JP2001331858A - 硬貨処理装置 - Google Patents

硬貨処理装置

Info

Publication number
JP2001331858A
JP2001331858A JP2000152245A JP2000152245A JP2001331858A JP 2001331858 A JP2001331858 A JP 2001331858A JP 2000152245 A JP2000152245 A JP 2000152245A JP 2000152245 A JP2000152245 A JP 2000152245A JP 2001331858 A JP2001331858 A JP 2001331858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
passage
subsequent
coins
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000152245A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Gonda
昌宏 権田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000152245A priority Critical patent/JP2001331858A/ja
Publication of JP2001331858A publication Critical patent/JP2001331858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の硬貨を硬貨通路に保留した場合であっ
ても、それらを1枚ずつ解放することができるととも
に、返却操作に応じて確実に返却でき、硬貨処理を迅速
に行うことができる硬貨処理装置を提供する。 【解決手段】投入された複数の硬貨Cを内部に保留する
とともに、返却操作に応じて、外部に払い出す硬貨処理
装置であって、硬貨Cを転動させながら下方に案内する
硬貨通路11と、最下流硬貨C1に係脱することで、こ
れを保留および解放する保留ピン32と、後続硬貨C2
に係脱することで、これを保留および解放するととも
に、後続硬貨C2を解放するときに、後続硬貨C2を下
流側に向かって転動させるために駆動する保留・転動駆
動リンク33と、返却操作が行われたときに、保留ピン
32および保留・転動駆動リンク33を駆動制御する制
御手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動販売機
などに組み込まれ、投入された硬貨の選別や釣銭の払い
出しなどを行う硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の硬貨処理装置は、投入さ
れた硬貨の真偽および金種を判別する硬貨判別部と、こ
の硬貨判別部で正貨と判別された硬貨を金種ごとに振り
分ける硬貨振分け部と、振り分けた硬貨を釣銭用に金種
(10円、50円、100円および500円硬貨)ごと
に収納する複数の収納筒を有する釣銭収納部と、この釣
銭収納部に収納された硬貨を釣銭として払い出す釣銭払
い出し機構などにより構成されている。硬貨振分け部
は、釣銭収納部の各収納筒や返却口に通じる硬貨通路
(以下、本明細書において、返却口に通じる硬貨通路を
「返却通路」という)と、硬貨通路を開閉可能な複数の
ゲートと、これらのゲートをソレノイドなどによって駆
動する駆動機構と、駆動機構の動作を制御するマイクロ
コンピュータを有する制御回路などにより構成されてい
る。
【0003】このような硬貨処理装置では、投入された
硬貨が硬貨判別部において正貨と判別されると、硬貨振
分け部により金種ごとに振り分けられ、硬貨通路を転動
し該当する金種の収納筒に落とし込まれることで、その
中に収納されるようになっている。そして、各収納筒に
収納された硬貨は、釣銭払い出し機構により、収納筒内
の最下位の硬貨から順に、釣銭として返却口に適宜払い
出されるとともに、商品が選択されることなく、返却レ
バーが操作されたとき、すなわち自動販売機の利用者に
よる投入硬貨の返却操作が行われたときに、返却硬貨と
して投入硬貨と同額の硬貨が払い出されるようになって
いる。なお、収納筒内に所定枚数の硬貨が既に収納され
ているときには、その収納筒に対応する投入硬貨は、自
動販売機内の金庫に直接収納される。一方、投入された
硬貨が偽貨と判別されると、その硬貨は返却通路に導か
れ、これを介して返却口に返却されるようになってい
る。
【0004】上記硬貨処理装置の硬貨判別部において、
投入硬貨の真偽が適正に判別されれば、正貨のみが釣銭
収納部に収納され、偽貨は返却される。しかし、投入硬
貨が偽貨であっても、それが正貨を精巧に模したもので
ある場合には、硬貨判別部において正貨と判別され、釣
銭収納部に収納されてしまうことがある。この場合、返
却操作が行われると、返却口には、投入された偽貨では
なく、釣銭収納部に既に収納されていた正貨が払い出さ
れることとなり、自動販売機の設置者が被害を被ってし
まう。特に、他の硬貨に比べて高額な500円硬貨を模
した偽貨が投入され、上記返却操作が行われると、その
被害は非常に大きいものとなる。このため、投入硬貨が
たとえ正貨であると判別された場合であっても、その硬
貨の釣銭収納部への収納を一時的に保留し、上記返却操
作が行われたときには、保留していた硬貨、すなわち投
入硬貨自体を返却口に返却する投入硬貨保留タイプの硬
貨処理装置が開発されている。
【0005】この硬貨処理装置は、上述した通常の硬貨
