JP2001324311A - 3次元形状測定機及びその測定方法 - Google Patents

3次元形状測定機及びその測定方法

Info

Publication number
JP2001324311A
JP2001324311A JP2000140118A JP2000140118A JP2001324311A JP 2001324311 A JP2001324311 A JP 2001324311A JP 2000140118 A JP2000140118 A JP 2000140118A JP 2000140118 A JP2000140118 A JP 2000140118A JP 2001324311 A JP2001324311 A JP 2001324311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical probe
axis
measured
shape
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000140118A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3604996B2 (ja
Inventor
Seiichi Kamiya
誠一 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000140118A priority Critical patent/JP3604996B2/ja
Publication of JP2001324311A publication Critical patent/JP2001324311A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3604996B2 publication Critical patent/JP3604996B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物を反転させたり、干渉を利用したり
することなく、被測定物を使用時と同じ水平方向に保持
したまま、その両面形状を高精度に測定することができ
る、簡単な構成の3次元形状測定機及びその測定方法を
提供すること。 【解決手段】 被測定物の上面を走査する上面光プロー
ブと、被測定物の下面を走査する下面光プローブは、水
平方向となるR軸方向の上面Rステージと下面Rステー
ジ、及び垂直方向となるZ軸方向の上面Zステージと下
面Zステージ上にそれぞれ設けられ、被測定物はZ軸の
回転成分となるθ軸方向のθステージ上に水平方向に載
置され、且つ、双方の光プローブの走査位置及び被測定
物のθ軸回転角度を検出する位置検出手段と、光プロー
ブの走査や被測定物の回転に起因する運動誤差を検出す
る運動誤差検出手段とを備え、位置検出手段と運動誤差
検出手段の検出結果から被測定物の形状を算出するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部品や金型等
の表面形状を高精度に測定する3次元形状測定機及びそ
の測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学部品や金型等の物体表面
形状を高精度に測定するために、3次元形状測定機を利
用することが広く知られている。一般に、3次元形状測
定機は接触型若しくは非接触型のプローブを被測定物に
近付け、両者が略一定の距離、若しくは略一定の力関係
になるようにプローブ位置を制御した上で、これを被測
定物上を走査させることにより形状測定を行うものであ
る。
【0003】このような3次元形状測定機の一例とし
て、特開平4−299206号公報に開示されている超
高精度3次元形状測定機について図9を参照して説明す
る。同図において、27はXステージであり、その上に
Yステージ28、さらにその上にZステージ4が構成さ
れている。X−Y−Z軸に対してそれぞれ垂直な平面上
となるYZ−XZ−XY面上にそれぞれX基準ミラー2
9、Y基準ミラー30、Z基準ミラー5が配置されてい
る。Zステージ4上には被測定物1とZステージ4上の
特定点の距離Z1を検出する光プローブ26、Zステー
ジ4上の特定点と位置固定のZ基準ミラー5の距離Z2
を検出する測定手段9c、Zステージ4上の特定点と位
置固定のX基準ミラー29の距離Xを検出する測定手段
9j、Zステージ4上の特定点と位置固定のY基準ミラ
ー30の距離Yを検出する測定手段9k(Zステージ4
の裏側になるため図示せず)が配置されている。
【0004】したがって、Zステージ4上に設置された
光プローブ26はX−Y−Z軸方向への移動が可能であ
り、また、その時の3次元座標は(X,Y,Z1とZ2
とから算出したZ)とすることができる。光プローブ2
6を被測定物1の全面に走査させ、その時の3次元座標
を検出することで、被測定物の3次元形状を測定するこ
とができる。
【0005】また、別の従来例として、特許番号第26
71479号公報に開示されている面形状測定装置につ
いて図10を参照して説明する。同図において、フィゾ
ー型干渉計を利用し、被測定物1を使用状態と同じ水平
方向に保持したまま両面1a,1b測定を実現してい
る。
【0006】レーザ光源15から射出された光束は、レ
ンズ31及びハーフミラー32及びコリメータレンズ3
3を介して、反射ミラー34aに進んで行く。反射ミラ
ー34aは光路への出し入れが可変であり、光路へ入れ
た場合は、光束が反射ミラー34aで垂直方向に曲げら
れ、さらに反射ミラー34b及び34cで反射された
後、基準レンズ35に入射する。ここで光束の一部は基
準レンズ35の基準面35aにて反射し、他は透過する
ことになる。基準レンズ35を透過して被測定物1に入
射した光束は、被測定物1の表面1aにて反射して測定
光波となる。また、基準レンズ35の基準面35aで反
射した光波は、基準光波となる。基準光波と測定光波は
再び重なり合い干渉して、来た光路を戻ることになる。
反射ミラー34c,34b,34aで光路を垂直方向に
それぞれ曲げられた後、コリメータレンズ33を介して
ハーフミラー32に入射する。ここで干渉光波は垂直方
向に曲げられ、集光レンズ37を介してCCDカメラ等
の干渉検出手段38で検出される。これにより、基準レ
ンズ35の基準面35aと被測定物1の表面1aの面形
状の差が測定できたことになる。
【0007】さらに、被測定物1の裏面1bの面形状測
定方法について説明する。先程光路に入れた反射ミラー
34aを光路から出しておく。上記と同様に、レーザ光
源15から射出した光束は反射ミラー34aまで進んで
くるが、ここでは、反射ミラー34aが光路外に出され
ているので、光束はそのまま直進し、次の反射ミラー3
4dで垂直方向に曲げられることになる。その後、この
光束は基準レンズ36に入射するが光束のほとんどは透
過して、被測定物1の裏面1bで反射し、測定光波とな
る。一方、基準レンズ36の基準面36aで反射した光
波は基準光波となる。この基準光波と測定光波は再び重
なり合うことにより干渉して、来た光路を戻ることにな
る。反射ミラー34d、コリメータレンズ33、ハーフ
ミラー32、集光レンズ37を介して、CCDカメラ等
の干渉縞検出手段38で検出される。これにより、基準
レンズ36の基準面36aと被測定物1の裏面1bの面
形状の差が測定できることになる。
【0008】このように、反射ミラー34aを光路から
出し入れすることにより、光路の切り替えを行い、被測
定物1を使用状態と同様に水平方向に保持したまま、被
測定物1の表面1aの面形状あるいは被測定物1の裏面
1bの面形状が測定することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記3次元形状測定機の内、図9に示した装置において
は、X−Y−Z軸に対してそれぞれ垂直なYZ−XZ−
ZY面上に基準ミラー29,30,5を各々配置して高
精度測定を可能としているが、被測定物1の両面を測定
する場合、片面測定後に被測定物1の向きを反転させる
手間が必要となる。また、被測定物1を水平方向に保持
して使用する場合は、被測定物1の下面形状は使用時と
異なる状態、即ち被測定物1の下面を反転させて上にし
た状態で測定することになり、測定結果には重力による
