JP2001334921A - 車両の路面摩擦係数推定装置 - Google Patents

車両の路面摩擦係数推定装置

Info

Publication number
JP2001334921A
JP2001334921A JP2000160939A JP2000160939A JP2001334921A JP 2001334921 A JP2001334921 A JP 2001334921A JP 2000160939 A JP2000160939 A JP 2000160939A JP 2000160939 A JP2000160939 A JP 2000160939A JP 2001334921 A JP2001334921 A JP 2001334921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road surface
road
estimating
vehicle
yaw rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000160939A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Takahashi
明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000160939A priority Critical patent/JP2001334921A/ja
Priority to US09/866,769 priority patent/US6526804B2/en
Priority to DE10126315A priority patent/DE10126315C2/de
Publication of JP2001334921A publication Critical patent/JP2001334921A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/172Determining control parameters used in the regulation, e.g. by calculations involving measured or detected parameters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W40/00Estimation or calculation of non-directly measurable driving parameters for road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub unit, e.g. by using mathematical models
    • B60W40/02Estimation or calculation of non-directly measurable driving parameters for road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub unit, e.g. by using mathematical models related to ambient conditions
    • B60W40/06Road conditions
    • B60W40/068Road friction coefficient
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2210/00Detection or estimation of road or environment conditions; Detection or estimation of road shapes
    • B60T2210/10Detection or estimation of road conditions
    • B60T2210/12Friction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2210/00Detection or estimation of road or environment conditions; Detection or estimation of road shapes
    • B60T2210/10Detection or estimation of road conditions
    • B60T2210/14Rough roads, bad roads, gravel roads
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N19/00Investigating materials by mechanical methods
    • G01N19/02Measuring coefficient of friction between materials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単体の路面μ推定手段で路面μの推定を即応
性と正確性、安定性を両立して行い、複雑化、大型化す
ることなく、コスト的にも安価で、路面状態に応じて効
率よく路面μの推定を可能にする。 【解決手段】 高μ路基準値推定部11は高μ路車両運
動モデルで高μ路基準のヨーレートを演算し、低μ路基
準値推定部12は低μ路車両運動モデルで低μ路基準の
ヨーレートを演算し、実際値推定部13は車両運動モデ
ルのオブザーバで実ヨーレートを演算し、ヨーレート比
較路面μ推定部14は各ヨーレートを比較し新たな路面
μを推定する。最終路面μ推定部15は過去最終的に推
定した路面μと新たな路面μとから最終的に今回の路面
μを加重平均により演算する。重み関数設定部16は路
面凹凸状態に応じ最終路面μ推定部15での過去に最終
的に推定した路面μと新たな路面μのデータの重み付け
(重み関数)を可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行環境に応じて
適切に路面μを推定することのできる車両の路面摩擦係
数推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両においてはトラクション制
御,制動力制御,或いはトルク配分制御等について様々
な制御技術が提案され、実用化されている。これらの技
術では、必要な制御パラメータの演算、或いは、補正に
路面μを用いるものも多く、その制御を確実且つ精度良
く実行するためには、正確な路面μを推定する必要があ
る。
【0003】この路面μの推定には、車両の運動方程式
に基づいて予め設定された車両運動モデルに車両の運転
状態を入力して得られた所定パラメータの基準値に対し
て、実際値(センサ値やオブザーバによる推定値)を比
較して路面μを推定する技術が種々提案されている。例
えば、本出願人も、特願平10−242030号におい
て、オブザーバにより推定した車体すべり角を車両運動
モデルに基づいた高μ路および低μ路での車体すべり角
基準値と比較して路面μを推定する技術等を提案してい
る。
【0004】ところで、路面μのように直接測定できな