処理装置とほぼ同様の構成要素を有しており、硬貨振分
け部には、正貨と判別された硬貨を硬貨通路に一時的に
保留する保留機構が設けられている。この保留機構は、
硬貨通路の硬貨に係脱する係合部材を有しており、この
係合部材が、硬貨通路を転動している硬貨に係合するこ
とで、その転動を阻止することにより、その硬貨を硬貨
通路に保留するとともに、返却操作が行われたときに、
硬貨の係合を解除することで、その硬貨を解放するよう
になっている。加えて、この保留機構は、複数の硬貨を
保留し、それらを解放する場合には、下流側の硬貨から
1枚ずつ解放するようになっている。これは、保留機構
によって複数の硬貨を保留する場合、それらの硬貨は互
いに接し、一列に連なった状態で硬貨通路に保留される
ので、全ての硬貨を一度に解放すると、それらの硬貨が
連なった状態のまま一斉に硬貨通路を転動することによ
り、硬貨通路の曲がり角などで硬貨が詰まってしまうお
それがあるからである。
【0006】つまり、上記保留機構の係合部材は、硬貨
通路に保留されている複数の硬貨のうち、最下流側に位
置する硬貨(最下流硬貨)およびこの最下流硬貨の直ぐ
上流側に続く硬貨(後続硬貨)を交互に係脱、すなわち
最下流硬貨を係合するときには後続硬貨の係合を解除
し、最下流硬貨の係合を解除するときには後続硬貨を係
合するようになっている。これにより、複数の硬貨が硬
貨処理装置に投入され、それらが互いに接した状態で硬
貨通路に保留された場合であっても、それらの硬貨は下
流側から1枚ずつ切り離すように解放されるので、硬貨
通路での硬貨詰まりが生じ難くなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような硬貨保留タ
イプの硬貨処理装置では、保留されている複数の硬貨が
1枚ずつ解放されるので、全ての硬貨が一斉に硬貨通路
を転動することによる硬貨詰まりは生じにくいものの、
硬貨通路での硬貨詰まりに関し、それだけで十分である
とはいえない。すなわち、硬貨の保留時には、全ての硬
貨が硬貨通路に静止しているため、保留されている最下
流硬貨や後続硬貨が解放されたとしても、それらの硬貨
が転動せず、そのまま保留されている位置に留まってし
まうおそれがある。また、解放されたにもかかわらず、
硬貨がゆっくりと転動し始めると、その後の硬貨処理に
時間がかかってしまうことになる。
【0008】もちろん、硬貨通路の傾斜角度を大きくす
ることで、解放された硬貨を転動し易くすることは可能
である。しかし、この場合には、最下流硬貨や後続硬貨
に係合することで硬貨通路の全ての硬貨を保留する係合
部材に、過大な荷重がかかることになるので、この係合
部材を硬貨に係脱させるための大きな駆動力が必要とな
り、しかも係合部材を、過大な荷重に十分耐え得る材料
で構成しなければならず、製造コストの上昇を招くこと
になる。また、硬貨通路の傾斜角度を大きくした分、硬
貨振分け部の上下寸法が大きくなり、これに伴い、硬貨
処理装置の上下寸法も大きくなるという問題もある。
【0009】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、複数の硬貨を硬貨通路に保留
した場合であっても、それらを1枚ずつ解放することが
できるとともに、硬貨を硬貨通路に詰まらせることな
く、返却操作に応じて確実に返却でき、硬貨処理を迅速
に行うことができる硬貨処理装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る硬貨処理装
置は、投入された複数の硬貨を内部に保留するととも
に、返却操作に応じて、その保留した複数の硬貨を外部
に払い出す硬貨処理装置であって、外部に通じ、投入さ
れた硬貨を転動させながら下方に案内する硬貨通路と、
この硬貨通路を転動する複数の硬貨のうちの硬貨通路の
最下流側に位置する最下流硬貨に係合することで、この
最下流硬貨の転動を阻止することにより、複数の硬貨を
硬貨通路に保留する第1保留手段と、複数の硬貨のうち
の最下流硬貨の直ぐ上流側に続く後続硬貨に係合するこ
とで、この後続硬貨の転動を阻止することにより、最下
流硬貨以外の複数の硬貨を硬貨通路に保留する第2保留
手段と、第1保留手段による最下流硬貨の係合を解除す
ることにより、最下流硬貨を解放する第1解放手段と、
第2保留手段による後続硬貨の係合を解除することによ
り、後続硬貨を解放する第2解放手段と、返却操作が行
われたときに、硬貨通路に保留した複数の硬貨を下流側
から1枚ずつ順に解放するために、第1解放手段および
第2保留手段と第1保留手段および第2解放手段とを、
それらが交互に作動するように制御する制御手段と、第
2解放手段が後続硬貨を解放するときに、後続硬貨を硬
貨通路の下流側に向かって転動させるために駆動する駆
動手段と、を備えていることを特徴とする。
【0011】この構成によれば、複数の硬貨が投入され
ると、それらの硬貨は、硬貨通路を転動しながら下方に
案内され、それらのうちの最下流に位置する最下流硬貨
に第1保留手段が係合することで、その最下流硬貨の転
動が阻止される。これにより、硬貨通路を転動していた
全ての硬貨は、互いに接し一列に連なった状態で、硬貨
通路に保留される。そして、返却操作が行われると、制
御手段により、第1解放手段および第2保留手段と、第
1保留手段および第2解放手段とが交互に作動するよう
に制御され、これにより、硬貨通路に保留された複数の
硬貨が下流側から1枚ずつ順に解放される。
【0012】すなわち、第1解放手段および第2保留手
段が作動することで、第1保留手段による最下流硬貨の
保留が解除されるとともに、第2保留手段によって、最
下流硬貨以外の全ての硬貨が硬貨通路に保留される。つ
