JP2001319382A - 光学記録媒体原盤の露光装置、光学記録媒体原盤の露光方法、光学ピックアップ、並びに光記録方法 - Google Patents

光学記録媒体原盤の露光装置、光学記録媒体原盤の露光方法、光学ピックアップ、並びに光記録方法

Info

Publication number
JP2001319382A
JP2001319382A JP2000134815A JP2000134815A JP2001319382A JP 2001319382 A JP2001319382 A JP 2001319382A JP 2000134815 A JP2000134815 A JP 2000134815A JP 2000134815 A JP2000134815 A JP 2000134815A JP 2001319382 A JP2001319382 A JP 2001319382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
optical fiber
laser
wavelength
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000134815A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Arima
光雄 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000134815A priority Critical patent/JP2001319382A/ja
Publication of JP2001319382A publication Critical patent/JP2001319382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Optical Head (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピットやグルーブ等の凹凸パターンを高精度
に形成することができる光学記録媒体原盤の露光装置及
び露光方法を提供し、また高い記録密度で光ディスクに
記録を行うことができる光学ピックアップ、並びに光記
録方法を提供する。 【解決手段】 レーザ光を出射する半導体レーザもしく
はガスレーザと光ファイバー8を備えた対物部7とを有
し、光ファイバー8の射出端面7Aにレーザ光の波長λより
小さい開口が形成された光学記録媒体原盤10の露光装置
を構成する。また、基体上のフォトレジストと射出端面7A
との距離WDをレーザ光の波長λより短くした状態で、光
ファイバー8を介してフォトレジストにレーザ光を照射
して光学記録媒体原盤10の露光を行う。同様に半導体レ
ーザと光ファイバーを備えた対物部を有し、光ファイバ
ーの射出端面に、レーザ光の波長λより小さい開口が形
成された光学ピックアップを構成する。また、光学記録媒
体の記録層と光ファイバーの射出端面との距離をレーザ
光の波長λより短くした状態で、光ファイバーを介して
記録層にレーザ光を照射して情報の記録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
学記録媒体の原盤に対してフォトリソグラフィーにより
微細なパターンを形成するに好適な光学記録媒体原盤の
露光装置及び露光方法、光ディスク等の光学記録媒体に
対して情報信号の記録及び/又は再生を行うに好適な光
学ピックアップ、並びに光学記録媒体に対して情報信号
の記録を行う光記録方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば再生専用の光ディスクに
おいては、情報信号に対応して円形状又はフィールドト
ラック状に凸形状とされたピットが形成されている。
【0003】また、記録可能な光ディスクにおいては、
同心円状又はスパイラル状に凹状溝であるグルーブが形
成されている。そして、このような光ディスクでは、情
報信号の記録方式として、このグルーブが形成された部
分に情報信号を記録するグルーブ記録方式、グルーブと
グルーブとの間に形成される凸部であるランドに情報信
号を記録するランド記録方式、或いはグルーブ及びラン
ドに情報信号を記録するランド・グルーブ記録方式が採
用されている。
【0004】これら再生専用の光ディスクや記録可能な
光ディスクの製造においては、いわゆるマスタリング工
程で光ディスク原盤が形成され、この光ディスク原盤を
基にして形成されるいわゆるマスターディスク及びスタ
ンパ等が用いられて光ディスクが作製される。
【0005】このように光ディスクを製造する際には、
ピットやグルーブに対応する凹凸が高精度に形成された
光ディスク原盤が必要である。