い物理量を推定する場合、一般的にはその即応性と正確
性、安定性がトレードオフの関係になる。つまり、路面
μの急変を速く知ろうとすると、外乱やセンサノイズま
で反応して誤推定する可能性が高くなる。一方、この誤
推定を極力回避するには、路面μ推定計算値に強力なフ
ィルタ処理をするなど、その変動を低く抑える処理を加
えなければならない。
【0005】具体的には、走行中、良乾燥舗装路だった
路面が急に凍結路になった場合など高μ路状態から急激
に低μ路状態に変化するような状況では、できるだけ速
く低μ路であることを認識できるようにしたい。しか
し、ハンドル切り角やヨーレート検出値や横加速度検出
値などが小さいと、その低μ路認識が遅れる場合があ
る。また、この低μ認識を敏感にしすぎると、通常の良
乾燥路走行中に僅かのノイズで低μ路と誤認識すること
がありうる。
【0006】このため、特願平11−267730号で
は、路面μ推定手段に、走行環境認識手段と、特に低μ
路であっても路面μの推定が正確に行える低μ側路面μ
推定手段を加え、走行環境を認識して、一面雪とみなせ
る状態では、この走行環境に応じた路面μが迅速に設定
できるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
技術では、路面μ推定手段が、通常のものと低μ路用の
ものの2つが必要で、制御装置として効率が良いとは云
えず、また、制御装置が複雑化、大型化すると共に、コ
スト的にも高価になるといった課題がある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、単体の路面μ推定手段で路面μの推定を即応性と正
確性、安定性を両立して行うことができ、複雑化、大型
化することなく、コスト的にも安価で、路面状態に応じ
て効率よく路面μの推定を行うことが可能な車両の路面
摩擦係数推定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の本発明による車両の路面摩擦係数推定装
置は、車両の運動状態を基に路面μを推定する路面μ推
定手段を備えた車両の路面摩擦係数推定装置において、
路面の凹凸状態を検出する路面凹凸状態検出手段を有
し、上記路面μ推定手段は、上記路面の凹凸状態に応じ
て路面μ推定の応答性を可変することを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の本発明による車両の
路面摩擦係数推定装置は、請求項1記載の車両の路面摩
擦係数推定装置において、上記路面μ推定手段は、上記
路面凹凸状態検出手段からの上記路面凹凸状態が大きい
ときは応答性が速くなる方向に可変することを特徴とす
る。
【0011】更に、請求項3記載の本発明による車両の
路面摩擦係数推定装置は、請求項1又は請求項2に記載
の車両の路面摩擦係数推定装置において、上記路面μ推
定手段は、車両の運動状態を基に新たな路面μを推定す
る第1の路面μ推定部と、過去に最終的に推定した路面
μと上記新たに推定した路面μとから最終的に今回の路
面μを演算する第2の路面μ推定部と、上記路面の凹凸
状態を基に上記第2の路面μ推定部での上記過去に最終
的に推定した路面μと上記新たに推定した路面μのデー
タの重み付けを可変する重み付け可変部とを備えたこと
を特徴とする。
【0012】また、請求項4記載の本発明による車両の
路面摩擦係数推定装置は、請求項1又は請求項2に記載
の車両の路面摩擦係数推定装置において、上記路面μ推
定手段は、オブザーバにより所定の車両運動パラメータ
の実際値を演算する実際値推定部と、高μ路車両運動モ
デルに基づいて上記所定車両運動パラメータの高μ路基
準値を演算する高μ路基準値推定部と、低μ路車両運動
モデルに基づいて上記所定車両運動パラメータの低μ路
基準値を演算する低μ路基準値推定部と、上記高μ路基
準値と上記低μ路基準値に対する上記実際値の関係に基
づいて新たな路面μを推定する路面μ演算部とを具備
し、上記実際値推定部は、上記オブザーバでフィードバ
ックして用いる値に対する乗数を上記路面の凹凸状態に
応じて可変することを特徴とする。
【0013】すなわち、請求項1記載の発明は、路面μ
推定手段で車両の運動状態を基に路面μを推定するに際
し、路面μ推定の応答性が、路面凹凸状態検出手段から
の路面の凹凸状態に応じて可変される。これにより、路
面μを推定するに際し、即応性を重視して推定するか、
或いは、正確性、安定性を重視して推定するかが路面の
凹凸状態に応じて決定でき、正確な路面μの推定が可能
になる。また、路面μ推定手段の推定の応答性のみを可
変するため、その他に路面μ推定手段を必要とせず、装
置が、複雑化、大型化することなく、コスト的にも安価
で、路面状態に応じて効率よく路面μの推定を行うこと
が可能となる。
【0014】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明で応答性を可変するに際し、路面凹凸状態が大
きいときは応答性が速くなる方向に可変する。
【0015】更に、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載の発明において、路面μ推定手段では、
第1の路面μ推定部で車両の運動状態を基に新たな路面
μを推定し、第2の路面μ推定部で過去に最終的に推定
した路面μと新たに推定した路面μとから最終的に今回
の路面μを演算する。この第2の路面μ推定部での演算
の際、重み付け可変部により路面の凹凸状態を基に過去
に最終的に推定した路面μと新たに推定した路面μのデ
ータの重み付けが可変され、路面μ推定手段での路面μ
推定の応答性が可変される。
【0016】また、請求項4記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載の発明において、路面μ推定手段では、
実際値推定部がオブザーバにより所定の車両運動パラメ
ータの実際値を演算し、高μ路基準値推定部が高μ路車
両運動モデルに基づいて所定車両運動パラメータの高μ
路基準値を演算し、低μ路基準値推定部が低μ路車両運
動モデルに基づいて所定車両運動パラメータの低μ路基
準値を演算して、路面μ演算部が高μ路基準値と低μ路
基準値に対する実際値の関係に基づいて新たな路面μを
推定する。この際、オブザーバでは、フィードバックし
て用いる値に対する乗数を路面の凹凸状態に応じて可変
することで、路面μ推定手段での路面μ推定の応答性が
可変される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の実施の第1
形態を示し、図1は路面摩擦係数推定装置の構成を示す
機能ブロック図、図2は4輪車の等価的な2輪車モデル
を示す説明図、図3はオブザーバの構成を示す説明図で
ある。
【0018】図1において、符号1は車両に搭載され、
路面摩擦係数を推定する路面摩擦係数推定装置を示し、
この路面摩擦係数推定装置1の制御部2(路面μ推定手
段)には、前輪舵角センサ3、車速センサ4、横加速度
センサ5およびヨーレートセンサ6が接続され、それぞ
れ、前輪舵角δfs,車速Vs ,横加速度(dy /d
)s ,ヨーレート(ヨー角速度)(dψ/dt)s
が入力されるようになっている。尚、各パラメータの
添字sは、センサ値であることを区別するためのもので
ある。
【0019】また、路面摩擦係数推定装置1の制御部2
