JP2001336599A - ボールねじ装置のシール取付構造 - Google Patents

ボールねじ装置のシール取付構造

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JP2001336599A
JP2001336599A JP2000159325A JP2000159325A JP2001336599A JP 2001336599 A JP2001336599 A JP 2001336599A JP 2000159325 A JP2000159325 A JP 2000159325A JP 2000159325 A JP2000159325 A JP 2000159325A JP 2001336599 A JP2001336599 A JP 2001336599A
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JP
Japan
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seal
ball
screw device
ball screw
ball nut
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JP2000159325A
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Kazuo Miyaguchi
和男 宮口
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練を必要とせず簡単にボールナット端面へ
のシールの取り付けを精度よく行えるようにしてボール
ねじ装置の生産性の向上を図ると共にボールねじ装置毎
のシール性能のばらつきをなくして安定したシール性能
を確保し、更に、良好なシール性能を長期にわたって確
保する。 【解決手段】 ボールねじ装置1のボールナット6の端
面に取り付けられるシール7の取付構造であって、シー
ル7をボールナット6の端面に対して軸方向に移動可能
且つ周方向に回転不能に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールねじ装置の
ボールナットの端面に取り付けられるシールの取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】粉塵や砂塵の多い環境で使用するボール
ねじ装置においては、ボールナットの端面に高密封シー
ルを取り付けて粉塵がボールナットとねじ軸との間に侵
入するのを防止するようにしている。ところで、ボール
ナットの端面に高密封シールを取り付けるには、シール
の内周側のリップがねじ軸の全周にわたって均等に接触
するように精度よく取り付ける必要があるが、ボールナ
ットの部品精度等の影響によりシールをボールナット端
面に精度よく取り付けることが難しく、従来、この取り
付けに際しては、熟練者が目視にて確認調整を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに高密封シールのボールナット端面への取り付けを熟
練者によって行うと、生産性に影響を及ぼすばかりか、
ボールねじ装置毎のシール性能にばらつきが生じてしま
うという問題が発生する。また、初期に精度よくシール
をボールナット端面に取り付けることができても、ねじ
軸の摩耗等によりねじ軸とシールとの間にすき間が発生
すると、ねじ軸とシールとの位相がずれてシール性能が
低下しまい、長期にわたって良好なシール性能を確保す
ることができなくなるという問題がある。
【0004】本発明はこのような不都合を解消するため
になされたものであり、熟練を必要とせず簡単にボール
ナット端面へのシールの取り付けを行うことができるよ
うにして、ボールねじ装置の生産性の向上を図ることが
できると共にボールねじ装置毎のシール性能にばらつき
がなく安定したシール性能を確保することができ、更に
は、良好なシール性能を長期にわたって確保することが
できるボールねじ装置のシール取付構造を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るボールねじ装置のシール取付構造は、
ボールねじ装置のボールナットの端面に取り付けられる
シールの取付構造であって、シールをボールナットの端
面に対して軸方向に移動可能且つ周方向に回転不能に取
り付けたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1はボールねじ装置の一部を切り
欠いて示した斜視図、図2は本発明の実施の形態の一例
であるボールねじ装置のシール取付構造を説明するため
の説明的断面図、図3は本発明の他の実施の形態である
ボールねじ装置のシール取付構造を説明するための説明
的断面図である。
【0007】まず、図1を参照して、ボールねじ装置の
一例について説明すると、このボールねじ装置は、外周
面に半円状ねじ溝2を有して軸方向に延びるねじ軸3
に、内周面に半円状ねじ溝4を有するボールナット6が
嵌合している。ねじ軸3のねじ溝2とボールナット6の
半円状のねじ溝4とは対向しており、それらのねじ溝
2,4の間に充填された転動体としての多数の鋼製ボー
ル5の転動を介して、ねじ軸3とボールナット6とが軸
方向に相対移動(例えばねじ軸3の軸回転でボールナッ
ト6が直線移動)できるようになっている。この移動に
つれて、ボール5も両ねじ溝2,4で形成される螺旋状
通路内を転動しつつ移動するが、ボールナット6を継続
して移動させていくためには、これらのボール5を無限
循環させる必要がある。
【0008】そこで、ボールナット6の肉厚部に、前記
螺旋状通路に接線方向から連通すると共にねじ軸3を跨
いで一対をなしナット外部に開口させた循環穴51,5
1を形成し、この循環穴51,51を略U字形のボール
チューブ50Aで連結することによりボール循環経路5
2を構成している(図ではボール循環経路52を2経路
設けてある)。ボール5は螺旋状通路内を例えば1.5
巻き分移動した後にボール循環経路52に導かれて無限
循環を繰り返す。
【0009】次に、図2を参照して、ボールナット6の
両端面に取り付けられる高密度シール7の取付構造を説
明する。ボールナット6の端面には、スライドバー10
がねじ軸3の軸線と平行に取り付けられている。スライ
ドバー10は、この実施の形態では、2箇所設けられて
おり、一端にねじ部11を有してボールナット6に形成
されたねじ穴12にねじ込み固定されている。各スライ
ドバー10は高密封シール7に形成された穴13に係合