【0006】尚、以下の記載において、光ディスク原盤
に形成され、光ディスクのピットに対応する部分を「ピ
ット形成部」と呼び、同様に、光ディスクのグルーブに
対応する部分を「グルーブ形成部」と呼ぶ。
【0007】そして、光ディスク原盤を製造する際に
は、まず例えばガラス基板上に所定の厚さで塗布された
フォトレジストにレーザ光を照射して露光することによ
って、ピット形成部やグルーブ形成部にレーザ光が照射
される。このレーザ光が照射された部分のフォトレジス
トが、次の現像工程でエッチングされ、レーザ光が照射
された部分以外のフォトレジストが硬化する。これによ
って、光ディスク原盤は、所望の形状を有するピット形
成部及びグルーブ形成部が形成されることになる。
【0008】上述のフォトレジストの露光工程では、レ
ーザ光(波長λ)を例えば開口数NA=0.9の対物レ
ンズにより集光してフォトレジストに照射している。こ
のとき、集光されたビームの形状は、回折効果によりガ
ウシアン形状となり、その幅Wは、回折による制約を受
けて、W=λ/NAに依存する。即ち露光のレーザ光の
波長λと対物レンズのNA(開口数)によってビームの
幅Wが決定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このため、さらなる高
密度光ディスクのために、より微細なピットやグルーブ
を実現するには、露光用レーザの短波長化もしくは対物
レンズの開口数NAの拡大を進める必要がある。
【0010】まず、露光用レーザの短波長化のために
は、レーザの安定信頼性や光学素子の耐寿命性・短波長
対応の光感光性レジスト材の選定が不可欠であるが、実
際には実現が困難になっている。
【0011】また、対物レンズの開口数NAを拡大する
と、レンズの球面収差等の光学収差の除去が困難にな
る。従って、レンズの光学収差を除去する技術を新たに
開発しなければならないため、実現するには膨大な時間
と費用がかかると予想される。
【0012】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、ピットやグルーブ等の凹凸パターンを高精度に
形成することができる光学記録媒体原盤の露光装置及び
露光方法を提供し、また高い記録密度で光ディスクに記
録を行うことができる光学ピックアップ、並びに光記録
方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の光学記録媒体原
盤の露光装置は、基体上にフォトレジストが塗布されて
成る光学記録媒体原盤に対して露光を行うものであり、
露光用レーザ光を出射する半導体レーザもしくはガスレ
ーザと、光ファイバーを備えた対物部とを有して成り、
対物部の光ファイバーの射出端面に開口が形成され、こ
の開口の大きさが露光用レーザ光の波長より小さいもの
である。
【0014】本発明の光学記録媒体原盤の露光方法は、
基体上にフォトレジストが塗布されて成る光学記録媒体
原盤に対して露光を行う際に、半導体レーザもしくはガ
スレーザから成る露光用光源と、射出端面に開口が形成
され開口の大きさが半導体レーザもしくはガスレーザの
レーザ光の波長より小さい光ファイバーとを用いて、こ
の光ファイバーの射出端面を光学記録媒体原盤のフォト
レジストに対してレーザ光の波長より短い距離に配置し
た状態で、光ファイバーを介してレーザ光をフォトレジ
ストに照射するものである。
【0015】本発明の光学ピックアップは、光学記録媒
体に対して情報の記録及び/又は情報の検出を行うもの
であり、記録用のレーザ光を出射する半導体レーザと、
射出端面に開口が形成され、この開口の大きさがレーザ
光の波長より小さい光ファイバーを備えた対物部とを有
して成るものである。
【0016】本発明の光記録方法は、光学記録媒体に対
して情報の記録を行う際に、半導体レーザから成る記録
用光源と、射出端面に開口が形成されこの開口の大きさ
が半導体レーザのレーザ光の波長より小さい光ファイバ
ーとを用いて、この光ファイバーの射出端面を光学記録
媒体の記録層に対してレーザ光の波長より短い距離に配
置した状態で、光ファイバーを介してレーザ光を記録層
に照射して情報の記録を行うものである。
【0017】上述の本発明の光学記録媒体原盤の露光装
置の構成によれば、対物部の光ファイバーの射出端面に
開口が形成され、この開口の大きさが露光用レーザ光の
波長より小さい構成とすることにより、波長より小さい
ために開口からレーザ光が出射することができず開口付
近に留まり、この開口付近に留まったレーザ光を利用し
て光学記録媒体原盤の露光を行うことができる。
【0018】上述の本発明の光学記録媒体原盤の露光方
法によれば、射出端面に開口が形成され開口の大きさが
半導体レーザもしくはガスレーザのレーザ光の波長より
小さい光ファイバーを用いることにより、レーザ光が開