歪みの影響分が誤差として含まれてしまうという問題点
があった。
【0010】また、図10に示した面形状測定装置で
は、被測定物1を水平方向に保持して使用する場合は、
光学系の切り替えにより、被測定物1は使用状態と同様
に水平方向に保持したまま、被測定物1の両面の面形状
測定が可能であるが、面形状測定に干渉を利用している
ため、測定光波と基準光波との差が大き過ぎると測定で
きなくなる等の問題点があった。
【0011】本発明は、かかる従来例の有する不都合を
改善し、被測定物を反転させたり、干渉を利用したりす
ることなく、被測定物を使用時と同じ水平方向に保持し
たまま、その面形状を高精度に測定することができる、
簡単な構成の3次元形状測定機及びその測定方法を提供
することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明において、水平方向及びこれに
垂直方向に移動可能な非接触型の光プローブを、被測定
物の形状に沿って走査させて被測定物の3次元形状を測
定する3次元形状測定機において、前記光プローブは、
前記被測定物の上面形状に沿って走査する上面光プロー
ブと、前記被測定物の下面形状に沿って走査する下面光
プローブとから成っており、前記上面光プローブと前記
下面光プローブの走査位置、又は当該走査位置及び前記
被測定物の回転角度を3次元位置情報として検出する位
置検出手段と、前記光プローブの走査や前記被測定物の
回転に起因する運動誤差を検出する運動誤差検出手段
と、を備え、前記位置検出手段と前記運動誤差検出手段
の検出結果から前記被測定物の上面及び下面の形状を算
出することを特徴としている。
【0013】請求項2の発明は、水平方向をR軸、垂直
方向をZ軸、Z軸周りの回転方向をθ軸としたR−θ−
Z座標系を用いて、使用時と同じ水平方向に保持された
被測定物の形状を非接触型の光プローブを走査させて測
定する3次元形状測定機において、前記光プローブは、
前記被測定物の上面形状に沿って走査する上面光プロー
ブと、前記被測定物の下面形状に沿って走査する下面光
プローブとから成り、前記上面光プローブは前記R軸方
向に移動可能な上面Rステージ及び前記Z軸方向に移動
可能な上面Zステージ上に配置され、前記下面光プロー
ブは前記R軸方向に移動可能な下面Rステージ及び前記
Z軸方向に移動可能な下面Zステージ上に配置され、前
記被測定物は、ロータ部とこのロータ部を支持するハウ
ジング部より成る、前記θ軸方向に回転可能なθステー
ジ上に載置されており、且つ、前記上面光プローブと前
記下面光プローブの走査位置、及び前記被測定物のθ軸
回転角度を3次元位置情報として検出するもので、同一
なR−Z面上に配置された位置検出手段と、前記光プロ
ーブの走査や前記被測定物の回転に起因する運動誤差を
検出するもので、同一なR−Z面上に配置された運動誤
差検出手段と、を備え、前記位置検出手段と前記運動誤
差検出手段の検出結果から前記被測定物の上面及び下面
の形状を算出することを特徴としている。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記位置検出手段は、前記光プローブのR軸方向の
位置情報を検出するためのR軸位置検出手段と、前記光
プローブのZ軸方向の位置情報を検出するためのZ軸位
置検出手段と、前記θステージの回転角度を検出するた
めのθ軸位置検出手段とから成ることを特徴としてい
る。
【0015】請求項4の発明は、請求項2、又は3の発
明において、前記R軸位置検出手段は、前記Z軸方向に
配置されたR基準ミラー、及び前記上面Zステージ及び
下面Zステージに各々2つずつ取り付けられ、前記R基
準ミラーに対して垂直方向に射出するレーザ測長器とか
ら成ることを特徴としている。
【0016】請求項5の発明は、請求項2、又は3の発
明において、前記Z軸位置検出手段は、前記R軸方向に
配置されたZ基準ミラー、及び前記上面Zステージ及び
下面Zステージに各々1つずつ取り付けられ、前記Z基
準ミラーに対して垂直方向に射出するレーザ測長器とか
ら成ることを特徴としている。
【0017】請求項6の発明は、請求項2、又は3の発
明において、前記θ軸位置検出手段は、前記θステージ
の回転角度を検出するために前記ロータ部上に設置され
たθスケールと、これを検出するスケール検出部とから
成ることを特徴としている。
【0018】請求項7の発明は、請求項2の発明におい
て、前記運動誤差検出手段は、前記θステージの前記ロ
ータ部上に配置されたθスラスト基準ミラー、前記ロー
タ部の外周面に配置されたθラジアル基準ミラー、この
θラジアル基準ミラーに対し所定間隔を置いて対向して
少なくとも2面設けたθラジアル測定用基準ミラー、前
記上面及び下面Z基準ミラーの両端側近傍にそれぞれ配
置され、当該上面及び下面Z基準ミラーの距離変動を検
出するために4面設けた上下伸縮測定用基準ミラー、こ
れらの基準ミラー間の距離を測定するための少なくとも
6つのレーザ測長器とから成ることを特徴としている。
【0019】請求項8の発明は、水平方向及びこれに垂
直方向に移動可能な非接触型の光プローブを、被測定物
の形状に沿って走査させて被測定物の3次元形状を測定
する3次元形状測定方法において、前記被測定物の上面
形状及び下面形状を前記光プローブで走査させる際、前
記被測定物と光プローブの距離が常に略一定となるよう
に、当該光プローブを水平方向及び垂直方向に移動させ
ながら被測定物の形状に沿って走査させ、この走査中に
複数の任意の位置で、前記光プローブの位置情報とその
運動誤差情報を検出し、これらの情報から算出した3次
元位置情報を基にして前記被測定物の上面及び下面の形
状を算出することを特徴としている。
【0020】請求項9の発明は、水平方向をR軸、垂直
方向をZ軸、Z軸周りの回転方向をθ軸としたR−θ−
Z座標系を用い、使用時と同じ水平方向に保持された被
測定物の3次元形状を光プローブを走査させて測定する
3次元形状測定方法において、前記被測定物の上面形状
及び下面形状を前記光プローブで走査させる際、前記被
測定物と光プローブの距離が常に略一定となるように、
当該光プローブをR軸方向及びZ軸方向に移動させなが
ら被測定物の形状に沿って走査させ、この走査中に複数
の任意の位置で、前記光プローブの位置情報と運動誤差
情報を検出し、これらの情報から算出した3次元位置情
報を基にして前記被測定物の上面及び下面の形状を算出
することを特徴としている。
【0021】請求項10の発明は、請求項4、5、6、
又は9の発明において、前記位置情報は、上面R基準ミ
ラーと上面光プローブ問の距離Ru、上面Z基準ミラー
と上面光プローブ間の距離Zu、下面R基準ミラーと下
面光プローブ間の距離Rd、下面Z基準ミラーと下面光
プローブ間の距離Zd、上面光プローブ及び下面光プロ
ーブの走査中に生じる光プローブと被測定物問の距離の
偏差Pu及びPd、被測定物の回転角度Rθ、から検出
することを特徴としている。
【0022】請求項11の発明は、請求項7、又は9の
発明において、前記運動誤差情報は、前記θステージの
スラスト方向の運動誤差θSD、当該θステージのラジ
アル方向の運動誤差θRD、前記上面Z基準ミラーと下
面Z基準ミラー間の変動VD、から検出することを特徴
としている。
【0023】請求項12の発明は、請求項2、又は9の
発明において、前記被測定物の上面形状を測定する際、
前記上面光プローブが上面形状に沿って走査している
間、前記下面光プローブを前記θステージの回転軸上に
留めて被測定物の上下振動成分を検出し、且つ、前記被
測定物の下面形状を測定する際、前記下面光プローブが
下面形状に沿って走査している間、前記上面光プローブ
を前記θステージの回転軸上に留めて被測定物の上下振
動成分を検出し、これら検出した上下振動成分を基にし
て前記上面形状あるいは前記下面形状に補正を加えるこ
とを特徴としている。
【0024】請求項13の発明は、請求項1、2、8、
又は9の発明において、前記被測定物の上面形状を測定
する際、前記上面光プローブを被測定物の上面形状に沿
って、前記下面光プローブを下面形状に沿って同時に走
査させることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面を参照
して説明する。