しており、この穴13とスライドバー10の摺動係合部
15の外径とは摺動できる程度の寸法関係、例えば穴1
3の径が摺動係合部15の外径に対して+0μm〜+2
00μm、好ましくは+10μm〜+50μmとされて
いる。これにより、高密封シール7がボールナット6の
端面に対して軸方向に移動可能且つ周方向に回転不能に
取り付けられている。なお、スライドバー10の他端に
はストッパ用の頭部10aが形成されて高密封シール7
の頭部10a側への移動を規制するようになっている。
【0010】ここで、高密封シール7の穴13は、該高
密封シール7がスライドバー10の軸方向の略中央部に
配置された時に、高密封シール7の内周側のリップ14
とねじ軸3との位相が略一致する位置関係、即ち、リッ
プ14がねじ軸3の全周にわたって均等に接触する位置
関係になるように形成されている。従って、高密封シー
ル7をスライドバー10に取り付けた状態においては、
高密封シール7は軸方向の両側に略均等な移動代が設け
られている。なお、図では触れていないが、高密封シー
ル7のリップ14に角度を設けるようにしてもよい。
【0011】そして、この状態で、ボールねじ装置1を
駆動すると、基本的には高密封シール7によってボール
ナット6の両端部が良好にシールされるが、ボールナッ
ト6の部品精度等の影響により高密封シール7とねじ軸
3との位相がずれてしまった場合には、高密封シール7
が軸方向のいずれかの方向に移動して位相のずれを修復
し、これにより、高密封シール7がねじ軸3の全周にわ
たって均等に接触する。
【0012】また、経時的にねじ軸3の摩耗等によりね
じ軸3と高密封シール7との間にすき間が発生したり、
或いは該すき間寸法が変化して高密封シール7とねじ軸
3との位相がずれた場合等においても、高密封シール7
が軸方向のいずれかの方向(ボールナット6の進行方向
と逆方向)に移動して位相のずれを修復し、高密封シー
ル7がねじ軸3の全周にわたって均等に接触する。
【0013】このように、この実施の形態では、ボール
ねじ装置1の駆動により高密封シール7が軸方向に移動
して自然にねじ軸3の全周にわたって均等に接触するた
め、高密封シール7のボールナット端面への取り付け作
業を簡単なものにすることができると共に、初期のシー
ル取付けに際しての面倒な位相の微調整を省略すること
ができ、この結果、ボールねじ装置1の生産性の向上を
図ることができると共にボールねじ装置毎のシール性能
にばらつきがなく安定したシール性能を確保することが
できる。
【0014】また、経時的にねじ軸3の摩耗等によりね
じ軸3と高密封シール7との間にすき間が発生したり、
或いは該すき間寸法が変化して高密封シール7とねじ軸
3との位相がずれて場合等においても、ねじ軸3とボー
ルナット6との相対位置の変化に追従して高密封シール
7が軸方向に移動してねじ軸3の全周にわたって均等に
接触するため、良好なシール性能を長期に渡って確保す
ることができる。
【0015】図3に本発明の他の実施の形態であるボー
ルねじ装置のシール取付構造を示す。この実施の形態で
は、高密封シール7の外周部にボールナット6側に延び
る円筒部20を設け、該円筒部20をボールナット6の
端部に外嵌したものであり、このようにすると、円筒部
20がカバーの役割を果たして、ボールナット6端面と
高密封シール7との間から粉塵等が侵入するのを防止す
ることができる。その他の構成及び作用効果は上記実施
の形態と同様であるので図に同一符号を付してその説明
を省略する。
【0016】なお、上記各実施の形態共に、スライドバ
ー10に高密封シール7を取り付けて該高密封シール7
を軸方向に移動可能且つ周方向に回転不能にした場合を
例に採ったが、必ずしもこれに限定する必要はなく、他
の機構を用いて高密封シール7を軸方向に移動可能且つ
周方向に回転不能に取り付けるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、熟練を必要とせず簡単にボールナット端面へ
のシールの取り付けを行うことができるので、ボールね
じ装置の生産性の向上を図ることができると共にボール
ねじ装置毎のシール性能にばらつきがなく安定したシー
ル性能を確保することができ、更には、良好なシール性
能を長期にわたって確保することができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボールねじ装置の一部を切り欠いて示した斜視
図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例であるボールねじ装
置のシール取付構造を説明するための説明的断面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態であるボールねじ装置
のシール取付構造を説明するための説明的断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ボールねじ装置 2…ボール転動溝 3…ねじ軸 4…ボール転動溝 5…ボール 6…ボールナット 7…高密封シール 10…スライドバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールねじ装置のボールナットの端面に
    取り付けられるシールの取付構造であって、シールをボ
    ールナットの端面に対して軸方向に移動可能且つ周方向
    に回転不能に取り付けたことを特徴とするボールねじ装
    置のシール取付構造。
JP2000159325A 2000-05-30 2000-05-30 ボールねじ装置のシール取付構造 Pending JP2001336599A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211858A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Nsk Ltd ボールねじ装置
JP2011052834A (ja) * 2010-12-14 2011-03-17 Nsk Ltd ボールねじ
JP2012189155A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Nsk Ltd ボールねじ
JP2012255524A (ja) * 2011-06-10 2012-12-27 Nsk Ltd ボールねじ装置及びその製造方法
CN109848379A (zh) * 2019-02-26 2019-06-07 中煤科工集团上海有限公司 一种结晶器振动油缸

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