口から射出できずに開口付近に留まる。そして、光ファ
イバーの射出端面を光学記録媒体原盤のフォトレジスト
に対してレーザ光の波長より短い距離に配置した状態
で、光ファイバーを介してレーザ光をフォトレジストに
照射することにより、この射出端面の開口付近に留まっ
たレーザ光をフォトレジストに照射することができ、フ
ォトレジストにレーザ光の波長より微細なパターンで露
光を行うことができる。
【0019】上述の本発明の光学ピックアップの構成に
よれば、対物部の光ファイバーの射出端面に開口が形成
され、この開口の大きさが記録用のレーザ光の波長より
小さい構成とすることにより、波長より小さいために開
口からレーザ光が出射することができず開口付近に留ま
り、この開口付近に留まったレーザ光を利用して光学記
録媒体に情報の記録を行うことができる。
【0020】上述の本発明の光記録方法によれば、射出
端面に開口が形成され開口の大きさが記録用光源の半導
体レーザのレーザ光の波長より小さい光ファイバーを用
いることにより、レーザ光が開口から射出できずに開口
付近に留まる。そして、光ファイバーの射出端面を光学
記録媒体の記録層に対してレーザ光の波長より短い距離
に配置した状態で、光ファイバーを介してレーザ光を記
録層に照射することにより、この射出端面の開口付近に
留まったレーザ光を記録層に照射して、記録層に情報の
記録を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、基体上にフォトレジス
トが塗布されて成る光学記録媒体原盤に対して露光を行
う露光装置であって、露光用レーザ光を出射する半導体
レーザもしくはガスレーザと、光ファイバーを備えた対
物部とを有して成り、対物部の光ファイバーの射出端面
に開口が形成され、開口の大きさが露光用レーザ光の波
長より小さい光学記録媒体原盤の露光装置である。
【0022】また本発明は、上記光学記録媒体原盤の露
光装置において、対物部の光ファイバーの射出端面と光
学記録媒体原盤のフォトレジストとの距離が露光用レー
ザの光の波長より短い状態で、露光が行われる構成とす
る。
【0023】本発明は、基体上にフォトレジストが塗布
されて成る光学記録媒体原盤に対して露光を行う方法で
あって、半導体レーザもしくはガスレーザから成る露光
用光源と、射出端面に開口が形成され開口の大きさが半
導体レーザもしくはガスレーザのレーザ光の波長より小
さい光ファイバーとを用いて、光ファイバーの射出端面
を、光学記録媒体原盤のフォトレジストに対してレーザ
光の波長より短い距離に配置した状態で、光ファイバー
を介してレーザ光をフォトレジストに照射する光学記録
媒体原盤の露光方法である。
【0024】本発明は、光学記録媒体に対して情報の記
録及び/又は情報の検出を行うものであって、記録用の
レーザ光を出射する半導体レーザと、射出端面に開口が
形成され開口の大きさがレーザ光の波長より小さい光フ
ァイバーを備えた対物部とを有して成る光学ピックアッ
プである。
【0025】また本発明は、上記光学ピックアップにお
いて、対物部の光ファイバーの射出端面と光学記録媒体
記録層との距離がレーザ光の波長より短い状態で、情報
の記録及び/又は情報の検出が行われる構成とする。
【0026】本発明は、光学記録媒体に対して情報の記
録を行う方法であって、半導体レーザから成る記録用光
源と、射出端面に開口が形成され開口の大きさが半導体
レーザのレーザ光の波長より小さい光ファイバーとを用
いて、光ファイバーの射出端面を光学記録媒体の記録層
に対してレーザ光の波長より短い距離に配置した状態
で、光ファイバーを介してレーザ光を記録層に照射して
情報の記録を行う光記録方法である。
【0027】まず、本発明の具体的な実施の形態の説明
に先立ち、本発明の概要について説明する。本発明にお
いては、光感光性レジスト材即ちフォトレジストにレー
ザ光を照射して露光を行う際に、レーザ光を集光する対
物レンズの代わりに光ファイバーを用い、かつ光ファイ
バーの射出端面の開口の大きさ(開口が円形の場合は開
口径)を露光に用いられるレーザ光の波長λ以下に設定
する。
【0028】さらに、フォトレジストの表面と光ファイ
バーの射出端面との距離も露光に用いられるレーザ光の
波長λ以下に設定する。
【0029】上述のように光ファイバーの射出端面の開
口の大きさを、露光に用いられるレーザ光の波長λ以下
にすることにより、波長λの露光用レーザ光は光ファイ
バーの端面から射出することができず、質量を有する
「仮想光子」即ちエバネッセント光として、射出端面の
開口近傍に留まる。
【0030】このエバネッセント光は、一般的には第1
媒質と第2媒質との界面で光が全反射する際に、第2媒
質中にわずかに侵入する光として定義されている。この
エバネッセント光は、光の波長以下の小さな開口で光が