には、路面凹凸状態検出手段としての路面凹凸状態検出
装置7が接続されて、路面の凹凸状態が入力される。こ
の路面凹凸状態検出装置7は、車両の上下・前後・左右
の振動を検出する振動センサ、或いは、前方画像認識処
理装置により構成される。この前方画像認識処理装置の
場合、具体的には、車室内の天井左右に設けた一対のカ
メラで車外の対象をステレオ撮像し、この一組のステレ
オ画像対に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の
原理により画像全体に渡る距離情報を求める処理を行な
って、三次元の距離分布を表す距離画像を生成する。そ
して、この距離画像を、格納しておいた様々なデータに
基づき処理して、車両前方の道路状態や立体物の認識等
を行い、更に、画像中の道路面上のエッジ数の多さで路
面凹凸を判断する。
【0020】路面摩擦係数推定装置1の制御部2は、高
μ路基準値推定部11、低μ路基準値推定部12、実際
値推定部13、ヨーレート比較路面μ推定部14、最終
路面μ推定部15、重み関数設定部16から主要に構成
されており、路面摩擦係数μを推定して出力する。
【0021】高μ路基準値推定部11は、車速Vs と前
輪舵角δfsが入力され、予め設定しておいた高μ路にお
ける車両の運動方程式に基づく車両運動モデルにより、
検出した車速Vs 、前輪舵角δfsに対応するヨーレート
を高μ路基準ヨーレート(dψ/dt)H として推定演
算し、ヨーレート比較路面μ推定部14に出力する。
【0022】また、高μ路基準値推定部11からは、高
μ路基準ヨーレート(dψ/dt)H に加え、高μ路基
準のヨー角加速度(dψ/dt)H と横加速度(d
y/dt)H が、ヨーレート比較路面μ推定部14
に出力される。尚、高μ路基準値推定部11から出力さ
れる各パラメータの添字Hは、高μ路基準のパラメータ
であることを示す。
【0023】低μ路基準値推定部12は、車速Vs と前
輪舵角δfsが入力され、予め設定しておいた低μ路にお
ける車両の運動方程式に基づく車両運動モデルにより、
検出した車速Vs 、前輪舵角δfsに対応するヨーレート
を低μ路基準ヨーレート(dψ/dt)L として推定演
算し、ヨーレート比較路面μ推定部14に出力する。
【0024】また、低μ路基準値推定部12からは、低
μ路基準ヨーレート(dψ/dt)L に加え、低μ路基
準のヨー角加速度(dψ/dt)L が、ヨーレート
比較路面μ推定部14に出力される。尚、低μ路基準値
推定部12から出力される各パラメータの添字Lは、低
μ路基準のパラメータであることを示す。
【0025】高μ路基準値推定部11及び低μ路基準値
推定部12で用いる車両運動モデルと、各パラメータの
演算について、図2を基に説明する。すなわち、図2の
車両運動モデルについて車両横方向の並進運動に関する
運動方程式は、前後輪のコーナリングフォース(1輪)
をFf,Fr、車体質量をM、横加速度を(dy/d
)として、 M・(dy/dt)=2・Ff+2・Fr …(1) で与えられる。
【0026】一方、重心点まわりの回転運動に関する運
動方程式は、重心から前後輪軸までの距離をLf,L
r、車体のヨーイング慣性モーメントをIz、ヨー角加
速度を(dψ/dt)として、 Iz・(dψ/dt)=2・Ff・Lf−2・Fr・Lr …(2) で示される。
【0027】また、車体すべり角をβ、車体すべり角速
度(dβ/dt)とすると、横加速度(dy/d
)は、 (dy/dt)=V・((dβ/dt)+(dψ/dt)) …(3) で表される。
【0028】コーナリングフォースはタイヤの横すべり
角に対して1次遅れに近い応答をするが、この応答遅れ
を無視し、更に、サスペンションの特性をタイヤ特性に
取り込んだ等価コーナリングパワーを用いて線形化する
と以下となる。 Ff=−Kf・βf …(4) Fr=−Kr・βr …(5) ここで、Kf,Krは前後輪の等価コーナリングパワ
ー、βf,βrは前後輪の横すべり角である。
【0029】等価コーナリングパワーKf,Krの中で
ロールやサスペンションの影響を考慮するものとして、
この等価コーナリングパワーKf,Krを用いて、前後
輪の横すべり角βf,βrは、前輪舵角をδfとして以
下のように簡略化できる。 βf=β+Lf・(dψ/dt)/V−δf …(6) βr=β−Lr・(dψ/dt)/V …(7) 以上の運動方程式をまとめると、以下の状態方程式が得
られる。 (dx(t) /dt)=A・x(t) +B・u(t) …(8) x(t) =[β (dψ/dt)] u(t) =[δf 0] a11=−2・(Kf+Kr)/(M・V) a12=−1−2・(Lf・Kf−Lr・Kr)/(M・V) a21=−2・(Lf・Kf−Lr・Kr)/Iz a22=−2・(Lf・Kf+Lr・Kr)/(Iz・V) b11=2・Kf/(M・V) b21=2・Lf・Kf/Iz b12=b22=0
【0030】高μ路基準値推定部11では、上記(8)
式に、例えば路面μが1.0における等価コーナリング
パワーKf,Krを予め設定しておき、そのときどきの
車両運動状態(車速Vs 、前輪舵角δfs)における(d
x(t) /dt)=[(dβ/dt) (dψ/d
)]を計算することで、高μ路基準の車体すべり
角速度(dβ/dt)H とヨー角加速度(dψ/dt
)H を演算する。そして、演算した高μ路基準の車体
すべり角速度(dβ/dt)H とヨー角加速度(d ψ
/dt)H を積分することにより、高μ路基準の車体
すべり角βH とヨーレート(dψ/dt)H が得られ
る。また、高μ路基準の車体すべり角βH とヨーレート
(dψ/dt)H を前記(6)式に代入することによ
り、高μ路基準の前輪すべり角βfHが算出される。更
に、高μ路基準の車体すべり角速度(dβ/dt)H と
ヨーレート(dψ/dt)H を前記(3)式に代入する
ことにより、高μ路基準横加速度(dy/dt)H
が算出される。
【0031】同様に、低μ路基準値推定部12では、上
記(8)式に、例えば路面μが0.3における等価コー
ナリングパワーKf,Krを予め設定しておき、そのと
きどきの車両運動状態(車速Vs 、前輪舵角δfs)にお
ける(dx(t) /dt)=[(dβ/dt) (dψ
/dt)]を計算することで、低μ路基準の車体す
べり角速度(dβ/dt)L とヨー角加速度(dψ/
dt)L を演算する。そして、演算した低μ路基準の
車体すべり角速度(dβ/dt)L とヨー角加速度(d
ψ/dt)L を積分することにより、低μ路基準の
車体すべり角βL とヨーレート(dψ/dt)L が得ら
れる。また、低μ路基準の車体すべり角βL とヨーレー
ト(dψ/dt)L を前記(6)式に代入することによ
り、低μ路基準前輪すべり角βfLが算出される。
【0032】実際値推定部13は、車速Vs 、前輪舵角
δfs、横加速度(dy/dt)s 及びヨーレート
(dψ/dt)s が入力され、実際の車両の挙動をフィ
ードバックしつつ、実際のヨーレート(dψ/dt)O
を推定演算する、車両運動モデルにより形成したオブザ
ーバである。実際値推定部13で推定演算された実ヨー
レート(dψ/dt)O は、ヨーレート比較路面μ推定
部14に対して出力される。
【0033】また、実際値推定部13からは、ヨーレー
ト(dψ/dt)O に加え、ヨー角加速度(dψ/d