まり、硬貨通路に保留された複数の硬貨のうち、最下流
硬貨のみが解放され、硬貨通路を下流に向かって再度転
動する。一方、第1保留手段および第2解放手段が作動
することで、第2保留手段による後続硬貨の保留が解除
されるとともに、第1保留手段によって後続硬貨を含む
全ての硬貨が硬貨通路に保留される。つまり、第2保留
手段で保留されていた後続硬貨を最下流硬貨として、硬
貨の投入直後と同様に、全ての硬貨が第1保留手段によ
って保留される。このように、第1解放手段および第2
保留手段と、第1保留手段および第2解放手段とを交互
に繰り返し作動させることで、硬貨通路に保留された複
数の硬貨を下流側から1枚ずつ順に解放することがで
き、硬貨の解放時に、複数の硬貨が硬貨通路を一斉に転
動することによる硬貨詰まりを確実に防止することがで
きる。
【0013】また、第2解放手段が後続硬貨を解放する
ときに、後続硬貨を駆動手段によって駆動することによ
り、後続硬貨を硬貨通路の下流側に向かって転動させる
ので、解放時に、後続硬貨を保留時の位置に留まらせる
ことなく、下流側に向かって確実に転動させることがで
きる。したがって、上記構成の硬貨処理装置により、投
入された複数の硬貨を、返却操作に応じて確実に返却で
きるとともに、硬貨処理を迅速に行うことができる。
【0014】この場合、駆動手段は、後続硬貨を所定の
基準位置に保持する待機位置と、後続硬貨を下側から支
持しながら基準位置よりも高い高位位置に持ち上げる持
上げ位置との間で移動可能な可動部材と、第2保留手段
が後続硬貨を保留するときに、可動部材を待機位置から
持上げ位置に駆動することにより、後続硬貨を基準位置
から高位位置に持ち上げるとともに、第2解放手段が後
続硬貨を解放するときに、可動部材を持上げ位置から待
機位置に駆動することにより、後続硬貨を高位位置から
基準位置に落下させる可動部材駆動手段と、を有してい
ることが好ましい。
【0015】この構成によれば、第2保留手段が後続硬
貨を保留するときに、可動部材は、待機位置から持上げ
位置に駆動されることにより、後続硬貨を下側から支持
しながら基準位置から高位位置に持ち上げる。そして、
この可動部材は、第2解放手段が後続硬貨を解放すると
きに、持上げ位置から待機位置に駆動されることによ
り、後続硬貨を高位位置から基準位置に落下させる。つ
まり、後続硬貨の解放時に、基準位置と高位位置の間の
高さ分、後続硬貨を落下させることにより、後続硬貨
に、基準位置から高位位置に持ち上げた分の運動エネル
ギーをもたせることができるとともに、転動し始めるき
っかけを与えることができ、これにより、後続硬貨を、
解放と同時に、転動し始めるようにすることができる。
【0016】またこの場合、可動部材は、硬貨通路に保
留された後続硬貨を下側から支持するとともに、待機位
置と持上げ位置の間の移動に伴い、後続硬貨の厚み方向
に移動する硬貨支持面を有しており、この硬貨支持面
は、後続硬貨を基準位置に保持する第1支持面と、この
第1支持面に後続硬貨の厚み方向に連なり、可動部材が
持上げ位置に向かって移動するのに伴い、後続硬貨を高
位位置に向かって持ち上げる傾斜した第2支持面とによ
り構成されていることが好ましい。
【0017】この構成によれば、可動部材が待機位置と
持上げ位置の間で移動すると、後続硬貨を下側から支持
する硬貨支持面が後続硬貨の厚み方向に移動する。この
硬貨支持面の第1支持面によって基準位置に保持される
後続硬貨は、可動部材が持上げ位置に向かって移動する
のに伴い、第1支持面から第2支持面に沿って、高位位
置に向かって持ち上げられる。したがって、上記第1支
持面および第2支持面で構成された硬貨支持面を、後続
硬貨の厚み方向に移動させることにより、後続硬貨を、
その重力に抗して鉛直に持ち上げる力よりも小さな力
で、基準位置から高位位置に持ち上げることができる。
【0018】さらにこの場合、硬貨通路は、鉛直面を有
する側壁と、この側壁から突出し、複数の硬貨が転動す
る底壁とにより画成されており、可動部材は、待機位置
から持上げ位置に移動するのに伴い、後続硬貨を鉛直面
に向かって押圧することにより、後続硬貨を、その側壁
側の面が鉛直面に接するような姿勢に制御する姿勢制御
部を、更に有していることが好ましい。
【0019】この構成によれば、可動部材が待機位置か
ら持ち上げ位置に移動すると、後続硬貨は、上記姿勢制
御部で硬貨通路の側壁の鉛直面に向かって押圧されるこ
とにより、側壁側の面が鉛直面に接するような姿勢に制
御される。これにより、後続硬貨は、保留前に鉛直面に
対し傾斜していても、保留時に上記のように押圧される
ことで、鉛直に起立した姿勢、つまり最も転動し易い姿
勢となり、その結果、解放時には、円滑に転動し始める
ようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態による硬貨処理装置を示している。この
硬貨処理装置は、自動販売機に組み込まれるいわゆるコ
インメカニズムであり、商品の購入者によって投入され
た硬貨(10円、50円、100円、500円硬貨)の
選別や釣銭の払い出しなどを行うとともに、硬貨の返却
操作が行われたときに、投入された硬貨自体、すなわち
現物の硬貨を返却するものである。同図に示すように、
硬貨処理装置1は、上端部の硬貨投入口2を介して投入
された硬貨Cの真偽および金種を判別する硬貨判別部3
と、この硬貨判別部3の下方に設けられ、正貨と判別さ
れた硬貨Cを金種ごとに振り分けるとともに、偽貨と判
別されたとき、および商品が選択されることなく図示し
ない返却レバーが操作(返却操作)されたときに、投入
硬貨自体を自動販売機の返却口(図示せず)に返却する