散乱し回折する場合にも存在する。従って、上述のよう
に光ファイバーの射出端面の開口の大きさを露光に用い
られるレーザ光の波長λ以下にすることにより、射出端
面の開口近傍にエバネッセント光を生じる。
【0031】そして、フォトレジストの表面と光ファイ
バーの射出端面との距離も、同様に露光に用いられるレ
ーザ光の波長λ以下とすることにより、射出端面の開口
近傍に留まっている上述のエバネッセント光の作用をフ
ォトレジスト内に及ぼして、露光を行うことが可能にな
る。
【0032】また、本発明においては、上述したと同様
の原理を光ディスク用の光学ピックアップに適用して、
例えば情報信号の再生や情報信号の記録に用いることが
できる。このとき、光ファイバーの射出端面の開口の大
きさを、再生や記録を行うためのレーザ光の波長λ以下
とすることにより、射出端面の開口付近に留まるエバネ
ッセント光を発生させ、これを光源として光ディスクの
ピットや記録層で反射した光を検出して再生を行った
り、記録層に対して記録を行ったりすることが可能にな
る。
【0033】続いて、本発明の具体的な実施の形態につ
いて説明する。図1は本発明の一実施の形態として光デ
ィスク原盤の露光装置の概略構成図を示す。この光ディ
スク原盤の露光装置1は、光感光性レジスト材即ちフォ
トレジストにレーザ光を照射して露光を行うことによ
り、光ディスク原盤のピットやグルーブのパターンを形
成するものである。
【0034】この露光装置1は、レーザ光を出射するレ
ーザ光源2と、光カプラ3と、レンズやミラー等から成
る光リレー系4と、レーザ光の変調や光量を調整する変
調/光量調整素子5と、変調/光量調整素子5を制御す
る変調/光量調整装置6と、光ファイバー対物部7とを
有して成る。
【0035】レーザ光源2には、従来公知の光ディスク
原盤の露光装置に用いられていると同様のレーザ即ち半
導体レーザもしくはガスレーザ等を用いることができ
る。レーザ光の波長λは、例えば250〜450nmと
することができる。
【0036】光カプラ3は、レーザ光を単一もしくは複
数の光ファイバーに分波する。変調/光量調整素子5
は、例えば電気光学素子、音響光学素子、磁気光学素子
等の素子を用いて構成され、例えば入射したレーザ光の
光変調、光量の制御、或いはレーザ光の透過/遮蔽即ち
露光のオン/オフを行う。
【0037】そして、本実施の形態の露光装置1では、
従来公知の露光装置に用いられている対物レンズの代わ
りに、光ファイバーから成る光ファイバー対物部7を用
いている。
【0038】尚、図1では1つの光ファイバー対物部7
のみの場合を示しているが、従来の複数の対物部(対物
レンズ等)を有する露光装置と同様に、複数の光ファイ
バー対物部7を設けて、光カプラ3により各光ファイバ
ー対物部7の光ファイバーにレーザ光を分波するように
してもよい。
【0039】本実施の形態の露光装置1では、まずレー
ザ光源2から所定のレーザ光が出射され、このレーザ光
が光カプラ3に入射され、この光カプラ3において必要
に応じて単一もしくは複数の光ファイバーへ分波され
る。
【0040】光カプラ3で分波されたレーザ光は、さら
に光リレー系4を経て変調/光量調整素子5に入射され
る。この変調/光量調整素子5において、変調光量調整
装置6の制御に基づいて、レーザ光の変調や光量制御が
なされる。
【0041】変調/光量調整素子5で変調や光量調整が
なされたレーザ光は、光ファイバー対物部7の光ファイ
バーに入射される。そして、光ファイバー対物部7か
ら、基体例えばガラス基板上にフォトレジストが形成さ
れた光感光性レジスト原盤10に、レーザ光を照射する
ことにより、フォトレジストに対する露光を行うことが
できる。
【0042】さらに所望の露光パターンを形成するため
に、必要に応じて光ファイバー対物部7を動かして走査
しながら露光を行う。また、光感光性レジスト原盤10
を回転させながら光ファイバー対物部7を送り走査させ
て露光を行ってもよい。尚、複数の光ファイバー対物部
7を有する場合には、夫々独立して走査させるようにし
てもよい。
【0043】さらに、図1の露光装置1の要部(光ファ
イバー対物部7付近)の拡大図を図2に示す。図2に示
すように、光ファイバー対物部7は、光ファイバー8と
その周囲の被覆材9とを有して成る。光ファイバー8
は、例えば石英ガラスファイバー等により構成される。
被覆材9には、レーザ光を透過しない材料を用いる。
尚、被覆材9は、図2に示すよりさらに上方に延長され
ていてもよい。また、被覆材9の開口は、略円形断面を
有する光ファイバー8に対応して、図示しないが略円形
の開口となっている。
【0044】光ファイバー8の径は、光ファイバー対物
部7の先端部、即ち射出端面7A付近では、光源側の主
要部分の径Dからテーパ状に小さくなるように形成さ
