JP2001334171A - 気体浄化装置 - Google Patents

気体浄化装置

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JP2001334171A
JP2001334171A JP2000178332A JP2000178332A JP2001334171A JP 2001334171 A JP2001334171 A JP 2001334171A JP 2000178332 A JP2000178332 A JP 2000178332A JP 2000178332 A JP2000178332 A JP 2000178332A JP 2001334171 A JP2001334171 A JP 2001334171A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザのメンテナンスをより軽減すると共
に、再飛散現象も抑制することができる気体浄化装置を
提供する。 【解決手段】 塵埃を含む室内の空気をサイクロン11
に導入する前に帯電部12によって塵埃を帯電させ、流
体に旋回運動を与えて塵埃を分離し捕集すると共に、サ
イクロン11をアースに接続することで塵埃を電気的に
も捕集するようにして、粒径が比較的大きな塵埃につい
てはサイクロン11の機械的作用によって集塵し、粒径
が比較的小さな塵埃については電気集塵部15によって
捕集する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体に含まれる塵
埃を除去して清浄化する気体浄化装置に関する。
【従来の技術】例えば、従来の家庭用空気清浄機(気体
浄化装置)における集塵方式の主なものとしては、フィ
ルタ方式と電気方式とがある。フィルタ方式では、ファ
ンを回転させて室内の空気を吸引し、吸引した空気をフ
ィルタに通過させ、空気中に含まれている塵埃(埃,カ
ビ,細菌など)をフィルタにより捕集して室内の空気を
清浄化するようになっている。また、電気方式の場合
は、吸引した室内の空気に高電圧放電を行って塵埃を帯
電させ、その帯電と逆極性の電位或いはアース電位に設
定したフィルタに塵埃を付着させるものである。
【0002】図17は、電気式集塵機の構成の一例を概
念的に示す図である。即ち、ファン1を回転させて室内
の空気を吸排気する経路の途中に、空気中の塵埃を帯電
させる帯電用電極2と塵埃を捕集するフィルタ3とが配
置されている。帯電用電極2には、高電圧トランス4に
より昇圧された高電圧が印加されており、フィルタ3
は、帯電用電極2によって帯電された塵埃を電気的に捕
集するようアースに接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら何れの方式にお
いてもフィルタを使用する構成となっているが、フィル
タに捕集されて付着したカビや細菌等は時間の経過と共
に繁殖する。そして、その繁殖がある程度進むと、フィ
ルタ内を通過する空気の圧力損失を増加させることにな
る。また、フィルタ上を通過する空気の風速は上昇する
ため、その気流によりフィルタ表面の塵埃が脱落して再
び室内に排出される、所謂再飛散現象が起こりやすいと
いう問題がある。
【0004】また、フィルタの目がある程度細かくなる
と空気中の水分も捕集するようになるため、カビや細菌
などの繁殖を助長する環境となってしまう。特に、最近
は、HEPA(High Efficiency Particulate Airfilte
r) と称する1μm以下の塵埃を捕集できるフィルタを
備えた空気清浄機があるが、このような高性能のフィル
タである程、カビや細菌等の繁殖や再飛散の問題も大き
くなってしまう。
【0005】そして、フィルタには寿命があるため、ユ
ーザはフィルタを定期的に交換するというメンテナンス
が必要であり、その手間が煩わしいという問題もある。
加えて、ユーザがフィルタの交換を忘れたまま放置する
と、再飛散現象が次第に顕著に発生するようになってし
まう。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ユーザのメンテナンスをより軽減す
ると共に、再飛散現象も抑制することができる気体浄化
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の気体浄化
装置は、塵埃を含む気体に高電圧を印加して前記塵埃を
帯電させる帯電部と、この帯電部によって帯電された塵
埃を電気的作用により捕集する捕集部とを有する電気集
塵部と、前記気体に旋回運動を与えることで該気体に含
まれる塵埃に遠心力を作用させる遠心力作用部と、この
遠心力作用部によって気体より分離除去された塵埃を捕
集する捕集部とを有する遠心力集塵部とを備えて構成さ
れることを特徴とする。即ち、空気中に含まれる塵埃の
粒径は、小さなものではウィルスレベルの0.01μm
から大きなものでは花粉レベルの100μm程度まで、
極めて広範囲である。このように粒径が広い範囲に渡る
塵埃を捕集するために、従来の電気式集塵機でもフィル
タを用いざるを得なかった。
【0008】これに対して、本発明によれば、比較的大
きな塵埃については遠心力集塵部の機械的作用によって
集塵される。即ち、粒径が大きく質量が大である塵埃は
遠心力が印加されると気体から容易に分離されるので、
主に遠心力集塵部において捕集されるようになる。そし
て、電気集塵部は、専ら粒径の小さい塵埃を捕集すれば
良い。従って、これらのトータルで粒径が広範囲に異な
る塵埃を捕集することができ、電気集塵部の捕集部にお
いてもフィルタを使用することなく気体中の塵埃を捕集
することが可能となるので、ユーザのメンテナンスがよ
り軽減される。また、フィルタを用いないので塵埃の再
飛散現象も抑制される。
【0009】この場合、請求項2に記載したように、電
気集塵部の少なくとも帯電部を、遠心力集塵部の前段に
配置しても良い。斯様に構成すれば、塵埃を含んだ気体
が遠心力集塵部に導入される前に塵埃を帯電させること
ができるので、比較的粒径が大である塵埃をも帯電させ
て電気的作用により捕集させることを期待できる。
【0010】また、この場合、請求項3に記載したよう
に、帯電部を、遠心力作用部における気体入口の外周側