硬貨振分け部4と、いずれも図示しないが、硬貨振分け
部4の下方に設けられ、振り分けた硬貨Cを釣銭用に金
種ごとに収納する複数の収納筒を有する釣銭収納部、こ
の釣銭収納部の下端部に設けられ、釣銭収納部に収納さ
れた硬貨を釣銭として払い出す釣銭払い出し機構、およ
び硬貨処理装置1の各種の制御を行うマイクロコンピュ
ータを有する制御回路(制御手段)などにより構成され
ている。
【0021】硬貨判別部3は、投入硬貨Cを硬貨投入口
2から硬貨振分け部4に導く硬貨判別通路(図示せず)
と、この硬貨判別通路に臨み、投入硬貨Cの形状や厚さ
などを検出する複数の磁気センサ(図示せず)とを有し
ている。各磁気センサは上記制御回路に接続されてい
る。そしてこの制御回路は、磁気センサの検出信号に基
づいて演算したデータと、記憶している基準データとを
比較して、硬貨Cの真偽および金種を判別するととも
に、この判別結果に基づいて、硬貨振分け部4の動作を
制御する。
【0022】硬貨振分け部4は、投入硬貨Cを転動させ
ながら下方に案内するとともに、後述する複数のゲート
によって分岐された複数の通路からなる硬貨通路11
と、硬貨通路11の最上流部に設けられた真偽振分けゲ
ート12と、硬貨通路11の所定の位置にそれぞれ設け
られた3つのゲート13、14、15からなる金種振分
けゲート群と、後述する第5通路27の下流端部に設け
られ、硬貨Cを返却口に返却するための返却ゲート16
とを有している。各ゲート12〜16は、上記制御回路
に制御される図示しないソレノイドによって駆動され、
硬貨通路11を適宜開閉することで、硬貨Cを振り分け
るようになっている。
【0023】真偽振分けゲート12は、上記硬貨判別部
3の硬貨判別通路の下流端に臨むように設けられてお
り、上向きの弁体が前後方向(図1の表裏方向)に回動
するように構成されている。この真偽振分けゲート12
により、硬貨通路11の最上流部が、前後方向に背合わ
せに形成された受入通路21と返却口に通じる第1返却
通路22とに分岐されている。すなわち、硬貨判別部3
によって、投入硬貨Cが正貨と判別されると、真偽振分
けゲート12が投入硬貨Cを受入通路21に導くように
後方に回動する一方、偽貨と判別されると、真偽振分け
ゲート12が投入硬貨Cを第1返却通路22(返却口)
に導くように前方に回動する。
【0024】真偽振分けゲート12の下方には、第1ゲ
ート13が設けられており、この第1ゲート13によ
り、受入通路21から第1通路23が途中分岐してい
る。第1ゲート13は、左下がりで若干下方に凸に湾曲
するとともに、前後方向に出没自在に構成されており、
出没することによって第1通路23を開閉する。したが
って、第1ゲート13が第1通路23を開放すること
で、受入通路21から第1通路23への硬貨Cの受け入
れを可能とし、一方、第1通路23を閉鎖することで、
第1ゲート13の上面を転動させながら、硬貨Cを第3
ゲート15に案内する。
【0025】第1ゲート13の下方には、第2ゲート1
4が設けられており、この第2ゲート14により、第1
通路23が、第2通路24と第3通路25とに分岐して
いる。第2ゲート14は、上記真偽振分けゲート12と
同様のゲート形式で構成されている。すなわち、第2通
路24および第3通路25は、前後方向に背合わせに形
成されており、第2通路24は第2ゲート14の部分か
ら下方に真っ直ぐ延び、硬貨振分け部4の下面に開口す
る一方、第3通路25は第2ゲート14の部分から左方
に湾曲して下方に延び、第2通路24の左側に並ぶよう
にして、硬貨振分け部4の下面に開口している。
【0026】一方、受入通路21の下流端には、第3ゲ
ート15が設けられており、この第3ゲート15によ
り、受入通路21が第4通路26と第5通路27とに分
岐している。この第3ゲート15も、真偽振分けゲート
12と同一のゲート形式で構成され、斜め右上向きに配
置されている。第4通路26および第5通路27は、前
後方向に背合わせに形成されており、第4通路26は第
3ゲート15の部分から下方に延び、硬貨振分け部4の
下面に開口する一方、第5通路27は第3ゲート15の
部分から左方に湾曲して下方に延びている。
【0027】また、第5通路27には、投入硬貨Cを一
時的に保留する硬貨保留機構31が設けられるととも
に、第5通路27の下流端部に、上記返却ゲート16が
設けられている。この返却ゲート16は、上記真偽振分
けゲート12と同一のゲート形式で構成されており、こ
の返却ゲート16によって、第5通路27が返却口に通
じる第2返却通路28と第6通路29とに分岐してい
る。第2返却通路28および第6通路29は、前後方向
に背合わせに形成されており、硬貨保留機構31によっ
て、投入硬貨Cが第5通路27に保留されている状態
で、商品が選択されることなく返却操作が行われた場合
には、その投入硬貨Cが第2返却通路28に導かれ、一
方、商品が選択された場合には、その投入硬貨Cが硬貨
振分け部4の下面に開口した第6通路29に導かれる。
【0028】硬貨保留機構31は、自動販売機に硬貨C
が投入され、かつ、その硬貨Cが第5通路27に導かれ
た場合に、その硬貨Cを第5通路27に一時的に保留
し、商品が選択されることなく返却操作が行われたとき
に、硬貨Cを解放し、返却口に返却するためのものであ
る。なお、以下の説明では、第5通路27に複数の硬貨
Cが導かれたときの最下流側に位置する最下流硬貨、お
よびこの最下流硬貨の直ぐ上流側に続く後続硬貨に、そ
れぞれ「C1」および「C2」の符号を付すとともに、
それら2枚の硬貨が第5通路27に保留された場合につ
いて説明する。
【0029】この硬貨保留機構31は、第5通路27の