れ、射出端面7Aで最小の径Aとなっている。この射出
端面7Aにおける光ファイバー8の径Aは、射出端面7
Aにおける被覆材9の開口径でもある。
【0045】本実施の形態の露光装置1では、特に光フ
ァイバー対物部7の射出端面7Aの開口径Aを、露光用
のレーザ光の波長λより小さくする。また、光ファイバ
ー対物部7の射出端面7Aから露光対象の光感光性レジ
スト原盤10までの作動距離WDも露光のレーザ光の波
長λより小さくする。即ちA<λかつWD<λとする。
【0046】露光用のレーザ光の波長λが250〜45
0nmであれば、例えば射出端面7Aの開口径を200
nm程度以下に形成すればよい。このような大きさの開
口は、例えば電子線もしくはX線等によって、例えば被
覆材9に開口を開ける、或いは光ファイバー8の先端を
削る加工を行うことにより形成することができる。これ
により、通常のフォトリソグラフィーでは形成できない
微小な開口で形成することが可能になる。
【0047】これにより、開口径Aが露光用のレーザ光
の波長λより小さいため、波長λのレーザ光が射出端面
7Aから射出することができず、図3に示すように、前
述のエバネッセント光LEとして射出端面7Aの開口近
傍に留まることになる。
【0048】さらに、光ファイバー対物部7の射出端面
7Aから、光感光性レジスト原盤10のフォトレジスト
までの作動距離WDも、同じく露光用レーザ光の波長λ
より小さくすることにより、このエバネッセント光LE
を光感光性レジスト原盤10のフォトレジストに照射す
ることが可能になり、光ファイバー対物部7の射出端面
7Aの開口径Aに対応した幅の露光を行うことができ
る。
【0049】即ちフォトレジストに対して、開口径Aに
対応した露光用レーザ光の波長λより狭い幅の露光を行
うことができる。こうして露光したフォトレジストを現
像し、さらに現像したフォトレジストをマスクとしてエ
ッチングを行うことにより、フォトレジストの下層にあ
る基体即ち光ディスク原盤を構成するガラス基板等に露
光用レーザ光の波長λより微細な幅を有するピットやグ
ルーブを形成することができる。
【0050】上述の本実施の形態によれば、光ファイバ
ー対物部7の射出端面7Aの開口の大きさ(開口径A)
を露光用レーザ光の波長λより小さくしたことにより、
この射出端面7Aの開口付近にレーザ光を留めてエバネ
ッセント光を発生させることができる。そして、この射
出端面7Aと光感光性レジスト原盤10のフォトレジス
トとの作動距離WDも、同様に露光用レーザ光の波長λ
より小さくすることにより、エバネッセント光によりフ
ォトレジストの露光を行うことができる。
【0051】これにより、露光レーザ光の波長λ及び露
光対物レンズの開口数NAによらず、回折限界を超えた
微細なパターンの露光を行うことができ、こうして露光
したフォトレジストを現像してマスクパターンとして、
フォトレジストの下層の基板等に微細なパターンを形成
することができる。
【0052】従って、従来の露光方法と比較して、露光
により形成される光ディスク原盤のピットやグルーブ等
の凹凸パターンの微細化を図ることができる。
【0053】そして、例えばλ/2やλ/3の幅のパタ
ーンはもちろん、さらに光ファイバー対物部7の射出端
面7Aの開口径Aを絞ることにより、λ/50もしくは
λ/100に相当する微細な幅・長さを有するピットや
グルーブから成るディスク原盤を形成することが可能に
なる。
【0054】このようにして作製した光ディスク原盤を
用いて、光ディスクの製造を行うことにより、微細なピ
ットやグルーブ等の凹凸パターンが形成され、高密度記
録が可能な光ディスクを製造することができる。即ち超
高密度の光ディスクのフォーマットを形成することが可
能になる。
【0055】しかも、短波長レーザの開発や、信頼性向
上もしくはNAを1以上とする対物レンズの収差補正等
の技術課題を生じないで、容易に微細形状のピットもし
くは溝の形成、さらに微細形状のピット又は溝が配置さ
れたフォーマットの光ディスクを実現することができ
る。
【0056】尚、光ファイバーの射出端面の開口を略円
形以外の形状とする場合には、開口の大きさとして、開
口の最大長(例えば長方形であれば対角線長、楕円形な
ら長軸長)がレーザ光の波長λより小さくなるようにす
る。
【0057】続いて、本発明の他の実施の形態について
説明する。本実施の形態は、光ファイバー対物部を光学
ピックアップに適用する場合である。
【0058】図4は、本発明の他の実施の形態として、
光ディスク等の光学記録媒体に対して情報の記録及び/
又は再生を行う光学ピックアップを有して成る光学ピッ
クアップ装置の概略構成図を示す。この光学ピックアッ
プ装置31は、先の実施の形態の光ファイバー対物部7
と同様の構成の光ファイバーピックアップ32を有して
