JP2001350020A - 光学補償フィルム付き粘着偏光板及び液晶表示装置 - Google Patents

光学補償フィルム付き粘着偏光板及び液晶表示装置

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JP2001350020A
JP2001350020A JP2000168385A JP2000168385A JP2001350020A JP 2001350020 A JP2001350020 A JP 2001350020A JP 2000168385 A JP2000168385 A JP 2000168385A JP 2000168385 A JP2000168385 A JP 2000168385A JP 2001350020 A JP2001350020 A JP 2001350020A
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pressure
sensitive adhesive
optical compensation
compensation film
polarizing plate
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JP2000168385A
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Yuji Saiki
雄二 済木
Masayuki Satake
正之 佐竹
Yasushi Takahashi
寧 高橋
Takamori Shoda
位守 正田
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光板に粘着剤層Aを介して光学補償フィル
ムが設けられ、さらに前記光学補償フィルムの前記粘着
剤層Aとは反対面に粘着剤B層を設けてなる光学補償フ
ィルム付き粘着偏光板であって、光学補償フィルムに生
じうる応力を小さくすることができ、かつ粘着剤の歩留
まりがよく、切断面からの粘着剤のはみ出しの少ないも
のを提供すること。 【解決手段】 前記粘着剤層Aおよび粘着剤層Bは、い
ずれも、23℃における下記試験におけるクリープが5
0μm以下であり、かつ、前記粘着剤層Aは、23℃か
ら90℃までの温度範囲において、横軸の温度に対し
て、縦軸に(各温度での粘着剤のクリープ)/(23℃
での粘着剤のクリープ)で表わされる値をプロットした
関係を1次式で近似したとき、当該1次式の傾きが0.
04以上であることを特徴とする光学補償フィルム付き
粘着偏光板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学補償フィルム
付き粘着偏光板および液晶表示装置に関する。当該粘着
偏光板は表示ムラの少ない液晶表示装置を形成する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置(LCD)には、液晶セル
に粘着剤を介して偏光板が貼り合わされた液晶パネルが
用いられているが、特にTFT型−LCDには、広視野
角を達成するため、粘着剤を介して、高分子の延伸フィ
ルムや液晶ポリマーを配向させた光学補償フィルムを設
けた偏光板が貼り合わされたものが用いられている。
【0003】かかる液晶表示装置の使用にあたり、液晶
パネルはバックライト等による点灯が行われるため、バ
ックライト等から発生する熱によって、光学補償フィル
ム付き偏光板は40〜60℃まで温められる。こうした
温められた状態において、偏光板、光学補償フィルムは
線膨張したり、水分の揮発により寸法変化しようとする
が、光学補償フィルム付き偏光板は粘着剤で液晶セルに
固定されており、寸法変化できないため、偏光板、光学
補償フィルムには応力が残留した状態となる。また、偏
光板と光学補償フィルムの寸法の変化は偏光板の方が大
きいため、偏光板と光学補償フィルムの寸法変化の差に
よる応力が光学補償フィルムに加わり、光学歪みが発生
して、LCDの表示ムラが発生する。
【0004】前記LCDパネルの表示ムラを少なくする
には、偏光板と光学補償フィルムとを接着する粘着剤層
として、ズレ量(クリープ)が大きく、変形し易いもの
を用いる方法がある。かかる粘着剤層によれば、偏光板
が寸法変化し易くなって、偏光板と光学補償フィルムの
寸法変化の差を小さくすることができ、光学補償フィル
ムに加わる応力が小さくなって、LCDの表示ムラを少
なくすることができる。
【0005】しかしながら、前記粘着剤層のズレ量(ク
リープ)が大きく、室温においても変形しやすい場合に
は、光学補償フィルム付き偏光板の製造工程において切
断等が施される場合に、切断された光学補償フィルム付
