JP2001324376A - 計量装置及び組合せ計量装置 - Google Patents

計量装置及び組合せ計量装置

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JP2001324376A
JP2001324376A JP2000141890A JP2000141890A JP2001324376A JP 2001324376 A JP2001324376 A JP 2001324376A JP 2000141890 A JP2000141890 A JP 2000141890A JP 2000141890 A JP2000141890 A JP 2000141890A JP 2001324376 A JP2001324376 A JP 2001324376A
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Yoshimitsu Takada
良光 高田
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Anritsu Corp
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  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被計量物の種類の変更に容易に対応でき装置
各部の設定変更が容易に行え、また、包装装置を含めた
生産ラインの効率化を図ることができること。 【解決手段】 比容積設定手段22は、入力手段21か
ら包装材の大きさが操作入力されると、この包装材の大
きさと、設定されている包装材に収容する被計量物の内
容量及び内容積比に基づいて被計量物の比容積を算出し
設定する。動作制御手段24は、この比容積に基づき、
分散供給部2への被計量物を投入する投入手段13の投
入時期制御、分散供給部2の搬送部4の搬送制御、計量
ホッパ8、メモリホッパ9、排出ホッパ11の排出扉8
b、9b、11bの開閉時間制御、後段の包装装置に対
する被計量物の排出タイミングの制御等を実行する。こ
れらはいずれも被計量物の種別毎に異なり設定された比
容積と、被計量物の計量値に基づき検出した計量値から
被計量物の容積を判断して実行するため、適切な制御が
行えるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投入された被計量
物を計量する計量装置に係り、被計量物の種類、特に重
量と容積に対応して最適となるよう動作制御できる組合
せ計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に食品生産ラインの包装工程では、
被計量物を計量する計量装置が用いられる。被計量物と
して塊の単位が細かな食品の袋詰め時には、被計量物を
所定質量ずつ計量する組合せ計量装置が用いられる。図
9に示す組合せ計量装置は、被計量物が供給され放射状
に分散させる供給部51と、周状に配置された複数のス
トックホッパ52と、ストックホッパ52下部に設けら
れる複数の計量ホッパ53と、計量ホッパ53の下部に
設けられた漏斗形の集合シュート54を有している。
【0003】被計量物は供給部51に投入されると分散
部51aで放射状に分散され、搬送部51bのトラフ5
1c上でストックホッパ52部分まで搬送された後、ス
トックホッパ52を介して概ね同量ずつ各計量ホッパ5
3に落とし込まれ、それぞれ質量が計測される。複数の
計量ホッパ53での計量値には通常ある程度のばらつき
があるため、複数の計量ホッパ53で得られた複数の計
量値を適宜に組合せて所望の質量値を満たす計量ホッパ
53を選択的に作動させて被計量物を集合シュート54
に落下させる。集合シュート54の最低部には排出ホッ
パ(不図示)が設けられ、複数の計量ホッパ53から落
下した被計量物はここに集合したタイミングで包装装置
に落下され、被計量物を一定質量単位で袋詰できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】被計量物は、種類によ
り単位質量あたりの容積、即ち比容積が異なる。例えば
菓子類ではポテトチップスは比容積が大きい値であり、
ピーナッツは比容積が小さな値である。被計量物の種類
別に比容積が異なると、上記の分散供給部での分散及び
搬送の状態が異なり、各ホッパでは被計量物が占める容
積が異なるため、装置各部の制御を変更する必要があ
る。しかしながら、従来装置では、被計量物の種類が異
なる都度、実際に被計量物を用いた計量動作を行いなが
ら各部の動作を調整していたため、多大な手間がかかっ
た。
【0005】また、包装装置は、被計量物の種類に対応
して予め定められた袋寸法(幅、長さ、奥行き)の袋を
用いる。従来の計量装置は、単に目標重量の被計量物を
包装装置に排出するだけの構成であり、排出側の包装装
置との間で被計量物の種類別の包装内容(設定内容)に
関する情報の送受は何ら行われていない。このため、被
計量物の種類が変更される都度、計量装置と包装装置は
個別化して上記のような設定調整を行わねばならず、生
産ラインの効率化を図ることができなかった。
【0006】上述した問題は、被計量物Wの種類の変更
に伴い発生するものであり、発明者等は被計量物の種類
を比容積を用いて定量化できる点を発見した。即ち、比
容積を用いることによって、装置の計量値と包装時の容
積を互いに関連付けできるため、装置各部における被計
量物の状態をより具体的に表すことができ、比容積を用
いて装置各部の設定を具体的な数値を用いて設定可能に
なると判断した。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、被計量物の種類の変更に容易に対応で
き装置各部の設定変更が容易に行え、また、包装装置を
含めた生産ラインの効率化を図ることができる計量装置