成り、さらに光源部33と、分波器34と、検出部35
とを有して構成される。
【0059】光源部33は、光源となる半導体レーザ
と、例えばレーザビーム整形器や光カプラ等を有して構
成される。光源部33からのレーザ光の波長(いわゆる
記録波長)λ0は、例えば380〜830nmの範囲内
の所定の波長とされる。
【0060】分波器34は、例えば偏光分波素子を有し
て成り、光源部33からの出射光と光ディスク40から
検出される検出光とを分離する。検出部35は、フォト
ディテクタ等の検出器と、復調回路系等の信号処理回路
を有して構成される。
【0061】そして、光ファイバーピックアップ32
は、図2及び図3に示した光ファイバー対物部7と同様
に、射出端面の開口径Aが、光源部33からの記録用レ
ーザ光の記録波長λ0より小さくなるように構成され
る。記録波長λ0が、例えば380〜830nmであれ
ば、開口径Aを例えば300nm程度以下にする。
【0062】これにより光ファイバーピックアップ32
の射出端面の開口付近にレーザ光が留まり、開口付近に
エバネッセント光を生じる。
【0063】また、光ディスク40の記録層と光ファイ
バーピックアップ32の射出端面との作動距離WDを、
同じく光源部33からのレーザ光の記録波長λ0より小
さくなるようにする。これにより、光ディスク40の記
録層にエバネッセント光を照射して、記録層に情報の記
録を行うことができる。
【0064】また、同様にエバネッセント光を記録層の
情報が記録された領域に照射して、反射したレーザ光
(戻り光)を検出することにより、記録された情報を再
生する(読み取る)ことができる。
【0065】このように記録された情報を再生する場合
には、分波器34において入射光と戻り光とを分離し、
検出部35へ出力する。
【0066】尚、記録された情報を再生する場合には、
ディスクの裏面からレーザ光を照射して、記録層のピッ
トもしくはグルーブで発生するエバネッセント光を、上
述の光ファイバーピックアップ32と同様の構成の光フ
ァイバープローブで検出する構成を採ることも可能であ
る。この場合においても、ファイバープローブの端面の
開口の大きさ及び作動距離即ちプローブの端面と記録層
との間隔は同様に記録波長λ以下とする。
【0067】上述の本実施の形態によれば、光ファイバ
ーピックアップ32の射出端面の開口の大きさ(開口
径)を記録用レーザ光の波長λ0より小さくしたことに
より、この射出端面の開口付近にレーザ光を留めてエバ
ネッセント光を発生させることができる。そして、この
射出端面と光ディスク40の記録層との作動距離も、同
様に記録用レーザ光の波長λ0より小さくすることによ
り、エバネッセント光を利用して、光ディスク40の記
録層へ情報の記録を行うことができる。
【0068】これにより、記録レーザ光の波長λ0及び
対物レンズの開口数NAによらず、回折限界を超えたよ
り狭い幅の領域へ光を照射して情報の記録を行うことが
可能になる。
【0069】そして、例えばλ0/2やλ0/3の幅の
領域へ記録を行うことができる。従って、より高密度で
光学記録媒体に対して情報の記録を行うことが可能にな
る。
【0070】さらに、先の実施の形態の露光装置1を用
いて作製した光ディスク原盤から製造した高密度記録可
能な光ディスクに対して、情報の記録及び/又は再生を
行うことが可能となる。
【0071】即ち超高密度のフォーマットを有する光デ
ィスク、及びこの光ディスクに情報の記録及び/又は再
生を行う装置(光ディスクドライブ等を有する装置)を
製造することが可能になり、より高い記録密度を有する
光ディスクのシステムを確立することがが可能になる。
【0072】本発明の光学ピックアップとしては、光デ
ィスク等光学記録媒体の記録専用の光学ピックアップ、
記録再生用の光学ピックアップのいずれにも本発明を適
用して光学記録媒体への情報の記録を行うことができ
る。また、再生専用の光学ピックアップにも本発明を適
用することができる。さらに、本発明の構成の光学ピッ
クアップを備えて、光学装置例えば光記録再生装置を構
成することができる。
【0073】また対象とする光学記録媒体としては、コ
ンパクトディスク(CD)等凹凸ピットにより情報信号
の記録がなされた光ディスク、光磁気記録により情報の
記録を行う光磁気ディスク、相変化記録により情報の記
録を行う相変化型光ディスクのいずれの構成にも適用す
ることができる。
【0074】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0075】
【発明の効果】上述の本発明による光学記録媒体原盤の
露光方法及び露光装置によれば、露光用レーザの波長や
対物レンズの開口数に係わらず、光学記録媒体原盤に露
光用レーザの波長より微細な凹凸パターンを形成するこ
とができる。
