JP2001316209A - 殺菌洗浄剤組成物 - Google Patents

殺菌洗浄剤組成物

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JP2001316209A
JP2001316209A JP2001024495A JP2001024495A JP2001316209A JP 2001316209 A JP2001316209 A JP 2001316209A JP 2001024495 A JP2001024495 A JP 2001024495A JP 2001024495 A JP2001024495 A JP 2001024495A JP 2001316209 A JP2001316209 A JP 2001316209A
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JP
Japan
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amphoteric surfactant
carbon atoms
acid
fatty acid
alkyl group
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Application number
JP2001024495A
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English (en)
Inventor
Katsumi Shinoda
克巳 篠田
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 良好な洗浄性と泡立ち性に加え刺激性が少な
く、かつ優れた殺菌性を有する殺菌洗浄剤組成物を得
る。 【解決手段】 一般式(1)で表わされる両性界面活性
剤系殺菌剤(A)と、特定の両性界面活性剤(B)およ
び/または脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活
性剤(C)からなる洗浄剤成分とからなる殺菌洗浄剤組
成物。 [RはC〜C18のアルキル基、RはHまたはC
〜C18のアルキル基、mは〜4の整数、nは0、1
または2である。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺菌洗浄剤組成物に
関する。更に詳しくは、病院・一般家庭・食品工場・畜
産分野などで手指・畜体・設備・環境の殺菌洗浄剤とし
て好適に使用することができる殺菌洗浄剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、病院・一般家庭・食品工場・畜産
分野等で使用する殺菌洗浄剤組成物としては、塩化ベン
ザルコニウムなどのカチオン界面活性剤系殺菌剤と非イ
オン界面活性剤または両性界面活性剤系洗浄剤との配合
物(たとえば特開平5−221805号、特開平7−5
3995号各公報)、両性界面活性剤系殺菌剤と金属キ
レート化剤との配合物(たとえば特開平8−3588号
公報)、両性界面活性剤系殺菌剤と茶葉抽出物を有効成
分とする消臭剤との配合物(たとえば特開平4−178
57号公報)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カチオ
ン界面活性剤系殺菌剤を主成分とする殺菌洗浄剤では刺
激性が強く、刺激性を押さえるためにカチオン界面活性
剤系殺菌剤の添加量を少なくすると殺菌効力が低下する
という問題を有している。また、両性界面活性剤系殺菌
剤を主成分とする殺菌洗浄剤では刺激性は低いものの、
殺菌効力が弱いという問題を有している。本発明は、良
好な洗浄性と泡立ち性に加え刺激性が少なく、かつ優れ
た殺菌性を有する殺菌洗浄剤組成物を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決する殺菌洗浄剤組成物を得るべく鋭意検討した結
果、本発明に到達した。すなわち本発明は、下記一般式
(1)
【0005】
【化2】
【0006】[式中、R1は炭素数4〜18のアルキル
基、R2は水素原子または炭素数4〜18のアルキル
基、mは1〜4の整数、nは0、1または2である。]
で示される両性界面活性剤系殺菌剤(A)と、両性界面
活性剤(B)および/または脂肪酸アルカノールアミド
型非イオン界面活性剤(C)からなる洗浄剤成分とから
なり、(B)が下記(B1)〜(B5)から選ばれる少
なくとも1種であることを特徴とする殺菌洗浄剤組成
物; (B1)下記一般式(2) R3NH(CH2)pCOO-+ (2) [式中、R3は炭素数4〜22のアルキル基、Xはカチ
オン、pは1〜5の整数である。]で示されるアミノ酸
塩型両性界面活性剤、(B2)第4級アンモニウムカル
