JP2001333278A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001333278A
JP2001333278A JP2000147219A JP2000147219A JP2001333278A JP 2001333278 A JP2001333278 A JP 2001333278A JP 2000147219 A JP2000147219 A JP 2000147219A JP 2000147219 A JP2000147219 A JP 2000147219A JP 2001333278 A JP2001333278 A JP 2001333278A
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JP2000147219A
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Masaru Kawasaki
勝 川崎
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッジ強調の度合いを加減するゲインの係数
は補正を加える画素の輝度データ毎に設定されており、
ノイズの強調や誤補正という問題がある。また、原画像
の画質レベルによってエッジ強調が過補正又は未補正に
なる場合がある。 【解決手段】 端子1に入力された静止画の画像データ
(輝度データ)は、ラプラシアンフィルタ9に供給さ
れ、ここで画像処理をする注目画素と、これを中心とする
上下左右の画素にラプラシアン係数を乗じられる。この
ラプラシアン係数は、例えば注目画素POの値が最大値
「8」であり、注目画素の上下左右の計4画素だけでな
く、斜め左上、斜め左下、斜め右上及び斜め左上の計4画
素の各値がそれぞれ「−1」であり、エッジを強調す
る。これにより、自然なエッジ強調が行え、また、階段
状パターンで起こる交互の濃淡パターンの濃淡差を縮小
できるため、ジャギの発生を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に係
り、特に静止画像に対しエッジを強調する画像処理を施
す画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、昇華型や浸透溶融といった多階調
の熱転写プリンタでは、入力画像データをそのまま印刷
すると、印刷画像がぼやけて見える傾向がある。これは
画像のエッジ部分がなまるために起こる現象で、この現
象をエッジ強調処理によって補正している。
【0003】図12は従来の画像処理装置の一例のブロ
ック図を示す。同図において、端子1に入力された画像
データ(輝度データ)は、ラプラシアンフィルタ2に供
給され、ここで画像処理をする注目画素と、これを中心と
する上下左右の画素にラプラシアン係数を乗じられる。
ここで、上記のラプラシアン係数は、図13に示すよう
に、例えば注目画素POに乗じられる値が「4」であり、注
目画素POの上下左右の計4画素に乗じられる各値がそ
れぞれ「−1」である。
【0004】ラプラシアンフィルタ2の出力画像データ
は、乗算器3に供給され、ここで端子4を介して入力され
たゲイン係数と乗算されることにより、エッジ強調の度
合いが調整された後、加算器5に供給され、ここで端子
1を介して入力された画像データと加算されることによ
り、エッジ強調された画像データとして端子6へ出力さ
れる。乗算器3の出力データの値は低輝度から高輝度へ
変化するエッジ部分ではマイナス値、逆に高輝度から低
輝度に変化する場合はプラス値となる。
【0005】これにより、図14(a)及び(b)に示
すような水平方向にのみ輝度データが変化する部分(A
からB(B>A)へステップ状に変化)にエッジ強調補
正を行うと、図14(c)及び(d)に示すように、境
界部分で±△(△=B−A)の補正値が加えられ、エッ
ジ部の低輝度側はより低輝度に、高輝度側はより高輝度
となる。これは垂直方向の変化に対しても同様である。
【0006】また、入力画像データが図15(a)の様
に45°方向にステップ状の輝度変化があった場合は、
図15(c)に示すように±2△の補正が加わることに
なる。従って、入力画像データが図15(b)に示す場
合、同図(d)に示すようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の画像
処理装置では、図15に示すように、同量の輝度変化で
もその方向によって補正量が2倍異なり、不自然なエッ