で塵埃に帯電させるように構成するのが好ましい。即
ち、塵埃を含む気体は、流体となって遠心力作用部に導
入されることで旋回運動が加えられる。従って、遠心力
作用部の気体導入部分においても、旋回運動の外周側で
気体中に塵埃が含まれる濃度が高くなる傾向にある。従
って、遠心力作用部における気体入口の外周側で塵埃に
帯電させることで塵埃の捕集効率が向上する。また、比
較的質量が大きい(即ち、粒径が大きい)塵埃にも帯電
させることができる。
【0011】更に、請求項4に記載したように、帯電部
と遠心力作用部との間に、気体の流れを整流する整流板
を配置すると良い。斯様に構成すれば、遠心力作用部に
導入される気体が整流板の作用により層流となるので、
遠心力作用部における旋回運動は乱れを生じることなく
高速に行われる。従って、塵埃の分離がより効率的に行
われるようになる。
【0012】また、この場合、請求項5に記載したよう
に、整流板を導電性材料で構成し、電気集塵部の捕集部
とすると良い。斯様に構成すれば、比較的の粒径の小さ
い塵埃は、気体が遠心力作用部に導入される前に整流板
によって捕集される。従って、遠心力集塵部における集
塵効率が向上する。
【0013】また、請求項6に記載したように、遠心力
集塵部の遠心力作用部及び捕集部を導電性材料で構成す
ることで電気集塵部の捕集部の一部としても良い。斯様
に構成すれば、遠心力集塵部の構成全体が、塵埃を電気
的に捕集するために利用されることになる。
【0014】加えて、請求項7に記載したように、遠心
力集塵部の遠心力作用部を絶縁性材料で構成し、遠心力
集塵部の捕集部を導電性材料で構成することで電気集塵
部の捕集部の一部としても良い。
【0015】一般に、帯電した粒子は絶縁性材料で構成
された部分には付着しにくくなる。即ち、絶縁性材料
は、帯電した粒子が接触することによって粒子と同じ電
位に帯電してしまうからである。そこで、請求項7のよ
うに構成し、遠心力集塵部の捕集部の電位を帯電した粒
子の電位よりも低くなるように設定すれば、遠心力集塵
部の捕集部においても電気的作用によって塵埃が捕集さ
れるようになる。
【0016】更に、この場合、請求項8に記載したよう
に、遠心力集塵部の捕集部を、電気集塵部の捕集部と共
通にすると良く、斯様に構成すれば、捕集部が1か所と
なるので、ユーザのメンテナンスが容易となる。
【0017】また、請求項9に記載したように、遠心力
作用部を、プラスチックのブロー成形で形成すると良
い。即ち、遠心力作用部には密閉構造が要求されるた
め、射出成形や押出成形などにより形成された部品の組
合わせで構成すると、部品点数が多くなり密閉性を確保
することも困難となる。そこで、請求項9のように遠心
力作用部をブロー成形で形成すれば、部品数が少なくな
ると共に密閉性が容易に確保される。また、遠心力作用
部を薄肉に成形することも可能であり、装置全体が軽量
化される。
【0018】以上の場合において、請求項10に記載し
たように、捕集部を、本体に対して着脱可能に構成する
と良い。斯様に構成すれば、ユーザは、捕集部を本体か
ら取り外して内部に捕集された塵埃を除去し、その後
に、捕集部を本体に取り付けることができる。従って、
捕集した塵埃を除去する際の取り扱いが容易となる。
【0019】また、請求項11に記載したように、帯電
部を、塵埃を含む気体に負極性の高電圧を印加するよう
に構成するのが好ましい。即ち、負極性の高電圧を印加
することで、気体中の不活性ガスが電離して負イオンを
発生し易くなり、ひいては、その負イオンの作用によっ
てオゾンが発生し易くなる。オゾンは、強力な酸化力を
有する活性酸素を生じるため、気体中に含まれている臭
気成分や細菌等を酸化分解して脱臭や殺菌などの作用を
なす。従って、斯様に構成すれば、気体は、脱臭,殺菌
作用も施されて清浄化される。
【0020】この場合、請求項12に記載したように、
遠心力作用部の気体出口側に、オゾンを分解するオゾン
分解手段を配置するのが好ましい。即ち、発生させたオ
ゾンが未分解の状態で室内などに流出すると、その濃度
がある程度上昇した場合には、ユーザがオゾン臭を感じ
る場合がある。従って、オゾン分解手段を加えて、気体
中に含まれているオゾンを極力分解した状態で放出すれ
ば、ユーザがオゾン臭を感じることを防止できる。
【0021】請求項13または14に記載したように、
電気集塵部を、遠心力集塵部の排気側に配置して、その
電気集塵部を、遠心力集塵部の運転に伴う塵埃の再飛散
を防止するように運転制御する制御手段を備えることが
好ましい。
【0022】即ち、遠心力集塵部の運転が過渡的に変化
する場合はそれに伴って流体の運動状態も変化して、一
時的に脈流や乱流が発生する。すると、その気流の乱れ
によって、一旦捕集した塵埃がまきあげられるなどして
外部に排出されてしまう再飛散現象が発生し易くなる。
そこで、そのような場合に遠心力集塵部の排気側に配置
した電気集塵部を運転させることで、再飛散によって外
部に排出されようとする塵埃は捕集される。従って、気
体をより清浄にすることができる。
【0023】この場合、請求項15に記載したように、
制御手段を、少なくとも遠心力集塵部の運転停止時に電
気集塵部を運転させる構成にすると良い。即ち、遠心力
集塵部の運転を停止させると、流体の運動速度は漸次減
少して速度ゼロに向かう。すると、その過程において気
体中に含まれている塵埃に作用する遠心力も漸次低下す
ると共に気流に乱れが生じることから、一旦捕集した塵
埃が外部に排出されようとする。そこで、制御手段が、
電気集塵部を少なくとも遠心力集塵部の運転停止時に運
転させることで、その運転停止時に再飛散しようとする
塵埃を捕集して、外部に排出されないように阻止するこ
とができる。
【0024】更に、請求項16に記載したように、制御
手段を、遠心力集塵部の運転が停止される時点の所定期
間前から、電気集塵部の運転を開始させる構成にするの
が好ましい。斯様に構成すれば、遠心力集塵部の運転が
停止される時点では、電気集塵部が定常運転状態になっ
ているため、運転停止時に外部に排出されようとする塵
埃を電気集塵部によってより確実に捕集することが可能
となる。
【0025】また、請求項17に記載したように、制御
手段を、少なくとも遠心力集塵部の運転開始時に電気集