ボン酸塩型両性界面活性剤、(B3)硫酸エステル塩型
両性界面活性剤、(B4)スルホン酸塩型両性界面活性
剤、(B5)リン酸エステル塩型両性界面活性剤。並び
に、該組成物からなる手指殺菌洗浄剤である。
【0007】
【発明の実施の形態】上記一般式(1)においてR1
炭素数が4〜18、好ましくは6〜16の直鎖もしくは
分岐のアルキル基であり、R2は水素原子または炭素数
が4〜18、好ましくは6〜16の直鎖もしくは分岐の
アルキル基である。該アルキル基としては直鎖アルキル
基〔ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ラ
ウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル
基、ヤシ油アルキル基など〕と分岐アルキル基〔2−エ
チルヘキシル基、2−メチルノニル基、1,3,5,7
−テトラメチルオクチル基など〕が挙げられる。これら
のうち好ましいものはヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ヤシ油
アルキル基および2−エチルヘキシル基であり、さらに
好ましいものはオクチル基、デシル基、ラウリル基、ミ
リスチル基、ヤシ油アルキル基および2−エチルヘキシ
ル基である。
【0008】mは通常1〜4の整数、好ましくは1また
は2である。mが4を超えると殺菌力の低下が起こる。
nは0、1または2であり、好ましくは0または1であ
る。nが2を超えると殺菌力の低下が起こる。
【0009】上記一般式(1)示される(A)の具体例
としては、R1とR2が炭素数6〜10の直鎖または分
岐のアルキル基であり、mとnが1または2であるもの
〔例えばジヘキシルジアミノエチルグリシン、ジヘキシ
ルアミノエチル(ジアミノエチルグリシン)、ジヘキシ
ルジアミノエチル(ジアミノエチルグリシン)、ジオク
チルジアミノエチルグリシン、ジオクチルアミノエチル
(ジアミノエチルグリシン)、ジオクチルジアミノエチ
ル(ジアミノエチルグリシン)、ジ(2−エチルヘキシ
ル)ジアミノエチルグルシン、ジ(2−エチルヘキシ
ル)アミノエチル(ジアミノエチルグリシン)、ジ(2
−エチルヘキシル)アミノエチル(ジアミノエチルグリ
シン)、ジデシルジアミノエチルグリシン、ジデシルア
ミノエチル(ジアミノエチルグリシン)、ジデシルジア
ミノエチル(ジアミノエチルグリシン)など〕;R1
が炭素数10〜14の直鎖または分岐のアルキル基で、
2が水素原子であり、mが1〜4の整数で、nが0で
あるもの〔例えばデシルジエチレントリアミノ酢酸、デ
シルトリエチレンテトラミノ酢酸、ラウリルエチレンジ
アミノ酢酸、ラウリルジエチレントリアミノ酢酸、ラウ
リルトリエチレンテトラミノ酢酸、ラウリルテトラエチ
レンペンタミノ酢酸、ヤシ油アルキルジエチレントリア
ミノ酢酸、ヤシ油アルキルトリエチレンテトラミノ酢
酸、ヤシ油アルキルテトラエチレンペンタミノ酢酸、ミ
リスチルジエチレントリアミノ酢酸、ミリスチルトリエ
チレンテトラミノ酢酸、ミリスチルテトラエチレンペン
タミノ酢酸など〕;R1が炭素数10〜14の直鎖ま
たは分岐のアルキル基で、R2が水素原子であり、mが
1〜4の整数で、nが1であるもの〔例えばデシルジア
ミノエチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシ
ン、ヤシ油アルキルジアミノエチルグリシン、ミリスチ
ルジアミノエチルグリシンなど〕;およびこれらの2種
以上の混合物が挙げられる。
【0010】これらのうち好ましいものはジオクチルジ
アミノエチルグリシン、ラウリルジエチレントリアミノ
酢酸、ミリスチルジエチレントリアミノ酢酸およびヤシ
油アルキルジエチレントリアミノ酢酸であり、特に好ま
しいものはジオクチルジアミノエチルグリシン、ラウリ
ルジエチレントリアミノ酢酸およびヤシ油アルキルジエ
チレントリアミノ酢酸である。
【0011】本発明で用いる洗浄剤成分としての両性界
面活性剤(B)としては、下記一般式(2) R3NH(CH2)pCOO-+ (2) [式中、R3は炭素数4〜22のアルキル基、Xはカチ
オン、pは1〜5の整数である。]で示されるアミノ酸
塩型両性界面活性剤(B1)、第4級アンモニウムカル
ボン酸塩型両性界面活性剤(B2)、硫酸エステル塩型
両性界面活性剤(B3)、スルホン酸塩型両性界面活性
剤(B4)およびリン酸エステル塩型両性界面活性剤
(B5)からなる群から選ばれる1種または2種以上の
混合物が用いられる。(B2)としては下記一般式
(3) [式中、R4は炭素数4〜22のアルキル基または炭素
数7〜25のアシルアミノプロピル基、Zは水素原子、
炭素数1〜3のアルキル基または炭素数1〜3のヒドロ
キシアルキル基、pは1〜5の整数である。]で示され
るものおよびイミダゾリン型の第4級アンモニウムカル
