JP2001322356A - 光記録媒体及びこれを用いる光記録方法 - Google Patents

光記録媒体及びこれを用いる光記録方法

Info

Publication number
JP2001322356A
JP2001322356A JP2001036663A JP2001036663A JP2001322356A JP 2001322356 A JP2001322356 A JP 2001322356A JP 2001036663 A JP2001036663 A JP 2001036663A JP 2001036663 A JP2001036663 A JP 2001036663A JP 2001322356 A JP2001322356 A JP 2001322356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituent
ring
optical recording
atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001036663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4183919B2 (ja
Inventor
So Noguchi
宗 野口
Tsutomu Sato
勉 佐藤
Tatsuya Tomura
辰也 戸村
Noboru Sasa
登 笹
Yasunobu Ueno
泰伸 植野
Yasuhiro Azuma
康弘 東
Ikuo Shimizu
幾夫 清水
Hiroshi Toyoda
浩 豊田
Motoharu Kinugasa
元晴 衣笠
Shiho Yamada
志保 山田
Masanori Ikuta
昌徳 生田
Kenji Muto
健治 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Kyowa Yuka Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd, Kyowa Yuka Co Ltd, Ricoh Co Ltd filed Critical Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
Priority to JP2001036663A priority Critical patent/JP4183919B2/ja
Priority to US09/798,565 priority patent/US6558768B2/en
Priority to EP01105270A priority patent/EP1132902A1/en
Publication of JP2001322356A publication Critical patent/JP2001322356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4183919B2 publication Critical patent/JP4183919B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短波長に発振波長を有する半導体レーザを用
いるDVD−Rディスクシステムに適用可能な光記録媒
体、特に、従来のスクアリリウム色素を用いた光記録媒
体における耐光性、保存安定性に優れた記録技術を提供
する。 【解決手段】 基板上に少なくとも記録層を設けてなる
光記録媒体において、該記録層中にスクアリリウム化合
物と、下記一般式(I)で示されるアゾ化合物と金属か
らなるアゾ金属キレート化合物とをそれぞれ少なくとも
一種類含有していることを特徴とする光記録媒体。 【化1】 (式中、Aはそれが結合している炭素原子及び窒素原子
と一緒になって複素環を形成する残基を表し、Bはそれ
が結合している二つの炭素原子と一緒になって芳香環又
は複素環を形成する残基を表し、Xは活性水素を有する
置換基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、短波長の光で記録
することができる光記録媒体及び光記録方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】a.(情報記録用)追記型記録媒体(W
ORM)の従来技術
【0003】(1)シアニン色素を記録材料として用い
たもの 特開昭57−82093,58−56892,58−1
12790,58−114989,59−85791,
60−83236,60−89842,61−2588
【0004】(2)フタロシアニン色素を記録材料とし
て用いたもの 特開昭61−150243,61−177287,61
−154888,61−24609,62−3928
6,63−37991,63−39888
【0005】b.追記型コンパクトディスク(CD−
R)の従来技術 (1)シアニン色素+金属反射層を記録材料として用い
たもの 特開平1−159842,2−42652,2−136
56,2−168446
【0006】(2)フタロシアニン色素+金属反射層を
記録材料として用いたもの 特開平1−176585,3−215466,4−11
3886,4−226390,5−1272,5−17
1052,5−116456,5−96860,5−1
39044,5−139044
【0007】(3)アゾ金属キレート色素+金属反射層
を記録材料として用いたもの 特開平4−46186,4−141489,4−361
088,5−279580,7−51673,7−16
1069,7−37272,7−71867,8−23
1866,8−295811
【0008】c.大容量追記型コンパクトディスク(D
VD−R)の従来技術
【0009】(1)シアニン色素+金属反射層を記録材
料として用いたもの PIONEER R&D vol.6 No.2,19
96:DVD−Recordableの開発、DVD−
R色素ディスクの基礎開発 ISOM/ODS’96,1996:High den
sity of recording on Dye
material Disc approach fo
r 4.7G 特開平10−235999
【0010】(2)アゾメチン色素+金属反射層を記録
材料として用いたもの 特開平8−198872,8−209012,8−28
3263,10−273484
【0011】(3)アゾ金属キレート色素+金属反射層
を記録材料として用いたもの 特公平5−67438,特開平7−161069,8−
156408,8−231866,8−332772,
9−58123,9−175031,9−19354
5,9−274732,9−277703,10−66
44,10−6650,10−6651,10−366
93,10−44606,10−58828,10−8
6519,10−149584,10−157293,
10−157300,10−157301,10−15
7302,10−181199,10−181201,
10−181203,10−181206,10−18
8340,10−188341,10−188358,
10−208303,10−214423,10−22
8671,11−12483,11−28865,11
−42858,11−134708,11−20811
【0012】(4)その他の色素+金属反射層を記録材
料として用いたもの 特開平10−86517,10−93788,10−2
26172,10−244752,10−28781
9,10−297103,10−309871,10−
309872
【0013】(5)アゾ金属キレート色素+その他の色
素+金属反射層を記録材料として用いたもの 特公平7−51682,特開平11−34499,11
−48612,11−105424
【0014】
【発明が解決しようとする課題】現在、次世代大容量光
ディスクとしてDVD−Rの開発が進められている。記
録容量向上の要素技術として、記録ピット微少化のため
の記録材料開発、MPEG2に代表される画像圧縮技術
の採用、記録ピット読みとりのための半導体レーザの短
波長化等の技術開発が必要である。
【0015】これまで赤色波長域の半導体レーザとして
は、バーコードリーダ、計測器用に670nm帯のAl
GaInPレーザダイオードが商品化されているのみで
あったが、光ディスクの高密度化に伴い、赤色レーザが
本格的に光ストレージ市場で使用されつつある。DVD
ドライブの場合、光源として630〜670nm帯のレ
ーザダイオードの波長で規格化されている。一方、再生
専用のDVD−ROMドライブは波長約650nmで商
品化されている。
【0016】このような状況下で最も好ましいDVD−
Rメディアは、波長630〜670nmで記録、再生が
可能なメディアである。しかしながら、耐光性、保存安
定性に優れ、670nm以下のレーザを用いた光ピック
アップで記録、再生が可能な記録材料は未だに開発され
ていない。
【0017】波長630〜670nmのレーザーを用い
た光ピックアップで記録再生する光記録媒体の記録層の
一つとしてスクアリリウム色素があげられるが、この色
素は光劣化が著しく安定性に乏しい。また、高耐光性を
示す色素としてアゾ金属キレート色素があげられるが、
この色素を記録層に用いたメディアは反射率が低いなど