塵部を運転させる構成にしても良い。即ち、遠心力集塵
部の運転を開始させると、流体の運動速度は漸次増加し
て定常速度に向かい、その過程において気体中に含まれ
ている塵埃に作用する遠心力も徐々に増加するが、この
期間に作用する遠心力は塵埃を捕集するために十分なレ
ベルには達しない。そして、気流の乱れも加わることか
ら再飛散現象が発生する。そこで、制御手段が少なくと
も遠心力集塵部の運転開始時に電気集塵部を運転させる
ことで、その運転開始時に外部に排出されようとする塵
埃を捕集することが可能となる。
【0026】この場合、請求項18に記載したように、
制御手段を、遠心力集塵部の運転が開始される時点の所
定期間前から、電気集塵部の運転を開始させる構成にす
るのが好ましい。斯様に構成すれば、遠心力集塵部の運
転が開始される時点では、電気集塵部が定常運転状態に
なっているため、運転開始時に外部に排出されようとす
る塵埃をより確実に捕集することが可能となる。
【0027】また、請求項19に記載したように、制御
手段を、少なくとも遠心力集塵部の運転レベルが切換わ
る時に電気集塵部を運転させる構成にしても良い。即
ち、遠心力集塵部の運転レベル、例えば、気体の吸引速
度や吸引量(風量)などを切り換えると、気流も過渡的
に変化して乱れを生じるので、運転停止時や運転開始時
などと同様に再飛散現象が発生するおそれがある。そこ
で、制御手段が少なくとも遠心力集塵部の運転レベルが
切換わる時に電気集塵部を運転させることで、外部に排
出されようとする塵埃を捕集することが可能となる。
【0028】この場合、請求項20に記載したように、
制御手段を、遠心力集塵部の運転レベルが切換えられる
時点の所定期間前から、電気集塵部の運転を開始させる
構成にするのが好ましい。斯様に構成すれば、遠心力集
塵部の運転レベルが切換わる時点では、電気集塵部が定
常運転状態になっているため、運転開始時に外部に排出
されようとする塵埃をより確実に捕集することが可能と
なる。
【0029】以上の場合において、請求項21に記載し
たように、電気集塵部を、遠心力集塵部に対して着脱可
能に構成するのが好適である。斯様に構成すれば、ユー
ザは、電気集塵部を遠心力集塵部より取り外して、捕集
された塵埃を清掃や洗浄などにより除去する作業を行う
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1乃至図4を参照して説明する。図1は、空気清浄
機(気体浄化装置)の構成を概略的に示す図である。ス
テンレス製のサイクロン(遠心力集塵部)11は、発電
所のプラントなどでは集塵装置として一般的に使用され
ている周知のものであり、本実施例では一般家庭用の空
気清浄機に適用するため小形に形成されている。
【0031】サイクロン11は、主に、円筒部(遠心力
作用部)11aとそれに続いて図1中下方側に延設され
ている円錐部(遠心力作用部)11b、及びその円錐部
11bの先端(下方側)に配置される有底円筒状のダス
トボックス(捕集部)11cとで構成されている。円筒
部11aの側方には、円周の一部を接線方向に延ばして
形成され、室内の空気を吸気するための吸気口部11d
が設けられている。また、円筒部11aの中心部には、
より径小な円筒が上底部を貫通するように配置されて、
図示しないファンによって空気を吸引するための吸引口
部11eが設けられている。
【0032】そして、吸気口部11dには帯電部12が
配置されている。帯電部12は、図2に示すように、絶
縁性材料で構成された矩形の枠体13の内部に略等間隔
で配置された3つの針状電極14を有している。これら
の電極14は、図示しない高電圧トランスによって昇圧
された−7kV程度の電圧が印加されるようになってい
る(図1では、直流電源のシンボルで表現している)。
【0033】一方、サイクロン11側はアースに接続さ
れている。即ち、帯電部12とサイクロン11との間に
は負の強電界が印加されているため、その強電界中に導
入された塵埃は負極性に帯電するようになる。尚、以上
の構成においては、帯電部12とサイクロン11とが電
気集塵部15を構成している。
【0034】次に、本実施例の作用について図3及び図
4をも参照して説明する。ファンが回転してサイクロン
11の吸引口部11e側より空気を吸引すると、塵埃を
含んでいる室内の空気は、吸気口部11dよりサイクロ
ン11の内部に導入される。この場合、吸気口部11d
における空気の流速が、約10m/sec程度となるよ
うに設定する。また、その時に空気中の塵埃は、帯電部
12において負の電位に帯電される。
【0035】また、この時負極性の高電圧を印加するこ
とで、空気中の不活性ガスが電離して負イオンが発生し
易い状態となっており、ひいては、その負イオンの作用
によってオゾンが発生し易い環境にある。オゾンは、強
力な酸化力を有する活性酸素を生じるため、空気中に含
まれている臭気成分や細菌等を酸化分解して脱臭や殺菌
などの作用をなす。従って、空気清浄機に吸入された空
気には、脱臭や殺菌等の作用も施されて清浄化されるよ
うになる。
【0036】それから、塵埃を含む空気は流体となり、
円筒部11aの内周部に沿って旋回運動をしながら円錐
部11bに向って下降して行く。すると、流体の旋回半
径は次第に小さくなると共に、流体の運動における下向
きベクトルの大きさも次第に小さくなり、流体がダスト
ボックス11cに達すると下向きベクトルの大きさはゼ
ロとなる。そこから、流体の運動は上向きに転じて円錐
部11bの中心部を上昇し、吸気口部11dを介して外
部(室内)に吐出される。尚、図中の矢印は、サイクロ
ン11内部における流体の流れを表している。
【0037】以上の流体運動のプロセスにおいて、空気
中に含まれている塵埃の内比較的粒径が大であるもの
(例えば、1μm以上)は、旋回運動時に作用する遠心
力によって流体より分離され、ダストボックス11cの
内部に落下して捕集される。また、サイクロン11自体
がアースに接続されていることによって電気集塵部15
としての捕集部も兼用しており、帯電部12によって負
極性に帯電された塵埃の内比較的粒径が小であるもの
は、電位差により円筒部11aや円錐部11b及びダス
トボックス11cの内壁部分に付着して捕捉される。