)O がヨーレート比較路面μ推定部14に対して出
力される。尚、実際値推定部13から出力される各パラ
メータの添字Oは、オブザーバからのパラメータである
ことを示す。
【0034】ここで、本実施の形態によるオブザーバの
構成を図3により説明する。測定できる(センサで検出
できる)出力が、以下で示されるとき、 y(t) =C・x(t) …(9) オブザーバの構成は次のようになる。 (dx'(t)/dt)=(A−K・C)・x'(t)+K・y(t) +B・u(t) …(10)
【0035】ここで、このオブザーバを車両運動モデル
に適用すると、x(t) は状態変数ベクトル(x'(t)
の「’」は推定値であることを示す)、u(t) は入力ベ
クトル、A、Bは状態方程式の係数行列であり、これら
は前述したものに対応する。また、y(t) は観測可能な
センサ出力ベクトルで、 y(t) =[βs (dψ/dt)s ] であり、センサによる車体すべり角βs は、前記(3)
式の関係から、センサによる横加速度(dy/d
)s 及びヨーレート(dψ/dt)s を基に得られ
るセンサによる車体すべり角速度(dβ/dt)s を積
分することにより求められる。さらに、Cはセンサ出力
と状態変数の関係を示す行列(本実施形態では単位行
列)、Kは任意に設定可能なフィードバックゲイン行列
であり、以下のように示される。
【0036】こうして表現されるオブザーバでフィード
バックして用いる値に対する乗数である、フィードバッ
クゲイン行列Kは、フィードバックゲイン行列Kを大き
く設定すると、システムの感度が高くなり正確性より即
応性を重視した特性となる。逆に、フィードバックゲイ
ン行列Kを小さく設定すると、システムの感度が低くな
り即応性よりも正確性を重視した特性となる。
【0037】これらの関係から、オブザーバによりヨー
角加速度(dψ/dt)O と車体すべり角速度(d
β/dt)O が以下の(11)、(12)式で推定演算
される。 (dψ/dt)O =a11・(dψ/dt)O +a12・βO +b11・δfs +k11・((dψ/dt)s −(dψ/dt)O ) +k12・(βs −βO ) …(11) (dβ/dt)O =a21・(dψ/dt)O +a22・βO +k21・((dψ/dt)s −(dψ/dt)O ) +k22・(βs −βO ) …(12)
【0038】そして、これらにより演算されるヨー角加
速度(dψ/dt)O と車体すべり角速度(dβ/
dt)O を積分することにより、ヨーレート(dψ/d
t)O と車体すべり角βO を演算する。さらに、車体す
べり角βO とヨーレート(dψ/dt)O を前記(6)
式に代入することにより、前輪すべり角βfOが算出され
る。
【0039】尚、高μ路基準値推定部11、低μ路基準
値推定部12、実際値推定部13での演算は、車速Vs
=0では、0による除算となり演算が行えない。このた
め、極低速(例えば、10km/hに達しない速度)では、
ヨーレート及び横加速度はセンサ値とする。すなわち、 (dψ/dt)H =(dψ/dt)L =(dψ/dt)O =(dψ/dt)s (dy/dt)O =(dy/dt)s とする。また、車体すべり角については、定常円旋回の
幾何学的関係から、 βH =βL =βO =δfs・Lr/(Lf+Lr) とする。このとき、コーナリングフォースは発生してい
ないので、前輪すべり角は全て0となる。 βfH=βfL=βfO=0
【0040】ヨーレート比較路面μ推定部14には、車
速Vs 、前輪舵角δfsのセンサ値と、高μ路基準のヨー
レート(dψ/dt)H 、ヨー角加速度(dψ/dt
)H 、横加速度(dy/dt)H と、低μ路基準
のヨーレート(dψ/dt)L 、ヨー角加速度(dψ
/dt)L と、実際値として推定されたヨーレート
(dψ/dt)O 及びヨー角加速度(dψ/dt
O が入力される。そして、後述する実行条件が満たされ
る場合に、高μ路基準ヨーレート(dψ/dt)H と低
μ路基準ヨーレート(dψ/dt)L とヨーレート(d
ψ/dt)O とにより、以下(13)式に基づき新たな
路面摩擦係数μγnを演算し、この新たな路面摩擦係数
μγnを最終路面μ推定部15に出力する。
【0041】ここで、μH は、高μ路基準値推定部11
において予め想定した路面摩擦係数(例えば1.0)
を、μL は、低μ路基準値推定部12において予め想定
した路面摩擦係数(例えば0.3)をそれぞれ示してい
る。 μγn=((μH −μL )・(dψ/dt)O +μL ・(dψ/dt)H −μH ・(dψ/dt)L )/((dψ/dt)H −(dψ/dt)L ) …(13)
【0042】すなわち、この(13)式では、高μ路基
準ヨーレート(dψ/dt)H と低μ路基準ヨーレート
(dψ/dt)L から一次関数を形成し、この一次関数
にヨーレート(dψ/dt)O を代入することにより路
面μを求め、これを新たな路面摩擦係数μγnとする。
尚、この新たな路面摩擦係数μγnは、所定の上限値
(例えば、1.0)と下限値(例えば、0.3)の間で
制限するものとする。
【0043】尚、ヨーレート比較路面μ推定部14で、
ヨーレート比較による新たな路面摩擦係数μγnを演算
する条件として次の条件を予め設定しておく。
【0044】(1−1)本来、多自由度系である車両
を、横移動+鉛直軸周りの2自由度で近似し、且つ2輪
モデルとしているため、実車両との挙動差が大きくな
る、低速走行、大転舵時には演算を行わない。例えば、
車速Vs が10km/hに達しない場合、ステアリング角の
絶対値が500deg より大きい場合には演算を行わな
い。
【0045】(1−2)センサ入力値の電気ノイズや、
モデル化の段階で考慮されていない外乱等の影響を考慮
し、ノイズや外乱等の影響の割合が相対的に大きくなる
ヨーレートの絶対値が小さい場合には演算を行わない。
例えば、ヨーレート(dψ/dt)O の絶対値が1.5
deg/s に達しない場合には演算を行わない。
【0046】(1−3)路面摩擦係数によってコーナリ
ングフォースに差が現れることを利用した路面摩擦係数
推定であるため、路面摩擦係数の影響に対してノイズや
外乱等の影響の割合が相対的に大きくなるコーナリング
フォースが小さい場合、すなわち、コーナリングフォー
スに比例する横加速度の絶対値が小さい場合には演算を
行わない。例えば、高μ路基準横加速度(dy/dt
)H の絶対値が0.15Gに達しない場合には演算を
行わない。
【0047】(1−4)舵角入力に対するヨーレート応
答は、路面摩擦係数により変化し遅れを生じる場合があ
る。この遅れが生じている時に路面摩擦係数の推定を行
うと誤差が大きくなる。従って、遅れが大きい場合や、
遅れによる誤差が大きくなると判断できる場合には演算
を行わない。例えば、ヨーレートの立ち上がり(ヨーレ
ートが発生し始めてから収束側に移行する間の設定範
囲)時以外の遅れによる誤差が大きくなると判断できる
場合には演算を行わない。ここで、ヨーレートの立ち上
がりは、(ヨーレート)・(ヨー角加速度)で判定す
る。
【0048】(1−5)高μ路基準ヨーレートと低μ路
基準ヨーレートとの差の絶対値がノイズや外乱等の影響
に対して十分な大きさを有しない場合は演算を行わな
い。例えば、高μ路基準ヨーレート(dψ/dt)H と
低μ路基準ヨーレート(dψ/dt)L との差の絶対値
