JP2001337075A - 表面検査方法及び装置 - Google Patents

表面検査方法及び装置

Info

Publication number
JP2001337075A
JP2001337075A JP2000156213A JP2000156213A JP2001337075A JP 2001337075 A JP2001337075 A JP 2001337075A JP 2000156213 A JP2000156213 A JP 2000156213A JP 2000156213 A JP2000156213 A JP 2000156213A JP 2001337075 A JP2001337075 A JP 2001337075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspected
medium
vibration
inspection
inspection head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000156213A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Morikawa
孝 森川
Mitsuru Tsukada
充 束田
Hiroshi Tomiyasu
弘 冨安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2000156213A priority Critical patent/JP2001337075A/ja
Publication of JP2001337075A publication Critical patent/JP2001337075A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドの種類にかかわらずヘッドが基板表面
の突起に衝突する際に生ずる振動を他のノイズから区別
して検出できるようにする。 【解決手段】 検査ヘッド33を被検査媒体10の表面
上で浮上走行させて検査ヘッド33が被検査媒体10の
表面の突起に衝突したときに生ずる振動をAEセンサ3
8で検出することによって被検査媒体10の表面の突起
高さに起因する表面状態を検査する表面検査方法であっ
て、検査ヘッド33の振動を検出する検出系の振動に関
係する固有の物理定数を選定することにより、検査ヘッ
ド33が被検査媒体10の表面の突起に衝突したときに
生ずる振動を信号としたとき、この信号を他のノイズか
ら区別して検出できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ハードディス
クの表面の突起高さやハードディスクに用いられる基板
表面の突起高さ等の表面状態を検査する表面検査方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハードディスクドライブの記録
密度の高密度化に伴い、磁気ヘッドは磁気ディスクの表
面に極めて近接した状態で浮上走行するようになった。
ディスクとヘッドとが接触して損傷することを防止する
ため、ディスク表面に存在する無数の突起は、ヘッドの
浮上量に対して余裕を持った高さ以下になるように制御
する必要がある。そのために、突起の高さを正確に測定
する事が重要な課題となってきている。
【0003】突起高さの測定方法としては、磁気ディス
クの回転速度を低下させることによって検査ヘッドの浮
上量を徐々に下げながら検査ヘッドと磁気ディスク表面
の突起が衝突を始める際にヘッドに発生する振動をAE
センサによって電気信号に変換し、計測する方法が知ら
れている。
【0004】検査ヘッドの浮上量と磁気ディスクの回転
速度の関係をあらかじめヘッド浮上量測定装置によって
測定することにより、磁気ディスクの回転速度からその
時の検査ヘッドの浮上量を知ることができる。磁気ディ
スクの突起が検査ヘッドに衝突し始める時のヘッド浮上
量をタッチダウンハイトと呼び、その値は媒体突起高さ
に等しいものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、検査ヘッド
としては、いわゆる50%ヘッドと呼ばれる形状のもの
がこれまで主として使用されてきた。この50%ヘッド
とは、初期の磁気ディスク装置に採用されてきた長さ
4.2mm、幅3.2mmのヘッドに比較して長さ幅と
もに50%の大きさの形状を有するものである。しか
し、浮上量をの低下により、50%ヘッドでは安定して
浮上させることが困難になり、より小さな形状であるい
わゆる30%ヘッドへの移行が進められている。
【0006】しかし、30%ヘッドでは、前世代の50
%ヘッドに比較して、ヘッドの浮上量を十分高くしてデ
ィスク表面の突起に対する衝突が起こらない状態におい
てもAE出力が大きく、これがノイズになって突起との
衝突による微小な信号の検出が困難になる問題が生じて
いる。
【0007】ノイズの発生源は、ヘッドを直接支持する