き偏光板の端面より粘着剤がはみ出して、光学補償フィ
ルムと偏光板との間の一部に粘着剤層を有しない箇所が
発生したり、はみ出した粘着剤により光学補償フィルム
付き偏光板を汚すなどの問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、偏光板に粘
着剤層Aを介して光学補償フィルムが設けられ、さらに
前記光学補償フィルムの前記粘着剤層Aとは反対面に粘
着剤B層を設けてなる光学補償フィルム付き粘着偏光板
であって、光学補償フィルムに生じうる応力を小さくす
ることができ、かつ粘着剤の歩留まりがよく、切断面か
らの粘着剤のはみ出しの少ないものを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す光学補
償フィルム付き粘着偏光板により前記目的を達成できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、偏光板に粘着剤層A
を介して光学補償フィルムが設けられ、さらに前記光学
補償フィルムの前記粘着剤層Aとは反対面に粘着剤B層
を設けてなる光学補償フィルム付き粘着偏光板におい
て、前記粘着剤層Aおよび粘着剤層Bは、いずれも、2
3℃における下記試験のクリープが50μm以下であ
り、かつ、前記粘着剤層Aは、23℃から90℃までの
温度範囲において、横軸の温度に対して、縦軸に(各温
度での粘着剤のクリープ)/(23℃での粘着剤のクリ
ープ)で表わされる値をプロットした関係を1次式で近
似したとき、当該1次式の傾きが0.04以上であるこ
とを特徴とする光学補償フィルム付き粘着偏光板、に関
する。
【0009】試験:粘着テープを試験板に接着面積10
mm×10mmで貼り付け、200gの荷重を1時間掛
けたときの粘着テープのズレ量(クリープ)を測定し
た。
【0010】前記の通り、本発明の光学補償フィルム付
き粘着偏光板の粘着剤層Aおよび粘着剤層Bは、いずれ
も、室温付近、すなわち、23℃におけるクリープが5
0μm以下と小さいため、室温での粘着剤の歩留まりが
よく、光学補償フィルム付き粘着偏光板の製造工程にお
ける切断により、粘着剤のはみ出しを防止できる。かか
る観点から、前記23℃におけるクリープは、40μm
以下となるようなものが好ましい。
【0011】一方、本発明の粘着偏光板の粘着剤層A
は、23℃から90℃までの温度範囲において、横軸の
温度に対して、縦軸に(各温度での粘着剤のクリープ)
/(23℃での粘着剤のクリープ)で表わされる値をプ
ロットした関係を1次式で近似したとき、当該1次式の
傾きが0.04以上となるようなものである。すなわ
ち、本発明の粘着剤層Aは、高温においては、クリープ
が大きくなるようなものであり、これにより、光学補償
フィルムに加わる応力を小さくすることができ、表示ム
ラの発生を防止できる。かかる観点から前記1次式の傾
きは0.045以上となるようなものが好ましい。な
お、前記1次式の傾きが、大きすぎると温度に対して過
度に敏感となるため、製造工程中の取り扱い性の点から
前記傾きは0.07以下となるものが好ましい。
【0012】なお、本発明でいうクリープとは、前記試
験により測定される値であり、詳しくは、図1に示すよ
うに、基材(偏光板,190μm)上に粘着剤層(20
〜25μm)を設けた粘着テープ(30mm×10m
m)を試験板(SUS304板)に接着面積10mm×
10mmで貼り付け、200gの荷重を1時間掛けたと
きの粘着テープのズレ量(μm)をいう。
【0013】また、前記1次式の傾きは、たとえば、前
記プロット値を最小二乗法に適用し、それから導き出し
た1次式における傾きとすることができる。
【0014】前記光学補償フィルム付き粘着偏光板にお
いて、粘着剤層Aおよび粘着剤層Bについて、23℃か
ら90℃までの温度範囲において、横軸の温度に対し
て、縦軸に(各温度での粘着剤のクリープ)/(23℃
での粘着剤のクリープ)で表わされる値をプロットした
関係を1次式で近似したとき、当該1次式の傾きが、粘
着剤層A>粘着剤層Bであるのが好ましい。
【0015】粘着剤層Bも、光学補償フィルムの寸法変
化を防止できるようなものが好ましいが、光学補償フィ
ルムの寸法変化は偏光板の寸法変化よりも小さいため、
前記1次式の傾きを、粘着剤層Bが粘着剤層Aより小さ
くなるようにするのが、表示ムラの発生を防止するのに
効果的である。
【0016】前記光学補償フィルム付き粘着偏光板にお
いて、偏光板上には透明保護層が設けることができる。
【0017】本発明の光学補償フィルム付き粘着偏光板
における粘着剤層Aは、前記の通り高温でのクリープが
大きく、偏光板上に設けられた透明保護層への応力集中
も少なくすることができ、これによる光学歪みによるL