の問題点があった。
【0018】本発明は前記従来システムに比べて、短波
長に発振波長を有する半導体レーザーを用いるDVD−
Rディスクシステムに適用可能な光記録媒体中の記録材
料、特に、従来のスクアリリウム色素を用いた光記録媒
体における耐光性、保存安定性に優れた記録材料および
該記録材料を用いた記録方法を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題を
解決する手段について種々検討した結果、スクアリリウ
ム色素に特定の構造を有する色素を混合したものを主成
分として記録層を構成することにより、発振波長670
nm以下の半導体レーザーを用いる次世代大容量光ディ
スクシステムに適用可能であり、かつ、耐光性、保存安
定性に優れた光記録媒体が得られることを見いだし本発
明に至った。
【0020】即ち、本発明によれば、基板上に少なくと
も記録層を設けてなる光記録媒体において、該記録層中
にスクアリリウム化合物と、下記一般式(I)で示され
るアゾ化合物と金属からなるアゾ金属キレート化合物と
をそれぞれ少なくとも一種類含有していることを特徴と
する光記録媒体が提供される。
【化6】 (式中、Aはそれが結合している炭素原子及び窒素原子
と一緒になって複素環を形成する残基を表し、Bはそれ
が結合している二つの炭素原子と一緒になって芳香環又
は複素環を形成する残基を表し、Xは活性水素を有する
置換基を表す。)
【0021】本発明の光記録媒体では、記録層中にスク
アリリウム化合物と、前記一般式(I)で示されるアゾ
化合物と金属からなるアゾ金属キレート化合物とを、少
なくとも一種類ずつ含有していることにより、スクアリ
リウム化合物の光劣化が防止され、耐光性に優れた光記
録媒体が得られる。
【0022】本発明の光記録媒体に用いるスクアリリウ
ム化合物中で、下記一般式(II)
【化7】 〔式中、R1およびR2は同一または相異なって、水素原
子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有
していてもよいアラルキル基、あるいは置換基を有して
いてもよいアリール基を表す。また、R1およびR2は隣
接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよ
い複素環を形成してもよい。R3は、下記一般式(III)
または(IV)を表す:
【化8】 [式中、R4およびR5は同一または相異なって、水素原
子あるいはアルキル基を表すか、またはR4とR5は隣接
する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい
複素環を形成し、R6、R7、R8およびR9は、同一また
は相異なって、水素原子、置換基を有していてもよいア
ルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、水
酸基、またはハロゲン原子を表し、R4およびR6、また
はR5およびR7は、隣接するN−C−Cと一緒になって
窒素原子を含む複素環を形成してもよく、該複素環は置
換基を有していてもよい]
【化9】 [式中、Q1は炭素原子または窒素原子を表し、R10
よびR11は同一または相異なって、水素原子、置換基を
有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよ
いアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基
または水酸基(ただし、Q1が窒素原子である場合、R
11は存在しない)を表し、R12は、水素原子、置換基を
有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよ
いアリール基または置換基を有していてもよいアラルキ
ル基を表し、R13およびR14は同一または異なって、水
素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、アルコ
キシ基またはハロゲン原子を表すか、またはR13および
14が隣接する2つの炭素原子と一緒になって、脂環式
炭化水素環、置換基を有していてもよい芳香族環または
置換基を有していてもよい複素環を形成する。]〕で表
される化合物であるか、または下記一般式(V)
【化10】 [式中、Q2は炭素原子または窒素原子を表し、R
15は、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基または置換基
を有していてもよい複素環基を表し、R16は水素原子、
ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基、
置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有し
ていてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよい
アリール基、置換基を有していてもよいアミノ基または
置換基を有していてもよい複素環基を表す。R17および
18は、同一または相異なって、置換基を有していても
よいアルキル基を表すか、R17とR18は隣接する炭素原
子と一緒になって脂環式炭化水素環または複素環を形成
してもよい。ただし、Q2が窒素原子の場合、R18は存
在しない。R19は水素原子、置換基を有していてもよい
アルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基ま
たは置換基を有していてもよいアリール基を表し、R 20
はハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル
基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を
有していてもよいアリール基、トリフルオロメチル基、
ニトロ基、シアノ基、または置換基を有していてもよい
アルコキシ基を表す。nは0〜4の整数を表し、ここ
に、nが2〜4の場合、R21は同一または相異なってい
てもよく、さらに互いに隣り合う2つのR20が隣接する
2つの炭素原子と一緒になって置換基を有していてもよ
い芳香族環を形成していてもよい]で表される化合物が
好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】光記録媒体中における前記スクア
リリウム化合物とアゾ金属キレート化合物の配合割合
は、重量比で90:10〜10:90、好ましくは8
0:20〜15:85、より好ましくは80:20〜3
0:70である。スクアリリウム化合物が上記範囲であ
るとアゾ金属キレート化合物が効果的にはたらき高い耐
光性が得られる。また、スクアリリウム化合物が上記範
囲であると、高い反射率が得られるので好ましい。
【0024】前記一般式(I)において、Aはそれが結
合している炭素原子及び窒素原子と一緒になって複素環
を形成する残基を表し、Bはそれが結合している二つの
炭素原子と一緒になって芳香環又は複素環を形成する残
基を表し、Xは活性水素基を有する置換基を表す。
【0025】Aの具体例は、チアゾール環、ベンゾチア
ゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、チ
アジアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール
環、トリアゾール環、ピラゾール環、オキサジアゾール
環、ピリジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジ
ン環、トリアジン環、キノリン環等を形成する残基が挙
げられる。これらの含窒素複素環は、置換基を有してい
ても良い。
【0026】前記の置換基の具体例は、それぞれ独立に
水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸
基、カルボキシル基、アミノ基、カルバモイル基、置換
基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
もよいアリール基、置換基を有していてもよい複素環残
基、置換基を有していてもよいアルキルオキシ基、置換
基を有していてもよいアリールオキシ基、置換基を有し
ていてもよいアルキルチオ基、置換基を有していてもよ
いアリールチオ基、置換基を有していてもよいアルキル
アミノ基、置換基を有していてもよいアリールアミノ
基、置換基を有していてもよいアルキルオキシカルボニ
ル基、置換基を有していてもよいアリールオキシカルボ
ニル基、置換基を有していてもよいアルキルカルボキサ
ミド基、置換基を有していてもよいアリールカルボキサ
ミド基、置換基を有していてもよいアルキルカルバモイ
ル基、置換基を有していてもよいアリールカルバモイル
基、置換基を有していてもよいアルケニル基等が挙げら
れる。
【0027】アルキル基は炭素数が1〜9(直鎖または
分岐状)、3〜14(環状)のものが適当であり、その
具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、
n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−