ボン酸塩型両性界面活性剤が挙げられる。これらのうち
好ましいものは(B1)および(B2)である。
【0012】上記(B1)の具体例としては、例えばオ
クチルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノ
プロピオン酸ナトリウム、ヤシ油アルキルアミノプロピ
オン酸ナトリウム、ミリスチルアミノプロピオン酸ナト
リウム、パルミチルアミノプロピオン酸ナトリウム、ス
テアリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミ
ノ酢酸ナトリウム、ラウリルアミノ酪酸ナトリウムなど
が挙げられる。上記(B2)の具体例としては、アルキ
ルベタイン(例えばヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸
ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステ
アリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジ
ヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジヒド
ロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、デシルジヒドロキシ
プロピルアミノ酢酸ベタインなど);脂肪酸アミドプロ
ピルベタイン(例えばヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメ
チルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチン酸アミドプロピ
ルジメチルアミノ酢酸ベタインなど);およびこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。これらのうちさらに好
ましいものは、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウ
ム、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインおよびヤシ油
脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインであ
る。
【0013】イミダゾリン型、スルホン酸塩型およびリ
ン酸エステル塩型の両面界面活性剤としてはフランス特
許第1,427,133号明細書,米国特許第4,33
1,447号明細書に記載のものが挙げられる。また硫
酸エステル塩型のものとしては例えば米国特許第2,6
99,991号明細書に記載のものが挙げられる。
【0014】本発明で用いる洗浄剤成分としての脂肪酸
アルカノールアミド型非イオン界面活性剤(C)として
は、米国特許第4,331,447号明細書に記載のも
のが使用でき、脂肪酸ジエタノールアミド(ヤシ油脂防
酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド
など)およびポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタノー
ルアミド(ポリオキシエチレンヤシ油脂防酸モノエタノ
ールアミド、ポリオキシエチレンオレイン酸モノエタノ
ールアミドなど)が挙げられる。
【0015】上記ポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタ
ノールアミドは脂肪酸モノエタノールアミドにアルキレ
ンオキシド(炭素数2〜4、以下同じ)を付加すること
により得られ、該アルキレンオキシドとしては、たとえ
ばエチレンオキシド(以下EOと略記)、プロピレンオ
キシド(以下POと略記)およびブチレンオキシドが挙
げられる。これらのうち好ましいものは、EOおよびE
OとPOの混合物(ランダムおよび/またはブロック)
である。EOとPOの混合物の場合のEO含量は少なく
とも50重量%である。アルキレンオキシドの付加モル
数は1〜10モルが好ましく、更に好ましくは1〜5モ
ルである。アルキレンオキシド中のEO含量および付加
モル数が上記範囲のものが洗浄性、特に泡立ち性の点で
優れる。
【0016】脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面
活性剤(C)に代えて(C)以外の非イオン界面活性
剤、例えば高級アルコールアルキレンオキシド付加物、
アルキルフェノールアルキレンオキシド付加物、ポリプ
ロピレングリコールエチレンオキシド付加物などを用い
たものでは殺菌性が低下する。
【0017】本発明の組成物中の(A):〔(B)+
(C)〕の重量比は、要求される性能に応じて種々変え
ることができるが、相乗的に増強された殺菌抗力が発現