CDパネルの表示ムラの発生を抑えられる。
【0018】さらに、本発明は、前記光学補償フィルム
付き粘着偏光板を、液晶セルの少なくとも片側に貼り合
わせた液晶パネルを用いた液晶表示装置、に関する。
【0019】前記本発明の光学補償フィルム付き粘着偏
光板を用いた液晶表示装置は、表示ムラの発生が少な
い。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の光学補償フィルム付き粘
着偏光板は、図2に示すように、偏光板1に粘着剤層A
を介して光学補償フィルム2が設けられ、さらに光学補
償フィルム2の前記粘着剤層Aとは反対面に粘着剤B層
が設けられている。
【0021】偏光板1を構成する偏光子としては、特に
制限されず、各種のものを使用できる。偏光子として
は、たとえば、ポリビニルアルコール系フィルムや部分
ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルムの如き親
水性高分子フィルムにヨウ素や二色性染料等の二色性物
質を吸着させて延伸したもの、ポリビニルアルコールの
脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物の如きポリ
エン系配向フィルム等の偏光フィルムがあげられる。偏
光子の厚さも特に制限されないが、5〜80μm程度が
一般的である。
【0022】前記偏光子の片面または両面には、透明保
護層を耐水性等の目的で、ポリマーによる塗布層とし
て、またはフィルムのラミネート層等として設ることが
できる(図示せず)。透明保護層を形成する、透明ポリ
マーまたはフィルム材料としては、適宜な透明材料を用
いうるが、透明性や機械的強度、熱安定性や水分遮断性
などに優れるものが好ましく用いられる。透明保護層の
厚さは特に制限されないが、10〜300μm程度が一
般的である。
【0023】前記透明保護層を形成する材料としては、
例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフ
タレート等のポリエステル系ポリマー、二酢酸セルロー
スや三酢酸セルロース等のセルロース系ポリマー、ポリ
メチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリス
チレンやアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹
脂)等のスチレン系ポリマー、ポリカーボネート系ポリ
マーなどがあげられる。また、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、シクロ系ないしはノルボルネン構造を有するポ
リオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体の如きポ
リオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナイ
ロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー、イミド
系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスルホ
ン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマ
ー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルアル
コール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニル
ブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオ
キシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、あるい
は前記ポリマーのブレンド物なども前記透明保護層を形
成するポリマーの例としてあげられる。
【0024】また、光学補償フィルム2としては、特に
制限されず、各種のものを使用できる。光学補償フィル
ムとしては、高分子素材や液晶ポリマーの配向物があげ
られる。光学補償フィルムの厚さも特に制限されない
が、20〜150μm程度が一般的である。
【0025】高分子素材としては、たとえば、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリメチルビニ
ルエーテル、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、メチルセルロース、ポリカーボネート、ポリアリレ