側壁27aに前後方向に出没自在に設けられ、突出した
状態で最下流硬貨C1に係合することで、その転動を阻
止することにより、両硬貨C1、C2を第5通路27に
保留する保留ピン32(第1保留手段、第1解放手段)
と、前後方向に移動可能に構成され、後続硬貨C2に係
脱することにより、この後続硬貨C2を保留するととも
に、後続硬貨C2を解放するときに、後続硬貨C2を駆
動し、下流側に向かって転動を開始させる保留・転動駆
動リンク33(第2保留手段、第2解放手段、可動部
材)と、上記制御回路に接続されるとともに、その制御
回路からの制御信号に基づいて、保留ピン32および保
留・転動駆動リンク33を前後方向に同期して駆動する
図示しないソレノイド(可動部材駆動手段)などにより
構成されている。
【0030】保留ピン32は、第5通路27の第3ゲー
ト15よりも下流側であって、第5通路27の底壁27
bとの間の距離が硬貨Cの直径よりも短い位置に配置さ
れている。保留ピン32は、常時は、側壁27aから前
方に突出しており、第5通路27に導かれた硬貨C(最
下流硬貨C1)は、保留ピン32に当接することで、そ
の転動が阻止されて静止し、保留ピン32に当接した位
置で第5通路27に保留される。また、2枚の硬貨Cが
第5通路27に導かれた場合には、最下流硬貨C1に続
いて第5通路27に導かれた硬貨C(後続硬貨C2)
は、最下流硬貨C1に当接することで静止し、第5通路
27に保留される(図1参照)。なお、3枚以上の硬貨
が投入され、それらが第5通路27に導かれる場合に
は、それらの硬貨は、上記の場合と同様に、最下流硬貨
C1が保留ピン32に係合するとともに、各硬貨が互い
に当接した状態で、第5通路27や受入通路21に保留
される。
【0031】上記のように2枚の硬貨Cが第5通路27
に保留された状態で、保留ピン32が第5通路27の側
壁27aに没入すると、最下流硬貨C1に対する保留ピ
ン32の係合が解除されることで、最下流硬貨C1が解
放される。これにより、最下流硬貨C1は、返却ゲート
16に向かって第5通路27を転動し、返却ゲート16
により振り分けられ、返却口に返却されるか、あるいは
釣銭収納部に収納される。
【0032】一方、保留・転動駆動リンク33は、図1
および図2(a)、(b)に示すように、左右方向に延
びるように形成されるとともに、その延び方向とほぼ直
交する方向(図2の矢印方向)に移動自在に構成されて
いる。具体的には、図2(a)や図3(a)、(c)に
示す位置(待機位置)と、図2(b)や図3(b)、
(d)に示す位置(持上げ位置)との間で移動する。こ
の保留・転動駆動リンク33の左端部には、図2(c)
および(d)に示すように、保留・転動駆動リンク33
の移動に伴って後続硬貨C2に係脱することにより、後
続硬貨C2を保留および解放する保留部34と、後続硬
貨C2の保留時にこれを若干持ち上げるとともに、解放
時に後続硬貨C2を持ち上げた分、落下させることによ
って、後続硬貨C2を下流側に向かって、その転動を開
始させる転動駆動部35とを有している。
【0033】保留部34は、平面形状がL字状に形成さ
れており、待機位置の保留・転動駆動リンク33が持上
げ位置に移動すると、保留部34の先端部が、第5通路
27の側壁27aに接近し、互いに当接した最下流硬貨
C1および後続硬貨C2の間の下側の隙間に入り込む。
これにより、解放された最下流硬貨C1が後続硬貨C2
から離れても、後続硬貨C2は、保留部34の先端部に
当接することで、その転動が阻止されることにより、第
5通路27に保留された状態に保たれる。
【0034】一方、転動駆動部35は、後続硬貨C2を
下側から支持する硬貨支持面として、第5通路27の底
壁27bの上面とほぼ面一の転動面35a(第1支持
面)と、この転動面35aに連なり、前方(図2
(c)、(d)における下方)に向かって前上がりに傾
斜した持上げ面35b(第2支持面)とを有している。
この転動駆動部35は、保留・転動駆動リンク33が待
機位置に位置するときには、後続硬貨C2を転動面35
aで支持する一方、持上げ位置に位置ときには、後続硬
貨C2を持上げ面35bで支持する。したがって、転動
駆動部35は、保留・転動駆動リンク33の移動に伴
い、後続硬貨C2の厚み方向に移動することとなり、待
機位置の保留・転動駆動リンク33が持上げ位置に向か
って移動すると、後続硬貨C2が後述する基準位置Rか
ら高位位置Sまで持ち上げられる(図3参照)。逆に、
持上げ位置の保留・転動駆動リンク33が待機位置に向
かって移動すると、後続硬貨C2が高位位置Sから基準
位置Rに落下する。
【0035】また、図2(c)、(d)に示すように、
保留・転動駆動リンク33の左端部には、転動駆動部3
5の前端に、転動駆動部35の上端よりも高い位置まで
突出し、保留・転動駆動リンク33が待機位置から持上
げ位置に移動するときに、後続硬貨C2の下端部を第5
通路27の側壁27aに向かって押圧する押圧部36
(姿勢制御部)が設けられている。側壁27aの前面は
鉛直面となっており、押圧部36が後続硬貨C2を押圧
することにより、後続硬貨C2の側壁27a側の面が、
側壁27aの前面に接した状態となる(図3(d)参
照)。これにより、後続硬貨C2は、保留前に側壁27
aの前面に対し傾斜していても(図3(c)の2点鎖
線)、保留時に押圧部36によって押圧されることで、
鉛直に起立した姿勢、つまり最も転動し易い姿勢とな
り、その結果、解放時には、円滑に転動し始めるように
なる。
【0036】さらに、保留・転動駆動リンク33の左端
部には、上記押圧部36の前方に、第3ゲート15に連
結する連結部37が設けられている。この連結部37