デシル基等の直鎖状アルキル基、イソブチル基、イソア
ミル基、2−メチルブチル基、2−メチルペンチル基、
3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、2−エ
チルブチル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキ
シル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル
基、2−エチルペンチル基、3−エチルペンチル基、2
−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、4−メチ
ルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、2−エチルヘキ
シル基、3−エチルヘキシル基、イソプロピル基、se
c−ブチル基、1−エチルプロピル基、1−メチルブチ
ル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−メチルヘプチ
ル基、1−エチルブチル基、1,3−ジメチルブチル
基、1,2−ジメチルブチル基、1−エチル−2−メチ
ルプロピル基、1−メチルヘキシル基、1−エチルヘプ
チル基、1−プロピルブチル基、1−イソプロピル−2
−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルブチル
基、1−プロピル−2−メチルプロピル基、1−エチル
ヘキシル基、1−プロピルペンチル基、1−イソプロピ
ルペンチル基、1−イソプロピル−2−メチルブチル
基、1−イソプロピル−3−メチルブチル基、1−メチ
ルオクチル基、1−プロピルヘキシル基、1−イソブチ
ル−3−メチルブチル基、ネオペンチル基、tert−
ブチル基、tert−ヘキシル基、tert−アミル
基、tert−オクチル基等の分岐状アルキル基、シク
ロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4−エチ
ルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキ
シル基、4−(2−エチルヘキシル)シクロヘキシル
基、ボルニル基、イソボルニル基(アダマンチル基)等
のシクロアルキル基等が挙げられる。
【0028】前記アルキル基は、水酸基、ハロゲン原
子、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、置換基を有
していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい
複素環残基等を以て置換されていても良い。また酸素、
硫黄、窒素等の原子を介して前記のアルキル基またはア
リール基で置換されていてもよい。
【0029】酸素を介して置換されているアルキル基と
しては、メトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキ
シメチル基、エトキシエチル基、ブトキシエチル基、エ
トキシエトキシエチル基、フェノキシエチル基、メトキ
シプロピル基、エトキシプロピル基等が、硫黄を介して
置換されているアルキル基としては、メチルチオエチル
基、エチルチオエチル基、エチルチオプロピル基、フェ
ニルチオエチル基等が、窒素を介して置換されているア
ルキル基としては、ジメチルアミノエチル基、ジエチル
アミノエチル基、ジエチルアミノプロピル基等が挙げら
れる。
【0030】アリール基の具体例としては、フェニル
基、ナフチル基、アントラニル基、フルオレニル基、フ
ェナレニル基、フェナントリル基、トリフェニレニル
基、ピレニル基等が挙げられる。
【0031】前記アリール基は、水酸基、ハロゲン原
子、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、置換基を有
していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい
複素環残基等を以て置換されていてもよく、また酸素、
硫黄、窒素等の原子を介してあるいは直接前記のアルキ
ル基で置換されていてもよい。
【0032】複素環残基の具体例としては、フリル基、
チエニル基、ピロリル基、ベンゾフリル基、イソベンゾ
フラニル基、ベンゾチエニル基、インドリニル基、イソ
インドリニル基、カルバゾリル基、ピリジル基、ピペリ
ジル基、キノリル基、イソキノリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリ
ル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾイミダゾ
リル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル
基、キノキサリニル基等が挙げられる。
【0033】前記複素環残基は、水酸基、ハロゲン原
子、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基、置換基を有
していてもよいアリール基、置換基を有していてもよい
複素環残基等を以て置換されていてもよく、また酸素、
硫黄、窒素等の原子を介して前記のアルキル基で置換さ
れていてもよい。
【0034】ハロゲン原子の具体例としては、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる。
【0035】アルコキシ基は、酸素原子に直接置換基を
有していてもよいアルキル基が結合されているものであ
ればよく、アルキル基の具体例としては前述の具体例を
挙げることができる。
【0036】アリールオキシ基は、酸素原子に直接置換
基を有していてもよいアリール基が結合されているもの
であればよく、アリール基の具体例としては前述の具体
例を挙げることができる。
【0037】アルキルチオ基は、硫黄原子に直接置換基
を有していてもよいアルキル基が結合されているもので
あればよく、アルキル基の具体例としては前述の具体例
を挙げることができる。
【0038】アリールチオ基は、硫黄原子に直接置換基
を有していてもよいアリール基が結合されているもので
あればよく、アリール基の具体例としては前述の具体例
を挙げることができる。
【0039】アルキルアミノ基は、窒素原子に直接置換
基を有していてもよいアルキル基が結合されているもの
であればよく、アルキル基の具体例としては前述の具体
例を挙げることができる。また、アルキル基同士が結合
し、酸素原子、窒素原子等を含んでピペリジノ基、モル
ホリノ基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、インドリ
ニル基、イソインドリニル基等の様に環を形成していて
も良い。
【0040】アリールアミノ基は、窒素原子に直接置換
基を有していてもよいアリール基が結合されているもの
であればよく、アリール基の具体例としては前述の具体
例を挙げることができる。
【0041】アルコキシカルボニル基は、O(C=O)
の酸素原子に直接置換基を有していてもよいアルキル基
が結合されているものであればよく、アルキル基の具体
例としては前述の具体例を挙げることができる。
【0042】アリールオキシカルボニル基は、O(C=
O)の酸素原子に直接置換基を有していてもよいアリー
ル基が結合されているものであればよく、アリール基の
具体例としては前述の具体例を挙げることができる。
【0043】アルキルカルボキサミド基は、カルボキシ
サミドの炭素原子に直接置換基を有していてもよいアル
キル基が結合されているものであればよく、アルキル基
の具体例としては前述の具体例を挙げることができる。
【0044】アリールカルボキサミド基は、カルボキシ
サミドの炭素原子に直接置換基を有していてもよいアリ
ール基が結合されているものであればよく、アリール基
の具体例としては前述の具体例を挙げることができる。
【0045】アルキルカルバモイル基は、カルバモイル
基の窒素原子に直接置換基を有していてもよいアルキル
基が結合されているものであればよく、アルキル基の具
体例としては前述の具体例を挙げることができる。ま
た、アルキル基同士が結合し、酸素原子、窒素原子等を
含んでピペリジノ基、モルホリノ基、ピロリジニル基、
ピペラジニル基、インドリニル基、イソインドリニル基
等の様に環を形成していても良い。
【0046】アリールカルバモイル基は、カルバモイル
基の窒素原子に直接置換基を有していてもよいアリール
基が結合されているものであればよく、アリール基の具
体例としては前述の具体例を挙げることができる。
【0047】アルキルスルファモイル基は、スルファモ
イル基の窒素原子に直接置換基を有していてもよいアル
キル基が結合されているものであればよく、アルキル基
の具体例としては前述の具体例を挙げることができる。
【0048】Bの具体例は、ベンゼン環、ナフタレン
環、ピリジン環、キノリン環等を形成する残基が挙げら
れる。これらの芳香環又は複素環は置換基を有していて
も良い。その置換基の具体例は、先に挙げたAの置換基
の具体例の中から選ばれる。
【0049】Xの活性水素基を有する置換基の具体例と