ート、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリ
フェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキサイド、
ポリアリルスルホン、ポリビニルアルコール、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、セ
ルロース系重合体、またはこれらの二元系、三元系各種
共重合体、グラフト共重合体、ブレンド物などがあげら
れる。これら高分子素材は延伸等により配向物(延伸フ
ィルム)となる。
【0026】液晶性ポリマーとしては、たとえば、液晶
配向性を付与する共役性の直線状原子団(メソゲン)が
ポリマーの主鎖や側鎖に導入された主鎖型や側鎖型の各
種のものなどがあげられる。主鎖型の液晶性ポリマーの
具体例としては、屈曲性を付与するスペーサ部でメソゲ
ン基を結合した構造の、例えばネマチック配向性のポリ
エステル系液晶性ポリマーなどがあげられる。側鎖型の
液晶性ポリマーの具体例としては、ポリシロキサン、ポ
リアクリレート、ポリメタクリレート又はポリマロネー
トを主鎖骨格とし、側鎖として共役性の原子団からなる
スペーサ部を介してネマチック配向付与性のパラ置換環
状化合物単位からなるメソゲン部を有するものなどがあ
げられる。これら液晶性ポリマーは、たとえば、ガラス
板上に形成したポリイミドやポリビニルアルコール等の
薄膜の表面をラビング処理したもの、酸化珪素を斜方蒸
着したものなどの配向処理面上に液晶性ポリマーの溶液
を展開して熱処理することにより行われる。
【0027】また、本発明の光学補償フィルム付き粘着
偏光板を構成する粘着剤層Aおよび粘着剤層Bに用いる
に用いる粘着剤としては、前記のような、23℃におけ
るクリープが50μm以下である。かつ、粘着剤層Aに
用いる粘着剤は、前記1次式の傾きが0.04以上であ
るものを特に制限なく使用することができる。また、粘
着剤層Bに用いる粘着剤は、前記1次式の傾きが粘着剤
層Aよりも小さいものが好ましい。本発明では、前記条
件を満足するものを適宜に選択して用いる。
【0028】粘着剤層Aおよび粘着剤層Bを構成する粘
着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリ
コーン系粘着剤等の各種のものを例示できるが、これら
のなかでもアクリル系粘着剤が好ましく、そのベースポ
リマーの重量平均分子量は、30万〜250万程度であ
るのが好ましい。
【0029】なお、アクリル系粘着剤のベースポリマー
であるアクリル系重合体に使用されるモノマーとして
は、各種(メタ)アクリル酸エステル{(メタ)アクリ
ル酸エステルとはアクリル酸エステルおよび/またはメ
タクリル酸エステルをいい、以下(メタ)とは同様の意
味である。}を使用できる。かかる(メタ)アクリル酸
エステルの具体例としては、たとえば、(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル
等を例示でき、これらを単独もしくは組合せて使用でき
る。また、得られるアクリル系重合体に極性を付与する
ために前記(メタ)アクリル酸エステルの一部に代えて
(メタ)アクリル酸を少量使用することもできる。さら
に、架橋性単量体として(メタ)アクリル酸グリシジ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド等も併用しうる。更に
所望により、(メタ)アクリル酸エステル重合体の粘着
特性を損なわない程度において他の共重合可能な単量
体、たとえば酢酸ビニル、スチレン等を併用しうる。
【0030】ゴム系粘着剤のベースポリマーとしては、
たとえば、天然ゴム、イソプレン系ゴム、スチレン−ブ
タジエン系ゴム、再生ゴム、ポリイソブチレン系ゴム、
さらにはスチレン−イソプレン−スチレン系ゴム、スチ
レン−ブタジエン−スチレン系ゴム等があげられる。シ
リコーン系粘着剤のベースポリマーとしては、たとえ
ば、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサ
ン等があげられる。
【0031】前記粘着剤は、たとえば、前記ベースポリ
マー(a)に、分子量10万以下の化合物(b)をブレ
ンドすることにより実現できる。前記(a):(b)の
割合(重量比)は、90:10〜20:80とするのが
より好ましい。
【0032】分子量10万以下の化合物(b)として
は、ベースポリマー(a)とブレンドした際に相溶性が
よく、光学的に透明であり、ガラス転移点(Tg)が3
0℃以上のものが好ましい。たとえば、重量平均分子量
10万以下の前記ベースポリマーと同様のポリマーであ
って、モノマー成分としてTgの高い成分を多く用いた