する点で、10:1〜1:10、とくに5:1〜1:5
の範囲内とするのが好ましい。
【0018】本発明の殺菌洗浄剤組成物は、通常、
(A)と(B)および/または(C)とが水性媒体に溶
解された原液の形態で用いられる。水性媒体としては水
または水と水に対して10%以上の溶解度を有する有機
溶剤との広範囲の割合(100:0〜1:99)の混合
物が挙げられる。該有機溶剤としては、例えば炭素数1
〜4の低級アルコ−ル類(エタノール、プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコールなど)、炭素数2〜10
のグリコール類〔エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、ポリエチレングリコ
ール(重合度2〜5)など〕、グリセリンおよびこれら
の2種以上の混合物が挙げられる。該原液中の有効成分
〔(A)と(B)および/または(C)との合計)〕濃
度は通常1〜60重量%、好ましくは5〜40重量%で
ある。
【0019】本発明の組成物において、該(B)および
(C)はそれぞれ単独で(A)と併用しても本発明の効
果は十分に発現するが、(B)と(C)の両方を(A)
と併用したものがより良好な洗浄性および泡立ち性が得
られる点で好ましい。両方を併用する場合の(B)と
(C)の重量割合は、1:10〜10:1、とくに1:
5〜5:1である。
【0020】本発明の殺菌洗浄剤組成物には、さらに水
難溶性防腐剤を含有させることができる。水難溶性防腐
剤とは、20℃における水に対する溶解度(g/100
gH2O)が1g以下、好ましくは0〜0.5gであっ
て、真菌に対する最小発育阻止濃度(試験方法は「東京
大学医科学研究所学友会編微生物学実習提要」に準ず
る)が5,000ppm以下、好ましくは2,000p
pm以下という防腐性能を示すものであり、本発明にお
ける(A)を除くものである。該水難溶性防腐剤として
は、有機酸(炭素数6〜15、たとえばソルビン酸、安
息香酸、サリチル酸、デヒドロ酢酸)、フェノール類
(たとえばイソプロピルメチルフェノール、ヘキサクロ
ロフェン、トリブロムサラン)、パラオキシ安息香酸エ
ステル(炭素数8〜15、たとえばパラオキシ安息香酸
メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香
酸プロピル)、などが挙げられる。
【0021】水難溶性防腐剤を添加することにより本発
明組成物の真菌(クモノスカビ、アオカビ、カンディダ
症菌など)に対する効果がとくに増強される。また、原
液の粘度が低い時(20mPa・s以下)、水難溶性防腐剤
を添加して、原液粘度を適度に調整できることから、掌
に受けた時、もしくは原液を希釈用容器に移す時、飛び
散りにくくなり、作業者の安全を確保できると共に防腐
剤の無駄遣いも防ぐことができる。
【0022】水難溶性防腐剤の添加量は、前記原液の重
量に基づいて通常5%以下、作業性の観点から好ましく
は1%またはそれ以下〜3%である。
【0023】さらに、本発明の殺菌洗浄剤組成物には、
必要により本発明の効果を妨げない範囲でその他の界面
活性剤〔前記(C)を除く非イオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤〕、粘度調整剤〔水溶性高分子[キサンタ
ンガム、ポリビニルアルコール(数平均分子量5,00
0〜50,000)など]など〕、pH調整剤(モノエ
タノールアミン、ジエタノールアミン、苛性ソーダ、苛
性カリなど)、パール化(真珠様光沢付与)剤〔エチレ
ングリコール脂肪酸(炭素数12〜24)エステルな
ど〕、香料および色素などを含有させることができる。
【0024】上記非イオン界面活性剤としては、たとえ
ば、アルキレンオキシド付加型非イオン界面活性剤〔高
級アルコール(炭素数8〜18)、アルキルフェノール
(炭素数7〜18)、高級脂肪酸(炭素数12〜24)
または高級アルキルアミン(炭素数8〜24)等に直接
アルキレンオキシドを付加させたもの[分子量158〜
200,000(数平均分子量)];グリコール類にア
ルキレンオキシドを付加させて得られるポリアルキレン
グリコール類[分子量150〜6,000(数平均分子
量)]に高級脂肪酸などを反応させたもの;多価アルコ
ール(エチレングリコール、プロピレングリコール、グ
リセリン、ペンタエリスリトール、ソルビタンなどの2
価〜8価またはそれ以上の多価アルコール)に高級脂肪
酸を反応させて得られたエステル化物にアルキレンオキ
シドを付加させたもの[分子量250〜30,000
(数平均分子量)]、多価(2価〜8価またはそれ以
上)アルコールアルキル(炭素数3〜60)エーテルに
アルキレンオキシドを付加させたもの[分子量120〜
30,000(数平均分子量)]など〕、および多価ア