【0026】図1は本発明の実施形態を示す3次元形状
測定機の要部構成図、図2は図1の3次元形状測定機を
示す側面図、図3はR−Z面上の光プローブ及びレーザ
測長器を示す配置構成図、図4はθステージを示す配置
構成図、図5は光プローブを示す光学配置図、図6はZ
軸のサーボ構成を示すブロック図、図7はレーザ測長器
を示す光学配置図である。 図1及び図2において、1
は被測定物であり、ここでは水平方向に保持して使用さ
れる軸対象の非球面レンズとしている。被測定物1の上
面側及び下面側には、被測定物1の形状に沿って走査す
る上面光プローブ2u、及び下面光プローブ2dを配置
している。ここでは、レンズに傷を付けない非接触型の
光プローブを採用している。
【0027】先ず、被測定物1の上面1u側の測定系の
構成について説明する。3uは被測定物1と平行、即ち
水平方向に移動する上面Rステージ、4uは被測定物1
に対して垂直方向に移動する上面Zステージである。し
たがって、上面Rステージ3u及び上面Zステージ4u
上にある光プローブ2uはR−Z方向に移動可能な構成
となっている。5uはR軸に対して平行で且つR−Z面
の位置に配置した上面Z基準ミラー、6uはZ軸に対し
て平行で且つR−Z面の位置に配置した上面R基準ミラ
ーである。
【0028】次に、被測定物1の下面1dの測定系の構
成について説明する。3dは被測定物1と平行、即ち水
平方向に移動する下面Rステージ、4dは被測定物1に
対して垂直方向に移動する下面Zステージである。した
がって、下面Rステージ3d及び下面Zステージ4d上
にある光プローブ2dはR−Z方向に移動可能な構成と
なっている。5dはR軸に対して平行、且つR−Z面の
位置に配置した下面Z基準ミラー、6dはZ軸に対して
平行で、且つR−Z面の位置に配置した下面R基準ミラ
ーである。40はエアーベアリングより成るθステージ
で、被測定物1をθ軸方向(Z軸の回転方向)に回転さ
せる手段である。θステージ40は、回転側のロータ部
8と、このロータ部を回転可能に支持する固定側のハウ
ジング部7とから成っている。詳細は後述するが、ロー
タ部8上にはスケール13及びθ基準ミラー14a,1
4b(図4参照)が配置されている。
【0029】9が付されている部品はR−Z面上におけ
る光プローブ2u,2dの位置を検出するためのレーザ
測長器(総称してレーザ測長器9と言う)である。9a
u,9buは上面R測定用、9ad,9bdは下面R測
定用であり、ここではアッベ誤差の影響をなくすために
それぞれ2つずつ用いている。9cuは上面Z測定用、
9cdは下面Z測定用であり、それぞれ光プローブ2
u,2dが作り出すキャッツアイポイントをZ軸と平行
に延長させた線上にそれぞれ配置されているので、アッ
ベ誤差は発生しない。
【0030】これら上面及び下面R基準ミラー6u,6
d、レーザ測長器9au,9bu,9ad,9bdによ
り光プローブ2u,2dのR軸位置検出手段が構成さ
れ、上面及び下面Z基準ミラー5u,5d、レーザ測長
器9cu,9cdによりZ軸位置検出手段が構成されて
いる。
【0031】さらに、9d,9eはθスラスト測定用、
9f,9gはθラジアル測定用、9h,9iは上下伸縮
測定用のレーザ測長器であり、それぞれ測定中における
距離変動分を検出する運動誤差検出手段の一部として使
用される。10はエアーベアリングのロータ部8上のθ
スケール13(図4参照)の回転角度の検出を行うスケ
ール検出部である。このスケール13及びスケール検出
部10によりθ軸位置検出手段が構成されている。
【0032】11a,11bはθラジアル測定用基準ミ
ラー、11c,11dは上面Z基準ミラー5uの両側近
傍に、11e,11fは下面Z基準ミラー5dの両側近
傍にそれぞれ配置された上下伸縮測定用基準ミラーであ
る。12uは上面Rステージ3uと上面Zステージ4u
を搭載する架台、12dは下面Rステージ3dと下面Z
ステージ4dを搭載する架台である。
【0033】図2に示すように、上面光プローブ2u、
下面光プローブ2d、及び光プローブ2u,2dのレー
ザ測長器9(同図では代表的なレーザ測長器のみ図示)
は、全てR−Z面上に配置されていることが分かる。
【0034】上記R軸位置検出手段、Z軸位置検出手
段、θ軸位置検出手段により位置検出手段が構成されて
いる。
【0035】レーザ測長器9の配置を図3に示してい
る。同図において、レーザ測長器9と上面R基準ミラー
6u間の距離はRuであって、Rluはレーザ測長器9
auと上面R基準ミラー6u間の距離を、R2uはレー
ザ測長器9buと上面R基準ミラー6u間の距離をそれ
ぞれ示しており、上面Rステージ3u移動量及び移動時
に発生するアッベ誤差補正に使用する。Zuはレーザ測
長器9cuと上面Z基準ミラー5u間の距離を示し、又
Puは上面光プローブ2uから出力される位相差の偏差
を示し、上面Zステージ4u移動量及びZ方向振動等の
Z方向に発生する測定誤差要因の補正に使用する。同様
に、レーザ測長器9と下面R基準ミラー6d間の距離は
Rdであって、Rldはレーザ測長器9adと下面R基
準ミラー6d間の距離を、R2dはレーザ測長器9bd
と下面R基準ミラー6d問の距離を示し、下面Rステー
ジ3d移動量及び移動時に発生するアッベ誤差補正に使
用する。Zdはレーザ測長器9cdと下面Z基準ミラー
5d間の距離を示し、又Pdは下面光プローブ2dから
出力される位相差の偏差を示し、下面Zステージ4d移
動量及びZ方向振動等のZ方向に発生する測定誤差要因
の補正に使用する。θSD(θSDl,θSD2)はθ
ステージ40のスラスト面にあるθ基準ミラー14aと
上面Z基準ミラー5u間の距離を示し、θステージ40
のスラスト方向のぶれ量(面ぶれ)の検出に使用する。
又、θRD(θRD1,θRD2)はθステージ40の
ラジアル面にあるθ基準ミラー14bとラジアル測定用
ミラー11a,11b間の距離をそれぞれ示し、θステ
ージ40のラジアル方向のぶれ量(軸ぶれ)の検出に使
用する。VD(VDl,VD2)は上面及び下面に設置
された上下伸縮測定用基準ミラー11c,11d,11
e,11f間の距離を示し、測定中における上面Z基準
ミラー5uと下面Z基準ミラー5d問の距離変動分の誤
差補正に使用する。Rθはθスケール13を基準に検出
されたθステージ40の回転角度を示す。
【0036】θステージ40となるエアーベアリング部
は、図4に示すように、被測定物1をθ軸方向に回転さ
せる手段である。同図において、7は固定側のハウジン
グ部、8は回転側のロータ部である。ロータ部8の表面
の一部には、精密加工後にアルミ蒸着と研磨によりθ基
準ミラー14a,14bを形成しており、ロータ部8の
上面の一部に、スラスト方向用のθスラスト基準ミラー
14aを、ロータ部8の外周面全体にラジアル方向用の
θラジアル基準ミラー14bを設けている。レーザ測長
器9d及び9e(図2参照)を用いて上面Z基準ミラー
5uとθスラスト基準ミラー14a間の距離を測ること
で、θステージ駆動時のスラスト方向変動が検出でき
る。同様に、レーザ測長器9f及び9g(図2参照)を
用いてラジアル測定用基準ミラー11a,11bとθラ
ジアル基準ミラー14b間の距離を測ることで、θステ
ージ運動時のラジアル方向変動が検出できる。また、ラ
ジアル方向にはθスケール13が貼り付けられており、
スケール検出部10を利用してθステージ40の回転角
度Rθが検出できる。
【0037】上記θスラスト基準ミラー14a、θラジ
アル基準ミラー14b、ラジアル測定用基準ミラー11
a,11b、上下伸縮測定用基準ミラー11c,11
d,11e,11f、レーザ測長器9d,9e,9f,
9g,9h,9iにより運動誤差検出手段が構成されて
いる。
【0038】上記上面及び下面光プローブ2u,2dの
詳細構成を図5に示している。同図において、15は偏
光方向が互いに直交する2つの光波を作り出すレーザ光
源である。レーザ光源15から射出した光波は、ビーム
エキスパンダ16で光波を拡大された後、偏光ビームス
プリッタ17aで反射光波と透過光波に分けられる。反
射光波はλ/4板18aを通ることで直線偏光から円偏
光へ変わり、集光レンズ20aを介して被測定物1へ入
射する。ここでは、集光レンズ20aにより光束が焦点
に絞られた状態(キャッツアイポイント)で被測定物1
に入射し、測定光波となって反射させている。尚、詳細