もの等があげられる。
【0033】また、前記粘着剤は、架橋剤を含有するこ
とができる。架橋剤としては、ポリイソシアネート化合
物、ポリアミン化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポ
キシ樹脂等があげられる。さらに、前記粘着剤には、必
要に応じて、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等を、また本発明の目的を逸脱しない
範囲で各適宜に使用することもできる。
【0034】粘着剤層Aおよび粘着剤層Bの形成方法と
しては、特に制限されず、偏光板上または光学補償フィ
ルムに粘着剤(溶液)を塗布し乾燥する方法、粘着剤層
を設けた離型シートにより転写する方法等があげられ
る。
【0035】粘着剤層Aおよび粘着剤層B(乾燥膜厚)
は厚さ、特に限定されないが、10〜40μm程度とす
るのが好ましい。
【0036】
【実施例】以下に実施例等をあげて、本発明を詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0037】製造例1(粘着剤の調製) アクリル酸ブチル80重量部、アクリル酸メチル20重
量部、アクリル酸1重量部、過酸化ベンゾイル0. 5量
部をモノマー濃度40重量%となるように酢酸エチルに
溶解した後、60℃で8時間重合してポリマー溶液1
(重量平均分子量120万)を得た。
【0038】また、アクリル酸ブチル40重量部、メタ
クリル酸メチル60重量部、アクリル酸1重量部、過酸
化ベンゾイル0. 5重量部をモノマー濃度20重量%と
なるようにトルエンに溶解した後、60℃で8時間重合
してポリマー溶液2(重量平均分子量5万)を得た。
【0039】ポリマー溶液1の固形分70重量部、ポリ
マー溶液2の固形分30重量部およびエポキシ系架橋剤
(商品名:テトラッドC三菱化学社製)1重量部を混合
して粘着剤シロップ(以下これを粘着剤1という)とし
た。
【0040】製造例2 アクリル酸ブチル100重量部、アクリル酸5重量部お
よび過酸化ベンゾイル0. 5重量部をモノマー濃度60
重量%となるように酢酸エチルに溶解した後、60℃で
8時間重合してポリマー溶液3(重量平均分子量180
万)を得た。ポリマー3の固形分100重量部に対して
1重量部のイソシアネート系架橋剤(商品名:コロネー
トL,日本ポリウレタン工業株式会社製)を加えて粘着
剤シロップ(以下これを粘着剤2という)とした。
【0041】製造例3 アクリル酸イソノニル100重量部、アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル0.1重量部およびアゾビスイソブチロ
ニトリル0. 5重量部をモノマー濃度60%となるよう
に酢酸エチルに溶解した後、60℃で8時間重合してポ
リマー溶液4(重量平均分子量160万)を得た。ポリ
マー4の固形分100重量部に対して1重量部のイソシ
アネート系架橋剤(商品名:コロネートL、日本ポリウ
レタン工業株式会社製)を加えて粘着剤シロップ(以下
これを粘着剤3という)とした。
【0042】上記製造例で得られた粘着剤1〜3につい
て、以下の評価を行った結果を表1に示す。
【0043】(クリープの測定)粘着剤1〜3につい
て、23℃、50℃、70℃および90℃の雰囲気下で
のクリープを測定した。クリープの測定は前述の通りで
ある。
【0044】(1次式の傾き)前記各温度を横軸、(各
温度での粘着剤のクリープ)/(23℃での粘着剤のク
リープ)の値(α)を縦軸にプロットした関係を1次式
に導き(最小二乗法)、当該1次式の傾きを求めた。な
お、各例における前記プロット値および1次式で表す直
線を図3に示す。
【0045】
【表1】 実施例1〜2、比較例1〜3 厚さ80μmのポリビニルアルコールフィルムをヨウ素
水溶液中で5倍に延伸したのち乾燥させたもの(偏光
子)の両面に、厚さ80μmのトリアセチルセルロース
フィルム(透明保護フィルム)を接着剤を介して接着し
た、透明保護層を有する偏光板を得た。別途、光学補償
フィルム(富士写真フィルム株式会社製,商品名:WV
A02B)を用意した。前記偏光板、光学補償フィル
ムおよび表2に示す粘着剤を用いて、偏光板/粘着剤層
A/光学補償フィルム/粘着剤層B/剥離紙の順に貼り
合わせ、光学補償フィルム付き粘着偏光板を得た。な
お、粘着剤層Aおよび粘着剤層Bは乾燥後の厚さが25
μmになるように塗布し形成した。
【0046】上記実施例および比較例で得られた光学補
償フィルム付き粘着偏光板について、以下の評価を行っ
た結果を表2に示す。
【0047】(表示ムラ)図4に示すように、18イン
チのTFT−LCDパネルの両面に、実施例および比較