は、貫通孔37aを有しており、この貫通孔37aに、
第3ゲート15の回動軸15aから離れた位置の係合ピ
ン15bが遊挿されることによって、保留・転動駆動リ
ンク33が第3ゲート15に連結されている。したがっ
て、保留・転動駆動リンク33が待機位置と持上げ位置
の間で移動するのに伴って、第3ゲート15が第5通路
27を開閉する。
【0037】次に、硬貨処理装置1による硬貨処理につ
いて説明する。まず、硬貨投入口2に硬貨が投入される
と、その硬貨は、硬貨判別部3の硬貨判別通路を転動
し、この転動中に、磁気センサを介して、制御回路によ
りその硬貨の真偽および金種が判別される。ここで硬貨
が正貨と判別されると、真偽振分けゲート12が後方に
回動し、硬貨が受入通路21に導かれる一方、偽貨と判
別されると、真偽振分けゲート12が前方に回動し、硬
貨が第1返却通路22を介して返却口に払い出される。
【0038】受入通路21に正貨として導かれた硬貨
は、それが例えば50円硬貨または100円硬貨と判別
されると、第1ゲート13が没入して第1通路23に導
かれる一方、10円硬貨または500円硬貨と判別され
ると、第1ゲート13が突出してそのまま受入通路21
を転動する。第1通路23に導かれた50円硬貨または
100円硬貨は、それが100円硬貨と判別されると、
第2ゲート14が後方に回動して、第2通路24に導か
れ、釣銭収納部の100円硬貨用の収納筒に落とし込ま
れる一方、50円硬貨と判別されると、第2ゲート14
が前方に回動して、第3通路25から、釣銭収納部の5
0円硬貨用の収納筒に落とし込まれる。
【0039】また、受入通路21の下流端に達した硬貨
が10円硬貨と判別されると、待機位置の保留・転動駆
動リンク33が持上げ位置に駆動され、これに伴い、第
3ゲート15が後方に回動することで、第5通路27を
閉鎖する。これにより、その10円硬貨は、第4通路2
6に導かれ、釣銭収納部の10円硬貨用の収納筒に落と
し込まれる。一方、受入通路21の下流端に達した硬貨
が500円硬貨と判別されると、保留・転動駆動リンク
33が待機位置に保たれるとともに、保留ピン32が突
出した状態に保たれ、その500円硬貨は、第5通路2
7に導かれる。
【0040】図1に示すように、最下流硬貨C1および
後続硬貨C2の2枚の硬貨が第5通路27に導かれる
と、最下流硬貨C1が保留ピン32に、後続硬貨C2が
最下流硬貨C1に当接することで、これらが第5通路2
7に保留される。またこの場合、後続硬貨C2は、保留
・転動駆動リンク33の転動駆動部35の転動面35a
に下側から支持されている。
【0041】このように、2枚の500円硬貨C1、C
2が第5通路27に保留された状態で、自動販売機に対
して、商品が選択されることなく、投入硬貨の返却操作
が行われると、硬貨保留機構31のソレノイドにより、
突出した状態の保留ピン32が第5通路27の側壁27
aに没入するように駆動されるとともに、待機位置の保
留・転動駆動リンク33が持上げ位置に駆動される。こ
れにより、保留ピン32で保留されていた最下流硬貨C
1は解放され、下流側に向かって転動する。そして、こ
の最下流硬貨C1は、返却ゲート16を介して、第2返
却通路28に導かれ、返却口に払い出される。一方、後
続硬貨C2は、保留・転動駆動リンク33の転動駆動部
35によって若干持ち上げられるとともに、保留部34
によって第5通路27にほぼそのまま保留される。具体
的には、保留・転動駆動リンク33が、図3(a)、
(c)に示す待機位置から、同図(b)、(d)に示す
持上げ位置に駆動されると、転動駆動部35の転動面3
5aによって、基準位置Rに保持されている後続硬貨C
2が、転動駆動部35の傾斜した持上げ面35bに沿っ
て、高位位置Sまで持ち上げられる。
【0042】このようにして、後続硬貨C2を持ち上げ
てから、所定時間(例えば、数ミリ秒〜数秒)が経過し
た後、具体的には、最下流硬貨C1が保留ピン32より
も下流側に達した後、持上げ位置の保留・転動駆動リン
ク33が待機位置に駆動されるとともに、側壁27aに
没入していた保留ピン32が、前方に突出するように駆
動される。この場合、保留・転動駆動リンク33および
保留ピン32は、瞬間的に駆動される。これにより、後
続硬貨C2は、高位位置Sから基準位置Rに落下して転
動し始め、保留ピン32に当接することで、第5通路2
7に再度保留される。その後、待機位置の保留・転動駆
動リンク33が持上げ位置に再度駆動されることで、保
留ピン32で保留されていた後続硬貨C2は解放され、
下流に向かって転動する。そして、この後続硬貨C2
は、先に解放された最下流硬貨C1と同様にして、返却
口に払い出される。
【0043】なお、500円硬貨が第5通路27に保留
されている場合に、商品の選択が行われると、その50
0円硬貨は解放された後、第6通路に導かれ、釣銭収納
部の500円硬貨用の収納筒に落とし込まれる。
【0044】以上詳述したように、本実施形態の硬貨処
理装置1によれば、硬貨保留機構31の保留ピン32お
よび保留・転動駆動リンク33により、第5通路27に
保留された複数の硬貨Cを下流側から1枚ずつ順に解放
することができ、硬貨の解放時に、複数の硬貨Cが硬貨
通路11(第5通路27)を一斉に転動することによる
硬貨詰まりを確実に防止することができる。また、保留
・転動駆動リンク33による後続硬貨C2の保留時にそ
れを持ち上げるとともに、解放時に落下させることによ
り、後続硬貨C2に、基準位置Rから高位位置Sに持ち
上げた分の運動エネルギーをもたせることができるとと
もに、転動し始めるきっかけを与えることができ、これ
により、後続硬貨C2を、解放と同時に、転動し始める