及び組合せ計量装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の計量装置は、被計量物を計
量ホッパの上部位置に搬送する搬送部を備え、被計量物
の計量値を得る計量装置において、被計量物の包装寸法
が入力される入力手段と、予め設定される包装材に収容
される被計量物の質量及び内容積比と、前記入力された
包装寸法とに基づき被計量物の比容積を求める比容積設
定手段と、前記設定された比容積により前記搬送部上で
被計量物を搬送する動作距離を重量値から求めて該搬送
部の駆動手段を制御する制御手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0009】また、請求項2記載の計量装置は、被計量
物の収容体である計量ホッパを備えた計量装置におい
て、被計量物の包装寸法が入力される入力手段と、予め
設定される包装材に収容される被計量物の質量及び内容
積比と、前記入力された包装寸法とに基づき被計量物の
比容積を求める比容積設定手段と、前記計量ホッパに収
容される被計量物の質量を検出する計量手段と、前記設
定された比容積と、前記計量ホッパの容積及び計量手段
の計量値に基づき前記計量ホッパに収容された被計量物
の収容高さを求め、該収容高さに応じて計量ホッパの排
出扉の開閉時間を制御する制御手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0010】本発明の組合せ計量装置は、請求項3記載
のように、投入された被計量物を周囲に分散させる分散
部と、分散部の周囲に周状に放射状に複数配置され被計
量物を計量ホッパの上部位置に搬送する搬送部と、前記
分散部上に被計量物を投入する投入手段とを備え、各計
量ホッパの計量値に基づき、複数の計量ホッパの被計量
物を組み合わせて所定重量の被計量物を得る組合せ計量
装置において、被計量物の包装寸法が入力される入力手
段と、予め設定される包装材に収容される被計量物の質
量及び内容積比と、前記入力された包装寸法とに基づき
被計量物の比容積を求める比容積設定手段と、前記分散
部上に積載される被計量物の重量を検出する計量手段
と、前記設定された比容積と、前記計量手段が検出する
前記分散部上の被計量物の重量値に基づき前記投入手段
による被計量物の投入を制御する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0011】また、請求項4記載のように、前記制御手
段は、前記分散部上における被計量物の種類別に設定さ
れる積載高さの上限指定位置及び下限指定位置、あるい
は単一の高さ指定位置と、前記分散部による被計量物の
分散量と、投入手段による被計量物の供給量と、該投入
手段が保有する供給、停止の遅れ特性と、被計量物の比
容積と、前記計量手段が検出する重量値に基づき、前記
投入手段による被計量物の供給開始重量及び供給停止重
量を算出し、該投入手段による被計量物の投入、及び停
止を制御する構成としても良い。
【0012】また、請求項5記載のように、前記入力手
段には、前記組合せ計量装置の後段側に設けられる包装
装置から前記包装寸法と、内容積比あるいは包装内容積
のいずれか、及び該包装材に収容される被計量物の質量
に関する各データが入力され、前記比容積設定手段に出
力するインターフェースを備えた構成にもできる。
【0013】また、請求項6記載の組合せ計量装置は、
投入された被計量物を複数の計量ホッパに振り分けて各
計量ホッパ計量値を組合せて所定重量の被計量物を得る
組合せ計量装置において、前記各計量ホッパで計量され
た被計量物のうち前記選択された計量ホッパに収容され
た被計量物を集合させるための集合シュートと、前記集
合シュートの下端部に設けられた排出ホッパと、被計量
物の包装寸法が入力される入力手段と、予め設定される
包装材に収容される被計量物の質量及び内容積比と、前
記入力された包装寸法とに基づき被計量物の比容積を求
める比容積設定手段と、前記計量ホッパに収容される被
計量物の質量を検出する計量手段と、前記設定された比
容積と、計量手段の計量値、及び被計量物が上部のホッ
パから排出後、前記集合シュートを滑降して排出ホッパ
に全て収容されるまでの投入時間を求めて、該投入時間
に基づき排出ホッパの排出扉の開閉タイミングを制御す
る制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】また、請求項7記載のように、前記制御手
段は、前記投入時間に基づき排出ホッパに設けられた排
出扉の開閉周期を求め、後段装置とのタイミングを同期
制御する構成にもできる。
【0015】また、上記の計量装置は請求項8記載のよ
うに、前記制御手段は、被計量物の制御にかかる算出値
を該被計量物の種類別に比容積とともに記憶手段に記憶
し、必要時に読み出し再設定可能に構成してもよい。
【0016】また、上記の組合せ計量装置は請求項9記
載のように、前記制御手段は、被計量物の制御にかかる
算出値を該被計量物の種類別に比容積とともに記憶手段
に記憶し、必要時に読み出し再設定可能に構成してもよ
い。
【0017】上記構成によれば、操作者が包装材の大き
さを入力するだけで被計量物の比容積が求められ簡単に
設定することができる。この比容積と被計量物の計量値
に基づき装置各部における被計量物の容積を判断できる
ようになる。制御手段は、この容積に基づいて装置各部
の計量動作を制御する。例えば、被計量物の比容積に基
づき、分散部上の被計量物の積載高さを重量値で制御し
て分散部上での被計量物を常時最適な積載状態に維持す
る。また、搬送部において常時安定した搬送制御を行
う。また、被計量物Wの比容積に基づき、計量ホッパ内
での被計量物Wの積載高さから排出扉の開閉時間を制御
する。また、排出ホッパの排出扉の開閉タイミングを後
段の包装装置の排出要求に合わせて制御する。これによ