しては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、アルキル
カルボキサミド基、アリールカルボキサミド基、アルキ
ルスルホンアミド基、アリールスルホンアミド基、カル
バモイル基、アルキルカルバモイル基、アリールカルバ
モイル基、スルホ基、スルフィノ基、スルフェノ基、ス
ルファモイル基、チオール基等があげられる。
【0050】アルキルカルボキサミド基、アリールカル
ボキサミド基、アルキルカルバモイル基およびアリール
カルバモイル基の具体例としては、前述の具体例を挙げ
ることができる。
【0051】アルキルスルホンアミド基の具体例は、ス
ルホンアミドの硫黄原子に直接置換基を有していてもよ
いアルキル基が結合されているものであればよく、アル
キル基の具体例としては前述の具体例を挙げることがで
きる。
【0052】アリールスルホンアミド基の具体例は、ス
ルホンアミドの硫黄原子に直接置換基を有していてもよ
いアリール基が結合されているものであればよく、アリ
ール基の具体例としては前述の具体例を挙げることがで
きる。
【0053】金属原子の具体例としては、アルミニウ
ム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバ
ルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、モ
リブデン、テクネチウム、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム等が挙げられ、マンガン、コバルト、ニッケル、
銅のアゾ金属キレート化合物は、光記録材料として光学
特性が優れている。
【0054】本発明の光記録媒体では、記録再生波長に
600〜720nmのレーザー光を用いることが好まし
いが、この波長での光学特性等から、スクアリリウム化
合物の中でも一般式(II)または一般式(V)で表され
る化合物が好ましい。
【0055】次に一般式(II)〜(V)における基の定
義を説明する。一般式(II)〜(V)の基の定義におい
て、アルキル基およびアルコキシ基におけるアルキル部
分としては、直鎖あるいは分岐状の炭素数1〜6のアル
キル基あるいは炭素数3〜8の環状アルキル基が挙げら
れ、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、ter
t−ペンチル基、ヘキシル基、シクロプロピル基、シク
ロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シ
クロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
【0056】アリール基およびアラルキル基のアリール
部分としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アン
トリル基等が挙げられる。
【0057】アラルキル基としては、炭素数7〜15の
アラルキル基、例えば、ベンジル基、フェネチル基、フ
ェニルプロピル基、ナフチルメチル基、ベンズヒドリル
基等が挙げられる。
【0058】ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素の各原子が挙げられる。
【0059】複素環基における複素環、ならびにR13
よびR14またはR17およびR18が隣接する(2つの)炭
素原子と一緒になって形成する複素環としては、芳香族
複素環および脂環式複素環が挙げられる。
【0060】芳香族複素環としては、例えば窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の
原子を含む5員または6員の単環性芳香族複素環、3〜
8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素
原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子
を含む縮環性芳香族複素環等が挙げられ、より具体的に
はピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン
環、キノリン環、イソキノリン環、フタラジン環、キナ
ゾリン環、キノキサリン環、ナフチリジン環、シンノリ
ン環、ピロール環、ピラゾール環、イミダゾール環、ト
リアゾール環、テトラゾール環、チオフェン環、フラン
環、チアゾール環、オキサゾール環、インドール環、イ
ソインドール環、インダゾール環、ベンズイミダゾール
環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾチアゾール環、ベン
ゾオキサゾール環、プリン環、カルバゾール環等が挙げ
られる。
【0061】脂環式複素環としては、例えば窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の
原子を含む5員または6員の単環性脂環式複素環、3〜
8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素
原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子
を含む縮環性脂環式複素環等が挙げられ、より具体的に
はピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホ
リン環、チオモルホリン環、ホモピペリジン環、ホモピ
ペラジン環、テトラヒドロピリジン環、テトラヒドロキ
ノリン環、テトラヒドロイソキノリン環、テトラヒドロ
フラン環、テトラヒドロピラン環、ジヒドロベンゾフラ
ン環、テトラヒドロカルバゾール環等が挙げられる。
【0062】R1およびR2、またはR4およびR5が隣接
する窒素原子と一緒になって形成する複素環、ならびに
4およびR6、またはR5およびR7が隣接するN−C−
Cと一緒になって形成する複素環としては、窒素原子を
含む芳香族複素環および窒素原子を含む脂環式複素環が
挙げられる。
【0063】窒素原子を含む芳香族複素環としては、例
えば窒素原子を少なくとも1個含む5員または6員の単
環性芳香族複素環、3〜8員の環が縮合した二環または
三環性で窒素原子を少なくとも1個を含む縮環性芳香族
複素環等が挙げられ、より具体的にはピリジン環、ピラ
ジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、キノリン環、イ
ソキノリン環、フタラジン環、キナゾリン環、キノキサ
リン環、ナフチリジン環、シンノリン環、ピロール環、
ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環、テト
ラゾール環、チアゾール環、オキサゾール環、インドー
ル環、イソインドール環、インダゾール環、ベンズイミ
ダゾール環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾチアゾール
環、ベンゾオキサゾール環、プリン環、カルバゾール環
等が挙げられる。
【0064】窒素原子を含む脂環式複素環としては、例
えば窒素原子を少なくとも1個含む5員または6員の単
環性脂環式複素環、3〜8員の環が縮合した窒素原子を
少なくとも1個含む縮環性脂環式複素環等が挙げられ、
より具体的にはピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジ
ン環、モルホリン環、チオモルホリン環、ホモピペリジ
ン環、ホモピペラジン環、テトラヒドロピリジン環、テ
トラヒドロキノリン環、テトラヒドロイソキノリン環、
テトラヒドロカルバゾール環等が挙げられる。
【0065】R13およびR14またはR17およびR18が隣
接する(2つの)炭素原子と一緒になって形成する脂環
式炭化水素環としては、炭素数3〜8のものが挙げら
れ、飽和または不飽和のものであってもよく、例えば、
シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン
環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオク
タン環、シクロペンテン環、1,3−シクロペンタジエ
ン環、シクロヘキセン環、シクロヘキサジエン環等が挙
げられる。
【0066】R13およびR14が隣接する2つの炭素原子
と一緒になって形成する芳香族環としては、炭素数6〜
14のものが挙げられ、例えば、ベンゼン環、ナフタレ
ン環、アントラセン環等が挙げられる。
【0067】アリール基、アラルキル基、複素環基、芳
香族環、窒素原子を含む複素環または複素環の置換基と
しては、同一または異なって1〜置換可能数、好ましく
は1〜5個の置換基、例えば、水酸基、カルボキシル
基、ニトロ基、アルコキシ基、アルキル基、アラルキル
基、シアノ基、ハロゲン原子、−N=N−Ar(Ar
は、水酸基、カルボキシル基、ニトロ基、アルコキシ
基、またはハロゲン原子で置換されていてもよいアルキ
ル基、あるいはシアノ基またはハロゲン原子等の置換基
で置換されていてもよいアリール基を表す。)、−CH
=CH−Ar(Arは前記と同義である。)等が挙げら
れる。アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリ
ール基およびハロゲン原子としては、前記と同様のもの
が挙げられる。
【0068】アルキル基またはアルコキシ基の置換基と
しては、同一または異なって1〜置換可能数、好ましく
は1〜3個の置換基、例えば、水酸基、カルボキシル
基、ニトロ基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原
子等が挙げられる。アルコキシ基、アラルキル基、アリ
ール基およびハロゲン原子としては、前記と同様のもの
が挙げられる。
【0069】アミノ基の置換基としては、同一または異
なって1〜2個の置換基、例えば、アルキル基、アリー
ル基等が挙げられる。アルキル基およびアリール基とし
ては、前記と同様のものが挙げられる。
【0070】以下、本発明で使用するスクアリリウム化
合物の製造法を一般式(II)および(V)で表される化
合物を例に挙げて説明する。以下、一般式(II)または
(V)で表される化合物をそれぞれ化合物(II)、化合
物(V)と表現することもある。他の式番号の化合物に
ついても同様である。
【0071】反応式(1−a)
【化11】
【0072】反応式(1−b)
【化12】
【0073】反応式(1−c)
【化13】
【0074】反応式(2−a)
【化14】
【0075】反応式(2−b)
【化15】
【0076】反応式(2−c)
【化16】 化合物(G)+ R3−H(B) → 化合物(II)
【0077】[式中、R1、R2およびR3はそれぞれ前
記と同義であり、Yは、塩素、臭素等のハロゲン原子ま
たはOR21(式中、R21はアルキル基を表す。R21の定
義におけるアルキル基としては、一般式(II)〜(V)
におけるアルキル基と同様のものがあげられる。)を表
す。]
【0078】反応式(1−a) 化合物(C)は、化合物(A)と0.4〜2倍モルの化
合物(B)とを、要すれば0.4〜2倍モルの塩基存在
下、溶媒中、室温で1〜4時間反応させることにより得
られる。溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、ジエチルエ
ーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、トルエン、ベンゼン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等が例示される。塩基として
は、キノリン、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩
基または炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無
機塩基が例示される。
【0079】反応式(1−b) 化合物(D)は、化合物(C)を50〜90容量/重量
%の酢酸水溶液中で、90〜110℃で1〜7時間、あ
るいは50〜99重量%のトリフルオロ酢酸水溶液また
は濃硫酸中で、40〜60℃で1〜3時間反応させるこ
とにより得られる。
【0080】反応式(1−c) 化合物(II)は、化合物(D)と0.5〜2倍モルの化
合物(E)とを、要すれば1.0〜2.0倍モルの塩基
存在下で、80〜120℃で1〜15時間反応させるこ
とにより得られる。溶媒としては、例えば、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、オ
クタノール等の炭素数2〜8のアルコール系溶媒のみ、
または該アルコール系溶媒とベンゼンもしくはトルエン
との混合溶媒(アルコール50容量/容量%以上)等が
用いられる。塩基としては、例えばキノリン、トリエチ
ルアミン、ピリジン等の有機塩基または炭酸カリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基が
用いられる。
【0081】反応式(2−a) 化合物(F)は、化合物(B)の代わりに化合物(E)
を用いる以外は、前記の反応式(1−a)と同様の操作
をすることによって得ることができる。
【0082】反応式(2−b) 化合物(G)は、化合物(C)の代わりに化合物(F)
を用いる以外は、前記の反応式(1−b)と同様の操作
をすることによって得ることができる。
【0083】反応式(2−c) 化合物(II)は、化合物(D)の代わりに化合物(G)
を、化合物(E)の代わりに化合物(B)を用いる以外
は、前記の反応式(1−c)と同様の操作をすることに
よって得ることができる。
【0084】反応後、化合物(II)は、例えば、溶媒の
留去あるいは濾過を行い、必要により有機合成化学で通
常用いられる方法(カラムクロマトグラフィー、再結晶
または溶媒での洗浄等)でさらに精製処理することによ
り、単離精製される。
【0085】反応式(3−a)
【化17】
【0086】反応式(3−b)
【化18】
【0087】反応式(3−c)
【化19】
【0088】反応式(4−a)
【化20】
【0089】反応式(4−b)
【化21】
【0090】反応式(4−c)
【化22】化合物(P)+ 化合物(Ha)又は化合物
(Hb)→ 化合物(V)
【0091】[式中、Q2、R15、R16、R17、R18
19、R20およびnはそれぞれ前記と同義であり、X
は、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、またはトシ
ル基、メシル基等を表し、Yは前記と同義である。]
【0092】反応式(3−a) 化合物(J)は、化合物(A)と1〜2倍モルの化合物
(Ha)または(Hb)とを、要すれば1〜2倍モルの
塩基存在下、溶媒中、0℃〜室温で30分〜70時間反
応させることにより得られる。溶媒としては、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、酢酸
エチル、ジエチルエーテル、メチル−tert−ブチル
エーテル、テトラヒドロフラン、トルエン、ベンゼン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が例示
される。塩基としては、キノリン、トリエチルアミン、
ピリジン等の有機塩基または炭酸水素カリウム、炭酸水
素ナトリウム等の無機塩基が例示される。
【0093】反応式(3−b) 化合物(K)は、化合物(J)を50〜90容量/容量
%の酢酸水溶液中で、90〜110℃で1〜7時間、あ
るいは50〜99重量%のトリフルオロ酢酸水溶液中
で、45〜50℃で1〜3時間反応させることにより得
られる。
【0094】反応式(3−c) 化合物(V)は、化合物(K)と0.5〜2倍モルの化
合物(L)とを、必要に応じて、0.5〜2倍モルの塩
基存在下、溶媒中、80〜120℃で1〜15時間反応
させることにより得られる。溶媒としては、例えば、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、オクタノール等の炭素数2〜8のアルコール系溶媒
のみ、または該アルコール系溶媒とベンゼンもしくはト
ルエンとの混合溶媒(アルコール50容量/容量%以
上)等が用いられる。塩基としては、例えばキノリン、
トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基または炭酸カ
リウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無
機塩基が用いられる。
【0095】反応式(4−a) 化合物(M)は、化合物(Ha)または(Hb)の代わ
りに化合物(L)を用いる以外は、前記の反応式(3−
a)と同様の操作をすることによって得ることができ
る。
【0096】反応式(4−b) 化合物(P)は、化合物(J)の代わりに化合物(M)
を用いる以外は、前記の反応式(3−b)と同様の操作
をすることによって得ることができる。
【0097】反応式(4−c) 化合物(V)は、化合物(K)の代わりに化合物(P)
を、化合物(L)の代わりに化合物(Ha)または化合
物(Hb)を用いる以外は、前記の反応式(3−c)と
同様の操作をすることによって得ることができる。
【0098】反応後、化合物(V)は、例えば、溶媒の
留去あるいは濾過を行い、必要により有機合成化学で通
常用いられる方法(カラムクロマトグラフィー、再結晶
または溶媒での洗浄等)でさらに精製処理することによ
り、単離精製される。
【0099】次に本発明の光記録媒体の記録層を構成す
るのに必要な項目として、光学特性が上げられる。光学
特性に必要な条件としては、記録再生波長である630
nm〜670nmに対して短波長側に大きな吸収帯を有
し、かつ記録再生波長が該吸収帯の長波長端近傍にある
ことが好ましい。これは、記録再生波長である630n
m〜670nmで大きな屈折率と消衰係数を有すること
が好ましいということである。
【0100】具体的には、記録再生波長±5nmの波長
領域の光に対する記録層単層の屈折率nが1.5以上
3.0以下であり、消衰係数kが0.02以上0.3以
下の範囲にあることが好ましい。nが1.5以上の場合
には、十分な光学的変化が得られるため、記録変調度が
高くなるため好ましく、nが3.0以下の場合には、波
長依存性が高くならず、記録再生波長領域であってもエ
ラーになりにくく好ましい。また、kが0.02以上の
場合には、記録感度が良くなるため好ましく、kが0.