ルコ−ル(炭素数3〜60)型非イオン界面活性剤〔多
価アルコール脂肪酸(炭素数3〜60)エステル、多価
アルコールアルキル(炭素数3〜60)エーテル〕など
が挙げられる。
【0025】上記カチオン界面活性剤としては、第4級
アンモニウム塩型〔テトラアルキル(炭素数4〜10
0)アンモニウム塩、例えばラウリルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ジデシルジメチルアンモニウムクロ
ライド、ジオクチルジメチルアンモニウムブロマイド、
ステアリルトリメチルアンモニウムブロマイドなど;ト
リアルキル(炭素数3〜80)ベンジルアンモニウム
塩、例えばラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド(塩化ベンザルコニウム);アルキル(炭素数2
〜60)ピリジニウム塩、例えばセチルピリジニウムク
ロライドなど;ポリオキシアルキレン(炭素数2〜4)
トリアルキルアンモニウム塩、例えばポリオキシエチレ
ントリメチルアンモニウムクロライドなど;サパミン型
第4級アンモニウム塩、例えばステアラミドエチルジエ
チルメチルアンモニウムメトサルフェートなど〕、アミ
ン塩型〔脂肪族高級アミン(炭素数12〜60、例えば
ラウリルアミン、ステアリルアミン、セチルアミン、硬
化牛脂アミン、ロジンアミンなど)の無機酸塩または有
機酸塩;低級アミン類(炭素数1〜11)の高級脂肪酸
(ステアリン酸、オレイン酸など)塩;脂肪族アミン
(炭素数1〜30)のエチレンオキシド付加物などの無
機酸塩または有機酸塩;3級アミン類(トリエタノール
アミンモノステアレート、ステアラミドエチルジエチル
メチルエタノールアミンなど)の無機酸塩または有機酸
塩など〕などが挙げられる。
【0026】上記その他の界面活性剤、粘度調整剤、p
H調整剤およびパール化剤の含有量は、前記原液重量に
基づいてそれぞれ通常5重量%以下、好ましくは0〜3
重量%、香料および色素は前記原液重量に基づいてそれ
ぞれ通常0.1重量%以下、好ましくは0〜0.05重
量%である。
【0027】本発明の殺菌洗浄剤組成物は、病院・一般
家庭・食品工場・畜産分野等で手指、畜体、設備・環境
の殺菌洗浄剤に好適に使用される。病院・一般家庭での
手指殺菌洗浄、および畜産分野での畜体の殺菌洗浄は、
通常、原液または2〜10倍に希釈した希釈液で手指、
畜体をもみ洗いするか、またはブラッシング洗浄した
後、流水でよく濯ぐような使用方法を用いる。また、食
品工場、畜産分野の設備・環境の殺菌洗浄には通常10
0〜1,000倍、好ましくは200〜500倍に希釈
した希釈液を散布した後、ブラッシングするような使用
方法を用いる。食品加工用装置・器具は希釈液に一晩浸
漬して殺菌洗浄する。いずれの場合も殺菌洗浄処理が終
われば水洗いを行う。上記希釈液中の(A)と(B)お
よび/または(C)の合計の濃度は少なくとも0.01
重量%、好ましくは0.5重量%以上である。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。実施
例中の表1の処方の数値は重量%を示す。
【0029】実施例1〜10および比較例1〜5 表1に示す処方により実施例1〜10および比較例1〜
5の殺菌洗浄剤組成物を作成した。尚、表1中の記号で
記載した成分は下記の通りである。 A−1:一般式(1)において、R1がラウリル基およ
びミリスチル基(約1:1)、mが2、R2が水素原
子、nが0の化合物の塩酸塩 A−2:一般式(1)において、R1およびR2がオクチ
ル基、mとnが1の化合物の塩酸塩 B−1:ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム B−2:ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン B−3:ヤシ油脂防酸アミドプロピルジメチルアミノ酢
酸ベタイン C−1:ヤシ油脂防酸ジエタノールアミド C−2:ポリオキシエチレン(EO:2モル)ヤシ油脂防酸モノ
エタノールアミド D :塩化ベンザルコニウム E :ポリオキシエチレン(EO:9モル)アルキル(C12〜1
4)エーテル F :ポリオキシエチレン(EO:10モル)ノニルフェニル
エーテル G :ポリオキシプロピレングリコール(重合度30)の
エチレンオキシド25モル付加物 H :パラオキシ安息香酸プロピル
【0030】
【表1】
【0031】実施例1〜10および比較例1〜5で得ら
れた殺菌洗浄剤組成物について以下の試験方法により性
能評価を行った。その結果を表2に示す。
【0032】〈殺菌効力試験〉本試験は国立予防衛生研
究所消毒薬事室で行っている代用消毒剤のフェノール係
数検定法に準じて行った。即ち、各殺菌洗浄剤組成物を
滅菌水で500倍に希釈し、菌懸濁液を添加した後0.