【0076】従って、この光学記録媒体原盤を用いて光
学記録媒体を製造することにより、光学記録媒体の記録
密度の高密度化を図り、超高密度のフォーマットを有す
る光学記録媒体を製造することを可能にする。
【0077】また、上述の本発明の光学ピックアップ及
び光記録方法によれば、記録用レーザの波長や対物レン
ズの開口数に係わらず、光学記録媒体の記録層に対し
て、その記録用レーザ光の波長より狭い領域に対して情
報の記録及び/又は再生を行うことができる。
【0078】従って、記録密度の高密度化がなされた記
録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を行うことが
可能になる。
【0079】さらに、本発明によれば、超高密度のフォ
ーマットを有する光学記録媒体、及びこの光学記録媒体
に情報の記録及び/又は再生を行う装置を製造すること
が可能になり、より高い記録密度を有する光学記録媒体
のシステムを確立することがが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の露光装置の概略構成図
である。
【図2】図1の露光装置の要部の拡大図である。
【図3】図2において発生するエバネッセント光を説明
する図である。
【図4】本発明の他の実施の形態の光学ピックアップ装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 露光装置、2 レーザ光源、3 光カプラ、4 光
リレー系、5 変調/光量調整素子、6 変調/光量調
整装置、7 光ファイバー対物部、7A 射出端面、8
光ファイバー、9 被覆材、10 光感光性レジスト
原盤、31 光学ピックアップ装置、32 光ファイバ
ーピックアップ、33 光源部、34 分波器、35
検出部、40 光ディスク、A 開口径、D 光ファイ
バーの径、WD 作動距離、LE エバネッセント光

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上にフォトレジストが塗布されて成
    る光学記録媒体原盤に対して露光を行う露光装置であっ
    て、 露光用レーザ光を出射する半導体レーザもしくはガスレ
    ーザと、 光ファイバーを備えた対物部とを有して成り、 上記対物部の上記光ファイバーの射出端面に開口が形成
    され、該開口の大きさが上記露光用レーザ光の波長より
    小さいことを特徴とする光学記録媒体原盤の露光装置。
  2. 【請求項2】 上記対物部の上記光ファイバーの射出端
    面と、上記光学記録媒体原盤の上記フォトレジストとの
    距離が、上記露光用レーザの光の波長より短い状態で、
    露光が行われることを特徴とする請求項1に記載の光学
    記録媒体原盤の露光装置。
  3. 【請求項3】 基体上にフォトレジストが塗布されて成
    る光学記録媒体原盤に対して露光を行う方法であって、 半導体レーザもしくはガスレーザから成る露光用光源
    と、 射出端面に開口が形成され、該開口の大きさが上記半導
    体レーザもしくはガスレーザのレーザ光の波長より小さ
    い光ファイバーとを用いて、 上記光ファイバーの上記射出端面を、上記光学記録媒体
    原盤の上記フォトレジストに対して、上記レーザ光の波
    長より短い距離に配置した状態で、 上記光ファイバーを介して、上記レーザ光を上記フォト
    レジストに照射することを特徴とする光学記録媒体原盤
    の露光方法。
  4. 【請求項4】 光学記録媒体に対して、情報の記録及び
    /又は情報の検出を行う光学ピックアップであって、 記録用のレーザ光を出射する半導体レーザと、 射出端面に開口が形成され、該開口の大きさが上記レー
    ザ光の波長より小さい光ファイバーを備えた対物部とを
    有して成ることを特徴とする光学ピックアップ。
  5. 【請求項5】 上記対物部の上記光ファイバーの射出端
    面と上記光学記録媒体の記録層との距離が、上記レーザ
    光の波長より短い状態で、情報の記録及び/又は情報の
    検出が行われることを特徴とする請求項4に記載の光学
    ピックアップ。
  6. 【請求項6】 光学記録媒体に対して、情報の記録を行
    う方法であって、 半導体レーザから成る記録用光源と、 射出端面に開口が形成され、該開口の大きさが上記半導
    体レーザのレーザ光の波長より小さい光ファイバーとを
    用いて、 上記光ファイバーの上記射出端面を、上記光学記録媒体
    の記録層に対して、上記レーザ光の波長より短い距離に
    配置した状態で、 上記光ファイバーを介して上記レーザ光を上記記録層に
    照射して、情報の記録を行うことを特徴とする光記録方
    法。
