキシ2−メ
チルアントラキノン2%、ヒドロキノン2%、脱イオン
水74%の組成のエッチング液中において、図1に示し
たエッチング装置を用いて、上記シリコン基板を80℃
×3時間でエッチングした。
【0013】図2は本発明のエッチング方法によってエ
ッチングしたシリコン基板を光学顕微鏡で観察し、その
結果を模式図で示したものである。エッチング1回につ
きシリコン基板5枚を処理し、合計20回の処理を行っ
た。2回目処理時のエッチング深さおよびアンダーカッ
ト定数およびエッチング面外観、20回目処理時のエッ
チング面外観を表1に示す。表1に示す通り、滑らかな
エッチング表面を持ち、アンダーカットの小さいシリコ
ン基板が得られた。
【0014】エッチング深さは触針式粗さ計を用いて測
定した。アンダーカット幅は光学顕微鏡を用いて測定し
た。アンダーカット定数は、エッチング深さをD、アン
ダーカット幅をWとすると、次式で表わされる。
【0015】アンダーカット定数=W/D エッチング面外観は光学顕微鏡を用いて観察した。
【0016】(実施例2)第1の実施例と同様の方法に
より、シリコン基板上に酸化シリコンのマスクパターン
を形成した。ついで水酸化カリウム30%、平均分子量
600のポリプロピレングリコール2%、3−オキシ2
−メチルアントラキノン2%、カテコールジスルホン酸
2%、脱イオン水64%の組成のエッチング液中におい
て、図1に示したエッチング装置を用いて、上記シリコ
ン基板を80℃×3時間でエッチングした。エッチング
1回につきシリコン基板5枚を処理し、合計20回の処
理を行った。2回目処理時のエッチング深さおよびアン
ダーカット定数およびエッチング面外観、20回目処理
時のエッチング面外観を表1に示す。表1に示す通り、
滑らかなエッチング表面を持ち、アンダーカットの小さ
いシリコン基板が得られた。また20回目処理後におい
てもエッチング面には荒れが全くなく、その面は鏡面と
なっており、エッチング液の安定性が優れている。
【0017】(比較例1)実施例1と同様の方法によ
り、シリコン基板上に酸化シリコンのマスクパターンを
形成した。ついで水酸化カリウム30%、イソプロピル
アルコール15%、脱イオン水55%の組成のエッチン
グ液中において、図1に示したエッチング装置を用い
て、上記シリコン基板を80℃×3時間でエッチングし
た。エッチング1回につきシリコン基板5枚を処理し、
合計20回の処理を行った。2回目処理時のエッチング
深さ、アンダーカット定数およびエッチング面外観、2
0回目処理時のエッチング面外観を表1に示す。図3
は、エッチング後、シリコン基板を光学顕微鏡で観察
し、その面を模式図で示したものである。
【0018】従来のエッチング方法であるこの比較例に
おいては、図3に示すように、エッチング表面はマイク
ロピラミッドが観察され、その面は荒れている。また表
1に示す通り、アンダーカットも大きい。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アルカリ性水溶液でシリコン基板をエッチングする方法
において、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレ
ングリコールの内少なくても1種、および3−オキシ2
−メチルアントラキノン、およびヒドロキノンおよびカ
テコールジスルホン酸の内少なくても1種を添加するこ
とにより、エッチング表面は荒れのない滑らかな面とな
るとともにアンダーカットが小さくなる。この結果大き
なエッチング深さを必要とするシリコン部材であっても
精密に加工することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッチング装置の構成を示す模式図。
【図2】本発明のエッチング方法によるシリコン基板の
外観を示す模式図。
【図3】従来のエッチング方法によるシリコン基板の外
観を示す模式図。
【符号の説明】
1 温度調節付き撹拌機 2 温度センサー 3 エッチング槽 4 エッチング液 5 基板ホルダー 6 撹拌子 7 シリコン基板 8 冷却管 21 マスクパターン 22 アンダーカット幅 23 シリコン基板エッチング壁部 24 シリコン基板エッチング表面 31 マスクパターン 32 マイクロピラミッド 33 シリコン基板エッチング壁部 34 シリコン基板エッチング表面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板をアルカリ性水溶液で異方
    性エッチングするエッチング方法において、前記水溶液
    にポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコ
    ールの内少なくても1種、並びに3−オキシ2−メチル
    アントラキノン、ヒドロキノンおよびカテコールジスル
    ホン酸の内少なくても1種を添加することを特徴とする
    シリコン基板のエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記ポリエチレングリコールの平均分子
    量が200〜600であることを特徴とする請求項1に
    記載のシリコン基板のエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記ポリエチレングリコールの添加量が
    0.1%〜10%であることを特徴とする請求項1に記
    載のシリコン基板のエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリプロピレングリコールの平均分
    子量が400〜1000であることを特徴とする請求項
    1に記載のシリコン基板のエッチング方法。
  5. 【請求項5】 前記ポリプロピレングリコールの添加量
    が0.1%〜10%であることを特徴とする請求項1に
    記載のシリコン基板のエッチング方法。
  6. 【請求項6】 前記3−オキシ2−メチルアントラキノ
    ンの添加量が1%〜10%であることを特徴とする請求
    項1に記載のシリコン基板のエッチング方法。
  7. 【請求項7】 前記ヒドロキノンの添加量が1%〜10
    %であることを特徴とする請求項1に記載のシリコン基
    板のエッチング方法。
  8. 【請求項8】 前記カテコールジスルホン酸の添加量が
    0.1%〜5%であることを特徴とする請求項1に記載
    のシリコン基板のエッチング方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2680314A1 (en) * 2012-06-27 2014-01-01 Rohm and Haas Electronic Materials LLC Texturing of monocrystalline semiconductor substrates to reduce incident light reflectance
JP2015190048A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 メック株式会社 配線形成方法及びエッチング液
JP2017152710A (ja) * 2017-03-24 2017-08-31 株式会社東芝 エッチング方法、物品及び半導体装置の製造方法、並びにエッチング液

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