り、各種の被計量物W別の動作設定を容易化できるとと
もに、装置各部の動作を安定化でき、計量精度を維持し
て効率的な計量が行えるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の計量装置の構成を示すブロック図である。図示の制
御手段20は、装置全体の動作を制御するものであり、
CPU、ROM、RAM等と、CPUを実行制御する動
作制御プログラムからなる。図示の制御手段20は、本
発明の要部である比容積の設定、及び設定した比容積に
基づき各機構の動作を制御する。
【0019】この制御手段20には、入力手段21を介
して設定用の入力データが入力される。入力手段21
は、操作入力用のキーボードで構成される他、後段装置
である包装装置13から出力されるデータを受けるI/
F部を備えた構成にもできる。表示手段26は、CR
T、LCD等で構成され、上記比容積等の各種設定画面
や稼働状況等が表示される。また、制御手段20には、
後述する計量センサ3f、計量手段8aの計量信号が入
力される。制御手段20の後述する制御により計量装置
の各部が動作制御される。動作制御のための設定パラメ
ータは、記憶手段29に格納することができる。
【0020】比容積設定手段22は、入力データに基づ
き被計量物Wの比容積を演算し設定保持する。図2は、
表示手段26に表示される比容積の設定画面30を示す
図である。入力手段21を操作して画面上の袋寸法設定
項目31aを選択して包装形状の幅、長さ、奥行の各寸
法(mm)、及び内容積比(%) が設定でき、項目31bに表
示する。また、内容量の設定項目32を選択して内容量
(g) を設定すると、項目31cに表示する。この内容量
は袋内に収容される被計量物Wの質量であり、計量装置
の基準となる計量値を示す。
【0021】比容積設定手段22は、上記設定により、
袋寸法(mm)/内容積比(%) を演算して包装内容積(ml)を
求め、包装内容積の項目31dに表示する。次に、比容
積設定手段22は、包装内容積(ml)/内容量(g) に基づ
き、容積比を演算し項目31eに表示する。上記袋寸
法、内容積比あるいは包装内容積の各値については、包
装装置13からI/Fを介して入力されることもある。
これら袋寸法、内容積比あるいは包装内容積の各値が装
置に設定された状態であれば、操作者が入力手段21か
ら袋寸法を入力するだけで比容積が求められ、簡単に設
定できる。
【0022】動作制御手段24は、比容積設定手段22
で設定された比容積に基づき、装置の各部の動作パラメ
ータを設定しこの動作パラメータに基づき動作制御す
る。例えば、後述する如く、計量ホッパ8の開閉時間
や、排出ホッパ11の排出時間やタイミング等を後述の
如く制御する。
【0023】比容積は、被計量物Wの記憶手段29に
は、被計量物Wの種別毎に上記求められた開閉時間や、
後述するタイミング設定にかかる設定パラメータを記憶
しておくことができ、被計量物Wの種別を入力すれば対
応する設定パラメータを呼び出し設定(プリセット機
能)できるようになっている。
【0024】以下、計量装置として組合せ計量装置の例
を用いて説明する。図3は組合せ計量装置を示す平面
図、図4は同側面図である。組合せ計量装置1の上部中
央で且つ被計量物Wの投入箇所直下位置には分散供給部
2が設けられる。分散供給部2の上部位置にはバケット
コンベアなどの投入手段13が設けられている。この投
入手段13は、後述する組合せ計量装置1の制御手段2
0の制御信号に基づき投入動作が制御され、分散供給部
2に被計量物Wを投入、供給する。図示の例では複数の
バケット13aに収容された被計量物Wをこのバケット
13a単位で分散供給部2上に投入する。
【0025】分散供給部2は、分散部3と、搬送部4で
概略構成されている。分散部3は、中央が上に向けて突
出した平たい円錐状に形成された分散テーブル3aとこ
の分散テーブル3aを回転させる駆動手段3bとを備え
ている。
【0026】投入手段13が分散部3の上に被計量物W
を供給することにより、分散部3上は多数の被計量物W
が所定の安息角を有して常時積み重なった状態となり、
分散テーブル3aの回転によって被計量物Wは周囲に均
等にこぼれ落ちて供給される。この分散テーブル3aに
積載される被計量物Wの重量はロードセル等の計量セン
サ3fによって検出される。なお、計量センサ3fから
出力される計量値のうち分散テーブル3a及び駆動手段
3bの重量分は電気的に相殺され被計量物Wのみの計量
値が出力されるようになっている。
【0027】分散テーブル3aの周囲には、複数基の搬
送部4が放射状の配置で設けられている。各搬送部4
は、断面略V字形の直線的な搬送路であるトラフ5と、
トラフ5を搬送方向に往復して直動させる駆動手段6と
を備えている。各搬送部4のトラフ5は、分散供給部2
を中心として周方向について等角度間隔で放射状に配置
されている。従って、各搬送部4のトラフ5に供給され
た被計量物Wは、駆動手段6によるトラフ5の動きによ
って配置の外側に向けて搬送されていく。
【0028】各トラフ5の外側の外端部は開放された状
態にあり、ここから被計量物Wが落下する。各トラフ5
の外端部の下方には、ストックホッパ7がそれぞれ配置
されている。即ち、トラフ5と同数の複数のストックホ
ッパ7が、周状に等間隔で配置されている。各ストック
ホッパ7は上面が開口した箱体であり、下面には開閉可
能な排出扉が取り付けられている。
【0029】各ストックホッパ7の下方には、それぞれ
計量ホッパ8が配置されている。即ち、ストックホッパ
7と同数の複数の計量ホッパ8が、周状に等間隔で配置
されている。計量ホッパ8は上面が開口した箱体であ
り、下面には開閉可能な排出扉が取り付けられている。
この計量ホッパ8にはロードセル等の計量手段8aが設
けられており、その内部に収納された被計量物Wの質量
を計る。計量手段8aから出力される計量値のうち計量