JP2000134815A 2000-05-08 2000-05-08 光学記録媒体原盤の露光装置、光学記録媒体原盤の露光方法、光学ピックアップ、並びに光記録方法 Pending JP2001319382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000134815A JP2001319382A (ja) 2000-05-08 2000-05-08 光学記録媒体原盤の露光装置、光学記録媒体原盤の露光方法、光学ピックアップ、並びに光記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000134815A JP2001319382A (ja) 2000-05-08 2000-05-08 光学記録媒体原盤の露光装置、光学記録媒体原盤の露光方法、光学ピックアップ、並びに光記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001319382A true JP2001319382A (ja) 2001-11-16

Family

ID=18643018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000134815A Pending JP2001319382A (ja) 2000-05-08 2000-05-08 光学記録媒体原盤の露光装置、光学記録媒体原盤の露光方法、光学ピックアップ、並びに光記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001319382A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3707812B2 (ja) 光記録方法、光記録装置及び光記録媒体
US7643049B2 (en) Method for manufacturing recording media, method for manufacturing production plate used when manufacturing recording media, apparatus for manufacturing recording media, and apparatus for manufacturing production plate used when manufacturing recording media
JP2000357343A (ja) 光記録媒体及び光記録媒体製造用原盤
US5412635A (en) Optical disk with signal pit recording format, method of recording same and optical pickup
JPH11259910A (ja) 光ディスクおよびその原盤製造方法
JPH10289475A (ja) 露光装置
JPS6260731B2 (ja)
JP2001319382A (ja) 光学記録媒体原盤の露光装置、光学記録媒体原盤の露光方法、光学ピックアップ、並びに光記録方法
JPH08297855A (ja) コンパチブル記録及び/又は再生装置
JP2000173094A (ja) 光ディスク用原盤の製造方法及び光ディスク用原盤の製造装置
JPH06282889A (ja) 光磁気メモリ素子
US5612937A (en) Optical pickup apparatus having a bisected optical receiving element for tracking control
JPH08147750A (ja) 光ヘッド装置
JP2000048409A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JP4320915B2 (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JP4687783B2 (ja) 記録媒体の製造装置、及び記録媒体製造用原盤の製造装置
JPH06282890A (ja) 光磁気メモリ素子
JP4687782B2 (ja) 記録媒体の製造方法、および記録媒体製造用原盤の製造方法
JP2002150621A (ja) 光ディスク原盤製造方法、光ディスク原盤、光ディスク並びに光ディスク原盤露光装置
JPH10302322A (ja) 光ディスクおよびその製造方法
JP2713083B2 (ja) 微細パターン描画方法
JP2001006178A (ja) 光学記録方法及び光学記録装置
JP2783523B2 (ja) 情報記録媒体の原盤記録方法および記録再生方法
JP2000306274A (ja) 光ディスク用原盤の記録装置
JPH04248147A (ja) 光ディスク原盤記録装置