5分,1分,2.5分,5分,10分および15分の菌
生存の有無をHeart infusion broth(HIB)を用い37℃
で一晩培養し、菌が死滅した最小時間(分)で表示した。
なお、菌には黄色ブドウ球菌、緑膿菌、大腸菌およびク
モノスカビを使用した。
【0033】〈手洗い試験〉本試験は実際に行われる手
洗いを想定して行ったが、手に付いている汚れ・油等の
影響を無くすため、予め固形石鹸で手をよく洗った後、
各殺菌洗浄剤組成物2mlを手のひらに受け、もみ洗い
したときの泡立ち性を観察した。 (判定基準) ◎:非常によく泡立つ ○:泡立ち性良好 △:泡立ち性若干悪い ×:泡立ち性不良(泡立たない)
【0034】〈皮膚刺激性試験〉本試験はDraize
法に基づく皮膚一次刺激性試験を行った。即ち、モルモ
ットによる原液開放塗布試験を行い、24時間後、下記
判定基準にで評価した。 (判定基準) ◎:無刺激 ○:軽度の刺激 △:中程度の刺激 ×:強度の刺激
【0035】〈粘度〉B型回転式粘度計で測定した。
【0036】
【表2】
【0037】表2から明らかなように、本発明の組成物
はいずれも、両性界面活性剤系殺菌剤単独使用よりも短
時間で殺菌し、手洗い時の泡立ちも良好であり、皮膚刺
激性も低い。また、比較例1〜4のものは殺菌性に劣
り、比較例5のものは皮膚刺激性に劣る。
【0038】
【発明の効果】本発明の殺菌洗浄剤組成物は下記の効果
を有する。 (1)殺菌効果に優れ、十分な微生物管理が可能であ
る。 (2)手洗い時の泡立ち性に優れるため、隅々まで殺菌
洗浄ができる。 (3)カチオン系殺菌剤組成物に比べ低刺激性である。 上記効果を奏することから本発明の殺菌洗浄剤組成物
は、病院・一般家庭・食品工場・畜産分野等における手
・畜体・設備・環境の殺菌洗浄剤として極めて有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/06 A61K 47/06 47/16 47/16 47/18 47/18 47/20 47/20 47/34 47/34 A61P 31/02 A61P 31/02 31/04 31/04 C11D 1/52 C11D 1/52 1/88 1/88 1/90 1/90 1/92 1/92 Fターム(参考) 4C076 AA12 BB31 CC31 DD07 DD12 DD13 DD14 DD15 DD19 DD52 EE23 FF16 4C206 AA01 AA02 FA51 MA03 MA05 MA83 NA10 ZA90 ZB35 4H003 AB38 AC13 AD02 AD04 AD05 AD07 DA02 DA05 EB09 ED02 FA34 4H011 AA02 BA01 BA05 BB06 BC06 BC19 DA13 DH03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 [式中、R1は炭素数4〜18のアルキル基、R2は水素
    原子または炭素数4〜18のアルキル基、mは1〜4の
    整数、nは0、1または2である。]で示される両性界
    面活性剤系殺菌剤(A)と、両性界面活性剤(B)およ
    び/または脂肪酸アルカノールアミド型非イオン界面活
    性剤(C)からなる洗浄剤成分とからなり、(B)が下
    記(B1)〜(B5)から選ばれる少なくとも1種であ
    ることを特徴とする殺菌洗浄剤組成物。 (B1)下記一般式(2) R3NH(CH2)pCOO-+ (2) [式中、R3は炭素数が4〜22のアルキル基、Xはカ
    チオン、pは1〜5の整数である。]で示されるアミノ
    酸塩型両性界面活性剤、(B2)第4級アンモニウムカ
    ルボン酸塩型両性界面活性剤、(B3)硫酸エステル塩
    型両性界面活性剤、(B4)スルホン酸塩型両性界面活
    性剤、(B5)リン酸エステル塩型両性界面活性剤。
  2. 【請求項2】 (C)が脂肪酸ジエタノールアミドおよ
    び/またはポリオキシアルキレン脂肪酸モノエタノール
    アミドである請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 (A):〔(B)+(C)〕の重量比が
    10:1〜1:10である請求項1または2記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 さらに、水難溶性防腐剤を加えてなる請
    求項1〜3いずれか記載の組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の組成物から
    なる手指殺菌洗浄剤。
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