ようにすることができる。したがって、投入された複数
の硬貨Cを、返却操作に応じて確実に返却できるととも
に、硬貨処理を迅速に行うことができる。
【0045】なお、本実施形態では、硬貨処理装置1を
自動販売機に適用した場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば両替機など、
硬貨処理を要する種々の機器に適用することができる。
また、実施形態では、硬貨通路11(第5通路27)に
保留した2枚の硬貨Cのうち、後続硬貨C2のみを保留
・転動駆動リンク33によって駆動するようにしたが、
硬貨通路11(第5通路27)の傾斜によっては、最下
流硬貨C1も駆動するようにしてもよい。さらに、実施
形態では、後続硬貨C2を転動させるために、これを一
旦持ち上げてから落下させるようにしたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、後続硬貨C2を下流側に
向かって直接押圧してもよい。
【0046】また、実施形態で示した硬貨処理装置1の
細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨
の範囲内で適宜、変更することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の硬貨処理
装置は、複数の硬貨を硬貨通路に保留した場合であって
も、それらを1枚ずつ解放することができるとともに、
硬貨を硬貨通路に詰まらせることなく、返却操作に応じ
て確実に返却でき、硬貨処理を迅速に行うことができる
などの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による硬貨処理装置を、硬
貨振分け部を中心に示す正面図である。
【図2】(a)および(b)は、図1の硬貨処理装置を
A−A線で切断し、保留・転動駆動リンクがそれぞれ待
機位置および持上げ位置に位置した状態を示す平面断面
図であり、(c)および(d)は、保留・転動駆動リン
クの左端部をそれぞれ示す平面図および右側面図であ
る。
【図3】後続硬貨を下側から支持した状態の保留・転動
駆動リンクの左端部を示す図であり、(a)および
(b)は、保留・転動駆動リンクがそれぞれ待機位置お
よび持上げ位置に位置した状態を示す正面図、(c)お
よび(d)は(a)および(b)にそれぞれ対応する右
側面図である。
【符号の説明】
1 硬貨処理装置 2 硬貨投入口 4 硬貨振分け部 11 硬貨通路 27 第5通路 27a 側壁 27b 底壁 31 硬貨保留機構 32 保留ピン(第1保留手段、第1解放手段) 33 保留・転動駆動リンク(第2保留手段、第2解
放手段、可動部材) 34 保留部 35 転動駆動部 35a 転動面(第1支持面) 35b 持上げ面(第2支持面) 36 押圧部(姿勢制御部) C1 最下流硬貨 C2 後続硬貨 R 基準位置 S 高位位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された複数の硬貨を内部に保留する
    とともに、返却操作に応じて、その保留した複数の硬貨
    を外部に払い出す硬貨処理装置であって、 外部に通じ、投入された硬貨を転動させながら下方に案
    内する硬貨通路と、 この硬貨通路を転動する複数の硬貨のうちの当該硬貨通
    路の最下流側に位置する最下流硬貨に係合することで、
    この最下流硬貨の転動を阻止することにより、前記複数
    の硬貨を前記硬貨通路に保留する第1保留手段と、 前記複数の硬貨のうちの前記最下流硬貨の直ぐ上流側に
    続く後続硬貨に係合することで、この後続硬貨の転動を
    阻止することにより、前記最下流硬貨以外の前記複数の
    硬貨を前記硬貨通路に保留する第2保留手段と、 前記第1保留手段による前記最下流硬貨の係合を解除す
    ることにより、当該最下流硬貨を解放する第1解放手段
    と、 前記第2保留手段による前記後続硬貨の係合を解除する
    ことにより、当該後続硬貨を解放する第2解放手段と、 前記返却操作が行われたときに、前記硬貨通路に保留し
    た複数の硬貨を下流側から1枚ずつ順に解放するため
    に、前記第1解放手段および前記第2保留手段と前記第
    1保留手段および前記第2解放手段とを、それらが交互
    に作動するように制御する制御手段と、 前記第2解放手段が前記後続硬貨を解放するときに、当
    該後続硬貨を前記硬貨通路の下流側に向かって転動させ
    るために駆動する駆動手段と、 を備えていることを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記後続硬貨を所定の
    基準位置に保持する待機位置と、当該後続硬貨を下側か
    ら支持しながら前記基準位置よりも高い高位位置に持ち
    上げる持上げ位置との間で移動可能な可動部材と、 前記第2保留手段が前記後続硬貨を保留するときに、前
    記可動部材を前記待機位置から前記持上げ位置に駆動す
    ることにより、前記後続硬貨を前記基準位置から前記高
    位位置に持ち上げるとともに、前記第2解放手段が前記
    後続硬貨を解放するときに、前記可動部材を前記持上げ
    位置から前記待機位置に駆動することにより、前記後続
    硬貨を前記高位位置から前記基準位置に落下させる可動
    部材駆動手段と、 を有していることを特徴とする請求項1に記載の硬貨処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記可動部材は、前記硬貨通路に保留さ