例で得られた光学補償フィルム付き粘着偏光板を、光学
補償フィルムおよび偏光板の流れ方向に対して45°に
切断して、貼り合わせた。これを点灯して黒表示とし1
時間放置後にミノルタ株式会社製液晶色分布測定装置C
A−1000を用いて面内の輝度を測定し、面内輝度の
標準偏差を求めた。標準偏差が小さい程表示ムラがない
ことを表す。
【0048】(粘着剤のはみ出し)実施例および比較例
で得られた光学補償フィルム付き粘着偏光板を、トムソ
ンにて打ち抜き、端部を顕微鏡で観察して、粘着剤のは
み出しの有無を確認した。
【0049】
【表2】 実施例では、粘着剤層Aおよび粘着剤層Bの粘着剤は、
室温でのクリープがいずれも50μm以下のものであ
り、かつ粘着剤層Aの粘着剤は前記1次式における傾き
が0. 04以上であり、表示ムラが少なく、粘着剤のは
み出しも少ない。特に、実施例2では、前記1次式にお
ける傾きが、粘着剤層A>粘着剤層Bの関係にあり、さ
らに表示ムラが小さくなっていることが認められる。
【0050】一方、比較例1、2は、粘着剤層Aおよび
粘着剤層Bの粘着剤は、室温でのクリープが50μm以
下であり、粘着剤のはみ出しは少ないが、粘着剤層Aの
粘着剤は前記1次式における傾きが0. 04より小さ
く、表示ムラが多い。比較例3では、23℃でのクリー
プが50μmを超えており表示ムラは良好であるが、前
記1次式における傾きが0. 04より小さく、粘着剤の
はみ出しが多くなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学補償フィルム付き偏光板の断面図である。
【図2】粘着剤のクリープの測定試験を表す、正面図お
よび側面図である。
【図3】実施例および比較例の粘着剤を、本発明の1次
式で近似した図である。
【図4】実施例および比較例で作成した液晶パネルであ
る。
【符号の説明】
1 偏光板 2 光学補償フィルム 3 液晶セル A 粘着剤層A B 粘着剤層B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 寧 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 正田 位守 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA27 BA42 BB03 BB33 BB51 BC03 BC04 BC14 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FB02 FB13 FC07 FC29 FC30 FD06 FD14 FD21 GA13 HA07 LA02 LA04 LA11 LA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光板に粘着剤層Aを介して光学補償フ
    ィルムが設けられ、さらに前記光学補償フィルムの前記
    粘着剤層Aとは反対面に粘着剤B層を設けてなる光学補
    償フィルム付き粘着偏光板において、前記粘着剤層Aお
    よび粘着剤層Bは、いずれも、23℃における下記試験
    のクリープが50μm以下であり、かつ、前記粘着剤層
    Aは、23℃から90℃までの温度範囲において、横軸
    の温度に対して、縦軸に(各温度での粘着剤のクリー
    プ)/(23℃での粘着剤のクリープ)で表わされる値
    をプロットした関係を1次式で近似したとき、当該1次
    式の傾きが0.04以上であることを特徴とする光学補
    償フィルム付き粘着偏光板。 試験:粘着テープを試験板に接着面積10mm×10m
    mで貼り付け、200gの荷重を1時間掛けたときの粘
    着テープのズレ量(クリープ)を測定した。
  2. 【請求項2】 粘着剤層Aおよび粘着剤層Bについて、
    23℃から90℃までの温度範囲において、横軸の温度
    に対して、縦軸に(各温度での粘着剤のクリープ)/
    (23℃での粘着剤のクリープ)で表わされる値をプロ
    ットした関係を1次式で近似したとき、当該1次式の傾
    きが、粘着剤層A>粘着剤層Bであることを特徴とする
    請求項1記載の光学補償フィルム付き粘着偏光板。
  3. 【請求項3】 偏光板上に透明保護層が設けられている
    請求項1または2記載の光学補償フィルム付き粘着偏光
    板。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の粘着偏光板
    を、液晶セルの少なくとも片側に貼り合わせた液晶パネ
    ルを用いた液晶表示装置。
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