ホッパ8等の重量分は電気的に相殺され被計量物Wのみ
の計量値が出力されるようになっている。
【0030】各計量ホッパ8の下方には、それぞれメモ
リホッパ9が配置されている。即ち、計量ホッパ8と同
数の複数のメモリホッパ9が、周状に等間隔で配置され
ている。メモリホッパ9は上面が開口した箱体であり、
下面には開閉可能な排出扉が取り付けられている。計量
ホッパ8で計量された被計量物Wはメモリホッパ9に収
納保持される。メモリホッパ9に収納された被計量物W
の質量は、本装置の制御手段で保持される。
【0031】ストックホッパ7と計量ホッパ8とメモリ
ホッパ9は、この順に上から下に向けて縦に並んでお
り、かつ上から下に向かうにつれて装置の内側に配置さ
れるとともに、被計量物Wの排出方向の傾斜が緩やかに
なるように配置されている。最終段のメモリホッパ9に
収納された被計量物Wは、底面の排出扉を開くことによ
って落下排出される。このメモリホッパ9には、計量ホ
ッパ8で計量された被計量物Wが収容される。制御手段
は、計量後、各メモリホッパ9に収容されている被計量
物Wの計量値を選択的に組合せ、目標質量を満足するメ
モリホッパ9の組合せを選び出す。選び出されたメモリ
ホッパ9は排出扉を開くことことにより、集合シュート
10に排出される。
【0032】本発明では、上記のようなメモリホッパ9
を設け、計量ホッパ8での計量結果を一時記憶してお
き、上部位置にある計量ホッパ8と、下部のメモリホッ
パ9の各計量値を選択的に組合せることにより、選択組
合せ数を増加させている。そして、制御手段は、目標質
量を満足する計量ホッパ8、メモリホッパ9の組合せを
選び出す。選び出された計量ホッパ8、メモリホッパ9
の排出扉を開くことことにより、被計量物は集合シュー
ト10に排出される。
【0033】円周状に配置された複数のメモリホッパ9
の下方には、漏斗形の集合シュート10が設けられてい
る。本例の集合シュート10は、上面の投入口が相対的
に大きく下面に排出口が相対的に小さい中空円錐台形で
ある。この集合シュート10は、選択されたメモリホッ
パ9から排出された被計量物Wを集合させる。
【0034】集合シュート1の下面には、排出ホッパ1
1が設けられる。排出ホッパ11には目標質量の被計量
物Wが収容され、下部の排出扉を開くことにより、包装
装置13に落下排出される。
【0035】包装装置13は、排出ホッパ11から排出
された目標質量の被計量物Wを包装する。例えば縦ピロ
ー包装型のものが用いられ、側部及び底部を閉じた袋を
形成して被計量物を収容した後、上部を閉じた後に排出
する。この包装装置13は、被計量物Wを包装するタイ
ミングで排出ホッパ11の排出扉を開放させる排出要求
を制御手段に出力する。この排出要求は包装動作のタイ
ミングに沿った所定の周期で連続的に出力される。
【0036】次に、上記構成による被計量物の供給制御
の内容を図5の概略図を用いて説明する。 (1)分散部3への投入制御(投入手段13の供給制
御) 制御手段20の動作制御手段24は、分散部3における
被計量物の重量値に基づき投入手段13の供給を制御す
る。
【0037】先ず、分散部3における被計量物の消費量
(後段への排出能力)と、供給量をそれぞれ下式に基づ
き求める。 消費量Y=At (A:単位時間当たり消費量、t:時間) この消費量は組み合わせ計量装置1全体における計量能
力(kg/min)の値に相当する。 供給量Z=B(t−d+e) (B:単位時間当たり供給量、t:時間、d:制御開始
遅れ時間、e:制御停止遅れ時間) 供給量は、投入手段13を構成するコンベアの供給能力
に相当するもので、バケットコンベアを用いる場合に
は、各バケットによる供給を間欠動作させるために上記
遅れ時間を考慮する。この供給量は、消費しない(分散
部3からの排出を止めた)状態で投入手段13からの物
品供給によって得ることもできる。
【0038】次に、制御開始重量と、制御停止重量を算
出する。図6は制御重量を示す図である。図6(a)に
示すように、被計量物は分散部3上部に積載され、この
積載量に対し上限指定位置と下限指定位置(いずれも高
さ位置)が予め設定される。下限指定位置は、物品の積
載位置がこれより下回ると分散部3の分散が不安定にな
る位置であり、上限指定位置はこれより上回ると被計量
物が溢れたり絡まったりする位置として指定される。こ
れら上下限の指定位置は、被計量物の種別によって異な
る値が設定される。設定値は、外部からデータ入力され
る構成にもできる。
【0039】そして、動作制御手段24は、投入手段1
3から投入される被計量物が常時これら上下限の指定位
置の間となるよう、制御停止重量と、制御開始重量をそ
れぞれ下式に基づき算出する。 制御開始重量Mについて 下限指定位置における被計量物の容積×比容積によって
被計量物の重量Lが得られる。 M−L=A(t+d)から、 M=A(t+d)ーL これにより、投入手段13の制御開始遅れを考慮した制
御開始位置(即ち、被計量物の下限位置)を重量で設定
することができる。
【0040】制御停止重量Oについて 上限指定位置における被計量物の容積×比容積によって
被計量物の重量Nが得られる。 NーO=(AーB)eから、 O=N(AーB)e これにより、投入手段13の制御停止遅れを考慮した制
御停止位置(即ち、被計量物の上限位置)を重量で設定
することができる。
【0041】上記算出された制御開始位置及び制御停止
位置それぞれの重量値は、被計量物の比容積を考慮した
値である。これら制御開始位置及び制御停止位置それぞ
れの重量値を範囲として投入手段13からの被計量物の
供給、投入を制御する。具体的には、計量センサ3fの
計量値を取り込み、この計量値が制御開始位置重量Mま
で低下したら投入手段13から被計量物を投入制御す
る。一方、計量センサ3fの計量値が制御停止位置重量
Oまで増えたら、投入手段13による被計量物の投入を
停止制御する。これにより、図6(b)のタイムチャー