3以下の場合には、50%以上の反射率を得やすく好ま
しい。
【0101】基板は通常、深さ1000〜2500Åの
案内溝を有している。トラックピッチは、通常、0.7
〜1.0μmであるが、高容量化の用途には0.7〜
0.8μmが好ましい。溝幅は、半値幅で0.18〜
0.40μmが好ましい。0.18μm以上では十分な
トラッキングエラー信号強度を得やすく好ましい。ま
た、0.40μm以下の場合には、記録したときに記録
部が横に広がりにくく好ましい。
【0102】次に、本発明の記録媒体の構成について述
べる。図1は、本発明の記録媒体に適用し得る層構成例
を示す図で、これは追記型光ディスクの例である。基板
1の上に、必要に応じて下引き層3を介して、記録層2
を設け、更に必要に応じ保護層4が設けられている。ま
た、必要に応じて基板1の下にハードコート層5を設け
ることができる。
【0103】図2は、本発明の記録媒体に適用し得る別
のタイプの層構成例を示す図で、これはCD−Rメディ
アの例である。図1の構成の記録層2の上に反射層6が
設けられている。
【0104】図3は、本発明の記録媒体に適用し得る別
のタイプ(DVD−R用)の層構成例を示す図で、この
場合、図2の構成の保護層4の上に接着層8と保護基板
7が設けられている。
【0105】即ち、本発明の記録媒体は、図1及び図2
に示した構成の記録層(有機薄膜層)を内側にして、他
の基板と空間を介して密封したエアーサンドイッチ構造
にすることもできるし、また保護層を介して接着した貼
合せ構造にすることもできる。
【0106】本発明の記録媒体をDVD−R用として適
用する場合の記録媒体の構成としては、第一の基板と第
二の基板(以降第1基板、第2基板と記すことがある)
とを記録層を介して接着剤で張り合わせた構造を基本構
造とする。記録層は有機色素単層でもよく、反射層を高
めるため有機色素層と金属反射層との積層でもよい。記
録層と基板間は下引き層あるいは保護層を介して層成し
てもよく、機能向上のためそれらを積層化した構成でも
よい。最も通常に用いられるのは、第1基板/有機色素
層/金属反射層/保護層/接着層/第2基板構造であ
る。
【0107】<基板>基板の必要特性としては基板側よ
り記録再生を行う場合のみ使用レーザー光に対して透明
でなければならず、記録層側から記録、再生を行う場合
基板は透明である必要はない。従って、本発明では、基
板2枚をサンドイッチ状で用いる場合は、例えば一方の
基板(第2の基板)のみが透明であれば、他方の基板
(第1の基板)の透明、不透明は問わない。
【0108】基板材料としては例えば、ポリエステル、
アクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート樹脂、ポ
リオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リイミド等のプラスチック、ガラス、セラミックあるい
は金属等を用いることができる。
【0109】なお、基板を1層しか用いない場合はその
基板表面に、また基板2枚をサンドイッチ状で用いる場
合は第1の基板の表面に、トラッキング用の案内溝や案
内ピット、さらにアドレス信号等のプレフォーマットが
形成されていても良い。
【0110】<記録層>記録層はレーザー光の照射によ
り何らかの光学的変化を生じ、その変化により情報を記
録できるものであって、この記録層中には前記の本発明
の特徴とする色素混合物[スクアリリウム化合物と化合
物(I)の混合物]が含有されていることが必要で、記
録層の形成にあたっては前記本発明の特徴とする色素を
1種ずつ、又は複数の組合せで用いてもよい。さらに、
本発明の特徴とする前記色素の他に、光学特性、記録感
度、信号特性等の向上の目的で他の有機色素と混合又は
積層化しても良い。
【0111】このような他の有機色素の例としては、ポ
リメチン色素、ナフタロシアニン系、フタロシアニン
系、クロコニウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、
アントラキノン(インダンスレン)系、キサンテン系、
トリフェニルメタン系、アズレン系、テトラヒドロコリ
ン系、フェナンスレン系、トリフェノチアジン系染料、
及び金属キレート化合物等が挙げられ、これら色素は単
独で用いてもよいし、2種以上の組合せにしてもよい。
【0112】前記色素中に金属、金属化合物例えば、I
n、Te、Bi、Se、Sb、Ge、Sn、Al、B
e、TeO2、SnO、As、Cd等を分散混合あるは
積層の形態で用いることもできる。さらに、前記色素中
に高分子材料例えば、アイオノマー樹脂、ポリアミド系
樹脂、ビニル系樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴ
ム等の種々の材料もしくはシランカップリング剤等を分
散混合して用いてもよいし、あるいは特性改良の目的で
安定剤(例えば遷移金属錯体)、分散剤、難燃剤、滑
剤、帯電防止剤、界面活性剤、可塑剤等を一緒に用いる
こともできる。
【0113】記録層の形成は蒸着、スパッタリング、C
VDまたは溶液塗布等の通常の手段によって行うことが
できる。塗布法を用いる場合には前記染料等を有機溶剤
等に溶解してスプレー、ローラーコーティング、ディッ
ピングおよび、スピンコーティング等の慣用のコーティ
ング法によって行われる。
【0114】用いられる有機溶剤としては一般にメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスルホ
キシド等のスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメ
チルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル
等のエステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロ
ロエタン、四塩化炭素、トリクロロエタン等の脂肪族ハ
ロゲン化炭化水素類、ベンゼン、キシレン、モノクロロ
ベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族類、メトキシエ
タノール、エトキシエタノール等のセロソルブ類、ヘキ
サン、ペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン等の炭化水素類等が挙げられる。
【0115】記録層の膜厚は好ましくは100Å〜10
μm、より好ましくは200Å〜2000Åが適当であ
る。
【0116】<下引き層>下引き層は(a)接着性の向
上、(b)水又はガス等のバリアー、(c)記録層の保
存安定性の向上、(d)反射率の向上、(e)溶剤から
の基板や記録層の保護、(f)案内溝・案内ピット・プ
レフォーマット等の形成等を目的として使用される。
【0117】(a)の目的に対しては高分子材料、例え
ばアイオノマー樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル系樹脂、
天然樹脂、天然高分子、シリコーン、液状ゴム等の種々
の高分子物質、およびシランカップリング剤等を用いる
ことができ、(b)及び(c)の目的に対しては、前記
高分子材料以外に無機化合物、例えばSiO2、Mg
2、SiO、TiO2、ZnO、TiN、SiN等、さ
らに金属、又は半金属、例えばZn、Cu、Ni、C
r、Ge、Se、Au、Ag、Al等を用いることがで
きる。また(d)の目的に対しては金属、例えばAl、
Ag等や、金属光沢を有する有機薄膜、例えばメチン染
料、キサンテン系染料等を用いることができ、(e)及
び(f)の目的に対しては紫外線硬化樹脂、熱硬化樹
脂、熱可塑性樹脂等を用いることができる。
【0118】下引き層の膜厚は好ましくは0.01〜3
0μm、より好ましくは0.05〜10μmが適当であ
る。
【0119】<金属反射層>金属反射層の材料として
は、単体で高反射率の得られる腐食されにくい金属、半
金属等が挙げられ、これの具体例としてはAu、Ag、
Cr、Ni、Al、Fe、Sn、Cu等が挙げられる
が、反射率、生産性の点からAu、Ag、Al、Cuが
最も好ましく、これらの金属、半金属は単独で使用して
も良く、2種以上の合金としても良い。
【0120】金属反射層の膜形成法としては蒸着、スパ
ッタリング等が挙げられ、膜厚は、好ましくは50〜5
000Å、より好ましくは100〜3000Åである。
【0121】<保護層、基板表面ハードコート層>保護
層、又は基板表面ハードコート層は(a)記録層(反射
吸収層)の傷、ホコリ、汚れ等からの保護、(b)記録
層(反射吸収層)の保存安定性の向上、(c)反射率の
向上等を目的として使用される。これらの目的に対して
は、前記下引き層に示した材料を用いることができる。
また、無機材料としてSiO、SiO2等も用いること
ができ、有機材料としてポリメチルアクリレート、ポリ
カーボネート、エポキシ樹脂、ポリスチレン、ポリエス
テル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、脂肪族炭化水素樹
脂、芳香族炭化水素樹脂、天然ゴム、スチレンブタジエ
ン樹脂、クロロプレンゴム、ワックス、アルキッド樹
脂、乾性油、ロジン等の熱軟化性、熱溶融性樹脂、紫外
線硬化樹脂も用いることができる。前記材料のうち保護
層、又は基板表面ハードコート層に最も好ましい例とし
ては生産性に優れた紫外線硬化樹脂である。
【0122】保護層又は基板表面ハードコート層の膜厚
は好ましくは0.01〜30μm、より好ましくは0.