【0038】ここで、図3は、本実施例の空気清浄機と
図13に示す従来の電気集塵方式による空気清浄機とを
比較した実測結果を示すものである。同一条件の室内に
おいて両清浄機を夫々1000時間運転して集塵を行わ
せた後に停止させ、その時点から168時間後に運転を
再開し、清浄機の空気排出口付近における粒径0.3μ
m以上の塵埃数をパーティクルカウンタによって測定し
た。尚、運転再開時において室内の空気に含まれている
塵埃の数は約18000個である。
【0039】図3において、従来の電気集塵方式による
空気清浄機の方は(図3中“◆”)、運転再開後に塵埃
数が約50000個まで上昇している。これに対して、
本実施例の空気清浄機では(図3中“□”)その約半分
の25000個程度であり、従来の電気集塵方式単独で
フィルタを使用したものの方が、再飛散現象が顕著に現
れている。
【0040】また、図4は、容積1mの密閉ボックス
内に本実施例の空気清浄機を配置すると共に、アンモニ
アを注入してその濃度変化(残存率[%])を測定した
結果である(図4中“◆”)。即ち、空気清浄機を運転
すると、先述したオゾンの脱臭作用によってアンモニア
が次第に分解され、時間の経過と共に残存率が減少して
いる。
【0041】比較のため、帯電部12の電極14に+7
kVの電圧を印加した場合における同様の測定結果をも
示している(図4中“□”)。この場合には、−7kV
の電圧を印加した時よりも脱臭作用が明らかに弱まって
いる。即ち、正極性の放電においてはオゾンの発生効率
が低下することによる。
【0042】以上のように本実施例によれば、塵埃を含
む室内の空気をサイクロン11に導入する前に帯電部1
2によって塵埃を帯電させ、流体に旋回運動を与えて塵
埃を分離し捕集すると共に、サイクロン11をアースに
接続することで塵埃を電気的にも捕集するようにして、
粒径が比較的大きな塵埃についてはサイクロン11の機
械的作用によって集塵し、粒径が比較的小さな塵埃につ
いては電気集塵部15によって捕集するようにした。
【0043】従って、トータルで粒径が広範囲に異なる
塵埃を捕集することができると共に、フィルタを使用す
ることなく気体中の塵埃を捕集することが可能となり、
ユーザのメンテナンス作業がより軽減される。また、フ
ィルタを用いないので塵埃の再飛散現象も抑制すること
ができる。
【0044】そして、この場合、電気集塵部15の帯電
部12を、サイクロン11の前段に配置したので、塵埃
を含んだ空気がサイクロン11に導入される前に塵埃を
帯電させることができるので、比較的粒径が大である塵
埃をも帯電させて電気的作用により捕集させることがで
きる。更に、サイクロン11全体を導電性材料で構成
し、電気集塵部15の捕集部としても利用したので、よ
り広い面積を有する部分を用いて塵埃を電気的に捕集す
ることができる。
【0045】また、本実施例によれば、帯電部12は、
塵埃を含む空気に負極性の高電圧を印加するので、コロ
ナ放電によりオゾンが発生し易くなり、そのオゾンが強
力な酸化力を有する活性酸素を発生させて、空気中に含
まれている臭気成分や細菌等を酸化分解して脱臭や殺菌
などの作用も加えることができる。
【0046】図5乃至図7は本発明の第2実施例であ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実
施例では、帯電部16を、サイクロン11の内部、即
ち、吸気口部11dの後段に配置したものである。ま
た、図6は、帯電部16の正面図であるが、第2実施例
では、帯電部16における電極17を、サイクロン11
により流体に与えられる旋回運動の外周方向に配置して
いる。その他の構成は第1実施例と同様である。
【0047】そして、図7は、電極17を帯電部16の
上方,外周側,内周側に夫々配置した場合におけ
る、大気塵の集塵効率(%)を測定した結果を示すもの
である。この図7から、電極17を帯電部16の外周側
に配置した場合の集塵効率が98%と高い値を示してい
る。これは、流体の旋回運動によって遠心力が作用する
ことで塵埃の密度が外周側において高くなっており、よ
り多くの塵埃に帯電させることができるため電気的作用
による集塵効率が向上することによると考えられる。
【0048】以上のように第2実施例によれば、帯電部
16を、サイクロン11における流体入口の外周側で塵
埃に帯電させるように電極17を配置したので、流体中
において塵埃の密度が高くなる箇所で帯電させること
で、塵埃の捕集効率を向上させることができる。また、
比較的質量が大きい(即ち、粒径が大きい)塵埃も、帯
電させて捕集することができる。
【0049】図8及び図9は本発明の第3実施例であ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第3実
施例では、サイクロン11の吸気口部11dの前段に、
長さ100mm程度のステンレス性の整流板18が平行
に3枚配置されており、それらの整流板(捕集部)18
の間にタングステンワイヤによって逆U字状に形成され
た電極(帯電部)19が配置されている。
【0050】整流板18は、サイクロン11に導入され
る流体を層流に整える作用をなすものである。その整流
板18は、サイクロン11と共にアースに接続されてい
る。従って、整流板18及び電極19とサイクロン11
とが電気集塵部20を構成している。また、整流板18
は、図示しない本体に対して着脱可能に構成されてい
る。その他の構成は第1実施例と同様である。
【0051】次に、第3実施例の作用について図9をも
参照して説明する。第3実施例の空気清浄機について、
JIS規格の試験用粉体10種であるフライアッシュ
(JIS-Z8901-10,中心径4.8〜5.7μm)を用いて
集塵効率を測定したが、その結果効率は68%であっ
た。また、比較のため、整流板18を取り除いて同様の
測定を行ったが、効率は62%であった。
【0052】図9は、双方のケースにおいて集塵した塵
埃の粒径分布を測定した結果を示すものである。図8中
“●”が整流板18を配置した場合であり、“○”が整
流板18を取り除いた場合である。この図9より、整流
板18を配置した場合は、比較的粒径の小さい塵埃の集
塵効率が向上していることが分かる。
【0053】以上のように第3実施例によれば、電極1