トに示すように、分散部3上の被計量物の積載量は、供
給開始の制御遅れ(t1)が生じたとしても下限指定位
置を下回ることなく、また、供給停止の制御遅れが生じ
ても上限指定位置を上回ることなく、被計量物の積載量
をこれら上下限指定位置の範囲内に納めることができ、
常時安定した分散を行えるようになる。
【0042】また、上記の上限指定位置及び下限指定位
置の2つの設定に変えて単一の高さ指定位置を設定する
構成にもできる。上記の上限指定位置と下限指定位置の
中間に単一の高さ指定位置を設定して対応する重量値を
換算する。そして、分散部3上における被計量物の計量
値がこの高さ指定位置に対応する重量値に達したら一定
時間後に投入停止を要求する。また、被計量物の計量値
がこの高さ指定位置に対応する重量値を下回ったら一定
時間後に投入開始を要求する。
【0043】(2)搬送部4の搬送制御 次に、上記構成による搬送部4の被計量物搬送制御の内
容を説明する。動作制御手段24は、被計量物の搬送を
搬送部4を振動させる駆動手段6の動作時間で制御す
る。
【0044】先ず、搬送部4の動作距離を求める。図7
は搬送部4を構成するトラフ5を示す図であり、(a)
は側面図、(b)は平面図である。このトラフ5は分散
部3によって分散された被計量物を長手方向に搬送し、
下部に設けられる駆動手段6はこの長手方向にトラフ5
を振動させる。トラフ5の動作距離を下式によって算出
する。 トラフ動作距離=1ヘッドの制御目標重量×比容積/ト
ラフ幅/層厚 (1ヘッド:トラフ5から供給される1個のストックホ
ッパ7を指す。本実施形態のこの組合せ計量装置1では
計8分散(8ヘッド)のストックホッパ7を有してい
る。 1ヘッドの制御目標重量=目標重量/選択ホッパ数であ
る。 選択ホッパ数:装置1が組み合わせ計量時に選択するホ
ッパ数であり、上記8ヘッドにおいては通常3〜4に設
定されている。 目標重量:1ヘッド当たりの計量の目標にする重量)
【0045】ところで、上記の層厚は前段の分散部3の
分散によって得られる所定の安息角を有する被計量物の
麓部分の高さである。層厚はこのような自然の積載状態
で得るに限らず、図7記載のように、分散部3の上部位
置に中空円筒状の層厚可変リング14を設けて固定値を
得る構成にもできる。層厚可変リング14は上下移動調
整可能であり、上下移動量を検知することにより、トラ
フ5の搬送面から層厚可変リング14下端部までの距離
の層厚を作り出すことができる。
【0046】次に、得られたトラフ動作距離に基づき、
駆動手段6の動作時間を下式により算出する。 動作時間=必要動作距離/(トラフ振幅×振動数) (動作時間:上記1ヘッドの制御目標重量分の被計量物
を搬送させるに必要な駆動手段6の動作時間を指す。駆
動手段6は所定周波数の電源供給により所定の振幅を有
してトラフ5を振動させる。なお、(トラフ振幅×振動
数)は駆動手段6の能力に相当し固定値とする。)
【0047】具体例で説明すると、例えば、1ヘッドの
制御目標重量が30g 、比容積が10ml/gのとき、トラ
フ5上の容積は300mlとなる(被計量物がポテトチッ
プスのとき)。トラフ5の幅L1が12cm、層厚H1が
3cmであるとき、トラフ動作距離は、300ml/12cm
/3cm=8.4cmとなる。この被計量物を最適に搬送す
るための動作時間は、8.4cm/(0.2cm×50Hz)
=0.84sec となる。また、1ヘッドの制御目標重量
が30g 、比容積が2ml/gのとき、トラフ5上の容積は
60mlとなる(被計量物がキャンディのとき)。トラフ
5の幅L1が12cm、層厚H1が3cmであるとき、トラ
フ動作距離は、60ml/12cm/3cm=1.68cmとな
る。この被計量物を最適に搬送するための動作時間は、
1.68cm/(0.2cm×50Hz)=0.168sec と
なる。このように駆動手段6を動作させるための動作時
間は、被計量物の比容積を考慮して算出することができ
る。動作制御手段24は、トラフ5の駆動手段6に対
し、上記のようにこの被計量物の種類に適合した動作時
間で駆動制御する。
【0048】また、駆動手段6の動作時間を一定値とし
て、このときに必要な層厚を得る構成にもできる。 層厚=1ヘッドの制御目標重量×比容積/トラフ幅/ト
ラフ動作距離 算出された層厚となるよう、層厚可変リング14を上下
移動させればよい。
【0049】また、上記トラフ5の駆動時間を連続さ
せ、計量ホッパ8での計量値を得ることにより、固定値
である(振幅と振動数)駆動手段6の値とトラフ5の幅
L1に基づき被計量物の層厚の値を求めることもでき、
層厚の変化も得ることができる。
【0050】(3)各ホッパの動作制御 次に、計量ホッパ8の排出扉の開閉制御の内容を図5を
参照して説明する。動作制御手段24は、比容積算出手
段21で算出された被計量物Wの比容積を参照して計量
ホッパ8に貯留した被計量物Wの容積を下式により求め
る。 計量ホッパ8に貯留した被計量物Wの容積A=計量値×
比容積 上記の計量値は、計量ホッパ8内の被計量物Wの質量を
計量する計量手段8aの出力値である。
【0051】次に、計量ホッパ8に貯留した被計量物W
の高さを下式により求める。 計量ホッパ8に貯留した被計量物Wの高さL=容積A/
底面積
【0052】計量ホッパ8の排出扉8bの開閉時間は、
前記被計量物Wの高さに基づき下記式を用いて算出す
る。すなわち、計量ホッパ8に貯留されている被計量物
Wの最上部が計量ホッパ8の下端部(排出扉8b)から
排出し終えると同時に、排出扉8bを閉める。 被計量物Wの高さL=1/2gt2 より開閉時間tを求
める。
【0053】例えば、計量ホッパ8に貯留した被計量物
Wの計量値が30(g) であり、比容積が10(ml/g)とす
ると、容積は300(ml)となる。計量ホッパ8の容積が
300(ml)で、底面積が150(cm2) であると、被計量
物Wの高さLは2(cm)となる。これにより、開閉時間t