05〜10μmが適当である。
【0123】本発明においては、前記下引き層、保護
層、及び基板表面ハードコート層には記録層の場合と同
様に、安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界
面活性剤、可塑剤等を含有させることができる。
【0124】<保護基板>保護基板はこの保護基板側か
らレーザー光を照射する場合、使用レーザー光に対し透
明でなくてはならず、単なる保護板として用いる場合、
透明性は問わない。使用可能な基板材料は前記の基板材
料と全く同様であり、ポリエステル、アクリル樹脂、ポ
リアミド、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド等のプ
ラスチック又は、ガラス、セラミックあるいは、金属等
を用いることができる。
【0125】<接着材、接着層>2枚の記録媒体を接着
できる材料なら何でもよく、生産性を考えると、紫外線
硬化型もしくはホットメルト型接着剤が好ましい。
【0126】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を示す。
これら実施例および比較例で得られる光記録媒体の評価
結果を下表1に示す。なお、実施例および比較例で使用
する化合物例は下表2〜6に記載のものである。
【0127】(実施例1)溝深さ1700Å、半値幅
0.23μm、トラックピッチ0.74μmの案内溝を
有する厚さ0.6mm射出成形ポリカーボネート基板上
に、化合物例A−3とB−4の混合物(混合比は表1参
照)を2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールに
溶解させ、その溶液をスピンナー塗布して厚さ900Å
の有機色素層を形成し、次いでスパッタ法により銀13
00Åの反射層を設け、その上にアクリル系フォトポリ
マーにて6μmの保護層を設けた。さらに厚さ0.6m
mの射出成形ポリカーボネート基板をアクリルフォトポ
リマーにて接着し、本発明による光記録媒体とした。
【0128】(実施例2〜10)下表1に示すような組
合わせの色素を用いて、実施例1と全く同様に本発明に
よる光記録媒体を形成した。
【0129】前記実施例の光記録媒体を下記記録条件で
記録し、下記耐候テスト条件でテストを行い、その評価
結果を下記表1に示した。 <記録条件>この記録体に発振波長658nm、ビーム
径1.0μmの半導体レーザ光を用い、トラッキングし
ながらEFM信号(線速3.5m/sec)を記録し、
発振波長658nmの半導体レーザの連続光(再生パワ
ー0.7mW)で再生し、再生波形を観察した。
【0130】(比較例1)スクアリリウム化合物である
B−11のみを用い、実施例1と全く同時に光記録媒体
を形成した。 <耐候テスト条件> 耐光テスト:4万Lux、Xe光、10時間連続照射 保存テスト:50℃、80%、600時間放置
【0131】
【表1】
【0132】
【表2】
【0133】
【表3】
【0134】
【表4】
【0135】
【表5】
【0136】
【表6】
【0137】
【発明の効果】1)請求項1〜4、8 670nm以下の波長域のレーザー光で記録、再生が可
能で、耐光性、保存安定性に優れた光記録媒体が提供で
きた。特に、スクアリリウム化合物を単独で用いたもの
に比べ、耐光性の優れた光記録媒体の提供が可能となっ
た。 2)請求項5〜6 前記第1の効果に加えて、安定した高反射率かつ高変調
度で記録再生できる光記録媒体が提供できた。 3)請求項7 前記第1の効果に加えて、安定した記録及び再生のでき
る光記録媒体が提供できた。 4)請求項9 前記第1の効果を奏することのできる光記録方法の提供
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の記録媒体に適用し
得る通常の追記型光記録媒体の構成を表す断面模式図で
ある。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の記録媒体に適用し
得る高反射率型(CD−R用)光記録媒体の構成を表す
断面模式図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の記録媒体に適用し
得る大容量反射率(DVD−R用)光記録媒体の構成を
表す断面模式図である。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層(有機色素層) 3 下引き層 4 保護層 5 ハードコート層 6 金属反射層 7 保護基板 8 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 538 G11B 7/24 561N 561 B41M 5/26 Y (72)発明者 野口 宗 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 戸村 辰也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 笹 登 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 植野 泰伸 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 東 康弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 清水 幾夫 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社四日市研究所内 (72)発明者 豊田 浩 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社四日市研究所内 (72)発明者 衣笠 元晴 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社四日市研究所内 (72)発明者 山田 志保 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社四日市研究所内 (72)発明者 生田 昌徳 三重県四日市市大協町二丁目3番地 協和 油化株式会社四日市研究所内 (72)発明者 武藤 健治 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 協 和醗酵工業株式会社本社内 Fターム(参考) 2H111 EA03 EA12 EA22 EA25 EA32 EA39 EA40 EA43 FA01 FA12 FA23 FB42 FB48 4H056 CA01 CC02 CC08 CE01 CE03 DD03 5D029 JA04 JC06 MA13 WB11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも記録層を設けてなる
    光記録媒体において、該記録層中にスクアリリウム化合
    物と、下記一般式(I)で示されるアゾ化合物と金属か
    らなるアゾ金属キレート化合物とを、それぞれ少なくと
    も一種類含有していることを特徴とする光記録媒体。 【化1】 (式中、Aはそれが結合している炭素原子及び窒素原子
    と一緒になって複素環を形成する残基を表し、Bはそれ
    が結合している二つの炭素原子と一緒になって芳香環又
    は複素環を形成する残基を表し、Xは活性水素を有する
    置換基を表す。)
  2. 【請求項2】 スクアリリウム化合物とアゾ金属キレー
    ト化合物が重量比で90:10〜20:80であること
    を特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 アゾ金属キレート化合物の金属原子が、
    マンガン、コバルト、ニッケル及び銅よりなる群から選
    ばれた少なくとも一種であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の光記録媒体
  4. 【請求項4】 スクアリリウム化合物が下記一般式(I
    I) 【化2】 〔式中、R1およびR2は同一または相異なって、水素原
    子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有
    していてもよいアラルキル基、あるいは置換基を有して
    いてもよいアリール基を表す。また、R1およびR2は隣
    接する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよ
    い複素環を形成してもよい。R3は、下記一般式(III)
    または(IV)を表す: 【化3】 [式中、R4およびR5は同一または相異なって、水素原
    子あるいはアルキル基を表すか、またはR4とR5は隣接
    する窒素原子と一緒になって置換基を有していてもよい
    複素環を形成し、R6、R7、R8およびR9は、同一また
    は相異なって、水素原子、置換基を有していてもよいア
    ルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、水
    酸基、またはハロゲン原子を表し、R4およびR6、また
    はR5およびR7は、隣接するN−C−Cと一緒になって
    窒素原子を含む複素環を形成してもよく、該複素環は置
    換基を有していてもよい] 【化4】 [式中、Q1は炭素原子または窒素原子を表し、R10
    よびR11は同一または相異なって、水素原子、置換基を
    有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基、置換基を有していてもよいアラルキル基
    または水酸基(ただし、Q1が窒素原子である場合、R
    11は存在しない)を表し、R12は、水素原子、置換基を
    有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基または置換基を有していてもよいアラルキ
    ル基を表し、R13およびR14は同一または異なって、水
    素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、アルコ
    キシ基またはハロゲン原子を表すか、またはR13および
    14が隣接する2つの炭素原子と一緒になって、脂環式
    炭化水素環、置換基を有していてもよい芳香族環または
    置換基を有していてもよい複素環を形成する。]〕で表
    される化合物であるか、または下記一般式(V) 【化5】 [式中、Q2は炭素原子または窒素原子を表し、R
    15は、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル
    基、置換基を有していてもよいアリール基または置換基
    を有していてもよい複素環基を表し、R16は水素原子、
    ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基、
    置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有し
    ていてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよい
    アリール基、置換基を有していてもよいアミノ基または
    置換基を有していてもよい複素環基を表す。R17および
    18は、同一または相異なって、置換基を有していても
    よいアルキル基を表すか、R17とR18は隣接する炭素原
    子と一緒になって脂環式炭化水素環または複素環を形成
    してもよい。ただし、Q2が窒素原子の場合、R18は存
    在しない。R19は水素原子、置換基を有していてもよい
    アルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基ま
    たは置換基を有していてもよいアリール基を表し、R 20
    はハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル
    基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を
    有していてもよいアリール基、トリフルオロメチル基、
    ニトロ基、シアノ基、または置換基を有していてもよい
    アルコキシ基を表す。nは0〜4の整数を表し、ここ
    に、nが2〜4の場合、R20は同一または相異なってい
    てもよく、さらに互いに隣り合う2つのR20が隣接する
    2つの炭素原子と一緒になって置換基を有していてもよ
    い芳香族環を形成していてもよい]で表される化合物で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    光記録媒体。
  5. 【請求項5】 記録再生波長±5nmの波長領域の光に
    対する記録層単層の屈折率nが1.5≦n≦3.0、消
    衰係数kが0.02≦k≦0.3であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 反射層を有し、該反射層が金、銀、銅、
    アルミニウム、またはこれらの金属の合金である請求項
    1〜5のいずれかに記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 基板上のトラックピッチが0.7〜0.