は後述するが、被測定物1には常にキャッツアイポイン
トで入射するようにZ軸サーボで調整されることにな
る。反射した測定光波は元の光路を戻り、再び通るλ/
4板18aで往きと比べて90°回転した直線偏光とな
って、偏光ビームスプリッタ17aで今度は透過するこ
とになる。偏光ビームスプリッタ17aでのもう一方の
透過光波は、λ/4板18bを通って直線偏光から円偏
光へ変わって参照平面ミラー19に入射し、参照光波と
なって反射する。反射した参照光波は、再び通るλ/4
板18bで往きと比べて90°回転した直線偏光とな
り、偏光ビームスプリッタ17aで今度は反射すること
になる。偏光ビームスプリッタ17aで測定光波と参照
光波が重なり合い、45°方位の偏光板21を通ること
で干渉光波となる。この干渉光波はビームスプリッタ1
7bで2分割され、そのまま透過した干渉光波はライン
センサ22で検出されることになる。ラインセンサ22
が通常数十から数千チャンネル数のものがあり、ここで
は干渉光波を検出可能な高周波応答タイプの数10チャ
ンネル程度のものを使用する。また、複数のラインセン
サ出力のチャンネルから1チャンネルを選び出して測定
信号とする際の選択条件は、測定点上での被測定物1の
設計形状から傾斜角を算出し、被測定物1に対して法線
方向、即ち正反射する光波の光線追跡により、その光束
がラインセンサ22上のどのチャンネルに取り込まれる
か、予め算出して記憶しておき、測定位置によって使用
するチャンネルをマルチプレクサによって選択すること
になる。又、ビームスプリッタ17bで反射した干渉光
波は集光レンズ20bを介してフォトディテクタ23で
取り込み、参照信号となる。
【0039】Z軸サーボの構成を図6に示している。但
し、被測定物1の上面1u側及び下面1d側共に同様な
構成となるが、ここでは上面1u側を例に説明する。光
プローブ2uからの光束がキャッツアイポイントで被測
定物1に入射するように上面Zステージ4uを移動させ
る。その状態における干渉光波から、ラインセンサ22
(図5参照)及びマルチプレクサ44を介して検出した
測定信号、及びフォトディテクタ23(図5参照)から
の参照信号は、それぞれ位相計41に入力される。この
位相計41にて位相差Puoを算出し、コンピュータ4
2に記憶すると、Zサーボコントローラ43によるZ軸
サーボが開始状態となる。次に、上面Rステージ4uや
θステージ40を同時に若しくは単独で移動させ、その
時得られる位相差Puiと記憶させている位相差Puoを
比較し、その偏差量ΔPuiが常にゼロ若しくは略ゼロ
となるように、Zサーボコントローラ43は上面Zステ
ージ4uを移動させる(サーボロック状態)。
【0040】偏差量ΔPui = Pui − Puo この時の偏差量ΔPuiは、後ほど測定データに補正し
て反映させれば、サーボロックでの誤差を補正した正確
な値が得られる。このようにして、被測定物1と上面光
プローブ2u間の距離を常に一定若しくは略一定に保ち
ながら、被測定物1の上面1uを上面光プローブ2uが
スキャンして測定する。
【0041】レーザ測長器9の構成を図7に示してい
る。図7(A)は、レーザ測長器と一つの基準ミラー間
の距離を測定するタイプであって、レーザ測長器9a
u,9bu,9cu,9ad,9bd,9cdの構成を
示す。ここでは共に、測定したい光路を2往復させるダ
ブルパス方式としているため、レーザ測長器の測定分解
能は2倍となる。同図(A)において、15は偏光方向
が互いに直交する2つの光波を作り出すレーザ光源であ
る。レーザ光源15から出射した光束は、偏光ビームス
プリッタ17cで反射光波と透過光波に分けられる。透
過光波はコーナーキューブ24aで2度反射して参照光
波となり、再び偏光ビームスプリッタ17cを透過する
ことになる。一方の反射光波は、λ/4板18cを通る
ことで直線偏光から円偏光へ変わり、基準ミラー(例え
ば上面Z基準ミラー5u)で反射して測定光波となる。
測定光波は元の光路を戻り、再び通るλ/4板18cで
往きと比べて90°回転した直線偏光となって、偏光ビ
ームスプリッタ17cで今度は透過し、コーナーキュー
ブ24bで2度反射して再び偏光ビームスプリッタ17
c及びλ/4板18cを通り、基準ミラーに戻ってく
る。再度反射した測定光波はλ/4板18cで往きと比
べて90°回転した直線偏光となって、偏光ビームスプ
リッタ17cで反射することになる。ここでは測定光波
と参照光波が重なり、偏光板21を通過すると干渉光波
となり、測長器レシーバ25で検出される。測定光波と
参照光波の位相差の変動は、干渉光波の縞のカウントと
して測長器レシーバ25で観測される。参照光波の光路
長は常に一定となっているため、ここでは干渉光波の縞
のカウントから測定光波の変動、即ち、ここでは各基準
ミラーからの各ステージ移動量の2往復分が検出でき
る。
【0042】同様に、図7(B)は、2つの基準ミラー
間の距離を測定するタイプであって、レーザ測長器9
f,9g,9i,9hの構成を示している。同図(B)
において、レーザ光源15から出射した直交する2つの
光波は、偏光ビームスプリッタ17cで反射光波と透過
光波に分けられる。透過光波はコーナーキューブ24a
で2度反射して参照光波となり、再び偏光ビームスプリ
ッタ17cを透過することになる。一方の反射光波は、
λ/4板18cを通ることで直線偏光から円偏光へ代わ
り、基準ミラー(例えば上面Z基準ミラー5u)で反射
して測定光波となる。測定光波は元の光路を戻り、再び
通るλ/4板18cで往路と比べて90°回転した直線
偏光となって、偏光ビームスプリッタ17cで今度は透
過し、λ/4板18dを通って基準ミラー(例えばθス
ラスト基準ミラー14a)で反射して元の光路を戻る。
再びλ/4板18dに入射した測定光波は、往路と比べ
て90°回転した直線偏光となって、偏光ビームスプリ
ッタ17cで今度は反射してコーナーキューブ24aに
入射する。測定光波はコーナーキューブ24aで2度反
射して再び偏光ビームスプリッタ17cに入射し、ここ
で反射する。この後、測定光波はλ/4板18dを通っ
て再び基準ミラー(例えばθスラスト基準ミラー14
a)で反射し、λ/4板18d及び偏光ビームスプリッ
タ17c及びλ/4板18cを透過して、再度基準ミラ
ー(例えば上面Z基準ミラー5u)に入射し反射する。
この基準ミラーで反射した測定光波は、再度λ/4板1
8cを通過することで往路と比べて90°回転した直線
偏光となって、偏光ビームスプリッタ17cで今度は反
射する。ここでは測定光波と参照光波が重なり、偏光板
21を通過すると干渉光波となり、測長器レシーバ25
で検出される。測定光波と参照光波の位相差の変動は、
干渉光波の縞のカウントとして測長器レシーバ25で観
測される。参照光波の光路長は常に一定となっているた
め、ここでは干渉光波の縞のカウントから測定光波の光
路長の変動、即ちここでは2つの基準ミラー間の距離の
変動量の2往復分が検出できる。
【0043】次に、本実施形態の3次元形状測定機を用
いた具体的な測定方法について、図1を参照して説明す
る。被測定物1である軸対象非球面レンズを、その軸を
θステージ40の回転軸と略一致するようにセッティン
グする。これにより、被測定物1側でのθ軸回転、及び
光プローブ2u,2d側でのR−Z軸走査を組み合わせ
ることで、光プローブ2u,2dを被測定物1の形状に
合わせて全面に走査できることになる。
【0044】先ず、被測定物1の上面1u形状の測定方
法について説明する。上面光プローブ2uをθ軸の回転
中心まで上面Rステージ3uを用いて移動させ、その後
に上面Zステージ4uを下げて被測定物1に近付けて行
き、上面光プローブ2uの光束が作り出すキャッツアイ
ポイントが被測定物1に入射する状態に調整し、サーボ
ロックを開始させる。尚、上面光プローブ2uは、上面
Rステージ3uをスキャンさせながら被測定物1の面形
状に合わせてZ軸サーボを追従させて使用し、上面Zス
テージ4uを動かすことになる。
【0045】また、同様にして、下面光プローブ2dを
θ軸の回転中心まで下面Rステージ3dを用いて移動さ
せ、その後に下面Zステージ4dを上げて被測定物1に
近づけていき、下面光プローブ2dの光束が作り出すキ
ャッツアイポイントが被測定物1に入射する状態に調整
し、サーボロックを開始させる。尚、下面光プローブ2