    れた前記後続硬貨を下側から支持するとともに、前記待
    機位置と前記持上げ位置の間の移動に伴い、前記後続硬
    貨の厚み方向に移動する硬貨支持面を有しており、 この硬貨支持面は、前記後続硬貨を前記基準位置に保持
    する第1支持面と、この第1支持面に前記後続硬貨の厚
    み方向に連なり、前記可動部材が前記持上げ位置に向か
    って移動するのに伴い、前記後続硬貨を前記高位位置に
    向かって持ち上げる傾斜した第2支持面とにより構成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の硬貨処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記硬貨通路は、鉛直面を有する側壁
    と、この側壁から突出し、前記複数の硬貨が転動する底
    壁とにより画成されており、 前記可動部材は、前記待機位置から前記持上げ位置に移
    動するのに伴い、前記後続硬貨を前記鉛直面に向かって
    押圧することにより、当該後続硬貨を、その前記側壁側
    の面が前記鉛直面に接するような姿勢に制御する姿勢制
    御部を、更に有していることを特徴とする請求項3に記
    載の硬貨処理装置。
JP2000152245A 2000-05-24 2000-05-24 硬貨処理装置 Pending JP2001331858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000152245A JP2001331858A (ja) 2000-05-24 2000-05-24 硬貨処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000152245A JP2001331858A (ja) 2000-05-24 2000-05-24 硬貨処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001331858A true JP2001331858A (ja) 2001-11-30

Family

ID=18657696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000152245A Pending JP2001331858A (ja) 2000-05-24 2000-05-24 硬貨処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001331858A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011060069A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Sanden Corp 硬貨処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011060069A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Sanden Corp 硬貨処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1805728B1 (en) Money item dispensing apparatus
EP1130551A2 (en) Bill handling machine
JP5109071B2 (ja) メダル選別手段を有するメダル処理装置
US6508700B2 (en) Coin processing device
JPH11250314A (ja) 棒金入出金装置
JP5261655B2 (ja) 価値媒体処理装置
WO2002017243A1 (fr) Trieuse de pieces
JP4542669B2 (ja) コイン処理装置
JP3926956B2 (ja) 硬貨処理装置
JP4002055B2 (ja) 硬貨選別装置
JP2001331858A (ja) 硬貨処理装置
TWI401621B (zh) 硬幣處理裝置
JPH0430077B2 (ja)
JP2802681B2 (ja) 硬貨保留払出装置における硬貨返却機構
JP5193696B2 (ja) 包装硬貨処理機
JP4839549B2 (ja) 硬貨処理装置
JP5430303B2 (ja) コイン処理装置
JP2684452B2 (ja) 硬貨保留払出装置などの硬貨保留機構
JP3869614B2 (ja) 硬貨処理装置
JP3299412B2 (ja) 硬貨入出金筒装置
JP4526156B2 (ja) コイン処理装置
JPH08147514A (ja) 硬貨処理装置
EP1122695A2 (en) Coin processing device capable of preventing a dishonest act by the use of forged coins
JPH07185120A (ja) コイン払出装置
JP2001236553A (ja) 硬貨処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051226

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070420

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080606

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101209