9とサイクロン11との間に、流体の流れを整流する整
流板18を配置したので、サイクロン11に導入される
流体が層流となり、サイクロン11における旋回運動は
乱れを生じることなく高速となる。
【0054】そして、整流板18を導電性材料で構成
し、電気集塵部20の捕集部としたので、比較的の粒径
の小さい塵埃はサイクロン11に導入される前に整流板
18によって捕集される。従って、粒径の小さい塵埃の
集塵効率が上昇するようになり、トータルでの集塵効率
も向上させることができる。加えて、整流板18を本体
に対して着脱可能としたので、ユーザは、整流板18を
本体から取り外して付着した塵埃を除去することがで
き、取り扱いが容易となる。
【0055】図10は、本発明の第4実施例を示すもの
である。第4実施例では、第1実施例のサイクロン11
が同一形状のサイクロン(遠心力集塵部)21に置き換
わっている。サイクロン21は、円筒部(遠心力作用
部)22a及び円錐部(遠心力作用部)22b部分をポ
リエチレンテレフタレート(PET) のブロー成形により、
平均肉厚が0.5mm程度で形成されている。また、吸
気口部22d及び吸引口部22e部分は、PETの押出
成形により形成されて、円筒部22aに接着固定されて
いる。
【0056】そして、ダストボックス(捕集部)23だ
けはステンレス製であり、円錐部22bの先端部分に着
脱可能に取り付けられていると共に、アースに接続され
ている。即ち、帯電部12とダストボックス23とが電
気集塵部24を構成している。その他の構成は第1実施
例と同様である。
【0057】次に、第4実施例の作用について説明す
る。第4実施例の電気集塵機について、第3実施例と同
様の試験用粉体10種を用いて集塵を行った結果、その
ほとんどがダストボックス23の内部に捕集されてい
た。即ち、絶縁性材料のPETで形成された円筒部22
aや円錐部22bなどでは、帯電した塵埃が接触するこ
とにより塵埃と同じ電位に帯電してしまうため塵埃が付
着しにくくなっているため、流体中の塵埃は、アースに
接続されたダストボックス23に集中して捕集されるよ
うになっている。つまり、第4実施例では、遠心力集塵
部の捕集部と電気集塵部24の捕集部とがダストボック
ス23で共通化されている。
【0058】以上のように第4実施例によれば、サイク
ロン21の円筒部22a及び円錐部22b部分をPET
のブロー成形により一体に形成したので、斯様に密閉構
造が要求される部分を射出成形や押出成形などにより形
成された部品の組合わせで構成する場合に比較して、少
ない部品で密閉性を容易に確保することができる。ま
た、円筒部22a及び円錐部22b部分を薄肉に成形す
ることができるので、第1実施例のように全てをステン
レスで一体成型する場合に比較して、サイクロン21の
重量を約1/10程度にして軽量化することができる。
【0059】そして、塵埃をダストボックス23に集中
して捕集させることができ、そのダストボックス23を
円錐部22bに対して着脱可能にすることで、ユーザ
は、ダストボックス23の1か所に捕集された塵埃の除
去を、当該部分を取り外して容易に行うことができるよ
うになり、メンテナンスの利便性が向上する。
【0060】図11及び図12は本発明の第5実施例を
示すものであり、第2実施例と異なる部分についてのみ
説明する。第5実施例では、第2実施例における空気清
浄機の清浄化した空気の排出口側に、オゾン分解触媒
(オゾン分解手段)25を配置して、帯電部16側にお
いて発生し、清浄化された空気中に含まれているオゾン
を分解してから室内に排出するようにしている。オゾン
分解触媒25としては、例えば日揮ユニバーサル製のオ
ゾン分解触媒(NHC-423,150X150X20mmt) を用いている。
【0061】図12は、空気清浄機の排出口側でオゾン
濃度を測定した結果を示すものである(図12中
“□”)。また、比較のため、オゾン分解触媒25を設
けない第2実施例の空気清浄機についても同様の測定を
行った結果を示している(図12中“◆”)。この図か
ら明らかなように、オゾン分解触媒25を配置した方
は、排出される清浄化空気中に含まれるオゾン濃度が略
ゼロとなっている。
【0062】以上のように第5実施例によれば、サイク
ロン11の空気排出口側に、オゾン分解触媒25を配置
したので、清浄化空気中に含まれているオゾンを極力分
解した状態で放出することができる。従って、ユーザが
オゾン臭を不快に感じることを防止できる。
【0063】図13乃至図15は本発明の第6実施例を
示すものであり、第1実施例と異なる部分についてのみ
説明する。第6実施例では、図13に示すように、サイ
クロン11の吸引口11e側にもう1つの電気集塵部2
6を配置している。この電気集塵部26は、電気集塵部
15と略同様に構成されており、枠体27の内部に、略
等間隔で配置された針状電極28と、これらの針状電極
28を夫々両側から挟むように配置されている平板状の
対極29とを有している。針状電極28には、+4kV
程度の電圧が印加されるようになっており、対極29は
アースに接続されている。また、電気集塵部26は、サ
イクロン11の吸引口11eに対して着脱可能となるよ
うに構成されている。
【0064】電気的構成を示す図14において、制御部
(制御手段)30は、空気清浄機の運転を制御するもの
であり、マイクロコンピュータを中心として構成されて
いる。制御部30には、操作部31より始動スイッチや
風速などの運転状態を設定するスイッチなどから出力さ
れる操作信号が与えられるようになっている。そして、
制御部30は、操作部31より与えられるこれらの操作
信号に応じて、吸気用のファン32,電気集塵部15の
帯電部12及び電気集塵部26の駆動制御を行うように
なっている。
【0065】図15は、制御部30の制御内容を示すフ
ローチャートである。制御部30は、操作部31からの
操作信号を参照して、始動スイッチがONされるまで待
機している(ステップS1)。そして、始動スイッチが
ONされると(「YES」)、電気集塵部26(図15
では、第2電気集塵部)に通電を開始する(ステップS
2)。即ち、針状電極28に+4kVの電圧を印加す
る。
【0066】そして、制御部30は、その時点から0.