dは、測定している間はR軸の位置は保持したまま動か
さず、被測定物1が振動等によりZ軸の上下変動した分
のみZ軸サーボで追従させて動かすことになる。
【0046】ここで、サーボロックを開始するに当た
り、開始時の各測定データを基準データとして取り込
む。即ち、レーザ測長器9au〜9cu,9cd,9d
〜9iの出力値のR1u,R2u,Z1u,Z1d,θ
D1,θD2,θD3,θD4,VD1,VD2、ロー
タリーエンコーダ10の出力値RE、及びZ軸サーボの
位相の偏差Pu,Pdのデータをそれぞれ、R1uo,
R2o,Z1o,Z1o,θD1o,θD2o,θD3o,θ
D4o,VD1o,VD2o,REo,Puo,Pdoとして
コンピュータ42に記憶させておく。次に、サーボロッ
ク状態のまま、上面Rステージ3u及びθステージ40
を単独で、若しくは同時に移動させ、測定した任意の複
数点(i=1〜n,i:取り込み順)でレーザ測長器9
au〜9cu,9cd,9d〜9iの出力値、ロータリ
ーエンコーダ10の出力値RE、Z軸サーボの位相の偏
差を同時に取り込み、それぞれR1ui,R2ui,Z1
i,Z1i,θD1i,θD2i,θD3i,θD4i,VD
1i,VD2i,REi,Pui,Pdiとしてコンピュー
タ42に記憶させておく。同様にして、被測定物1の測
定エリアに光プローブ2u,2dを走査させながら、合
計n組の測定データを取り込んでおく。例えば、この
後、次に示すような演算処理を行うと、被測定物1の上
面1u形状はn組のR−θ−Z座標系の3次元データ
(R2ui,θui,Zui)として表現でき、測定精度
はnmオーダーを実現できる。
【0047】1.R座標:Rui Ridata =((R1ui−R1uo)+(R2ui−R2
uo))/2 アッベ誤差 =((R1ui−R1uo)+(R2ui−
R2uo))×(D1u/D2u) 軸振れ誤差 =((θD3i−θD3o)+(θD4i−
θD4o))/2 Rui = Ridata + アッベ誤差 + 軸振れ誤差 2.θ座標:θui θui = REi − REo 3.Z座標:Zui サーボ偏差 = Pui − Puo 面振れ誤差 =((θD1i−θD1o)+(θD2i−
θD2o))/D3×formu(Ridata) Z方向振動 = (Z1di−Z1do)+ (Pdi−
Pdo) Zui = Z1ui + サーボ偏差 + 面振れ誤差
+ Z方向振動 尚、D1u:レーザ測長器9au,9buの中間と光プ
ローブのキャッツアイポイント間のZ方向成分の距離 D2u:レーザ測長器9au,9buのZ方向成分の距
離 D3 :レーザ測長器9d,9e間のR方向成分の距離 formu(Ridata):上面設計形状とRidataの関係から
算出される関数 また、被測定物1の下面1d形状の測定は、次のように
して行う。上面光プローブ2uはθ軸の回転軸上のサー
ボロック位置まで上面Rステージ3u及び上面Zステー
ジ4uを用いて移動させた後に、測定中はR軸の位置は
保持したまま動かさず、被測定物1が振動等によりZ軸
の上下変動した分のみZ軸サーボで追従させて動かす。
下面光プローブ2dはθ軸の回転軸上のサーボロック位
置まで、下面Rステージ3d及び下面Zステージ4dを
用いて移動させた後、下面Rステージ3d及びθステー
ジ40を単独に若しくは同時に移動させることになる。
上面1uの場合と同様に、サーボロック開始時の基準デ
ータを取り込めば良い。尚、この時の取り込む測定デー
タは、上面測定時と同じデータであるR1d,R2d,
Z1u,Z1d,θD1,θD2,θD3,θD4,R
E,Pu,Pdである。
【0048】被測定物1の下面1d形状は以下のように
演算処理を行うことで、n組のR−θ−Z座標系の3次
元データ(Rdi,θdi,Zdi)として表現すること
ができ、測定精度はnmオーダーを実現できる。
【0049】1.R座標:Rdi Ridata =((R1di−R1do)+(R2di−R2
do))/2 アッベ誤差 =((R1di−R1do)+(R2di−
R2do))×(D1d/D2d) 軸振れ誤差 =((θD3i−θD3o)+(θD4i−
θD4o))/2 Rdi = Ridata + アッベ誤差 + 軸振れ誤差 2.θ座標:θdi θdi = REi − REo 3.Z座標:Zdi サーボ偏差 = Pdi − Pdo 面振れ誤差 =((θD1i−θD1o)+(θD2i−
θD2o))/D3×formd(Ridata) Z方向振動 = (Z1ui−Z1uo)+ (Pui−
Puo) 基準ミラー間伸縮=((VD1i−VD1o)+(VD2
i−VD2o))/2 Zdi = Z1di + サーボ偏差 + 面振れ誤差
+ Z方向振動+ 基準ミラー間伸縮 尚、D1d:レーザ測長器9ad,9bdの中間と光プ
ローブのキャッツアイポイント間のZ方向成分の距離 D2d:レーザ測長器9ad,9bdのZ方向成分の距
離 D3 :レーザ測長器9d,9e間のR方向成分の距離 formu(Ridata):上面設計形状とRidataの関係から
算出される関数 尚、運動誤差の内、θスラスト測定は上面Z基準ミラー
5uを基準にして測定しており、また被測定物1の厚み
を測定することも考えられるので、下面形状の測定結果
には上記したように基準ミラー間伸縮分の補正分を加え
ることになる。
【0050】R−θ断面上で見た3パターンのデータ取
り込み例を、図8に示している。但し、同図における軸
は、一般によく使われているX−Y座標系に変換したも
のを示している。 本発明では、Rステージ3u,3d
及びθステージ40を単独で動かしながらデータを等間
隔で取り込めば、同図(A)に示す渦巻きデータとし
て、またRステージ3u,3dとθステージ40とを同
時に動かさず、いずれかのステージのみを単独で動かし
ながらデータを等間隔で取り込めば、同図(B)に示す
同心円データとして検出できる。また、一般に、3次元
形状測定機等でよく用いられる同図(C)に示す格子デ
ータは、Rステージ3u,3d及びθステージ40の移
動量を格子状に合わせる、若しくは渦巻きデータや同心
円データを座標変換や補間を用いて変換するといった方
法により本発明でも対応可能となる。
【0051】本発明では、被測定物1の形状が軸対象の
場合、渦巻データによってデータ検出を行うとθステー
ジ40や微小なRステージ3u,3d移動に対して、サ
ーボロック状態によって移動する光プローブ2u,2d
のZ方向移動量は極めて小さくなるため、高速な光プロ
ーブ走査が可能となる。また、同心円データによってデ
ータ検出を行う場合は、Rステージ3u,3d移動後
に、その状態を保持しておき、θステージ40を単独で
動かしながらデータを等間隔で取り込むようにすれば、
上記と同様に、θステージ40移動に対して、サーボロ
ック状態によって移動する光プローブ2u,2dのZ方
向移動量は極めて小さくなるため、高速な光プローブ走
査が可能となる。
【0052】このように、本発明の3次元形状測定機
は、被測定物1をθステージ40に搭載し、光プローブ
2u,2dを被測定物1の上面1u側及び下面1d側に
それぞれ配置し、光プローブ2u,2d走査中に複数の
任意の位置で光プローブ2u,2dのR軸及びZ軸の位
置、及び被測定物1のθ軸回転位置、及び各種の運動誤
差を同期で検出し、そこから算出した3次元位置情報を
基にして被測定物1の上面1u及び下面1dの形状測定
を行うものである。
【0053】以上説明した本実施形態が、図9及び図1
0に示した従来例と大きく異なる3つの点を挙げること
ができる。その1つは、被測定物1の上面1u側及び下
面1d側にそれぞれに独立した上面光プローブ2u及び
下面光プローブ2dを配置し、被測定物1を水平方向に
保持したまま光プローブ2u,2dを被測定物1の上面
1u及び下面1dにスキャンさせて、被測定物1の上面
1u及び下面1dの3次元形状を測定する点である。2
番目は、座標系をR−θ−Z系として構成し、R軸及び
Z軸における光プローブ2u,2dの位置情報の検出手
段として、被測定物1の上面1u側と下面1d側にそれ
ぞれにR基準ミラー5u,5d、Z基準ミラー6u,6
dを配置して、レーザ測長器9au,9ad等を用いて
検出し、又θ軸の位置情報の検出手段として、θステー
ジ40に取り付けられたθスケール13をスケール検出
器10で読み込む点である。3番目は、測定中の運動誤