サスペンションの共振によるものであり、被検査基板が
回転し、ヘッドが浮上している間は常に発生し続けるも
のである。ところが、このノイズは、検査ヘッドと突起
の衝突により発生する信号と重なる周波数帯域に分布し
ているため、衝突による微小な信号を観測する上で大変
な妨げとなっている。
【0008】さらに、30%ヘッド特有の現象として、
ディスクの内周に近づくに従ってノイズが増大する現象
があり、そのためとりわけ内周部において、突起高さの
正確な測定が困難になるという問題がある。この問題も
サスペンションの共振によるノイズが原因と考えられて
いる。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、ヘッドの種類にかかわらずヘッドが基
板表面の突起に衝突する際に生ずる振動を他のノイズか
ら区別して検出できるようにした表面検査方法及び装置
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段として、第1の手段は、検査ヘッドを被検査媒
体表面上で浮上走行させて前記検査ヘッドが被検査媒体
表面の突起に衝突したときに生ずる振動を検出すること
によって前記被検査媒体表面の突起に起因する表面状態
を検査する表面検査方法であって、前記検査ヘッドの振
動を検出する検出系の振動に関係する固有の物理定数を
選定可能することにより、前記検査ヘッドが被検査媒体
表面の突起に衝突したときに生ずる振動を信号としたと
き、この信号を他のノイズから区別して検出できるよう
にしたことを特徴とする表面検査方法である。第2の手
段は、検査ヘッドを被検査媒体表面上で浮上量を変えな
がら浮上走行させて前記検査ヘッドが被検査媒体表面の
突起に衝突したときの振動を検出してそのときの浮上量
を測定することによって前記被検査媒体表面の突起高さ
を求める表面検査方法であって、前記検査ヘッドの振動
を検出する検出系の振動に関係する固有の物理定数を選
定することにより、前記検査ヘッドが被検査媒体表面の
突起に衝突したときに生ずる振動を信号としたとき、こ
の信号を他のノイズから区別して検出できるようにした
ことを特徴とする表面検査方法である。第3の手段は、
検査ヘッドを被検査媒体表面上で浮上量を変えながら浮
上走行させて前記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に
衝突したときの振動を検出してそのときの浮上量を測定
することによって前記被検査媒体表面の突起高さを求め
る表面検査装置であって、前記検査ヘッドの振動を検出
する検出系の振動に関係する固有の物理定数を選定でき
る選定手段を有し、この選定手段によって前記物理定数
を選定することにより、前記検査ヘッドが被検査媒体表
面の突起に衝突したときに生ずる振動を信号としたと
き、この信号を他のノイズから区別して検出できるよう
にしたことを特徴とする表面検査装置である。第4の手
段は、被検査媒体を回転可能に保持する回転駆動装置
と、検査ヘッドを支持して前記被検査媒体表面上で浮上
走行させるアーム装置と、前記アーム装置に取り付けら
れていて前記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突
したときの振動を検出する振動検出装置と、前記検査ヘ
ッドの浮上量を測定する浮上量測定装置とを有し、前記
検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突したときの振
動を検出してそのときの浮上量を測定することによって
前記被検査媒体表面の突起高さを求める表面検査装置で
あって、前記検査ヘッド及び振動検出装置が取り付けら
れたアーム装置の振動共振周波数を変える共振周波数可
変手段を設け、この共振周波数可変手段によって共振周
波数を選定することにより、前記検査ヘッドが被検査媒
体表面の突起に衝突したときに生ずる振動を信号とした
とき、この信号を他のノイズから区別して検出できるよ
うにしたことを特徴とする表面検査装置である。第5の
手段は、被検査媒体を回転可能に保持する回転駆動装置
と、検査ヘッドを支持して前記被検査媒体表面上で浮上
走行させるアーム装置と、前記アーム装置に取り付けら
れていて前記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突
したときの振動を検出する振動検出装置と、前記検査ヘ
ッドの浮上量を測定する浮上量測定装置とを有し、前記
検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突したときの振
動を検出してそのときの浮上量を測定することによって
前記被検査媒体表面の突起高さを求める表面検査装置で
あって、前記検査ヘッド及び振動検出装置が取り付けら
れたアーム装置の質量を変える質量可変手段を設け、こ
の質量可変手段によって質量を選定することにより、前
記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突したときに