が64(ms)であると算出される。また、被計量物Wの種
類(比容積)が異なり、高さLが8(cm)の場合には、開
閉時間tは130(ms)となる。この開閉時間tは、排出
扉8bを開けてから閉じるまでの期間である。
【0054】上記のように、被計量物Wの種類(比容
積)が異なり高さが高い程、計量ホッパ8の開閉時間が
長くなるよう設定される。これにより、被計量物Wの種
類(比容積)に対応して計量ホッパ8の開閉時間が最適
となるように制御できるようになる。即ち、計量ホッパ
8の排出扉8bを開けて被計量物Wを排出し始め、計量
ホッパ8に貯留されていた被計量物Wの最上部が排出さ
れるとほぼ同時に排出扉8bが閉じるよう制御される。
【0055】上記演算は、便宜的に計量ホッパ8が直方
体形状であることを前提として被計量物Wの高さLを求
めるものである。計量ホッパ8において、底面積に相当
する部分が傾斜している場合には、予め計量物の種類
(比容積)別に重量と高さを関連づけたテーブルを参照
して被計量物Wの高さLを求める。また、計量ホッパ8
の形状に基づき被計量物Wの重量に基づき、かさ比容積
のテーブルを参照して被計量物Wの高さLを求める構成
にもできる。
【0056】上記説明では、計量ホッパ8について排出
扉8bの開閉時間を制御する構成を説明したが、被計量
物Wを計量後に貯留するメモリホッパ9に対しても同様
の手法で比容積を用いて排出扉8bの開閉時間が最適と
なるよう制御することができる。この場合、制御手段2
0は、メモリホッパ9の上部に設けられこのメモリホッ
パ9に被計量物Wを排出する計量ホッパ8での算出結果
を用いてメモりホッパ9の排出扉9bの開閉時間を制御
する。ここで、制御手段20は、計量ホッパ8とメモリ
ホッパ9の容積(底面積等)が同一であれば計量ホッパ
8の算出結果をそのまま援用する。容積が異なる場合
は、このメモリホッパ9の容積に合わせて計量ホッパ8
で得られた算出結果を修正して用いる。
【0057】(4)包装装置15への排出タイミングの
制御 動作制御手段24は、組合せ計量装置1から被計量物W
を包装装置15へ排出する排出タイミングを制御する。
まず、動作制御手段24は、上記同様に被計量物Wの比
容積と、排出ホッパ11の容積(底面積)、及び計量手
段8aの計量値に基づき排出ホッパ11の開閉時間を求
める。ここで、排出ホッパ11には複数の計量ホッパ8
(メモリホッパ9)から排出された被計量物Wが集合さ
れるから、計量値は、各排出した計量ホッパ11の計量
値の加算値となる。
【0058】この動作制御手段24は、比容積設定手段
22に設定された比容積に基づき排出ホッパ11の開閉
時間を求める。排出ホッパ11には、各計量ホッパ8で
計量後、目標質量分に相当する複数の計量ホッパ8(メ
モリホッパ9)に貯留されていた被計量物Wが集合シュ
ート10で集合後貯留するため、計量ホッパ8に比して
容積(底面積)が大きい。この容積(底面積)の項につ
いて排出ホッパ11に沿った値を設定することにより、
上記同様に被計量物Wの高さを求めた後、この排出ホッ
パ11の排出扉11bの開閉時間tを求める。
【0059】次に、包装装置15に排出する開閉周期を
求め制御する。図8は、排出ホッパ11の開閉タイミン
グを示すタイミングチャートである。排出ホッパ11の
排出扉11bは、図8(a)に示すように、包装装置1
5からの排出要求時T1時に開かれ、所定の開閉時間t
1経過後に閉じられる。したがって、動作制御手段24
は、排出ホッパ11に対して被計量物Wが投入開始され
るタイミングとして、排出扉11bが閉じた直後、即
ち、開閉時間t1経過時(時期T2)を設定する。
【0060】そして、動作制御手段24は、排出ホッパ
11の投入時間t2を求める。この投入時間t2は、被
計量物Wの先端Wsが上部のメモリホッパ9から排出さ
れ、集合シュート10を滑降してから、被計量物Wの後
端Weが排出ホッパ11に全て収容されるまでの期間で
ある。この投入時間t2の算出には、図5の概略図に示
すように、メモリホッパ9から集合シュート10を介し
て排出ホッパに至るまでの距離、集合シュート10上で
の被計量物Wのワーク長Wa(Wa=先端Wsから後端
Weまでの間の長さ)、集合シュート10の傾斜角度が
算出用項目として設定される。また、このワーク長Wa
は、被計量物Wの種類(比容積)に関係して変化するた
め、算出には比容積を用いる。この他、集合シュート1
0上における被計量物Wの種類別の摩擦係数等が設定さ
れる。
【0061】次に、動作制御手段24は、排出ホッパ1
1の開閉周期t0を求める。開閉周期t0は、図8
(a)記載のように、前記開閉時間t1と、投入時間t
2の和である。これにより、排出ホッパ11は、被計量
物Wを開閉周期t0の間隔で順次包装装置15に排出す
ることができる。なお、被計量物Wは、次に排出ホッパ
11の排出扉11bが開いたとき(時期T3)に包装装
置15へ排出される。
【0062】次に、動作制御手段24は、組合せ計量装
置1からの被計量物の排出タイミングを、包装装置15
の包装動作に同期させる設定を行う。即ち、包装装置1
5は、被計量物の供給後、トレイへの収容動作、及び包
装動作をほぼ一定な周期で実行し、図8(b)に示す所
定の周期txで排出要求を出力する。ここで、組合せ計
量装置1は、少なくとも包装装置15の排出要求の周期
txより短い周期で順次被計量物を排出するよう設定す
る必要がある。実際には、この動作周期の設定は、組合
せ計量装置1側、及び包装装置15側の能力に合わせて
双方で設定することになる。
【0063】そして、動作制御手段24は、図8(c)
に示すように、包装装置15の排出要求の周期txに対
し、排出ホッパ11の開閉周期t0が短い場合には、余
剰時間trを求める。余剰時間trは、排出要求の周期
txー投入時間t2である。そしてこの余剰時間trを
所定比で投入時間t2の前後に割り当てる。図8(c)