差を検出するために、複数の基準ミラーを配置して測定
結果を補正している点である。
【0054】したがって、被測定物1を水平方向に保持
して使用する場合に、使用時と同じ状態で被測定物1の
上面1u及び下面1dの形状測定が可能になるため、従
来のように、下面1d形状の測定結果には被測定物1を
反転させることによる重力による歪み誤差が生じること
なく、高精度な面形状測定が可能となる。また、光プロ
ーブ2u,2dを利用して面形状測定を行うため、干渉
測定で用いる基準波面を必要とせず、多様な被測定物の
形状測定に対応することができる。
【0055】また、被測定物1の上面1u及び下面1d
形状を同時に測定することで、測定時間の短縮を図るこ
とができる。
【0056】次に、第2の実施形態について説明する。
この実施形態は上記第1の実施形態と同様に、被測定物
1の上面1u形状及び下面1d形状の測定を同時に行う
構成であるが、多少の測定精度を犠牲にしても、測定時
間を略半分程度に短縮することができる例である。 図
1に示すように、上面光プローブ2uをθ軸の回転中心
まで上面Rステージ3uを用いて移動させ、その後に上
面Zステージ4uを下げて被測定物1に近付けていき、
上面光プローブ2uの光束が作り出すキャッツアイポイ
ントが被測定物1に入射する状態に調整し、サーボロッ
クを開始させる。また同様に、下面光プローブ2dをθ
軸の回転中心まで下面Rステージ3dを用いて移動させ
た後、下面Zステージ4dを上げて被測定物1に近付け
ていき、下面光プローブ2dの光束が作り出すキャッツ
アイポイントが被測定物1に入射する状態に調整し、サ
ーボロックを開始させる。尚、上面光プローブ2u、下
面光プローブ2dの走査は、被測定物1の面形状に合わ
せてZ軸サーボを追従させて使用することになる。
【0057】サーボロック開始時の基準データ(i=
0)及び測定したい任意の複数点(i=1〜n,i:取
込み順)での各測定データを取り込めば良い。尚、この
取り込む測定データは、R1u,R2u,Z1,Z1,
θSD1,θSD2,θRD1,θRD2,VD1,V
D2,Rθ,Pu,Pdである。
【0058】被測定物1の上面1u形状及び下面1d形
状は、以下のように演算処理を行うことで、n組みのR
−θ−Z座標系の3次元データ(Rui−θui−Zu
i)及び(Rdi−θdi−Zdi)として表現でき、精度
測定はnmオーダーを実現できる。尚、Rui−θui−
Zui、Rdi−θdi−Zdiは、実施例1と同じ式で表
せるのでここでは省略する。
【0059】・上面Z座標:Zui サーボ偏差 = Pui − Puo 面振れ誤差 =((θSD1i−θSD1o)+(θSD2
i−θSD2o))/D3×formu(Ridata) Zui = Z1ui + サーボ偏差 + 面振れ誤差 ・下面Z座標:Zdi サーボ偏差 = Pdi − Pdo 面振れ誤差 =((θSD1i−θSD1o)+(θSD2
i−θSD2o))/D3×formd(Ridata) 基準ミラー間伸縮=((VD1i−VD1o)+(VD2
i−VD2o))/2 Zdi = Z1di + サーボ偏差 + 面振れ誤差
+ 基準ミラー間伸縮 このように、被測定物1の上面1u形状及び下面1d形
状の測定を同時に行うと、測定時間の短縮を期待するこ
とができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、光プローブは、前
記被測定物の上面形状に沿って走査する上面光プローブ
と、及び被測定物の下面形状に沿って走査する下面光プ
ローブとから成っており、前記上面光プローブは、水平
方向となるR軸方向に移動可能な上面Rステージ、及び
鉛直方向となるZ軸方向に移動可能な上面Zステージ上
に設けられ、前記下面光プローブは、前記R軸方向に移
動可能な下面Rステージ、及び前記Z軸方向に移動可能
な下面Zステージ上に設けられ、前記被測定物はZ軸回
転成分となるθ軸方向に移動可能なθステージ上に水平
方向に保持された状態で載置され、前記上面光プローブ
と前記下面光プローブの走査位置、及び前記被測定物の
θ軸回転角度を3次元位置情報として検出するもので、
同一なR−Z面上に配置された位置検出手段と、前記光
プローブの走査や前記被測定物の回転に起因する運動誤
差を検出するもので、同一なR−Z面上に配置された運
動誤差検出手段とを備え、前記光プローブは前記被測定
物との距離が常に略一定となるようにZ軸方向に移動さ
せながら当該被測定物の形状に沿って走査させ、走査中
に複数の任意の位置で、前記位置検出手段と前記運動誤
差検出手段により光プローブの位置及びその運動誤差を
同期で検出し、この情報から前記被測定物の上面及び下
面の形状を算出するので、被測定物を水平方向に保持し
て使用する場合、反転機構等を設けることなく、使用時
と同じ状態で被測定物の上面及び下面の形状測定を実施
することができるため、従来のように、下面形状の測定
結果に、被測定物を反転させて生じた重力による歪み誤
差が付加されるといった不具合を避けることができ、高
精度な面形状測定が行うことができる。 また、光プロ
ーブを利用した面形状測定であって、光の干渉を利用し
ていないため、干渉測定で用いる基準波面を必要とせ
ず、干渉を利用した装置よりも多様な形状の被測定物の
測定が可能となる。
【0061】さらに、被測定物の上面形状及び下面形状
の同時測定を実施するなら、測定時間の短縮を図ること
ができるという、以上のような効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す3次元形状測定機の
要部概略図
【図2】図1の3次元形状測定機を示す側面図
【図3】R−Z面上の光プローブ及びレーザ測長器を示
す配置構成図
【図4】θステージを示す概略構成図
【図5】光プローブの概略構成を示す光学配置図
【図6】Z軸のサーボの構成を示すブロック図
【図7】レーザ測長器の概略構成を示す光学配置図
【図8】光プローブの位置データの取り込みパターン例
を示す説明図
【図9】従来のX−Y−Z座標を用いた3次元形状測定
機を示す概略構成図
【図10】従来の干渉を利用した3次元形状測定機を示
す光学配置図
【符号の説明】
1 被測定物 1u 被測定物の上面 1d 被測定物の下面 2u 上面光プローブ 2d 下面光プローブ 3u 上面Rステージ 3d 下面Rステージ 4u 上面Zステージ 4d 下面Zステージ 5u 上面Z基準ミラー 5d 下面Z基準ミラー 6u 上面R基準ミラー 6d 下面R基準ミラー 7 ハウジング部(θステージ) 8 ロータ部(θステージ) 9au等 レーザ測長器 10 スケール検出部(ロータリーエンコーダ) 11a,11b θラジアル測定用基準ミラー 11c〜11f 上下伸縮測定用基準ミラー 12u,12d 架台 13 スケール 14a θスラスト基準ミラー 14b θラジアル基準ミラー 15 レーザ光源
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA39 AA53 DD14 FF17 FF49 FF52 FF55 GG04 HH04 HH13 JJ02 JJ05 JJ15 JJ25 LL09 LL12 LL17 LL36 LL37 MM04 MM07 PP22 2F069 AA04 AA66 AA83 EE03 GG04 GG07 GG58 GG59 HH09 HH15 JJ08 JJ17 2H045 AG09 BA14 BA15 BA20 BA22

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向及びこれに垂直方向に移動可能
    な非接触型の光プローブを、被測定物の形状に沿って走
    査させて被測定物の3次元形状を測定する3次元形状測
    定機において、 前記光プローブは、前記被測定物の上面形状に沿って走
    査する上面光プローブと、前記被測定物の下面形状に沿
    って走査する下面光プローブとから成っており、前記上
    面光プローブと前記下面光プローブの走査位置、又は当
    該走査位置及び前記被測定物の回転角度を3次元位置情
    報として検出する位置検出手段と、 前記光プローブの走査や前記被測定物の回転に起因する
    運動誤差を検出する運動誤差検出手段と、 を備え、前記位置検出手段と前記運動誤差検出手段の検