生ずる振動を信号としたとき、この信号を他のノイズか
ら区別して検出できるようにしたことを特徴とする表面
検査装置である。
【0011】上述の手段は、検査ヘッドの振動を検出す
る検出系の振動に関係する固有の物理定数を選定するこ
とにより、検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突し
たときに生ずる振動信号をノイズから区別して検出でき
るようにしたものである。これにより、例えば、ヘッド
の種類を変えた場合にも、それに対応して検出系の固有
の物理定数を選定することにより、上記衝突の振動信号
をノイズから区別して検出することを可能にしているも
のである。したがって、ヘッドと突起との衝突を確実に
検出することが可能になり、例えば、衝突したときのヘ
ッドの浮上量を求めることにより、突起高さを求めるこ
とができる。また、ヘッドと突起との衝突を検出するこ
とにより、微視的に見た突起高さや突起密度の情報のみ
ならず、ヘッドの浮上姿勢に影響を与えるようなヘッド
の大きさと同じ程度の周期を持った(あるいは、ヘッド
の大きさのおおむね1/10から2倍の周期を持った)
ディスク表面のうねりを検出することも可能である。な
お、固有の物理定数には、振動の共振周波数、弾性率、
内部損失等があり、それを選定する手段としては、検出
系の質量、形状、材質等を可変にすることが考えられ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例にかかる表
面検査装置の構成を示す図、図2は図1の部分拡大断面
図である。以下、これらの図面を参照にしながら実施例
にかかる表面検査装置ならびにこの表面検査装置を用い
た表面検査方法を説明する。
【0013】図1において、符号100はディスクドラ
イブ機構部であり、このディスクドライブ機構部100
は、基台1にディスクドライブモータ2及びアーム機構
部3が設けられたものである。
【0014】ディスクドライブモータ2は、中心部に軸
孔10aが形成された円板状の磁気ディスクである被検
査媒体10を回転駆動するもので、被検査媒体10の軸
孔10aを、回転軸2aにはめ込むようにして支持し、
これを回転駆動するものである。
【0015】アーム機構部3は、アーム本体31と、ア
ーム本体31の先端部に取り付けられたサスペンション
32と、このサスペンション32の先端部に設けられた
検査ヘッド33と、上記アーム本体31を上記被検査媒
体10の半径方向に移動する機構を構成する駆動モータ
34及び移動機構35と、サスペンション32を持ち上
げたり降ろしたりして検査ヘッド33を被検査媒体10
の表面上に置いて浮上走行させたりそれを解除したりす
るアームリフター36とを有する。
【0016】検査ヘッド33は、磁気ヘッドを具備する
周知のヘッドスライダーと同様の構造を有し、この検査
ヘッド33を被検査媒体10の表面に置いて被検査媒体
10を適当な回転数で回転させた場合に、この検査ヘッ
ド33が被検査媒体10の表面上を浮上走行する構造を
有している。
【0017】上記構成を有するディスクドライブ機構部
100は、要するに検査ヘッド33を被検査媒体10表
面上で浮上走行させる機構である。なお、図示しない
が、ディスクドライブ機構部100は、ディスクドライ
ブモータ2の駆動制御や回転数の制御及び計測をした
り、あるいは、駆動モータ34やアームリフター36を
制御するために必要な制御回路等を有している。このよ
うな機構としては、汎用のハードディスク用の検査装置
を使用している。
【0018】ディスクドライブ機構部100において汎
用のハードディスク用の検査装置と異なる主たる点は、
サスペンション32に質量調節手段としてのダンパー3
7を設け、また、検査ヘッド33が被検査媒体10の表
面の突起に衝突したときの振動を検出する振動検出装置
としてのAEセンサ38を設けている点である。
【0019】ダンパー37は、片面に粘着剤が塗布され
たアルミニウム薄片を適当の大きさに切り出してサスペ
ンション32の適当な箇所に貼り付けたものである。ア
ルミニウム薄片37の寸法は、厚さ0.05mm、幅2
mm、長さ3mmとした。なお、このダンパー37とし
ては、これに限らず、サスペンション32に取り付ける
ことができ、かつ、取り付けることによって、取り付け
る前の状態に比較してその共振周波数を変化させること
ができるものであればどのようなものであってもよい。
また、取り付ける場所も、取り付ける個数も特に限定さ
れない。
【0020】材質としては、アルミニウム以外の金属、
例えば、銅、スズ、ニッケル、鉄、クロム及びそれらの
2又はそれ以上の合金等でもよい。また、取り付け箇所
は、検査ヘッド33及び振動検出装置としてのAEセン
サが取り付けられたアーム装置の振動共振周波数を変え
ることができる場所であればどこでもよい。
【0021】AEセンサ38は、検査ヘッド33が被検
査媒体10の表面の突起に衝突したときの振動を検出
し、振動周波数に対応した周波数の電気信号に変換して
