JP2001325901A - ブラウン管 - Google Patents

ブラウン管

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JP2001325901A
JP2001325901A JP2000147458A JP2000147458A JP2001325901A JP 2001325901 A JP2001325901 A JP 2001325901A JP 2000147458 A JP2000147458 A JP 2000147458A JP 2000147458 A JP2000147458 A JP 2000147458A JP 2001325901 A JP2001325901 A JP 2001325901A
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JP
Japan
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getter
ray tube
electron beam
evaporable
gas
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Application number
JP2000147458A
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English (en)
Inventor
Isao Shimizu
伊三男 清水
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】長寿命化のために蒸発型ゲッタを過多に用いる
と輝度低下を生じる。 【解決手段】非蒸発型ゲッタと少量の蒸発型ゲッタを搭
載したブラウン管により、蒸発型ゲッタによる電子ビー
ムの透過率低下による輝度性能への悪影響がなくなり、
ブラウン管の長寿命化を図れる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームを走査
して画像を出力するブラウン管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブラウン管は、内面に蛍光面が形
成されると共にシャドウマスクを装着したパネルと、こ
のパネルにファンネルを介して接続されたネックとから
なる外囲器のネック内には電子銃が装着され、この電子
銃に設けられたバルブスペーサはネックからファンネル
にかけての内面に被着形成された内部導電膜を介して陽
極端子に導接されている。また電子銃からはゲッタサポ
ートがファンネル内の所定部の内部導電膜に弾接される
ように設けられており、この端部にはゲッタ材粉末を充
填した金属容器からなるゲッタが設けられており、この
ゲッタは外部から高周波加熱コイルで誘導加熱され、バ
リウムを外囲器の所定方向にフラッシュさせ、外囲器内
を高真空にするようになっている。このような従来のブ
ラウン管は、特開昭59−46735号公報に記載され
ている。
【0003】一般に、ゲッタは真空空間内の特殊な表面
や固体内部に気体分子を捕獲,拘束することによって、
真空空間から気体分子を除去する排気作用をもつもので
ある。このようなゲッタは真空に関する広い分野で用い
られており、多様な用途に対応するために様々なゲッタ
材が開発されている。それらはゲッタ材の性質によって
蒸発型ゲッタと非蒸発型ゲッタに分けられ、蒸発型ゲッ
タ材にはバリウム(Ba)やマグネシウム(Mg)等の
元素を主体にする合金があり、非蒸発型ゲッタ材にはジ
ルコニウム(Zr)やチタン(Ti)等の元素を主体に
する合金がある。
【0004】上述したように、従来のブラウン管はBa
を主体にする蒸発型ゲッタを搭載している。
【0005】ブラウン管は電子放射を安定に行わせるた
めに管内(外囲器内)を高真空に維持する必要がある。
しかし、電子で照射された面からのガス放出等により、
高真空を維持できなくなると、電子放射特性は低下し、
やがて寿命に至る。そこで、電子放射時に管内で放出さ
れるガスをゲッタに吸着させて、管内の圧力を高真空に
長時間維持することにより、ブラウン管の長寿命化を図
っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ゲッタが吸着できるガ
ス分子(気体分子)の数には限界があり、限界に達する
と排気作用を失う。この吸着能は、蒸発型ゲッタの場
合、ゲッタ材の蒸発量が多い程大きいことから、それぞ
れの型のブラウン管について、適量を蒸発させるように
ゲッタ材を充填している。しかし、このゲッタの蒸発量
が多過ぎると、蒸発したゲッタは管内壁にゲッタ膜を形
成するだけでなく管内を浮遊する。この浮遊しているゲ
ッタ分子に電子が衝突するために、電子ビームの透過を
妨げて輝度低下を招くと言う問題があった。
【0007】本発明は蒸発型ゲッタの量を少なくするこ
とにより上記課題を解決し、ブラウン管の長寿命化を図
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ブラウン管に非蒸発型ゲッタと少量の蒸発型ゲッタ
を搭載し、初期の放出ガスを蒸発型ゲッタに吸着させ、
その後の寿命に至るまでの放出ガスを非蒸発型ゲッタで
吸着することにより、上記目的を達成するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1と
図2により説明する。図1は本実施例のブラウン管構造
を示す断面図であり、図2は管内の放出ガスの変化を示
すグラフである。
【0010】図1で、ブラウン管はパネル1,ファンネ
ル2,ネック3を一体に接合した構造をしている。パネ
ル1の内面には蛍光膜4が形成され、この蛍光膜4に対
向して、その内側にシャドウマスク5が配置されてい
る。このシャドウマスク5は電子ビーム6通過用の多数
の孔を有し、その周辺をフレーム7に固定されている。
また、シャドウマスク5の内側の上端部と下端部に位置
し、フレーム7に取付けられたステンレス鋼板から成る
ゲッタ保持器8にはZr−V−Fe合金から成る非蒸発