5秒が経過するまで待ってから(ステップS3,「YE
S」)電気集塵部15の帯電部12にも通電を開始する
(ステップS4)。それから、ファン32の運転を開始
する(ステップS5)。続いて、所定時間が経過した後
(ステップS6,「YES」)、電気集塵部26に対す
る通電を停止する(ステップS7)。以上までが、空気
清浄機の始動時におけるシーケンスであり、その後、空
気清浄機は定常運転される。
【0067】上述の処理において、電気集塵部26は、
空気清浄機の運転開始(ファン32の始動)に先立って
通電が開始され、その通電開始から0.5秒が経過した
時点で空気清浄機の運転が開始されるようになってい
る。これは、以下の理由による。ファン32が始動する
ことによって、空気清浄機内部の空気は静止した状態か
ら動き出し、流体となって運動を開始する。そのよう
に、流体の運動状態が変化する場合には一時的に脈流や
乱流が発生するため、その気流の乱れによって、空気清
浄機のダストボックス23に捕集されている塵埃がまき
あげられ、外部に排出されてしまう再飛散現象が発生し
易くなる。
【0068】そこで、そのような場合にサイクロン11
の吸引口11e側に配置した電気集塵部26を通電させ
ることで、再飛散して外部に排出されようとする塵埃
は、電気集塵部26の対極29により捕集されるように
なる。即ち、電気集塵部26は、主に再飛散現象を抑制
するために運転されるものであり、再飛散現象が発生す
ることが想定される期間だけ運転させる。
【0069】定常運転中において、制御部30は、操作
部31からの操作信号を参照し、始動スイッチがOFF
されるまで待機している(ステップS8)。そして、始
動スイッチがOFFされると(「YES」)、電気集塵
部26に再び通電を開始し(ステップS9)、0.5秒
が経過するまで待ってから(ステップS10,「YE
S」)ファン32の運転を停止させ(ステップS1
1)、続いて、帯電部12に対する通電を停止する(ス
テップS12)。
【0070】それから、所定時間が経過した後(ステッ
プS13,「YES」)、電気集塵部26に対する通電
を停止し(ステップS14)、ステップS1に戻る。以
上のステップS8〜S14までが空気清浄機の停止時に
おけるシーケンスであり、基本的に運転開始時と同様の
シーケンスである。即ち、ファン32を停止させる場合
も、空気清浄機内部の空気は、流体として運動している
状態からその運動を停止する状態に向かうが、その際に
も一時的に脈流や乱流が発生して再飛散現象が発生し易
くなるからである。
【0071】ここで、本発明の発明者らが行った実験結
果を以下に示す。サイクロン11の内壁面に、第3実施
例で用いたものと同様のJIS試験用粉体10種の塵埃
を予め堆積させておき、上記ステップS1〜S7までの
始動シーケンスを実行した場合に、空気清浄機の排気側
(電気集塵部26の後段)に配置したパーティクルカウ
ンタによって、粒径0.5μm以上の粒子(塵埃)の数
をカウントした。また、比較のため、電気集塵部26を
設けない構成についても同様の測定を行った。その結
果、電気集塵部26を設けない構成では、カウント数が
“884”であったのに対して、第6実施例の構成では
カウント数が“0”であった。
【0072】また、同様に、JIS試験用粉体10種の
塵埃を用いて、上記ステップS8〜S15までの停止シ
ーケンスを実行した場合についても、パーティクルカウ
ンタによって粒子数をカウントし、電気集塵部26を設
けない構成についても同様の測定を行った。その結果、
電気集塵部26を設けない構成では、カウント数が“2
86”であったのに対して、第6実施例の構成ではカウ
ント数が“1”であった。これらの結果からも、第6実
施例の構成によって捕集した塵埃の再飛散現象が確実に
抑制されていることは明らかである。
【0073】以上のように第6実施例によれば、サイク
ロン11の吸引口11e側に電気集塵部26を配置し、
制御部30は、空気清浄機の運転開始時に、ファン32
を始動させることに先立って電気集塵部26の通電を開
始させるようにし、また、空気清浄機の運転停止時に
も、ファン32を停止させることに先立って電気集塵部
26の通電を開始させるようにした。
【0074】即ち、ファン32の始動,或いは停止に伴
って生じる空気清浄機内部の流体の乱れにより、ダスト
ボックス23に捕集されている状態から再飛散して外部
に排出されようとする塵埃を、電気集塵部26の対極2
9により捕集することができる。従って、塵埃の再飛散
現象を確実に抑制して、室内の空気が常に清浄となるよ
うに維持することができる。
【0075】また、電気集塵部26を、サイクロン11
の吸引口11eに対して着脱可能に構成したので、ユー
ザは、電気集塵部26をサイクロン11より取り外し
て、捕集された塵埃を清掃や洗浄などにより除去する作
業を容易に行うことができる。
【0076】図16は、本発明の第7実施例を示すもの
であり、第6実施例と異なる部分についてのみ説明す
る。第7実施例の構成は、基本的に第6実施例と同等で
あり、制御部30の制御内容が異なっている。即ち、図
16に示すフローチャートにおいて、制御部30は、ス
テップS7の実行後に、操作部31の操作信号を参照し
て、空気清浄機の運転時における風速の設定(運転レベ
ル)が初期状態から切り換えられたか否かを判断する
(ステップS15)。そして、設定の切換えがない場合
は(「NO」)ステップS8に移行する。
【0077】ステップS15において、例えば、風速の
設定として、「強」,「中」,「弱」の三段階があり、
ユーザが操作部31を操作して、設定を「中」→
「強」,「強」→「中」などのように切り換えると、制
御部30は「YES」と判断して、電気集塵部26に通
電を開始し(ステップS16)、0.5秒が経過するま
で待ってから(ステップS17,「YES」)風速の設
定を切り換える(ステップS18)。即ち、ファン32
の運転速度(回転数)を変化させる。そして、所定時間
が経過した後(ステップS19,「YES」)、電気集
塵部26に対する通電を停止してから(ステップS2
0)ステップS8に戻る。
【0078】即ち、風速の設定を切り換えるためにファ
ン32の回転数を変化させると、空気清浄機内部におけ
る流体の流速が変化するため、その際にも一時的に脈流
や乱流が発生して再飛散現象が発生し易くなる。そこ
で、そのような場合も電気集塵部26を通電させて、再
飛散して外部に排出されようとする塵埃を捕集する。
【0079】以上のように第7実施例によれば、制御部
30は、空気清浄機の運転時における風速を変化させる
場合にも、その変化に先立って電気集塵部26の通電を
開始させるようにしたので、ファン32の回転数の変化
に伴って生じる塵埃の再飛散現象をも確実に抑制して、
室内の空気を一層清浄にすることができる。
【0080】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、以下のような変形また
は拡張が可能である。帯電部の電極には正極性の電圧を
印加しても良い。第2実施例のように、帯電部16の電
極17を旋回運動の外周側に配置させるだけでなく、帯
電部16自体の配置を旋回運動の外周側に配置させてい
ることが好ましいことは言うまでもない。また、第3実
施例において、整流板18は、必ずしもアースに接続す