が1deg/s に達しない場合は演算を行わない。
【0049】尚、本実施の第1形態においては、高μ路
基準値推定部11、低μ路基準値推定部12、実際値推
定部13及びヨーレート比較路面μ推定部14で路面μ
推定手段の第1の路面μ推定部が構成されている。
【0050】最終路面μ推定部15は、ヨーレート比較
路面μ推定部14から新たな路面摩擦係数μγnが、重
み関数設定部16から後述する重み関数κ1 の値が入力
される。そして、以下の(14)式に基づいて、過去
(前回)最終的に推定した路面摩擦係数μn-1 と、ヨー
レート比較路面μ推定部14からの新たな路面摩擦係数
μγnとで加重平均することで、最終的に今回の路面摩
擦係数μγを演算して、この路面摩擦係数μγを出力す
るようになっている。尚、本実施の第1形態では、この
最終路面μ推定部15は、路面μ推定手段の第2の路面
μ推定部として設けられている。 μγ=μn-1 +κ1 ・(μγn−μn-1 ) …(14)
【0051】重み関数設定部16は、本実施の第1形態
においては、路面μ推定手段の重み付け可変部として設
けられており、路面凹凸検出装置7から路面の凹凸状態
が入力され、この路面の凹凸状態に応じて上記(14)
式で用いる重み関数κ1 を設定し、最終路面μ推定部1
5に出力する。具体的には、路面凹凸状態が激しい(予
め設定しておいたレベル以上の凹凸が、予め設定してお
いた距離内に発生する回数が多い)ほど、重み関数κ1
を1に近づけ、(14)式中の(μγn−μn-1 )の項
の影響を大きくなるようにして、路面μ変化に対する即
応性を重視するようにする。逆に、路面凹凸状態が少な
いほど、重み関数κ1 を0に近づけ、(14)式中の
(μγn−μn-1 )の項の影響を小さくなるようにし
て、路面μ変化に対する正確性、安定性を重視するよう
にする。
【0052】すなわち、通常の一般良路では、殆ど路面
μは高μ値で一定的に連続し、路面凹凸状態も小さいも
のである。このため上述のように重み関数κ1 を0に近
づけ設定することで、路面摩擦係数μγが一時的な外乱
やセンサノイズなどで誤った低μ値となるのを回避でき
るようにするのである。
【0053】一方、冬場の山陰やトンネルに進入する時
等の路面凹凸状態が大きいところでは、路面が高μ値か
ら低μ値に急変する場合が多い。特に、雪道等では路面
凹凸状態が激しいため、上述のように重み関数κ1 を1
に近づけ設定して僅かでも車両の運動状態が低μ値特有
の路面の凹凸状態を示せば、路面摩擦係数μγは低μ値
の方向へ即座に出力されることになる。
【0054】このように本実施の第1形態によれば、最
終路面μ推定部15の重み関数κ1を可変としたので、
単体の路面μ推定手段で路面μの推定を即応性と正確性
を両立して行うことができ、路面摩擦係数推定装置1が
複雑化、大型化することなく、コスト的にも安価で、路
面状態に応じて効率よく路面μの推定を行うことが可能
になる。
【0055】尚、本実施の第1形態では、重み関数設定
部16は、路面凹凸状態が激しいほど、重み関数κ1 を
1に近づけ、逆に、路面凹凸状態が少ないほど、重み関
数κ1 を0に近づけるようにしているが、予め設定して
おいた閾値以上の路面凹凸状態の値により、重み関数κ
1 を切り替えるようにしても良い(例えば、0.8と
0.3を切り替える)。また、本実施の第1形態では、
ヨーレートの実際値を高μ路基準値および低μ路基準値
と比較して新たな路面摩擦係数μγnを求めるようにし
ているが、ヨーレート以外のパラメータ、例えば横加速
度や車体すべり角を用いても良い。更に、オブザーバに
より演算した実際値を高μ路基準値および低μ路基準値
と比較して新たな路面摩擦係数μγnを求めるようにし
ているが、適応制御等にて新たな路面摩擦係数を推定す
るものであっても良い。
【0056】次に、図4は本発明の実施の第2形態によ
る、路面摩擦係数推定装置の構成を示す機能ブロック図
を示す。尚、この実施の第2形態は、上記実施の第1形
態の実際値推定部13におけるオブザーバのフィードバ
ックゲイン行列Kを路面凹凸状態に応じて可変すること
で、路面μ推定の応答性を可変するものであり、実施の
第1形態と同様のものには同じ符号を記し説明は省略す
る。
【0057】すなわち、本実施の第2形態による路面摩
擦係数推定装置21の制御部22(路面μ推定手段)
は、高μ路基準値推定部11、低μ路基準値推定部1
2、実際値推定部23、ヨーレート比較路面μ推定部1
4から主要に構成されており、路面摩擦係数μを推定し
て出力する。
【0058】実際値推定部23は、車速Vs 、前輪舵角
δfs、横加速度(dy/dt)s 、ヨーレート(d
ψ/dt)s が入力され、実際の車両の挙動をフィード
バックしつつ、実際のヨーレート(dψ/dt)O を推
定演算する、車両運動モデルにより形成したオブザーバ
であり、このオブザーバの構成に関しては、前記実施の
第1形態で説明した実際値推定部13と同様に構成され
る。
【0059】そして、この実際値推定部23には、路面
凹凸検出装置7から路面の凹凸状態が入力され、この路
面凹凸状態に応じて、オブザーバでフィードバックして
用いる値に対する乗数である、前記(10)式におけ
る、フィードバックゲイン行列Kを可変、すなわち、行
列の各要素、k11、k12、k21、k22を可変するように
なっている。
【0060】このフィードバックゲイン行列Kは、前述
したように、大きく設定すると、システムの感度が高く
なり正確性より即応性を重視した特性となり、逆に、フ
ィードバックゲイン行列Kを小さく設定すると、システ
ムの感度が低くなり即応性よりも正確性、安定性を重視
した特性となる。従って、具体的には、フィードバック
ゲイン行列Kの各要素、k11、k12、k21、k22は、路
面凹凸状態が激しいほど大きく設定して状態量のフィー
ドバックを大きくし、実際値を状態量推定値により反映
させるように設定される。尚、このフィードバックゲイ
ン行列Kの各要素、k11、k12、k21、k22の設定は、
予め設定しておいた閾値以上の路面凹凸状態の値によ
り、切り替えるものであっても良い。
【0061】このため本実施の第2形態によっても、前
記実施の第1形態と同様に、単体の路面μ推定手段で路
面μの推定を即応性と正確性を両立して行うことがで
き、路面摩擦係数推定装置1が複雑化、大型化すること
なく、コスト的にも安価で、路面状態に応じて効率よく
路面μの推定を行うことが可能になる。
【0062】こうして、実際値推定部23で推定演算さ
れた実ヨーレート(dψ/dt)Oは、ヨーレート比較
路面μ推定部14に対して出力され、更にヨー角加速度
(d ψ/dt)O もヨーレート比較路面μ推定部1
4に対して出力される。
【0063】尚、本実施の第2形態では、ヨーレート比
較路面μ推定部14で演算する新たな路面摩擦係数μγ
nをそのまま最終的な路面μの推定値として出力しても
良く、或いは、ヨーレート比較路面μ推定部14で前記
最終路面μ推定部15で説明したような加重平均処理を
行ってから最終的な路面μの推定値として出力しても良
い。また、本実施の第2形態では、ヨーレートの実際値
を高μ路基準値および低μ路基準値と比較して新たな路
面摩擦係数μγnを求めるようにしているが、ヨーレー
ト以外のパラメータ、例えば横加速度や車体すべり角を
用いても良い。
【0064】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
単体の路面μ推定手段で路面μの推定を即応性と正確
性、安定性を両立して行うことができ、複雑化、大型化
することなく、コスト的にも安価で、路面状態に応じて
効率よく路面μの推定を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による、路面摩擦係数
推定装置の構成を示す機能ブロック図
【図2】同上、4輪車の等価的な2輪車モデルを示す説
明図
【図3】同上、オブザーバの構成を示す説明図
【図4】本発明の実施の第2形態による、路面摩擦係数
推定装置の構成を示す機能ブロック図
【符号の説明】
1 路面摩擦係数推定装置 2 制御部(路面μ推定手段) 3 前輪舵角センサ 4 車速センサ 5 横加速度センサ 6 ヨーレートセンサ 7 路面凹凸検出装置(路面凹凸状態検出手段) 11 高μ路基準値推定部(第1の路面μ推定部) 12 低μ路基準値推定部(第1の路面μ推定部) 13 実際値推定部(第1の路面μ推定部) 14 ヨーレート比較路面μ推定部(第1の路面μ推
定部) 15 最終路面μ推定部(第2の路面μ推定部) 16 重み関数設定部(重み付け可変部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 113:00 B62D 113:00 133:00 133:00 137:00 137:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運動状態を基に路面μを推定する
    路面μ推定手段を備えた車両の路面摩擦係数推定装置に
    おいて、 路面の凹凸状態を検出する路面凹凸状態検出手段を有
    し、上記路面μ推定手段は、上記路面の凹凸状態に応じ
    て路面μ推定の応答性を可変することを特徴とする車両
    の路面摩擦係数推定装置。
  2. 【請求項2】 上記路面μ推定手段は、上記路面凹凸状
    態検出手段からの上記路面凹凸状態が大きいときは応答
    性が速くなる方向に可変することを特徴とする請求項1
    記載の車両の路面摩擦係数推定装置。
  3. 【請求項3】 上記路面μ推定手段は、車両の運動状態
    を基に新たな路面μを推定する第1の路面μ推定部と、 過去に最終的に推定した路面μと上記新たに推定した路
    面μとから最終的に今回の路面μを演算する第2の路面
    μ推定部と、 上記路面の凹凸状態を基に上記第2の路面μ推定部での
    上記過去に最終的に推定した路面μと上記新たに推定し
    た路面μのデータの重み付けを可変する重み付け可変部
    とを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の車両の路面摩擦係数推定装置。
  4. 【請求項4】 上記路面μ推定手段は、オブザーバによ
    り所定の車両運動パラメータの実際値を演算する実際値
    推定部と、高μ路車両運動モデルに基づいて上記所定車
    両運動パラメータの高μ路基準値を演算する高μ路基準
    値推定部と、低μ路車両運動モデルに基づいて上記所定
    車両運動パラメータの低μ路基準値を演算する低μ路基
    準値推定部と、上記高μ路基準値と上記低μ路基準値に
    対する上記実際値の関係に基づいて新たな路面μを推定
    する路面μ演算部とを具備し、 上記実際値推定部は、上記オブザーバでフィードバック
    して用いる値に対する乗数を上記路面の凹凸状態に応じ
    て可変することを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の車両の路面摩擦係数推定装置。
JP2000160939A 2000-05-30 2000-05-30 車両の路面摩擦係数推定装置 Pending JP2001334921A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000160939A JP2001334921A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 車両の路面摩擦係数推定装置
US09/866,769 US6526804B2 (en) 2000-05-30 2001-05-30 Road friction coefficient estimating apparatus for vehicle
DE10126315A DE10126315C2 (de) 2000-05-30 2001-05-30 Straßenreibzahl-Schätzvorrichtung für ein Kraftfahrzeug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000160939A JP2001334921A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 車両の路面摩擦係数推定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001334921A true JP2001334921A (ja) 2001-12-04

Family

ID=18665056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000160939A Pending JP2001334921A (ja) 2000-05-30 2000-05-30 車両の路面摩擦係数推定装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6526804B2 (ja)
JP (1) JP2001334921A (ja)
DE (1) DE10126315C2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005067485A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の路面摩擦係数推定装置
JP2010083395A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Fuji Heavy Ind Ltd 路面摩擦係数推定装置
JP2014512291A (ja) * 2011-02-14 2014-05-22 コンティ テミック マイクロエレクトロニック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 3dカメラによる摩擦係数推定
JP7315988B1 (ja) 2022-01-13 2023-07-27 誠一 杉田 移動体の走行制御システム

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE60112109D1 (de) * 2000-03-24 2005-08-25 Cymbet Corp Gehäuse für die anordnung und anordnungen mit integrierter batterie
JP2001334921A (ja) * 2000-05-30 2001-12-04 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の路面摩擦係数推定装置
KR100684033B1 (ko) * 2002-02-23 2007-02-16 주식회사 만도 차량의 주행 안정성 제어방법
JP4500126B2 (ja) * 2004-08-02 2010-07-14 富士重工業株式会社 ヨーレートセンサの故障診断装置
EP1627790B1 (en) * 2004-08-19 2008-02-20 HONDA MOTOR CO., Ltd. Estimating method for road friction coefficient and vehicle slip angle estimating method
JP5011866B2 (ja) * 2006-01-23 2012-08-29 日産自動車株式会社 横すべり角推定装置、自動車、及び横すべり角推定方法
US20100100360A1 (en) * 2008-10-16 2010-04-22 Gm Global Technology Operations, Inc. Model-based road surface condition identification
JP5195499B2 (ja) * 2009-02-17 2013-05-08 ソニー株式会社 非水電解質二次電池
US8306712B2 (en) * 2009-03-24 2012-11-06 GM Global Technology Operations LLC Road surface condition identification based on statistical pattern recognition
DE102009024036A1 (de) * 2009-06-05 2010-12-09 Continental Teves Ag & Co. Ohg Verfahren zur Antriebsschlupfregelung eines Kraftfahrzeugs und Antriebsschlupfregelsystem
FI122084B (fi) * 2009-12-03 2011-08-15 Teconer Oy Päätelaiteperusteinen tieolosuhteiden kartoitusmenetelmä ja -järjestelmä
JP5075965B2 (ja) * 2010-10-25 2012-11-21 住友ゴム工業株式会社 摩擦係数の予測方法
DE102012101085A1 (de) * 2012-02-10 2013-08-14 Conti Temic Microelectronic Gmbh Bestimmung einer Beschaffenheit einer Fahrbahnoberfläche mittels einer 3D-Kamera
DE102012112724A1 (de) 2012-12-20 2014-06-26 Continental Teves Ag & Co. Ohg Verfahren zur Bestimmung eines Fahrbahnzustands aus Umfeldsensordaten
DE102012112725A1 (de) 2012-12-20 2014-06-26 Continental Teves Ag & Co. Ohg Reibwertschätzung aus Kamera- und Raddrehzahldaten
DE102013101639A1 (de) 2013-02-19 2014-09-04 Continental Teves Ag & Co. Ohg Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung eines Fahrbahnzustands
DE102013211027A1 (de) * 2013-06-13 2014-12-18 Continental Teves Ag & Co. Ohg Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung der Beschaffenheit einer Fahrbahnoberfläche einer von einem Fahrzeug zu befahrenden Fahrspur
DE102013223367A1 (de) 2013-11-15 2015-05-21 Continental Teves Ag & Co. Ohg Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung eines Fahrbahnzustands mittels eines Fahrzeugkamerasystems
JP6605248B2 (ja) * 2015-07-27 2019-11-13 Ntn株式会社 摩擦ブレーキシステム
US10275662B1 (en) * 2016-09-30 2019-04-30 Zoox, Inc. Estimating friction based on image data
US11541893B2 (en) * 2017-09-26 2023-01-03 Nira Dynamics Ab Friction estimation
DE102018200330A1 (de) 2018-01-11 2019-07-11 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Ermittlung der aktuellen Fahrbahnrauhigkeit in einem Fahrzeug
JP7335713B2 (ja) * 2019-03-28 2023-08-30 株式会社Subaru 路面判定装置
KR20210070014A (ko) * 2019-12-04 2021-06-14 현대자동차주식회사 노면의 마찰계수 추정 장치 및 그 방법

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0238174A (ja) * 1988-07-29 1990-02-07 Aisin Seiki Co Ltd 路面状態検出装置および車上制御装置
US5668724A (en) * 1990-09-28 1997-09-16 Robert Bosch Gmbh Method for improving the controllabilty of motor vehicles
DE69229634T2 (de) * 1991-11-29 2000-02-24 Mitsubishi Motors Corp Verfahren und vorrichtung zur regelung der bremskraft der hinterräder
JP3353846B2 (ja) * 1993-04-16 2002-12-03 マツダ株式会社 車両のアンチスキッドブレーキ装置
JP2964875B2 (ja) * 1994-07-19 1999-10-18 株式会社デンソー アンチスキッド制御装置
NO302674B1 (no) * 1994-11-04 1998-04-06 Norsemeter As Fremgangsmåte og apparat for måling eventuelt regulering av friksjonsforhold