出力する振動検出装置である。このAEセンサは、振動
を検出できる場所であればどこに設けてもよいが、本実
施例では、アーム本体31の先端部で、サスペンション
32の基部に設けている。なお、振動検出装置として
は、AEセンサに限定されることはなく、例えば、圧電
素子等であってもよい。
【0022】AEセンサ38の出力は、プリアンプ4で
増幅された後、平均化回路5(RMS(Root−Me
an−Square;二乗平均平方根)回路)によっ
て、ディスク1周分に対応する出力値が電圧として出力
され、パーソナルコンピュータ6に送られて必要な処理
や表示等がなされる。なお、プリアンプ4の周波数分析
や出力波形の観測等は、スペクトラムアナライザ7及び
オシロスコープ8等によって行う。
【0023】上述の構成の装置は、検査ヘッド33を被
検査媒体10上において種々の浮上量で浮上走行させ
て、検査ヘッド33が被検査媒体10の表面の突起に衝
突したときの振動を検出してそのときの検査ヘッド33
の浮上量を測定するものである。すなわち、検査ヘッド
33を被検査媒体10上を所定の浮上量で浮上走行させ
ながら半径方向に移動して被検査検査基板10の被検査
領域全体を走査させる。その間に検査ヘッド33が被検
査媒体10の表面に形成されている突起に衝突すると、
AEセンサ38から衝突による振動信号が出力されるの
で、それを検出し、そのときの浮上量を求める。浮上量
は、被検査媒体10の回転速度によって決まるので、デ
ィスクドライブモータ2の回転数から換算して浮上量を
求める。こうして求めた浮上量は、突起高さに対応する
ので、この浮上量を求めることにより、被検査媒体10
上に形成されている突起の高さを求めることができる。
【0024】ここで、AEセンサ38から送出される出
力には、検査ヘッド33が被検査媒体10の表面の突起
に衝突したときに生ずる振動信号のほかに、ノイズも含
まれている。したがって、衝突を検出するためには、こ
の衝突振動信号をノイズから明確に区別して検出できな
ければならない。このノイズは、検査ヘッド33が浮上
走行する際に惹起される振動に対してサスペンション3
2等が共振する結果生ずるものである。
【0025】図3は検査ヘッド3が浮上走行する際の振
動ノイズの周波数分析例を示す図である。この例は、直
径65mmの磁気ディスク上の中心から半径方向外周側
に13.5mmの位置で検査ヘッド33を浮上走行させ
た場合のAEセンサ38からの出力をスペクトラムアナ
ライザ7で分析したものである。この場合の浮上走行速
度が12m/s、浮上高さが14nmである。図3にお
いて、縦軸(AE出力、単位;dBm))がAEセンサ
38からの出力強度、横軸(周波数、単位;MHz)が
振動周波数である。図3において、実線で示される曲線
が本実施例の場合であってダンパー37を設けた場合で
あり、点線で示される曲線がダンパー37を設けない従
来の場合である。
【0026】図3において、ダンパー37を設けない場
合にはいくつかの特定周波数にピーク(A,B,C)が
観測される。これは、サスペンション32の共振による
ノイズである。これに対して、ダンパー37を設けた本
実施例の場合には、これらのピークがほぼ消失している
ことがわかる。なお、このようなノイズは、ヘッドとデ
ィスクとの相対速度等の条件が同じ場合にはディスク内
周側になる程大きくなることが確認されている。
【0027】図4は検査ヘッドを磁気ディスクの内周か
ら外周まで浮上走行させた場合の各位置でのノイズの大
きさを示すグラフである。この例は、被検査媒体とし
て、直径65mmの磁気ディスクを用い、浮上走行速度
を12m/s、浮上高さを14nmとして測定したもの
である。図4において、縦軸(AE出力、単位;m
V))がAEセンサ38からの出力をプリアンプ4で増
幅した後、平均化回路5によって平均化した値を示し、
横軸(半径、単位;mm)が浮上走行位置であり、磁気
ディスクの中心からの距離で示してある。実線で示され
る曲線が本実施例の場合であってダンパー37を設けた
場合であり、点線で示される曲線がダンパー37を設け
ない従来の場合である。この浮上高さは、磁気ディスク
の表面粗さに対して十分に大きなものであるので、検査
ヘッドが磁気ディスク表面の突起に衝突することはな
い。
【0028】図4のグラフから明らかなように、ダンパ
ー37を設けた本実施例の場合(実線)のほうが、ダン
パー37を設けない従来の場合(点線)に比較してノイ
ズレベルが低いことがわかる。また、この場合の測定は
周速一定で行っているので、中心側に近付くにしたがっ
てディスク回転数が増す。それに伴って従来の場合には
ノイズレベルもかなり大きくなるが、本実施例の場合に
はノイズレベルの上昇もほとんどないことがわかる。
【0029】図5は検査ヘッドの浮上量を減少していっ
た場合のAEセンサ38の出力値を示すグラフである。
この例は、直径65mmの磁気ディスク上の中心から半
径方向外周側に13.5mmの位置で検査ヘッド33の
浮上量を減少させながら浮上走行させた場合である。図
5において、縦軸(AE出力、単位;mV))がAEセ