    8μmであり、溝幅が半値幅で、0.18〜0.40μ
    mであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 600〜720nmの波長で記録再生可
    能なことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の
    光記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の光記録
    媒体に600〜720nmの記録波長で記録することを
    特徴とする光記録方法。
JP2001036663A 2000-03-07 2001-02-14 光記録媒体及びこれを用いる光記録方法 Expired - Fee Related JP4183919B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001036663A JP4183919B2 (ja) 2000-03-07 2001-02-14 光記録媒体及びこれを用いる光記録方法
US09/798,565 US6558768B2 (en) 2000-03-07 2001-03-02 Optical recording medium and optical recording and reading method using the same
EP01105270A EP1132902A1 (en) 2000-03-07 2001-03-05 Optical recording medium and optical recording and reading method using the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-62437 2000-03-07
JP2000062437 2000-03-07
JP2001036663A JP4183919B2 (ja) 2000-03-07 2001-02-14 光記録媒体及びこれを用いる光記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001322356A true JP2001322356A (ja) 2001-11-20
JP4183919B2 JP4183919B2 (ja) 2008-11-19

Family

ID=26586952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001036663A Expired - Fee Related JP4183919B2 (ja) 2000-03-07 2001-02-14 光記録媒体及びこれを用いる光記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4183919B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005059608A1 (ja) * 2003-12-18 2005-06-30 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. 電子ディスプレイ装置用フィルター
JP2005298763A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Ricoh Co Ltd アゾ置換インドール化合物及びアゾ金属キレート化合物、並びに光記録媒体
JP2005298398A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Ricoh Co Ltd アゾ置換インダゾール化合物、キレート化合物及び光記録媒体
WO2006011514A1 (ja) * 2004-07-27 2006-02-02 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. 電子ディスプレイ装置用フィルター
US7022393B2 (en) 2002-03-26 2006-04-04 Tdk Corporation Optical recording medium
WO2006041156A1 (ja) * 2004-10-14 2006-04-20 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. スクアリリウム化合物ならびにこれを用いた光電変換材料、光電変換素子および光電気化学電池
WO2006041155A1 (ja) * 2004-10-14 2006-04-20 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. スクアリリウム化合物ならびにこれを用いた光電変換材料、光電変換素子および光電気化学電池
JP2006264241A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Ricoh Co Ltd 光記録媒体とこれを用いた光記録方法および光記録装置
JP2006264242A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Ricoh Co Ltd 光記録媒体とこれを用いた光記録方法および光記録装置
JP2008244296A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fujifilm Corp 光電変換素子及び固体撮像素子
US7521562B2 (en) 2005-07-27 2009-04-21 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. Filters for electronic display devices
JP2014510804A (ja) * 2011-02-09 2014-05-01 ザ リージェンツ オブ ザ ユニヴァシティ オブ ミシガン アリールスクアラインからなる有機感光デバイスとその製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7022393B2 (en) 2002-03-26 2006-04-04 Tdk Corporation Optical recording medium
WO2005059608A1 (ja) * 2003-12-18 2005-06-30 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. 電子ディスプレイ装置用フィルター
JP2005298398A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Ricoh Co Ltd アゾ置換インダゾール化合物、キレート化合物及び光記録媒体
JP4574208B2 (ja) * 2004-04-09 2010-11-04 株式会社リコー アゾ置換インダゾール化合物、キレート化合物及び光記録媒体
JP4510500B2 (ja) * 2004-04-15 2010-07-21 株式会社リコー アゾ置換インドール化合物及びアゾ金属キレート化合物、並びに光記録媒体
JP2005298763A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Ricoh Co Ltd アゾ置換インドール化合物及びアゾ金属キレート化合物、並びに光記録媒体
WO2006011514A1 (ja) * 2004-07-27 2006-02-02 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. 電子ディスプレイ装置用フィルター
WO2006041155A1 (ja) * 2004-10-14 2006-04-20 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. スクアリリウム化合物ならびにこれを用いた光電変換材料、光電変換素子および光電気化学電池
WO2006041156A1 (ja) * 2004-10-14 2006-04-20 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. スクアリリウム化合物ならびにこれを用いた光電変換材料、光電変換素子および光電気化学電池
JP2006264242A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Ricoh Co Ltd 光記録媒体とこれを用いた光記録方法および光記録装置
JP2006264241A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Ricoh Co Ltd 光記録媒体とこれを用いた光記録方法および光記録装置
US7521562B2 (en) 2005-07-27 2009-04-21 Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. Filters for electronic display devices
JP2008244296A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Fujifilm Corp 光電変換素子及び固体撮像素子
JP2014510804A (ja) * 2011-02-09 2014-05-01 ザ リージェンツ オブ ザ ユニヴァシティ オブ ミシガン アリールスクアラインからなる有機感光デバイスとその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4183919B2 (ja) 2008-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6558768B2 (en) Optical recording medium and optical recording and reading method using the same
EP1267338A2 (en) Optical recording medium, optical recording method and optical recording device
JP4183919B2 (ja) 光記録媒体及びこれを用いる光記録方法
JP4183918B2 (ja) 光記録媒体及びこれを用いる光記録方法
JP4156215B2 (ja) 光記録媒体、これを用いる光記録方法および光記録装置
JP4094250B2 (ja) 光記録媒体、これを用いる光記録方法および光記録装置
JP2004330459A (ja) 光記録媒体、これを用いる光記録方法及び光記録装置
JP2003246148A (ja) 光記録媒体及びそれを用いた光記録方法
JP2003237240A (ja) 光記録媒体
JP4094252B2 (ja) 光記録媒体、これを用いる光記録方法および光記録装置
JP4087194B2 (ja) 光記録媒体、光記録方法及び光記録装置
JP4094251B2 (ja) 光記録媒体、これを用いる光記録方法および光記録装置
JP2000043420A (ja) 光記録媒体
JP3739722B2 (ja) 光記録媒体、これを用いる光記録方法及び光記録装置
JP4250021B2 (ja) 光記録媒体、これを用いる光記録方法及び光記録装置
JP2003305958A (ja) 光記録媒体、これを用いる光記録方法及び光記録装置
JP3868744B2 (ja) 光記録再生方法
JP4252874B2 (ja) 光記録媒体
JP4231462B2 (ja) 光記録媒体
JP4249914B2 (ja) 光記録媒体および光記録方法
JP4335793B2 (ja) 光記録媒体
JP4078145B2 (ja) 光記録媒体
JP2002166648A (ja) 光記録媒体
JP2003300384A (ja) 光記録媒体
JP4059362B2 (ja) 光記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050506

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050714

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080704

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees