JP2001322104A - 建築用化粧板の接合、接着方法 - Google Patents

建築用化粧板の接合、接着方法

Info

Publication number
JP2001322104A
JP2001322104A JP2000143547A JP2000143547A JP2001322104A JP 2001322104 A JP2001322104 A JP 2001322104A JP 2000143547 A JP2000143547 A JP 2000143547A JP 2000143547 A JP2000143547 A JP 2000143547A JP 2001322104 A JP2001322104 A JP 2001322104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative
adhesive layer
bonding
frequency induction
induction heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000143547A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shimada
孝 島田
Sadamichi Nagai
貞道 長井
Takashi Ono
敬 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP2000143547A priority Critical patent/JP2001322104A/ja
Publication of JP2001322104A publication Critical patent/JP2001322104A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 床板や壁板等の建築用化粧板を施工する際
に、突き合わせ状に接合させる接合端面間を簡単且つ正
確に接合、一体化させながら施工し得る建築用化粧板の
接合、接着方法を提供する。 【解決手段】 隣接する建築用化粧板の突き合わせ状に
接合させる一方の接合端面に、高周波誘導発熱体とホッ
トメルト接着剤とからなる接着剤層を介在させ、この接
着剤層を建築用化粧板の表面側から高周波誘導加熱装置
により加熱、溶融させたのち、放冷、固化させることに
より、建築用化粧板の接合端面同士を接着、一体化させ
る。また、改装時や解体時には、高周波誘導加熱装置に
より接着剤層を軟化、溶融させ、建築用化粧板の除去作
業を能率よく行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物に
おいて、床面や壁面等の内外装を形成するための建築用
化粧板の接合、接着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、床下地材上に床板を
施工する場合、四方端面に雌雄実部を形成している床板
を多数枚、隣接する床板の対向する雌雄実部を互いに嵌
合させながら平面方向に順次敷設し、一方の床板の端部
を床下地材に釘やステープル、ねじなど固着具によって
固定することにより行われている。この際、床板の表面
に固着具の頭部等が露出するのを避けるために、一方の
床板における接合端面から突出している実部の一部を釘
着し、その実部を該実部に嵌合する他方の床板の実部に
よって被覆している。また、上記固着具と共に接着剤や
両面テープを併用して各床板の下面を床下地材の上面に
接着、固定することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな床板の接続方法によれば、釘やステープル、ねじな
どの固着具を用いて隣接する床板の対向する雌雄実部を
嵌合させた状態でこれらの床板を一体に接続、固定して
いるために、釘等の固着具を床下地材に正確に打ち付け
るには熟練を要するばかりでなく、施工に手間取って作
業能率が低下し、その上、床板自体よりも薄肉に形成さ
れた実部に固着具を打ち込むものであるから、床板に亀
裂や割れ等が発生して別な床板と取り替えをしなければ
ならなくなり、不経済であるばかりでなく床板敷設作業
に著しい手間と労力を要するという問題点があった。さ
らに、隣接する床板間に目隙き等の施工不良箇所が生じ
ていた場合には、施工後にそれを修正することが困難で
ある。
【0004】また、床をリフォームする際には、床板が
上述したように床下地材に釘等の固着具によって固定さ
れているので、この固着具を引き抜く作業に困難をきた
し、そのため、引き抜くことなく床板を破壊しながら解
体しているのが現状である。その際、床板が固着具と共
に接着剤や両面テープを併用して床下地材に固着されて
いると、解体作業がさらに困難となるという問題点があ
った。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは床板や壁板等の建築
用化粧板を下地材上に施工する際に、互いに隣り合う建
築用化粧板の対向端面を何等の熟練を要することなく簡
単且つ正確に接合、一体化させることができると共に建
築用化粧板を損傷することなく能率よく施工することが
でき、さらに、施工後における建築用化粧板の目隙き等
の修正や解体作業等が容易に行うことができる建築用化
粧板の接合、接着方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の建築用化粧板の接合、接着方法は、請求項
1に記載したように、隣接する建築用化粧板における対
向する接合端面を一体に接着する方法であって、上記対
向する接合端面間に高周波誘導発熱体とホットメルト接
着剤とからなる接着剤層を介在させたのち、建築用化粧
板の表面から高周波誘導加熱装置によって上記接着剤層
を加熱することにより建築用化粧板の接合端面を一体に
接着すること特徴とする。
【0007】また、上記建築用化粧板の接合、接着方法
において、請求項1に係る発明は、接着剤層を隣接する
建築用化粧板の対向する接合端面間とこの接合端面間の
下方における一方の建築用化粧板の裏面端部とに設けて
いることを特徴としている。
【0008】上記接着剤層としては、請求項3に係る発
明においては、導電性を有する金属箔の両面にホットメ
ルト接着剤を層状に塗布してなる構造を有し、請求項4
に係る発明においては、導電性を有する金属粉とホット
メルト接着剤との混合物であることを特徴としている。
また、請求項5に係る発明においては、上記接着剤層を
建築用化粧板の接合面の長さ方向に長い細幅帯状シート
に形成していることを特徴としている。
【0009】
【作用】建築用化粧板を下地材上に施工する際に、隣接
する建築用化粧板の突き合わせ状に接合させる対向端面
間に高周波誘導発熱体とホットメルト接着剤とからなる
接着剤層を介在させる。しかるのち、接合端面の上方に
おける建築用化粧板の表面に高周波誘導加熱装置を配し
て作動させると、該高周波誘導加熱装置から発する磁界
によって接着剤層中の高周波誘導発熱体が発熱し、その
熱によってホットメルト接着剤が溶融して建築用化粧板
の接合端面に接着する。この高周波誘導加熱装置を建築
用化粧板同士の上記接合端面の上方における建築用化粧
板の表面上で接合端面に沿って移動させると、隣接する
建築用化粧板同士の接合端面間に介装している接着剤層
のホットメルト接着剤が順次、溶融し、高周波誘導加熱
装置の通過後、冷却、固化して建築用化粧板同士の接合
端面が全長に亘って強固に接着、固定する。
【0010】上記接着剤層を隣接する建築用化粧板の対
向する接合端面間とこの接合端面間の下方における一方
の建築用化粧板の裏面端部とに設けておくと、上記高周
波誘導発熱体によって建築用化粧板の接合端面同士の接
着と同時に建築用化粧板の裏面も下地材に固定させるこ
とができる。
【0011】また、施工した建築用化粧板間に目隙きな
どの施工不良箇所が生じていた場合には、施工後におい
てその箇所の接着剤層中の高周波誘導発熱体を建築用化
粧板の表面から上記高周波誘導加熱装置によって加熱す
ると、ホットメルト接着剤が溶融するので、該接着剤が
再び固化するまでの間に該建築用化粧板のずれを容易に
修正することができ、正確な施工が可能となる。さら
に、改装時や解体時においては、高周波誘導加熱装置を
建築用化粧板同士の上記接合端面の上方における建築用
化粧板の表面上を接合端面に沿って移動させると、各隣
接する建築用化粧板同士の接合端面を接着しているホッ
トメルト接着剤が溶融するので、建築用化粧板を順次、
下地材から簡単に取り外すことができ、解体作業等が能
率よく行えるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の具体的な実施の形態
を図面について説明すると、図1において、1は表面に
化粧を施してなる床板又は壁板等の建築用化粧板であっ
て、この建築用化粧板1、1を2枚、互いにその対向す
る接合端面2、2を突き合わせ状に配してこれらの接合
端面2、2間に介在させた接着剤層3を介して一体に接
合、接着している。
【0013】床下地材や壁下地材等の下地材に対する建
築用化粧板1の固定は、少数の釘やタッカ、或いは両面
テープ等を使用して行ってもよいが、図に示すように、
上記隣接する建築用化粧板1、1の対向する接合端面
2、2間を接着する接着剤層3と同じ接着剤層3'を上記
接合端面2、2間の下方における一方の建築用化粧板1
の裏面端部に設けておき、この接着剤層3'によって建築
用化粧板1を下地材に固定するように構成しておくこと
が望ましい。
【0014】この場合、建築用化粧板1の裏面端部に設
ける接着剤層3'と隣接する建築用化粧板1、1の対向す
る接合端面2、2間に介在させる接着剤層3とは図4に
示すように、それぞれ別個に形成してこれらの接着剤層
3、3'を適宜間隔を存して分離させた構造としておいて
もよいが、図1においては、広幅の接着剤層3を用い
て、その幅方向の一半部31を全長に亘り隣接する建築用
化粧板1、1の対向する接合端面2、2間に介在させ、
該一半部31に対して他半部32を折り曲げて一方の建築用
化粧板1の端部裏面に連続的に密接させた構造としてい
る。
【0015】上記接着剤層3、3'は、金属箔や金属粉よ
りなる高周波誘導発熱体3Aとホットメルト接着剤3Bとか
ら構成されている。具体的には、高周波誘導発熱体3Aが
アルミニウムや鉄、銅、ニッケル、ステンレス等の導電
性を有する金属箔からなる場合には、図2に示すよう
に、その金属箔からなる高周波誘導発熱体3Aの両面にホ
ットメルト接着剤3B、3Bを層状に塗布してなるものであ
り、高周波誘導発熱体3Aがアルミニウムや鉄、銅、ニッ
ケル、ステンレス等の導電性を有する金属粉である場合
には、図3に示すように、その金属粉からなる高周波誘
導発熱体3Aを適量、ホットメルト接着剤3Bに混合してな
るものである。なお、ホットメルト接着剤3Bは公知のよ
うに、加熱すると溶融して流動性の液状となり、放冷す
ると固化する固形ポリマーの熱可塑性樹脂である。ま
た、高周波誘導発熱体3Aとして金属箔を用いている接着
剤層3、3'においては、該金属箔に表裏面間に亘って貫
通する多数の孔を穿設しておき、この孔を通じて両面に
塗布しているホットメルト接着剤3B、3Bを一体に連続さ
せた構造としておいてもよい。
【0016】この接着剤層3、3'は一定幅と一定長さ及
び一定厚みを有する帯状シート又は長方形状シートに形
成されてあり、その幅は図4に示すように、隣接する建
築用化粧板1、1の接合端面2、2間に単独的に設ける
場合には、該接合端面2の幅よりも僅かに狭く、長さが
接合端面の全長に略等しく形成されているが、上記図1
に示すように一方の建築用化粧板1の端部裏面にまで連
続的に設ける場合には接合端面2の幅よりも広幅に形成
されている。
【0017】この接着剤層3、3'によって隣接する建築
用化粧板1、1の突き合わせ状に対向した接合端面2、
2同士を一体に接着するには、まず、建築用化粧板1を
床や壁の下地材上に配設する際に、これらの建築用化粧
板1、1の接合端面2、2間に接着剤層3を介在させる
と共に該接合端面2、2間における一方の建築用化粧板
1の端部裏面にも接着剤層3'を密接させた状態にする。
【0018】しかるのち、図5、図6に示すように、接
合端面2、2の上方、即ち、接着剤層3、3'の上方にお
ける建築用化粧板1、1の対向端部の表面上に高周波誘
導加熱装置4を配して該高周波誘導加熱装置4を作動さ
せることにより高周波磁界を発生させると、その磁界に
よって高周波誘導加熱装置4の下方の接着剤層3、3'中
の高周波誘導発熱体3Aが発熱し、その熱によってホット
メルト接着剤3Bが加熱されて溶融し、建築用化粧板1、
1の接合端面2、2間に介在している接着剤層3によっ
てこれらの接合端面2、2同士が一体に接着すると共
に、接合端面2、2の下方側における一方の建築用化粧
板1の端部裏面に配設している接着剤層3'によって建築
用化粧板1、1が下地材9に接着、固定する。
【0019】そして、上記高周波誘導加熱装置4を、建
築用化粧板1、1の接合端面2、2上に沿って移動させ
ると、高周波誘導加熱装置4の通過時にその下方の接着
剤層3、3'のホットメルト接着剤3B部分が連続的に溶融
すると共に高周波誘導加熱装置4の通過後には、冷却、
固化して建築用化粧板1、1の接合端面2、2同士と下
地材9に対する建築用化粧板1の端部裏面が全長に亘っ
て一体に接着、固定されるものである。
【0020】建築用化粧板1、1の対向する接合端面
2、2の形状としては、上記図1においては一方の建築
用化粧板1の接合端面2を表面側から裏面側に向かって
所定の角度でもって外方に傾斜させた傾斜端面により形
成すると共に他方の建築用化粧板1の接合端面2を表面
側から裏面側に向かって所定の角度でもって外方に傾斜
させた傾斜端面により形成しているが、図7〜図9に示
した形状の接合端面に形成しておいてもよい。
【0021】即ち、図7は、建築用化粧板1における互
いに平行する端面に雌雄実部5、6を形成し、この建築
用化粧板1、1を2枚、その対向する雌雄実部5、6を
互いに嵌合させた時に、一方の建築用化粧板1の雄実部
5の下面とこの下面が接する他方の建築用化粧板1の雌
実部6の上面とで接合端面2、2を形成している。詳し
くは、雄実部5は端面における厚み方向の中央部を一定
長さだけ突出させることにより形成されていると共にこ
の雄実部5の下面側の下端部を内方に所定幅だけ切除し
て断面逆L字状の切欠係合部7に形成し、この切欠係合
部7の水平面を雄実部5側の接合端面2に形成し、雌実
部6は端面における厚み方向の中央部に上記雄実部5を
嵌合させる凹溝を形成していると共にこの凹溝から下方
部を突出させて上記雄実部5の切欠係合部7に係合する
水平突条部8に形成し、この水平突条部8の上面を接合
端面2に形成してなるものである。
【0022】また、図8は、建築用化粧板1における互
いに平行する端部において、一方の端部の下半部を一定
幅だけ全長に亘って断面逆L字状に切除して上半部を水
平突条部5Aに形成すると共に該水平突条部5Aの下面を係
合端面2に形成し、他方の端部の上半部を一定幅だけ全
長に亘って断面L字状に切除して下半部を水平突条部6A
に形成すると共に該水平突条部6Aの上面を係合端面2に
形成してなるものである。図9は、建築用化粧板1にお
ける互いに平行する端面において、一方の端面の厚さ方
向の中央部に全長に亘って突出する一定の突出長を有す
る雄実部5を形成し、他方の端面の厚さ方向の中央部に
上記雄実部5を嵌合させる凹溝形状の雌実部6を全長に
亘って形成してなるもので、雄実部5と雌実部6との上
下に対向する端面部を係合端面2、2に形成しているも
のである。
【0023】このように形成した建築用化粧板1が建物
の内外装を形成する長方形状の壁板である場合には、そ
の長さ方向の互いに平行する両端面に上記係合端面2、
2が形成されてあり、壁下地材に隣接する建築用化粧板
1、1同士の互いに対向する係合端面2、2を接合させ
る際に、一方の建築用化粧板1の係合端面2に細幅帯状
シートの形状に形成されている上記接着剤層3を全長に
亘って貼着したのち、この接着剤層3を介して他方の建
築用化粧板1の係合端面2を重ね合わせ状に接合させる
と共に上記係合端面2の下方における一方の建築用化粧
板1の端部裏面にも細幅帯状シートに形成されている接
着剤層3'を貼着しておく。なお、これらの接着剤層3、
3'は上述したように広幅帯状シートの接着剤層を係合端
面2、2間から一方の建築用化粧板1の端部裏面にまで
連続的に貼着しておいてもよい。
【0024】この状態にして上述したように、建築用化
粧板1、1の接合端部の表面上に高周波誘導加熱装置4
を配して該高周波誘導加熱装置4を作動させながら接合
端部に沿って長さ方向に移動させることにより接合端面
2、2間に介在している上記接着剤層3と該一方の建築
用化粧板1の端部裏面に貼着している接着剤層3'とのホ
ットメルト接着剤3Bを同時に加熱、溶融させ、建築用化
粧板1、1の接合端面2、2を全長に亘って一体に接
着、固定すると共に建築用化粧板1、1を下地材9に接
着、固定させるものである。この作業を順次、互いに接
着剤層3を介して接合する建築用化粧板1、1に行い、
内装壁又は外装壁を形成する。
【0025】この壁施工において、天井部や床部に接し
て配設される建築用化粧板1の端部のみを釘などによっ
て壁下地材に取付け、その取付部を天井回り縁や幅木で
被覆、固定する。従って、壁下地材に対する建築用化粧
板1の釘着による固定は、天井部や床部に沿って配設さ
れた建築用化粧板1の端部のみですむので施工能率が著
しく向上すると共に、建築物の改装時や解体時には、建
築用化粧板1、1同士の上記接合端面2、2間を接着し
ている接着剤層3と壁下地材に建築用化粧板1を固定し
ている接着剤層3'とのホットメルト接着剤3Bを高周波誘
導加熱装置4によって加熱、溶融させれば、建築用化粧
板1を何等、損傷させることなく順次、簡単に壁下地材
から取り外すことができるものである。
【0026】また、一旦、建築用化粧板1を施工したの
ち、一部の建築用化粧板1の施工状態が不良であった場
合には、上記同様にして高周波誘導加熱装置4によりそ
の施工不良部分の接着剤層3、3'を建築用化粧板1の表
面から加熱、溶融させ、該接着剤層3が固化する前に容
易に修正することができる。さらに、施工後において
は、建築用化粧板1、1の上記接合端面2、2が接着剤
層3のホットメルト接着剤3Bにより全面的に接合、接着
しているので、この接着剤層3によって接合端面間が隙
間なくシールされて湿気や空気、電磁波などの通過が殆
どなくなり、高気密、高断熱性で且つ電磁波の通過を阻
止する壁構造を構成し得る。
【0027】上記建築用化粧板1が建物の床を形成する
床板である場合においても、上記壁施工方法と同様に、
床下地材に隣接する建築用化粧板1、1同士の互いに対
向する雌雄実部5、6を嵌合させ、予め、一方の建築用
化粧板1の実部に形成している係合端面2に全長に亘っ
て貼着又は載置しておいた上記接着剤層3を介して他方
の建築用化粧板1の係合端面2を接合させると共に該係
合端面2の下方における一方の建築用化粧板1の端部裏
面にも細幅帯状シートに形成されている接着剤層3'を貼
着した状態にしたのち、建築用化粧板1、1の接合端部
の表面上に高周波誘導加熱装置4を配して該高周波誘導
加熱装置4を作動させながら接合端部に沿って長さ方向
に移動させることにより接合端面2、2間に介在してい
る上記接着剤層3と一方の建築用化粧板1の端部裏面に
貼着している接着剤層3'とのホットメルト接着剤3Bを同
時に加熱、溶融させ、建築用化粧板1、1の接合端面
2、2を全長に亘って一体に接着、固定すると共に建築
用化粧板1、1を下地材に接着、固定させるものであ
る。この作業を順次、互いに接着剤層3を介して接合す
る建築用化粧板1、1に行い、床構造を形成するもので
ある。
【0028】この壁施工においても、壁面の下端部にお
ける床下地材の端縁部に沿って配設される建築用化粧板
1の端部のみを釘又は適宜な接着剤によって床下地材に
取付け、その取付部を幅木で被覆、固定するものであ
る。従って、床下地材との固定は、壁面の下端に配設さ
れる建築用化粧板1の端部のみですむので施工能率が著
しく向上すると共に床の改装時や解体時には、建築用化
粧板1、1同士の上記接合端面2、2間を接着している
接着剤層3と床下地材に建築用化粧板1を固定している
接着剤層3'とのホットメルト接着剤3Bを高周波誘導加熱
装置4によって加熱、溶融させれば、建築用化粧板1を
何等、損傷させることなく順次、簡単に床下地材から取
り外すことができるものである。また、一旦、上記建築
用化粧板1を床下地上に施工したのち、一部の建築用化
粧板1の施工状態が不良であった場合には、上記同様に
して高周波誘導加熱装置4によりその施工不良部分の接
着剤層3、3'を建築用化粧板1の表面から加熱、溶融さ
せ、該接着剤層3、3'が固化する前に容易に修正するこ
とができる。
【0029】次に、本発明の具体的な実施例を示す。 〔実施例1〕厚みが10〜50ミクロンの細幅シート状のア
ルミ箔の両面に約120 ℃で軟化するポリオレフィン系ホ
ットメルト接着剤を50g/m2 の割合で層状に塗布し、
該ホットメルト接着剤を固化させることによって接着剤
層を形成した。この接着剤層を、隣接する壁板の互いに
接合する合いじゃくり部における一方の接合端面に貼り
付けたのち、壁板同士を壁下地材上にその接合端面を突
き合わせ状に接合して並設し、接合部における壁板の表
面に市販の高周波誘導加熱装置を非接触状態で配して該
高周波誘導加熱装置からの磁界を5秒間、上記接着剤層
に作用させながら接合端面上に沿って移動させることに
よりホットメルト接着剤を溶融させ、高周波誘導加熱装
置の通過後、放冷により冷却、固化させて壁板の接合端
面同士を一体に接着した。なお、上記壁板としては、厚
さ9mmの中比重木質繊維板(MDF)の表面に化粧単板
を貼着してなる長方形状の壁板を用いた。
【0030】〔実施例2〕導電性の金属粉末10〜50部と
ポリオレフィン系ホットメルト接着剤90〜50部を混練、
溶融してなる接着剤を、床板の雌雄実部における一方の
実部に形成している接合端面に塗布ガンを用いて10〜50
g/m2 の割合で塗布し、放冷、固化させることによっ
て接着剤層を形成した。この床板を互いに対向する雌雄
実部を嵌合させながら床下地材上に敷設したのち、その
接合部における床板の表面に市販の高周波誘導加熱装置
を非接触状態で配して該高周波誘導加熱装置からの磁界
を1〜5秒間、上記接着剤層に作用させることによりホ
ットメルト接着剤を溶融させ、高周波誘導加熱装置の通
過後、放冷により冷却、固化させて床板の接合端面同士
を一体に接着した。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の建築用化粧板の接
合、接着方法によれば、隣接する建築用化粧板における
対向する接合端面を一体に接着する際に、上記対向する
接合端面間に高周波誘導発熱体とホットメルト接着剤と
からなる接着剤層を介在させたのち、建築用化粧板の表
面から高周波誘導加熱装置によって上記接着剤層を加熱
することにより建築用化粧板の接合端面を一体に接着す
るものであるから、互いに隣り合う建築用化粧板の対向
端面を何等の熟練を要することなく簡単且つ正確に接
合、一体化させることができると共に建築用化粧板を損
傷することなく能率よく施工することができる。その
上、上記接着剤層を隣接する建築用化粧板の対向する接
合端面間とこの接合端面間の下方における一方の建築用
化粧板の裏面端部とに設けておくことによって、建築用
化粧板の接合端面同士の接着と同時に建築用化粧板の裏
面も下地材に確実に固定させることができる。
【0032】さらに、施工した建築用化粧板間に目隙き
などの施工不良箇所が生じていた場合には、施工後にお
いてその箇所の接着剤層中の高周波誘導発熱体を建築用
化粧板の表面から上記高周波誘導加熱装置によって加熱
してホットメルト接着剤を溶融させることにより、該ホ
ットメルト接着剤が再び固化するまでの間に該建築用化
粧板のずれを容易に修正することができ、正確な施工が
可能となる。また、改装時や解体時においては、高周波
誘導加熱装置を建築用化粧板同士の上記接合端面の上方
における建築用化粧板の表面上を接合端面に沿って移動
させると、各隣接する建築用化粧板同士の接合端面を接
着しているホットメルト接着剤が溶融するので、建築用
化粧板を順次、下地材から簡単に取り外すことができ、
改装作業や解体作業等が能率よく行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】建築用化粧板同士を接着剤層を介して接合した
状態を示す縦断正面図、
【図2】接着剤層の断面図、
【図3】別な構造を有する接着剤層の断面図、
【図4】接着剤層による建築用化粧板同士の別な接合状
態を示す縦断正面図、
【図5】施工状態を示す平面図、
【図6】その要部の拡大縦断正面図、
【図7】接合端面間に接着剤層を介在させた別な構造を
示す縦断正面図、
【図8】接合端面間に接着剤層を介在させたさらに別な
構造を示す縦断正面図、
【図9】接合端面間に接着剤層を介在させたさらに別な
変形例を示す縦断正面図。
【符号の説明】
1 建築用化粧板 2 接合端面 3、3' 接着剤層 3A 高周波誘導発熱体 3B ホットメルト接着剤 4 高周波誘導加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 13/08 E04F 13/08 K 101 101K 15/00 601 15/00 601B (72)発明者 小野 敬 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 Fターム(参考) 2B250 AA04 BA02 CA11 DA03 EA02 EA13 FA03 GA05 2E110 AA42 AB04 AB05 BA12 BA22 BD23 BD26 DA03 DA12 DB22 DB23 DC21 4J004 AA07 AB03 CA08 CC02 EA05 FA08 4J040 DA001 HA066 JA09 JB01 JB10 KA32 MA08 MB03 MB13 NA13 PA23 PA31 PB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する建築用化粧板における対向する
    接合端面を一体に接着する方法であって、上記対向する
    接合端面間に高周波誘導発熱体とホットメルト接着剤と
    からなる接着剤層を介在させたのち、建築用化粧板の表
    面から高周波誘導加熱装置によって上記接着剤層を加熱
    することにより建築用化粧板の接合端面を一体に接着す
    ること特徴とする建築用化粧板の接合、接着方法。
  2. 【請求項2】 接着剤層を隣接する建築用化粧板の対向
    する接合端面間とこの接合端面間の下方における一方の
    建築用化粧板の裏面端部とに設けていることを特徴とす
    る請求項1に記載の建築用化粧板の接合、接着方法。
  3. 【請求項3】 接着剤層は、導電性を有する金属箔の両
    面にホットメルト接着剤を層状に塗布してなることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の建築用化粧板の
    接合、接着方法。
  4. 【請求項4】 接着剤層は、導電性を有する金属粉とホ
    ットメルト接着剤との混合物であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の建築用化粧板の接合、接着
    方法。
  5. 【請求項5】 接着剤層は、建築用化粧板の接合端面の
    長さ方向に長い細幅帯状シートに形成されていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載
    の建築用化粧板の接合、接着方法。
JP2000143547A 2000-05-16 2000-05-16 建築用化粧板の接合、接着方法 Pending JP2001322104A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143547A JP2001322104A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 建築用化粧板の接合、接着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143547A JP2001322104A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 建築用化粧板の接合、接着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001322104A true JP2001322104A (ja) 2001-11-20

Family

ID=18650352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000143547A Pending JP2001322104A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 建築用化粧板の接合、接着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001322104A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004015019A1 (en) * 2002-07-31 2004-02-19 Nexicor Llc Induction bondable high-pressure laminate
JP2006037566A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Sanyo Industries Ltd 床材の取付構造
WO2006051815A1 (ja) * 2004-11-11 2006-05-18 Nitto Denko Corporation 組み合わせ型光学フィルム、積層組み合わせ型光学フィルム及び画像表示装置
JP2007077641A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Buraunii:Kk 建築部材
JP2008081963A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Matsushita Electric Works Ltd トイレ床構造
JP2008175434A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Matsushita Electric Works Ltd 分離型床暖房装置
JP2012046667A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Kaneka Corp 誘電加熱用ホットメルト接着材
JP2014141860A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Aoi Techno Service Kk コンクリート舗装の目地シール材およびその施工法と機能回復方法
CN105328756A (zh) * 2015-10-08 2016-02-17 重庆谭木匠工艺品有限公司 木梳快速拼合方法
JP2017082156A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 東洋インキScホールディングス株式会社 電磁誘導加熱用ホットメルト接着シート、それを用いた接着構造物、及び接着構造物の製造方法
JP2017088764A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 東洋インキScホールディングス株式会社 電磁誘導加熱用ホットメルト接着シート、それを用いた接着構造物、及び接着構造物の製造方法
JP2022051903A (ja) * 2018-04-26 2022-04-01 凸版印刷株式会社 床材およびその施工方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004015019A1 (en) * 2002-07-31 2004-02-19 Nexicor Llc Induction bondable high-pressure laminate
JP2006037566A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Sanyo Industries Ltd 床材の取付構造
WO2006051815A1 (ja) * 2004-11-11 2006-05-18 Nitto Denko Corporation 組み合わせ型光学フィルム、積層組み合わせ型光学フィルム及び画像表示装置
US8432515B2 (en) 2004-11-11 2013-04-30 Nitto Denko Corporation Combination optical film, laminated combination optical film and image display
JP4719539B2 (ja) * 2005-09-13 2011-07-06 合資会社ブラウニー 建築部材
JP2007077641A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Buraunii:Kk 建築部材
JP2008081963A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Matsushita Electric Works Ltd トイレ床構造
JP2008175434A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Matsushita Electric Works Ltd 分離型床暖房装置
JP2012046667A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Kaneka Corp 誘電加熱用ホットメルト接着材
JP2014141860A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Aoi Techno Service Kk コンクリート舗装の目地シール材およびその施工法と機能回復方法
CN105328756A (zh) * 2015-10-08 2016-02-17 重庆谭木匠工艺品有限公司 木梳快速拼合方法
JP2017082156A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 東洋インキScホールディングス株式会社 電磁誘導加熱用ホットメルト接着シート、それを用いた接着構造物、及び接着構造物の製造方法
JP2017088764A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 東洋インキScホールディングス株式会社 電磁誘導加熱用ホットメルト接着シート、それを用いた接着構造物、及び接着構造物の製造方法
JP2022051903A (ja) * 2018-04-26 2022-04-01 凸版印刷株式会社 床材およびその施工方法
JP7207581B2 (ja) 2018-04-26 2023-01-18 凸版印刷株式会社 床材およびその施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6725616B1 (en) Insulated concrete wall system and method for its manufacture
US5487250A (en) Predecorated wallboard joint and method of joining predecorated wallboards to form a concealed joint
JP2001322104A (ja) 建築用化粧板の接合、接着方法
US20080282632A1 (en) Composite building panel
US20180223530A1 (en) Construction sheathing and methods of making and using same
JP2006529011A (ja) 建築材料およびそれを作製し設置する方法
US20220090387A1 (en) Panel for stones and related methods of use
US20110041439A1 (en) Apparatus, assembly and method of forming a decorative feature on a structure
JPH08333849A (ja) ベランダ等の断熱防水装置
JP2021528271A (ja) 熱印加隙間仕上げテープ
JPH035464B2 (ja)
JP4527856B2 (ja) 外壁目地構造及び外壁目地施工方法
JP3236761U (ja) フラットパネル及びその製造装置
JP2002242408A (ja) 建築用化粧板の施工方法
JP2006307588A (ja) 内装仕上材の接合構造
JP2013234505A (ja) 断熱パネルの接合方法、それに用いる接着テープ及び断熱パネル
JPH08218608A (ja) 木質暖房床材とその施工方法
JPH0368983B2 (ja)
JPH11131622A (ja) 遮音性木質建築板
JP2003239495A (ja) 外装材取付構造および外装材取付方法
JP4651414B2 (ja) 防水シート仕上がり木質系屋根構造
JP3180093B2 (ja) 外壁パネルのコーナー部における外装材の取り付け方法
JP2001336248A (ja) 接合部を有する積層ダンボール構造パネルおよびその製造方法
JP2577024Y2 (ja) 屋根パネルの接続構造
JP2001152640A (ja) コーナ用サイディングパネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006