る必要はなく、整流板としての機能のみを持たせても良
い。従って、絶縁性材料で構成しても良い。サイクロン
11や、ダストボックス23をアースに接続することな
く、電気集塵部の捕集部は、遠心力集塵部の捕集部と別
個独立に設けても良い。第1,第3,第4,第6または
第7実施例の構成においてもオゾン分解手段を設けても
良い。
【0081】第6実施例のように、電気集塵部26を空
気清浄機の運転開始,運転停止に先立って通電させるも
のに限らず、運転開始,運転停止と略同時に通電させる
ように制御しても良い。また、第7実施例についても同
様に、運転レベルの切り換えと略同時に電気集塵部26
を通電させるように制御しても良い。第6または第7実
施例の構成において、帯電部12を取り除き、電気集塵
部26を、電気集塵部15と同様に動作させても良い。
また、それに加えて、第6または第7実施例と同様に、
制御部30によって捕集した塵埃の再飛散現象を防止す
るための運転制御を行っても良い。気体は空気に限ら
ず、塵埃を含んでいる気体であれば良い。
【0082】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載の気体浄化装置によ
れば、比較的大きな塵埃については遠心力集塵部の機械
的作用によって集塵することができ、比較的小さな塵埃
については電気集塵部によって集塵することができる。
従って、これらのトータルで粒径が広範囲に異なる塵埃
を捕集することができると共に、フィルタを使用するこ
となく気体中の塵埃を捕集することが可能となるので、
ユーザのメンテナンスがより軽減され、塵埃の再飛散現
象も抑制することができる。
【0083】請求項2記載の気体浄化装置によれば、電
気集塵部の少なくとも帯電部を、遠心力集塵部の前段に
配置するので、塵埃を含んだ気体が遠心力集塵部に導入
される前に塵埃を帯電させることができる、比較的粒径
が大である塵埃をも帯電させて電気的作用により捕集さ
せることができる。
【0084】請求項3記載の気体浄化装置によれば、帯
電部は、遠心力作用部における気体入口の外周側で塵埃
に帯電させるので塵埃の捕集効率が向上する。また、比
較的質量が大きい塵埃にも帯電させることができる。
【0085】請求項4記載の気体浄化装置によれば、帯
電部と遠心力作用部との間に、気体の流れを整流する整
流板を配置するので、遠心力作用部に導入される気体が
整流板の作用によって層流となり、遠心力作用部におけ
る旋回運動は乱れを生じることなく高速となる。従っ
て、塵埃の分離をより効率的に行うことができる。
【0086】請求項5記載の気体浄化装置によれば、整
流板を導電性材料で構成して電気集塵部の捕集部とする
ので、比較的の粒径の小さい塵埃は、気体が遠心力作用
部に導入される前に整流板によって捕集される。従っ
て、遠心力集塵部における集塵効率を向上させることが
できる。
【0087】請求項6記載の気体浄化装置によれば、遠
心力集塵部の遠心力作用部及び捕集部を導電性材料で構
成して電気集塵部の捕集部の一部とするので、遠心力集
塵部の構成全体を、塵埃を電気的に捕集するために利用
することができる。
【0088】請求項7記載の気体浄化装置によれば、遠
心力集塵部の遠心力作用部を絶縁性材料で構成し、遠心
力集塵部の捕集部を導電性材料で構成して電気集塵部の
捕集部の一部とするので、遠心力集塵部の捕集部におい
ても電気的作用によって塵埃が捕集されるようになる。
【0089】請求項8記載の気体浄化装置によれば、遠
心力集塵部の捕集部を、電気集塵部の捕集部と共通にす
るので、捕集部が1か所となるので、ユーザによるメン
テナンスを容易にすることができる。
【0090】請求項9記載の気体浄化装置によれば、遠
心力作用部を、プラスチックのブロー成形により形成す
るので、部品数が少なくなると共に密閉性が容易に確保
される。また、遠心力作用部を薄肉に成形することもで
きるので、装置全体を軽量化することができる。
【0091】請求項10記載の気体浄化装置によれば、
捕集部を本体に対して着脱可能に構成するので、ユーザ
は、捕集部を本体から取り外して内部に捕集された塵埃
を除去した後に、捕集部を本体に取り付けることができ
る。従って、捕集した塵埃を除去する際の取り扱いを容
易にすることができる。
【0092】請求項11記載の気体浄化装置によれば、
帯電部は、塵埃を含む気体に負極性の高電圧を印加する
ので、オゾンを発生させて気体中に含まれている臭気成
分や細菌等を酸化分解させ脱臭や殺菌などの作用も加え
て気体を清浄化することができる。
【0093】請求項12記載の気体浄化装置によれば、
遠心力作用部の気体出口側に、オゾンを分解するオゾン
分解手段を配置するので、ユーザがオゾン臭を不快に感
じることを防止できる。
【0094】請求項13または14記載の気体浄化装置
によれば、電気集塵部を、遠心力集塵部の排気側に配置
して、制御手段は、その電気集塵部を、遠心力集塵部の
運転に伴う塵埃の再飛散を防止するように運転制御する
ので、一旦捕集した塵埃を外部に排出させないように阻
止して気体をより清浄にすることができる。
【0095】請求項15記載の気体浄化装置によれば、
制御手段は、少なくとも遠心力集塵部の運転停止時に電
気集塵部を運転させるので、運転停止時に再飛散しよう
とする塵埃を捕集することができる。
【0096】請求項16記載の気体浄化装置によれば、
制御手段は、遠心力集塵部の運転が停止される時点の所
定期間前から電気集塵部の運転を開始させるので、遠心
力集塵部の運転が停止される時点で、電気集塵部を定常
運転状態にして、運転停止時に外部に排出されようとす
る塵埃をより確実に捕集することができる。
【0097】請求項17記載の気体浄化装置によれば、
制御手段は、少なくとも遠心力集塵部の運転開始時に電
気集塵部を運転させるので、運転開始時に外部に排出さ
れようとする塵埃を捕集することができる。
【0098】請求項18記載の気体浄化装置によれば、
制御手段は、遠心力集塵部の運転が開始される時点の所
定期間前から電気集塵部の運転を開始させるので、遠心
力集塵部の運転が開始される時点では、電気集塵部が定
常運転状態になっているため、運転開始時に外部に排出
されようとする塵埃をより確実に捕集することができ
る。
【0099】請求項19記載の気体浄化装置によれば、
制御手段は、少なくとも遠心力集塵部の運転レベルが切
換わる時に電気集塵部を運転させるので、例えば、気体
の吸引速度や吸引量(風量)などの運転レベルを切り換
えた場合に再飛散により外部に排出されようとする塵埃
を捕集することができる。
【0100】請求項20記載の気体浄化装置によれば、
制御手段は、遠心力集塵部の運転レベルが切換えられる
時点の所定期間前から電気集塵部の運転を開始させるの
で、遠心力集塵部の運転レベルが切替わる時点では、電
気集塵部が定常運転状態になっているため、運転開始時
に外部に排出されようとする塵埃をより確実に捕集する
ことが可能となる。
【0101】請求項21記載の気体浄化装置によれば、
電気集塵部を、遠心力集塵部に対して着脱可能に構成す
るので、ユーザは、電気集塵部を遠心力集塵部より取り
外して、捕集された塵埃を清掃や洗浄などにより除去す
る作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であり、空気清浄機の構成
を概略的に示す(a)は側面図、(b)は平面図
【図2】帯電部の構成を示す斜視図
【図3】本実施例及び従来の空気清浄機とを夫々運転し
た場合に、空気中に含まれる塵埃数の実測結果を示す図
【図4】本実施例の空気清浄機を運転した場合に、空気
中に含まれるアンモニアの残存率の実測結果を示す図
【図5】本発明の第2実施例を示す要部の図1相当図
【図6】帯電部の正面図
【図7】帯電部の各部に電極を配置した場合における、
集塵効率の測定結果を示す図
【図8】本発明の第3実施例を示す要部の斜視図
【図9】試験用粉体10種を用いて集塵効率を測定した
結果を示す図
【図10】本発明の第4実施例を示す図1(a)相当図
【図11】本発明の第5実施例を示す図5(a)相当図
【図12】空気清浄機の排出口側でオゾン濃度を測定し
た結果を示す図
【図13】本発明の第6実施例を示す図1(a)相当図
【図14】電気的構成を示す機能ブロック図
【図15】制御部の制御内容を示すフローチャート
【図16】本発明の第7実施例を示す図15相当図
【図17】従来の電気式集塵機の構成の一例を概念的に
示す図
【符号の説明】
11はサイクロン(遠心力集塵部,捕集部)、11aは
円筒部(遠心力作用部)、11bは円錐部(遠心力作用
部)、11cはダストボックス(捕集部)、12は帯電
部、15は電気集塵部、16は帯電部、18は整流板
(捕集部)、19は電極(帯電部)、20は電気集塵
部、21はサイクロン(遠心力集塵部)、22aは円筒
部(遠心力作用部)、22bは円錐部(遠心力作用
部)、23はダストボックス(捕集部)、24は電気集
塵部、25はオゾン分解触媒(オゾン分解手段)、26
は電気集塵部、30は制御部(制御手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 3/82 B04C 5/04 B04C 5/04 11/00 11/00 B03C 3/14 D Fターム(参考) 4D053 AA03 AB01 BA01 BB02 BC01 BD04 CA06 CB17 CG02 4D054 AA13 BA03 BC03 CA03 EA08 EA16 EA25 EA28

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵埃を含む気体に高電圧を印加して前記
    塵埃を帯電させる帯電部と、この帯電部によって帯電さ
    れた塵埃を電気的作用により捕集する捕集部とを有する
    電気集塵部と、 前記気体に旋回運動を与えることで該気体に含まれる塵
    埃に遠心力を作用させる遠心力作用部と、この遠心力作
    用部によって気体より分離除去された塵埃を捕集する捕
    集部とを有する遠心力集塵部とを備えて構成されること
    を特徴とする気体浄化装置。
  2. 【請求項2】 電気集塵部の少なくとも帯電部を、遠心
    力集塵部の前段に配置したことを特徴とする請求項1記
    載の気体浄化装置。
  3. 【請求項3】 帯電部は、遠心力作用部における気体入
    口の外周側において塵埃を帯電させることを特徴とする
    請求項2記載の気体浄化装置。
  4. 【請求項4】 帯電部と遠心力作用部との間に、気体の
    流れを整流する整流板を配置したことを特徴とする請求
    項2または3記載の気体浄化装置。
  5. 【請求項5】 整流板を導電性材料で構成し、電気集塵
    部の捕集部とすることを特徴とする請求項4記載の気体
    浄化装置。
  6. 【請求項6】 遠心力集塵部の遠心力作用部及び捕集部
    を導電性材料で構成することで電気集塵部の捕集部の一
    部としたことを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記
    載の気体浄化装置。
  7. 【請求項7】 遠心力集塵部の遠心力作用部を絶縁性材
    料で構成し、遠心力集塵部の捕集部を導電性材料で構成
    することで電気集塵部の捕集部の一部としたことを特徴
    とする請求項2乃至5の何れかに記載の気体浄化装置。
  8. 【請求項8】 遠心力集塵部の捕集部を、電気集塵部の
    捕集部と共通にしたことを特徴とする請求項6または7
    記載の気体浄化装置。
  9. 【請求項9】 遠心力作用部を、プラスチックのブロー
    成形により形成したことを特徴とする請求項7または8
    記載の気体浄化装置。
  10. 【請求項10】 捕集部を、本体に対して着脱可能に構
    成することを特徴とする請求項1乃至9何れかに記載の
    気体浄化装置。
  11. 【請求項11】 帯電部は、塵埃を含む気体に負極性の
    高電圧を印加することを特徴とする請求項1乃至10の
    何れかに記載の気体浄化装置。
  12. 【請求項12】 遠心力作用部の気体出口側に、オゾン
    を分解するオゾン分解手段を配置したことを特徴とする
    請求項11記載の気体浄化装置。
  13. 【請求項13】 電気集塵部を、遠心力集塵部の後段に
    配置し、前記電気集塵部を、少なくとも遠心力集塵部の
    運転に伴う塵埃の再飛散を防止するように運転制御する
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の気体
    浄化装置。
  14. 【請求項14】 電気集塵部を、遠心力集塵部の後段に
    も配置し、前記電気集塵部を、遠心力集塵部の運転に伴
    う塵埃の再飛散を防止するように運転制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項2乃至12の何れかに
    記載の気体浄化装置。
  15. 【請求項15】 制御手段は、少なくとも遠心力集塵部
    の運転停止時に、電気集塵部を運転させることを特徴と
    する請求項13または14記載の気体浄化装置。
  16. 【請求項16】 制御手段は、遠心力集塵部の運転が停
    止される時点の所定期間前から、電気集塵部の運転を開
    始させることを特徴とする請求項15記載の気体浄化装
    置。
  17. 【請求項17】 制御手段は、少なくとも遠心力集塵部
    の運転開始時に電気集塵部を運転させることを特徴とす
    る請求項13乃至16の何れかに記載の気体浄化装置。
  18. 【請求項18】 制御手段は、遠心力集塵部の運転が開
    始される時点の所定期間前から、電気集塵部の運転を開
    始させることを特徴とする請求項17記載の気体浄化装
    置。
  19. 【請求項19】 制御手段は、少なくとも遠心力集塵部
    の運転レベルの切換え時に、電気集塵部を運転させるこ
    とを特徴とする請求項13乃至18の何れかに記載の気
    体浄化装置。
  20. 【請求項20】 制御手段は、遠心力集塵部の運転レベ
    ルが切換えられる時点の所定期間前から、電気集塵部の
    運転を開始させることを特徴とする請求項19記載の気
    体浄化装置。
  21. 【請求項21】 電気集塵部は、遠心力集塵部に対して
    着脱可能に構成されることを特徴とする請求項13乃至
    20の何れかに記載の気体浄化装置。
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