ンサ38からの出力をプリアンプ4で増幅した後、平均
化回路5(RMS(二乗平均平方根)回路)によって平
均化した値を示し、横軸(ヘッド浮上量、単位;nm)
が浮上量である。実線で示される曲線が本実施例の場合
であってダンパー37を設けた場合であり、点線で示さ
れる曲線がダンパー37を設けない従来の場合である。
急激にAE出力が増大し始めるところが検査ヘッドが磁
気ディスクの突起に衝突したところであり、そのときの
浮上量が突起高さに対応する。
【0030】図5のグラフから明らかなように、ダンパ
ー37を設けない従来の場合(点線)ノイズレベルが高
いため、AE出力が増加し始める点(タッチダウンハイ
ト)が不明瞭であり、しかも、実際の突起高さよりも高
い浮上量から出力増加が始まっている。これに対し、ダ
ンパー37を設けた本実施例の場合(実線)は、ノイズ
レベルが低く、AE出力が増加し始める点(タッチダウ
ンハイト)も明瞭であり、したがって、突起高さを正確
に求めることができることがわかる。
【0031】図6は浮上走行位置によるタッチダウンハ
イトの測定値を示すグラフである。図6において、縦軸
がタッチダウンハイト(単位;nm)であり、横軸(半
径、単位;mm)が浮上走行位置であって、磁気ディス
クの中心からの距離で示してある。実線で示される曲線
が本実施例の場合であってダンパー37を設けた場合で
あり、点線で示される曲線がダンパー37を設けない従
来の場合である。図6のグラフから明らかなように、ダ
ンパー37を設けない従来の場合(点線)には、実際よ
りも高い値として測定されるが、ダンパー37を設けた
本実施例の場合(実線)は、真の突起高さを測定できる
ことがわかる。
【0032】上述の実施例では、被検査媒体として、磁
気ディスクの例を掲げたが、これに限らず、光ディス
ク、光磁気ディスク、半導体ウエハ等の円板状の媒体で
あれば本発明を適用できる。また、磁気ディスク用基
板、光ディスク用基板、光磁気ディスク用基板の表面検
査にも利用できることはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、検査ヘ
ッドを被検査媒体表面上で浮上走行させて前記検査ヘッ
ドが被検査媒体表面の突起に衝突したときに生ずる振動
を検出することによって被検査媒体表面の突起に起因す
る表面状態を検査する表面検査方法であって、検査ヘッ
ドの振動を検出する検出系の振動に関係する固有の物理
定数を選定することにより、検査ヘッドが被検査媒体表
面の突起に衝突したときに生ずる振動を信号としたと
き、この信号を他のノイズから区別して検出できるよう
にしたもので、これにより、ヘッドの種類にかかわらず
ヘッドが基板表面の突起に衝突する際に生ずる振動を他
のノイズから区別して検出することを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる表面検査装置の構成を
示す図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】検査ヘッド3が浮上走行する際の振動ノイズの
周波数分析例を示す図である。
【図4】検査ヘッドを磁気ディスクの内周から外周まで
浮上走行させた場合の各位置でのノイズの大きさを示す
グラフである。
【図5】検査ヘッドの浮上量を減少していった場合のA
Eセンサ38の出力値を示グラフである。
【図6】浮上走行位置によるタッチダウンハイトの測定
値を示すグラフである。
【符号の説明】
1…基台、2…ディスクドライブモータ2、3…アーム
機構部、4…プリアンプ、5…平均化回路、6…パーソ
ナルコンピュータ、7…スペクトラムアナライザ、8…
オシロスコープ、10…被検査媒体、31…アーム本
体、32…サスペンション、33…検査ヘッド、34…
駆動モータ、35…移動機構、、36…アームリフタ
ー、38…AEセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨安 弘 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 Fターム(参考) 2G047 AC10 BA05 BC04 BC08 CA03 GA18 5D112 JJ03 JJ09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査ヘッドを被検査媒体表面上で浮上走
    行させて前記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突
    したときに生ずる振動を検出することによって前記被検
    査媒体表面の突起に起因する表面状態を検査する表面検
    査方法であって、 前記検査ヘッドの振動を検出する検出系の振動に関係す
    る固有の物理定数を選定することにより、前記検査ヘッ
    ドが被検査媒体表面の突起に衝突したときに生ずる振動
    を信号としたとき、この信号を他のノイズから区別して
    検出できるようにしたことを特徴とする表面検査方法。