ジ強調となる。また、図16(a)の様な2画素単位の
階段状のパターン(粗い画素の斜め線)では、図16
(b)の様に原画像の境界線上に±2△の補正が交互に
行われるため輝度の濃淡パターンがジャギとなって現れ
てしまう。
【0008】また、従来の画像処理装置では、エッジ強
調の度合いを加減するゲインの係数は補正を加える画素
の輝度データ毎に設定されており、従来は人間の視覚特
性により高輝度部分では高ゲイン、低輝度部分では低ゲ
インという設定になっているため、高輝度部分ではノイ
ズや、エッジ部分でない滑らかな階調変化部分も高ゲイ
ンで処理されるため、ノイズの強調や誤補正という問題
がある。
【0009】また、ゲイン係数は補正を加える画素の輝
度データのみに依存しているため、原画像の画質レベル
に関わらず一定の補正を加えている。つまり、元々エッ
ジ部分がはっきりした原画像(シャープな画像)とそう
でない画像(なまった画像)を従来の画像処理装置で処
理すると、ラプラシアンフィルタの出力の絶対値がシャ
ープな画像は大きく、なまった画像は小さくなり、結
果、シャープな画像は滑らかな階調変化が失われ、なま
った画像は補正の効果が薄くなる。このように、従来の
画像処理装置は、原画像の画質レベルによってエッジ強
調が過補正になったり、未補正になったりする場合があ
るという問題がある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
入力画像データに対し自然なエッジ強調を行えることが
できる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、ジャギの発生を
抑えたエッジ強調補正を行い得る画像処理装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、静止画である入力画像データの複数の画素
にラプラシアン係数を乗算し、その乗算値を加算した値
を出力するラプラシアンフィルタと、ラプラシアンフィ
ルタの出力画像データにゲイン係数を乗算する乗算器
と、ラプラシアンフィルタの入力画像データに、乗算器
の出力データを加算してエッジが強調された補正後の画
像データを出力する加算器とを有する画像処理装置にお
いて、ラプラシアンフィルタのフィルタ係数を、入力画
像データの注目画素の第1のラプラシアン係数の絶対値
が、注目画素の上下左右に位置する計4つの周辺画素の
第2のラプラシアン係数の絶対値と、注目画素の斜めに
位置する計4つの周辺画素の第3のラプラシアン係数の
絶対値よりもそれぞれ大としたことを特徴とする。
【0013】この発明では、入力画像データに対し補正
を行うラプラシアンフィルタが、入力画像データの注目
画素の斜め方向の4つの周辺画素についてもラプラシア
ン係数を有しているので、斜め方向のエッジに対して水
平、垂直方向と同量の補正を施すことができる。また、
階段状パターンの交互の濃淡パターン差を縮小できる。
【0014】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、第1のラプラシアン係数をL0、第2のラプラシア
ン係数を−L1、第3のラプラシアン係数を−L2とした
とき、 L0=4L1+4L22>L1 なる関係式を満足する値に設定したことを特徴とする。
この発明では、入力画像データの斜めエッジの強調度
が、水平、垂直方向のエッジに対して相対的に緩和さ
れ、縦、横、斜めのエッジに対し、目視的に均一化され
たエッジ強調ができる。
【0015】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、静止画である入力画像データの複数の画素にラプラ
シアン係数を乗算し、その乗算値を加算した値を出力す
る第1のラプラシアンフィルタと、第1のラプラシアン
フィルタの出力画像データにゲイン係数を乗算する乗算
器と、第1のラプラシアンフィルタの入力画像データ
に、乗算器の出力データを加算してエッジが強調された
補正後の画像データを出力する加算器とを有する画像処
理装置において、入力画像データが入力される第2のラ
プラシアンフィルタと、予め設定した輝度データ毎の補
正基準値を、第2のラプラシアンフィルタの出力画像デ
ータの輝度データ毎の平均値で除算することにより、高
周波数成分が多く、かつ、輝度変化部分が大きい画像デ
ータに対して小となるゲイン係数を演算して、乗算器へ
出力するゲイン係数演算手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0016】この発明では、ゲイン係数を入力画像デー
タの高周波数成分や輝度変化部分に応じて変化させるよ
うにできる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて、図面と共に説明する。図1は本発明になる画像処
理装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図中、図
12と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。図1において、端子1に入力された静止画の画像
データ(輝度データ)は、ラプラシアンフィルタ9に供
給され、ここで画像処理をする注目画素と、これを中心と
する上下左右の画素にラプラシアン係数を乗じられる。
本発明の第1の実施の形態は、ラプラシアンフィルタ9
のラプラシアン係数に特徴があり、図2に示すように、例
えば注目画素POの値が「8」であり、注目画素の上下左
右の計4画素だけでなく、斜め左上、斜め左下、斜め右上
及び斜め左上の計4画素の各値がそれぞれ「−1」とさ
れている。
【0018】端子1の入力画像データは、従来と同様に
乗算器3を経て加算器5に供給されたラプラシアンフィ
ルタ9の出力画像データと加算され、端子10へ出力さ
れる。この端子10の出力補正画像データは、乗算器3
でのゲインを従来と同じ値とした場合は、図2に示すよ
うに補正を行う画素に対し斜め方向にもラプラシアン係
数を持つラプラシアンフィルタ9により図14(a)の
垂直エッジ、図15(a)の斜めエッジ、更に図16
(a)の階段パターンのエッジ強調補正を行うと、図3
(a)、(b)、(c)の様な結果を得る。
【0019】ここで、図1の本実施の形態においては、
端子4を介して乗算器3に供給されるゲイン調整信号
を、従来装置のゲインに対しゲインを1/3に下げる値
に設定するようにしているため、補正後の端子10の出
力補正画像データは、図3(a)、(b)、(c)にそ
れぞれ対応して同図(a’)、(b’)、(c’)のよ
うになる。
【0020】従って、図3(a’)、(b’)、
(c’)に示す第1の実施の形態の補正後の画像データ
を、それぞれ対応する図14(c)、図15(c)、図
16(b)に示した従来の補正後の画像データと比較す
ると垂直(あるいは水平)エッジのエッジ強調は変わら
ず、斜めエッジは垂直エッジと同量の強調が行われ、階
段パターンにおいてはジャギの原因である交互に起こる
濃淡の差が±2△から±(5/3)△に縮小される。
【0021】しかしながら、上記の実施の形態では、図
17(a)に示すような水平方向にのみ輝度データが変
化する部分(AからB(B>A)へステップ状に変化)
にエッジ強調補正を行うと、図17(c)に示すように
境界部分で±3△(△=B−A)の補正値が加えられ
る。これは垂直方向の変化に対しても同様である。な
お、図17(b)は同図(a)に三角印で示したライン
の波形、同図(d)は同図(c)に三角印で示したライ
ンの波形を示す。
【0022】また、図18(a)の様に45゜方向にス
テップ状の輝度変化があった場合は、同図(c)に示す
ようになり、水平、垂直方向それぞれに2画素にわたり
±△、±3△の補正が加わることになる。従って、同量
の輝度変化でもその方向によって補正量が異なりエッジ
強調の均一性を損なうという問題がある。なお、図18
(b)は同図(a)に三角印で示したラインの波形、同
図(d)は同図(c)に三角印で示したラインの波形を
示す。
【0023】そこで、次に説明する第2の実施の形態は
第1の実施の形態の問題を解決したものである。本発明
の第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様に図1
のブロック図で表されるが、ラプラシアンフィルタ9の
ラプラシアン係数を、図4に示すように、注目画素POで
の値(中心のラプラシアン係数)を「L0」とし、注目画素
POの上下左右の計4画素での値(水平、垂直方向のラ
プラシアン係数)をそれぞれ「−L1」とし、注目画素
POの斜め左上、斜め左下、斜め右上及び斜め左上の計4
画素での各値(斜め方向のラプラシアン係数)をそれぞ
れ「−L2」とした点に特徴がある。
【0024】ここで、上記の各ラプラシアン係数には次
式の関係がある。
【0025】L0=4L1+4L2 (1)
【0026】このような関係式を満足するラプラシアン
係数に設定されたラプラシアンフィルタを用いた画像処
理装置により、図14(a)の垂直エッジ、図15
(a)の斜めエッジに対してエッジ強調補正処理を行う
と、図5(a)及び(b)、図5(c)及び(d)に示