    出結果から前記被測定物の上面及び下面の形状を算出す
    ることを特徴とする3次元形状測定機。
  2. 【請求項2】 水平方向をR軸、垂直方向をZ軸、Z軸
    周りの回転方向をθ軸としたR−θ−Z座標系を用い
    て、使用時と同じ水平方向に保持された被測定物の形状
    を非接触型の光プローブを走査させて測定する3次元形
    状測定機において、 前記光プローブは、前記被測定物の上面形状に沿って走
    査する上面光プローブと、前記被測定物の下面形状に沿
    って走査する下面光プローブとから成っており、前記上
    面光プローブは前記R軸方向に移動可能な上面Rステー
    ジ及び前記Z軸方向に移動可能な上面Zステージ上に配
    置され、前記下面光プローブは前記R軸方向に移動可能
    な下面Rステージ及び前記Z軸方向に移動可能な下面Z
    ステージ上に配置され、前記被測定物は、ロータ部とこ
    のロータ部を支持するハウジング部より成る、前記θ軸
    方向に回転可能なθステージ上に載置されており、且
    つ、前記上面光プローブと前記下面光プローブの走査位
    置及び前記被測定物のθ軸回転角度を3次元位置情報と
    して検出するもので、同一なR−Z面上に配置された位
    置検出手段と、 前記光プローブの走査や前記被測定物の回転に起因する
    運動誤差を検出するもので、同一なR−Z面上に配置さ
    れた運動誤差検出手段と、 を備え、前記位置検出手段と前記運動誤差検出手段の検
    出結果から前記被測定物の上面及び下面の形状を算出す
    ることを特徴とする3次元形状測定機。
  3. 【請求項3】 前記位置検出手段は、前記光プローブの
    R軸方向の位置情報を検出するためのR軸位置検出手段
    と、前記光プローブのZ軸方向の位置情報を検出するた
    めのZ軸位置検出手段と、前記θステージの回転角度を
    検出するためのθ軸位置検出手段とから成ることを特徴
    とする請求項2記載の3次元形状測定機。
  4. 【請求項4】 前記R軸位置検出手段は、前記Z軸に対
    して平行配置された上面及び下面R基準ミラーと、前記
    上面Zステージ及び下面Zステージに各々2つずつ取り
    付けられ、前記上面及び下面R基準ミラーに対して垂直
    方向に射出するレーザ測長器とから成ることを特徴とす
    る請求項2、又は3記載の3次元形状測定機。
  5. 【請求項5】 前記Z軸位置検出手段は、前記R軸に対
    して平行配置された上面及び下面Z基準ミラーと、前記
    上面Zステージ及び下面Zステージに各々1つずつ取り
    付けられ、前記上面及び下面Z基準ミラーに対して垂直
    方向に射出するレーザ測長器とから成ることを特徴とす
    る請求項2、又は3記載の3次元形状測定機。
  6. 【請求項6】 前記θ軸位置検出手段は、前記θステー
    ジの回転角度を検出するために前記ロータ部上に設置さ
    れたθスケールと、これを検出するスケール検出部とか
    ら成ることを特徴とする請求項2、又は3記載の3次元
    形状測定機。
  7. 【請求項7】 前記運動誤差検出手段は、前記θステー
    ジの前記ロータ部上に配置されたθスラスト基準ミラ
    ー、前記ロータ部の外周面に配置されたθラジアル基準
    ミラー、このθラジアル基準ミラーに対し所定間隔を置
    いて対向して少なくとも2面設けたθラジアル測定用基
    準ミラー、前記上面及び下面Z基準ミラーの両端側近傍
    にそれぞれ配置され、当該上面及び下面Z基準ミラーの
    距離変動を検出するために4面設けた上下伸縮測定用基
    準ミラー、これらの基準ミラー間の距離を測定するため
    の少なくとも6つのレーザ測長器とから成ることを特徴
    とする請求項2記載の3次元形状測定機。
  8. 【請求項8】 水平方向及びこれに垂直方向に移動可能
    な非接触型の光プローブを、被測定物の形状に沿って走
    査させて被測定物の3次元形状を測定する3次元形状測
    定方法において、 前記被測定物の上面形状及び下面形状を前記光プローブ
    で走査させる際、前記被測定物と光プローブの距離が常
    に略一定となるように、当該光プローブを水平方向及び
    垂直方向に移動させながら被測定物の形状に沿って走査
    させ、この走査中に複数の任意の位置で、前記光プロー
    ブの位置情報とその運動誤差情報を検出し、これらの情
    報から算出した3次元位置情報を基にして前記被測定物
    の上面及び下面の形状を算出することを特徴とする3次
    元形状測定方法。
  9. 【請求項9】 水平方向をR軸、垂直方向をZ軸、Z軸
    周りの回転方向をθ軸としたR−θ−Z座標系を用い、
    使用時と同じ水平方向に保持された被測定物の3次元形
    状を光プローブを走査させて測定する3次元形状測定方
    法において、前記被測定物の上面形状及び下面形状を前
    記光プローブで走査させる際、前記被測定物と光プロー
    ブの距離が常に略一定となるように、当該光プローブを
    R軸方向及びZ軸方向に移動させながら被測定物の形状
    に沿って走査させ、この走査中に複数の任意の位置で、
    前記光プローブの位置情報とその運動誤差情報を検出
    し、これらの情報から算出した3次元位置情報を基にし
    て前記被測定物の上面及び下面の形状を算出することを
    特徴とする3次元形状測定方法。
  10. 【請求項10】 前記位置情報は、上面R基準ミラーと
    上面光プローブ問の距離Ru、上面Z基準ミラーと上面
    光プローブ間の距離Zu、下面R基準ミラーと下面光プ
    ローブ間の距離Rd、下面Z基準ミラーと下面光プロー
    ブ間の距離Zd、上面光プローブ及び下面光プローブの
    走査中に生じる光プローブと被測定物問の距離の偏差P
    u及びPd、被測定物の回転角度Rθ、から検出するこ
    とを特徴とする請求項4、5、6、又は9記載の3次元
    形状測定方法。
  11. 【請求項11】 前記運動誤差情報は、前記θステージ
    のスラスト方向の運動誤差θSD、当該θステージのラ
    ジアル方向の運動誤差θRD、前記上面Z基準ミラーと
    下面Z基準ミラー間の変動VD、から検出することを特
    徴とする請求項7、又は9記載の3次元形状測定方法。
  12. 【請求項12】 前記被測定物の上面形状を測定する
    際、前記上面光プローブが上面形状に沿って走査してい
    る間、前記下面光プローブを前記θステージの回転軸上
    に留めて被測定物の上下振動成分を検出し、且つ、前記
    被測定物の下面形状を測定する際、前記下面光プローブ
    が下面形状に沿って走査している間、前記上面光プロー
    ブを前記θステージの回転軸上に留めて被測定物の上下
    振動成分を検出し、これら検出した上下振動成分を基に
    して前記上面形状あるいは前記下面形状に補正を加える
    ことを特徴とした請求項2、又は9記載の3次元形状測
    定方法。
  13. 【請求項13】 前記被測定物の上面形状を測定する
    際、前記上面光プローブを被測定物の上面形状に沿っ
    て、前記下面光プローブを下面形状に沿って同時に走査
    させることを特徴とする請求項1、2、8、又は9記載
    の3次元形状測定方法。
JP2000140118A 2000-05-12 2000-05-12 3次元形状測定機及びその測定方法 Expired - Lifetime JP3604996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000140118A JP3604996B2 (ja) 2000-05-12 2000-05-12 3次元形状測定機及びその測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000140118A JP3604996B2 (ja) 2000-05-12 2000-05-12 3次元形状測定機及びその測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001324311A true JP2001324311A (ja) 2001-11-22