記載の例では、投入時間t2の前後に同比率となるよう
それぞれ余剰時間tr1,tr2を割り当てている(t
r=tr1+tr2、tr1=tr2)。この割り当て
により、排出ホッパ11の新たな開閉周期t0’(図示
の例ではt0’=Tx)が設定され、被計量物Wは、包
装装置15での動作周期に対し余裕を持って安定した状
態で排出ホッパ11内に貯留しておくことができる。即
ち、メモリホッパ9から排出され集合シュート10を通
過して排出ホッパ11に収容されるまでの期間に余裕を
持たせることができ、被計量物Wの種類による集合シュ
ート10部分での滑降状態の変動等に対応できるように
なる。
【0064】次に、動作制御手段24は、上記算出され
た排出ホッパ11の排出扉11bの投入時間t2に基づ
き、メモリホッパ9の開閉時期を設定する。上記余剰時
間trを割り当て設定した後、投入時間t2だけ前の時
期T4が排出ホッパ11内に被計量物Wの先端Wsが投
入開始される時期となる。動作制御手段24は、図8
(d)に示すように、この投入時間t2(メモリホッパ
9から集合シュート10を介して排出ホッパ11に収容
されるまでの時間)に基づき、メモリホッパ9の排出扉
9bを開く時期T4を求める。この時期T4により、排
出要求が時期T5に出力されてからメモリホッパ9の排
出扉9bを開放させるまでの期間t3を得ることができ
る。即ち、排出要求のタイミングに対するメモりホッパ
9の動作タイミングが設定できる。
【0065】以上の設定により、排出ホッパ11から排
出された被計量物Wを包装装置15の動作タイミングに
同期させ、同時にメモリホッパ9の開閉時期を設定でき
るようになる。
【0066】上記実施の形態では、組合せ計量装置に設
けられる各部の動作制御例を説明したが、これに限ら
ず、被計量物Wを計量し排出する計量装置全般に適用し
て、被計量物Wの種類が異なっても比容積を算出して装
置各部の動作制御を適切に制御できるようになる。
【0067】
【発明の効果】本発明の請求項1の計量装置によれば、
計量装置の搬送部の搬送状態を、計量しようとする被計
量物の比容積を考慮して制御する構成であるため、搬送
部における被計量物の搬送状態を被計量物の種類に対応
して最適な状態で搬送することができ、被計量物の種類
が異なってもこれに対応することができるようになる。
搬送部での搬送状態を安定化できるため被計量物の搬送
量の不足や過多を防止できる。請求項2の計量装置によ
れば、計量装置の計量ホッパの排出扉の開閉時間を、計
量しようとする被計量物の比容積を考慮して制御する構
成であるため、被計量物の種類が異なってもこれに対応
した開閉時間を設定きるようになる。計量ホッパの排出
扉の開閉時間を適切化できるため、排出扉による被計量
物の挟み込みや無駄な時間の発生を防止できる。
【0068】本発明の請求項3の組合せ計量装置によれ
ば、包装材の大きさにより比容積を求め設定して、計量
装置の分散部上での被計量物の積載状態を、計量しよう
とする被計量物の比容積を考慮して制御することができ
るようになり、分散部上での被計量物の積載状態を被計
量物の種類別に最適な状態にすることができ、被計量物
の種類が異なってもこれに対応することができるように
なる。分散部上での積載状態を安定化できるため、被計
量物の分散不足や過多を防止し、装置の動作効率の向上
が図れるようになる。また、請求項4によれば、投入手
段による被計量物の投入、停止の制御遅れを考慮した上
で被計量物の比容積が異なっても分散部上での被計量物
の積載状態が常に最適な状態となるよう制御できるよう
になる。また、請求項5のように、前記被計量物の排出
側に設けられる包装装置から包装寸法と、内容積比ある
いは包装内容積のいずれか、及び該包装材に収容される
被計量物の質量に関する各データが入力されるインター
フェースを設けた構成とすれば、計量装置と後段の包装
装置との間で包装作業の連携を図ることができ、計量装
置の設定作業を簡単に行え、また計量装置および包装装
置からなる生産ラインの効率化を図れる。
【0069】本発明の請求項6の組合せ計量装置によれ
ば、計量装置の排出ホッパに設けられた排出扉の開閉タ
イミングを、上部のホッパから排出後、集合シュートを
滑降して収容するまでの投入時間を求めて制御し、この
制御に被計量物の比容積を考慮した構成である。これに
より、排出ホッパの開閉タイミングを被計量物Wの種類
に対応して最適な状態で取ることができ、被計量物の種
類が異なってもこれに対応することができるようにな
る。請求項7によれば、上記の投入時間に基づいて後段
装置とのタイミングを同期制御するため、排出ホッパか
ら排出後の被計量物を安定して後段装置に供給すること
ができるようになる。また、請求項8、9記載のよう
に、制御手段が算出した値を記憶手段に記憶させておけ
ば、被計量物の種類別の制御に必要な値を一括して設定
でき、被計量物の種類の変更時の操作を簡単かつ適切に
行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計量装置の構成を示すブロック図。
【図2】比容積の設定画面を示す図。
【図3】組合せ計量装置を示す平面図。
【図4】同装置の側面図。
【図5】被計量物の流れを示す図。
【図6】分散部への供給制御を説明するための図。
【図7】搬送部の搬送制御を示す図。
【図8】排出ホッパの開閉時間とタイミングを説明する
ための図。
【図9】従来の組合せ計量装置を示す側面図。
【符号の説明】
1…組合せ計量装置、2…分散供給部、3…分散部、3
a…分散テーブル、3f…計量センサ、4…搬送部、5
…トラフ、6…駆動手段、7…ストックホッパ、7b,
8b,9b,11b…排出扉、8…計量ホッパ、8a…
計量手段、9…メモリホッパ、10…集合シュート、1
1…排出ホッパ、13…投入手段、15…包装装置、2
0…制御手段、21…入力手段、22…比容積設定手