型ゲッタ材(Zrゲッタ9)が取付けられている。これ
らZrゲッタ9とゲッタ保持器8は非蒸発型ゲッタ装置
10を形成しており、Zrゲッタ9はゲッタ保持器8の
シャドウマスク5側に取付けられている。さらにフレー
ム7には磁気シールド11が取付けられており、フレー
ム7に設けられている支持手段12によってパネル1の
内面に支持されている。
【0011】また、ファンネル2の内面にはカーボンを
主成分とする導電膜13が形成されている。ネック3に
は電子ビーム6を放出する電子銃14が封止されてお
り、電子銃14よりファンネル2へ突き出したゲッタサ
ポート15の先端には、Baを主成分とする蒸発型ゲッ
タ材(Baゲッタ17)を充填したステンレス容器16
が取付けられている。Baゲッタ17の充填量は少量で
ある。具体的には、寿命1万時間のブラウン管の場合、
高真空を1万時間維持するのに必要な充填量の10%程
度のBaゲッタ17をステンレス容器16に充填する。
【0012】ファンネル2とネック3の接合部分には、
外部より偏向コイル18が装着されている。
【0013】このように、本発明のブラウン管は蒸発型
ゲッタ材のBaゲッタ17と非蒸発型ゲッタ材のZrゲ
ッタ9を併用している。これらのゲッタは製造工程内で
活性化され、最初にBaゲッタ17を加熱・蒸発させて
管内壁にBaゲッタ膜を形成する。つぎに、非蒸発型ゲ
ッタ装置10を約400〜450℃に加熱してZrゲッ
タ9を活性化する。これらのゲッタは高周波誘導加熱法
でブラウン管の外部から加熱される。Baゲッタ17の
活性化で管内は高真空になり、Zrゲッタ9の加熱で放
出するガスをBaゲッタ膜に吸着させることにより、高
真空を維持したままZrゲッタ9の活性化を行う。Zr
ゲッタ9は加熱・蒸発させるものではなく、管内で活性
化して置いておくだけでガスを吸着する排気作用があ
る。
【0014】また、Zrゲッタ9は表面の吸着能が低下
した場合、表面に吸着した分子をゲッタ内部へ拡散し、
表面を再びガス吸着可能に回復する性質がある。常温で
も排気作用があるが、常温では内部への拡散はそれほど
顕著ではない。温度を上げると内部への拡散が盛んにな
り、表面の活性が増し、吸着能が維持されることが知ら
れている。しかし、高温に上げ過ぎると内部に取込んだ
ガス分子を吐き出すため、活性化温度の450℃以上に
上げないように配慮を要する。
【0015】電子銃14から放出された電子ビーム6は
シャドウマスク5に照射され、シャドウマスク5の孔を
通過した電子ビーム6が蛍光膜4に照射され、蛍光膜4
を発光させる。電子ビーム6は蛍光膜4の面全体を順次
照射するように偏向コイル18で制御され、図1の破線
で示す範囲を走査して画像を出力する。このとき非蒸発
型ゲッタ装置10のゲッタ保持器8には、走査周波期3
0Hzで繰り返し電子ビーム6が照射され、電子ビーム
6の照射エネルギで非蒸発型ゲッタ装置10は80〜1
50℃に加熱される。
【0016】電子ビーム6が管内壁や膜等に照射された
とき放出するガスの変化を、10000時間時点の単位
時間当たりのガス放出量で正規化して図2に示す。ガス
放出量は時間の経過とともに急激に減少し、ほぼ100
0時間以降では極めて小さいことが分かる。ほぼ100
0時間以降はガスの吸着速度および吸着量の大きいBa
ゲッタ17を使う必要がなく、Zrゲッタ9のような非
蒸発型ゲッタの吸着能で十分、高真空を維持できる。
【0017】Baゲッタ17は、主に1000時間くら
いまでの初期の放出ガスを吸着し時間経過とともに吸着
能が低下して行き、やがて吸着能力を失う。一方、Zr
ゲッタ9は、1000時間までにもガスは吸着するが、
Baゲッタ17の吸着能が徐々に低下していくのに対し
て、Zrゲッタ9の排気作用が徐々に支配的になる。電
子ビームを走査して画像を出力している間には、非蒸発
型ゲッタ装置10に繰り返し照射される電子ビーム6に
より、Zrゲッタ9が80〜150℃に加熱されるた
め、放出ガスはZrゲッタ9の表面に吸着し、拡散によ
り内部へ取込まれ、表面は常に活性化状態にあることか
ら、初期の吸着能が持続される。このような排気作用に
より、管内の圧力を長時間にわたって高真空に維持する
ことができるため、ブラウン管の長寿命化が図れる。ま
た、Baゲッタ17の蒸発量が少ないため浮遊するゲッ
タ分子は極めて少なく、輝度特性への悪影響はなくな
る。
【0018】ブラウン管にZrゲッタ9を有する非蒸発
型ゲッタ装置10と少量のBaゲッタ17を有する蒸発
型ゲッタ装置19を搭載することにより、ゲッタ分子の
浮遊による輝度性能への悪影響はなくなり、非蒸発型ゲ
ッタ装置10を電子ビーム6で照射して加熱し、管内ガ
スをZrゲッタ9に捕獲,拘束することによりブラウン
管の長寿命化を図れる効果がある。
【0019】本実施例では、非蒸発型ゲッタ材としてZ
r−V−Fe合金の場合について説明したが、Zr−A
l合金等の他の非蒸発型ゲッタ材を用いても本実施例と
同様な効果が得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、電子ビーム走査を妨げ
ることがないため、輝度低下を招くことがなく、かつブ
ラウン管の長寿命化を図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブラウン管の部分断面
図。
【図2】ブラウン管の電子ビームによるガス放出の時間
変化を示すグラフ。
【符号の説明】
1…パネル、2…ファンネル、3…ネック、4…蛍光
膜、5…シャドウマスク、6…電子ビーム、7…フレー
ム、8…ゲッタ保持器、9…Zrゲッタ、10…非蒸発
型ゲッタ装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビームにより発光する蛍光膜を有する
    ブラウン管において、ブラウン管に蒸発型ゲッタ装置と
    非蒸発型ゲッタ装置を搭載したことを特徴とするブラウ
    ン管。
JP2000147458A 2000-05-15 2000-05-15 ブラウン管 Pending JP2001325901A (ja)

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