  2. 【請求項2】 検査ヘッドを被検査媒体表面上で浮上量
    を変えながら浮上走行させて前記検査ヘッドが被検査媒
    体表面の突起に衝突したときの振動を検出してそのとき
    の浮上量を測定することによって前記被検査媒体表面の
    突起高さを求める表面検査方法であって、 前記検査ヘッドの振動を検出する検出系の振動に関係す
    る固有の物理定数を選定することにより、前記検査ヘッ
    ドが被検査媒体表面の突起に衝突したときに生ずる振動
    を信号としたとき、この信号を他のノイズから区別して
    検出できるようにしたことを特徴とする表面検査方法。
  3. 【請求項3】 検査ヘッドを被検査媒体表面上で浮上量
    を変えながら浮上走行させて前記検査ヘッドが被検査媒
    体表面の突起に衝突したときの振動を検出してそのとき
    の浮上量を測定することによって前記被検査媒体表面の
    突起高さを求める表面検査装置であって、 前記検査ヘッドの振動を検出する検出系の振動に関係す
    る固有の物理定数を選定できる選定手段を有し、この選
    定手段によって前記物理定数を選定することにより、前
    記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突したときに
    生ずる振動を信号としたとき、この信号を他のノイズか
    ら区別して検出できるようにしたことを特徴とする表面
    検査装置。
  4. 【請求項4】 被検査媒体を回転可能に保持する回転駆
    動装置と、検査ヘッドを支持して前記被検査媒体表面上
    で浮上走行させるアーム装置と、前記アーム装置に取り
    付けられていて前記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起
    に衝突したときの振動を検出する振動検出装置と、前記
    検査ヘッドの浮上量を測定する浮上量測定装置とを有
    し、前記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突した
    ときの振動を検出してそのときの浮上量を測定すること
    によって前記被検査媒体表面の突起高さを求める表面検
    査装置であって、 前記検査ヘッド及び振動検出装置が取り付けられたアー
    ム装置の振動共振周波数を変える共振周波数可変手段を
    設け、この共振周波数可変手段によって共振周波数を選
    定することにより、前記検査ヘッドが被検査媒体表面の
    突起に衝突したときに生ずる振動を信号としたとき、こ
    の信号を他のノイズから区別して検出できるようにした
    ことを特徴とする表面検査装置。
  5. 【請求項5】 被検査媒体を回転可能に保持する回転駆
    動装置と、検査ヘッドを支持して前記被検査媒体表面上
    で浮上走行させるアーム装置と、前記アーム装置に取り
    付けられていて前記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起
    に衝突したときの振動を検出する振動検出装置と、前記
    検査ヘッドの浮上量を測定する浮上量測定装置とを有
    し、前記検査ヘッドが被検査媒体表面の突起に衝突した
    ときの振動を検出してそのときの浮上量を測定すること
    によって前記被検査媒体表面の突起高さを求める表面検
    査装置であって、 前記検査ヘッド及び振動検出装置が取り付けられたアー
    ム装置の質量を変える質量可変手段を設け、この質量可
    変手段によって質量を選定することにより、前記検査ヘ
    ッドが被検査媒体表面の突起に衝突したときに生ずる振
    動を信号としたとき、この信号を他のノイズから区別し
    て検出できるようにしたことを特徴とする表面検査装
    置。
JP2000156213A 2000-05-26 2000-05-26 表面検査方法及び装置 Pending JP2001337075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000156213A JP2001337075A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 表面検査方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000156213A JP2001337075A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 表面検査方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001337075A true JP2001337075A (ja) 2001-12-07

Family