す補正後の画像データが得られる。なお、図5(b)は
同図(a)に三角印で示したラインの波形、図5(d)
は同図(c)に三角印で示したラインの波形である。
【0027】図5(a)及び(b)から分かるように、
垂直エッジに対しては±P△(P=L1+2L2)の補正
値を、図5(c)及び(d)から分かるように、斜めエ
ッジに対しては±R△(R=L2)、±Q△(Q=2L1
+L2)の補正値を得ることができる。
【0028】ここで、 P△>Q△ (2)
【0029】つまり、 L2>L1 (3) なる関係にラプラシアン係数L1及びL2を設定すること
により、相対的に斜めエッジの強調度が緩和され、縦、
横、斜めのエッジに対し目視的に均一化されたエッジ強
調が行える。
【0030】この関係を実現する一例として、斜めに位
置する画素は縦横の画素に比べ√2倍の距離にあること
から L2=1 L1=1/√2 L0=(4/√2)+4=6.828… なるラプラシアンフィルタが得られる。このラプラシア
ンフィルタを図1のラプラシアンフィルタ9として用い
ることにより、垂直、水平、斜めエッジで目視的に同程
度の補正量を施すことができるため従来の問題点を解決
し、良好なエッジ強調が行える。
【0031】また、図6(a)の様な2画素単位の階段
状パターン(粗い画素の斜め線)の入力画像データに本
実施の形態のエッジ強調処理を施すと、図6(b)に示
される補正後の画像データが得られる。従来の補正後画
像データ(図6(c))と比べるため、縦横エッジの補
正値が3になるようゲインを調整、つまりゲインを3/
{(1/√2)+2}倍にして同図(b)の補正後画像
データを修正すると、本実施の形態による補正後の画像
データは同図(d)に示すようになる。
【0032】図6(c)と図6(d)を比較すると、エ
ッジの境界線上(図の左上から右下への対角線)の修正
値が、従来の±5△に対し本実施の形態では±4.89
△へ減少し、交互の濃淡パターンの濃淡差を縮小でき
る。従って、本実施の形態では、従来及び第1の実施の
形態に比べてジャギの発生をより抑えることができる。
【0033】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図7は本発明になる画像処理装置の第3の実
施の形態のブロック図を示す。同図中、エッジ強調処理
すべき静止画の画像データ(輝度データ)は端子11を
介してゲインテーブル作成処理回路12に供給され、こ
のゲインテーブル作成処理回路12をスルーして端子2
0からエッジ強調処理回路13に供給される一方、ゲイ
ンテーブル作成処理回路12で作成されたゲインテーブ
ルによるゲインが端子19からエッジ強調処理回路13
に供給される。
【0034】エッジ強調処理回路13は、図12に示し
た従来のエッジ強調処理装置と同一ブロックである。す
なわち、この実施の形態は、従来のエッジ強調処理回路
13の入力段(前段)にゲインテーブル作成処理回路1
2を設けたものである。ここで、ゲインテーブル作成処
理回路12は、入力画像データをラプラシアンフィルタ
を通した後、補正点の画像データ毎に分類して平均値を
求め、補正基準値をこの平均値で除算した値をゲイン係
数として求め、補正点の画像データ毎のゲイン係数のゲ
インテーブルを作成する回路であり、エッジ強調補正に
おけるゲイン係数を入力画像に応じて変化させるもので
あり、例えば図8に示すブロック図の構成とされてい
る。
【0035】同図において、ゲインテーブル作成処理回
路12は、ラプラシアンフィルタ16、ゲイン演算器1
7及び補正基準データメモリ18よりなる。このゲイン
テーブル作成処理回路12では、端子11を介して入力
された画像データ(輝度データ)は、端子20を介して
そのまま出力される一方、従来と同様の図13に示した
ようなラプラシアン係数を持つラプラシアンフィルタ1
6により、ラプラシアン係数と乗算後に加算されてから
ゲイン演算器17に供給され、ここで補正基準データメ
モリ18からの補正基準値と演算される。
【0036】補正基準データメモリ18に予め記憶され
ている補正基準値(補正基準データ)とは、補正点に加
える補正値の最大値や平均値といったもので、図9にそ
の一例を示す。同図中、横軸は予め設定した画面の補正
点の輝度データ(画像データ)を示し、縦軸は平均補正
値の絶対値、つまり前記補正基準値を示し、値の「h」
は16進数であることを示し、また絶対値が大きいほど
補正が大である。図9の例では、補正点の輝度が10h
の場合、平均補正値は±0Bh、補正点の輝度がC0h
の場合、平均補正値は±07hなどと設定されている