JP3339978B2 (ja) * 1994-12-29 2002-10-28 本田技研工業株式会社 ハイドロプレーニング現象発生速度推定方法およびハイドロプレーニング現象発生領域検知方法
JPH08258588A (ja) * 1995-03-27 1996-10-08 Mazda Motor Corp 車両における路面状態検出装置
JP3367277B2 (ja) * 1995-06-05 2003-01-14 株式会社豊田中央研究所 摩擦状態検出装置及び、パワーステアリング装置
JP3760479B2 (ja) * 1995-06-05 2006-03-29 株式会社デンソー 制動状態検出装置及び車両制御装置
JP3257351B2 (ja) * 1995-07-07 2002-02-18 三菱自動車工業株式会社 車両の旋回制御装置
DE19543928C2 (de) * 1995-11-24 1997-09-04 Daimler Benz Ag Verfahren zur frühzeitigen Erkennung des Aufschwimmens eines Fahrzeugreifens auf nasser Fahrbahn
JP3965218B2 (ja) * 1996-03-29 2007-08-29 日産自動車株式会社 車両のブレーキ制御システム
JP3022798B2 (ja) 1997-02-27 2000-03-21 山形日本電気株式会社 半導体製造用回転塗布装置
JP3382502B2 (ja) * 1997-05-20 2003-03-04 本田技研工業株式会社 車両の自動制動装置
EP0887241A3 (en) * 1997-06-27 1999-12-15 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Road surface condition estimating apparatus and variation reduction processing apparatus
JP3331310B2 (ja) * 1997-09-25 2002-10-07 富士重工業株式会社 路面摩擦係数検出装置
JPH11267730A (ja) 1998-03-24 1999-10-05 Kawasaki Steel Corp 熱延鋼板の温度制御装置及びその方法
JP3662118B2 (ja) * 1998-08-07 2005-06-22 トヨタ自動車株式会社 車輌の加減速度演算方法
JP3271945B2 (ja) * 1998-08-27 2002-04-08 富士重工業株式会社 車両の路面摩擦係数推定装置
JP3747652B2 (ja) * 1998-10-08 2006-02-22 トヨタ自動車株式会社 車輌の車体速度推定装置
JP3271956B2 (ja) * 1999-09-21 2002-04-08 富士重工業株式会社 車両の路面摩擦係数推定装置
JP2001334921A (ja) * 2000-05-30 2001-12-04 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の路面摩擦係数推定装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005067485A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の路面摩擦係数推定装置
JP4703953B2 (ja) * 2003-08-26 2011-06-15 富士重工業株式会社 車両の路面摩擦係数推定装置
JP2010083395A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Fuji Heavy Ind Ltd 路面摩擦係数推定装置
JP2014512291A (ja) * 2011-02-14 2014-05-22 コンティ テミック マイクロエレクトロニック ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 3dカメラによる摩擦係数推定
JP7315988B1 (ja) 2022-01-13 2023-07-27 誠一 杉田 移動体の走行制御システム
JP2023108070A (ja) * 2022-01-13 2023-08-04 誠一 杉田 移動体の走行制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
US6526804B2 (en) 2003-03-04
DE10126315A1 (de) 2002-02-28
DE10126315C2 (de) 2003-10-30
US20020007661A1 (en) 2002-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001334921A (ja) 車両の路面摩擦係数推定装置
JP3539722B2 (ja) 車両の路面摩擦係数推定装置
US8682599B2 (en) Road surface friction coefficient estimating device and road surface friction coefficient estimating method
JP4459561B2 (ja) コーナリングパワー制御装置およびコーナリングパワー制御方法
JPH06104455B2 (ja) 車両運動状態推定装置
JP2008265467A (ja) 車両の路面摩擦係数推定装置
JP2004074845A (ja) セルフアライニングトルク基準値演算装置及び路面摩擦状態推定装置
JP2004224172A (ja) 横加速度センサのドリフト量推定装置、横加速度センサの出力補正装置及び路面摩擦状態推定装置
Tseng et al. Technical challenges in the development of vehicle stability control system
JP5211995B2 (ja) 車両用減速制御装置及びその方法
JP3271952B2 (ja) 車両の路面摩擦係数推定装置
JP5206490B2 (ja) 車両接地面摩擦状態推定装置及びその方法
JP3236004B1 (ja) 車両の路面摩擦係数推定装置
JP3271956B2 (ja) 車両の路面摩擦係数推定装置
KR20180049097A (ko) 전동 파워 스티어링 장치
JP5206491B2 (ja) 車両接地面摩擦状態推定装置及びその方法
JP3271955B2 (ja) 車両の路面摩擦係数推定装置
JP5228993B2 (ja) 車両接地面摩擦状態推定装置及びその方法
JP2008087548A (ja) 旋回状態推定装置、自動車、及び旋回状態推定方法
JP3271964B1 (ja) 車両の路面摩擦係数推定装置
KR100863550B1 (ko) 차량 안정성 제어방법
JP3271953B2 (ja) 車両の路面摩擦係数推定装置
JP2009185672A (ja) 車両の駆動力制御装置
JPH09311042A (ja) 車体横すべり角検出装置
JP2004045402A (ja) 路面摩擦状態推定装置