ID=18661033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000156213A Pending JP2001337075A (ja) 2000-05-26 2000-05-26 表面検査方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001337075A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011054220A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Hitachi High-Technologies Corp ディスクの突起検出・平坦度測定回路およびディスクのグライドテスター

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011054220A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Hitachi High-Technologies Corp ディスクの突起検出・平坦度測定回路およびディスクのグライドテスター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6785081B2 (en) Fly height detector
US20070127147A1 (en) Contact detecting apparatus, and method for detecting contact
Su et al. Tribological and dynamic study of head disk interface at sub-1-nm clearance
US5545989A (en) Non-destructive in-situ landing velocity determination of magnetic rigid disk drives using back EMF from the spindle motor during shutdown
US20110299191A1 (en) Electrical current as probe for modulation at head-disk interface
McAllister Characterization of disk vibrations on aluminum and alternate substrates
JP3999886B2 (ja) 摩擦係数測定方法および磁気ディスク装置用ヘッドスライダ
JP2001337075A (ja) 表面検査方法及び装置
JPH02203226A (ja) 動摩擦力試験装置
US6968731B2 (en) High speed glide test for screening magnetic disc micro-waviness and a system therefor
US20070245814A1 (en) Magnetic disk defect test method, protrusion test device and glide tester
JP2001091445A (ja) スクラッチ強度試験装置および試験方法
US5668690A (en) Method and apparatus for lifetime prediction of gas lubricated interfaces in data storage devices
KR100537513B1 (ko) 디스크 드라이브의 헤드 로딩 제어 장치 및 제어 방법
JP2004205315A (ja) 軸受構造体の動作評価方法
US6829115B2 (en) Method and apparatus for measuring half frequency whirl in a spindle motor
KR20020002444A (ko) 디스크장치 및 그 제어방법
He et al. Experimental study on head-disk interaction in ramp loading process
JP2002197646A (ja) ディスク表面検査装置
JP2001283506A (ja) 記憶媒体ディスクの駆動ユニットの機械的な駆動特性を評価する方法と装置
JPH11203637A (ja) 接触検査装置
JP2644262B2 (ja) 浮動特性評価方法
Tambe et al. Effect of load/unload process on friction/stiction and durability of head-disk interface
JPH1027342A (ja) 磁気記録媒体の検査方法
JPH0363152B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090827

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091217