段、24…動作制御手段、29…記憶手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計量物を計量ホッパの上部位置に搬送
    する搬送部を備え、被計量物の計量値を得る計量装置に
    おいて、 被計量物の包装寸法が入力される入力手段と、 予め設定される包装材に収容される被計量物の質量及び
    内容積比と、前記入力された包装寸法とに基づき被計量
    物の比容積を求める比容積設定手段と、 前記設定された比容積により前記搬送部上で被計量物を
    搬送する動作距離を重量値から求めて該搬送部の駆動手
    段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする計
    量装置。
  2. 【請求項2】 被計量物の収容体である計量ホッパを備
    えた計量装置において、 被計量物の包装寸法が入力される入力手段と、 予め設定される包装材に収容される被計量物の質量及び
    内容積比と、前記入力された包装寸法とに基づき被計量
    物の比容積を求める比容積設定手段と、 前記計量ホッパに収容される被計量物の質量を検出する
    計量手段と、 前記設定された比容積と、前記計量ホッパの容積及び計
    量手段の計量値に基づき前記計量ホッパに収容された被
    計量物の収容高さを求め、該収容高さに応じて計量ホッ
    パの排出扉の開閉時間を制御する制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする計量装置。
  3. 【請求項3】 投入された被計量物を周囲に分散させる
    分散部と、分散部の周囲に周状に放射状に複数配置され
    被計量物を計量ホッパの上部位置に搬送する搬送部と、
    前記分散部上に被計量物を投入する投入手段とを備え、
    各計量ホッパの計量値に基づき、複数の計量ホッパの被
    計量物を組み合わせて所定重量の被計量物を得る組合せ
    計量装置において、 被計量物の包装寸法が入力される入力手段と、 予め設定される包装材に収容される被計量物の質量及び
    内容積比と、前記入力された包装寸法とに基づき被計量
    物の比容積を求める比容積設定手段と、 前記分散部上に積載される被計量物の重量を検出する計
    量手段と、 前記設定された比容積と、前記計量手段が検出する前記
    分散部上の被計量物の重量値に基づき前記投入手段によ
    る被計量物の投入を制御する制御手段と、を備えたこと
    を特徴とする組合せ計量装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記分散部上における
    被計量物の種類別に設定される積載高さの上限指定位置
    及び下限指定位置、あるいは単一の高さ指定位置と、前
    記分散部による被計量物の分散量と、投入手段による被
    計量物の供給量と、該投入手段が保有する供給、停止の
    遅れ特性と、被計量物の比容積と、前記計量手段が検出
    する重量値に基づき、前記投入手段による被計量物の供
    給開始重量及び供給停止重量を算出し、該投入手段によ
    る被計量物の投入、及び停止を制御する請求項3記載の
    組合せ計量装置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段には、前記組合せ計量装置
    の後段側に設けられる包装装置から前記包装寸法と、内
    容積比あるいは包装内容積のいずれか、及び該包装材に
    収容される被計量物の質量に関する各データが入力さ
    れ、前記比容積設定手段に出力するインターフェースを
    備えた請求項3記載の組合せ計量装置。
  6. 【請求項6】 投入された被計量物を複数の計量ホッパ
    に振り分けて各計量ホッパ計量値を組合せて所定重量の
    被計量物を得る組合せ計量装置において、 前記各計量ホッパで計量された被計量物のうち前記選択
    された計量ホッパに収容された被計量物を集合させるた
    めの集合シュートと、 前記集合シュートの下端部に設けられた排出ホッパと、 被計量物の包装寸法が入力される入力手段と、 予め設定される包装材に収容される被計量物の質量及び
    内容積比と、前記入力された包装寸法とに基づき被計量
    物の比容積を求める比容積設定手段と、 前記計量ホッパに収容される被計量物の質量を検出する
    計量手段と、 前記設定された比容積と、計量手段の計量値、及び被計
    量物が上部のホッパから排出後、前記集合シュートを滑
    降して排出ホッパに全て収容されるまでの投入時間を求
    めて、該投入時間に基づき排出ホッパの排出扉の開閉タ
    イミングを制御する制御手段と、を備えたことを特徴と
    する組合せ計量装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記投入時間に基づき
    排出ホッパに設けられた排出扉の開閉周期を求め、後段
    装置とのタイミングを同期制御する請求項6記載の組合
    せ計量装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、被計量物の制御にかか
    る算出値を該被計量物の種類別に比容積とともに記憶手
    段に記憶し、必要時に読み出し再設定可能に構成した請
    求項1、2のいずれかに記載の計量装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、被計量物の制御にかか
    る算出値を該被計量物の種類別に比容積とともに記憶手
    段に記憶し、必要時に読み出し再設定可能に構成した請
    求項3〜7のいずれかに記載の組合せ計量装置。
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