(低輝度領域に比べ高輝度領域の補正を抑えた設定)。
【0037】ゲイン演算器17は、まず、ラプラシアン
フィルタ16の出力画像データ(輝度データ)を、補正
点の輝度データ毎に分類し、その平均値を求める。すな
わち、ラプラシアンフィルタ16における注目画素のそ
れぞれについて輝度値毎に分類し、同じ輝度値の注目画
素のラプラシアンフィルタ16の出力値の平均値を求め
る。注目画素が同じ値であっても、周辺画素の値は同一
とは限らないから、ラプラシアンフィルタ16の出力値
も異なるからである。この演算は全ての画素で行っても
よいし、処理軽減のため一定間隔の画素のみで行っても
よい。
【0038】ここで、低周波数成分が多く、輝度変化部
分が小さないわゆるなまった画像入力時のラプラシアン
フィルタ16の出力画像データの補正点の輝度データ毎
の平均値は、例えば図10に点線Iで示すように値が小
さい。一方、高周波数成分が多く、輝度変化部分が大き
ないわゆるシャープな画像入力時のラプラシアンフィル
タ16の出力画像データの補正点の輝度データ毎の平均
値は、例えば図10に実線IIで示すように値が点線Iよ
り相対的に大きい。
【0039】ゲイン演算器17は更に、補正点輝度デー
タ毎に補正基準値を上記の平均値で割った値をゲイン係
数に設定して端子19へ出力する。従って、図10に点
線Iで示した、平均値が小さな、なまった画像入力時の
ゲイン係数は、図11に点線IIIで示すように値が大き
くされ、図10に実線IIで示した、平均値が大きなシャ
ープな画像入力時のゲイン係数は、図11に実線IVで示
すように値がなまった画像入力時よりも小さくされる。
【0040】このようにゲインテーブルを作成すること
により、入力画像の輝度10h点のエッジ強調補正値
(エッジ強調処理回路13内の乗算器3の出力値)は平
均的に±0Bhとなり、輝度C0h点のエッジ強調補正
値は±07hとなる。すなわち、入力画像のエッジ強調
補正値は、平均的には補正基準データメモリ18に予め
記憶されている補正基準値に対応した値になる。この結
果、図11に示すように、入力画像が元々シャープな場
合、ゲインが低めに設定されるため、必要以上のエッジ
強調が抑えられ、なまった画像に対してはゲインが高め
に設定されて効果的なエッジ強調が施される。
【0041】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、図7のエッジ強調処理回路
13は従来のエッジ強調処理回路であるものとして説明
したが、前記の第1又は第2の実施の形態のエッジ強調
処理回路であってもよい。ただし、いずれの場合も、ゲ
インテーブル作成処理回路12内のラプラシアンフィル
タ16は、エッジ強調処理回路13内のラプラシアンフ
ィルタと同一特性のものを使用する必要がある。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力画像データに対し補正を行うラプラシアンフィルタ
として、入力画像データの注目画素の斜め方向の4つの
周辺画素についてもラプラシアン係数を有するように
し、斜め方向のエッジに対して水平、垂直方向と同量の
補正を施すようにしたため、自然なエッジ強調が行え、
また、階段状パターンで起こる交互の濃淡パターンの濃
淡差を縮小できるため、ジャギの発生を抑えることがで
きる。
【0043】また、本発明によれば、入力画像データの
斜めエッジの強調度が、水平、垂直方向のエッジに対し
て相対的に緩和され、縦、横、斜めのエッジに対し、目
視的に均一化されたエッジ強調ができる。
【0044】更に、本発明によれば、ゲイン係数を入力
画像データの高周波数成分や輝度変化部分に応じて変化
させるようにしたため、本来、エッジの立ち上がりが急
峻な画像に対しては過度のエッジ強調を抑え、エッジ強
調が必要な画像に対しては十分なエッジ強調を行うこと
かでき、入力画像の画質レベルに応じたエッジ強調補正
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるラプラシア
ンフィルタのラプラシアン係数の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるエッジ補正
の一例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるラプラシア
ンフィルタのラプラシアン係数の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるエッジ強調