JP3604996B2 JP3604996B2 (ja) 2004-12-22

Family

ID=18647460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000140118A Expired - Lifetime JP3604996B2 (ja) 2000-05-12 2000-05-12 3次元形状測定機及びその測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3604996B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100911600B1 (ko) 2005-01-12 2009-08-07 우시오덴키 가부시키가이샤 스테이지 장치
JP2010127758A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Panasonic Corp 三次元形状測定装置
JP2010256029A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Olympus Corp 深さ測定装置および深さ測定方法
JP2011091298A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Canon Inc ステージ装置
JP2013007662A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Mitsutoyo Corp 斜入射干渉計
CN103344197A (zh) * 2013-07-16 2013-10-09 北京工业大学 一种接触式三维扫描测头
JP2014228529A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 株式会社ミツトヨ 形状測定装置
KR101479404B1 (ko) * 2013-05-28 2015-01-05 한양대학교 에리카산학협력단 고정밀/대면적 측정을 위한 3차원 측정데이터의 6자유도 정합 방법 및 시스템
CN112985299A (zh) * 2021-02-19 2021-06-18 同济大学 一种基于路径规划的光学探针在线检测装置及其方法
CN113639634A (zh) * 2021-08-09 2021-11-12 重庆市计量质量检测研究院 一种三维光学扫描测量仪及其误差分析方法
CN116255917A (zh) * 2023-02-23 2023-06-13 泰微科技(珠海)有限公司 晶圆厚度测量方法及装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100911600B1 (ko) 2005-01-12 2009-08-07 우시오덴키 가부시키가이샤 스테이지 장치
JP2010127758A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Panasonic Corp 三次元形状測定装置
JP2010256029A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Olympus Corp 深さ測定装置および深さ測定方法
JP2011091298A (ja) * 2009-10-26 2011-05-06 Canon Inc ステージ装置
JP2013007662A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Mitsutoyo Corp 斜入射干渉計
JP2014228529A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 株式会社ミツトヨ 形状測定装置
KR101479404B1 (ko) * 2013-05-28 2015-01-05 한양대학교 에리카산학협력단 고정밀/대면적 측정을 위한 3차원 측정데이터의 6자유도 정합 방법 및 시스템
CN103344197A (zh) * 2013-07-16 2013-10-09 北京工业大学 一种接触式三维扫描测头
CN103344197B (zh) * 2013-07-16 2015-12-02 北京工业大学 一种接触式三维扫描测头
CN112985299A (zh) * 2021-02-19 2021-06-18 同济大学 一种基于路径规划的光学探针在线检测装置及其方法
CN113639634A (zh) * 2021-08-09 2021-11-12 重庆市计量质量检测研究院 一种三维光学扫描测量仪及其误差分析方法
CN116255917A (zh) * 2023-02-23 2023-06-13 泰微科技(珠海)有限公司 晶圆厚度测量方法及装置
CN116255917B (zh) * 2023-02-23 2023-08-29 泰微科技(珠海)有限公司 晶圆厚度测量方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3604996B2 (ja) 2004-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6324588B2 (ja) 輪郭形状表面粗さ測定装置および輪郭形状表面粗さ測定方法
JP4260180B2 (ja) 三次元形状測定装置及び三次元形状測定装置用プローブ
JP3604944B2 (ja) 3次元形状測定機およびその測定方法
US6781699B2 (en) Two-wavelength confocal interferometer for measuring multiple surfaces
JP4246071B2 (ja) 座標測定機械における案内誤差を求めかつ補正する方法
Berger et al. Non-contact metrology of aspheric surfaces based on MWLI technology
JP3604996B2 (ja) 3次元形状測定機及びその測定方法
EP2216621A1 (en) Lightwave interference measurement device
CN111207844A (zh) 双侧多重平面倾斜波面干涉仪及其检测方法
JP2001317933A (ja) 形状測定装置
JP2023171867A (ja) 多軸レーザ干渉測長器
JP3501639B2 (ja) 3次元形状測定装置
GB2170005A (en) Interferometric multicoordinate measuring device
JP5059699B2 (ja) 被測定物形状測定治具及び三次元形状測定方法
JP3817962B2 (ja) 形状測定方法および装置
JP4646520B2 (ja) 3次元形状測定方法及び装置
US10215558B2 (en) Rotation angle measuring system and machining system comprising the same
JPH095059A (ja) 平面度測定装置
JP2011164090A (ja) ヘテロダインレーザー干渉測長器
JP2002054920A (ja) 3次元形状測定機及び同機における校正方法、ステージ装置、位置制御方法
JP2000298011A (ja) 形状測定方法および装置
JP5135183B2 (ja) 三次元形状測定装置
JP3380123B2 (ja) 工作機械の移動誤差測定システム
JP4242700B2 (ja) 三次元形状測定方法および三次元形状測定機
JPH01235807A (ja) 深さ測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040930

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071008

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 8