を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における階段パター
ンエッジ補正結果と従来における階段パターンエッジ補
正結果を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のブロック図であ
る。
【図8】図7中のゲインテーブル作成処理回路の一例の
ブロック図である。
【図9】図8の補正点の補正基準値の一例である。
【図10】図8の画質によるフィルタ出力の違いを示す
図である。
【図11】図8の画質によるゲインの違いを示す図であ
る。
【図12】従来の画像処理装置の一例のブロック図であ
る。
【図13】図12中のラプラシアンフィルタのラプラシ
アン係数を示す図である。
【図14】従来の垂直エッジの補正の一例を示す図であ
る。
【図15】従来の斜めエッジの補正の一例を示す図であ
る。
【図16】従来の階段パターンの補正の一例を示す図で
ある。
【図17】第1の実施の形態の垂直エッジの補正の一例
を示す図である。
【図18】第1の実施の形態の斜めエッジの補正の一例
を示す図である。
【符号の説明】
1、11 画像データ(輝度データ)入力端子 3 乗算器 4 ゲイン調整信号入力端子 5 加算器 9、16 ラプラシアンフィルタ 10、14 補正後の画像データ出力端子 12 ゲインテーブル作成処理回路 13 エッジ強調処理回路 17 ゲイン演算器 18 補正基準データメモリ PO 注目画素
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA08 CA12 CB08 CB12 CC03 CE02 CE03 CE06 CE11 CH09 DB02 DB09 5C077 LL05 MP01 MP07 PP03 PP10 PP46 PP68 PQ03 PQ12 PQ18 PQ23 5L096 EA05 EA07 GA12 GA55

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止画である入力画像データの複数の画
    素にラプラシアン係数を乗算し、その乗算値を加算した
    値を出力するラプラシアンフィルタと、 前記ラプラシアンフィルタの出力画像データにゲイン係
    数を乗算する乗算器と、 前記ラプラシアンフィルタの入力画像データに、前記乗
    算器の出力データを加算してエッジが強調された補正後
    の画像データを出力する加算器とを有する画像処理装置
    において、前記ラプラシアンフィルタのフィルタ係数
    を、前記入力画像データの注目画素の第1のラプラシア
    ン係数の絶対値が、前記注目画素の上下左右に位置する
    計4つの周辺画素の第2のラプラシアン係数の絶対値
    と、前記注目画素の斜めに位置する計4つの周辺画素の
    第3のラプラシアン係数の絶対値よりもそれぞれ大とし
    たことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のラプラシアン係数をL0、前
    記第2のラプラシアン係数を−L1、前記第3のラプラ
    シアン係数を−L2としたとき、 L0=4L1+4L22>L1 なる関係式を満足する値に、前記第1乃至第3のラプラ
    シアン係数をそれぞれ設定したことを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 静止画である入力画像データの複数の画
    素にラプラシアン係数を乗算し、その乗算値を加算した
    値を出力する第1のラプラシアンフィルタと、 前記第1のラプラシアンフィルタの出力画像データにゲ
    イン係数を乗算する乗算器と、 前記第1のラプラシアンフィルタの入力画像データに、
    前記乗算器の出力データを加算してエッジが強調された
    補正後の画像データを出力する加算器とを有する画像処
    理装置において、 前記入力画像データが入力される第2のラプラシアンフ
    ィルタと、 予め設定した輝度データ毎の補正基準値を、前記第2の
    ラプラシアンフィルタの出力画像データの輝度データ毎
    の平均値で除算することにより、高周波数成分が多く、
    かつ、輝度変化部分が大きい画像データに対して小とな
    る前記ゲイン係数を演算して、前記乗算器へ出力するゲ
    イン係数演算手段とを設けたことを特徴とする画像処理
    装置。
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